2011年11月08日
自己表現の場(2309)
ブログを引越します。
新しい引越し先は、
http://tslabo01.blog.fc2.com/
です。
引越しをするのは、いろいろな理由があります。
ひとつは、もっとレイアウトに自由度がほしいということです。
もっと力があればいろいろとカスタマイズできるのでしょうが、ちょっとそれはむつかしいので、比較的自由にレイアウトでき、多くのテンプレートがあるブログを探しました。
それと、レイアウトに飽きてきたというのも理由です。
この前の「テニスコーチングセミナー」で、
「テニスのコーチは、自己表現力が必要です。
そのために『書く』ということが重要になります。
ブログなどは、そのための大変よい訓練になります。」
と話しました。
文章の内容もそうですが、全体のレイアウトなども自己表現の一つと考えていいと思います。
そのためには、もっと自由に、多くのレイアウトを選択できることが大切です。
もちろん、モチベーションを上げるということも大きな理由です。
フェイスブックや、ツイッターなど、コミュニケーションの場が広がると、書く範囲や頻度が上がり、ブログの更新がおざなりになることがあります。
でも、ブログは、「自分をもっとも表現できる場」であると考えます。
「自分の考えや思いを伝える」のにもっとも適しているということです。
8年も続けていると、その間に、読者は大きく変わります。
アカデミーのメンバーもすっかり変わっています。
そうなると、以前に書いたものを今のメンバーが見ることも少なくなります。
それをもう一度整理し直して、自分自身も「再確認しなければ」、という思いがあります。
ブログのテーマは、コーチング、トレーニング、スポーツ科学などの分野にかぎらず、多岐にわたります。
「思いを綴ったコラム」もあります。
それを見返していくことで、「何か」見つけることや気づくことがあるかもしれません。
そのために、ブログを変えることを思い立ちました。
新たにレイアウトを考えたり、設定をすることは面倒です。
久しぶりに徹夜で取り組みました。
でも、間違いなくモチベーションは上がります。
新たな取り組みに対する期待のようなものがあるからです。
しばらくは、ここで、しっかりと整理整頓しながら、自分の考えを深めていこうと思います。
よろしくお願いします。
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2011年11月07日
力を出し切れず(2308)
昨日、4回目の「テニスコーチングセミナー」が開催されました。
多くのコーチが参加してくれて、大変嬉しく思います。
こうしたセミナーでは、一応レジメのようなものを作ります。
でも、きっちりとそのレジメにそって話をするわけではありません。
話をしているうちに「ひらめいたこと」をそのまま口にします。
そのほうが、自分らしくスムースに話をすることができます。
昨日はそれがちょっとうまくいきませんでしたね。
何て言ったらいいんでしょうか、言葉がひらめきません。
なので、何となく堅苦しい話になってしまいます。
なんか言葉を無理矢理に引き出している感じで、のどもつまります。
「話すだけじゃん!」
と思われるかしれませんが、話すには身体感覚が大切です。
テニスでも、何となく調子がわるい時は、腕が振れていなかったり、体が重い感じになるのと似ています。
もちろん、そんな時でも全力は尽くします。
が、なんとなく力を出し切れずに負けた時のような感覚が残ります。
もし、インタビューされれば、
「力を出し切れずに終わってしまった、悔しく思います!」
と答えます。
次回は、もっともっと心技体、気力充実で頑張りたいと思います。
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2011年11月03日
ホっとする試合(2307)
全国大会のサポートで福岡に行って来ました。
いろいろな感想はありますが、フェイスブックやツイッターには、
「3セットマッチの試合を見ると、ホッとします!」
と書きました。
多くのコーチは、みんな同じ気持ちだと思います。
なのに、なかなか変わってはいきません。
それは、
「人と人が理解しあうことがむつかしい」
ことに起因しているからです。
人のことを理解することは簡単ではありません。
震災後の復興の様子を観ていても、それが伺われます。
それは、人はすべからく、「自己中心性」があるからです。
また、コーチングの世界では、
「人を変えようと思うな!」
という格言があります。
「変えることは難しい。
だから自分がそうあってほしいように振る舞い、行動することでしか変わってはいかない。」
という意味でもあります。
子どもたちが、少しでも大きな世界を目指すことができるような、そんな環境を作っていきたいですね。
とてもむつかしいことですが、自分でできることはやっていこうと思います。
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2011年10月31日
初めの一歩(2305)
家族と買い物に出ると、人間はやはり好奇心によって動かされる、ということを実感します。
私は、ショッピングモールではまったく楽しめません。
でも、大須(秋葉原みたいなところです)では気が付けば何時間も経っています。
好奇心によって時間感覚も大きく変わるということです。
じゃあ、好奇心を持てばいいのでは?
と考えますが、そうは簡単にいきません。
なぜ好奇心を持つのかが良く分からないからです。
大きな感動や喜び、心が折れるような失敗や経験、などが好奇心を作り出すエネルギーです。
だとしたら、どうやってそれを導き出すのかがコーチングにおける課題になります。
日常のレッスンだけで「それ」を導き出すにはむつかしいですね。
勇気のいるチャレンジ、やはりこれが一番有効な方法だと思います。
その中でも「初めの一歩」が重要です。
私はその「一歩」を踏み出す手伝いをしている 、そう思う時、コーチとしての充実感を感じます。
買い物嫌いは治らない、でも、子どもたちの好奇心を高めるための努力は精一杯やっていこうと思います。
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2011年10月29日
確認する(2304)
ジュニアの大会を運営していると、何が一番嬉しいのかと言うと、それは、
「子どもたちの成長を感じる」
ことです。
今日行った大会は、同じカテゴリーで今年2回目の開催になります。
前回は7月だったので、3ヶ月ぐらいが経っています。
3ヶ月というとたいしたことないように思いますが、子どもたちの成長にとっては大変大きな変化もあります。
前回の大会に参加してくれた子もたくさんいますが、その中には、この3ヶ月が大きな意味を持つ期間だったと思える子がいます。
何が、その成長を支えたのか、何が、きっかけだったのかは分かりませんが、深い意味があったと思います。
私が、進んでこうした大会を開催するのは、「それ」を確認したいからです。
明日も、きっと大きな成長を遂げる子がいます。
今日の戦いがきっかけになるかもしれません。
そう考えると、わくわくしてきませんか?
私はその衝動に応じて行動します。
明日も良い一日でありますように・・・・。
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2011年10月27日
インスピレーション(2303)
フェイスブックに上の画像がシェアされていました。
「The first four words you see describe you」
と書かれています。
最初に見つけた4つの単語が、あなたを表してます、みたいな意味です。
面白そうなので、やってみると、
compass(羅針盤)
outgoing(出発する)
under(下に)
serve(仕える, 奉仕する)
という結果になりました。
これは、子どもたちのために、いろいろなところに出向き、がんばって指導しなさい!
ということかもしれません。
でも、大切なことは、結果に、「おっ、すげえ!」と驚くことではありません。
こうやってアルファベットを並べて文字を発見させるなんていう方法なんかをひらめく「発想力」や「インスピレーション」です。
インスピレーションとは、
「創造的作業の過程などに、突然ひらめく考え。何かをやろうという気持ちを起こさせる力。霊感。」
とあります。
突然に「これだ!」とひらめくもの、きっとこれが「何かを変える力」を持っています。
その原動力は、「好奇心」ですね。
最近、ちょっと薄れてきてるなあ、と感じるので、もう一度高める努力をしなければと思います。
その一番いい訓練法は、ギャンブルかもしれません。
インスタントジョンソンという芸人トリオのジャイという人の書いた本を買いました。
芸人としてよりも、ギャンブラーとしての感性に優れ、5000万円のマンションをキャシュで買ったそうです。
その中で、いろいろとギャンブルをする上での心構えなどについて語っています。
うんうんと納得することも多く、ギャンブラーとしてだけではなく、あらゆることに対する「インスピレーション」を磨く訓練として大変優れていると思います。
実際にギャンブルをするとかしないということではなく、この「感性」を磨いていかなければならない・・・強く、そう思います。
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2011年10月25日
「がまん」を教える(2302)
史上7頭目の3冠馬となったオルフェーブルの特集をやっていました。
調教師の方は、オルフェーブルにがまんを徹底的に教えたそうです。
また、この馬は気性が大変荒い馬だそうですが、その気性の荒い馬を乗りこなすのが大変うまい騎手を選んで騎乗してもらったそうです。
その騎手は、ある時、自分がコントロールできずに馬がスパートをしてくれないレースで、
「ゴールした時に一番だったらいいんだよ」
ということを教えてもらったと言います。
「私には焦りがあったが、馬は自分のゴールをしっかりと見ていた」
とも言います。
気性の荒い馬は、それだけ闘争心があり、競走馬としての資質に恵まれています。
でも、それをコントロールできなければなりません。
それが、馬の気持ちに応えながら、「がまん」を教えることだったのです。
テニスでも、上手くいかないと「焦り」がでます。
「それ」が子どもの感覚とは違うことはたくさんあります。
また、思うように結果が出ないと、感情的になったりもします。
教える側、サポートする側にも「がまん」は大切です。
最近は、「これ」ができない親が目立つのは悲しい事です。
もちろん、ゴールを見据えるのは簡単ではありません。
だから、その「感性」を磨きます。
そして、「がまん」を教えます。
人馬一体の走りで、史上7頭目の3冠馬となったオルフェーブル、素晴らしいと思います。
「がまん」をさせなければなりません。
でも、それは指導する側と指導される側の感覚的な一致が必要だと思います。
「人馬一体」ならぬ「人人一体」が指導の本筋ではないかと思います。
それは、お互いが自立し、その特性をちゃんと捉えて、きちんとゴールを見据え、毎日がまんして練習することに他なりません。
焦らず、「がまん」を教えていきます。
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2011年10月24日
マネージメント(2301)
カリフォルニア遠征が終了した後、すぐにブルネイ遠征の準備と手続きをし、さらにシンガポール遠征の準備をしています。
ひとくちに海外遠征といっても、遠征に出ているときだけが仕事ではありません。
その前の準備の方がはるかに大変です。
まずは海外遠征の申請をするところから始めます。
最近、ITFはネットエントリーになり、協会への申請がなくなってずいぶん楽になりました。
次に航空券の手配です。
島国の悲哀をちょっと感じるところでもあります。
大会へのエントリーもしなければなりません。
ホスピタリティ(大会側が宿泊などをサポートをしてくれること)があるかどうかを確認して、なければホテルの予約をしたりします。
次には諸々の条件を考慮して予算を決め、負担金を決めて連絡します。
ここまでくれば仕事はほとんど終わったようなものですが、最終的なエントリーリストを確認するまでは安心できません。
このエントリーリストに記載漏れなどがあれば大会側に連絡し、エントリーの受付を再度依頼することもあります。
ここまでの準備がすべて終了して、はじめて遠征での帯同というコーチ本来の仕事をすることになります。
ほっとする瞬間です。
つくづく、「マネージメント」の仕事が多いことに気がつきます。
テニスジャーナルに「コーチの仕事」について書いたことがありますが、ジュニアの育成に携わるコーチは総合的な「情報力」と「マネージメント」の能力が必要です。
実際にもっとも気を使い、疲れる仕事がこの「マネージメント」の仕事です。
日常のレッスンにおいても、タイムテーブルの作成、クラス編成の変更、レッスン内容の確認などすべき仕事は多い。
これに加えて、進学の相談や大会サポート、遠征の計画と準備などがあります。
それを分業制にして対応する、というわけにはいかないのでやっかいです。
基本的にすべての仕事を賄う力をこれからのジュニア育成のコーチには求められているということです。
ジュニアの選手を育成するという仕事は子ども達に対する責任は大きい。
責任の範囲も広い。
だからいろいろなことに対応する力が必要であり、あれもこれも自分の力として身につけなくてはならない、と思います。
結構大変な仕事だとは思いますが、「ケータイを持ったサル」という本の中に、
「人は、自分が誰かのために役立っているという意識なしに生きるのは、ほとんど不可能である」
と書いてあります。
そういう意味では生きている実感を強く感じることができる仕事だということができます。
私はライフワークという言葉が好きです。
自分の人生を生きているという実感が持てる仕事にめぐり合える幸せは何ものにも代えがたいものだと思います。
ちょっと面倒くさいけど・・・・・。
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2011年10月22日
捨てる(2300)
今、岡山ではRSK全国選抜ジュニアが開催されています。
もちろん、3セットマッチでの試合です。
大きな舞台で、スタンダードに試合を行うことできっと子どもたちは成長していきます。
なのに、その予選大会では8ゲームマッチです。
順位戦は1セットマッチで行われます。
こうなると、試合の駆け引きを学ぶことが少なくなります。
先日行われた楽天オープンでの、伊藤竜馬選手のコメントです。
「第2セットはグリップが握れなくて、力が入らなかった。
第2セットは捨てて、第3セットで勝負した」
これが試合です。
自分と相手の状況を見極めて、どこで勝負するのかを判断します。
それの繰り返しの中で、より有効な方法をひらめきます。
そのためには、このように「捨てる」ことが大切です。
今流行りの、「断捨離」は、
ヨガの「断行(だんぎょう)」、
「捨行(しゃぎょう)」、
「離行(りぎょう)」という考え方を応用して、
人生や日常生活に不要なモノを断つ、
また捨てることで、
モノへの執着から解放され、
身軽で快適な人生を手に入れようという考え。
単なる片づけとは一線を引くという。
ものです。
テニスのゲームにける「捨てる」も、「あきらめる」とは違います。
・・・身軽で快適な人生を手に入れようという考え。
いろいろな思いを一旦振り払って(捨てて)、身軽になって、自分の力を発揮するにはどうすれば良いのかという「ひらめき」を引き出す方法です。
でも、その経験がないとひらめきません。
だから、戦術が単調になります。
ひとつうまく行かないことがあると、それだけで破綻します。
こういうことが成長を阻害する要因になっていると思います。
なかなかそういう経験をすることが難しくなってきましたが、ジュニアの枠を飛び越え、大きく外に目を向ければ、そこにはちゃんとスタンダードがあります。
そこへチャレンジする勇気を持って下さい。
きっと、何かが変わると思います。
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2011年10月21日
受けいれる(2299)
身体が衰えることと、元気であることは必ずしも相関があるものではありません。
その年令での楽しみもあります。
スティーブ・ジョブスや、多くの宗教書にもあるように、
老いること、死ぬことは必然です。
それが必然であると認めることで、今の自分を認めることができる。
自分を認めることができれば、今の自分を楽しむことができる。
・・・ということです。
身体は確かに衰えます。
でも、ますます元気に生きる、それが大切だと思うのです。
「犬はかわいい。
でも、本当の可愛いは、犬の死を考えることから始まる。」
とある人が言っていました。
「犬と私の10の約束」には、
「私は10年くらいしか生きられません。」
とあります。
私と比較をすれば、犬のほうが早く死ぬ可能性が高いですね。
きっと悲しい思いをします。
でも、それだからこそ、今かけられる愛情をかけてあげる。
そんな気持ちが強くなると思います。
ただ何ごともプラスに考えるというのではなく、多くのことを受け入れて認めることの大切さを感じます。
スポーツ選手の引退や、
うまくなれない苦しさ、
未来に対する不安、
も同じです。
一生懸命にスポーツをすれば、必ず経験するものです。
必然であるもを認めて、受けいれる強さが大切だと思います。
それを教えていこうと思います。
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2011年10月19日
あなたは大丈夫? (2298)
「あなたは大丈夫?男性におくる老化はじまりの8項目」
というタイトルで、こう書かれていました・・・・
みなさんは、ちょっと激しい運動をしてみたら、あれ、体が全然ついてこない!
なんて経験はお持ちではないだろうか。
誰にでもいつの日か確実にやってくる老化。
まだまだ生きる予定なのに、こんなに疲れちゃってていいのか。
そんなあなたのニュースサイトで「男性におくる老化はじまりの8項目」が紹介されている。
以下の項目に少しでも心当たりがあれば、あなたの身体機能は衰え始めているかもしれない。
・視力が落ちた気がする
目そのものの問題だけではなく、血液循環が悪くなっている可能性がある。
血液のめぐりが悪くなると視神経の代謝に影響し、視力低下につながるのである。
・抜け毛が増えた気がする
これは言うまでもない。
働き盛りの30代のストレスはハンパない。
心理的ストレスは内分泌や血液循環を乱し、抜け毛を誘発するのである。
抜け毛の原因は遺伝だけではないのだ。
・聴力が落ちたような気がする
10代の頃から大音量で音楽を聴いたり、日常的に騒音の中にいた人は要注意だ。
若い頃は出なかった聴力への影響は、30才前後から急に出るようになる。
また、加齢による内耳神経の血液循環不良により、聴力が低下することもある。
・最近性欲がない
原因は疲労やストレスによることが多い。
特に過剰なストレスは男性ホルモンの分泌を低下させ、悪くするとED(勃起不全)になることもある。
・運動後、心臓がずっとバクバクしてる
心臓の調節能力が下がっている証拠。
これは心臓の筋肉の老化であり、筋肉の弾力性が弱まっているということだ。
血管の健康状態とも関係する。
・すぐ息があがる
ちょっとした運動ですぐ息があがるのは、肺の機能低下の証拠。
研究によると加齢による肺の機能低下は20才前後から始まっているらしい。
・歯が汚なくなった
男性は30才をすぎると、歯が汚れやすくなるらしい。
その原因は歯茎の萎縮である。
歯茎が縮み歯の隙間が増えた状態で歯磨きがきちんと行われていないと、口腔内の衛生状況が悪くなり歯石がたまりやすくなり結果歯が汚く見えるのである。
正しいブラッシングが必要だ。
・体がいつもだるい
体がだるい、気分的にもやる気が出ない、これはストレスもしくは内分泌から起こる変化である。
加齢やストレスによる男性ホルモンの低下による。
当てはまる箇所はあっただろうか。
ちなみに記者(30才)は3項目当てはまってしまい恐怖している。
老化には単純な身体の加齢に加えストレスが大きく関係しているようである。
しかし現代社会でストレスフリーな生活を、と言う方が過酷。お疲れ気味のみなさん、隙間時間にちょっとでもリフレッシュを心がけてみてはどうだろうか。
ということです。
なるほど!これは大変なことです。
私もいくつか当てはまります。
抜け毛は特に・・・。
・・・でも、ちょっと待って下さい。
それは、「恐怖」するものなでしょうか?
確かに、衰えることは「嫌なこと」かもしれない。
それは確実にやってきます。
逃れる術はありません。
私は「怖く」はありません。
「嫌」だけど、「怖く」はありません。
その年令になった時、つまりは衰えを感じた時、きっと自分の体に優しくなります。
年齢を重ねれば、「ストレス」もたくさんあります。
でも、「ストレス」は何らかの転化をもたらしてくれます。
そう考えます。
なんか、それを排除しようとしてもがいている人を見ると、
「ちゃんと受け入れたほうがいい」
と思います。
書くほどに簡単ではありませんが、受け入れてこそ、気づきがあり、前向きになれるのではないでしょうか。
私は、今の年齢を楽しみ、これからの年齢を楽しみにしたいと思います。
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2011年10月18日
和のフィットネス(2297)
今日の授業の後、何気なく歩いていたら「和のフィトネス」という言葉が目に留まりました。
NOSS(日本踊りスポーツサイエンス)という、日本舞踊を利用した健康体力作りのためのトレーニングです。
西川流の家元が考案し、多くの人に広めようと活動されています。
実は、私の母は日本舞踊の師匠をしています。
小さい頃は、無理矢理に踊らされていました。
もちろん、舞台にも立ちましたよ。
それは、それは、可愛い子どもだったに違いありません(笑)。
だから、「日本舞踊を・・・」という言葉に惹かれます。
また、監修をしているのが私の大学院の時の指導教授です。
「何かの縁かなあ?」
と思って、参加してみることにしました。
何と言っても、家元直々に指導されることは素晴らしいことだと思います。
立っておられる姿は、一流の舞踏家らしく凛としています。
こんな雰囲気で立つことができるように訓練しなければならない、という気にさせられます。
実際のトレーニングも、まさに日本舞踊です。
何年か振りに踊ります。
でも、和の所作は、人の身体感覚を高めるために役立ちます。
身体を使って、雪を受け止める、木の葉が舞う、鳥が歩く、などを表現します。
その時は、足先から指先まで神経を行き渡らせます。
小さなゆっくりとした動きでも全身を使っているのがよく分かります。
6分くらいの踊りですが、汗がじわっと出てくるまでエネルギーを使います。
実際に、心拍数はそれほど上がらなくても、消費エネルギーは大きいそうです。
私がトレーニングに求めるのは「ここ」です。
動きに全神経を行き渡らせて、細かな動きをコントロールすることで、パフォーマンスは向上します。
その感覚を磨くのに、日本舞踊を始めとする「和の所作」は大いに参考になるということです。
まさに「和のフィトネス」です。
もう一度訓練して、舞台を夢見てみようかな・・・。
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2011年10月17日
教えないコーチング(2296)
教えすぎると、自分の感覚に従って調整したり、修正したりする能力が低下するかもしれない・・・。
コーチングの重要性は強く認識しています。
でも、昨日のトレーニングで、「動き」がまったくできていないことに愕然としました。
教えている時は、それなりにできていたので、「動き」は洗練されてきていると勘違いしていました。
トレーニングで注意しなければならないポイントもまったく「意識」できていません。
自分で考えて、試行錯誤して、悩んで身につけたものではないからです。
だから、頭からすっと抜け出てしまいます。
「動き」は、その「意識」によってコントロールされるので、根本ができていないということです。
ここは難しいところです。
「教えないコーチング」によって、「自分で考える力」がつくのは事実です。
でも、きちんと教えることで効率的に技術が向上するのも事実です。
どうバランスをとるのか、そこがコーチングの「センス」が問われるところだからです。
トレーニングのプログラムを作る時もそうですが、最後は「カン」に従って決断します。
その「カン」が冴える、「感性」を磨いていかなくてはならないということです。
いつも迷います。
でも、その時、その時に自分の頭にひらめいたものを信じることが大切だと信じます。
今回、うまくできなかった子どもたちには、
「できる自信がついたら呼びに来い!」
と伝えて、放っておきました。
30分か、40分くらいしたら私を呼びに来ました。
見ると、まだぎこちないですが、はるかに良くなっています。
「意識」が変わって、「感覚」が変わって、「動き」が良くなったということです。
「教えないコーチング」がうまくいったということかもしれません。
次もうまくいく、という確証はありません。
よく見て、自分の「感性」に従う、それしかないです。
コーチングに絶対はない、終わりはない・・・ということですね。
精進します。
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2011年10月14日
手の感覚(2295)
うちの子がマウスをかじりました。
人間のほうではありません(笑)。
犬のほうです。
まあ、犬なんで、何でも美味しそうに見えるか、おもちゃに見えるとは思います。
なので、そんなところに置いておいたほうが悪いっちゃあ悪いんですが、ないと困るので新しいのを買いました。
めちゃくちゃたくさんの種類があるので、迷います。
それでも、形状や大きさ、色なんかが気に入るものを探して買いました。
早速、使ってみるのですが・・・これが、気に入らない!
微妙に、すべすべ感が気になったり、クリックした時の感触が気に入らなかったりして、超違和感があります。
マウスやキーボードは、直接手に触れるものなので、やはり、その感覚が合わないと使えません。
今は、犬がかじったマウスを使っています。
かじって、トゲトゲになたところをカッターで削って、少しテープで補強しての使用です。
見た目はかっこ悪いですが、感覚が合うので、いい気持ちです。
これは大変大切なことだと思うんです。
グリップを全く気にしていない子がよくいます。
白いグリップテープが真っ黒けで、擦れて元グリップが見えているのに、替えません。
私でも、定期的に、そうですね・・・、1ヶ月に1回くらいは替えているのに、毎日練習している選手がそれでは・・・、と思ってしまいます。
手のひらは、人間の感覚の中でもっとも敏感なところです。
その感覚がうまくつかめなくて、ラケットをコントロールすることは難しいと思います。
「もっとグリップに気を使え!」
と言っておきます。
強くなるためには、とても大切なこと・・・だと思います。
今日、新しいマウス買いに行きます!
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2011年10月13日
乗り越える(2294)
震災後の春休みに、受け入れをした宮城の高校生のドキュメンタリーを見ました。
ゲットスポーツで放映された『気仙沼のテニス少年たちの6ヶ月』が、YouTubeにアップされたものです。
http://m.youtube.com/watch?desktop_uri=http%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fwatch%3Fv%3Dj8jeOPZr-C8%26feature%3Dyoutu.be&feature=youtu.be&v=j8jeOPZr-C8&gl=JP
彼らがどんな思いでテニスを続けたのか、がよく分かって大変嬉しく思います。
夏の大会が終わって、引退する3年生が、
「大変だったけど、乗り越えて今がある。」
「震災があって、考え方が変わったということが大きかった。」
と話します。
こういう言葉を聞くと、確かな成長を感じます。
誰もが大変な思いはしたくない。
でも、そういう時にこそ、人の強さや弱さに気づき、自分のすべきことが見えてくるのではないかと思います。
そんな彼らのために、ほんの少し、役に立てたということは誇りです。
これから、何かをしてあげられるわけではないけれど、応援する気持ちは変わらない・・・そう思います。
そして、きっと子どもたちを遠征に連れて行く時や、テニスがうまくいかなくて苦しんでいる子どもたちを見るとに思い出すと思うんです。
「これは成長するために与えてもらったものだ。」
「乗り越えて何かが変わってくれるといいな。」
というふうに・・・。
がんばれ!心から応援しています!
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2011年10月12日
面と向かう(2293)
指導においては、言葉は大変大切です。
もちろん、言葉だけではなく、
「目は口ほどにものを言い」
とか、
「心を込めて話さないと伝わらない」
なども言われることもあり、それだけですべてがうまくいくわけではありません。
しかし、言葉はすべての現象を説明できます。
「青い空」
を言い表すのに、ボディランゲージでは難しいことは理解できます。
言葉は、多くの経験を背景に、言葉だけですべての現象を表現し、イメージさせるだけの力を持っているということです。
これは、言葉だけでなんとかなるということを言いたいわけではありません。
「言葉は、身体表現と一元である。」
ことを忘れてはいけません。
メールに書かれている言葉と、話す言葉が同じでも、伝わっていく内容は大きく違います。
メールで、
「バカ!」
だと、暴言になってしまうかもしれません。
だから、
「バカ(*_*)」
などの顔文字で、感情を表現しようとします。
このことで、単なる言葉だけではなく、思いや感情をやりとりしているからです。
でも、やはり、人間は、その人の表情や姿勢、言葉のトーンなどでものごとを理解します。
真剣に伝えたい事があるのなら、「面と向かう」べきです。
相手と正面から顔を合わせる。
直接に相手と向かい合う。
ことは、それだけで「言葉の力」を大きくします。
指導者が「言葉の力」を大きく持てるようになった時、きっと指導者としての資質は上がります。
言葉を大切に使いながら、「面と向い合って」教えていこうと思います。
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2011年10月11日
言葉の力(2292)
私は、こうしたキャンプではミーティングの時間を大切にします。
伝えたい事がたくさんあるからです。
それがちゃんと伝わらないことが多いことも知っています。
ちゃんと伝わらないと、悲しい気持ちになる時もあります。
でも、ひとりでも、
「話を聞いてよかった」
と思ってもらえれば、それが喜びです。
ある有名なアナウンサーが、その志望動機について、
「言葉の力で多くの人の力になりたいから、この仕事を選びました。」
と言っています。
気持ちは同じです。
私はコーチですから、伝えるすべは言葉だけではありません。
でも、たくさんミーティングしたり、ブログを書いたりするのは、「言葉の力」を信じるからです。
先週の授業の時、「授業に関するアンケート」の集計結果を渡されました。
授業改善のひとつの資料として活用するために毎年実施されています。
その中の、自由記入での評価で、
「今までで勉強をやってきた中で一番楽しくて心に残る授業でした」
「卒業してからも活かすことができる授業だった」
「この授業は、自分の生き方に示唆を与える内容であった」
なんてことが書いてあるのを見ると泣けてきますね。
自分の話すことが、多くの人に何らかの影響を与えるということです。
これからも伝えたいことをまっすぐに伝えていこうと思います。
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2011年10月09日
攻撃と守り(2291)
「ジュニアキャンプ3」の初日のキャンプを終了しました。
今回は、群馬県や福井、長野、静岡などから多くの子どもたちが参加してくれてにぎやかです。
今回のキャンプテーマは、「攻撃と守り」です。
攻撃の手段は、強いボールを打つことだけではありません。
一か八かのショットで、エースを取りに行くことでもありません。
相手に攻撃されないで、安全の攻撃する術を知らなければなりません。
スーパーショットを随所に見せることができる世界のトップ選手でも、そういう配球を心がけます。
そのためには、スピンの性能を磨くことです。
特に、相手に攻撃された時のリカバリーショットでは、その性能が相手の次の攻撃を封じることにつながっていきます。
そして、クロスへの攻撃を頭に入れておくことです。
トップ選手のゲーム分析では、8割以上がクロスへの配球になっています。
それは、クロススコートは、
・守りやすい(コートカバーのために戻る距離が短い)
・センターのネットが低く、対角距離が長いのでミスのリスクが少ない
などの利点があって、多用されるからです。
子どもたちの試合を見ていると、リスクの高いショットを選択する場合が多いように感じます。
また、コートを広く使うことを心がけるべきです。
前に子どもたちの試合のゲーム分析をしたところ、大変狭い範囲での配球しか見られませんでした。
ショットの威力で相手を圧倒できるのであればそれでもいいかもしれませんが、そんなケースは少ないと思います。
だから、配球や戦術を考えていかなくてはなりません。
テニスは、ほんのちょっとの戦術の変更で大きく流れが変わります。
そのことを頭において、ただショットを打つ練習にならないようにしてほしいと思います。
今日も天気が良さそうです。
昨日は、9時間オーバーの初日の練習でしたが、不思議と疲れを感じません。
気力!やはりそれが何よりも大切です。
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2011年10月08日
ストーリーを描く(2290)
講義で、トレーニングの内容を紹介するために、愛工大名電高校野球部のトレーニング風景を写した写真を整理しました。
写真を整理し、使うべき写真を選択し、立てたストーリーに合うように順番を入れ替えます。
そうしていると、ストーリーにそって、流暢に話しをしている自分がイメージできたりします。
講義でも、プレゼンでも、大切な事はストーリーです。
もちろん、レッスンでも同じ!
うまくストリーが描けると、読み手(聞き手)はきっとこっちの世界に引きこまれます。
面白い小説を夢中になって読む、漫画を必死なって読む、きっとその時の感覚は、この世界にはありません。
感情移入といいますが、もっと深く、まさに現実の世界をして認識されることもあります。
レッスンで、そんな感覚になることができたら、大きな変化を体験できる可能性は高くなると思います。
そんな意識を持って指導していこうと思う。
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2011年10月06日
シンプル(2289)
新しくパソコンに今まで使っていたソフトを入れていく作業は大変です。
知らずの内に多くのソフトを入れ込んでいるので、それを確認しながら丁寧にインストールしていきます。
でも、大切なことは入れるべきソフトを選択するということです。
基本的に姿勢はシンプルです。
パソコンでも何でもそうですが、多くのプログラムが組み込まれるとシステムは不安定になります。
パソコンの心臓部であるCPUは、多くのプログラムをメモリーといわれる場所にとっかえひっかえ入れ替えながら稼動させます。
その状況が複雑であればやはり動作は不安定になるということです。
だから、こうした機会に、収納のテクニックを示した「人生がときめく片づけの魔法」の方法に従って、ときめかないソフトは思い切って排除します。
そうやって、できるだけシンプルになるように中身を整理します。
最近では、クラウドコンピューティングのおかげで、シンプルな構成にすることが容易になってきました。
きっと安定してスムースに動いてくれると思います。
人生もこうありたいと思います。
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2011年10月05日
新鮮な気持ち(2288)
新しいパソコンのリカバリーディスクを作製したり、ソフトを入れたりすると結構待たされますが、あんまりイライラしません。
新鮮ってこういうことですね。
「新しい」ものが「鮮やか」に映るというふうに捉えることができます。
ホームページなんかを時々リニューアルするのも、こういう気持ちを大切にしたいからです。
実際に作業をすると面倒な事も多いです。
しかし、「新しい」ことに取り組んでいるという意識が「行動力」を生みます。
きっと、身体的にも、精神的にもエネルギーが湧いていると思います。
子どもたちが、ラケットや靴を新品に変えると、やけに張り切って、良いショット打ったりしますよね。
これも、「新しい」ことの魅力です。
今年は、大会の内容を新しく変えたり、遠征の計画をたくさん立てたり、ジュニアのキャンプを始めたり、「新しい」ことにたくさんチャレンジしました。
どれもこれもが思い通りに進んでいるわけではありませんが、パソコンの作業で待たされてもイライラしないように、落ち着いて待っていられます。
いつでも新鮮な気持ちで・・・を心がけます!
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2011年10月03日
指向性(2287)
昨日、「テニスコーチングセミナー」の3回目を開催しました。
日曜日の1日練習の後だったので、結構きつい感じでしたが、始まるとあっという間に3時間です。
人間は、心地よいと感じると「快楽神経」が刺激されて、疲れなどを感じなくなるそうです。
話をすることが「楽しい」と感じているので、疲れないということですね。
もちろん、逆に、同じような話をしてもとても疲れる時はあります。
それは、「指向性」がずれていると感じた時です。
こういう講習会では、聞き手は、
「何かためになる話を聞きたい!」
と思い、話し手は、
「何とかためになる話をしよう!」
とこころがけます。
その「思い」がずれてしまうと、「場」が作られないので、ただ話をするという感じになります。
もし、みなさんが、3時間、ただ話をしろと言われたらどうでしょう?
これは結構大変ですよ。
でも、うまく「場」が作られると、話のアイディアは次々と生まれ、応答の雰囲気が高まり、時間はあっという間に過ぎていきます。
私達コーチは、この「場」を作ることをこころがけなくてはなりません。
そのためには、できるだけ「指向性」が合うように、話題を提供したり、練習内容を工夫したりする努力が必要です。
今回のセミナーは、その「指向性」がうまく合ったと感じています。
それは、みなさんの表情であったり、会話の内容だったりします。
セミナー終了後に、参加者の皆さんと「サイゼリア」で食事会です。
気がつけば12時近くになっています。
時間の経過を忘れるぐらいの「場」だったということです。
疲れはまったくありませんが、のどが痛いです。
これが唯一頑張った証かもしれません。
次回は、11月16日(日)に岡崎の竜美丘テニスクラブで行います。
ここでも、声枯れるまでがんばります!
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2011年10月01日
「場」を作る(2286)
今日の新聞に、「JT将棋日本シリーズ子ども大会」の広告が載っていました。
一面広告です。
そこには、
「勝って気がつくことがある。
負けて覚えることがある。」
というキャッチコピーが飾られています。
新聞の一面広告ですから、
「すごい、迫力があるなあ!」
と素直に思います。
その大会では、同時にプロの大会も開催されるようです。
プロの真剣勝負を間近に見て、自分も戦う、こういう「場」が大切だと思います。
私もいろいろと活動はしていますが、
「これは、本当に子どもたちのためになっているんだろうか?」
といつも考えます。
自分の力では、うまく「場」が作れていないように思うこともあるからです。
やはり、組織の力は大きいです。
だからこそ、子どもたちが真剣に戦える「場」を作ってほしいし、その活動の「輪」を広げてほしい。
その新聞の広告に載っている子どもたちの、
負けて悔し泣き
勝ってのどや顔
勝負に対する真剣な眼差し
どれも、素晴らしい表情をしています。
「これ」を求めて活動していこうと思います。
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2011年09月29日
ブラフ(2285)
ヤングスターカップの大会要項を作りました。
スタンダードにこだわって、3セットマッチのトーナメントです。
テニスの醍醐味を味わってほしいと思います。
テニスは、相手との駆け引きが面白いスポーツです。
そのためには、カードゲームで言えば「ブラフ」のようなことも必要です。
「ブラフ」とは、はったり、威嚇、こけおどしのことですね。
なので、当然「捨てるゲーム」や「捨てるセット」もあるわけです。
その中で、いろいろなトライをして、相手の弱点を見つけたり、有効な戦術を考えたりします。
でも、それが、1セットマッチだと、すべてのポイントが大切だと考えすぎてしまうので、「負けない工夫」しかできません。
いつも、いつもファイナルセットを戦っていると疲れますよね。
その中でしか戦う経験がないと、思いきったプレーはできません。
3セットマッチであれば、切り替えもできるし、思い切ったトライもできる。
開き直って、相手に「ブラフ」を仕掛けることもできるかもしれません。
あるブログで、戦術面の大切を説いていました。
でも、それを試合で磨いていかないと、実践的な感覚が高まってはきません。
そのために大会があるべきです。
すべての大会をそうすることには無理があると思いますが、海外へのチャレンジをサポートするヤングスターカップでは、できるだけスタンダードにこだわって大会運営をしていきたいと思います。
コート面数がそれほど確保できないので、試合進行は気になりますが・・・。
試合進行とスタンダードの間にはいつも葛藤があります。
それを、できるだけスタンダードにする努力は必要です。
微力前進です・・・、がんばります!
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2011年09月28日
期限を決める(2284)
何かことをなそうと思ったら、期限を決めるのがいいです。
私は、5年近くあるテニス雑誌に記事を書いていましたが、締め切り近くの方がアイディアわきました。
精神的には、結構追い込まれますが、そこで発揮される集中力はなかなかのものです。
5時間、6時間一心不乱に打ち込んでいて、気が付きません。
そんなことが何度かありました。
その時の集中力は、「ゾーン」と言われるものに似ています。
なんと言ったらいいのか、脳が活性化されて、エネルギーが湧いてくる感じです。
意識は、「そこ」にきっちりと焦点が当てられて、ぶれがありません。
そんな感じです。
ある有名なアーティストが、
「締め切りなしに作品は生まれない。」
と言っています。
正にその通り。
何ごとも期限を付けねば、物事は決まらない、完成しない場合が多いと思います。
今もたくさんのやるべきことを抱えています。
それぞれに期限を付けて、自分を追い込んでいきたいと思います。
そして、さらには、「それ」をも楽しめるような感覚を磨きたいと思います。
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2011年09月26日
自分の可能性を信じる(2283)
鳥取の高校生の指導に行ってきました。
鳥取には縁があって、ジュニアの指導や高校生の指導は、今回で3回目です。
先生方の情熱も感じるし、冬、雪で閉ざされる環境にもめげない強さも感じます。
そういう「気概」に触れると、こちらもやる気が高まりますね。
今回は一日の講習で、7時間のトレーニングと練習です。
本来なら、クタクタですが、今回は余力がありますね。
人間とは不思議なもので、ある程度は気の力で体力も左右されます。
ちょっとした考え方や意識で、発揮されるパフォーマンスは大きく変わります。
そこが、ロボットとは大きく違うところです。
私は、トレーニングやコーチングの講義をしますが、はじめに話すのは『ここ』です。
「人を扱う」という意識がなければ、相手をロボットだと思って接してしまうと、大きなミスをしてしまいます。
相手が人間なので、感情的なもの、思想的なもの、いろいろな条件があって、より良い関係を結んでパフォーマンスを向上させることはむつかしいことです。
だからこそ、それを乗り越えることに喜びを見出すような感覚が必要ですね。
今回の指導は、その感覚が強い、だから頑張りもきく、といったところです。
でも、ちょっとだけ気になることがあります。
みんな「やる気」はあります。
でも、まだ「自分の可能性」を信じていません。
テニスをすることは「好き」かもしれません。
でも、テニスを「心から好き」になってはいません。
それを変えることができた時、間違いなく成長します。
そのためには、
・テニスに対する興味や関心を深めること
・絶対に負けたくない相手や目標を見つけること
この「絶対に」という「思い」が、強くなるためには何よりも大切です。
とても良い資質に恵まれている子がいます。
思わず、教えたくなります。
でも、まずは「自分で道を作る」ことが必要です。
そんなことも話しました。
初めて会う子ばかりなので、どれくらい伝わったのかは分かりません。
でも、大切な事を心を込めて話しました。
次に会う時に、大きく成長してくれていると嬉しく思います。
講習会場の米子から、松江に向かう途中で、大山がくっきりと浮かび上がる情景を観ました。
とても良い気持ちになります。
何かいいことが起きそうな気がします。
鳥取の高校生!がんばれよ!
また会えるのを楽しみにしています。
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2011年09月22日
夢を広げる(2282)
カリフォルニア遠征が終了しました。
けが人や病人もなく、無事に日本に帰ってくることができて「ほっ」としています。
今回は、長時間の運転もあったし、苦手な遊園地2連発もあって、少々疲れました。
でも、時差ボケで寝れないので、次の遠征の企画書を作っています。
実際に行う遠征は大変だけど、企画している時は、色々なイメージが湧いて楽しいものです。
できるだけイメージに近づけることができるように、しっかりとした計画を作りたいとがんばっています。
こうした遠征を行なっても、収入になるわけではありません。
クラブを長期間開けるリスクもあります。
海外が好きなわけでもありません。
でも、こうやって次の計画を作っています。
それは、「夢」だから・・・・。
子どもたちが、遠征を通して強くなってプロになっていく、というのが夢ではありません。
テニスを通して豊かな人生の役に立つこと・・・それが夢です。
どんな人生かは分かりません。
でも、それがテニスをとつながっていて、少しでも幸せに役だっているのであれば、それが一番いいですね。
今回の遠征も・・・、
少しは子どもたちの夢の世界を広げることができたかもしれません。
少しは強くなるためのヒントを見つけたかもしれません。
思い出でとして強く残ったかもしれません。
少なくとも子どもたちの人生に何らかの影響を与えるはずです。
こうした「思い」が行動の原動力になります。
次の遠征はどうしようか?
わくわくと考えたいと思います。
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2011年09月19日
チャレンジ(2281)
今日の4回戦に進んだ日和と広海ですが、残念ながら敗退して全日程を終了しました。
日和の対戦相手は、大柄の体から思い切ったショットを打つ選手で、その選手の打ち込みに対して消極的なプレーに終始したことは大変残念です。
「ここ」には来たのは、これからのステップアップのために「何かを変える」ことです。
特に日和はフォアハンドを両手打ちから片手に変えたので、ショットがうまく打てないことは仕方ありません。
そういう状況でどうやって戦うのか、ということをしっかりと考えてプレーしなくてはなりません。
相手のショットに対して、ちょっとバランスが崩れたり、対応が遅れたボールをすべてロブで返していては、相手にプレッシャーを与えることはできません。
多少のリスクは覚悟の上で、思い切ったショットで対抗することにチャレンジしなければこれからの成長は望めません。
ショットを磨くことも大事ですが、戦う姿勢を高めることができるかどうかがこれからの成長の鍵です。
広海は、大変惜しい敗戦となりました。
緩急を武器に、変則的なテニスをする選手でしたが、セカンドセットの後半からはうまく対応し、思い切ったプレーでポイントを奪います。
セカンドセットをタイブレークで奪って、流れは一気に広海に流れるかと思いましたが、勝ちを急いだのか、無理なリターンや大切なポイントでのダブルフォールトで崩れます。
最後の最後にしのいで、後一歩のところまで追い詰めますが、最後はネットプレーのミスで敗れました。
相手のミスジャッジや大声のシャウトにも動じることなく、自分のプレーをやりきろうとする姿勢には可能性を感じます。
サービスのコンビネーション、バックハンドのクロスコート、フォアハンドのダウンザラインウィナー、バックハンドボレーなど、課題はありますが、戦う姿勢を高めることでもっと上を目指せる能力を身につけます。
もっと気迫のあるプレー、攻撃的なショットを意識して闘ってほしいと思います。
これで全日程を終了しました。
前回のカリフォルニア遠征に比べて、「負けて見えてくるもの」があったのは良かったと思います。
子どもたちが、こんな話をしていました。
「レベルの高い大会に出ても勝てないから出ない。」
これはちょっとおかしいですね。
負けても負けても少しでも上のレベルにチャレンジすることで、「何か」が変わってきます。
「ここ」で戦っている子どもたちを見ると、そこが大きな「差」なのかなと思います。
勝ちにいくのではなく、負けにいく、ぐらいの覚悟があって成長していくのだと思います。
前にも、こんなやりとりがありました。
初めてITFジュニアにチャレンジした時に、
「私なんかがこんな大会に出てもいいんですか?」
という選手に、
「強い選手がチャレンジするのではなくて、チャレンジする人が強いんです。」
と話したことを思い出します。
確かに負けることは嫌だし、悔しいし、つまらないことです。
でも、恐れずにチャレンジし続ければ、きっと「何か」が見えてきます。
強くなっていった選手は、その「何か」を見たんだと思います。
今回の遠征に参加した選手は、少し消極的な発言が目立ちます。
本心ではないかもしれませんが、チャンレンジする気持ちが薄いのではないかと感じることが多くあります。
それをどれだけ変えられたのかは分かりません。
でも、どんな遠征も、「今の自分を変えるためにある」ことは間違いないので、少しで感じるものがあればいいと思います。
明日、日本に帰ります。
台風が心配ですが、無事に帰れるように祈ります。
負けてしまって残念な気持ちはありますが、少しほっとした気持ちもあります。
日本に帰ってから、「自分のしなければならないこと」も見えてきました。
その意欲を失わないように、これからの指導をがんばっていこうと思います。
この遠征をサポートしてくれた、株式会社グローブライド様に心から感謝します。
また、遠征に子どもたちをこころよく送り出してくれたご両親様にお礼申し上げます。
ホームステイで、最高のもてなしをしていただいた宮田さんには心から感謝しています。
本当にありがとうございました。
これからのみんなの成長を楽しみにしています。
<マッチレポート>
伊藤日和
今日の試合では、フォアのストロークがほとんどロブで打っていて、きちんとフォアが打てなかったことと、サーブをフルスイングで打てずに入れていってフォールトが多くて、ファーストサービスが入らなかったことが今日の悪いことでした。
フォアに自信がないからバックに少し頼っていました。ラリーをしていてもボールが浅くなって、チャンスボールで決められたポイントが多かったです。
サーブは、ファーストの確率が低かったのでファーストサーブは強く打てるようにしたいです。
フォアは、体を使って打点を前にしてしっかりと打てるようにしたいです。
大窪広海
今日の試合では、1セット目、ミスばかりで3-6でとられてしまいました。けれど、2セット目の2-5から、あきらめずにミスをしない程度で打ち込んでいくことができました。そのまま2セット目を7-6でとれたことが良かったです。
3セット目は、相手に攻められることが多くなり、4-6でとられて負けてしまいました。だけど、やっぱり打ち切れたので良かったです。
全体を通しては、ファーストサービスの確率が低いこと、ストレートのリターン、バックハンドとバックハンドボレーが悪かったです。でも、フォアの回り込みの逆クロスと、自分が入ったと思ったけれど、相手にアウトと言われたボールは、しっかりと「入っている」と自信を持って言えたことが良かったです。
これからの練習では、サービスのコンビネーション、ストレートのリターン、バックのクロスとボレーを意識して、どうすれば良くなるのかを考えてやりたいです。
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2011年09月18日
戦術面の強化が必要(2280)
大会は2回戦と3回戦が行われました。
広海は、危なげなく4回戦に勝ち進みました。
日和は、2回戦は相手のミスにも助けられて完勝ですが、3回戦のシード選手との対戦では、序盤での打ち急ぎや集中力を欠いたショットでリードを許します。
しかし、ファーストセット0-5から、緩いボールやロブなどを織り交ぜた配球で相手のペースを乱してペースをつかみ、そこからは1ゲームしか与えずに勝ち上がりました。
早い段階でペースをつかむために、配球の重要性を認識し、ラリーの精度を上げなくてはなりません。
ただショットを打つだけではなく、どう打てば相手を不利な状況に追い込めるのかを考えて、プレーしてほしいと思います。
篤司は、2回戦は勝ちあがりましたが、3回戦でのシード選手との対戦に敗れました。
会場が離れてしまったので、直接見ることはできませんでしたが、レポートを見る限り、積極的なプレーはできていたようです。
しっかりと精度を磨いて強くなってほしいと思います。
園子は、第4シードとの対戦です。
それほど強いショットを持っている選手ではありませんが、トップスピンのロブや回り込みのショットをうまく使って、攻撃をうまく封じてきます。
その選手に対して、無理なショットでミスを繰り返してポイントを失います。
また、「相手の弱点を突く」という当たり前の戦術を持たずに試合をしています。
ショットの威力に頼るのではなく、戦術を考えて、ペースを変える技術が必要です。
自分から変化をうまく使えるようになれば、相手の変化にもうまく対応できるようになります。
そうした「対応力」の強化を望みます。
レベルの高い大会では、自分の課題がはっきりと確認できます。
明日は、負けてしまった選手も、たくさんのプレーを見て「イマジネーション」を高めてほしいと思います。
子どもたちの試合を見ていると、「戦術面の強化」が必要であると強く感じます。
そのためには、良く観察することが大切です。
そして、それが強化できるシステムや練習法を考えていかなくてはなりません。
私自身にもたくさんの課題が与えられました。
残りの時間を無駄にしないように過ごそうと思います。
今日は、今アメリカで一番おいしいハンバーガーを食べました。
おいしいですが、脂肪が・・・、体重が・・・、ちょっと心配です。
コーラは少し控えたいと思います。
明日も朝から試合です。
試合会場の近くのホテルに宿泊しているので、少しは余裕を持って出ることができるので気持ちは楽です。
試合のある子どもたちは、さらに気合いを入れて臨んでほしいと思います。
<大会レポート>
■吉田篤司
ファーストセットの0-3までは、緊張してまったく足が動かず、あっさりと落としてしまったけど、次のゲームからボレーやドライブボレーなどを混ぜて、前でプレーできるようにした。
ファーストセットは、0-6で取られたけれど、セカンドセットは、4-3までいった。けど、4-3の30-30でドライブボレーの逆クロスをミスってしまって、流れが変わって一気にとられてことが一番もったいないところ。一回ミスっても流れを変えないことが大事。いい時もそれを持続させることが重要。
ファーストセットの0-3からのネットプレーもボレーミスが多かったので、ボレーを強化するようにする。これができると、自分を盛り上げられるので、良いテニスができる。
今後の課題は、集中力の持続と、ボレーとフォアの逆クロスとバックでも攻めれるようにすること。サーブは、手首をひねるくせを絶対直す。あと、頭を使ってテニスをする。
■成田園子
今日の試合は、最初の出だしが悪くて、足があまり動いていませんでした。自己分析ができていなくて、相手の動きや相手がなにがよわいのに気づいていなかったです。
チャンスボールのコートに入る確率も悪く、相手にポイントを簡単にあげていました。積極性もなく、チャンスボールやドライブボールのできるところでもつないでしまいました。サーブもしっかり振り切れるように練習したいなと思いました。
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2011年09月17日
行動目標(2279)
今回の遠征でお世話になっているクラブでの最後の練習を終了しました。
コートの貸し出しにレッスン、ガット張りまで本当にお世話になりました。
また、ヘッドコーチとは小さいクラブを運営する上でのいろいろな問題点について話をしました。
共感することも多く、私にとっても大変有意義な時間でした。
子どもたちがどう感じたのかは分かりませんが、試合での成果という形で表してくれたらうれしく思います。
ミーティングでは、試合で力を発揮するための行動目標について話しをしました。
・どんな時でもしっかり構える
・ミスをしても下を向かない
・きちんろコールする
です。
簡単そうですが、実際の試合でやりきるのは難しいことです。
結果がどうあれ、自分のすべきことをやり通す、それができれば間違いなく成果は出ます。
それを期待したいですね。
今、朝の4時です。
試合会場に向けて出発します。
寝ないようにがんばります!(笑)
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2011年09月16日
ゴールデンエイジ(2278)
今日は、休養日としてユニバーサルスタジオに出かけました。
高い年齢での遠征では、大会期間も長く、当然、そのための準備も必要なので、遊びに行く余裕はありません。
でも、低年齢では、必要なことだと思います。
遠征に出ると、10歳から12歳のいわゆるゴールデンエイジに様々な経験をすることの重要生を強く感じます。
経験とは、テニスに限ったことではありません。
日本以外の国があるということ。
その国の文化に触れること。
自分たちが外人になるということ。
など、普通では体験できないことがすべて経験となります。
そういうさまざまな経験を通して、選手として必要なものは何かに気づいていくのだと思います。
これから先の彼らの戦いは過酷です。
私の仕事は、その戦いに耐える力をつけることだと思っています。
ホームステイでお世話になっているおうちの庭先になっているオレンジがめちゃくちゃおいしいんです。
しかし、何も手入れしてないらしい。
そうやって、手を入れないで自然に育てるりんごがすごくおいしいという話も聞いたことがあります。
手を入れすぎないで、自然に育てる強さ・・・それを目指せばいいのかも?
でも、おいしいのは1本だけで、その他のはまずいらしいです。
生存競争に勝ち抜いておいしい実をつけるのは至難の業だということですね。
その競争を勝ち抜くというよりも、困難に耐える力をつけてもらいたいと思います。
今日は楽しんだようです。
明日からまた戦闘モード?でがんばってもらおうと思います。
えっ、
「遊んでばっかりでいいな!」
ですか?
違う、違う、遊びじゃないですよ!
ジョーズと遭遇して戦う姿勢を磨くためです。
いい練習になりました!
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2011年09月15日
自己分析力を磨く(2277)
今日は、いつも練習をさせてもらっているクラブが午前中使えなかったので、ホームステイ先のコートを借りて練習をしました。
ボールが豊富にあるわけではないので、マッチ練習を中心に行います。
そのことを伝えて様子を見ていましたが、案の定お遊びモードです。
なぜそうなるのかを考えてみましょう。
それは、「自己分析」する能力に欠けているからです。
「自己分析」の能力に長けている選手は、
・相手の弱点を見抜く
・有効な作戦を思いつく
・自分のプレーが明確にイメージできる
という能力が高い選手です。
だから、ゲームをしながら自分の能力を高めていきます。
でも、そうではない選手は、何も考えないでプレーをするので、ちょっと自分の思うようにプレーできないと集中力を維持できません。
それが分かっているので、最初から集中力を高めることを避けることが多くなります。
強くなるためには、その能力が絶対的に必要なものになります。
朝の練習では、1ゲームづつ交代で試合をしながら、ノートに分析した結果を書くという練習をしました。
もちろん、ウォーミングアップからやり直しです。
いろいろと考えながら練習するので、集中力は高まっているようです。
もうひとつは、ミスのマネージメントです。
テニスにミスはつきものです。
ミスをして、それが次のプレーにマイナスにならないようにしなければなりません。
でも、それができません。
練習では、決して相手にすきを見せないように振る舞うことを課題にして臨みました。
試合の内容も良く、トライもあり、ミスのマネージメントもそれなりにできていたことを評価したいと思います。
練習での集中力を高めるためには、難しいことではありません。
「勝つために何をすれば良いのか」を真剣に考えることです。
朝の練習では、そのための「思考力」が高まっていましたね。
しかし、午後の練習では、残念ながら、ラケットを忘れたり、ラケットを1本しか持ってこなくて、そのストリングが切れて練習できなかったり、マッチ練習で長ズボンを脱がなかったり、まだまだ準備や意識は不十分なようです。
そのことについては、相当に厳しく指導しました。
そういうことが当たり前にできて、常に戦うための「思考力」を磨く選手になってほしいと思います。
明日は、身体的な疲労もかなりあるので、リラックスの意味でユニバーサルスタジオに出かけます。
まさか、ミッキーはいないと思いますので、少しは楽しめそうです。
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2011年09月14日
選手としての資質を高める(2276)
今日の朝、いくつか気になったことがあったので、みんなを集めてミーティングをしました。
ひとつは、あいさつの問題です。
顔を見てすぐにあいさつができません。
「なぜ?」
と聞くと、
「そういう習慣がないから」
と答えます。
多くの子どもたちはそうかもしれません。
でも、自分がトップを目指そうというのであれば、率先して行うべき大切な習慣です。
それは、自分自身のチャンスを広げることにつながるからです。
そして、自己管理の徹底です。
朝起きて、子どもたちの部屋を見ると、まったく整理整頓ができていません。
それは、「自分の部屋」であるように振る舞うからです。
私は、決してそういうことはありません。
人の好意でこうした遠征ができていることに心から感謝しているので、せめてできるだけ迷惑をかけないようにしようと心がけるからです。
それがちゃんと評価されれば、きっと次の遠征も受け入れてもらえる、そう思うからです。
リラックスすることは大切です。
しかし、遠征を通した「訓練の場」をちゃんと意識しなくてはなりません。
また、いろいろなことに気づかなければなりません。
ごみが落ちていたら拾う、自分の周りのものをすぐに片付ける、そういったことにすぐに気づいて行動できるようにすることです。
飲み残しのジュースがそのまま、食べかすがそのまま、では、「気づき」の能力は高まってはきません。
「気づき」は、スポーツにおける「判断力」につながります。
特にテニスは、咄嗟の判断がとても大切なスポーツです。
それは、こうした日常の「気づき」から育まれることを知ってほしいと思います。
そして、選手である以上、ストレッチの習慣がなくてはなりません。
怪我の予防、パフォーマンスの向上、リラックスなど、ストレッチには優れた効果がたくさんあります。
しかし、それを習慣化して、初めて効果が発揮されます。
トップを目指す意識を持って、しっかりと取り組んでほしいですね。
子どもたちには、少し厳しい要求をします。
強くなるために必要だからと強く思うからです。
もちろん、そうでなくても強くなる人はいます。
でも、少しでも自分の能力を高める努力をする人のほうが、その可能性を広げます。
周りの人がどうであろうと、自分のすべきことをきちんとする、そういう「自立」した考えを持った選手に成長してほしいですね。
ミーティングの後のアップ練習は、大変集中してできていたと思います。
その雰囲気を崩さないように週末の試合に向けてがんばってほしいと思います。
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2011年09月13日
感情と身体行動(2275)
大会がディズニーランドの近くで行われているので、近くのホテルに泊まってランドに出かけました。
東京ディズニーランドに比べると人も少なく、ファーストパスを取るために走ったり、何時間も並ぶことはないので助かります。
それでも、帰りの渋滞の中のドライブでくたくたです。
子どもたちは、テンションも上がったのか、いつもなら車に乗ったらすぐに寝てしまうのですが、3時間以上のドライブでほとんど寝ないのは驚きです。
その集中力やハイテンションを練習や試合で発揮してほしいですね。
このような遊園地での子どもたちの振る舞いを見ていると、感情と身体の関係が良く分かります。
うれしいとか楽しいという気持ちが、姿勢や行動をコントロールしているということです。
自分が乗りたい乗り物に向かうときは、実に生き生きと、弾むように移動していきます。
でも、そうでもない時は、歩みはゆっくりとなりますね。
実は、ひとりだけジェットコースターが苦手な子がいました。
その子が、「タワーオブテラー」というアトラクションに向かうときは、恐怖と不安の感情に支配され、最後は耐え切れずにとうとうリタイヤです。
いつもなら、
「そんなものは気合と根性で乗り越えろ!」
と言い放ちますが、今回は無理強いをさせませんでした。
姿勢や行動から、本当の不安を感じ取ったからです。
前回のコーチングセミナーでは、「観察」することの重要性について話しをしました。
「言葉」だけではうまく伝わってこないものです。
特に子どもたちは、ボキャブラリーも少なく、表現力も乏しいのでなおさらです。
それをうまく読み取ってあげなくてはなりませんね。
私はディズニーランドが大の苦手ですが、「観察」を通した「洞察力」を磨くにはいい機会になっていると思います。
今度は、ミッキーの行動観察に挑戦してみようと思います。
でも、表情を読み取るのはむつかしそうだ・・・。
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2011年09月12日
課題を見つける(2274)
今日の試合は、全員危なげなく2回戦に勝ち進みました。
少し雑なプレーで凡ミスを繰り返すシーンもありましたが、比較的安定したストロークを軸に、自分のペースで試合を展開しての完勝です。
力の差があるので、ミスをしても相手にペースを渡すことはありませんでしたが、もう少し戦術的な面も強化しなくてはなりません。
篤司と広海はサービスのコンビネーションを磨いてください。
それと、フルスイングのスピンの技術はラリー戦を有利にするためには絶対的に必要な技術です。
安易にダウンザラインにエースをとりに行くミスも目立つので、逆クロスを中心に攻撃するパターンも練習しておくともっと容易に相手を追い込むことができます。
園子は、高い打点からの打ち込みのミスが目立つのが気になります。
もう少し体の動きを大きくして、スイングの幅を広げるように打ち込むことが大切です。
日和は、フォアハンドの不安定さが課題です。
まだ両手打ちから変えたばかりなので仕方ありませんが、相手のワイドへの攻撃に対する切り返しの練習を繰り返し行わなければなりません。
また、二人ともに言えることは、フルスイングでのサービスを習得しなければなりません。
セカンドサービスで、ただ入れにいくサービスでは、自分のリズムを作ることはできません。
回転をかける技術を高めながら、簡単に相手に追い込まれないサービスを身につけほしいと思います。
まだまだ課題はありますが、比較的試合に対する集中力も高く、ラリーの能力も高いので、少しでも上に行けるようにがんばってほしいですね。
また、指摘された課題については、日本に帰ってからも高い意識を持って取り組んでほしいと思います。
明日は、
「アメリカのミッキーは凶暴なので、怪我が心配だから行くのをやめたほうがいい!」
という私の忠告は無視されて、朝から出かけるらしいです。
ディズニーランドは大の苦手ですが、子どもたちの楽しい思い出のためにがんばろうと思います。
ミッキーに殴られないか心配です(笑)。
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2011年09月11日
より良い経験のために(2273)
今日の試合は、雨のために明日に順延になりました。
朝早くから3時間ほど運転して行ったので、「やりたかった」というのが正直なところです。
しかし、自然には逆らえるわけはなく、ここでも「積極的受容性」をこころがけて、明日の試合への準備をします。
写真は、帰ってきてからの練習前のアップです。
やるべきことはやっておかないとね。
試合の順延は残念ですが、待機の時間に、マクドナルドで注文の練習をしたり、スーパーで買い物をしたり、アメリカに来ていることを実感できる時間を持てたのはいいことだと思います。
子どもたちに、
「コーヒー注文してきて!」
というミッションを出し、
「ちゃんとできたよ!」
と、うれしそうにコーヒーを持って帰ってくるのを見ると、心が「ほっ」と和みます。
私がはじめてアメリカに来たときには、コーラの注文もできなかったことを考えるとこの子たちの方が優秀ですね(泣)。
ちょっとがっかりですが、きっと、こんな些細なことでも、子どもたちにはちゃんと記憶され、それが何らかの影響を与えていくんですね。
ちょっと不思議な感じもしますが、
「そのためにこういう仕事をしてるんだ」
という「思い」が認識できます。
慣れないアメリカで、往復6時間の運転は結構疲れます。
明日も、朝5時に起きて、運転していくのかと思うと、ちょっと憂鬱な気持ちにもなりますが、すばらしい記憶と、より良い経験のためにがんばらねばと思います。
明日は、もし時間があれば、マクドナルドで全員の分の注文や、レストランでの注文にもチャレンジさせようかと考えています。
みんなのちょっと困ったような表情を見るのが楽しみです。
もちろん、試合もがんばってほしいですね。
全力でサポートします!
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2011年09月10日
意識を高める(2272)
今日は、朝練を1時間、その後、午前中と午後に2時間づつ練習をしました。
少し寒いので、動きはいまいちでしたが、コートの弾みやボールの感覚も段々と慣れてきて、うまく対応できているようです。
午後は、練習をさせていただいている「オーシャンサイドテニスクラブ」のメンバーと一緒に練習をしました。
他の選手に比べて、ボールに対する執着心も高く、練習マッチでもいい感じで打てています。
明日から始まる試合でも、その集中力を発揮してほしいと思います。
明日は、会場まで遠く、渋滞も予想されるので、朝5時に起きて出発です。
初めて行く会場なので、無事に送り届けるために、ルートを確認したり、ドローを確認したりと面倒なことは多いです。
ひとつの大会に出場するために、実に多くの労力がいるということです。
ことは日本でも同じですね。
コーチだけではなく、親御さんも大きなエネルギーを使います。
それに応えられないような試合をすると、ちょっと感情的にもなりますね。
子どもたちには、そうしたことを理解して、自分ができる最大の努力で報いてほしいと思います。
ミーティングでは、再度、試合において自分のすべきことは何かを確認しました。
ただ試合をするだけではなく、その試合でステップアップするために何をしなければならないのかを考えて、その意識にしたがって行動することが最大の課題です。
その意識が高ければ、試合中の態度や振る舞い、ミスに対するマネージメントなど、きっと高いレベルで確認できるはずです。
それを感じることができれば、きっと大きなエネルギーを使っても、モチベーションはさらにあがります。
この遠征を通して、その意識を高めること、そのために明日が一番大事な試合になります。
最高の気合いで臨んでほしいと思います。
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2011年09月09日
遠征で学ぶべきこと(2271)
無事にアメリカに着きました。
乗ってきた飛行機がエアバス380という機種で、世界でもっとも大きな飛行機です。
いつもは大嫌いな飛行機ですが、今回は少しテンションがあがりました。
子どもたちも、行き届いたサービスと、何十本もあるビデオの中から厳選して、楽しめたようです。
広海の席のシステムが故障で、ひとりだけ見れなかったのが残念ですね。
帰りに期待しましょう!
さて、私は入国後すぐの運転に少々疲れ気味ですが、子どもたちは夕食をご馳走になって、緊張感もほぐれてきたようで、卓球をしたりして、うまくコミュニケーションが取れたみたいです。
明日からの練習と試合に向けての活力も上がってきたようです。
ミーティングでは、この遠征で学んでほしいこととして、
「自己管理」
「自己分析」
「自己主張」
について話をしました。
みんな、プロになりたいといいます。
そのための基本的な資質として、「自己管理」はもっとも大切な資質です。
準備、整理はもちろんのこと、挨拶を含めた、その場でしなければならないことの「判断力」を身につけてほしいと思います。
また、普段やっている1セットマッチでは気づかないことでも、なれない場所での3セットマッチでは、いろいろと考えたり、気づいたりするチャンスになります。
それを、きちんと「記憶」して、「自己分析」して、試合においてトライできる勇気を持ってほしいと思います。
また、外国の選手は、大変「自己主張」の強い選手は多いものです。
それを、英語が話せないとか、恥ずかしいからという気持ちで押し返せないようでは成長は難しいと話しました。
自分が絶対に自信があることについては、堂々と「自己主張」できるようになってほしいと思います。
初めて海外に遠征に出る子が多いので、どれくらいできるのかはよくわかりませんが、「資質を磨く機会」にしていかなくてはなりません。
明日は、ちょっとしんどいかもしれませんが、朝練からみっちりと練習します。
時差ぼけをものともしない、気合いの入った練習にしていこうと思います。
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乗ってきた飛行機がエアバス380という機種で、世界でもっとも大きな飛行機です。
いつもは大嫌いな飛行機ですが、今回は少しテンションがあがりました。
子どもたちも、行き届いたサービスと、何十本もあるビデオの中から厳選して、楽しめたようです。
広海の席のシステムが故障で、ひとりだけ見れなかったのが残念ですね。
帰りに期待しましょう!
さて、私は入国後すぐの運転に少々疲れ気味ですが、子どもたちは夕食をご馳走になって、緊張感もほぐれてきたようで、卓球をしたりして、うまくコミュニケーションが取れたみたいです。
明日からの練習と試合に向けての活力も上がってきたようです。
ミーティングでは、この遠征で学んでほしいこととして、
「自己管理」
「自己分析」
「自己主張」
について話をしました。
みんな、プロになりたいといいます。
そのための基本的な資質として、「自己管理」はもっとも大切な資質です。
準備、整理はもちろんのこと、挨拶を含めた、その場でしなければならないことの「判断力」を身につけてほしいと思います。
また、普段やっている1セットマッチでは気づかないことでも、なれない場所での3セットマッチでは、いろいろと考えたり、気づいたりするチャンスになります。
それを、きちんと「記憶」して、「自己分析」して、試合においてトライできる勇気を持ってほしいと思います。
また、外国の選手は、大変「自己主張」の強い選手は多いものです。
それを、英語が話せないとか、恥ずかしいからという気持ちで押し返せないようでは成長は難しいと話しました。
自分が絶対に自信があることについては、堂々と「自己主張」できるようになってほしいと思います。
初めて海外に遠征に出る子が多いので、どれくらいできるのかはよくわかりませんが、「資質を磨く機会」にしていかなくてはなりません。
明日は、ちょっとしんどいかもしれませんが、朝練からみっちりと練習します。
時差ぼけをものともしない、気合いの入った練習にしていこうと思います。
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2011年09月08日
使命感(2270)
今日から、「トップジュニアテニスチーム」のカリフォルニア遠征に出ます。
海外遠征は大きな責任もあるし、面倒なことは多いものです。
決して、楽しんでできるものではないと思います。
「あんまり楽しくもないのに、なぜ海外遠征に出るのですか?」
と聞かれることもあります。
また、いい仕事をするには、その仕事を「楽しいと感じること」が何よりも大切であると言われることがあります。
その通りですね。
その考えからすると、「楽しみがないといい仕事ができない」ということになります。
でも、「楽しみ」を越えた「使命感」に従って仕事をすることがあります。
今回の台風で大きな被害を受けた那智勝浦町の町長さんは、娘さんを土砂崩れで亡くし、奥様が行方不明の中で、
「早く見つけ出して娘と一緒に送ってやりたい、というのが本心ですが、公務を優先しなければなりません。」
と毅然と答えていました。
私にできるだろうか?
かなり難しいことだと思います。
有事に平気でゴルフをしている議員さんもいる中で、とても立派な考え方を持ち、実際に行動していることに感銘を受けました。
楽しくないのに海外に遠征に出るのは、かっこ良く言えば、このような「使命感」に従ってです。
この町長さんのような、立派な使命感でもなく、大層なことではありませんが、
「多くの子どもたちに、若い年齢で海外への遠征を経験させたい!」
という「思い」と、その「使命感」で行動します。
何となく、「自分すべきことはこれだ」という「使命感」があるからです。
そして、「使命感」は、「楽しみ」を超える、そう思います。
もちろん、子どもたちのプレーを見ること、一緒に生活することは楽しいことではありますが、何よりも「使命感」を持って行動していきたいと思います。
何よりも、今日からの遠征が何ごともなく無事に終了することを願っています。
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2011年09月07日
コート外の時間(2269)
ドイツ在住の濱浦コーチが、
「ニューヘブンからの試合を通じて、1ポイント、1ゲーム、1試合で大きく選手の調子が変わってしまう恐ろしさを感じています。
コート上の時間だけでは無い、大会期間中の全てにおいてある種の緊張感と繊細さが必要とされています。」
と書いています。
真意は深くは分かりませんが、コート上の時間だけではない時間に対する配慮、これは選手の資質を高めるためには大変大切な時間だと思います。
今年の3月まで、寮の運営をしていた時に感じたのも、このコート外の時間の管理です。
子どもたちと生活をともにするので、その時の意識が垣間見えて、それがテニスに大いに関係していると感じます。
遠征に出るのも同じです。
テニスコートでの練習だけでは見えてこないものを見る、とても大切な時間になります。
ややもすると、遠征が遠足気分になってしまうこともあります。
休みを利用したバカンスのように振る舞う時もあります。
それでは「意識」は高まってきません。
すべての時間を、テニスが強くなるために、自分の資質を高めるための「訓練の場」とすることが大切だと思います。
そのために、コーチは、「緊張感」の維持に努めます。
状況を「繊細に」を見て判断します。
そうやって、「訓練の場」となるように最善の努力をします。
だから、正直、楽しめることは少ないです。
一番楽しいのは、選手が、最高のプレーをしてくれた時です。
今回の遠征では、「それ」が見られるように、私自身も「緊張感」を持って臨もうと思います。
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2011年09月05日
ラ・ポール(2267)
第2回の「テニスコーチングセミナー」が終了しました。
今回は、遠く広島からの参加者もあって、大変嬉しく思います。
たいした話もしませんが、こうやってテニスコーチのネットワークが広がっていくことが嬉しいですね。
テニスコーチという仕事は難しい仕事です。
その問題点を共有できるのは大きいですね。
昨日は、「コーチングプロセス」について話をしました。
持久的能力を格段に向上させる「身体操法」についても話をしました。
「グリップ」について話をしました。
セミナーの前には、話す内容をまとめて整理します。
自分がどんな段取りで話すのかを頭の中でシュミレーションします。
何度繰り返しても、緊張感は拭えません。
セミナー終了後に、広島と静岡から参加してくれたコーチと食事をしながら、そんな話をすると、
「信じられません!」
「まったくそんなふうに見えません!」
と驚かれます。
でも、実のところ緊張感はあります。
でも、うまく関係が結べると、言葉が次々と出てくるので、そう思われないのです。
この「うまく関係を結ぶ」ことを、「ラ・ポール」と言ったりします。
「心の架け橋」と訳されるように、信頼関係の構築のことです。
初対面の人も多いので、「ここ」は大きなステップになります。
そこをどううまく作っていくのかが、その後のセミナーをスムースに進められるかどうかの鍵になります。
何十回、何百回とセミナーをやってきていますが、その時の緊張感は変わりません。
今回、参加してくれたコーチから、緊張感を感じさせないセミナーだったと聞かさせると、「そこ」はうまく行ったのかなと思います。
レッスンでも同じですね。
新しく入ってくる子は、緊張しながらやって来ます。
こちらも、どうやって早く馴染んでもらおうか、楽しくやってもらうにはどうしたらいいだろうか、と考えます。
そこには、「緊張」という壁があります。
それをうまく取り払って、「ラ・ポール」を形成できれば、きっとレッスンが楽しくなります。
これからもたくさんのこども達、コーチたちとの出会いがあります。
緊張感を感じつつ、うま信頼関係を作っていけたらいいなあとおもいます。
参加してくれたコーチの皆さん、ありがとうございました。
次回は、開催場所をロングウッドに変更して行います。
またお会いできるのを楽しみにしています。
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2011年09月04日
DONE(2266)
あるテレビ番組で、ある伝説的な金融トレーダーが、
「日本人は、協調を重要視しすぎる。
競争がすべて正しいとはいえないが、自分で決断し、行動することが大切。」
と語っていました。
多くの場合は、競争で勝つことが優先され、その結果が重んじられる。
テニスでも同じです。
子どもたちに、
「何で練習しているの?」
と聞くと、
「試合に勝つため!」
「強くなるため!」
と答えます。
そのためには、競争を勝ち抜かなくてはいいけません。
その意識が低いと、
「自分が何をすべきなのか」
が見えてきません。
よく不思議に思うのが、あるキャンプで指導をすると、
「いつもやっていることとまったく違うことをする」
「他の人がやっていることをまねてばかりいる」
子が多いことです。
いつもやっていることを、いつも通りにやればいいのに・・・それができません。
自分一人だけ、という意識があって、それを恥ずかしいと思うような気持ちがあるからです。
協調性は大切は資質です。
もちろん、そのことは教えます。
でも、
「自分で決断する力」
「自分の考えに従って行動する力」
がなくては、競争には勝っていけないと思います。
そのトレーダーは、
「一番大切なことは、DONE!自分で決めることです!」
と言います。
テニスが強くなりたければ、自分のすべきことを、自分で決めてやり通す、そんな強さを身につけてほしいと思います。
その範となるように努力したいと思います。
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2011年09月03日
受け入れる力(2265)
今日は、台風の影響で予定していたジュニアキャンプを中止にしました。
楽しみにしていた子ども達も多いので、大変残念ですが、「自然の力」には勝てないということですね。
以前は、このように自分の思い通りにことが行かないと、感情的になったりしました。
経験を積んで、「それ」を受け入れることができるようになってきました。
もちろん、腹立たしいような、いらいらするような気持ちがなくなるわけではありません。
「それ」を、「自分の力では仕方のないこと」と割りきることができるということです。
もし、それまでに、準備が適当だったり、気持ちが入っていない自分がいたら、きっと後悔します。
「もっとやれただろう」という「思い」が大きいと、その「思い」とおりに行かない時に、感情的になります。
でも、「ちゃんとやった」という「思い」があれば、「仕方がないさ」と開き直れます。
きっと、「次はもっとやってやろう」という前向きな気持になります。
これを、「開き直りの力」とか「積極的受容性」と言います。
この「力」を身につけることは大変大切です。
プリンスのジュニアキャンプで、「強くなるための条件」として、「テニスに関する深い関心や興味、好奇心」を挙げました。
それは、強くなるために必要な「想像力」や「忍耐力」が身につくからです。
「これ」がないと、「ブレーークスルー」が起きる可能性が低くなって、強くはなれません。
それは、「コーチも同じ」だということです。
特に、「忍耐力」は、コーチとして大きく飛躍するためにはとても大切な事です。
こうしたうまくいかない時に、「それ」を学ぶ機会にしていかなくてはなりません。
「うまくいかない」、だからこそ「努力する」、それが大切です。
それでも、感情をうまく抑えられない時は、神に祈ります。
「神よ、私に変えられるものを変える「勇気」と変えられないものを受け入れる「冷静さ」とその二つを見極める「知恵」を与えたまえ。」
明日は、晴れるといいなあ・・・。
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2011年09月02日
捨てる技術(2264)
スイスで撮影した写真の内、手元に保管するのは2165枚の写真です。
帰国する前に、ラフにより分けした写真が3500枚ぐらいでしたので、1300枚ぐらいは捨てたことになります。
もちろん、ラフに整理する前の写真は、それこそ何百枚も捨てます。
こうしたことが簡単にできるので、一枚の写真を丁寧に撮らなくなったと嘆く写真家もいます。
今だに、そのポリシーを貫いて、何時間もかけてセッチングし、フィルムで写真を撮る人もいます。
でも、私たちが写真を撮る場合は、そうした意義も認めつつ、やはりたくさん撮って整理する必要があります。
中には、撮った写真は基本的には捨てない、という人もいます。
でも、自分がイメージしたものに近いものをより分けて、整理することで、自分の意図を再確認することができます。
今回は、結構な時間をかけて整理しました。
整理しながら、情景が明確に浮かんできます。
捨てることで、イメージが明確になるんですね。
捨てるか捨てないのかを長い時間迷うこともあります。
会心の一枚ではないけれど、捨てきれない何かがそこにはあります。
でも、捨てるためには、何か自分の中でちゃんと基準があるはずです。
それを毎回確認しながら整理することで、後でアルバムを見たときに、よりリアルに思い出すことができるのではないでしょうか。
「ただ持っているという満足感」より、より良いものを残そうとするほうが真剣に写真を見る、そう思います。
うまく捨てて、しっかりと収める、これが何事にも大切なような気がします。
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2011年08月31日
負けて強くなる(2263)
ヤングスターカップは、今日が最終日となります。
本当は、3セットマッチでやりたいのですが、大会の方針決定などが遅れて、2セットマッチとなります。
次大会からは、きちんと3セットマッチのトーナメントをやりたいと思っています。
この大会は、海外遠征のメンバー選考のための大会となっているので、それなりにレベルは高いです。
そうなると、まったく歯が立たずに、こてんぱんに負けることもあるわけです。
昨日も、試合が終わった後に、
「こんなに簡単に負けて、エントリー費がもったいない!」
と言われているのを耳にしました。
確かにすぐに負けてしまうと残念な気持ちは分かります。
私たちは、クリニックや練習会を開き、なかなか勝ち上がれない子どもたちにも、できるだけたくさんテニスをやってもらえるように工夫しているつもりです。
それでも、そのことを理解してもらうことはむつかしいですね。
それと、「負けて強くなる」ことがスポーツには大切なように思います。
強くなっていく選手は、負けることがわかっていても、上の年齢の種目に出場したり、高いレベルの試合にチャレンジします。
歯がたたないことを実感し、どうすれば勝てるようになるのかを考え、闘争心を育てることを実践しているように思います。
自ら、目標を高く設定できるから、いつでもチャレンジャーでいられると感じます。
これが強さの秘密ではないでしょうか。
この大会が、そうした強さを育てるきっかけになればいいですね。
きっと、今日も「悔し涙」をたくさん見ます。
でも、それがきっとみんなを強くします。
それを信じて、頑張ってほしいと思います。
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2011年08月29日
子どもたちからもらうエネルギー(2262)
明日から始まる「ヤングスターカップ」の準備のために、プリンスジュニアキャンプより帰名しました。
こうしたキャンプを行うと、子どもたちのやる気が伝わってきて、教える側のモチベーションも上がります。
私が、キャンプに参加したり、大会を企画運営したり、海外に遠征に出るのは、子どもたちからエネルギーをもらうためです。
今日も、大会のサポート、キャンプと続く日程に少々へばり気味でしたが、「ヤングスターカップ」のドローやオーダーオブプレーを作っていると、子どもたちが懸命に戦う姿がイメージされてきて何となく元気になります。
キャンプのミーティングで、
「強くなるために最も大切なこと」
について話をしました。
それは、想像力(イメージする力)と忍耐力(何事にも耐える力)です。
テニスに深い、興味や関心、好奇心があれば自ずと高まってきます。
これが低いと、ちょっとした事でテニスを辞めてしまうこともあります。
だから、何としてでもテニスを続けて、強くなるためには、この力が必要です。
それは、コーチにとっても同じです。
いいことばかりではありません。
でも、テニスが大好きで、テニスを教えることが大好きであれば、より良き未来を想像し、元気になってきます。
少々のことではへこたれない強い忍耐力が身についてきます。
こんなことを教えながら、自分自身が子どもたちから大きなエネルギーをもらっていることに気づきます。
明日から始まる大会で、きっとエネルギーをもらえます。
もっともっと元気になりますね。
元気すぎて、うっとうしがられないように気をつけます!
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2011年08月28日
丁寧になる(2261)
ついに常用していたレンズがこわれました。
オートフォーカス(自動的に焦点が合うという機構です)ができなくなりました。
なので、マニュアルでピントを合わせてから撮らなければなりません。
めっちゃ、面倒です。
今までそいうことに気を使って写真をとったことはなかったので、特にスポーツなど動きのある写真ではそうです。
でも、そうはいかないので、一枚一枚、ピントをくりくりと合わせてはシャッターを押します。
そうすると、構図や被写体の動きを丁寧に見るようになります。
そうしないと、どうピントが合っているのか分からないからです。
でも、写しとったものは、何となく今までよりも、「ぐっ」とくるものが多いような気がします。
それは、きっと「思い」が深くて、より丁寧に被写体を見るからです。
コーチの視点ということを考えれば、きっとこういう感覚が大切なんだろうと思います。
面倒がらずに、何かに頼らずに、ちゃんと自分の目でピントを合わせていこうと思います。
新しいレンズ買おうかな・・・。
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2011年08月27日
光るもの(2260)
夏の大会と、秋の全国大会に続く大会が終わってちょっとほっとしています。
ジュニア選手は、大会ごとに大きく変化します。
自分で信じられないようなプレーが出来ることもあれば、まったく出来ずに驚くこともあります。
身体的にも、精神的にも未熟であり、成長の段階であり、学習の変化の大きい時期だからです。
テニスに限らず、どんなことでも、
「がんばっても、がんばっても、まったく成果の上がらない時期」
があります。
これを、
「プラトー」
といいます。
この時期は、やはり苦しい思いをします。
「テニスをやっていてもあまり意味が無いのではないか?」
と自分に問いかけたりします。
でも、実は、こうした苦しみや、問いかけが大きなエネルギーとなって自分の中に溜まっていく時期なのです。
だから、ときどきキラッと光るもを発見します。
これを、早く拾って磨かないと、ひどく落ち込んでスランプになったりします。
コーチの仕事は、これは早く見つけ、磨く方法を考え、いつも励まし、テニスのすばらしさを伝えていくことです。
確かなエネルギー、そこには必ずあります。
それを信じる事が大切です。
また、明日から、プリンスの全国キャンプ、ヤングスターカップを続く夏は終わりません。
一生懸命に、「光るもの」を探そうと思います。
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2011年08月24日
徹底する(2259)
一般体操は、競技スポーツではないけれど、演技の前には相当緊張するそうです。
どうすれば、こうした気持ちを振り払って、とらわれないで演技できるのでしょうか。
それは、何度も何度も練習するしかありません。
演技スポーツは、それこそ、少しの狂いもないように、死ぬほど練習します。
世界水泳で、日本が残念ながら5位に敗れた、シンクロナイズドスイミングでは、ずっとプールに入りっぱなしです。
いったい何回、何百回、何千回・・・同じことを繰り返したのか?
きっと数えきれません。
こうした現場を見ると、練習を徹底できていないと感じます。
飽きることなく繰り返す能力、それが強くなるためには必要なのかもしれません。
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2011年08月22日
観戦のスタイル(2257)
私は、いたって冷静に試合を観戦する方です。
本当は松岡修造ばり(?)に熱い思いを持っています。
でも、いたって冷静を装います。
自分の判断を見失わないように、
子どもたちにいらないプレッシャーや不安を与えないように、
するためです。
心は決して穏やかではありませんが、訓練を積んで上手くやれるようになって来ました。
こう心がけることで、試合後も冷静に話しができます。
冷静な頭と熱いハートは、武道の世界でも重要視されています。
それをコーチは体現できなくてはならないということです。
時々、感情が高まることもあります。
でも、うまくコントロールすることの大切さを言い聞かせます。
そうやって観戦のスタイルを作ってきました。
これからもこのスタイルが続く・・・そう思います。
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2011年08月19日
テニスな日々(2256)
全国中学生大会の遠征サポートが終わりました。
この大会の感想は、曇りのち薄日晴れ、そして時々にわか雨が降りましたが、晴れ間が覗いて、眩しい光が顔を出した・・・という感じですね。
私は、晴れ間から覗いた「光」が何なのかをノートに書き記します。
書いてイメージして、できるだけ具現化しようとします。
考えている時はずっと「ぼうっと」していたりします。
そんなことばかり考えているので、昨日の夜中に3回ほど目が覚めましたが、その時に見ていた夢は、すべてテニスを教えている夢でした!
すごい!
でも…職業病かもしれません。
ずっとテニスのことを考えています。
仲間とくだらない話をしていても、ふとテニスに結びつけて考えたりします。
テニスを教えることに体が反応するようになってしまったんですね。
私は、
「テニスはあまり好きではないが、テニスを教えることは大好きだ!」
と書きました。
とうとう体が反応するほど好きになったのかなあと・・・しみじみ思います。
テニスな日々は、これからも続きます。
ずっと・・・。
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2011年08月16日
誕生日に思う(2255)
無事に51才の誕生日を迎えました。
誕生日に思うことはいろいろあります。
終戦記念日の次の日なので、生きていることの意味を考えたり、感謝したりするようになったと思います。
若い頃はほとんど見なかった戦争関係の番組を見るようになりました。
そのような番組を見ると、
「今、自分がすべきことは何なのか?」
を深く考えますね。
また、昨日は、「こち亀」を家族揃って観ました。
主人公の「両津勘吉」の生き方に憧れます。
少年の純粋性をいつまでも持ち続けていることに憧憬します。
自分の中にもあります。
それをどれくらい強く持っていられるのか、がこれからの人生で大切な気がします。
幸いにも、そういう自分を出すことができる仕事をしています。
「運」がいい・・・そう思います。
そして、たぶんこれからもその考えは・・・変わらない。
純粋性を失わず、自分のすべきことをやる、それを続ける、ということですね。
誕生日プレゼントに、子どもたちがマグカップをくれました。
多くの人にメッセージをいただきました。
これからも目一杯がんばりますので、よろしくお願いします。
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2011年08月15日
成長のきっかけ(2254)
キャンプが無事に終了しました。
多くの子どもたちが参加してくれて嬉しく思います。
キャンプを通して教えていきたいのは「自立」です。
「自立」とは、「自分でできることは、すべて自分でやり切る」ということです。
それをちゃんと実践できる選手になってほしいと思います。
そのきっかけを与えてあげることはできたかな?
ある子のレポートには、こう書いてあります。
強くなるために。
僕はこの4日間の合宿で、強い選手になるためにはどんなことが必要かを学びました。
一番大事なのはフルスイングするということです。
どんなに緊張していても、声を出して強気にフルスイングをして相手に雰囲気で勝つということです。
次に、試合とはどういうものかを学びました。
試合とは、つねに相手と試し合い、自分のすべてを出し切るのです。
次に強い人と弱い人の違いを教わりました。
それは、自立です。自立とは自分で出来る事はすべて自分でやるということです。
強くなるということは、絶対に強くなると思う気持ちを持ち続けていることだと思います。
でも他人に対する心配りを忘れると、強い選手になれないということもしっかりきもに命じていこうと思います。
この4つのことを頭の中に入れてこれからも、つねに上を向いて迷わず、楽しみ、絶対に強くなるという気持ちを忘れずにテニスを続けていこうと思います。
この子は強くなる、そう思わせてくれます。
次のキャンプも楽しみにしています。
みんな!よく頑張りました!まだ夏の大会は続きますが、気合いで頑張りましょう!
・・・・・・。
今、名古屋は大雨が降っています。
キャンプの間は、一滴の雨も降りませんでした。
今まで、何年もやってきて、一度も雨に降られたことはありません。
神様っているんだなあ・・・・。
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2011年08月14日
戦う気持ち(2253)
今日も、さわやかな猛暑(?)の中、3日目のキャンプを終了しました。
キャンプも3日目になると、暑さにも慣れ、動きも良くなってきているようです。
そうなると、目覚めてくるのは「闘争心」です。
「鬼ごっこしたい!」
「試合したい!」
と要求してきます。
これは、とても大事なことです。
何度も書きましたが、強くなるためには「試合と同じ気持ち」で練習することです。
簡単なことではありませんが、どんな練習でも「戦う」ことを心がけることで、その気持ちは高まります。
その「意識」が高まったということですね。
暑さに加え、疲労も大きくなりますが、気持ちで動くことができるようになってきています。
キャンプのテーマのひとつでもある、「心」が少し向上したということです。
明日が最終日になりますが、さらに意識を高めるべく全力でサポートしたいと思います。
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2011年08月12日
自分の可能性を広げる(2252)
二日目のキャンプも無事に終了しました。
暑さも思ったほどではなかったので助かりましたが、何人かは倒れましたね。
技術だけではなく、強い身体を作ってほしいと思います。
明日も頑張りましょう!
今回のキャンプは、私の所有する宿泊所を利用して行っています。
こういう形式のキャンプは、色々なメリットがあります。
まずは自前の宿泊所を利用することで、費用を安く抑えられるということです。
そして、何よりも「生活を管理できる」ことが大きなメリットだと感じています。
荷物や洗濯物など、「自己管理のトレーニング」が出来ます。
子どもたちの苦手な「コミュニケーションの訓練」の場となります。
いろいろなことを自分自身で行うことで、「生活力を上げる訓練」ができます。
今は、こうした機会が大きく失われています。
私たちコーチは、単に技術を教えることだけではありません。
強くなるために必要なことを「すべて教える覚悟」が必要です。
そうした中で、このキャンプを開催できることは、子どもたち自身にも大きなチャンスになっていると思います。
面倒なことも多いです。
受け入れをすべてを自分たちで準備するので、弁当や宿泊のためを手配などをしなくてはなりません。
子どもたちの生活面も指導するので、細かなところまでチェックします。
今日も、荷物の管理をきちんとしていない子に対して厳しく指導しました。
こうした訓練を通して、きっと子どもたちは「自分の可能性」を広げます。
それを信じるから、面倒を進んで引き受けます。
キャンプを通して成長していく子どもたちの姿がエネルギーになります。
猛暑の中、そよ風が涼しく感じられるときに心がほっとします。
キャンプを通して、少し優しくなれた気がします。
明日も優しい気持ちで・・・。
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2011年08月11日
本気で全力(2251)
テニストレーニングキャンプの初日が無事に終了しました。
今日は、曇っていて、風もあって、今までやってきた中では、一番過ごしやすかったですね。
例年、初日に何人か倒れるのですが、今回は休憩時何も1時間ほどで全力、全開のキャンプ初日となりました。
日頃の行いが良いせいか、神様もご加護をくれたんですね。
神様!明日もお願いしますよ。
まあ、何年もキャンプをやってきて、ただの一度も雨に降られたことのない私です。
暑くても、雨にならないだけいいのかもしれません。
明日も、たとえ暑くても、気合でがんばります。
今回のキャンプは、
「勝つための『心・技・体』」
がテーマです。
勝つために必要な「心」、それは「執着心」に裏付けされた「集中力」です。
「闘争心」も、もちろん大切ですが、練習で、たとえ相手が誰であろうと、どんな状況であろうと、「集中力」を切らさない考え方を持つことが何よりも大切です。
自分に負けない、強い心が培われるように願います。
「技」は、フルスイングできる技術です。
そのためには「スピン」の性能を高めることです。
そして、打つ時の雰囲気で相手を圧倒する心構えを持って振り抜くことを意識しなくてはなりません。
意識はじょじょに薄まってきます。
逆に、それを高められるようになってこそ、勝つことができるようになってきます。
全力で動き、声を出し、相手を圧倒する雰囲気を作ることが出来ればいいと思います。
「体」は、動きのスピードです。
足が速ければ、動きのスピードが高まるわけではありません。
次のショットに対する意識を高く持ち、すぐに動き出せる構えが大切です。
そして、何事にも「全力を出しきる訓練」が出来る人が強くなります。
トレーニングの成果を決めるのは自分自身です。
本気でやり切る、強い自分を持ってほしいですね、
今回のキャンプは、遠くは大阪、松本、福井などからの参加者もあり、やや緊張感のある雰囲気の中で行っています。
この緊張感は、きっと「集中力」につながっていきます。
「4日間では何も変わらない」と思わないことです。
スポーツは、ある時突然に強くなります。
明日、強くなるために、今日、本気で全力を出しきる、そんなキャンプにしてほしいと思います。
何かが変わった、そう感じることが出来ればこれ以上の喜びはありません。
明日のみんなの顔を見るのが楽しみです。
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2011年08月10日
どうして写真を撮るのか?(2250)
私は結構写真を撮ります。
世界体操祭では、たぶん何千枚もの写真を撮りました。
プロのカメラマンは、さらにすごい枚数の写真を撮るし、たった一枚の写真を撮るために何日も掛けたりします。
だったら「ビデオのほうが楽なのでは?」、と思ってしまいます。
今どきは、ビデオの解像度は素晴らしく向上してきているので、その中から一枚を抜き出しても、解像度的には写真と遜色ないものができそうです。
今は難しくても、そのうち家庭用のビデオでもそれくらいのことができるようになるかもしれません。
近未来を描いた映画では、新聞などの写真が、浮き出る3Dフォログラムになって映しだされたりします。
きっとそういう技術が開発されて、日常になります。
そうなると、写真はあまり必要がなくなってしまうかもしれない・・・。
そうは考えません。
理由はよく分かりませんが、写真には、ただ情報を伝えるということとは違う「何か」があると思うのです。
「神様のカルテ」という映画の予告編を観ました。
その中で、夫である櫻井翔の、
「どうして写真を撮るの?」
という質問に、カメラマンで妻役の宮崎あおいは、
「一瞬でも人を幸せにすることができるから・・・。」
と答えます。
これが写真の魅力・・・かな。
その一瞬は、その時にしかない。
まさに「一期一会」、もう二度とめぐり合うことのない瞬間が、そこにはあります。
それを自分の思い通りに写し撮ることができた時、ひとは感動するのだと思います。
私の写真の腕は大したことありません。
でも、誰にも出会うことができない一瞬を撮ることができればいいと思います。
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2011年08月08日
お土産(2249)
カミさんや娘たちとおみやげ物屋さんに行くと、超時間がかかります。
前にも書きましたが、9時間も買い物に付き合わされたことがあります。
ことはお土産屋さんでも同じです。
でもここでは「人のために買う」ので、ちょっと違う迷いが生じます。
それは、「相手の人に気に入ってもらえるかどうか」を考えなくてはならないということです。
それが気になるので、何度も、何度も迷います。
私は、そういうことがありません。
まったく迷わないというわけではありませんが、さっと決まります。
多分、相手のことよりも、「自分が気に入ったものであること」、そして、「感謝されるなどの見返り深く求めない」からだと思います。
もちろん、買ってきたものを喜んでもらえれば嬉しいに決まっています。
でも、あまりにそれを期待すると、自分の思うような反応でなかったとすると、大きく落ち込んだりします。
大切な事は「心をこめる」ということです。
自分がほしいと思ったもの、気に入ったもの、感動したもの、綺麗だと思ったもの、珍しいなと思ったもの、それを自分に贈ったらきっと嬉しいと思えるものを選ぶことです。
それを気に入ってもらえなくても仕方ない、人間なのでそれが当たり前です。
そう割りきると、買い物も自分基準なので楽しくなります。
買い物も楽しいかもしれない、でも、その時間よりも、「そこ」にいる時間を楽しみたい・・・そう思います。
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2011年08月06日
意固地(2248)
ある友人から、
「あの人は突然意固地になるんですよ。
それが半端ないんです。
だから、そんなゾーンに入ったときは、深く関わらないようにします。」
というようなことを聞かされました。
特に男には多いような気がします。
そこで、「意固地」を調べてみると、
「かたくなに意地を張ること。」
と解説されています。
また、「意地」とは、
「自分の思うことを無理に押し通そうとする心」
と書かれています。
自分にもたくさんあるように思います・・・。
どうしてそうなってしまうのでしょうか?
人間には「認知願望」があります。
「誰かに認めてもらい」という気持ちがあるということですね。
それを、無視されたり、認めてもらえなかっったりすると、
「おれを認めろ!」
「おれは、こんなにがんばってるんだぞ!」
とことさらに主張したくなってしまいます。
それが「意固地」につながっているように思います。
でも、その気持ちは、人のパフォーマンスを向上させるためには必要なエネルギーです。
人に認めてもらいたいから、頑張る気持ちが高まるのは当然のことです。
だから、ちゃんと認めてあげることです。
「ようがんばったなあ!」
「えらいがんばってるなあ、すごいなあ!」
と声をかけてあげることです。
きっと「意固地」はなくなります。
純粋な「意地」が高まります。
色々なことがうまくいく、そんな気がします。
わかったかな?Sさん・・・・。
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2011年08月04日
想像する未来(2247)
全日本ジュニから帰名しました。
今回は、色々と考えさせられる大会となりました。
何を「考える」のかというと、それは、
「子どもたちの未来」
です。
私たちコーチは、いつも子どもたちの「未来を想像」します。
でも、明確にイメージできなかったり、マイナスのイメージが浮かぶこともあります。
そんな時に、深く考えます。
「どうすればいいんだろう?」
「何を変えればいいんだろう?」
「何はいい指導法はないか?」
考えることはつきませんね。
思いがうまく前に進まない時、私は、
「子どもたちの感性」
に委ねます。
「何を感じるのか?」
「どんな思いを持っているのか?」
子どもたちをよく観察します。
うまく洞察できるように、注意深く観察します。
そうすると、突然何か見えたりします。
講習会では、「隠し絵」を見せる時があります。
見えない人には何も見えません。
でも、見えた人は、
「あっ!見えた!」
と大きな声を上げることもあります。
見えた人には、突然、その画が浮かびます。
もう一生見えるようになります。
大げさに言えば、「脳が変わった」ということです。
こんな現象が、自分に生まれないのか、子どもたちに生まれないのか、ということを期待します。
どうすれば「それ」が生まれるのかはよくわかりません。
でも、何かのきっかけで生まれることは間違いないので、そのきっかけを探します。
それが、遠征であったり、敗戦であったり、感動する勝利だったりします。
それを求めて行かない限り、いつまでも見ることはできない、そう言い聞かせます。
とりあえずは、次大会に向けて気合いの充填をします!ちょっとおしりが痛いですが・・・。
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2011年08月03日
困難が人を磨く(2246)
今、全日本ジュニアに来ています。
こまったことに、いつも遠征に持っていくパソコンが不調で、ブログなどの更新がうまくできません。
こういうことは、確かに困ったことですが、そういう時には「どうすればいいのか」を真剣に考えるので、新しい方法を思いついたり、試したりします。
今はiPhoneからちまちまとキーボードを叩いて入力していますが、長文を打つのは初めてなので、超面倒です。
でも、こうやって練習することでだんだんとうまくなる自分に感心します。
困難がこういう時間を与えてくれた、ということですね。
私は「困難が人を磨く」という考え方が好きです。
確かに、その時は、戸惑ったり、困惑してやる気も萎えますが、それはきっと成長につながる、そう考える方がいいと思います。
昨日の試合で、5時間を超える試合を戦った選手がいます。
うまくプレーできなくて、足も痙攣して苦しい戦いでした。
でも、きっとこの戦いはこの子を強くします。
こういうのを「試練」というのかもしれません。
これからの成長を楽しみにしたいと思います。
ついでに、私の成長した入力技術も見てほしい…。
2011年07月29日
成長のために経験(2244)
ロングウッドジュニアテニストーナメントが終了しました。
優勝した子が、
「コーチ、勝ったよ!」
と、本当に嬉しそうに報告に来てくれました。
もちろん、負けて、悔しくて、泣けて泣けて仕方のない子もいます。
スポーツは残酷だなあと思います。
でも、こういう経験がきっと子どもたちを強くする、そう思います。
人間が大きく変わるためには、大きなショックが必要であると言われます。
日常で、そういう経験が少なくなっているので、スポーツはとてもよい機会になります。
試合中に、うまくいかなくて、泣きながら試合をしている子がいました。
お母さんが、
「試合中に泣くなんて・・・、コーチ注意してあげてください!」
言われました。
「悔しくて泣けてくるんだから、この子はきっと強くなるね」
と答えました。
子どもたちにとって、嬉しい経験はもちろん大事ですが、悔しい経験は成長ためにはとても大切です。
だから子どもたちは試合を通して強く、成長していきます。
それを見ることが何よりも楽しみです。
これからも悔し涙を見せながら成長する子どもたちを見てきたいと思います。
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2011年07月26日
コーチングセミナー(2243)
日曜日に「コーチングセミナー」を開催しました。
短い、限られた告知にかかわらず、13名のコーチが参加してくれて嬉しく思います。
このコーチングセミナーは、
テニス技術はもちろんのこと、コーチング論やコミュニケーション論、トレーニングに関することまで、テニスを教えるにあたって必要だと思われる内容をできるだけ広い範囲で網羅しています。
色々な方のご意見やご要望をいただきながら発展的に広がっていけば良いと考えています。
また、このセミナーを通してコーチ同士のネットワークを広げることも目的の一つです。
多くのコーチに集まっていただき、コミュニケーションを図りながらテニス界の発展のためにより良いネットワークができれば素晴らしいと思います。
そんな思いを持って「テニスコーチングセミナー」を企画いたしました。
特に、ネットワークの広がりには期待しています。
セミナーには、静岡や福井のコーチからの申し込みがあって嬉しく思います。
日常のコーチングにおける悩みや問題を提起し、また意見を交わすことでより良いコーチングの方法に気がついたりします。
こういう場が多ければきっともっとうまくいく、そんなふうに考えています。
話の内容は、くだらない話を半分として(笑)、コーチングの基礎論、技術指導の観点や根拠、身体操法などについて話をしました。
この日は、子どもたちの試合があったので、朝練、試合観戦、帰ってきてからレッスン、それからセミナーという過密スケジュールでしたので、身体的には少しへばっていました。
でも、話を始めると気持ちが乗ってきて、あっというまの2時間半です。
セミナーが終わって、コーチ同士で、名刺を交換しながら談笑している姿を気持ちよく眺めていました。
こういう時間が続いていけばいいなあ、と素直に思います。
セミナーが終わって、サイゼリアでミーティングをして、帰ってきてシャワーを浴びて、少しセミナーの内容を整理して、気が付けば1時過ぎです。
時差ぼけのせいで、朝の2時半頃に目覚めましたので、22時間以上起きています。
しんどいですが、これで時差ぼけも解消できそうです。
次回のセミナーは、9月4日(日)に、若鳩インドアテニスクラブで開催します。
有意義な時間を過ごしてもらえるように努力したいと思います。
参加してくれたコーチの皆さん、ありがとうございました。
次回は宿泊も大丈夫なように準備をしますので、夜通し熱く語りたいと思います。
よろしくお願いします。
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2011年07月24日
表情(2242)
人間の気持ちは、表情や行動に出ます。
悲しそうな顔をして嬉しいことを思い浮かべてみてください。
反対に、本当に嬉しそうな顔をして、悲しいことを思い浮かべてみてください。
とてもむつかしいことに気づくはずです。
ということは、表情を作ることは、気持ちの変化を生み出すということです。
テニスジャーナルにはこう書きました。
******************************************
「目は口ほどにものを言う」といわれる。
また、スポーツの場面では、練習中や試合中に「表情を変えるな!」という指示が与えられる場合も多い。
このことは、「表情」には意味があり、それがプレーに影響するものであることを示している。
しかし、意外と自分の「表情」の変化が相手に有利な条件を与えていることに気づいていない場合や、気づいていても実行することを訓練していないために、十分に遂行することができない人は多い。
テニスコートの上で、自分の「感情」、特に自信喪失や不安の「感情」を相手に隠しておくことは大変重要なことだ。
私は、表情の中でも特に「目の表情」を大切にするように指導している。
相手のほうを怒りに満ちた目で突き刺すように見るのでもなく、不安げにきょろきょろするのでもなく、自分が最も集中した「良い目」で相手を見ることだ。
動物は、相手と対峙したとき、その「表情」、特に「目の表情」で自分との力の優劣を判断し、自分が不利だと感じると戦わずして退散していく。
人間も、動物と同じように「表情」によって相手の状態を無意識のうちに探っている。
相手に無意識のうちにプレッシャーを与えることができる「表情」は、試合を有利に進めるためにとても大切な要因である。
そして、そのような「表情」はトレーニングによって培うことができることを覚えておいてほしい。
******************************************
世界体操祭に参加して、私が感じたのはまさにこのことです。
私はテニスを教えています。
「いい表情で戦えない子」が多いことを憂います。
勝ちたいのなら、もっと「いい表情」で戦うべきです。
気持ちが表情に出ます。
気持ちが行動をコントロールします。
だから、いい顔で戦ってほしい、心からそう思います。
フェイスブックに、今回の遠征で撮った、「いい表情」だけを集めた写真集をアップしました。
特に子どもはいい顔をしますね。
なぜでしょうか?
純粋だからです。
好奇心が旺盛だからです。
自分の興味や感心があること、面白いと思うことに対しては、本当に真剣にのめり込みます。
この時の表情が、大人になって忘れてしまった純粋性を感じるからです。
私自身もいい表情で指導がしたい・・・そう思います。
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2011年07月22日
現場力(2241)
今は「情報の時代」です。
何でもほしい情報が瞬時に手に入ります。
だから、実際にそこに行かなくても、ヴァーチャルな世界で事足りることもたくさんあります。
でも、実際に行ってみて、自分の目で見て、思いも掛けない発見や感動があると、それはより大きな感動を生み、自分の世界を広げてくれるような気がします。
今回、ジュネーブの市内観光の中で、国連のヨーロッパ本部に行きました。
大して興味もなかったのですが、そこで受けた説明には驚くことがたくさんありました。
国連のヨーロッパ本部は、国際連盟として使っていた部分と国際連合となって新たに作られた部分があります。
その国際連盟として使っていた土地は、ある貴族からジュネーブ市に寄贈されたものらしいです。
それを国際平和のための施設にしようということで、その地に国際連盟が作られました。
その条件として、
見晴らしのよい場所に墓を作ること。
孔雀を放し飼いにすること。
(もうひとつあったのですが・・・忘れました)
だったらしいのです。
だから、現在も孔雀が放し飼いにされているそうです。
しかも、この孔雀は、日本から寄贈されたものです!
どうです!これは面白い話でしょ。
一生懸命に孔雀を探しましたが、残念ながら広大な敷地においては見つけることはできませんでした。
誰か、行く機会があれば、ぜひ探してみてください。
また、その新館と旧館に連絡通路は、ひどい水漏れがありました。
案内してくれた係の人は、
「なかなか直してくれないので困ってます。」
と言っていました。
天下の(?)国連ですよ。
「水漏れが直せないなんて!」
という驚きもありました。
もっとも古い会議室で、入るときに注意は、
「丁寧に座ってください!」
というものです。
ものが古く、背もたれが簡単に剥がれたり、色あせています。
そこで、世界の人権問題について討議されます。
会議が白熱すると痛みが激しくなるのでは、興奮して背もたれを投げたりしないのかな、と心配したりします。
また、氷河に直に触れたとき、
「この氷は何万年も前の水なんだよなあ」
と妙に感心して、何度もさわさわします。
(日本だとこんなふうに触れるようにはしないだろうなあ・・・)
そして、この氷河が、温暖化の影響で、年に3~4mほど溶けていることを知り、
「なんとかせねば!」
と思ったりもします。
こういう経験を積むと、ものごとをより深く理解するようになります。
これが大切です。
テニスの世界でも同じです。
実際に子どもたちのプレーを見ることで感じることは多いものです。
これからも「現場力」、これでいきたいと思います。
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2011年07月21日
自然を楽しむ(2240)
大会期間中に、シャモニーからケーブルカーに乗って、壮大なモンブラン、アルプスの山々を見るために、唯一の一日観光にでかけました。
でも・・・思いもかけない大雨です。
現地のガイドさんが、
「こんな降り方をするのは本当に珍しいです。」
というほどのどしゃ降りです。
あえなく展望台に登るためのケーブルカーは運航停止に・・・。
仕方が無いので、登山列車に乗って、氷河の見学です。
もちろん、周りの景色は「真っ白」です。
時々、遠くにアルプスの峰々がかすみます。
そんな中での観光なので、
「あ~、なんで今日に限って・・・」
とみなさんお嘆きになります。
もちろん、私も残念に思います。
残念に思いはしますが、気持ちはそれほど落ち込みません。
考えようによっては、
「こんな天候の中でのアルプスを見ることは珍しい」
ことではないのか、とそう考えます。
珍しいぐらいの雨なのだから、それはラッキーかもしれないということです。
晴れた日のアルプスは、写真でいくらでも見ることはできます。
でも、大雨の中のアルプスはそうそう見れるものではありませんよ。
変更になった氷河の見学も、足元はびしょびしょになりながら、何百メートルも歩きます。
気持ち悪し、寒いし、あまりいい気はしません。
でも、外人さんは、結構平気な顔で、雨用の装具をして颯爽とトレッキングに向かいます。
景色なんかほとんど見えないのに・・・です。
日本人なら、即取りやめというところですね。
その時、現地のガイドさんが言いました。
「ヨーロッパでは、自然のままを楽しむことをよしとしています。
だから、ユーロディズニーランドには人が入りません。」
・・・と。
そう、自然をそのまま、あるがままに楽しむ感性があるから、雨でも平気でいられるんですね。
商売っけもありません。
「どうぞ自然をお楽しみください!」
という感じですね。
私も、コーチを始めてから、その感性が大分身につきました。
「変えられないものを受け入れる」
という感性です。
自然はまさにそうですね。
だから、どしゃ降りのアルプスでも、
「きっとハイジは、雨を楽しんだに違いない!」
と考えます。
そして、この思い出は、より強く印象に残ると思います。
ハイジ!また会いに行きますね!
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2011年07月16日
思いが伝わる(2238)
今回の遠征では、死ぬほど写真を撮っています。
でも、不思議なぐらい疲れを感じません。
私の写真の師匠が、
「選手の思いが伝わってくる時は、写真を撮っている疲れを感じないで夢中になってシャッターを押してしまう」
そんなことを言っていました。
今回は、そのために来ているので、機材は重いです。
それを肩に担いで一日中会場を回ります。
始めは、正直、それほど興味のあることではないので、疲労感を強く感じていました。
でも、レンズをとっかえひっかえ交換しながら何枚も写真を撮っていると、だんだんとそれに夢中になっている自分に気づきます。
気づくと、何百回、何千回もシャッターを押しています。
それは、選手の思いが伝わってくるからに他なりません。
じつにいい表情で演技をします。
テニスでも、強くなっていく選手は、本当にいい顔をして戦っていますね。
この前も書いたように、世界で戦っている、国を代表して戦っているという意識がそうさせていると思います。
先週末、デ杯を戦った選手は、蒸し暑さの中、大きなプレッシャーを感じながらでもきっといい表情で戦っていたと思います。
それを撮っているカメラマンの方も、その思いに触れてきっと夢中になってシャッターを押しているはずです。
カメラマンの気持ちが少しだけわかったような気がします。
今日も機材を抱えて会場をうろうろします。
筋トレも兼ねてえいるので、ダイエットにもいいかも。
でも、チーズ、ハム、ソーセージに、あれも、これも・・・ちょっとこれは無理かも。
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2011年07月15日
みんな一緒に(2237)
競技スポーツの世界にずっといると、「みんなと一緒に」という感覚が薄れてきます。
特に個人競技では「友達もライバル」、と教えられます。
ライバルの意味をきちんと理解した上で、お互いが切磋琢磨出来ればいいのですが、勝利することにとらわれてしまうことは往々にしてあります。
でも、この世界は、息を合わせる、気持ちをひとつに、ということが優れた演技を作り上げるためにはもっとも大切な事になります。
でも、実は、どちらも同じことなんです。
個人の競技スポーツであろうが、チームパフォーマンスであろうが、「自立した自我」が確立されていないと、上手くはいかないということです。
個人スポーツでは特にそうです。
苦しい時に、自我が強く出て、うまく自分をコントロールできなければ、自分の能力を発揮することはできません。
わがままな自分を押さえて、上手く調整して対応しなければならないということです。
この「自分をコントロールする能力」が同じように必要だということです。
私は団体行動が苦手と書きましたが、団体の振る舞いが好きではないです。
人はグループを作ると、行動が大胆になったり、排他的になったり、自己中心的な振る舞いも多くなります。
これは、人の所属欲求が満たされると、それを固持しようとする行動なのかもしれません。
昨日の夜は、疲れて帰ってくるバスの車中で大声で歌を歌い続けたり、夜中に大声で叫んだり、公共のマナーという点で最悪な外人さんたちのおかげてよく寝れませんでした。
きっと普段は優しい人達です。
でも、グループ化することで、少し「自己コントロール」を失います。
それを見たり、感じたりするのが嫌なんですね。
日本人は団体での行動は上手くコントロールされています。
きっと、この協調性の感覚が優れているからです。
とても大切な感性です。
これはきっと優れた「自己コントロール」につながるので、しっかりと磨いて選手として成長してほしいと思います。
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2011年07月14日
団体行動が苦手(2237)
実は、私は添乗員が同行する団体での海外ツアーは初めての経験です。
いつも子どもたちを連れて海外に遠征に出ますが、これは指導の一環でもあるので、すべてのことを指示したり、サポートすることはありません。
でも、こうした団体ツアーでは英語を話せない人たちのために、同行スタッフが多くのことをサポートします。
その仕事は大変です。
空港やホテルでのチェックインはもちろん、交通手段の確認、集合場所の指示、レストランでの注文など、仕事は多岐にわたります。
たくさんの人間を相手にするので、うまく機能しないことも多く、時間のかかることもあります。
テニスの遠征であれば、
「自己責任」
の名のもとに、
「できなければ自分のせいだし、それは他の人に迷惑をかけることだ!」
と言って、あえて放っておいたりします。
そうした経験によって、確かに自分で考えて行動する習慣が身について、それがテニスの成長に役立ちます。
でも、こうしたツアーでは次に続く経験というよりは、できるだけ参加者に負担をかけないようにと配慮されるので、その分だけ添乗員さんの負担は大きくなります。
団体行動ではいろいろなことがスムースに進まないことも多いので、私が添乗員であれば、
「うまくできなければ他の人に迷惑をかけるだけですよ!」
と一喝して、自己管理に委ねます。
添乗員失格ですね。
どうも団体行動が苦手なようです。
でも、子どもたちには、団体で行動する中にあって、自己責任の意味を理解し、行動の判断力を培い、生活を通して選手として必要な資質を磨く、という姿勢や考え方を持ってツアーを管理し、サポートすることは大切です。
私は添乗員にはなれない、でも指導者としてきちんとツアーをサポートしていきたいと思います。
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2011年07月13日
歴史に触れる(2236)
昨日は、午後の市内での発表までに時間があったので、スイスの古城、シオン城に行ってきました。
シオン城はレマン湖畔に建つ古城で、城についてのもっとも古い記述は、1150年にさかのぼるそうです。
1150年といえば、日本では?・・・自分で調べてみてください!
こうした歴史的建造物が、そこかしこにあります。
ヨーロッパの魅力は、すぐそこに歴史に触れる場所があるということですね。
日本は戦後復興ということもあったのでしょうが、多くのものを近代化して、歴史を封じたように思います。
私は名古屋に住んでいますが、いざ、歴史に触れようと思っても、博物館や美術館に行くことぐらいしか思いつきません。
名古屋城は、「金の鯱ほこ」と「戦国武将隊」くらいしか思い浮かびません。
もちろん、歴史的なものは多くあるとは思いますが、すぐそこに、というわけにはいきません。
歴史を学ぶということは、その風土の気質に触れ、「らしざ」を生み出すためにとても大切だと思います。
名古屋は、名古屋弁やみそ文化が身近にあって、それも歴史を学ぶことに繋がっているのかな?
ドラゴンズを愛する、というのはどうなんだろう?
まあ、名古屋の歴史はこれからしっかりと学ぶこととして、スイスの歴史や文化に触れて、心豊かにしようと思います。
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2011年07月12日
世界が舞台(2235)
なぜこれほどまでに多くの人が集まるのかを考えてみました。
それは、誰でもが、その気になれば「世界の舞台」に立つことができるからです。
もちろん、参加するためにはいろいろな条件をクリアしなければなりませんが、その情熱を持った指導者のもとで、参加する意志を持って行動すれば誰でもこの舞台に立つことが出来るのです。
ただ単に参加するというのとは違います。
背中に「JAPAN」の文字の入った、おそろいのジャケットを着ます。
選手の交流を深めるための様々なグッズを持って、世界中の人達とコミュニケーションを図ります。
それは、「日の丸」を背負って戦うオリンピック選手となんらかわりはありません。
入場行進もオリンピック選手なみです。
大勢の観客に迎えられて堂々と行進します。
開会式のセレモニーは大規模で魅力的です。
まさに自分が「世界の舞台」で戦っていると実感できます。
これはすごいことですね。
その意識を持つことで、きっといろいろなことが「変わる」、そう思います。
私が低年齢の子を海外に遠征に連れていくのも同じことです。
「世界」を意識することで、きっと何かが「変わる」、それを信じるからです。
実際に、海外への遠征を体験してプロになり、海外に留学をし、人生観を変えた子は多いです。
「世界は広い」、それを体感するだけでも、それは人生を変えるかもしれない大きな体験です。
もっと多くの子どもたちに、その「世界」を見せてあげたい、そう強く思います。
その具体的な計画は・・・チーズフォンデュを食べながら考えます。
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2011年07月11日
人が集う(2234)
初めて世界体操祭なるイベントに参加しました。
はっきり言って、ほとんど興味がなく、カミさんから話は聞きますがうわの空です。
今回、なんの因果か、同行参加することになりましたが、それほど大した関心はありません。
カミさんの手前、
「おっ、世界体操祭!いいねえ、なんてったって世界の祭典だからねえ。」
と深い関心を示してはいましたが、本当はさっぱりです。
でも、今日、その開会式に参加して、びっくりたしました。
参加者は、56カ国3万人!!!です。
開会式では、スイス空軍による航空ショーも展開されます。
洗練されたマスゲームやパフォーマンスで観客を魅了します。
オリンピック並みです(それ以上かも・・・)。
今日の写真を見てもらえば分かりますが、スタジアムを埋め尽くす人、人、人・・・また、人です。
このほとんどの人が参加者です。
世界各地から3万人も集めるイベントは他にあるでしょうか?
それこそオリンピック以外には思いつきません。
サッカーのワールドカップは、それこそ何万人も観客は集まるでしょうが、一所に何万人も参加者が集うわけではありません。
正直、まさか・・・「これほどとは!」・・・思いませんでした。
その時、ふと思いました。
テニスの最大のイベントに参加する人は、せいぜい128名です。
世界を舞台に戦ってきた精鋭がその栄冠を競うのも魅力ですが、何万人も参加するテニス大会があったらどうなるだろうかと・・・。
毎日、開催国の至ることろで大会が何十試合、何百試合行われ、それが10日間くらい続いて優勝を争います。
もちろん、負けても試合は続きます。
優勝の栄冠はひとりのものですが、ここでは、すべての人に何らかの賞が与えられます。
優勝を目指さない戦いも賞賛されます。
それを、町を挙げて、県や地域、国を上げて取り組むのです。
世界中から何万という人が、何日もテニスをするために集まる、そんな夢のような大会が開催できないものか、と考えました。
実際には実現は困難なことが多いでしょうが、人が集う、その魅力を高めるための大会があってもいいのかな、そんなことを考えました。
明日も、人をかき分けながら参加したいと思います。
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2011年07月10日
スローライフ(2233)
名古屋を出発して、無事にスイスのローザンヌに着きました。
スイスの人口は全部で750万人で、ひとつの都市に人が集中することなく、渋滞もなく、自然豊かの中に人が暮らしているそうです。
日本にいると、確かにあらゆるものが手に入り、便利に生活することができます。
コンビニもあらゆる場所にあって、好きな時間に好きなモノが自由に手に入ります。
でも、多くの情報が入りすぎて混乱したり、急ぎすぎて生きているように感じることはあります。
あるコマーシャルにあるように、
「人は自然に生かされとる」
というのは、まさにその通りだと思います。
ここでしばらく滞在することで、忘れてしまった感覚が取り戻せるかも・・・そう感じます。
ヨーロッパの古き良き景観を眺めながら、少しゆっくりとした時間を過ごしたいと思います。
でも、今日の朝、少し散歩に出ようと思って娘と二人で出掛けましたが、迷子になりました。
私は方向感覚には自信があります。
その私をもってしても、レマン湖畔の断崖に形作られた街は、起伏に飛んだ地形でアップダウンが激しく、道が入り組んでいるので惑わせます。
恐るべし!ローザンヌ!
でも、ゆっくりと、時間をかけて・・・。
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2011年07月08日
解放されない自分(2231)
今、荷造りの真っ最中です。
海外に長期の遠征に行く時、その出発前の準備はそれなりに大変です。
でも、以前に比べると随分楽になりました。
基本的にビザはいりません。
何年前に中国に行ったとき、このビザの申請で大変な思いをしました。
航空チケットも紙切れ一枚です。
たくさんのジュニアを連れて行くと、チケットの束を抱えてカウンターに差し出して嫌な顔をされました。
スーツケースも軽く、丈夫になりました。
何よりも経験を積んで、準備が素早く効率的になりました。
今回はあれやこれやちょっとだけ考えて、持っていくものを算段しますが、テニスの遠征では30分程度で終わります。
もちろん、現地通貨を用意することはありません。
クレジットカードのキャッシングでこと足ります。
一番面倒だったのはパソコンです。
音響カプラやモデムなんてもの持ち歩いて、ホテルの電話のケーブルを引き抜いて、なんて作業が必要でした。
今はほとんど無線LANです。
もちろん、必要な文章なんかもちゃんと同期してモバイルパソコンに移し替えます。
outlookのメールファイルも移し替えておかなけれなりません。
この時、プロバイダーのメール保管庫を空にしておかないと二重に取り込まれてメールがいっぱい、なんてことになります。
そうした作業をきちんとやっておかないと、帰ってきたときに同じ環境に戻せません。
今はこうしたことはまったく必要ありませんね。
ファイルは、Dropboxに入れておきます。
ノートは、Evernoteに貯めておきます。
メールと連絡先は、Gmailで管理します。
モバイルパソコンにしてあげることとしたら、万一通信できなかったときのためにファイルを同期して保管すること、
暇なときに読む電子書籍をインストールしておくこと、
それぐらいです。
それくらいの作業ならほんの数分で済むので、今はもうすでにかばんの中です。
前は出発直前まで整理して、最後にしまっていましたから本当に楽になりました。
でも、問題もあります。
これだけネットワークが発達したので、どこに行っても同じような環境が用意されるということです。
そうしたものが無いときは、
「もう、いいや!」
と半分開き直って、出かけた後のことは放っておく決心をします。
出発してしまうと、しばらくは情報が遮断されるので開き直るしかないですね。
これが、開放感を引き出したりします。
今は、その感覚はありません。
ニュースはリアルタイムで入ってきます。
電話もメールも日本にいる時と同じようにすることができます。
外国に行っても、そこには「日本」があって、そこに自分がいるという感じです。
開放感がない、そう感じます。
でも、今回は初めて訪れる地ですし、引率の責任も大きくはありません。
少し日常から離れ、かっこよく言えば、
「心を解き放つ」
そんな感性で旅してみようと思います。
でも・・・性格なんですね、子どもたちのことが気になるのは仕方ありません。
職業病ですから・・・・。
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2011年07月07日
自分の体を信じる(2230)
梅雨の時期は、じつはもっとも体調を崩しやすい時期でもあります。
私も、この時期が一番調子が悪いような気がします。
・・・まあ、あくまで気がするだけですが。
私は、多少「体調が悪いな」と感じても、すぐには医者には行きません。
自分の体の感覚を感じてみることをします。
そして、自分の体を信じます。
熱が出ているのは、体の中の免疫が一生懸命に働いているからだと考えます。
せきが出るのは、異物を排除しようとしてがんばっているからだと考えます。
だったら、それを助けてやるように動いてみます。
熱が出たときは、腰湯をして、めちゃくちゃに汗をかきます。
そうすると、発汗が促進されて、体は随分楽になります。
そのまま放っておくと、今度は体を冷まそうとがんばるので、それを阻止します。
布団にくるまり、汗をかき続けます。
そうすると、体は順応して、うまくバランスを取ってくれるので、早く治ります。
ちょっと過酷な状況に追い込んでみる、というのが大切ですね。
過保護な親は結局子どもの体力を奪ってしまう、というのとよく似ています。
まずは薬や医者に頼らずに、「自分の体を信じる」ことからはじめてはいかがでしょうか。
うまくいかなくても、コーチを頼るのではなく、まずは自分で一生懸命に考えてみる。
それが何よりも大切です。
ここでは、「自分の感性を信じてあげる」ことですね。
そうやって強くなれればいいと思います。
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2011年07月06日
自分の世界が広がる(2229)
TwitterとFacebookをはじめて1ヶ月ぐらい経ちましたが、大きくネットワークが広がるのを感じます。
沖縄遠征を考えていたら沖縄のコーチと繋がりました。
オーストラリア遠征を計画していたら、オーストラリア在住のコーチと繋がりました。
コーチネットワークの構築を計画していたら、kansai tennis networkの一員に、とお誘いを受けました。
懐かしい仲間との再会もありました。
私の「世界」が広がりを見せています。
それがほんの一瞬で広がっていくのでちょっと怖い気もします。
誕生日会のお知らせを間違って全世界のユーザーに発信して大騒ぎになったり、
中傷で混乱したり、
軽率は発言で地位を貶めたり、
色々な問題が速報的に発現するのもソーシャルネットワークの特徴です。
「上手く活かせ!」
と言われても、実際にどう活用していけば良いのかについては、まだよく分かりません。
ただ、できるだけ多くの情報を発信し、受け取ることができる環境を作っておくことで、プラスになることも多いと思います。
多くの人と繋がって、たくさんの子どもたちに大きな世界を見せてあげることができるように「自分の世界」を広げていこうと思います。
沖縄遠征、オーストラリア遠征、コーチネットワーク・・・大きな楽しみです。
また、Twitterでフォーローをしたり、Facebookで友だちになったりしてネットワークが広がっていくといろいろな情報がリアルタイムで入ってきます。
添田選手のラッキールーザーでの本戦入りなんてニュースは、こうしたネットワークからの情報が最も早くて、現場から発信されるのでリアル感があっていいと思います。
毎日、そうしたニュースに触れることで色々なアイディアも湧いてきます。
もちろん、やる気も高まります。
「ソーシャル」という言葉にはこうした意味も含まれます。
うまく活用していければ・・・と思います。
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2011年07月05日
不満を受け止める力(2228)
誰にでも不満はあります。
でも、不満を「嫌なもの」と捉えすぎてしまうことはどうでしょうか?
それにとらわれてしまうと、人の批判ばかりをするようになります。
ますます不満は大きくなりますね。
Twitterをみていて、ソフトバンク社長の孫正義さんは、多くの人からの不満や批判を堂々と受け止めて丁寧に返しています。
不満を真正面から受け止めるにはそれなりの力がいります。
避けずにまっすぐに自分の意見を押し通す、「リーダーシップ」とはこういうモノかもしれません。
不正なジャッジが多くて勝ち上がったある選手に対して文句を言ってる子がいました。
「あんな子が勝ったなんて許せない!」
という思いが大きいのでしょう。
そこには自分が勝ち上がることができなかった悔しさも含まれています。
「ものすごくもめて、泣きながら試合をしていたらしいですよ」
と報告もされました。
もし、泣くぐらい悔しい思いを試合中にしなければならないのであれば、レフェリーを呼んだらどうでしょう。
レフェリーを呼ぶ権利は選手に与えられています。
どんな大会でもレフェリーはかならずいます。
いないと単なる喧嘩になってしいますからね。
そういうルールを知っていれば、その中で正々堂々と戦うことはできたのではないでしょうか。
この前行われた「ロングウッドジュニアテニストーナメント」でも、大会前のクリニックでそのことを説明しました。
これは、子どもたちにちゃんとルールを知ってもらうためです。
そして、そのことを親御さんたちにも理解してもらうためです。
ジャッジでもめた後の気持ちはいいものではありません。
でも、それを親御さんたちがことさらに、
「あの子のジャッジがひどいのよ!」
と騒ぎ立ててもいいことはひとつもありません。
大切なことは、負けたという事実を受け入れて、次に負けないようにするためにはどうしたらいいのかを真剣に考えることです。
きちんとルールを理解し、正々堂々と戦う選手の前には不正は間違い無く少なくなります。
それが「強い」ということです。
また、それがちゃんとできない選手は、アウトのボールでも平気でインにしてしまいます。
「ジャッジが汚いと思われたくないから」
「その方がいい選手だから」
と思っているのであれば、強くはなりません。
正確にジャッジできる能力がなくてどうやって戦っていくのですか?
それと、プロの選手は自分の判断が間違っているかもしれないと思っても、あえてチャレンジをします。
これは、「自分が自信を持って打った!」ということを強くアピールするためです。
そのことによって相手にプレッシャーをかけ、自分の気持ちを高め、少しでも自分のペースにと考えるからです。
では、チャレンジシステムのない試合ではどうしますか?
冷静に審判にクレームをつけます。
審判がいなければどうしますか?
冷静に相手にクレームをつけます。
また、流れが悪い時であればトイレットブレークを使います。
それを「卑怯だ!」と非難するところをみたことがありますが、当然の策です。
いつもいつもということでは感心はしませんが、ルールを無視したわけではありません。
「ルールの中で自分ができる最善をつくす心構え」が出来ていないとそういう行動はできません。
いいですか、人を批判してはいけません。
ジャッジが悪い選手と戦うのであれば、きちんとルールを知り、その上で堂々と戦うことを心がけてください。
相手への批判が大きくなると、自分を見失ってしまいます。
そうならないように自分をコントロールできる選手だけが強くなってきます。
そのことを忘れないで強くなってください。
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2011年07月03日
ボールに対する執着心(2227)
今日はキャンプ2日目です。
暑いので、少し動きが鈍いのが気になります。
今回のキャンプテーマは、「動きのスピード」です。
子どもたちは、いろいろな要素が絡まって成長していきます。
体が大きくなってくるので、自然と筋力や体力は高まってきます。
でも、「動きのスピード」は意識を高めないと向上しません。
高い意識を持って訓練しなければならないということです。
ジュコビッチが世界ランクナンバーワンの座を獲得しました。
今年に入ってからの活躍には目覚しいものがあります。
それを支えているのが「動きのスピード」です。
単に足が早いということではありません。
どんな状況でもボールに喰らいつく「執念」が高いということです。
それがあれば自然と「動きのスピード」は高まってきます。
切り返しのボールの精度は驚異的です。
ドロップショットに対する反応は超人的です。
それはすべて「ボールに対する執着心」から生み出されます。
この「ボールに対する執着心」が誰よりも高い、それが彼を世界ナンバーワンに押し上げた最大の要因です。
ショットの強さや破壊力がなくても、それを支えに戦う選手は強くなっていきます。
子どもたちにはそれを学んでほしいですね。
暑いので、気持ちがだれてしまいますが、それを気合いでカバーすることができればいいと思います。
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2011年07月01日
天才たちの舞台(2226)
ウィンブルドンでは、シャラポアとクビトワが決勝に進み、男子はいよいよベスト4の戦いです。
今年のウィンブルドンは見応えのある試合も多くて楽しいですね。
でも、きっと、戦っている選手は大変な「思い」を持って戦っていることでしょう。
この舞台は「天才たちの舞台」です。
ごく一部の限られた天才だけが戦いを許される、そんな場所です。
私はたくさんの天才たちを見てきましたが、じつは「衝撃を受けた天才」は多くはありません。
バルトリのルーティンワークはすごい!です(ちょっと嫌がられますけど)。
「才能の差をカバーする力がある」
とは思うし、
「すごいなあ!」
とは思いますが、
「衝撃」を受けることはありませんでした。
むしろ、
「プロとしてやっていけるのかな??」
という感じでしたね。
その「衝撃」うけた選手のひとりが、ガスケです。
フレンチオープンジュニアで彼のテニスを見たとき、
ひとりだけボールを捉える音が違う
変則なフォームなのにまったくミスをしない
すべてのボールを狙ったところに打てる
そんなプレーでした。
もちろん、誰もかないはしません。
その彼をしても、世界で戦い、頂点に立つことを許されません。
マレーに付け入る隙を与えてもらえずに完敗です。
ここは「天才たちの舞台」だと強く思います。
願わくは、日本の選手がこの舞台で輝きを放つことです。
そう遠くはない・・・そう感じます。
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2011年06月30日
コーチングの成果が上がらない理由(2225)
今日の講義は、「コーチングの成果が上がらない理由」です。
一番の理由は、「コーチとの信頼関係」がうまく築けていないことにあると思うかもしれませんが、実はそうではありません。
そうであれば、一流選手には「コーチがいなくてはならない」ということになります。
圧倒的な世界ナンバーワンだったフェデラーは、長い期間コーチなしでツアーを転戦していました。
イチローは、基本的にすべてのことを自分で考えて行動します。
コーチングにおいて一番大切なことは「相互理解」だと言っているので、なんか矛盾すると感じるかもしれませんが、
大切な事は、自分の考え方や意見をちゃんと持ち、相手の意見の相容れない部分も認めつつ、「自立した自己」を確立することです。
「自立」するとは、自分で考え、自分の責任において行動することに他なりません。
そうした「自立した自己」があって、その上で、コーチとの「信頼関係」を構築することで大きな成果が期待できます。
ただ「頼る」というのとは違います。
一方的に「頼る」関係は、うまくいかなくなった時に、それを「乗り越えていく力」が双方に培われていきません。
お互いが「自立」し、ちゃんと意見を言い合い、そのうえでそれを受け入れて認めていく、こうした「積極的な受容性」が、成果を高めるために何よりも大切です。
もちろん、「やる気」も大切です。
でも、「やる気」があっても成果が出ないことはあります。
大きな理由の一つは「オーバーワーク」です。
ある野球選手のトレーニングを指導した時、「やる気」も高く、一生懸命にトレーニングしていますが、上手く絡まっていないと感じたことがありました。
それは、まさに「オーバーワーク」で、自分の求めているものと「身体的な感覚がズレている」からです。
その時は、ひたすらストレッチと基本的な動きのトレーニングを指導しました。
感覚が高まり、成果が出始めました。
こういう選手は多いものです。
「やる気」があるので、ついつい、ハードワークを求めてしまいますが、それを見極めなくてはなりません。
また、スポーツ選手には、完全主義者が多いので、それがうまくいかないことが多いとうつ傾向になってしまうこともあります。
もちろん、「不安」は大きくなります。
そういう時には、休息や、アプローチの仕方をガラリと変えるなどの工夫が必要です。
また、人間の成長には、必ずそういう「時期」があることを理解しなくてはなりません。
大切な事は、「プラトー」を正しく理解し、モチベーションをコントロールをして、次のステップにつなげていく努力をしなくてはならないということです。
成果を性急に求めるあまりに、この「時期」に無理な追い込みや「オーバーワーク」を行うことで、「変なクセ」が身についてしまったり、「イップス」になるなどの症状が見られるようなったりします。
がまん強く付き合ってあげることが大切ですね。
そういう考え方を理解していてもなお、コーチングとはむつかしいものです。
私はそんな時に思い浮かべる詩があります。
神学者、ニーバーの言葉です。
「神よ、私に変えられるものを変える「勇気」と変えられないものを受け入れる「冷静さ」とその二つを見極める「知恵」を与えたまえ。」
コーチングにおける大切な考え方を示していると思います。
今日の講義はここまで・・・。
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2011年06月29日
故きを訪ね(2224)
ウィンブルドン裏話、その・・・ん、4ぐらいかな?
写真は、センターコートの選手通路です。
この上は、ウィンブルドンではお馴染みのロイヤルボックスです。
一昨日も、結婚式を挙げたばかりのウィリアム王子とキャサリン妃が試合をご覧になっていました。
今は改修が進んでいるのでどうかは分かりませんが、私が10年前に訪れた時のミドルサンデーにこっそりと座ったロイヤルボックスは決してきれいではありませんでした。
椅子の表装も少し剥げかかっていて、古い家具独特の匂いもします。
建物そのものも古めかしくて、それほど豪華でもありません。
まあ、古いものを大切に使うヨーロッパ文化を感じて、それなりの趣はありましたが・・・。
日本は、今、こうした文化がちょっと廃れてきていますね。
市街地のホテルなどは、近代化されたホテルよりも、配管がむき出しの、だけど歴史ある風情のホテルのほうが高い場合があります。
おじいさんや、おばあさんの使っていた家具をリメイクして婚礼家具として持っていくこともあります。
何でもかんでも新しいものがいいということではない、という文化は大切していかなくてはならないと思います。
ロンドンはあまり食べるものが美味しくなくて(美味しいところを知らないだけだと思いますが・・・)、ちょっとごみごみしていますが、そこらじゅうで歴史を感じることとができます。
日本では、特に都会ではそれを感じるところは少ないですね。
終わってしまったドラマ「JIN」で南方仁先生が、
「未来のこの国は、夜でも昼間のように明るいんです。
でも、ここでは、夜、火が消えれば誰かにもらわなければ先に進めない。
そうやって助け合わないと暮らしていけないんです。」
と、不自由な生活だけれど、人と人との付き合いの深さや、人の優しさを強く感じていました。
そして、
「何よりも、ここの人たちは、笑うのが上手じゃないですか」
と、不自由で、面倒で、苦しい生活でも、人と人との繋がり中で、楽しく生きているこの時代をうらやましく感じています。
歴史を学ぶとは、単に史実だけを記憶するのではなく、こうした感性を実際のものとして感じ取ることが大切なのかなと思いました。
もう一度、ロンドンへ、今はその気持ちが強いです。
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2011年06月28日
行動展示(2223)
ある新聞にこんな社説を見つけました。
動物たちがいきいきと動き回る「行動展示」で注目された旭山動物園の前園長は、小学校にインターネットを普及させる動きを批判してきた。
ネットから知識を得て分かったつもりになることは、子どもにとって不幸と考えているからだ。
ネットは「分かったこと」しか分からないのに、「分からないことがない」と勘違いをしてしまう。
それが子供たちにとって一番危険なことです(「生きる意味ってなんだろう?」)。
自分の手でカエルを捕まえれば、肌触りや生息場所を身をもって知ることができる。
「両生類。住んでいるところは・・・」
ネットの検索だけで済ますなら何も分かっていないのと同じだという。
「カエルとはどんな生き物なんだろ?」
その答えは自分で見つけなければならない。
自然の中で動物や虫を見て疑問を持つこともなく、ネットに頼る子どもには、
「絶対に科学者の芽は育たない」
と言い切る。
私が低年齢で海外遠征を勧めるのも同じ理由です。
実際に目で見て、体験して、感じたことでしか分からないことはたくさんあります。
その経験の中から、「科学者の芽」・・・つまり、好奇心や向上心が育まれていきます。
そして、自分の夢を実現させるために、何をしなければならないのかを真剣に考えるようになります。
「行ってみなければ分からない」
は、まさに真理です。
子どもたちの感性を伸ばすために、これからも海外への遠征を続けていきます。
来年にはオーストラリア遠征も計画しています。
ぜひ、自分の目で見て、感じてほしいと思います。
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2011年06月27日
アナログ(2222)
色々なツールを使って情報の整理がしやすくなったと書きました。
こう書くと、すべてをデジタルで管理して、ペーパーレスを完璧に実行している考えるかもしれませんが、実はそうではありません。
デジタルとアナログのバランスの良い活用、これが一番しっくりきます。
私のパソコンには、ポストイットがたくさん貼ってあります。
連絡などの小さな項目は、細長のものに書きます。
アイディアを書き留めたものは、長方形のちょっと大きめのものを使います。
それを忘れないように、パソコンにぺたぺたと貼っておきます。
こうすると、忘れない、ということよりも、アイディが湧いてきたり、イメージしやすくなります。
もちろん、多くのものはパソコンでデジタル化して保存してあり、それを観たり、調べたりします。
でも、ある番組で、
「紙の質感が想像力を高めるために必要である」
みたいなことを言っていました。
その通りですね。
紙に書いてあるものは、
目に留まり、
その色や形があいまって人間の想像力を駆り立てる、
それは間違いないと思います。
おすすめは、色を変えることです。
私は、基本的に3色の色違いのポストイットを使います。
別に、用途別や目的別に使い分けているわけではありません。
視覚的に、「なんかいいいじゃん!」という感覚を楽しんでいます。
その方が、目にはどうか知りませんが、心にはいいような気がします。
ちょっと見苦しいですが、いい気分ですよ、
ぜひお試しください。
ちなみに、今日の通し番号が2222の揃いです。
なんか、縁起良さそう!
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2011年06月25日
情報整理術(2221)
iPhoneを本格的に使うようになってから、情報を収集・整理する環境が大きく変化しました。
これは、iPhoneという情報端末を持ち歩くことで、いつでも情報が取り出すことができ、活用する幅が広がったからです。
幅が広がれば、当然、今までの管理システムでは問題があります。
基本は、すべての情報をいつでも取り出すことができるようにすることです。
まずは、メールをWebメールに統一します。
次に、今までの資料をいつでも取り出すことができるようにクラウドストレージのDropBoxに入れます。
ふと浮かんだアイディアや、面白い写真、記事なんかをいつでも取り込めるようにEvernoteを活用します。
Googleアラートにキーワードを入れて、気になる情報が定期的に送られてくるようにします。
情報の発信の幅を拡げるために、TwitterやFacebookを始めてみます。
もちろんブログの更新はできるだけこまめにするように心がけます。
そして、連絡先を一元的に管理できるように整理しなおします。
こういった環境ができれば、いつでもほしい情報が手に入り、いつでもアイディアを保存し、発信できるようになるわけです。
まあ、そうはいってもなかなかこうしたシステムを構築するのは面倒なわけです。
一番面倒だったので、やはり連絡先などの整理ですね。
情報の管理などという概念は一切なかったので、ただ闇雲にやっていたので、これの整理には時間がかかりました。
色々と便利なものが増えて、管理がしやすくなっても、基本は人力です。
あいまいにならないように、コツコツを整理をしていこうと思います。
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2011年06月24日
ゾーン(2220)
土居選手の飛躍には眼を見張るものがあります。
「自分でもよく分からないんですけど・・・」
は正直な感想だと思います。
土居選手のように「ブレークスルー」が起こっている選手は、表情や態度、雰囲気が変わります。
このような雰囲気を醸し出すことが出来る状態を「ゾーン」と呼んだりします。
私にも「ゾーン」と呼べるほどのことはありませんが、何となくそういう「感覚」を経験したことがあります。
とても忙しく、混乱しているような状態にあって、とても高い集中力を発揮できたと感じることができる瞬間です。
雑誌の原稿、講習会の資料、トレーニングメニューなどを一気に書き上げ、ふっと気がついたら6時間が経っていました。
その間、次々と文章とイメージが沸いてきてワープロを打つ手はまったく止まりません。
脳細胞が活発に活動していると感じることができるほどでした。
自分で言うのもなんですが、
「すごい集中力だ!」
と感じていました。
「ゾーンに入る」と言うことがありますが、まさにこういう状態のことです。
キーボードを打つ手が澱みなく動き、すらすらと思うようにキーボードをたたくことができます。
腕や指の筋肉が自分の意志とは関係なく動いているとさえ感じます。
テニスで自分で思う以上のプレーができているときもこんな感じです。
体が軽く何をやってもうまくいく、
気持ちはただボールを打つことだけに集中できていて、
迷いはまったくない、
そんな感じでしょうか。
いつもこんなふうにプレーできれば良いのですが、なかなかそういう状態になれないので苦労します。
「ゾーン」に入るためには準備が大切です。
私は切羽詰った仕事をするときほど、
机の周りを片付ける、
風呂に入って寝る準備を整える、
参考とする資料を横に置いておく、
などの準備をきちんとするようにしています。
いつも「ゾーン」に入ることができる、というわけではありませんが、「ゾーン」に入った時、効率は間違いなく上がります。
資料を探してさまよったり、机の上の乱雑さが気にならないことで集中力を持続することができるからです。
テニスでも同じです。
「ゾーン」に入って、高い集中力を発揮できる状態になったときに、
水分がなかったり、
タオルや着替えがなくて身体的な気持ち悪さを取り除くことができなかったり、
ストリングを張るのを忘れて残りのラケットがなかったりしたら、
そのことが気になった瞬間に集中は乱れ、「ゾーン」はあっけなく終わります。
「きちんと準備ができるプレーヤー」
こそが、いつでも「ゾーン」に入ることができる優れた選手に成長していきます。
もうひとつの要因は、やはり「プレッシャー」です。
「不安の力」とも似ています。
これがなくては「ゾーン」に入ることはできません。
「ゾーン」に入るには普段以上の高い集中力が必要であり、
「プレッシャー」がかかって、それを振り払っても進む強い精神力がその原動力になります。
「プレッシャー」は嫌なものですが、エネルギーを持っています。
必要なものだと覚えてください。
気分は良くないですが、それを活かすように心がけることが大切だと思います。
試合の前に、少し「プレッシャー」を感じる時間が必要だと言う人もいます。
ボクサーが試合前に、控え室でひとりでじっとするのも・・・そういう時間です。
矢吹ジョーや力石徹も試合前は一人で「プレッシャー」と戦っていました。
その「プレッシャー」をエネルギーとして「ゾーン」に入ることができたので、
すさまじいばかりの集中力を発揮し、紙一重でお互いの攻撃をかわして全力でぶつかり合う名勝負が生まれたのです!
いつまで経っても原稿締め切りなどの「プレッシャー」は嫌なものですが、何年も続けて書いてくることができたのはこの「プレッシャー」のおかげかもしれません。
長嶋茂雄ではないですが、「プレッシャー」を楽しむような人間でありたいと思います。
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2011年06月23日
サムライ魂(2219)
伊達選手の試合は久しぶりに胸が熱くなるものでした。
私が彼女に見たものは「サムライ魂」です。
「サムライ魂」が何かについては説明することはむつかしいですが、
自分の愛する者を守る為に、
そして自分の信念を貫く為に、
決して大きな流れに屈することなく、
捨て身で守るべきものを守る。
そんな生き様を指します。
だから、サムライは敵も味方もなく相手を尊ぶ礼ができる、
という「感覚」は理解できると思います。
西洋開花になって、西洋人が一番驚いたのもこの「サムライ」でした。
あるテレビ番組で、日露戦争を戦った乃木希典が、勝戦後に相手の将軍と記念写真をとったと紹介されていました。
「戦争が終われば敵味方は関係ない」
という武士道、サムライ魂を示した逸話としては大変面白いと思います。
そして、相手の将軍は、
「日本人の戦う執念に恐れいった」
というようなコメントを残したと言われています。
伊達選手は、引退して復帰し、はじめは若手の刺激のはずでしたが、いつしか「自分の道」になりました。
自分に妥協しない「サムライ魂」が、今の活躍を支えています。
だからこそ、その戦いに我々は感動するんですね。
その姿勢から学ぶことは多いと思います。
自分の中に「サムライ魂」があるかどうか自問してみます。
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2011年06月22日
不思議な力(2218)
思わず深夜まで(朝まで?)テレビに釘付けです。
「LIVE」の文字にはどうも弱い。
今、そこで実際に起きているということだからです。
でも、釘付けになるにのはそれだけのことではありません。
テニスの面白さに引きこまれていく自分がいます。
森田あゆみ選手は残念ながら初戦敗退となりました。
7-5、3-0からの突然の変調で12ゲームを連取されての悔しい敗戦です。
そのことを試合後のインタビューで質問されていましたが、
「1ポイントづつといい聞かせて戦いましたが、流れを変えられませんでした。」
「どうしてなのかは自分でもよく分かりません。」
との応え、です。
トップ選手でも自分をコントロールできなかったり、不思議なぐらい「流れ」に左右されたり、自分の能力以外の力が働いているように感じることがあります。
これがスポーツの大きな魅力です。
もちろん、
「自分でも信じられないぐらい何でも入る感じがした。」
「自分の流れがきていると確信できた。」
と、その力が自分に注がれていて、自分でも信じられないような素晴らしい試合ができることもあります。
その「不思議さ」がテニスの大きな魅力です。
他のスポーツでも「不思議な力」はありますが、それがもっとも感じられるのがテニスだと思います。
その「不思議さ」に触れるとき、
「おっ、すげえなあ!」
「なんだ、これは!」
と感嘆の声を上げる自分がいます。
それが「LIVE」の魅力でもあります。
今日も夜中にテレビに向かって叫びます。
傍からみるとちょっと気持ち悪いので・・・、ひとりで観ます。
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2011年06月20日
泣いて強くなる(2217)
あまり試合に出たことのない子どもたちのためのトーナメントを開催しました。
24名の子どもたちが集まってくれて、一生懸命の戦いを見せてくれました。
試合に負けて泣いている子もいましたね。
じつは、初めて試合に出て、負けて泣く子はそれほど多くはありません。
「負けることの意味」が分からないからです。
ルールもよく理解していないので、試合をすることが精一杯なのかもしれません。
でも、何度か試合を経験してくると、負けて泣くようになります。
昨日の試合でも、
「この子初めて泣いたんです!」
と報告してくれたお母さんがいました。
「この子は強くなるためのステップをひとつ上がった」
・・・そう思いました。
なぜ、泣くのでしょうか?
勝ちたいと強く思うようになったからです。
その意欲が高まると、それと同じくらい「負けることが怖く」なります。
勝ちたいという前向きな気持だけが心を支配できればいいのですが、人間はそうはいかないようです。
だから怖くて、怖くて、そこから逃げ出したくなるような気持ちなります。
そして、試合が終わって、、その恐怖心から解放され、負けたという事実に感情が高まります。
だから涙を流します。
涙を流すことで、高まった感情を整えて、次に向かう意欲を育てます。
だから涙を流します。
そうやって・・・強くなっていきます。
この大会が、そのきっかけになった子もいるのではないでしょうか。
私にできることは、そのきっかけを与えることだけです。
泣いている子を見ると、
「テニスコーチでよかったなあ。」
と心から思います。
もっとたくさんの「泣いて強くなる」を作っていこうと思います。
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2011年06月19日
音声認識(2216)
最近は、音声認識でメールなどの入力を行うことも増えてきました。
iPhoneには、こうした素晴らしいアプリがあります。
私が使っているのは、「音声認識メール」というアプリです。
まあ、そのままのネーミングですね。
簡単にあるブログからの引用文で説明すると、
「このアプリの趣旨は、言葉で話したものをテキスト化し、メールで送信する、というのが開発のスタートになっていると思われます。
SMSやtwitter、mixiボイスやevernoteへの直接の投稿が可能となっており、便利なことこのうえありません!
最近evernoteをまた使い始めた私には、evernoteへのタップ一度だけで登録されてしまう、その超絶便利さに酔いしれております。」
という感じです。
実際に使ってみると、誤認識も少なく実用になるレベルだと感じています。
そして、このアプリを紹介しているブログには、
「これらのアプリとの連携は、ネットでの利便性を大幅にアップさせるものでありますけど、私はむしろ別のところで使うために利用しています。
それは…
本の抜書き行為(本文抽出)
です!」
と書いてあって、思わず
「おっ!」
と身を乗り出しました。
「このブログなどでも、書籍を紹介することがありますが、何が辛いって、参照用の本文の抜書き行為が一番疲れます!!
書籍を書見台に載せ、線を引いたところなどをキーボードでカチャカチャと入力する行為が、手首や首や背中に疲れを誘います。
これはやったことがある方でないと分からないと思いますが、ブラインドタッチや親指シフトをマスターしていたとしても、本や雑誌を見ながらキーボードを叩き続けるのは、肩も凝るし、だんだん集中力も切れてきたり、ちょっと目を離すとどこまで入力したか分からなくなったりなど、私にはストレスのたまりがちな作業に感じます。
その解消にと、スキャナーとOCR機能で楽をしようと考えたりもしましたが、手持ちのスキャナーの精度とOCR機能の精度で思うような結果が出ず、直接キーボードから入力した方が遥かに早かったりしました。
そこで「音声認識メール クラウド」ですよ。
iPhoneをマイク代わりにし、本を読みあげるだけで簡単にテキスト化してくれます。
多少iPhone上で修正が必要ですが、Gmailで自分宛に送付したり、evernoteのノートにUPすれば、後はいつでもブログなどに転載することが可能となりますし、自分用の書籍メモとしても重宝いたします。」
「これだあ!」
まさに私が直面している問題でもあるので、目からウロコのこの方法には本当に感謝です。
折り印をつけ、線を引いた箇所を読み上げて認識させてみました。
滑舌の悪い私でも、ほぼ満点の認識率です。
(実は、みんなが言うほど滑舌悪くなんじゃないの、と思ってしまうほどです)
これは重宝しますね。
また、これに大きな興味を持ったので、色々調べてみると、Windowsでもそれが可能であることが分かりました。
私はWindows7を使っていますが、幸いSYPE用に机上スタンドマイクがありますので、マイク設定も簡単に済んで、パソコンでも音声認識が可能になりました。
認識率は、「音声認識メール」の方が高いように思いますね。
学習するらしいので、たくさん喋りかけてやればきっと思うように言うことを聞いてくれるはずです。
これで、また本を読む楽しみが増えました。
でも、iPhoneやマイクに向かってひとりごとをつぶやいている姿はちょっと気味悪いかもしれません。
下の娘がその様子を見て、
「気持ち悪いよ!」
と宣いました。
でも、マイケル・ジャクソンのモノマネをしながら入店することに比べればなんてことのない勇気です。
今日も元気にマイクに向かってしゃべります!
少しは滑舌も良くなるかも?
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2011年06月18日
キャリア変更・・・その後(2215)
今使っているドコモを使い続けるか、ソフトバンクに乗り換えて家族全員iPhoneにするか散々迷いました。
毛が何百本(すいません!数本です!)も抜けるほど思い悩みました。
で、・・・結局は乗り換えせず!に決まりました。
いくつか理由がありますが、
1.カミさんが「IPhoneなんて使いこなせない!」と駄々をこねたこと。
これが一番影響が大きいです…。
2.Andoroid携帯は大きく進化してきているので、ツールとしてはこちらのほうが面白いかも?と思ったこと。
これは、独自のスタイルを貫くMacを、汎用性に優れ多くのメーカーが開発に乗り出すWindowsパソコンが迎え撃つ戦いの構図に似ています。
3.やっぱりメールアドレスを変えるのは面倒だ!
若い子ならばいざしらず、おっさんが「メールアドレス変更しました!登録お願いします!」とはやはり言いにくい。
こういった事情で、今回は娘の携帯を機種変更しただけで済ませました。
でも、そのために色々と調べて、料金プランを変更したり、余分なオプションを整理したり、少しは賢く携帯を使えるようにはなりました。
また、「メールアドレス変更しました!登録お願いします!」とはやはり言いにくい、と言いながらも、結局はアドレスを変更しました。
これには整理をまったくしていなかった携帯の電話帳を整理しなおすという意味もあって、それなりに良かったと思っています。
変更のお知らせを受け取った人は登録変更お願いしますね!
実は、大変だったのはこれからです。
というのも、キャリア変更はもともとはドコモ携帯とiPhoneの2台持ちは面倒だというのが始まりです。
将来的にAndroid携帯が面白そうになれば、
「ドコモのスマートフォンで1台持ち計画」
が密かに進んでいて、今回の見送りとなったわけです。
ですが、やはり2台持ちは面倒なので、メールアドレスを一括で管理できないかと思い立ちました。
はじめは、単純にドコモ携帯に来たメールをiPhoneに転送すればいいじゃん、と考えました。
でも、ドコモにはそういう設定はできないらしいのです。
じゃあ、キャリアに依存しないように、Gmailで管理をしようとしました。
でも、Gmailからは一箇所にしか転送設定できません(分からないだけかもしれませんが)。
そうなると、そのアドレスに送ってきたメールを、iPhoneかドコモのどちらかにしか転送できないわけです。
これはちょっと困りました。
理想は、携帯連絡用のGmailアドレスに送られてきたメールを、
「iPhoneとドコモ携帯のどちらにも送ること」
ができて、どちらかひとつしか持っていなくてもメールを確認できるようにしたかったのです。
これはむつかしそうだし、
「タイムラグが大きいとリアルタイムでメール送受信が必要な場合はちょうと不利かな?」
とも思って、結局はドコモ携帯のアドレス変更に落ち着きました。
でも、諦めきれない私は、「モバセク」といいうサービスに登録して、ドコモ携帯のメールをGmailアドレスに転送するように設定しました。
そして、Gmailでは、そのメールをiPhoneに転送するように指定して、無事にメールが転送されてきます。
タイムラグが結構あるので、「素早くメールの返信を!」というわけには行きませんが、誰から送られてきたメールなのかは確認はできます。
こうやって設定すると、普段身につけて歩くのはどちらでもいいということになりますね。
どうしても緊急に連絡が必要だと想定される場合はドコモ携帯を持ち歩き、普段はiPhoneで、という感じになりますかね。
そんな面倒なことしなくても、
「どちらかに絞ればいいじゃん!」
とはごもっともな意見です。
でも、
「何となくAndroidは面白そうだし、ちょっと待ったほうがいいかな?」
と思っています。
その時にまた乗り換えるのは面倒だし、なんせ、カミさんが「新しい事覚えるのは面倒くさいからやだあ!」とうるさいのでこうなりました。
ちゃん、ちゃん!
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2011年06月17日
積極的無関心(2214)
よく、試合で思うような成果が残せないと、
「このままでは上手くなれないのでは?」
「強くなれなかったらどうしよう!」
と不安になる親御さんは多いものです。
「コーチはどう思いますか?」
とも聞かれます。
たくさんの子どもたちを見てきたので、その才能や将来性をある程度は予測できます。
でも、それをいい意味で裏切るのがスポーツだと思うし、完全に読み切ることは不可能です。
私は、そんな時は、
「子どもの人生なんだから、子どもの思うように進ませることが最も大切な事だと思いますよ。」
「子どもがテニスを好きで続けているのであれば、無条件でそれをサポートすることが大切です。」
と答えるようにしています。
もちろん、そんな時、私は自分の指導力の無さを嘆きます。
もっとうまい方法はないか?
もっとやれることはないか?
いろいろと考えます。
いろいろな方法を試します。
それが、
「子どもたちの成長につながればいいな」
と思って真剣に取り組みます。
ただ・・・それだけです。
思うような成果が出なくて、テニスを辞めてしまうかもしれません。
でも、それはその子が選んだ「道」なので、ちゃんと「認めて」あげることです。
成果を求めすぎてはいないか?
自分の思いばかりを押し付けてはいないか?
子どもに自分の夢や思いを投影してはいないか?
・・・自問しなくてはなりません。
もし、今教えてもらっているコーチを信頼できなくて、コーチやクラブを変わることも仕方ありません。
でも、それが子どもの意志に沿っていることかどうかをよく判断しなければなりません。
送り迎えやレッスン料の負担など、親御さんたちは子どもたちのために多くのエネルギーを使います。
それと誇りに思って、「積極的無関心」でいることが理想的な親の関わり方だと説いています。
いろいろな解釈がありますが、
「積極的に無関心になるには、関心が向く対象をきちんと認識して、
その上で『これには無関心になろう』と考えなければなりません。」
という考え方が一番しっくりきます。
「子どもの人生の最高のパートナー」であろうとする理想的な考え方かもしれません。
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2011年06月16日
一歩を踏み出す(2213)
あるツイートに、こんな広告の写真が紹介されていました。
どうですか?
あなたならできますか?
初めて入る人が、マイケル・ジャクソンのモノマネをしながら入店は結構「勇気」が入りますね。
でも、最後の
「勇気を持って『プーフ』と叫ぼう!」
は、その「勇気」を試しているということです。
実際にそうやって入ってきた人がいるのかどうかは分かりませんが、店の、「勇気」を讃えて半額にするという「勇気」を讃えたいと思います。
こんなことで「勇気」が試されるの?
と思うかもしれませんが、こういう日常的な「勇気」が実際の試合では大切になります。
よく、試合の前のウォーミングアップを見ていると、クラブではちゃんとしているのに、試合会場ではなにもしない子がいます。
また、毎日やっていることとは違うことをやってしまう子もいます。
もちろん、試合では、
「声を出して打て!」
と散々うるさく言われているにも関わらず、上手くやれない子も多いものです。
なぜでしょうか?
「恥ずかしい」
からです。
人と違うことをすることが恥ずかしい。
ひとりですることが恥ずかしい。
カッコ付けていると思われるからやりたくない。
こんな気持ちでしょうか。
頭では、
「ちゃんとやらなきゃいけない」
と分かっています。
でも、
「やっぱりひとりはいやだなあ」
という気持ちが優先されてしまいます。
そこは、「勇気」を持って、自分のすべきことをきちんとやり切るように心がけましょう。
私が見てきたトップ選手は、みな自分のすべきことを、誰に言われなくても、ひとりでもやりきります。
奈良選手、土居選手、添田選手・・・みなそうでした。
試合が終わって、黙々と走っている姿
試合前に階段で一人アップをしている姿
その姿には、「強さ」を感じました。
難しいことかもしれません。
でも、強くなりたければ、恥ずかしい気持ちを振り払って、
「一歩を踏み出す!」
そうやって自分の「勇気」を高めるしかありません。
強く一歩を踏み出してください。
私も、マイケル・ジャクソンのモノマネを練習します!
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2011年06月15日
青春のエネルギー(2212)
「過去の栄光会」っていうのをご存知でしょうか?
って、知る訳ないですね。
これは、私たちの代とひとつ下の代で、その時代にテニスでそこそこ活躍した仲間の集まりです。
もう20年以上(定かではありませんが)続いています。
会って何を話すのかといえば、「昔話」です。
よく、「昔話」をするようになるのは、
「年をとった証拠だ!」
と言われることがありますが、まあ・・・それは・・・その通りですが・・・。
でも、不思議なんですね、会って話をするとどんどん元気になります。
その日は、朝練から始まって、一日中試合を見て、それからの会なのでちょっとしんどかっったのですが、気がつくと朝の3時です。
昨年も、一昨年も同じような話をしているはずなのに、話はどんどん盛り上がります。
そして、レディースを家に送りながら考えました。
「なぜ、こんなに楽しんだろう?」・・・と。
それは、まさに
「青春だった!」
ということです。
すべてをテニスに掛け、必死な思いで恋愛をし、思いっきり遊んだ時代でした。
コミュニケーションのツールが少ないので、それこそ電話を掛けるのも大変でしたね。
その時に付き合っていた子とその話になりました。
「電話の最中に黙りこむからめっちゃ話しづらかったやんか!」
と一応(今だから言えますが)文句を言うと、
「10円をたくさん持って待っている人がいて、それが気になって・・・」
寮生活を送っていたので、
「・・・なるほど」
とそんな感じです。
今では携帯電話やメールで「ほいほいっ」と連絡が取れますが、当時はそんな訳にはいかないし、私も繋がらない電話の前で何時間も待ったことがあります。
確かにちょっと不自由ではありましたが、だからこそ「強くつながる」ということはあったと思います。
ツールを使わずに直接コミュニケーションをとる訓練になっていたと思うのです。
この会は、その時の感覚を活き活きと蘇らせてくる時間、だから「こころから楽しい」と思うのです。
多分、みんなそう思っているはずです。
もうみんな大台ですが、本当に活き活きとしています。
「こいつらめっちゃ若いなあ」
は、率直な感想です。
それは「青春のエネルギー」が与えてくれたもの・・・そう思います。
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2011年06月13日
ガラパゴスジャパンテニス(2211)
昨日は引き続き全日本ジュニアの県予選が各コートで行われました。
こうした大きな大会では子どもたちの成長が見られるので、それが楽しみのひとつです。
しかし、いつも思うのは、
「子どもたちが存分に力を発揮できる大会ではない」
ということです。
4本のサービス練習での1セットマッチで試合が行われます。
もちろん、練習コートはないし、コート周りのアップも制限される場合があります。
そういう状況で、本当に思い切ってテニスができるでしょうか?
私は、試合前に子どもたちに、
「思い切ってやってこい!」
と声をかけます。
でも、練習もない1セットマッチで思い切った勝負ができることは少ないものです。
持っている力を発揮できないで負けていく選手もたくさんいます。
本当に悔しですね。
しかも、昨日は、突然のアナウンスがあり、
「試合前の練習を無しにします!」
とのこと。
「なんで?」
「雨が振りそうなので…」
「えっ、降ってないじゃん!」
実際に雨が降りだしたのはすべての試合が終わってからです。
それも激しく降ってきたわけではありません。
コートに入ってきた選手が、突然試合を始める光景は「異様」です。
4本のサービス練習、1セットマッチでも、
「おかしい!」
と思うのに、
「練習はなし!」
は、もう「異常」としか言えません。
運営を最優先に考えるべきことなのでしょうか?
子どもたちが、悔い無く、思い切ったテニスをして、試合を通して成長していくように大会の環境を作るべきです。
テニスの「スタンダード」が「ここ」にはありません。
携帯文化において、日本は独自の発展を遂げ、
「ガラパゴスケータイ」
なる言葉も生み出しました。
それが大きな広がりを見せましたが、それは「文化」としては価値あることかもしれません。
でも、テニスで「独自の文化」は必要ありません。
必要なのは、
「子どもたちのための大会」
であること、そして、
「テニスのスタンダードを確立すること」
です。
ゴルフで極端なローカルルールがあったら混乱します。
3ホールで終了のゴルフはつまらいでしょ?
野球で、2アウトまで、2塁なし、3回でおしまい、なんていう試合はみたくもありません。
そういうことに気づかなければなりません。
気づいてもらうために、多くの人が意見を発信をしなければなりません。
会場にコーチたちに、TwitterやFacebook、ブログで意見や思いを発信することを求めました。
すぐに変わることは期待できませんが、小さなうねりがおきるように行動していかなくてはなりません。
「ガラパゴスジャパンテニス」
今、とても危ないと思います。
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2011年06月12日
生き生きと最終章へ(2210)
新聞にこんな記事が載っていました。
ちょっと長いですが、全文を紹介します。
コスモバルクは、ビッグレッドファームグループの代表で、日本有数のホースマンであるオーナーにとっても、実に印象深い一頭だったという。
「これほど真面目なー馬はいない。毎回めいっぱい走る。わがまま言わず、人間の要求をどんどんクリアする。故障もしない。本当に真面目。すごい。ただただ頭が下がります」
おととし、8歳で有馬記念に出走したのを最後に日本での現役生活を終えた。
オーナーはアイルランドで走らせるつもりだった。種牡馬になるには血統的に難しかったのだ。
だが、故障で計画は頓挫し、その後は北海道新冠町のビッグレッドファーム明和で功労馬として暮らしていた。
「いい放牧場を用意しているんです。でもそこと厩舎を行ったり来たりするだけだと、つまらなそうでね。故障も軽かったし、乗ると(調教すると)生き生きして嬉しそうなんだ。
表情が達うんですよ。それなら、そんなに力は落ちていないから、仕上げてアイルランドに持っていってやろうと思ったんです」
長い歴史を持ち、馬産地としても知られるアイルランドの競馬。
日本人調教師の厩舎もある。
「野っ原。駆け引きのない野性的な勝負」というのが岡田の説明だ。
素朴で野性的な雰囲気となれば、野武士のようにたくましく走ってきた「地方競馬の星」の最終章にはいかにもふさわしいといえるだろう。
「種馬にもならなかったし、厩舎と放牧場の行ったり来たりじゃかわいそう。経済的には合わない′けど、今回は道楽でいい。馬が生き生きして幸せならいいんですよ」
「嬉しそうに」出発したバルクは、アイルランドで児玉敬厩舎に入った。
今月末に最初のレースを走る予定。
好走すれば次は重賞に挑戦する。
初戦、オーナーは応援ツアーを組んで、フアンといっしょにアイルランドへ行くつもりだ。
初夏の欧州で、この10歳馬は、生き生きと嬉しそうな顔をしているだろうか。
私は、現役を終える時期だと誰もが思っていても、それでも歯を食いしばって競技を続けているアスリートが好きです。
野球では工藤公康選手、テニスでは鈴木貴男選手がそうです。
確かに力が衰えてきます。
誰もが、「もう辞めるかも」と思ってしまいます。
でも、自分だけは自分を信じる、自分の力を信じる、それを信じるからどんなに力の衰えがあっても「現役」でいられます。
これがスポーツの「美学」だと思います。
「引き際の美学」というのもありますが、好きで始めたスポーツであれば、まさに「燃え尽きるまで」現役であることは美しいと思います。
どんな時も「生き生きと嬉しそうな顔」をしていられることの「強さ」を私は讃えたいと思います。
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2011年06月10日
行動をコントロールする(2209)
GTD(Getting Things Done)について考えています。
GTDとは、個人用のワークフローの管理手法で、
「仕事を成し遂げる技術 ―ストレスなく生産性を発揮する方法」
の中で提唱されているもので、
「ナレッジワーカーの仕事術」と呼ばれ、
「次に何をやるか」という予定やスケジュールの管理、
作業する上でのモチベーションを損なわないための体制作り、
などが含まれる。
心理的な負担を減らすことを主眼とし、簡単な5つのステップを実行することによって成し遂げたいことを現実にするメソッドである。
個人の生産性を向上させることができるとされ、ライフハックの1つである。
基本はなすべき仕事のリストを何かに記録しておくことで、
頭の中からなすべき仕事のことを追い出すものである。
これで頭の中はすべき仕事全部を覚えなくてもよくなりすっきりとし、リストに基づき実際の仕事をこなすことに集中できる。
・・・・・と定義されいます。
なんか難しく考えてしまいそうですが、
「自分の行動をコントロールする方法」
と捉えてはどうでしょうか?
具体的な方法して、
GTDは次の5つのステップで構成され、これを1週間など一区切りごとに繰り返す。
1. 収集:頭の中にある「気になっていること(問題)」を紙などに書き出す。作業中のメモ書きなども参照して、問題点を出して行く。
2. 処理:書き出した内容を、手順に添って、リスト化する。
3. 整理:リストを自身がスケジュール管理に使っているツールに入れ込む。
4. 見直し:自分の状況や状態でそれらが可能かどうか見直し、検討する。
5. 実行:リストアップした「出来ること」を順次片付ける。
こういった作業を行うための手順の見直しをステップを追って行うことで、
「あれもしなくちゃいけないし、これもやらなきゃいけないし…」
といった混乱した状況から脱して、着実に作業を進めて行くのがGTDである。
・・・・・とされています。
スポーツの上達も同じで、いかに自分自身の問題を整理して、行動(実行)することができるかということが鍵になります。
「面倒だなあ」
と思ってしまう人は、まだ情報が整理出来ていないので、
「何をしたら良いのか分からない」
という状態にいると思います。
そういう状態では、
「モチベーションを損なわないための体制作り」
が不十分なので、ちょっとしたことでやる気を損ねます。
無性に感情的になってしまうのもこういう時です。
まずは情報を整理して、
「自分なすべきこと」
を明確にし、行動に結びつける努力をしてください。
きっと上手く行動をコントロールして成長できるはずです。
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2011年06月09日
スポーツはすべてを変える(2208)
フレンチオープン優勝の李娜が会見で着ていたTシャツに書いてあった漢字は、
「用運動改変一切」
です。
意味は、「スポーツはすべてを変える」、ということらしいです。
それだけスポーツには「魅力」や「人の人生を左右する力」があるということですね。
私は、テニスはもちろん、色々なスポーツ選手の指導してきました。
深く印象に残っているのは、
「絶対にオリンピックに出る!」
「絶対にグランドスラムにでる!」
「絶対にプロで活躍する!」
という、スポーツにかける「執念」です。
体が痛んでボロボロになってもなお前に進もうとする凄まじいまでのパワーです。
こういう選手を教えていると、とても疲れます。
その「執念」に押されて、「大きなプレッシャー」を受けるからです。
時には大きな「勇気」を持って、追い込んだり、ブレーキを掛けなければならないこともあります。
「本当にこれでいいのか?」
を深く自問した結果でなければ、与えることができません。
だから、いつもいつも考えます。
コーチングで最も大切な事は、「観る」ことですが、それこそ一挙手一投足を見逃さないように高い集中力を持って観ます。
また、できるだけそれをきちんと「記憶」しなくては、判断が下せません。
だから「思いつたこと」や「気がついたこと」をすべてノートに書き留めるようにします。
その習慣がついたのは、こうした選手を教えるようになってからです。
スポーツは、
「人の生活習慣や考え方まで変えてしまう」
ということです。
よく、
「それだけの思いを持ってスポーツにかけても成果が出なかったら意味がない」
とことを耳にします。
そうではありません。
確かに「成果」は大切なこと、目標を持って挑むべきことです。
頑張っても「成果」が出ないという「残酷さ」はスポーツにはあります。
でも、思ったような「成果」が得られなくても、「かける」ことが何よりも大切です。
すべてを犠牲にして打ち込んだという事実、これがかけがえのない時間であり、それが人の人生を豊かにします。
それが、「スポーツはすべてを変える」という本当の意味だと思います。
これからもそんな「思い」を持った選手とサポートをしていきたいですね。
そして、子どもたちには「スポーツの素晴らしさ」を伝えていきたいと思います。
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2011年06月08日
会話が苦手(2207)
私は「早口な上に滑舌が悪い」、と書きました。
でも、講義では意外とスラスラとしゃべれます。
セミナーなどでの評価も、
「聞き取りにくかった」
とか、
「早口で分かりにくかった」
ということはほとんどなく、結構高評価です。
でも、二人や何人かの「会話」となると、とたんに話しにくくなります。
電話は最悪です。
「もしもし大島です!」
が間違って聞き取られたことが何度かあります。
だから、電話が苦手で、
「コーチに電話するとすぐに切ろうとする!」
と怒られます。
アメトークの「滑舌悪い芸人」に比べるとまだましかもしれませんが(iPhoneの音声認識では一応ちゃんと認識されます)、電話では「それ」はより顕著になります。
なんでかな?
多分、「人と話すのが苦手」なんです。
いつも大声でしゃべりまくっているので、
「そんなことあるか!」
と怒られそうですが、「会話に緊張する」のは事実です。
だから、
「早く終わらせたい」
とか、
「何とか自分の主張だけを聞いてもらって済まそう」
とか、考えてしまい、それが習慣化しているのだと思います。
実際に「会話」になると、「喉が詰まる感じ」がします。
血圧が上がって赤面している感じも時々あります。
大学の授業やセミナーでの講義ではそんなことはありません。
たまには話がスムースに進まなくて、焦って言葉がうまく出ないこともありますが、ほとんどの場合問題ありません。
人の反応や評価が怖いのかもしれませんね。
理由はともかく、「電話が大の苦手!」は治りそうもありません。
顔が見えないとなおさらうまく話せなくなるので、
「Skpeが標準!」
の世の中になることを望みます。
だって、iPhoneに変えるし・・・・。
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2011年06月06日
集中力と闘争心(2206)
ナダル選手が史上最多タイの6度目のフレンチオープン優勝を成し遂げました。
調子の波が大きく、ジュコビッチ選手に連敗するなど、本調子でないと伝えられていて優勝は難しいと思っていました。
一方、フェデラー選手は、絶好調のジュコビッチ選手を準決勝で下して上り調子です。
チャレンジャーになった元王者(この言葉がいいのかどうか分かりませんが)、史上最高のプレーヤーの優位とみていました。
でも、やはり赤土で最高のプレーが出来るナダル選手の優勝です。
人間業とは思えないラリーの応酬は見応えのある素晴らしい試合でした。
ナダル選手の強さは、高い集中力と闘争心です。
以前、植田先生がバルセロナオープンでのナダル選手の試合を見て、
「ナダルのボールには『魂』と書いてある!」
とメールしてくれたことを思い出します。
それくらい、すべてのボールに「魂」を込めるように打っているのが感じられるプレーが出来るということですね。
以前、ナダル選手がインタビューに応えて、
「テニスは難しいスポーツではない、ただ全力でコートに入れればいいのだから」
というようなことを言ったのを覚えています(確かではないので、間違っていたらごめんなさい)。
それを完璧に実践できていることが「強さ」なのだと思います。
「ただ全力を尽くす」
「自分のプレーをやり切る」
スポーツにおいて、自分の力を発揮するために必要な真理を説いています。
そうプレーすることを心がけて強くなる、それがもっとも大切な事だと思います。
素晴らしいトップ選手の試合は色々なことを学ばせてくれますね。
もうすぐウィンブルドンも始まります。
眠れない、しかし熱い日々がまた始まります。
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2011年06月05日
高いプロ意識(2205)
フレンチオープンでのリー選手に優勝には感動しました。
アジア人初の4大大会優勝ということもそうですが、29才、史上5番目のの年長優勝ということに驚きです。
昨年優勝のスキアボーネ選手も30歳での優勝です。
年令を重ねても大きく成長できることを示しています。
新聞には、
「4位でメダルを逃した北京オリンピックを最後に代表チームの活動を距離を置く。
国からの支援がなくなった分、高いプロ意識が芽生え、20代後半になっての成長は目を見張る。」
と書いてあります。
この、
「高いプロ意識」
これこそが大きな成長の源です。
伊達選手の活躍も、まさにそのことを示しています。
これはジュニアの指導でも同じです。
意識が高ければいつでも成長できるということです。
もちろん、言うほど簡単ではありません。
でも、自分が、
「どうしても強くなりたい」
という衝動に駆られるのであれば、きっと意識は高まります。
今日はキャンプ2日目ですが、その意識を高めるきっかけになればいいと思います。
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2011年06月04日
「自立」のはなし(2204)
小さいころの重い肺炎が原因で失明した少女の話です。
「私は目が見えないのではなく、見るのが苦手だと思っています。」
と今の自分にできることに全力取り組もうとしている姿は感動的です。
そして、津軽海峡の縦断に成功し、トライアスロンに挑みます。
しかも、二人乗りのバイクではなく、前走車のだす音を頼りに一人乗りでの挑戦です。
大変危険な挑戦であり、前例はありません。
そのことをインタビューされると、
「前例がないのは、一番になれるということ」
「前例がないのは、不安。でも一歩踏み出すと変わります」
「目が見えなくても感じることが大事」
自立した少女だと思います。
成長のためには「ブレークスルー」が必要です。
そのための条件は、「自立」です。
親に頼ってはいけません。
コーチに依存してはいけません。
友達に左右されてはいけません。
自分のすべきことは、すべて自分でやると心に決めることです。
それが「自立」です。
「自立」はすべてを変える力を持っていうということを信じてほしいと思います。
今回のキャンプでそんなことを話しました。
「自立」の助けになればいいと思います。
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2011年06月03日
オーラ(2203)
iPhoneのアプリに、このオーラを測定するというものがあります。
オーラ(aura) とは、人体から発散される霊的なエネルギーのこと。
転じて、ある人物や物体が発する、一種の独得な霊的な雰囲気も指す。
ということらしいです。
早速、子どもたちと愛犬のオーラを測定してみました。
人によってずいぶんと違うものですね。
それぞれの色について、赤は情熱、緑は調和や平和、青は優しさと奉仕、黄色は陽気とユーモア、白は純粋無垢を示すそうです。
黒いオーラはちょっと特殊で、「闇のオーラ」と言われています(なんだか怖いぞ)。
負のエネルギーで、怒り、攻撃、不幸感を表し、周囲にも伝染すると言われる(これもちょっと怖いぞ)。
このオーラは、悲しい時、怒っている時、不幸な時など、誰にでも表れる。
と解説されていますね。
悲しい時と怒っている時が同じように扱われるのはちょっと変な気がしますが、どちらにしても「闇」ということなんでしょう(笑)。
まあ、これは話題を作るための一つの道具に過ぎませんし、オーラそのものが肯定的に認知されているわけではありません。
その存在を議論するつもりはありませんが、
「ある人物や物体が発する、一種の独得な霊的な雰囲気も指す。」
というのはちょっと興味がわきます。
「あいつにはすごいオーラを感じる」
とか、
「今日はいいオーラに包まれていた」
なんて表現はよく目にしますし、実際に超一流選手は、そんな「雰囲気」を醸し出しています。
高い集中力や威圧感、冷静な判断力でもって圧倒されるという感覚です。
その人が実際にどんなオーラを持っているか分かりませんが、そんな「雰囲気」を持てるように訓練してほしいと思います。
ちなみに、愛犬のオーラは、緑っぽいですね。
調和や平和を愛するということでしょうか。
でも、毎日歯を剥き出して向かってきます。
ちょっと違うような・・・気がします。
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2011年06月02日
携帯買い替え検討中(2202)
今、携帯の買い替えを検討しています。
カミさんが海外対応の携帯がほしいといい、
上の娘が大学に入ったので新しい携帯がほしいといい、
私の携帯の充電がすぐに切れるようになったので新しいのがほしいと思い、
いろいろと検討することにしました。
結果・・・・・めっちゃ迷ってます。
どの機種にするということではなくて、キャリアを乗り換えるかどうかでです。
今はドコモを使っています。
でも、最近iPhoneを使い始めて、これが面白くて、
「やっぱアップルはすげえなあ!」
といいながら、いつもさわさわしています。
で、
「どうせなら家族全員乗り換えちゃえば良いいじゃん!」
と思うようになりました。
乗り換えてしまうと、機種変更よりも安く済むのも魅力です。
実際はどうなのか分かりませんが、サイトで色々調べると、やっぱ安いようです。
「実質0円!」
なんてのを見ると、心動かされます。
で、
「おいおい、もうスマホの時代だぜ。」
「どうせ使うなら、やっぱiPhoneじゃね?」
と言いながら、それに決めかけていましたが、
「ソフトバンクはすごく繋がりにくい」
とか、
「すぐ切れて使いものにならん!」
なんて書き込みが多くて、実際、私のiPhoneは切れることが多いので、
「ちょっと待てよ?」
となったわけです。
迷い始めたら、これが止まりません。
ドコモから新しく出るXperiaだのGalaxyだの、やっぱりほしいiPhone4だの、迷いは止まりません。
キャリアの乗り換えなど考えたことがなかったので、それはそれでいろいろと興味を持って調べることは楽しいですが、
「決断ができない苦しさ」
は、ちょっとちょっっとですね。
みなさんはどうしていますか?
実際に、ソフトバンクの通信状態が問題なければ、やっぱiPhoneに心動かされます。
でも、今まで10年以上使ってきたドコモにも愛着はあります。
それと、すごい勢いで伸びてきているAndoroidには将来性を感じたりもします。
眠れない日々が続きます。
・・・・・迷う、迷う、迷う。・・・です。
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2011年06月01日
三日坊主(2201)
「いつも三日坊主なあなたが続ける人になる50の方法」
という本に、
「続ける」ことによって、
「目に見える形で自分を変えてしまう」
ことができるのです。
それも一時的にではなく永続的にです。
自分の未来を変えようと思ったら、「続ける」ことがもっとも確実な方法なのです。
と書いてあります。
もちろん、「続ける」ことが難しいことは分かっているので、
観察することに意味や、動機づけ、環境要因など、さまざまなポイントについてしておくことが肝心です。
「続けられる人」はそうした知識に通じているか、直感的に理解できている人なのです。
一方、「続かない人」はそうではないため、一時的な「決意」や「近い」に頼ろうとしたあげく、三日もたつと忘れてしまうのです。
とも書いてあります。
この『一時的な「決意」』はたくさん身に覚えがあります(笑)。
「続ける」ことも「変える」こともほんとうに難しいことです。
でも、その先にしか成長はない、そう思います。
ちゃんとダイエット続けます・・・。
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2011年05月31日
ブログを書く(2200)
私のブログは、2003年7月25日(金)からスタートしています。
まもなくまる8年が経過します。
その間に書いたブログが、2200話になります(重複する話もあるので正確にこの数ではありませんが)。
今ままで書き溜めたファイルをEvernoteに何でも放りこんで整理しなおしているので、それに合わせて過去のブログも整理しなおしています。
2000を超える数といってもピンときませんが、日付ごとに1ファイルとして整理しなおすと、
「これでもか!」
というくらいカット&ペーストの作業を繰り返します。
ずっと画面を見つづけているので、目はしょぼしょぼ、腰はぐらぐら、ちょっと頭がぼうっとしてきます。
2000という数はそれくらいの数なんですね。
名球会が2000本安打にこだわる理由がわかります(ホント?)。
ブログを書いたことでどんな効果があったのか分かりませんが、自分の足跡としての価値は十分にあると思います。
今、Evernoteにすべてのファイルを入れようとしているのは、ファイルを整理するという意味もありますが、
あるブロガーの
GTDの「気になるものは全て信頼できるシステムに預ける」ということと、
Evernoteの「全てを記憶する」というのは、
かなり相性が良いものだと思います。
という言葉を信じて実践しています。
確かに今は面倒ですが、きっと将来は役に立つと思うし、頭はすっきりしてきます。
また、悩みながらブログを書くこと、それが自分の考えをまとめる一番いい方法になっているのだと思います。
みんなも考えたことはブログに書くといいと思うよ。
後は、素晴らしいアイディアがどうひらめくか・・・だなあ。
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2011年05月29日
閾値(2199)
自分の力を出し切るには「ファイティングスプリット」が必要です。
誰でも「それ」を持っています。
しかし、「それ」を自分の力を出すために使うには「閾値(しきいち、いきち) 」を越えなくてはなりません。
「閾値」とは、その値を境にして、動作や意味などが変わる値のことです。
「閾値」を越えるためにはとてつもなく悔しい思いを記憶し、それを振り払うような強い意志が必要です。
そんな試合を観ることもあります。
それは、まさに死闘、志闘ともいうべき試合です。
単なるファイターではなく、持っている資質には関係なく、自分の力を出し切っていると感じさせる試合です。
余分な思考が入り込む余地がないほど集中力を高めています。
そのプレーは「美しい」と思います。
私はそれを目指したい。
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2011年05月28日
「場」の力(2198)
日頃から育てたい着想に触れていることで、日常の情報収集を行う際にも、関連しそうな事柄が目に留まりやすくなります。
この「感度」が重要だということですね。
・・・と書きました。
これには、「場」の力も関係します。
人間の心理は「場」によって左右されます。
私は、プロジェクターを購入してから映画を観る機会が多くなりましたが、映画を観るときに、不思議なくらい何かお菓子が食べたくなります。
ポップコーンには心動かされます。
無いときは、柿の種でそれなりに満足します。
普段はそれほどお菓子を食べることはありませんが、こういう時は相当大きな力で動かされますね。
映画館で映画を観る時は、もちろん「ポップコーン」です。
多分、映画館やディズニーランド以外で「ポップコーン」が主役になることはありませんが、ここでは堂々と主役です。
また、私は普段コーラはあまり飲みませんが、アメリカに行くと無性に飲みたくなります。
他に飲み物が少ないということもあるでしょうが、海岸沿いをドライブしていると、片手にコーラが似合うと勝手に思ってしまいます。
このように、人間はその「場」によって、普段は意識していない力が影響して、何らかの行動をとってしまうことがあります。
ということは、場所によってはすごく集中できる場合もあれば、そうでもないこともあるかもしれないということですね。
この「場」を作ることができるかどうかが、コーチの指導力にも関わってくるとうことです。
優しい雰囲気がいいのかもしれません。
ピリピリとした緊張感が必要なのかもしれません。
どちらにしても、コーチ自身がそういう「場」を作る雰囲気を持っていなくてはならないと思います。
ポップコーンでも食べながら深く考えます。
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2011年05月27日
緊張を力に変える(2197)
試合の後に、
「ビビって打てんかった」
「緊張してラケットが振れんかった」
などの感想が良く聞かれます。
トップ選手でも緊張はします。
でも、きっと「ビビって打てない」選手とはなにか違います。
性格によるのかもしれません。
経験の差も大きいと思います。
強くなるには「緊張感を力に変えられるかどうか」がキーポイントになります。
「恐怖」と「恋」は全く異質な感情ですが、身体に及ぼす効果は大変良く似ています。
どちらも、「ドキドキして緊張」します(中には違い人もいるとは思いますが・・・)
だとすれば、
「緊張でだめになる」のではなく、
「恋してわくわくする」ような感覚に転換できるのではないか、
と思うのです。
そう考えることができたり、そんな感覚をつかめば、
「試合はドキドキするけれど楽しめる」
かもしれない、と思います。
これから全国大会につながる試合も多いので、「楽しんで」ほしいですね。
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2011年05月26日
感度(2196)
超(笑)小さいながらでもクラブの運営を行っていると、運営のためのアイディアをいつも考えます。
気がつくと何時間も考え続けることもあります。
そうやって考え続けていると、時々良いアイディアが浮かぶ時があります。
でも、思いついたときには、
「これはすごいアイディアだ!」
と思っていても、時間が経てば案外そうではなかったということもよくあります。
逆に、あまりぱっとしなかった着想でも.あとで見返すと意味が見いだせたりします。
大切な事は、思いついことをちゃんと記録しておいて、いつでも、「何度でも見返す」ということです。
ある本に、
この「何度も見返す行為」には別の意味合いもあります。
日頃から育てたい着想に触れていることで、日常の情報収集を行う際にも、関連しそうな事柄が目に留まりやすくなります。
これを「カラーバス効果」と呼ぶそうです。
感覚的には、集めたい情報に向けてアンテナが向けられることで情報感度が高まる、というところでしょう。
と書いてあります。
確かに、関連する情報は、何気なく見ていてもパッと目に留まるものです。
この「感度」が重要だということですね。
これは、きっとテニスの上達にも関係があります。
自分が「どういうプレーを目指すのか」ということが強く頭にあって、それを何度も何度もイメージして、気になる選手の動きを記憶し、真似て、だんだんと自分の動きの「感度」もよくなってきます。
この「感度」が鈍い子は、うまく自分の身体をコントロールできないように思います。
だから、とにかく「テニスに深い興味」を持ってください。
テニスに関することなら何でも目に留まるように「感度」を高めてください。
それが上達への道だと思います。
最近、ちょっと感度の鈍くなっている自分・・・反省です。
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2011年05月25日
好きなことをやる(2195)
「RAILWAYS」という映画を観ました。
エリートサラリーマンが、50を迎える頃、小さいころの夢だった電車の運転手に転身します。
大学を出て、一流企業に就職し、家族を省みずに会社一筋できた男が、リストラを命ずる立場になったり、親友の死や母親の病気などを契機に残りの人生を「好きなこと」にかけていこうと決心して電車の運転手になるというストーリーです。
男は自分自身に、
「俺は好きなことにかけてこなかった」
問いかけます。
そして、電車の運転手になってからは、自分自身を取り戻すかのように活き活きと仕事に打ち込みます。
私は思いました。
「好きなことをやっている自分は幸せだなあ」・・・と。
この映画の主人公の年齢設定はちょうど私と同じです。
多くの人がこの年令で自分人生を振り返り、これからのことを深く考えるようになると思います。
でも、なかなか自分の好きなことをやるために転身することは難しいですね。
あるシーンで、この男の娘が、
「お父さんは年寄りじゃないね」
「なんで?」
「年寄りは変化できなくなるんだって」
と言います。
確かに年をとると変化しにくくなるのは事実です。
それでも「好きなこと」にかけて、自分を変えることができれば、それが本当の幸せなんじゃないでしょうか。
私も、娘に「年寄りじゃないね」と言われるようにしたいと思います。
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2011年05月24日
変化(2194)
昨日は、私が関係するクラブのプレーヤーズコース保護者会でした。
来月からクラス編成と練習時間を変更するので、それに関する説明などをしました。
私は結構な頻度でクラスや練習時間の変更を行います。
こうした「変化」が選手育成コースには必要だと考えるからです。
大きなクラブで運営しているのであれば、ある程度固定したシステムで運用しなければならないと思いますが、小規模のクラブでは状況に応じて「変化」し続けることがより良いシステムを作っていく上で大切な事だと考えます。
子どもたちの「変化」は大きいものです。
その「変化」の中で、「子どもたちの力を伸ばすためにどうすれば良いのか」をいつも考えます。
また、どんな組織でも「変われない組織は陳腐化する」という有名は経営者の言葉が頭にあります。
「変化」は面倒なものです。
何度も何度も練習スケジュールとにらめっこです。
その横には、クラスごとの受講者の一覧が貼りつけてあります。
それを何度も見ながらスケジュールを作っていきます。
「これで満足!」はありませんが、常により良くをモットーに「変化」を求めていこうと思います。
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2011年05月23日
信念 (2193)
子どもたちのプレーを見ていて、
「これは!」
もしくは、
「ここだけは!」
・・・・・「絶対に変えていかなくてはならない!」
思うことがあります。
多くの経験や知識から導きだされる「カン」です。
「絶対に!」
と強く思うので、大変強い口調で指導する時もあります。
泣く子も多いです。
そんな時は私の心の中にも葛藤が生じます。
「これは強く言い過ぎではないのか?」
「他に方法はあるのではないか?」
「今が本当にそのタイミングなのか?」
心が混沌とします。
でも、
「絶対に変えなくてはいけない!」
という、
「信念に基づいて行動すること」
が一番大切だと思っています。
子どもたちに嫌がられても、疎まれても崩れない「信念」、これがなければ指導はできません。
子どもたちがそれを乗り越えて成長すること、そこにしっかりと焦点を当てます。
迷いもあるので、しんどいなあと思うことはあります。
でも、「信念」が勝るとき、きっと行動を起こします。
コーチの仕事には、「信念」に勝るエネルギーはないと信じます。
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2011年05月21日
コーチの仕事(2192)
試合で負けしまった後に・・・。
「どうだった?」
「・・・・・」
「うまくいかんかったか?」
「・・・・・」
「何がいかんかった?」
「・・・・・」
「うまくいかんと苦しいもんな」
「・・・・・」
「でも、何がうまくいかんかったのかをちゃんと考えんと次に進めんのやで」
「・・・思い切れなかった」
「なんで、思い切れんかったん?」
「ミスが・・・怖くて」
「誰もミスするのは怖いもんやで」
「負けるのが怖くてビビってた」
「プロでも試合は怖いと言ってるんよ」
「でも、ビビって思い切れんと勝てんことが分かっているから勇気を持って打つんとちゃう?」
「・・・・うん」
「それとビビって打ってミスしたのと、思い切って打ってミスしたんでは、相手はどっちを嫌がるんかな?」
「・・・思い切って打たれると嫌だ・・」
「じゃあ、勝つためにしないかんことは分かるよな?」
「怖くても思い切って攻める」
「そうやね」
「次はできるかな?」
「やってみる」
「これからずっとやり続けないかんのやで」
「・・・・頑張る」
「おっしゃあ、お前が頑張るんなら、ちゃんと見とったる」
「気合いで戦うんやぞ」
「・・・うん、頑張る」
これくらいの話をするのに、30分以上の時間をかけます。
子どもが話し出すのをじっと待ちます。
どんな表情をするのかをちゃんと見ます。
何とか自覚が生まれるように導きます。
自分の望み通りに反応がなくてもぐっと我慢します。
答えがいつまでも返ってこなくても忍耐強く待ちます。
自分の感情はちゃんと抑えます。
・・・これがコーチの仕事です。
しんどい仕事です・・・でも、素晴らしい仕事だと思います。
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2011年05月20日
刺激と反応(2191)
松島コーチ、笠原コーチと柏の夜に熱く語りあいました。
彼等と話していて感じることは、足りない行動力や少ない情報量、欠けている情熱です。
そう感じる時、湧いてくるのは、
「もっとできる」
という前向きなイメージです。
こういうのを「刺激」というんですね。
人間の能力は、刺激と反応によって向上します。
ということは、与えてもらった刺激にちゃんと反応しなくてはならない、ということです。
今、能力が向上しつつある、そう感じます。
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2011年05月19日
全国選抜ジュニア(2190)
今日から全国選抜ジュニアが千葉で開催されます。
一時は開催も危ばれたのですが、無事に開催されたことを嬉しく思うとともに、そのことに感謝して全力の戦いを期待します。
この大会での思い出は何年か前のコンソレーションの決勝での戦いです。 決勝戦はすでに終了して、表彰式の準備も終わり、二人の試合が終わるのを待っています。
でも、そんなことはまったく関係ないところで戦っています。
ノーアドバンテージにも関わらず、4時間を越える熱戦に胸が熱くなりました。
試合が終わって、偶然電話をしてきた友人のコーチにその戦いを讃えられた時には涙が止まりませんでした。
ただ純粋に戦うことの美しさ、戦うこと以外に何も求めない無欲の戦いに心打たれます。 そんな試合を見せてくれたことに心から感謝しています。
今大会でもそんな試合を見ることができれば幸せですね。
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2011年05月18日
Twitterとfacebook(2189)
Twitterとfacebookを始めて2日経ちました。
いろいろな人と友達になったり、久しぶりに連絡が取れたりと、ネットワークが確かに「そこ」にあることを強く感じます。
始めた動機は大したことではありません。
自分の企画するキャンプや大会を「もっと多くの人に知ってもらうにはどうしたら良いかな?」と考えたからです。
幸い、ブログは何年も続いています。
人気ランキングでは比較的上位にランクされていて嬉しく思います。
こうした「情報発信の場を広げることが大切」だと、ある本に書いてありました。
そして、「情報はネットワークを通じて広がるのでこれを活用しよう!」とも書いてあります。
なので、「どんなものなのかな?」という興味半分で始めたわけです。
名前は知っていましたが、実際にはどういうものなかという実態は分かりませんでした。
入門用の本を買ってきたり、ネットで検索したりしてトライしています。
まだ十分に活用しているというわけではありませが、ネットワークの広がりを感じています。
中東のデモのように、ネットワークが広がり、それが大きな力になることを知っていますので少し怖いような感じもします。
でも、伝えたい情報をできるだけ多くの人に伝えていくためのツールとしては大変優れたものであると思います。
試行錯誤しながら、自分なりの活用法を考えていこうと思います。
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2011年05月17日
エコドライブ(2188)
エネルギー問題に揺れるこの国にあって、日常的に何かできることは?と考え、「エコドライブ」を実践しています。
何も難しいことではありません。
できるだけアクセルを踏まないようにするようにこころがけることです。
タコメーターで2000回転を超えないようにしています。
それで、なんと!リッター3kmほど燃費が向上しました。
卓コーチが、それを実践していて、子どもたちに、
「そうするとぜんぜん燃費が違うんだよね」
と話していたのを偶然耳にしての実践です。
そうやれば燃費は向上するだろうとは思いましたが、まさかここまでとは・・・。
ちょっと嬉しびっくりです。
もちろん、できるだけクーラーはかけずに、クールビズも実践しています。
多くの人がそう考えて実践すればこの国はもっと豊かになる、そんな気がします。
この夏に向けて、究極のエコドライブ・・・自転車での通勤を考え中です。
・・・ダイエットにもなるし・・・体のエコも考えなくては・・・
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2011年05月16日
意味のないボール(2187)
「意味のないボールを打つな!」
とか、
「意味のない練習をするな!」
とよく言います。
昨日の練習でも、2度ほど使ったように記憶しています。
この「意味のないボール」とは、どんなボールなのかと考えてみました。
「意味」にはいろいろな解釈がありますが、
ある表現・行為によって示され、あるいはそこに含み隠されている内容。また、表現・行為がある内容を示すこと。
ということが一番しっくりきます。
打っている時に覇気がない
何かを変えようとする意志が伝わってこない
集中力に欠けている
など、
「自分を変える」ためにする練習なのに、それを表現できていない時が「意味のない練習」なのではないかと思います。
「今のまま」では強くなれません。
だから「練習」して、
「何かを変えて強くなる」、
それが唯一の方法です。
そのことを理解してしっかりと練習してほしいですね。
昨日の練習試合では、「それ」を感じられる試合内容に満足しています。
それはちゃんと「意味のある練習」だったからです。
間違いなく強くなる・・・そう確信しています。
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2011年05月15日
情報の整理(2186)
今、情報の整理をしています。
私は、
「はっ!」
と気づいたことや
「これはきちんと記憶しておかなければ」
と思ったこと、雑誌の原稿などを何でも「Gmail」で管理していました。
そうすれば、いつでも、どこでも、サイトにアクセスできる環境であれば取り出すことができるからです。
通常は、携帯を利用してメールで送信したり、下書きに保存したりします。
この、
「いつでも、どこでも」
という便利さは、まさにクラウドコンピューティングの恩恵ですね。
でも、それがだんだんとたくさん溜まってきて、整理しなくてはならないような状況になってきました。
そんな時に出会ったのが、
「Evernote」
です。
これは、
何でも保存
パッと思い付いたアイディアや好きなもの、見聞きしたことを全部保存しましょう。
どこからでもアクセス
Evernoteはほぼ全てのPCや携帯電話、モバイル端末でご利用頂けます。
すばやく検索
タイトルやタグ、さらには画像内の印刷文字や手書き文字から検索することができます。
という特徴を持った情報整理ツールです。
「EVERNOTE『超』知的生産術」
という本などで、知的生産に役立てる方法などを解説していますが、持っている情報を整理するだけではなく、新しいアイディアを産み出していくツールとして活用できるということです。
私の場合、そこまで活用できているかどうかは疑わしいですが、貯めた情報を整理することで頭がすっきりとした感じにはなります。
今まで読み貯めた本の引用部分も、今まではテキストファイルに変換したり、本に線を引いてそのままということも多かったですが、この「Evernote」はPDFファイルの文字も検索の対象にしてくれるので、片っ端からPDFファイルのに変換して保存していくという作業を進めています。
こうしたツールは、情報過多の時代に、自分の必要な情報を手に入れたり、うまく自分の情報を発信するためにとても有用なものだと思います。
まだ十分に使いこなしているというわけではありませんが、上手く活用して情報発信できたらいいなと思っています。
みなさんもぜひお試しあれ!
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2011年05月13日
勝ちたいと負けない(2185)
勝ちたいには際限がない。
負けないということは、勝たなくても良い。
自分に負けないというのも、弱い自分の心を打ち負かして戦うのではなく、自分のすべきことを最後までやりとおす意志の強さを確認することです。
勝とう勝とうとしても、なかなか勝てるものではありません。
でも、自分に負けないように戦うことはしっかりとした意志があれば大丈夫です。
桜井章一の「負けない技術」には、こう書いてあります。
明日からインターハイ予選の県大会が始まります。
「高校生最後の試合だから」
と強く思いすぎて、
「勝たなくてはならない」
と追い込みすぎて、
自分の力を発揮できずに悔しい思いをする場面をたくさん見てきました。
負けても納得のいく試合ができれば、それはきっと人生の糧になります。
自分に負けない試合・・・それを望みます。
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2011年05月12日
人を集める力(2184)
被災された東陵高校の鎌田先生より、萌香さんのの気仙沼復興応援映像の第2弾を紹介されました。
最後のシーンは、
「ひび割れた大地から再生」
をイメージしているそうです。
力強さを感じます。
時間のある時にぜひご覧ください。
http://m.youtube.com/watch?v=86Qki3zLLcE
大震災の後、全国で支援の輪が広がっています。
多くのスポーツ選手や芸能人がチャリティ活動を行って復興を後押ししています。
こうした人達の人を集める力は本当にすごいなあと思います。
私たちがどんなに頑張ってもできないことをいとも簡単にやってのけます。
それだけ大きな力を持っているということですね。
でも、人のために何かしたいという思いだけは同じように持つことができます。
その思いを持ち続けていこうと思います。
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2011年05月11日
海外遠征(2183)
先日、トップジュニア委員会が開催されて、今年度の活動などについて話し合いが持たれました。
この委員会の設立主旨は、できるだけ低年齢のうちに海外への遠征を経験させるというものです。
海外遠征が身近なものになったとはいえ、費用もそれなりにかかり、海外遠征を企画するクラブも少なく、
「情報や経験がなくてチャンスを逃す子どもたちのために遠征に出ます。」
と言われた小島コーチと同じような考えを持って活動しています。
活動を初めて今年で8年めになります。
海外遠征は22回行われ、海外遠征を経験した子どもたちは延べで125人になります。
その間に6回の国内遠征も行い、延べで37名の子どもたちが遠征を経験しています。
この数字がどういう意味を持つのか、よく分かりませんが、もしこの活動がなかったら、海外遠征を経験する子どもたちはここまで多くはなかったと思います。
いろいろな批判があることは知っています。
「大島が個人的な趣味でやっているんだ」
というようなことを言われたこともあります。
そもそも、子どもたちに海外遠征が必要なのかという議論もあります。
そうした議論に対しての私の意見をこう述べました。
------------------------------------------------
ジュニアの海外遠征を行っている立場の人間にとって、この問題はいつも頭にあります。
少し前までは、関東のクラブのようにアメリカなどに遠征に行くのが当たり前、の感覚は薄れているように感じます。
そうした経験を積むよりも、もっと日本での練習や試合にお金をかけたほうが良い、という考え方のほうが多くなってきたのかもしれません。
しかし、「テニスに関係なく、可能な限り早い年代で海外は経験しておくべき」というのは私の持論でもあります。
そのためにスポンサーも探し、自分の経費はできる限り削って費用を抑えます。
自分が親であったらの、立場を忘れないように、できる限り費用をかけないで経験できる大会や遠征を工夫します。
そうした思いを持って大きなエネルギーを使って海外に遠征に出ます。
それは、人生に役立つからです。
ジュニアを海外まで引率するコーチは、責任も大きいですからとても大きな情熱とエネルギーを持っていると思います。
そのエネルギーが子どもたちの夢につながれば良いと思っています。
------------------------------------------------
・・・それだけのことです。
ジュニアの育成を仕事としているのであれば、少しでも夢の実現の手助けがしたい、その思いだけで活動しています。
活動は・・・まだまだ続きます。
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2011年05月08日
ゲームイメージを変える(2181)
2回目のウィークエンドキャンプが終了しました。
夏を感じる暑さの中、自分の力を出し切ることは出来ていたように感じます。
このキャンプのテーマは「ゲームイメージを変える」ことでした。
15、16才になると大きく体が成長し、それに合わせてテニスも大きく変わります。
でも、低年齢で勝ってきた選手は今までのゲームイメージに頼ってなかなか勝てなくなる時期があります。
その時に、色々と悩んで、トライし、なにか自分なりの突破口を見つけてくれればいいのですが、それが見つからずにテニスを辞めてしまう選手も多くいます。
そうならないためには、自分がどんなテニスをしたいのかを明確にイメージし、それを目指して訓練することです。
たくさん試合を見なくてはなりません。
全力を出し切る努力をしなければなりません。
よく考えて、自分のテニスをイメージしなくてはなりません。
そうやって自分のイメージを変えていく、このキャンプの目的は「そこ」にあります。
フラフラになって全力で打つ練習をしました。
苦手でも前に攻撃する練習をしました。
努力するプロ選手の映像を観ました。
それがきっかけになればいいと思います。
キャンプの一番いいところは、多くの時間を共に過ごすことです。
日頃はなかなかしてあげられない話を時間をとってしてあげることができます。
毎月のようにキャンプをするという試みは初めてのことなので戸惑いもありますが、その成果が着実に出てきていると実感できます。
来月は他府県からのジュニアを迎えてのキャンプになります。
成長のためのきっかけになるキャンプにしていこうと思っています。
もう・・・夏ですね。
気合を入れてがんばりましょう!
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2011年05月07日
オーバートレーニング(2180)
この前、少し時間があったので、娘と一緒にサイクリングに出かけました。
もちろん、愛犬のりょうたも一緒です。
りょうたにとっては初めての大冒険なので、今まで行けなかったようなところまで張り切って行くことにしました。
自転車についていくのも初めてなので、最初はちょっとぎこちなかったですが、だんだんと慣れてきてスピードアップです。
日頃は全力疾走もなかなかできないので、この時ばかりは私も調子にのって付き合います。
気がつけば3時間も走りっぱなしです。
途中で寄ったコンビニで買った水を美味しそうに飲んでいましたね。
でも、家に帰ると様子がちょっと変です。
右足をひきずるように歩きます。
前足を地面につけようとしないので、ずっと座っています。
「これはどこか痛めたのかな?」
と、トレーナー稼業の私が触診をします。
「●●●●が痛い!」
と言ってくれれば問題ないですが、なんせ言葉がしゃべれません。
どうも足には異常はないみたいです。
それで、気になって足の裏を見てみると、水ぶくれのようなものが2、3あります。
これを触ると痛がるので、これが原因のようです。
犬が人間の靴ずれのように足にマメができるなんて聞いたことがないので、ネットで調べてみると結構あるようです。
いやはや、初めての大冒険でちょっと張り切り過ぎました。
人間と同じく、「オーバートレーニング」はダメですね。
トレーナーの仕事は、選手を追い込むことではありません。
そういうことも必要なときはありますが、適正なトレーニングを見極めてコンディションを調整することがとても大切な仕事になります。
犬でも同じですね。
そのことを忘れてました。
今は、ちょっと多めのおやつでご機嫌をとりながら回復を待っています。
今日から2回目のウィークエンドキャンプが始まりますが、「オーバートレーニング」にならないように気をつけて頑張りたいと思います。
ウチの子どもたちも犬と同じように言葉があまりうまく話せないので、ちょっと心配です(笑)。
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2011年05月06日
好奇心を高める(2179)
tennis365.comでのブログを再開することにしました。
テニスに関する興味や関心の深さは、成長の大きさに関係があると思います。
できるだけ深い好奇心を持ってテニスに取り組むことが大切だということです。
そのことを何度も言ってきました。
でも、ふと振り返って、自分自身はどうなのかなと自問してみると、浅くなってきているように感じるのです。
今でも沢山の本を読み、毎日コートに立ち、たくさん遠征に出て試合を見ます。
でも、年齢を重ねたせいもあるでしょうが、
「もうそんなことは知っているから」
とたかをくくったり、
「それは関係ないだろう」
と勝手に線引きをしたりして、自分をごまかしているような感じがします。
その気持ちをもう一度高めなくてはいけない、そう思います。
では、どうすればいいのかと考えました。
それには、たくさんの情報が、いつでも目に留まるようにすべきです。
それが毎日の習慣としてあることが大切です。
そのために、もう一度テニス専門サイトのブログに移行することがいいだろうと考えました(私の場合は復帰とするほうがいいですね)。
毎日、毎日情報に触れる、このことが好奇心を高めるためには何よりも有効です。
また、たくさんの子どもたちが私のブログを見てくれています。
そこにたくさん情報があれば、きっと好奇心は高まるはずです。
きっと成長の役に立つはずです。
そんな思いを持ってブログを移動します。
今まで以上に深い興味関心を持ってもらうことができればいいなと思っています。
そして、それが子どもたちの成長に少しでも役立つものであればいいですね。
応援よろしくお願いします。
また、興味のある方は、この2年間のブログが、こちらになりますので、ぜひご覧ください。
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2009年05月09日
多くのことを伝えたい(1620)
この度、ブログを引っ越しすることにしました。
理由はいくつかありますが、一番大きな理由は、サイトに埋め込めるブログにしたかったということです。
おかげさまで、私のブログをたくさんの方が読んでくださるようになり、それが励みになって毎日続けてブログの更新をするようになりました。
でも、伝えたいことはもっとたくさんあります。
ブログのアクセスに比べると、サイトのアクセスはそれほど多くはありません。
もちろん、ブログは私のもっとも伝えたいことを素直に示すことができる場所であることは間違いありませんが、もっと多くのことを伝える方法は他にないものかと模索していました。
そんな時に、サイトに埋め込めるブログと、その方法を知ることができたので、思い切って引っ越すことに決めました。
他にもっといい方法があるのかもしれませんが、私の知識では他に方法が見つかりませんでした。
それと、新しくこのブログに越してきて2年が経ちました。
ブログの更新はまめにやっていますが、気持ちを新たに頑張るという決意を示す、という意味でもこの引っ越しは意味があると思っています。
ついでに、サイトの方も、大会エントリーがフォームからできるようにしたり、サイトの構成も少し変えてみました。
こうした作業は面倒ですが、面倒だからこそ、気持ちは前向きになります。
「困難は人を磨く」ということですね。
まあ、それほど苦しい、という作業ではありませんが、短時間に集中して作業したので、ちょっとだけ寝不足です。
でも、新しくなったブログやサイトに、どんな人が訪れていくのかを想像したり、もっと多くのことを伝えていきたい、という思いが大きくなって、期待を持って作業を進めました。
私の仕事はコーチです。
人に何かを伝えることが仕事です。
新しくなったサイトやブログで、多くの人に何かを感じてもらうことができるように、自分の思いを素直に伝えていこうと思います。
興味のある方は、是非、私のサイトを訪ねてきてください。
新しいブログは、公式サイトhttp://tsl.world.coocan.jp/になります。
よろしくお願いします。
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2009年05月07日
ヒーロー(1618)
ゴールデンウィーク中はまったく家に帰れなかったので、今日の午後は休みをもらって(作って?)、娘たちと映画を見に行きました。
本当は、晴れたらサイクリングに行く予定でしたが、それは次回にお預けですね(いつになることやら)。
娘たちも、小学4年生と高校2年生なので、見に行く映画は、青春ものとか、ディズニーのアニメとか、SFものなんかを予想していましたが、リクエストは「仮面ライダー」でした。
タイトルは「仮面ライダー超・電王・・・なんちゃら」です(長すぎてよく覚えていません)。
「マジ?」と思いましたが、「それがいい!」と言い張るので、やむを得ず見に行くことにしました。
でも、「仮面ライダー」ですよ。
正直、乗り気にはなれませんでしたが、実は、これが、結構面白かったりします。
ジョークの演出もあったり、CG画面が凝っていたり、ストーリーの展開が早くテンポが良かったりと、楽しませてくれるように作られています。
だから、それなりに楽しむことができます。
しかし!「仮面ライダー」を子どもの頃に愛し、祭りの仮面売りの屋台の前で、「ウルトラマン」にするか「仮面ライダー」にするのかを長い時間迷っていたりした私にとっては、新しい「仮面ライダー」はどうも馴染めないのです。
新しい「仮面ライダー」は、人間と契約して融合し、凄い武器を手に戦いますが、格闘という点では、「もうちょっとがんばれ!」という感じです。
昔の「仮面ライダー」は、不器用にいつも一人でバイクに乗って戦いを挑み、しょぼい武器で苦しみながら相手を地道に倒していきます。
私にとっては、これが「ヒーロー」の戦い方です。
「ウルトラマン」が、3分間しか戦えないのに、「何で始めからスペシウム光線で戦わないの?」という疑問を浴びせられながら、やっとの思いで勝って空に飛んでいく、これがいいんですね。
「仮面ライダー」が、戦いが終わって、スペック的には凄いはずなのに、普通に見える(?)バイクに乗って颯爽と立ち去る姿を純粋に「かっこいい!」と思うのです。
やはり、「戦いは孤独」という概念が強く、それを、本当に真摯にやり抜いているからこそ、「ヒーローなんだなあ」、と感心するのです。
テニスの戦いも一緒ですね。
戦いは実に孤独です。
応援はいますが、味方はいません。
「ヒーロー」は常にそういう戦いを強いられるものなのです。
だからこそ、戦いに勝利した時に、大きな感動を呼ぶんですね。
何年か振りに、「仮面ライダー」を見て、そんなことを考えていました。
そして、風呂敷を首に巻きつけ、「ヒーロー」ごっこをしていた頃を懐かしく思い出していました。
もちろん、現代にも「ヒーロー」はたくさんいます。
多くの子どもたちが、孤独な戦いに勝ち、「ヒーロー」になることを、ともに夢みたいと思います。
「トオー」(初代「仮面ライダー」の雄叫びのつもりです)・・・・・ってか!
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2009年05月05日
最後は体力(1616)
もうひとつ感じたことは、「最後は体力」ということです。
私たちの時代と違って、今のジュニアの試合は1セットマッチがほとんで、体力よりも技術が重要視されるような感じがします。
一日に何時間も続けて試合をしないので、体力のある選手が最後に踏ん張って逆転で勝ち上がる、というようなことも少ないように思います。
でも、「体力」のある選手の方が、大きく飛躍するチャンスがあります。
この大会で、私の指導する選手が、予想を超えて勝ち上がりました。
予想は超えていましたが、トレーニングの時の洗練されつつある動きを見て、「これは!」という予感はありました。
素晴らしい才能を持っているわけではありませんが、しっかりとトレーニングをして、ちゃんと身体作りをしてきた成果が出たと言えます。
トレーニングは、やればすぐに効果が出る、ということではありませんが、続けていけば必ず成果が出ます。
相撲の世界には、「3年後の稽古」という言葉があるそうです。
花開くためには、地道にトレーニングと訓練を続けることが大切であることを教えています。
そうやって体力をつけていった者は、どの世界でも強くなっていきますね。
また、実は体力のある者は、精神的にも強くなります。
人間の心と体は別々のものではありません。
心身一体となって、その人間の能力を形作っています。
心を鍛えることは難しいことです。
でも、一心にトレーニングに打ち込んで、体を作り、体力を引き上げてきた者は、間違いなく「心も強くなる」、そのことは間違いありません。
トレーニングは確かに苦しい、でも、それを強い意志でやり続ければ必ず強くなる、それを信じて頑張ってほしいと思います。
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2009年05月04日
困難が人を磨く(1615)
昨日から東海中学生大会が始まりました。
昨日はダブルス、今日はシングルスが行われ、私のクラブから出場した10名の選手のうち、6名が全国大会の切符を手に入れました。
日ごろの練習の成果が発揮されて、本当にうれしく思います。
全国大会に出場するだけではなく、そこで勝つ力を身につけるために、さらに高い意識を持って努力してほしいと思います。
もちろん、まだまだ足りないところはあります。
この大会を見てきて感じることは2つありました。
ひとつは、「困難が人を磨く」ということです。
女子のベスト8に入った選手の内、3名の選手は、現在寮で生活しているか、寮での生活を経験した者です。
一人は私の持っている寮で生活をしています。
他の二人も、もともと私のクラブの生徒であったり、一緒に遠征に行ったことがある選手なので、その成長ぶりに驚かされます。
その強さに感心していて、ふと感じたことが「これ」でした。
寮での生活は不自由です。
制限も多く、プライバシーはあまり確保されてはいません。
それでも、なお、テニスが強くなりたいと思って、それに耐える力が必要です。
そうやって「強さ」を身につけていきます。
困難があればあるほど、それを乗り越えて強くなる、それが真理です。
避けて通ることは簡単ですが、あえて正面から立ち向かう勇気は人を大きく成長させます。
「困難は人を磨く」、このことを忘れずに、さらに大きく成長してほしいですね。
もうひとつは・・・・
朝から8時間以上、昼ごはんも食べずに試合を見続けて、ふらふらです。
この大会は同じクラブ同士の対戦も多かったので、複雑な思いがあって、ちょっと胸も痛みます。
だから・・・明日、続きを書きたいと思います。
おやすみなさい。
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2009年05月02日
実戦ドリル(1613)
ドリル練習では、次のボールが予測できるので、打球した後に、すぐにそのボールを追うために走り出してしまいます。
しかし、実戦では、そういう動きをする選手であれば、逆を突かれて追い込まれます。
強い選手は、その判断力が高いものです。
そうした状況に対応するためには、そうしたことを想定して練習しなければなりません。
しかし、練習の中でその意識を持つことは難しことです。
そう感じていたので、最近のドリル練習では、子どもたちが緩慢に次のボールに対して動いた時に逆を突いてボールを出します。
そのことは約束してあります。
そうすると、打った後にちゃんと前を見て、相手の動きを見て、出されたボールに反応して動くことができてきます。
実に実戦的な動きができて、ボール出しのテンポを変えることで、実戦以上の動きのトレーニングになります。
この練習を始めてから、多くの子どもたちの動きが良くなってきたように感じます。
夏に向けてさらに強化していきたいですね。
でも、この練習の問題点は、ボールを出す時に相手の動きを良く見ていないといけないということです。
一日に何百球も球出しをするコーチの側からすると、その集中力を維持するのは簡単ではありません。
流れ作業のように、ただボールを出すのであれば、多少の腕の疲れを我慢すれば良いのですが、この練習は脳が疲れます。
実戦に近い練習をするために、コーチも実戦を強く意識してボールを出さなければならない、ということです。
大変疲れます。
でも、子どもたちの動きが良くなってくると、集中力が増してきます。
自然と声も大きくなって、気合も増してきますね。
そんな練習を続けていこうと思います。
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2009年05月01日
良かったこと(1612)
寮を作って、二重生活が始まって2年が経とうとしています。
初めのころ面倒に思っていたこの生活ですが、今は何となくペースをつかんで、楽しみながらやっています。
寮生もそれなりに自立し(?)、うるさく言われなくても行動できるようになってきました。
テニスだけではなく、生活を通して子どもたちの成長を感じられる場所があることは、コーチにとってとても大切なことだと思います。
この生活を続けてきて、「良かった」と思うことがあります。
ひとつは、
「酒が飲めない」
ことです。
SMAPのメンバーが泥酔して逮捕されたことを受けて、そうならないで良いということではありません(笑)。
家に帰ってくつろいで、「ちょっと一杯」がないので、食事をして、風呂に入って、また寮に戻ってくることができます。
もし、お酒が飲めるのであれば、食事の時にそれを我慢するのはきっと大きな苦痛だと思います。
お酒を飲んでの運転は絶対にいけません。
お酒が飲めないので、絶対にそうならないことは良いことですね。
それと、私は、
「一人でいることが好き」
です。
明るい性格で、みんなとわいわいやるのも好きなので、そう思われないかもしれませんが、基本的に一人でじっとしていることが好きです。
休みの時なども出かけないで、一日中本を読んだり、パソコンをいじったりするのを好みます。
寮に帰ってきても、寮生と話をすることはほとんどありません。
時々、みんなでDVDを見たりはしますが、ほんのたまにです。
普段は、あまり話もせず、自分の部屋で本を読んだり、ネットを回遊しています。
それがまったく苦痛ではありません。
話をする相手がいないと寂しい思いをする思うかもしれませんが、人と接する仕事をしているせいか、一人の時間がほっとする時が多いですね。
なので、特別寂しい思いをすることなくこの生活を続けています。
そして、もう一つ良かったことは、
「きれい好き」
だということです。
私は中学生からすべて自分でやる生活をしてきましたので、身の回りの整理整頓の習慣が身についています。
自分の机や仕事場が散らかっていることはありません。
本もきちんと本棚に整理されています。
今、本が本棚に入りきらずにあふれてきているので、本格的な書庫を導入しようと検討中です。
もちろん、掃除はまめにします。
散らかっているのは嫌なので、せっせと片付けます。
だから、子どもたちが散らかすと目いっぱい怒ることができます。
遠征でも自分の荷物の整理ができていない選手には真剣に怒ります。
自己管理ができることは、安全につながるということでもありますが、自分の力を発揮するために必要なことです。
もし、私がだらしなかったり、ずぼらな性格だったら、怒っても子どもたちには伝わらないと思います。
「コーチもそうだから」と切り返されては面目はありません。
コーチという仕事に就いて、「きれい好き」がとても大切な習慣だと強く感じています。
子どもたちにとってはうっとうしい、ぐらいがちょうど良いのかもしれませんね。
今から洗濯しま~す!
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2009年04月26日
芸に生きる(1608)
私の母親は日本舞踊の師匠をしています。
今日は御園座での公演で踊ると言うので、娘たちを連れて観に行ってきました。
小さい頃から慣れ親しんでいるはずなのに、日本舞踊の世界は独特な雰囲気があってうまく馴染めません。
でも、そこに生きる人の「凄さ」のようなものを感じて感心することは多いものです。
「芸に生きる」、それは、普通の生活をしていては進むことが難しい、大変強い生き方ではあると思います。
私の母も、家事は一切やらず、ただひたすらに芸に打ち込んでいました。
踊りの本(音楽の譜面のようなものがあります)を確認することを何時間も続けていました。
踊りの勉強のためにと、当時は大変高価だったビデオデッキを購入し、わき目も振らずに見入っていました。
中学生から毎日の外食、自分で洗濯、顔を合わせる時間もほとんどない、そんな生活でした。
そんな生活を寂しいと思ったこともありましたが、母親の芸に賭ける生き様をすごいと感じていたので、そういう生活をなじるような気持にはなりませんでした。
世襲制の強いこの世界で、まったくのアウトローから這い上がってきた人だけに、そのバイタリティは並ではありません。
75を過ぎた今でも、毎日出稽古に出かけます。
多くの弟子も育てています。
そんな生き方に憧れるような気持でいます。
私はテニスのコーチをして、多くの子どもたちを教えてはいますが、師と呼べるほどのものではありません。
「芸に生きる」とは、その感性のすべてをそれに賭ける覚悟を持って進まなければならないものかもしれません。
芸に生きる人の感性には足りていない、そんなことを感じた日でもあります。
いつまでも元気で踊り続けていてほしいと思います。
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2009年04月25日
ストレスとうまく付き合う(1607)
今日は雨だったので、トレーニングをたくさんして、ミーティングをしました。
今日のテーマは、「ストレスとうまく付き合うには」ということについて話をしました。
試合では、「どうやってうまくストレスと付き合っていくのか」、ということが勝敗を大きく左右することになります。
試合におけるストレスとは、
・ミスショット
・調子の悪さ(という思い込み)
・ミスジャッジ
・相手の態度
・風などの環境要因
・対戦相手の好き嫌い
・年下との対戦
などが挙げられます。
大変多くのストレスがある中で、それに捉われて自分を見失ってしまわないようにする必要があります。
そのためには、まず「誰でもストレスを感じている」ということを認識することからはじめましょう。
そして、「逃避行動」をしないことです。
逃避行動には、
・うなだれる
・泣く(試合中に泣く選手もいます)
・行動が遅くなる
などがあります。
これは、不快なストレスに対して、それを回避するために無意識のうちにとってしまう行動です。
しかし、戦いから逃げることはできません。
もし、これが格闘技であれば、こうした行動をとった時には既に敗北が決まっています。
戦うことから逃げないで、「相手に向かっていくしかない」と覚悟を決めて戦うことです。
そのために、4つの行動を心がけましょう。
ひとつは、「声を出す」ことです。
声を出すことで、相手に戦う意志を強く見せること、そして自分のテンションを上げることになります。
もちろん、筋肉の力は上がります。
苦しい時ほど、大きなストレスを感じている時ほど、声を出して、強い気持ちでボールを打たなければなりません。
どんな時に声を出すのかというと、
・ショットを打つ時
・エースを決めた時
・構えた時(セルフトークに近いです)
です。
こうした時に、きちんと声を出せる選手は、うまくストレスと付き合うことができます。
ふたつめは、「オーバーリアクションをしない」、ということです。
オーバーリアクションは、相手のストレスを軽減し、余裕を与えてしまいます。
そして、テンポを早くしてみることです。
ストレスに負けてしまっている人は、うなだれて、とぼとぼ歩きます。
チェンジコートの時でも、精気なくコートに入っていきます。
うまく自分の力を出せるはずはないですね。
そういう気持を振り払って、少しだけテンポを上げてみましょう。
人間の感情は行動と深い関係がありますから、テンポを早くすると、暗い気持ちが和らぎます。
そして、ポイントが始まる前に、足を小刻みに動かすなどの「プレモーション」をしてみましょう。
軽やかに、颯爽と、力強く動くことで、戦う気持ちがよみがえってきます。
ストレスを感じることは少ないですね。
それでもうまくいかない時は、「リセット」しましょう。
間を取り、水分を取り、気持ちの切り替えを図ります。
チェンジコートの時は、「リセット」のチャンスです。
トップ選手が、タオルを頭からかぶり、じっと気持ちを切り替えています。
これがうまくストレスと付き合う方法です。
相手にボールを返球する時もチャンスです。
相手サービスであれば丁寧に返球し、自分のサービスであればしっかりとボールを受け取って、その後、少しテンポを上げる、それだけで気持ちは切り替えられます。
試合では、ストレスを失くすことはできません。
すべての選手が大きなストレスと戦っています。
それでも、ちゃんと自分の力を出す人は、うまく付き合うことができる人です。
大きな大会であればあるほど、ストレスは大きくなります。
それとうまく付き合って、思う存分自分の力を出して戦う、それだけを願っています。
いいか!最後は気合だ!
がんばっていこうぜ!
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2009年04月24日
書く訓練(1606)
毎日のブログ更新を昨年の1月から始めて、1年と4カ月ほど経ちました。
毎日更新するのは結構大変です。
そんな時は、同期のコーチや海外で頑張ってるコーチのブログなどを見て奮起します。
文章がスラスラ浮かんでくる時もありますが、そうでない時は少し重い気持ちなったりします。
でも、教えてる子どもたちに、
「目標を決めて、続けることが一番大事!」
と言っているので、「そのための指標となるよう」にという気持ちで書いています。
自分の気持ちが揺らがないためには、こうした「書く訓練」は大切だと思っています。
特に寮生にはこうした訓練をしっかりやってほしいと思っています。
寮生は、毎日、練習のレポートを私に送らなければなりません。
ブログの更新も定期的にするように勧めています。
何故、寮生にブログを書かせるのかというと、ひとつは離れて暮らす両親に近況を知らせるということです。
子どもたちはそう感じていないかもしれませんが、離れて暮らすご両親は大変寂しい思いをしています。
きっと子どもたちの様子を気にかけていると思うので、それを知らせてあげるというのは大切なコミュニケーションだと思います。
それと、書くということは「自己表現」のひとつだと考えるからです。
今どきの子は、人とうまく話せないと言われます。
「メールはするけど、話はできない、これは一種の現代病だ」
と言う人もいます。
そう感じることも多いですね。
人とのコミュニケーションがうまくできない理由の一つは、言葉を知らない、うまく使えない、ということが挙げられると思います。
実際に子どもたちの文章を読むと、ん~と首をかしげたくなるようなこともあります。
でも、毎日書くということを訓練してくると、何となく表現がうまくなってくるような気はします。
そして、こうした訓練を続けていくことで、大学入試の小論文にも役立ちます。
私の願いは、子どもたちが大学に入っても、高い意識を持って練習してくれることです。
そのために良い指導者がいる大学を選んで進学のサポートをしています。
大学の推薦入試では、論文の良し悪しは大変大切な評価になります。
そのための訓練だと思ってやっています。
もちろん、私とのコミュニケーションの意味もあります。
一番初めに入寮してきた子のレポートは、600通ぐらいになりました。
それに対する私の返信は、途中ちょっと返信をサボっていた時期があったので、300通弱です。
今は、ほぼ毎回返信をします。
朝起きて、子どもたちを送り出すまでの間に返信をするのが習慣になっています。
正直、面倒くさいと思うこともあります。
子どもたちもそう思っているかもしれません。
でも、「書く訓練」は自分を磨くためにとても大切、そんな気持ちを持ってもらうために続けていきます。
きっと、それが私の宝物になっていきます。
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2009年04月21日
ボイスレコーダー(1603)
最近、忘れることが多くなってきました。
ふと思い浮かべたことを忘れてしまって、なかなか思い出せない時は大変悔しい思いをします。
私はそんなことがないようにノートに書き留める習慣があります。
寝ている時に、ふとアイディアが浮かんだ時のために、枕もとにノートを置いて寝ます。
それでも忘れてしまう時があります。
車に乗っている時や、レッスンをしている時にふと思い浮かんだアイディア、これが結構いかしたアイディアだったりします。
でも、すぐに忘れてしまいます。
そのために、新しく買った携帯についている「ボイスレコーダー」の機能を活用します。
これはいいですねえ。
いつでも、どこでも思い浮かんだことを記録できます。
デスクトップに張り付けて、いつでもボタンひとつで録音することができます。
車に乗っている時はもちろん違法になりますので、極力避けるようにしています。
おかげさまで、忘れものは少なくなりました。
でも、聞き直す時に、自分の声に大きな違和感を覚えるので、それに耐えなくてはなりません。
特に私は活舌が悪いので、ちょっと聞きづらく、何度も聞きなおさなければなりません。
でも、アイディアを忘れることの不快感に比べれば、大したことないので、我慢して使っていこうと思います。
声を美声に変換する機能があればいいのに・・・と思います。
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2009年04月19日
実戦の強さ(1601)
試合になると力を発揮する人がいます。
性格的に実戦が向いている、というのはありますが、訓練でそうなれることもあります。
練習中にうまくいかなくて集中力を乱していた選手が、練習マッチで素晴らしい集中力を発揮して戦う姿を見ました。
練習では見られないような動き、集中力を見た時、
「本当の力をつけてきたなあ」
と実感できます。
前の日の練習の態度を怒られて、それに奮起したということもあるでしょうが、そうではなく、試合という緊張感、「意識の違い」が力を出させていると感じることができるのです。
もちろん、練習と試合で同じようにできることが望ましいのですが、なかなか難しいことです。
でも、
「練習よりも試合の方が力を出せる」
というのは強くなる人の条件であると思います。
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2009年04月17日
強くなる人の条件(1599)
春におこなった合宿では、「強くなる人の条件」について話をしました。
強くなる人は、強くなるために「変わる」ということを信念を持ってやりきることができます。
強さを求める気持ちが強いと言っても良いと思います。
そして、その強い気持ちが、強いボールを打つことにつながっていきます。
打つ時に声を出せない選手がいます。
それは、自分の身体を強く使うことができないからです。
強く打つことができる、それが強くなるために必要なことです。
また、次の攻撃に対する準備ができていない人は強くはなれません。
速く走ることができる、素早く動くことができる、ということは、その意志の強さによって変わります。
フットワークが良いか悪いかは、それによって決まると言っても良いかもしれません。
ドリル練習などを行うと、次の配球が分かっているので、ただ漫然と動く選手がいます。
時々、逆を突いてボールを出してみると、まったく対応できません。
強くなる選手は、次の攻撃に対する意志が高いので、いつでも相手の攻撃に備えます。
単純なドリル練習でも、ゲームイメージがしっかりとあるということです。
練習を常に実践の場に変えるためには、イメージする力が必要です。
子どもたちにそう話をすると、次の練習ではきちんとやれて、質の高い練習ができます。
でも、それが長くは続きません。
大切なことを忘れてしまうからです。
忘れないためには、絶対に強くなるという意志が必要です。
強くなる選手は、それが人一倍高い、ということです。
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2009年04月14日
停滞期を乗り越える(1596)
どんなことでもある程度レベルが上がってくると、そこから伸び悩んだり、意欲が低下する時期があります。
これを心理学では「プラトー」と言いますが、それを乗り越えたところに新たな成長があります。
私が本格的に(?)写真を取り始めた頃、コンパクトカメラとは違う写りに感動し、どんな写真を撮ってもうまく写せる気がして、毎日のように撮っていました。
しかし、しばらくすると、構図の取り方や写りがマンネリ化して、どれも同じような写真になっているように感じ、あまり撮らなくなりました。
私の気持ちが停滞していた時、あれほど必死に見ていたカメラ雑誌を見なくなりました。
興味が低下していたからですね。
しかし、ある時、何気なく見たカメラ雑誌の写真が気に入り、こういう写真を撮ってみたいという衝動に駆り立てられました。
その気持ちが萎えないようにと、新しいカメラを買いました。
新しいカメラを買ったことで、その意欲は再び湧き上がり、今はまた写真を撮ることが楽しくなっています。
ただ、初めの頃の楽しさとはちょっと違います。
初めの頃は、プログラムAEに任せて、構図は気にするものの、被写体を撮ることだけを意識していました。
今は、絞り優先AEをメインに、同じような構図において、ボケを変えたり、前景を入れたり、写真をイメージした通りに撮ることを考えています。
もちろん、逆光での撮影やマクロなどにも挑戦し、自分の技術を磨いています。
失敗も多いですが、その中から学ぶことが多く、それを楽しむ感覚があります。
写真を撮るために出かけることも多くなりました。
行動力も高まったということです。
テニスでも同じです。
初めの頃は、ただラリーが続くことが楽しくて、ただボールを打つことが楽しくてがんばります。
その内に、試合に出て勝てるようになり、練習とは違う喜びも感じるようになります。
でも、思うような成果が出なくて、そのことを親やコーチから言われることが苦痛になって、楽しくなくなってきます。
そういう気持で練習をしていても、一向にうまくならないような気がしてやる気が失せてきます。
そういう時は、周りで見ているよりも本当に苦しい思いをしますね。
テニスをやめてしまいたくなることも多いはずです。
それを何かのきっかけで乗り越えると、今までとは違う意識でテニスに取り組むようになります。
そうやって強くなっていきます。
実際にはそういう気持にならないでテニスをやめていく子も多いです。
それは、子どもたちの選択なので、私の仕事はできるだけそうならないようにいろいろなきっかけを与えていくことが仕事になります。
私と同じようにあたらしいラケットを買う、というのもいいかもしれません。
テニスの大きなイベントを見に行くのもいいかもしれません。
人は苦しい時期を乗り越えてこそ強くなる、というのは真実です。
だから、心理学でも「プラトー」を否定するのではなく、強い精神力を身につけるために必要なこととして肯定的に捉えています。
私が教えている子どもたちには、いろいろな経験をして強くなってほしいですね。
昨日、歴史人口学の先生が、「人工の減退期は、次の時代を作る時期」だと言っていました。
苦しい時期、停滞する時期は、次の成長を生む時期であることは間違いなさそうです。
そろそろ新しいラケットでも買いますか。
ついでに新しいレンズも・・・だめかな?
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2009年04月13日
寝るのが下手(1595)
私はどうも寝るのが下手です。
なかなかすっきりと起きることができません。
風貌に似合わず(?)繊細なので、ちょっとした物音にも過敏に反応して起きてしまいます。
防犯には役立つかもしれませんが、疲労回復や身体の調整のために大変重要な睡眠が十分にとれないのは困ります。
また、これはいつも不思議に思うのですが、起きなくてはならない時間の10分ぐらい前には目が覚めます。
大抵は目覚ましもセットしてあるので、時間ぎりぎりまで寝ていたいのですが、いつもそうはなりません。
これにはいつも大変悔しい思いをします。
まあ、ひとつだけ良いことといえば、眠りが浅いということなので、毎日夢を見ることができます。
私のカミさんのように眠りの深い人はあまり夢を見ないそうなので、その点に関してはちょっとラッキーかもしれません。
夢は絶対に自分が経験できないようなことや、懐かしい人に会えたりするので、見るのは楽しみだったりしますが、ゆっくりと寝ることができていないのはちょっと問題です。
これから夏に向かって運動量を増やし、ゆっくりと寝ることができるように努力したいと思います。
メタボの防止にもなるし、一挙両得(?)ですね。
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2009年04月11日
ガッツポーズの日(1593)
今日は「ガッツポーズの日」、らしいです。
4月11日と何の関係があるのか分かりませんが、「ガッツポーズが大切だ!」、という思いがあって決められた日なのだと思います。
今日から愛知県下ではインターハイ予選が始まります。
私のクラブの子どもたちも何名か参加しています。
高校三年生は、最後のインターハイという意識が強いので、大きなプレッシャーになりますね。
この大会を最後に引退する選手も多いので、気持ちが高まる分、そのプレッシャーは大きくなります。
そんな時、少しでもその緊張を和らげるために、ちょっとだけ考えを変えてみるといいかもしれません。
どんな風に変えるのかというと、「自分は大学に入ってもテニスを続ける」、「これからもずっとテニスを続ける」と強く思うことです。
人間は「これで最後だ!」と思うと大きな緊張に襲われます。
でも、それが「ずっと続いていく」と考えると、そこで思うような成果があげられなくても次に向かう気持を持つことができます。
そういう気持がプレッシャーを少しは和らげてくれます。
私たちの時代は、上に行ってもテニス続けるのが当たり前の感覚がありましたので、別にここで負けてもいいや、くらいの気持ちでいましたね。
緊張がないわけではありませんが、そのプレッシャーに押しつぶされることはなく、いつも前向きに考えていたように思います。
今は時代も変わって、そうも言ってられないのかもしれませんが、ちょっとだけ考えを変えて、少しだけ楽な気持ちなって自分の力を出せるのであれば、それが一番良いと思います。
それと、やはり「ガッツポーズ」が大切です。
プレッシャーが大きいと、ちょっとしたミスで大きく落ち込みます。
その気持ちを振り払い、相手に向かっていく気持ちを高めるために「ガッツポーズ」は大変有効です。
自分なりに「少し大げさだなあ」と思うくらいの「ガッツポーズ」をした方が気持ちは高まってきます。
強くこぶしを握りしめると力が湧いてきます。
このことは科学的にも証明されているので、有効に活用した方がいいですね。
私が願うのは、「自分の力を出し切ること」、それだけです。
「ガッツポーズ」で気持ちを高め、自分の力を出し切って戦ってほしいと思います。
「ガッツポーズの日」、忘れないようにします。
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2009年04月07日
髪を切る(1589)
一昨日は、午後からフリーにしたので、寮生たちはそろって髪を切りに行ったそうです。
何だかよく分かりませんが、髪の毛をまっすぐにするパーマをかけて、かなりのお金をかけて整えたようです。
私も、今日から新学期が始まるので、髪を切り、ひげをそりました。
4月5日は、「ヘアーカットの日」らしいので(ナビ君が言っていました)、ちょうど良いかもしれませんね。
もちろん、私は自分で刈りますので、一銭もお金はかかりません・・・。
私は、遠征に出る前とか、新学期が始まる時か、長期の休みが始まる前とかに髪を切ることが多いと思います。
新学期が始まって、何人かの子どもたちが髪を切ってきたようなので、同じ感覚があるのかもしれません。
人間は、何かことを始めようとする時に、新たな気持ちになる、決意を示す、という意味で髪を切るのかもしれません。
昔から、「髪を切る」ことは、魂を失くすことと同じように考え、武士の最高の恥辱は、髪を切り落とすことでした。
部活動で、何か問題を起こすと坊主にする、というのもここからきているのかもしれません。
他にも武将の妻がその覚悟を示す時に髪を切ったり、遺品として髪を持ち帰るシーンなどを時代劇で見たりします。
それほど「髪を切る」ということは、厳粛で、大切な行為だったのだと思います。
現代では、それほどの重みがあるとは思えませんが、それでも「髪を切る」ということに大切な意味を持っていることは確かなようです。
寮生たちは、整えた髪を(髪の少ない私に)自慢げに見せていましたが、あまり変わっているように見えません。
それでも、彼女たちの中では、あたらな気持ちが芽生えたり、決意が高まったりしているのかもしれません。
私は残り少ないので、整えるために多くの時間は必要ありませんが、やはり、何か事を起こす前には、きちんと髪を切って、その意識を高めたいと思います。
全部なくなったらどうすればいいんだろう・・・?
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2009年04月06日
強くなるために必要な力(1588)
テニスで強くなるために必要な力はたくさんあります。
その中でも、やはり、「強くなる」ためには「闘争心」と「思考力」がもっとも大切だと考えます。
「闘争心」は相手と闘う気持ちのことですが、闘うために「何をするのか」を理解し、行動することを訓練しなければなりません。
闘いはコートの中だけではありません。
日常の生活の中で闘うための準備ができているものだけが強くなります。
そのような「気構え」や「心がけ」などを含めて「闘争心」といいます。
それを訓練してほしいと思います。
「思考力」とは、
自分の力を最大限に発揮するために「ものの考え方」を少し変える力です。
今よりも強くなるためには「何か」を少し変えなくてはなりません。
変えるのは勇気のいることですが、何の変化を求めない者は強くはなれないのです。
まずは今の現状を認識することからはじめましょう。
何が問題で、どのようなことが障害となっているのかをきちんと把握することが先決です。
それができれば、自分の考えや今までのコーチのアドバイスなどを参考にしながら「試行錯誤」します。
「試行錯誤」とは、
「新しい物事を、いろいろ試して失敗し つつ完成に近づけてゆくこと」と定義されています。
スポーツでは「完成」を見ることは難しいですが、近づけていく努力が強くなるためには何よりも必要です。
そして、失敗を恐れない「ものの考え方」をしっかりと根付かせることです。
多くの選手は「失敗」を恐れます。
しかし、「失敗」は次に変わるチャンスを与えてくれるものだという認識があれば、思い切ってトライできます。
日本のジュニアの試合では、この思い切ったプレーというものができにくくなっています。
それは「失敗」を恐れるからです。
試合で負けることを「失敗」だと強く思いこんでしまうことが一番の問題です。
そうしたことを繰り返してくると、「試行錯誤」ができません。
そんな「ものの考え方」を少し変えることを訓練しなければなりません。
それが「思考力」です。
「変わる」ということは「チャンス」を広げることだということを強く思うようにしてほしいと思います。
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2009年04月03日
ほんの少しの違い(1585)
新しく携帯を買い換えました。
携帯は、どれも同じような機能で、ボタンなどの配列もほとんど変わらないので、買い替える必要はないと思うかもしれません。
デザインに飽きた、という理由であれば買い替えも納得できますが、機能に不満となると買い替えの理由としては弱いように思います。
でも、ほんの少しの使い勝手が大きなストレスになります。
携帯を買い換えた理由は、今まで使っていた携帯の使い勝手に対するストレスが大きかったからです。
今回の携帯は、自分の思うような使い勝手に近く、ほしかった機能も付いているので、ストレスは大きく減りました。
ほんのちょっとの違いで、これだけ感じ方が違うということは、それだけ携帯を利用する頻度が高いということなので、それはそれで問題だとは思いますが、とりあえすストレスが小さくなったことは喜ばしいことであると思います。
スポーツの指導でも、こうした些細な感覚の違いというのはとても大切です。
グリップがほんの少し変わっただけでも大きな違和感を感じるので、グリップテープの位置にこだわる人もいます。
プロゴルファーのジャンボ尾崎選手が練習中にしっくりとくるグリップを見つけたので、それを忘れないようにガムテープでぐるぐる巻きにして何日か過ごしたというエピソードを聞いたことがあります。
往年の世界ナンバーワン選手であるイワン・レンドル選手は、何十本、何百本もあるラケットから気に入ったラケットを見つけ出すのに相当の時間を掛けたそうです。
一見すると何も変わりがないように見えて、実は感覚は大きく変わっている、そして、それが大きくパフォーマンスに影響するということです。
私たちコーチの仕事は、その些細な違いを見つけ、それが大きくパフォーマンスを向上するように修正していくことです。
携帯を買い換えるようにはうまくいきませんが、これからも小さな違いを見つけ出し、より良く変わることができるような方法を探していこうと思います。
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2009年04月02日
星占い(1584)
昨日の練習は、何だかだるさがあって集中力を欠いていたようにも感じます。
花粉症の薬を飲むとだるくなるそうなので、そのせいかもしれません。
ブルネイ遠征、合宿、小学生大会、東海毎日、ジャパンオープン、中学生大会と続く日程に疲れがたまっているのかもしれません。
そんな時、ホームページに設定しているページの星占いの欄が目に留まりました。
総合運が、
「自覚のないうちに溜まっていた疲れで、体が悲鳴を上げてそう。今日はとことん体を癒してあげて。マッサージ屋さんやリフレクソロジーに行くのがおすすめ。食事は栄養のバランスを意識し、睡眠も十分に取ること。」
だそうです。
星占いでも、疲れだ!といっているので、その通りなのかもしれません。
ちなみに、愛情運は、
「独占欲から、相手に愛情を押し付けてしまわないよう気をつけて。」
昨日のコラムでも書いたように、自分の考えを押し付けてはいけない、ということかもしれません。
金銭運は、
「カードの利用明細は入念にチェック。自分への戒めにもなって吉。」
衝動買いはするな!という啓示かもしれません。
仕事運は、
「困難が降りかかってきたら、深呼吸をして立ち向かう力を蓄えて。」
何事も逃げてはいけない、挑んで乗り越えるものである、という教えです。
こじつけのような感じがするかもしれませんが、今までほとんど目に留めたこともないような星占いの内容に、「何か感じるものがあった」、というのは何かの暗示だと思います。
これに従って、少し休んだ方がいいかもしれませんね。
ちょっと時間をもらって、桜でも撮りに行きたいと思います。
ちなみに、総合運は61点でした。
何か微妙・・・です。
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2009年04月01日
教えると下手になる(1583)
ある知り合いのコーチが、
「教えると下手になる気がする」
と言っていました。
実感として、とても良く分かります。
指導することに自信満々のコーチもいます。
でも、私はそうではありません。
テニスの実績も大したことはありません。
指導の成果もそれほどのものではありません。
だから、何とか自信をつけるために、多くの経験を積み、たくさんの知識を身につけ、優れたコーチに話を聞いてきました。
それでもなかなか自信は持てるものではありません。
子どもたちが強くなるためにいろいろと考えます。
考えて、考えて、こうすればいいだろうと、それなりの答えを持って教えます。
でも、それが正しいのかどうか分かりません。
「情熱を持って教えることが一番大切だよ。」
と言われて少しほっとします。
でも、そうではなく、教えていることが子どもたちにとってマイナスになっているのではないのか、と不安になることがあります。
実際にそういうケースもあると思います。
自分の感覚を押しつけているだけなのかもしれません。
子どもたちは、そう思っているわけではないのに、コーチに言われたからやむを得ずそうしているのかもしれません。
よく分かりません。
確かに教えると下手になることはあるかもしれません。
でも、何とかその確率を低くするために、いろいろ考えること、それを忘れないことが大切だと思います。
テニスのコーチを続ける限り、ずっと考え続けます。
教えるとうまくなる子どもが増えるように・・・。
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2009年03月31日
22年(1582)
今日で結婚して22年になります。
あっという間のような気もしますが、22年間、たいした喧嘩もせずにやってこれたことを感謝しています。
コーチングの理論に、その理想的な関係を作るために必要な心構えとして、「相互理解」と「相互選択」があります。
「相互理解」は、お互いのやっていることを認めるということですね。
自分の感性と食い違っていたりすると、妙に腹立たしくなったり、感情的になったりします。
そうならないように、「自分とは違うこともある」ということを認める姿勢を持っていないとうまくはいかないということです。
もうひとつの「相互選択」とは、お互いに、いつでも選択することができるようにしておくということです。
もし、自分にとって必要がなかったり、方向性が違っていたり、感覚が合わなかったりした時に、一方的に相手の言い分に任せるのではなく、自分の意見をちゃんと言えるような関係を築くということです。
相手に依存しない関係と言ってもいいと思います。
一見すると、不安定な関係に見えるかもしれませんが、いつでも選択できるという中にあって、それでも相手を選ぶという関係がある時、それが一番強い関係となります。
指導者の側からすると、「自分についてこい!」といって、そのリーダーシップに追従する関係の方が良いと感じることはあるかもしれませんが、より発展的な関係を築くためには「相互選択」の考え方は大切です。
長く結婚生活を続けてきて、カミさんの生き方を尊重し、それを認め、その代わりに自分の生き方も認めてもらうことができている、それが秘訣なのかもしれません。
カミさんが今日の結婚記念日をどう思っているのか分かりませんが、長く続けてきたことが普通で、これからも変わらず続いていく、それを幸せに思う、そんな風に考えてくれるといいなあと思います。
記念日だからといって、花も食事もありませんが、続いてきたことに感謝して、「ありがとう」を言いたいと思います。
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2009年03月30日
ジャパンオープン(1581)
今日からジャパンオープンジュニアの予選が始まります。
私はこの大会に出場することを大きな目標の一つにしています。
グレードAに次ぐ、グレード1の大会なので、多くの強い外国選手が出場するというのもありますし、ジュニアの世界での最高ランクの大会に出場できるという経験は何ものにも代えられないという思いがあるからです。
今年の大会は、東海大会と重なったので、どちらに出場するのかを選ぶということになってしまい、地域大会を選択してジャパンオープンのエントリーを断念した選手もいたようです。
地元開催のトップランクの大会だけにとても残念に思います。
幸い私のクラブで、東海大会を断念し、ジャパンオープンにエントリーした選手は予選に出場することができましたので、どちらの大会にも出場できないということは避けることができてほっとしています。
多くの日本人が出場するので、グレード1の大会はそうたいしたことのないように思われるかもしれませんが、プロの世界に例えれば、グランドスラムに次ぐ大会となるので、AIGジャパンオープンクラスの大会ということになります。
砂入り人工芝という特殊なコートであることに加え、飛行機以外で来ることができなくて遠征費が高くなることなどから外国選手からは敬遠されることが多いようです。
それが日本人選手にとっては、参加レベルが下がって、出場できるチャンスが大きくなるのでラッキーと言えるかもしれません。
参加レベルが下がったと言っても、勝つことは容易ではありません。
それでも、何とか海外の大会に出て必死にポイントを取り、このジャパンオープンに参加することを目指す、これがスタンダードだと考えます。
きらめく才能を持った選手でなくても、こうした大会に出場できるチャンスがある、という意識を持ってテニスに取り組むことで、少なくとも持っている才能を最大限に発揮することができるようになると思います。
私はこの大会をそう捉えています。
今日、予選を戦う二人には、持てる力を十分に発揮して、何とか本戦の切符を手にしてほしいと思います。
さあ、今から練習です。
気合で頑張ります!
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2009年03月29日
ラッキーショット(1580)
試合では何本かのラッキーショットがあります。
今回の大会のように風が強いと、さらに多くなりますね。
ラッキーショットは偶然といえば偶然で、どちらの選手にも平等に現れるはずです。
しかし、実際の試合を見ていると、勢いのある選手、より攻撃的な姿勢の選手に多くのラッキーショットが現れるような気がします。
ラッキーショットの現れる確率が本当のところはどうなのかは分かりませんが、ひとつのショットが流れを変える確率は、勢いのある選手の方に多くなることは間違いないと思います。
実に不思議なんですが、ゲームポイントで苦し紛れに打ったショットがネットインしたり、風で押し戻されてラインインしたり、そんな場面が多く見られます。
でも、それはそのボールを打つ時に魂を込めたかどうかで決まると思います。
以前、植田前フェド杯監督が「ナダルの打つボールには魂と書いてある」と評したことを紹介しましたが、その1点でラッキーショットが多く生まれるかどうか決まる、そんな気がします。
この大会も全日程を終え、明後日からは中学生大会、そして夏に向けての戦いが始まります。
その戦いで、多くのラッキーショットを生みだすことができるように、魂を込めてボールを打ってほしいと思います。
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2009年03月27日
感性を言葉にする(1578)
東海大会は初日を迎えました。
多くの子どもたちが参加しているので、一日試合を見続けて、さすがにちょっと疲れました。
自分の力を出し切れなかったり、悔しい負けを喫したり、それなりに十分戦えたりと、それぞれの戦いを終えました。
今日は14歳以下と12歳以下の大会でしたが、この年齢ではやはり将来性を高く評価します。
試合の結果は大切ですが、これからどう伸びていくのかをはっきりとイメージできるプレーをすることが何よりも大切だと思います。
短期勝負で結果が決まるので、なかなか思い切ったショットを打ち切ることはできませんが、そうしたプレッシャーにあっても、自分のプレーを敢然とやりきる姿勢を評価したいと思います。
もちろん、自分のプレーがどういうものなのかをはっきりと自覚することは難しいので、それを忍耐強く教えていくことがコーチの仕事となります。
その思いが強いと言葉は厳しくなりますが、理解し、強い自覚を持って練習をしてほしいと思います。
また、こうした地域大会となると、昔教えたことのある選手や活躍した選手がコーチとして来場し、再会できることが楽しみのひとつでもあります。
今日も昔の教え子が指導する選手を連れて会場に現われました。
華麗なネットプレーで全国大会でも活躍した選手です。
彼と子どもたちの試合を見ながら話をしました。
私が、
「お前のネットプレーを子どもたちに教えてやってくれよ。」
とお願いすると、
「僕は感性でやっていたので、それを伝えることは難しいですね。」
と言います。
確かに、感覚や感性というものを、言葉にして伝えることは難しいことです。
私は感性がないので、それを理論的に説明できないものかと考え、何とか教えています。
こうした素晴らしいセンスを持った選手が、伝えるべき言葉を持てば、きっと素晴らしい指導者になると思います。
彼らの子どもたちを見つめる目を見ると、その可能性を高く感じます。
私も負けてはいられませんね。
無いものねだりはできないので、自分なりのアプローチで真剣に教えていこうと思います。
明日も一日試合を見続けます。
子どもたちの可能性を感じることができればいいなあと思います。
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2009年03月25日
純粋な戦い(1576)
昨日まで愛知県の小学生大会が行われました。
男子シングルスでは、大貴が優勝、勇太が準優勝と素晴らしい成果を上げてくれました。
東海大会でも勝ち進んで、全国大会の切符を手にしてほしいですね。
この大会の全国大会は、7月の終わりに東京で開催されます。
とても雰囲気のあるクレーコートで行われる大会は、私が最も好きな大会です。
また、年齢の区別ではない、小学生というくくりで開催されるので、全国の小学生のナンバーワンを決めるという純粋性を感じます。
しかし、その県予選は、6ゲーム先取で行われます。
ちょっと前まではノーアドバンテージでした。
そういう方式で大会が運営されることに対しては、やはり違和感を感じます。
特に今大会は学校がある時に開催されたので、出席を優先して大会の出場を見送った選手も何人かいます。
小学生でテニスを始めて、この大会がデビュー戦であったり、小学生最後の戦いであったりするので、そこにすんなり参加できないのはちょっと残念に思います。
もちろん、運営をされている方は大変熱心に運営されています。
子どもたちのことを一生懸命に考えてサポートされているのでいつも感心させられます。
でも、私だったら、もう少し日程をうまく調整して、せめて1セットマッチで、できれば8ゲームで、そして、決勝は3セットか2セットマッチでと考えてしまいます。
他の県はどうなんでしょうか?
参加する人数が多いので、日程の調整もコートの確保も難しいことは分かります。
そう理解したとしても、もっと良い方法はないものかと考えます。
私が思うのは、純粋にその力を発揮できる場にしていきたいということです。
なかなかテニスに賭けるというのは難しいですが、だからこそ、素晴らしい戦いになるようにより良い方法を考えていかなくてはならないと思います。
子どもたちの純粋性を高めていく、そんな大会になればいいなあと思います。
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2009年03月21日
こことは違う(1572)
武田鉄也のラジオ番組で、
「教育とは、こことは違うことがある、ということを教えること」
と言った、昔の教育者の言葉を紹介していました。
そして、その本質は今も昔も変わりはしない、と説いていました。
私もそう思います。
いろいろなことを勉強することは、直接生活に関係なければ無駄に思えるかもしれません。
実際、私もそう思っていました。
しかし、人に何かを教えるようになって、いろいろなところに行く機会が増えると、その度毎に新鮮な感動とともに、自分の考えが変わっていくことがあります。
今までの自分とは違う何かを求める意識も深くなります。
今まで無駄に思えて無視してきたようなことでも、何か自分を変えてくれるきっかけはないものかと、再び探してみたりします。
私が海外遠征を進めるのはそういう意味もあります。
自分とは違う文化、歴史、環境に触れることで、そのことをもっと知ってみたいと思ったり、今までの考えや感覚を変えることができます。
自分の知らない世界を知ることは、不安もありますが、はっきりと違う世界があることを知ることで、自分の存在も確認できたりします。
テニスの世界は広いです。
自分の世界だけではない、違い世界があることを知り、それをもっと深めていこうとする意志を持ってほしいと思っています。
そういう意味で、アカデミーは教育活動でもあると考えています。
テニスを通して、大きく人間として成長していく、そんなアカデミーを作っていきたいと思います。
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2009年03月19日
カメラ発明記念日(1570)
私の車のカーナビは、その日最初にスイッチが入ると、その日の記念日が何なのかを教えてくれる機能があります。
時には、納豆記念日などのちょっと変わった記念日もあって笑えます。
今日は、「カメラ発明記念日」です。
今日の午前中に、小学校の卒業式で学校のない下の子を連れて、植物園に花の写真を撮りに行きました。
カメラ発明記念日に、何かの縁かもしれませんね。
昔の人は、大変苦労して写真を撮ったそうです。
そうまでして、後世に自分の姿を残したかったのかもしれませんね。
初めにカメラを手に入れた人は、その使い方が分からず、何年もの試行錯誤の上、やっとも思いで写真を撮ったという記事を読んだことがあります。
今は、簡単に写真が撮れますが、それでもそういう「思い」を持って撮っていきたいと思います。
今日は、先日購入したクローズアップレンズをつけてのマクロ撮影の勉強です。
ただ単に花を撮るだけであればそれほど難しいことではありませんが、近寄って花の一番きれいなところや特徴的な姿をマクロでとらえるのはなかなか大変です。
まず大切なのは、どういう角度で撮るのかということと、その構図です。
だから、いろいろと歩き回って、花を様々な角度から見てみます。
幸い、娘は写真を撮ること夢中になっているので、時間をかけても文句を言いません。
「うん、うん、これはラッキーなことだ」
本当にそう思います。
そして、何かぐっと感じる花を撮っていくのですが、マクロ撮影は、ピント合わせが非常にシビアで、何度撮ってもうまくピントが合いません。
これは、専門用語では「被写界深度」と言って、ピントが合う範囲が狭いからなんですね。
それでも、ちょっと苦しい老眼を駆使して、マニュアルでピント合わせに挑戦します。
しかし、いくらピントが合っても、手ぶれ補正もない、被写界深度の浅いレンズではどうしても手ぶれが起きてしまいます。
まあ、多少の手ぶれは味わいもあって、それなりに絵になったりしますが、やはりきちんとピントの合う写真が撮りたいものです。
私と同じNIKONのカメラを持って撮影していたおじさんにも聞いてみましたが、
「きれいな花が撮れればそれでいいんじゃよ」
と仙人みたいに応答されました。
そういう楽しみ方が自然かなと思いますが、やはり技術は高めていきたいと強く思います。
今、三脚のカタログとにらめっこです。
衝動買いにならないように(?)、しっかりと情報を集めてみたいと思います。
んっ?これが衝動買い?・・・そうかもです。
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2009年03月18日
二千四百球(1569)
昨日は名古屋国際高校が補習期間のためお休みでした。
寮生はテストを頑張った(?)ので、幸い補習もなく一日練習でした。
テスト明けからすぐにブルネイの遠征で、大きく環境の違うところでの練習と試合だったので、少し動きに精彩を欠いているように感じました。
こういう時は、いろいろな方法があると思いますが、やはりしっかりと身体を動かして、筋肉を目覚めさせるようなトレーニングが必要です。
こういうトレーニングを「アジャスメント(対応)・トレーニング」と私は呼んでいます。
比較的簡単な動きをしっかりとやりきるようなトレーニングを時間をかけて行うことで、筋肉に軽い疲労と張りのようなものを作り出します。
試合に向けての調整の時期なんかに良く行うトレーニングです。
このトレーニングを午前中の1時間30分ほどかけてみっちりと行いました。
なかなかこうしてしっかりとトレーニングを指導する機会もないので、子どもたちにとっては厳しいですが、良い時間だったと思います。
もちろん、これだけでは終わりません。
そこから、さらに1時間30分ほどのドリル練習を行います。
目覚めかけた身体に、さらに繰り返しの負荷を与えることで自分の感覚は蘇ってきます。
複雑なドリルではあまり効果はありませんが、簡単なドリルを時間をかけて行うことで、実際の打球動作に身体が順応していきます。
そのためのドリル練習は、もちろんボールを打つ方は大変ですが、球出しをする方もたくさん打つので結構疲れます。
昨日は、午前1時間30分、午後2時間のドリル練習で、合計2400球ほど球出しをしました。
実際はもうちょっとあったかもしれません。
これだけの球を出すと、さすがに腕は張って、ちょっと肘が痛いです。
子どもたちは、
「コーチは動いてないから楽チンじゃん!」
と言いますが、
「じゃあ、やってみろ!」
と言いたいですね。
ただひたすら球出しをすることがどれくらい大変か身をもって体験してみるといいと思います。
疲れます、それでもだんだんと動きが良くなってくるのを見ると、もっとやってあげなくては、という気持になってきます。
でも、無理は禁物!
適度な状態を探りながら昨日の練習は終わりました。
最後は腹筋と背筋のトレーニングで締めくくりましたが、何人かの選手は足がつって泣いていました。
まあ、これくらい身体をいじめてあげれば、感覚の回復は早いですね。
しっかりとストレッチをするように指示をしておきました。
本当は、ストレッチが一番必要なのは私ですね。
いたわりながら頑張りたいと思います。
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2009年03月16日
適応力(1567)
さすがに赤道直下の国から、初春の日本に帰ってくると寒さが身にしみます。
日焼けした顔が何となく不自然ですが、その内慣れてきます。
気温差20度以上にもかかわらず、ちゃんと適応して体調も崩してないところを見ると、ちゃんと適応していることに感心します(偉いぞ!→自分)。
海外の試合に参加すると、海外に居住している日本人選手やコーチとも会うことがあります。
今回の遠征ではシンガポール在住のコーチが参加していました。
シンガポールはブルネイよりも時には暑く、レッスンもその暑さが何よりも大変だと言っていました。
しかし、長い期間住んでいると、特別ケアをしなくても日焼けに強くなったり、暑さに順応するそうです。
もちろん、多少の日焼けはしますが、私のように真っ赤になってひいひい言うようなことはなさそうです。
ここでもちゃんと適応できているんですね。
適応力、これはすぐに慣れるという力です。
暑さや気候の違いなどもそうですが、コートサーフェイスやボール、海外で戦うためには随分と違う環境で試合をしなくてはなりません。
その違いに慣れる力というのは、どんな時も自分の力を発揮できる力と言い換えてもいいのかもしれません。
日本の選手は、いつも同じような環境で戦うことが多いので、この適応力は決して高くはありません。
もちろん、その力を高いレベルで持っている選手はいます。
そのシンガポールのコーチとも話をしましたが、選手として大きく飛躍する選手は、「ちょっと鈍感」な方がいいかもしれないということです。
環境が違い、食事が違い、いろいろなことがストレスとなる状況においても、何てことのない顔で平然とすり抜けていくちょっとした鈍さは、適応力が高いということです。
そういう意味で、日本の子どもたちはセンシティブな子が多いような気がします。
また、テニスはワールドワイドなスポーツで、海外を転戦するのが当たり前のスポーツです。
多くの外国人選手は、それをごく普通の感覚として持っています。
日本の子どもたちは、そこで少し気持ちを高めすぎてしまったり、引いてしまったり、意識しすぎてうまくいかないことが多いように感じます。
センシティブであることが良いとか悪いとかいうのではありませんが、テニスにおいては、高い適応力が必要で、そのためには過度にセンシティブでない方が好ましいように思います。
どんな状況でも、堂々と戦い抜く、そんな選手に成長してほしいと思います。
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2009年03月14日
流れをつかむ(1565)
ブルネイ遠征6日目
ダブルスの2回戦を戦った綾と晃子でしたが、肝心なところで強気なプレーができずに惜しい敗戦となりました。
いつもよりは積極的なプレーはできていたと思いますが、まだ「足りない」ということです。
ポイントを失う事に対する「恐れ」を振り切れていないようなプレーに見えます。
相手もそう感じるはずです。
そうなると互角の技量であってもギリギリの勝負では圧倒的に不利になります。
これから大きなプレッシャーのかかる試合が多くなりますが、「それ」を振り切った時、はじめて大きな可能性が開けてくると思います。
コンソレの2回戦を戦った翼は、1回戦と同じような展開でしたが、要所で弱気なプレーが目立ち、惜敗しました。
攻撃力を磨く、これは成長のためにもっとも大切なポイントです。
高い意識を持って臨んでほしいと思います。
同じくコンソレの2回戦を戦った隆雅は、相手の攻撃をうまく凌いで、チャンスを作る場面はたくさんありましたが、そのポイントを攻めきれず、4-8で敗れました。
良いフットワークを持って、相手の攻撃を粘り強く返球することはできるので、そこからテンポの速い攻撃が展開できるようにしていかなくてはなりません。
ショット威力を磨くことを課題として練習に取り組んでほしいと思います。
試合には流れがあります。
流れはたった一本のショットから生まれますが、それを引き出すためには、そこに至るまでにどういう意識を持っていたのかが大切です。
苦しいラリー戦の中で生まれたチャンス、それを思い切って打ちこんでエースを決め、流れを引き寄せる、そういうことはあります。
反対に、そのチャンスを生かせず、そこから一気に崩れることもあります。
その差は何なのでしょうか。
それは、「積み重ねのエネルギー」です。
たったひとつのチャンスボールに過ぎませんが、それを渾身の思いを込めて打ち続ける、失敗しても、後悔しても、その時は流れを失っても、果敢に挑む姿勢、「そこ」からしかチャンスをものにすることはできないと思うのです。
「プラトー」という言葉があります。
練習してもなかなか上達せず、成績が伸び悩んでいる時期のことを言いますが、この時期に、高い意識を持って、めげずにやり続けることで「ブレークスルー」が起こります。
そういうエネルギーを蓄える時期だということができます。
ひとつのチャンスをものにして流れを作れるかどうかも、これと同じです。
うまくいかなくても、積み重ねっていく意識が大きなエネルギーとなって、「ここ」というポイントで素晴らしいエースを奪うことができたり、ラッキーショットが生まれたりします。
こういう力を持っている人間が、より大きな流れをつかんでいきます。
本当の強さを身につけていきます。
多くの選手を見続けてきて、強くなっていく選手はこのエネルギーが大きいということを感じますね。
今は小さなエネルギーしかなくても、積み重ねによってエネルギーは大きくなっていきます。
エネルギーが小さいとすぐに崩れそうになりますが、その時に選手を支えていくこと、これがコーチのもっとも大切な仕事になります。
明日でこの遠征も終わり、日本に帰国します。
成果があったのかどうかは分かりません。
それは、この遠征に参加した子どもたちが、これからの練習でどれだけのエネルギーを積み重ねていって成長するかどうかにかかっているからです。
遠征は大変疲れます。
しかし、大きなエネルギーを使う分だけ、エネルギーが無くなってしまうのではなく、それがやる気や向上心などの大きなエネルギーを生み出すための布石になります。
今回の遠征が大いなる布石になることを願っています。
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2009年03月13日
集中するとうまくいかない(1564)
ブルネイ遠征5日目
女子ダブルスの1回戦を戦った綾と晃子の組は、序盤こそリズムに乗れずにミスを繰り返してリードを許しましたが、徐々にペースを取り戻してストロークで押し気味にゲームを進め、6-3、6-2でマレーシアとフィンランドの組を退け、明日の2回戦に進みました。
まだ思い切ったショットが少なく、ストロークからの展開しか作れませんが、リスクを恐れない思い切ったプレーを課題にしてほしいと思います。
同じくダブルスの1回戦を戦ったゆり子と南奈は、相手の速いボールに対応できず、リカバリーショットをことごとく叩かれてリードを許し、簡単にファーストセットを奪われました。
セカンドセットに入って、徐々に対応できるようになり、互角のストローク戦からポイントを奪って食い下がりますが、最後は振り切られて敗退しました。
もっと強い気持ちで戦えば自分たちの良いところが出せるのに、それを出し切れていないと感じることを残念に思います。
技術の差を強い精神力でカバーするぐらいのものを出せるようにしなければこの世界では戦えません。
そのことを強く自覚しながら練習してほしいと思います。
コンソレの1回戦を戦った翼は、粘り強くラリーをつなげ、相手に後半食い下がられましたが、何とか振り切って今大会の初勝利を挙げました。
まだ攻撃をする意識が低く、単純なラリー戦に終始することが多いので、ネットプレーに積極的に出るなど、攻撃の幅を広げることを意識してほしいと思います。
夕方から雨になり、本日行われる予定だったコンソレとダブルスの2回戦は明日に順延になりました。
試合になるとどんな選手もある程度の緊張感があり、その事によって集中力は高まります。
それは、自分の能力を引き出すためにとても大切なことですが、そのことによってうまくプレーできなくなってしまうことがあります。
それは、練習で「それ」を作り出すことができないからです。
「練習では出来るのに」という選手がいます。
練習ではリラックスして、うまくパフォーマンスできていると錯覚しています。
そういう選手が試合になって、
「このポイントを取らなければ」、
「ここに打たなければ」、
と強く思って、心身ともに緊張感が大きくなると、今までの練習との間の違和感が大きくて、うまくコントロールできなくなってしまいます。
集中はしています。
しかし、集中するということに「身体」が慣れていないのです。
自分の集中力と身体の動きのアジャスメント(対応)によって、はじめて身体は自分のイメージ通りに動きます。
そういう練習をしなければなりません。
特に遠征では、練習時間が限られます。
しかし、テニスをすること以外に意識を向けることは少なくなります。
だからこそ、集中して「身体を動かす」ことをトレーニングしなければもったいないと思います。
この遠征を通して、子どもたちにはそんなことを学んでほしいと思います。
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2009年03月12日
悔しい負け方(1563)
ブルネイ遠征4日目
綾の本選の2回戦は第1シードとの対戦でした。
さほど威力のあるボールではなく、しつこくラリーを続けながら、時折思い切ったショットで攻撃する同じようなタイプの選手です。
打ち込みのショットに安定性を欠くので十分チャンスがあると思っていましたが、出だしはうまく対応できず、あっという間にファーストセットを奪われました。
セカンドセットに入ってからは落ち着きを取りし、鋭い切り返しのショットも決まり出してリードを奪う場面もありましたが、チャンスボールの打ちこみでのミスが多く、4-6でセカンドセットを落として敗退しました。
また、相手を追い込んだ場面でドライブボレーなどで積極的に攻撃するという課題も全く果たせず、悔しい敗戦となりました。
悔しい敗戦は、負けることではありません。
全力を出せなくて負けることが悔しいのです。
全力を出せない原因は大きく2つあります。
ひとつは、全力を出し切るための準備が足りないということです。
試合前の練習は十分に時間があるわけではありません。
ウィンブルドンでも45分程度の練習時間が与えられるだけです。
その短い時間にどれくらい集中力をもって練習をすることができるのかがとても大切な準備になります。
昨日の朝の練習ではそれができていなかったので厳しく怒られることとなりました。
しっかりと反省してほしいですね。
もちろん、試合前のウォーミングアップは大切な準備です。
今回の遠征に参加した選手も十分に自立してできているとは言えません。
それで試合になって動くことができなくて敗退するのは実に愚かなことです。
まだ、その意識が低いと言わざるを得ません。
そして、道具をきちんと管理することです。
暑い中にバッグを放っておいてはテンションの緩みは大きくなります。
道具を大切に扱う意識が高いほど、準備はうまくいくものです。
こうした準備を当たり前のように行うことで、全力を出せるようになります。
それでも負けることはたくさんありますが、少なくとも準備が不足して負けるよりは爽やかな気持ちになれるはずです。
そうした敗戦は、それが経験となって強さの基盤を作っていくものだと思います。
ふたつめは、トライすることを怖がった試合をしてしまった時です。
試合に負けることを恐れ、思い切ったショットを打てなくなることはあります。
トライすることを恐れ、ただ相手のミスを願うようになります。
そうした弱い気持ちに支配されて負けてしまったとき、悔しさは大きくなります。
恐怖を振り払い、思いを切ってトライする選手が大きく成長することを忘れないでほしいと思います。
今日、この遠征で初めてのミーティングを行い、このことについて話をしました。
明日の練習からきちんと準備をしている子ども達であってほしいと思います。
ダブルスは、男子の1回戦のみ行われ、隆雅と翼の組は、ストローク戦では互角の打ち合いを見せるものの、サービスとレシーブの技術の差が大きく、簡単に相手に追い込まれる場面も多く、2-6、2-6で敗退しました。
まだまだ技術レベルが低いと感じることは多いですが、少なくとも堂々と戦うことで試合において自分の力を発揮できるようになってくるので、意識して行動や態度をコントロールすることの大切さをアドバイスしました。
ここでも、「強さを表現すること」は、強くなるために何よりも大切であることをしっかりと認識してほしいと思います。
明日からは女子のダブルスとコンソレも始まるので、確認したことを意識しながら、全力を出し切ることを期待したいと思います。
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2009年03月11日
強さを表現する(1562)
ブルネイ遠征3日目
本戦3日目は男子1回戦の残り試合と女子の2回戦が行われました。
14歳以下の大会で対戦し、完敗したことのあるフィリピンの選手と戦った隆雅は、緩いボールを有効に使って相手選手のミスを誘って、苦しい場面でも果敢に攻める姿勢を示して互角に渡り合い、ファーストセットをタイブレークの末に奪いました。
しかし、セカンドセットに入るとスピードアップした相手のボールに対応が遅れ始め、焦りから無理な強打を繰り返し、2セットを続けて落として敗れました。
戦術面をよく考えてプレーできたことは評価しますが、サービス力の強化と打ち込みのスピードアップはどうしても身につけなくてはならない技術であると感じます。
日本人選手を相手に2回戦を戦った綾は、ラリー能力の差を示して危なげなく勝ち上がり、明日第1シードとの対戦です。
鋭いショットを放ちますが、荒削りなプレーには隙も多く、チャンスはあると思います。
シード選手との対戦となった晃子、ゆり子、南奈はショットの威力、コントロールともに差を感じさせる内容で、ほとんどゲームを奪うことなく敗退しました。
ショットの威力やコントロールの能力に差があるのは仕方のないことですが、戦う姿勢で差を感じることを残念に思います。
今日、素晴らしい姿勢で戦う日本人選手を見ました。
追い込まれても果敢に攻める姿勢、一球、一球に魂を込めて打ち続ける気迫に思わず見とれました。
まだ技術的には未熟な点も見られますが、戦う姿勢においては誰よりも素晴らしいものを持っていると感じさせます。
私が子どもたちに求めるものは「これ」だということを改めて強く認識しました。
もともと備わっている素質なのか、経験を通して培った能力なのかはよく分かりませんが、それが未熟であると感じるのであれば、それを求めて練習を重ねなくてはならないと思います。
まずは強さを表現する訓練が大切です。
凛として戦う、そんな感じかもしれません。
本気の強さは行動に表れます。
本気で強くなる、その意識を高めてほしいと思います。
明日はダブルスが行われ、明後日からコンソレも始まります。
この試合で今まで以上の強さを表現することができればいいと思います。
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2009年03月10日
選択する力を高める(1561)
ブルネイ遠征2日目
昨日から始まった本戦で、ゆり子、晃子、優、翼が1回戦を戦いました。
インドの選手と戦ったゆり子は、相手の強いサービスに押されながらも、うまくラリーを続けて互角の展開になりましたが、中盤の大切なポイントで思い切ったショットを打ちきれなくて相手をリズムに乗せ、3-6でファーストセットを落としました。
課題の「思い切り」が十分に発揮できないことは不満ですが、セカンドセットからは粘り強いストロークに時折攻撃的なショットを織り交ぜ6-0で取り、そのままの勢いでファイナルセットを6-2で奪って勝ち上がりました。
まだまだ強気なプレーは表現できてはいませんが、集中力を切らすことなく粘り強く戦えたことを評価したいと思います。
フィンランドの選手と対戦した優でしたが、ラリーのリズムをつかめず、ファーストセットはあっという間に1-5まで追い込まれました。
そこからは、開き直ったようなショットが決まりだし、相手の焦りを誘って4-5まで挽回しますが、ここでもサービスの安定を欠いて4-6で落としました。
セカンドセットも同じような展開で、素晴らしいショットでエースを奪いもしますが、単純なラリーミスを繰り返し、2-6で落として敗退しました。
練習では比較的安定したショットを打つことができますが、試合になると自分のショットに対するこだわりが強すぎて、それがうまくコントロールできないと安定性を欠いて敗れるパターンが多いと思います。
相手に対してどのように攻めたら効果的なのかをよく考えてプレーできるようにならなければなりません。
ブルネイの選手と対戦した晃子は、力の差が大きく、相手に付け入るすきを与えず、1ゲームも落とさずに明日の2回戦に進みました。
調子の上がらなかったバックハンドも少しづつ上向いてきたようで、明日のシード選手との対戦が楽しみです。
翼は今日のラストマッチで第2シードのインド選手との対戦になりました。
序盤は緊張からか単純なミスを繰り返して0-3になりますが、ここから集中力を取り戻した粘り強いラリーで相手のミスを誘い互角の展開に持ち込みます。
相手選手は、思うようにプレーできない苛立ちをコントロールできず、集中力を欠いたプレーでミスを繰り返しますが、大切なポイントで力みの目立ち始めた翼のショットが乱れ、3-6でファーストセットを落としました。
セカンドセットも粘り強くショットを拾って食い下がりますが、ストロークの安定感と配球では相手選手が少し上回り、なかなかゲームを奪えず、2-6でセカンドセットを落として敗退しました。
ラリーの能力は向上してきているので、緩急と配球を考えたプレーで対応できるようになると良いと思いますが、最後まで高い集中力を維持してプレーできたことを高く評価したいと思います。
昨日の試合を見ていて感じることは、自分の状態や相手の力に応じて的確にショットを「選択する力」が必要だということです。
以前、「強くなりたいあなたに贈る100の法則」の中で、「選択する力」として、
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<勝負師としての感性を磨く―勝負するこころ>
嶋田出雲(「スポーツに強くなる方法」不味堂)は面白いことを書いている。
「スポーツにおいて何をしてよいか分からないほど不幸なことはない。
賭けられないのは無知だからである。
囲碁、将棋、麻雀の面白さは、誰でも一回一回多くの選択肢があり、その強さは「選ぶ力(ベスト・チョイスの力)」にある。
これは人生もスポーツも同様である。そのため、賭けの力が勝負(幸と不幸)の分岐点になるといっても過言ではないだろう。」と。
テニスはもちろん勝敗の着くスポーツである。
そして、圧倒的な技量の差がある場合を除いて、競り合いの中で勝敗を決するのはこの「賭けの力」である。
私の指導する選手にも、当然、勝負強い奴と勝負弱い奴はいる。
勝負強い奴は、「よくこんなところで勝負にいけるなあ」というところで思い切って攻めたり、相手の攻勢に対して辛抱強く防御したり、その判断が適切であると感じる。
嶋田は、「賭けの力」として、過去の経験や成績(データ)から確率の高いものを選んで実行する確率の力、攻守待の使い分けの力、攻め手のレパートリーの力、深さ、正確さ、速さが勝負を決する読みの力、賭ける根拠を引き出す情報の力を挙げている。
まさにその通りだと思う。
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と書きました。
まさに「これ」が足りないと思うのです。
自分が素晴らしいショットを打つことは大切なことですが、それよりも大切なことは相手のテニスを十分にさせないことです。
そのためには、状況に応じて「選択する力」を磨いていかなくてはならないと思います。
明日は、隆雅が1回戦、ゆり子と綾、南奈、晃子が2回戦を戦います。
相手と戦うために自分がどうすべきなのかを判断する力がどれくらいあるのかを見たいと思います。
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2009年03月09日
うまくいかない時にこそ気持ちを高める(1560)
ブルネイ遠征1日目
男子、女子ともに本戦からの出場になりました。
無事にサインインを済ませ、と言いたいところですが、大きなトラブルがありました。
実は男子は予選からの出場予定でしたが、いつもは日曜日にサインインをして月曜日から始まる予選が一日早くなっていたのです。
要項を確認したつもりでいましたが、前回大会の要項だったようで大きな見落としです。
そこで、大会のレフェリーに掛け合い、何とかダブルスだけでも出場をお願いするつもりでしたが、コートの回収を行ってドロー数が増えたこともあって、全員本戦からということになりました。
実にラッキーな話で、結果オーライですが、こういうことはあってはならない話ですね。
前日は申し訳ない気持ちで一睡もできませんでしたが、何とか大会に参加することを感謝して精一杯のサポートをしていこうと思います。
昨日は2時間ほどの練習を行いましたが、何度かこの大会を経験している選手は、比較的対応も早く、動きも軽快に見えました。
初めてこの大会に参加する選手も、多少の緊張感を感じながらも集中力を持って自分のできることをしっかりとやっていました。
海外の遠征は、コートサーフェイスはもちろんのこと、使用するボールや、気候なども大きく違うことが多いので、慣れるまでに時間がかかるのが普通です。
そんな時に、うまくできないことを嘆く選手がいます。
そうやって自分の気持ちを落としてしまうことが一番大きな問題であることに気づいていません。
うまくいかないからこそ、もっとフットワークを使って動くようにするとか、ペースを変えながら調整するとか、いつも以上に高い集中力をもって臨めなければなりません。
強い選手はそういうことを当たり前にやっているように思います。
そういうことを含め、どういう考え方を持って試合に望めば良いのかということを学んでほしいと思います。
今日は、ゆり子、優、晃子、翼の試合が組まれ、翼は第2シードとの対戦です。
厳しい戦いになると思いますが、その中で自分のできることを精一杯やりきってほしいと思います。
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2009年03月06日
海外遠征(1597)
明日から海外遠征に出ます。
毎回そうですが、遠征に出る前は何とも言えない緊張感があります。
まずは、遠征中のトラブルに対しての心配です。
特に、前回は、宿泊などの関係で若干のトラブルがあったので、今回のは少し慎重になっているように感じます。
次には、しばらく日本を留守にするので、その間のレッスンや仕事の関係で不備がないかどうかの心配です。
自分がその場にいれば解決できることであっても、それができないというのは大いに心配になります。
それでも遠征に出るのは、子どもたちに遠征の経験を通して、テニスに対する「思い」を深めてもらいからです。
「思い」を深める、というと抽象的ですが、もっとテニスを好きになる、もっとテニスを頑張る気持ちを強くする、ということです。
海外に遠征に出ることは、今までの自分のテニス観とは違うものに触れることができます。
テニスに関しては、日本は少し特殊な環境にあるので、そ「世界」しか知らないと、それが当たり前になってしまいます。
太郎や可菜が海外で活躍しているニュースなんかを見ると、多くの子どもたちにこの「世界」を知ってもらいたいと思います。
私は、遠征を通して、もっと大きなイメージを持ってもらいたい、そう考えています。
人間はイメージによってその能力を発揮することができます。
より大きなイメージ、目標を持つことは、例えそれが達成できなくても、少なくとも能力の向上に役立つわけです。
今まで、いったい何回ぐらい海外遠征に出たのかを数えようと思いました。
一番初めの遠征は、今回の遠征先であるブルネイです。
大きな緊張感を覚えたのを忘れません。
それから数えて、子どもたちを連れて出た遠征は、20数回にもなります。
緊張感は薄らいできますが、子どもたちに「思い」を深めてもらいたい、その気持ちは変わりません。
準備もすぐにできるようになりました。
遠征の申請などもスムースに行うことができるようになりました。
現地での行動も大きな問題ありません。
でも、何とも言えない緊張感があります。
それは、子どもたちが、どんな「思い」を持ってくれるのか、それが分からないからかもしれません。
よく分からないものではあるけれど、だからこそ全力でサポートする、その気持ちがあれば大丈夫、そんな気がします。
帰国した時、笑顔で帰ってこられるように頑張ってこようと思います。
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2009年03月05日
全力を尽くす(1596)
「全力を尽くす」ことができない選手がいます。
「全力を尽くす」というのは、「全力でやる」よりももっと自分に厳しい姿勢を持っているということです。
その時にやれることをすべてやりきる「覚悟」のようなものが必要で、それをやり続ける強い意志がなくてはならないと考えます。
尽くしてしまうと、後のことができなくなるので、少しセーブしながらと考えるのが普通です。
その隙に自分の弱さを見せてしまいます。
こうした姿勢でしか練習できない選手にブレークスルーは起こりにくいですね。
錦織選手が、デ杯で戦う心意気を、
「日本を代表して戦うことを誇りに思います。」
と語っていました。
小さい頃から彼を知っていて、ウィンブルドンなどで実際の試合を見ていると、彼はまさに「全力を尽くす」才能を持っていると感じます。
いい意味で後先を考えず、その時に全力を尽くすことができるからこそ、大きく羽ばたいているのだと思います。
これがスポーツ選手にとって一番大切な才能です。
苦しい練習が終わって、立ち上がれないくらい頑張り続けることができる選手、そんな選手に成長してほしいと思います。
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2009年03月03日
感性を磨くトレーニング(1594)
毎日、アップしている写真を褒められることは嬉しいことです。
褒めていただいた方へのコメントとして、このように書きました。
*******************************************************
写真はメッセージというコラムを読んだことがあります。
「単に被写体を写すだけではなく、なぜ「ここ」に「心ときめいたのか」をメッセージとして伝えることが大切なことです。」
と綴っていました。
まさしくそうだと思います。
何気なく見ている風景の中に、「これだ!」と心揺さぶられるものがあります。
それが何なのかは良く分かりませんが、何かを感じることは確かです。
それをうまく写真で表現できればいいのですが、まだまだですね。
でも、できるだけ素直に、思いのままに撮っていこうと思っています。
*******************************************************
写真を撮るようになって、見方、感じ方は確かに変わってきました。
日曜日の午前練習の時、子どもたちがウォーミングアップしている間に、近くの池の周りをカメラを片手に散策するのが習慣になりました。
毎週、巡っているので、何も変わったことがなく、同じような被写体しかないので撮る気もなくなってしまうだろうと思うかもしれませんが、毎回、何かを見つけて写真を撮ります。
何気なく歩いていて、ふっと閃くというか、感じることがあるんですね。
子どもたちからは、
「そんなもの撮って何が面白いの?」
と聞かれます。
面白いかどうかは分かりませんが、「ぐっ」と興味をひかれるのは事実です。
だから、飽きることはないんですね。
コメントしたように、まだまだですが、「感性を磨くトレーニング」として続けていこうと思います。
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2009年03月02日
コーチという仕事(1593)
「コーチは、どこで働いているの?」
今日のレッスンで、ある子どもに聞かれました。
「えっ、今、働いているじゃん。」
「これは仕事じゃないの?」
「これは仕事じゃない!」
だそうです。
数年前も同じように、
「コーチはいつ働いているの?」
と聞かれたことがあります。
上の娘が小学校の時に、「家の人の仕事」という作文が宿題で出ました。
その時、娘は、
「パパは何やってるの?」
と聞いてきました。
テニスコーチの仕事もそうですが、スポーツの指導という職業はなかなか認識されないようです。
職業とは、
「生活を支える手段としての仕事。職。」
「生活を支えるに足る、特殊な技能や専門」
とあります。
「特殊な技能や専門」とあるならば、スポーツの指導は、まさしく職業と呼ぶにふさわしいと思います。
しかし、職業とは、会社に就職する、というイメージが強いので、それから離れたイメージのある職業は、子どもたちに理解するのが難しいのかもしれません。
でも、私は、
「大変ですねえ。」
と聞かれた時、
「遊んでいるみたいなもんですから。」
と答えるようにしています。
考えてみれば、自分の好きなことをやって、遊んでいるような気持ちで楽しみながら生活しているのですから、幸せだなあと思います。
子どもたちに何と思われようとも、
「この仕事は、とっても素敵な仕事ですよ。」
と、胸を張って言える自分を嬉しく思います。
でも、ちゃんと「仕事」・・・してますよ。
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2009年02月28日
なぜ、飽きるのか(1591)
練習ですぐに集中力を切らしてしまう選手がいます。
これは、練習に「飽きた」ということです。
写真を撮るの「飽きる」ことがない写真家の話をしました。
その人は、良い写真を撮るためにそれこそ何時間も待つそうです。
それで、
「大変ではないですか?」
という、インタビューに答えて、
「花に愛情があれば苦にはなりません。」
「その時にしかない花の表情を撮るためには、愛することが何よりも大切です。」
と言っています。
テニスを大好きでいられるかどうかが何よりも大切だということですね。
もちろん、練習は楽しいことだけではありません。
苦しいことのほうが多いに決まっています。
でも、それでも頑張ることができるのは、テニスが好きだからです。
この気持ちが強ければ「飽きる」ことはないですね。
私は何年もテニスを教えてきました。
「飽きる」ことはありません。
それは、写真家の言葉を借りれば、
「その時にしかない子どもたちの輝きを導くために、愛することが何よりも大切です。」
ということです。
すぐに「飽きて」しまう子どもたちには、テニスをもっと好きになってほしいと思います。
好きになれば、どんな時でもトライします。
好きになれば、苦しくても耐えることができます。
好きになれば、ほんの少しのことで感動します。
「飽きる」ことは・・・ありません。
そんな気持ちが高まるように教えていきたいと思います。
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2009年02月26日
クローズアップ(1589)
えっとですね、またまた買ってしまいました!クローズアップレンズです。
何度も言いますが、衝動買いではありません!・・・多分。
実は、これは、レンズと言っていますが、通常のレンズの前にフィルターのようにして装着するタイプのレンズです。
これを着けると、被写体により近づいて撮ることができるので、被写体を大きく写すことができます。
そのような目的のために専用に設計されたマクロレンズと比べてはいけないのかもしれませんが、なかなかのものです。
この前買った、50mm、F1.4の写りが素晴らしいので、このレンズでいろいろなものが撮りたくなりました。
そのままでもいいのですが、これから咲き誇る花たちのいろいろな表情を写し撮りたくなってきます。
かといって、最新のマクロレンズを買うのはちょっと、と考えていたところ、このレンズの存在を知ったわけです。
値段も手ごろで、フィルター感覚で気軽につけて撮ることができるのはいいですね。
早速、いろいろなものを撮ってこようと思いましたが、この時期なかなかいい被写体がないのが悩みです。
でも、このレンズを50mm、F1.4のレンズに着けて、被写体を探し歩いていると、今まで気にも留めなかったものに心惹かれたりします。
頭の中に、クローズアップされた被写体をイメージしているので、いつもと同じような場所であっても観る感覚が違います。
ある花の写真家が、
「飽きることなどありません。花はいつも違う表情を見せてくれます。その表情を写し撮ることだけを考えていれば、同じような写真はありません。」
というようなことを言っていました。
人間は日常化してくると、いつも同じと「錯覚」してきます。
それは、自分自身の観点が留まっている証なのかもしれませんね。
レンズを変えれば観る目は変わる・・・。
時々自分のレンズを変えて、観る目を変えていかなくてはいかないのかもしれません。
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2009年02月24日
声が出ない(1587)
打ち込みなどの練習で、打つ時に「声が出ない(声を出さない)」選手がいます。
できるだけ強いショットを打つことが目的の練習なので、全力で打とうとすれば、自然と「声は出る(息を強く吐く)」ものですが、それができません。
疲労による筋力低下を観察する実験で、筋力が低下してきた時に大きな声を出すと筋力が一時的に高まることが報告されています。
これは「シャウトの効果」として知られています。
「ここぞ!」という時に、強い力を出すために「声」は大変大切であることを示しています。
強いショットを打つために声を出して全力で打とうとすると、かえって力んでしまってうまくいかないのではないか、と思われるかもしれませんが、「声を出す」ことでそれをうまく調整しています。
声が出せずに、息が詰まった状態で大きな力を出そうとすると、力みが大きくなってスイングのバランスを崩します。
そういう選手は、うまく自分のテンションを上げられず、マイナスの身体表現を取ることも多いので、持っている力をうまく引き出せないことが多いですね。
「ガッツポーズができない」と書きましたが、それは「ここ」からつながっています。
私は以前、トップ選手の試合中の行動について調べたことがあります。
そのすべての選手が大切なポイントでは声を出して打ち、ポイントを取った時にはガッツポーズなどの行動を取っていました。
その行動には個人差がありますが、多かれ少なかれ、行動の変容はあるわけです。
私はテニスという競技の特性を考えれば、このような行動を取ることが適正だと考えています。
戦いの場面では、緊張した時でもいかに自分の力を出し切れるか、ということが勝敗を決めます。
そのための訓練として、「声を出す」ことはとても効果が高いと思います。
昨日の練習でも、そう注意をして練習をさせた選手がとても良いショットを打っていました。
「このショットが打てればトップ選手になることも夢ではない」と感じさせるものです。
そんな雰囲気を作り出すための必須のアイテム、それが「声を出す」ことなのかも知れません。
これからも、スポーツ選手として、その力を最大限に引き出して戦うことができるように、いろいろと工夫しながら教えていこうと思っています。
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2009年02月23日
ガッツポーズができない理由(1586)
よく、子どもたちに「なんでガッツポーズできないの?」と聞くことがあります。
素晴らしいショットを決めても下を向いたり、無表情な子どもたちの多いことに驚きます。
私たちコーチは、そんな時、
「自分の気持ちを高めることができないで、どうして勝つことができるんだ!」
と叱咤することもあります。
そんな時、剣道ではガッツポーズをとると一本が取り消しになるという話を思い出しました。
また、あるコラムに
「技を掛けた時に審判を見る事や、勝った時に大袈裟にガッツポーズをする事は単に「ポイント制スポーツ」としての柔道ではよろしく、...しかし、「武道」としての柔道、つまり嘉納先生が世界に広めたかった「日本の心」を伝承するものとして僕は認めたくありませんね。
理由はちゃんと説明できますよ。
まず簡単な理由。
技が決まった時、相手を投げた時、...その時相手は既に死んでいますか?...。
たとえポイントが決まっても、試合が終わっても、もしも相手が「参っていなかったら」、反撃してきたらどうしますか?。
これを武道では広く「残心」と言い、真剣で切り捨て、倒れた相手にでも気を抜かず、刀で低い構えを倒れた相手に取って、随分長い間これを維持します。
我が流派ではこれを「下段霞崩し」の構えで行います。
次に、武道での勝ち負けは一喜一憂するものではありません。
礼節を重んじます。
勝者は敗者に対し、心を一つにして精一杯戦った相手への礼儀として笑ったり喜んだりしません。
これが謙虚と言う事です。
今時分は相撲でも勝って笑う力士がいますが、日本の文化はもう既になくなっているのかも知れませんね。
ま、今一番こういった日本的精神世界を感じるのはイチローくらいですか。」
と書いてありました。
多くの子どもたちが、
「ガッツポーズを取る」ことができないのは、
実は薄れてきたとはいえ、「武士道の精神が文化的に身体に刻み込まれているのかもしれない」、
などと考えていましたが、
どうも最近の子どもたちが「ガッツポーズできない」のは、こういう日本伝統の武士道精神的に考察するものではないようです。
もし、武士道精神が薄れ揺らいでいるのなら、もっと派手にガッツポーズする子どもたちが増えてきてもおかしくありません。
これは社会的な構造変化に深く関係しています。
ここでは詳しくは書きませんが、武士道精神とはあまり関係ないことだけははっきりしています。
また、対人スポーツであるが、接触スポーツではないテニスでは、頭にきて相手をどついたり、蹴り飛ばすような行為は、ネットが邪魔でできないので(もししたらそれはそれですごいことかも)、その精神的な安定を、自分のいる場所にしか求めることができません。
なので、声を出し、ガッツポーズをするなど自分の気持ちを鼓舞する行為が必要となります。
マサイ族のダンスのようなものかも・・・。
もちろん、イチローのように、そして宮本武蔵のようにより高い精神構造を身につけることが究極的な目標かもしれませんが、まずは、勝つために自分の気持ちを高めることを訓練したほうがよさそうです。
しかし、
「礼節を重んじます。勝者は敗者に対し、心を一つにして精一杯戦った相手への礼儀として笑ったり喜んだりしません。これが謙虚と言う事です。」
ということだけは忘れないようにしてほしいものです。
これを忘れると、単なる、「自己中」で「わがままで」、ついでに「アホ」な奴といわれてしまうので注意してください。
ガッツポーズは、冷静に、自分に向かって、謙虚に行うのが日本人的かもしれませんね。
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2009年02月20日
RAW(1583)
RAWというのは、「〈ものが〉原料のままの, 未加工の, 精製してない 」と意味です。
写真の分野では、撮像素子のデータを加工しないで、そのままのデータを記録することをいいます。
そうして記録したデータを後で加工して現像し、一枚の写真に仕上げていきます。
どんなメリットがあるのかというと、ホワイトバランスなどを後でどうにでも設定できるというのはそのひとつです。
ホワイトバランスとは、
基本的に写真撮影を行う際、フィルムカメラにおいては、大抵の場合、フィルムは日中の太陽光(デーライト)の色温度にあわせて作られている。
そのため、電球や蛍光灯のような人工の光、また太陽光でも曇天時や早朝においても色温度が変化するため、正確な色が出なくなる。
これはデジタルカメラにおいても同様で、適正な色温度が設定されていない場合、正確な色が出ない。
むしろデジタルカメラの方がはっきり影響が出る傾向にある。
こうした状況で色を正確に出すために、一定の色基準(純粋な白色もしくは18パーセントグレー)を基にして、デジタルカメラ内蔵の画像処理プロセッサ(画像エンジン)が判断し、適正な色を出すようにする機能がホワイトバランス機能である。
ということで、これが後で現像する時に設定可能になって、いろいろな雰囲気の写真を作ることができます。
もちろん、色合いやシャープネス、コントラストなどもできる限り元のデータを劣化させることなく変更することができます。
初めの頃は、「写真なんて見れればいいじゃん」と思っていたので、JPEGといって、後で加工しなくてもそのままで見ることができる形式でしか撮っていませんでした。
後で現像するという手間をかける必要はないと思っていました。
しかし、自分が撮った写真をより美しく見せたり、自分の印象のままに再現するには、このRAWデータを現像する方がメリットが大きいわけです。
そう考えて、最近ではRAWで撮ることが多くなりました。
確かに現像は面倒ですが、美しく仕上がってくる写真を見ることのほうが楽しみは大きいですね。
そんな時に、スポーツの指導もまさしくそうだなと思いました。
撮った写真の構図などは変えられません。
しかし、いろいろと手を加えることで、その写真が最も美しく見えるようにすることはできるのです。
持っている資質を変えることはできなくても、子どもたちの才能がもっとも輝くことができるように手を加えることはできます。
それがコーチの仕事なのかもしれません。
もちろん、最後は自分の力で羽ばたきますが、その手助けをうまくやってあげることができれば、きっと輝けるはずです。
そんな作業は根気のいる仕事ですが、根の気があれば必ず良いものができるという自信はあります。
そんなことを気付かせてくれる写真はやぱっりいいなあと思います。
より機能的なグラフィックソフトがほしくなってきました。
あぶない、あぶない・・・。
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2009年02月18日
涙を流す(1581)
ある新聞のコラムに、
「たまっているストレスを一気に解消してくれる<秘密兵器>もある。それは、何と『涙』で、特に感動による号泣が有効だという。」
と、「脳からストレスを消す技術」という本の内容を紹介しています。
試合で負ける、うまくプレーができない、など、スポーツはストレスが多いものです。
よく泣く子がいますが、そうやって「感情の浄化」のできる子は「ストレスに強い」ということができるのかもしれません。
ある曲の歌詞に、「涙の数だけ強くなれるよ」というのがあります。
他にも、涙を流すことで精神的に強くなると歌ったものは多いですね。
だから、感情を抑え込むのではなく、うまく感情を出すことができるような雰囲気を作ってあげる必要があります。
「大島コーチと話をしていると泣けてくる」と言われたことが何度かあります。
そういう雰囲気が作れているのかもしれません。
大切なことは、ストレスをためないこと、うまく付き合っていく、ということです。
また、「涙は女の武器」と言われることもあります。
人を陥れるために使われるのはかないませんが、ストレスに対する武器として使うのであれば良いのではないでしょうか。
まあ、いつの時代でも、男性は女性の涙には弱いものです・・・ね。
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2009年02月16日
道具を大切にする(1579)
良いカメラやレンズを買うと、何だか嬉しくなっていつでも持ち歩き、気が向いたらシャッターを押しています。
もちろん、練習にも持って行って、子どもたちの表情やスイングを撮ったりしています(さすがにレッスン中に撮ることはありませんが・・・)。
この前、試合にも持って行きましたが、見る試合がたくさんあるとなかなか写真を撮る余裕はないですね。
そして、写真を撮った時には、家に戻ってきて写真の整理やカメラのメンテナンスをします。
カメラやレンズについたほこりをブロワーという道具で吹いたり、液晶ビュー画面の汚れを丁寧に拭いたりします。
結構面倒ですが、これがまた楽しいのです。
よく考えてみると、私たちがテニスを始めたころは、みなラケットなどの道具をとても大切にしていたように思います。
木のラケットだったので、雨で湿気ると反ったりしますので、ちゃんとカバーを付け、中に乾燥剤などを入れていました。
何本か持つようになると、反りを防ぐ木の枠でできたプレスにラケットを挟んで持ち歩いていました。
私がこだわったのはグリップです。
人差し指にグリップテープの溝がうまく当たるように、何度も何度もグリップテープを巻き直します。
当時は、今のように優れたオーバーグリップなどないので、革巻きのグリップを丁寧に巻き直しながら使っていました。
また、グリッパーという道具があって、これはグリップの部分だけがある道具ですが、ちゃんと市販されていました。
でも、あまりお金がなかったので、使わなくなったラケットのグリップを切り落とし、それに同じようにグリップテープを巻いて授業中も握っていましたね(授業は聞いていたような、聞いてなかったような・・・聞かないでください!)。
そうやって道具を大事にすることを覚えていったと思います。
今は、良いものが何でも揃います。
小さな子どもでも何本ものラケットを持ち、颯爽とプレーします。
そのプレーに魅了されることは多いですが、試合の後、乱暴にラケットをしまい込んだり、バッグの中が煩雑だったり、グリップがぐちゃぐちゃに巻かれているのをまったく気にせずに使っていたりするのを見ると、もうちょっと丁寧に扱ってほしいなと思います。
イチロー選手は、自分の道具は自分でメンテナンスするそうです。
「自分の感覚は自分でしかわからないので、ちゃんと自分でやらなければならない」と言っていました。
こういう「感性」は大切ですね。
毎年、多くの子どもたちを連れて海外などに遠征に出ます。
その時、初めに言うのは「自己管理」です。
自分の持ち物をちゃんと自分で管理することは言うに及ばず、早めに睡眠をとる、ちゃんとストレッチする、怪我があればケアをして、試合前には十分に力を発揮できるようにアップをする。
こうした一連のことをしっかりとできる選手になるということです。
その「感性」を磨くためにもっとも大切なことが、「道具を大切にする」ということなのだと思います。
今日も何枚か撮ってきました。
なかなか良い写真を撮ることは難しいですが、「感性」を磨くためにちゃんと道具の管理をしようと思います。
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2009年02月15日
20年(1578)
今読んでいる本に、
「自分のコーチングが成功したかどうかは20年たってみないとわからない。
選手たちがやがて年齢を重ね、人間的に豊かに成長を遂げたことが明らかになったときにこそ、初めてそのコーチは競技場の内でも外でも、『真の勝者』としての評価をあたえられるのだから」
と、書いてあります。
コーチとしての成功は、競技の成績で決まるものではない、ということを明確に示しています。
昨今のテニス界を騒がす事件には大変残念な思いでいます。
競技の成果を求めすぎた結果なのかもしれません。
自分のコーチとしての評価は良く分かりません。
でも、自分の仕事が子どもたちの人間性の向上に寄与するものであったのなら、これ以上の喜びはありません。
あと8年で20年になります。
どんな評価を与えられようとも、その喜びのために一生懸命に仕事しようと思っています。
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2009年02月12日
新しい仲間?(1575)
昨日は午後の練習がなかったので、久しぶりに家族で出かけました。
午後からの日帰りなのでそう遠くへはいけませんが、イルミネーションで有名な「なばなの里」へ行くことにしました。
ここはガーデニングも有名なので、新しく買ったレンズや以前買った望遠レンスなどを持って、重いバックを担いでさえも出かける気持ちが高まってきます。
せっかくなので、子どもたちにもそれぞれカメラを持たせ、いろいろな角度から花や風景を撮るように言いました。
まあ、これは自分がゆっくりと写真を撮るための策でしたが、子どもたちは喜々として何枚も何枚も写真を撮っていました。
今回はイルミネーションがメインで、しかも夕方からは時折小雨が降る薄暗い雰囲気の中での撮影だったので、ちょっと難しかったかもしれませんね。
でも、子どもたちがカメラを片手に必死になって写真を撮っている姿を見ると楽しくなってきます。
カミさんからは「写真を撮っている姿が一緒!」と大笑いされました。
なかなか出かける機会もないので、写真を撮ることに興味を持ってくれて、「一緒に出かけよう!」と言ってくれることを期待したいと思います。
なんだか新しい仲間(?)が増えたみたいで嬉しくなってきます。
そうなると、子どもたちのために良いレンズを買わなくてはいけないかもしれません。
どんなレンズにしようか、今から考えていこうと思います。
えっ、もちろん、自分のでは・・・ありません・・・よ。
た・ぶ・ん・・・・。
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2009年02月10日
衝動(1573)
えっとですねえ、またまた買ってしまいました。
そう、レンズです!
50mmのF1.4の単焦点レンズです。
明るいレンズがほしくて、いろいろと調べていたところ、ある本屋で手にしたカメラ雑誌のレンズ大賞に輝くこのレンズがどうしてもほしくなり、衝動買いです。
今日、そのレンズが届きました。
朝から何枚も試写しまくりです。
リサイズしていない写真を掲載できないのがちょっと悔しいです(泣)。
今までのレンズに比べて、ボケの美しさがあって、対象が浮き出る感じはとても良いと思います。
この焦点距離のレンズ(ズーム)はもちろん持っていますが、描写の違いは歴然ですね。
初めてカメラを買った頃は、たくさんのレンズを買い求めてしまう、いわゆる”レンズ沼”に落ちることはないだろうと思っていました。
今はどっぷりはまっています(笑)。
なぜなんだろう、とちょっと考えてみました。
まずは、もっと良い写真を撮りたいという至極当然の欲求があります。
同じ焦点距離をカバーするレンズでも、解放値などによって映りはまったく違います。
写したい対象を撮るのにもっとも適したレンズがあるので、できればそれで撮りたいわけです。
最近は、高倍率ズームの良いレンズがありますので、大半はそれでまかなえてしまいますが、それに慣れてくるとちょっと物足りないところも出てきます。
それをカバーするのが、明るい単焦点レンズであったり、小さなものを大きく写せるマクロレンズだったりします。
それを使い分けて写し、その描写の違いに酔いしれるのは結構気持ちの良いものです。
もうひとつは、たくさんレンズを持っているという満足感です。
自分がこれだけ写真を撮ってきた、という歴史のようなものを感じるんですね。
もちろん、すべてのレンズを同等に枚数を重ねてきたわけではありませんが、それぞれに撮った時の思い出はあるわけです。
それを重ねることで、写真やカメラに対する「思い」も深まっていきます。
その「思い」を続けるためにも、新しいレンズを買う、という衝動的な行為が必要なのです(言い訳っぽいかも)。
衝動買いというと、なんだか計画性もない、浪費の代表のようなイメージがありますが、「これだ!」という「衝動」がある、ということはとても大切だと思います。
もちろん、何でもかんでもというわけにはいきませんので、「衝動」が大きければ大きいほど、その「衝動」を我慢する忍耐力もつくということです。
そして、何よりも、感性はその都度磨かれていくということです。
レンズが変われば、撮りたい対象が変わるだけではなく、カメラアングルや、ポジションも変わり、今までとは違う視点でものを見ることができるようになります。
スポーツの指導者は、そういう感性で子どもたちの可能性を探ります。
ひとつの見方、やり方ではうまくとらえることが難しいですね。
そんなことを写真を撮ることから学んでいます(えらい!)。
多くの読者の方は、「たんなる衝動買いじゃん!」と思っているかもしれませんが、そうではないんです!と強調しておきます。
では、またまた今からカメラを持ってお出かけしてきます。
ああ、忙しい!
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2009年02月09日
冬場のウォーミングアップ(1571)
寒い時に一番気になるのは怪我や体調を壊すことです。
せっかく一生懸命練習してきても、怪我や体調不良で試合に負けてしまうのがもっとも残念です。
コーチも、その点に関しては最大の注意を払いますが、毎回すべてを監督することはむつかしいので、各自でできるだけ管理をしてください。
冬場のウォーミングアップとトレーニングに関する注意点をロングウッドジュニアテニスアカデミーのホームページに載せておきましたので目を通しておいてください。
ウォーミングアップの基本的な考え方は、
①筋温を高める
②筋肉の柔軟性を高める
③関節の可動域を高める
④筋反応を高める
(そのスポーツ動作に多い運動要素を取り入れて、筋肉のその運動に対する反応を高めるように準備をする)
⑤全力の筋力発揮に対する耐性を高める
などを、できるだけ短時間にできるように工夫することです。
選手の特性は考慮する必要がありますが、基本的な考え方に違いはありません。
もちろん、寒いときほど長く入念にウォーミングアップを行うことは当然のことです。
私が、個人的にプロ選手のウォーミングアップを行う場合は、少なくとも30分は時間をとります。
そして、ウォーミングアップの基本的な考え方にのっとり、その選手の特性で、どの要素を重点的にアップするのかを考えながら指導します。
テニス選手は、筋持久力に優れている人が多いので、ある程度長い時間をウォーミングアップにかけても大丈夫な場合が多いです。
よく、「長い時間ウォーミングアップをすると疲れるから」ということを言う選手がいますが、そういう選手はぎりぎりの勝負で勝つことはむつかしいと思います。
最後の最後は体力が勝負を分けます。
ウォーミングアップで疲れるような体力では絶対に勝つことはできません。
逆にウォーミングアップである程度追い込むことで体が楽に動くようになるくらいの選手でないと、上の世界では戦えないのです。
みんなはそこを目指して、トレーニングやウォーミングアップで手を抜かないような選手であってほしいと思います。
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2009年02月08日
気の元?(1570)
東海毎日ジュニアの愛知県予選が行われました。
いくつかの会場を見てきましたが、そこで感じることは、なんだか「元気」がない、ということです。
この大会は全国選抜ジュニアの予選もかねているので、大変大切な大会ですが、それを勝ち抜く「迫力」のようなものが乏しいようにも感じます。
今のジュニア選手を取り巻く育成の環境では、声を上げたり、感情を出したり、私たちの時代ではあたりまえにやられていたことができにくい状況にあることは理解できます。
でも、しかし・・・、テニスといえども勝負事です。
相手に勝つために自分のできることはがむしゃらにやる(もちろんルールやモラルの範囲内で)ことができなくては、勝負事に勝つことはむつかしいだろうと思います。
かといって、経験を重ねてきて、今の行動パターンが作られてきているので、それをすぐに変えることはむつかしいだろうから、せめて「元気」よく試合をしてほしいと思うのです。
「元気」は気の元です。
ここで、「気」は、やる気、勇気、負けん気などでしょうか。
どれも「勝つ」ためには必要なことに違いありません。
その「元」がなくては何も出てはこないだろう、と思うのです。
だからとりあえず、元気!元気!、この姿勢で臨んでほしいと思います。
私もみんなに負けないぐらい元気にレッスンするぞ!っと、あっ、腰が.....、肩が......、やっぱそっといたわりながらやらないかんわな。
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2009年02月06日
ミスの重さ(1568)
スポーツに限らず、何にでもミスはつきものです。
しかし、同じような状況でミスをしてもその「重さ」には差があります。
大切なポイントでミスをすれば大きく心が揺らぎます。
相手のマッチポイントであれば、それで試合終了となります。
ポイントの重要性がミスの「重さ」と深く関係している、というのはこういうことです。
でも、もっと大切なことは、自分が作り出してしまう「重さ」があるということです。
ポイントの重要性は、自分で作り出したのではなく、ポイントを積み重ねていって、たまたまそういう状況になったということです。
これは自分ではどうしようもないところです。
そうではない、ミスの「重さ」を作り出してしまうもの、とは何でしょうか。
それは「過信」です。
多くの人は気づいていないかもしれません。
この間、試合の後に泣いた選手がいます。
試合の結果は「勝ち」です。
でも、悔しくて泣いてしまいます。
ここに「ヒント」があります。
なぜ、その選手が泣いたのかというと、「自分のプレーができなかった」ということです。
対戦した選手は、自分よりちょっと実力的には劣ると思われる選手です。
多分、自分もそう思っていました。
でも、思わぬ攻勢にあい、焦り、自分のプレーを見失ってしまったということです。
そういう時の「ミス」は、とても「重く」心にのしかかります。
その「重さ」に耐えかねて、うなだれたり、苦痛の表情をしたり、だらだら歩いたり、などのマイナスの身体表現が多くなります。
それが、また「重さ」を増やして、自分自身を縛っていることに気がつかないでプレーをしてしまいます。
うまくいくはずはないですね。
「ここ」が、本当の意味での、選手としてのメンタリティーが試されるところです。
その前の日、レベルの高い選手と試合をしました。
試合の結果は完敗です。
でも、試合の後は晴れ晴れとした表情をしています。
プラスの身体表現が多く、気迫も感じられ、「自分のプレーができた」と話してくれました。
試合の結果ではなく、その試合にどういう姿勢で臨んだのかによってこうした差が生まれます。
前の日の試合は、まさしく「チャレンジャー」だったということです。
ミスを恐れず、果敢に攻めていって敗れた。
でも、攻めていく姿勢を持って挑んでいたので、ミスをしても前向きな気持ちなることができ、自分のプレーをし続けることができた、ということです。
でも、泣いてしまった試合では、負けるはずがない、完璧にたたきのめすことができる、という「過信」が、ひとつのミスの「重さ」を大きくしてしまい、まったく自分のプレーができなかったということです。
人間は、「意識」の持ち方ひとつでこれだけプレーが変わります。
同じ状況で生まれたミスであっても、「意識」の持ち方でまったく違う意味(「重さ」)を持つということです。
では、どうすれば良いのかというと、「チャンレジャー」になることです。
「チャンレンジャー」は謙虚です。
攻める気持ちを高く持っています。
負けても相手の実力を認めることができます。
そういう気持で戦えば、ミスは「重く」はありません。
成長のための経験になります。
試合の後、そんなことを話しました。
ミスを「重く」してしまう、「過信」をすることなく、常にチャレンジャーでいる選手に成長してほしいと思います。
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2009年02月05日
素直さ(1567)
選手が大きく伸びる時、その選手は「素直に」いろいろなことを受け取る「感性」が高くなっていると思います。
世界記録でオリンピック2冠を達成した北島選手が、前回オリンピックの後国内戦で敗れ、「素直に」自分の過信を認めました。
そして、その後、コーチに「一から始める」と宣言し、大変「素直な」気持ちで練習に取り組んだことが書かれているのを読んだことがあります。
***************************
いくらコーチが優れていようとも、その解決法が有効だとしても、その効果には大きな差があります。
その差は「純粋性」にあります。
人間は、他人の意見に従うことを本質的には苦手としています。
「自分のことは自分しかわからない」、という至極当然の思いを強く持っています。
だから、うまく人に意見を求めるのが苦手です。
でも、自分の力を伸ばす人の特徴は、「素直に人の意見を聞くことができる」ということです。
依存するのではありません。
自分の意見を確固として持ちながらも柔軟に対応できる力を持っているということです。
***************************
と書きました。
「純粋性」は、「素直さ」と同義です。
「素直さ」は、人の心を柔軟にします。
「素直さ」は、やる気を高めます。
「素直さ」は、苦しさに耐える力を高めます。
「素直さ」は、周りのすべてのものを力にかえることができます。
「素直さ」は、そんな強さを持っています。
「素直さ」は・・・強くなるための武器です。
そんな「強さ」を身につけてほしいと思います。
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2009年02月03日
節分(1565)
今日は節分ということで、コートで豆まきをしました(いいんかな?)。
もちろん、鬼は私です(白水コーチも鬼をやらされました)。
子どもたちは容赦がありません。
こっちも本気で(?)襲いかかります。
こうしたコミュニケーションはとても大切ですね。
そのためには、大人も童心にかえって、こころから楽しむことだと思います。
ほんのわずかな時間でしたが、とても楽しい時間を過ごしました。
コートに散らばった豆を拾い上げてはほうばる子どもたちを見ていると、最近の子どもたちの中ではたくましいほうに入るんだろうなあ、と妙に感心してしまいます。
そのたくましさを大きく育んでほしいですね。
ところで「節分」とは何でしょうか。
ちょっと気になったので、調べてみました。
「節分(せつぶん、またはせちぶん)は、各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のこと。節分とは「季節を分ける」ことをも意味している。」
ということらしいです。
ふうん、という感じですが、それに関連する豆まきについて書いてある内容を見て「おっ」と思うことがありました。
「父親などがそれをかぶって鬼の役を演じて豆撒きを盛り上げる。しかし元来は家長たる父親が鬼を追い払うことで権威を示すものであった。そのため父親が鬼の役をするのは間違いともいえる。」
えっ、そうなの?という感じですね。
今日の豆まきは、私が鬼でした。
家に帰って、家の子どもたちとも豆まきをしましたが、私が鬼です。
今までもずっとそうでした。
家では、もちろん私がお父さんです。
コートでは、私が家長たる存在です。
その私が鬼をやることは間違いなのです!
良いことを知りました。
来年は、そのことをきちんと伝えて、私が鬼を追い払おうと思います。
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2009年02月01日
ラリーボール(1563)
ラリー練習について、
******************************************************
大切なことは速いボールを打つことではありません。
自分が確実にコントロールできるボールのレベルを上げることです。
そのためには自分のベースを確認して練習をする必要があります。
それが「ラリー練習」です。
******************************************************
と、書きました。
その通りなのですが、なかなか「自分のペース」で、というのが難しいですね。
ラリーをただ続けるだけであれば何球でも続けることができる、ということだけでは実践では通用しません。
ショットの威力の弱い低年齢の時であれば、それだけで勝ち上がることはできますが、その次のレベルにステップアップする時にそうした「クセ」が大きな壁になることもあります。
「ラリーボール」とは、「相手に攻撃されないショット」であることを理解して練習することです。
ボールのスピードが遅くても、回転が強かったり、弾まないスライスボールであったり、深いロブだったり、相手の苦手なコースだったり、攻撃されないショットはいくつもあります。
トッププロであっても、そうしたボールを配球しながら、ウイニングショットを打つチャンスを作ります。
ラリーの能力が高ければ、自分が攻撃する機会がより多くなるので試合を有利に進めることができます。
その力をつけてほしいと思います。
また、半面のラリー練習では中途半端なフットワークしか使わない選手がいます。
ただボールを打っているだけでは良い「ラリーボール」は打てません。
たとえ半面でもしっかりと動いて、自分の一番うまく打てるポイントできちんと打ってくる(打とうとする)選手のボールにはプレッシャーを受けます。
同じボールでも、そうした動きによってボールは威力を持つ、ということを忘れてはいけません。
ラリー練習とウォーミングアップのラリーのボールが変わらない選手は多いものです。
それは、こうした「意識」が低いということです。
強くなるためには、どうすれば自分の有利な展開を作ることができるか、それを一心に考えて練習しなければなりません。
そのために一番基本となるラリーを高い意識を持って練習してほしいと思います。
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2009年01月30日
ラリー練習(1561)
ラリー練習で、自分のペースを上げすぎてミスばかりする選手がいます。
強く打つことができなければ勝つことはできないという思い込みが強すぎると思います。
強く打つことは大切です。
しかし、それをコントロールできなければ勝つことはできません。
どうすればそのレベルを上げることができるのでしょうか。
コントロールを高める練習をした後に速いボールを打つ練習したグループと、速いボールを打つことを練習してからコントロールを高める練習をしたグループのパフォーマンスを測定したところ、後者のほうが高い値を示しという実験結果があります。
ある程度速いボールを打つことができるようになって、そのペースを落としてコントロールを高める練習をすることの効果を示しています。
これがまさにラリー練習の重要性を示していると思います。
これは初心者の実験結果ですが、選手レベルでも同じではないでしょうか。
いかにコントロール性能を高めることができるか、それが強くなるための大きな鍵になります。
配球もしかりです。
大切なことは速いボールを打つことではありません。
自分が確実にコントロールできるボールのレベルを上げることです。
そのためには自分のベースを確認して練習をする必要があります。
それが「ラリー練習」です。
自分が絶対にミスをしないペースやスピードで繰り返し打つ練習をすることで、それが理解できます。
そのペースを少しづつ上げて、速いボールであってもミスしないボールを打てるようになった時、自分のベースが上がります。
速いボールを打つ練習ばかりしていては、その力は上がりにくいものです。
そのことを忘れずに、「何が何でもコートに入れる強い気持ち」を持って練習してほしいと思います。
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2009年01月29日
柔軟になる(1560)
子どもたちの成長を見ると、「なぜ子どもたちは早く上手くなるのかな?」ということをよく考えます。
もちろん、成長しているので、体が大きくしっかりしてきて、ラケットを十分にスイングできることはそうでしょうが、では短期間で急激に上手くなることがあるのはなぜでしょうか。
最近の練習でも、ちょっとラリーの練習の相手をしたら、その練習中に急にラリーが続くようになってびっくりしました。
私が考えるのには、それは、身体も心も「柔軟」だからです。
大人のように既成概念や過去の経験に縛られていない子どもたちは、
「ただ好きだからがんばる」
「たくさんボールを打ちたいからあきらめない」
など、単純な発想で練習に臨むので、体もこわばらず、夢中になっているので、柔軟に対応することができ、その中で「コツ」をつかんでいくものです。
ということは、成長するには
「柔軟に」
「自由に」
「楽に」
「楽しく」
など、テニスのことであれば何にでも「心地よい」と感じる感性を持ち続けることが大切であることを教えてくれます。
私は、よく色々なところに講習に出かけます。
その中で話をするのも「柔軟になる」ということです。
体も心も柔軟にゆるんでいれば、感情的に自分を見失うことも、身体の機能を低下させることも少ない、というようなことを言います。
子どもたちは、これから徐々にその柔軟性を失うことが多くなります。
そんなときこの話を思い出して、いつまでも素直に
「テニスが好きだ!だからがんばる!」
と大きな声で言えるようになってほしいを思います。
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2009年01月28日
寒い時には(1559)
寒い時には、練習する気持ちが萎えます。
寒いと体の動きはスムースではないし、手足がかじかんでで感覚が鈍くなります。
また、練習は走り回るような厳しい練習が多くなります。
そうしないとすぐに体が冷えて余計に寒く感じてしまうからです。
そうならないように動き続けることができるように練習内容を工夫します。
そういう時に頑張っていないと、その後の練習にも影響するので指示もかける言葉も強いものになります。
寒い時は、やはり練習はつらいことが多いということですね。
でも、だからこそ「鍛える冬のテニス」と言います。
練習する条件が厳しければ厳しいほど、それに耐えて練習に挑む忍耐力と気迫が必要になります。
冬はそれを鍛える絶好の季節ということですね。
指先に息を吹きかけながら、必死なってボールを追っている姿を見ると、ちょっとかわいそうな気持ちにもなりますが、そういう経験を通して強くなることを確信しています。
今日も厳しい練習が続きます。
この冬に大きく成長してくれるといいなあ・・・。
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2009年01月24日
試験監督(1555)
昨日は試験監督でした。
私が作った問題を学生さんたちがどう回答に挑むのかは大変興味があるところです。
決められた点数以上を取って単位を取るということはもちろん大切なことですが、そのためだけにテストを受けというのはちょっと空しい気がします。
私はテストが好きでした。
学校から早く帰れるし、夜遅くまで起きていても文句言われないし、好きなラジオの深夜番組を楽しむことができます。
当時は「オールナイトニッポン」という番組を良く聞いていました。
テストも、「自分の力がどれくらいあるのだろうか」ということが分かるので、体力テストと同じような感覚で、順位が出るのが楽しみでした。
さすがに受験となるとそんな余裕はないのかもしれませんが、「テストは自分の力を計るもの」と考えたほうが気持ち的には楽に受けることができますね。
そんな風に考えてテストを受けていましたが、学生さんに対するテストは基本的に出題するところは教えます。
定期テストは、「これだけは覚えてほしい」ということを確認する作業だと思っているからです。
単位を取るためではなく、受けた講義が役に立つように、記憶してほしいことをきちんと記憶することができるようにテストを利用する、と考えます。
講義の時は集中力も欠き、うろ覚えであった知識も、テストのために復習することで記憶に強く残ります。
講義の中で、本当に覚えてほしいことはそれほど多くはありません。
それをあいまいにするよりは、出題することを教え、ちゃんと覚えてくるように促すことのほうが講義を活かすことになると思います。
学生さんはちゃんと勉強してきたでしょうか。
今から採点を行いますが、一人一人の顔を思い出し、楽しみながら採点したいと思います。
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2009年01月23日
テニスにかける思い(1554)
寮生を受け入れて2年になりました。
初めての経験なので戸惑いも大きく、多くの問題も経験しました。
後悔することはありませんが、その意味を考えることはあります。
私が寮生を受け入れることを決めたのには、大きく2つの理由があります。
ひとつは、「アカデミーの確立」のために必要だと強く思うからです。
「アカデミー」を作るということは、突き詰めて言うならば「コーチの存在価値」を高めることです。
コーチという職業は、一般的に高い評価を受けるものではありません。
インストラクターとの違いも明確ではありません。
コーチング論では、主に技術を教えるインストラクターや知識を伝えるティーチャーとコーチを明確に区別しています。
さらには、仲間や親といった、信頼できる知人と同様の存在価値を有しながらも、これとも明確に区別されています。
コーチとは、それらを統合的に併せ持った存在ということです。
技術や知識はもちろんのこと、人生の目標に対する指標を与え、時には悩みごとの相談に乗り、あらゆる面で支えになりうる存在だということです。
しかし、その価値が大きく認められているわけではない、ということは強く感じます。
民間クラブにおいては、教育的な拘束力もなく、金銭による契約が主であるので、その中で技術指導以外でのコーチの存在価値を高めることははなはだ困難なことです。
しかし、寮生を受け入れることで、その大きな責任とともに、コーチとはどういうものなのかということを理解してもらうきっかけになると考えました。
今までのやり方と違うことで混乱し、誤解されることはある程度覚悟しています。
それでも、「コーチの存在価値」を高めるという仕事は、コーチという仕事選んだ自分の使命ではないか、とも考えています。
まだ始まったばかりなので、試行錯誤の連続、不安の中の行動ばかりですが、夢を持って取り組んでいこうと思います。
もうひとつの理由は、やはり、子どもたちの「純粋性」に応えたいということです。
寮に入ってくる子どもたちは、「テニスにかけて」きます。
寮での生活は不自由なことが多いのは承知の上で、いろいろなことを犠牲にして挑んできます。
なぜ、そういう「選択」ができるのでしょうか?
純粋に「強くなりたい」、そう思うからです。
愛工大名電高校野球部のトレーナーになって、この野球部が強くなる過程をスタッフの一人として10年以上にわたってみてきました。
いろいろな要因はありますが、もっとも大きな理由は「寮での生活」にあります。
今の監督になって、ともに一からチーム作りにかかわってきましたが、まずはこの「寮の生活」をきちんと管理し、徹底することから始めました。
生活管理はもちろんのこと、トレーニング場の整備、ミーティングの充実など、寮における生活のすべてを野球にかけることができるように整備していきました。
もちろん、その分だけ寮での生活の自由度は少なく、練習以外にも苦しいことは多くなります。
ほっとする時間はあまりなく、ほとんどすべての時間を野球にかけています。
でも、そうした生活の中で、忍耐力を学び、野球に対する「思い」を深めていきます。
逆に考えれば、苦しいからこそ、「純粋性」は高まると言えるかもしれません。
そんなことを強く感じていました。
だから、今の寮生の「名古屋に行って強くなりたい」という言葉を聞いた時、そんな子どもたちの「テニスかける思い」に応えたい、そう思って寮生を受け入れることにしました。
あわただしく過ぎて行った2年ですが、充実感もあります。
子どもたちの「純粋性」に触れる時、「コーチとしての存在」を意識できます。
そんな「思い」を持って、これからもともに生活していこうと思います。
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2009年01月20日
本気(1551)
「本気でやっているのか!」とよく子どもたちに聞きます。
子どもたちの本気が見たいからです。
コーチは本気で掲げた目標をクリアできると思っています。
でも、子どもたちは半信半疑です。
もちろん希望はあります。
そうありたいと願っています。
でも、本気でそれを目指していないと感じることは多いものです。
願うだけではだめなんです。
そんな時、思わず出る言葉が「本気でやっているのか!」です。
子どもたちが一生懸命にやっていることは認めます。
でも、「自分なり」を超えたところの本気になって目標を達成することができます。
だから、本気は苦しさの中にしかありません。
本気は全力を出し切るところにしかありません。
それができないで本気を語ってはいけないと思います。
それと感謝の気持ちがなければ本気は伝わりません。
伝わらない本気は、「自分なり」の本気でしかありません。
それを超えてください。
超えることができると信じてください。
コーチは本気で信じています。
だから本気で怒ります。
みんなの本気が見たい、こころからそう思います。
そんなことを感じた今日のレッスンでした。
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2009年01月15日
エネルギー(1547)
まだ、セキやだるさが残り、万全ではなかったもののレッスンに行きました。
もし、しんどいようであれば少し様子を見ながら休ませてもらおうかなと考えていましたが、レッスンが進むうちにどんどん元気になってくるのがわかります。
始めのうちは、自分のエネルギーを使ってちょっとだけ無理をしてやっている感じでしたが、途中からはなんだか元気いっぱいな感じになってしまいました。
丈夫な体に感謝するとともに、やはり子どもたちがエネルギーをくれるのだとつくづく思います。
寒いので、レッスンは走り回るようなちょっときつい内容になります。
時間が経つにつれて息づかいも大きくなり、表情にも苦しさがにじんできます。
もちろん、こっちも必死です。
寒いので、どれだけボール出しをしてもどんどん身体は冷えてきます。
それでも、もっと厳しくとボールを出し続けます。
子どもたちも必死にボールを追います。
時々は力を抜いたようなショットを打ちますが、その時は真剣に怒ります。
次のショットでは、気合を入れて打ってきます。
喉は痛く、腰も冷えて痛くなってきますが、気合いでは負けません。
それを繰り返していると、体調のことなどまったく気にならなくなります。
最後はいつも以上に元気な姿で、思いっきりの笑顔できついトレーニングを指示します。
そのトレーニングを必死にやっている姿を見て、また一段と元気になってくるのがわかります。
体にエネルギーがたまる感じです。
ドラゴンボールの孫悟空が、「かめはめ波」を打つ前にためる気のエネルギーのようなものかもしれません(ちょっと違うかも・・・笑)。
物理的なエネルギーが働いているかどうかはわかりませんが、子どもたちが一生懸命に練習しているのを見ていると元気になる、それはまぎれもなく私にエネルギーを与えてくれているということです。
ということは、風邪などひいてしんどい時は、逆にレッスンに来ることで回復が早くなるかも?
そんなことはないと思いますので、無理しないようにレッスンをやっていこうと思います。
みんな!元気をありがとう!
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2009年01月13日
自己免疫力(1545)
久しぶりに体調を崩しました。
年末年始の不摂生なのか、最近の急な気温低下なのかは良く分かりませんが、熱も8度6分まで上がって、ちょっとまずいなという感じです。
私はこういう時には、「自己免疫力」を頼りにします。
まずは腰湯ですね。
温かいお風呂に入ってくつろぎ、体が少し楽になったらお湯を腰のあたりまで抜き、お湯の温度を高めます。
我慢できる限界まで温度を上げ、その状態でしばらくつかります。
そうすると汗が湧き出てきますが、汗が出ることでどんどん体は楽になってきます。
そして、十分に汗をかいた後、冷たい水でしぼったタオルで体をふき、その後でよく体をふいてあがります。
その後は温かくした部屋の中で布団にくるまり、さらにたっぷりと汗をかきます。
服を2、3度変えるくらい汗をかくと、体は随分と楽になっています。
身体の「自己免疫力」が高まっていることを感じます。
今回はそれを2回繰り返しました。
せきは少し残っていますが、熱も下がり、大好きなカメラを触って楽しむ余裕も出てきました。
こうして回復をはかります。
人間の体は大変うまくできています。
その能力をうまく高めることで、いろいろな状況に対応できるようになります。
トレーニングでも、スポーツでも同じですね。
外からうまく刺激を与えることで能力は向上しますが、それは持っている力を引き出すということです。
外的な刺激そのものが大切なのではなく、あくまでも持っている力、能力を引き出すという考え方が一番大切なことです。
トレーナーやスポーツの指導者は、そのための方法をいつも考えています。
それを具体的に指示できるようにまとめることで、効率的な指導につながっていきます。
そうしたノウハウをどれくらい持つことができるのかで、指導者は評価されるのかも知れません。
自分の体調がちょっと崩れて、そんなことを考えました。
これからも多くの方法を考えていこうと思います。
とりあえず、腰湯は大変効果的です。
お試しあれ!
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2009年01月12日
信心(1544)
人は心から信じることで大きなことを成し遂げることができる、とはよく言われることです。
なかなかそのような信心を深めることは難しいものですが、その力は確かにある、と思います。
以前、「信心の強さ」ということについて、このように書きました。
<波に乗る-信心の強さ>
話は変わるが、私がトレーニングを指導する愛工大名電高校野球部が明治神宮野球大会高校の部でみごと全国制覇を成し遂げた。
今年のチームは、ドラフトで中日から指名を受けた堂上らのいたチームに比べて「打てない」チームと評され、前評判もそれほど高くはなかった。
実際、県大会の準決勝では東邦高校にコールド負けを喫し、3位決定戦を勝ち上がって、やっとの思いで東海大会の出場権を手に入れたのである。
そのチームが東海大会であれよあれよというまに優勝して、その「勢いに乗って」全国制覇まで成し遂げたのである。
まさに「波に乗った」、「勢いに乗った」という表現がぴったりの快挙ではないだろうか。
では、どうして「波に乗る」ことができたのだろうか。
今年のチームは「打てない」チームであることは間違いない。
だからバントを多用する作戦をとることで成功したのだが、このことを取り上げて、作戦がばっちりだからチームが強くなった、というのではない。
この作戦を「勝つためには絶対に必要なのだ」と、選手自身が心底「信じる」ことで「波に乗る」ことに成功しているのである。
「流れ」はちょっとしたきっかけでつかむことができる。
「運」に恵まれて「波に乗る」こともあるだろう。
財団法人日本テニス協会発行のオフィシャルメールマガジンで、元デ杯監督の福井烈さんは、
「一流といわれる多くの指導者の方々の言葉を借りれば、『運に恵まれるのは努力の味を知っている選手だけ』と言われています。この全日本に出場している選手の皆が努力の味を知っている中で誰がその「運」を引き寄せる事ができるのか?勝負のあやもゲーム同様に楽しんで下さい。」
と言っている。
このように努力するものだけに「運」が味方し、「波に乗る」ことができるのだが、もっと大切なことは、その「流れ」をとめないように、「沈みの方向」に持っていかないようにすることだ。
そのためには、いま自分がやっていることをどれくらいの「深」さまで信じることができるか、が大変重要である。
その「深さ」がじゅうぶん深ければ、きっと流れは止まらない、ずっと続いていくのである。
また、その意識が高いレベルにあれば、必ず「流れ」はくるのだが、その「流れ」が来ることを「期待」している(しすぎている)ときは「流れ」は来ないという不思議な性質を持っている。
無我夢中、一意専心、一所懸命、無私無欲、「意識」がどうあるべきなのかをうまく表現している、と思う。
ということです。
今、本当に自分のやっていることを信じることはできていますか?
私はまだまだ半信半疑ですが、信じる心を大きく育てようと努力はしています。
そうして、本当に心の底から信じることができるような境地になれば、不思議な「運」もついてくると思うのです。
私はホラー映画が好きです。
霊魂の存在を信じているわけではありませんが、人間の存在や能力を超えたものの存在はあるかもしれないとは思っています。
ただ、それが良い方向に作用することを期待するのではなく、毎日を精一杯に生きる、その目標だけは失わないでいこうと思います。
そうすると、実はあなたの後ろにいる守護霊(背後霊?)さまがきっと味方してくれますよ。
今日の写真のように・・・ちょっと違うか!
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2009年01月10日
忍耐力(1542)
スポーツ選手にとって、指導する側もされる側も「忍耐力」は大切な資質です。
「忍耐力」のない人は、自分の気に入らないことがあると人を批判する傾向が強いものです。
しかも、批判の言葉は大変に強く、スポーツ選手としての適性に欠けると考えられる場合も少なくありません。
その言葉をメールのやり取りや自分のブログの中で残すことに対して配慮できないこともあります。
批判をするのであれば、その批判は自分にも向けられること、それによって人間関係が大きく崩れることを理解しなくてはなりません。
安易な気持で批判をし、それによって大きく傷つく人間がいることを知らなければなりません。
人間は感情的な生き物ですが、感情に左右されていて選手や指導者としての向上がはあるとは思えません。
謙虚に考え、行動することが大切なのは、それが資質を磨くことになるからです。
自分の理想や夢を追うためには、それに立ちはだかる問題に対して忍耐強く対処していかなくてはなりません。
多くのすぐれたスポーツ選手や指導者はそうした経験を通して資質を磨いてきました。
「育てる」とは、こういうことを含めて、人間としての資質を磨いていくことに他ならないということです。
そのために最も大切な「忍耐力」を高めてほしいと思います。
自分にも言い聞かせます・・・。
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2009年01月08日
人を育てる(1540)
コーチング・クリニックという雑誌の中で、浜松大学の先生が投稿されている文章が目に留まりました。
臨床学を学ぶ=臨床家を生きることは、はっきりと自分自身を持つことであり「自分自身の言葉」でものが言える訓練をすることにある。
自然科学との違いはここにある。
臨床学では、誰か偉い人の意見やデータではなく、自らの経験から出た言葉が評価される。
結局は、「人間力」が「育てる」の神髄ということなのであろうか。
ということです。
臨床の現場、スポーツでの指導の現場では、既成の概念や理論が通じないことはたくさんあります。
人と関係している仕事であれば、人それぞれに違うので、それぞに対応を変えていく必要があります。
それがうまく功を奏していくには、指導する人間の「人間力」が大切だと言っています。
情熱、熱意、愛情、夢、そういうものを根に持ち、何事も自らのものとして考える姿勢を持っているものが「育てる」ことのプロとなっていくのだと思います。
まだまだ足りないものがある、そう思います。
この文章の最後には、
ここまで考えて、また、原点に戻ってきた気がしたのであった。
と結んでいます。
原点はそこにある、年末に思ったことをもたもう一度確認した次第です。
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2009年01月05日
竜頭蛇尾(1537)
竜にちなんで思うことがあります。
「竜頭蛇尾」ということわざがあります。
よく、ヘキサゴンなどのクイズ番組に出てくる言葉ですね(笑)。
これは、
「初めは すさまじい勢いだが、終りは奮わない様子」
と、あります。
何かことを始める時、始めのうちはモチベーションも高く、やることすべてが新鮮で、やる気も高まり、行動力もあります。
しかし、どんなことでも、ある時期を過ぎると「停滞期」を迎えます。
その時は、一生懸命にやっているつもりでもなかなか成果を実感できず、やる気も失せ、行動力が低下してきます。
でも、実はこういう時期が大切なんですね。
こういう時期は、やっていることが無駄に思えてなかなかやる気が起きませんが、その時はいろいろと考えることです。
考えて、考えて、何か今までとちょっとだけでも違うことを見つけてトライすることです。
大きな変革をする必要はありません。
ほんの小さな変化が大切で、小さな成果があった時、それを心から喜べる感性を持つことです。
その積み重ねを大切に続けていくことで、ある時何かしらの大きな変化が現れます。
スポーツの場面でいえば「ブレークスルー」ですね。
そういうことが起きるのは、停滞しているように感じる時に貯めたエネルギーがあるかどうかで決まります。
小さなエネルギーを大事に大事に貯めていくことで、それが大きな動力になる、それが法則です。
蛇尾はやっぱりいやです。
竜頭のようにりっぱではなくとも、常に頭でいることができるようにしたいと思います。
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2009年01月04日
チーム意識(1536)
私はドラゴンズを応援しています!
カメラを持って撮影していて、ふと空を見上げると、ドラゴンが浮かんでいました。
もちろん、ドラゴンのように見える雲ですが(どうでしょうか?)、今年はやってくれそうな予感が膨らみます。
地元のチームを愛する心は大きな力を生みます。
私はアカデミーにとって必要なこととして「チーム意識」を挙げています。
野球などの団体競技ではその意識の差が勝敗に大きな影響を与えます。
テニスは個人スポーツなだけに、そうした意識の生まれにくいスポーツです。
特に民間クラブでの活動を通しては、なかなか難しい問題ですね。
チームウェアを作ったのもそうした意識を少しでも高めてもらうようにするためです。
理解することは難しいかもしれませんが、その意識は大変大きな意味を持ちます。
そんなクラブを作っていきたい、そう考えています。
突然に現れたドラゴンはそんなことを暗示しているのかもしれません。
今年はやりますよ!
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2009年01月03日
忍耐(1535)
交通安全の御祈祷に行って、娘と一緒におみくじを引きました。
結果は末吉(ちなみに娘は大吉でした)で、
吹きあれし あらしも いつか おさまりて
軒端(のきば)に きなく うぐいすの こえ
とあります。
身の煩いも散り失せ禍い事もなくなり
旧の道を守って辛抱をおこたらなければ
幸福(さいわい)身にあまって
家の内も明るく楽しく暮らせます
信心なさい
ということらしいです。
何だか現況を表わしていて、近い将来は良いことがありそうなお告げとして受け取ることができるので嬉しいですね。
私は信心深いほうではありませんが、良いことは信じ、悪いことであっても、それを受け入れてどうすればよいのかを考えるきっかけになると思うようにしています。
おみくじには、それぞれに縁起の良いものが入っていて、私のには達磨が入っていました。
達磨は、
七転八起(何度失敗しても屈しないで奮い立つの意味)、
人に忍と福と寿命の三徳を与える福神といわれ、
古くから広く信仰を集めています。
とあります。
うまくいかないことがあっても忍耐強くがんばれば幸せになれるということですね。
昨年のスローガンは「前へ」でした。
少しは前に進んだのかなとは思いますが、困難もありました。
今年はそれを忍耐強く進めていくことを目標に、「忍耐」をスローガンとして掲げたいと思います。
うまくいかない時はつらい思いもしますが、そこで培った「忍耐」は「徳」として身についていくものです。
そんなことを達磨さんに教えてもらったような気がします。
このおみくじは大切に身につけて一年を過ごそうと思います。
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2009年01月02日
自立(1534)
スポーツにおいて、強くなるために最も大切なことは「自立」することです。
橋本治(「橋本治の男になるのだ」ごま書房)は、
「「戦いに勝つ」は、「なれあいの群れから離れて、自分の信念に従って生きる-そのことを押し通せる」です。このことこそが「自立」で、「自立」とは「戦い」が成り立たなくなった現代に唯一残された「戦い」なんです。」
と言います。また、
「「自立よりも重要なこと」というのはなにか?それは「一人前になること」です。」
と言っています。
この一人前とは、「「自分のすべきことはなんでもする」です。
「自分のするべきことは何でもすると覚悟して、なんでもする」です。
そしてこのことは、もちろん、「できないこと、わからないこと、知らないことを、できない、わからない、知らないと素直に認める」と同じです。
このような「覚悟」を貫くことははなはだ困難だと思います。
しかし、「孤高に耐え」、「個」の強さを身につけない限り強くはなれないというのは法則です。
私は子どもたちにそんな「強さ」を身につけてほしいと思っています。
しかし、「自立」を妨げるものは多いものです。
元旦の中日新聞に、「スポーツの変」と題してスポーツ指導に関する問題点が指摘されています。
ルールを無視して自分の要求だけ突き付ける風潮が高まっているといいます。
それが多くのスポーツ指導の現場で大きな問題となっているということです。
そういう実感は私にもあります。
だからこそ、多くの子どもたちに「自立」の「場」としての環境を作っていきたいと考えています。
寮を作ったのもその一環です。
生活する力を付けることで「自立」が促され、それがスポーツにおいてとても良い効果をもたらします。
もちろん、苦しいことや嫌なことはいっぱいあります。
それを乗り越えてこそ「自立」が達成できる、そう考えます。
スポーツを真剣に続けることは苦しいことの連続です。
その時に過度に手助けをせず、忍耐強く見守り、「自立」を通して本当のスポーツの素晴らしさを手に入れていく、そんなアカデミーにしていきたいと思っています。
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2009年01月01日
自分のペース(1533)
明けましておめでとうございます。
今年は初詣にも行かず、寝正月となりましたが、たまにはこんな日もあっていいかなと思います。
昨年は大きな変化があって、いろいろとチャレンジした年でもありました。
今年もそれは変わらないとは思いますが、「自分のペース」というものを作っていきたいなと考えています。
がむしゃらだけではない、深い思慮に基づいた大胆な行動というものが、無理をせずにできてくればいいのかなと思っています。
ブルネイの大会に参加した時に、「ペースを守るのは大切だなあ」と強く思ったことがきっかけです。
何か特別なことを特別な時にするのではなく、どんな時も普段通りで通すことの大切を学んだということです。
何かをしようと意気込むことは大切ですが、それを淡々と続けていくことのほうがはるかに大切だと思っています。
そのためには自分の身の丈に合った行動を、無理をしないペースで進めていくことが何よりも大切だと思うからです。
まあ、力が入りやすい性格なので、がむしゃらにやりすぎて失敗したり、回り道をしてしまうこともあるとは思いますが、その中から「自分のペース」を見つけていく、そんな年にしたと思っています。
丑年ですから、少しペースを落として、というのがいいかもしれませんね。
どちらにしても、周りに人に支えられて進む道なので、焦らずしっかりと歩いていこうと思います。
今年もよろしくお願いします。
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2008年12月31日
「原点」に帰る(1532)
昨日、無事にヤングスターカップが終了しました。
今年の大会は天候にも恵まれ、素晴らしい大会になったと思います。
大会が終わると正直、ほっとします。
それと同時に、来年に向けての思案を深める時でもあります。
今年も色々とありました。
アカデミーにおいてはもっとも大きく変わった年だと思います。
スタッフが抜け、それによってシステムや環境は大きく変わりました。
大学での講義も始まり、仕事量も増えました。
不安の声もたくさん聞こえました。
もちろん、不安はあります。
でも、私としては「原点」に帰ることができたと感じています。
子どもたちがテニスを通して成長していくために何をすれば良いのか、ということを深く考えるきっかけにもなりました。
答えはすぐには見つかるものではありませんが、テニスをがんばる子どもたちの思いにこたえるために全力を尽くす、これが「原点」です。
長時間歩いてきて、ちょっと疲れたと腰を下ろすと、そこから再び立ち上がって進もうとする時はとても大きなエネルギーが必要です。
こんな思いまでして歩くことに何の意味があるのかと自問することもあります。
そんな時は、「なぜ歩もうとしたのか」ということを振り返ることが大切です。
その時に感じた強い「思い」が再び歩き出すためのエネルギーになります。
今は、そんな「時」かもしれません。
だから、「原点」に帰る、それが一番大切なことだと思います。
このブログも、年初に約束したように、毎日の更新を続けることができました。
これも大きなエネルギーが必要ですが、やり続けること、それは「原点」を忘れないためのただひとつの方法かもしれません。
そんな「思い」を持って、来年はより充実した気持ちで過ごすことができるように全力でことに当たって行こうと思います。
今年も大変お世話になりました。
来年もがんばります。
よろしくお願いします。
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2008年12月30日
テニスかける(1531)
今日、ヤングスターカップの準決勝、決勝が行われます。
私が注目するのは、「どんな思いを持って戦うのか」ということです。
よく「選手を目指す!」と言います。
それは、どういう意味なのかを考えてほしいと思います。
いろいろと考えることはできますが、私は「テニスにかける思いを強く持つこと」だと考えています。
ある一時期でもいいですが、本当にそのスポーツにかけたという「思い」はその後の人生に大きな影響を与えます。
先日、ロングウッドを卒業した子が訪ねて来てくれました。
そのうちの一人は、一時期本当にテニスにかけていましたが、挫折し、いろいろな経験をし、今はアメリカの大学でナンバーワンの選手として活躍しています。
もう一人は、同じくアメリカでテニスを通した活動で充実した毎日を過ごしているそうです。
二人ともとても良い顔で現状を話してくれました。
もちろん、そこに行き着くまでには苦しいことの連続です。
テニスもやめました。
でも、やはり「かけた思い」はどこかに残っています。
それが自分の人生に道を作っています。
そんな気がします。
なかなかテニスにかけることは難しいことです。
テニスにかけて何になるのか、と思ってしまうことのほうが多いと思います。
でも、本当は違います。
リスクを避け、あれもこれも何とかなるように選択してしまうことの方がリスクは大きいのです。
私はテニスを通して「強い生き方」を学んでほしいと思っています。
そのためには「何が何でもテニスにかける」、そんな「思い」を持ってテニスを頑張ってほしいのです。
そんな子どもたちが、どんな戦いをするのか楽しみです。
今日もカメラを片手に観戦です。
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2008年12月29日
練習の風景(1530)
昨日はヤングスターカップの予選でした。
天候に恵まれ、この時期としては大変暖かい中で大会が開催されたことを感謝しています。
また、この時期は大会も多く、参加する選手ももちろんですが、それをサポートする親御さんやコーチもしんどい思いをします。
そんな思いまでして大会に参加したり、大会を企画し、運営するのはなぜなんだろうと考えていました。
別に利益があるわけでもなく、たくさんの労力を使う意義は、大きく言えば子どもたちの成長のためということだと思います。
私ももちろんそうです。
子どもたちが一生懸命に戦っている姿と見るのが好きなんですね。
試合で大切なポイントになると、歯を食いしばってそのプレッシャーに耐えようとする姿や、転んでもなおボールを追おうとする執着心など、練習では見せない気持ちを見ることができるのも楽しみの一つです。
でも、私には一番好きな風景があります。
それは、試合が終わった後、子どもたちが集まって練習している風景です。
試合に負けてしまうと悔しいに決まっています。
でも、もうすでに次の戦いが始まっています。
そのための練習がそこにある、と確かに感じられることが心地良いのです。
成長するとは、毎日、毎日変わり続けることです。
大会とは、植物の生長に例えるのであれば、ちょっと効果のある栄養剤かもしれません。
それだけでは大きく成長することはできません。
毎日の水やりや世話がもっとも大切なことは間違いありませんが、ほんの少しプラスになることがあればうまく成長していくかもしれません。
そんな思いを持って大会を開催しています。
今日から本戦が始まります。
どんな戦いがあるのか、ラケットではなく、カメラを片手に観戦したいと思います。
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2008年12月25日
神を信じる(1526)
今日はクリスマスですね。
良い子のみなさんにサンタさんからの贈り物は届いたでしょうか?
私の下の娘は純粋にその存在を信じているので(だんだんと疑いを持ってはいるようですが)、昨日は何となく聞き分けも良く、おりこうさんにしていたように思います。
強い信仰心がなくても、「神的な存在」を信じることはとても大切なことです。
昨日、上の娘はキリスト教系の学校に通っているので、その学校が毎年行っているクリスマスイブの聖歌の合唱に参加しました。
中学2年生と高校1年生しか参加できないので、今年で最後の参加となります。
もちろん、私は1時間半以上も前に買ったばかりのカメラを抱えて会場入りです。
しかし、もうすでに最前列は人で埋め尽くされ、なかなか撮影場所を確保することもできません。
何千人もの人がこのイベントのために集まってくる、それほどのものなんですね。
私は信仰する宗教は持ってはいませんが、聖歌を聴いていると心に感じるものがあります。
高校は仏教系の学校に通っていたので、何度となく講話を聴く機会がありましたが、その時は何も感じなくても、年齢を重ねてくると心に響くことがあります。
宗教は人間の不安が作り出すもの、というような話を聞いたことがあります。
不安になった時は、誰かにすがり、信じ、安心感を求めることでそれを振り切ることができる、というのはわかるような気がします。
特にスポーツでは、いつも大きな不安が襲いますので、そういう気持ちになることは多いと思います。
多くのスポーツ選手が試合前にお祈りをするのは、そのためなのかもしれません。
実際に強い信仰心は、人の能力を高めるということも言われます。
そういう気持ちになって、それを信じきることで、迷いのないプレーができるということでしょうか。
「自分自身を強く信じる」、それも同じような心理だと思います。
「神」と違って、絶対的な存在ではないので、信じ切るというのは難しいですが、毎日の練習を強い忍耐力でもって続けることで「そういう力」を持つことができる、ということかもしれません。
プレゼントがほしい時にだけ神に祈るのではなく、自分自身を信じるために努力する、そんな姿勢を教えてもらったような気がします。
新しく勝ったカメラは性能も良く、難しい夜の撮影でもまずまずの絵を作ってくれました。
新しいレンズがほしくなってきました。
私にもサンタからのプレゼントが届かないかなあ・・・。
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2008年12月23日
感性を磨く(1524)
カメラは「感性を磨く」とても良い道具だ、と書きました。
最近は、いつでもカメラを持ち歩いています。
何か「感じた」時に、さっとシャッターを切るためです。
そんなことを考えながら歩いていると、今まで何とも思わなかったものや風景が違った感覚で見えてきます。
「こんなもの」が、素晴らしい絵として写し込まれていきます。
まさに自分の「感性」が「磨かれて」いく感じがします。
自分の思うようにいかない時、違った視点から眺めてみると良い、と言われることがあります。
自分の今までの考え方に固執してしまうと、見なければならないものが見えなくなってしまう、ということもあります。
そんな時に、「違った視点」が大切になります。
それを見るための訓練が「感性を磨く」ことです。
年齢を重ねてくると、「それ」が失われていきます。
「今まで通り」がすべてであると錯覚します。
「今のまま」がずっと続くと勝手に思い込んでしまいます。
そんな固まってしまった脳みそをうまく解きほぐして、新鮮な空気を入れてやること、それが「感性を磨く」ことに他なりません。
カマラを構え、何げない風景を切り取っていくことで「それ」は磨かれていきます。
これからも「訓練」として続けていこうと思います。
今日の写真は、ある子どもが言った「こんなの撮ってどうするの?」という写真です。
私の「感性」に気づかないのかなあ・・・。
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2008年12月22日
自分流(1523)
コーチとして、子どもたちとどう接していけば良いのかについてはいつも考えます。
コーチング論では、コミュニケーションが一番大切だと教え、そのためには「ラ・ポール」の形成が重要であると説明します。
「ラ・ポール」とは、「心の架け橋」と訳されます。
この橋がうまくかかれば伝えたいこともうまく伝わり、相手の考えていることも正しく察することができるようになります。
しかし、そのアプローチは大変難しいものです。
特に、スポーツの指導する場合には、相手の力を引き出すために、時には厳しく、時にはなだめるように、時には親として、時には友人として振る舞いを変えなくてはならないのでなおさらです。
アプローチを間違うと、緊張感のない練習になったり、逆にピリピリとしすぎたり、うまく子どもたちの力を引き出してあげる雰囲気を作るのは難しくなります。
私は「自然流」でやっています。
自分は自分、できるだけ多くの人に認められるように頑張りはするけれど、「自分流」にはこだわりたい。
意固地になるわけではないけれど、コーチとしてまっすぐに生きていきたい。
そんな気持ちを素直に表現し、飾らずに、熱い気持ちを忘れずにぶつかっていく、そんな感じです。
子どもたちがどう感じているのかよく分かりませんが、子どもたちの青春の一ページに、「こんなコーチがいたなあ」と心に残れば良いと思います。
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2008年12月16日
熟考買い(1517)
新しいデジタル一眼レフカメラを手に入れました。
NIKONのD300でございます。
遠征に連れて行ったコンパクトデジカメの写真の出来が悪かったので「衝動買い」をしたのでは、と思われるかもしれませんが、ちゃんと、しっかりと考えに考えての「熟考買い」となりました。
もちろん、コンパクトデジカメの写真が気に入らないというのはきっかけにはなりましたが、以前から購入の気持ちが高まっていたので、その後押しとなっただけです。
私は、今、某大学で「コーチング論」を教えています。
今日の講義では、「なぜ、コーチング論を学ぶのか?」ということについて話をしました。
私が教えているのは経営学部の学生です。
将来的に、スポーツクラブの運営などに興味ある学生だと思いますが、コーチになるとは思えません。
そんな学生が「コーチング論を学んで何になるのか」、ということを考えてほしかったので、そんな話をしました。
コーチにならなくても、「コーチング論」を学ぶことは意義があります。
それは、「考える習慣」を身に付け、「選択する力」が高まるからです。
コーチというのは、技術を教えるインストラクターや知識を伝えるティーチャーとは違います。
友達でも、お互いが自立し、信頼関係が築けるのであればコーチになることができますが、困難な問題にはやはりコーチが必要となります。
プロのコーチとは、そういう立場を統合したものと言えます。
だから、いつも考えて、最善の方法を探り、より良い解決方法を選択し、ともに目標を達成すること目指す存在となります。
その中でも、「選択する力」がもっとも大切になるのです。
プロのコーチである私は、そういう意味で、大きな「選択の力」を持っていると言えます。
その私が「衝動買い」などするわけはなく、多くの情報を収集し、優れた「選択力」でもって、素晴らしいカメラを購入するに至ったというわけです。
そこが、どこかの「衝動買い魔」とは違うわけです。
さてさて、新しいカメラで何を撮りましょうか。
さしあたっては、娘がセントラルパークで聖歌を披露するので、美しい夜景風景とともに実力を見せたいと思います。
でも、まだ、カミさんには・・・内緒です。
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2008年12月15日
配球(1516)
攻撃には、
・角度で攻める
・深さで攻める
・スピードで攻める
というパターンがあります。
試合に勝つためには、この攻撃のパターンを状況に応じて的確に選択することが重要になります。
これを「配球する」といいます。
単に狙ったところに打つことができたり、威力のあるボールが打てても試合で勝てるわけではありません。
自分の得意な攻撃パターンを確立すること、相手が嫌がる攻めを行うこと、相手の攻撃を防ぐために配球することなどが「強い選手」には求められます。
そのことを理解させてから練習に取り組ませることで、試合における状況判断を向上させることができます。
そのためには、いつでも「攻撃する意識」と「狙って打つ意志」を強く持って練習を行うことが大切です。
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2008年12月14日
身体に覚えこませる(1515)
試合では、当然勝利に対する「欲望」は強くなります。
過度に欲望が高まり、その意識に捉われてしまうと、緊張は大きくなり、その中でうまく自分のプレーを行うことができなことで気持ちが沈み、自分が「勝つ」ためにやらなければならない行動パターンや態度、振る舞いのことなど、すべて忘れてしまうものです。
集中力を高める、気持ちを高揚させるなど、試合中に行うメンタルマネージメントの具体的な方法を理解していても、実際の試合でしか訓練する場がないと、思い切って行動パターンを変えることはできないし、何度も繰り返し訓練しなければ、試合で効果を発揮する行動パターンは確立されません。
このような訓練を何度も繰り返し行うことで、大きな緊張が襲った場合でも、勝つために必要な行動をしっかりと行うことができるようになるのです。
私は頭で理解したことを「身体に覚えこませて」こそ、本当に自分が獲得できた技術であると考えます。
それは、身体的な技術であろうとメンタル的な技術であろうと同じではないでしょうか。
特にメンタル的な技術は、外的な要因(風やコートサーフェイスなどの環境的な条件や、どうしても負けたくないと思う相手に対するこだわりなど)によって、いとも簡単にコンディションを崩したり、調子を落としたりするものなので、より多くの反復練習が必要だと思います。
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2008年12月13日
ストレス(1514)
今回の遠征では大きなストレスを感じました。
子どもたちのことではありません。
実は、遠征用にと、コンパクトデジタルカメラを購入したのですが、この写真機能がいただけない。
このカメラは、なんと1000分の1秒の高速度撮影ができる優れたカメラということで、フォーム分析などにも使えると思い購入しました。
確かに高速度ビデオは大変魅力的です。
私が大学院生の時、フォーム分析に1秒間に400コマの高速度ビデオを使ったことがあります。
その機材は何百万もする高価なものであったことから比べると、安価に高速度ビデオが手に入る喜びは大きいものがありました。
しかし、遠征ではなかなかビデオを撮影することは少ないですね。
ビデオを撮りながら試合を見ることが難しいからです。
ただ単に試合の全景を撮る、というのであれば問題ないかもしれませんが、試合での選手の様子を集中して観て、ひらめきで分析することのほうが大切だと考えています。
だから、試合は集中して観ます(時々寝てしまうこともあります・・・ごめんなさい)。
ビデオはあくまでフォームチェックや課題の確認として活用したいので、試合中に活用することはほとんどありません。
試合では、もっぱらカメラの出番となります。
シャッターチャンスを待ち構え、これは!という瞬間にシャッターを切る、そういう集中力はテニスの分析にも役立ちます。
ビデオと同じではないんですよ。
シャッターを切るタイミングを計りながら、レンズで選手の動きを追うことから見えてくるものはたくさんあります。
そんな思いで写真を撮りますので、ここは!と思った瞬間の写真が撮れないと大きなストレスになるということです。
ところが、今回購入したカメラは、さすがに一眼レフのデジカメとは違い、ほんのちょっとタイミングがずれます。
それが毎回なので、どんどんストレスが大きくなっていきます。
テニスでいえば、当たりそこないのフレームショットばかりのテニスをやっている感じ、と言えば分かりやすいでしょうか。
もちろん、写し込まれた写真も満足できるものは少ないですね。
唯一有難いのは、1秒間に40コマの連写ができるので、連写で撮影しておいて、インパクトが写し込まれたフレームのみを保存するという芸当ができることです。
だから、とりあえず、インパクトをきちんと移し込むことはできます。
でも、多少はずれていても、撮像のきれいな写真が撮れることのほうが大切な気がします。
だから、私は心に決めました(なんていう大げさなものでもありませんが・・・)。
遠征には、必ず一眼レフのカメラを持っていくことを・・・。
ちょっと重いので、何でもかんでもオールマイティにこなすコンパクトカメラに魅かれてしまいましたが、やはり私の「カメラマンの血」がそれを許してはくれないようです(笑)。
カメラは、「感性を磨く」大変良い道具だということを書きました。
今回のことで、それを再認識した次第です。
そうなると、新しいカメラがほしくなるので・・・困ったものです。
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2008年12月12日
勝負強さを鍛える(1513)
私が指導する選手を連れて、ブルネイで開催されたITFジュニアサーキットに参戦してきました。
この戦いの中での印象は、やはり日本人は「勝負弱い」ということです。
技術のレベルに大きな違いがあるとは思えません。
しかし、勝負に対する「執着心」と「気迫」が違うと感じます。
そして、それが勝敗を決めるというのが現実です。
今まで何度かそのような経験を通じて、メンタル(この場合「根性」という言葉が最も的確な表現かもしれません)の重要性を認識し、何度もトレーニングを積んできましたが、「壁」はまだ打ち破れないようです。
「ファイトするこころ」を日本人は失ってしまったのか、と悲観するときもありました。
もちろん、同じ日本人でありながら素晴らしいファイトを示す選手もいます。
ただ、多くの日本人選手がファイトできないで敗れ去っていくのは事実です。
この点を改善する最適な方法があるのでしょうか。
コーチはいつもその答えを探していくものなのかもしれません。
日本の選手は大変よく練習します。
朝早くから夜間の練習まで、私たちが練習に行くと、日本のチームの誰かは必ず練習しています。
地元のコーチにも、
「どうして日本人はそんなに練習するんだ?」
と言われました。
こう書くと、
「試合にまで行って練習しすぎるからいけないのだ!」
と批判される方もおられるかもしれませんが、私が見る限り、身体的な疲労が蓄積して、コンディションを崩し、本番で息切れするほどの練習をしているというわけではありません。
ごく当たり前のこととして練習をしています。
もちろん外国の選手も練習をしますが、練習時間は日本の選手のほうが多いはずです。
でも、試合になるとその力を十分に発揮できないのは、何かその取り組み方に問題があると考えられます。
あるコーチの
「最近の子供たちは、テニスはとてもうまいが強い選手は少ない。」
という言葉が大変印象的です。
私も同感です。
多くのコーチは、指導する子供たちに
「うまくなってほしい」
とはあまり願わないと思います。
「強くなってほしい」
そう願っているはずです。
そのためにいろいろな練習方法を工夫していると思います。
もちろん、同じように練習やトレーニングを積んでも、上達する人とそうでない人がいます。
素質の問題だ!と片付けてしまうのは簡単ですが、私たちコーチが目指すのは、いかに子供たちの力を最大限まで引き出すのか、ということです。
力を引き出すのはメンタルの問題です。
「火事場の馬鹿力」という言葉があります。
これは、人間は窮すると普段は出せないような力を発揮することができることを表した言葉ですが、身体トレーニングだけをしてもこのような力を引き出すことはできません。
これは人間の身体を守るために備わっている大変重要な防御機能なのですが、スポーツの世界では、この安全弁をはずして、身体的には危険な状態まで追い込んでも最大の力を発揮できるような人間が成功するのです。
そのためには、どんな練習をするのかではなくて、どのように練習に取り組むのかがもっとも大切な問題です。
「試合と同じ気持ちで練習をしろ!」
と叫ぶだけではあまり意味はありません。
試合と同じような緊張感や集中力を持って取り組むことができるような練習方法を考える必要があります。
そうした練習を通して、どんな状況にあっても自分の力を発揮する力をつけていかなくてはならないと思います。
試行錯誤は・・・続きます。
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2008年12月11日
平常心(1512)
「平常心」はコーチが持つべきもの、であると思います。
5年も6年も海外の遠征を続けてきて、やっと変な気負いもなく、違和感もなく過ごせていることを感じます。
大会の関係者の方に、
「いつも1回戦で負けてばかりいるのに、今回はいい選手を連れてきたね。」
と言われました。
今までこの大会に連れてきた選手と比べてレベルが高いとは思いません。
しかし、気負うことなく、とても良い緊張感を持って参加できているので、そう感じてくれたのかもしれません。
初めてITFの大会に参戦したのも、ブルネイのこの大会でした。
はじめて参加する大会ということもあって、意気込みも強く、子どもたちに妥協を許さない姿勢は、大きなプレッシャーになったかもしれません。
実際にケガをした選手もいて、日常と違うことばかりを強調しすぎて、「平常心」で臨むことの大切さを忘れていたのかもしれません。
お金もかけます。
時間もかけます。
いろいろなことを犠牲にしてくるので、気合は入りまくりです。
そうした「思い」は大切です。
でも、戦いの場においては、ただ自分のすべきことに目を向けることの大切を説いていかなくてはなりません。
それを指導者自身が出来ないのであれば、それは成果を残すことにはつながりにくいと思うのです。
これから何度遠征を行うのかわかりませんが、「平常心」、それを心に刻んで臨みたいと思います。
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2008年12月10日
基準(1511)
子どもたちに、「人生にとって大切なこと」を教える機会として、海外遠征はとても貴重な場になります。
と、書きました。
視野を広げることができる、とも書きました。
プロを目指すわけではないのに海外への遠征は必要ない、と考えるのは早計です。
いろいろな意義が「そこ」にはあるということです。
なぜなら、「そこ」が「基準」だからです。
濱浦コーチのブログにはこう書いていあります。
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海外遠征=世界への挑戦ではありません。
世界を目指すという事は、
「その時世界中の何処に自分がいても変わらない態度・姿勢で日々の練習・試合に取り組む事」
なのです。
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誰もが強くなりたいと思っています。
強くなるためには、まさに「何処に自分がいても変わらない態度・姿勢」が大切であることを教えてくれます。
日本にいて、ローカルな大会だけしか知らないと、「それ」がよく分かりません。
もっと言えば、自分に「基準」を作ることが難しいとも言えるかもしれません。
もちろん、海外に遠征に出なくても、そうした「基準」を自分の中にしっかりと作ることのできる選手はいます。
でも、海外への遠征は、「それ」を作るきっけかには十分に成り得ると思います。
その時、コーチとしてのサポートがあって、いろいろなことを教えてあげる機会が多ければ、より良いきっかけになると考えています。
そう考えると、遠征を通して自分自身を磨くきっかけにもなっていると思います。
そういう信念を持ってこれからも続けていこうと思います。
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2008年12月09日
ウォーミングアップのトレーニング(1510)
試合はいつから始まるのでしょうか。
審判が「プレイ!」のコールをした時からでしょうか。
そうではありません。
実際に試合が始まる、はるか前から試合は始まっているのです。
プロの選手は、よく対戦相手の試合を見て研究しているといいます。
ある雑誌に、
「クレーバーなプレイで知られるマルチナ・ヒンギスも、他の選手の試合を熱心に観ている選手だ。」
と書いてありました。
戦いはそんなところから始まっているのです。
実際には、多くの選手は、顔もわからない選手と対戦しなければならないケースもあるので、その選手の試合を研究することはできないと思います。
そうであるならば、どのような選手と戦う場合にでも対応できるように、身体の機能を高めておくことにもっと意識を向けなければなりません。
しかし、ウォーミングアップにはどれくらいの時間をかけ、どのような内容のトレーニングを行えばよいのかについて多くの情報があるにも関わらず(もちろんストレッチだけでは十分でないことは理解しているはずです)、きちんとウォーミングアップを行うケースは少ないように思います。
なぜでしょうか。
そこには「邪魔をする変なプライド」があります。
そうしなければならないことはわかっているのに、
「一生懸命練習するのが恥ずかしい。」とか
「一生懸命にやることはかっこ悪い。」と考えて、
「私は一生懸命やらなくても強い選手である。」
というプライドを満足させることを優先させるのです。
これは大変におかしな考え方です。
小さいころからテニスをやっていて、それなりに成績を上げている子には結構多いパターンです。
また、練習前のウォーミングアップを適当にやっていることも原因のひとつに挙げられます。
私は次のような実験をしたことがあります。
早朝練習を行ったとき、練習開始の時間を7時に決めて、それまでに練習ができるようにウォーミングアップを済ませておくように指示しました。
実際にボールを打つミニテニスのようなウォーミングアップは禁止にしました。
そして、時間が来たときに
「さあ、今から試合をしよう。」
というと、
みんなは一斉に「えっ!」というような顔をしました。
そこで、
「では、今すぐに試合ができるものは手を挙げなさい。」
というと、ほとんどの子の手は挙がりませんでした。
ウォーミングアップに対する意識の低さが明らかになってしまいました。
そこで、ウォーミングアップは「試合や練習で自分の持てる能力を最高に発揮するために準備をすること」という認識を強く持つようにアドバイスしました。
それから子供たちのウォーミングアップに対する取り組み方は大きく変わりました。
「戦う」ための姿勢が感じられるようになったのです。
試合は「戦い」です。
そのため自分のすべきことを全力でやる姿勢をまず身に付けなくてはならないと思います。
「出来ないのはやらないから」を徹底して覚えることも必要だと思います。
野球では、走にスランプなしと言われます。
うまく打てなくても、全力で走ることはできるからです。
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2008年12月08日
海外遠征は必要なのか?(1509)
濱浦コーチのブログに対するコメントに対して、大変興味のあるというか、関心の深い話が載っていましたので、紹介したいと思います。
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個人的に、必ずチェックしているテニス関連のブログの投稿記事に、とても興味深いコメントが掲載されていたので、ちょっと引用してみましょう。
「テニスはお金がかかるスポーツ」とは聞いていましたが、今現実に我が子供が海外遠征などをするに際し、正直申して「常軌を逸している」と考えてしまうことがたまにあります。お金が無くても意欲と才能のある子供が世界に挑戦できる環境は作れないものでしょうか。資金面からあきらめざるを得ない子供が日本だけでもたくさんいると思います。
多分、コメントを投稿された方は、ジュニア選手の御両親!?かな、と想像させますが、本音の部分が凝縮されていて、それでいて喧嘩越しではないこのコメント、多くのテニスをするジュニア選手を持つ親の本音ではないでしょうか。
ラケットは競技選手であれば 4 ~ 5 本を、シューズはオムニ用とクレー用とカーペット用、ウェアは試合規定にのっとったもの(T シャツや他の競技用のウェアの流用は難しい)、当然テニスクラブの通常レッスン費、プライベートレッスン代、更に国内の大会遠征費・・・「テニスは間違いなくお金が掛る」スポーツです。
上記に加え、更に海外遠征・・・当然費用が掛るわけですし、海外ともなれば、通常の国内の遠征などに比べて、はるかに大きなお金が必要です。
しかし、日本のテニス界は、「海外遠征をしなければ、強くなれない」といった雰囲気があり、海外遠征をしないと既にテニスでは脱落者のような視線がある、とはある御両親から聞いた話です。
私は、テニスに関係なく、可能な限り早い年代で海外は経験しておくべき、というのが持論です。
海外とは、何もアメリカやヨーロッパである必要はありません。台湾や中国、更には韓国だって海外です。
とにかく、異国の地を可能な限り踏ませておきたい。
パスポートを持ち歩くということ、日本語が通じない世界があるということ、そんな当たり前のことを経験するだけでも貴重な、それでいて必ずや将来的にふっと役に立つはずです。
ただ、そうした持論を展開しているにもかかわらず、テニスという世界に限定してみてみると「常軌を逸している」と感じる部分があるのも事実です。
上記で記述したように、ある御両親のいう「海外遠征をしないと脱落者扱い」というのは、ちょっと行き過ぎた感じもしますが、「海外遠征 = 強者の最低条件」といった雰囲気はありますよね。
上記のコメントで主張されているように、「お金が無くても意欲と才能のある子供が世界に挑戦できる環境は作れないものでしょうか」というのは、我々ジュニアテニス選手の全ての親が願っているのではないでしょうか・・・
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丁寧に書かれていて、とても深く考えさせるものです。
確かにお金はかかります。
私に十分な資金があれば、それを投資したいとは思いますが、残念ながらそれは難しい話です。
それでも、スポンサーを探し、できるだけ費用がかからないように工夫して遠征を計画しています。
この方の記事に対する私のコメントも載せておきます。
ジュニアの海外遠征を行っている立場の人間にとって、この問題はいつも頭にあります。正直、どれくらい続けられるのかはわかりません。
少し前までは、関東のクラブのようにアメリカなどに遠征に行くのが当たり前、の感覚は薄れているように感じます。
そうした経験を積むよりも、もっと日本での練習や試合にお金をかけたほうが良い、という考え方のほうが多くなってきたのかもしれません。
しかし、「テニスに関係なく、可能な限り早い年代で海外は経験しておくべき」というのは私の持論でもあります。
そのためにスポンサーも探し、自分の経費はできる限り削って費用を抑えます。
自分が親であったらの、立場を忘れないように、できる限り費用をかけないで経験できる大会や遠征を工夫します。
そうした思いを持って大きなエネルギーを使って海外に遠征に出ます。
それは、人生に役立つからです。
ジュニアを海外まで引率するコーチは、責任も大きいですからとても大きな情熱とエネルギーを持っていると思います。
そのエネルギーが子どもたちの夢につながれば良いと思っています。
私の情熱だけでは難しい問題もたくさんあります。
それでも、子どもたちに、「人生にとって大切なこと」を教える機会として、海外遠征はとても貴重な場になります。
私にそういう思いを持たせてくれた指導者の皆さんは、本当にすごい情熱を持って遠征に出ていました。
そのエネルギーを指導者として持ち続けること、それが子どもたちを指導する者にとって何よりも大切であることを忘れずに、これからもできる限りの努力をしていこうと思います。
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2008年12月07日
異文化に触れる(1508)
今日の朝、日本に帰国しました。
真夏の気候から冬の日本に帰ってくると、さすがにその寒さが堪えます。
今日の午後は練習をしましたが、つい何時間前までは半袖短パンでいても汗が出て仕方がない所から、ベンチコートに手袋をはめてレッスンを行わなくてはならない所に簡単に移動できてしまうのはちょっと不思議な感じもします。
飛行機でたった6時間余りなのに、その気候の違いには驚きを感じます。
もちろん、そこに住む人種も風習も食べ物も違います。
どうしてそのような違いが生まれたのかについてはよく分かりませんが、何年もかけて作り上げられてきたものが、すごく身近に感じることができるというのは結構すごいことだと思います。
海外に行くことの魅力のひとつは、その異文化に触れることにあります。
こんなに近いのに、なんで言葉が違うのか、人種が違うのか、風習が違うのか、不思議に思うことが面白いのだと思います。
もちろん、その違いがあるからうまくコミュニケーションがとれなかったり、トラブルを恐れて躊躇したりします。
でも、好奇心でそれを乗り越えた時に見えてくるものは、とても大きな意味のあるものだと思います。
今回の遠征に参加した子どもたちは、単に海外で試合をしただけではなく、外人と試合をしたというだけではなく、異国の地の文化に触れ、言葉の違いを乗り越えて友達を作り、自分の視野を広げることができたという感覚を大切にしてほしいと思います。
テニスを通して大きな人生のための勉強をする、これはテニスを指導する者の大きな目標の一つです。
そのために大きなエネルギーを使って海外に遠征に出ます。
子どもたちの人生に何か刺激になったのであれば良いと思います。
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2008年12月06日
継続の力(1507)
今日、優がコンソレーション決勝のファイナルセットを戦い、相手選手のマッチポイントを凌いで、タイブレークをものにして見事に優勝を果たしました。
まだ課題が十分に克服できているとは思えませんが、今回の遠征を通して戦い方の基本のようなものができつつあると感じます。
この感覚を忘れないように継続して練習してほしいと思います。
大会も全日程を終了しました。
それぞれに課題を再確認し、自分のすべきプレーをしっかりとイメージし、戦う気持ちを強く持つことができた、そんな遠征であったら良いと思います。
遠征に出ることの意義は何度も書いてきましたが、正直、その成果が表れているのかどうかについてはよく分かりません。
しかし、多くの時間を子どもたちと過ごし、強くなるために必要なことを話し、たくさん練習したことは、少なくとも印象としては強く残っていると思います。
その中から、何か強く「思い」に触れるものがあったのであれば、それは間違いなく次のステップにつながるものであると思います。
もっとも大切なことは「継続の力」です。
思ったことを、どれくらい続けていけるのかが大切な鍵になります。
私もこの遠征を通して感じたことや思ったこと事はあります。
その「思い」を強く持って、忍耐強く指導していこうと思います。
明日の朝に帰国します。
寒い日本に帰ることはちょっと憂鬱ですが、子どもたちの元気な姿を見るのを楽しみに帰りたいと思います。
強化Bクラスのみんな!約束通りにちゃんとお土産買って帰りますので、楽しみに待っていてくださいね。
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2008年12月05日
思いを切る(1506)
大会も4日目を迎え、今日はコンソレーションが行われました。
こうした大会でコンソレーションまで行ってくれる大会は稀です。
大会をさっさと終わらせてゆっくりしたいのではないかと思わせるような運営も多いものです。
日本で行われる大会もあまり余裕があるとは思えませんが、この大会は選手のことを本当によく考えて運営されています。
宿舎の管理、ショッピングモールまでの送迎、空港への送迎、練習コートやボールの管理、本当に選手が気持よく参加できる大会だと思います。
とても安全な国であるということに加えて、こうした配慮を心地よく感じるので、何度も参加しようという気になります。
今回参加した子どもたちにも、そうした感謝の気持ちを持って帰国してほしいと思います。
さて、本日行われたコンソレーションで、和典は台湾選手の強いスピンボールに押し込まれ、切り返しのショットのミスを繰り返して敗退しました。
まだまだ戦う姿勢が高いと感じることはできません。
自分の強い気持ちを表現できるように訓練していかなくてはならないと思います。
同じくコンソレーションを戦った更紗と優は順当に1回戦を勝ち上がり、準決勝で対戦することになりました。
準決勝では、粘り強い返球とチャンスボールの思い切った打ち込みで勝った優が決勝にコマを進めました。
更紗は、課題であるフットワークを磨いて、優れた打球感覚を活かせるようにしていくことでさらに成長できると思います。
高い意識を持って練習してほしいですね。
決勝を戦った優は、準決勝と同じく、粘り強い返球と思い切ったショットのコンビネーションが冴えて、ファーストセットを簡単に奪ったものの、課題のサービスからリズムを崩し、セカンドセットを落としました。
その後、雨のため明日に順延となり、ファイナルセットのみを戦います。
今日のような戦い方をすれば十分に勝機があると思うので、気持ちを高めて挑んでほしいと思います。
明日は大会も最終日となり、決勝が行われます。
決勝にすすむ選手は、やはりとても高い資質を持っています。
自分との違いや、目指すべき指標を見つけることができるように観戦したいと思います。
我々の戦いは、明日の優のコンソレーションを残すだけとなりましたが、全体的に感じることは、「思いを切る」ことができないということです。
どうしても勝ちたい、と強く思うときは、どうしても勝ちたいという「思い」を切らなければなりません。
その「思い」を切ることができないと、不安や恐怖が襲い、思い切ったプレーができません。
だから、ゲームの流れもつかむことができません。
「思い」をきることはむつかしいことです。
だから、顔を上げて、気持ちを高め、声を出して、弱みを見せないように振る舞い、思いを切っていく、それが強くなるための唯一の方法です。
それを強く感じることができない・・・それが課題です。
子どもたちにはそのことを強く認識して、日々の練習の中でしっかりと訓練してほしいと思います。
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2008年12月04日
チャンスがつながる(1505)
大会も3日目を迎え、綾、晃子、美希がシングルスの2回戦、将司が3回戦を戦いました。
将司は、第12シードのインドネシアの選手との対戦で、相手の緩急をつけた攻撃にうまく攻撃のリズムが作れませんでしたが、うまくネットプレーを織り交ぜて食い下がり、五分の戦いに持ち込みますが、最後の詰めを欠いて惜しくも敗れました。
ショットのレベルも配球のレベルも上がってきているので、戦術面の充実と攻撃パターンの確立が必要です。
綾は、第4シードのマレーシア選手をもう一歩のところまで追いつめました。
ファーストセットは、相手選手のスピードについていけずにミスを繰り返してリードを奪われ、簡単に落としましたが、セカンドセットに入ると、徐々に対応力も上がり、大切なポイントでの積極的な攻撃も功を奏して、このセットを奪いました。
ファイナルセットは、立ち上がりの悪さをつかれてリードを奪われましたが、ここでも積極的に攻撃を仕掛け、何度もゲームポイントを奪いますが、そこでのショットに精度を少し欠いて惜敗しました。
自分のすべきプレーはまずまず出来ていると思うので、それを確実に実践できるように訓練して行けば良いと思います。
晃子は、第7シードの台湾選手との対戦でしたが、相手選手の粘り強いプレーにミスを繰り返し、自分の良さを出せないまま敗退しました。
やはり課題のラリーの能力の向上とフォアハンドの攻撃的なショットの精度を上げることが重要です。
美希は、相手に弱みを見せないで戦うことを課題として、第8シードの台湾選手に挑みました。
積極的な姿勢と攻撃的なショットで相手を追い込み、ポイントではリードを奪いますが、大切なポイントで力みからミスをして惜敗しました。
敗れはしましたが、戦う姿勢は高く評価できるので、それをどんな時も続けていくことが大切です。
ダブルスでは、更紗と美希の組が台湾のペアと対戦しましたが、ストロークでは五分以上の展開をするものの、ポーチを中心としたネットプレーの精度の差が出て敗退しました。
動きの中でのネットプレーの練習を繰り返して、対応力を高めていかなくてはならないと思います。
本戦は今日ですべての日程が終了し、明日からはコンソレーションの戦いがあります。
自分の課題をしっかりと認識して、高い集中力を持って戦ってほしいと思います。
今回の大会は、参加した7名の選手のうち、5名がポイントを取得するという好結果となりました。
いろいろとラッキーな面もあったと思います(トラブルもありましたが・・・)が、ここで得たポイントは次のチャンスを大きく広げます。
しかし、そのチャンスはテニスの向上にだけ役立つものではありません。
自分が人間として成長するきっかけを多く持つことができるということです。
今日の朝、全員がきちんと挨拶ができませんでした。
こうしたことを含め、選手として多くの人から評価される行動ということは何か、ということを良く考えて行動できるようにならなければなりません。
優れたスポーツ選手がみな礼儀も正しく、人間として優れていると言うつもりはありません。
そうではない選手もたくさん知っています。
しかし、行動を高く評価される選手にチャンスが多くあるというのは真実です。
みんなは「強くなりたい」と言います。
人並み外れた才能があるのであれば、振る舞いの問題はあっても成績を上げてくるものですが、そうでない選手が高い成果を上げるためには多くの「チャンスを活かす」ことがとても大切です。
挨拶がきちんとできる、自分のすべき行動が正しく判断できる、コミュニケーションがうまく取れる、時間に遅れないなど人に迷惑をかけない行動がしっかりとできる、ことなどは、すべて「チャンスを活かす」ことにつながっていきます。
そのことを理解してほしくて、私は「うるさいおやじ」になります。
面倒な仕事だとは思いますが、「チャンスがつながっていく」ためには大切なことなので何度も繰り返し教えていかなくてはならないと思っています。
今日一日の行動を観察していました。
しっかりとした行動ができていたと思います。
そうした行動を続けて、「チャンスがつながって」いけばいいなあ・・・と思います。
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2008年12月03日
当たり前の行動(1504)
今日は昨日の残り試合とダブルスが行われました。
美希は、マレーシアの選手との対戦でしたが、相手の凡ミスにも助けられて完勝し、明日の2回戦に進みました。
更紗は、台湾選手と対戦し、相手選手の両サイド両手打ちからの緩急のあるボールに自分のペースをつかめず、時折鋭いショットでエースを奪うものの4ゲームを取っただけで敗退しました。
美希も更紗もショットを打つ時の強さがあまり感じられないのが気になります。
将司は、第7シードのマレーシアの選手との対戦でした。
序盤は、左利きから放たれる鋭く曲がるサービスをうまく返球できずにリードを奪われましたが、徐々に粘り強い返球ができるようになり、タイブレークまでもつれこみました。
残念ながらこのセットを落としましたが、セカンドセットに入ると、対応力も上がり、その粘り強さに相手は簡単なミスを重ね、中盤からペースをつかみ、そのまま奪うと、ファイナルセットは1ゲームしか与えずに勝ち上がりました。
粘り強さに加え、配球のレベルも上がってきているので、明日の対戦が楽しみです。
和典は、第1シードのインドネシア選手との対戦でした。
ファーストセットは、相手のうまい配球に翻弄され、1ゲームも奪えずに落としましたが、セカンドセットの中盤から切り返しの精度が上がり、何とか食い下がりますが、最後まで強さを表現できないのが響き、振り切られました。
とても良い資質を持っていますが、強さの表現においては不十分だと言わざるを得ません。
それを克服し、強さを求める高い意識が備わることを期待します。
高校生の女子選手は、ダブルスのみ対戦があり、綾と晃子のペアは、マレーシアのペアとの対戦でした。
ショットの威力では上回っていると思いますが、課題の思い切ったプレーができず、守りのテニスに終始し、惜しい敗戦となりました。
自分たちがどのようなプレーをしなければならないのかは分かっているはずですが、ポーチも少なく、相手の隙を突く攻撃も見られずにミスを重ねて敗退したことを大いに反省し、次のステップにつなげなければ意味はないと思います。
台湾の選手と組んだ優は、同じく台湾同士のペアとの対戦になりました。
思い切ったプレーも随所に見られ、互角の展開に持ち込みますが、ファーストポイントでダブルフォールトを重ね、相手を精神的に有利にさせてしまうことが多く、惜敗です。
サービスを中心に、安定したショットを身につけること、これを克服しない限り勝つチャンスは少なくなります。
美希と更紗の組は、台湾とマレーシアのペアとの対戦でした。
序盤は相手の鋭いショットに対応できずに簡単にファーストセットを落とし、セカンドセットもリードを許す苦しい展開でしたが、そこから美希の思い切ったダウンザラインでプレッシャーをかけ、形勢は逆転しました。
ファイナルセットのスーパータイブレークでも、相手は守勢でのミスを重ね、シーソーゲームでしたが、思い切ったショットを苦しい場面で打ったことが最終的には勝利に結びつきました。
明日は第4シードとの対戦になりますが、今日と同様に思い切ったプレーを心掛けて戦ってほしいと思います。
将司と和典のペアは、台湾のペアとの対戦でしたが、ストロークのラリー戦では押し気味に展開するものの、ネットプレーとリターンの不安定さが響き、惜敗しました。
まだまだネットの動きやショットの正確性には課題があるので、高い意識を持って練習に取り組んでほしいと思います。
明日は、綾と晃子、美希、将司のシングルス、更紗と美希のダブルスがあります。
やはり期待するのは自分の持てる力を十分に発揮し、相手と戦う姿勢を高く感じられる試合です。
正直、今日の試合を見ていて、そう感じられることは少なかったですね。
試合後のミーティングでは、そのことについて話をしました。
・どんな状況でも相手に弱みを見せないこと
・相手がプレッシャーを受ける強いショットを打つこと
・思い切ったプレーで流れを引き寄せること
をプレー中の課題として、「何が何でも」という気持ちでやりきることの重要性を強い口調で諭しました。
「どうしても」の思いが強いので、口調は厳しくなりますが、それを理解し実践することでしか強くなれないことをしっかりと認識してほしいと思います。
そして、準備ができていないことを厳しく指摘しました。
ウォーミングアップはもちろんのこと、クールダウンや試合後の報告、課題への取り組みなど、遠征に来ているので時間は十分あります。
その時間を有効に利用し、強くなるためにするべきことをしっかりとやりきること、そして、それが「当たり前の行動」になるように訓練していかなくてはなりません。
特別な時に、特別なことをするのが大事ではなく、すべきことを「当たり前のようにする」ことができて強くなっていきいます。
そういう高い意識を持った選手に成長してほしいと思います。
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2008年12月02日
コーチのタイプ(1503)
今日から大会は本戦が始まり、高校生はみんなファーストラウンドに組まれました。
優は、時折素晴らしいショットでエースを奪うものの、台湾選手の粘り強いストロークを崩すことができず、初戦敗退となりました。
綾は、日本人の中学生が相手でしたが、課題の思い切ったサービスを武器に自分のペースを崩すことなく完勝です。
晃子もマレーシア選手の速いボールに対してうまく対応し、2ゲームしか与えずに明日の2回戦に勝ち進みました。
明日はともに厳しい戦いになると思いますが、今日のような戦い方ができれば十分にチャンスはあると思います。
将司と和典はラッキールーザーとの対戦でしたが、台湾選手と対戦した将司、日本人選手と対戦した和典、ともに力の差を見せて圧勝し、明日の2回戦に進みました。
明日の戦いに勝てばポイントの取得となります。
今日のような展開に簡単に持ち込むことのできない苦しい戦いになると思いますが、自分のテニスをやりきる、そんな気持ちで戦ってほしいですね。
美希と更紗は雨のため明日に順延となりました。
明日はシングルスを2回、ダブルスを1回戦うことになるので、身体的には厳しい状況になるかもしれませんが、強い選手に成長するためにはタフさを身につけていかなくてはならないので、二人がどれくらいのレベルにあるのかを確かめる良い機会になると思います。
どちらにしても目一杯の力を出し切る戦いを期待します。
今、こうして海外まで来て遠征のサポートをしているわけですが、結構疲れます。
多くのコーチが疲れやストレスと闘いながらも遠征をサポートするのは、子どもたちの成長していく姿を見たいという好奇心と情熱に支えられているからです。
その熱意に支えられながらサポートを行いますが、うまくストレスを解消する方法を持っている人が多いように思います。
一番多いのは、お酒を飲んで気分転換を図る人です。
会場に集まってきたコーチをうまく誘って、すぐに打ち解け酒を飲んでコミュニケーションを図ります。
性格的にも明るい人が多いですね。
私はお酒が一滴も飲めないので、このようにお酒の場を使ってうまくコミュニケーションをとるのが苦手です。
だから遠征では一人の時間を作って、本を読んだり、パソコンの前に座っていることが多いですね。
そうして一人でいることが苦痛ではないので、そういう意味では、一人で遠征をサポートしなければならないことに対するストレスは少ないほうかもしれません。
見た目と普段の行動からはそう思われないないのかもしれませんが、「オタク」っぽい行動を好んでするほうだと思います。
逆に多くのコーチと毎日顔を合わせて出かけるというような状況のほうが苦手かもしれません。
遠征をサポートするコーチにはいろいろなタイプがあるということです。
どちらにしても大きな情熱と深い愛情を持っていると思います。
それを支えにこれからも遠征のサポートをしていこうと思います。
明日は多くの試合が組まれています。
雨が心配ですが、体調に注意しながら頑張ってほしいと思います。
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2008年12月01日
トラブル・・・続く(1502)
今日もトラブルでした。
午後には宿泊施設にチェックインできるはずでしたが、施設の清掃管理に時間がかかって午後8時を過ぎてもチェックインできず、少しいらいらした時間を過ごしました。
今日行われた予選も途中4時間余りの雨天による中断があって、少々疲れもあったので尚更不満が募ります。
やっとチェックインできたと思ったら、他の大会と重なっているために部屋数が足りないということで、女子は4つのベッドに5人が寝ることになりました。
部屋は広いので問題ありませんが、ちょっと窮屈ですね。
それでも寝るには問題なさそうですが、男子はシングルベッドが2つの部屋に3人で、ということになりました。
さすがにこれは無理ということで、急遽、私だけがオフィシャルホテルに宿泊することになりました。
余分にお金がかかりますが、何とかやりくりして試合に専念できるようにしたいと思います。
こうしたトラブルはないに越したことはありませんが、大会側は一生懸命に仕事してくれています。
今まで何度も助けていただきましたし、その労力には感謝しています。
その気持ちを忘れなければ、トラブルはとても良い思い出にもなります。
これが遠征に出るもうひとつの楽しみかもしれません。
今日行われた予選は、将司は1回戦をブルネイ選手相手に完勝し、2回戦も韓国の選手を後半のギアチェンジで退け、明日の本選に勝ち上がりました。
和典もシンガポールの選手の思い切ったプレーに凡ミスを繰り返すことがありましたが、後半は粘り強いラリーで圧倒して同じく本選に勝ち上がりました。
実はタイの選手がほぼ全員キャンセルということになって、予選参加者は全員本選になったようで、明日は二人とも予選敗退者との対戦になりました。
1回戦の相手としてはラッキーだと思いますが、今日のプレーの反省点を生かして勝ち進んでほしいと思います。
女子の選手は雨で十分な練習はできませんでしたが、調子は上がってきているようです。
綾は日本人選手、晃子はマレーシア、優は台湾、更紗は台湾、美希はマレーシアの選手とそれぞれ対戦します。
相手がどんな選手であれ、自分の力を十分に発揮することが何よりも大切です。
今回のトラブルが強い気持ちをもたらすような気もします。
変えられないものを受け入れ、気持ちを高め、相手と戦う姿勢を高く持って戦うこと、そういう戦いが見たいと思います。
今日はホテルで少し豪華な食事をして、前夜祭というところです。
今からシャワーをしてゆっくりと休みたいと思います。
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2008年11月30日
思い込み(1501)
昨日の夜に無事にブルネイの空港まで着いたところまでは、まったく問題ありませんでした。
しかし、空港への送迎をお願いしていたのですが、迎えが来ていません。
たまたま大会関係者の方と飛行機が同じになって、その方に問い合わせしてもらったところ、送迎はなく、ホテルに宿泊するように言われました。
「そんな馬鹿な!」と思いましたが、時刻はまもなく夜中の12時なろうとしているので、悠長なことは言っておれず、たまたま空いていたホテルを探してもらって、何とか無事に済みました。
今週はアジア何カ国かのスポーツの代表選手が集まって競技会が開催されているそうで、会場周辺のホテルは全て満室状態でした。
もし、空港で彼に会わなかったら、ホテル探しやそこまでの移動にもっと苦労していたと思います。
何度か大会に参加してきた効果(?)がこんなところに現われてきたことを不思議に思います。
ホテルに着いてから、少し憤慨する気持ちを抑えて、よく要項を読み直してみると、そこにはちゃんと書いてありました。
無料の宿泊施設は、大会開催につき、月曜日の午後から使用することができます。
それ以前に到着する選手は、自分でホテルを予約し、空港からはタクシーなどを利用して移動してください。
・・・と。
とんだ「思い違い」でした。
今まで何度もこの大会に参加しているので、てっきり「今まで通り」と「思い込んで」いました。
運良く彼に会ったので事なきを得ましたが、「思い込み」による確認不足は大いに反省しなくてはなりません。
自分の運の良さには感心しますが、「思い込み」の怖さを再認識しました。
「今まで通り」という「思い込み」は、時として大きな落とし穴を作ります。
確かにそうですが、一度はその穴に落ちることで意識の変化やシステムの改善などのアイディアが生まれてくることもあります。
それを恐れて、いつでも「今まで通り」では何の進歩もありません。
そんな組織をいくつも見てきました。
そういう意味では、今回はちょっとした落とし穴にはまったということですが、それを次に活かしていこうと思っています。
でも、大きな落とし穴にはまらないように、しっかりと確認は忘れずにサポートします。
女子は全員本戦からとなりましたが、男子は明日から予選が始まります。
まだ身体が暑さに慣れていないのはちょっと気になりますが、気合いで本戦インを勝ち取ってほしいと思います。
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2008年11月29日
遠征の魅力(1500)
明日から海外遠征に出ます。
今まで何度も遠征に出ているので、準備は30分もかからずにできますが、何とも言えない不安はなかなか拭えません。
留守の間の練習のこと、遠征中のトラブル、やり残したかもしれない仕事、いろいろなことが頭に浮かびます。
そうした不安な気持ちを振り払ってでも遠征に出るのは、そこにしかない「魅力」を知っているからです。
ホームページの遠征レポートの冒頭にはこう書いてあります。
****************************************************
遠征は一種の冒険である。
頼る者のいない中で、恐怖や不安と戦いながら、すべてのことを自分でするという経験は、感性を磨くまたとないチャンスだ。
冒険のような経験を通して智恵と勇気を獲得する。
敗戦で学ぶことは、<自分の弱さ>だ。
この事実を認識することからはじめなければならない。
それが十分に認識できたら、次は弱さの原因について考えてみる。
技術的に未熟な点、体力面での問題点、メンタル面での課題など、多くの原因が考えられるだろう。
戦術的な課題が思い浮かぶかもしれない。
それらを書き出してみるのが良い。
できるだけ早いうちに強く記憶にとどめるべきだ。
一流選手は、このような自己分析が明確にできる。
ミスや敗因を強く記憶にとどめることで、弱点を克服する方法や次に勝つための戦術などについて質の高いイメージを持つことができる。
****************************************************
遠征を通してでしか経験できないことを知っています。
だからこそいろいろなものを振り払って遠征に出ます。
この経験が子どもたちを成長させるきっかけになることを信じて疑わないからです。
正直、しんどいです。
でも、その「魅力」に一番取りつかれているのは私かもしれません。
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2008年11月28日
気構え(1499)
弱気になっているときは、ついつい相手の「ミスを待つ消極的なテニス」をしてしまうものです。
そのような状態のときは、少しでも良いショットを打つと、相手がミスしてくれることを期待する気持ちが強いので、相手の打つ動作に気を取られて、次のショットに対する「気構え」が低くなっています。
そして、ちょっとでも自分が思っているより強いショットや角度のあるショットが返球されたときに、慌てて対処できずにミスをしてしまいます。
強い選手は、自分が打ったショットの後の動きや対応が、弱い選手と違うことがわかっています。
このような選手は、常に次のショットに対して「気構える」訓練をしているので、相手が少しでも弱いショット打てば、攻撃し、強いボールが返球されたときでも対応がすばやいので簡単に「隙を見せない」のです。
打ったボールは必ず返ってきます。
常に次のボールに対する「気構え」を持つことを訓練しなければなりません。
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2008年11月27日
狙って打つ(1498)
不安な気持ちに襲われたときは、ボールを打つということに集中できずに、回りのことが気になって、集中力を乱してミスする確率を上げてしまうものです。
そのような事態を打開するには、前に書いたような対処法を実践することは効果ありますが、何よりも日ごろからの訓練が大切です。
特に、ボールに対する集中力を高めるために、「狙って打つ」意識を高く持って練習することが効果的です。
単に的を狙って打つ練習をおこなうのではなく、「このボールを絶対にあそこに打つ」と強く心に決めて、1球1球高い意識を持って練習に取り組むことです。
例えば10分間の練習であれば、10分間はがむしゃらに打ち込むことがとても重要で、途中で1回たりとも気を抜いてはいけません。
自分が本当に集中できる時間を知り、それを延ばしていけばよいと思います。
「集中力の持続」が何よりも重要です。
「思いの強さ」が弱い選手は、必ず途中で集中力を欠いてしまいます。
自分は「絶対ここを狙って打つ」という「思い」をどれだけ強く、長く持つことができるかが、実際の場面での成功につながります。
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2008年11月26日
お守り(1497)
よくマラソンランナーが、腰のところにお守りを縫い付けて走る姿を見ることがあります。
人間は弱いものです。
自分ひとりで戦ってはいても、どこか「すがる気持ち」があるものです。
高橋尚子選手のように、大変自己がしっかりしていて、挑戦的で、自信に満ち溢れているように見える選手でもこころのどこかに弱い部分をもっているのです。
しかし、試合中にアドバイスをもらうことも、激励してもらうこともできないのがテニスです。
そんなときに、自分が安心感を得ることができるようなアイテムを持っていることで、こころの状態を良い方向に導くことができます。
お守りはそんなアイテムのひとつです。
「そんな弱気な姿勢で本当に戦えるのか。」
といわれるかもしれませんが、所詮人間は大変弱い存在で、ほかの人との関わりの中でしか生きられないことを知っていれば、そのようなアイテムを積極的に活用することも大切な戦術であると考えます。
お守り以外にも、彼からもらった指輪をバッグの中に入れて置くとか、願をかけたカラフルな紐を手首や足首に結び付けておくことも同様の効果が期待できます。
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2008年11月25日
キーワード(1496)
自分が苦しい状況に追い込まれたときに、自分自身を奮い立たせることができたり、心が落ち着くことができるような言葉を繰り返し思い浮かべたり、実際に口に出したりすることで、混乱を避けていつもどおりのプレーができるようにこころの状態を整えることができます。
このような言葉を「キーワード」といいます。
松岡修造選手が、ウィンブルドンでベスト8入りをかけた試合でのマッチポイントで、
「この1球は絶対無二の1球なり!」
と叫んだことは有名です。
彼はこの言葉を叫ぶことで、逃げ出したい気持ちを切り替えて、立ち向かっていく勇気が持てたと述べています。
私が指導する子供たちは、
・いま自分ができることに目を向けろ
・相手に向かえ、攻めろ
・自分を信じて、思い切り良く打て
などの「キーワード」を挙げてくれました。
どの「キーワード」も良いこころの状態を作り出すためには有効な言葉であると思います。
ただし、このような言葉は自分自身で探し出さなくてはいけません。
自分の心に響く言葉を捜すことは難しいかもしれませんが、それを見つけたときに「弱気な自分に別れを告げる」ことができるのです。
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2008年11月24日
聴く(1495)
友人たちと過ごす時間はかけがえのないものです。
昨日も気がつけば12時を回り、5時間を過ぎてもなお語り尽きない、ということはそれだけ共有している時間がお互いに大切な時間だからですね。
特に話を「聞いてもらっている」時は気持ちも落ち着き、何とも言えない心地よい感覚があります。
カウンセリングの基本技術の中に「傾聴」というのがあります。
これはただ「聞く」というの違い、心を寄せて「聴く」ということです。
「聞く」と「聴く」の違いは、「耳」で言葉を理解するのと、「心」で深く共感して解る、という違いです。
漢字にもちゃんとその違いが表わされています。
「言葉」の成り立ちには大変深いものがあると感嘆するとともに、「心」で共感することの大切さをしみじみと思います。
特にIコーチは、「これ」がうまいですね。
私とYコーチは、どちらかというと一方的に自分の意見を相手に伝えようと(押し付けようと?)する傾向が強いですが、彼はきちんと「聴いて」います。
スポーツを指導する立場にある人間にとって、自分の意見をしっかりと通す強い自我が必要なこともありますので、どちらが良いということは言えませんが、「聴く」ことのうまい人間は、周りにいる人間をよりたくさん幸せにできると思います。
私も指導においてはいつも心がけようとしていることですが、物理的な時間がないこともそうですが、せっかちで自我を通そうとする性格もあって、なかなか「聴く」ということができていないと反省しています。
「見れば分かる」・・・その通りかもしれませんが、「言葉」で伝えられることも多いはずです。
子どもたちの「言葉」をうまく「聴いて」、その「思い」をきちんと受け止めるように努めなければならない、と思っています。
そういう「気づき」も与えてくれる・・・友との時間は、本当にかけがえのない時間です。
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2008年11月23日
親友(1494)
親友とは「何事をも打ち明けることの出来る友人」とあります。
私にはそう呼べる友人が何人かいます。
もちろん、多くはありません。
自分に関する「何事」も「打ち明ける」ことは容易ではないからです。
人間は社会にあって自分をある程度は取り繕って生きています。
周りの人に合わせ、自分の意見を抑え、思いを封印することも多いと思います。
そんなことを繰り返していると、誰かに自分の思いを聞いてもらいたくなる衝動に駆られます。
今の時代では、それをサイトなどに載せるのでしょうが、匿名での掲載で「思い」がちゃんと伝えられるかどうかはよく分かりません。
やはり、会って、話を聞いてもらい、意見を聴き、笑い、泣き、夢を語る、そんな時間が必要だと思います。
それが「心に余裕」を作るためにとても大切です。
そういう意味も含め、友人たちと会う時間はかけがえのないものです。
その時間を大切にしたいと思います。
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2008年11月22日
コンディショニング(1493)
今、少し反省しています。
それは、今日、全国大会の地区予選が開催されたのですが、その試合に向けての「コンディショニング」がうまくいかなかったことについてです。
トレーニングやコーチングの場面では、「コンディショニング」という言葉がよく使われます。
日本語にすれば「調整」という意味です。
試合に向けて、身体的にも精神的にも持てる力を十分に発揮できるように「調整」するということです。
他にも、「ピーキング」という言葉も使われます。
試合に合わせて調子の波を一番良い状態に調整していくということです。
それがうまくいかなかったことを、コーチとして、トレーナーとして反省しています。
いろいろな理由が考えられますが、一番大きな理由は、この試合の重要性を深く認識していなかったということです。
夏の大会が終わり、秋の全国大会も終わってちょっと一息ついている時期に行われる大会なので、集中力を欠いていたのかもしれません。
子どもたちの様子を見ていて「うまく調子が上がっていないなあ」と感じていましたが、何度も試合を経験している選手なので、試合が近づけば何も言わなくても調子を上げてくるだろう、という勝手な思い込みがありました。
参加した選手の一人が言いました。
「何か緊張はあまりしなかったんですよね。」
この選手は少しテンションが高い方が実力を発揮することを知っています。
試合前の緊張がある程度必要であることを知っています。
それをうまく引き出してあげることができなかったことは私の責任です。
「コンディショニング」は大変難しい仕事です。
選手の心身の状態をある程度は深く知っていないと、どうアプローチして良いのかわからないからです。
誰でも彼でもリラックスする方が良いとか、テンションを高めた方が良いということは言えません。
一人一人の特性を考え、練習やトレーニングの内容を調整していきます。
その重要性を認識しているはずなのに、選手の意識や経験に任せてしまった、というよりも自分の仕事に対する甘い認識があった、ということを反省しなくてはならないということです。
子どもたちの意識はまだ不十分であり、幼いものです。
自立を促しながら、うまく導くための努力を惜しんではいけないということを再度認識しました。
そのことについて子どもたちと話をしました。
次の戦いに向けて、その重要性をお互いに深く認識し、成長のステップにしていかなくてはなりません。
意味のある反省にしていこうと思います。
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2008年11月22日
人間を扱う(1492)
自分を取り巻くしがらみや評価、成果などに心奪われることなく、純粋に人のために仕事をする意欲と情熱を持ち、そして、何よりも「それ」を「仕事として楽しむ」ことです。
と書きました。
人間を扱う職業なので、思い通りに行かないことがほとんどです。
自分では一生懸命にやっているつもりでも、それを高く評価されることも多くはありません。
成果に心奪われないように、とは言ってみても、それに捉われる自分はどこかにいます。
でも、それが「人間を扱う」ことである、ということを深く理解しています。
今、ある大学で「トレーニング論」も教えていますが、初めに「人間を扱うということを忘れてはいけない」と言います。
プログラムには大いに自信があっても、その効果が思い通りに出ないことなどしょっちゅうです。
その時、何度も何度も頭の中でシュミレーションを繰り返しますが、問題点がはっきりとしないことも多いものです。
相手が機械であれば、問題点の特定もそれほど難しくはないのかもしれませんが、人間は意識の問題などがあって一筋縄ではいきません。
あるプログラムがうまくいったと思っても、次の時にはうまくいかない時もあります。
やる気の問題であったり、体調の問題であったり、コーチとの信頼関係の問題であったり、それを特定することは容易ではありません。
それが「人間」なんですね。
テニスの指導はもっと難しいと感じています。
ミスショットでうなだれ、ポイントを失ってはふてくされ、自分プレーができないとテンションを落とす、「人間」はそういう生き物なんですね。
スポーツでは、そういう「性」が明確に示される場になります。
それを指導するコーチにとっては、大きなストレスを感じる瞬間でもあります。
そんな時、「人間とはそういうもの」であると納得し、それを受け入れるしかありませんね。
受け入れるということは、深く考えることをあきらめる、というのとは違います。
そういうものであるという「変えられない事実」を事実として受け入れ、その上でどうすべきなのかを真剣に考えることです。
そして、そう考えて行動することを当たり前のこととして実践することです。
「思い通りにいかない」、それを楽しむことです。
難しい存在である人間、でも・・・とても面白い存在です。
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2008年11月21日
自覚(1491)
今日の練習で好ましくない態度をした選手がいました。
そのことについて少し話をしました。
まず理由を聞いてみると、
「そういうことは良くないと分かっているけど、自覚が足りなかった。」
「(好ましい)行動をやろうとしても感情的になってしまう。」
ということらしいです。
この「自覚が足りなかった」ということがすべてだと思います。
もし、これが大学のセレクションだったり、大切な練習会だったり、レッスンであれば「そういう行動」はしないはずです。
ただの1回も「そういう行動」はないと思います。
それは「自覚」が薄いからです。
練習は一生懸命にやっています。
それを認めてもなお高い「自覚」に支えられて行動すべきです。
行動力を生み出すのは、ある程度の「緊張感」と「自覚」です。
「自覚」とは、「自分の地位・責務や欠点が どんなものであるかを、よく考えて知っていること。」とあります。
自分が「どう行動すべきか」をよく知っているということですね。
その意識が高いレベルにないと、好ましい行動をすることはできないということです。
「閾値(いきち)」という言葉があります。
これはある程度のレベル以上にないとまったく作用しない基準となる値のことですが、「自覚」のレベルがこの「閾値」に達していなければ実際の行動としては現れてこないということです。
強くなるにはこの「閾値」以上の「自覚」のレベルに常に自分が「ある」ということが大切です。
それが当たり前になれば間違いなく「強くなるための行動」ができます。
強くなるに決まっています。
そうあってほしいと思います。
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2008年11月20日
ワークフリー(1490)
私は「ワークフリー」という考え方が好きです。
「ワークウリー」とは自分の好きなことだけをする、というのとは違い、自分の望むことをするためにその仕事に打ち込み、その打ち込んでいる仕事を心底好きでいられる「ものの考え方」のことです。
「仕事が楽しくないのではなく、仕事を楽しんでいない」と、ある本に書いてあったのを思い出します。
「楽しむ」ためにはどうすれば良いのかというと、「楽しみ」を見出すために努力をする以外にありません。
そうした努力を続けているうちに、ほんの些細なことに喜びを見つけて「幸せを感じる生き方」がいいと思っています。
仕事である以上はある程度のストレスは避けては通れません。
それを何かを守るため忍ぶということも大切なことですが、それに縛られることなく「フリーな感性」を持つことはより素晴らしいことだと思います。
今、大学で「コーチング論」を教えています。
コーチという仕事や人間について話をしています。
その根本にあるのは、自分を取り巻くしがらみや評価、成果などに心奪われることなく、純粋に人のために仕事をする意欲と情熱を持ち、そして、何よりも「それ」を「仕事として楽しむ」、ということです。
私の周りにはそのように仕事をしている人がいます。
とても幸せそうに仕事について語ります。
そうやって生きていきたいと思います。
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2008年11月19日
チャンスボールの「わな」(1489)
チャンスだと思うと、力が入りすぎてミスショットをしたり、イージーボールになって相手に簡単にポイントされることはよくあります。
そうすると、一気に相手のペースになり、簡単に逆転負けを許すこともあります。
チャンスボールには、大きな「わな」が潜んでいることを覚えてください。
ポイントが取れて当たり前だと思う気持ちがミスショットを誘うのです。
ポイントを失うと、動揺して不安や恐怖は増大することは分かっています。
また、リードされたり、ピンチのときには、あせりやあがり、びびり(最近では“チキる”という言葉が使われます)などのマイナスの感情が起きます。
そのような時は、自分が劣勢に追い込まれているので、マイナスの感情が起こることは理解できます。
しかし、マッチポイントやゲームポイントのように、自分がリードしている場面でも同じような心理状態になり、自分のテニスを見失ってポイントを奪われ、悔しい逆転負けをしてしまうことは少し不思議な感じもします。
なぜ、チャンスであせったり、びびってしまうのでしょうか。
子供たちに試合後に感想を聞いてみると、意外とリードされているときにびびることは少ないといいます。
どうしてもこのポイントが「欲しい」と思うときに、緊張が襲うのです。
そうすると、頭がまっしろになり、何をして良いのかわからないまま、相手のミスを待つだけの消極的なテニスに変貌し、攻撃されてポイントを失っていきます。
まさに、「チャンスはピンチ」なのです。
チャンスで緊張してしまう原因を探っていくと、
・このポイントを取れば勝てるが、取られると負けてしまうと考えて、積極的に攻めることが怖くなって気持ちが引く。
・この試合に勝つと、シードがついて次の試合で楽に勝つことができるなどの欲望に意識が向いて、ボールを打つことに集中できない。勝手に勝ったと錯覚する。
・以前にも同じような場面でポイントを取られて負けたことがイメージに浮かび、緊張が高くなる。
などの原因が挙げられます。
このような気持ちは、ほとんどすべての選手が経験してきているのではないでしょうか。
このような気持ちになったときはどのように対処すればよいのでしょうか。
まずは、チャンスはピンチであることをしっかりと自覚することからはじめましょう。
チャンスボールという言葉は、自分で作り出している幻影のようなものです。
チャンスボールは「チャンス」ではなく、大きな「ピンチ」であり、今まで以上の強い気持ちで、「勇気をもって」打たなければならないと、強く自分に言い聞かせてください。
そして、強い選手はポイントがほしいときに勇気を持って攻撃するが、弱い選手は守ることを記憶して、試合に臨むことです。
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2008年11月18日
不十分の力(1488)
大学での講義を始めて半年以上経ちました。
初めの頃はいろいろと戸惑いもありましたが、今は楽しんで教えることができるようになってきました。
最近、気が付いたことがあります。
講義の前の日に準備をしますが、話の内容をまとめ、流れを作ってノートに書き示し、状況を浮かべながら自分なりのストーリーを作っていきます。
不思議なことに、きちんと準備をした時に納得のいく講義ができるのかというと、そうではなく、まとまりがなく少し不安がある時の方が話がスムースにできるということです。
どうしてか考えてみました。
きちんと準備をした時は、頭の中でリハーサルした通りに進めなくてはならない、というようなプレッシャーがあります。
ちゃんと準備しているので、安心感はあるはずですが、それがかえって変な緊張を作り出すのかもしれません。
うまく準備ができていない時は、始めから少しの不安があるので、その時の話を目一杯集中してやろうという意識が強く、事前に準備したストーリーに縛られることなく話があちらこちらに飛びながら自由に跳ねまわります。
そういう時の話は、飾らない本音の話であったり、今迄の経験を思い浮かべながら熱く語っている時でもあります。
きっと学生たちにもその思いが伝わるので、話に対する反応も良く、それが気持ちを高揚させる効果をもららしてくれるのかもしれません。
テニスでも同じ・・・かな。
試合前に自分の思い通りに練習できていた時よりも、ちょっと足りないと感じる時や不安を感じることで、試合における集中力が高まるのかもしれません。
これを「不十分の力」と呼んでもいいかもしれません。
完璧に準備ができることはほとんどありません。
それを過度に意識しすぎて、過緊張になることは避けなければなりませんが、不十分さを自覚する時は思いもよらない力を発揮することもある、ということを覚えておいて損はないと思います。
大学の講義ではあまりいい加減なことはできませんが、それでもその場その場で思い浮かぶことを自由に語りかける姿勢を失わないで講義を進めて行けたらなあ、と思っています。
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2008年11月17日
芽が出る(1487)
昨日の練習マッチを見ていて子どもたちの成長を感じることができました。
練習の前に、試合における一番大切な心構えとして「戦う姿勢」を挙げました。
相手が誰であれ、今のポイントがどうであれ、理想的にいえば「ただそのポイントを取るために全力を尽くす」ことが「戦う」ことの本質です。
でも、実際にはいろいろな状況変化に対して「不安」や「恐怖」を感じることで、「戦う」ことを忘れることも多いものです。
相手を有利な心理状態にしてしまう身体表現や行動は、「戦う」ことにおいては大きなハンディになることを頭では理解していても、実際の行動を厳しくコントロールすることは大変難しいことです。
それでも「戦い」に勝ち、強くなるためには「ここ」が何よりも大切であり、「唯一の道」であることに変わりはありません。
その「道」を進むための資質を磨くことが、すなわち「強く」なることです。
その「意識」がどれくらいあるのか、を見ることがコーチとしての楽しみでもあり、ストレスにもなります。
しかし、昨日の練習では、どちらが勝っているのか負けているのかがまったく分からない試合も多く、ミスした後の身体表現やガッツポーズ、構えの充実など、大変高い意識を持って「戦っている」ことが分かって嬉しく思いました。
強くなることは大変です。
特に、最初の一歩を踏み出すことが一番エネルギーを必要とします。
花が咲くのも同じで、地中から土を押し上げて「芽を出す」ことが何よりもエネルギーを必要とし、その力を振り絞ったものだけが大きく成長していきます。
そういう意味で、昨日の練習では、すべての子どもたちが「芽を出した」ということです。
この「芽」を大切に育てていかなければなりません。
水はやります。
時には肥料もやります。
でも、一番大切なことは、ちゃんと日光に当て、どこに伸びるのかを教え、自分自身で伸びていく力をつけることです。
すべては「自然の力」ということかもしれません。
人として「サポートの力」は、「それ」に遠く及ばないかもしれませんが、ほんの少しの力になれれば良いと思います。
そんなことを考えた・・・「時」でした。
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2008年11月16日
間をおく(1486)
リズムやテンポを崩さずに、自分のペースで試合を行うことで勝つチャンスは大きく広がります。
しかし、相手からプレッシャーを受けたり、緊張したりするとリズムやテンポが乱れます。
そんなときに、よく「間をとれ」とか「間をおけ」とアドバイスを受けることがあります。
この場合の「間」とは、「時間的な間」のことを指し、少し時間をおいて呼吸を整えたり、集中力を高めるために時間を使うことを意味しています。
それ以外にも、「間」は大変重要な意味をもちます。
今一度、伝統の武道から学ぶべき点を探してみましょう。
剣道は、日本古来の伝統武道です。
現代は、スポーツ化したといわれることもありますが、その中には何百年と脈々と受け継がれた戦法や戦術があります。
そのような剣道において、「間」は最も大切な戦術として認識されています。
剣聖と謳われる宮本武蔵は、「間を知り、外すことが勝利することの基本である。」としました。
これをスポーツ全般に当てはめることは難しいですが、タイミングをはずすという言葉が適しているのかもしれません。
また、「間合い」という言葉もあります。
相手と対峙したときの両者の状態を表す言葉です。
攻撃や防御のリズムとテンポとして捉えることができます。
相手の隙を突き、集中力が不十分な状態で攻撃を仕掛けることができるように、相手の心理を洞察する「心理的な間」のことをいう場合もあります。
このように「間」を知り、「間」を自分が有利に試合を進めることができるように最大限利用することが勝つためには必要です。
しかし、相手もできるだけ自分の「間」で試合を運ぼうと必死になるので、プレッシャーをかけてきます。
プレッシャーを受けると、多くの場合リズムやテンポは速くなります。
どうしてでしょうか。
自分のリズムを乱されると人間は不快感を持ちます。
できるだけ早くそのような不快な状態から抜け出したいために行動が早くなるのです。
特にポイントを失ったときには、不安や緊張は大きくなります。
その状況から早く抜け出したい気持ちが強くなればなるほど行動は早くなります。
また、相手の高いレベルの闘争心や冷静な集中力を感じると、その不安や緊張はさらに大きくなり、自分のリズムやテンポを乱していきます。
そのようなこころの状態を「あせり」とか「混乱」、[パニック]という言葉で表現します。
そのような状態がよくないことは誰でも理解していますが、そのときは「感情のほうが強い」ので冷静な判断は狂っています。
では、そういう状態に追い込まれそうになったときはどのように対処したら良いでしょうか。
最も良い方法が「間をおく」ことなのです。
気持ちを整理できないままでプレーに入ると、全ての行動のリズムを崩して、再び同じような失点を繰り返すことは多いものです。
同じミスを何度も繰り返すと「パニック」になって、自分本来のプレーを継続することは難しくなります。
そのようなときは「間をおく」ことによって、こころの状態に目を向けるのです。
そうすることで、その時点で自分がしなければならない行動が冷静に判断でき、同じミスを繰り返す確率は低くなるはずです。
また、相手の集中力の持続を阻止する効果も期待できます。
ポイントを取ったことで高揚しているだけで、早く次のポイントを取りたいと焦るような選手であれば、「間をおく」ことで焦りを誘い、相手のリズムを崩す効果は高くなります。
しかし、ここで注意しなければいけないのは、「間をおく」ことは、あくまでも「自分のため」にするということです。
よく、相手をじらすように間をとる場面を見かけますが、相手の行動に目を向けているうちは、本当のメンタルタフネスを手に入れることはできません。
相手のこころの状態を乱すことよりも、自分のこころの状態を最適にするために最大の努力を払うことが何よりも大切です。
そして、自分のこころの状態が整理され、最適な状態を作り出すことができたら、その状態を「構え」によって表現することがとても重要なことなのです。
最適なこころの状態とは、興奮しすぎる(あがり)のでもなく、冷めすぎている(さがり)のでもなく、「中庸(ちゅうよう)」という、ちょうどバランスのとれている状態のことです(スポーツによって、そのバランス点は若干違います)。
そのためにも、自分が最も心地よく行うことができる行動のリズムをつかんで、そのリズムやテンポを変えないで試合に臨むことができるように訓練することです。
こころの状態が最適であれば、相手はプレッシャーを受けて、同じように打っているつもりでも、自分のリズムが崩されてうまくショットを返せなくなってしまうのです。
ボールを打ち合うことだけに目を向けるのではなく、最適な状態で戦うことができるように、試合中の行動すべてをコントロールすることができるようになれば必ず強くなれます。
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2008年11月15日
リズムを崩すな(1485)
「リズムを崩すな」ということもよく言われることです。
たとえばサービスを打つ前の動作として、
[ボールを軽く2、3回つく]
↓
[軽く深呼吸をして、ラケットを構える]
↓
[自分が狙う方向に焦点を合わせる]
↓
[肩の力を抜いてスイングに入る]
というような行動のパターンがあります。
このような一連の動作を「ルーチン」といいます。
そのルーチンを「どのような状況でも崩さない」ことが、リズムを崩さないでプレーを続ける大切なポイントです。
自分のペースを守ることも容易になります。
また、ポイントが決まってから(ポイントを取る、取らないに関わらず)、ガットを見て、足の裏を軽くラケットでたたいて、グリップを見つめ、足を軽くたたいて気合を入れて、相手のほうをしっかり見つめてレシーブの態勢に入ることなども大切なルーチンで、このリズムを変えないようにすることは、「次のポイントをとる確率をあげる」ためにはとても重要なことです。
このような一連のルーチンを状況の変化に左右されることなく同じようにやり続けることで、こころの状態を最適に保ち、自分のペースで試合をすることができるようになります。
有名なところでは、ジミー・コナーズは、サービスに入るとき、ボールを必ず4回ついてからサービスを打ちました。
多くのプロプレーヤーは、ボールを3個要求して、そのうちの2つのボールを選んでからサービス動作に入ります。
このような行動は、コーチに指導されたわけではなく、なんとなく行っているうちに、集中力が高まったり、良いプレーができたりした経験から作り上げてきたものです。
そのリズムは身体に刻まれています。
しかし、相手からプレッシャーを受けたりすると、リズムが崩れて不快な感覚が強くなります。
集中力が高まるような行動パターンを意識して行うトレーニングが必要です。
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2008年11月14日
自分のペースを守る(1484)
よく、「自分のペースで試合をするように」という指示を受ける場合があります。
また、「相手のペースを崩すことを考えてプレーをしろ」とも言われます。
マラソンであれば、自分の能力や気候、路面の状態などに合わせて設定したペースを守るように走ることで、レースに勝つチャンスが大きくなることは分かります。
しかし、テニスにおける「ペース」とはなんでしょうか。
良いペースで試合をしているときの状況を考えてみましょう。
・自分の狙ったところに適確に打てている。
・足が良く動き、返球が容易である。
・自分のリズムでサービスが打てている。
・レシーブでの反応が良い。
・作戦通りに相手を追い込むことが出来ている。
このような状態にあるときは、打つショットに自信があり、相手を簡単に追い込むことが出来るはずです。
まさに「自分のペース」で試合をしています。
しかし、このような状況は、一瞬で変化してしまいます。
どのような状況で、好調なペースが一転してしまうのでしょうか。
・勝ちを意識した。
・大きくリードしたときに安心した。
・相手の打球スピードが変わった。
・相手の配球が変わった。
このようなときにペースが変わってしまう可能性があります。
こころの状態が変化するからです。
特に「勝ちを意識」してペースを乱すことは大変よくあります。
そして、一気に相手のペースになり、簡単に逆転負けを許してしまうのです。
つまり、「自分のペースを守る」とは、こころの状態を最適な状態に保ち、好調なペースを長く維持するために最大限の努力をすることなのです。
「自分のペースを守る」には、行動目標を決めて実行すること以外にもいろいろな工夫が必要です。
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2008年11月13日
ひらめき(1483)
ある新聞のコラムに、こう書いてありました。
********************************************************
一体、何手読めるのか。
これは、プロの囲碁棋士が最もよく聞かれる質問の一つであろう。
「ひと目、千手です」。
二十四世本因坊の石田芳夫さんはかつて、そう語ったそうだ。
過ぐる日、津市の榊原温泉で行われた天元戦第一局の折、河野臨天元が言っていたのはこう。
「まず、手が『見える』ことが大事です」。
ひらめきと、それを裏打ちする読み。
相俟ってプロの力なのだろう。
********************************************************
私は「プロ」として仕事をしています。
子どもたちがどう成長していくのかということを常にイメージしながら指導しています。
成長したであろう姿が「見える」ということです。
その指導においては、
「こうしたほうがいい!」
と頭に浮かぶ「ひらめき」を大切にしています。
もちろん、その「ひらめき」が正しい方向に導くものであるためには、単なる「カン」ではいけないと思っていますす。
「裏打ちされる読み」を深めるためには、多くの知識を積み重ねていかなくてはならないと思います。
その上で、多くの経験を積んで、「知恵」を身につけていかなくてはなりません。
その「知恵」を使って、「情熱」を持って指導していると「ひらめき」が舞い降りる、そんな感じではないでしょうか。
「ひらめき」を失った時、それは「プロ」としての仕事を終える時かもしれません。
そんな「覚悟」を持って教えていこうと思います。
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2008年11月12日
ケガを考える(1482)
ケガについて考えてみます。
1年のうちで、実は寒くなりかけるこの時期が一番ケガが多いですね。
真冬になると、防寒に対する意識も高く、準備運動も入念にすることになるので比較的ケガは少ないものです。
しかし、この時期は寒暖の差が大きく、運動によって暖かくなると真夏と同じような服装でプレーをするものの、すぐに冷えてしまい、その時すぐに防寒に対してケアすれば良いのですが、練習中にうまくコントロールできないことも原因の一つかもしれません。
こうしたことを考えて、できるだけケガをしないように注意を払って練習してはいても、ケガはいつ起こるか分かりません。
昨日は、臨時で愛工大名電高校野球部のトレーニング指導に行ってきましたが、部員の一人が足の甲を骨折して松葉づえでした。
聞けば、ベースランニング中に足の甲がベキッといったらしく、ギブスでの固定となりました。
この時期から、来年に向けての体作りが始まるので、ここでのリタイアはちょっと厳しいですが、大切なことはそういう時にケガをどう捉えるのかということです。
ケガは嫌なことに決まっています。
でも、その現実は変えることはできません。
だとしたら、「今自分にきることは何かを考えて行動する」ことが何よりも大切です。
彼には、
「ケガをしたことで、トレーニングをする時間が増える。
これは考えようによってはラッキーかもしれない。
例年よりも充実した体作りができるということだ。
ケガをしたところは、しっかりとリハビリとトレーニングをすれば今まで以上に強くなるしね。
練習をじっくりと観察する時間も増えるので、人のプレーを見ながら自分の課題を明確にすることもできる。
大切なことは、ケガをしたことは自分にとって必要なことだと考えることだ。」
というようなことを言いました。
リハビリに入った時のトレーニングについても少し話をして、復帰に対するモチベーションを上げるように心がけました。
クラブにも何人かケガをしている選手はいます。
その選手に対するケアは私のできる範囲でしているつもりです。
その時、もっとも心がけているのは、「ケガは必要なこと」という考え方を持ってもらうことです。
ケガをした時に、焦ったり、落ち込んだり、恨めしく思ってみても意味はあまりありません。
実際に、前向きに考えることのできる人のほうが復帰も早く、ケガの後遺症は少ないという報告もあります。
やはり大切なのは「気」ですね。
強くなるスポーツ選手の資質として「気」を挙げました。
気持ちが強い、元気、勇気、など「気」が戦う上で大切なものであることを教えてくれます。
ケガは、そのことを気付かせてくれる大切な機会だとも言えます。
そう考えて、私はできる限り早く治るように、最善の努力をしようと思います。
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2008年11月11日
自己評価(1481)
人間はいつも「不安」を感じています。
この「不安」というものは、嫌なもの、避けて通りたいもの、マイナスなものというイメージがありますが、実は大きなエネルギーを持っています。
「不安」を消し去ろうと頑張ることや、行動力の源になるということです。
しかし、どんなに頑張っても「不安」はなくなりません。
それは人間にとって必要なものだからです。
「そういうもの」だという認識に立って、それに振り回されないことです。
不安には、「期待不安」と「状況不安」があります。
「期待不安」とは、目標を達成できるかどうかという線引きが明確で、それが達成できないかもしれないと思う時に感じる不安です。
この大会に負けたらどうしよう、
この高校や大学に受からなかったらどうしよう、
という「不安」や、
この試合で負けらたテニスやめさせられるからね、
いい大学に入れなかったら人生終わるよ、
というようなプレッシャーに対する「不安」です。
「状況不安」とは、例えば大勢の前で話をしなければならない時に、相手が小学校の低学年であればさほど「不安」を感じないものの、相手が大学生や社会人、あるいは専門家の人たちを前に話をするのであれば大きな「緊張」や「不安」を感じます。
このように状況によって感じる「不安」や「緊張」が変化することです。
どのような状況であれ、「緊張」や「不安」を感じることには変わりはありません。
このような状況になっても、過度の「不安」や「緊張」で自分を見失ったり、うまく行動できなくなることを防ぐためには、「自己評価」に基づいて行動することが何よりも大切なのです。
「自己評価」とは、「他者評価」とは違い、「自分自身でできることをどれだけやったのか」という達成感や納得度に基づく評価です。
「他者評価」は、しょせん他人が評価するので、自分が頑張っても評価されるかどうか分かりません。
そのことを考えすぎると、もし評価されなかったらどうしよう、という「期待不安」も大きくなります。
でも、「自己評価」は、他人がどうであれ、自分自身で決めることなので、やりきったという満足感があれば、「不安」を大きく感じることはありません。
そういう訓練を経験として積んでいくと、いろいろなことに対する「対応力」が高まってきます。
これが「不安」をエネルギーに変える大きな「力」になります。
スポーツに限らず、いつも大きな「不安」が襲います。
そんな時に、きちんと「自己評価」に基づいて行動する習慣や考え方が身に付いていれば、それをエネルギーに変えることができます。
子どもたちには、テニスを通してそんな「力」をつけていってほしいと思います。
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2008年11月10日
目が冴える(1480)
人間は何か興奮を覚えると、寝れなくなってしまうものです。
昨日、何気に読んだ本に引き込まれ、気がつくと朝の4時頃でした。
前日は練習時間も長く、睡眠も十分に取れていたわけではないので、早く眠りに就こうと思って本を読み始めたら眠れなくなってしまった、ということです。
なぜ、そういうことが起こるのかというと、脳の興奮が眠気よりも優っているという単純な勢力抗争によりものだと考えています。
詳しくは分かりませんが、そんな感じではないでしょうか(今度、茂木さんに聞いておきます)。
朝の4時頃になってもまだ目が冴えて眠れません。
睡眠がうまくとれないと体にも悪いので無理矢理に眠りましたが、あいさつ運動のために5時半に起きて学校に行く寮生に起こされ、結局1時間も眠れませんでした。
私はこういうことがよくあります。
そういう時は決まって頭の中でイメージが明確に浮かんでいます。
「『感性』がなぜ大切なのかというと、「想像力」を高く持っている証だからです。」
と、ちょっと前に書きました。
自分の想像に興奮し、感動し、眠れなくなるというのは、「感性」が豊かな証拠なんですね。
だから、「目が冴える」と言うのでしょうか。
冴える・・・そういう感覚がないと、いろいろな物事に対処できないのかもしれません。
そんなことを、今、ぼうっとしながら考えています。
でも、やっぱり睡眠は大切ですね。
おやすみなさい・・・。
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2008年11月09日
強くなったと感じるとき(1479)
昨日の練習で、「強くなったなあ」と実感することができる練習をしていた選手がいます。
コーチとして、どんな時に「強くなった」と感じることができるのかというと、ただ「ショットを打っている」ことから、「ショットを活かす」ようになってきた時です。
言葉で表現するのは難しいですが、「ショットを活かす」というのは、そのボールを打つことで、相手が「大きなプレッシャーを受ける」ようになるということです。
ただ強いボールを打つだけでは相手はプレッシャーを受けません。
もちろん、それがいつでもコントロール良く打たれるのであれば問題はないのかもしれませんが、レベルが上がってくればそのようなボールの打ち合いになり、ほんの少しの差でポイントが決まります。
そのほんの少しの差が、「ショットを活かす」ことができているかどうか、ということなのです。
一番大切なことは、「常に次の攻撃のことを考えて動く」ことです。
ショットを打つことだけにとらわれていると、自分の打ったショットが入ったかどうかを「見て」しまいます。
その一瞬のスキが、次の攻撃を遅らせます。
打った後にすぐに次の攻撃に移ることができる選手は、相手の攻撃のチャンスを奪い、攻撃するエリアも狭く出来ますので、相手はそれだけで強いプレッシャーを受けます。
次に大切なことは、「前に動く」ということです。
緩いボールを強く打って攻撃しようとする時でも、横に動いてスイングする選手が多いものです。
強い選手は、緩いボールをより強く打って攻撃しようとする時には、ボールの後ろに入って、大きく前に体を動かしてボールを打ちます。
ボールのスピードが同じでも、その動きの迫力と強さにプレッシャーを受けます。
そのことで対応が少しでも遅れれば、それが差となって現れます。
そして、何よりも大切なことは「迫力を持って打つ」、ということです。
「このボールで絶対に決める!」という強い意志をが感じられるように打つということです。
それを「動きで表現できる」ということです。
ショットの威力が同じでも相手が感じるプレッシャーは大きく違います。
それが強さにつながっていきます。
そんなショットをみると選手の成長を感じます。
多くの子どもたちが成長できるようにこれからも指導していこうと思います。
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2008年11月08日
感性(1478)
強くなるための資質として「感性」が挙げられます。
「感性」とは、読んで字の如く、感じる性質のことです。
道端にそっと咲く花の美しさや可憐さにハッと息をのみ、感動に涙する、そんな心の在り方です。
「感動する心」と言い換えてもいいかもしれません。
このような「感性」がなぜ大切なのかというと、「想像力」を高く持っている証だからです。
誰もが強くなりたいと思っています。
強くなっている自分を想像します。
その「力」が強ければ、苦しい道のりを進む勇気や忍耐力は高まってきます。
以前、こう書きました。
*****************************************************
「感動こころ」があれば、テニスをやっていることの喜びを必ず実感できる。
強くなるに決まっている。
感性はとても難しい言葉かもしれないが、テニスをする自分を本当に好きになれば、感性は放っておいても磨かれるものだ。
*****************************************************
そういうことです。
「本当に好きなる」、ことは簡単なことではありません。
すべての志向が「そこ」に向いているかどうかだからです。
すべての時間、すべての力を使っても尽きることのない豊かな「感性」が強くなるためには必要だと思います。
多くの子どもたちにその「感性」が高くあることを願っています。
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2008年11月07日
道具を選ぶ(1477)
最近パソコンの前に長時間座ることが多くなってきて、背中の張りや腰の違和感が大きくなってきました。
座るということは、実は身体には大きな負荷がかかるんですね。
そこで、新しく椅子を買うことにしました。
今まではキッチンのテーブルにセットで付いてきた折りたたみの椅子だったので、座り心地も悪く、坐骨神経にも障ります。
いろいろと調べて、機能的にも、デザイン的にも良いものがあったので購入しましたが、値段は3万円以上します。
たかが椅子に3万円もかけるのか、と躊躇しましたが、長い時間の世話になるので、安物買いの無駄使いならないようにと思ってまずまずのレベルのものを買いました。
昨日届いて、実際に座ってみると、やっぱり値段だけのことはあるなあ、というのが感想です。
フィット感もいいし、背中に貼りつく感じも良く、これなら長時間のパソコン仕事にも耐えられそうです。
しばらく満足して、リクライニングなどを試しながら遊んでいましたが、3万円でこの感じなら、もっと高いものはどうなんだろうかという興味が俄然わいてきます。
もちろん高ければ高いほど良いというものではないでしょうが、どんなものかは試してみたくなります。
今回のものは寮での仕事ために買ったので、今度は家での仕事ために買おうかと密かに画策しています。
良い道具を選ぶ、これは簡単そうで実は大変難しいことなのかもしれません。
いくつもいくつも試して買うわけにはいかないので、私は自分のフィーリングで良いと感じたものを迷わず買うようにしています。
その「勘」は良いものを選ぶために最も大切なことのように思います。
まずはインターネット上のカタログとにらめっこして、最良の椅子を選ぶ「勘」を磨きたいと思います。
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2008年11月06日
伝統から学ぶ(1476)
スポーツの世界では、真に強い選手は堂々としています。
相撲のように格付けがきっちりしているスポーツでは、その地位によって威厳の違いを感じることができます。
塩を撒くリズムは人それぞれですが、横綱はゆったりとして、威厳があり、自分のペースを守ります。
相手がどのようなリズムで仕切りをしても受けて流し、その独特の間合いの取り方やリズムで知らず知らずのうちに相手にプレッシャーを与えるのです。
そして、いざ立会いになると、猛烈な集中力で相手を威圧して簡単に勝負を決めます。
相撲に限らず、剣道や柔道、合気道などの国技の中には、スポーツの世界で高い成果をあげるために必要な「教え」が数多くあります。
これらの武道の教えに共通するのは「間」に関する教えです。
「間」は「タイミング」や「テンポ」、「相手との距離」などの意味で使われる場合もありますが、そのような概念では説明しきれない「心理的な意味」も併せ持ちます。
これは、日本人独特の文化的構造であるといえます。
単に身体を鍛えるだけの時代は終わりを告げました。
心身の調和を図り、人間の能力を最大限に高めるトレーニング方法が求められる現代になって、今一度、伝統のスポーツから学ぶ姿勢が必要なのです。
武道に限らず、スポーツでは自分のリズムやペースを守ることで勝つチャンスが広がります。
相手のペースを崩すように、心理的な動揺を誘うような作戦を取ることも多いと思います。
しかし、相手の心理的な動揺作戦にも動じないで、どのような状況でも自分のやるべきことに集中し、自分のペースやリズムが崩されないプレーヤーにはプレッシャーを受けます。
プレッシャーを受けてこころの状態が変化すると、あせったり、自分のすべきことを見失って集中力を欠いたりする場合が多いものです。
プレッシャーを与える具体的な方法を実践することで、試合の展開を有利にすすめることができるのです。
また、プレッシャーを与えるとこころの状態がどう変化するのかを学ぶことにより、自分がプレッシャーを受けたときに、それを上手に生かして集中力を高めることができるようになります。
自分自身のこころの状態を良く知ることにもつながります。
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2008年11月05日
学ぶこと(1475)
「学ぶことをやめたら、教えることをやめなければならない。」
元サッカーフランス代表監督のロジェ・ルメールの言葉です。
人に何かを教えるということは、相手よりも多くの知識や経験があることはもちろん大切ですが、学び続ける姿勢を失くさないということは何よりも大切です。
私はその姿勢を失くさないように多くの本を読みますが、大学での講義を始めたことは大いに刺激になっています。
実は、その話があった時、はじめは断りました。
大学での講義にはあまり興味はありませんでしたし、寮生をはじめとして多くの子どもたちを教えているので、そのことに時間をとられることに抵抗感があったからです。
でも、
「これはもう一度学び直す機会を与えてもらったのかもしれない」
と、ふっと思い返して、引き受けることにしました。
講義の前日にはその準備をします。
話の内容を考え、それに関する本や資料を読み直します。
昔読んだ本の書き込みなんかを懐かしく感じながら、多くの忘れていた知識がよみがえってくるようです。
そのひとつひとつの学びの跡が、今につながっているように思います。
今まで学んできたことが、学び続けてきたことが大きな力になっています。
これからも教えていこうと思います。
そのためには、いつでも、どんなことからでも、誰からでも学ぼうとする姿勢を失わないようにしていくつもりです。
大学での講義を始めたことが、学ぶ喜びを深めたことに感謝します。
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2008年11月04日
身体表現(1474)
自分が弱気になったり、恐怖や不安の気持ちが生じたときに、それらの感情に立ち向かって、より良い動きやより良いこころの状態を作り出すために、身体を使ってさまざまな表現をすることがあります。
具体的には、
・声を出す
・動き(足を動かす、肩を回す、首を回す)
・動作(足をたたくなど)
・構え
・目つき(表情)
・大きく深呼吸する
などの「身体表現」を行うことで、こころの状態を最適に保つことができます。
人間の精神活動は身体活動と強い結びつきがあります。
自分の気持ちがリラックスできる行動や身体表現を行うことでメンタルの状態は変化し、最適な状態へと導くことができるのです。
特に呼吸と精神の状態との結びつきは大変高いことがわかっています。
古来、武道の稽古のひとつに呼吸法の訓練があったことからも理解できます。
あるボールゲームの試合中の呼吸数を測定した実験があります。
ゲーム前、呼吸数はゆったりと大きく安定しています。
しかし、失点時には短く速くなって、リズムが乱れています。
明らかに精神的に動揺していることが読み取れます。
得点したときには、失点したときとは逆に深く安定した呼吸を示しています。
また、興味を引くのは、失点時のグラフを見ると、失点する前の呼吸も乱れているということです。
失点したから呼吸が乱れたのではなく、呼吸が乱れたから失点したとも考えられるのです。
スポーツの試合では、大きな緊張や不安、怒りなどの感情が起こります。
そのようなときに簡単に呼吸が乱れるようでは、失点する確率は大きくなります。
毎日の生活の中で呼吸をゆったりと大きく行うことを心がけて、呼吸の能力を高めておくことはもちろん大切です。
そして、試合中に望ましくない感情が起きたとき、「深呼吸」を行うことで呼吸の乱れをおさえ、こころ状態を最適にできれば失点の可能性は低くなります。
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2008年11月03日
運のいい生き方(1473)
「私は運がいいなあ」、と思うことがよくあります。
そう思う時、なんだか不思議な感覚になります。
自分の思惑通りに行かないことがあっても、それが結果としてうまくいった時、それは「運」がいいということかもしれません。
そういう風に考えることができるから、結局どんな状況になっても「運がいい」と思えるのかもしれません。
と、こう考えるのが一般的かもしれませんが、人智を超えた力のようなものを感じる時もあるということです。
単なる偶然なのか、考え方の問題なの、よくは分かりませんが、「運のよい生き方」というのはあるかもしれません。
私のもっとも大好きな漫画に「サラリーマン金太郎」があります。
その主人公である矢島金太郎の生き方に対して、昔の舎弟である椎名が、
「あの人はなあ、すげえ運を持っている気がする」
「ツキってのは一晩で変わっちまうが、運ってのは一生ついて回るもんだ」
と、金太郎の生き方に対して、その運の強さに感嘆するシーンがあります。
「一生ついて回るもの」・・・それが運だとすれば、なんとかその「運」をつかんでみたいものです。
でも、自分の生き方をまっすぐに通すことでしか、きっと回っては来ないものだとも思います。
これから先の人生も、「運がいい」かどうかわかりませんが、まっすぐに進む、それがいいと思っています。
矢島金太郎・・・すごい男です。
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2008年11月02日
行動を変えて、こころを変える(1472)
私たちの姿勢や行動はこころの状態、感情を反映しています。
このことはこころの状態が変わることで姿勢や行動が変化することをあらわしていますが、逆に行動や姿勢を変えることでこころの状態が変化することも認められています。
ここで、ひとつ実験をしてみましょう。
はじめに頭の中に悲しいことを思い浮かべてください。
きっと頭を垂れて、視線はうつむき加減で、背中は丸くなって哀愁漂う感じが良く現れていることでしょう。
次に、楽しいことを思い浮かべてください。
明日デートでわくわくしている様子でも、ディズニーシーに出かけてミッキーと遊んでいるところでも構いません。
表情には笑みが浮かび、視線は前を向き、ぴんと姿勢良く立っていることでしょう。
このように、こころの有り様によって行動や姿勢、表情などは変化します。
では、うれしいとき、楽しいときの姿勢や表情を変えないで、悲しいことを思い浮かべてみてください。
反対に、悲しいときの姿勢や表情で楽しいことを思い浮かべても構いません。
どうでしょうか。
これはかなり難しいと思います。
もし簡単にできるのなら、あなたは詐欺師か役者の素質十分かもしれません。
このように、こころの状態と身体は密接に結びついているので、その人の姿勢や行動をみるとこころの状態を探ることができます。
スポーツの場面では、感情を乱されたり、悲しい思いや、くやしい思いをすることは頻繁にあります。
その時、身体的にはどのような変化が現れるのでしょうか。
筋肉が硬直したり、逆に力が入らなかったり、姿勢が崩れていることも多いと思います。
歩き方も弱々しくなっているかもしれません。
これでは自分の能力を最大限に発揮して戦うことは困難です。
しかし、自分のこころや感情が乱されたときに、先に挙げたような行動目標を決めて、きちんと実行できたらどうでしょうか。
おそらく、こころの状態の乱れは少なく、次のポイントに対する集中力を高めることができるはずです。
楽しいときの姿勢や表情を変えないで、悲しいことを思い浮かべることが難しいように、正しい行動をとることは、プレーのマイナスになるこころの状態を作り出しにくくするのです。
ただし、このような行動を実際の試合場面で行うことは、口で言うほど簡単ではありません。
何度も繰り返しトレーニングを行うことが大切です。
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2008年11月01日
冬期のウォーミングアップとトレーニング(1471)
だんだんと寒くなって、いよいよ冬の到来を感じさせるこの頃です。
基本的に屋外でテニスを指導する身には、寒さは疲労感を大きくしますので、ちょっとつらい季節です。
練習に関しても、できるだけ体を冷やさないように気を配りながらメニューを作りますので、ちょっと面倒です。
そして、何よりも寒くなってくると怪我や体調の管理が心配です。
今日は、寒くなってくる時期に大切なウォーミングアップとトレーニングについて話をします。
私のオフィシャルホームページ(トレーニング科学研究所のページ)にもアップしてありますので、興味のある方はご覧ください。
「冬期のウォーミングアップとトレーニングで注意する点」
・寒いところでのストレッチは避けてください。
・関節などに障害が起きる可能性が高いので、障害の起き易い部位を、大きな筋肉の順でストレッチを行って下さい。
・ジョギングでは、様々な体操を取り入れて、筋肉がテニスの動きに対して十分反応できるようにすることが目的です。
・筋肉は、意外に早く温度が下がるので、事前の軽いトレーニングで心拍数をある程度上げておく必要があります(通常のウォームアップに、サイドステップ&スプリントを加えると良いでしょう)。
・テニスの練習に入る前にミニテニスのプラクティスから入るのは、筋肉の動員準備を進める上で必要ですが、事前にできるだけ関節を大きく動かすように素振りなどをすると効果的です。
・プラクティスでは、練習開始期のプラクティスでは動きをできるだけ止めないように、細かくステップを連続して行うように心がけましょう。
・グリップが滑ると手首や肘をいためる原因になりますので、新しいウェットタイプグリップを巻くなどの準備をしてください。
・トレーニングは、メインの種目の前に、事前にプレトレーニングとして、軽くジャンプを繰り返すなどのトレーニングを入れると、障害の発生率が押さえられます。
・気温が極端に低いときは、強いジャンプの負荷を与えるようなトレーニングは避けてください(シャトルランや、ステップワークなど、運動量をある程度確保でき、身体負荷が余り大きくない種目を選んでください)。
・冬場のランニングは効果的です。
・練習後の着替えは必ず行ってください。
以上です。
冬は練習やトレーニングをするのにつらい季節ですが、自分の力を高めるには最適な季節とも言えます。
ケガなどに注意しながら、最高のテニスライフが送れるといいですね。
ハッピー、ウィンターシーズン!
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2008年10月31日
コーチはパートナー(1470)
コーチを信頼することができなくなることで、パフォーマンスの低下を招くことがあります。
単純に練習量だけを多くすれば強くなるというわけではありません。
「このまま練習していて本当に強くなるのか?」
「つらい練習をしていても強くなれない」
「自分に自信がもてない」
など、多くの選手は不安を抱えています。
コーチの役割は、技術を教えたり、練習の環境を整えるだけではありません。
選手のこころの不安を打ち消すことができるように、強い信頼関係やパートナーシップを築くことができるかどうかで能力が評価されるのです。
私が出会った優秀なコーチたちは、選手が強くなれることを信じて疑いません。
また、その手法についても確固たる自信を持っています。
そのような自信に満ち溢れた態度や振る舞いを見ると、選手は安心できるので良好な信頼関係を築くことができます。
クラブ内での友人関係やコーチに対する信頼感の希薄さが原因で、パフォーマンスの向上が見られないケースをよく目にします。
もし、今のコーチに対して信頼できないと感じるならば、大変勇気がいる決断ですが、「環境を変えること」は能力の向上には大変重要な決断です。
また、コーチは自分が提供できる情報や環境がすべての選手にあっているかどうかをチェックして、よりよい環境が準備できるよう最善の努力をしなければならないと思います。
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2008年10月30日
全力を出す(1469)
全身が・・・筋肉痛です。
なぜか?というと、昨日は愛工大名電高校のトレーニング指導の日でしたが、その指導の合間に(さぼって?)何人か集まってきていたOB連中のために200球ほどノックをしたからです。
はるか以前は、冬の強化練習期間の時に臨時ノッカーとして働いたり、名大野球部のコーチをしていた時は一日中ノックをしたこともありましたが、最近はまったくやっていなかったので全身の筋肉が悲鳴を上げている状態です。
毎日のようにテニスでボール出しをしているので、それくらいのこと平気だとも思われるかもしれませんが、野球は身体に対する負荷がはるかに大きいですね。
だから彼らは常に「全力でする」、とうことを当たり前のようにやっています。
というよりも、そうしないと怪我をしたり、対応できなかったりするんですね。
練習そのものはテニスの方が厳しいです。
昨日のノックでも、200球打ったとして、ノッカーは大変疲れますが、受けるほうはせいぜい40級~50球くらいの捕球です。
テニスでは、走り回って何百球も打つので、比べれば練習の辛さは上だと思います。
でも、テニスは「全力を出しきる」、ということが訓練できていないように感じます。
野球の練習ではせいぜい50球くらいの捕球でも、全力で走り、全力で捕り、全力で投げる、ということを繰り返すと、それだけで汗だくになります。
テニスでは、それだけの力を出し切ると、長時間の繰り返しの練習には耐えられないということはありますが、それでもできるだけ「全力」に近いところで力を出し切ることができる選手が大きく成長していくと思います。
昨日のマッチ練習では、「強さ」を感じられない試合を見ました。
一生懸命にやっているとは思います。
でも、「全」ての、「力」を、出し切ることを訓練していかなくてはなりません。
そんな「思い」を持って今日の練習をやっていこうと思います。
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2008年10月29日
作戦を立てる(1468)
実際の試合では戦うための準備が必要です。
闇雲に相手に挑んだのでは、返り討ちにあうのが落ちです。
対戦相手が決まったときに、「あの選手は強いからやりたくない」とか「あのフォアハンドはすごいから勝てないかもしれない」と、弱気な発想しかできない選手はいませんか。
このような発想しかできない選手は、戦う前からすでに負けています。
戦いを挑むためにきちんと準備をすれば、勝つチャンスは大きくなります。
そのために「作戦を立てる」ことが大切です。
ここでは、どのように作戦を立てるかについて述べてみたいと思います。
作戦を立てることで、もちろん勝つチャンスは大きくなりますが、なによりも「弱気な自分を強気な自分に変える」ために大きな効果を持つことを忘れてはいけません。
作戦なくして戦いに勝利することはできません。
(相手の弱点を探る)
どのような選手でも、弱点はあります。
フォアハンドは強いが、バックハンドは弱いといった特徴を持っている選手は多いものです。
また、速い球にはめっぽう強いが、ゆるいボールに対してはミスが目立つとか、サービスのコースはほとんどフォアにしか打たないなどの特徴を持つ選手もいるはずです。
そのような特徴を頭に入れておくと対応は容易になります。
そして、相手の弱点を攻める作戦が的中すると、相手の焦りを誘い、自分のペースで試合を運ぶことができるようになります。
よく相手を観察してください。
選手の特徴を把握するように訓練をつむことがとても大切です。
試合で負けてもすぐに帰ってはいけません。
自分が負けた選手の試合を観たり、もっと高い実力を持った選手の戦い方を観ることで、実際の試合で作戦を遂行する能力が高まります。
このような機会を逃すのはもったいない話です。
(得意なパターンをつくる)
相手の弱点を攻めることは戦いの常套手段ではありますが、自分の得意な攻撃パターンに相手を誘い込む作戦もあります。
もし、自分がフォアハンドの逆クロスが得意なら、そのショットを多用し、相手が逆クロスを強く意識したときに思い切ってストレートに勝負をかけると、ポイントを取る確率は高くなります。
自分の得意なショットやパターンは自信を持って攻撃することができます。
たとえ、ボールの威力がそれほど高くなくても、自信を持って攻撃されることが相手にとっては嫌なのです。
その作戦がうまくいっているときには、執拗に繰り返すしつこさを持つことで相手に嫌がられる選手になれます。
相手が嫌がってくれれば、勝利するチャンスは大きくなります。
(ゲームの分析をする)
実際にゲームをすると、ストロークでのミスはサイドアウトが多いとか、バックハンドでのレシーブミスが多いとか、ネットでの得点率が低いとか、ほとんどのボールが浅いとか、自分のプレーの特徴が明らかになります。
また、対戦相手はフォアのダウンザラインでエースを取るときが多いとか、フォアのワイドボールに対してショートクロスしか打たないなど、相手の特徴も知ることができます。
このように自分と対戦相手の特徴を知ることから作戦を立てることが始まります。
しかし、プレーしながらゲームを分析することはなかなか難しいものです。
ビデオで自分の試合を録画して繰り返し見る、というのは作戦を考えるとても良い機会になります。
こうした経験をつむことで、実際の試合でも作戦を考えて試合に臨むようになり、勝つチャンスは広がります。
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2008年10月28日
力を引き出す(1467)
先週末にはたくさん試合があって、うれしい報告やら、残念な報告があって、秋の大会も佳境に入ってきたところです。
でも、ちょっとだけ、不思議に感じることがあります。
力は十分に持っているはずなのに、試合になると結果が惨敗であったり、力的には優位なのに勝てなかったりする選手が、確かに・・・いる、ということです。
スポーツの世界では勝ち負けが付いて回ります。
子どもたちに、
「練習は何のためにやっているの?」
と、聞くと、
「試合に勝つため!」
と明確に答えます。
ということは、毎日毎日「試合に勝つために」訓練しているはずなのに、その訓練の成果がうまく出せない、ということです。
その原因を考えてみました。
答えは「気迫」です。
単なる気持ちの問題ではありません。
気持で、迫る、という意識の「濃さ」にこそ問題があります。
昨日の練習では、それを確認するために多くのマッチ練習をしました。
課題は、「「絶対に負けない!」です。
下のクラスの子どもたちにも、しっかりと構える(特にミスをした後)、(エースを決めたら)ガッツポーズをする、大きな声でジャッジ(カウント)をする、という約束事を決めて、同じ課題で練習を行わせます。
試合に負けた子供に、
「くやしいのか?」
と聞くと、泣き顔で、うん、と、うなづく・・・。
強くなっていく予感がする時です。
そんな中、上のクラスの子どもたちの練習が始まって、その中の選手が中途半端なプレーをしたので大きな声で怒りました。
大きな緊張感につつまれます。
でも、そのあとのプレーは大きく変わります。
マッチ練習の雰囲気は、実戦に近くなります。
あるクラスの子どもに、
「負けたら今日の練習はおしまい、帰ってもらうね。」
と言って試合を行わせました。
4-6で負けて帰ってきたので、
「約束通り、今日はもう帰れ!」
というと、
「もう一度やらせてください!」
と言います。
「もう一度やったら勝てるの?」
と、私。ちょっと考えて、
「勝てます!」
と力強く言い、次のセットを勝ちきって、うれしそうにというか、ほっとした表情で報告に来ます。
試合中の態度や行動、ボールに対する執着心などは、最初のセットよりも素晴らしく良くなっています。
うまく気持ちの強さが持っている力を引き出しています。
こうして強くなっていくのかな、と自分自身で納得します。
強くなる予感がする、そんな練習でした。
みんなとても良い「もの」を持っています。
その「引き出し方」がよくわからないのかもしれません。
それを引き出してあげること、それが私の役目ですね。
がんばります!
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2008年10月27日
動的平衡(1466)
今読んでいる本に面白いことが書いてあります。
生物が生きている限り、栄養学的要素とは無関係に、生体高分子も低分子代謝物質もともに変化して止まない。
生命とは代謝の持続的変化であり、この変化こそが生命の真の姿である。
半年、あるいは一年ほど会わずにいれば、分子のレベルではすっかり入れ替わっていて、お変わりありまくりなのである。
かつてあなたの一部であった原子や分子はもうあなたの内部には存在しない。
ということです。
そして、生命とは動的平衡(ダイナミック・イクイリプリアム)にある流れである。
と書かれています。
この「動的平衡」という考え方は、うまく組織を作るためには大切な考え方だと思っています。
試行錯誤し、苦労して、忍耐力をもって作り上げてきた組織がある程度の成果をあげると、それ以降の変化を望まなくなります。
今の安定が続くようにと願います。
しかし、その安定はいとも簡単に崩されていくものです。
生命と同じように、一見すると変わらないように見えて、その実、中身は絶えず変わりながらその秩序を保っている、というのが理想的なのかもしれません。
時には劇的な変化もあります。
小さな変化は絶えずあります。
その変化を自ら求める姿勢にこそ、本当の意味での理想の組織作り、チーム作りがあるのだと思います。
変化の大きな時には心は揺らぎますが、その揺らぎは次のステップのために必要なこと、そう考えて進もうと思います。
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2008年10月26日
本当の力(1465)
気持ちが高まっていなくては戦うことはできません。
気持ちを高める方法を何度も指導してきましたが、なかなか難しいものです。
しかし、自分だけではなかなか気持ちを高めることはできなくても、好きな人や仲間の応援があったり、チームのためにがんばる気持ちで戦うときには気持ちが高まり、素晴らしい試合をする場合があります。
団体スポーツでは、試合の前に大声で叫んだり、体をたたいたりするようなことがありますが、気持ちを高めるための方法のひとつで、「サイキング・アップ」といいます。
気持ちが高まれば、普段は打てないようなボールを打つことができたり、ボールを返球することに素晴らしい集中力と執着心を見せることができます。
とくに団体戦では、チームが勝利することが目標であり、大きな声で応援することができたり、ベンチコーチに入った監督のアドバイスを試合中に聞くことができるなど、普段はできない環境の中で試合をすることで気持ちが高まって、素晴らしい試合をすることがあります。
しかし、その気持ちの高まりをいつでも持てるわけではありません。
1回のみ素晴らしい試合ができたとしても、それは本当の実力ではないことを認識してください。
ある試合で素晴らしい試合をした選手も、次の試合では気持ちの高まりが見られず、まるで別人のような試合になってしまうことも多いものです。
テニスのような個人スポーツでは、団体スポーツのように気持ちの高まりを持ち続けることは難しいといわれています。
しかし、気持ちが高まれば素晴らしい力を発揮することができるのであれば、もともと力はあるはずです。
どのような試合でも気持ちを高め、持っている力を存分に発揮できるように訓練をつむことが大切です。
素晴らしい気持ちの高まりを持つことができた試合の行動パターンを確認し、常に意識して試合に臨むことなどで気持ちの高まりを維持することができます。
気持ちを高めるために行う動作を、普段より強く行うことを心がけてください。
たとえ練習マッチだからといって自分を強く表現できないようでは、一人で戦う舞台で真の力を発揮することはできません。
あるテレビの番組で松岡修造氏が、
「テニスプレーヤーは役者のようなものだ。コートで自分を表現し、見ている人に伝えることができない選手は成功しない。」
と語っていました。
まさにその通りなのです。
そのような試合を何度か経験することによって、「本当の実力」が身についてきます。
「本当の実力」をいつでも発揮することができる選手は、「自信」に満ち溢れています。
よく「自信をつけるにはどうしたらよいのか?」という質問を受けますが、「いつでも気持ちを高めて相手に挑み続け、本当の実力を身につけるしか方法はない!」と答えています。
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2008年10月25日
バーンアウトとドロップアウト(1464)
最近私の指導する子供がテニスをやめました。
このようなケースは、「ドロップアウト」といいます。
私の希望は、子供たちが一生涯テニスをやってくれることです。
どのような理由があるにせよ、子供たちがテニスをやめていくのはとてもつらいことです。
しかし、テニスのほかに何か打ち込めるものを見出すことができたので、そちらに情熱を向けることは、その子供にとってとても大切な選択だと思えるので、まだ納得できます。
問題は子供が「バーンアウト」している場合です。
「バーンアウト」とは、練習に対する意欲がわかなかったり、競技生活に嫌気がさしているにもかかわらず、今までずっとテニスを続けてきたので、ほかに情熱を傾けるものを見つけ出すことができなくて、「燃え尽き」というよりも「くすぶっている」ような状態です。
このような気持ちで練習をしていると、コーチのアドバイスは耳には入りません。
仲間の励ましも逆効果になってしまいます。
感情的に振舞う場合も多くあります。
しかし、そのような状況でも「自分自身を変えたい」と、誰もが思っています。
ただ、どうすれば良いのかという具体的な方策がわからなかったり、ほかのことにチャレンジする勇気が持てなかったり、そんな自分にいらいらしているのです。
親に問題がある場合もあります(そういう親は自分に問題があるとは考えません)。
そんなとき、共感して理解してくれる仲間やコーチが必要です。
何かのきっかけを与えてくれるからです。
何よりも自分を認めてくれることがうれしいのです。
そして、子供が主体的に取り組むことによって、テニスのすばらしさを再認識し、いま自分がやっていることに対して積極的な意味を見出すことができるようになるしかないのです。
このような状況に対応するためには、コーチはカウンセラーとして資質が要求されます。
多くの子供たちを指導しているので、特定の子供に深く付き合うのはむつかしいという現実はあります。
それでも、どれだけ自分の時間を割くことができるか、どれだけ深く思いをはせることができるかが鍵です。
報われることは少ないものですが、やり続けるしかないと思います。
私は、そのようなとき「これは私に成長するチャンスをくれたのだ。」と思うようにしています。
そう思うことで、コーチとしてのスランプは私に近づくことができません。
コーチも挑み続けるしかないのです。
「バーンアウト」している子供を預かるとき、少なからずこころは動揺します。
そんなとき読んだ本の中に、自分のこころの不安を軽くしてくれる文章に出会いました。
この文章を読んだとき、何とか救ってやろうなどとは思わず、ただそれを受け入れることに気づかされました。
「最初の間は親密にしています。歓迎され、愛されたいという思いから、教師と自分との関係に熱中します。当然、その期待は失望に変わり、どうしようもない感情のもつれが生じてきます。自分は利用され、裏切られたと感じ、幻滅します。こんな辛い気持ちには耐えられないと言って、去っていきます。そんなとき、だれに対しても背を向けず無条件に愛することです。」(「チベットの生きる魔法」ペマ・チョドロン著、えのめ有実子訳、はまの出版)
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2008年10月24日
スランプとプラトー(1463)
上手くなるのは大変なことです。
どんなに練習をしても、思うように成果が出ないときは誰にでもあります。
そんな時、やる気がなくなったり、感情的になったり、人の上達や成果をねたむような気持ちが芽生えたりします。
そのそうな時期を「スランプ」という場合があります。
「スランプ」とは一時的な気力の喪失、技術的停滞の現象と理解されています。
しかし、多くの場合それは「スランプ」ではありません。
スポーツの技術は、数学の直線方程式のように毎日毎日練習した分だけ上達するというわけではないのです。
階段のステップのように停滞している時期(プラトー)があるかと思えば、あるとき突然に見違えるような上達を示します。
なかなか上手くなれなくて、それでも一生懸命練習して、あるとき突然上手くなっていたという経験がある人も多いはずです。
技術的に上達するときには、何らかの変化があります。
その変化に対応して、新しい技術を身に付け、それを活用できるようになるまでにはある一定期間技術が停滞したり、低下したりすることがあることは当たり前のことなのです。
この時期は「次の成長を生み出すチャンス」だと考えてください。
チャレンジする価値が十分にあることを認識してください。
もちろん、そのときはメンタル的に苦しい思いをする場合はあります。
きっとコーチがサポートしてくれるはずです。
練習してもその分だけ帰ってくることを期待してはいけません。
今、ここで練習していることに集中して取り組んでください。
「やれば必ず出来る!」、そう自分を信じて一生懸命に練習することが何よりも大切です。
「スランプは逃げて脱出すべきものではなく、挑むべきものなのです。」(「スランプに挑む」長田一臣著より、文化書房博文社)
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2008年10月23日
ネットワークノート(1462)
注文していた「ネットワークノート」が届きました。
以前は、ミニノートとも呼ばれていた小さなパソコンは、今大変なブームとなり、名称もかっこよく(?)「ネットワークノート」と呼ばれるようになりました。
実際には、機能やCPUの性能があまり高くないので、ネットにつないでサイトを見たり、メールの閲覧程度に使うことを前提としてこう呼ばれるようになったと思います。
しかし、今回購入したパソコンは、今やっているほとんどすべての作業ができてしまうほどに高性能です。
もちろん、大形のノートパソコンなどに比べれば速度などに不満はありますが、画面の小ささを除けば実用上は全く問題ないと思います。
この分野のパソコンは急激に発展しました。
私は半年ほど前にも「ネットワークパソコン」を購入しましたが、それに比べると性能の向上には目をみはるものがあります。
それは、多くの購入者がいて、性能のより高いものだけが淘汰されていくという厳しい競争社会の賜物かもしれません。
競争は、負けることに対する恐怖がいつも付きまとうので、できれば避けてしまいたいと考えるものです。
しかし、淘汰されまいと必死になって頑張る姿勢からより良いアイディアが生まれたり、より良いものが作られていきます。
それが競争の持っているプラスの効果です。
現代の世の中は競争を避ける風潮が強いということを言われることがあります。
しかし、本当の強さを生み出すには競争は絶対的に必要なものです。
そんな意識を持って毎日の練習を頑張っていると、自然と機能が向上し、より良いものが生み出されていきます。
そんな練習の環境を作って行きたいと思います。
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2008年10月22日
期待しすぎるな(1461)
自信を持って試合に臨むことは大切です。
自信を持つためにたくさん練習も積んできました。
しかし、
「自分はこれだけ練習をしたから負けるはずはない!」
とか
「あいつよりも一生懸命やったから自分のほうが強いはずだ!」
などと強く「思いすぎる」と、それが大きなプレッシャーとなって襲い掛かります。
・良いプレーが出来る
・相手に勝つことができる
・全国大会に行くことが出来る
・コーチや親にほめられる
などを「期待しすぎる」と緊張を生むことを覚えておいてください。
親の期待しすぎはもっとも大きなプレッシャーを生みます。
静観することが正しい姿勢です。
是非心掛けておいてください。
選手としてもっとも大切なのは、いつも「チャレンジャー」でいることです。
「チャレンジャー」は勝つことに貪欲ですが、良い「チャレンジャー」はそのためには今自分がしなければいけないことに意識を向けられる人です。
周りのことに気を奪われることなく、ひたむきに相手を倒すことに集中できます。
期待は、周りが自分に求めたり、自分が自分に求めたりする外的なものです。
今、そのボールを打つことに意識を向けてください。
「期待しすぎ」の緊張から開放され、高い集中力が発揮できるはずです。
いつも良い「チャレンジャー」でいるようにしてください。
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2008年10月21日
最高のプレーをする(1460)
子供たちは「最高のショット」を打つことに捉われています。
そうするとどうでしょう。
例えば100球打つとして、自分の満足行くショットは何球でしょうか。
完璧主義者であればほとんどないでしょうし、楽観的な子でも10球もあれば良いほうではないでしょうか。
「最高のショット」を打とうとして、それがうまくいかないことから「課題を発見する」ことは大変素晴らしいことですが、ある程度の満足感がなければモチベーションは下がります。
そのときの指示はひとつだけです。
それは「自分ができる最高のプレーをしなさい」です。
素晴らしいショットが打てなくても、「最高のプレー」は「やろうと思えば」必ず出来ます。
何を「最高のプレー」というかは人によって違いますが、自分が出来うる限りの「最高のプレー」をし続けたとき、充足感は高まるはずです。
出来うる限りの「最高のプレー」とは、最高のスピードで動くことであったり、高い集中力を発揮することであったり、力いっぱいのスイングをすることであったりするはずです。
これを高い意識を持って繰り返しやり続けると、心拍数もあがり、とても苦しい状況に追い込まれることもあります。
しかし、やり切れたときには、充足感、満足感とともになんとなく「自信」が沸いてくることを実感できます。
「最高のプレー」をすることが目標なので、ミスに対して悔しがることは構いませんが、「ミスに気持ちを捉われないように」します。
「捉われる」とは、ミスのイメージや思いが大きくこころに残っていて、次のショットに対して気持ちが向かない状態のことです。
もちろん100%打ち消すことは出来ませんが、次のボールに対して「最高のプレー」をしようと「決断」できれば、「ミスに気持ちを捉われる」ことは少なくなります。
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2008年10月19日
怒る(1458)
選手がコートの上で怒ることは戦うために必要な態度であると思います。
しかし、コーチが怒る時、それは大きなエネルギーを必要とし、大変疲れます。
どうしても身につけてほしい資質について何度も説明し、練習を重ねてきたにもかかわらず、それを実際の試合で表すことができないのを見るとき、感情的にもなります。
感情的に接することが良いとか悪いとかを問題にするのではなく、どうしても伝えなくてはならない時には感情を伴うものだということです。
もちろん、他に良い方法はないのかといつも考えています。
しかし、これだけどうしても、という思いが強いということは分かってほしいと思います。
アカデミーでは「強さ」を身につけることを目指します。
そのためには、その「強さ」を表現できなくてはなりません。
それを毎日の練習で訓練します。
そして、その訓練の成果を実際の試合で表現します。
その繰り返しを経験として高めていきます。
「強さ」とはそういうことでしか身についてはこない、その信念に従って指導します。
それがコーチの「怒り」です。
今日は大きなエネルギーを使いました。
もうへとへとです。
でも、子どもたちに「強さ」を伝えていく、それが仕事です。
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2008年10月18日
忍耐力(1457)
試合は忍耐の連続です。
力が拮抗していたり、高い緊張を強いられる場面では、自分の思うようなプレーはなかなかできないものです。
そんなとき、多くの子供たちはいらいらしたり、ミスに対して感情的になったりするばかりではなく、良いショットを打ったときにガッツポーズなどをして気持ちを高めたり、戦う気持ちを表現することが出来なくなっています。
もちろん、そんなときでも忍耐強くプレーを続けられる選手もいますが、多くの選手はメンタル面をマネージメントすることが大変下手です。
特に感情をうまくコントロールできない選手は、あるとき素晴らしい試合をしたかと思えば、あるときはまったく力を出せなかったり、その起伏が大きいものです。
そんな選手には「忍耐」を学んでもらわなければなりません。
また、試合中では「怒り」の感情を持つことも必要なことです。
ある試合の会場で、米沢徹さんと話をする機会がありました。
米沢さんがアメリカの大学に留学したとき、「コートで怒れ」と強く指導されたそうです。
「怒り」の感情はすごいエネルギーを持っています。
生理学的にもアドレナリンの分泌が盛んになるなど、力を発揮するには効果的に働く場合があります。
しかし、それはその感情をうまくコントロールすることが出来た場合です。
その感情に振り回されて、泣きながら試合をしたり、無謀なプレーをしたり、投げやりな態度で試合をしてしまうのは最もおろかな行為です。
やはり、自分の感情をコントロールする方法を学ばなければなりません。
いろいろな方法がありますが、ラリー練習は効果的です。
1時間以上ラリーのみの練習をさせることもあります。
そのとき、
「ラリーボールとは、相手のコートに入れることではなく、相手に攻撃されにくいスピードと威力を持ったボールを出来るだけ正確に打つこと」
と伝えておきます。
また、「相手の練習になるようなボールは何か」を考えて練習に取り組むように指示します。
中途半端な返球や安易にエースを狙って打つようなことは許しません。
練習中に話をすることも禁止します。
最近の子供は、ちょっとミスヒットをすると「やべえ!」などと声を発して、次の動作にはいることもなく、あきらめてしまうことが多いと思います。
そのような行為に対しては厳しい姿勢で臨みます。
高い緊張感を持って練習をやり続けることで「忍耐力」を学んでほしいからです。
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2008年10月16日
自分の目標(1455)
「あなたの目標は何ですか?」と、ある人に聞かれました。
自分の理想とする「アカデミー」を作ること、それは確かに目標に違いありません。
では、なぜそんなにこだわって「アカデミー」を作るのか、と言われるとちょっと答えに困ります。
ちょっと考えて、「人との絆を確かめることができる環境を作り出すこと」と答えました。
コーチと選手との絆はそれほど深くはありません。
母校はあっても母クラブはあまりありません。
3年間なり、6年間を必至なってしがみつく事で感じる深い親近感のようなものでしょうか。
それを民間クラブで作りだすことは大変困難な作業です。
特に日本では、テニスクラブとテニススクールの境目があいまいです。
選手の育成を必至なってがんばるコーチもスクールコーチとしての認識しか持ってもらえないことが多いと思います。
だから、簡単に離れていきます。
学校における仲間意識や連体感、楽しみのようなものが少ないからかもしれません。
だからこそ、そういう「思い」を振り払ってテニスかける「思い」を強くできる「場」であるとも言えます。
そんなクラブを作りたいと思っています。
ひとつの行動指標としては、学校との連携を強化することです。
クラブと学校との一体化と言ってもいいかもしれません。
それを作り出すために、学校の関係者となり、クラブの理解を求め、寮を作り、多くの人に知ってもらう努力をする、そういうことだと思います。
道は困難であることは知っています。
だからこそ挑む価値があります。
そう・・・思います。
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2008年10月14日
熱がでた!(1453)
今日の朝、腰がいつも以上にきしむ感じがするので熱を計ってみたら微熱がありました。
昨日、福井まで遠征して、一日中試合を見て、長時間の運転をしたのでちょっと疲れが出たのかもしれません。
正直、「これで寝込むことになったらちょっと休めるかもしれない」と思いましたが、私の体は丈夫にできています。
身体の抵抗力、防衛体力とも言いますが、それが優れて高いので今まで寝込んだことはありません。
3年ほど前に、猛暑のアジア遠征を2回続けて行い、その間に日本が寒波に見舞われていて、氷点下の気温と30度を超える猛暑を交互に経験した事で気管支炎になって以来の熱です。
まあ、その気管支炎も、先生が「本当なら入院のレベルです」と言いましたが、ことさら寝込むことなく復帰したので、やはり相当に丈夫にできているということでしょう。
親に感謝しなくてはなりませんね。
それと、私は熱が出たり、ちょっと体調がおかしい時に、うまく対応する方法を持っています。
それは汗を思いっきりかくための「腰湯」と「リラクゼーション」です。
「腰湯」の効能は大きなものがあります。
通常のお風呂のように湯船にどっぷりとつかると熱い温度には耐えられませんが、「腰湯」では相当なレベルまで大丈夫です。
その熱いお湯に10分ほど入っていると、びっくりするぐらい汗が出ます。
そのまま身体を冷やさないように休めば翌日には元気になっています。
よく風邪をひいたら風呂に入るなと言いますが、それは昔の風呂は外にあったり、家の密閉度が低く隙間風などが入ってくるのでかえって身体を冷やすから駄目だということですが、現代の家は大丈夫です。
是非、風邪をひいたときはゆっくりとお風呂に入り、また「腰湯」で楽になってください。
それと、もうひとつの方法は「リラクゼーション」です。
筋肉がリラックスしていると身体の抵抗力は上がります。
そのために筋肉を十分に緩ませましょう。
専門的な「リラクゼーション」は必要ありません。
「腰湯」のついでに、ゆっくりとお風呂につかり、全身の力を抜くようにすることです。
特に肩や背中の力を抜くように意識して、身体を水に浮かせるような感じでリラックスすると効果的です。
私はこれで万全です。
今は身体の感覚に違和感はありません。
「リラクゼーション」の訓練は、身体感覚を高めるためにも効果的なので、是非実行してみてくださいね。
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2008年10月13日
緊張感(1452)
今日は福井の仁愛女子高校の練習に参加させていただきました。
午前中に少し練習をして、その後はずっとマッチ練習でしたが、結果は聞かないでくれると嬉しいです・・・(泣)。
技術的に大きな差があるとは思いません。
しかし、戦うという意識に差があると強く感じます。
仁愛の選手は高い緊張感の中で練習をしています。
いつも先生が見ている、見られているという強い意識が大きな緊張を生みます。
それを毎日のように訓練しているので、練習試合でも真剣に戦わざるを得ないということだと思います。
緊張を生むということが良いか悪いかということについては、いろいろな意見があると思いますが、試合で大きな緊張を感じるのであれば、それはやはり訓練しなければなりません。
その訓練の差が結果に出てしまったということです。
その緊張感を生み出すものは何でしょうか。
それは先生であったり、コーチであったり、親であったりしますが、緊張感を強く生み出すということにおいて、コーチの立場は大きくありません。
先生という立場、親という立場で強制力を発揮して緊張感を生み出すのは難しいことではないと思いますが、コーチにとってはなかなか難しいことだと思います。
だからこそ丁寧に教え、何度も教え、「自分自身で緊張感を生み出す」ことが強くなるためには何よりも大切な資質を磨くことになる、ということを伝えていかなくてはなりません。
今回の遠征で悔し涙を流しました。
私も悔しい思いをします。
全国の頂点に立つような学校に挑むのは早計だったという思いもあります。
しかし、その悔しさが強くなるための糧になるようにしていかなくてはなりません。
今日、緊張感のある中で練習することのすごさを感じたことと思います。
それを自分自身で生み出す強さを求めて練習してほしいと思います。
仁愛女子高校のみなさん、吉田先生、大変お世話になりました。
また、これに懲りずに胸を借りに行きますので、どうぞよろしくお願いします。
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2008年10月11日
きっかけを与える(1450)
強い選手は、何か特別なメンタルトレーニングを受けてきたのでしょうか。
伊達公子やイチローなど、日本を代表するスポーツ選手は、そのようなトレーニングを受けることですばらしい精神力(メンタリティー)を高めることに成功したのでしょうか。
もちろん、そういう選手も中にはいます。
しかし、多くの選手は、特別なトレーニングを受けるのではなく、自分自身の発想や感性を磨くことで、最も自分の力を発揮することができる技術や精神力を身につけていったのです。
もちろん多くの指導者がその「きっかけ」を与えたには違いがありません。
しかし、大切なのは、「きっかけ」を与えてもらったり、自分で見つけたときに、それを真剣に捉えて、自分自身の感性にしたがってひたむきに努力した結果自分で発見したことが自分にとって最適の方法なのです。
そういう意味で、コーチは、環境を準備し、きっかけを与え、感性を伸ばすことが主な仕事です。
私が子どもたちに身につけてほしいのは「強さ」です。
そのためにどうしても投げかける言葉は厳しくなります。
その厳しさが「きっかけ」になるのかどうかはわかりませんが、与えなくてはならないという使命感のようなものはあります。
他にもっと良いアプローチもあるかもしれない、その葛藤とはいつも戦っています。
教え過ぎではないのか、押し付けではないのか、いつもいつも考えます。
考えに考えて、それでも必要だと思うことは「絶対に必要なこと」と腹をくくります。
人に何かを教えるということは、そういう覚悟が必要なのかもしれません。
もちろん、教えないことも必要であることは知っています。
なかなか理解してもらうことは難しいですが、「ただ観る」ことは大切な仕事です。
そういうことをいつも考え続けることで「きっかけ」を与えるタイミングが分かってくるかもしれません。
試行錯誤や葛藤は続きます。
でもそれを楽しむことが大切だと思います。
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2008年10月09日
変える努力(1448)
やっとホームページのリニューアルが終わりました。
今回で大きなリニューアルは4,5回目になると思いますが、気合いは結構入った方だと思います。
完成した時の喜びは大きいですが、何か細かいところでミスをしてはいないだろうかと大変気になるものです。
これから先は何度も何度も見直して、小さな修正をしていくことになると思いますが、このサイトの更新は260回を超えました。
それだけ繰り返し修正や追加してきたということなので、充実感と共に歴史を感じます。
これがさらに10年続いたとしたら、どんなふうに変化して、どんな歴史が刻まれていくのかと思うと少しわくわくする気持ちになります。
正直、一度作ったものを作り直すことは面倒です。
しかし、それ面倒くさがらずに繰り返し繰り返し続けていくことで何か自分に誇りのようなものを感じるし、それにあえてチャレンジすることが行動のエネルギーになっていくのだと思います。
10月からスタッフも変わって私が運営する、ロングウッドジュニアテニスアカデミーは新たにスタートを切ったと思っています。
その意味を含めて今回のリニューアルになったわけですが、自分の決意表明のような感じでちょっといい感じです。
何かを変えることは面倒くさい、しかし、そこからしか見えてこないもの、感じられないものが確かにあります。
これから先、どんな変化があるのかを楽しみにしています。
ホームページを見てくださっている皆さん、何か気づいたことがあれば連絡してくださいね。
より良いものを作る努力はこれからも続けていこうと思います。
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2008年10月08日
情報をまとめる(1447)
リニューアルに取り組んでいるホームページはもう少しで完成ししそうです。
今回は「情報をまとめる」ことをテーマとしてリニューアルしました。
基本的に一つのページにすべての情報を載せてしまおうというわけです。
今までのホームページはいくつかのページがあり、行ったり来たりしないとすべてを見ることはできませんでしたが、今回は一つにまとめてみました。
私が関係する、「トレーニング科学研究所」、「トップジュニア委員会」、「ロングウッドジュニアテニスアカデミー」をそれぞれひとつのページにまとめるは結構大変でしたが、なんとかまとめることができました。
見やすくなったのかどうかはよく分かりませんが、情報はまとまっているのであちこち行かなくて済むのは良いと思います。
情報というのはうまくキャッチすることはなかなかむつかしいことです。
特にそれが分散していると、それを集めて再構築して使える情報にする作業があります。
その作業をより簡単にするためにまとまっていたほうが良い、とそう考えてリニューアルしています。
もう少しで完成です。
もうしばらくお待ちください。
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2008年10月07日
想像力(1446)
今日は後期2回目の「コーチング論」の講義でした。
今回の講義では「目標設定」について話をしましたが、うまく「目標設定」をすることの難しさを知ってもらいたいと思います。
その中で、自分の立てた目標をうまく成功に導くのには「想像力」が大切だと話しました。
それは、その力を持っているとほんのささいな事柄から自分の目標とする姿をイメージできるからです。
私はアカデミーを作るのが夢です。
そうしたことはいつも考えています。
そうすると、例えば新聞であるスポーツ選手のコメントなんかを読むと、そういう気持ちや考え方になるための環境作りはどうしたらよいだろうか、とか考えたり、そういう選手がクラブから輩出されて活躍する姿をすぐに想像します。
そういう習慣が身に付いてくると、何が変わるかというと、じつは「つながり」が変わってきます。
「つながり」というとなんだかよく分かりませんが、自分にとって必要だと思える人との結びつきが偶然起こることが多くなるということです。
それは、そう考えて行動しているから多くの人に知られる機会も多く、それが結びつきを強くすると考えます。
もちろん、そういうことはあると思いますが、人智を超えた結びつきが本当に偶然起きます。
なんだかオカルトみたいですが、私はそれを含めて、それが「想像する力」だと思っています。
今日の学生さんの様子では、その「想像力」が豊かにあるとは思えませんが、自分の人生で大きな夢を見るとき、きっと私の言葉を思い出してくれることでしょう。
そんなことを想像しながらこれからも楽しく講義をしていこうと思います。
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2008年10月05日
リニューアル(1444)
今、ホームページのリニューアルに取り組んでいます。
正直言うと、ちょっと面倒くさいですね。
でも、システムが変わったりして、気持ちも新たに何かを始めようという意志確認にはとても良い作業だと思います。
自分の伝えたいことをできるだけわかりやすく作り変えることで、自分がこれからどうしていけば良いのかというような方向性もはっきりしてきます。
そして、新しく何かを作っているという気持ちが高まって、それ以外のことでもやる気が湧いてくるような気がします。
忙しくなった仕事の合間に作っているので、ちょっと寝る時間を削って頑張っています。
ここ2、3日はあまり寝ていないので昼間にかなり眠たくなる時間がありますが、考えことをしている時というのはいつの間にか時間が過ぎて眠気もどこかに行ってしまいます。
まあ、こういうことはあまり体には良くないので、完成した時にどっと疲れが出るのかもしれません。
そんな時は、また新たに何か興味のあることを始めてみるとか、何かをリニューアルするといいかもしれません。
もうすぐ完成です。
それが終わったら、家のリーフォームなんかを始めてみてもいいかな、と思い始めたこの頃です。
ちょっと時間がないかな?
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2008年10月03日
好奇心(1442)
まだ、トラブルは解消できたわけではありませんが、今年の初めから一日も休まずに続けてきているブログなので、懸命の努力で続けています。
というほど大層なことでもないかもしれませんが、早く解消して欲しいと思いますね。
今日は大学での講義の日でした。
トレーニングについて話をしているのですが、授業のはじめに確認の意味で「トレーニングとは何か?」ということを聞きました。
トレーニングとは、「その人が持っている能力を引き出すこと」です。
能力とは「その時、その人が発揮できる総合的な能力」のことです。
「その時」、というのが肝心で、状況によって必要とされる能力が違うので、たとえ筋肉の力があっても、手編みのセーターを編むというような課題に対してはほとんで意味がないわけです。
しかし、「その時」に必要とされる能力も「これだ!」とはっきりと理解できるものではないので、一生懸命に探す努力をします。
これが効果的なトレーニングを見つけるためにもっとも大切なことです。
そのためには強い「好奇心」を持つことです。
例えば、好きな人が上手くいかなくて苦しんでいる時に、あなたに助けを求めてきたら、きっとあなたは寝食も忘れて考え続けるかもしれません。
その人の助けになるように「何とかしたい」という気持ちが強いからですね。
その「好奇心」がすべての「行動の原動力」になります。
それを持ち続けることの大切さを唾を飛ばしながら懸命に力説しましたが、学生さんたちの心にうまく届いたでしょうか。
今までの経験を踏まえて、私の思いが多くの学生さんの心に響けば良いと思います。
授業が終わってから質問に来た学生がいました。
心肺持久力と筋持久力を高めるためのトレーニングがよく分からなかったらしいです。
クラブ員のためにより良いトレーニングを考えたいそうです。
その「好奇心」が良いトレーニングを生むし、トレーナーとして成長する糧となるのですね。
その気持ちを持ち続けて立派なトレーナーとして活躍してほしいと思います。
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2008年10月02日
トラブル(1441)
昨日は投稿のトラブルで投稿できませんでした。
共通カテゴリーで日記を選択して、共通テーマが選択できません。
みなさんはどうですか?
それを選択しないと投稿できるみたいなので、今トライしています。
こうしたトラブルはないに越したことはないですが、あればあったでいろいろと深く考えるきっかけを与えてくれるというように考えればこれもまた良い機会かもしれません。
トラブルに合うと、はじめは戸惑いますが、これは「自分にとって必要なことなのだ」と考えることが出来るようになってきました。
どんなことも必然だと考えることができる習慣というのは、楽に人生を生きるために大切な考え方かもしれません。
多くの子どもたちは嫌なことがあると、それを避けようとする気持ちが強く、それが叶わないとなるとうまく感情をコントロールすることが出来なくなることが多いように感じます。
スポーツは嫌なことの連続です。
自分の「思い通り」が通じないことばかりです。
そんなストレスをどう捉えるのかによって、自分の能力を発揮できるかどうか決まると思います。
今回のトラブルで、いざという時には携帯から投稿できるようにする方法を学ぶとか、パソコンの状態をまめにチェックするようにしようとかいうことを考えました。
その分だけ成長したということですね。
ストレスに強い生き方、それは人生を強く楽に生きる方法なのだと思います。
でも、やっぱりトラブルはない方がいいかな・・・?
この投稿は親友の楢木コーチの茨木テニスのパソコンからの投稿です。
困った時はやっぱり仲間が大切・・・かも。
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2008年10月01日
人としての魅力(1440)
昨日で10年一緒にやってきたスタッフが辞めることになりました。
10年もやってきたので寂しくないとと言えばうそになりますが、それよりもこれから頑張ってほしいという気持ちの方が強いですね。
ジュニアの育成を頑張っていこうというコーチは、良く勉強もするし、情熱もあります。
それをどこかで試してみたいという気持ちは強くなります。
彼がそういう気持ちを私に語った時、初めは戸惑いましたが、もし私だったらやはりそう思うだろうと考えて納得しました。
また、彼が辞めるということで何人かの選手がクラブを変わることになりましたが、それも彼の人となりに多くの子どもたちが魅力を感じていたという証しだと思います。
選手育成というのは、クラブの練習環境に大きな魅力を感じるよりも、指導するコーチの人となりに魅かれていくことの方が多いものです。
そういう意味で彼の人柄や情熱に多くの子どもたちが魅かれていたということです。
子どもたちが離れていくのは寂しいですが、そのことを嬉しく思う気持ちの方が強いですね。
彼の情熱が変わらない限り、きっと新しい環境でもその力を十分に発揮してくれることでしょう。
それを大いに期待します。
そうして多くの若いコーチが自分の力を存分に発揮して、ジュニアの指導環境がより良いものになれば良いと思っています。
もちろん、私も負けているわけにはいきません。
今までの経験を生かしながら、新しい試みで、新しいクラブ指導環境を作っていきたいと考えています。
新しい試みというものは多くの人に理解されるまでに時間がかかったり、困難が多くありますが、彼らの情熱に負けないように頑張っていこうと思います。
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2008年09月29日
意味を考えて行動する(1438)
私はテニスの指導を通して、子どもたちに「自立した人間」になってほしいと思っています。
「自立した人間」というのは、単に自分のすべきことをちゃんとやれるということだけではありません。
もちろん、人から強制されなくても自分のすべきことに意識を向けられることは素晴らしいことです。
実は昨日練習に遅刻した選手たちがいました。
理由を厳しく問い詰めると、
「いろいろとすることがあって忘れていました」
と言います。
「忘れていたということはやる気がないということだよね」
と言うと、
「やる気はありますが、ちょっと気が抜けてしまって」
ということです。
ちゃんと言い訳してくるところが可愛い(笑)ところです。
でも、私は知っています。
これは、はっきりと「やる気」がないということです。
そんなことはたくさんあります。
私だってやる気のない時はいくらでもあります。
しかし、そういう気持ちを振り払ってでも「やるんだ!」と強い「意志」を持つことで「行動力」が生まれるのです。
その「意志」を高く持っている選手は、人から強制されなくても自分のすべきことをちゃんとやれます。
こういう選手を「自立」していると言います。
さらにもっと深く、自分のすべきことの「意味を考えて行動」できるようになることを目指します。
「意味を考える」ということは、「自分がテニスをするということにはどんな意味があるのだろう」と自問しながら行動するということです。
「生きることの意味(諸富祥彦著、PHP新書)」の中で、フランクル心理学について、
フランクルが私たちに求めているのは、、”欲望や願望中心の生き方”から“意味と使命中心の生き方”への転換
”したいことをする生き方”から”なすべきことをする生き方”への転換で、そうすることではじめて、私たちの人生は、欲望の執着から解き放たれたサワヤカな人生、生きる意味と使命の感覚に満たされた人生にかわるのだ、と言うのです。
と言っています。
そういう考え方を持つことで、すべてのことには意味があるように思うことができます。
「やらなきゃいけない」とか「こうしなくてはならない」という閉塞感のある考え方に縛られることなく、自分のすべきことを楽な気持ちで行うことができるようになります。
この「心の自由さ」こそが、本当の「自立」のように思います。
子どもたちにそういう言葉を投げかける時もありますが、本当は自分自身に言い聞かせています。
そういう人生を送っていきたいと思います。
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2008年09月27日
体郁・スポーツ系(1436)
昨日から前期とは違う大学の後期の授業が始まりました。
後期から教えるのは、「運動プログラミングの理論と実習Ⅰ」という科目です。
何だか難しそうなタイトルですが、要はトレーニングの理論と実習です。
この科目を担当する先生は2人いて、授業数は3時間あります。
それぞれの授業に50名くらいの学生が受講していて、どの曜日の授業を受講するのかは抽選で決まるそうです。
つまりこの科目を受講する学生は150名くらいいるということですね。
最近の大学は、学生の確保のためにいろいろな施策をします。
それは学部の増設だったり、改名だったりしますが、体育・スポーツ系の学部の増設が大変多いそうです。
その学部を増やすことによって学生を確保したいという思惑があるので、そういう系の学部の人気が最も高いということです。
昨日の授業では「この講義で学びたいことは何か?」というレポートを書いてもらいましたが、多くの学生は体育教師、スポーツトレーナー、スポーツ指導者、リハビリ関係の仕事などに就いて、この授業の成果を活かしていきたいと書いています。
授業態度も大変まじめで、とても雰囲気良く授業が進められそうでとても楽しみです。
私は実際に体育・スポーツ系の仕事に就いているので、こうした若い人たちがそういう仕事を夢見るのは大変良いことだと強く感じます。
しかし、現実は大変厳しいものです。
例えばトレーナーという仕事についてみると、私の周りでトレーナーという仕事で飯を食っている人はほとんどいません。
体育教師になるのも大変難しい現状です。
多くの学生さんはこうした現状をだんだんと知るようになって、あきらめて違う道を進んだり、別の仕事をしながらボランティア的に指導したりするようになっていきます。
なかなか体育・スポーツ系の仕事をライフワークにすることは難しいということですね。
それは、そうういう関係の仕事が社会的にきちんと認識されていないということも原因の一つかもしれません。
欧米ではそれは一つの職業としてステータスを持っているように感じます。
私は教員から転身したので、そのことを身に沁みて感じています。
まあ、だからこそそのステータスを上げるために、多くの方の認識を変えるために頑張るというか、闘っていることの力になっています。
なかなか難しいことですが、こうして専門のトレーニングを教える機会を得ることができたのも何かの啓示かもしれません。
これからがんばろうとする学生さんが「先生みたいになりたい!」と思ってくれて、たとえ難しくても、いやなことが多くても、自分の信じる道を進むことができるように一生懸命教えていこうと思います。
ちょうどその学校のすぐ横に私の高校時代の先輩が歯科医院を開業しています。
20年くらい前は、治療を兼ねて何度か訪ねていましたが、昨日は本当に久しぶりに会いに行きました。
先輩はちょっと老けましたが(自分もか・・・)、元気そうで安心(?)しました。
これから毎週治療に通おうかと思っています。
何だか不思議な縁ですね。
この縁を大切にしていかなくてはならない・・・そう思います。
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2008年09月25日
経験を活かす(1434)
今までに数多くの海外遠征を経験してきました。
海外にかかわらず、遠征に出ることで子どもたちは多くの経験を積むことになります。
しかし、その経験が本当にためになっているのかというと、「良く分からない」というのが本当のところです。
あるトーク番組でトップのスポーツ選手が、
「経験値が高いと素直な試合ができない。」
と言っていたのを記憶しています。
この「素直に試合ができない」というのはどういうことでしょうか。
「海外に行って試合をしたことがある」というプライドが邪魔をしてしまうということです。
このプライドは少し厄介です。
周りの人は「海外まで試合に行ったのだから強くなるはず」という思い込みは強くなります。
お金もかかるし、学校も休んで行きます。
今までまったく行ったこともない、言葉も通じない場所で外人相手に高い緊張感の中で試合をする、という経験が大きく成長させてくれるという思い込みがあるからです。
しかし、それだけのことで成長するわけではありません。
逆にその思い込みに対して、何とか「応えなくてはならない」と思いすぎて調子を落とすことも少なくありません。
経験がマイナスに働くこともたくさんあるわけです。
でも、確かにこうした経験を通して成長する選手はいます。
アテネオリンピックで金メダルを取って、その後の全日本選手権で敗れた北島選手が素直に「油断した」ことを「認め」、それから「謙虚」に練習に取り組み、北京オリンピックで2冠を達成しました。
北島選手のコーチは、この「謙虚さ」を北島選手の「強さ」として挙げています。
遠征に出ることで一番大切なことは、自分の「弱さ」を自覚することです。
経験を活かして伸びていく選手は「謙虚」に自分の「弱さ」を自覚し、「何かを変えよう」という強い「意志」が生まれた選手です。
なかなか「自分を変える」ことに「謙虚」に取り組むことができる選手は少ないものです。
遠征ではいろいろなことを話をして、厳しくもなります。
この経験を活かしてほしいからです。
これからも経験が成長のじゃまをすることがないようにうまくサポートしていきたいと思っています。
次の遠征は・・・ニューカレドニアかな?
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2008年09月24日
自分の「頑張り度」を測る(1433)
自分はどれだけ頑張っているのだろうかを考える時があります。
夏休みが始まってから今日まで3日しか休んでいません。
基本的にはいつでも子どもたちのことを考えています。
大会やイベントはとりあえず続いています。
遠征のサポートや海外へのチャレンジもサポートしています。
時間の許す限り試合を観に行っています。
今年の夏休みに朝練は皆勤で頑張りました。
今年の初めからは毎日ブログを書いています。
大学の授業は1回も休んでいません。
今も真っ黒です。
ん~、良く分からないけれど結構頑張っている方かな?
でも、他の人の頑張りを見ると、「もっとやれる」と思います。
自分の「頑張り度」は、自分でしか測ることはできません。
だからこそ「もう、これでいい」はないのだと思います。
今よりも、もうちょっと頑張ってみようと思います。
・・・ダイエットは停滞気味(泣)
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2008年09月22日
基本コンセプト(1431)
ロングウッドプレーヤーズコースの保護者会を開催しました。
最近はあまり行っていなかったので、久しぶりの保護者会となりました。
9月いっぱいでスタッフが辞めることに伴って、練習スケジュールの変更があるので、その連絡などをしました。
また、せっかくの機会なので、このアカデミーの「基本コンセプト」について話をさせていただきました。
「基本コンセプト」などと言うと何だか難しいことを言っているように思われますが、要は「こうしていきたい!」という「思い」です。
それは、こんなようなことです。
*****************************************************
・確かな知識と経験に裏付けされたプログラムで効率的に能力の向上を図ります。
・自主性を重んじ、コーチ不在であっても自主的に練習できるように訓練します。
・学校との連携を強め、学校の部活動に拘束されない育成プログラムを目指します。
・大学への進学をサポートし、長期に渡ってその能力を磨く機会を提供します。
・海外遠征を含む遠征のサポートを行います。
・専門的なトレーニングプログラムを提供します。
*****************************************************
私が作っていきたいのは「テニススクール」ではなく、「アカデミー」です。
その「違いが何のか」については良く理解していただけないことが多いので、この「基本コンセプト」を示し、具体的に指導している練習カリキュラムやトレーニングカリキュラムについて説明し、理解を深めていただくようにお願いいたしました。
練習カリキュラムについてはオンコートでも説明をし、より具体的にその内容を知っていただくことが大切と考えました。
*****************************************************
アカデミーでは、できるだけたくさん練習できるように練習スケジュールを組んでいます。
たくさんボールを打つことで上達することを目指すからです。
そのために選手同士でボール出しを行う練習が主になります。
その点を誤解される場合は少なくありません。
コーチがネット越しにボール出しをしながらアドバイスを行う形式の指導カリキュラム(このような形式のテニススクールは日本しかありません)はあまり効果がないことが立証されています。
また、そのような方式では決められた時間内で打てるボールの数が少ないばかりか、練習中に協調性に欠ける行動をとる子どもたちは少なくありません。
アカデミーの練習プログラムは、そのような非効率的な練習プログラムを極力排し、練習の課題を明確にし、ボール出しも細かく指示され、選手同士の協調性をベースにしながらもコーチのアドバイスが最も有効に働くように考えられています。
*****************************************************
その練習カリキュラムの一部ではありますが、寮生の子どもたちに手伝ってもらってデモンストレーションを行いました。
今回は練習カリキュラムだけのデモンストレーションを行いましたが、もちろん、トレーニングカリキュラムについても今後詳しく説明をしていくつもりです。
今回はその概要について説明させていただきました。
*****************************************************
アカデミーは、専門のトレーニングを指導しています。
そのプログラムの有効性は、多くのトップレベルで活躍する選手やプロ選手を指導した実績に加え、名古屋高校や佐賀龍谷高校の選手の活躍が証明しています。
指導するプログラムは基本的にトップ選手が行うトレーニングと同じ内容で構成されています。
体幹の筋力アップ、股関節の動きを向上させるトレーニング、瞬発力を向上させるトレーニングを中心にプログラムされています。
それ以外にも練習前のトレーニングとして、ダッシュやサイドステップを取り入れて、効率的に身体能力の向上を図ります。
また、練習終了後にはクールダウンを行い、身体のケアに対する意識を高めています。
*****************************************************
また、私立の中学への進学については、名古屋国際中学以外の私立の中学に、テニスの推薦などで入学を希望する選手の受講を認めないことも伝えました(高校への進学は認めています)。
私が考えるアカデミーは、学校との連携を強めることでより充実したものになります。
その提携を進めている名古屋国際中高との連携をこれからより強固なものにしてかなくてはならない、という思いがあります。
まだスタートしたばかりのなので、その活動がはっきりとした成果として現われていなかったり、よく理解されていないので大きなことは言えませんが、「基本コンセプト」に従って、大きなビジョンを持って進んでいきたいと思っています。
他にも、個人カルテを作成し、子どもたちの問題点や課題を伝えることができるようにするシステム作りをすることも約束しました。
このようなシステム作りが、すなわち「アカデミー」を形作っていきます。
日本においてはあまり馴染みがないシステムなので、理解をしていただくのに時間がかかったり、誤解されることもあるかもしれません。
でも、「基本コンセプト」が崩れることはありません。
その理念に沿ってこれからも活動を続けていこうと思います。
自分の、そして子どもたちの夢を実現するために・・・
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2008年09月20日
夢の舞台(1429)
先日、中日vs阪神戦を岩本コーチと見に行きました。
我がドラゴンズの結果は・・・聞かないでくれるとありがたいです(笑)。
結果はともかく、傑出した能力を持つスポーツ選手が死力を尽くして戦っている・・・ここはまさに「夢の舞台」です。
選手のプレーを見ながら監督を気取って解説する人や、いい年こいて(失礼!)ピンクの応援ユニフォームに身を包んで必死に応援する関西のおばさんなど、観客も舞台を構成する役者だと思います。
「夢の舞台」、それは非現実的な空間です。
「そこ」ではみんなが監督であり、プレーヤーでもあります。
しかし、舞台の上で演じる役者にとってはそれが「現実」です。
「夢」が「現実」であることの苦しさは想像を絶するものです。
そこでは「不安」は当たり前です。
それを振り払うために自分を追い込んでいくのです。
堂上選手がトレーニングに来るのは、その苦しさを乗り越えていくためのチャレンジに他なりません。
彼の必死に何かをつかもうとする姿を見ていると、何とか大きく羽ばたくことができるように後押ししてあげたいなと思いますが、そう強く思いすぎることでさらに追い込むことにもなってしまいます。
自分にできることを精いっぱいにやる、そのことだけに目を向けてサポートしていこうと思います。
ペナントレースも終盤です。
もう中日の優勝はありませんが、何とかクライマックスシリーズに進出して、昨年のようなミラクルを見せてほしいと思います。
がんばれ!ドラゴンズ!
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2008年09月18日
声を出す効果(1427)
声を出す効果には大きく3つあります。
ひとつは力が出るということです。
大きな声を出して力を出すと、声を出さないで力を出した時に比べてより大きな力を出せるようになります。
陸上の投てき種目で、選手がリリースの瞬間に大きな声を出すのはその効果を狙っています。
もう一つは、テンションが上がるということです。
大切なポイントは、そのポイントを取れば有利になることが分かっているだけに余計に緊張します。
人間は緊張すると声を出しにくい状態になりますが、それを声を出すことによって解き放ちより強い気持ちで相手に向かうことができるようになります。
そして、声を出すことで相手にプレッシャーをかけることができます。
同じようなチャンスボールを大きな声を出して気迫を持って打ち込んでくるプレーヤーには、ボールの威力以上にプレッシャーを受けるものです。
強くボールを打つとは、まさにこのことを言います。
速いボールを力任せに打つのではなく、自分の全身全霊を込めて(ちょっと表現が古い?)相手に向かって打ち込んでいくことの大切さを知らなければなりません。
ここで人間の弱さが出ます。
なんか目立つのは嫌だ・・・。
一生懸命やっているようでカッコ悪い・・・。
声を出しまくっても負けたらはずかしい・・・。
というマイナスの言い訳思考を抜け出してください。
力を出し切って戦うことはカッコいいに決まっています。
それを十分に自覚できた選手は間違いなく強くなります。
日本人には難しいと言われます。
でも、強さを身につけるにはここを超えていくしか方法がありません。
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2008年09月17日
声を出す(1426)
今の練習のテーマは「声を出す」です。
正確に言うと「強く息を吐く」ということですが、「声を出す」という方が分かりやすく、「強さ」も表現できます。
なぜ、このテーマを選んだのかというと、それは「弱い」からです。
少し前に、日本人は「勝負弱い」と書きました。
それは相手に向かっていく気持ちをうまく表現できないからです。
実際に子どもたちの試合を見ていると、しーんと静まりかえって、試合をしているのかどうかさえ分からなかったりします。
しかし、トップ選手の試合を見ると、ここぞという場面では大きな声を出し、自分を鼓舞するとともに相手を威嚇しているようにさえ見えます。
勝負ごとなので、自分の「強さ」をうまく表現する方が有利に決まっています。
そのひとつの方法として「声を出す」ことを課題に練習をしていますが、なかなかうまくできません。
一番大きな理由は「恥ずかしい」からです。
声を出すことや、そうやって一生懸命にやっていることを見せることを「恥ずかしい」と思っているのです。
その気持ちを取り払うように私が強くプレッシャーをかけると、ちゃんとできます。
ということは、やれるのにやらないということです。
根底には、声を出して一生懸命にやって負けると余計に恥ずかしい、だからあまり一生懸命には見せないようにして負けても恥ずかしくないようにしよう、という「言い訳」の心理があります。
戦いの場において、「言い訳」を考えながら戦っていて自分の力を十分に発揮できるわけはありません。
実際には、そういうことをあまり恥ずかしがらない小学生の子どもたちは元気いっぱいに声を出して全力でボールを打つことができます。
中学生ぐらいになると、特に女の子はその気持ちよりも「恥ずかしい」が大きくなってきて、声を出せなくなってくるようです。
だから、ここぞという大切な場面でも声を出して強くボールを打つことができません。
だから、大切なポイントを奪われて負けていくことも多くなります。
そうならないように訓練します。
声を出してボールを打つ訓練をします。
それが一番効果がある方法だからです。
今日もその訓練をします。
子どもたちの大きな声が響き渡る練習を見たいと思います。
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2008年09月14日
つながる思い(1423)
昨日、中日ドラゴンズの堂上剛裕選手がトレーニングに来てくれました。
彼が愛工大名電高校を卒業して以来会っていないので、5年振りになります。
さすがに4年プロで生活していると、体つきや言動がプロらしくなっていて、高校生の時にイメージしか持っていない自分にとってはなんだか不思議な感じがしました。
また、何人かの子どもたち(コーチも)がサインを求めて彼のところにやって来るのを見ると、プロの選手になったことを実感します。
錦織圭選手もそうですが、小さい時に教えたことがある選手が成長して、多くの子どもたちのあこがれの選手になったり、プロの選手として活躍するのを見るのは何となく変な感じがしますね。
自分にとってはあまりイメージが変わらないのに、世間でのイメージが大きく変わってしまっているからでしょう。
でも、こうして教え子が成長した姿を見ることは何よりもうれしいことです。
時々はテニスのオービーも訪ねて来てくれますが、時々しか会わないだけに、その成長した姿に驚きと喜びを感じます。
人と関わる仕事というのは、なかなか続けてその関係を繋いでいくのは難しいことです。
何百人も教えて来ていますが、途中でクラブを変わったり、テニスをやめてしまったり、その関係がつながっている子どもたちはそれほど多くはありません。
それでも思うのは、その子たちが今どんな思いで生活しているのかということです。
その「思い」は、たとえ関係が途切れていたとしても、いつまでもつながっていくものです。
そして、時々はこうして再び結ばれることに大きな喜びを感じます。
堂上選手は、これからの飛躍を目指してトレーニングに打ち込むそうです。
彼の能力を引き出し、プロ野球選手として輝くことができるように全力でサポートしたいと思います。
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2008年09月12日
「戦うこと」の意味を知る(1421)
大会も4日目も迎え、コンソレーションマッチは最終マッチを行いました。
大斗は相手選手の棄権により、23位が確定しました。
今日の試合も自分の持てる力を十分に発揮した素晴らしい戦いが多かったと思います。
男子ダブルス準決勝では、将司・和典のペアと慶太郎・大斗のペアが対戦し、見ごたえのある攻防の接戦を将司・和典組が振り切って決勝に進出しました。
そして、明日帰国する我々のために、大会側が日程を変更して決勝戦を行うことが出来ました。
その心使いには本当に感謝します。
決勝戦は、体格に恵まれた相手選手のショットを粘り強く返球し、果敢な攻撃で五分に渡り合いますが、最後はネットプレーに詰めの甘さが出て振り切られました。
しかし、レベルの高い大会で堂々の決勝進出は立派です。
何度目かの大会参加で「場慣れ」したことに加え、やはり「強さ」を身につけたということではないでしょうか。
それに加え、その試合を見ていると、やっと「戦うこと」の意味を(不十分ながら)理解することが出来たのではないかと感じます。
「戦うこと」の意味を知るということは、「戦う」ためにすべきことを理解し、試合においてそれを実行し続けるに他なりません。
子どもたちの試合を見ていると、まだまだ弱いと感じることも多く、試合の後にそのことを聞いてみると、「自分なりにやっている」と言います。
しかし、「戦い」は相手との「戦い」であり、その意志が相手に伝わらないような行動が果たして功を奏するでしょうか。
私には、まだそういう行動を「恥ずかしい」というような思いが根底にあるように思えてなりません。
男の子は克服しつつあると思いますが、女の子にその傾向は顕著です。
今日の試合が終わった後に、女の子だけにもう一度すべきことを確認して練習マッチをやらせました。
試合の内容は、今までに比べればその「意志」を感じることが出来るものの、「弱い」と言わざるを得ません。
「トップ選手でそのように行動する選手はいない。みんながやっていることは間違っている証拠だ。」
と言ってみても、どこかに自分には「無理」と思っているのでしょう。
「すること」は分かっているのにもかかわらず、それが十分に「できない」ということは、「理解していない」ということと同じです。
「それを乗り越えることが出来るかどうかで強さは決まる」ということをはっきりと「自覚」できているわけではなさそうです。
日本に帰れば、その「意志」は弱まっていきます。
最後のミーティングで、再度「続ける」ことを約束しました。
「もし、それが感じられないようであればもう指導することはできない」
とまで言い放ちました。
どうしても身につけてもらわなければならない「資質」だからです。
厳しく指導することは大変エネルギーのいることです。
しかし、この遠征ではとても大きなエネルギーを使って指導したつもりです。
特に女の子たちには厳しすぎたかもしれません。
根底にある「甘さ」を「自覚」し、「強さ」を身につけるためには「それ」しか方法が無いと思うからです。
この大会は、毎日試合が行われ、モチベーションを維持しながら遠征を行うことが出来ます。
海外からの参加者に対しては、日程の変更やコートアレンジで優遇してくれます。
とても心地よく参加できる大会だけに、ここに参加して「強さ」を身につけていってほしいと思います。
今回参加した子どもたちにはどんな印象が残ったでしょうか。
どうしても強くなりたい・・。
もっと強くなっていろいろな大会にチャレンジしたい・・・。
自分の夢を実現したい・・・。
そんな「思い」を持ってくれたのであれば、エネルギーを使い果たした遠征も「実り」あるものになります。
すべては君たちのこれからの行動にかかっています。
それを自覚して強くなってください。
今日は昔大学院時代にお世話になった先輩が済洲島に住んでいるので、時間をもらって会いに行きました。
先輩は昔とまったく変わらず、昔話で大いに盛り上がり、とても心地よい時間を過ごしました。
今回の遠征は私にとっても思い出深いものになりました。
子どもたちに感謝、先輩に感謝、大会に感謝して、とてもおいしい石焼ビビンバを思い出に韓国を後にします。
ありがとうございました。
(本日のシングルス結果)
大斗 W.O.
慶太郎 6-3、6-3(23位)
和典 6-4、6-4(17位、コンソレーション優勝)
将司 6-3、5-7、(8-10)(12位)
南奈 7-5、4-6、(7-10)(18位、コンソレーション準優勝)
志歩 6-3、6-3(23位)
彩美 6-3、6-2(21位)
ゆり子 2-6、3-6(30位)
(本日のダブルス結果)
準決勝 大斗・慶太郎 6-7(5)、3-6 和典・将司(ベスト4)
決勝 和典・将司 3-6、5-7 マレーシア、ベトナム(準優勝)
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2008年09月11日
プレッシャーをかける(1420)
大会も3日目を迎え、明日が雨模様ということでシングルス2試合とダブルスの準々決勝が行われました。
昨日のミーティングで話をしたように、「戦う」ためにすべきこととして、「プラスの身体表現」、「正々堂々のクレーム」、「声を出す(強く息を吐く)」を課題として試合に臨むことを約束しました。
十分出来ていると感じることも多く、その成果は今日の結果に現れているように感じます。
ファイナルセットにもつれ込む試合も多かったのですが、ファーストセットを奪われても、「戦う」ためにすべきことを忍耐強く続けることで相手にプレッシャーをかけ、巻き返して逆転で勝利する試合がたくさんありました。
今まで「戦う」ことの基本的な姿勢が培われていなかったことと、具体的にどうすれば良いのかをよく理解していなかったことで、簡単に勝負をあきらめていた選手がたくましく見えました。
もちろん、すべてのことを全力でやりきったとしても、「功を奏する」には、長い時間の下積みが必要であり、それを忍耐強く続けることで成果が現れてきます。
そういう意味で、前半うまくプレーできなくても、辛抱強く「すべきこと」を続けたことで、逆転につながったと言えるかもしれません。
また、男子ダブルスでは2ペアとも接戦を勝ちきって、明日の準決勝に駒を進めました。
南奈と志歩のペアも、もう一歩のところまで追い詰める充実した戦いを見せてくれました。
今までの遠征で1勝もあげることが出来なかったことがうそのような快進撃にちょっとびっくりです。
思い切ったプレーも随所に見られ、大きな成長を感じます。
成果は見えたといっても、まだ基本的なことを理解したに過ぎません。
それを「続ける努力」が、本当の意味で「戦う」ことにつながっていきます。
明日からの努力を期待したいと思います。
ただひとつ気になるのは、「動く」ことで相手にプレッシャーを与えるということに気がついていないということです。
構えに入るとき、少しでも身体を動かしてから構えに入ると、相手はその動きを警戒し、弱っていないと感じることでプレッシャーを受けます。
しかし、プレーがうまくいかなかったり、ポイントをリードされていると、どうしても動きは遅くなります。
構えの「姿勢」などは意識しているので、問題ないように思えます。
しかし、相手はその「姿勢」にだけプレッシャーを受けるのではありません。
構えに入る前に、どんな気持ちで入ってくるのかを無意識のうちに観察しています。
その時、元気いっぱいに動いているように見せることで、もっと大きなプレッシャーを与えることになるのです。
逆に、その動きが遅かったり、ほとんど無いと相手は精神的に有利に立ってしまうということです。
今日の試合で、セカンドセット中盤でその「動き」がほとんどなくなってしまった選手に、「元気を出せ!」と声をかけました。
その声が「功を奏した」のかどうかはわかりませんが、動きは格段に良くなり、その後は一気にリードを奪って快勝です。
「動く」ことでこんなに効果が現れることもあるんですね。
「それ」を意識して行うことで、相手は大きなプレッシャーを受け、自分のペースで試合を運ぶことが出来る確率は高くなります。
そんなことは「当たり前」だと思っているかも知れませんが、実際には十分行われないことの方が多いはずです。
「基本」とはこんなところにあると思います。
これでもうひとつ課題が増えました。
すべてを行うことは大変かと思うかもしれませんが、「戦う」意識が高ければ「自然」とできてきます。
初めのうちは意識して行うので違和感を感じるかもしれませんが、「続ける努力」も約束しました。
その努力はきっと報われる時がきます。
それを信じて頑張ってほしいと思います。
今、頭の中にふっと山口百恵の「曼樹沙華」(こんな字でしたっけ?)が浮かんできました。
これはいったい何なんでしょうか?
今日は朝から7時半過ぎまでずっと試合を見続けてちょっと疲れました。
早めに寝て明日に備えます。
(本日のシングルス結果)
大斗 第1試合 2-6、3-6 第2試合 2-6、2-6
慶太郎 第1試合 4-6、6-0、(9-11) 第2試合 W.O.
和典 第1試合 6-2、6-2 第2試合 3-6、6-2、(10-7)
将司 第1試合 6-4、1-6、(11-9) 第2試合 4-6、6-3、(8-10)
南奈 第1試合 0-6、6-1、(10-1) 第2試合 6-1、6-3
志歩 第1試合 2-6、1-6 第2試合 0-6、3-6
彩美 第1試合 2-6、2-6 第2試合 6-0、6-3
ゆり子 第1試合 1-6、6-4、(7-10) 第2試合 6-2、6-4
(本日のダブルス結果)
大斗・慶太郎 7-6(1)、6-3
和典・将司 3-6、6-3、6-0
南奈・志歩 3-6、5-7
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2008年09月10日
感情のコントロール(1419)
大会は2日目を迎え、今日からダブルスも始まりました。
本戦2回戦に進んだ将司は第2シードとの対戦です。
粘り強いストロークで互角に渡り合いますが、大切なポイントで攻め急いでミスを重ね、4-6、4-6で押し切られました。
ネットプレーを絡めた戦術面での向上が望まれます。
他の男子選手については、慶太郎は相手の粘りに2-6、2-6で屈しましたが、和典と大斗は、それぞれに自分の持てる力を十分に発揮した試合内容で勝ち上がりました。
苦しい展開もありましたが、その中にあって「本気」の勝負を見ることが出来て嬉しく思います。
女子の選手は、ゆり子は相手選手の強いスピンのストロークに押されてなかなか自分のペースをつかめず、3-6、3-6で敗れましたが、他の選手は今大会での初勝利をあげました。
特に彩美は充実した集中力で、相手に2ゲームしか与えずに完勝し、明日の戦いが楽しみです。
ダブルスでは、彩美とゆり子のペアは相手選手の鋭いネットプレーに翻弄され、1-6、2-6で完敗でしたが、南奈と志歩の組は、なかなかリズムが合わずに大切なポイントでミスを繰り返す苦しい内容ながら、まずまずの忍耐力でファイナルセットを6-4で奪っての勝利です。
将司と和典のペアは鋭いストロークで終始指導権を奪っての完勝で、第3シードらしさを示しました。
慶太郎と大斗の組は、ファーストセットを落とし、セカンドセットは5-2リードからタイブレークにもつれ込む接戦を制してこのセットを奪い、ファイナルセットは常に相手にリードを奪われる苦しい展開をタイブレークに持ち込んでこのセットを奪い勝利しました。
ダブルスとはいえ、男子はナショナルチームのメンバーが初戦で敗退したのに対して、堂々の初戦突破は立派だと思います。
明日も自分の出来る精一杯のプレーで食い下がってほしいと思います。
今日のプレーを見ていた感じたことは、まだまだ「感情のコントロール」が不十分だということです。
対人スポーツでは、少しテンションが上がっている状態がもっとも力を発揮しやすいと言われています。
しかし、テニスではテンションは下がる方向に向きやすいものです。
それは、素晴らしいショットでエースを奪うことよりもミスをすることの方がはるかに多いからです。
ミスをすると気持ちはマイナスの方向に向かいます。
それを食い止めるためには、できるだけ「マイナスの身体表現」をしないように「忍耐力」を発揮することと、良いショットを打ったときに大きな「プラスの身体表現」をすることです。
「プラスの身体表現」の代表選手は「ガッツポーズ」ですね。
大きな声とともに力強い「ガッツポーズ」が出来れば、気持ちはプラスの方に向いてきます。
しかし、ミスでは(ちゃんと?)「マイナスの身体表現」が出来るのに、エースをとってもまったく「プラスの身体表現」が出来ない選手がいます。
これでは気持ちはどんどんマイナスの方向にいってしまい、それが身体の機能の低下を招くこともあります。
自分の気持ちを最適な状態に保つためにやはり「ガッツポーズ」は有効です。
そして、相手のミスジャッジに対して「正々堂々」とクレームをつけることです。
相手に英語で返されることを恐れてか、まったくか、もしくは弱々しい態度でしかクレームをつけられない選手が多いです。
状況は日本においてもあまり変わらないと思います。
相手を威圧するのではなく、「正々堂々」とクレームをつけることは、ストレスを軽減し、感情をうまくコントロールするための技術だと考えてください。
そして、気持ちの整理がうまくつけられない時には、カウントをコールしてからサービスを打つようにしてください。
声を発することが出来ない選手は、ここぞという時に力を発揮することが出来ません。
トップ選手が強いショットを打つときに大きな声を発するのは、それが力を生むことを知っているからです。
これは「シャウトの効果」として実験的に確かめられています。
気持ちの弱い選手は、「これ」が苦手です。
だから強いスイングが必要なワイドボールの切り返しやチャンスボールでの強打で、息を詰めてしまい、うまく力を発揮することが出来ません。
恥ずかしいとかいう気持ちが先に立って、声を出すことが出来ないので、試合でちゃんと声を出すことを意識してやってみることが大切です。
その能力を身につけるための基礎的な訓練として、カウントをきちんと(恥ずかしがらずに)コールすることです。
不思議なことに、うまく声を発することが出来ない選手は、カウントでのトラブルも多く、それが大きなストレスになる場合も少なくありません。
そうならないためにも、カウントをコールするようにしてください。
うまく感情をコントロールできるとともに、ポイントを明確に意識することで、その場面でどうしなければならないのかということがイメージしやすくなるはずです。
子どもたちはよく「メンタルが弱い」と言います。
弱ければ訓練しなければならないはずですが、具体的にどう訓練するのかわからないのです。
訓練は試合でする方が効果は高いと思います。
うまく身体表現をして、正々堂々とクレームをつけ、はっきりと声を出して戦うことで心は徐々に強くなります。
この大会は、とても良い訓練の「場」です。
自分の弱さを自覚しつつ、訓練を通して強くなってほしいと思います。
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2008年09月09日
勝負を投げるな・・・「本気」の戦い(1418)
今日から大会が始まりました。
ドロー表も出来上がり、対戦相手が決まると気持ちも引き締まって良い緊張感が生まれます。
それが「力」を引き出す「原動力」になることを期待して試合に臨みました。
ファーストマッチに組まれたのは慶太郎と和典でした。
慶太郎は、辛抱強くラリーをつなげて、スピードボールで攻撃するパターンが功を奏して、ファストセット4-3まではリードを奪いましたが、相手のショットが決まり始めて展開が崩れると集中力を欠いたようなプレーを繰り返して、その後は1ゲームも奪えずに敗れました。
試合後の感想で、「後半は集中力が切れて・・・」という発言にはがっかりさせられました。
「集中力が切れる」ということは、「試合を投げる」、「あきらめる」と同じことです。
自分の思い通りのプレーが出来ないときにこそ集中力を発揮することが大切なのに、そこで切らしてしまう集中力では戦
うことは難しいと思います。
昨日のミーティングで、どんなポイントでも同じような雰囲気を持って戦うことを課題として試合に臨むように話をしたのに、それを最後まで実行しようとする意志が弱いことを残念に思います。
「集中力を切らさないこと」、それは、すなわち「勝負を絶対に投げ出さないこと」、そういうことだと強く自覚してこれからの試合を戦ってほしいと思います。
和典は、身長が185cmぐらいある大型のシード選手に対して果敢に挑み、ファーストセットでは終始リードを奪う展開でしたが、肝心なポイントでビッグサービスを決められたり、強いボールで攻められてポイントを落とし、6-7、3-6で惜敗しました。
ラリーの威力、精度ともに向上しているので、それが戦術面に活かせるようになることと、フォアハンドストロークのウイナーがしっかり決まるようになればと思います。
大斗は、強いストロークで押す場面もありましたが、攻撃の範囲が狭く、相手に簡単に切り返されてリズムをつかめず、2-6、3-6で敗退しました。
配球を考えてプレーすることと、切り返しの能力を上げることが大切だと思います。
将司は、インドネシアの選手と対戦し、序盤は無理なショットで自滅してポイント与え、苦しい展開でしたが、ショットの威力に差があったので、徐々に落ちついて攻撃を組み立て、6-3、6-1で快勝です。
一本のショットに頼るのではなく、展開を考えて攻撃することが出来ればもっとレベルの高い戦いができると思います。
まだまだ力が足りないと感じることはありますが、まずは韓国遠征の本戦初勝利を称え、明日からの戦いでさらに成長することを期待したいと思います。
女子の選手は残念ながら今年も全員初戦負けとなりました。
ゆり子の試合は、コートが離れていて見ることは出来ません
でしたが、自分なりには最後まで集中して出来たそうです。
スコアは、4-6、2-6ですが、自分なりの手応えも感じているそうで、明日からのコンソレーションでどんなプレーをするのか確かめたいと思います。
彩美は、台湾の選手との対戦でした。
大変しっかりとしたストロークをする選手で、なかなか崩すことが出来ずに、1-6、1-6で完敗です。
やはりストロークの精度が問題です。
高いレベルでの打ち合いの中で、狙った所にきちんと打つことが出来れば自分有利に展開できるのですが、高いレベルでのストロークを想定して練習していないと実戦することはできません。
そのような状況をイメージできる力、「想像力」がこれからの成長には必要です。
志歩は、十分勝つことが出来る選手に対して、ダブルフォールトを繰り返し、強く攻めることが出来ず、相手の単調なロブの切り返しにミスを繰り返してリードを奪えず、6-7(5)、4-6で敗れました。
彼女は「本気」で強くなりたいと言います。
この試合でも彼女なりに、強い気持ちを持って臨んだようですが、まだまだ気持ちの強さをプレーで表現できているとは言えません。
彼女もそれはわかってるはずです。
今のままでは勝てないことを・・・。
そうであるならば、何かを変えなくてはなりません。
それは「表現力」です。
自分の思うように、スマートに攻めて勝ちきることが出来るのであれば申し分ありませんが、成果が出ていない現状ではもっと強く「自己表現」することが必要です。
彼女には少し厳しすぎる言葉を投げかけてしまいました。
「本気」で強くなりたいと思うのであれば、きっと私の言葉は理解できるはずです。
理解し、ひたむきに何かを変えようとする姿から強さが生まれてくることを期待します。
南奈は第1シードの韓国選手との対戦でした。
厳しい戦いになると予想していましたが、案の定第1セットは、相手の丁寧にコーナーを攻めるストロークを切り返すことが出来ず、0-6で落としました。
しかし、セカンドセットに入ると、少しペースを落としたスピンボールでボールを拾って相手のミスを誘い、必死に食い下がります。
3-4から5-4と逆転し、セットポイントを握りましたが巻き返され、5-6の苦しいゲームを奪ってタイブレークに持ち込みました。
タイブレークでも2-5の瀬戸際で粘り強いストロークで応戦し、5ポイントを連続でとってこのセットを奪いました。
試合中の態度や振る舞いも今までの弱々しさが影を潜め、強さをうまく表現して戦うことが出来ているように感じました。
ファイナルセットは、疲れからか足が止まり、切り返しの精度が落ちたところを付け込まれて、1ゲームも奪えずに敗れました。
敗れはしましたが、こういう戦いを続けていくことが出来れば、いずれ強さを身につけていくことが出来ると予感させるもので、少したくましさも感じました。
明日からの戦いが楽しみです。
遠征では子どもたちに求めるものは大きいです。
それがプレッシャーとなってしまうかもしれないので、言葉にすることをためらう気持ちもありますが、子どもたちの「本気」を確かめるためには、こちらも「本気」で当たっていかなければならないと思います。
明日も本戦だけではなく、コンソレーションとダブルスもあります。
子どもたちの「本気」を見たいと思います。
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2008年09月08日
ミスの許されるスポーツ(1417)
今日は午前中3時間、午後3時間しっかりと練習しました。
明日から試合ということもあり、それなりに緊張感を持って練習できていたように思います。
特に男子は昨日から合流したナショナルチームとダブルスのマッチ練習をしていただいたこともあり、気持ちも高まって良いプレーが出来ているように感じました。
その試合を見ながらナショナルチームコーチの櫻井さんといろいろなことを話しました。
櫻井さんとは、私が初めて海外遠征を行った時にお世話になって以来、何度となく顔を合わせる機会もあって、親密に話をするようになりました。
彼が面白い話しをしていました。
新体操は、2分30秒の演技時間があるそうです。
その演技時間の終了直前まで完璧に演技できていたとしても、最後にミスをすると大きく減点されて順位に大きく影響します。
だから絶対にミスをしないように、何度も何度も同じ演技を、それこそ気の遠くなるくらい練習します。
採点競技ならではの大きな緊張感ですね。
シンクロナイズドスイミングも同じような緊張感を感じて演技しているのでしょう。
彼女たちの笑顔を作りながらも必死の泳ぎや演技を見ていると、その緊張感が伝わってきて、それが大きな感動を生みます。
それに比べると、テニスは「ミスが許される」スポーツです。
採点競技ではないので、ミスをしてもそれを取り戻す機会は何度もあります。
相手も同じようにミスをします。
そう考えれば、ミスをしてもそれに大きく心とらわれる必要はまったくないわけです。
しかし、多くの子どもは、特に日本人は、ミスをすると大きく気持ちが落ち込んで、次のポイントに影響するばかりか、トライをしなくなってしまうことが多いということです。
欧米の選手は、ミスをしてもそれにめげることなく何度もチャレンジをします。
それを繰り返しているうちに、だんだんとミスをしないようになって技術レベルが向上してきます。
まさに「試合で強くなる」とはこういうことです。
そのためには、テニスは「ミスが許されるスポーツ」であるという認識を強く持つ必要があります。
ミスをした時は誰でも落胆しますが、それをどう切り替えるのか、それはミスをどうとらえるのかにかかっています。
そうしたことを1ポイントごとにきっちりと意識して行っていけば、大きな緊張感に襲われることなく、高い集中力を維持し続けることが出来るはずです。
そういう選手が「強い」ということであると、子どもたちに説明しました。
そして、この時期にそういう「強さ」を身につけた者だけが強くなっていきます。
その「可能性」を今日から始まる試合で感じたいと思います。
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2008年09月07日
感謝の気持ち(1416)
韓国遠征初日は、午前中2時間半ほど練習し、午後から観光に出かけました。
この大会は、ホテルの予約から空港の送り迎え、観光の手配まで大変サポートの手厚い大会です。
毎年のように参加しているので、大会関係者の方もいろいろと気を配っていただけるので気持ちよく参加できる大会のひとつです。
しかし、そうした中でひとつ残念なことがありました。
自分の気に入らない観光地に来たときに参加しなかったことです。
大会側は、参加してくれた子どもたちができるだけ大会を楽しむことが出来るように色々と考え、面倒な手続きや手配をしてくれたはずです。
その気持ちや心使いを理解していないと思われる言動にはとても残念な気持ちになります。
招いた客人に対して、自分なりに誠意を示し、精一杯のおもてなしをしたことに対して、あからさまに不機嫌な表情をされたり、不満を口にされたりしたらどんな気持ちになるでしょうか。
そのように相手の気持ちを理解しようとしない、できない選手をこれからサポートしようという気持ちになるのかどうかを良く考えてほしいと思います。
この遠征は単に大会に参加するだけではありません。
遠征を通して、選手として、人間として成長するために必要なことを学ぶ「場」にしていきたいと考えています。
もっとも大切なことは「感謝の気持ち」を持つことです。
遠征に限らず、テニスに限らず、スポーツを続けることは一人で出来るものではありません。
親やコーチをはじめとして、多くの人のサポートで出来ているということを強く自覚してほしいと思います。
そうした自覚を持って、常に感謝の気持ちを持って行動することで自然とサポートの輪は広がり、自分にとってより良い環境が出来てきます。
それは強くなるためには絶対に必要なことです。
この遠征に参加した選手にはそこまでの自覚はないのかもしれませんが、それを教えていかなくてはなりません。
面度な仕事ですが、こうした機会を与えてもらったと感謝して、子どもたちのために厳しい姿勢で指導していこうと思います。
今から行うミーティングでそのことを話し、明日から何かしら行動が変わることを期待します。
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2008年09月05日
「対等」であるという意識(1414)
今日から韓国遠征です。
昨年の韓国遠征は、北朝鮮まで40kmという軍事境界域で開催された大会だったので、試合中に戦車が公道を走ったり、銃を持った兵士が門番をしていたり、日本にいてはなかなか目にすることのできない光景にちょっと興奮したりしました。
今回の遠征は全く違う場所で行われるので、また違う驚きや感動があることを期待しています。
海外への遠征は、それを引率することは大きな責任があって大変疲れるものですが、異国の文化に触れることができるのが一番の楽しみです。
日本からほんの少ししか離れていなくても、話す言葉も違えば、交通のルールも違い、食べるものも大きな違いがあるのは何とも不思議ですね。
同じ黄色人種でも、顔つきや体格、持っている雰囲気は異なります。
よく、日本人は外国の選手と戦う時に緊張したり、萎縮したりする、ということが言われますが、日常的に外国に触れる機会がなければそれもしかたないと思います。
そういう点で言えば、錦織圭選手は、今やそういう感覚は全くなく、外人であれ、トップ選手であれ、同じテニス選手として「対等」に戦っています。
もちろん、彼であっても始めは多くの日本人と同じように外国人に対してのプレッシャーなどもあったと思いますが、早くに海外に出て戦うことを経験してきたことで、それが当たり前の感覚として培われてきました。
目指すのは「それ」です。
相手が外国人であれ、誰であれ、テニスコートで戦うことにおいては「対等」であるという感覚、この「意識」を高めることが大切です。
この感覚が高ければ、相手の過去の実績や名前に負けることなく、「堂々と戦う」ことができるのではないでしょうか。
そう簡単に行かないことは知っています。
だから、できるだけ早い時期に海外での試合を経験させたいと考えています。
「それ」を経験することですぐに強くなることを期待するのではなく、どんな場所においても、どんな状況においても、自分の力を出し切って「戦う」ことができる「きっかけ」をつくることです。
強くなる選手は、ほんの少しの「きっかけ」で「感覚」を磨いていきます。
今回の遠征で多くの子どもたちが、その「感覚」を高めてくれることを期待します。
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2008年09月04日
不安の力(1413)
明日からポッカジュニアテニスチームの韓国遠征が始まります。
今回は8名という大人数での参加なので、そのサポートも大変そうで、出発前はいつも以上に気が急いているように感じています。
何度も海外の遠征を経験しているので、そんなに緊張したり不安になったりはしないと思われがちですが、出発前はいつでも不安な気持ちになります。
前にそんなことを桜田倶楽部の飯田さんにお話ししたら、
「不安がないなんてことはありません。だからその不安が少しでも小さくなるように準備をします。」
と言っていただきました。
そうなんですね、ここでもやはり「不安の力」というのがあります。
大切なのは、その「不安」に押しつぶされることなく、前に進もうとする「意志」を持ち続けることです。
私が留守をすればクラブのサポートは手薄になるかもしれません。
何か事故が起きれば私の責任は大きいと思います。
それでも、子どもたちが遠征を経験する中で何か感じるものがあるだろうという「思い」と、それが成長につながるという「信念」に基づいて行動します。
今、荷物の整理をしながら、どんな遠征になるかを想像しています。
この遠征が大きな「きっかけ」になれば良いと思います。
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2008年09月03日
続けるということ(1412)
ホームページのアクセスが知らない間に40万を超えました。
2003年の7月から始めたので、丸4年が過ぎ、5年目を迎えたところです。
もともとは私のやっていることなどについて、なかなか話をする機会もないので、そうしたことを伝えていくことができるようにと作ったものです。
それでも「思い」を伝えていくことは難しいものです。
そう感じると、何ごとも「続けていくこと」は難しくなります。
「続けること」の困難さは、やっていることに意味が見いだせなくなったり、そのことで感動が薄れていくことだと思います。
そう思うので、ホームページも何度かリニューアルしました。
現在のページは、昨年末から正月にかけてリニューアルしたものです。
ヤングスターカップの運営をや事務処理をしながら寝る間を惜しんで作っていましたが、作っている時は夢中になっていて疲れをあまり感じませんでした。
「新しものを作る」という意欲が高まっていたからですね。
何かうまくいかない時には、意欲も高まらず、行動する気力もなくなってしまいますが、またそこから「新しいものを作っていこう」と無理やりにでも思い、何か行動を起こすことです。
リニューアル、つまりは「変化」を自ら求めていく姿勢を保つことができるかどうかということですね。
以前、「変化」ということについてこう書きました。
*****************************************************
いつも自分が安住していられる場所に居続けることで、「強さ」は確実に失われる。
「変化を求める」ことで、自分の「強さを維持」できることを覚えておいてほしい。
「変化」は安定した強さを維持するにはもっとも大切な考え方である。
選手として成長する例ではないが、変化することで強さを維持する例を挙げて話をしよう。
私は仕事柄いろいろなクラブを観てまわることも多い。
強い選手を輩出するクラブにはいろいろな秘訣はあるだろうが、そのひとつに「システムに固執しないこと」が挙げられる。
よく、「このシステムは完璧です。このシステムに沿って取り組めば強い選手になりますよ」と宣伝するクラブがあるが、「あほか!」と思う。
人間を育成するシステムに完璧はない。
完璧があるとしたら、その人間の育成にとって完璧なのであって、他の人にとっては迷惑極まりないシステムかもしれない(星飛雄馬を成功とするならば、星一徹の徹底したスパルタ指導は完璧といってもよいかもしれないが、あなたは好んで養成ギブスを付けられないでしょ?)。
このような考え方に陥るのは、人間を育成するという考え方に立っていないのである。
人間は刻一刻と変化しており、いかにそれに対応すべく智恵を絞るのかが、人間を扱う上での基本である。
ごくあたりまえの考え方なのだが、指導する側からのエゴを推し進めると、ひとつのシステムさえ作れば良いという考え方に固執してしまうのである。
私は「人間を育成する」という考え方に立って指導のカリキュラムを作っている(作ろうと努力している)。
だから、そのときにそのときの状況にあわせて(子どもを指導していると、身体的にも精神的にも大きな成長をするので、その変化は大変に大きい)、どの方法がよいだろうかと智恵を絞って考える。
考えに考えて、「よしこれでいこう!」と納得できるアイディアが浮かべば、それをできるだけ速やかに実行するようにしている。
今までとはまったく違うシステムになることもある。
システムを変更することは大変な労力を必要とするので、正直面倒くさいと思うことも多い(反感をかうことさえある)が、私のクラブが順調に成長してきたのは、「変化」を望んで受け入れたからだと思っている。
そういえば、星一徹も飛雄馬の成長(変化)に合わせて、養成ギブスの強度を上げていたように記憶している。
きっと飛雄馬の筋肉のつき方などをよく観察し、絶妙のタイミングを探っていたのだろう。
養成ギブスをつけながらの食事などが楽にできるようになった頃を見計らって強度が上げられるので、飛雄馬は「ええっ!どうして!」と驚きを隠せないようであった(そのときの表情はまさに「どん底」に突き落とされたかのような絶妙の描写であり、姉の明子の戸惑った泣き顔もなんともいえないくらい素晴らしいのだ)。
ん~、やはり、星一徹はすごい指導者だ。
*****************************************************
「続ける」ということは、それが続くように「変化し続ける」ということです。
変わることで何か新しい感動が生まれれば良いと思います。
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2008年08月31日
ヤングスターカップ終了(1409)
雨にたたられた「ヤングスターカップ」も無事に終了しました。
子どもたちの熱い戦いを見ることはとても楽しみなことですが、何度も出場してくれている選手が見るたびに成長していると感じることができることを何よりもうれしいと思います。
子どもたちが成長していく、そのための「きっかけ」作りをしていきたい、という思いで始めたトップジュニア委員会です。
丸4年の活動で、延べで80名を超える子どもたちが海外への遠征を経験しました。
今日、トップジュニア委員会の総会が開かれましたが、その中で「委員会の活動は強化なのか育成なのか」ということが話題になりました。
基本的な考えは、できるだけ早い時期に海外を経験することでモチベーションを高め、目標意識が向上するのではないかという思いを持って活動しています。
それを強化とか育成とかというカテゴリーで分別するのではなく、あくまでも「きっかけ」を作ってあげるということです。
活動の柱は「海外遠征」になりますが、練習会を開催したり、大会を運営したり、そのすべてが何らかの「きっかけ」になれば良いと考えています。
子どもたちの可能性は大きく開いていますが、その可能性を開くためには「意識」が大切です。
いろいろな経験がその「意識」を高めてくれることを願っています。
その経験のお手伝い、それがトップジュニア委員会の活動です。
今週の金曜日からは韓国遠征が始まります。
精一杯の努力で子どもたちのサポートをします。
それがより良い「きっかけ」になればと思います。
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2008年08月30日
雨の日に(1408)
今日も東海地方は停滞する前線の影響で一日中雨となりました。
少々の雨であれば決行する決意でいたのですが、激しく降り続く雨に断念せざるを得ませんでした。
大会を運営する側にとっては恨めしい限りの雨ですが、何とか日程をやりくりして試合を消化していかなくてはならないと考えています。
このように大会を運営するサイドは雨模様の空とにらめっこしながらやきもきしているわけですが、子どもたちはどうもそうではないようです。
久しぶりに会う友達とわいわいやりながら雨の日を楽しんでいるように見えます。
思い返してみると、私が現役だったころは(もう、随分と昔の話ですが・・・)雨で待機になることは決して苦痛ではなかったように思います。
この大会に参加している子どもたちと同じように、久しぶりに会う友達と、くだらない話や時には真面目なテニスの話をしながら楽しいひと時を過ごしていました。
保護者の方も、朝早くから送迎があったり、待機の時間も長くて大変だとは思いますが、テニスを頑張る子どもたちの親として共通の話題があるので楽しそうに盛り上がっているようでした。
そうなんですね。
テニスの大会とは、試合をするだけではないんですね。
大会を通して、交流を深めたり、いろいろな情報を得る「場」となっているということです。
大会を運営していると、つい試合を消化することだけに目を向けがちですが、大会とはそういう「場」であると認識して、私たち自身も楽しまなければならないと感じます。
明日の天気は何とか大丈夫そうです。
ただ試合を消化するだけの大会とならないように運営に気を配りながら、子どもたちの試合や仲間とのふれあいを楽しみながら過ごすように努めたいと思います。
今日の雨の日は・・・そんなことを気付かせてくれた、とても良い一日でした。
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2008年08月28日
前向きに生きる(1406)
今日から開催された「ヤングスターカップ2008」は、あいにくの雨により順延となりました。
順延となると、日程も大きく変わるし、予定も変わってしまってあまり良いことはありません。
でも、誰も天気には勝てません。
このように変えることができないことに関しては、それを受け入れて最善の方法は何かを考える方がいいですね。
生きていると、このようなことはたくさんあります。
確かに自分の思い通りに事が運んでほしいと誰もが思います。
今回の大会に関しても、雨を疎ましく思うし、明日の晴れを心から願って雨乞いをしています(笑)。
しかし、自分の思い通りにいかない時にこそ、自分の行動力が試されたり、本当の思いのようなものに気付くのではないでしょうか。
私は今までのたくさんの経験を通して、そう学びました。
これからもそう考えて生きていこうと思います。
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2008年08月26日
本気の勝負(1404)
「本気の勝負」を見たいと思っています。
アウトのコールをはっきりと言えずに、相手がポイントを取ったカウントままで、それを知りながら「主張」もしないで負けた試合を見ました。
試合の後、プレーの感想を話しますが、根本的に「相手と戦う姿勢」が欠けているとしか思えません。
もし、「本気」で相手に勝ちたいのであれば、その「主張」は絶対に曲げてはいけません。
ごまかしているわけでも、はっきりと分からなかったわけでもなく、ただはっきりと「主張」ができないだけです。
これで「本気の勝負」を挑めるはずはありません。
子どもたちは「絶対に勝ちたい!」と言います。
その「絶対」のためにどれくらい「本気」になれるのか、それを「問う」ところから始めなければなりません。
試合直前まで携帯でメールをしている選手がいます。
試合に向けての「集中力」が高まるとは思えません。
それで「本気の勝負」をできるはずはありません。
「本気」とは文字通り「本当の気持ち」です。
相手に勝ちたい、と本当に心の底から思えるのであれば、自分が何をしなければならないのか、説明するまでもなく理解できるはずです。
できない・・・それは「本気」ではないからです。
私はそう判断します。
子どもたちの気持ちが弱いことは知っています。
でも、「本気」で強くなりたい、と思うのであればまずは「本気」になることです。
いつも「本気」の試合をすることです。
そう教えていかなくてはならないと思います。
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2008年08月24日
悔しい気持ち(1402)
負けて悔しいと思う。
その悔しい思いには、
自分のプレーが思い通りにできなかった、
という思いと
戦いに負けて悔しい、
という思いがあります。
「負けて悔しい」と思う時は、「自分は全力を尽くしたけれど負けたから悔しい」という「戦いに対する純粋性」を感じます。
「自分のプレーができなかったから悔しい」と思う時は、「本当はもっとできるのに、やれたのに」という不完全燃焼の思いが気持ちになってあらわれてきます。
では、なぜ「もっとやれなかったのか」ということを深く考えていかなければなりません。
悔しい気持ちであることは間違いないでしょう。
でも、多くの場合は「言い訳」になっているような気がします。
「今日は調子が悪かった」も同じです。
私は「調子が悪い」と思ったことはほとんどありません。
相手と戦うことだけを考えていました。
どうすれば相手が嫌がるのか、相手は何が弱点なのかをいつも考えながら試合をしていたので、自分の調子のことを考える時間がなかったのかもしれません。
そういう意味では「純粋に」戦っていたと思います。
自分の力を出し切ったと思えることも多かったと思います。
自分の力を出し切って負けた。
だから心の底から悔しいと思う。
だから次は負けないように死ぬ気で頑張る。
表現は古臭いのかもしれませんが、戦いの本質、上達の要は「ここ」にあります。
そんな戦いの後の悔し涙を美しいと思います。
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2008年08月22日
話をする時間(1400)
試合前に調子を落としたり、試合で十分に力を発揮できなかったりする子がいる時などに、練習を中断してミーティングをすることがあります。
今、調子が悪かったり、試合で力を発揮できなかったりすることの「意味」を考える時間が必要だと思う時にそうします。
調子がちょっと悪かったりすると「今、スランプなんだよなあ」とか言ったりすることがありますが、「スランプ」の意味を知っているわけではありません。
調子が悪いことの原因として「スランプ」という言葉を使い、その言葉に振り回されて事態はさらに悪くなることも多いものです。
しかし、実際に調子が悪い時に「調子が悪い=スランプ」ではないことを理解し、「スランプ」の本当の意味を知ることで、気持ちが前向きなったり、気分が楽になったり、すっと力が抜けたりすることがあります。
そのためには何よりも子ども達と「話をする時間」が大切だと思っています。
そういう時間を持つことは、練習をすること以上に有意義だと思います。
まあ、子ども達にとっては学校の授業みたいな少し退屈な時間かもしれませんが、少しは気持ちがすっきりとするかもしれません。
それがとても大切な気がします。
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2008年08月20日
始めの一球、終わりの一球(1398)
「良いコラムを書くためには、『始めの一行と終わりの一行』を大切にする」という文が目に留まりました。
なぜ「始めの一行」が大切なのかというと、そこで「読む気」が起きるかどうかが決まるからです。
なぜ「終わりの一行」が大切なのかというと、その一行が「心に残る」からです。
私もこうしてたくさんのコラムを書いています。
自分なりに気持ち良く始まり、気持ち良く終わることを心がけて書いてはいますが、そういことをあまり気にしていなかったことを少し反省しています。
テニスの練習でも同じではないでしょうか。
私のクラブでは、ドリル形式の練習がたくさんあります。
そのような練習では、10球とか15球というように打球する球数が決められます。
この前、何気なく始めのボールと最後のボールのミスショットを数えてみましたが、「それ」があまりに多いことにびっくりしました。
もし私ならどういうことを意識して練習するのだろうかと考えてみました。
始めの一球でミスをすると、それ以降の練習に対する意欲は間違いなく低下します。
試合でも始めのポイントであるサービスでダブルフォールトをしたり、レシーブで凡ミスをすると気持ちが大きく落ち込むのと同じです。
最後のショットをミスれば、試合では相手のポイントで終わるのと同じです。
だから「何としてでも」コートに入れようと強く意識します。
ポイントを取って終わりたいからです。
そうすれば気持ち良くそのターンを終え、次のターンにおいて「集中力」は高まります。
何かにチャレンジしようとする「意欲」も高まるかもしれません。
そんなことを考えて練習すれば、始めのボールや終わりのボールでミスをすることは間違いなく少なくなります。
そのことを強く言い聞かせた後の練習では、ミスはほとんどなく、より良いボールが打てるようになっていました。
すべては「意識」の持ち方の違いです。
すべての練習は「試合のため」にあります。
その意識を持ち続けて練習しなければ、その練習にはあまり意味はありません。
「やる気にさせる始めの一球、心に残る終わりの一球」、それをいつでも自分に言い聞かせながら練習するべきです。
すべては強くなるために・・・。
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2008年08月18日
なぜ試合に弱いのか(1396)
練習では素晴らしいボールが打てるのに、試合になるとその力を十分に出し切ることができないで負けていく選手はたくさんいます。
試合に弱い原因にはいくつもあると思います。
メンタル面の問題は一番大きいかもしれません。
しかし、試合に勝つために綿密な作戦もなしにただ戦っているように見えることを不思議に思います。
試合はショットのコンテストではないと何度も言ってきました。
いくら良いショットを打っても、それがポイントに有効に結びつかないのであればあまり意味はありません。
多くの子どもたちは、ショットの威力で相手を圧倒しようとし過ぎます。
確かに鋭いショットでエースを連発するのはカッコ良いかもしれません。
でも、それで試合に負けて口惜し涙を流すのであれば、もう少し考えてみれば良いと思うのです。
ここでは少し戦術面から考えてみましょう。
まずは基本パターンを確実に練習することです。
相手のバックにサービスを入れて、クロスを中心に深いラリーを心がけ、浅いボールに対して思い切ったストレートで勝負することを何度も練習しましょう。
今、私のクラブではパターンドリルを中心に練習をプログラムしています。
このパターンには何通りもありますが、まずは基本的なものを繰り返し練習すべきです。
基本パターンには、自分の攻撃パターンの確立、相手の攻撃に対する対応、安全な攻撃パターンの学習などの課題が含まれています。
試合においてもまずはそのパターンから作戦を遂行し、状況に応じて変化させながら勝つ確率の良い方法を選択できる能力を高めていきます。
そういう経験を積みながら試合に強くなっていきます。
それが「どうすれば勝つことができるのか」をいつも考える習慣になっていきます。
試合や練習における集中力も高いレベルで維持できるはずです。
強くなるとはこういうことです。
忘れないで練習してほしいと思います。
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2008年08月17日
心の余裕(1395)
無事にトレーニングキャンプを終え、寮の整理を少しだけして、その足で家族とキャンプに出かけました。
このキャンプはもちろんトレーニングキャンプではありません(笑)。
何年か振りに寝袋を持ち込み、薪と炭で火を起こし、飯ごうでご飯を炊いてバーベキューです。
正直、少々疲れていたので「面倒だなあ」とは思いましたが、子どもたちが虫採りに夢中になっていたり、テントでワイワイやっているのを見るのは楽しいものです。
夏休みの期間中はなかなか休みが取れないので、こうした家族サービスは大変大切な時間です。
朝も早くから起きて遊歩道を展望台まで駆け上り、きれいな景色を見下ろしながらゆっくりとした時間を過ごしました。
どんなことでも同じですが、やはり「心の余裕」のようなものは必要ですね。
何となく余裕のない時間を意識もせずに過ごしてきたことをちょっとだけ反省しました。
試合に強くなるためにもこうした「心の余裕」は必要なのかもしれません。
気合いばかり入って、冷静な状況判断や自己分析ができないようでは厳しい試合を勝ち進むことはできません。
トレーニングキャンプの最後のミーティングでは、「試合に強くなるために」ということを話しました。
「試合に強い」とは、勝つための強い意志と冷静な状況判断や自己分析を併せ持つということです。
目指すのは「粘り強い選手」です。
粘り強い選手になるためには、
あきらめない
作戦を立てる
一球のボールを打つことの集中力
強気なプレー
が大切だと言いました。
勝負に対する強い執着心は、相手にとってはとても嫌なものです。
相手に嫌がられるような選手は自分の実力以上に勝てるチャンスは大きくなります。
作戦を立てることで、自分を見失うことを防ぎます。
高い集中力を維持するためには、「どうすればこの相手に勝つことができるのか」をいつも考えることです。
そのための作戦を真剣に考えることで、その集中力はさらに高まります。
その高まった集中力は、一球のボールを打つことに向けなければなりません。
それは、ただそのボールを返球するのではなく、次のボールに対する対応を考えてすぐに動くことを意味します。
テニスは連続性の競技です。
「つながり」を意識して返球することを心がけることで、その一球に対する集中力と対応力は高まります。
そして、強気なプレーを心掛けることです。
強気なプレーとは、強いボールを打つことではありません。
「相手に弱みを見せない」ように「堂々と戦う」ことです。
多くの子どもたちは簡単に相手に「弱み」を見せます。
このキャンプで、インプレー中に笑った選手に対してかなり厳しい態度で指導しました。
そのような「心構え」で勝てるほど甘くはないからです。
こうした「身体表現」は、「クセ」として身についてしまっています。
それが相手にとって有利に働いてしまっていることを自覚しなければなりません。
そのために「強気なプレー」を心がけることです。
こうした一連の行動が「当たり前」になった時、「粘り強い選手」に成長しています。
そのようにプレーする試合を経験していくことで素晴らしい選手に成長していきます。
きっと「心に余裕」が生まれます。
私もそれを心がけます。
明日はゆっくり過ごすつもりです。
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2008年08月16日
「自信」をつける(1394)
トレーニングキャンプも最終日を迎えます。
今年のキャンプは昨年のような暑さもなく、ペース配分も考えながら順調にプログラムを消化することができました。
キャンプのテーマに掲げたのが「メンタル・パフォーマンスの向上」で、練習や試合におけるメンタルの重要性や対応などについて話をしてきました。
相手と戦う強い気持ちが「集中力」をたかめるので、それを指導する方も少し厳しい言い方になったかもしれません。
しかし、子どもたちが強くなるためにはどうしても学ばなければならないことについて、妥協しないで教えることを心がけたつもりです。
どれくらいうまく伝えることができたのかはよく分かりませんが、練習での態度や振る舞いを見るとそれなりに変化が見られるので、これからの成長が楽しみです。
昨日の全体ミーティングでは、「自信」ということについて話をしました。
テストの結果や試合後の自己評価を見ても、「自信」がないことがはっきりと分かります。
しかし、メンタル・トレーニングでは、いつでも自信満々にプレーできることを目指すのではありません。
「自信」があるように振る舞うことで、いろいろストレスに対してうまく対応できる力を身につけることです。
トップアスリートの誰もが自信満々でいるわけではありません。
まずはそれを理解しなくてはなりません。
「自信」がないから、それを少しでも高く持つことができるように努力しようとするモチベーションをが高く持つことが大切です。
そのためにもっとも大切なことは、「頑張れば必ず達成できる目標を立てる」ことです。
「強い選手に勝つ」という目標を立てても必ず達成できるわけではありませんが、「この試合では絶対に最後まであきらめないで戦う」という目標であれば、「頑張れば必ず達成」できます。
そのような目標を立てて、何度も何度も繰り返し成功に導くように努力することです。
小さな成功体験を積み重ねることで、少しづつストレスに対して強くなっていきます。
態度や振る舞いにも「自信」が感じられるようになってきます。
「それ」を目指します。
そして、毎日の練習での態度や振る舞いを訓練することです。
「身体表現」をトレーニングをすることは、「自信」を高めるのに大変有効です。
まずは「それ」をする、と「強く心に決める」ことから始めてください。
もうひとつ大切なことは「自己管理」です。
ある大会にサポートに行った時、試合前のウォーミングアップを行った選手がほんの少しのランニングをしただけで「疲れた。」と言いました。
決して疲れたわけではありませんが、戦う前から弱気な自分を見せ、言い訳を作っているようにも見えます。
それは、初めて「ステージ」にあがった俳優が緊張のあまりに逃げ出したくなる心境と似ています。
でも、逃げていては強くなりません。
その気持ちを奮い立たせるために、いつもやることを「変えない」でちゃんとやることです。
違う場所に来たからといって、今までと同じことができなくては今までのように戦うことはできません。
いつでも「今まで通り」に戦うことができるように、「今まで通り」をきちんとします。
それを「自己管理」といいます。
特に試合の前や試合の後にやることを変えてはいけません。
「今まで通り」を信じること、そこから「自信」が生まれてきます。
なかなか「自信」を持つことは難しいものです。
でも、トレーニングをすれば必ず高まってきます。
それを信じることができる、そんなキャンプになったのであればこれ以上の幸せはないですね。
今日が最終日です。
私の40数回目の誕生日でもあります。
多くの子どもたちを過ごすことができる誕生日をとても幸せに思います。
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2008年08月15日
強い心を訓練する(1393)
メンタル面の強化のためのトレーニングの目的は、
「その時に自分ができることを全力でするという考えを変えないで、集中力を持ち続けることができるように行動する」
ということです。
しかし、集中力を失くしてしまうことは多いものです。
その原因は「感情」と「考え過ぎ」です。
自分のプレーがうまくいかないといらいらしたり、怒ったり、相手のミスジャッジにキレたり、大切なポイントでミスをすると落ち込んだり、悲しい気持ちになるなど、人間は「感情」に支配されます。
その状態のままでは「相手と戦う」という集中力を維持することができません。
反対に「どうすれば勝つことができるのかということを考え続けること」ができれば集中力が途切れることはありません。
戦うための高い資質を持っているものでなければ、それを訓練しなければなりません。
訓練の方法は「相手に弱み見せない」ことです。
人間は弱気になったり、パニックになったりすると決まって同じような行動をとります。
声が出ない、
落ち着きがない、
誰かをすがるように見る、
笑う、
目が泳ぐ、
などの行動を無意識のうちにとります。
これを「逃避行動」と言います。
これは、相手に「私は弱っています」ということを教えていることに他なりません。
戦いから逃げているのです。
勝負では大きなハンデを背負ってしまいます。
そうならないように、戦う気持ちを強く意識し、相手に弱みを見せないように振る舞うことです。
弱気な行動とは反対のことをすれば良いのです。
声を出す、
間をとる、
相手をきちんと見る、
集中した顔になる、
しっかりと構える、
ということをやり続けることです。
きっと「感情」に支配され、自分を見失って「何をやって良いのか分からずに負けました」ということはなくなります。
また、
「この試合に負けたらどうしよう」、
「この子に負けたらどうしよう」、
「この試合勝ったら全国大会にいける」、
「負けたら叱られるかな」、
というような、考えても試合に勝つために有効に働かないことを考えないようすることです。
もちろん、難しいしいことです。
だから、練習で「この相手に勝つためにはどうしたら良いのか」ということを真剣に考えてプレーすることを訓練し続けなければなりません。
それしか、「感情」や「考えすぎ」の呪縛から解放され、自分の力を試合で、戦いの場で伸び伸びと発揮することはできません。
毎日毎日の訓練の積み重ね、それが「強い心」を作ります。
今日の練習で、みんなの表情が変わっていることを期待します。
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2008年08月14日
その時に自分ができることを全力でする(1392)
トレーニングキャンプ一日目を無事に終了しました。
といっても、午前の練習で4名の選手が気分を悪くしてリタイヤしてしまいました。
今日からキャンプが始まることは知っているので、それに合わせて体調管理をできていたのかどうかを考えてほしいと思います。
トレーニングキャンプは、その名の通り「トレーニング」です。
勝つために必要なことをトレーニングする「場」にしたいと考えています。
体調管理もそのひとつと捉えてしっかりと行っていきたいですね。
でも、午後からの練習では元気いっぱいに動きまわっていたので、明日からの練習ではさらに気合を入れて頑張ってくれると思います。
今日のミーティングでは、「心」をどう捉えるのか、という話に続いて心理的な競技能力を知るためにテストを行いました。
こうしたテストではっきりとその特徴を把握することは難しいですが、ある程度の傾向を知ったうえで、興味や関心を高める効果は高いと思います。
その結果を踏まえた話は今日のミーティングのテーマになりますので、好奇心を持って聞いてほしいと思います。
始めのミーティングなのでいろいろな話をしましたが、「その時に自分ができることを全力でする」という「考え」を「変えない」で、「集中力」を持ち続けることができるように「する(行動する)」、ことが目的です。
はじめの練習では、100球の「ラリー」を続けることを目標にした練習を行いましたが、その中で「自分でできる最大の努力」をしているかどうかを評価しました。
何も言わないと、多くの子どもたちは「ただ続ける」ことだけに意識を向けてしまいます。
試合に勝つために、強くなるために、自分の力を高めるという「意識」が薄いので、フットワークも悪くいい加減な気持ちで打っているように感じます。
これで強くなることは難しいですね。
何も指示をしないと、こうした練習になってしまうことは「想定内」です。
でも、いつでも、どんな時でも「本当の意味」を「意識」して練習できる選手になってほしいと思います。
実際にどういう練習をすれば良いのかということについてちゃんと話をしたあとは、素晴らしい練習ができていました。
メンタル・パフォーマンスを高めることは、こうした「心」の状態をぶれないように日常的に訓練することです。
その意識が今日の練習で高まれば良いと思います。
今日も、集中力を高め、メンタルパフォーマンスの向上につながるミーティングや練習をするつもりです。
自分自身を信じることができるようになれば良いですね。
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2008年08月13日
変わる、自分(1391)
今日から「テニス・トレーニング・キャンプ」が始まります。
今年のキャンプのテーマは、「メンタル・パフォーマンスの向上」です。
心・技・体の充実がスポーツには大切であると言われます。
しかし、「心」は体力などのように測定できるものではないし、技術のように目に見えるパフォーマンスとして評価できるものではないので、どう充実させれば良いのか良く分かりません。
また、体力や技術はすぐに変わるものではないのですが、「心」は瞬間に変わります。
それだけ「捉えどころがない」ということが言えるかもしれません。
格言に「変わらないものと変えられるものがある時、変えられるものに焦点を当てることが大切である」というものがあります。
今ある現状において、変えられないものを嘆いたり、その事に対して不満を言ってばかりでは何も達成できないので、今自分の力で変えられるものにきちんと気持ちを向けて、その事に真剣に取り組むことで成果が上がることを言い表しています。
これを心・技・体に当てはめて考えてみると、体力や技術はすぐには変えられないので、パワーがないことやスピンの技術がないことを言い訳にして戦いに敗れていく自分を擁護してはいけないということです。
大切なことは、今ある体力や技術を持ってして、自分の持つ能力を最大に発揮できるように「心」を変えることなのです。
しかし、「捉えどころがない心」なので、それを具体的にどんなふうにトレーニングして行けば良いのかについて丁寧に説明しながらキャンプを進めていこうと考えています。
心理テストを行ったり、具体的な行動目標を設定したり、モチベーションを高めるための方法を実践したり、練習の取り組み方を確認しながら、それが「心」のトレーニングになるようにプログラムしています。
スローガンは、「変わる、自分。明日は今日より強くなる!」です。
変えられる「心」をどう変えれば強くなるのか、その方法を学ぶ機会にしたいと思います。
全日本ジュニアの男子12歳以下ダブルスチャンプに、12歳以下女子ダブルス準優勝ペアも参加してくれます。
このキャンプを通して、子どもたちの「心」の変化が見られれば最高に楽しいですね。
まだまだ暑いですが、一日一日のキャンプが充実したものになるように気合いを入れて頑張りたいと思います。
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2008年08月10日
他人(ヒト)に厳しく(1388)
私自身にも「足りないもの」を探しています。
最近、それは「他人に対する厳しさ」かなと思っています。
スポーツは苦しいことばかりです。
それを乗り越えて勝つ喜びを知ったとき、人は強くなります。
でも、苦しくて苦しくて耐えられません。
それに耐える力をつけさせてあげることが私の仕事です。
そのためには、この世界は「厳しい」ということを教えてあげなくてはなりません。
なかなか・・・難しい仕事です。
「他人に厳しい」ということは「自分にも厳しい」が基本です。
私は「他人に厳しく」するというのが苦手です。
「追い込む」という言葉も嫌いです。
でも、実はそれは自分に対する「甘え」だったのかなと思ったりします。
厳しくできないのは、自分に厳しくできないから、なんじゃないかな。
単なる言い訳なんじゃないかな。
そんなふうに思うことがあります。
しかし、それしか「道」はないのかなと思ったりします。
まずは「自分に厳しく」・・・そこから始まります。
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2008年08月09日
足りない何か(1387)
私はいつも探しています。
足りない「何か」をです。
子どもたちは一生懸命練習しています。
それでも足りない「何か」を感じます。
ほんのちょっとの執着心だったり、
ほんのちょっとの勇気だったり、
ほんのちょっとのやる気だったり、
ほんのちょっとのくやしさだったり、
ほんのちょっとのがまんだったり、
・・・です。
この「ほんのちょっと」が足りません。
これを埋めるのは難しいことです。
ほんのちょっとだからむつかしいのです。
ほんのちょっとを埋めるためにものすごい努力がいります。
ほんのちょっとのためにものすごい意志が必要です。
ほんのちょっとのために大きな勇気が必要です。
本当に、本当に・・・ちょっとのために。
どうすれば・・・「ここ」を超えられるのでしょうか。
がむしゃらに練習することは大切です。
必死になってボールを追うことも大切です。
でも、一番大切なこと・・・それは「強くなりたい」です。
自分に聞いてみてください。
「本当に強くなりたいのか?」
どうしても負けられない相手がいる。
絶対に行ってみたい試合がある。
強くなりたい気持ちは、そんなところから生まれます。
その気持ちが強ければ、本当に強ければ体が勝手に動きます。
これを「行動力」と言います。
本当に「強い」とは、この「力」が自然に湧いてくる人のことです。
弱気になって、くじけそうになっても体が勝手に動きます。
そして、気がつくと自分の夢や目標に向かって全力で走っています。
そういう「強さ」を持っている人を知っています。
「本当に強いなあ」と思います。
それは、「ほんのちょっと」を超えてきた人なんですね。
その後押しをちょっとだけしてあげること、それが私の仕事です。
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2008年08月06日
インターハイ(1384)
インターハイの個人戦と14歳以下、12歳以下の全日本ジュニアが始まりました。
少数スタッフでアカデミーを運営している側からすると、何とか日程をずらしてもらえないものかなあ、というのが本音です。
やはり大きな舞台で戦う子どもたちの姿を見たいからです。
今の状態では、どちらかひとつしか見ることができないのでちょっと寂しいですね。
まあ、それでも子どもたちが今までやってきたことの成果を存分に発揮できることを祈りつつ、報告を待ちたいと思います。
私のインターハイに関する思い出は、やはり熱射病で倒れて救急車で搬送されたことです。
恥ずかしいお話で、子どもたちに「熱射病にならないようにちゃんと準備しろ!」なんて言えないですね。
その反省を「指導に活かしている」ということは言えそうですが・・・。
私たちの時代は、まだ「ストレッチ」という言葉もなく、適当に準備運動をしていました。
それでも、過酷な練習に耐えられる人間だけが生き残っていく時代だったので、それなりに丈夫な体を持ってい人が多く、あまり怪我などで傷む選手は少なかったように思います。
水分も、ちょうど私の時代から「ゲータレード」なるものが発売されて、「スポーツでは水分をとらなければならない」ということが言われ始めた時代なので、コンディショニングという点ではまだ良くなってきた方だと思います。
それ以前の人たちは、まったく水分を取らなくても何時間も平気で練習や試合をしてたのですから、驚異的ですね。
私の知っている元全日本チャンピオンの方は、70歳になるにもかかわらず、がんがんテニスをやっています。
それを見ると、自分のひ弱さを嘆きたくもなりますが、そこは「気合で」と思っています。
時代は移り変わっても、酷暑の中で試合をするのは変わりません。
最後の最後は気合と体力の戦いになることも変わりないのではないかと思います。
十分にコンディションを整えて、最後まであきらめずに(私のように倒れることのないように)戦ってほしいと思います。
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2008年08月05日
朝練(1383)
7月21日から始まった夏休み前半の朝練が終わりました。
15日間の予定で行われた朝練に、何と私は皆勤(えらいぞ!)です。
いつもそうですが、朝練が始まる最初の2、3日が結構きついですね。
今までの生活時間が突然変わります。
朝練の時の起床時間はだいたい5時半ごろなので、11時には寝てしまいます。
2時ごろに寝るのが普通の生活から慣れるのにはちょっと時間がかかりますね。
私はこれを「国内時差ぼけ」と呼んでいます。
まあ、それでも何日か経つと、人間の身体は不思議なもので、その生活に合わせてリズムをちゃんと変えてくれます。
今日はインターハイに向けての午前練習があるので、起床時間は7時半にしましたが、6時前には「ちゃんと」起きてしまいます。
「もうちょっと寝れるのに!」という悔しい思いはありますが、これも朝練を頑張ってきた証しだと自分を褒めてあげたいですね。
いつ頃から朝練が始まったのかはよく覚えていませんが、アカデミーを始めて3、4年経った頃からではなかったと思います。
全国大会に出場する選手が何人かいて、彼らのために「練習しなければ」という思いから始まったように記憶しています。
今ではそれが当り前の行事(?)として、年間で40日以上の朝練が行われます。
しっかりと数えたことはないですが、今ではもっとやっているかもしれませんね。
もちろん、私のアカデミーでは朝練の参加は無料です。
多くの子どもたちにたくさん練習してもらいたいからです。
コーチがつきっきりでレッスンをするということはありませんが、「強くなりたい」という思いがある子が集まって練習すれば当然成果は出てきます。
今では練習開始に遅れる選手はいません。
開始時間のかなり前に来て、開門を待ちわびるように扉の前で待っている子もいます。
他のクラブの選手も、試合前のダブルスの練習などで参加してくれます。
毎朝、40名くらいの子どもたちが集まって、9面のコートいっぱいに使って練習します。
コートがいっぱいで練習できない時は、インドアコートも使って練習します。
雨でも(今年は一日も降りませんでしたが)練習に来ます。
私はその光景を見るのが大好きです。
夕方からの練習もありますので、毎日毎日続く朝練がしんどいと思う時もありますが、子どもたちが朝日の中を汗だくになって練習している姿を見ている時、とても幸せな気持ちになります。
朝練に来るのを楽しみにしている子どもも多いようです。
中には、朝5時ごろに起きて、テレビをつけ、天気予報を確認して、早々と準備をして、玄関で待っている子もいるそうです。
そんな子どもたちの「強くなりたい」という気持ちに応えるためにこの「朝練」はあるんですね。
夏休みの中盤には合宿とトレーニングキャンプ、後半にも10日間ほどの朝練があります。
子どもたちの「思い」がさらに大きくなるように頑張っていこうと思います。
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2008年08月03日
戦いから逃げるな!(1381)
子どもたちは強くなるために練習しています。
そのための練習でもっとも大切なことは、「このポイントを何が何でもとるんだ!」という「気迫」です。
やっと追いついたボールでも、「何が何でもコートに返す!」という「執念」のようなものです。
子どもたちには「これ」が足りないと感じます。
ちょっとミスをするとうなだれる。
ボールを追いながら笑う。
すぐにあきらめる。
これらはすべて「戦いから逃げている」ということです。
そうした気持ちの「弱さ」は必ず行動に表れます。
それを相手が見れば、相手の気持ちは強くなってきます。
当然、勝つチャンスは小さくなります。
そうならないように練習することが「強くなるための練習」です。
何度も話をしました。
頭では理解しているかもしれません。
しかし、実際の「行動」で示さなければ、それは「理解したこと」にはなりません。
そう「心に決めて」行動できれば、間違いなく「強くなるための練習」ができます。
「強さを求めるのであれば逃げるな」、そう「心に決めて」練習してほしいと思います。
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2008年08月02日
強くなるための練習(1380)
朝の練習の時に「強くなるための練習」について話をしました。
まずは「練習の目的」をきちんと「理解」することです。
それができれば、目的に沿ったボール出しはどのようにすれば良いのかがはっきりと分かります。
当然、練習の効率は上がります。
そして、「相手のためになる練習」をすることです。
どういうボール出しや返球をすれば相手にとって良い練習になるのかを考えることはとても大切なことです。
そう考えて真剣に練習することで、それが結局は「自分のための練習」になります。
ちょっとボール出しがミスをすると、ふてくされたような表情になる自分勝手な選手に対して、真剣に、ためになるボールを送ってはくれませんね。
ここでも相手のこと考えて、声をかけ、良いボールを送ってくれるように相手にお願いすることができたり、良いボールを送ってもらったことに対して「感謝」できる選手は良い練習ができるようになってきます。
もちろん「構え」が中途半端では良いボールはもらえません。
いつでも、どんなボールに対して反応できるような「構え」をしている選手に対しては、良い緊張感を持ってボールを出すことができます。
練習では、自分の気持ちが高まって、準備が十分に出たらボールを出してもらう人に合図をするようにしました。
お互いに準備を確認してから行う練習の方が効率は上がるように思います。
そして、ちゃんとボール出しをする人を「観る」ことが大切です。
相手の動きを良く観ていれば、次にどんなボールが配球されるのかを「予測」しやすくなります。
当然、ボールに対する「反応」は良くなりますね。
こうした練習が当たり前になって続いて行けば、それがすなわち「強くなるための練習」になっていきます。
たくさんボールを打つことは大切です。
そうした効率の良い練習にあって、さらに「質」を高めることができれば、きっと強くなっていきます。
そんな練習を自主的に行うことができる選手に成長してほしいと思います。
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2008年07月31日
近くに感じる(1378)
何年か前の正月は休みをとって、家族と北海道に出かけました。
私のような仕事をしていると、子どもたちが休みになると忙しくなるので、なかなか家族と一緒に出かける機会はありません。
子どもたちが大きくなると学校などの関係でますます機会は減っていきます。
久しぶりにのんびりと家族と過ごす時間を楽しみました。
せっかくの機会なので時間を惜しんでいろいろなところに出かけたのですが、家族全員が楽しみにしていたのは、何といっても旭川にある「旭山動物園」です。
さまざまなメディアで取り上げられる機会も多いので知っている方も多いと思います。
旭山動物園の魅力は何といっても動物との距離が「近い」ということですね。
ペンギンがすぐ目の前をヨチヨチ歩く。
白熊が目の前でえさを食べ、泳ぐ。
トラがガラス一枚隔てて寝そべっているので、その大きさが実感できる。
ヒョウが触れるぐらいの距離にいるので、毛並みまではっきりとわかる。
へんぴな所(旭川の皆さんすみません!)にある動物園がなぜここまで人気があるのかは、「ここ」にくればはっきりとわかります。
これだけ「近く」に動物と接することができるのであれば、来る「価値」はあると強く思います。
私は初めて動物園で遠くからしか見ることができない動物とはこういうものなのかと理解することができました。
人は何に対しても、「近く」に感じることができる時、自分の気持ちをそちらに寄せようとするのではないでしょうか?
人と接する場合は特にそうです。
その人を「近く」に感じることができれば気持ちは寄っていきます。
誰かに以前「大島さんは距離が近い感じがする」と言われたことがあります。
明るい人柄とか、人なつっこい性格だからというのもあるでしょうが、「近い」というのは強い信頼関係を示しているようでとてもうれしい表現です。
自分が伝えたいことをうまく伝えたり、人の思っていることを感じようとすれば距離が「近く」なければなりません。
人間と人間の関係が稀薄になっていると言われる昨今にあって、その距離を縮めていく努力がとても大切な気がします。
まだまだ子どもたちとの距離が「遠いなあ」と感じることも多いですが、できるだけ「近く」に感じることができるように心がけたいと思います。
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2008年07月30日
試験監督(1377)
昨日、はじめて試験監督を行いました。
試験というのは、自分の今現在の力を知るためにとても有効な手段だと思います。
もちろん、それだけですべての評価が決まるわけではありませんが、点数としてあらわされるのはとても面白いと思います。
私はそんなふうに考えるので、試験、テストいうものが好きでした。
まめに勉強する方ではありませんでしたが、試験期間中は部活動は休みになるし、早く家に帰ってくることができるので楽しみにしていたように思います。
私は家に帰ってくるとまず寝て、夜中中起きて、そのまま試験を受けに行く、という、今はやりの脳科学的な勉強法からは外れてしまうやり方でしたが、夜中に聞くラジオ番組「オールナイトニッポン」を毎日楽しみに聞いていました。
普段はなかなか聞くことができないので、勉強も半分ほったらかしで真剣に聞いていたように思います。
さて、テストの結果はと言いますと、胸を張って、とまではいきませんが、まあまあの出来ではなかったでしょうか。
少なくとも、その時自分でできることは最後まであきらめずに一生懸命考えて回答していました。
そうするのが当たり前のように思うのですが、昨日の試験では、開始早々に居眠りをはじめてしまう学生や、ほとんど回答もしていないのにあきらめたようにペンを回している学生もいて、何だか試験を受けるのがもったいないようにも感じました。
まあ、すべての学生が高い興味を持って講義を聴いているわけでもないので、そうであれば試験に対してきちんと勉強する気はなかなか起きませんね。
もちろん中には一生懸命に勉強して試験に臨んだと思える学生も何人かいて、頭を抱えながら回答に挑む姿を微笑ましくも見ていました。
そんな人間観察をしていると、1時間の試験時間はあっという間に過ぎていきます。
これからの採点は人数も多いのでちょっと大変ですが、試験の時の動向なんかを振り返りながら、真剣に、しかも楽しみながらその時間を過ごしたいと思います。
学生のみなさん、試験は難しかったですか?
私としては基本的な問題ばかりを出題したつもりですが、どうだったでしょうか?
私もあまり真面目な学生ではありませんでしたが、学生である以上はこれから何度も試験を受けなけばなりませんね。
ならば、その時間を「楽しむ」ことができるようにした方が良いと思います。
そのためには、「試験は自分の能力を知るとても良い機会である」と考えた方がいいですね。
みなさんの追試がないように祈ります。
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2008年07月28日
「構える」ということ(1375)
東海中日ジュニアが終了し、もうすでに来年に向けての戦いが始まっています。
子どもたちが力をつけてきたことをうれしく思う反面、充分に力を発揮できなかった選手に対しては指導力のなさを痛感します。
そうした思いの中で感じるのは、やはり「戦う姿勢」の重要性です。
力の差がそれほど大きくなければ、勝敗は気持ちの強さ、相手と戦う気持ちの強い方が勝つ確率は高くなります。
そのことは理解していてもその気持ちを高める方法が実践できないことが気になります。
それは「構える」ということです。
このことについては、何度も指導してきたつもりですが、充分に実践できているとは言えないと思います。
今日の朝の練習でも「構え」について話をしました。
このコラムを読むように伝えたので、何人かの子どもたちは読んでくれることを期待します。
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「闘い」は、ボールを打球した瞬間から始まるのではなく「構え」から始まる。
「構え」が、相手にはっきりとわかるほど弱々しかったり、気迫が感じられなくて勝てるはずはない。
しかし、そのことを忘れて中途半端な「構え」を繰り返している選手は多い。
「目の表情」と同じように、「構え」から「こころの状態」を探ることができる。
「構え」で相手を威圧することもできる。
武道の世界では、「すきのない構え」ということがある。
武道の達人と対峙したときには「構え」にその強さを実感できる。
それに威圧された相手は「まいった!」となるわけだ。
テニスの場合でも、強い選手かそうでないかを見極めるとき、打っているボールやプレーの内容だけで判断するではない。
その選手の「歩き方」や「姿勢」、「立居振る舞い」などから強さが実感できる。
以前、「強い選手の行動や振る舞いを訓練することで、テニスの実力を引き上げることができる」と書いたが、「行動」を訓練することでテニスのレベルは格段に上がる。
「構え」はたんなる「姿勢」のコントロールではない。
自分の「こころの状態」をあらわすものである。
自分の気持ちを整理し、相手に立ち向かう気持ちや集中力を高め、「姿勢」と「表情」の良いしっかりとした「構え」を作る、このような一連の行動すべてが「構え」であることを覚えておいてほしい。
強い選手と同じような「構え」の「型」だけを真似ても、相手にはこころの状態が丸分かりになる。
自分の「こころの状態」を最適にすることがなによりも大切だ。
テニスの技術を高めることは大切である。
しかし、いくら高い技術を持っていてもそれが試合で発揮できないようでは強くはなれない。
強さを感じさせる「姿勢」や「行動」など、「気構え」も含め、相手と戦う時の自分の状態を高めることを日ごろからトレーニングしなくては強くはなれないことを良く覚えておいてほしい。
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強くなりたければ、「構え」を訓練しなければなりません。
この夏の大会で素晴らしい試合を見せてくれた選手がいます。
高い集中力と戦う気持ちを感じさせる素晴らしい「構え」で戦うことができていました。
「強くなったなあ」と実感できる瞬間でもあります。
繰り返し、繰り返し、何度でも指導していきます。
強くなるために・・・・・。
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2008年07月27日
純粋な戦い(1374)
明日から全国小学生大会が始まります。
私のクラブからは、勇太と大貴がチャレンジしますが、自分の力を十分に発揮して戦ってほしいですね。
この大会は私がもっとも好きな大会の一つです。
会場の落ち着いた雰囲気は心和む感じがします。
もちろん、子どもたちの純粋な戦いに感動します。
以前、この大会に関してこんなレポートを書いたことがあります。
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やっぱ、この大会はいいなあ!ここに来るといつもそう思う。
都会の中のオアシス的な雰囲気がある、石垣に囲まれたコートと古き日本の風情が残る会場は、熱き戦いを演出するのに十分であるだけではなく、森林浴で癒される自分もそこにいる。
そして、小学生にとって不純物(?)である中学生がいないことで生まれる親近感と同世代のライバルの誕生は、純粋に闘う場であることをより強く印象付ける。
コーチや親と一体になって、ともに戦うということを意識できる唯一の大会である。
いつでも「ここ」に来ることができるように、より良い環境を作る努力を続けなければならない、今は「純粋に」そう思っている。
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年齢が高くなってくると、純粋に戦うことができなくなってきます。
いろいろな思いや期待、進学、環境の変化などが子どもたちから純粋性を奪っていくのかもしれません。
それでも純粋に戦いを続けていく選手もいます。
そんな選手を見ていると、スポーツをすることの「美しさ」を感じます。
そう、この大会は「美しい」、そう思うのです。
そんな思いを持ちながら子どもたちの活躍を夢見たいと思います。
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2008年07月25日
大いなる可能性(1372)
今日からジュニア新人が始まりました。
この夏の初めての公式戦になる子も多いですね。
実はこの大会の12歳以下の試合を見るのがとても好きです。
カテゴリーが12歳以下なので、一番上は中学生の早生まれの選手が出場してきます。
一番年齢の下の選手は何歳かは分かりませんが、小学校の2年生ぐらいの選手は出場していると思います。
当然、体格差や体力差は大きなものがあります。
この年齢で1歳違いは大きなハンデとなります。
しかし、それをもろともせずに堂々と戦う選手がいます。
何本もエースを決められても執拗に食い下がり、粘って粘ってポイントを奪っていきます。
その選手の行動や振る舞いはトップ選手となんら変わることはないですね。
そういう選手を見るとき、「大いなる可能性」を感じてとても嬉しくなります。
ここでもやはり一番大切なのは、強くなりたいという「気持ちの強さ」と、それをちゃんと「行動で表現する」ことができるということです。
この大会はスタートの大会には違いありませんが、もうすでにそのステージを超えて「向こうにいる」と感じさせる選手がいます。
そういう選手が強くなっていきます。
私がこの大会のこのカテゴリーの試合を見るのが好きなのは、そういう選手としての資質をはっきりと確認できるからかもしれません。
そして、私が指導するクラブの選手にはそういう資質を身につけて強くなってほしいと思います。
明日も暑い日差しの中、熱い戦いが繰り広げられます。
もうすでにこれ以上焼けないだろうというほどに日焼けしていますが、さらに黒さを増すまで応援しようと思います。
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2008年07月24日
勝つために何をするのか(1371)
今日で全日本ジュニアに向けての戦いが終わりました。
今年も10人ほどの子どもたちが全国大会の切符を手に入れて、さらにモチベーションを高めて練習に取り組んでくれることを期待します。
もちろん、この大会で悔しい思いをした子どもたちも多いですね。
それをうまく「エネルギー」に変えて強くなってくれれば良いのですが、少し気になることもあります。
まずはこの舞台に立てただけで満足しているような言動や、あこがれの選手のプレーを見て感激している姿が多いということです。
この舞台に立てば、すべては自分のライバルです。
もし、自分がウィンブルドンに出場できたとして、あこがれの選手のサインを求めにいくでしょうか。
相手を戦う相手だとちゃんと認識すればそのように行動することはないはずです。
「憧憬」は戦う意識を低下させることもあります。
どんな相手であっても、勝つために最善を尽くすことができるようにきちんと準備しなくてはなりません。
また今までの成績がどんなに違っていても、戦いの場になれば「対等の意識」が必要です。
成績を比べて、その時点で勝つ見込みがないと考えてしまうことほど愚かなことはありません。
もちろん苦しい戦いになることは覚悟の上です。
その上で、「勝つために何をするのか」を全力で考えて行動できる選手が強くなっていきます。
上から相手を見て気を抜いたり、下から見て怖気づいたりせず、「対等意識」を持って試合に臨むことが大切です。
そして何よりも気になるのは「逃避行動」が多いということです。
ミスをして過度にリアクションが大きくなったり、ひどく落ち込んだり、うなだれたりするのは、恐怖する心を浄化するためのひとつの「逃避行動」です。
負けてしまう自分、望む結果が得られない恐怖、今までの努力が無駄になっていくような不安、誰でも「それ」と戦っています。
しかし、試合が始まってもなお、そのことを過度に意識し、恐れ、逃げ出したくなるような衝動を抑えることができません。
そんな時、人はそういう自分をアピールして、無意識に助けを求めてしまうのです。
それが望ましくない「身体表現」に結び付いていきます。
強くなるためには、まずはこれを「絶対にしない」ように心がけることから始めましょう。
怖くても、苦しくても、そこから逃げずにまっすぐに向かっていく気持ちを強く持てば、自ずと「逃避行動」はなくなっていきます。
自分の中に「強さ」を感じることが多くなってきます。
それを続けることで「本物の強さ」を身につけます。
この夏の合宿やキャンプでは、そのことをもう一度確認して、「強さ」を身につけてもらいたいと思います。
今年のトレーニングキャンプのテーマは「メンタル・パフォーマンスの向上」です。
強くなるための「ものの考え方」を整理し、「精神的な競技能力の向上」を図りたいと思います。
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2008年07月22日
強さはどこから生まれてくるのか(1369)
昨年から本格的に「寮」の生活がスタートしました。
管理する方は大変ですが、そこで生活する子ども達もそれなりに大変だと思います。
私が寮を作り、そこで生活しながらテニスをすることを薦めるのは、いろいろな理由がありますが、何よりも「強くなるために」は絶対に必要だと強く思うからです。
確かに寮の生活は今の子ども達にとっては息苦しいかもしれません。
親の庇護の元でわがままに育ってきた子どもが、他人との共同生活を行うことはむつかしいことだと思います。
当然、寮の生活では制限は多くなります。
私のところの寮では、基本的に携帯は禁止、時間厳守、整理整頓、ごみの管理などをきちんと指導しています。
徹底できているとは言えないところもあるが、子ども達は怒られながらそれなりに生活できているように思います。
週末だけのことであればそれなりに我慢できるかもしれませんが、寮生はそれが「日常」になります。
ここが苦しいところです。
トレーニングでも、1日2日だけがんばれば良いと思うのであればなんとかがんばれるかもしれませんが、それが毎日続くとなると気が滅入ります。
苦しいと思う気持ちが強くなって、続かなくなる、それが人間であり、弱いところです。
しかし、それを乗り越えてなお「テニスが強くなりたい」という強い意志に支えられて行動できるものだけが強くなる、これがスポーツの本質です。
だから寮生活を選びました。
苦しいからです。
嫌なことはいっぱいあります。
掃除も面倒くさい、自炊も面倒くさい、好きなテレビも見られない、人間関係がうまくいかない、勉強に集中できない、ゆっくり寝られない、そんなことが当たり前の生活です。
それを乗り越えてくる「力」を持っているもの、その選手は間違いなく強くなる、それを信じて疑いません。
私が愛工大名電高校野球部のコーチとなり、強くなるチームの過程を見てきて、一番感じたことが「それ」でした。
野球部は全寮制です。
しかも、全員が同じ大部屋に寝泊りし、寮の管理も基本的には子ども達が分担して行います。
ハードな練習をして疲れていても、生活をするためにはそこを避けては通れません。
そんな生活の中で、朝早くから起きて素振りをする、就寝時間ぎりぎりまでトレーニングする、ちゃんと勉強する、そんなことが当たり前になってきています。
野球をすることが「生活」になっている強さを感じます。
私の大学時代の友人達にも、汚くて狭い寮(人間が住むことができるぎりぎりだと感じていた)でこき使わされながら、貧しい食事を我慢し、スポーツでも勉強でも立派な成績を修めた奴がいます。
これが「強さ」だ、と思います。
「人間の『強さ』はどこから生まれてくるのだろう」、と考えることがあります。
それは「苦しさ」の中から生まれると思うのです。
どうしようもないほど悩み、苦しみ、逃げ出したくなる瞬間に「強さ」の原点があります。
私がアメリカに渡った時も大変苦しかった。
英語はうまくしゃべれない、知った人はいない、寮の生活に馴染めず、生活のリズムはうまく作れない、部屋に閉じこもっていることが多かったですね。
そして、「元大学教員である」という変なプライドが、一歩踏み出すことを拒んでいたように思います。
そんな中から、「どうしてもここで自分の仕事見つける」という強い意志が芽生えたました。
そこから一歩踏み出すことができました。
一歩踏み出す「勇気」と「強さ」を自分の中に感じたとき、「これでこの世界でやっていける」という「自信」もつきました。
自分が強くなった瞬間だと思う。
それ以降、あまり怖いもの、嫌なものはなくなりました。
それはすべて自分にとって必要なことだと思えるようにもなりました。
「強さ」はこうして生まれてくるものだと思う。
子ども達も親も、不安や恐れがあるだろうと思いますが、強くなる」ためにはとても良い経験になる、それを信じてがんばってほしい。
心からそう思います。
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2008年07月21日
ブレークスルーが起こる条件(1368)
「ブレークスルー」は誰にも起きる可能性はありますが、それには「条件」があります。
①テニスにかける力がどれだけあるか
②恐怖を断ち切る
③開き直る
ということです。
人間が大きく変わるためには、大病をすることなどの大きなショックが必要で、そういう挫折から立ち上がってきた時に強さを身につけています。
負けて悔しくない選手は強くなりません。
悔しさを心に刻んで、それを乗り越える強さを身につけなければなりません。
試合で負けることは怖いものです。
だから試合を嫌がる選手は多いものですが、それでは壁を乗り越えることはできないし、ブレークスルーは起こりません。
「何が何でも」という「強い意志」が試されるのです。
このような恐怖心は試合にはマイナスになるのではないのかと思うかもしれません。
恐怖でびくびくしていたら気持ちが弱くなってしまうと考えるからです。
しかし、怖い時はその恐怖心を振り払おうと一生懸命に行動しようとします。
恐怖心が行動力に変わるときに、その怖さが大きくプラスに働くのです。
そういう行動力が高まり、より強い気持ちになった時、人間は思いもよらない力を発揮します。
だから「恐怖する気持ち」は大切なのです。
それを振り払う強い気持ちや行動力を身につける原動力になるからです。
だから、試合に負けた後はその悔しい気持ちを心に刻み、「今度は勝つ!」と強く思って、すぐに行動しなければならないと思います。
残念ながら前の試合の結果を引きずってしまうことも多いですが、壁を越えるために、試合を嫌がらずに積極的に行動することが大切です。
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2008年07月18日
合宿(1365)
明日から東海中日ジュニアに向けての選抜合宿が始ります。
もう何回目の合宿なのかははっきりとは覚えていませんが、いつも思い出すのは始めたばかりの頃の合宿です。
一番初めの合宿はひるがの高原でした。
まだ全日本ジュニアに出場する選手もいないので(本当は一人いましたがすっかり忘れていました。ごめんなさい!)、日程的には余裕を持って決めることができました。
花火をしたり、ゲームをしたり、まだまだお遊び感覚の合宿だったように思います。
次の合宿からは浜名湖がメインになりました。
鳥取のチームも参加してくれるようになり、お互いに刺激を受けながら成長したように思います。
この間のウィンブルドンには、この鳥取のチームの石光コーチと一緒でしたが、いろいろと話をしていて、この頃のエネルギーがあったからこそ今のチームがあるという事で意見は一致しました。
そうなんですね、やはり外に出るエネルギー、ともに生活するエネルギー、一日中テニスを頑張るエネルギー、そんなものが強くなるためには必要だと思います。
今回の合宿では子どもたちはどんなエネルギーを出してくれるのでしょうか。
そして、その中から何を感じるのでしょうか。
それを楽しみに3日間を頑張りたいと思います。
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2008年07月17日
アルコール(1364)
実は私はアルコールがまったく飲めません。
身体も大きく、色も黒く、年中外で仕事をしているのでいかにも飲めそうですが、一滴もだめです。
若い時はそれで大変苦労しました。
飲める人にはわからないかもしれませんが、飲めない人が飲むとひどい二日酔いが早く来るようなもので、気持ちは悪いわ、頭は痛いわで大変です。
しかし、一番納得いかないのは、飲める人がさんざん飲んで食べた揚句に、「割り勘ね」と言われる時です。
どう考えても飲める人の方が得をするシステムです。
「じゃあ、その分食べればいいじゃん」と言われますが、一応付き合いでちょっとだけ飲んだだけでも食欲は低下しますのでそれほどたくさん食べれません。
飲める人は、飲みながらも実においしそうにたくさん食べます。
それで割り勘はないですよね。
まあ、若い時の飲み会はその分大騒ぎできるので、気分転換やストレス発散にもなって、それなりに楽しいものでした。
社会人になってからも飲めないことで損をすることは多いように思います。
まずはうまく人と付き合うことができません。
「ちょっと飲みに行くか?」という、テレビドラマでもおなじみのシーンがあってもついつい遠慮してしまいます。
付き合いの悪い奴だと思われていたかもしれませんね。
遠征などでも夜に飲みに出かけることはほとんどありません。
飲める人と出かけると、食事の時間が大変長く、気の合う人とであれば全く苦になりませんが、そうでない人と長い時間一緒に食事をするのはあまり気が進みません。
なので、もっぱらホテルで本を読むことが多かったですね。
今もお酒が飲めないことで損をしているなあ、と思うことは多いですが、寮の管理をするようになってからは、お酒が飲めなくて本当に良かったと思っています。
ひとつは、レッスンが終わって家に帰って食事をしますが、お酒を飲む人であればここで一杯となりますので、それから車で出かけることはできません。
私は全く問題ないですね。
食事の時間も大変短いので、寮を空ける時間も少なくてすみます(子どもたちにとっては迷惑な話かもしれませんが・・・)。
それと、酔っ払っている姿を子どもたちに見られることがないというのもいいですね。
子どもたちの生活を管理する上で大切なことは、子どもたちから指摘されるような生活上のすきをできるだけ見せないことです。
子どもたちを注意をしたり、叱ったりした時に自分に非があってはその効果は期待できません。
もし自分が酔っ払って何かトラブルを起こしてしまえば、子どもたちとの信頼関係も薄くなってしまいます。
お酒を飲まないことでそのリスクは少なくなります。
そういう意味で、今はお酒が飲めなくて良かったと思っています。
「お酒が飲めないと人生の半分は損をする」とよく言われますが、お酒が飲めないことで得をすることもたくさんあると思っています。
でも、私の夢は一度でいいから「酔っ払ってみたい」ということです。
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2008年07月16日
自立のすすめ(1363)
最近の子ども達の動向について警鐘を鳴らす本がたくさん出版されています。
私もいくつか読んでみましたが、読めば読むほど子ども達を取り巻く環境は確実に悪くなっていると感じますね。
その中でも特に気になることのひとつは「つながっていないと不安症候群」です。
「ケータイ依存症」とも呼ばれるもので、「常に身につけていないと不安な気持ちになる」、「常につながっていないと気が安まらない」という感覚が強い人のことを言います。
そういう子ども達は大変多いですね。
私がそういう子ども達を見るときに思うのは、「スポーツでは『自立』がもっとも大切なことである」という持論です。
橋本治(「橋本治の男になるのだ」ごま書房)は、
「『戦いに勝つ』は、『なれあいの群れから離れて、自分の信念に従って生きる-そのことを押し通せる』です。このことこそが『自立』で、『自立』とは『戦い』が成り立たなくなった現代に唯一残された『戦い』なんです。」
と言っています。
ケータイに「依存」してしまう子ども達は、そもそも「自立」できていません。
そういう子ども達は「自分でやるべきこと」をちゃんとやれないケースが目立ちます。
それで強くなれるほどスポーツの世界は甘くはありません。
しかも、やっかいなことにこういう子ども達は「関係できない症候群」でもあります。
正高信男(「ケータイを持ったサル」中公新書)は、ケータイによるコミュニケーションの限界について明確に述べています。
「相手とどのようにして信頼関係を結んだらよいのか」ということがよくわからなくなっていると言うのです。
ほんの些細なことで友好関係が崩れることを何度も見てきました。
「つながっていたいのに、その関係が稀薄である」証かもしれません。
そして、このような子ども達は他人の「思い」、「痛み」に対して鈍感である傾向が強いとも言われます。
自己中心性がはっきりとでてしまうのだと思います。
このような問題は私のような子どもの指導者にとっては他人事ではありません。
私はスポーツに最も大切なことは「自立」であり、「自立」するために必要なことは「忍耐力」と「想像力・創造力」だと考えています。
その「力」をつけて「自立」した者だけが強くなるのが真実であり、「力」をつけさせるためにいろいろなことを工夫し、指導していかなくてはならないと強く思っています。
私のクラブでは、寮を含めてクラブ内での携帯電話の「使用」を禁止しました。
練習の終了時間が不規則なので、その連絡のために携帯電話を「利用」するのは認めますが、それ以外での「使用」は一切認めていません。
ここは「戦いの場」、「戦うための訓練の場」であるという意識を強く持ってもらいたいと考えるからです。
子ども達には強くなってほしい、心からそう思います。
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2008年07月14日
言葉の力(1361)
キムタクが出演している某テレビ番組で、彼の秘書役を務める深津絵里が、
「あの人の言葉には力があるんです。同じことを言われても、あの人に言われると、こう胸にすうっと入ってくるんです。」
と言っていました。
そういうことはよくありますね。
この表現のようにまさに胸にすうっと入ってくるというような感じです。
この場合は、言葉そのものに力があるというよりも、その言葉を発する人間に力があるということかもしれません。
もちろん、発する言葉の内容に深みがあるということもありますが、話す時のトーンや表情、声の質などが優れて人の心に響くということでしょうか。
こうした力をボイストレーニングなどである程度は訓練することはできますが、何よりも話す人の思いやりとか優しさのような「人間力」が大切です。
こういう人と話をしていると何となく引き込まれ、話をし終わった後に清々しいような気持ちになります。
私も人と接する仕事していますので、「言葉の力」は大変大切にしています。
なかなか相手の胸にすうっと入っていくように言葉を発することは難しいですね。
でも、少なくとも「人間力」を磨く努力は続けていこうと思います。
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2008年07月12日
なぜ自信を失くすのか(1359)
メンタル的な能力は、テストなどを用いてある程度は把握することができるということを書きました。
それらの項目の中では「自信がない」こと、「精神の安定」と「集中力」が低いという特徴が現れる場合が多いものです。
今回は「なぜ自信を失くすのか」ということについて考えてみましょう。
もちろん、いろいろな原因が考えられますが、一番大きな原因は「挫折感」が続くということです。
一度や二度の失敗では大きくは揺らがない「自信」も、それが続くと揺らぎが大きくなり、ついには「失くしてしまう」ことになります。
何を「失敗」というふうに捉えるのか、ということは人によって違いますが、目標とする結果が得られないとか、他人と比較して成果が思うように上がらない、などのことを「失敗」と捉えることが多いものです。
そうして「挫折感」が大きくなってくると、何もする気が起きません。
この段階では、まだ「やる気」はそれなりにあるので、一生懸命に練習に打ち込んだり、目標を立てて頑張ったりします。
しかし、それでもなかなか思うように成果が出ないとだんだんと「行動」しなくなります。
極端な場合は、生存の行動以外は何もしなくなります。
このような状態から抜け出すのはなかなか難しいものです。
できるだけそういう状態にまで落ち込まないように、早いうちに対処することが望まれます。
一番の対処法は、「小さな成功体験」を積み重ねることです。
禁煙するとか、1ヶ月間は毎日少しは走るとか、一日に20回は腹筋をするとか、どんなことでも良いのです。
もちろん、一回で終わるようなことはあまり望ましくありませんが、「努力をすれば必ず達成できる目標」を設定して、それを成功に導くことを何度か経験することです。
小さく思える目標でもそれを続けることは難しいものです。
自分で期間や目標を決めて、とにかく実行することです。
そうした「成功体験」を何度か経験すると、今まで不可能だとか、無理だと思えたような目標や課題に対しても意欲がわいてきます。
そのような気持ちで何かに取り組んでいる時に、何かしらの大きな「成功体験」があれば自信も大きくなり、「ブレークスルー」も起こるかもしれません。
大切なことは、「何か」をすると「決める」ことです。
とにかく「行動」することです。
「自信がない」とは「行動力がない」と同義です。
「自信を失くさないように行動し続けること」、このことを忘れないようにしてほしいと思います。
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2008年07月10日
お別れ会(1357)
昨日は「お別れ会」でした。
何の「お別れ会」なのかというと、私が指導している一般レッスンのクラスの方々との「お別れ会」です。
もう10年以上続いてきたクラスなのでやはり寂しいですね。
一般レッスンと言っても、私が指導できる時にだけレッスンが行われるというちょっと変わった形態のクラスなので、遠征などで1年のうち半分くらいしか開講されないのによく続いてきたと思います。
レッスンの内容も、おしゃべり半分テニス半分というような感じで大変楽しく教えることができました。
ジュニアの指導とは違う意味でテ「ニスを教える楽しさ」を感じることができたレッスンです。
本音を言えばやめたくはないのですが、後期から大学での講義が増えることからやむなくやめることとなりました。
またいつか復活したいですね。
「お別れ会」の時に話をしたように、私のアドバイスを忘れないようにこれからもテニスを楽しんでください。
レッスン生の皆さん、本当にありがとうございました。
そして、またいつの日か一緒にテニスを楽しみましょう!
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2008年07月07日
「心」を鍛える(1354)
鳥取県高体連の講習会の指導に行ってきました。
高体連の講習は今年で2回目ですが、ジュニアの指導にも行きましたのでトータルで3回目の鳥取になります。
今回の講習会には寮生5名も帯同させましたので、車での移動になって、往復約800kmの運転はさすがにちょっと疲れましたね。
特に帰りは、2日間で9時間の講習会に2時間の講義、夜の座談会と続き、居眠り運転が大変心配でしたが、子どもたちのさわやかな歌声とハイテンショナルな行動にも助けられて(?)無事に名古屋に着くことができてほっとしています。
さて、講習はと言いますと、もう夏の大会が近いこともあり、また昨年に続いて参加した生徒も多かったので、大変に良い緊張感と集中力を持って参加できていたように感じます。
特に夜の講義は、一日国体予選や講習を受けた後なので、疲れもあり、眠くなる生徒も多かったと思いますが、誰一人(先生方は別・・・笑)寝ることなく一生懸命にノートをとる姿に感動しました。
子どもたちの「強くなりたい」、「今よりもうまくなりたい」という気持ちに触れると本当に嬉しくなります。
実は、私の中では、疲れもあるので1時間くらいの講義にしようと考えていましたが、みんながあまりに熱心なのでついつられて気がつけば2時間の講義になっていました。
自分的には大変うまく講義をすすめることができたと思いますが、子どもたちにとってはどうだったでしょうか?
少しでも子どもたちの心に響く話ができたのであれば嬉しく思います。
せっかくなので、ここに話をした内容を少しまとめておきましょう。
今回の話は、「心」についてでした。
スポーツの世界でも何でも「心技体」が大切で、それをバランス良く向上させることで成績(パフォーマンス)を向上させることができると言われます。
その通りなのですが、もっとも大切なのは「心」です。
「技」や「体」の向上ももちろん大切ですが、それを高めるためには、何かに取り組むための意志がなければ何も始まりません。
すべては「心」が決めます。
そうと分かってはいても、「心」は測定することができません。
毎日このトレーニングをすれば力がつくというようなものでもありません。
なので、トレーニングすることの重要性は分かっていても実際にどのようにすれば良いのかがわからないのです。
まずは「自己分析」を行って、自分自身の特徴を知ることから始めましょう。
自分は闘争心や勝利に対する意欲があるのか、苦しさに耐える忍耐力は高いのか、などの特徴を分析しておくことは大切です。
心理的競技能力として、「競技意欲」、「精神の安定・集中」、「自信」、「作戦能力」、「協調性」の項目にまとめられ、それをスコアにしてあらわすことができるテストも開発されていますので、何となく自分の特徴を知ることはできます。
このようなテストを実施すると、その選手の特徴をある程度は把握することができるので、それを参考にしながら対応を考えることができます。
これらの項目の中で、「自信がない」ことや「精神の安定」と「集中力」が低いという特徴が現れる場合が多いものです。
それをうまく改善する方法を知っておくことは、きっと「心」の向上に役立つはずです。
今回の講義では、この点について話をしましたが、あまり話を進めると長くなるので、この続きはまたの機会にお話ししたいと思います。
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2008年07月06日
コーチとティーチャーの違い(1353)
「コーチ」と「ティーチャー」は違います。
もちろん「コーチング」と「ティーチング」も違います。
これは、よく言われることです。
「ティーチャー」は「教える人」なので、自分のもっている知識や経験を伝えることが仕事になります。
「お互いが向き合って行う仕事」であるという人もいます。
では「コーチ」は何かというと、「導く人」です。
選手が強くなりたいと願っている、その願いをかなえるために、進む道に導く役目を担うものです。
そのためには「教えないこと」だってあります。
逆に後退するように仕向けることだってあるかもしれません。
勇気を持って進めない選手を後押しすることは大変重要な仕事です。
「コーチ」は選手と向き合うのではなく、「お互い同じ方向を向いて」進もうとしているということです。
ここが「ティーチャー」との大きな違いです。
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2008年07月05日
リーダシップ(1353)
今、リーダーシップについて考えています。
私は自分がやろうとすることについて、基本的には自分一人でできる方法を考える性質です。
テニスのコーチという仕事をしようと考えた時、テニスを指導できることはもちろんですが、トレーニングやケアの指導もできるように準備をします。
海外へも引率できるように英語の勉強もします。
スクールカリキュラムや必要なネットワークについてもできる限り自分の力で何とかしようとします。
”ひとりトータルシステム”の構築を目指します。
そういう努力をすることは全く苦にならないし、いろいろなことを深く理解できるようになることを喜びに感じることの方が多いですね。
その結果、テニスの育成環境についてある程度は評価も得られるようになってきました。
しかし、それをうまく組織として活動できるように整備するのが苦手です。
組織をうまく動かすには、その組織のリーダーに「リーダーシップ」がなければなりませんが、私には「それ」が欠けているように思うのです。
言葉を変えると人をうまく使うのが苦手ということかもしれません。
基本的に人との付き合いは苦手な方です。
一見すると社交的で誰とでも気軽に打ち解けることができるような性格に思われがちですが、自称”明るいオタク”です。
時間がある時はいつまでも本を読んだり、パソコンを触ったりして閉じ籠っていることの方が好きです。
決して活動的な方ではないのですが、必要なことに関しては積極的にやろうと心掛けているので活動的に見えることもあります。
でも、やはり本質は閉じ籠って色々と考えることの方が好きです。
本質的なリーダーというものは、どんな時も動くことをやめない人だと思います。
パッと人を配することに長け、そのバイタリティとエネルギーで周りの人を惹き付けます。
そういう雰囲気が自然と出せる人をリーダーといい、その人の持つ資質を「リーダーシップ」と言うのだと思います。
自分にはあまり備わってはいない資質だと思うので、これから努力して身につけていかなくてはなりませんね。
人間は足りないものを知っていれば努力をするエネルギーがわいてくるものです。
湧いてくるエネルギーを枯らさないように行動力を磨いていこうと思います。
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2008年07月03日
自信(1351)
大学で「コーチング論」という講義を受け持っています。
その講義では、毎時間レポートを提出してもらうのですが、ある時のテーマは「自己分析」でした。
自分がどういう人間なのか、ということについて自分なりに解釈し、それを文章にしてまとめてもらうというものです。
いろいろな分析があって大変面白いのですが、「自分のことはよく分からない」という意見が多いのにはちょっとびっくりします。
講義は大学3年生を対象に行っているので、全員成人になっているはずですが、それでもなかなか「自分という人間」を捉えられていないということです。
まあ、これは哲学においても永遠の問題とされているので、「自分とは何か」について深く考察し、回答を得ることは難しいものです。
しかし、ある程度は自分の特徴を認識し、長所、欠点を把握して生活や行動の指針とするのは大切なことだと思います。
そして、私が少し不安に思うのは、「自分がしたいことは何か?」という問いに対しても、「よく分からない」と答える学生が多いということです。
自分がどういう人間かは把握しがたくても、自分がしたいことくらいは「何か」あるだろうと思っていましたが、それが「よく分からない」ということは問題だと感じています。
人間が一番つらい時は、「自分が何をして良いのか分からない時」だと言われています。
彼らはまさに「その時」に居るのだということです。
人生においては「その時」は何度もやってきます。
大切なのは、その苦しさの中から「何か」を見つけることですね。
どうやって見つければ良いのか、ということについては明確な答えはありません。
ただ一つ言えることは、「自信」が持てるようにするということではないかと思っています。
「何をして良いか分からない」ということは、「何を信じて良いのか分からない」と同じように捉えることができます。
特に「自分自身」を信じられない、つまりは「自信が無い」といういうことが一番苦しいということです。
だから、コーチは何とかしてこの「自信」をつけさせようといろいろと工夫努力します。
自分自身の経験から得た方策を話してみたり、夢を語ってみたり、目標を持つことの素晴らしさを説いてみたりしますが、なかなか難しいものですね。
そのためのひとつの方法としては、小さな「成功体験」を積み重ねる、ということがあります。
例えば、たばこやパチンコなど、自分の生活にとって“自分が”あまり好ましくないと考えていることについて、やめる決断をして、それを成功させるということです。
どんな小さなことであっても、それを継続的に成功させることは難しいものです。
それを何度か繰り返すうちに、何となく「自分でもできる」という「自信」が身についてきます。
さらにいろいろなことを経験し、それなりに克服し、納得し、次のステップを見つけるようになれば、自信を持って事に臨めるようになります。
それが「自信をつける」ということではないかと考えています。
それには、まず「自分がこうする」という決断が大切です。
どんな些細なことでもいいので、“自分で決める”ことが大切です。
そして、それをやり切るために「強く意識する」こと、まずは「ここ」から始めることです。
ある学生が私にこう言いました。
「先生は成功しているからいいんだよね。」
確かに私は大変充実した生活を送っています。
しかし、毎日毎日の積み重ねが何よりも大切だということを認識し、そのことだけに「意識」を向けています。
それを長いことを続けてきたので、「今の自分」があります。
学生さんたちは、これから素晴らしい可能性に満ちた人生があるかもしれません。
それを決めるのは「自分自身」であることを忘れないでください。
実は、このコラムは次の講義の内容にもなっています。
このコラムを読んだ学生さんはラッキーですね。
ノートをとる手間が省けました。
ここは「テスト」にも出ますよ。
頑張って勉強してくださいね(笑)。
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2008年07月02日
かけがえのない時間(1350)
今日は愛工大名電高校野球部の夏の大会前の最後のトレーニングを指導してきました。
3年生は、この大会が終わると引退になるので、もうなかなか顔を合わすことがなくなるのか、と思うとちょっとさみしい気がしますね。
高校生の指導は実質は2年間です。
本当にあっという間ですが、入学してきた時に不安でいっぱいだった1年生が、だんだんと生意気に(おっと失礼!)なって成長していく姿を見ることができるのが一番の楽しみです。
夏の大会に向けての抱負などを聞いてみると、やはり3年生はかなり緊張しているようです。
実際には夏の大会に初めてベンチ入りする選手もいるわけで、3年間とは言えども3回しかない夏の甲子園のチャンスを初めて手にしたので緊張するのも当たり前ですね。
最後の話として、
「緊張することは仕方ない。そうした緊張感を持っていても力を発揮する方法を学ぶ方がいい。そのためには“信心”を持つことが大切だ。かといって神様や仏様を今すぐに信じろ、ということではない。自分の気持ちが高まり、集中力が揺らがない言葉を見つけることだ。何かにすがることは悪くはない。それが自分の信じる言葉であれば、気持ちが揺らぐことは少ないはずだ。それと、呼吸をうまくコントロールすることは効果的だ。しかし、緊張が大きいと深呼吸しても心拍数を下げることは難しいかもしれない。そんな時は、少し時間をかけてストレッチしてみろ。試合前のウォーミングアップが終わり、ベンチに帰ってきてから試合開始までにはまだまだ時間がある。そんな時間を利用してゆっくりと時間をかけてストレッチするのが一番いい。そんなことをやると何となく落ち着いて、自分の力が出せるように思えてくるものだ。君たちの体力は申し分ない。技術も十分に持っている。あとは心の問題だ。今までやってきたことを信じて、自分のことを信じて戦えば結果はおのずとついてくる。」
というようなことを話しました。
今までこの子たちと過ごしてきた時間は私にとってはかけがえのないものです。
試合の結果はどうであれ、「そこ」にかけた思いは強く心に残るし、そうした経験はきっとこれからの人生にプラスになると信じて疑いません。
いよいよこの子たちの高校生最後の戦いが始まるのかと思うと、私の方もちょっと緊張しますが、自分自身ではやり残したことがあるような思いはないので、それこそ自分を信じてしっかりと見届けていこうと思います。
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2008年06月27日
不動心(1345)
今日も一日、錦織一家と観光に出かけてきました。
あまりテニスのことについて話をすることもなく、とてもリラックスした時間を過ごせたと思います。
圭選手は厳しい世界で戦っています。
たまにはこうした時間が必要ですね。
でも私はそんな圭選手の姿を見ながら、「強くなるにはそうしたら良いのだろう?」とつい考えてしまいます。
職業病ですかね?
いろいろなことを考えますが、やはり「メンタリティ」に答えは行き着きます。
沢庵が柳生宗炬に送った書簡に「不動智神妙録」というものがあるそうです。
「不動智とは、不動明王の知恵を指し、不動明王といっても、実は一心の動かぬところをさしたもの、身がぐらつかないことです。ぐらつかないとは、心が物事に止まらぬことです。」
と書いています。
この「一心の動かぬところ」とは「動かない心」を意味するのではなく、「一ヶ所にとどまらない心」を指します。
勝ち負けなどの思いに囚われることなく、自在な心を全体へと拡散させよ、と説いているのです。
これがいわゆる「無心」と呼ばれているもので、無心状態になるためには、大脳の働きを抑えて「無分別」にならなければならないということです。
(「メンタル・コーチング」織田淳太郎著、光文社新書より抜粋)
このような「メンタリティ」を持っているものが、厳しい世界においても自分を見失わず、自分のすべきことにきちんと焦点を当てることができると思います。
「それ」が「強さ」につながっていくのかな、と考えています。
「それ」を身につけるというのは難しいことですが、「不動心」を持って指導していかなくてはならないと思います。
今回のウィンブルドンでは、錦織御夫妻、ならびに圭選手に大変お世話になり、充実した時間を過ごすことができました。
今まで以上に考える時間を持ち、大きな経験となりました。
これからの圭選手の活躍を願うとともに、多くの子どもたちが夢を持ってテニスに取り組むことができるように精一杯の努力をして行こうと思います。
圭、がんばれ!心から応援しています。
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2008年06月26日
「プロ」という仕事(1344)
今日の午前中に圭選手の腰の状態をチェックして、その後でロンドン観光に出かけました。
3年振りのロンドンですが、記憶が薄れきた上に色々と変化もあって新鮮な気持ちで楽しむことができました。
今回のウィンブルドンでは、圭選手のご両親と食事をする機会が何回かありましたが、その中で「プロ」ということについて話がありました。
そして「プロ」という仕事を選ぶ以上は、それ以外のことに「ぶれてはならない」、ということで意見が一致しています。
リスクを減らすとか、他の選択の余地を残す、ということは一般的には必要なことかもしれませんが、そういう「感覚」を持つことはすでに「プロ」ではありません。
「それ」を職業とすることの誇りを持って、ただひたむきに進むべきが「プロ」です。
苦しいことも多いかもしれません。
迷うこともあるでしょう。
それでも「その道」しかない、という「覚悟」、そのものが「プロ」であるということです。
「プロ」ということについて、
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私が考えるプロフェッショナルとは、今自分ができることに対して隙を作らずに対応できる人で、自分のすべきことに365日、24時間打ち込むことができる人だと思います。
自分のやっていることに自信がなくなったり、意味を見いだせなくなることもあるかもしれません。
プロフェッショナルというのは、まったくそういう迷いがないというのではなく、そういう状態になっても(自分の意志の力で)取り組みを決してあきらめずにやり続ける人のことです。
求める気持ちや欲望に捉われずに「ただ取り組み続ける強さ」を持った人だと言っても良いかもしれません。
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と書きました。
そうした「生き様」をすごいと感じることが出来るので、多くの人が感動するのです。
その険しさ、苦しさを知りながら、「そこ」に挑む人生、そんな人生は巣晴らしと思います。
私も「プロ」としての生き様を出来る範囲で実践していきたいと思います。
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2008年06月25日
魅了するプレー(1343)
今回のウィンブルドンでは日本人応援団の多さに驚きました。
その多くは圭選手の応援のためではないかと思いますが、彼がそれだけの注目を浴びているというこを本当に不思議に思います。
私たちの前で国語の宿題をやり、寝ぐせのついた頭でぼおっとしている姿からはなかなか想像しがたいものがありますね。
しかし、彼のプレーを見ると、多くの人を「魅了」するものを持っていると感じます。
ひたむきなプレーと高い集中力、「ここ」で戦うものを持って全力でプレーする姿に人は惹きつけられるのだと思います。
強い選手とは、単に結果として勝つ、ということだけではなく、プレーが魅力的である必要があると思います。
私の写真の師匠(勝手にそうしています)の真野さんに会場でお会いしましたが、彼が以前、「フェデラーのプレーは美しい。どの瞬間を切り取っても絵になる。」と言っていたことを思い出します。
圭選手のプレーも「そこ」に近づくように進化する予感があります。
これからの進化を見届けていこうと思います。
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2008年06月24日
「この世界」で戦う(1342)
錦織圭選手のグランドスラム本戦のファーストチャレンジは、6-4、5-7、Retという結果の終わりました。
痛めていた腹筋の痛みがひどくなり、棄権で終わることを何よりも本人が一番悔しく思っていることでしょう。
しかしながら、前週大会の準優勝で世界ランク60位の選手に対して対等以上の戦いを見せた圭選手には大きな可能性を感じます。
私が想像していた以上の成長を遂げた圭選手をなんとも不思議な気持ちで見ていました。
「何が彼を変えたのか?」、その疑問に対する答えは見つかりません。
たまたまNHK解説で来ていた谷澤コーチと話しをしていた時に、率直に質問してみました。
彼も突然に力を発揮し、史上最年少で全日本を圧勝した経験を持っているので、そのあたりの「感覚」のようなものがわかるかもしれないと思ったからです。
彼は、「この世界でもやれるかもしれない、という自信がついたということでしょう。」と言っていました。
「この世界」は、はじめ途方もなく遠いものだと感じています。
でも、「この世界」をちょっとだけ垣間見て、おそるおそる踏み込んでみて、自分の想像よりも現実味のする世界だと感じられた時、人はきっと自分の想像を超えた力を身につけるのかもしれません。
今まで誰も超えることが出来なかった記録をたった一人の選手が破ったとたんに、何人もの選手が記録を破っていくというのも同じ心理が働いているからです。
想像の世界、夢の世界を現実のものとして認識し、その世界で自分の可能性を信じることが出来る者だけが「この世界」で戦うことが出来る、そんなことを思わせる圭選手の戦いだったと思います。
これからの彼の可能性を信じて戦いを見届けていこうと思います。
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2008年06月23日
テニスの祭典(1341)
ウィンブルドン1日目は、大会前日の日曜日に錦織さんの計らいもあって無事に会場に入ることが出来ました。
まだ大会が始まっていないので、会場は設営の真っ最中です。
なかなかそんな雰囲気を見ることは出来ないので、色々と興味を持って徘徊していました。
しかし、選手は明日からの大会のために緊張感を持って練習を行っているように感じます。
錦織圭選手もちょっと腹筋を痛めてはいますが、先週の大会で十分に芝の感触にも慣れて、まずまずのコンディションに仕上がっているようです。
試合は6番コートで明日の3マッチ目に組まれました。
ここが「聖地」ウィンブルドンであってもまったく気にすることや意識する様子もなく、淡々としたプレー振りに活躍の期待はいやがおうにも高まります。
また、ちょっと診た腹筋の障害も特別ひどいことはなく、徐々に痛みも引いているので、全力でプレーすることが出来そうです。
もちろん連戦で疲労も溜まっているので過信は禁物ですが、何とか気合で勝ち進んでほしいと思います。
会場では、中村藍子選手、NHK解説の谷澤さんや長塚京子さん、竹内映二デ杯監督にもお会いして、世界のテニス関係者が集まる世界最高のテニスの祭典であることを強く意識させられます。
今年もこの会場に来ることが出来たことを心から感謝するとともに、錦織圭選手、中村藍子選手を初めとする日本人選手の活躍を大いに期待したいと思います。
明日は関係者分のチケットを手配していただいたので、朝から会場に足を運んで思いっきり楽しみます。
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2008年06月21日
夢の舞台(1339)
今日からウィンブルドンに錦織圭選手の応援のために行ってきます。
4回目のウィンブルドンになりますが、その度毎に指導したことのある選手や知り合いの選手の試合を応援できる経験はとても大きな財産になっていますね。
彼が小学校5年生の時に私のクラブに練習に来てくれた時から、アメリカに渡って懸命に努力している時、プロ選手としてトップを目指している時と、その成長を見続けてきて、最高の舞台でその成長がどのくらいのレベルに達したのかを確認できることをとても嬉しく思います。
彼の特徴は何よりも高い集中力にあると思っています。
一球のボールを打つことに集中した時、スコアや勝ち負けに心奪われることなく、ただひたすらにボールを打つことにのみ心を預けることができる素晴らしい才能を持っています。
コートを離れればちょっとボケた感じの(?)普通の青年が、コートに入ってボールを打ち始めるとアスリートに変身する様は見ていて「凄さ」を感じます。
ウィンブルドンという最高の舞台では、すべての選手が相応の才能を持ってしのぎを削るので、ことは簡単には運びませんが、それを超える才能と運を彼が持っていることを疑いません。
その姿を真近で見ながら、その能力を確認し、多くの子供たちにうまく伝えることができる方法を考えてみたいと思います。
海外に出かける前は、小学校の遠足の前のようにわくわくするような気持になりますが、今回はいつも以上に興奮を抑えられません。
夢の舞台を思いっきり楽しんでこようと思います。
今年の初めから毎日欠かさず更新しているブログですが、通信の関係がどうなっているのかよく分からないので、ひょっとして途切れることがあるかもしれません。
毎日の出来事は欠かさず綴っていきますので、帰ってきてから後追い更新になるかもしれませんが楽しみにしていてください。
それでは行ってきます!
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2008年06月20日
前に進む(1338)
コーチとして嬉しいいのは、前を向いて歩き出そうともがいていて、なかなか前に進めなくて、挫折しそうになりながら、それでも「前に」進み始める姿を見る時です。
それが自分の手から離れていく時であっても、その後ろ姿を見ることができるのはうれしいですね。
逆に、思いが伝わらなくて、テニスに対していい加減な気持ちや中途半端な気持ちでいる選手に対して、自分の時間や力を割くことはとても苦痛に感じます。
それでも教えることをあきらめず、相手の思いを高める努力をしますが、何度も覆されると思いは小さくなっていきます。
この時がコーチとしてとても辛い時間ですね。
そうした「忍耐力」はとても大切です。
まだまだ力は足りません。
それが指導力に直接的につながることは理解していても、なかなかうまくコントロールできない苦しさを感じます。
選手も同じです。
「忍耐力」が何よりも大切です。
自分の気に入らないことがあると、すぐに人を批判する傾向が強い人がいます。
批判の言葉は大変に強く、スポーツ選手としての適性に欠けると思われる時も少なくありません。
「忍耐力」のない選手である証拠です。
もし批判をするのであれば、その批判は自分にも向けられること、それによって人間関係が大きく崩れることを覚悟の上で行わなければなりません。
それを知った上で、ぐっと我慢をして、自分にとって嫌なことも受け入れることができる選手は「前に」進むことができます。
「謙虚」に行動するように強く指導するのは、このような「忍耐力」が強くなるためにはどうしても必要だからです。
多くの子どもたちが「忍耐力」を身につけ、「前に」進む力を高めてほしいと思います。
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2008年06月16日
変化するということ(1334)
2年ほど前に「アカデミーとしての次のステップ」をどうしようかと考えていて、ふっと「寮を作ろう!」と思い立ちました。
いろいろな物件を探しましたが、なかなか手ごろなものがなく、半分あきらめかけていた時に偶然見つけることができました(神様っているのかもしれない)。
週末に県外からの子どもたちが来ますが、何日も通うとなると交通費もかかるし、送り迎えも大変です。
そうした負担を軽減し、より充実した練習環境を作るためには、いつでも気軽に宿泊できる場所が必要なのではないかと考えたのが「寮」を作るきっかけになりました。
でも、「寮」を作ることは以前から目標のひとつでした。
「アカデミー」を目指す以上は、このような施設は絶対に必要であると考えていたからです。
実際には、そう思っていても、お金はかかるし、責任も大きくなるので、「そこまでする必要があるのか?」といつも自分に問いかけますが、答えはいつも「YES」でした。
子ども達が「寮」からクラブに向かい、練習してまた帰ってきます。
そして、いろいろなことを話しながらテニスの夢が膨らんでいきます。
そんな「場所」になれば良いと思っています。
始めてみるといろいろな問題が出てくるし、管理は予想以上に大変ですが、夢が不安を押しのけます。
現在、2名の中学生と3名の高校生が「寮」で生活しています。
子ども達の夢が大きく広がっていけばいいなあ、と思います。
私は「変化し続けることで安定する」という考え方が好きです。
その時その時で最良、最適なものは変わります。
その時、「変化を求めず」、「変化を恐れ」、「変化を疎む気持ちになる」と、きっとすべてが「不安定」になると思います。
「変化の中の安定」、それが何事も、「続けていく」、「続いていく」秘訣なのではないのかと思っています。
強くなろうとすれば、「何か」を変えなくてはなりません。
その時、すぐには上手くいかなくて、「これでいいのだろうか?」と不安になったり、焦ったりするものでありますが、それらはすべて次のステップのために必要なことだと「信じること」でしか前には進めません。
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2008年06月15日
運がいい(1333)
「運がいい!」
自らの力以外のもので成果が出た、と心から思える時に口をついて出る言葉だと思います。
私はいつもそう思っています。
目標に向かって一生懸命に努力している事でいろいろなつながりができて、それが成果に結びつくということは理解できますが、それだけでは説明がつかないような出会いやラッキーがあると強く思います。
そう感じる時は、本当に不思議な気持ちになるものです。
それを心から感謝できれば、何事にも謙虚な気持ちで取り組むことができるようになるのではないでしょうか。
「謙虚であることの強さ」について、こう書いたことがあります。
******************************************************
自分の信じることを納得するまでとことんやりきるには、「謙虚」でなくてはならない。
「謙虚」であることは、「弱さ」ではなく、「弱さを知ることから生まれる強さ」を引き出すためのキーワードである。
私は、そんな「強さ」を持った選手を探しているのかもしれない。
******************************************************
この前行われた試合で、素晴らしい試合を見せてくれた子に、
「よい試合だった。強くなったなあ!」
と声をかけたところ、
「今日はツイてました!」
とニコッと笑いました。
「本当の強さ」を身につけたと感じることができてとても嬉しくなりました。
スポーツは苦しいことの方が多いものです。
自分の思い通りにいかないことばかりです。
それでもただ「強くなる」ためにがんばることができれば間違いなく強くなります。
私が求める「強さ」とは・・・そういう「強さ」です。
子どもたちには強くなってほしい・・・心からそう願っています。
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2008年06月13日
「過去の栄光」もう必要ない(1331)
ある女子プロゴルファーが何年か振りの優勝を果たした瞬間、両膝をついたまま立ち上がれなかったそうです。
その時の記事の表題が「『過去の栄光』もう必要ない」でした(私にとって「過去の栄光会」は必要です!)。
長い間勝てない、というのはつらいことです。
初優勝までに時間がかかるということよりも、以前勝っていて、勝てなくなった期間が長い方が苦しいものです。
それはどんなスポーツでも同じです。
みな同様に「過去の栄光」に苦しみます。
その女子選手は、以前に圧倒的な強さで5勝をあげながらその後勝てなくなり、「体力的にも技術的にもどこも悪くないのに」と思い続け、「そこに戻りたいと思い、それに応えられない自分が悔しい」と思っていたそうです。
ところが、あるプロ野球のキャンプに参加してノックの特訓を受け、「5勝は勢いと運だけで勝った。もっと幅のある新しい自分をつくろう」と「過去の栄光」との決別を誓い、見事に復活優勝を遂げた、ということです。
「不思議な空間だった。そこにいたのは以前の私ではなく、他の人だと思った」と振り返っています。
「他の人だと思った」という感覚は大変面白い表現ですね。
テニスの世界でも小さい頃に勝っていた選手が勝てなくなって、その不安に押しつぶされ、自分の力を発揮することなくやめていってしまうことはたくさんあります。
「勝てない自分」にジレンマを感じ、「勝っていた自分」に戻りたいと願うから、それが叶えられないと思い込んでしまうと苦しくて耐えられなくなってしまうのですね。
私が指導する選手で、今勝てなくて苦しんでいる選手はいます。
私は「この苦しさはあなたがステップアップするために必要なんだ」と言い続けます。
そうした苦しみの中から、「新しい自分を創ろう」、「そのことにチャレンジしよう」と開き直ることができたのなら、そこにはきっと「以前の私」ではなく、「他の人」がいるはずです。
ある高校サッカー部の監督が、「自分で考えて身につけたものは、苦しいときやぎりぎりの勝負のときでも忘れない」と言っています。
その「忘れないもの」は自分の力を引き上げてくれるが、「教えられたもの」はすぐに忘れてしまう、その大切さを教えたいのだと思います。
私自身も過去の指導の苦い経験から、「教えること」の意味をいろいろと考えて、「思考力」の大切さを身にしみて感じています。
自分で考えても分からないときや迷っているときはとても苦しいものですが、スポーツをやっている人は必ず「ここ」を通ります。
「ここ」をがんばって通り抜けてきた人はきっといろいろなことが「分かる」し、「何か」が変わります。
そのための大切な「試練」だと思います。
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2008年06月09日
構えで勝つ!(1327)
東海中日ジュニア(全日本ジュニアの予選大会になります)の各県予選が終了し、東海大会に進む選手が決まりました。
今大会も30名近い選手が東海大会に進み、来月行われる大会も賑やかになりそうでうれしい限りです。
しかし、いつものことですが、子どもたちが力をつけてきたことをうれしく思う反面、充分に力を発揮できなかった選手に対しては指導力のなさを痛感します。
全日本ジュニアの予選大会にあたる大会であっても、練習はサービス4本のみの1セットマッチで試合が行われるので、高い緊張感に襲われます。
その中で「十分に力を発揮しなさい」、と言われてもなかなかに難しいと思います。
しかし、現状が変わらない限りはその中で力を発揮で知るように指導していかなくてはなりません。
そうした思いの中で感じるのは、やはり「戦う姿勢」の重要性です。
力の差がそれほど大きくなければ、勝敗は気持ちの強さ、相手と戦う気持ちの強い方が勝つ確率は高くなります。
そのことは理解していてもその気持ちを高める方法が実践できないことが気になります。
それは「構える」ということです。
このことについては、何度も指導してきたつもりですが、充分に実践できているとは言えないと思います。
「構え」については、以前にこう書きました(これからも何度も繰り返し書くつもりです)。
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強い選手は、たんにテニスの実力が高いだけではない。
強い選手だけが持つ独特の「雰囲気」を持っている。
「風格」があるといっても良い。
テニスコートでボールを打ち合わなくても、何気ない「行動」や「しぐさ」、「姿勢」などからなんとなく「強さを感じる」ものだ。
相撲の世界では、「地位が人を作る」といわれる。地位にふさわしい「態度」や「振る舞い」を心がけることによって、その地位にふさわしい「本当の実力」を身につけていくことができるということだ。
このことは、「強い選手の行動や振る舞いを訓練することで、テニスの実力を引き上げることができる」ことを示している。
強くなりたければ人一倍練習することはもちろん大切であるが、一流選手や強い選手が持っている「風格」を身につけるようなトレーニングが必要だ。
実力やランキングが上がってくれば自然と身に付いてくるのかもしれないが、トレーニングをすることでいち早く身につけることができる。
「態度」や「行動」、「姿勢」などがより良く変われば自然とメンタル面の能力は向上し、自分の力を存分に発揮できる「こころの状態」を容易に作ることができるようになる。
きっと勝つチャンスは大きくなるはずだ。
また、どのような状況でも自分のやるべきことに集中できるプレーヤーにはプレッシャーを受ける。
プレッシャーを受けて「こころの状態」が(マイナスの方へ)変化すると、あせったり、自分のすべきことを見失って集中力を欠いたりする場合が多い。
そして、プレッシャーを与えると「こころの状態」がどう変化するのかを学ぶことにより、自分がプレッシャーを受けたときに、それを上手に活かして集中力を高めることができるようになる。
そんな「構え」で相手に挑む、そんなプレーヤーを目指してほしい。
******************************************************
強くなりたければ、「構え」を訓練しなければなりません。
今回の大会で素晴らしい試合を見せてくれた選手がいます。
高い集中力と戦う気持ちを感じさせる素晴らしい「構え」で戦うことができていました。
「強くなったなあ」と実感できる瞬間でもあります。
繰り返し、繰り返し、何度でも指導していきます。
強くなるために・・・・・。
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2008年06月05日
ただ強くなるために(1324)
私は「春」という季節があまり好きではありません。
写真家としての私(?)にとっては、桜が咲き、多くの花々が色づくこの季節は創作意欲が沸く素晴らしい季節ですが、コーチとしては、大事な試合が続くので少々ナーバスになることもあります。
特に高校3年生は、ジュニアでは最後の年になるので、「どうしても勝ちたい」という思いが強く、その反面、「負けたらどうしよう」、「今まで以上の成績が出せなかったらどうしよう」という「不安」や「恐怖」がこころを支配します。
十分な力を持っていながら、それに打ち勝つことができず、力を出し切れないままに敗れ、テニスを辞めていく選手も多いものです。
そんな選手にかける言葉はなかなか見つかりません。
「これでテニスが終わったわけではない」
「もっと才能を磨く努力をしよう」
と言ってみても空しくなる時さえあります。
前に、
「どんなにがんばっても届かないものがある。それがスポーツの残酷さでもある。でも、『思い』が強ければ、そうとわかっていてもがんばることができる、というのも真実である」
と書きました。
この季節には強くそう思います。
悲しく、つらく、くじけそうになることも多いでしょうが、「自分自身を磨く」ためにがんばってほしい、そう言うことしかできません。
そして、いつまでもテニスを続けてほしい、と思います。
そんなことを考えていたとき、ふと目に留まった漫画があります。
「はじめの一歩」(「週間少年マガジン」講談社、2006年第16号)より
一体どこまで走ればいいんだろう?
なんのために・・・・?
(その答えはとうに出とるじゃろうが、強くなるためじゃ!!)
顔を上げて前を見ろ!
上を見ろ!!
ああ・・・・なんて広いんだ
世界は果てしなく続いている・・・・
ゴールなんて見えるワケがない
走り続けなきゃ届くハズがない
-だけど
この世界のどこかに必ずあるハズ!
ボクの追い求めている答えが!!
強くなりたい!
(強いって・・・一体どんな気持ちですか?)
強くなりたい!!
強くなりたい!!
もう迷わない!
もう立ち止まらない!
答えを見つけるまで
走り続けるんだ!!
言葉だけだとうまく伝わらないかもしれませんが、私が伝えたいのはこういうことです。
「恐怖」や「不安」に支配されそうになっているあなたに読んでもらいたいと・・・思う。
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2008年06月04日
運動会(1323)
今日は下の娘の小学校の運動会でした。
本当はこの前の日曜日に行われるはずでしたが、あいにくと午後から雨になり、残りの種目が今日に順延になりました。
こんな梅雨の時期に運動会を開催しなくてもいいだろうとは思いますが、いろいろな事情があってのこと、やむを得ないと思います。
子どもたちは一生懸命にやっていましたが、参加する保護者の数もそれほど多くはなく、何となく盛り上がりに欠けるかなと感じました。
それよりも可哀想なのは、午前に2時間ほど運動会を行ってから残りの時間は「授業がある」ということです。
後に「授業がある」と分かっていて盛り上がったり、集中してできるのかというと、ちょっと難しいかもしれませんね。
私たちの時代はどうだったのかというと、まったく記憶にはありませんが、運動会をやった後に授業なんてことはなかったように思います。
私が校長先生であれば、順延になった運動会はそのままのプログラムでもう一度はじめから一日かけてやりたいと思いますね。
一年の中でももっとも大切な行事であるので、子どもたちの気持ちややる気を考えて、思う存分力を発揮できるようにしてあげたいからです。
最近はどんなことに対してもクレームをつける親御さんもいて、運動会で授業の時数が減ることに対して不満を言う人もいるかもしれないので、なかなか「子どもたちの気持ちを最優先する」というわけにはいかないかもしれませんね。
これはどんな組織的な活動にも言えることですが、主体の立場よりも、組織としての体面や周りとの軋轢などを最大限に考慮して活動を進めなくてはならないということです。
ある程度はやむを得ないと思いますが、子どもたちの育成に関する事業に携わる者としては、やはり「子どもの気持ちを最優先に」をできるだけ忘れないように事を進めていきたいと思います。
今頃、娘たちは憂鬱な気持ちで授業を聞いているのでしょうか?
意外と早く運動会が終わって喜んでいるかもしれませんね。
本当の気持ちはどうかわかりませんが、今日のかけっこで「一番になる!」と約束し、懸命に走って、その通りに一番でゴールしたことを褒めてあげたいと思います。
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2008年06月01日
忍耐力(1320)
「強くなるためにもっとも大切なものは何か?」と問われれば、それは「忍耐力」であると答えます。
スポーツは「がまん」、「がまん」の連続です。
その果てにあるほんの少しの「栄光」のために多くのアスリートは今日も「がまん」しています。
スポーツの世界では、強くなれば楽しいことが多くなるのかというとそうではありません。
むしろ苦しいこと、悲しいことのほうが多くなるのです。
当然、プレッシャーは大きくなります。
それに「耐える力」を持っていなくては、いくら身体的な資質に恵まれようともトップ選手になることは難しいものです
。
・・・何に耐えるのか。
・・・勝てなくなる不安
「前はあいつに勝っていたのに、最近だんだん勝てなくなってきた」
「このまま勝てなくなったらどうしよう」
・・・練習やトレーニングのつらさ
「練習しても強くなれなかったらどうしよう」
「こんなにつらいトレーニングなら強くなれなくてもいいや」
・・・親やコーチからのプレッシャー
「何で勝てないの」
「今まで何やっていたんだ」
「今までいくらかかっていると思っているんだ」
・・・試合でのストレス
「今のは絶対入っていたのになんでアウトなんだ」
「こんなにうまくいかないなんてどうしたらいいんだ」
などです。すべてはがまん、「忍耐力」が必要です。
高岸知代プロのドキュメンタリー番組の中で私が話したこと・・・。
「僕はいろんなプロ選手をトレーニングしてきてるんですが、この選手は必ずそこそこのレベルまで行くだろうなって思えるのは、努力する才能があるかどうかなんですね。
普通は途中しんどいものですから、自分の中でこのへんでいいだろう、とブレーキをかけてしまうんです。
彼女の場合はトレーニングに対する意識が非常に高くて、努力する才能があるものですから、自分の限界まで追い込めるわけですよ。
そうすると、もうトレーニングが厳しいものですから、泣きながらトレーニングをするんですね。
彼女の一番の凄さ、素晴らしさっていうのは、まさしく自分を追い込む力、それに耐えられる力じゃないかなと思います」
・・・多くの子ども達に「耐える力」があればいいなあ、と思います。
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2008年05月26日
正々堂々と戦う(1314)
私は何を子ども達に伝えていきたのかというと、それは「正々堂々と戦うことができるプレーヤーになる」ということです。
もちろん、技術的なアドバイスも行いますが、何よりも伝えたいのはこのことです。
「正々堂々と戦う」とは、「どんな状況でも自分のペースで試合をする」ということです。
試合では「嫌なこと」がたくさんあります。
相手のミスジャッジや親のプレッシャー、こころない応援、風が強く吹く、暑いなどの気候条件、戦うことに対する恐怖など、本当に嫌なことばかりです。
でも、試合ではそれが「当たり前」です。
それを強く「嫌だ!」と思ってしまうと「自分のペース」が乱れます。
相手のミスジャッジに対して、それが覆らないと分かっていても執拗に抗議し、それがかえって自分のペースを乱すことはよくあります。
相手の態度に腹を立て、イライラしてペースを乱すこともあります。
このような気持ちのままで戦ってうまくいくことは少ないですね。
どうすれば良いのか。
気持ちを切り替えて「正々堂々と戦う」ことです。
それしか「道」はありません。
公式戦であれば、レフェリーを呼ぶなどの権利をきちんと主張することも必要だと思います。
練習で嫌なことがあったときには、コーチにちゃんと説明することも大切です。
でも、その時「正々堂々」と主張することができなければ、それは「意味のあること」ではありません。
もちろん、試合では常に「自分のペース」を守り、勝つために前向きに相手と戦うことだけに集中し、「正々堂々と戦える選手」が強い選手です。
そのためには練習から「忍耐力」を訓練してほしいと思います。
スポーツは試合だけではなく、練習でも「嫌なこと」はたくさんあります。
多くの子ども達は、「嫌なこと」があると、ただそのことだけを主張したり、それを何とか避けようとしたりします。
親がそのことに対して過保護になることも多いかもしれません。
しかし、それで「正々堂々と戦う」ことができる選手になるための「忍耐力」が培われるとは思えません。
試合では練習とは比較にならないぐらい「嫌なこと」が多いものです。
まずはそのことを認識してほしいと思います。
そして、それに耐えて「自分のペース」を守り、「自分のテニス」を貫き、集中力を切らすことなく、「正々堂々と戦う」ことを心がけることです。
「自分のテニスができなかった」というのは言い訳だと思います。
そのための「訓練」がちゃんと練習でできていたのかを良く考えてほしいと思います。
もし、「嫌だ」と思うことに対してもチャレンジし続けてきた選手は間違いなく強くなる、それがスポーツです。
トリノオリンピック女子スピードスケートで4位入賞を果たした岡崎朋美選手が、コンマ何秒の差でメダルを逃したにもかかわらず、最後は笑顔でした。
苦しい練習をやりきった「思い」と試合で自分の力を存分に発揮できたという「満足感」が大きかったと思います。
「正々堂々」と戦うことができた選手の(くやしいに決まっていますが)すがすがしい思いに触れるとき、思わず涙してしまいます。
そんな選手に・・・育ってほしいと思います。
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2008年05月22日
積極的受動体(1311)
じつは、先月の末に虫歯になった親知らずを抜きまして、この際なので治療の必要な歯をすべて治してもらおうと定期的に歯医者に通っています。
歯医者というと、あの機械音が大変耳触りで、最近は技術が進んであまり痛い思いをしなくても良いと言いながら、時々神経に触るような不快な痛みがあるのは事実です。
そういう経験があると、それがある種の緊張を生み出し、身体を硬直させ、大した痛みではないので結構な痛みとして感じることがあります。
痛みに対する一種の防御反応と考えられますが、変に力を入れ過ぎていると治療が終わった後に妙に疲れたり、中には筋肉痛になる人もいるかもしれませんね。
私はそんな時には、つまり治療を受けている時には「積極的受動体」になるように心がけ、できるだけ「良い患者」であろうとします。
この「積極的受動体」とは、積極的受動性とも言い、痛みなどの外界の刺激に対して身体をこわばらせて(緊張させて)対応しようとするのではなく、身体の力を抜き、刺激を積極的に受け入れようと意識すること、そのような身体の状態を作ることを言います。
人間は、怖いもの、痛みのあることに対しては身体を緊張させて対応するように作られています。
これがないと安全な行動をとることができないからですね。
しかし、スポーツなどの世界では、この反応が強すぎると、過緊張や力みにつながり、うまくパフォーマンスを発揮できなくなります。
そんな時は、深呼吸をしたり、軽く体を動かしてリラックスしようとします。
でも、日常的に身体のリラックスをコントロールすることを訓練していないと、急にその場面になってうまくいくことは少ないですね。
私がプロ選手などにマッサージなどを勧めるのにはそうした理由もあります。
スポーツマッサージなどは、筋の緊張をほぐすだけではなく、身体のこわばりを取り除くようにアプローチすることが多いので、ある程度は痛みを伴います。
そんな時に、強く身体を緊張させていると、うまくほぐれないばかりか、かえって疲れてしまうなんてことにもなりかねません。
そういう時は、やはり力を抜いて、身体をできるだけリラックスするように心がけることです。
何度かそういう経験をしてくると、自然と「積極的受動体」が作れるようになってきます。
そうなるとアプローチする方もリラックスできて、うまく効果が上がることが多くなります。
私がマッサージや調整を行う時も、まずはそうした状態を作ることを心がけてもらいます。
コミュニケーションを取り、痛みの意味を理解してもらい、呼吸の方法を伝え、リラックスの効果を何度も説明します。
それが最も効果的に身体の能力を回復したり、向上させることにつながるからです。
でも、そうしたアプローチは時間もかかるし、それなりの労力を必要としますが、歯医者に行けばかなり効果的な訓練になります。
ついでにはもしっかりと歯も治してもらえるので、一石二丁(?)ですね。
でも、やっぱり・・・痛いのは嫌だなあ・・・。
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2008年05月19日
苦しいことを乗り越えていく力(1308)
今の私にとって、「アカデミー」としての基盤をどう作っていくのか、ということが最も大切な仕事になっています。
今までやってきたこととそれほど大きく変わるわけではありませんが、「意識」を変えていきたいと考えています。
強い選手になるために必要なことは「何か」、そのためには「どのような考え方」を持たなくてはならないのかを、子どもだけではなく、親も含めて学ぶことができるような「環境作り」、「意識作り」が重要な仕事になります。
大変な仕事には違いありませんが、その時、その時にやれることを一生懸命にやっていこうと思います。
『ありもしないことや将来のことを考えすぎて、今やるべきことに意識を向けないのはおろかです。』
とテレビドラマ「女王の教室」で阿久津真矢先生は言っていました。そして、
『大切なのは、耐える力や解決する方法を身に付けることです。人生に不安があるのは当たり前です。大事なのはそのせいで自信を失ったり、根も葉もないうわさにのったり、人を傷つけたりしないことです。それより今をもっと見つめなさい。私たちの周りには美しいものがいっぱいある。そういう大切なものをしっかり目を開いて見なさい、耳を済まして聞きなさい。全身で感じなさい。それが生きているということです。今しかできないことをしっかりしなさい。今しかできないことがいっぱいある。それをちゃんとやらずに将来のことばかり気にするのはやめなさい。いつまでたっても何にも気づいたりしません。』
とも言っていました。
この言葉は「強くなる」ためにはもっとも大切なことだと思います。また、
『人生においては苦しいことや悲しいことがあるのは当たり前で、それを乗り越えていく力を付けさせることが私(教師)の役目です。』
という言葉に感動しました。
私の役目も同じです。
スポーツでは苦しいことのほうが多いものです。
クラブ内でのトラブルや選手同士の確執はもちろんのこと、親からのプレッシャーや無理解、成績が上がらないことに対するストレス、大切な試合での過度の緊張と落胆、もちろん練習やトレーニングは厳しくなります。
レベルが上がればこれらのことから開放されるのではなく、ますます「それ」は大きくなります。
それがスポーツ、です。
スポーツとは「競い合い」だから人間のどろどろとした部分が見えてきます。
それを見せないように、子どもを過度にかばい、それらから目をそらすようにばかりしていては、「強く」はなれません。
「強くなれなくても良いから、人間として成長してほしい」は当たり前の気持ちですが、「強さ」を求めて、その苦しさ、悲しさを乗り越えていく「力」を持つことができたとき、本当の「人間としての強さ」を身に付けてきます。
「アカデミー」とはそのように「人間の強さ」を求めるのであるという信念が私にはあります。
そして、子ども達には「それ」を乗り越えていく「力」があると信じています。
その「力」を親やコーチが奪わないように、そして、「今、自分にできることに意識を向ける」ことができる「強い選手」を育てていきたいと思っています。
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2008年05月18日
素晴らしき仲間(1307)
昨日は「過去の栄光会」なる集いがありました。
これは私の世代とひとつ下の世代のテニス仲間の集まりです。
高校を卒業して30年が経つので、確かに髪が薄くなったり、体型が崩れたり(私の変化が一番大きいらしい・・・ん?)、皮膚の衰えも隠すのが難しくはなってきましたが、「感覚」は当時のままです。
話は当然、高校時代の話が中心になりますが、時空を超えてその時の情景がありありと浮かび、今まさに「その時」を過ごしている「感覚」です。
苦しかった練習・・・
先輩に対する恨みつらみ・・・
好きな子との思い出・・・
ここでは書けない・・・
そこには確かに「仲間」がいます。
その「空間」には、「安堵感」のようなものも感じます。
私には確かに素晴らしき「仲間」がいる、という「安堵感」ですね。
今の子どもたちはこういう「感覚」を持ちにくくなってきていると思います。
以前に、
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ひと昔前のクラブ活動は、理不尽極まりないことがまかり通っていた(一部のクラブは今もそうであろう)。
3年天皇、2年人間、1年畜生という言葉ができるくらい、1年生は1年間の過酷な試練に耐えなければクラブ活動を続けることさえできないのだ。
私が高校でテニスを始めたときは、入部希望者はざっと40名くらい(実際は一日で辞める部員もいるので、もっと多いはずである)。
それが、8月の合宿を終えるころには6、7人に激減する。
練習中の飲水はもちろん禁止、一日中ボール拾いに追われ、何百回と繰り返される素振りに耐え(当時は、ラケットカバーをつけて素振りをするのが主流(?)であった)、非合理的で理不尽なトレーニング(両手両足を縛られて、学校から先輩の乗るバスのバス停までピョンピョン跳びながら見送りに行かされるなど-ええ加減にせえよ!)に歯を食いしばり、やっと日没近くなって5分程度の練習が許されるという状況では、辞めていくのは無理もない。
では、辞めずに生き残った(?)者は、なぜそのような過酷な状況に耐えることができたのであろうか。
東山紘久(同)は、
「人間がピンチに出会ったとき、悩むことが飛躍につながる人と、そのままなかなか立ち直れずに、より深刻な問題に落ち込んでいく人との違いは、サポーターがいるかいないかが大きな分かれ目になる。」
と述べている。
私の場合は仲間の存在が大きかった。
ともに励ましあい、競い合う仲間がいなければ辞めていただろう。
本当に良い友人たちに恵まれた。
私は、もちろん戦争を経験していないので大きなことは言えないが、これを<戦友意識>と呼びたい。
過酷な状況では、友情はより強く結ばれる
そして、くじけそうになるとき、強く結ばれた友情が何よりも助けになるのだ。彼らは今でも私の大きな支えである。
*******************************************
と書きました。
その気持ちをもう一度強く確認し、多くの子どもたちにそのような「仲間」との出会いを経験してほしいと強く思います。
次回はいつになるのかわかりませんが、わくわくするような気持で待っています。
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2008年05月17日
生き様(1306)
私は自分の人生を「意味ある人生」にしたいと考えています。
「意味がある」とは、自分の夢や理想に対して邁進する生き様や人生観のようなものが、多くの人に役立つように心配りしながら、日常の生活をできるだけ隙なく続けていくことだと思っています。
いつもそんなことを考えているわけですが、そんな時にふっと目に止まった文章があります。
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「面白みのある人間」とは「生き様」が面白いのです。
例えば、「面白みのある人間」は、「夢」と「現実」の狭間でのバランスの取り方が、面白い。
たしかに、心の中に明確な「夢」を持っている。
その「夢」を実現したいと考えている。
しかし、ただ「夢」を見ているだけの「夢想家」ではない。
「ドリーマー」ではない。
「夢」を見ているだけで、それが実現するという幻想は、いささかも持っていない。
目の前の厳しい「現実」をしっかりと見据えて歩んでいる。
しかし、その「現実」の厳しさを前にしても、決して「夢」をあきらめない。
単に「現実」を受け入れるだけの「現実主義者」ではない。
「リアリスト」ではない。
自分の置かれている立場と自分に与えられた力で、どうすれば、その「現実」をかえていけるか。
わずかでも変えていけるか。
そのことを考えている。
自分の抱く「夢」に向かって、どうすれば一歩でも進んでいけるか。
そのことを考え続けている。
そのバランスの取り方が、面白い。
その生き様が面白い。
逆に言えば、ただ「現実」を受け入れているだけの生き様は、面白くない。
そして、ただ「夢」を見ているだけの生き様も、面白くないのです。
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「面白い生き様」を示していきたいと思います。
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2008年05月15日
意志の強さ(1304)
昨日から高校選抜室内、選抜高校個人戦を制した佐賀の廣田耕作選手がトレーニングに来ています。
彼のトレーニングを個人的に指導し始めてから8ヶ月くらいが経ちますが、その身体的、機能的な変化には大きなものがあります。
私はプロのトレーナーとして多くの選手を観てきたので、その選手がどれくらいのトレーニングを行ってきたのかはだいたいわかります。
いくら口先でごまかそうとしても身体は大変正直です。
その変化や兆候を見落とさないで、綿密に観察して洞察する力がトレーナーの資質として求められます。
また、いくらトレーニング期間が長くても、身体はそれに取り組む姿勢、意志の強さによって変化する度合いには差があります。
「心が身体を動かす」と言われるように、「意識が身体を作る」ということが言えると思います。
そういう意味でも彼は大変高い意識でトレーニングに取り組んできたことがうかがわれます。
そうしたた姿勢を評価できる時がトレーナーとしてはもっとも嬉しい瞬間ですね。
彼にはまだまだ向上できる潜在的な資質があると感じています。
それに加えて、何よりも「意志の強さ」を感じる時、その可能性を信じて疑いません。
多くの子どもたちは自分の可能性を信じることができません。
だから強い意志を持つことができません。
彼のトレーニングや練習に取り組む姿勢を観て、感じて、自分の可能性を少しでも強く信じることができるようになれば良いと思っています。
トレーニングは今日も続きます。
私は自分の持てる力をすべて出し切るつもりでサポートしていくつもりです。
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2008年05月13日
足りない「何か」(1302)
私は、いつも「何か」を探しています。
私に足りない「何か」を・・・です。
言葉、が足りないかもしれない。
熱意、が足りないかもしれない。
知恵、が足りないかもしれない。
指導力が足りない・・・かもしれない。
いつもそんなことを考えています。
子どもたちの力を伸ばしてあげたい、その気持ちは変わりません。
でも、「何か」が足りない。
子どもたちが試合でその力を十分に出せないのを見ると、いつもそう考えます。
足りないものを探す旅、コーチングとはそういうものかもしれません。
まだまだ先の長い旅になりそうです。
めげずに、あきらめずに一歩づつ・・・進まなくてはなりません。
前に・・・。
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2008年05月12日
自己確信(1301)
「自己確信」とは、「自分のやっていることを心底納得する」ことです。
これができないと、ちょっとしたことで「心が揺らぎ」ます。
しかし、この「自己確信」を揺らがせるものは多いですね。
「自己確信」できない人は、やはり自分の目標を達成できない「不安」で焦っています。
「結果」を求める気持ちが強いと、「自己確信」には至りません。
「スローライフ」のことを書いたときにも言いましたが、「過程」を楽しむ感覚が大きくなければ「自己確信」するのは難しいと思います。
逆に、これさえあれば、必ず強くなるし、人生は豊かになります。
そのことを頭で理解はしていても、「心の底」から思うことは難しいということですね。
私の仕事は、そうした「自己確信」に至るような「ものの考え方」を身につけさせることです。
スポーツでは、「不安」や「迷い」、「葛藤」があって当たり前です。
それを親やコーチが「子どもために」と言いながら振り払ってしまうことも多いと思います。
それでも、「不安」はなくなりません。
それを自分の力で、自分の「信念の力」で乗り越えるしかないと思います。
迷いなさい、泣きなさい、悩みなさい、それが「力」になります。
スポーツの本当の素晴らしさは「そこ」にあります。
それが「本当の力」、「自己確信の力」です。
多くの子ども達が、苦しさの中からその力をつけてくれると良いと思います。
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2008年05月10日
宣言する(1299)
試合に負ける原因は3つあります。技術、体力、メンタルです。
技術的な問題は練習をすれば克服できるかもしれません。
体力的な問題はトレーニングをすれば解決するかもしれません。
しかし、メンタルの問題はどう対応し、解決したら良いのかなかなか分かりません。
メンタルの問題でも技術的な問題や体力的な問題と一緒で、練習やトレーニングが必要であることは変わりありません。
ただメンタルの問題は、周りの環境や性格によって対処する方法が違うので、「この方法で良い」ということがはっきりと分からないことが多いのです。
だから、自分でいろいろと解決法を見つけていこうとする意志や努力がとても大切です。
メンタルトレーニングの目的は「物の考え方」を変えることです。
目的は「試合中にキレたりしない」ということかと思っているかもしれませんが、ただ「キレない」だけでもだめなのです。
試合中に起こる様々なストレスに対して対応する「考え方」を学び、「気持ちの動揺を少なくする」ということが大切です。
そうした「考え方」をきちんと持つことができるように、「自分はこう戦う」と自分自身に「宣言」しなくてはなりません。
例えば、「しっかりとラリーをしてミスをすぐせずオープンコートを狙って積極的に打ってチャンスを確実に決める」というようにです。
そして、「これが私のしたい戦い方です。」と力強く宣言してください。
「一番変えないといけないのはミスをしないということだ。ミスが早いとオープンコートを狙ったり積極的に攻撃するところまでいかないからだ。」
と自分の課題を明確にして、それを強く意識しながら繰り返し練習しなければなりません。
「テニス(スポーツ)で一番大切なものは?」と聞かれた時、「気持ち(メンタル)」と答える人は多いと思います。
でも一大切なことは「思考力」と「想像力」です。
よく考えて「こういう戦い方をするんだ」と強く思うことが何よりも大切です
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2008年05月08日
通販番組(1297)
みなさんの中には知らない人も多いかと思いますが、実は私は「通販」の番組に出演しています。
出演はしているのですが、まだ自分の出演した番組を見たことはありませんでした。
深夜に放送される番組なので、なかなか見る機会はないですね。
それが昨日の深夜に仕事をしていて、ちょっと休憩がてらにテレビをつけてみると、偶然その番組をやっていました。
今回の放送は、ちょっとだけ出演でしたが、30分の番組でずっと出っぱなしというのもあって、そちらも見てみたいですね。
今までに収録した商品は、「ウォーキングシューズ」、「EMS運動器」、「K-1サウナスーツ」などです。
収録そのものは大変に楽しく、アドリブ満載で進行するので取り立てて緊張することもなく、活舌の悪さも気にならないように収録されいきます。
しかし、カメラだけが回っていて、その前で一人で決められたセリフを言うのは大変に難しいものです。
今回見た番組では、その苦手バージョンのものだったのでちょっと恥ずかしい気持ちになりました。
そんなことを毎日のようにやっている役者さんの大変さが身にしみてわかりますね。
でも、人に何かを教えるという立場にある人間として、できるだけ多くの経験をすることは大変大切だと考えています。
教えるということは画一的な理論だけでは通用しませんし、実践的な経験が伴ってはじめて効力を持つものです。
ある「企画力」ついて書かれた本の中には、「経験を伴わない言葉は軽い」と書いてあります。
その通りだと思いますね。
私たちは言葉で思いや技術を伝えることが多いものです。
その言葉が、実際の経験から導き出されたものである方がやはり説得力も高いし、伝える方も自然と力が入りますね。
「経験は力なり」を信じ、これからもいろいろなことに積極的にcチャレンジしていこうと思います。
ちなみに通販の番組は、結構頻繁に放送されているようですので、みなさんも気が向いたら見てくださいね。
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2008年05月06日
夢中になる(1295)
今日はゴールデンウィーク最後の休みという事で、家族サービスとして「潮干狩り」に行ってきました。
正直、貝を採るために渋滞が予測される中をわざわざ出かけるのは面倒に思いましたが、なかなか家族で出かけることが少ないので、ここはカミさんの意見を素直に聞くことにしました。
案の定、道は大変混んでいて、もうそれだけで結構疲労感がありましたので、貝を採る元気はなかったですね。
それでも子どもたちやカミさんに急かされて採り始めてみると、これが面白い!
アサリなんて適当にすくえば採れるものとばかり思っていましたが、「馬鹿貝」と言われる食用に適さない貝ばかりが採れて、なかなか良好なアサリにはたどり着きません。
ちょっとばかり侮っていましたね。
そこで、気合いを入れなおして採り始めると、何となくアサリの多そうな所をかぎ分けることができ、気がつくと網袋いっぱいのアサリをゲットしていました。
「夢中」になっていたので時間の経過は全く気になりませんでしたが、その間の時間は2時間くらいでしょうか。
休憩もせず、もちろん飲み食いもせず、ただひたすらにアサリを採り続けていました。
さすがに最後の方は腰が痛くて、背伸びをしながらあたりを見回してみると、結構広い範囲を掘った形跡を目にして、自分ながらの集中力にちょっと感心します。
きっと質の良い練習というのは「こんな感じ」の気持ちや集中力を持って練習できている時のことを言うんだろうな、などと考えていました。
それくらい「夢中」になって練習している時は、時間が経つのも忘れるし、疲労感もなく、すべてのショットに対する集中力を欠くことはないはずです。
試合の時のような緊張感の中にあって、「夢中」になる感覚に入り込むことを「ゾーンに入る」と表現したりします。
そういう意味では、今日の私はまさに「ゾーン」に入っていたということです。
たかが潮干狩りと思うなかれ。
こういう時にでも、自分の持つ集中力を発揮できるように訓練できている人間が強くなっていきます。
やはり常日頃の練習と訓練のみが「強さ」を引き出すんですね。
それを忘れないように練習に取り組んでほしいと思います。
ちなみに「潮干狩り」はとても良い訓練だと思いますよ。
みなさんもいかがですか?
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2008年05月04日
規則(1293)
コミュニケーションをとるには「規則」が必要です。
新しく入ってきた寮生達も入寮して1か月が経ち、ある程度生活に慣れてきたと思います。
新しく生活をはじめて、一番大変なのはこの「規則」を守る、ということが「習慣化」されることです。
実は何も難しいことではないのですが、今までやってこなかったことを「習慣化」させることは結構大変です。
例えば就寝時間についても、自宅での生活では仮に親から強制されても守られることは少ないはずです。
特に中学生や高校生ともなれば寝床に携帯を持ち込んで、なんてことは頻繁にありますよね。
しかし、寮での生活ではそうはいきません。
誰かがそれを守らなければ、早く眠りたい子がいる場合にはその子の生活のリズムを壊します。
何度か続けば、不満は募りますね。
そのような時に、きちんと「規則を守る」ことができていれば決まった時間以降は間違いなくゆっくりと寝ることができます。
こうした些細なことが円滑なコミュニケーションにつながっていくことは忘れないでほしいと思います。
今年の4月から始まった大学での講義でも同じです。
教える側の教師と、それを聞く側の学生とのコミュニケーションは円滑に授業を進めていくためには大変重要です。
そのために必要なのが「規則」なのです。
私の講義では、前にも書きましたが、明確な規則があります。
遅刻は特別なことがある時以外は認めない。
飲食、携帯使用の禁止、ノートは必須。
サングラスなどの着用はしない。
などです。
別に取り立てて厳しい規則ということではなく、講義という「場」を作るために当たり前の「規則」です。
その他にもより良い「場」を作るために必要であると思うことについては、それを学生にきちんと伝えるようにしています。
でも、それが「習慣化」していない学生にとっては「うっとうしい規則」かもしれませんね。
しかし、それをちゃんと守ってもらうことで「コミュニケーション」は格段に良くなるはずです。
それがどうしても受け入れられない学生には、講義を受講しないという「選択の自由」はあります。
でも私にはその選択がない以上、やはりある程度の「規則」に従って行動できるようにすることが大切だと思います。
それと「規則」というと「自分の自由を奪うもの」であると考えるよりも、それによって「人間関係をうまく構築するためのツール」であると考えた方がスマートなような気がします。
そのためには日頃から、「それ」に縛られないようにすることを意識しながら、自分である程度の「規則」を決めて行動することを心掛けたいですね。
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2008年05月03日
親知らず(1292)
昨日、「親知らず」を抜きました。
私は顎が大きい方なので、4本ともしっかりと生えているのですが、そのうちの1本が虫歯になりまして、やむなく抜くことになりました。
相当な痛みを覚悟していましたが、麻酔の技術が発達したのか、まったく痛みはありません。
麻酔の注射にしてもちょっぴりチクッとするだけでほとんど痛くはありません。
問題は歯を抜いた後ですね。
いつまでもしびれが残っていて違和感があることと、血の味がしてなんとも気分の悪いものです。
「親知らず」をちょっと調べてみると、
最もおそく生える、四枚の奥歯。知恵歯。
とあります。
最もおそく生える、四枚の奥歯。には何も特別な思いは生じませんが、「知恵歯」にはちょっとひっかかります。
なんで、「知恵歯」なんでしょう?
この4本の歯が生えていると、「知恵」が生まれやすいということでしょうか。
それとも「知恵」が身に付く年齢なると生えてくるからなのでしょうか。
どちらにしても、「親知らず」が生えてくる頃の年齢、つまりは二十歳ごろにはある程度の「知恵」を身につけていたいということですね。
私は「親知らず」を1本抜きましたが、その分だけ「知恵」がなくなってしまうというのは困ります。
「その分だけさらに努力しなさい!」という教訓にすれば良いのかなと思います。
どちらにしても虫歯になると大変困る歯であることは間違いないので、みなさんも虫歯にならないようにちゃんと歯磨きしてくださいね。
抜糸は来週の水曜日らしいです。
それまでは少しおしゃべりを控えめにして、大人しくしていようと思います。
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2008年05月01日
言葉の力(1200)
遊び半分に自分の名前で検索していたら、
http://www.meigennavi.net/word/020/020625.htm
に自分の書いた文章が、「名言」として掲載されているのを発見してびっくりしました。
何だかちょっと照れくさいですね。
言葉には「力」があります。
言葉によって勇気をもらったり、前向きな気持ちになったり、人生を左右することもあるかも知れません。
「座右の銘」とはいつも意識して行動をコントロールする「力を持った言葉」と言うことができるかもしれません。
私もそんな言葉といくつか出会いました。
もちろん、難しそうな本やテレビ番組にだけそうした言葉が存在するわけではありません。
マンガの中のセリフにも心を動かされる言葉に巡り合うことがあります。
私の愛読する「週間少年マガジン」には、「はじめの一歩」や「ゴッドハンド輝」など、実に素晴らしいマンガが連載されています。
毎回感動し、涙することも多いものです。
(「はじめの一歩」から―対戦前に弱気になっている後輩の学を一歩が元気づけるシーン)
学 「み~~~~んな
ボクが敗けると思っているんだろうな」
「くそ~~~」
一歩「周りがどう思うといいじゃない」
「大事なのはそれじゃないよ」
「キミはどう思っているの?」
学 「か・・・・勝ちますよ」
「ボクが!絶対に!!」
一歩「それが大事だと思うよ」
「自分のコトをどれだけ信じられるかが!」
「不安はしかたがない」
「試合前はあの鷹村さんだって少なからずあると思う」
「だから練習するんだ
少しでも自分のコトを信じられるように」
「走って サンドバッグ叩いて
勝てるかもしれない 勝てるだろうって」
「少しずつ自分を信じられるようになって」
「そして―」
「敗けるはずがない!
というところまで
身体(カラダ)と精神(こころ)を
作り込んでいくんだ」
学 「・・・・確かに
敗けると思ってリングに上がったら
絶対に勝てない」
一歩「ボクは 会長にそう叩き込まれたよ」
学 「ありがとうございます 先輩・・・・」
「胸にきた!
周りの意見や過去の結果なんて気にしない」
「自分を信じるんだ-自分を!!」
どうですか。絵を載せられないのが残念でたまりませんが、どんな素晴らしいメンタルトレーニングの本よりも心に響きます。
まさに「胸にきた!」という感じです(これは理屈ではなく、ハートに響いたという意味で使っています)。
また、「身体と精神を作り込んでいく」という表現にはアスリートとしての真髄がみえます。
そして、このときの物語はそれだけではなく、一歩が力強い言葉を吐いた後に、
一歩「い いやまあ 偉そうなコトを言っちゃったけど」
「それが理想というか・・・・」
「ボ ボクにとって
この世で一番信用できないのは
自分自身というか・・・・」
と、自分を信じられない自分がいることを素直に告白するのです。
自分を信じられない、自分の弱さを十分に自覚している、そういう人間が努力をする、そのことをこのマンガは教えてくれます。
こうした言葉に巡り合う経験を通して、自分なりの哲学のようなものが作られ、「自分の言葉」として成長していくのだと思います。
自分の言葉がどれくらいの人に影響を与えるのかは分かりませんが、素直に「自分の言葉」を伝えていこうと思います。
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2008年04月30日
プロの言葉(1199)
プロの言葉は、それが直接人生と直結しているだけに深みがあります。
特に苦しみの中にありながら、自分のプロしてのプライドで乗り越えようとする言葉に心が揺さぶられます。
柔道:野村
************************************
納得のいく勝負がしたい
努力した分だけ成果が出るかどうかはわからないけれど、だからこそその世界にいたいと思う
戦い続けてきた人間が求めるものはそこしかないのかもしれない
野球:清原
************************************
自分自身が納得できるところまで
いいピッチャーとの対決をお客さんが喜んでくれるようなプレーをしたい
苦しみながらも素振りをしながら頑張っている僕に神様がちょっと微笑んでくれたかな
自分が納得できるスイングをすることだけを心がけた。
他人ではない、自分自身の納得のためにもがき苦しむ姿が本当のプロの姿なのかもしれません。
プロというのは揺れない心を持っているというのではないと思います。
揺れて、迷って、焦って、苦しんで、泣いて、それでもその世界にとどまることを決意し、少しでも前に進もうとすることをやめない忍耐力が支えだと思います。
昨日の授業で、
「コーチの資質として必要なものの一つに『忍耐力』がありますが、いろいろなことに耐える力が付いてくると、『冷静な対応力』が身についてきます。この力が多くの人の能力を引き出す源になります。」
ということを言いました。
自分自身の「忍耐力」には、まだまだ納得いかないことも多いですが、自分自身の納得のためにこれからも少しづつ進んでいこうと思います。
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2008年04月24日
大学講義(1193)
先々週から大学での講義が始まりました。
ある大学で「コーチング論」なるものを教えています。
昨年オファーがあった時には、もう大学での教員をやるつもりはなかったので一度は断りましたが、紹介していただいた先生には昔お世話になったこともあり、また専門科目の授業なので自分自身の勉強にもなるかなと思いなおして講義を担当することにしました。
取り立てて緊張などはありませんでしたが、10数年ぶりに教壇に立つのでちょっと戸惑いはありました。
まあ、一番の戸惑いは学生の風貌ですね。
「コーチング論」という講義科目なので、当然スポーツの指導者を目指すような学生が受講するのだろうと考えていましたが、金髪に、いっぱいピアスの学生もいてちょっとびっくりです。
経営学部のスポーツマネージメントコースの講義科目なので、体育系の学生ばかりでないことは分かっていましたが、この学生たちが「コーチング論」を学んでどうするのかな、という疑問は大きかったですね。
最初の講義は、まずは「観察」から始めようと思いました。
よく観てみると、携帯を触りっぱなし、平気で飲食物を机に置き、キティーちゃんのスリッパにスウェットで平気、ノートをとる気は全くなし、と講義が成り立つのかどうかは微妙というか、ほとんどむつかしいだろうと思いました。
こういう姿勢で講義を聴くことを許してきた教員にも問題はあるかと思いますが、今時の学生はこんな風なんだろうな、と認識を新たにしたという次第です。
そこで、少なくとも講義を聴く、ということは聴く側と教える側の相互の理解に基づいて「契約」として成り立つものだということを理解してもらおうと思いました。
私の授業では、携帯は禁止、居眠りも認めない、毎回のレポート、遅刻は何かしらの理由があっても10分まで、ノートの提出を求める、テストは結構むつかしい、という私なりの講義の流儀のようなものをきちんと話をしました。
別に特別なことを求めるのではなく、最低のマナーとして守ってもらいたいことを挙げてみただけです。
その話を聞いた上で、受講を希望する人だけに聞いてほしいということを求めました。
相互の契約なので、受講を希望する場合は、全力で私の持っている知識や経験を伝える努力をするが、そうでなければ受講をする必要は全くない、ということも伝えました。
そもそも、単位取得のためだけに受講するという行為は、無駄な時間を過ごすだけだと強く主張しました。
自分が学びたい講義だけを真剣に聞くことが人生には役立ち、もっと言えば大学に興味がなければ辞めることも決断しなければならない、とも言いました。
ちょっと言いすぎかなとも思いましたが、それぐらいの自己主張もできなければ、「コーチング論」など学んでも意味がないと思います。
多くの学生は理解してくれたように思います。
2回目の授業では、レポートもきちんと書かれており、携帯の使用も認められませんでした。
何よりも、レポートに「コーチという立場で人に何かを教えることに対して大いに興味がある」ことが書かれていてうれしく思いましたね。
また、「コーチングでもっとも必要なことは何か?」というレポートの題目に対して、多くの学生が「コミュニケーション」であると答えていることに強く興味を覚え、そういうことを求める人が多いのかもしれないと思いました。
現代は人と人との「コミュニケーション」がとりにくくなっていると言われます。
安易に携帯やメールで連絡をとれることが大きな要因であるとは思いますが、そんな世の中にあって、強く人とのつながりを求めているのではないかと思います。
講義でも、学生と「コミュニケーション」をとることがもっとも大切なことになります。
それが「コーチング」と深く結び付いているので、どうすれば良いのかをよく考えて伝えていけたらいいなあと思います。
今は昨日行った講義での学生のレポートを楽しく読んでいます。
風貌は?ですが、結構熱いハートを持ってる学生とともに有意義な講義にしていこうと思います。
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2008年04月23日
人間としての強さ(1192)
私には何人か好きなアスリートやコーチ、指導者がいます。
そのうちのひとりであるロッテのボビー・バレンタイン監督がある番組でインタビューを受けていたので興味深く見ていました。
彼の持っている雰囲気や選手に対する振る舞いなどがとても好きです。
単に明るいとか、やさしそうだとかいうのではなく、強い信念に支えられていることが嫌味なく感じられる「人間としての強さ」を持っているからだと思います。
私の周りにもこのような雰囲気を持った指導者がいます。
彼らと話をしていると何となく気分が良くなってくるものです。
その時、私は、素直に「まいったな」とただただ感服し、そしてその「才能」を羨望しながら、こういう「人間性」を身に付けるように努力しなければならないと思ったりします。
その番組の中でボビー・バレンタイン監督は、
「コミュニケーションを取るために大切なことは見ることです。口で伝えることはそれほど重要ではありません。選手が私の伝えたいことを実行できているか、しようとしているかを見ることが何よりも大切です。これを英語では、『Inspecting what we expect.』 と言います。」
と言っていました。
「見(観)ること」の重要性は多くの指導者は知っています。
たくさんの練習や試合を見て、振る舞いを見て、言動を見て、やっと少しその選手のことがわかります。
でも、それをさらりと言ってのけることができて、それを多くの人が納得するにはやはり指導者の「人間性」によるところが大きいですね。
指導者としての資質は、指導の知識や、単なる経験だけではなく、「人間としての強さ」をどれだけ持てるかです。
練習やトレーニングの成果が現れるかどうかは、選手が一生懸命に取り組むかどうかにかかっています。
その「一生懸命さ」を引き出すには、指導者との信頼関係がとても大切です。
その信頼関係は、指導者の「人間としての強さ」によることをいつも肝に銘じておこうと思います。
まだまだ思い知らされることが多くて、自分の才能のなさに嫌になってしまいますが、近づく努力だけは続けていこうと思います。
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2008年04月22日
自分の弱さを認める(1191)
3大会連続のオリンピック出場を決めた北島選手が、何年か前の日本選手権で日本人選手に負けたことがありました。
その時、「いやあ、金メダルを汚しちゃいましたかねえ」とコーチが言うほど「ひどい」レースだったに違いありません。
しかし、北島選手が凄いのはここからです。
その後の2つのレースできっちりと優勝したからではありません。
ひとつは「日本人相手だからなめてました」と、素直に「自分が集中してレースに臨まなかったこと」を「認めた」ことです。
中途半端に強い選手は、コンディションがどうのとか、フォームがどうのとか、言い訳ばかりで「ちゃんとやれなかった」ことを素直に認めようとはしません。
その心の奥底には、「ちゃんとやれば俺は強いんだぞ!」という半端な自信がある一方で、「ちょっとやばいかもしれない」という大きな不安があるので、いろいろなことを言って「自分自身をごまかそう」と懸命なのです。
だから、多くの人が納得してくれるだろう理由をもっともらしくつけなくてはならないので、コメントもはっきりしません。
その点は、さすがは世界チャンピオン、頂点に立った人間でも、ちゃんと「人間としての弱さ」があることをはっきりと述べることができる、そこが偉いと思います。
でも、本当に凄いのはこの後です。
「康介は、こういうときにほんとうに謙虚になるんですよね。もう『コーチにすべて任せます』っていう感じで、すべてを預けてくる。なかなかこういうふうに謙虚にはなれないですね。でも、そういう中に『王者の風格』のようなものを感じるんです。それが康介の本当の強さだと思います。」
と言っている。これは本当に凄いことだ。
ちょっと強くなると、「自分ひとりで戦える」と勘違いする選手が多い中、「自分には弱いところがある、だからすべてを任せるので一緒に戦ってほしい」と、「謙虚な気持ち」で「自分自身の弱さを見せる」ことができる選手は「本当の強さ」を身に付けていきます。
じつはこれが、つまり、この「謙虚な気持ち」が「強さ」を身につけるため、壁を突き破るための「キーワード」になるのですが、それを本当の意味で理解するのは難しいですね。
人生でも同じかな。
「謙虚な気持ち」が薄い人は、「強い生き方」ができないと思います。
忘れないでほしいと思います。
つまらない(?)練習やトレーニングを「謙虚」に、そして真剣に取り組むことができる選手だけが「本当の強さ」を身につけていく、ということを・・・。
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2008年04月20日
謙虚であることの強さ(1189)
ゴルフでは、注目のルーキーが首位を守り大いに注目を集めています。
これだけ注目される中で、首位に立っただけではなく、それを守るというのは快挙だと思います。
それだけの力があるということには違いありませんが、テレビで放送されるインタビューやトレーニングの様子を見ていると、「謙虚であることの強さ」を感じずにはいられません。
あるテレビ局のアナウンサーも「この選手の強さは謙虚であることにあると思いますね。」と感想を述べていました。
ある程度の成果を上げてくると、人間はだんだんと「謙虚さ」を失っていくものです。
そうした性情に流されることなく、「謙虚な姿勢」を貫くことはそれだけ難しいというとです。
全国選抜高校野球を制覇した愛工大名電高校ナインにも同じように「謙虚であることの強さ」を感じたことがあります。
その時、こんなふうに書いています。
***************************************
悲願の全国優勝を果たした愛工大名電高校であるが、巨人の工藤やマリナーズのイチローのような傑出した力を持った選手がいるわけではない(少なくとも現段階ではね)。
なのにこれほどの素晴らしい成果を上げることができたのは、「謙虚であること」に尽きると思う。
「おい、甲子園はどうだった?」
と聞いてみても、
「楽しかったっす」、
「観客が多くてめちゃ気持ち良かったっす」、
「勝てると思わなかったので、びっくりしています」、
「自分たちの力以上のものが出せました」
と、なにひとつ気負ったところのない、昨年準優勝したときと(まったく)同じような「謙虚な」コメントばかりが返ってくる。
昨年同じ選抜高校野球で準優勝し、秋の神宮大会でも2年連続で決勝に進み、優勝候補に挙げられていたので、
「優勝できる自信?あったに決まってるでしょ」
「甲子園?楽勝っすよ」
ぐらいの生意気な言葉が聞かれてもよさそうであるが、ん~、ほんとに無いねえ。
スポーツで強い奴は、自己中心的な奴も多く、どちらかというと近づきにくい雰囲気を持っていたりするのだが、どうも頂点に立つ「本当の強さ」とはちょっと違うような気もしてきた。
***************************************
こうした「姿勢」で何かに打ち込むことが「本当の強さ」を生み出すことになるのかな、と強く思います。
将棋の羽生善治が、一時の勢いを失って無冠になってから這い上がってくるきっかけも、かつての名人たちが謙虚に努力を続ける姿を見たからだそうです。
自分の才能を磨くことだけを求め、何が足りないのかを謙虚に認め、それを埋めるべく純粋に努力する、そのことの大切さに気づいたと言いきっています。
プライドを持つことは大切であるが、捨てるべきプライドは捨て、「謙虚に」強さを求める選手にだけ、「本当の強さ」が降臨することを忘れてはならないと思います。
自分自身にも・・・言い聞かせます。
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2008年04月19日
ビデオ(1188)
ちょっと遅くなりましたが、ホームページに春合宿の時に撮影したビデオをアップしました。
今回の春合宿は参加人数も多く、すべての選手を撮影できなかったので一部の選手の分だけになります。
今回、撮影できなかった選手はごめんなさい!次回を楽しみにしてくださいね。
ビデオを撮影してチェックするのは、技術的なことだけではありません。
プレー中の態度や振る舞いなどの雰囲気をチェックするのに使うこともあります。
自分がどんなふうにプレーしているのかをよく知らない人がいます。
技術的なことでは、動きやフォームを意識することができる人でも、プレー中、特にゲーム中の「振る舞い」について意識しない人は多いものです。
ミスをした時にどんな対応をしているのか、勝っている時と負けている時でどれほど態度や行動に違いがあるのか、を客観的に知ることは意識を変えるのに大変有効です。
インプレーだけではなく、構えに入る前やポイント後の行動が大切です。
インプレー以外の「振る舞い」が「強さ」を決めると言っても良いと思います。
・構えの雰囲気はどうか
・ミスをした後の振る舞いはどうか
・次のポイントに入る時の雰囲気はどうか
歩き方やちょっとしたしぐさやポーズをよく観察してください。
自分の様子をよく観て、「強さ」を感じられるかどうかを判断してください。
それを強い選手の「振る舞い」と比較してください。
選手のプレーを追いながら撮影するのは大変難しいもので、うまく撮れていないことの方が多いですが、何となく雰囲気はつかめるのではないかと思います。
合宿前や合宿中のミーティングでは、
「構え」
「表情」
について説明し、マッチ練習の意義について話をしました。
そのことをきちんと理解はしていても、それを行動として表現することは難しいかもしれません。
そんな時に、ビデオを見て自分のプレーを反省し、「こういうプレーをするんだ!」と強く意識できればそれが「強さ」のきっかけになるかもしれません。
ビデを撮るのは大変なことなので、なかなか機会はありませんが、強さを身につけるきっかけになるようにうまくビデを活用していこうと思います。
「強そうに見える」選手、は「本当に強い」というのはかなり当たっています。
そんな選手に成長してほしいと思います。
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2008年04月17日
トライ(1186)
「トライ」するということを忘れていたり、思い違いをしていると感じることがあります。
このあいだマッチ練習を行いましたが、春の合宿でテーマとして挙げた「トライ」を感じる試合はありませんでした。
ちょっと寂しい気持ちになりましたね。
そして、「トライ」の意味をも一度深く考え、るきっかけになりました。
「トライ」は、ただやみくもに「今までと違うことにチャレンジする」ということとは違います。
辞書を引いてみると、
努力する
やってみる、成功をめざしていろいろやってみる
最善を尽くす
ためす、 ためしにやってみる
当たってみる
などの意味があります。
その中にある「成功をめざして」、「最善を尽くす」という言葉が一番「ぐっ」ときますね。
エドハルミの「ぐぅ~」とは違います(笑)。
そこには考えに考え抜いて、「これならいける!」と感じたことを、「勇気をもって行動に移す」ということを示しているように思います。
ということは、何かしら「不安」のようなものを抱え、躊躇する気持ちを振り払って前に進もうとする力、それが「トライ」だと思うのです。
「当たって砕けろ!」は勇気を示す言葉のように思いますが、決してそうであってはならないと思います。
勝つために、強くなるために「最善を尽くす」という「心が欠けている」ように感じるからです。
何かに「トライ」するということは「怖い」に決まっています。
そうでないものには、「トライ」する意義はあまり大きくはありません。
そうしたものを振り払っても「これをするんだ!」という「強い意志に支えられた行動力」、それが「トライ」だと思います。
そうした思いを持って子どもたちにはテニスをやってほしい、そんな願いを持って伝えていこうと思います。
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2008年04月15日
伝わらない(1184)
子どもたちに「理解してほしいこと」をうまく伝えることは難しいものです。
理解する言葉が難しいとか、間違って理解するということもあると思いますが、一番の問題は「理解しようとする気持ちが薄い」ということです。
大切なポイントを説明するときは気持も高まっています。
それを「理解していないこと」が分かると感情的になることもあります。
もちろん、人間のコミュニケーションには誤解のほうが多い、ということも分かっています。
しかし、何よりも「真剣に聞いていないのではないのか」という思いに心が揺らぎます。
「忘れている」は、「理解していない」と同じことです。
「忘れない」ように何度も何度も伝えていかなくてはなりませんね。
「忍耐力」のいる仕事です。
「人間関係のしきたり」という本にはこう書いてあります。
***********************************
「なぜ、わかってくれないんだ!」という言葉を口にする人間が、いかに説得に無知であるかが分かる。
人を説得したいのであれば、その人の前でこの言葉だけは言ってはならない。
それは敗北宣言に等しい。
***********************************
この言葉をぐっと噛みしめます。
そして、明日からも忍耐強く伝えていかなくてはならない、と強く決意します。
多くの子どもたちが「理解してくれること」を願って・・・。
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2008年04月14日
発見する「問い」(1183)
あるテレビ番組で、ある人が言った「勉強して(本を読んで)発見するのは「答え」ではなく「問い」である」、という言葉が心に残っています。
最近は本を読むペースは落ちてきましたが、できるだけ時間を見つけて読むようにはしています。
こうして本を読むことを「勉強」というのかどうかはわかりませんが、何かしらの知識を得ようとする意欲は持ち続けていなくてはならないと思います。
よく、「本を読んで課題が解決した」とか「問題点が明確に整理できた」ということが言われます。
もちろん、そういうことはありますが、
「ここはどうなっているんだろう」
「こういう場合はどうなるんだろう」
「こうすれば次はどうすればいいんだろう」
という「問い」は次々と生まれてきます。
それを解決するためにまた本を読み、よく考えるという循環がとても大切なような気がします。
どんな仕事でも困難はあります。
それをうまく解決し、次のステップに進むためには、これで良しとするよりも、「次はどうするんだ」という「問い」をいつでも自分に問いかけるようにしたいですね。
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2008年04月12日
オープンであること(1181)
私のクラブでは多くの他のクラブの選手を受け入れています。
自分のクラブの選手と対戦するかもしれない、クラブの選手の練習時間が少なくなる、ということを考えて消極的になるところも多いかもしれません。
しかし、今まで練習をしたことのない選手とのなんとも言えない「緊張感のある練習」はとても良い刺激になります。
そして、多くの選手を受け入れてきた、という実績や評価は必ず広がっていくものです。
その「広がり」がより多くの素晴らしい選手との出会いや指導につながっていくことで、クラブの子どもたちにとってとても有意義な環境作りになると考えます。
自分のクラブの所属ではない、近藤大生プロや中村藍子プロ、高岸知代プロもそうした「広がり」の中から知り合うことができました。
このことは私やクラブにとって大きな財産ですね。
自分のクラブの選手には強くなってほしい、心からそう願っています。
そのためにはできるだけ広い視野でものを考え、大きなネットワークを作り、それがより良い刺激や環境作りにつながっていくように努力していくことがコーチの仕事だと考えています。
そうした「オープン」なものの考え方は、きっとより良い環境を作ることになる、その信念を持って活動しています。
これからも多くの選手を受け入れていきます。
そうした選手にとっても大いなる刺激となるようなクラブ作り、アカデミー作りが私の生涯の仕事です。
がんばります!
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2008年04月11日
ハンディを与えない(1180)
春休みが始まってからの走行距離が1000kmを超えました。
浜名湖まで2往復した以外はこれといって長距離を運転したわけではなく、一般道を走ってこの距離は結構なものだと思いますね。
毎日続いた朝練も終わり、通常の生活が戻りつつありますが、明日からはインターハイ予選が始まります。
昨日は2週間ぶりに自宅で泊まりました(?)が、ゆっくりはしていられないですね。
インターハイ予選を戦う選手も、この夏に向けての飛躍を願う選手も、毎日の積み重ねが大事なので、高い目標意識を持って練習してほしいと思います。
この春の大会の総括についてはちょっと前に触れましたが、まだまだ「力が足りない」、というところです。
特に試合において、相手に「ハンディを与える」ような試合が多いのが気になります。
もし、サービスは1本、30ハンディで同等の力を持った選手と戦うとして、勝つ確率はどれくらいあるでしょうか?
それはほとんど「ゼロ」に近い、というよりも「ゼロ」です。
しかし、そんな試合をすることはたくさんあります。
この春の大会でもいくつかそういう試合を見ました。
自分の3回のサービスゲームで7回もダブルフォールトをする選手
後半の勝負所で、11ポイントのうち1本しかファーストサービスが入らず、4回ダブルフォールトをする選手
果たして、このような試合をしていて勝つことができるのでしょうか。
もちろん、子どもたちは負けたくないと思って一生懸命に戦っています。
しかし、「勝つために」は勝つための「選択」をしなくてはなりません。
ぎりぎりの勝負で、「相手にハンディを与え」ていては勝てません。
大切なポイントで、ファーストサービスを入れられなかったり、ダブルフォールトを繰り返す選手では勝てないのです。
「戦う」ということは、自分有利な状況に相手を追い込むことにほかなりません。
そのためには絶対に「相手にハンディを与えない」、そういう試合をしなくてはなならないのです。
まずはサービスを確実に入れることから始めてください。
サービスは最もメンタルが影響し、試合の動向を左右する大切なショットです。
全身全霊を込めて、「絶対に入るサービス」を練習してください。
その自信がつくだけで、競った試合でも自分自身にかけるプレッシャーは小さくなります。
当然、その分だけ相手はプレッシャーを受けることになります。
それでやっとイーブンで戦える、そう考えてください。
ストロークのミスは、相手のショットが鋭ければやむをえないことも多いので気持も切り替えやすいものですが、サービスはすべて自分の責任です。
だからこそプレッシャーが大きくかかり、ミスが重く影響します。
そんな時に「相手にハンディを与えない」ようにしっかりとサービスを入れてリズムを作り、自分のペースで試合を運ぶことができるようになってほしいと思います。
夏に向けての一番の課題は「これ」です。
最も高い集中力を持って取り組んでほしいと思います。
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2008年04月08日
チャンスはピンチ(1177)
チャンスだと思うと、力が入りすぎてミスショットをしたり、イージーボールになって相手に簡単にポイントされることはよくあります。
そうすると、一気に相手のペースになり、簡単に逆転負けを許すこともあります。
チャンスボールには、大きな「わな」が潜んでいることを覚えてください。
ポイントが取れて当たり前だと思う気持ちがミスショットを誘うのです。
ポイントを失うと、動揺して不安や恐怖は増大することは分かっています。
また、リードされたり、ピンチのときには、あせりやあがり、びびり(最近では“チキる”という言葉が使われます)などのマイナスの感情が起きます。
そのような時は、自分が劣勢に追い込まれているので、マイナスの感情が起こることは理解できます。
しかし、マッチポイントやゲームポイントのように、自分がリードしている場面でも同じような心理状態になり、自分のテニスを見失ってポイントを奪われ、悔しい逆転負けをしてしまうことは少し不思議な感じもします。
なぜ、チャンスであせったり、びびってしまうのでしょうか。
子供たちに試合後に感想を聞いてみると、意外とリードされているときにびびることは少ないといいます。
どうしてもこのポイントが「欲しい」と思うときに、緊張が襲うのです。
そうすると、頭がまっしろになり、何をして良いのかわからないまま、相手のミスを待つだけの消極的なテニスに変貌し、攻撃されてポイントを失っていきます。
まさに、「チャンスはピンチ」なのです。
チャンスで緊張してしまう原因を探っていくと、
●このポイントを取れば勝てるが、取られると負けてしまうと考えて、積極的に攻めることが怖くなって気持ちが引く
●この試合に勝つと、シードがついて次の試合で楽に勝つことができるなどの欲望に意識が向いて、ボールを打つことに集中できない。勝手に勝ったと錯覚する
●以前にも同じような場面でポイントを取られて負けたことがイメージに浮かび、緊張が高くなる
などの原因が挙げられます。
このような気持ちは、ほとんどすべての選手が経験してきているのではないでしょうか。
このような気持ちになったときはどのように対処すればよいのでしょう。
まずは、チャンスはピンチであることをしっかりと自覚することからはじめましょう。
チャンスボールという言葉は、自分で作り出している幻影のようなものです。
チャンスボールは「チャンス」ではなく、大きな「ピンチ」であり、今まで以上の強い気持ちで、「勇気をもって」打たなければならないと、強く自分に言い聞かせてください。
そして、強い選手はポイントがほしいときに勇気を持って攻撃するが、弱い選手は守ることを記憶して、試合に臨むことです。
そのような自覚が持てれば、きっとチャンスは本当のチャンスになるはずです。
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2008年04月06日
ステップ(1175)
今年の春もほとんどの大会が終了し、新学期が始まった学校もあります。
大会を振り返ってみると、多くの子どもたちの頑張りを感じることができたものの、目覚ましい成果を残すことができたというわけではありません。
テニスは難しいスポーツで、なかなか上達しないスポーツのひとつです。
しかし、たとえ成果が目に見える形で現れなかったとしても、一生懸命に練習している成果は「エネルギー」として蓄積されているのです。
スポーツの上達は階段のステップにたとえられることがあります。
階段を上がるためには、力を入れて足を上げ、次のステップに上げた足で踏ん張って体を引き上げます。
この中で一番大切なポイントは、足に力を入れることです。
細かく動きを見てみると、力を入れている段階では足が動くことはありません。
筋肉に十分な力が入り、それが骨に伝わり、地面をける力になって動き始めます。
このような段階がスポーツの上達にもあるということで、多くの子どもたちは「力を入れている」という段階にあると言えます。
もちろん、そこから実際に動いて踏み出すためにはさらには足だけの力ではなく、背筋や全身の力をうまく使って体を引き上げます。
たくさん「エネルギー」がいるわけですね。
必要な「エネルギー」は、練習することでしか生まれません。
そして、コーチの仕事は、子どもたちがどの状態にいるのかをきちんと把握することです。
ステップを上がってちょっと力を抜いている時なのか、まさに今上がっている最中なのか、次のステップに向けて力を入れ始めているのか、を見定めて的確にアドバイスをするのが仕事です。
何年も真剣に仕事をしてくると、その状態が分かるようになってきます。
分かるというよりも「感じられる」といった方が良いかもしれませんね。
子どもたち自身にはよくわからないので、きちんと言葉にして伝えていこうと思います。
新学期が始まって、心新たに新しい学校に通う子も多いと思います。
そのようなフレッシュな気持ちを持って、ステップを駆け上がることができればいいなあと思います。
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2008年04月04日
下手になる?(1173)
たくさん練習していても、「自分が下手になったなあ」と感じることはあります。
この間もクラブで子どもたちの声に耳を傾けていると、
「私、下手になった」
「前よりうまく打てんようになった」
というような声が聞こえてきました。
教えてもらっているコーチの前で「下手になった」はないだろう、と思いましたが、そう感じることやそういう時期があることは知っているので、「まあ、それも仕方ないかな」と思います。
そう感じるのには、大きく分けて2つの理由があります。
ひとつは、新しい技術の習得にチャレンジしていて「今まで通りに打てない」ということです。
このことは、うまくなるためには避けては通れないので、ここはぐっと我慢をして通り抜けてほしいですね。
そういう時期はフラストレーションも溜まることがありますが、その技術が身につけば強くなるという目標がはっきりしているので、うまく打てなくても前向きな言動や行動が見られます。
元気に励ましてあげたいですね。
もうひとつの理由はちょっと厄介です。
それは「過去と比較する」というクセのようなものです。
「今まで負けたことない子に負けた。」
「前は楽勝だったのにめっちゃ苦戦した。」
「東海大会でベスト8だったのに予選で負けた。」
これらはすべて「過去との比較」で、自分を「評価」しています。
そういう「評価」がすべてだと思い込むと、自分の力量を正しく「評価」できなくなります。
「過去」にとらわれていると、すべてのことがつまらなくなってきます。
他の子もみんな必死に練習しています。
成長期なので、体も大きく、強くなってきます。
その「当たり前のこと」に気づき、自分のすべきことにきちんと目を向けたほうがいいですね。
きっと、またテニスが楽しくなってきます。
夢も大きく広がりますよ。
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2008年04月02日
棚から下ろす(1171)
よく自分のことを「棚に上げて」人のことを批判する人がいます。
その批判はあながち間違っていない、と思うことも多いですが、そう批判する行動をその人自身がうまくとれていない時は、「共感」は生まれず、何となく「滑稽」に感じるものです。
最近の子どもたちは「コミュニケーションの力」が足りないと感じています。
何でも携帯やメールで、ということが問題のひとつだということはそれなりに納得できますが、「他人の行動から学ぶ姿勢」というものが弱いからではないのかなと思っています。
自分にとって良くないと思う行動をみると、ちょっとイラッとして、その感情が表情に出たりします。
その感情を浄化するために批判めいたことを言ってみたり、友達にメールで報告したりしますね。
これはこれで、メンタル的には問題の少ない行動ですが、大切なのは、「はて、そう言ってはいるけれど、自分はどうなんだろう?」と振り返ってみることです。
もし、自分がそういう行動をとってしまうことが多いのであれば、意識して改善するように努めたほうが良いと思います。
「自分を棚に上げて批判する」よりも「棚から下ろしてよく考えてみる」ことは大切な習慣です。
私自身ができているかどうかはなかなか評価しにくいですが、人の行動を批判するときは、とりあえず自分の行動を省みるということをやろうとはしています。
自己中心的なふるまいをする人は、間違いなくそういう「ものの考え方」が身についていない人だと思いますが、そういう人は「それに気付かない」のがやっかいですね。
棚に上げてばかりいると、そのうち棚がいっぱいになって落ちてくるかもしれませんね。
そうならないように時々「棚から下ろす」ことが大切です。
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2008年03月31日
結婚記念日(1169)
今日は21回目の「結婚記念日」です。
記念日だからといって、特に何かするわけではありませんが、結婚してから今までのことを少しは振り返ったり、話をして懐かしんだりはします。
幸いなことに(?)、結婚してケンカらしいケンカをしたことがありません。
カミさんが忍耐強いのか、大人なのか、私のわがままにもあまり嫌な顔をしないで了解してくれます。
寮を作ってから、家で過ごす時間が減ったことに関しては、多少不満もあるようですが、「単身赴任のつもり」でいるそうです。
夫婦円満の秘訣、というほどのことはありませんが、心がけていることは、「干渉」し過ぎないということです。
相手のすることをきちんと認めて、その行動を応援する気持ちになることですね。
私は基本的にカミさんが「したい!」ということに対して、反対したことはありません。
「どうしてそうしたいのか」ということについても、あまり深くは関心を持ちません。
チームを引いて海外に遠征に出かけることや、学会の事務局の仕事を引き受けるなど、大変そうな仕事で、家庭に少なからず影響しそうなことであっても、本人が「したい!」と思っていることは最大限に尊重し、その上であまり深く「干渉」したり、強く「関心」を持つことはありません。
テニスの指導でも同じですね。
子どもたちは、試合では「負けたくない」と思って一生懸命に戦っています。
周りからみていると、「こうした方が良い」とか、「何でこういふうにできないんだろう」とか、「何でこんなところでミスをするんだろう」とか、と勝手に思いますが、なかなかうまくいかないのがスポーツです。
日ごろ一生懸命に練習していても、試合で結果が出ないことなどしょっちゅうあります。
それを感情的に指摘し、激怒し、一方的になじるような光景も良く見られます。
強すぎる「関心」や深すぎる「干渉」に至っている場合にはより感情的になり、感情的な接し方は、必ず「反発」や「反感」などの感情を蜂起させます。
これが、夫婦の関係であれば、「ケンカの種」になるわけですね。
スポーツの指導者も、もちろん思うような結果が得られなかったり、持っている力を発揮できない試合を見ると、怒ったり、落ち込んだりして、感情的な態度をとることもあるでしょう。
でも、それは大きな「勘違い」であり、自分本位の「身勝手な考え」である場合は多いものです。
だから、(プロの指導者は)それをぐっと堪えて、冷静に状況を分析し、次の機会にはできるだけそうならないようにするために「どうしたら良いのかというアドバイス」をおくることに徹しようとします。
それがスポーツの指導者にとって最も必要な考え方であり、資質であると思います。
そういう訓練をずっと続けてきたので、なんとなく夫婦の間でも、そういう「ものの考え方」で接するようになっていたのかもしれません。
それが円満に夫婦生活を続けてくることができた一番大きな要因であると考えています。
これから先に人生で、何があるのか分かりませんが、できるだけ今の「ものの考え方」を崩さないように、いつまでも仲の良い夫婦でありたいと思います。
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2008年03月29日
夢を買う(1167)
東海毎日ジュニアも2日目を迎え、全カテゴリーのダブルスが行われました。
14歳以下男子ダブルスで和典が優勝、慶太郎が準優勝、14歳以下女子ダブルスでゆり子と更紗が準優勝、南奈がベスト4、12歳以下男子ダブルスで開が準優勝、と素晴らしい成績を残してくれました。
今日は、18歳以下と16歳以下のシングルスと14歳以下のシングルス準決勝、決勝、12歳以下の3位決定戦が行われます。
出場する、貴大、航、和潤、綾、晃子、彩莉、咲季、和典、大貴には精一杯の頑張りを期待したいですね。
大会では多くのコーチを話をする機会があり、情報交換をしたり、近況を聞いたりするのはとても大切な有意義な時間です。
会場でいろいろなクラブのコーチと話をしていて、「寮の生活はどうですか?」と聞かれることが多くなってきました。
実は、寮というか、宿泊施設の必要性はみんな感じています。
それは、できるだけ多くの時間を子どもたちに提供したいという思いからではないでしょうか。
練習の時間、生活の時間、それらすべてをテニスにかけることができる環境を作るためにはそれ以外の方法があまりないからですね。
でも、実際に作るとなるとたくさんの問題があります。
一番大きな問題は「お金」の問題ですね。
とても大きな買い物になります。
アパートを借りるという手もありますが、子どもたちが生活するためには近隣との関係にできるだけ気を使わなくても良い方が望ましいはずです。
そうなると、家を買うか建てるかという選択しかありません。
私は家を買いましたが、もちろん、躊躇する気持ちはありました。
何日も考えましたが、「これ以外にはない!」という強い気持ちを持って決断しました。
そして、こう言い聞かせました。
買い物は、「夢」を買うことでもあります。
どんな小さな買い物でも、そこにはうれしい気持ちや夢がかなったような喜びがあります。
そう、私はとても大きな「夢を買った」ということです。
借金を負うことにためらう気持ちはわかりますが、その分だけ「夢」にかける気持ちも大きくなります。
私は20年のローンを組んで家を購入しましたが、20年分もの「夢を買うことができた」という満足感の方が大きいですね。
20年後、借金を払い終わったときには、この寮はどんなふうになっているのかと、思いを馳せるとわくわくしてきます。
どんな子どもたちが生活しているのか、どんな子がここを巣立っていったのか、たくさんの歴史が刻まれているはずです。
そんな「夢」をみるために、私は寮を作りました。
それは、どんな大きな問題もクリアにしてしまうとても大きな力を持っています。
「寮の生活はどうですか?」
「夢のある素敵な生活ですよ。」
そう・・・答えます。
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2008年03月28日
記録更新?(1166)
今日から東海毎日ジュニアが始まりました。
総勢23名の選手が出場するので、佐藤コーチと二人で下のコートと上のコートに分かれて観ても、一日中選手がコートに入りっぱなしで、ゆっくりと昼食をとる時間もありません。
これは指導する者にとってはうれしい悲鳴には違いありませんが、試合は真剣に観るので大変疲れますね。
なかなか全国大会への道は厳しいものがあることを痛感させられたり、子どもたちの成長や可能性を確認できたりと、やはり試合を観ることは大変重要な仕事だと思います。
朝練から始まって、一日中の試合観戦が終わっても夕方からはレッスンがあります。
ハードなスケジュールですが、こうしたことの積み重ねが「強いチーム」を作っていくので、気合いを入れて向かいます。
爆睡する子どもたちを乗せてクラブに着き、コートに行ってみるとちょっとびっくりの光景でした。
いるわ、いるわ、子どもたちがうじゃうじゃとコートに群がっています(こんな表現がぴったりです)。
少し遅れてきた子を入れて、なんと総勢で51名の子どもたちが練習に来ていました。
2日前の朝練にきた40名を超える子どもたちを見た時もちょっとびっくりでしたが、それを超える子どもたちが練習している様は壮観ですね。
実は、さらに少し遅れてくる予定の子どももいたので、過去の最高練習同時参加記録の54名を超えるのではないかと密かに期待していましたが、残念ながら試合での疲労のためお休みで、記録更新はなりませんでした。
それでも、これだけ多くの子どもたちが集まって練習するようなクラブになってきたのかと、感慨深いものもあり、とても嬉しく思います。
子どもたちにとって、このクラブ、このチームにどんな「魅力」があるのかは分かりませんが、大勢の子どもたちが集まってくるだけのものが「何かしらある」ことを誇りにも思います。
これからも、より「魅力」あるチームに磨き上げるべく努力せねばならないと決意を新たにする次第です。
さすがに疲れますね。
今日は夢を見ることもなく爆睡できそうです。
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2008年03月26日
間をおく(1164)
リズムやテンポを崩さずに、自分のペースで試合を行うことで勝つチャンスは大きく広がります。
しかし、相手からプレッシャーを受けたり、緊張したりするとリズムやテンポが乱れます。
そんなときに、よく「間をとれ」とか「間をおけ」とアドバイスを受けることがあります。
この場合の「間」とは、「時間的な間」のことを指し、少し時間をおいて呼吸を整えたり、集中力を高めるために時間を使うことを意味しています。
それ以外にも、「間」は大変重要な意味をもちます。
伝統の武道から学ぶべき点を探してみましょう。
剣道は、日本古来の伝統武道です。
現代は、スポーツ化したといわれることもありますが、その中には何百年と脈々と受け継がれた戦法や戦術があります。
そのような剣道において、「間」は最も大切な戦術として認識されています。
剣聖と謳われる宮本武蔵は、「間を知り、外すことが勝利することの基本である。」としました。
これをスポーツ全般に当てはめることは難しいですが、タイミングをはずすという言葉が適しているのかもしれません。
また、「間合い」という言葉もあります。
相手と対峙したときの両者の状態を表す言葉です。
攻撃や防御のリズムとテンポとして捉えることができます。
相手の隙を突き、集中力が不十分な状態で攻撃を仕掛けることができるように、相手の心理を洞察する「心理的な間」のことをいう場合もあります。
このように「間」を知り、「間」を自分が有利に試合を進めることができるように最大限利用することが勝つためには必要です。
しかし、相手もできるだけ自分の「間」で試合を運ぼうと必死になるので、プレッシャーをかけてきます。
プレッシャーを受けると、多くの場合リズムやテンポは速くなります。
どうしてでしょうか。
自分のリズムを乱されると人間は不快感を持ちます。
できるだけ早くそのような不快な状態から抜け出したいために行動が早くなるのです。
特にポイントを失ったときには、不安や緊張は大きくなります。
その状況から早く抜け出したい気持ちが強くなればなるほど行動は早くなります。
また、相手の高いレベルの闘争心や冷静な集中力を感じると、その不安や緊張はさらに大きくなり、自分のリズムやテンポを乱していきます。
そのようなこころの状態を「あせり」とか「混乱」、[パニック]という言葉で表現します。
そのような状態がよくないことは誰でも理解していますが、そのときは「感情のほうが強い」ので冷静な判断は狂っています。
では、そういう状態に追い込まれそうになったときはどのように対処したら良いでしょうか。
最も良い方法が「間をおく」ことなのです。
気持ちを整理できないままでプレーに入ると、全ての行動のリズムを崩して、再び同じような失点を繰り返すことは多いものです。
同じミスを何度も繰り返すと「パニック」になって、自分本来のプレーを継続することは難しくなります。
そのようなときは「間をおく」ことによって、こころの状態に目を向けるのです。
そうすることで、その時点で自分がしなければならない行動が冷静に判断でき、同じミスを繰り返す確率は低くなるはずです。
また、相手の集中力の持続を阻止する効果も期待できます。
ポイントを取ったことで高揚しているだけで、早く次のポイントを取りたいと焦るような選手であれば、「間をおく」ことで焦りを誘い、相手のリズムを崩す効果は高くなります。
しかし、ここで注意しなければいけないのは、「間をおく」ことは、あくまでも「自分のため」にするということです。
よく、相手をじらすように間をとる場面を見かけますが、相手の行動に目を向けているうちは、本当のメンタルタフネスを手に入れることはできません。
相手のこころの状態を乱すことよりも、自分のこころの状態を最適にするために最大の努力を払うことが何よりも大切です。
そして、自分のこころの状態が整理され、最適な状態を作り出すことができたら、その状態を「構え」によって表現することがとても重要なことなのです。
最適なこころの状態とは、興奮しすぎる(あがり)のでもなく、冷めすぎている(さがり)のでもなく、「中庸(ちゅうよう)」という、ちょうどバランスのとれている状態のことです(スポーツによって、そのバランス点は若干違います)。
そのためにも、自分が最も心地よく行うことができる行動のリズムをつかんで、そのリズムやテンポを変えないで試合に臨むことができるように訓練することです。
こころの状態が最適であれば、相手はプレッシャーを受けて、同じように打っているつもりでも、自分のリズムが崩されてうまくショットを返せなくなってしまうのです。
ボールを打ち合うことだけに目を向けるのではなく、最適な状態で戦うことができるように、試合中の行動すべてをコントロールすることができるようになれば必ず強くなれます。
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2008年03月25日
良い表情で戦う(1163)
試合に勝つためには、できるだけ「弱みを見せないこと」が大切だということを書きました。
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自分が弱み見せることで、相手はその分だけ強くなると考えれば、嫌な気持ちや不安があったとしても、ぐっと我慢して平気な顔をしている方がいいです。
そういう行動を繰り返していると、どんな状況でも平然としていられるような精神力が身に付いてきます。
大切なのは、常日頃からそう心がけて、行動をコントロールしようとすることです。
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こうした訓練を続けていると、自然と「良い表情」で戦うことができるようになってきます。
「良い表情」とは、どのような「表情」のことを言うのでしょうか。
「目は口ほどにものを言う」といわれます。
スポーツの場面では、練習中や試合中に「表情を変えるな」という指示が与えられる場合も多くあります。
このことは、「表情」には意味があり、それがプレーに影響するものであることを示しています。
しかし、意外と自分の「表情」の変化が相手に有利な条件を与えていることに気づいていない場合や、気づいていても実行することを訓練していないために、十分に遂行することができない人は多いのではないでしょうか。
テニスコートの上で、自分の感情、特に自信喪失や不安の感情を相手に隠しておくことは大変重要なことです(「テニスメンタル必勝法」より)。
私は、「表情」の中でも特に「目の表情」を大切にするように指導しています。
相手のほうを怒りに満ちた目で突き刺すように見るのでもなく、不安げにきょろきょろするのでもなく、自分が最も集中した「良い目」で相手を見ることです。
動物は、相手と対峙したとき、その「表情」、特に「目の表情」で自分との力の優劣を判断し、自分が不利だと感じると戦わずして退散していきます。
人間も、動物と同じように「表情」によって相手の状態を無意識のうちに探っています。
相手に無意識のうちにプレッシャーを与えることができる「表情」は、試合を有利に進めるためにはとても大切な要因です。
そして、そのような「表情」はトレーニングによって培うことができることを覚えておいてください。
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2008年03月24日
新入生(1162)
昨日から新入生が寮での生活を始めました。
今回、新たに入寮したのは新中学一年生の二人です。
まだ小学校を卒業したばかりなので初々しい(?)ですが、これからいろいろなことを覚えてたくましく成長してほしいと思います。
寮での生活は、初めのうちは目新しいことが多く新鮮で、親元から離れたという開放感もあって楽しく生活できますが、毎日の生活となると苦しいことも多くなります。
一番大切なのは、きちんと「生活の管理」をすることです。
寮での生活は、自分の家にいる時のように、何でも親がやってくれて、わがまま放題、好き放題やってきたようにはいきません。
私はいつも「ここは君たちの家ではない、人の家に住まわせてもらっているという緊張感と感謝の気持ちを持って生活しなさい」と言います。
リラックスして生活することは大切ですが、それをルーズな感覚と取り違えて、自分の思うように好き勝手に行動するようなっては困ります。
なので、細かいルールを取り決め、それを必ず守るように厳しく指導しています。
まずは自分の「生活管理」をお互いがきちんとすること、これができるようになるまで訓練が必要ですね。
また、他人同士が生活するので複雑な人間関係が構築されていくものです。
それをうまく、交通誘導よろしく、円滑に行くようにコントロールするのが私の役目ではありますが、それぞれの子どもたちがお互いに気配りできるように成長することが何よりも大切です。
寮では、その「コミュニケーションの力」を少しでも培うことができるための訓練として携帯電話の使用を制限しています。
基本的に、練習が始まって、翌日学校に行くまでの間は携帯電話の使用はできません(学校では使っても良い、ということではありませんが・・・・・)。
寮にいる時に、話もしないでひたすらに携帯でメール交換しているなんていう状況は、共同生活を送るためにも、「コミュニケーションの力」を高めるためにも望ましくないと考えるからです。
きちんと「自分の言葉で話し」、「他人に対する気遣い」と「気配り」を学び、「状況を判断」して、「自分の行動をコントロール」できる、寮は、そんな「学びの場」であってほしいと思います。
もちろん、それ以外にも辛いことや苦しいことも多いですが、それを乗り越えていくのは、やはり「テニス対する情熱」です。
「それ」さえあれば、すべてうまく行きます。
今回新しく入寮した子どもたちも、すでに生活している子どもたちも、その情熱を高く持ち、大きく成長してくれることを願っています。
そして、寮で生活したことがこれからの人生に大きなエネルギーを与えるものであってほしいと思います。
がんばれ!新入生!
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2008年03月22日
「弱い」ということ(1160)
ブルネイの遠征からただ今戻りました。
今回の遠征は、関西空港発着なので、関西空港についてから車を運転して帰名したのでちょっとしんどかったですね。
子どもたちは・・・・・もちろん、爆睡です。
まあ、今回の遠征は、毎日降られる雨と宗教上のイベントなどが重なってうまく日程を消化できず、コンディションを管理するのが大変だったので、ちょっと疲労もあります。
少しゆっくりさせてあげたいところですが、大切な試合が続くので、ここは気合を根性で頑張ってほしいところです。
もちろん、私も休みません。
気合いでこのコラムをアップしたら、練習に行きますよ。
さて、今回の遠征を通して思うことは、まだまだ「弱い」ということです。
克服しなければならない大きな「弱点」が多いということでもあります。
ここで思い浮かぶのは、やはり「何が何でも」という強い「思い」です。
シンガポールから子どもたちを引率してきたコーチと話をしました。
多くの国では、インターハイや全日本ジュニアのような大会はありません。
ITFの大会がメインであり、それ以外に目標とする試合もほとんどないので、みんな必死になってポイントを取りにきます。
もちろん、そのために他の国の大会に参加するのが「当たり前」です。
そういうことが「基準」になっていると、「強さ」は生まれやすいのかな、と思います。
日本の子どもたちも一生懸命に練習しているし、強くなるための環境を作るために多くの人が頑張っていることは知っています。
しかし、「基準」が違うと、「目標」があいまいになって、限られた世界での結果にとらわれてしまい、その持てる力を十分に引き出せないではないかと思うのです。
子どもたちのそんな「意識」をうまく変えていくこと、そのためにこれからも海外にチャレンジしたいと思っています。
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2008年03月21日
「課題」を強く「意識」する(1159)
遠征では、自分の「課題」を強く「意識」できることが多いものです。
少ない人数で長い時間一緒にいるので、よりはっきりと「課題」を確認できます。
そうした「課題」を確認したならば、あとはそれを克服するために「どれだけのことができるか」にかかってきます。
それはまさに「自分の意志の強さ」がはかられることでもありますね。
より強く「意識」できていないと、長い時間をかけて取り組むことはできません。
それを「弱い」といいます。
「強く」なるには、「弱い」自分を知って、それに負けないように頑張るしかないですね。
この遠征でも「課題」は確認できました。
*****「自己中心的な感覚を変えること」
自分のプレーがうまくいかない時に、簡単に破綻するプレーヤーは強くなりません。
そこを激しい気合と気迫で自分を駆り立て、ぐっと我慢強くプレーすることができるようになってほしいと思います。
そういう選手は、「人のためにプレーする」という意識を持って練習するといいと思います。
自分が、自分がという意識が強く、自分勝手な練習をする人は、すべてがうまくいかないと我慢なりません。
そういう人は、練習する相手の選手が試合のためにレシーブからのポイント練習をしたい時に、ダブルフォールトを繰り返します。
大切なポイントでダブルフォールトから崩れることも多いですね。
そうならないために相手の練習になるように細心の注意を払って練習することにトライすることはとても良い訓練になります。
*****「気持ちの強さを表現する-狙って打つ意識を高める」
相手と戦うためには「気持ちの強さ」を「表現」できなくてはなりません。
そのためには「弱音をはかない」ように訓練することは大切ですが、「狙って打つ意識」を高めることは効果的です。
強く「狙って打つ」ことを繰り返して練習することで、試合での「状況判断」がうまくできるようになってきます。
「何も考えられない」、「何をしたら良いのか分からない」ような試合が多い人は、この「狙って打つ意識」の低い人です。
「狙って打つ」ということに対する強い「意識」は、「絶対に負けない」という強い「思い」からしか生まれません。
その「思い」を強く持つことができれば、自然と「それ」を「表現」するようになってきます。
そうした「意識」がしっかりと身につけば、ロブやアングルショットなどを駆使して、簡単に相手に攻撃されない粘り強い返球を生み、チャンスで思い切ったショットが打てることにつながってきます。
*****「粘り強さを磨く」
気持ちの「強さ」をプレーや試合中の言動で「表現」することはとても大切です。
しかし、それがある程度できている選手であっても、大切なポイントになると必ずと言ってよいほどミスをしてしまう選手がいます。
苦労して苦労して追いついても、大切なポイントで簡単にミスして相手にポイントを与えてしまうので、なかなか自分のペースで試合を行うことができません。
こういう選手は、「粘り強さ」を磨くべきです。
少しペースを落としてでも、どんなボールでも返球する訓練が必要です。
クリーンなエースでポイントを取ることに執着してはいけません。
相手が焦れてミスをしてくれるようなプレーができるといいですね。
こういうプレーを心掛けていると、「プレッシャーに強く」なってきます。
「プレッシャーに弱い」選手は何としても高めていきたい能力だと思います。
「課題」を整理することは難しいことではありません。
それを強く「意識」して、克服のために長い時間をかけて取り組む「意志」を持ち続けることが難しいのです。
その「意志」の高い人を「強い」と言います。
それを忘れないでほしいと思います。
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2008年03月20日
教えることをあきらめない(1158)
大会で思うような成績を残せないと、「あんなに教えたのに」とか「なんで教えたことができないんだ」という思いに駆られることがあります。
特に試合に向けていろいろなことを話し、きちんと理解してくれたであろうと思っていることが、まったくできなくなってしまった試合を見ると気持ちは落ち込み、やる気、教える気はなくなります。
子どもたちは精一杯のプレーをしているのでしょうが、そういう試合を見るとやはり感情的なってしまうこともあります。
そんな時は、できるだけ怒りをぶつけないようにぐっと堪えていることあるので、無表情にもなったりします。
それでも、何とか気持ちを振り絞って(こういう表現がぴったりです)子どもたちに話をします。
そして、自分の指導力と向き合い、その力のなさを嘆きつつ、絶対に「教えることはあきらめない」と自分自身に言い聞かせます。
プロの指導者とはそういう「考え方」と「忍耐力」を持っているものだ、という「理念」があるからです。
何度も何度もあきらめかけます。
子どもたちがテニスに対する情熱を失くし、やめていくことは仕方のないことです。
でも、指導者は絶対に「教えること」を「あきらめて」はいけません。
子どもたちよりもはるかに強い「信念」と「忍耐力」を持ってこれからも教え続けます。
その「思い」は決して萎えることはない、という確信が私にはあります。
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2008年03月19日
真剣勝負(1157)
何が何でも勝ちたい、という雰囲気を感じられる選手でなければ戦えません。
今から「戦いの場」に臨む者は、心静かなれど、死する覚悟を持って臨むという武士の魂を感じる、というほど大げさなものではないかもしれませんが、「それ」を感じることのできない練習や試合を見ても心は揺れ動かされません。
その「準備」の大切さを説いてきました。
武士は、「真剣勝負」においては、戦いの前の準備や心のコントロールがいかに大切なのかを何度となく学ぶものです。
「不安」はなくならないと書きました。
それを打ち消すためにがむしゃらに練習する、というのはひとつの方法だと思います。
がむしゃらに、ひたむきに、何が何でもという気持ちで練習に打ち込むことができなくては「戦う意味」はないとも言えます。
しかし、本当に大切なのは、結果にとらわれない(武士においてはたとえ死であっても)「心の在り様」を学ぶことです。
そういう「考え方」や「思い」を持って戦える選手に成長してほしいと思って教えています。
なかなかに難しい仕事ですね。
でも、私は子どもたちの「真剣勝負」が見たい、そう願ってこの仕事を続けています。
ITFブルネイ大会
綾 1-6 3-6 台湾
綾・晃子 6-1 6-0 タイ
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2008年03月18日
不安の力(1156)
どんなに練習しても「不安」がなくなることはありません。
逆に「こんなに練習したのに勝てなかったらどうしよう」と「不安」は大きくなるかもしれません。
その「不安」をなくそうとたくさん練習することが大切なのではなくて、「不安」があること、足りないことがあることを「納得」して、「自己確信」できることが何よりも大切です。
フレンチオープンに添田選手のサポートに行った時、雨が降って練習コートが確保できずにアップだけで試合に臨んだことがあります。
それも対戦相手は最近売り出し中の、全豪オープン準優勝のトゥンガ選手でした。
練習コートの割り当てはあったのですが、一般選手に優先的に割り当てられることになり、戸惑いと不満もありましたが、その練習コートに入ってきたのはアガシ選手でしたので、笠原コーチと二人で、「まあ、これはしょうがないか」という感じでしたね。
それで仕方なく、アガシ選手の練習を横目で見ながらコート脇でアップを始めました。
フレンチオープンという大舞台であり、本当はしっかりと練習して試合に入りたかったところですが、添田選手の「表情」や「雰囲気」は、その状況を「納得」して、今自分に出来ることをやりきることに集中できていたように感じました。
アップをサポートするほうも自然と集中力が高まってきました。
人を引き込む力というのはこういうことを言うんですね。
試合に入ってもその「雰囲気」が壊れることはなく、前回大会では力の差を見せ付けられて敗れた選手、それも前年のオレンジボールチャンピオンに雪辱を果たしたのです。
もちろん、「不安」はあったと思います。
でも、それを「自己確信」に変えることができた、ということですね。
試合で力を発揮するためには、この「力」が必要です。
そのためには、いつでも自分のやっていることに「納得」できるように精一杯がんばる、ということですね。
それしか「道」はありません。
「ITFブルネイ大会」本日の結果
綾 6-1 6-2 ベトナム
優 0-6 1-6 ベトナム
晃子 2-6 1-6 オーストリア
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2008年03月17日
共同という意識(1155)
今回の大会は宿泊などを大会側が用意してくれています。
ぎりぎりの予算で遠征を行っているので、こうしたサポートは大変うれしいですね。
しかし、大会側が用意してくれる施設なのでそれほど立派なホテルというわけにはいきません。
私に用意してくれた部屋は、大きめの部屋を真ん中で薄い板で区切っているだけなので、隣の部屋の話し声などはよく通ります。
なので、できるだけ迷惑がかからないように、戸の開け閉めや話し声などを控えめにするようにしています。
しかし、隣の部屋のプレーヤーはそうした配慮がありません。
朝早くに練習があるので早めに休もうと思っても、遅くまで大きな声で話をしたり、何度も扉の開け閉めを行うので、そのたびに目が覚めてします。
翌日は何となく一日けだるさが残ります。
このような「自己中心的」なものの考え方や振る舞いは良好なコミュニケーションの大きな障害になるので意識してコントロールしなければなりませんね。
そのためには、「共同という意識」を持つことです。
「共同」とは、共に同じ考えを持つ、ということです。
相手の立場になって、どんな風に思っているだろうか、どう感じているだろうかを「思いを馳せる気持ち」がなくてはなりません。
そうした意識を持って、生活をしていくと、思いやりの気持ちが育まれ、気遣いを学ぶ場になっていきます。
私が求めるのは、寮での共同生活が、こうした「訓練の場」になっていくことです。
まだまだ「自己中心的な考え」に支配され、「自分だけが」という思いが強くあります。
自分には関係ないからいいや、という排他的なものの考え方が自分自身に通用しているうちは、決して「訓練の場」になってはいきません。
訓練はつらいとか、苦しいとか、面倒だとかいう思いに支配されやすいものです。
それを乗り越えて、自分を高めることができる場になってくれば良いと思います。
そして、それが今夜の隣人たちに育まれていることを望みます。
大会も全員が本戦からの出場になり、明日から試合が始まります。
体調もなんとか暑さに慣れ、調子も上がってきているようです。
自分の持てる力を十分に発揮してほしいですね。
暑さに負けず、精一杯応援します。
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2008年03月16日
弱音をはかない(1154)
「相手に弱みを見せない」、ということを試合で実践するためには、「弱音をはかない」という、習慣が身についていなくてはなりません。
今回の遠征の練習で、弱音を吐き続けた選手を叱責しました。
春とはいえ、まだ肌寒い日本から赤道直下の国に試合をしに来たのですから、暑いことや日に焼けることなどは覚悟の上、なはずです。
しかし、「弱音をはかない」という習慣が身についていないので、ちょっとしたことで弱音を口にし、ショットなどがうまくいかないことに対する言い訳に利用します。
こういう気持ちで練習していると、いざ試合で厳しい状況になった時、弱気な自分に引き込まれてうまくいかなることが多くなります。
そこで「踏ん張る」ことが出来るかどうかは、いつもそういう気持ち、「弱音をはかない」自分を持っているかどうかによるのです。
だから、出来るだけ厳しい状況の試合を経験できるように海外に遠征にでます。
強くなるというよりも、強い気持ちを持つことができるように、そうしたことが当たり前になるように訓練する場として遠征に出ます。
そのことは辛抱強く教えていかなくてはならないですね。
子どもたちは毎日が学習であり、訓練です。
それをサポートするのがコーチの仕事ですね。
うだるような暑さに「弱音をはかない」ように精一杯がんば
っていこうと思います。
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2008年03月15日
レポート(1153)
前回のジャーナルで、「きちんと記憶してもらいたいことについては、やはりきちんと記録することが効果的だ。」と書きました。
簡単そうに見えて、なかなか難しいことです。
でも、たとえ稚拙な文章であっても、ちゃんと「書く」ということを繰り返し行っているうちに、その「書く」ということで自分の考え方が整理できたり、強くなるためのヒントが見つかったりします。
そういう「効果」を知っているので、試合や合宿などの後は、必ず「レポート」を書いてもらっています。
たくさんの子どもたちを教えているので、それを読むのも大変ですが、いろいろな思いが書かれていて、少しでも子どもたちの心に触れることができることをうれしく思います。
今日は、子どもたちから送ってもらった先日行った合宿の「レポート」を公開したいと思います。
少し手直ししましたが、子どもたちが何を学び、何を感じているのかを探る手が掛かりになると思います。
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今回は今までの合宿とは少し内容が異なり、マッチ練習を中心とした合宿でした。
3日間で20セット以上のマッチを行いました。
予想した以上のマッチ数でしたが、どの試合も自分なりには集中して出来たと思います。
今回の合宿におけるマッチ練習の目的は「集中力」、「判断力」、「決断力」をつけることで、試合形式の練習の中で何かを変えるためにトライする事でした。
合宿の1日目は午前2試合、午後4試合を行いましたが、自分なりに納得するボールが打てて、思うように試合を進める事が出来ました。
「ここはファーストを思い切り打って、フォアで攻めていこう」と決めて攻撃するなど、この合宿の目的であるトライする事が出来ました。
しかし、1日目はショットの調子が良く、自分の考えたような展開で試合を組み立てることができましたが、2日目はあまり上手く出来ませんでした。
ミーティングで「マッチ練習は試合の練習をするため」であり、試合で変わる事(トライする事)の出来ない選手は強くなれないという話を聞きましたが、2日目はまさに「試合の練習」が出来ていなかったと思います。
ミスをする度に(ファーストサービスのフォールトでも)「あーもうっ」と言って自分のテンションを下げてしまい、トライしようとは思っても結果的にいつもとあまり変わりのないマッチをしてしまったように感じました。
ミスをした後は「あーもうっ」と悔やむのではなく、「次にどうしたらいいのかを考える(Think next)」という事が大事だという話を聞きましたが、この日の試合は変なプライド(過去の調子良かった自分と比べる)を持ったままでマッチをしていたのでそういう場面が多く、気持ちのこもった良い試合ができなかったと反省しました。
3日目のマッチ練習の時にはミスをした後に気持ちを切り替えて、「構え」、「間をとる、「表情に注意して戦う」ということを意識して、試合を行うことが出来ました。
そうすると、偶然に入ったボールがエースになった時でもテンションを上げる事が出来て、とても良い雰囲気と高い集中力を持って試合に臨むことができます。
とても大切なことを学んだと思います。
最終日に行ったあるマッチで、1セット目を全く何もできないまま、ほとんどのボールを決められて1-6で落としてしまう試合がありました。
2セット目、このままではいけないといけないと思い、必死にラリーをつなぐことだけに集中しました。
忍耐強いプレーを続けているうちに相手も焦りからミスが出るようになってきて、だんだんと自分のペースで試合を運ぶことができるようになってきました。
そこからはより積極的なプレーを心掛け、大きくリードを奪うことができたので、もっと早くそういう展開に持ち込むことができるように気持ちを切り替えたり、状況を判断する能力が必要だと感じます。
これは私が一番足りない力なので、このようなマッチ練習を通してトライし、力をつけていきたいと思います。
今回の合宿でたくさん試合をしてわかった自分の課題は、まず「サーブの威力が弱くリターンで追い込まれてしまう」という事です。
コーチにも言われましたが、打つときに体を大きく曲げて打ってしまっているので回転のかかったサーブ(特にセカンドサーブ)が打てません。
ちゃんと自分の課題を明確にして、試合の時に思い切ったショットを打って修正していかなくてはなりません。
練習ではもちろん高い意識を持って練習しますが、試合の時の緊張感から元のフォームに戻ってしまわないように心がけてプレーしたいと思います。
ほかの課題としては、やはり自分のバックハンドが弱いという事です。
マッチ練習の時には、ほとんどの人にバックハンドを狙われ、切り返しも上手くいかず、コントロールも悪く、相手に簡単に優位に立たれてしまうケースがよくありました。
今は矯正をしている最中なのでうまくいかないことも多いですが、クロスに狙った通りに切り返しが出来るようにすることを目標にがんばって練習したいと思います。
メンタル面では、ミスショットなどで一旦テンションが下がってしまうとなかなか上げる事が出来ないことが一番大きな問題だと強く感じています。
ミーティングで言われたように、「構え」をしっかりとして、「間をとって」気持ちを整理し、「良い表情」で戦うことを行動目標として練習していかなくてはならないと思います。
今までマッチ練習が正直そこまで好きではありませんでしたが、今回の合宿で「トライ」する事の大切さが理解でき、もっとマッチ練習がしたいと気持ちが高まってきました。
この気持ちを忘れないように、高い目標意識を持って練習をしていこうと思います。
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まだレポートを提出していない選手は、このレポートを参考にして、自分の考えや感想をできるだけ素直に書くようにしてください。
きっと、強くなるための「何か」が見つかると思います。
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2008年03月13日
相手に弱みを見せるな!(1151)
常に「次」を考えることは、相手に「弱み」を見せないということにもつながっていきます。
風の強い日に「あ~、風はやだなあ」と考えてしまう選手と、「この風をどう利用して打ったらうまくいくかな」と考える選手では、試合が始まる前から随分と大きな差があります。
嘆いても状況が変わるわけではないので、いかにその状況でベストを尽くすかを考える方が良いに決まっています。
まあ、そうは言っても嫌な気持ちはなかなか払拭できないものなので厄介ですね。
それでも、少なくとも相手にはそうした「弱みを見せない」ように心がけるべきです。
私は、相手の消極的な発言や行動をみると、「これで勝てるな」と自信がわいてきたものです。
自分が弱み見せることで、相手はその分だけ強くなると考えれば、嫌な気持ちや不安があったとしても、ぐっと我慢して平気な顔をしている方がいいです。
そういう行動を繰り返していると、どんな状況でも平然としていられるような精神力が身に付いてきます。
大切なのは、常日頃からそう心がけて、行動をコントロールしようとすることです。
そういう「行動目標」をきちんと設定して、実践することです。
もっとも大切なことのひとつは「構え」です。
テニスという競技は、何時間も試合が続くこともありますが、実際にはポイント間やチェンジコートの時間がほとんどで、実際のプレー時間は大変短いものです。
その「インプレー」は、ボールを打球した瞬間から始まるのではなく、「構え」から始まります。
その「構え」が、相手にはっきりとわかるほど弱々しかったり、気迫が感じられなくて勝てるはずはありませんね。
でも、そのことを忘れて中途半端な「構え」を繰り返している選手は多いものです。
以前、「構え」に関して、
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目の表情と同じように、「構え」の姿勢からこころの状態を探ることができます。
「構え」で相手を威圧することもできます。
よく武道の世界では、「すきのない構え」ということがあります。
武道の達人と対峙したときに「構え」でその強さを実感できます。
それに威圧された相手は「まいった!」となるわけです。
テニスの場合でも、強い選手かそうでないかを見極めるときに、打っているボールやプレーの内容だけで判断するではありません。
その選手の歩き方や姿勢、立居振る舞いなどから強さを実感できるものです。
「強い選手の行動や振る舞いを訓練することで、テニスの実力を引き上げることができる」と書きましたが、行動を訓練することでテニスのレベルは格段に上がることが期待できます。
その第1歩として、これから実際のプレーに入る前の「構え」をどうすればよいのかについて考えることは大変大切です。
「構え」はたんなる姿勢のコントロールではありません。
自分のこころの状態をあらわすものです。
自分の気持ちを整理し、相手に立ち向かう気持ちや集中力を高め、姿勢と表情の良いしっかりとした「構え」を作る、このような一連の行動すべてが「構え」であることを覚えておいてください。
強い選手と同じような「構え」だけを真似ても、相手にはこころの状態が丸分かりになることはあります。
自分のこころの状態を最適にすることがなによりも大切です。
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ということを書きました、
もう一度確認して、相手にスキを見せない「構え」を身につけるように心がけて練習してほしいと思います。
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2008年03月12日
行動目標(1150)
目標には、大きく分けて「達成目標」と「行動目標」があります。
「全日本に出場したい」とか「東海大会に出たい」というのは達成目標ですね。
自分を目標に向けて奮い立たせる、気持ちを高めるという効果は期待できますが、それが達成できなかった時のことを考えて不安になったりするということもあります。
それと、いくら思ってみてもそれが達成できるとは限りません。
そういう事が何度か続くとやる気も失せてしまうかもしれませんね。
それに対して「行動目標」は、自分が「やろうと思えば」必ず「できる目標」です。
「ミスをしても絶対に下を向かないようにしよう」とか「エースを決めたらガッツポーズする」というような自分の行動に対する決め事みたいなことです。
作戦に関しても、「絶対に相手のバックにサービスを入れる」とか「ロブをうまく使う」なんていうことも行動目標になります。
この目標のいいところは、「やろうと思えば必ずできる」ということです。
試合は「勝負事」です。
「勝負事」は、少しでも勝つ確率を上がるために「最善の努力」をしなければなりません。
でも、これがなかなかできません。
だから、ぎりぎりの勝負で負けていきます。
そんな試合を何度も見ました。
今回の合宿では、そんな考え方を理解し、少しでも勝負強くなってもらうためにいくつかの「行動目標」を持つように話をしました。
私の話はちょっぴり(?)回りくどくて理解しにくいと思うので、、少しここに整理しておこうと思います。
まず大切なことは、「次にどうするのかを考える」ということです。
ミスを嘆いたり、リードしていたのに逆転されたことを悔やんでいては戦えません。
「今」に気持ちを向けるために、「次」を考えることは大切な心がけです。
「どうしたら相手に勝つことができるか」、「どうすれば自分のペースで試合ができるか」を真剣に考えてプレーしてください。
それができなくて、過去のことばかり気にしていると、どんどん「落ち込み」ます。
良いショットを打っても喜べずに、気持ちは盛り上がってはきません。
このような状態で「戦う」ことは難しいですね。
だからこそ、常に「次」を考えて、気持ちをそこに向けなくてはなりません。
それが「今」を戦うためにもっとも効果的な「考え方」だからです。
それに加えて、そういう「ものの考え方」が確立されてくると、いろいろな作戦が浮かび、相手の状況を分析できるようになります。
戦いは有利に進む確率が高くなるはずです。
それが数%であったとしても、少しでも確率の高くなることを「実践」できる選手が、「強い選手」です。
「意識」して「実践」するようにしてください。
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2008年03月11日
追い込む力(1149)
私の愛読する(?)中日新聞に、「女王の素晴らしさを垣間見る」と題するコラムがありました。
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柔道担当記者になって2年。いつも驚かされるのは、谷亮子(トヨタ自動車)の競技意欲だ。
女子48キロ級で五輪2連覇を果たした翌日の15日。
報道陣に囲まれた谷は、事前にコメントを用意していたかのように言った。
「今度は練習の成果を発揮するための能力を磨きたい」
並の王者なら、しばらくは勝利の余韻に浸っているところ。
そのさなか、ここまで貝体的な強化プランを披露できる選手もそういない。
2000年シドニー五輪で悲願の金メダルを獲得。
これを境に谷が柔道を続ける動機は「記録との闘い」に変わった。
競技者であれば、好調な年も不振の年もあるだろう。
数字や記録に重きを置くほど、背負う重みを増す。
ただ、女王が素晴らしいのは、柔道の中身を追究する姿勢を失わずにいること。
「自分に対する繊細さが大切」と言うだけあって、強化のためのアンテナは日常生活にも広がっている。
「最近は人が歩く姿を見るだけで、力が強いとか、こんな技に弱いとかが察知できるようになりました」
凡人記者には生涯到達不能の境地だが、こんな言葉に触れるたびに、谷が頂点に君臨し続ける理由を垣間見た気がする。
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ということです。
達人の言葉は、いつも人の心を揺り動かします。
私はこのコラムを自分のノートに貼り付け、かっこよく言うならば「心の糧」にしました。
私が、感動するのは、こうした言葉だけではありません。
谷選手は「自分を追い込む力」を持っていると確信できるからです。
優勝した瞬間に大きく振り上げた手の先はテーピングだらけで、痛々しいほどです。
それほどまでに、「自分を追い込む力」を持っているからこそ、その言葉に重みが出てくるのだと思います。
いつも感じることのひとつに、この「自分を追い込む力」が足りないということがあります。
「この試合にかけるものがあります」
「絶対に勝ちたいと思ってがんばりました」
その通りだとは思いますが、その言葉からは「思い」は伝わってきません。
「自分を追い込んで」いない者は、その発する言葉に重みはありません。
女王をして、「今度は練習の成果を発揮するための能力を磨きたい」と言います。
道は遥かなるものであるが、求めていく道は「そこ」にしかないのかもしれません。
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2008年03月09日
トライ(1147)
総勢50名を超える春の合宿も好天に恵まれて無事に終了しました。
今回の合宿のテーマは「マッチ練習」です。
初日から参加した選手の中には20セット以上行った選手もいて、その中から「何か」をつかんでくれたら良いと思います。
合宿のミーティングではいろいろな話をしましたが、何よりも伝えたかったのは、「マッチ練習は練習だ」ということです。
練習は今より上達するために「トライ」することが大切です。
というよりも、「トライ」しない練習にはあまり意味はありませんし、そういうものは練習とは言いません。
強くなるための条件のひとつである「試合で練習と同じボールが打てる」は、「試合と同じような緊張感を持って練習する」ということとは違います。
試合という(緊張感の高い練習)形式の中で「トライ」することができるということです。
試合になると勝つことばかり考えて、「トライ」することを忘れてしまう選手も多いですが、それでは練習の「意味」はありません。
何度も「トライ」をして、何度も失敗を繰り返し、その中からより成功する確率の高い「トライ」を選択する能力が高まってきます。
「トライ」や「チャレンジ」は闇雲に突き進むというのとは違います。
失敗の中から成功の確率の高いショットを選択する能力を高めるということです。
そのために何よりも大切なことは(試合でも)「トライ」を「続ける」ことです。
そういう(マッチ)練習が「当たり前」になることです。
そして、(公式の)試合でも勇気をもって「トライ」することができる選手に成長することです。
今回の合宿で、そういう試合(練習)ができたかどうかを振り返ってみましょう。
「トライ」できたとはっきりということができる選手は、間違いなく成長しています。
その成長をこの春の大会で確認できるのを楽しみにしています。
春の暖かい日差しは、真冬の寒さになれた肌には少し刺激が強すぎましたね。
真っ赤になった顔や手足は「強さ」の証です。
自信を持って試合に臨んでください。
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2008年03月07日
ボール出し(1145)
私のクラブでは、自分たちでお互いにボールを出し合って練習することが多いです。
そんな時、自分が練習する番では集中して練習できる子が、ボール出しをするといい加減なボールしか出せない子もいます。
お互いにそういう気持ちでやっていると、せっかくの練習が効果的ではなくなってしまいますね。
確かにボール出しは面倒なことかもしれません。
しかし、よく考えてみると、相手の要求したボールをできるだけ狂いなく送球することは大変難しいことです。
難しいということは、きちんとやればそれだけ練習になるということですね。
そうい意識を持ってやっている選手は、ボールを出しながら自分の課題に気付いたりします。
もちろん、集中力も高まります。
私がボールを出す時は、それぞれの子どもたちの課題をより明確に確認できるボールを出すようにすることも多いです。
特に気をつけているのは、動きのリズムが狂わないようにすることです。
基本ドリルの中でも、サイドトゥーサイドというドリルを行うことが多いですが、そのドリルでのボール出しも、実践よりは少しだけ負荷が大きくなるようにリズムやボールのスピードを調整します。
プロですからほとんど送球の狂いはありませんが、それでも時々は狙いを外れることもあります。
そんな時は、「申し訳ないなあ」という気持ちになります。
(最近はそれほど多くはありませんが)時には何千球もボール出しをすることもあるので、集中力が欠けてしまうこともあります。
まだまだ訓練が足りないということですね。
でも、子どもたちがどんなふうにボールを打つのか、何が課題なのかを探ろうと思いながらボール出しをしていると時間はあっという間に過ぎていきます。
自分自身にとってもとても良い練習になっていると実感できます。
強くなるための練習は、こういう時でも高い意識を持ってボールを打つことができる、ということです。
明日からは合宿が始りますが、そんな意識を持って練習できると良いと思います。
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2008年03月06日
試合で成長するために(1144)
試合は練習とは違います。
当たり前のことのように思いますが、一体何が違うのかと問われるとちょっと返答に困ってしまいますね。
「緊張感が違う」というのがもっとも多い答えかもしれません。
なぜ「緊張感が違う」のかというと、それは練習と試合では一球の「重み」が違うからです。
この「重み」の違いによって緊張感は変わってきます。
当然、試合の中でも「重み」は変わります。
マッチポイントとファーストゲームの2ポイント目ではその「重み」が違って、緊張感も格段の差があることは理解できると思います。
「試合と同じ気持ちで練習しろ!」とよく言われますが、状況によって「重み」が変わることを練習で再現することは難しいのです。
だから、試合でいろいろな経験を通して学び、成長してほしい、そう思っています。
マッチ練習には、そんな「思い」が込められていることを覚えておいてほしいですね。
試合で学んでほしことは、「集中力」と「判断力」、「決断力」です。
緊張する場面で、「落ち着いて集中しよう!」と言い聞かせてみてもなかなかうまくいかないものです。
試合で学んでほしい集中力は、そういう集中力ではなくて「戦うための集中力」です。
「どう戦えばよいのか」、「この相手に勝つためにはどうすればよいのか」を真剣に考え、それ以外に気持ちを向けないように「戦い続けることができる集中力」です。
緊張感に襲われると、この「集中力」が欠けてきます。
そのまま整理できずに敗戦すると、「何もできずに終わってしまった」ということになります。
常に「戦うことを考える集中力」は何としてでも身につけたい能力です。
「判断力」は、言葉を換えれば、相手をよく観て「配球」する能力です。
試合になって緊張すると、「周りが見えず」に「ただボールを打つだけ」になって負けてしまうことが多くなります。
そういう時は、「判断力」はほとんど発揮されていない状態ですね。
これは、常日頃からそういう「クセ」を身につけるように意識して練習しなければなりません。
相手のどこに、どういうボールを打つのかを、どんな時でも考えて打つ習慣が大切です。
なかなか難しいことのようです。
ちょっと注意をすると、見違えるように素晴らしいプレーができる子が多いということは、習慣化された意識が低い証拠だと思います。
最後の「決断力」、これは強くなるために絶対に高めなければならない能力です。
チャンスボールで弱気なショットを打つ選手は絶対に強くはなれません。
試合で何かを試す「勇気」のない選手は、絶対に強くはなれません。
絶対にです。
試合で緊張した場面であっても、「こういうボールを打つんだ!」、「こういうプレーをするんだ!」という強い意志に支えられた「決断力」を発揮しているように感じられる選手は、大変魅力ですし、絶対に強くなります。
今、注目の錦織圭選手もそんな選手でした。
試合で「決断」をすることは「勇気」のいることです。
だからこそ、いろいろな「不安」や「恐怖」といった「思い」を「切った」ショットを打てる選手、チャンレンジできる選手、そういう「強い決意を感じる選」手だけが強くなっていくのです。
「勇気」は教えられません。
自分で身につけていくしかないのです。
そんな「勇気」を身につけながら、試合を通して成長する選手になってほしいと思います。
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2008年03月04日
リカバリー(1142)
以前使っていた遠征用のモバイルパソコンが壊れたので、新しいパソコンを買ったことはお伝えいたしましたね。
そのパソコンが思いもがけず早く届いたので、しばらく使い込んで遊んでいました。
このパソコンは記憶容量が4Gしかないので、普段使っているパソコンのように何でもかんでも詰め込んで、というわけにはいきません。
でも、遠征先で十分に仕事ができるようにそれなりの環境を作らなければなりませんので、軽いソフトを組み込んで便利に使えるようにあれこれ考えて設定しています。
しかし、いろいろとソフトを組み込んでいるうちにちょっと調子が悪くなりました。
組み込んだソフトを順にリストアしながら元に戻す努力をしましたが、なかなかうまくいきません。
こんな時は、「リカバリー」するのが一番手っ取り早いですね。
幸い、まだ使い込んで間もないので、多少面倒ではありますが大きな負担にはなりません。
そうこころに決めて、リカバリーディスクを起動して始めからやり直しです。
2回目なので、ソフトの組み込みや設定もスムースに進みます。
今は快適に動いていますし、パソコンの中身もすっきりしているように思うので気持が良いものです。
テニスでも、なんとなくうまくいかない時は、このパソコンのようにあれこれ詰め込んで少しばかり機能が低下している状態と似ています。
そんな時は、「リカバリー」するのが良いかもしれません。
まあ、人間なのでパソコンのようにリカバリーディスクを入れてスイッチポンというわけにはいかないところが厄介ですね。
でも、よく「初心に帰れ」と指導者が言うように、テニスを始めた頃のような気持ちになってテニスに取り組むというのは、上達のためにはとても有効な方法だと思います。
無心に素振りをしてみるとか、壁打ちに何時間も打ち込んでみるとか、ビデオを繰り返し見てみるとか、テニスノートを見返してみるとか、いろいろな方法が思い浮かびます。
そうしてみると、その頃のことが思い出されて、気持ちがリフレッシュされ、やる気がでてくるかもしれません。
突然に頭がすっきりとして、上達のためのアイディアが浮かんでくることもあるでしょう。
どんな達人でも、そのような経験を通して、それを力にして優れた能力を発揮できるようになってきたのです。
システムが異常をきたして、あれやこれや試してもちっともうまくいかない時は、気持ちもイライラして落ち着かず、焦ったり、不安になったりするでしょう。
しかし、その状態を振り切って、原点に帰って自分を見つめなおすことで強くなります。
大切なのは、どんなに苦しくてもあきらめずに、忍耐強く続けることですね。
パソコンの「リカバリー」はそんな人生の教訓を教えてくれる、というほど大げさなものではありませんが、いつでも「リカバリー」できるという「安心感」を持って、使い込んでいこうと思います。
今は、パソコンを壊してしまった寮生に貸し出していますので、壊されずに無事に帰ってくることを祈っています。
大事に使えよお!!!
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2008年03月03日
強さを妨げるもの(1141)
「自立」、「自立」と何度もくどいぐらいに(m(_ _)m)言っていますが、それを妨げるものも多いものです。
もっとも大きな問題は「怠惰」ですね。
怠惰な人間は、いつも「まあ、いいや」という思考に陥ります。
「まあ、いいや」は「よくないけど面倒くさいからいいや」ということです。
自分の行動に対する「妥協」や「放棄」になります。
試合中などにうまくいかなくなって、「まあ、いいや」と「開き直って」うまくいくときもありますが、「怠惰」な「まあ、いいや」とは違います。
ある程度は、「これでいい」と自分の行動に対して「納得」しています。
この違いは大変大きなものです。
「これでいい」と自分に納得して行動できる人間のほうが強くなります。
自分の能力をきちんと見切って、その範囲の中で行動を決められる力がある人間は強くなります。
「強制力」によって動かされている自分は「自立」した人間ではなく、自分の「真理」に基づいて行動している人間が「自立」した人間である、とどこかに書かれていたことをかすかに記憶しています。
自分で決断し、その決断に対して責任ある行動をとること、つまり、「決めたこと」は「何が何でもやり通す」強い意志と行動力をもった人間が「自立」した人間ということになります。
それを妨げるのが「怠惰」というやっかいな性情です。
これに打ち勝って乗り越えることができるかどうかで「自立」した人間かどうかが決まる、そういうものです。
そして、少なくとも、私自身が子どもたちに対してある程度の「強制力」を持った存在となるように、できるだけ「スキ」がないように生活しなければなりませんね。
遅刻ばっかりしているコーチに「遅刻するな」と言われてもただムカつくだけですから・・・。
私自身も「怠惰」に打ち勝って、そういう「強さ」を求めていかなくてはなりません。
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2008年03月01日
自立を支えるもの(1139)
この間、ヒグマと暮らす人のドキュメンタリーを見ました。
何かしらの理由で親を失った子熊を引き取ってともに生活し、野生に還す仕事をしています。
ほとんどの場合はうまくいかないそうです。
人間に育てられた熊は野生に馴染めず、また人間のもとに帰ってくることが多いらしいのです。
うまく野生に還すことができるかどうかのキーワードは「自立」ということです。
その「自立」がうまく身につけば本来の生活に戻ることができるのですが、それがなかなか難しいのだそうです。
サポートする人間の心がけが大変に重要で、「これ以上踏み込んではいけない一線は、絶対に踏み越えない強い意志」が必要ということです。
なんでもかんでも与えてはいけない、ということですね。
スポーツ選手の育成も同じです。
「自立」が何よりも大切であることは何度も言ってきました。
しかし、それを促し、うまく身につけさせるためにどう接していけば良いのか、どのようなサポートが望ましいのかは大変難しい問題です。
棟梁と弟子の関係で技が伝達される関係が良いと言われることもありますが、接する時間が限られていたり、多人数を対象とする時には難しいと思います。
「自分たちで考えろ!」は大変便利な言葉ですが、何か指標となるものを与えておいた方が理解が深まることも多いものです。
時には細かく指示することが有効な場合もあるでしょう。
これですべてがうまくいく、という方法があるわけではないので、経験と知識によってできるだけ有効な方法を考えて処方していかなくてはなりません。
そのときの私の基本的な姿勢は、「よく観て察する」ということです。
伝えたいこと、身につけてほしいことを一方的に伝えるのではなく、子どもたちがどう捉えているのかをそのしぐさや表情、行動から「観て察する」という姿勢です。
相手の立場に立って物事を考えようということでもあります。
「自立」の基本は、「自分で考えて行動する」こと以外にありません。
だから、じっとその行動を観て、気持ちや考えを察して、適切な行動の指針を示すようにしています。
人間を理解するのは難しいものです。
うまくいかないときの方が多いかもしれません。
しかし、その考えが私の「一線」です。
これを超えないように、多くの子どもたちが自分で考えて行動できるような指導をしていこうと思います。
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2008年02月28日
自立する(1137)
強くなるには「自立」しなければなりません。
毎日を「そのための訓練として生活」していなければ強くはなれせん。
以前、「自立」ということについて、
男にとって「自立よりも重要なこと」というのはなにか?それは「一人前になること」です。
この一人前とは、「自分のすべきことはなんでもする」です。
「自分のするべきことは何でもすると覚悟して、なんでもする」です。
そしてこのことは、もちろん、「できないこと、わからないこと、知らないことを、できない、わからない、知らないと素直に認める」と同じです。
という文を紹介しました。
もちろん、これは「男」に限ったことではありません。
強くなりたいと本気で思うのなら、まずは「自立すること」です。
怠惰な自分から抜け出しなさい。
傲慢なプライドを捨てなさい。
弱い自分を謙虚に見つめなさい。
他人に生かされているという自覚を持ちなさい。
夢を語る前に今できることを一生懸命にやりなさい。
強くなるとは・・・・・こういうことです。
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2008年02月27日
モバイルパソコン(1135)
いつも遠征に持って行っていた小型のパソコンが壊れました。
まあ、8年も使っていたので、パソコン業界の常識でいえば「寿命」というところでしょうか。
以前から立ち上がりが遅かったり、通信が不安定だったりしていたので、あえて修理には出さずに新しくモバイルパソコンを買うことにしました。
いろいろと考えたのですが、普段使うわけではなく、遠征先でのサイトの閲覧やメールのやり取りに限定した使い方なので、その用途に適したものにしました。
人気のパソコンなので、入手までに少し時間がかかりそうですが、楽しみに待ちたいと思います。
ここで簡単に「用途を限定する」する、と書きましたが、これがなかなか難しいんですね。
いざ買うとなると、当然いろいろな機能が付いているほうが魅力的で、あれもしたいこれもしたいと考えると高価な機種になってしまいます。
しかし、今回は今までの経験を踏まえて、思い切って機能を限定した低価格なものを選びました。
「機能を限定する」、これは特徴をはっきりと打ち出すことでその価値を高めることです。
私の用途として必要な機能は、
●海外や国内の遠征に持ち歩いてレポートを書く
●無線LANに接続できて、サイトの閲覧やメールの送受信を行う
●軽くて持ち運びに便利
です。
それらの用途に限定すると、自然と購入する機種が決まります。
もちろん、いろいろな機能があったほうが便利ですが、遠征などではほとんど必要のない機能もあるのも事実で、それを割り切って、自分の用途に限定した機種を選ぶことが大切です。
テニスでも、確かにあれもこれも出来ればと思いますが、まずは自分の得意なショットを磨くことから始めてみたほうが良いのではないでしょうか。
課題練習を行うと、不得意なショットばかりを練習する選手がいますが、それはあまりうまい方法ではありません。
自分の得意なショットを磨きつつ、課題を克服するようにしたいですね。
大切なことは「自分の特徴を最大限に生かす」という考え方です。
そんな選手はきっと強くなると思いますよ。
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2008年02月26日
強くなる条件(1134)
私は今までに多くのトップ選手とかかわってきました。
直接トレーニングを指導したり、遠征に帯同したり、もちろん技術的な指導をした選手もたくさんいます。
そうした選手とのかかわりの中で、「強くなる選手」に共通する「資質」というか、「ものの考え方」があるように感じてます。
そうした選手に比べると、指導しているジュニア選手には「何か」足りないものがあるように思うのです。
それを書いていこうと思います。
まずは、「根本的な問題」について考えてみましょう。
強くなる選手は、「自分の課題が明確」です。
課題が明確になっていないと、練習の意味があいまいになり、集中力も途切れがちになります。
しかし、多くのジュニア選手は「課題を忘れ」ます。
「君の課題は何?」と質問をしても、その答えは「あいまい」です。
そして、課題を強く意識できている選手は、練習で「何かを変えよう」とします。
それが「はっきり」と伝わってきます。
「やっているつもり」ではありません。
明確に「やって」います。
この「違い」は大きいですね。
そして、マッチ練習や試合になった時に、それを「チャレンジ」します。
そうでない選手は、ちょっとうまくいかないと「元に戻り」ます。
「前のテニス」が良いと強く思ってしまって、なかなか「自分のテニス」を変えられないんですね。
強くなる選手は違います。
試合で変わります。
試合ちょっとうまくいかないことがあっても、「チャレンジ」をやめません。
そうした強い気持ちで試合をしているうちに「何か」を見つけます。
「それ」が自分が変わる、強くなるきっかけになります。
「元に戻って」いてはいつまでも変わらないし、強くはならないですね。
その「意志」がはっきりと違います。
単なる「メンタリティ」とは違います。
そこが「ものの考え方」の違いです。
それを身につけない限り強くなることは叶いません。
それを忘れないでほしいと思います。
それと、もう一つ大切なことは、強くなる選手は「練習のボールと試合のボールが同じ」だということです。
練習で打っているボールと同じか、それ以上のボールを試合で打つことができます。
ビビって「元に戻る」選手とはまるで違いますね。
負けたくないと緊張して、ビビってしまう気持ちは理解できますが、それを振り切る「勇気」が必要です。
強くなる選手は、間違いなくその「勇気」を持っています。
その「勇気」を試合で発揮することが強くなる選手の最も大切な「条件」です。
それを「忘れない」で、強くなってほしいですね。
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2008年02月24日
プロフェッショナルとは(1132)
プロフェッショナルとは何か、ということをよく考えます。
私が考えるプロフェッショナルとは、今自分ができることに対して隙を作らずに対応できる人で、自分のすべきことに365日、24時間打ち込むことができる人だと思います。
常にそのことを考えることが当たり前だという感覚が大切で、そういう感覚を持っていれは別に苦労だとか努力だとか言う言葉は必要ないですね。
以前、「ただプライドを持って取り組む」というタイトルで、
「チャンピオンになれないという事実は否応なくそこにはあります(もちろんそうなることもあります)。
そんなはずはない、そんなはずはない、と言い続けて、それを否定し続けているうちに希望が薄くなっていることは感じるはずです。
それが、テニスが何となく楽しくないという感覚につながっていくのではないでしょうか。
しかし、その事実を認めてもなお、プライドを持って練習に取り組むことができる人がいるのも事実です。
その人たちは、事実を受け入れ、そしてその先にある人間の本当のプライドに気づき、何をもってしても崩されない自己が確立されているのです。
そうなったとき、あなたは本当に輝くのではないのですか?
何ものにも捉われず、ただテニスに取り組んでいく、そんな姿の中に人間の本当のプライドが見えてくると信じます。
なんか難しいことを書いているようですが、強くなるために、ただプライドを持って取り組むことがとても大切だと思います。」
ということを書きました。
これはチャンピオンを目指す選手にだけ言うのではなく、指導するコーチにも大切なものの考え方です。
どんなに情熱にあふれるコーチであっても時々は迷うこともあるでしょう。
自分のやっていることに自信がなくなったり、意味を見いだせなくなることもあるかもしれません。
プロフェッショナルというのは、まったくそういう迷いがないというのではなく、そういう状態になっても(自分の意志の力で)取り組みを決してあきらめずにやり続ける人のことです。
求める気持ちや欲望に捉われずに「ただ取り組み続ける強さ」を持った人だと言っても良いかもしれません。
私もまだまだ迷ったり、心が折れそうになる時もありますが、そんな「強さ」を求めながらこの仕事をやっていきたいと思っています。
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2008年02月23日
辛抱強く与え続けること(1131)
スポーツというのは難しいものです。
基本的な「戦う」資質が備わっていない限り、強くなることは叶いません。
しかし、たとえ本質的に備わっていてもそれを「自覚する」というのは至難の技でもあります。
私はよく子どもたちに「世界を目指せ!」といいますが、どのような計画を持ってそれに臨むのかが明確になっていないと、目標に向かう気持ちは高まってきませんし、もちろん「自覚」は生まれません。
テニスジャーナルにも「目標はいらないが計画は必要だ」と書きました。
そのためには辛抱強く刺激を与え続けるしかありません。
今ここでしなければならないことは何かを常に言って聞かせながら、それをすることでどこまでの目標が手に入る可能性があるのか、そしてその次にはなにがあるのかを、それこそ何度も言って聞かせなくてはならないと思います。
なぜなら子どもの気持ちは「揺らぐ」からです。
ほんの少しのことで不安になり、有頂天になり、スキを作り、希望を失うことなどあたりまえにあります。
親やコーチはそうではありません。
行動を客観的に観察できるので、気持ちのコントロールが簡単にできるのではないかと錯覚してしまうのです。
でも、自分たちが同年齢のときに、どのような自覚を持って人生に立ち向かっていたでしょうか?
彼らのほうが(私よりも)資質も、自覚も高いレベルにあると思います。
それをより高いレベルで「自覚」してもらうには、その気持ちを理解し、辛抱強く与え続けるしかないのです。
大変面倒な仕事には違いありませんが、その「忍耐力」が自分に備わっていることを願います。
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2008年02月22日
実を結ぶ(1130)
錦織圭選手がテニス選手として大きな花を咲かせました。
日本テニス界のニューヒーローとしてマスコミにも大きく取り上げられ、これがきっかけとなってテニス界が今まで以上に活性化されればいいですね。
今まで指導をしてきたり、かかわってきた選手が花を咲かせるのは大変気持ちの良いものです。
中村藍子選手が世界で活躍する選手に成長したり、近藤大生選手がけがを乗り越えて全日本選手権ダブルスで優勝するというを見るとき心は躍ります。
しかし、「花を咲かすより、実を結ぶほうがいい」という考え方が好きです。
確かに大きく咲いた花は素晴らしく奇麗で、見る人に感動を与えます。
しかし、花を育てる人の仕事はそこで終わりではありません。
花が枯れてもなお次につながっていくように、ちゃんとした実をつけることができるように丹精を込めなければなりません。
そこで丹精をこめて仕事をすれば、たとえその花がきれいな花を咲かせることができなかったとしても、その仕事が次の世代の大きな仕事につながっていきます。
そのための仕事は地味な仕事になりますが、その花の命をもっとも大きく輝かせる仕事になります。
私はいつも言っているように、子どもたちがテニスを通して幸せな人生を歩んでほしいと願っています。
選手を一線から退いた後でも、テニスを好きで続けてくれるような気持ちになってもらうようにフォローすることが大切だと思っています。
そのためには私がテニスですごく幸せな人生を歩んでいる、ということをちゃんと伝えていかなくてはならないですね。
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2008年02月20日
テストが嫌い(1128)
寮生が通う名古屋国際中高もテストが始まりました。
先週末まで試合が延期なって少し勉強する時間が少なくなったので、「もう無理!」とか「絶対やばい!」などとほざいて(失礼!)います。
まあ、勉強する時間があっても勉強するかどうかは微妙(?)な気もするので、問題はあまりないように思います。
寮生のみんなは「テストが嫌い」らしいですが、私は基本的に「テストが好き」です。
今も何かしらのテストがあると好んで受けたりします。
学生の頃は、テスト期間になると部活動は休みになるし、テストの日は早く帰ってこれるし、テスト勉強と称して深夜まで好きなラジオ番組が聞けるし、良いこと尽くめです。
特に、その頃流行っていた「オールナイトニッポン」という深夜のラジオ番組は、日頃なかなか聞く機会がないのでわくわくしながら聞いていました。
また、テニスが強くなってきて、練習時間も増えてくると当然勉強する時間は減り、授業中は夢の中ということが多かったですが、不思議と成績は上がってきました。
この頃から何となく勉強の「コツ」のようなものが身についてきたかなと思います。
まあ、それほど優秀な学生でなかったので大きなことは言えませんが、短い期間に集中して覚えることは得意になったように思います。
それと、テストというものは「自分の力を測るもの」であると考えるようになって、その結果に捉われることがなくなったのもこの頃だと思います。
だから、テストが近づいてくると、何となくわくわくするような気持ちになってくるんですね。
テストは、スポーツでいえば試合ですから、そういう気持で臨むほうが結果も良いような気がしますが、寮生を見ていると余裕はありませんね。
昨日は徹夜(・・・でがんばるはず)のテスト勉強につき合って一緒に勉強しましたが、その効率の悪さはちょっといただけないですね。
例えば、英語の単語を覚えるのに、きれいにノートや教科書に書いてあることを別のノートに書き写します。
「なんで、そんなことするの?」と聞くと、「書かないと覚えられない!」と言います。
でも、もうすでに書いてあるのですから、それをじっと見て、何度も繰り返し記憶するほうが効率が良いと思います。
私は基本的に書いて覚えることはしません。
そこに書かれている内容を、実際のイメージに結び付けるように記憶していきます。
横から見ると、小刻みに身体を動かしながらじっとノートを見ているのでちょっと気味が悪いかもしれませんね。
でも、実際のイメージに結び付けて覚えるほうが記憶力は上がることが証明されていますし、(書いて覚えるよりも)効率はかなり高いと思います。
私は彼らが覚えら切れない英単語をすべて暗記できました。
また、昔は不得意だった化学も教科書を読み返しながら再度学習すると、面白いと感じるようになってくるものですね。
寮生に代わってテストを受けてみたくなりました。
間違いなく彼らよりも良い点数がとれる自信はあります。
まあ、テストの結果によって順位が付けられたり、親のお叱りがあったりするのでそれなりの緊張感があって「嫌なもの」かもしれませんね。
でも、スポーツでも試合前はそうしたプレッシャーを受けるでしょ?
それに耐えて、一生懸命に練習することが素晴らしいことなんです。
そして、自分が一生懸命にやった結果は、どんな結果であれ受け入れて、反省し、次のステップにつなげようとする「心構え」が何よりも大切です。
テストは「嫌で避けて通るもの」ではなく、そんな「考え方」を持つことができるようになるとても「良い機会」だと考えてください。
そうした「ものの考え方」ができればきっと結果もついてきますよ。
さあ、今日も徹夜(のつもり)の勉強に付き合いますか。
一番頑張って勉強しているのは私かもしれませんね。
がんばれ!寮生、がんばれ!テスト勉強している子どもたち!
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2008年02月18日
成長を感じる。(1126)
錦織圭選手が「デルレービーチ国際テニス選手権」で決勝に進み、ジェームスブレーク選手と対戦することが大きく新聞に取り上げられていました。
※たった今、速報がはいって、錦織選手がブレーク選手を破って優勝したそうです!すごい!おめでとう、圭!
日本人の男子選手としては16年振りだそうです。
彼が私のクラブに練習に来て、コートで鬼ごっこをしていて私に怒られたのは6年ぐらい前のことです。
ほんのちょっと前のようにも感じますが、その彼は今や日本を代表するプレーヤーとなっています。
子どもたちの成長は本当に早いものですね。
大人にとっての1年はそれほど大きな変化を感じないかもしれませんが、子どもにとっての1年はものすごく大きな変化があります。
写真は、AYの4年前の写真と現在の写真ですが、見比べてみるとその違いははっきりとわかり、4年の歳月を感じることができます。
一方、(今回は掲載しませんが)私の写真では(4年くらいの)違いを見つけることはちょっと難しいですね。
ちょっぴり禿げたかな!(ちょっと悲しい)程度だと思います。
この大会で大いに活躍した選手も、ほんの少し前までは、初心者で、大会で勝ち進むなど想像できなかった子がいます。
そんな子が、もう一歩のところで東海大会というところまで勝ち進んだり、実際に切符を手に入れたり、私の想像を超えて成長しています。
もちろん、これからも成長を続けます。
私の(身体的な)成長は、マイナスの成長ですが、子どもたちの成長に負けないで、その成長をサポートすることで指導者として成長していきたいと思います。
これから大切な大会が続きます。
まだまだ寒い日が続きますが、気合いと根性で乗り切ってくださいね。
応援しています。
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2008年02月17日
パズル(1125)
最近、昔流行った「ルービックキューブ」というパズルを時々やっています。
食材を届けていただいているメーカーのプレゼントにあったので、昔を懐かしみながら再びはまっています。
でも、やっていて思うのですが、パズルというのは頭の体操にはとても良いということです。
一見すると同じように崩されているように見えるパズルですが、実はいったんちゃんと組み立てて、そこから崩したものの方が短時間で完成する確率が高いものです。
これはスポーツやトレーニングの指導でも同じで、まずはきちんと組み立ててその状況をしっかりと観察し、ある程度の期間じっくりと取り組んでみることが大切です。
そこからいくつかの試行錯誤を繰り返し、まったく新しいプログラムを作成することもあります。
でも、その前の段階で、自分なりに満足のいくプログラム、その時点ではこれ以上はないだろうとちゃんと思えるプログラムに仕立てておかないと、次のプログラムはうまくいかなくなる場合が多いと思います。
もちろん、完璧に満足できるものはないかもしれませんが、自分なりの精いっぱいの形をいつも作ろうと努力することが大切ですね。
夢中になってパズルを組み見立てていたら時間はあっという間に過ぎていきます。
その時間、私の頭の中はきっと素晴らしい集中力と想像力を発揮していると思います。
その能力が高まって、テニスやトレーニングの指導に活かされていけば良いと思います。
子どもたちは、私がパズルを完成させるのを不思議そうに見ていますが、「コツ」は教えません。
自分でいろいろと考えることが能力を高めることになるからです。
でも、あんまりできないとすぐに飽きてしまうのは、やはり「根性」のない証拠ですね。
そんなんでは「強くなれんぞ!」と言っておきます。
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2008年02月15日
バレンタインデイ(1123)
昨日はバレンタインデイでした。
私も子どもたちからたくさんチョコやクッキーをいただきました。
手作りのものや高級そうなものまで、いろいろとあって当分の間楽しめそうです。
これを買ったり、作ったりしている時の子どもたちの様子はどんなだろうか、と思いを馳せると何とも微笑ましく思います。
みんな、ありがとね!
ダイエットしている身にはちょっとつらいチョコ、クッキー攻撃ですが、時間をかけてゆっくりと味わいたいと思います。
いつ頃から「チョコレートを渡して告白する」なんていう習慣ができたのかは分りませんが、ものすごい大量のチョコが売られ、ものすごい数の告白がされたことを思うと不思議な感じがします。
私たちの頃もそういう習慣はありましたが、もう少し純粋にこの習慣を「利用」していたように思います。
普段なかなか告白なんてできないし、声をかけるのも恥ずかしい女の子たちにとって、とても良いきっかけを与えていました。
男の子にとっては、モテる、モテないが明確に示される日なので、何とも言えない「緊張感」があったようにも記憶しています。
まあ、私は幸いにも「笑顔で帰宅する」派でしたので、この日をずいぶんと楽しみにしていましたね。
本当ですよ!
今も告白するきっかけにすることはあると思いますが、大量の義理チョコ(トモチョコ?)を買い込んでくる寮生を見ていると、楽しいイベントと化しているようにも思います。
どちらにしても、チョコを貰えたり、告白できたりと、男の子、女の子、双方にとって有意義な日となっているのは間違いないようです。
でも、「お返し期待してますね!」なんてことを何度も言われると、「こりゃ大変だわ」と思わずにいられません。
私は昨年「お返し」をしていなかったらしく、さんざん嫌味を言われましたので、今年は気合を入れて(?)お返ししようと思います。
あまり期待しないで待っていてくださいね。
ささ、体重計に乗ってから次のチョコ食べよっと・・・。
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2008年02月13日
仲間、という存在(1121)
人間は弱い生き物なので、「拠り所」が必要だと書きました。
もちろん、私も弱い人間なので「拠り所」を必要としています。
私の場合は、やはり「仲間」です。
家族の理解と協力、子どもたちのがんばりも私の「支え」になりますが、落ち込んだり、気が滅入る時にエネルギーを与えてくれる「仲間」の存在は大きいですね。
この間も、みんなで集まって夜中遅くまで話をしたり、騒いだりしていました。
いつも同じようなことばかり話をしているのですが、不思議と飽きることはないですね。
こうした「仲間」は自分が望んで手に入るものではありません。
自分の「志」に素直に生きていると、自然と関係が出来上がってきます。
何よりも「自分」の生き方があって、それに共感する「仲間」が自然発生的に集い、関係が深まり、だんだんと「かけがえのない存在」となってきます。
いつもメールで連絡を取り合うとか、電話で話す、なんてこともありませんが、指導のことで悩んだり、気持ちが落ち込んでいたりすると、なんとなく場ができあがります。
そこで話をすると気持ちは盛り上がって、前向きにものを考えることができるようになってきます。
まさに「エネルギー」をもらえます。
実際にテニスを指導している人間が大勢いる中で、偶然知り合うことができ、エネルギーを与えてもらう「かけがいのない存在」に出会うことができたことに心から感謝しています。
これからもきっとこの関係は続いていきます。
お互いが「エネルギー」を与えあうことができる素晴らしい関係でありたいと思います。
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2008年02月12日
シンボル(1120)
シンボルが消失した時の空しい気持ちはとても大きなものです。
今回、韓国のシンボルともいうべき「南大門」が焼失したニュースを見て、韓国に遠征に行った時に訪問した思い出もあり、何とも言えない気持ちになりました。
シンボルとは、自分の「拠り所」ともいうべきものです。
どんなに屈強そうに見えても、何事にも動じないように見えても、人間はどこかに「拠り所」を持っています。
自分が苦しくなったとき、そこに「思いを馳せる」ことで乗り越えていく勇気を与えてくれるような存在かもしれません。
私は「人間は弱い」という立場に立って指導をしています。
特にスポーツ選手は求めるものが大きいだけに、それを手に入れる困難さにくじけることも多く、大切な試合に負けたりすると虚しさに苛まれます。
そんな時、「拠り所」がはっきりとある選手は立ち直りも早く、次の目標に気持ちを切り替えることがうまいものです。
その「拠り所」は、好きな本であったり、あこがれの選手であったり、コーチであったり、友人であったり、恋人だったりします。
思いを馳せれば自然と勇気の湧く存在は、スポーツを強い思いで続けるためにも、自分の力を発揮するためにもとても大切な存在です。
今回の事件では、多くの韓国の方が悲しみに沈んでいることと思います。
早く心が癒されることを願います。
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2008年02月10日
雪の日(1118)
今日の昼前から名古屋は大雪になりました(雪国の人から見れば大した雪ではないかもしれませんが・・・)。
試合が延期になって、試合会場に送り迎えをする親御さんにとっては面倒が増えることになるのでちょっと嫌かも知れませんね。
でも、私は基本的に雪が好きです。
見慣れた風景が一変し、まったく違う場所にいるような感覚になれるということもあるし、すべてが新鮮に見えるからです。
喜び駆け回る犬がごとく、雪の降り続く中、寮生に借りたデジカメで写真を撮りに出かけました。
今は寮に泊まっているので、愛用の一眼レフで撮れなかったのが少し残念ですが、それなりに楽しむことができました。
スポーツを指導していると、いろいろなストレスを抱えている選手を教える機会が多いものです。
そうした選手を見ていると、その苦しみや焦り、苛立ちをうまくコントロールできるように指導できたらなあ、と考えることが多いものです。
そんな時に、リセットという言葉をよく使います。
ストレスを抱えて身動きできない状態というのは、パソコンにいろいろなソフトを詰め込みすぎてシステムエラーを起こしているようなものだと考えます。
そうした状態の時に新らしく何かを導入して解決を図るというのもあるでしょうが、一度リセットするのが手っ取り早いと思います。
リセットすると、今まで作り上げてきたものが崩壊してしまうかもしれないという不安もあるかもしれませんが、基本的なシステム障害があるのであれば、それしか道はありません。
そういう道を選ぶことが結果的には、早く解決の方法にたどり着くことが多いものです。
雪をただぼおっと眺めてみましょう。
あれやこれや考えずに、ただぼおっと眺めていると、今までのことがいろいろと浮かんでは消えていき、それがだんだんと流されて気持ちがリフレッシュされてくるような感じになります。
雪の日にはそんなことを考えたり、トライしたりするとても良い機会になると思います。
明日の朝、試合会場まで行くことになったらちょっと大変だし、車庫の前も雪かきをしなくてはなりませんが、何となく気持ち良く朝を迎えられそうです。
せっかく降った雪なのに、子どもたちと雪合戦や雪だるまを作って遊べなかったのが少々残念です。
次の機会があることをひそかに願っています。
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2008年02月09日
言葉を交わす(1117)
交通当番をやりました。
正直、寒いし、眠いし、しんどいし、まったくやる気はありませんでしたが、カミさんの体調があまり良くなかったもので、嫌々、本当に嫌々当番をやるはめになりました。
しかし、行く道の途中に噴水のある公園があるのですが、その噴水下の水たまりが一面凍ってピカピカと輝いているのを見て、思わず写真を撮りたくなり、あれやこれやと構図を考えていると何となく気分が高揚して、俄然やる気が出てきました。
人間はほんとに不思議なものですね。
そして、8時ちょっと前くらいから子どもたちがたくさん通ってきます。
交通量も多いので、車を止めて子どもたちを通したり、車を優先させたりと結構忙しく働きます。
そんな中、できるだけ子どもたちに元気に学校に行ってもらおうと、大きな声で声を掛けまくります。
50人ぐらいの子どもが通っていく中で、100回以上は声を掛けました。
元気に挨拶してくれる子もいれば、うつむき加減にぼそぼそと声を出す子、まったく無視する子、いろいろな子どもがいます。
でも、たくさん声をかけて、挨拶が返ってくると、気持ちが和みます。
通りすがりのおばちゃんやおじちゃんも挨拶して通り過ぎていきます。
もちろん、ちゃんと大きな声で挨拶を交わします。
どんどん気持ちが良くなって、朝、家を出る前の憂鬱な気持ちはどこかに飛んでしまいましたね。
帰りに下の娘が校庭で遊んでいて私を見つけ、駆け寄ってきました。
「ちゃんと仕事した?」だって・・・・・ん?
しばらく校庭で遊ぶ子どもたちを見て家に帰ってきました。
とても気持ちの良い朝の時間を過ごしたと思います。
テニスを教えている子どもたちには、いつもちゃんと挨拶するように指導していますが、単なる儀礼に終わるのではなく、挨拶には気持ちを和ませ、気分を高揚させる効果もあることを知ってほしいと思います。
そして、「言葉を交わす」ことがコミュニケーションで一番大切なことであることを忘れないでほしいと思います。
寒いのは嫌だけど、次の当番のときにはまたやってみたいと思います。
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2008年02月08日
素晴らしい試合(1116)
今週末に東海毎日の愛知県予選があります。
東海大会の出場権をかけた戦いなので、大切な試合の一つです。
他府県では予選も終って、すでに東海大会出場を決めている選手もいますが、大会には私のクラブから大勢の子どもたちが参加します。
そのために今週はマッチ練習が多くなっているのですが、なかなか思うような試合ができなくて焦っている選手も多いですね。
そうした状況にすぐに陥ってしまう選手は、ほんの少し「考え方」を変える必要があると思い、昨日と今日はミーティングをしました。
まず、話をしたのは、スポーツではほんの少しテンションが高いほうが勝つ確率は高いということです。
先のことや結果に捉われることなく、過ぎたことに心奪われることなく、ただ今の、この瞬間に焦点を当て、気持ちが高まりすぎるでもない、かといって下がってもいない中間の状態を「中庸」と言います。
ものごとに対する時、こうした考え方を持って、そのように気持ちをコントロールすることの大切さを説いています。
しかし、スポーツはやはり「戦い」なので、「闘志」が必要です。
そのために少しテンションを上げられるほうが有利になるのですが、なかなかどうして難しいようです。
しかし、勝つために最善を尽くす、というのであれば、少しでも勝つ確率をあげる努力は必要です。
そうした「意識」を持って戦うことが最も大切な努力になります。
今日のマッチ練習の課題では、それを一番に挙げました。
テンションの上げ方は人それぞれにちょっとづつ違いますが、どんなポイントであれ、ポイントを取ったことに対する喜びを表現できるほうがいいと思います。
多くの子どもたちは、良いショットが打てないと落ち込んで、たとえポイントが取れても喜べないことが多いですね。
当たりそこないのショットに相手がタイミングを狂わせてミスショットしても1ポイント、完璧なエースをとっても1ポイントであって、ポイントの「重み」に違いはありません。
そのポイントの積み重ねが勝利につながることを明確に意識できているならば、素直に喜びを表現できるはずです。
何度でも言いますが、試合はショットのコンテストではなく、勝つために最善の努力をする場であり、そのために自分の力を最大限に引き出すことを目標にしなければなりません。
そして、テンションを下げてしまう状況の時、簡単にいえばミスをした時の感情のコントロールをすることをもうひとつの課題としました。
声を出したり、ガッツポーズをしたり、間をとったり、という一連の行動をきちんと意識して行うことが大切であることも話をして、細かなアドバイスはしないで、じっと試合を見ていました。
どの子も素晴らしい試合をしてくれたと思います。
自分のすべきことにきちんと焦点が当てられており、声を出し、ガッツポーズで気合が入り、間をとって冷静に集中力を保ち、十分の自分の力を引き出せていたように感じました。
お互いにそうした力を出し合っているので、試合の内容も素晴らしいものでした。
こういう試合を続けてくれたら、この子達の可能性はもっと大きく広がるに違いないと確信できるような試合ばかりでした。
なんだか試合を見ているうちに泣けてきそうになる感情を抑えるのに苦労しましたね。
本当に素晴らしい試合を見ることができてうれしく思います。
でも、私は君たちがすぐにそういうことを忘れてしまうことも知っています。
だから何度でも同じことを繰り返して言うでしょう。
ちゃんと嫌がらずに聞いてくださいね。
自分の可能性のために・・・・・。
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2008年02月07日
重版(1115)
「強くなりたいあなたに贈る100の法則」の重版が決まりました。
その意味するところや価値はよく分りませんが、たくさん売れるのでもっと作ろうということですね。
多くの方が私の本を買っていただいたことに感謝いたします。
また、この本に対する感想を送っていただける方もいて、今まで一生懸命に教えてきたことが広く伝わっていることを実感できます。
それとともに、多くの方に読まれるということは、それだけ責任も大きいということを感じます。
私がテニスジャーナルで連載を始める時に決めたことは、
●できるだけわかりやすく書くこと
●できるだけきちんと論拠を示すこと
●自分が実際にやっていることを書くこと
です。
わかりやすいかどうかは自分では評価しにくいのですが、自分が実際にやっていること、指導していることを書くということはやりきれたと思います。
私が多くのスポーツの指導書を読んでいて時々思うのは、「本当にこんなことやっているのかな?」という疑問です。
実際に現場で指導している立場から考えて、とても実際に指導しているとは思えないことが書かれていたり、多くの貧しいトレーニング環境や練習環境をまったく考慮しないで理論だけを押し付けるような内容もあったりします。
そうした疑問をいつも感じていたので、自分が書く本は、実際に指導している内容を書き、多くの指導現場で活用できるものにしようと決めていました。
もちろん、書いた時には実際に指導していた内容であっても状況が変わって今は指導していないこともありますが、少なくとも一定期間は実際に指導してきた内容であることは間違いありません。
そうした「実際的な内容」が多くの方の理解を得て、共感されたおかげで「重版」につながったのだと思います。
「書く」ということは、「書く」ことに対してきちんと責任を持たなくてはならないと思います。
理想的なことを書こうと思えば書くことはできますが、それでは責任を持って書くことにはなりません。
これからも不器用かもしれませんが、現場主義のものを書いていこうと思います。
本を買ってくださった皆さん、本当にありがとううございました。
次回作も検討されているようなので、実現した時には是非買って読んでみてください。
よろしくお願いします。
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2008年02月06日
整理整頓(1114)
私は何か仕事を始めようと思う時には、まず机や作業スペースの整理整頓から始めます。
机の上が散らかっていたり、必要のない書類などが散乱していると、作業が佳境に達した時に必ずと言っていいほど「それ」が障害となってしまうことを経験的に知っているからです。
それと、整理整頓を始めると、仕事に向けて集中力が高まってくるので、特に面倒な仕事のときには大変有効だと思います。
そうした習慣があることは、何か事を始めようとするときに、気持ちをリセットすることができるような気がします。
スポーツでは、そうした切り替えが必要なことは多いですね。
テニスでは、ミスをしたり、自分のプレーがうまくいかない時に、ちょっと間をとったり、ガットをなおしたりして気持ちを整理しようとします。
それが次のプレーに良い影響を及ぼすことを期待してそのように行動するのですが、日常の生活がだらしなくてはそうそう都合良く効果は現れないと思います。
私が寮の生活や合宿、遠征などで整理整頓のことをことさら厳しく言うのは、そうした習慣が身についていたほうがスポーツでは役立つことが多いからです。
私の机の周りは、基本的に散らかることはありません。
遠征などでも荷物を散らかすことは決してありません。
たとえ机の上が、資料などで一時的に散乱することがあるとしても、次の仕事に取り掛かる時には、一旦、すべての資料や本を元にあった場所にしまってから、改めて資料や本を準備します。
どうせ次に使うから別にいいのではないか、と思われるかもしれませんが、仕事の効率を上げるのは気持ちの問題です。
その気持ちを一度リセットすることで、やる気を引き出し、集中力を高め、それが結果的に良いアイディアを引き出し、納得する仕事をすることにつながっていきます。
今、自分のテニスがうまくいっていないと感じたり、停滞していると感じている人は、一度、身の回りの整理整頓を始めてみてはいかがですか。
整理整頓し終わった時は、気持ちはリフレッシュされ、何か新しいことにチャレンジしたくなったり、気持ちが吹っ切れてすがすがしい感じがするかもしれません。
それが向上のきっかけになるかもしれませんね。
整理整頓には、そんな効果があること知っておいて損はないと思います。
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2008年02月04日
イメージを変える(1112)
岩本コーチから、「大島さんがジュニア育成のイメージを変えましたね。」と言われました。
とてもうれしい言葉ですね。
私のイメージする「ジュニア育成」の形とは、純粋に「世界」を目指すことを「意識」できるような環境作りが中心です。
今まで私が見てきた、接してきた「ジュニア育成」は、レッスンの形態も通常の一般レッスンと同様で「スクール」の域を越えるものではありませんでした。
レッスンの内容は、それぞれのコーチが工夫して、多人数でもできるだけ効率よく練習できるようにうまくプログラムされています。
この点に関して言えば、日本のコーチたちは集団のマネージメントに関して大変優れた能力を持っていると言えます。
しかし、「育成」の仕事として考えるならば、やはりこれでは「何か」が足りません。
私がアメリカに渡り、いろいろな「アカデミー」を見てきたときに思ったのは「そこ」です。
そして、「スクール」と「アカデミー」の「違い」を強く感じました。
その「違い」とは、やはり「世界」を意識することができるかどうかです。
もちろん、今までのシステムでも世界で活躍する力を持つほどに強くなった選手は何人もいます。
でも、そうした選手が輩出される「背景」は依然貧弱なままであるという感は否めません。
特にこの地域ではそれが十分に整備されていないと思います。
具体的に「何をすれば良いのか」を真剣に考えました。
●海外にチャレンジするのが当たり前であるような環境を作ること。
●強い選手が集まってともに練習できるような環境を作ること。
●学校との連携を強め、教育活動と育成活動を融合させること。
●広くネットワークを作り、指導者間のコミュニケーションがとれる状況を作ること。
などです。
それをひとつひとつ作り上げてきたことで、多くの子どもたちが世界を経験し、クラブの枠を超えて集い、コーチのネットワークができ、それがより良い「ジュニア育成」の形になりつつあると感じます。
それが今までの「イメージ」を変えることになっていくのでしょうが、まだ「事業」は始まったばかりです。
教育活動の問題、ネットワークの強化、優れた指導者の育成、海外遠征のためのネットワーク作りなど、課題は山積みですが、少しづつ進みつつあります。
こうした活動の積み重ねが、今までの「ジュニア育成」のイメージを変え、多くの子どもたちが純粋に「世界」を目指すことができればいいなと思います。
これからもがんばりますので、応援よろしくお願いします。
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2008年02月03日
続ける、ということ(1111)
ブログの書き込み回数が「1111」回になりました。
同じ数字が並ぶのは何となく気持ちがいいものですね。
2003年7月25日から書き始めましたので、4年半になります。
その間にいろいろなことを書いてきてこの数字に達したのですが、「続けて」書くということは改めて「すごいことだなあ」と思います。
もし、今から「1111」の話を書け、と言われても「それは無理!」と答えざるを得ません。
時にはくだらないことを書いたり、子どもたちへのメッセージだったり、遠征の報告だったり、自分の「思い」をできるだけ素直に書いてきました。
毎日のように「続けて」きたからこそこの数字に達しました。
実は今年の初めから一日も欠かさずにブログを更新しています。
気づいている人いるかな?
私は子どもたちにいつも「今、自分にできることを一生懸命にやりなさい」と言っています。
そういう気持で練習し「続けた」選手だけが強くなることを知っているからです。
今年のスローガンとして「前へ」を掲げました。
「今」を「続ける」ことができなくては「前へ」進むことはできません。
そんな「思い」があったので、とにかく「続ける」ことを自分の課題として課しています。
ホームページの更新履歴も160回を超えました。
1月2日に新しく作ったホームページを立ち上げたので、ちょうど1か月が経ちました。
その間の更新が160回を超えたということは、平均で一日に少なくとも5回は更新をし「続けた」ということです。
こちらもなかなか立派な数字だと思います。
スポーツでは、成績を上げることが何よりも求められますが、振り返ってみて「自分をほめて」あげたいと思うのは成績ではありません。
長い間、そのスポーツを、練習を、トレーニングを「続けて」きたことを振り返った時に「よくがんばった」なあと思えるのではないでしょうか。
スポーツを「続ける」ことは大変難しいことです。
練習も苦しい、トレーニングも苦しい、期待にこたえられない自分、思うように成績を上げられない焦り、複雑に絡み合う人間関係、迷いや葛藤は当たり前のようにあります。
それを超えて「続ける」ことができた時、きっと自分に「感動」できると思います。
そして、それを「当たり前のように」これからも「続ける」ことができる人は、きっと素晴らしい人生を送ることができます。
これからもできるだけ素直に自分の「思い」伝えていこうと思います。
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2008年02月02日
自分の甘さに気づく(1110)
人間はいつ「よし、がんばろう!」という気になるのでしょうか。
私の場合は、テレビや本などで感動したときにそう感じることが多いですね。
前にも、人間ドキュメント「投げられ先生」をみて感動し、「がんばろう」という気持ちになりました(先生シリーズでは、プロジェクトXの「泣き虫先生」も大好きです)。
人間は弱いものです・・・意志の持続は難しい。
その気持ちが萎えてしまったり、やる気をなくすきっかけは多いものです。
そんな時、「感動する心」が勇気を与えてくれると信じています。
また、同時に「感動」は「自分の甘さ」に気づくきっかけになります。
テニスの選手はスポーツ選手としては「甘い」ということを書きました。
じつは、指導する側もそうではないのか、必死に闘っている指導者のドキュメンタリーを見るとそう思うのです。
しかし、「自分の甘さ」に気づくことで「次に向かう力」が湧いてくるということもあります。
子どもたちにどんなきっかけを与えれば、感動し、自分の甘さに気づいて、さらにがんばる力を湧き出させることができるのか、それは指導する側の「甘さ」を取り去ったときに見えてくると思います。
よおし!明日からもがんばるか!
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2008年02月01日
職業病(1109)
昨日は、下の娘の授業参観に行ってきました。
体育の授業に興味があったということもありますが、なかなか一緒にいる時間がないのでカミさんに追い立てられて、というのが本音です。
でも、もともと体育教師であったし、今もスポーツを教えている立場の人間として、今、学校の体育では何を、どう教えているのかということについては大変興味があります。
今日の授業は、縄跳びと竹馬、鬼ごっこのようなゲームをやっていました。
いろいろと道具も豊富にあって、工夫されてはいますが、やはりそこは体育の「プロ」ではないので、いろいろな問題点を指摘できます。
そんなことを考えながらみていると、「もっとこうしたらいいのになあ」とか、「俺だったらこうするのに」と、あたかも自分が教えているかのように入り込んでいる自分がいます。
つくづく「職業病」だなあ、と思います。
私はテニスやトレーニングを教える「プロ」なので、教える技術が低かったり、知識がなかったり、集団をコントロールする能力がなければ食べてはいけません。
そのために必死になってやってきたように思います。
人にものを教えるということは、それだけ幅広い知識と経験が必要だということを、今日の授業を見ながら思っていました。
もちろん、それに「終わり」はありませんね。
人が変わり、自分の経験が増えていけば、当然対応の仕方は変わってきます。
それをまた経験にしながら、より良い指導者となるために努力していかなくてはなりません。
これからもいろいろな指導の現場を見て、指導者の方に会って、いろいろと考えて頑張っていきたいと思います。
今日は竹馬の上手な指導法を考えてみようかな。
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2008年01月31日
明るいオタク(1108)
先週の土曜日と日曜日は、プリンスの関係の測定をしました。
今流行りのフィットウェアを着て、その効果としてスイングスピードの違いを測定するというものです。
大学院時代から大学教員を務めていた頃は、頻繁に測定や実験をしていましたが、最近はなかなかそういう機会には恵まれません。
ジュニアの指導や、トレーニング指導で忙しくなってきたことが大きな要因なので喜ぶべきことかもしれませんね。
今回の測定は、本当に久しぶりなので、手順の確認を忘れたり、機材のチェックが不十分だったりと、スムースに事は運びません。
こうしたものはやはり「慣れ」が必要で、久しぶりであれば、その分もっときちんと準備をすべきであった、とちょっぴり反省しています。
でも、もともとこうした測定や分析は好き、というか性に合っているので、分析を始めるとそれにのめり込んで時間を忘れます。
みなさんは意外に思われるかもしれませんが、実は私はちょっと「オタク」(まだ死語じゃないですよね)なので、こうした作業があまり苦になりません。
外で大声を張り上げて、アクティブに活動する仕事なので、そのギャップがあって、違うイメージを持たれることは多いですが、みなさんには「私は超明るいオタクです。」と言うようにしています。
分析の方も久しぶりで、思い出しながら進むのでなかなか思うようにはいきませんが、その過程を十分に楽しんでいます。
そもそもこのグッズは自分的にも気に入っているので、どんな効果があるのか大変興味があります。
研究でも指導でも同じです。
やはり、自分自身が興味のあることは深く知りたいと思う気持ちが強いので、面倒な作業が気になりません。
「よくそんな面倒なことができますね。」と言われることもありますが、面倒だとか、無理して努力するとか、というような気持はなく、それが興味や関心によって動かされているので、いわば楽しみなんですね。
「何かをしよう」と思いすぎることなく、自然に、当たり前にようにことを成すことが大切だと思います。
今はそんな時間を楽しんでいます。
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2008年01月30日
賭ける思い(1107)
じつは、テニスというスポーツは、「賭ける思い」を持ちにくいスポーツです。
なぜなら、個人スポーツであり、誰もが試合に出ようと思えば出ることができます。
試合に出るための「競争」がそもそもありません(インターハイ予選や地域大会の予選にランキングによって出場できないことはあります)。
団体戦があるにしても、そのメンバーは技量の高低で決まる場合が多く、それ意外の要素でメンバーが決まることはめったになりません。
つまり、「努力」だけを猛烈にしている人間が認められにくいのです。
だから「努力」をする意志が揺らぎます。
また、最近のテニスは、民間クラブから育成が始まるので、親やコーチのサポートが手厚く、スポーツ本来の「忍耐力」を強要される場面が大変少ないからです。
野球の世界では、大変熾烈な「競争」が繰り広げられます。
名門高校では、何人かに一人の割合でしか入学を許可されません。
入学しても3年間一度も公式戦に出場できない選手は何人もいます。
ポジションの争いも熾烈です。
ある選手が怪我をしたら、そのポジションを巡って他のポジションの選手もレギュラーになるために果敢に競争を挑んできます。
もちろん、いじめや暴力など、スポーツのマイナスの面も多くあります。
このような熾烈な「競争」の世界に常に晒されているのです。
だからこそ、「この一勝」に「賭ける思い」が極限にまで高まるのです。
その中での敗戦は、全身を覆う虚脱感に苛まれます。
だからこそ泣いて泣いて、我を忘れるのです。
それほどまでに「賭けて」いないと、この世界では通用しないからです。
こう考えると、テニスの世界は、特にジュニアを取り巻く世界は、スポーツの中ではもっとも「甘い」と言わざるを得ません。
でも、私は思うのです、だからこそ「賭ける思い」を強く持てたものが強くなると。
「甘い」世界に安住することなく、自分の思いを高く持つものは強くなる、そんなことを子どもたちに伝えていけたらいいな、と思っています。
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2008年01月29日
オーラが見える?(1106)
全国選抜ジュニア室内テニス選手権で、私がトレーニング指導をしている廣田耕作選手が見事に優勝を果たしました。
本当によく頑張りました!おめでとう!
佐賀グリーンテニスクラブのトレーニングの一環として指導はしてきましたが、彼のトレーニングを個人的に、本格的にみるようになったのは、昨年の9月からです。
今年も先々週にトレーニングに来ましたが、その真摯な取り組み方がはっきりとわかるほど「体つき」が変わってきました。
「体つき」とは、単に筋肉のボリュームが増えたとか、身長が大きくなったということではなく、身体の中からエネルギーが放出されているような感じがあるかどうかということです。
相撲の世界などでは、「今日の横綱の体にははりがありますね」と解説者が言うところの、「はり」にあたるようなものですね。
それは、身体的な状態を示しているのではなく、その選手の意識レベルを表すものとして使われたりします。
そして、私がそれを感じた時には、不思議なぐらいちゃんと成果が現れてきます。
今回の廣田選手の活躍も、彼の身体から放出されるエネルギーを感じて、「予感」が大いにありました。
結果論ではなく、そういう感覚がはっきりと感じられるくらいにあったということです。
よく霊能者が「オーラが見える」というのと同じなのでしょうか?
私には残念ながら「オーラ」は見えませんが、エネルギーははっきりと感じることができます。
これでちょっとは霊能者の仲間入りができますかねえ。
不思議の世界にはちょっと興味があります。
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2008年01月28日
体が覚える(1105)
あるテレビ番組で、運動神経について紹介していました。
運動神経=記憶力という内容で、達人とよばれる人は、その適切な運動プログラムを体にしっかりと記憶しているということです。
さらに詳しく言うと、単に記憶して正確な反復動作を行うことができるというだけではなく、多くの情報を瞬時にネットワークで結んで、そのときにおけるもっとも適切な反応動作を、無意識に行うことができるレベルにあるということです。
そのようなすぐれた記憶力を発揮し、ネットワークを構築するには何度も反復練習しなければなりませんね。
まずは課題を確認し、その原因をできるだけ深く理解し、自分のイメージするスイングを意識し続けることから始めなくてはなりません。
今日は、課題確認のためのビデオを撮りましたが、残念ながら設定ミスで撮れていませんでした(みんな、ごめんな!来週もう一回チャレンジします!)。
そして、基本的な練習の繰り返しが大切で、「素振り」が最も効果のある練習の一つだと思います。
武道における「型」の練習だと思ってください。
「型」は単にフォームの習得だけではなく、運動プログラム記憶とネットワークの基礎的構築にあります。
テニスの練習にはこれが日本人には最も合っているのですが、最も少ない練習方法のような気がします。
ドリル練習の時、後ろで待っている時間に「素振り」を行わせますが、真剣に取り組んでいる子はだんだんと良い振りになってきています。
番組の言葉で言えば、「運動神経が良くなってきている」ということです(生理学的な意味での運動神経とは違います)。
体の大きさなどは遺伝的な要因が大きく関係しますが、運動神経は努力しだいで何とかなるということを確認しました。
「努力に勝る天才なし!」ん~、いい言葉だなあ。
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2008年01月27日
強くなるために練習する(1104)
今日のミーティングで「練習は何のためにするのか?」ということについて話をしました。
練習やトレーニングは「何のため」にするのかといえば、自分を磨くためにするという場合もあるかもしれませんが、基本的には試合で勝つため、強くなるためです。
もちろん、「自分」のためです。
しかし、今日の朝の練習では、そのような意識がまったく見られませんでした。
課題練習なので、自分の課題は当たり前のように理解していなくてはなりませんが、その理解が中途半端で、「ただボールを打つ」練習になっています。
ボール出しをする選手も、いい加減な気持ちでボールを出すので、正確に送球できず、集中力も高まりません。
もし、自分の課題を何としてでも克服したいのであれば、ボールを正確に出すように要求したり、自分の練習したいボールを指示したいるするはずですが、そのような様子はまったくありません。
これで強くなれるほど甘くはありません。
それに加えて、ボールをコントロールする技術があまりに低いことにがっかりしました。
あまりにできないので、ターゲットを決めてそこを狙いように指示し、それを繰り返して練習するうちに、だんだんとコントールが良くなってきます。
つまりは、日常的にそういう意識で練習をやっていなかったということです。
技術を磨く、特にコントロールを磨くためには、どのようなボールを出すにしても、ターゲットを決めて、そこに寸分の狂いもなく狙うことができるように訓練しなくてはなりません。
それができなくて、相手の打球を正確にリターンできるはずはありません。
それにすら気付かずに練習をしていたことを大いに反省すべきだと思います。
もちろん、それは私の指導不足であることも認めています。
だから、時間をとってミーティングをしました。
試合で負けると多くの子供たちは泣きます。
なぜ泣くとかといえば、負けて悔しいからであり、それは「負けることが怖い」、という「恐怖心」と戦ったからです。
そう、試合と練習で最も違うことは、恐怖する瞬間があるかどうかなのです。
試合でも、自分よりもはるかに強い相手や弱い相手と戦っても恐怖する瞬間はこないので、泣くような気持ちになることはありません。
勝てる、勝ちたい、という気持ちで戦うとき、こころには負けたくないという「恐怖心」も生まれてくる、だからこそぎりぎりの勝負で負けたとき、時には勝ったときでさえ涙があふれてくるのです。
このような感情は試合でしか「味わう」ことができません。
そのための練習では何をすればよいのか。
「試合と同じ気持ちになって練習しろ!」と言ってみても、それがとても難しいことはわかっています。
しかし、その練習をどれくらい試合と同じ意識に近づけることができるかで「練習の質」は大きく変わってきます。
試合でも恐怖を味わうことができないときは、プレーが雑になる場合が多いものです。
もちろん恐怖がないのでのびのび打てるということはあるでしょうが、コースを狙って打つ、ミスしないように細心の注意を払う、丁寧にしつこくボールを拾う、という感覚が薄くなって雑にプレーすることのほうが多くなります。
そう、つまりは雑なプレーをしないように心がけなければ「勝つための練習」にはなりえないのです。
一生懸命に練習していることは感心するばかりですが、その「練習の質」をどれくらい上げることができるのかが強くなるためにはもっとも大切なことです。
ミーティングの後の練習で、私に積極的にアドバイスを求める選手が何人かいました。
こうした姿勢が自分を変えていきます。
そして、ミスすることを恐れ、ボールを追うことをあきらめる自分を責める、そんな気持ちで練習していれば、きっと強くなります。
それを信じて頑張ってほしいと思います。
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2008年01月26日
思い切る(1103)
ミスを恐れるということと、思い切って打つ、ということは何か矛盾しているように思うかもしれませんが、実は表裏一体のものです。
そもそも思い切るとは、「思い」を「切る」ことであり、その「思い」とは、負けるかも知れないという不安だったり、ミスを恐れる気持ちだったり、親の期待や周りの期待に応えなくてはならないというプレッシャーです。
その圧力に押されて「思い」を切れないと、良いプレーはできませんが、「思い」があってそれを「切る」ことで最高のプレーができるものなのです。
実際、最高のショットは切羽詰った、苦しい場面で思い切ったショットを打ったときに放たれるものです。
つまり、「思い」がないと最高のショットは打てないのですね。
ミスを恐れながら、負けるかもしれないという不安を背負いながら、なんとかそれを振り払って最高のショットを打つ、そんなプレーヤーに多くの人は感動するのではないでしょうか。
多くの子どもたちに、最高のショットを打った瞬間の快感を感じてほしいし、そのショットで感動を生むプレーヤになってほしいと願っています。
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2008年01月25日
全体を見る(1102)
アプライドキネシオロジーという学問では、特定の内臓に何らかのストレスが生じると、特定の筋肉に変化が起きることを内臓筋肉反射といいます。
内臓が精神的なストレスや感情でその状態が大きく変化することは広く知られているので、そう考えると、感情や思考が、筋肉レベルの状態に大きく影響することはある程度は証明されているということです。
そのような関係性を深く探っていくなかで、怒りの感情と腰痛を引き起こす筋肉との関係が大きいことが見出され、それに対するアプローチの方法が試行錯誤の上で確立されてきたのではないかと考えられます。
私が受講した講座でも、感情と筋肉アプローチというものを学びました。
そのアプローチを経験することで、確かに筋バランスは向上し、腰痛などの症状は改善されます。
また、無意識に強縮していた筋肉を、感情のコントロールと筋肉へのアプローチで改善することで、呼吸数は劇的に減少します。
ちなみに私の場合は、普通に楽にした場合で1分間に8回程度、リラクゼーションが進むと1分間に3回くらいの呼吸(身体的なアプローチを加えた場合には1分間に1回の呼吸も経験できました)が楽にできるようになります。
このように、人間はロボットではないので、感情や思考などのメンタルの状態が身体的にも大きな影響を及ぼすので、単に身体的、筋肉的なことに捉われるのではなく、メンタルも含めて全体的にその人の状態を見ようという動きは活発になってきています。
ホリスティック医学のような考え方は、そのような考え方に拠っていますが、共感できることは多いと思います。
テニスの指導でも同じではないでしょうか?
その選手の調子が良い悪い、良いボールが打てる、打てないを単にフォームが悪いと決め付けたり、体力的なことが劣っているからだと短絡的な判断することなく、メンタルや成長も考慮して、全体的にみて判断するよう心がけなくてはならないと思います。
大変難しい問題ですが、これは常にそのことを心がけてことに臨むしかありませんね。
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2008年01月24日
体脂肪率(1101)
今日は新しく入った寮生の歓迎会(?)を兼ねて、焼き肉を食べに行きました。
ダイエットしている私の横で、まあ、その食欲の旺盛なこと・・・びっくりです。
でも、食べることができない選手は強くなることはむつかしいので、ここはその「能力」を褒めてあげようと思います。
と、思っていましたが、そんだけ食べておきながら「太っちゃう!」とか「絶対、やせる!」とか言っているのを聞くと大笑いですね。
きっと、この子たちは、自分たちより私の方が太っているという確信があるので、「やせなきゃ」と思っていながら、「コーチより太らなければいいや」ぐらいの軽い気持ちがあって、旺盛な食欲を止めることができません。
なので、最近買った体脂肪計で体重と体脂肪率を計ってみることにしました。
私は「太る努力」を放棄したおかげで、順調に体重も減り、現在6㎏減に体脂肪率23.3%と、目標通りの数値を示しています。
さてさて、寮生はと言いますと、なんとなんと、全員私よりも高い体脂肪率を示しました。
もちろん、彼らの名誉(?)のために数値は公開しませんが、いやあ、気分爽快ですね。
正直、この結果を予想していたわけではないし、別に競争でもないのですが、うれしい気持ちを抑えられません。
まあ、女の子は、思春期の後半から、だんだんと大人の体に変化してくるので、体脂肪率が上昇するのはある程度やむを得ないと思います。
大切なのは、自分のベストの状態を知り、その状態を維持するために毎日の食事を少しだけ気をつけたり、間食を制限したりする意志をしっかりと持つことです。
みんなで体脂肪率を報告しあって、打ちひしがれている寮生たちに、少し女の子の体の変化について講義もしました。
何年か振りに体育教師になったみたいで、ちょっぴり昔を思い出しました。
そして、ちょっと前の私の写真を見て、「すごく、やせたあ」と感心してくれました。
まだダイエットは始まったばかりなので、自分のベストな状態を把握するところまでは来ていませんが、自分の身体の変化を感じる時、俄然好奇心がわいてきますね。
寮生の子どもたちには、これを機に、自分の身体のことについて理解し、トレーニングや日常生活での訓練について、好奇心を持ちながら取り組んでほしいと思います。
体脂肪率は、高いから、低いから、ということが良いとか悪いということではなく、自分の身体の状態を知るアイテムとして活用できたら良いと思います。
でも、残念ながら、今日の勝負(?)は私の勝ちだ!
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2008年01月23日
スタンダード(1100)
昨日は東海毎日ジュニア愛知県予選のドロー会議でした。
いつものことながら、申し込みの手順をきちんと守っていないとエントリーできず、もちろん出場することもできませんので、大変な緊張を強いるエントリーとなります。
過去にいろいろな試行錯誤があって、厳格なルールを決めて、それを順守できないものについては一切に認めないというのは、そういうルールであれば仕方ないと思いますが、そうしたルールや現行の方式をどうしていくべきかという議論の場がもっとあっても良いのではないでしょうか。
しかし、現実にはなかなかそういう方向には進んではいきません。
今回の会議では、私のところに他府県から転入してきた子のランキング決めで大分時間を使ってしまいました。
その子の愛知県のランキングがないので、他府県や他地域、もしくは全国大会の成績などを参考に決めることになるのですが、それを厳格に規定することはできません。
なので、私のクラブの子との実力などと比較して「だいたいこれくらい」という提案をしても、「通常はそれより低い位置に置いてきた」とか、「上のシードに入れることはむつかしい」というようなことを言われ、通常がどれくらいのことをいうのか、なぜ上のシードに入れることができないのか、という明確な説明もないままに、「これくらい」でランキングが決められました。
確かに難しい仕事だと思います。
全国の地域格差や県格差がどれくらいあるのか、などということは明確には決められないからです。
もし、全国の大会にグレードをつけて、ITFのトーナメントのように、そのグレードごとのポイントによってランキングが決まるようなシステムであればすっきりとしていいかなと思います。
ここでも、なかなか「スタンダード」は通用しません。
いくら世界がそうだといっても、日本は日本独自のシステムに固執し、また県ごとのシステムに固執し、自由度を奪い、子どもたちがトライできる範囲を狭くしているような気がします。
全国大会を目指すのはいいですが、すべての子どもたちができるだけ等しくチャレンジできるシステムは、やはり世界のテニスを参考にするのが「スタンダード」です。
そういうシステムができれば、いつでも他府県の大会にエントリーでき、実力に見合ったグレードで切磋琢磨し、かなり明確に日本国内におけるランキングが規定できると思うのですが、いかかでしょうか。
やっぱり、むつかしいのかなあ?
全国をひとつのシステムに統一して、全国の子どもたちが一斉にその頂点を目指す、なんてとてもかっこいい思うんですが・・・。
前に「お前(の発言)は歴史を知らないから、ちょっとだまっていてください」というようなことを言われました。
歴史の重み、先人の努力は認めます。
でも、やはり子どもたちにとって、より良い環境を作ろうと思えば、できるだけ「スタンダード」に近いシステムを構築しようとする努力が必要ではないのかなと思います。
じゃあ、お前やってみろ!と言われても別に困りません。
そういう仕事を任されるのであれば、いつでも受ける覚悟はあります。
こんなこと言うから迷惑がられるのかなあ???
より良い方向に進むことを期待して、そういう気持を持ち続けていこうと思います。
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2008年01月22日
コーチング(1099)
「コーチ」としてもっとも大切な資質とは何だろう、と考えることがあります。
「コーチ」という言葉は、もともと「馬車」を意味し、「大切な人をその人が望むところまで送り届ける」という意味から派生しているそうです。
そういう「ものの考え方」が「哲学」として「確立」されていなければならない、そう考えます。
同じような言葉に、「ティーチング」というのがありますが、「ティーチング」は、技術やルールを教えること、これまでの経験を「伝える」こと、場面によって礼儀作法を「教える」ことです。
このように何かを「教える・伝える」ことを「ティーチング」とするならば、選手の意思や思いに「触れる・引き出す」ことを「コーチング」として位置づけています。
「コーチング」は指導者にもまだ見えていない新しい領域に踏み込んで行われます(コーチング・クリニック、2008年2月号より)。
ただ「教える」のではなく、ともに進むべき道を試行錯誤しながら進んでいく、というイメージが浮かびます。
このように「コーチング」が目指すのは「自己実現」であり、まさに「個の確立」なのです(同)。
私自身が目指すものは、このような「コーチング」を通した私自身の「自己実現」であり、子どもたちの「自己実現」のサポーターとして信頼を得ることです。
そのために、一番心がけていることは、「子どもたちを信頼する」ということです。
子どもたちの可能性、その能力を信じて、それに向けての子どもたちの懸命の努力を認めることです。
謙虚に自分の能力を認め、得られる結果が満足いくものでなかった時はそれを認め、向上意欲の糧とすることです。
そうした「哲学」にもとづいて、「コーチング」を忍耐強く続けていくことで「何か」が見つかります。
この「何か」が自分の人生を豊かにするもの、まさに「自己実現」の成果だと思っています。
その道のスタートラインに立ったばかりです。
自分の力を信じ、子どもたちの力を信じ、こつこつと進んでいこうと思います。
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2008年01月21日
二重生活(1098)
昨年の6月から寮の管理をするようになってから、約半年ほどが過ぎました。
レッスンが終わったら家に帰って食事をし、お風呂に入って寮に戻ってきて仕事をしてから寝ます(最近は、家に帰れないことも多くなってきました)。
朝、寮生を見送ってから家に帰って、下の娘と朝ごはんを食べて学校に行くのを見送ります。
はじめのころはこの「二重生活」は結構大変でしたが、最近はペースもつかんで、それほど苦ではなくなりました。
私はまったくお酒が飲めないので、家に帰っての晩酌が楽しみだったらちょっとつらいだろうと思いますが、飲めなくて良かったと思っています。
でも、急に生活のパターンが変わって、やはり家族はちょっと戸惑いいますね。
いろいろと考えて、自分が考えるアカデミーを作るためには、どうしても寮が必要だという信念にしたがって思い切って決心しました。
学校の寮を利用する、というのとは違って、自分の力で一から作っていくものなので、それなりにお金もかかるし、子どもたちができるだけ快適にテニスに打ち込める環境を作るためにたくさんの時間を使います。
そもそも寮を作ろうと決めたのは、子どもたちの熱意に押されたというのがもっとも大きな理由ですが、知り合いのFコーチが、自分の教え子を家に下宿させて指導した、という話を聞いたことが最後のひと押しになりました。
さすがに自分の家に下宿させるとなると、以前に近藤大生プロを下宿させてトレーニングの指導を行った経験も踏まえ、家族の理解も深く必要だし、プライバシーのことなどを考えると難しいかなと考え、それならば寮を別に作ってしまえ!、ということになりました。
まあ、簡単にいえば「勢い」ってやつですね。
その時は、寮の管理がこれほど大変だとは思わず、また、このような「二重生活」になるとは考えていませんでしたので、戸惑いは大きかったですね。
でも、子どもたちと生活をするようになって、深く子どもたちのことを考えるようになりました。
今は、もっと多くの子どもたちがここに集い、生活をともにしながら強くなることを本気で目指すことができるような環境を作っていこうと思っています。
いろいろなことがありますが、最後はやっぱり「愛」だなあ、と思います。
子どもたちのことが愛おしいと思う気持ちが原動力になりますね。
多くの子どもたちが、ここで大きな「夢」を見ることができればいいなあと思います。
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2008年01月20日
指導力(1097)
優れた「指導力」を持っている方ほど、自分の「指導力」に対していつも「謙虚」な態度でいます。
子ども達が思うような成果が上げられなかったり、思い通りのプレーができない時には自分の「指導力」のなさを嘆きます。
いつも、そういう態度で接しているから徐々に指導の成果があがってきます。
「それ」を忘れないように教えていきたいと思っています。
ところで、「指導力」と一言で言いますが、「指導力」があるということはどういうことだろうかと良く考えます。
成果が上がることで評価されるべきものであるとは思いますが、そこに至るまでにどういう「力」を発揮すればよいのかは大変気になります。
私が考える「指導力」とは、まずは指導する人としての「雰囲気」がある、ということです。
時間にルーズだったり、服装が不潔だったり、言葉使いがあまりにも乱暴だったり、指導する人間としてふさわしくない態度や行動をできるだけ(このできるだけは、一般的に見てできるだけと評価できるものでなければならないと思います)しないように心がけなければならないと思います。
次に大切なのは、「忍耐力」がある、ということです。
人は何度も失敗します。スポーツでは挫折することの方が多いものです。
思い通りに成長しないことも多く、態度や行動が気に入らないことも日常的にあります。
そうなると指導する気力が失われていきます。
それでも、子ども達がそのスポーツを続ける限り、指導することをあきらめない強い「忍耐力」が必要です。
必要であれば何度でも話をします。
同じアドバイスを繰り返します。
これは「忍耐力」の要る仕事です。
でも、子ども達は自分の言ったことを「覚えていない」と考える方が普通です。
忘れてしまって、同じミスを繰り返すのが当たり前です。
そのことを忘れて、「前にも言っただろう」と思うのは指導者の「エゴ」です。
そして、向上する「意欲」を失わないことです。
テニスの指導に関してはたくさん勉強してきました。
理論派の私としては、できるだけわからないことはないように多くの学問分野の情報を集めるように努力しています。
しかし、それでも分からないことはたくさんあります。
自分の経験や理論では理解できないことにもたくさん遭遇します。
それだけスポーツはむつかしいということですね。
というよりも人間を扱うことがむつかしいということです。
だから、いつでも「知ろうとする意志」を持ち続けなければならないと思います。
興味、関心、好奇心が大切であると書きましたが、これは指導する立場にある人ほど大切なことです。
その気持ちを忘れずに指導していれば、きっと「感動」があります。
その経験が強い指導者に育ててくれると思います。
強い選手を育てたければ、自分自身が強くなるために努力する姿勢を失わないこと、これが一番大切かもしれません。
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2008年01月19日
ランキング1位(1096)
本に関して、面白い(のかどうかわかりませんが)情報を手に入れました。
ヒマだったので、「テニスが強くなりたいあなたに贈る100の法則」で検索してみました。
たくさんの方に紹介していただいていたり、扱っている書店が思っている以上に多かったりと、ちょっと驚きネタもたくさんあります。
その中で、「”強くなりたい” に関連する商品(売れ筋順)」というランキングのページでは、何と「1位」に輝いています。
いったいどれくらいの本がエントリーしているのかわからないので、素直に「1位」を喜んでよいのかどうか微妙なところですが、とにもかくにも「1位」というのは素晴らしいことですね。
ここは素直に喜んでおくことにします。
それで、その後に、書籍(たぶん発刊されている書籍すべて)のうちのランキングが併せて載っていまして、そこでは「売り上げランキング(49458位)」らしいです。
この49458位というのも、一体全体、売れているのか、売れていないのかさっぱりわからないので、喜んでいいやら悲しんでいいやらよく分りません。
でも、第3位にランクされている書籍の売り上げランキングは、218092位なので、少なくとも250000冊くらいは世に出ているということですね。
ひとりで何冊も書いている人もいると思いますが、それでも相当数の作者の方が本を出しているということです。
その中の一人として、エントリーできたということをそれなりに評価したいですね。
実は、この本が売れれば、「続編」も検討されています。
そして、じつはじつは、今回出版した技術編よりも、初めのほうに書いていた「メンタル」(とはまっすぐには言えませんが)に関することの方が、自分なりには気に入っています。
なので、「続編」が出版されることを一番期待しているのは私なのではないでしょうか。
まあ、この本がたくさん売れてくれないと、次、はないので、できるだけ多くの人に読んでもらえるように、背中に背負って行商にでも出るとしますか。
ダイエットにもなってちょうど良いかもしれませんね。
でも、かなりしんどそうだ・・・・。
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2008年01月18日
本を読む(1095)
昨日はなかなか寝付けなくて、続けざまに2冊の本を読みました。
今、関心があるのは「子どもたちのこころ」です。
思春期の子どもたちを預かるので、その心理的な特徴についてよく知っておかなくてはならないと思うからです。
選手育成のコーチは、「トータル・デベロップメント」を意識し、そのための技術や能力を高めなくてはなりません。
単に技術に関することではなく、身体的、メンタル的なケアや進学サポートなど、子どもたちの成長に必要と思うことは何でもコーチの力でできることを目指すということですね。
もちろん、一人でうまくいかない時は信頼できる人に任すということは大切な考え方ですが、まずは自分でできる力を身につけるべく努力する姿勢は必要です。
その中でも「メンタルケア」に関する知識はとても大切になってくると思います。
なかなか一対一で向き合う時間は少ないので、一般論を押し付けてしまうことも多いですし、スポーツの世界で強くなるにはケアに重きを置きすぎてはいけないことも経験的に理解しているので、どうしても投げかける言葉が強くなったり、その子にとって配慮を欠くと感じられることも多いものです。
でも、私はいつでも子どもたちのことを見ています。
その行動や表情、言葉などをできるだけ注意深く見るようにしています。
子どもたちが発する信号をできるだけ的確にキャッチしたいからです。
そのような「感性」を磨いていくためにも、やはり「知識」は必要で、その「知識」を深めるためには本を読み続けることが大切だと考えています。
集中して本を読んでいるときは、あっという間に時間が過ぎていきます。
昨日も気がつくと夜明け近くになっていました。
でも、本を読みながら、その世界に没頭している時間は、まるで違う世界を経験しているようなものなので、心地よさを感じています。
最近、少し本を読むペースが落ちていたので、自分の「感性」が鈍ってきたようにも感じます。
ペースを取り戻すために、思い切って十何冊かの本をインターネットで購入しました。
次はどんな世界に入り込むことができるのか、今から楽しみです。
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2008年01月17日
売れ筋商品(1094)
ある書店のウェブストアにおいて、テニス関連書籍の売れ筋おすすめ商品の第3位に「テニスが強くなりたいあなたに贈る100の法則」がランクされています。
自分の書いた本が売れ筋商品として上位にランクされているのは気持の良いものですね。
これは何度も言ってきていることですが、私は書くことがあまり得意ではありません。
テニスジャーナルに連載を始めたのも、きっかけは「止むを得ず」です。
でも、自分の思いや考えをできるだけ多くの方に伝えていくことが仕事の一つだと考えていたので、訓練のつもりでたくさん書いてきました。
今、こうしてブログを書いているのもその訓練の一つですね。
そうしてつづけてきた訓練が、「本」という形になって、より多くの人に読んでいただけるようになるとは、正直、夢にも思いませんでした。
将来、本にしようとか、形として残そうとか、というようなことは全く考えないで、このブログ「メモリー・ボード」のサブタイトルにもあるように、その時その時に、自分が感じたことや思いをできるだけ素直に書いてきたつもりです。
変に格好をつけずに、自分のスタイルで書き続けてきたことが良かったのかもしれません。
テニスでも一緒ですね。
この試合に勝ちたいとか、全日本に出たいという目標は大切ですが、それに捉われてはいけません。
そのために、「今、何をすべきか」にきちんと気持の焦点を合わせていないと、その結果が得られなかった時のことを想像して不安になったり、焦ったりして自分のすべきことを見失い、調子を落とすことも多いものです。
そんな時は、テレビドラマ「女王の教室」で阿久津真矢先生が言った言葉を思い出します・・・・・。
大切なのは、耐える力や解決する方法を身に付けることです。
人生に不安があるのは当たり前です。
大事なのはそのせいで自信を失ったり、根も葉もないうわさにのったり、人を傷つけたりしないことです。
それより今をもっと見つめなさい。
私たちの周りには美しいものがいっぱいある。
そういう大切なものをしっかり目を開いて見なさい、耳を済まして聞きなさい。
全身で感じなさい。
それが生きているということです。
今しかできないことをしっかりしなさい。
今しかできないことがいっぱいある。
それをちゃんとやらずに将来のことばかり気にするのはやめなさい。
いつまでたっても何にも気づいたりしません。
・・・・・まさにこのことを言いたいのです。
「今をもっと見つめなさい。」、このことを心に刻んで、毎日の生活で実践できる人は、「強い生き方」ができている人だと思います。
「強い」とは「生き方の強さ」を言います。
子どもたちには、テニスを通して「強い生き方」を学んでほしいし、私自身も「強く」生きていきたいと思っています。
そして、それを続けているうちに、何か「形」として残すことができたら良いですね。
そんな「思い」を持ちながら、これからも素直に自分の思いを書いていくつもりです。
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2008年01月16日
記憶する(1093)
テニスに限らず、スポーツの上達においてもっとも大切なことは「思考力」と「想像力」です。
ただやみくもに練習するのと、練習の目的を理解し、注意点やポイントを明確に意識して行う練習とでは、その成果に大きな違いが出ます。
そうして深く考えて行う練習の中からしか「ひらめき」は生まれません。
そして、その「ひらめき」なくしてスポーツで上達すること、強くなることはあり得ないのです。
そのことは今まで何度も言ってきましたが、練習が日常化し、その集中力も低下してくるにつれ、練習の目的も忘れ、徐々に「ただ行う練習」へと移行してしまいます。
そうなると「思考力」や「想像力」を高めることはできず、「ひらめき」は生まれませんね。
それを防ぐには「記憶」する能力を高めることです。
ノートというアイテムを使うのもいいでしょう。
コーチにアドバイスされたことや自分で感じたことを書き留め、強く「記憶」に留めることが大切です。
そうでなくても、「これだ!」と思うことを明確に記憶することができなくては効率の良い練習へと「昇華」させるのは難しいでしょう。
私が指導してきたトップ選手は、例外なく、この「記憶」する能力に長けています。
だから、前回行ったトレーニングや練習の内容、ポイントなどを質問すると、すぐさま答えが返ってくるし、自分の感じたことや意見もきちんと述べることができます。
その内容を全く記憶できていない選手に比べれば、その差は歴然としています。
それが練習の質の差を生み、能力の差を広げ、勝負の行方すら左右することを忘れてはならないと思います。
今日の練習でも、今までやり続けてきた練習ですら、その注意点や大切なポイントを明確に答えることができる選手はいませんでした。
そのまま練習をやり続けていて強くなれるかどうかをしっかりと自問してほしいと思います。
子どもたちには強くなってほしい、そう強く思うので投げかける言葉は厳しいものになります。
そして、何度も何度も忍耐強く繰り返し教えていきます。
それが私の仕事です。
その繰り返しの中で、強く「記憶」できたことで何かが変わっていくことを知っているからです。
面倒な仕事ですが、それを続けていくことで、子どもたちの「思考力」と「想像力」が高まっていけば良いと思います。
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2008年01月15日
強い思い(1092)
昨日は、久しぶりにコーチ会があって、夜遅くまでわいわいと楽しくやってきました。
この仲間たちと過ごす時間が楽しく感じられるのは、みんながコーチとして、指導者として、心底子どもたちのことについて考えている、その深さや方向性に共通することが多いからですね。
彼らは、本当にいつも子どもたちのことを真剣に考えています。
その真摯な態度に魅かれるし、ライバルとして、とても良い刺激を受けています。
だから、話はいつもテニスの指導のことにになります(もちろん、くだらない話も多いのですが・・・特にYコーチは)。
そして、いつも一致することは、コーチという仕事は大変難しいけれど、とても魅力のある素晴らしい仕事だということです。
子どもたちのことを深く考えれば考えるほど、その仕事は難しいものになりますが、その努力の分だけ見返りがあるとも限りません。
それでも、いつでも深く子どもたちのことを考えることができるコーチが、「本物のコーチ」になっていくのだと思います。
コーチの仕事について、以前、こんな事を書きました・・・・・・。
コーチとして「考えさせられるとき」は大変多いものです。
とくに試合に負けたときに何を考えるのかは、自分自身の成長のためにとても大切な時間だと思います。
他のコーチの子どもたちに対する振る舞いについても考えさせられるときがあります。
私がそのとき何を考えるのかについて、文章としてまとめてみよう思ったですが、うまくまとめることができないので、思うがままに箇条書きにしてみます。
・本当にその戦い方を評価できているのか。
・戦うまでに何を指導してきたのか。
・自分の思いを伝えることが出来たのか。
・本当に勝ち負けにこだわっていない自分がいるのか。
・負けたことから学ぶことはたくさんある。
・次に立ち向かうために何が必要なのかを発見できたのか。
・涙するわけをきちんと聞いているのか。
・負けたくないと思って戦ったのに「なぜ負けた!」はないだろう。
・メンタルタフネスはコーチが上だ!何があっても負けない。
・ともに戦うコーチでありたい。
・涙するコーチでありたい。
・夢を語るコーチでありたい。
コーチはいつも戦っています。
一人の選手を育てるには、いくつもの困難があります。
それを乗り越えるための「勇気」と「信念」を持って戦うことができるコーチだけが本物です。
コーチが、試合前や試合後に選手かける言葉は大変「重い」です。
その言葉によって、やる気が出たり、次の目標に向かう勇気を持つことができますが、反対に負けたことにとらわれて自信を失ったり、やる気が失せたりもします。
どのような言葉が良いのかはわかりません。
強くなってほしいと思う気持ちが強ければ、自然と勇気を与えるような言葉が出てくると思います。
「強く思う」こと、やはりこれが大切です。
・・・・・・彼らと過ごす時間が楽しいのは、この「思い」がとても「深い」からですね。
これからもお互いにその気持ちを失わないように、自分のできることを精一杯やっていくつもりです。
とても良い仲間に巡り合うことができた、本当にそう思います。
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2008年01月14日
自分の人生(1091)
昨日は「新年会」でした。
いつ頃から始まったのかは定かではありませんが、高校生を家に招待したり、ボーリングに行ったりすることから始まりました。
まあ、子どもたちとわいわいするのは楽しいので、それなりに楽しみにはしていますが、高校3年生はもうすぐ卒業してクラブから離れていく子も多いので、ちょっぴりさみしい気もします。
昨日も食事をしながら、「コーチも人が離れていくのはさみしいでしょ?」と聞かれました。
もちろん、さみしいに決まっています。
でも、コーチという職業は、何年もの間、長い時間にわたって子どもたちと過ごす時間があります。
高校の先生で、クラブの顧問をやっているとすると、実際に子どもたちと接する時間は2年とちょっとということになりますね。
その短い期間の中で、子どもたちと強く結ばれて、時間を共有することは難しいと思います。
そういう意味では、コーチは、子どもたちの人生に深くかかわることもある素晴らしい職業だと思っています。
その分、人間関係に気を使ったり、うまく導いてあげられなかった時にはひどく落ち込んだり、時には傷つけてしまうことあるかもしれない、ちょっと難しい仕事かもしれません。
だからこそ、子どもたちが笑顔で巣立っていくとき、とてもうれしい気持ちになります。
子どもたちが、「コーチが死んだら、いっぱい人が集まるね。」と言ってくれる時、ちょっとうれしい気持ちになります。
でも、子どもたちは「自分の人生」を歩んでいます。
いずれ私のことも忘れて、多くの人たちとの関係の中で懸命に生きていくんだなあ、としみじみと考えたりします。
そんな「子どもたちの未来」を想像しながら、一緒に食事をするというのは楽しいものですよ。
でもなあ、もうちょっと食事のマナーは覚えたほうがいいぞ!МとD!
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2008年01月13日
戦友(1090)
何年か振りに高校時代の友人に会いました。
友人は、ちょっぴり老けたなあとは思いますが(それは私も同じか・・・)、会って話をしていると時は過ぎたことを忘れてしまいますね。
それは、「思い」が強いからです。
私たちの高校時代の時の状況と友人たちとの関わりについて、以前こんなことを書きました。
**************************************
私たちの時代のクラブ活動について話をしよう。
岡本浩一(「無責任の構造」PHP新書)は、「すぐに過去の話を持ち出して、それを栄光の業績であるかのように語るのは、権威的傾向の強い人である」というが、勝負に弱い日本人が増えてきたのは、<スポーツの苦しみ>について語らなくなったことが原因のひとつであると考えるので、あえて批判を覚悟で述べてみたい。
ひと昔前のクラブ活動は、理不尽極まりないことがまかり通っていた(一部のクラブは今もそうであろう)。
3年天皇、2年人間、1年畜生という言葉ができるくらい、1年生は1年間の過酷な試練に耐えなければクラブ活動を続けることさえできないのだ。
私が高校でテニスを始めたときは、入部希望者はざっと40名くらい(実際は一日で辞める部員もいるので、もっと多いはずである)。
それが、8月の合宿を終えるころには6、7人に激減する。
練習中の飲水はもちろん禁止、一日中ボール拾いに追われ、何百回と繰り返される素振りに耐え(当時は、ラケットカバーをつけて素振りをするのが主流(?)であった)、非合理的で理不尽なトレーニング(両手両足を縛られて、学校から先輩の乗るバスのバス停までピョンピョン跳びながら見送りに行かされるなど-ええ加減にせえよ!)に歯を食いしばり、やっと日没近くなって5分程度の練習が許されるという状況では、辞めていくのは無理もない。
では、辞めずに生き残った者は、なぜそのような過酷な状況に耐えることができたのであろうか。
東山紘久(同)は「人間がピンチに出会ったとき、悩むことが飛躍につながる人と、そのままなかなか立ち直れずに、より深刻な問題に落ち込んでいく人との違いは、サポーターがいるかいないかが大きな分かれ目になる。」と述べている。
私の場合は仲間の存在が大きかった。
ともに励ましあい、競い合う仲間がいなければ辞めていただろう。
本当に良い友人たちに恵まれた。
私は、もちろん戦争を経験していないので大きなことは言えないが、これを<戦友意識>と呼びたい。
過酷な状況では、友情はより強く結ばれる(もちろん、逆に反感や憎悪が大きくなる場合があることは知っている)。
そして、くじけそうになるとき、強く結ばれた友情が何よりも助けになるのだ。
彼らは今でも私の大きな支えである。
**************************************
ということである。
今の子どもたちは深く結ばれる友情を知らないのかもしれない。
ともに戦い、ともに涙する感情を共有できないかもしれない。
でも、少なくとも私のクラブで練習する子どもたちには、深い友情で結ばれた友人との出会いを経験してほしいと思う。
友人とはなかなか会う機会もなく、それぞれにまったく異なる仕事についているので、今の状況について話が合うわけではないが、深く結ばれた絆は決して解けはしない、そんな気持ちの良い時間を過ごしました。
次会った時も、きっと同じように昔の話をするのでしょうが、私たちには、それは今まさに「その時」を生きているような感覚ですね。
でも、1年生に戻るのは勘弁だなあ・・・。
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2008年01月12日
パートナー (1089)
コーチを信頼することができなくなることで、パフォーマンスの低下を招くことがあります。
単純に練習量だけを多くすれば強くなるというわけではありません。
「このまま練習していて本当に強くなるのか?」
「つらい練習をしていても強くなれない」
「自分に自信がもてない」
など、多くの選手は不安を抱えています。
コーチの役割は、技術を教えたり、練習の環境を整えるだけではありません。
選手のこころの不安を打ち消すことができるように、強い信頼関係やパートナーシップを築くことができるかどうかで能力が評価されるのです。
私が出会った優秀なコーチたちは、選手が強くなれることを信じて疑いません。
また、その手法についても確固たる自信を持っています。
そのような自信に満ち溢れた態度や振る舞いを見ると、選手は安心できるので良好な信頼関係を築くことができます。
クラブ内での友人関係やコーチに対する信頼感の希薄さが原因で、パフォーマンスの向上が見られないケースをよく目にします。
もし、今のコーチに対して信頼できないと感じるならば、大変勇気がいる決断ですが、「環境を変えること」は能力の向上には大変重要な決断です。
また、コーチは自分が提供できる情報や環境がすべての選手にあっているかどうかをチェックして、よりよい環境が準備できるよう最善の努力をしなければならないと思います。
そんなコーチを目指しています。
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2008年01月11日
「続ける」理由(1088)
コラムで何度も「続ける」という言葉が出てきましたが、「続ける」ためにはエネルギーが必要なわけで、代価を得るとか、好きだ!、という一般的な理由以外にも何らかの理由がなければ「続ける」ことは難しいものです。
私がこうした仕事を「続けて」いられるのにもやはり理由はあります。
それは、「小さな感動や喜びを見つける」ということです。
人を相手にする仕事というのは、これで全てが上手く行く、という定型的なパターンが成り立たない場合も多いので、その点はわずらわしいと思うこともあります。
それ以上に、「おっ、こいついつのまにこんなに上手くなったんだ」とか、「こんなにしんどい練習なのに良くがんばれるなあ」とか、「負けて悔しくて泣くのはしょうがないよな。それだけ一生懸命に練習した証拠だよ」など、子どもたちが見せてくれる日常の中に感動が詰まっていて、それを発見できる喜びを感じることができるから「続けて」いられる、ということなのです。
そうした喜びを見出すことで「自分が存在している理由」を確認できるということでもあります。
人間は、常に「自分とは何か」を探し続けている、と言われます。
哲学の世界でも「自分の発見」は大きなテーマです。
私はそんなに大きな命題にチャレンジしているのではないですが、「小さな感動」を覚えたとき、やはり自分がそこにいる喜びを感じます。
これからも、きっと小さな喜びを感じつつ「続けて」いくことでしょう。
そのためにはこだわりを持ちつつ、その時に最善と思う方法を大胆に試し、改革を行う勇気を持ち続けることも大切だと考えます。
ある一流企業のトップが「改革こそが継続の鍵だ!」ということを言っていましたが、「続ける」ためには常にチャレンジし、その中でより良いものを求めていく姿勢を失ってはならないということでしょう。
小さな喜びを発見しつつ、チャレンジャーでいることを銘にこれからもがんばっていこうと思っています。
でも、あんまり寒いと外でのレッスンはつらいなあ….。早く春にならないかな…。
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2008年01月10日
柔軟になる(1087)
子どもたちの成長を見ると、「なぜ子どもたちは早く上手くなるのかな?」ということをよく考えます。
もちろん、成長しているので、体が大きくしっかりしてきて、ラケットを十分にスイングできることはそうでしょうが、では短期間で急激に上手くなることがあるのはなぜでしょうか。
最近の練習でも、ちょっとの間に急にうまくなっているのを見てびっくりしました。
私が考えるのには、それは、身体も心も「柔軟」だからです。
大人のように既成概念や過去の経験に縛られていない子どもたちは、「ただ好きだからがんばる」、「たくさんボールを打ちたいからあきらめない」など、単純な発想で練習に臨むので、体もこわばらず、夢中になっているので、柔軟に対応することができ、その中で「コツ」をつかんでいくものです。
ということは、成長するには「柔軟に」、「自由に」、「楽に」、「楽しく」など、テニスのことであれば何にでも「心地よい」と感じる感性を持ち続けることが大切であることを教えてくれます。
私は、よく色々なところに講習に出かけます。
その中で話をするのも「柔軟になる」ということです。
体も心も柔軟にゆるんでいれば、感情的に自分を見失うことも、身体の機能を低下させることも少ない、というようなことを言います。
子どもたちは、これから徐々にその柔軟性を失うことが多くなります。
そんなときこの話を思い出して、いつまでも素直に「テニスが好きだ!だからがんばる!」と大きな声で言えるようになってほしいを思います。
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2008年01月09日
心構え(1086)
フェド杯監督の植田さんより、年賀メールとして以下のような文を送っていただきました。
1961年J.F.ケネディー大統領が「我が国は60年代末までに人類を月面着陸させ、安全に地球に帰還させるという目標の達成に取り組むべきと考えている」と演説をした。
当時の宇宙開発はソ連の技術がはるかに進んでいた。そんな絶望的な中、期限を決めて先に人類を月面に着陸させた。
その時の技術レベルなどほとんど問題にならない。
月面着陸は、私たちの「心構え」が変わったことによって現実となった。
つまり、私たちの「心構え」が「能力」をしのいだ時、不可能を可能にする「突破力」が生まれる。
毎日の「心構え」がどれだけ大切かということを、あらためて痛感したしだいです。
ということです。
ありがとうございます。
毎日の「心構え」、私が言うところの「生活力」と根本的には同じことですね。
前に、こんな文章を読んだことがあります。
一日のボランティア活動を一生懸命やることは、その気になれば誰でも出来ます。
しかし、毎日決まったことをやり通すことは、それ自体が自分の「生活」となっていなければなない、という点で大変難しいものになる。
というような内容でした。
ある一日を頑張ることはできても、毎日の決まった練習を頑張り「続ける」ことは、それが「当たり前」であって、特別意識していなくてもできるという「身体意識」を備えていなくてはなりません。
それが本当の「強さ」です。
昨日から佐賀の廣田選手がトレーニングに来ています。
今年の全国大会で優勝を狙う意気込みがとても強く感じられます。
彼がこう言いました。
「最近トレーニングが楽しんです。特に厳しいレジストのトレーニングをした後の練習で、自分の身体感覚が変わっていることを感じることができます。これを続ければきっと成果が出ると確信できるんです。」
そんなようなことを言いました(いつもながらはっきりと記憶できないのは情けないですが、明日、彼に確認してみます。ぽりぽり・・・・)。
とても力強い言葉ですね。
彼のトレーニングが「日常化」、「生活化」していることは、私の目から見れば一目瞭然に分かります。
本当の「強さ」を身につけてきたなあ、と感じることができてとてもうれしく思います。
私がトレーニングの指導で目指すのは、こうした「身体意識」の構築です。
単なる気持ちの問題ではなく、それが身体に刻まれ、当たり前のように行動できる「意識の構造」のことです。
ちょっと難しい表現ですが、食事をしておいしいと感じるのと同じように、トレーニングをして、体を動かして、その感覚の違いを感じてうれしく思うような気持であり、それが毎日のように続いていくのが当たり前であるという意識です。
こうした「心構え」ができれば、強くなるに決まっています。
多くの子どもたちが「強さ」を身につけてくれるといいなあと思います。
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2008年01月08日
生活力、再び(1085)
人間は怠惰な生き物です。
基本的に、面倒くさいことをやるのは嫌いなはずです。
では、そういう面倒くさいことをやれる人間と、結局は放ってしまう人間とは何が違うんでしょうか。
簡単に言ってしまえば、「ものの考え方」が違うということです。
面倒くさくても、何とか時間とか気持ちとかの折り合いをつけて仕事を片付けることができる人間は、「どうせやるんだったら今やっておくか」とか、「これが終わると気持ちいいんだろうな」とか、前向きにものを考えることができます。
そうじゃない人は、言い訳ばかりと考えて時間を浪費するので、後で今やる以上の時間をかけなくては仕事を終えることはできません。
だから結局やらない時も多いものです。
この差は大きいですね。
このような前向きな「ものの考え方」ができている人は、「生活力」も高い人が多いです。
「生活力」が高いとは、結局、今自分がやることは何かを的確に判断して、時間をうまく使って、できるだけ無駄のないように過ごしている人のことです。
この「力」が強いと、試合における状況判断は格段に良くなります。
だから、私は「生活」のことをうるさく言います。
多くの子どもたちは、頭では理解しているはずですが、怠惰な本能に「思考力」や「判断力」を奪われてしまっている場合が多いように思います。
いいですか、強さは「生活」から生まれます。
常に今自分がすべきことは何かを考えて行動してください。
思ったら行動する「習慣」を付けてください。
いつもいつもは難しいかもしれません。実際に、私も完璧にできているわけではありません。
でも、7割を目指してください。
がんばって、がんばって、時々さぼるぐらいがちょうどいいですね。
それができれば「強さ」を手に入れるのも時間の問題です。
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2008年01月07日
チャレンジ(1084)
チャレンジし続けることで人間は強くなります。
これは当たり前のことなんですが、チャレンジするには、やはり相当の勇気がいったりもするので、なかなかそうはいかないことが多いものです。
それでも、コーチとして、子どもたちにどうしても強くなってほしいと思うので、「チャレンジしろ!」と言い続けます。
で、ふと我れにかえってみて、自分自身は何かにチャレンジしているのかな、と考えました。
まあ、アカデミーを作るために、寮を作ったり、遠征に出たり、とそれなりにはやってはいますが、全然別の分野でもチャンレジしておかなくては示しがつかんぞ、と思ってしまったわけですね。
そこで、何をしたのかというと、ホームページのコンテストに応募しました。パチパチパチ・・・。
新しく作ったホームページを作るために購入したソフトを作っている会社が、その出来栄えを評価するコンテストを実施しています。
何かチャレンジするなら、これがいいかな、と簡単な気持ちで応募しました。
簡単な、と書きましたが、応募するには少々戸惑いや、照れくささ、ちょっぴり恥ずかしい気持ちもありました。
所詮は素人が作ったサイトなので、プロから見ればちんけなものかもしれませんが、そういう人たちの目から見て、何か足りないものがあれば、それは次につながるので、少々照れくさいですが、チャレンジすることにしました。
よく、自分が取り組んでいることを人に見せないようにする美学を持っている人がいます。
プロゴルファーで、今年の賞金女王になった上田桃子選手はそんな選手だと伝えられています。
でも、基本的には、やっていることを人に見せたほうが、いろいろな意見も聞けるので、その方が有利なことが多いような気がします。
これは、「海外なんかに試合に行かないで、日本で練習していればいいんだ!」という理屈と似ていますね。
外にチャレンジすることは、大きな勇気がいったり、その後にプレッシャーが大きくなったりと、人が成長できるチャンスは間違いなく大きくなります。
それを、チャレンジもしないで、ただ祈るようなことではステップアップできないと考えます。
なので、これからも「チャレンジしろ!」と言い続けます。
もちろん、私もチャレンジし続けます。
それがどんなチャレンジであるにしろ、それは間違いなく自分にとって成長の糧となることを疑わないからです。
今日から新学期の人も多いかと思いますが、何か心に期するものを持って、チャレンジできるといいと思います。
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2008年01月06日
ガイド(1083)
昨日は、下の娘と甥っ子、姪っ子を連れてモリコロパーク(愛知万博の跡地に作った公園です)にアイススケートをしに行ってきました。
さすがに冬休みも最後となって、大勢の人で賑わっていましたが、思いのほか寒くはなく、快適に遊ぶことができました。
初めてスケートを滑る甥っ子は、おっかなぶっくりで進みますが、怖いもの知らずの姪っ子は、何度も転びながらも果敢に進んでいきます。
そうしていううちに、ふっと気がつくと一人で勝手に滑れるようになっていました。
子どもの「対応力」には驚かされますね。
2時間ほどノンストップで滑り続けてちょっと疲れたので、ベンチで休んでリンクの様子を見ていました。
中ではたくさんの子どもたちが滑っていますが、姪っ子のように転んでも転んでもめげずにチャレンジする子どもはあっという間にうまくなっていきます。
一方、小学校の高学年の子でしょうか、一生懸命にお母さんが教えています。
右足がどうとか、姿勢がどうとか、あまりスケートがうまくなさそうなお母さんがちょっとヒステリックに教えています。
子どもは、言われるたびにミスを恐れるようにちょっと身体がこわばるようにも見えます。
やはり上達は遅いですね。
スポーツの上達には、こうした「ガイド」は大切ですが、一方的な「ガイド」はマイナスであることも多いものです。
一番大切なことは、「ガイド」するには必ず2つの選択肢を与えることです。
ひとつは「必要とされた時にきちんと教える」ということです。
コーチは、選手の上達にどうしても必要だと思うことについては、選手自身よりも深く知っておかなくてはなりません。
それを「求められた時」にはきちんと答えることができなくては、指導者としての価値がないとも言えます。
しかし、その力を発揮するのは、あくまでも「求めらた時」にあるということです。
もう一つの選択肢は、「すべては自分で考える」という選択です。
「ガイド」はいつでも必要というものではありません。
一番大切なのは、「自分で考える」という基本的な姿勢ですね。
私は常々、スポーツで一番大切なことは「思考力」と「想像力」だと言っていることと同じです。
まずは「自分で考え」て、いろいろと試行錯誤し、どうしても分からなければ「聞く」ということを基本的なものの考え方として持っていなくてはならないということですね。
その基本姿勢を奪ってしまうように「ガイド」するのは、マイナスになるということを知っていなくてはなりません。
選手よりも深くその技術について知っているので、どうしても「教えたく」なってしまいますが、その気持ちをぐっと抑えて見守ることが指導者には大切ですね。
室伏先生の言葉を再び思い出してみると、
「言うことではなく、見る、ことこそ指導者の役目なのです。思ったことを未消化のまま言うことはあってはならない。技術は、日によって、時間によって、ハンマーにおいては一本一本変わるのかもしれない。それくらい繊細なものの中で安定を築くのです。しっかり見極めねばならないのです。しかし、静観とは見るだけではない。見て、チャンスを待つという意味です。仮に選手が間違った動きをしていても、それが後にどういう形で技術に効いてくるのか、これは瞬時にダメだと判断できないからです。何を、いつ言うのか、そのタイミングを待つ。 」
ということです。
この姿勢だけは忘れないように指導していきたいと思います。
そこの教えすぎるお母さん、それでは子どもは伸び伸びとその力を伸ばせませんよ。
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2008年01月05日
日々育てる(1082)
1月2日にホームページをリニューアルしましたが、もう見ていただけましたか?
以前のサイトはスクロールが多かったり、ページの移動が煩雑だったりして、ちょっと分かりにくいという指摘も多かったので、思い切ってリニューアルしました。
作って、公開するまでは勢いでだけで勝負していましたが(まあ、それはそれで大変ではありますが)、本当に大変なのは公開してから細かい所を修正していく作業です。
昔、自分で分析用のプログラムを作っていた時もそうですが、何度も何度もデータを打ち込んではバグ(今もこの言葉をつかんですかねえ)を修正するという作業を延々と繰り返していたのを思い出します。
特に分析用のプログラムは、ちょっとでも間違っていると信頼性に関わるので、まさに必死の思いで修正していました。
ホームページも同じですね。
作り始めて公開する段階までは、作成用のソフトがだんだんと手に馴染んで、いろいろなことを試したりして、好奇心や興味も高いので、ゲーム感覚で、寝なくても頑張って作れます(徹夜はちょとつらいです・・・)。
しかし、一旦公開してからの修正は、そういった目新しい感激のようなものがあまりないので、地道に、こつこつと頑張るしかないんですね。
多くの方には目に留まらないだろうと思えるような文章の修正や、ちょっとした配置や構成を変えることなどをかなりまめにやっていかなくてはなりません。
そういった日々育てていくというような感覚がなければ、良いサイトには成長していきません。
よく何日も何年も更新していないサイトを見かけますが、これだといくら初めにきばって作ったとしても、決して良いサイトには育ってはいかないですね。
私は、できるだけ多くの方に自分の思いや情報を伝えていくのが仕事の一つだと思っていますので、そういう日々の積み重ねを大事にしたいと思っています。
そういうことを大事にしていくと、なかなか顔を合わすことができない人や、時間をとって話を聞いてあげられない子どもたちにも少しは役立つのかな?
今回のリニューアルもできるだけ多くの方に見ていただいて、いろいろと細かなところも指摘してもらえたらいいなあと思っています。
テニスの上達には、毎日毎日の積み重ねと修正が必要なように、どんなことでも日々育てる、日々成長することを何よりも大切しなければいけませんね。
こつこつとがんばります。
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2008年01月04日
前に進み続ける(1081)
今日は娘二人と映画を見に行ってきました。
年が7つも離れている娘たちなので、なかなか一緒に見る映画なんていうのはないものですが、今日はディズニーの「ルイスと未来泥棒」という映画でした。
ディズニーやジブリは大人も楽しめるアニメなどを作るので、いつまでも人気があるのはわかるような気がします。
まあ、ジブリはちょっとむつかしい内容もあるので、小さい子どもには向いてないものもありますね。
私は、個人的には「トトロ」が大好きです。
挿入歌の「歩こう歩こう」は、私にもっとも元気をくれる歌の一つですね。
話がそれましたが、映画はそれなりに良く作られていて面白い映画でしたよ。
また、「ミスターインクレディブル」ファンの私にとっては、このCGアニメの表情が大好きなので、ポケモン映画では必ず爆睡する私も最後までしっかり見届けることができました。
そして、映画の最後にウォールト・ディズニーの名言がテロップされるのですが、それは、
「前に進み続けることが何よりも大切だ。好奇心を持って進み続けなさい。」
というような内容でした(正確な内容は覚えきれませんでした。とほほ・・・)
今年のスローガンに「前へ」を掲げてる私にとっては、ここで偉大な業績を残した先人の言葉に出会えたことを単なる偶然とは思えませんでした。
私は、ある人に「お前はマグロだ。止まると死んでしまうから、死ぬまで泳ぎ続けなくてなはらない。」と言われたことがあります。
その時も今も、常にそういう気持でいることは間違いないですね。
何かを成そうと思えば、前に進み続けるしかないんですね。
立ち止まったり、振り返ることはあっても、その歩みを止めてはいけません。
今年は、その意志を自分自身で確認するために「前へ」をスローガンとしたので、この言葉はすっと胸に入ります。
そして、やはり、そのエネルギーは、「好奇心」ですね。
前はちっとも見えませんが、その向こうには何があるんだろうと、「好奇心」に動かされて前に進みます。
そういう意味では、私は人一倍「好奇心」が強いほうです。
何があるんだろう、とわくわくするような「好奇心」に動かされる時、人はその進む道の困難を忘れます。
そして、気がつくと「強さ」を手に入れているものなのかもしれません。
なんだかちょっとエネルギーが増えました。
ウォールト・ディズニーさん、ありがとうございます。
前に進み続けますよ。見ていてくださいね。
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2008年01月03日
リニューアル(1080)
ホームページをリニューアルしました。
以前のサイトはわかりにくい、ということをよく言われていたので、もう少し見やすいサイトを作ろうと思ったからです。
でも、なかなか腰を据えて作る時間がなくて、しばらく放っておきました。
しかし、なんとか元旦に間に合わそうと年末のヤングスターカップが始まったことから作り始めて、1週間ほどほとんど寝ないで懸命に作りました。
ページ数が21ページにもなる大きなサイトなので、リンクのチェックなどにも時間を割きましたが、まずまず見やすいサイトになったのではないかと思います。
大掃除と一緒で、やっているときはなかなかに苦しいものがありますが、出来上がってしまうと爽快感のようなものがありますね。
また何年か後には新しく作り直すかもしれませんが、しばらくはこのサイトがメインになります。
多くの方が訪れてくれればよいと思います。
ああ、しんどかった。
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2008年01月02日
13回忌(1079)
今日は親父の13回忌でした。
なんで13年経って故人を偲ぶのか、なんて理由もわからずにただお経をじっと聞いていました(ん~、足が痛い)。
親父が死んでから、もう13年も経つのか、という感慨のようなものはありますが、生前の故人のことについて親族であれやこれや話をするということもほとんどなく、久しぶりに集まった甥っ子や姪っ子をからかって遊んでいました。
親父が死んでからの13年は(実際には12年だと思いますが)、自分なりに懸命に仕事をしてきたように思うので、もし、親父が生きていたらなんて思うのかな、などとは少しは考えます。
時の経つのはとっても早いものですね。
親父がいくつの時に死んだのかははっきりとは覚えていませんが、60の前半だったように思います。
もし、私がその年齢で逝くと考えると、もう15年くらいしかないことになりますね。
よく、「自分が死ぬことなんか考えるんじゃない!」などと言われますが、自分が死ぬことをはっきりと自覚して「今」を生きるほうが良いと思います。
人生を生きるのは苦しいことのほうが多いものです。
自分の思うままに生きてきた私にも苦しいことは多かったと思います。
そんな時は、「いつ死ぬからわかんないだから、今やれることをやりきれ」と自分自身に叱咤激励をしながら生きてきたように思います。
あとどれくらい生きられるのかなんてことは、誰にも分るものではありません。
だからこそ、今を精いっぱ生きる、そんな気持ちだけはしっかりと持って生きていこうと思います。
そういう意味では、これからの人生のほうが、その自覚がはっきりと持てるので、壁の乗り切り方もうまくなって行くんだろうなと思います。
自分の人生です。
悔いのないように生きていきたいものです。
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2008年01月01日
前へ(1078)
一年の計は元旦にあり、ということで、今日は今年の目標を立てた人も多いのではないでしょうか。
私もしっかりと目標を立てました。
ひとつは、ダイエットですね。
昨年末から始めたダイエットは、今のところ順調に進んでいます。
2週間で4kg減なのでまずまずの成果ではないでしょうか。
この正月のおせち料理攻勢に対抗するのはなかなか難しいので、できるだけこの期間は現状維持を心がけたいと思っています。
でも、今までの感覚と違って、今回は「心に期する」ものがはっきりと自覚できるので、ちょっぴり自信があります。
体重計も買ったので、毎日の記録を楽しみに頑張ってみようと思います。
もうひとつは、「前へ」です。
昨年は、いろいろなことにチャレンジをした年でもありましたが、まだまだ試行錯誤が続いて、はっきりと進むべき道が見えてこないような感じもします。
こんな時にひとは迷うんですね。
でも、そこからもう一歩前に進むことができれば、きっと新しい展開が現れてきます。
「前へ」は、今年は、そんな年にしたいという願いですね。
そして、周りの人からも、「前に」進んでいるエネルギーのようなものを感じてもらうことができるように、力の限り進むということです。
振り向きながらでも、立ち止まらずに前に進むことが一年を通してできた時、きっと何かが見えてきます。
今年は、そんな年にします。
応援よろしくお願いします。
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2007年12月31日
今年を振り返る(1077)
年末恒例になった(?)、今年を振り返ってみようと思います。
今年はジュニアの指導を始めて、一番忙しかった年だと思います。
年の初めにスタッフが抜けたというのが一番大きなことですが、名古屋国際高校の監督として生徒を受け入れたこと大変な仕事だったと思います。
まあ、監督としての仕事はほとんどありませんが、6月から受け継いだ寮の管理は思った以上に大変でした。
子どもたちの生活の管理をすることから始めるので、そのペースやリズムに慣れるのに随分かかったように思います。
そして、寮の生活においては子どもたちはさまざまなストレスを抱えます。
それをできるだけ低減する努力はしますが、なかなかうまくいかないことに悔しい思いをしたこともありました。
でも、子どもたちはそうした苦しい経験を乗り越えて、強く、たくましくなって行くんだという信念に支えられて進んでいるような気がします。
はじめての経験なので、戸惑いも苛立ちもありましたが、それがすべて、私を含めて力になれば良いと思います。
そういう意味で、今年は、新しいチャレンジが多かった年でもあります。
夏のトレーニングキャンプでは、18人の子どもたちが寝泊まりして練習をしました。
秋には初めて行う遠征を何度か経験しました。
プリンスのアドバイサリースタッフとしてたくさん講演もしました。
来年は、大学での授業が始まり、トップジュニア委員会の5周年記念大会の企画も持ち上がっています。
来年は今年以上に忙しくなりそうな予感がします。
でも、その忙しさが、すべて子どもたちにとって有意義な活動になるように頑張っていこうと思います。
今年、いろいろと支えてくださった方にこころからお礼申し上げます。
来年もよろしくお願いいたします。
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2007年12月23日
クリスマスプレゼント(1075)
冬休みのメインイベントといえば、やはり「クリスマス」ですね。
今日、下の娘のクリスマスのプレゼントを買いに「ジャスコ」に出かけましたが、大勢の人でにぎわっていました。
娘は、30分ぐらいいろいろと悩んでいましたが、「ドレスチェンジ」なるゲームのようなものを買いました。
買い終わってルンルンしている娘の姿を見るのは楽しいものですが、そこで「ふっ」と思いました。
クリスマスプレゼントは、基本的に「サンタ」が持ってくるものですよね。
それなのに、親がプレゼントを買い与えるのはちょっと不思議な気がしました。
子どもたちは、2つもプレゼントがもらえるので、大喜びですが、親は大変ですね。
だったら、サンタのだけにすれば良いのですが、サンタがいることを心から信じることができるように、親は別にプレゼントを買ったのだから、別のプレゼントは「サンタが持ってきたんだよ」ってことにしたいんですね。
無邪気な子どもたちは、朝起きて、枕元にある(いま時は靴下は準備しないようです)プレゼントを見て、びっくりするわけです。
面倒な習慣だと思うことはありますが、やっぱり子どもたちの喜ぶ顔が見たいから、ついつい親ばかと知りつつ、いそいそとプレゼントを買いに出かけます。
びっくり顔は25日の朝ですね。
どんな顔になるのか楽しみです。
そうそう、このブログを見ている無邪気な子どもたち、安心してくださいね、サンタはちゃんと、い・ま・す・か・ら・・・・・。
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2007年12月20日
対応力(1073)
今日もプリンスのセミナーで大阪に行ってきます。
関西人は「お笑い」にはシビアなので(?)、東京のセミナーのときみたいなおちゃらけた雰囲気が通用するのかどうかわかりませんが、一生懸命に話をしてこようと思います。
私が話をするのは、「民間クラブにおいて選手育成の環境をどう作っていけばよいのか」、ということです。
選手育成といっても幅は広いですが、主にはジュニアの選手育成になりますね。
私がこの仕事を本格的に初めて11年になりますが、本当に、本当にいろいろなことがありました。
もちろん、楽しいことばかりではなく、苦しいことも嫌なこともありましたが、そうした課題や問題点をできる範囲の中で解決してきた、解決しようと努力してきたことが今の環境を作ってきたと思います。
やはり、苦しいこと、嫌なことというのはより良いものを作り上げていくには必要なことなんですね。
しかし、今の子どもたちを見ていると、そうした問題点に立ち向かっていくバイタリティのようなものが欠けているように感じています。
ちょっと気に入らないことがあるとそれを避け、なんでもないトラブルでも親に甘えて自分で解決をしようとしない、コミュニケーションの力が不足しているので誤解や擦れ違いを修正できない、などの問題があると思います。
スポーツの世界では自分の思い通りにならないことのほうが多いに決まっています。
それを誰かのせいにしたり、自分で乗り越えていく力のないものは絶対に上には行けません。
そのためには、日常に起こる様々な問題に対しても、そうした姿勢で立ち向かうことができる力が必要だということです。
それを「対応力」と呼びます。
子どもたちには、その「対応力」をつけてもらいたいと強く思いますが、なかなか難しいことです。
「エースをねらえ」の主題歌ではないですが、「コートではひとりひとりきり、私の愛も苦しみも誰もわかってくれない」という認識から始めなければなりません。
だから「自分で」なんとかしようする、しなければならないと強く思うようになってきます。
それが「力」を生む原動力になります。
私が今の環境を作ってこれたのも、常に「自分」で考え、「自分」行動し、その「力」をつけてきたからだと思います。
多くの方にサポートいただきましたが、基本的にはそれに大きく依存することはありません。
最後の最後は、「自分」の力でしか乗り越えことはできないことを知っているからです。
そういう意味では、何年も続けてきて、それなりの「対応力」はついてきたと思います。
これは「人生における力」にもなっていますね。
子どもたちには、そんな「力」を身につけてほしいと思っています。
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2007年12月18日
プリンスセミナー(1071)
昨日は東京で行われたプリンスのセミナーに行ってきました。
私以外の講師は、山本育史プロ、駒田政史フェド杯コーチ、杉山芙紗子さん(愛プロのお母さん、コーチ)、丸山薫ナショナルコーチ、とそうそうたる面々で、ちょっと緊張しました。
それぞれの方の話を聞きましたが、積んできた経験が大きいので、ためになるというか、刺激になることも多いものです。
まあ、私の話はちょいとおちゃらけた雰囲気で、良い気分転換になったのではないでしょうか。
今回のテーマは「ジュニア指導・育成・に関することなので、今までの私のやってきたこと、そして現在やっていることの中から、やってよかったと思えることや課題などを話をさせていただきました。
私がやってきてよかったと思うことは、
●ネットワーク
一つのクラブにこだわることなく、広く子どもたちはともに練習できる環境を作ること。
コーチ間の連携を強化すること。
●トータルデベロップメント
育成のコーチとして、技術の指導だけではなく、トレーニングやケア、遠征のマネージメント、進学サポート、学校部活動の連携など、多くの資質が必要である。
●グローバルな活動
海外遠征などは子どもたちの目標意識やモチベーションを高めるためには大変大切な経験になるが、それを個人の経済的負担にだけ負うことなく、より気軽に参加できるように、スポンサーを獲得したり、そのためのシステムを構築する必要がある。
などです。
実際には今も試行錯誤しながら、いろいろと模索していますが、そうした試行錯誤の中からアイディアが生まれ、それを行動に移すことができれば、きっと子どもたちにとってより良い環境が構築できると思っています。
課題としては、
●進学の問題
●親とのかかわり
●トレーニング
などが挙げられます。
そのような課題をクリアすべくいろいろとアイディアをひねることが大切で、ひとつの方法にこだわることなく、強い信念と行動力で努力を続けることが大切ですね。
そんなことを話させていただきましたが、懇親会などで熱心に話を聞いてくれるコーチも多く、そうした力が大きく広がっていくことで育成の環境はもっと良くなっていくんだろうなと思います。
明後日は、大阪で同じセミナーがあります。
多くの熱きハートを持ったコーチの方々と会えるのを楽しみにしています。
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2007年12月15日
自分にしかできない(1068)
よく、「なんで寮なんか作ったの?」と聞かれます。
はじめは、週末にクラブに通ってくる子供たちのためにアパートを借りました。
そういう子どもたちの中から、名古屋に出て自分の力を試したい、とう子が何人かいて、その子たちが生活してテニスに打ち込める環境を作るために中古の一軒家を購入して本格的な「寮」を作りました。
たくさんお金も使いましたが、その運営管理のために本当にたくさんの時間を使います。
利益はありません。
「じゃあ、なんでやってるの?」という質問は至極あたりまえの質問ですね。
それは、「子どもたちの成長を見届けたい」、からです。
民間のクラブでのジュニア育成は、いくつもの課題を抱えています。
そのひとつが進学の問題であり、高校や中学に進学することでクラブを続けられなくなってしまうことがあります。
それはとても悲しいことです。
できれば大学に進学するまではきちんとその成長を見届けたいのです。
そのための環境作りに「寮」は欠かすことのできない存在です。
でも、誰もやりたがりません。
時間もお金もかかるのに、それに対する見返りなど期待できないからです。
何としてでもその「思い」を実らせるんだ、という「信念」だけが支えです。
それでも、時々、その「信念」が揺らぐこともあります。
そんな時ほど、「なんで寮なんか作ったんだろう?」と後ろ向きの考えになってしまいます。
そんなことをぼおっと考えていた時に、不良少年ばかりが集まるバスケット部の物語を読みました(マンガですけど・・・)。
そのバスケ部は問題ばかり起こして、休部状態にあり、廃部寸前です。
それを食い止めるために、強豪校との練習試合で勝つことが条件でした。
試合は白熱しましたが、最後は地力に勝る強豪校が勝ち、バスケ部の廃部が決まりました。
しかし、その試合を見ていた、前顧問の先生が子供たちのバスケにかける情熱に心を動かされ、誰もなり手のない顧問に就任することを決断するのです。
その時の第1子を出産したばかりの奥さんとの会話は、こうです。
「どうして?」
「断ったらいいじゃない」
「そもそも学校で(彼らは)アナタのことを・・・」
「いやいや、そうういうことじゃないんだっ」
「自分からやらせてほしいと頼んだんだ」
「!」
「見てくれはあんな奴らだが、皆、真剣なんだ」
「いいの?それで」
「前にアナタがよく口にしてたことよ」
「”人はそう簡単に変わらない”って」
「もし今度同じような不祥事を起こしたら・・・」
「だからだよ」
「ちゃんと見届けてやりたいんだ」
「図体はでかくても子供は子供だ」
「正面からちゃんと見てやれる大人の存在は必要だよ」
「誰もやらないからじゃない」
「自分にしかできないと思ったんだ」
この最後の言葉、「誰もやらないからじゃない、自分にしかできないと思ったんだ」を読んだ時は、その言葉が大きく胸に突き刺さりました。
そう、自分にしかできない、そう強く思うことが原動力です。
ちょっと忘れかけていた思いかもしれません。
強い思い、これをなくしたらいけませんね。
がんばります!
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2007年12月14日
折れない心(1067)
ここのところ忙しくてなかなか大好きなマンガを読む時間がありませんでした。
久しぶりにマンガ喫茶に入って愛読する「少年マガジン」の棚をみると、もうすでに1月号なんていうのが発刊されていて、ちょっとびっくりします。
遠い記憶をたどって、いったいいつ頃から読んでないのかと探していると、15週近く読んでいないことがわかりました。
夏休み明けぐらいからずっと読んでいないことになりますね。
まあ、それだけ他にもやることがあったということなので、それはそれでいいのかもしれませんが、ちょっと余裕がなかったのかなとも思います。
その分をしっかりと読もうと思って、好きな連載を連続して読み漁ったのですが、やはり「ゴッドハンド輝」や「はじめの一歩」など、大好きなものはぐっと気持ちを込めて読んでしまいます。
気がつけば2時間余りで、結局4冊くらいしか読めませんでした。
残りは、これからの楽しみにしたいと思います(たくさん楽しみがあってラッキーだなと思っています)。
その中で、「折れない心」という言葉に心が動かされました。
「はじめの一歩」で、一歩が強敵と対戦し、棄権負け寸前まで追い込まれ、そこから周りのスタッフや、信頼するジムの会長の思いにこたえるために、意識もうろうとしながらも敢然と相手に挑み、相手はそれに「恐怖」を覚えます。
さんざん打たれて顔面が腫れて、まったく目が見えない状態になった一歩のために、ジムの会長はずっと氷水の中で手を冷やして、その冷やした手で一歩の目を押さえつけて腫れを取り除き、戦闘可能な状態までに回復させました。
その処置によって意識まで強く回復した一歩は、「会長を信じ、自分の道を行くんだ」と今まで以上に果敢に相手に挑みます。
会長はその姿を見て、「折れない心、つきない力(パワー)」を持った一歩とともに「世界にいける」ことを確信します。
ボクシングは過酷なスポーツであり、生死をかけた壮絶な戦いになることがあります。
だからこそ、この「折れない心」が何よりも大切であり、それに支えられた」「強さ」を持っているものだけが「世界」にいけるのだと思います。
そして、3分ごとに繰り返されるリカバリータイムのときに交わされる言葉や処置によって大きく状況が変わることがあります。
そこには「ともに戦う」強い信頼関係が築かれていなくてはなりません。
テニスも個人スポーツですが、試合に入ると、コーチやトレーナーの仕事は「見守る」ことです。
直接的に言葉をかけ、調整することはできませんが、そこにはやはり、「ともに戦う」強い信頼関係と、「折れない心」がなくては「上の世界」では戦えないと思います。
そんな「思い」を持って読んでいると時間はあっという間に過ぎていきます。
でも、この漫画を読んで、何があっても「折れない心」を、まず自分自身が持っていなくてはならないことを再確認しました。
やっぱ、マンガはいいなあ!今日も行こうっと!
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2007年12月12日
エコドライブ(1065)
最近気をつけていることがあります。
それは「エコドライブ」です。
ガソリンが値上がりして、できるだけ燃料費がかからないようにとか、地球温暖化防止に貢献するんだ、というのも少しはありますが、何よりも「急がない」ことを心がけようと思ったからです。
私は結構せっかちです。
まあどちらかというと機転がきくほうなので、何でも要領よくぱっぱとやってしまうタチです。
それはそれほど悪いこととは思いませんが、12月というのもあってかなんとなく気が急くように感じています。
こういうときは、仕事の面でも、安全の面でもちょっとあぶないですね。
この間、自転車の少年が自動車にはねられるのを見ました。
幸い命に別条なないようですが、みんなが急いているときはこうした事故も起こりやすくなると思います。
なので「ゆっくり、ゆっくり」をこころがけて、無事に過ごしていきたいと思っています。
それと、いろいろな仕事を抱えてしまって、息が詰まるような感覚もあるので、ここはいちど気持ちをリセットしたいという思いもあります。
そんな思いでやっている「エコドライブ」ですが、新しい車は「ECO」の文字が表示される仕組みなっていますので、今の走りが「ECO」かどうかはっきりと分かるのでやりがいもありますね。
クラブとの行き帰りなどで、ほとんどを「ECO」で運転できたときは、何となくうれしくなるのは単純な証拠ですね。
それと同時に、今までの運転がいかに乱暴だったのかを思い知らされます。
幸い大きな事故には遭っていませんが、この「エコドライブ」を続けることで安全性はさらに高まります。
気が急いて、何かとあわただしい師走だからこそ、ゆっくり運転するのはいかかですか?
ぜひ、お試しあれ。
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2007年12月09日
新しいことの問題(1063)
新しくパソコンを買いました。
カミさんが仕事場と家で使えるノート型の大きなパソコンをほしがったので購入しました。
ところが、このパソコンは新しいOSである「Windows Vista」搭載パソコンなので、今まで使っていたXPとは使い勝手が違って戸惑います。
しかも、今まで使えていたソフトが動かないのもあるので、どうしても必要なものは最新バージョンにバージョンアップしなければなりません。
なので、はじめはXPに戻そうかと思ったのですが、せっかく新しくなったのを、古いものに戻すのが何となく癪だったのでいくつかのソフトをバージョンアップして何とか使えるようにしています。
でも、カミさんは使い勝手が変わるとお手上げな人なので、仕方なく私が使っています。
まあ新しくなったので新鮮な気持ちで操作できるのはいいことですが、なんとなく動作がとろかったり、煩わしさが増えていたりすることも多く、新しくなったことですべて良くなるというわけではありませんね。
どんな仕事でもそうでしょうが、その仕事をもっと発展させようと思うと、新しく何かを始めなければなりませんが、そのすべてが良い方向にいくとは限りません。
そんな時は、後戻りすることも大切な戦術であるように言われることもありますが、やはり新しく始めたことは「何が何でも」やりぬいた上でないと、その評価はわかりません。
ということは、やはり新しいことは積極的に取り入れていくべきものなんでしょうね。
もちろんはじめのうちは戸惑いますが、その中で試行錯誤し、より良いものを求める姿勢を持ち続けることができればきっとそのほうがうまくいくのではないかと思います。
今はまだ新しいパソコンと悪戦苦闘ですが、その快適さも感じることができるようになってきました。
今あるものを大切にしながら、常に新しいものを求める気持ちを忘れないでいたい、そう思う今日この頃です。
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2007年12月07日
監督の責任(1061)
今回の関東学院大学ラグビー部の不祥事には心が痛みます。
春口監督は、私の母校の先輩であり、尊敬する指導者の一人でもあります。
名も、実力もないチームを一から率いて、全国で何度も優勝するような常勝チームに築き上げるのにどれだけのエネルギーと時間を費やしたのかは計り知れません。
それを馬鹿げた好奇心が何もかも奪ってしまった、という現実をなかなか受け入れられないで、心労に倒れたというのもやむからぬことだと感じています。
監督の責任は重いです。
だからこそ、誠心誠意、情熱をかけて取り組むべき価値のある仕事でもあります。
責任ある監督にあまり自分の時間はありません。
そのすべてをチームのために注ぐからこそ本当に強いチームができる、そう信じることで突き進むことができます。
そんな思いで作ってきたチームが崩壊するのを見るとき、監督は何を思うのでしょうか。
「今まで一緒にやってきた4年生をこういう形で送り出さなければならないことを何よりも申し訳なく思います。」という言葉がすべてを物語っているように思います。
監督の思いが、すべての選手に届くとは思いませんが、その意気を感じる選手が集い、互いの信頼関係を深め、その両者の思いに応えるべく互いに全力を尽くす、それがチームの理想の形だと思います。
私の理想はそんなチームであり、そういう監督になるべく努力していかなくてはならないと思っていますが、今回の事件では、その道は途方もなく厳しいことを知りました。
監督の仕事とは何でしょうか、その真の意味が問われているように感じています。
何を求めて、どうしていけば良いのか今はまだ良く分かってはいませんが、思いを伝えていくこと、そのことだけは自分をごまかさないでやっていかなくてはならないと思います。
春口監督には、是非もう一度立ち上がってほしいと思います。
それが悔しい思いをした選手に対する一番の報いのような気がします。
私はこれからも監督としての責任を重く受け止めながら、精一杯の努力をしていこうと思います。
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2007年12月05日
自分の言葉で話す(1059)
昨日は、またまた通販番組のコメントの収録に東京まで行ってきました。
前回収録した「K-1サウナスーツ」の別番組のコメントを収録するというものですが、なかなか上手くいきませんでした。
前回の収録は「通販DJ」という番組の収録で、台本も流れしか書いていないもので、ほとんどがフリートークで司会者との掛け合いで進みました。
話を引き出すのが大変上手いので、その流れに乗ってポンポンと話が出て、なんと1発オーケーでした。
「なかなかそんなふうには話すことができる人はいませんよ。」というディレクターのお世辞にも乗せられて大変気持ちよく収録することができました。
でも、今回はある程度決まった内容をコメントするということで、そのコメントを覚えて話したのですが、「自分の言葉」ではなすのとはちょっと違って、何となく話しづらさを感じました。
それに加えて、もともと活舌が悪いので、何度か聞き取りづらいコメントになって撮り直しとなりました。
本物の俳優さんや女優さんは、こんな感じの中で、感情を豊かに表現したり、すらすらとセリフがいえるなんてすごいことだと思います。
前回の収録に気をよくして、「おっ、これは私には俳優の素質があるかも・・・。ちょっと道を間違えたかな?」なんて思っていたのが恥ずかしいですね。
でも、「自分の言葉」で思いを伝えることを訓練(?)してきているので、思っていることを話すのは得意な方だと思います。
俳優にまれそうもありませんが、これからも、ちゃんと「自分の言葉」で「思い」を伝えていこうと思います。
通販の番組なので、夜中にやっていることが多いのですが、何人もの方に「見たよ!」と言ってもらえます。
今回の収録もきっとどこかで目にすることもあるかと思いますが、その時は笑いながら見てやってください。
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2007年12月04日
ひらめき脳(1058)
しばらくインターネットに接続できない状態が続いたので、久しぶりのコラムになりました。
接続が上手くいかなくて悪戦苦闘しているときは何をやってもダメで、最後はパソコンを壊してしまいたくなるような衝動に駆られるのは私だけでしょうか?
でも、解決は突然現れてくるんですね。
それまでの苦労が何だったのかと思えるほどあっけなく問題が解決し、ほっとするとともに「時間を返して!」と言いたくなってしまいます。
しかし、この問題が解けた瞬間というのは、なんとも言えず気持ちの良いものです。
今、寮生の子ども達はテスト期間なので、時々数学や英語なんかを教えています。
数学の問題なんていうのは、30年ぐらい前にやったので記憶もおぼろで、何となくしか理解していないので、基本問題なんかを解きながら、記憶を呼び起こして対応しています。
それでもなかなか解けない問題もあるわけで、頭の中で「あーでもない、こーでもない」といろいろな考えが駆け巡り、それでも解答が見つけられずにイライラします。
そんな時に、突然、解答がひらめくことがあるもので、数学のような問題はこの「ひらめく」というのが大変大切なことだと思います。
これを「ひらめき脳」とか「数学的思考」とか言うそうですが、スポーツでもそのような「ひらめき」が大切ですね。
講習会などでも話をしますが、私のようなスポーツの指導者は、この「ひらめき」を導き出す、というのがもっとも重要な仕事です。
いろいろなアプローチをして、何度も試行錯誤して、それでも上手くいかずに苦しむ選手を、なんとかなだめながら、叱咤しながら追い込みます。
それは大変苦しいことですが、その苦しさの中から、「あっ!これだ!」とひらめくものを見つけ出した時の喜びは大変大きなものです。
私は「それ」を探し出すお手伝いをしているんですね。
数学の問題を解きながら、そんなことを考えていました。
スポーツは、やさしい数学の問題のようにすんなりと解答を見つけ出すことはできませんが、その分だけ喜びが大きいことを何度も言っていかなくてはなりません。
さてさて、寮生の子ども達のテストの結果はいかがなもんでしょうか?
この子達に、「ひらめき脳」があることを信じたいと思います。
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2007年11月27日
自己確信(1056)
「自己確信」とは、「自分のやっていることを心底納得する」ことです。
これができないと、ちょっとしたことで「心が揺らぎ」ます。
しかし、この「自己確信」を揺らがせるものは多いですね。
「自己確信」できない人は、やはり自分の目標を達成できない「不安」で焦っています。
「結果」を求める気持ちが強いと、「自己確信」には至りません。
「スローライフ」のことを書いたときにも言いましたが、「過程」を楽しむ感覚が大きくなければ「自己確信」するのは難しいと思います。
逆に、これさえあれば、必ず「強く」なるし、人生は「豊か」になります。
そのことを頭で理解はしていても、「心の底」から思うことは難しいということですね。
私の仕事は、そうした「自己確信」に至るような「ものの考え方」を身につけさせることです。
スポーツでは、「不安」や「迷い」、「葛藤」があって当たり前です。
それを親やコーチが「子どもために」と言いながら振り払ってしまうことも多いと思います。
それでも、「不安」はなくなりません。
それを自分の力で、自分の「信念の力」で乗り越えるしかないと思います。
迷いなさい、泣きなさい、悩みなさい、それが「力」になります。
スポーツの本当の素晴らしさは「そこ」にあります。
それが「本当の力」、「自己確信の力」です。
多くの子ども達が、苦しさの中からその力をつけてくれると良いと思います。
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2007年11月24日
スローライフ(1054)
昨日は少し時間があったので、下の娘とサイクリングに出かけました。
かなり長い時間こいでいましたので、少しお尻と足が痛いですが、心地よい感じがします。
世の中は「スピード時代」と言われ、目的地まで早く着くことや目的をできるだけ短時間で達成することを競ったりすることが多くなってきたように思います。
それに対して、もっとゆっくりと時間を気にしないで、今の自分を大切にしましょうよ、なんていうスローガンの下、「スローライフ」なる言葉もよく聞かれます。
この「スローライフ」は文字通り、時間に追われることをやめ、目的達成のためにあくせくすることをやめ、今時分のやっていることだけを見つめて、充実した時間を過ごしましょうということだと思いますが、なかなか現代では難しいですね。
そんなことをゆっくりと自転車をこぎながら考えていました。
目的地に着くだけであれば、自動車の方が数段早いのですが、自転車でゆっくりと走っていると、今まで気づかなかったようなことに気づいたり、行ったことのないような路地に不思議な店なんかを発見したりして、なんだか嬉しくなります。
そうですね、目的地に着くことが目的ではなく、その「過程」を楽しむような感覚ですね。
しばらく忘れていたように思います。
スポーツでも同じですね。
目標を達成しようと、それに気持ちが大きく捉われていると、ちょっとしたミスが許せなかったり、試合での敗戦でやめたくなったり、相手のちょっとした動向が気になってイライラしたり、焦ったり、目的を達成できないことを異様に不安がったり、感情がコントロールできなったかったりすることが多くなります。
でも、その「過程」を楽しむ感覚が高ければ、今の自分のすべきことにちゃんと焦点が当てられるので、ちょっとしたことで嬉しくなったり、試合での敗戦を素直に認めることができたり、練習する相手をちゃんと尊敬できたり、ナイスショットに感動したり、ボールを打つことが楽しくなったり、とスポーツの本当の素晴らしさ、楽しさを感じることができるようになると思います。
まあ、結果を求める気持ちが強いのはスポーツの宿命でもあるので、それに気持ちが向いてしまうのは仕方ないことかもしれませんが、やはり大切なのは、「今」ですね。
その「今」を大切にして、焦らず、今そのスポーツができることに感謝して過ごすことができれば、それはとても幸せなことです。
「スローライフ」ならぬ「スローテニス」ですかね。
焦らず、焦らず、ゆっくり、ゆっくり、ちゃんと自分の道を歩んでいくこと、それが一番「強い」ということを知ってほしいと思います。
私もそれを忘れないために、たまに自転車でゆっくりと時間を楽しみたいと思います。
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2007年11月23日
新車(1053)
へへへ、新車買いました。
新車を決める決め手は何といっても乗り心地です!
まあ、そうは言ってもジュニアの指導をしている立場の人間は、基本的に大きなワンボックスしか選択肢がないのはちょっと悲しいですね。
以前(2台前)に乗っていた車は、何となく乗り心地、座り心地が悪く、遠くへ遠征に行く時は、すべて電車での移動でしたが、1台前の車に買い換えてからは、どこへ行くにも車というのが多くなってきました。
だんだんと全国大会や地域大会に出場する選手が多くなってくると、車で移動した方がはるかに安く済み、現地での移動も楽になるという事情もありますが、車を運転するのが苦痛ではない、という安心感の方が大きいですね。
ちょっと困るのは、たくさんの子ども達を乗せると、車の中が汚れることです。
1台前の時は、買って2日後に遠征があって、汚れないように細心の注意を払っていたのですが、雪が降って濡れた地面の砂を大量に車の中に持ち込まれ、帰りは除雪車のすぐ後ろを走って融雪剤でドロだらけになりました。
帰ってすぐに洗車をしたのですが、洗車機では融雪剤の影響で細かな傷がつくと言われて、小雪の舞う中を手作業で車を洗いました。
おかげで、新車の感覚が薄くなって、あまり細かなことが気にならなくなったのはいい事かもしれませんね。
でも、今回の新車はそうはいきませんぜ。
できるだけ長く新車の感激を味わうために、極力汚さないように注意したいと思います。
砂の持ち込み禁止、飲食禁止、汗をかいたままの服での乗車禁止、もちろん、においのある人(?)乗車禁止(どっかで見たような気がする・・・)、などなど。
とは言ってはみても、きっと1ヵ月後ぐらいには「どうでもいいや」っていう気持ちになっているんでしょうね。
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2007年11月20日
上海(1050)
中国遠征は上海で行いました。実は、上海には20年ほど前に行ったことがあり、まさに人と自転車の洪水、喧騒とほこりの世界に正直まいりました。
そんな印象が強かったので、今回の遠征でも多少の不安がありましたが、最近力をつけている中国の様子を知りたいという気持ちと、ここ上海でがんばっている日本人コーチとのネットワークを強めてアジア遠征の拠点にできないものか、とこの遠征を企画しました。
いやあ、上海の変わりようにはびっくりです。
街のところどころにはらしさ(?)は残っているものの、立ち並ぶ高層ビルに整備された高速道路、綺麗なショッピングモールは私の想像をはるかに超えていました。
それと、以前訪問した時は、毎日が歓迎会で、地元では有名な中国料理がたくさん出てきたのですが、どれも脂っこくてあまり口には合いませんでした。
今回は上海で「パンダ・テニス・ファクトリー」というスクール運営をしている尾崎文哉コーチのサポートを受けて遠征を行いましたが、毎日生活している中で、実際に「うまい!」と思う店を紹介していただいたので、日本人の口に合い、とてもおいしい食事をいただきました。
ニューカレドニアでもそうでしたが、やはり、生活している人が「おいしい!」という店に行くのが一番ですね。
それに加えて、マスターズカップ観戦の機会に恵まれたことも大変良かったと思います。
ジャパンオープンで、フェデラーの雄姿を見ることができなかった方々には申し訳ありませんが、トップ選手だけが集まる大会でのプレーはやはり圧巻です。
こうした世界のトップ選手を実際に見て、プレーの凄さに感激する経験は身体を揺さぶるような感激があります。
何時間も座り続けるのはけっこう辛いものがありますが、プレーに引き込まれると時間を忘れてしまいますね。
まあ、そんな疲れも宿泊したホテル(マンションの一室を借りました)に帰ってくると、その近辺は日本のスーパーマーケットがあり、おなじみのコンビニがあり、大衆食堂あり、と日本と変わらない感覚で生活できるのでほっと安心し、あまり疲れを感じません。
治安もすこぶる良好で、子ども達を厳しく管理する必要もなかったことは我々スタッフにとっても大変ありがたいことです。
そんな私の想像やイメージを覆した今回の上海遠征は、とても大切な経験になりました。
尾崎文哉コーチをはじめ、「パンダ・テニス・ファクトリー」のスタッフにも本当に助けていただきました。本当にありがとうございました。
これからもこうした遠征を続けながら、子ども達が世界に飛び立っていく足がかりになるように大きくネットワークを広げていこうと思います。
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2007年11月19日
緊張感(1049)
中国遠征では、インターネットにまったく接続できない環境にいて、帰国してからは一日練習が続いたので久しぶりのブログになってしまいました。
韓国、ニューカレドニア、中国と続いた怒涛の3連続海外遠征も無事に終了しました。
遠征中に大きな怪我や病気、トラブルもなく済み、正直ほっとしています。
遠征中はいろいろと気も張っているので案外疲れを感じませんが、帰国して安心してちょっと気が緩むと大きな疲労感を感じます。
まあ、それでも時差のない国ばかりだったので、アメリカやヨーロッパから帰国した時に比べれば幾分楽ではあります。
今年の秋の遠征は、大会スケジュールの都合上、連続して行うことになってしまいましたが、それぞれに行くメンバーも違い、渡航先の雰囲気も、会場の様子もまったく違うので新鮮な気持ちで臨むことができたのは良かったと思います。
さながら世界旅行をしているようでもあり、こうして多くの国に訪問できることはとても幸せなことだと思います。
今でこそ海外に出るのにそれほど緊張もしないし、荷造りなんてほんの15分くらいで終ってしまいますが、初めての海外では大きな緊張を覚えたのを思い出します。
インターネットが普及し、世界の情報が瞬時に伝わるようになったことで世界はより身近なものになりました。
それでも、やはり海外に初めて出るというのは誰にとっても緊張を強いるものです。
子ども達もそんな緊張感を感じたかもしれませんね。
でも、そんな緊張感が子ども達の成長には大切であり、いずれもっと大きな緊張を感じるかもしれない遠征にも果敢にチャレンジする勇気を持ってくれたらなと思います。
さすがにちょっと疲れましたね。
休みたい気持ちもありますが、子ども達のチャレンジには休みはありません。
当然、それを真剣にサポートするコーチにも休みはないということですね。
日焼けした皮がむけて、なんとなく色も落ち着いてきましたので、気持ちも新たにがんばっていこうと思います。
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2007年11月10日
経験教育(1047)
ニューカレドニアの遠征が無事に終了しました。
この季節に場違いとも思える真っ黒に日焼けした顔は大変違和感を覚えます。
まあ、多くの方が観光や新婚旅行で訪れる美しい島国を巡ることもなく、ひたすらテニスをやり続け、見続けた結果なので、それはそれで「よし」としなければなりませんね。
今回の遠征は、日本人選手がすべての種目で優勝を果たしました。
もちろん負けた試合もたくさんありますが、レベル的にはやや物足りないという感じはあります。
しかし、何度か言っているように、海外遠征は「経験教育」の場だとも考えています。
特に年齢が低い場合にはその「意味合い」は大きくなります。
ただ本で見たり、人から聞いたりしたものだけではなく、実際に経験することの大切さは何よりも勝ります。
実際に見て経験したことはしっかりと記憶に残るし、身体感覚に刻まれます。
気温や、におい、雰囲気など、その場で感じることは実際の体験なくして記憶されるものではありません。
そうした経験を継続的に繰り返していくことで、テニスに対するモチベーションが上がったり、日常での発見の喜びを再確認したり、今までと少し違う「感覚」が芽生えます。
これがもっとも大切な「経験の力」となります。
そして、それはきっと「豊かな人生」には必要な力となっていくものだと思います。
今回の遠征に参加した選手諸君は、全員が初めての海外経験です。
この遠征でどんなことを感じ、学んだのかは分かりませんが、この地に来たという事実がとても大切な経験になれば良いなと思います。
息つく暇はありません。
明日からは中国遠征が始まります。
またこの遠征でも子ども達が多くのことを経験し、それを「力」にすることができるようにしっかりとサポートしたいと思います。
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2007年11月09日
ニューカレドニア遠征9日目(1046)
第2大会も最終日を迎えました。男子は、ここまでともに危なげなく勝ち上がった来た大斗と雄太の決勝です。
安定した戦いをしている大斗に対して、雄太がどれくらい食い下がるのかが見ものでしたが、第1セットは鋭い切り返しのショットで大斗のミスを誘った雄太が6-3で奪いました。
第2セットに入っても雄太の好調は続きましたが、徐々に自分のタイミングをつかんだ大斗の力強いショットが決まりだし、そのスピードに押されてミスが出るようになり、第2セットは大斗が6-3で奪い返しました。
ファイナルセットは、セカンドセットの勢いがさらに増した大斗の勢いを止めることができず、6-1で大斗がとって勝利しました。
ここでは雄太の健闘が光ります。ショットの威力の差を上手い配球でかわし、切り返しの鋭さも十分に大斗のスピードに対抗できるものでした。
身体的な能力を高め、さらに技術を磨いてほしいと思います。
女子は、2大会連続で決勝に進んだ南奈と、準決勝で前回大会の準優勝者を退けて決勝に進んだ遥佳との対戦になりました。序盤は南奈がうまくサイドにボールをコントロールしてリードを奪いましたが、セットポイントを惜しいアウトで落としてからは集中力を欠いたプレーが目立ち、5-7でこのセットを落としました。
セカンドセットに入っても、その集中力をリカバリーすることができずに、大切なポイントでミスを繰り返し、0-6でセカンドセットも落として敗退しました。
テニスではうまくいかないことは多いものです。その中で、ミスをしたとき、リードを許したときにこそメンタル的にうまくリセットして常に相手に挑む気持ちを高めて戦わなくてはなりません。
この敗戦で、どういう戦い方をすれば良いのかを学んでくれれば良いと思います。
3位決定戦を戦った希実子は、積極的なショットで挑みましたが、チャンスボールの打ち込みのミスが目立ち、自分のペースがなかなかつかめないまま、5-7、3-6で前回準優勝のパプアニューギニアの選手に敗れました。
打ち込みの技術を磨き、相手のポジションなどを瞬間的に判断して、確実にポイントを奪えるようにならなければならないと思います。
5位決定戦を戦った都は、落ち着いた試合運びで、やや集中力を欠いたフィージー選手を6-0、6-2で圧倒しました。
この大会を通じてだんだんと安定した戦いができるようになってきました。そういう試合がいつでもできるようにメンタリティーも含めて成長してくれれば良いと思います。
ダブルスの男子決勝は、開き直ったように鋭いショットで挑むニュージーランドの選手に対して、コンビネーションが崩されることが多く、苦戦しましたが、ストロークの安定性でやや優位に立ち、7-5、6-4で振り切りました。
まだネットプレーは多くの課題がありますが、まずは思い切ったプレーを心がけることを忘れないでほしいと思います。
女子ダブルスの決勝は、前回大会と同じ顔合わせになりましたが、今回は堅いディフェンスを見せた希実子と遥佳の組が、6-2、6-4で優勝しました。
ポーチを含め、ネットプレーで相手にプレッシャーをかけることができるような戦いができるようになれば良いと思います。
[
今大会もすべての種目で優勝を果たしました。特に大斗の充実振りが目立ちます。
ショットの威力もそうですが、上手く配球しながらネットプレーでポイントを奪う展開が多く見られ、戦術面でもステップアップしたと感じられます。
大斗も含め、まだ多くの課題があります。その課題は強い目標意識と、明確なイメージを描くことができるかどうかが鍵になります。
この経験をきっかけにして、自分の目指す世界を少しでも感じることができ、成長のきっかけになれば良いと思います。
今大会は、ホスピタリティも充実しており、ホストファミリーも大変親切で、とても気持ち良く参加できた大会です。来年以降も機会があればチャレンジしたいと思います。
約10日間に及ぶ遠征も今日で終了です。今日の深夜の便で日本に帰ります。帰りの便は疲れもあって熟睡することでしょう。
また、十分にエネルギーを充填して、明日から練習、トレーニングにがんばってほしいと思います。
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安定した戦いをしている大斗に対して、雄太がどれくらい食い下がるのかが見ものでしたが、第1セットは鋭い切り返しのショットで大斗のミスを誘った雄太が6-3で奪いました。
第2セットに入っても雄太の好調は続きましたが、徐々に自分のタイミングをつかんだ大斗の力強いショットが決まりだし、そのスピードに押されてミスが出るようになり、第2セットは大斗が6-3で奪い返しました。
ファイナルセットは、セカンドセットの勢いがさらに増した大斗の勢いを止めることができず、6-1で大斗がとって勝利しました。
ここでは雄太の健闘が光ります。ショットの威力の差を上手い配球でかわし、切り返しの鋭さも十分に大斗のスピードに対抗できるものでした。
身体的な能力を高め、さらに技術を磨いてほしいと思います。
女子は、2大会連続で決勝に進んだ南奈と、準決勝で前回大会の準優勝者を退けて決勝に進んだ遥佳との対戦になりました。序盤は南奈がうまくサイドにボールをコントロールしてリードを奪いましたが、セットポイントを惜しいアウトで落としてからは集中力を欠いたプレーが目立ち、5-7でこのセットを落としました。
セカンドセットに入っても、その集中力をリカバリーすることができずに、大切なポイントでミスを繰り返し、0-6でセカンドセットも落として敗退しました。
テニスではうまくいかないことは多いものです。その中で、ミスをしたとき、リードを許したときにこそメンタル的にうまくリセットして常に相手に挑む気持ちを高めて戦わなくてはなりません。
この敗戦で、どういう戦い方をすれば良いのかを学んでくれれば良いと思います。
3位決定戦を戦った希実子は、積極的なショットで挑みましたが、チャンスボールの打ち込みのミスが目立ち、自分のペースがなかなかつかめないまま、5-7、3-6で前回準優勝のパプアニューギニアの選手に敗れました。
打ち込みの技術を磨き、相手のポジションなどを瞬間的に判断して、確実にポイントを奪えるようにならなければならないと思います。
5位決定戦を戦った都は、落ち着いた試合運びで、やや集中力を欠いたフィージー選手を6-0、6-2で圧倒しました。
この大会を通じてだんだんと安定した戦いができるようになってきました。そういう試合がいつでもできるようにメンタリティーも含めて成長してくれれば良いと思います。
ダブルスの男子決勝は、開き直ったように鋭いショットで挑むニュージーランドの選手に対して、コンビネーションが崩されることが多く、苦戦しましたが、ストロークの安定性でやや優位に立ち、7-5、6-4で振り切りました。
まだネットプレーは多くの課題がありますが、まずは思い切ったプレーを心がけることを忘れないでほしいと思います。
女子ダブルスの決勝は、前回大会と同じ顔合わせになりましたが、今回は堅いディフェンスを見せた希実子と遥佳の組が、6-2、6-4で優勝しました。
ポーチを含め、ネットプレーで相手にプレッシャーをかけることができるような戦いができるようになれば良いと思います。
[
今大会もすべての種目で優勝を果たしました。特に大斗の充実振りが目立ちます。
ショットの威力もそうですが、上手く配球しながらネットプレーでポイントを奪う展開が多く見られ、戦術面でもステップアップしたと感じられます。
大斗も含め、まだ多くの課題があります。その課題は強い目標意識と、明確なイメージを描くことができるかどうかが鍵になります。
この経験をきっかけにして、自分の目指す世界を少しでも感じることができ、成長のきっかけになれば良いと思います。
今大会は、ホスピタリティも充実しており、ホストファミリーも大変親切で、とても気持ち良く参加できた大会です。来年以降も機会があればチャレンジしたいと思います。
約10日間に及ぶ遠征も今日で終了です。今日の深夜の便で日本に帰ります。帰りの便は疲れもあって熟睡することでしょう。
また、十分にエネルギーを充填して、明日から練習、トレーニングにがんばってほしいと思います。
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2007年11月08日
ニューカレドニア遠征8日目(1045)
今大会も今日から決勝トーナメントが始まりました。
暑さの中で準々決勝、準決勝と続けて行なわれたので多少しんどい思いもありましたが、それぞれに力を発揮してくれたと思います。
準々決勝を危なげなく勝ち上がった遥佳は、前回大会の準決勝で敗れたパプアニューギニアの選手との対戦でした。
序盤は常にリードを奪われる苦しい展開でしたが、2-4からの第7ゲームを長いデュースの末に奪った後は波に乗り、うまく相手のバックにボールを集めて、6-4、6-4のスコアで退け、明日の決勝に駒を進めました。
まだ単純なミスが目立ち、安定感に欠ける試合運びですが、粘り強さが出てきたので明日の戦いに期待が持てます。
その対戦相手は、南奈です。準々決勝では都との対戦で、力強いショットに苦しみ、なかなか自分のペースで試合を行なうことができませんでしたが、最後は粘り強さを発揮して、7-5、7-5で勝ち上がりました。
ショットの調子はあまり良くありませんでしたが、切り返しを粘り強くリターンして都の攻撃を凌いで勝ちきるところに強さを感じます。
都も敗れはしましたが、今まで以上に安定したショットで対抗し、もっと上手く配球する事を覚えれば、有利に試合を運ぶことができます。
南奈の準決勝は、準々決勝を危なげなく勝ちあがった希実子との対戦でした。
希実子は、課題である攻撃的なショットで追い込む場面もたくさんありましたが、鋭い切り返しに振り遅れたり、力みすぎてネットにかけるケースが目立ち、大切なポイントを単純ミスで失って、2-6、5-7で敗れました。
緊張する場面でも思い切ったショットを打っていることは高く評価できますので、その確率を上げるための練習を繰り返し行わなくてはなりません。今後の努力に期待します。
男子は、大斗があいかわらずの安定したショットを武器に相手に付け入る隙を与えない試合運びで、準々決勝、準決勝共に快勝して明日の決勝に進みました。
雄太も負けじと、粘り強くラリーを続ける中から力強いショットでエースを奪う、うまい試合運びで危なげなく勝ち上がり、明日の決勝に勝ち上がりました。
明日のシングルスは、男女ともに日本人同士、遥佳と南奈、大斗と雄太の決勝です。
ダブルスでも3組ともシングルスが終わってすぐの試合だったので、多少身体的な疲れもあって精彩を欠く場面もありましたが、地力の差に物を言わせて危なげなく明日の決勝に進みました。
すべての種目で日本の選手が決勝を戦います。
それを見ていた関係者の方から、「どうして日本はこんなに強いんだ?」と聞かれて、何となく嬉しい気持ちになりました。
それほどレベル高い大会ではありませんが、それでもこうして勝ち上がることは簡単なことではありません。
みんなの日頃の成果が十分に発揮されたことを心から嬉しく思います。
その力が本物になり、もっと上の大会でも勝ち進むことができるようになることを願っています。
明日は日本人同士の決勝で、多少やりにくい面もあるかもしれませんが、悔いのない試合をしてほしいと思います。
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暑さの中で準々決勝、準決勝と続けて行なわれたので多少しんどい思いもありましたが、それぞれに力を発揮してくれたと思います。
準々決勝を危なげなく勝ち上がった遥佳は、前回大会の準決勝で敗れたパプアニューギニアの選手との対戦でした。
序盤は常にリードを奪われる苦しい展開でしたが、2-4からの第7ゲームを長いデュースの末に奪った後は波に乗り、うまく相手のバックにボールを集めて、6-4、6-4のスコアで退け、明日の決勝に駒を進めました。
まだ単純なミスが目立ち、安定感に欠ける試合運びですが、粘り強さが出てきたので明日の戦いに期待が持てます。
その対戦相手は、南奈です。準々決勝では都との対戦で、力強いショットに苦しみ、なかなか自分のペースで試合を行なうことができませんでしたが、最後は粘り強さを発揮して、7-5、7-5で勝ち上がりました。
ショットの調子はあまり良くありませんでしたが、切り返しを粘り強くリターンして都の攻撃を凌いで勝ちきるところに強さを感じます。
都も敗れはしましたが、今まで以上に安定したショットで対抗し、もっと上手く配球する事を覚えれば、有利に試合を運ぶことができます。
南奈の準決勝は、準々決勝を危なげなく勝ちあがった希実子との対戦でした。
希実子は、課題である攻撃的なショットで追い込む場面もたくさんありましたが、鋭い切り返しに振り遅れたり、力みすぎてネットにかけるケースが目立ち、大切なポイントを単純ミスで失って、2-6、5-7で敗れました。
緊張する場面でも思い切ったショットを打っていることは高く評価できますので、その確率を上げるための練習を繰り返し行わなくてはなりません。今後の努力に期待します。
男子は、大斗があいかわらずの安定したショットを武器に相手に付け入る隙を与えない試合運びで、準々決勝、準決勝共に快勝して明日の決勝に進みました。
雄太も負けじと、粘り強くラリーを続ける中から力強いショットでエースを奪う、うまい試合運びで危なげなく勝ち上がり、明日の決勝に勝ち上がりました。
明日のシングルスは、男女ともに日本人同士、遥佳と南奈、大斗と雄太の決勝です。
ダブルスでも3組ともシングルスが終わってすぐの試合だったので、多少身体的な疲れもあって精彩を欠く場面もありましたが、地力の差に物を言わせて危なげなく明日の決勝に進みました。
すべての種目で日本の選手が決勝を戦います。
それを見ていた関係者の方から、「どうして日本はこんなに強いんだ?」と聞かれて、何となく嬉しい気持ちになりました。
それほどレベル高い大会ではありませんが、それでもこうして勝ち上がることは簡単なことではありません。
みんなの日頃の成果が十分に発揮されたことを心から嬉しく思います。
その力が本物になり、もっと上の大会でも勝ち進むことができるようになることを願っています。
明日は日本人同士の決勝で、多少やりにくい面もあるかもしれませんが、悔いのない試合をしてほしいと思います。
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2007年11月07日
ニューカレドニア遠征7日目1044)
今日はリーグ戦を2試合消化しました。都は前回大会の順位戦で敗れたフィージーの選手を相手に対して、冷静な配球に力強いショットを織り交ぜ、6-2、6-1のスコアで快勝しました。
前回の負けからどう戦えば良いのかということを学ぶことができ、それが試合に活かされているように感じます。
そのほかの選手は、力の差を見せ付け、余裕ある試合運びでほとんでゲームを与えずにリーグ戦を勝ち上がり、明日からの決勝トーナメントに進みましたが、南奈は、前回大会のリーグ戦と決勝を戦ったパプアニューギニアの選手に敗れました。
攻撃的なテニスをしようとする意志は感じられましたが、少し強引なプレーで単純なミスを繰り返し、ファーストセットを落としました。
セカンドセットに入って、クロスへの配球を主体に、ラリーの粘り強さも出て、序盤に大きくリードを奪い、後半少し焦りが出て挽回されたものの6-4でこのセットをものにしました。
ファイナルセットに入ってからは、お互いの持ち味が発揮される内容のある展開でしたが、チャンスボールを決め切れなかったことでリズムに乗れず、1-6でこのセットを落として、今回の遠征で初めての敗戦を喫しました。
攻撃的なテニスを目指してはいますが、身体全体を大きく使ったダイナミックなスイングが身についていないので、ちょっとスイングのバランスが崩れるとミスを繰り返します。
この課題を克服するには、腕のスイングに頼らない、大きな力強いスイングを心がけることです。スイングの力強さが身につくことを期待しています。
今日からダブルスも始まりましたが、前回大会で優勝した雄太と大斗のペアと、都と南奈の組は第1シードにランキングされ、今日は試合がありませんでした。
唯一試合を行なった希実子と遥佳の組みも危なげなく勝ち上がり、明日の準決勝に駒を進めました。
コートや環境にも慣れて、自分の力を容易に発揮できるようになってきたと感じます。
それは良いことではありますが、それが過信に繋がらないように明日は少し気持ちを引き締めて臨みたいと思います。
リーグ戦の結果で、都と南奈の対戦が組まれています。
今回の遠征では女子では初めて日本人同士のシングルスの対戦になります。
お互いの持ち味を出し、今までの練習の成果が発揮されることを期待します。
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前回の負けからどう戦えば良いのかということを学ぶことができ、それが試合に活かされているように感じます。
そのほかの選手は、力の差を見せ付け、余裕ある試合運びでほとんでゲームを与えずにリーグ戦を勝ち上がり、明日からの決勝トーナメントに進みましたが、南奈は、前回大会のリーグ戦と決勝を戦ったパプアニューギニアの選手に敗れました。
攻撃的なテニスをしようとする意志は感じられましたが、少し強引なプレーで単純なミスを繰り返し、ファーストセットを落としました。
セカンドセットに入って、クロスへの配球を主体に、ラリーの粘り強さも出て、序盤に大きくリードを奪い、後半少し焦りが出て挽回されたものの6-4でこのセットをものにしました。
ファイナルセットに入ってからは、お互いの持ち味が発揮される内容のある展開でしたが、チャンスボールを決め切れなかったことでリズムに乗れず、1-6でこのセットを落として、今回の遠征で初めての敗戦を喫しました。
攻撃的なテニスを目指してはいますが、身体全体を大きく使ったダイナミックなスイングが身についていないので、ちょっとスイングのバランスが崩れるとミスを繰り返します。
この課題を克服するには、腕のスイングに頼らない、大きな力強いスイングを心がけることです。スイングの力強さが身につくことを期待しています。
今日からダブルスも始まりましたが、前回大会で優勝した雄太と大斗のペアと、都と南奈の組は第1シードにランキングされ、今日は試合がありませんでした。
唯一試合を行なった希実子と遥佳の組みも危なげなく勝ち上がり、明日の準決勝に駒を進めました。
コートや環境にも慣れて、自分の力を容易に発揮できるようになってきたと感じます。
それは良いことではありますが、それが過信に繋がらないように明日は少し気持ちを引き締めて臨みたいと思います。
リーグ戦の結果で、都と南奈の対戦が組まれています。
今回の遠征では女子では初めて日本人同士のシングルスの対戦になります。
お互いの持ち味を出し、今までの練習の成果が発揮されることを期待します。
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2007年11月06日
ニューカレドニア遠征6日目(1043)
今日から会場を移して、第2大会が開催されました。
会場は第1大会の会場から車で15分ほどのところにあるテニスクラブで、砂入り人工芝のコートがあって、ちょっと不思議な感じがします。
はじめに発表された予定ではすべての選手が1試合を行なうはずでしたが、南奈が大会の運営都合上2試合組まれ、それ以外の選手は、予定通り順調に試合を消化しました。
ひとつの大会が終わって続けて大会を行なうと、なかなか気持ちの集中を高めることは難しいものです。
私も何となく身体的なだるさもあり、今ひとつ気持ちの盛り上がりに欠ける感じがありましたが、選手諸君はそんな様子もなく、きちんと自分のすべきことに焦点を合わせ、自分の持っている力を十分に発揮してすべての試合で危なげなく勝ち進みました。
都が、6-0、6-0のスコアで1ゲームも与えずにニューカレドニアに完勝したのを皮切りに、希実子が6-1、6-0でフィージーの選手、遥佳が6-0、6-0でニューカレドニアの選手、南奈が6-0、6-1でニューカレドニアに選手を圧倒しました。
南奈の2試合目は、セカンドセットで少しもたつきがありましたが、6-0、6-4でフィージーの選手を下し、明日前回大会で決勝を戦ったパプアニューギニアの選手と戦います。
この組み合わせは少し大変ですが、楽しむような気持ちで戦ってほしいと思います。
男子についても同様に、安定したプレーでつける隙を与えずに勝ち進みました。
雄太は、しっかりとしたストロークを打つニューカレドニアの選手に多少苦しみましたが、要所でエースを奪うなど、終始主導権を持って、6-3、6-2のスコアで勝利しました。
大斗は、ディフェンディングチャンピオンらしく、落ち着いた試合運びで、ニューカレドニアの選手を、6-0、6-2で退けました。
二人とも調子は落ちていないようです。このまま勝ち進んでほしいと思います。
そう言えば、ホストファミリーのお母さんが、地元の新聞を持ってきてくれました。
そこには、優勝した大斗と南奈の記事が写真入りで紹介されていて、素晴らしい才能を持っていて将来が楽しみであると書いてあります。その評価に違わない成長を期待したいと思います。
今日は試合が早く終わったので、少し買い物にでも出かけようと思いましたが、ホテルで少しゆっくりしたら寝入ってしまい、出かけることができませんでした。
一日中試合を観戦することは大変疲れる仕事です。明日からはたくさんのマッチが組まれているので、長い一日になりそうです。そういう意味で、少しゆっくりできたことは良いことだと思います。
エネルギーを十分に充電したので、明日からの子ども達の戦いをしっかりとサポートしたいと思います。
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会場は第1大会の会場から車で15分ほどのところにあるテニスクラブで、砂入り人工芝のコートがあって、ちょっと不思議な感じがします。
はじめに発表された予定ではすべての選手が1試合を行なうはずでしたが、南奈が大会の運営都合上2試合組まれ、それ以外の選手は、予定通り順調に試合を消化しました。
ひとつの大会が終わって続けて大会を行なうと、なかなか気持ちの集中を高めることは難しいものです。
私も何となく身体的なだるさもあり、今ひとつ気持ちの盛り上がりに欠ける感じがありましたが、選手諸君はそんな様子もなく、きちんと自分のすべきことに焦点を合わせ、自分の持っている力を十分に発揮してすべての試合で危なげなく勝ち進みました。
都が、6-0、6-0のスコアで1ゲームも与えずにニューカレドニアに完勝したのを皮切りに、希実子が6-1、6-0でフィージーの選手、遥佳が6-0、6-0でニューカレドニアの選手、南奈が6-0、6-1でニューカレドニアに選手を圧倒しました。
南奈の2試合目は、セカンドセットで少しもたつきがありましたが、6-0、6-4でフィージーの選手を下し、明日前回大会で決勝を戦ったパプアニューギニアの選手と戦います。
この組み合わせは少し大変ですが、楽しむような気持ちで戦ってほしいと思います。
男子についても同様に、安定したプレーでつける隙を与えずに勝ち進みました。
雄太は、しっかりとしたストロークを打つニューカレドニアの選手に多少苦しみましたが、要所でエースを奪うなど、終始主導権を持って、6-3、6-2のスコアで勝利しました。
大斗は、ディフェンディングチャンピオンらしく、落ち着いた試合運びで、ニューカレドニアの選手を、6-0、6-2で退けました。
二人とも調子は落ちていないようです。このまま勝ち進んでほしいと思います。
そう言えば、ホストファミリーのお母さんが、地元の新聞を持ってきてくれました。
そこには、優勝した大斗と南奈の記事が写真入りで紹介されていて、素晴らしい才能を持っていて将来が楽しみであると書いてあります。その評価に違わない成長を期待したいと思います。
今日は試合が早く終わったので、少し買い物にでも出かけようと思いましたが、ホテルで少しゆっくりしたら寝入ってしまい、出かけることができませんでした。
一日中試合を観戦することは大変疲れる仕事です。明日からはたくさんのマッチが組まれているので、長い一日になりそうです。そういう意味で、少しゆっくりできたことは良いことだと思います。
エネルギーを十分に充電したので、明日からの子ども達の戦いをしっかりとサポートしたいと思います。
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2007年11月05日
ニューカレドニア遠征5日目(1042)
第1大会の最終日も雲ひとつない晴天に恵まれ、熱い戦いが繰り広げられ、シングルスの準決勝とダブルスの決勝、ならびに順位戦が行なわれました。
大斗は準決勝で対戦した雄太を力強いショットと落ち着いた配球で圧倒し、6-0、6-1のスコアで完勝しました。
決勝でもその勢いは止まらず、ゲーム序盤こそ少しもたついたもののその後はペースを取り戻し、6-2、6-0のスコアでニュージーランドの選手を下して見事に優勝の栄冠を手にしました。
強打に頼った単調な試合運びから、冷静に上手く配球することを覚えたことで大きくステップアップしたと感じます。
この勢いを次の大会、そしてこれからの日本の大会でも持続してほしいと思います。
その大斗に準決勝で圧倒された雄太ですが、3位決定戦では威力のあるショットで思い切った攻撃を仕掛けてくるニュージーランドの選手に対して、アングルボールやロブを効果的に使い、またショートゲームを積極的にネットプレーにつなげてプレッシャーをかけ、7-5、6-0で勝利しました。
まだショットの威力が足りないので、身体を大きく使ったダイナミックなスイングを習得してほしいと思います。
女子の準決勝で昨日希実子を敗ったパプアニューギニアの選手と対戦した遥佳は、相手選手の高い打点から打ち込むダウンザラインのショットに苦しみ、なかなか主導権を奪えず、ファーストセットを4-6で落としました。
セカンドセットに入っても、相手の攻撃をうまくかわすことができずに1ー5まで追い込まれましたが、ここから開き直ったように思い切ったスイングが出始め、またリカバリーのスピードも上がって相手の攻撃を粘り強く返球し、相手のマッチポイントもありましたが、それを何とかしのいで7-5でこのセットを取りました。
その勢いでファイナルセットに持ち込みたかったのですが、少しラリーのテンポを上げすぎて、相手のリズムを取り戻す結果になってしまい、それを覆すまでには至らず、3-6でファイナルセットを落として敗退しました。
試合におけるペース配分や状況判断は課題として残りましたが、粘り強く戦う意志が高いのでこれからの成長が楽しみです。
3位決定戦では、リーグ戦で敗れた相手に対して配球を考えた試合展開で、6-2、6-2のスコアで見事にリベンジを果たしました。
準決勝でその相手に6-4、6-3のスコアで勝ち上がった南奈ですが、ショットが不安定で、決勝には不安を残す内容でした。
リターンミスを減らし、相手のダウンザラインを警戒しながら、ショートクロスなどを織り交ぜてコートを広く使うという戦術を伝えましたが、それがうまく功を奏して、6-2、6-4で見事に優勝しました。
緩急や角度のあるショットをうまく使って相手の攻撃を封じ、チャンスで思い切るといった自分の目指すプレーができていたように思います。
それぞれのショットの精度を上げることでもっと強くなれる、そんな予感がする試合内容を高く評価したいと思います。
順位戦を戦った希実子は、体調も戻り、思い通りの試合展開で、1試合目を6ー1、6-1でフィージーの選手を、2試合目も同じくフィージーの選手を相手に6-1、6-0のスコアで完勝して5位に入りました。
力強いプレーが随所に見られるようになり、明日からの大会での巻き返しが楽しみです。
都も順位戦を戦いましたが、1試合目は少し膝が痛いことも影響してか動きが悪く、単純なミスを繰り返してフィージーの選手に2-6、2-6で敗れました。
もう少しフットワークを鍛えて、動きの素早さとバランスの良いショットを身に付けなくてはならないと思います。
しかし、1試合を終えて動きが良くなった2試合目は、6-0、6-0で、リーグ戦で敗れたフィージーの選手を圧倒しました。
動きの良いときは素晴らしいショットを連発するだけの力を持っているので、それを安定的に続けるためにもフットワークの強化が最大の課題です。
シングルスの試合がすべて終了した後で、ダブルスの決勝を行ないました。
ニュージーランドのペアと対戦した大斗と雄太の組は、相手選手の雑な攻撃にもペースを乱すことなく、安定した試合運びで、6-3、6-2のスコアで優勝しました。
ネットプレーにはまだまだ課題は残りますが、ストロークが安定していることがこのペアの強みです。
それを活かしつつ、思い切ったネットプレーでポイントが取れるようになれば、年齢区分が上がっても十分に戦える力を持っていると思います。
女子のダブルスは、日本人ペア同士の決勝となりました。
序盤は安定したストロークで、遥佳と希実子の組がリードしましたが、中盤から終盤にかけて、思い切ったアタックでポイントを奪い、試合展開を有利に進めた都と南奈の組が、6-4、7-5の接戦をものにして優勝しました。
ともにネットでの攻撃力はいまひとつでしたが、思い切ってストロークのアタックを仕掛けたことで勝つことができました。
ダブルスでは、この思い切りが試合展開を大きく左右します。それを学んで、シングルスでもここぞという場面で思い切った攻撃ができる選手に成長してほしいと思います。
今大会は、慣れないコートに初めて使用するボール、外国選手との対戦など、不利な条件が多かった大会ですが、それをもろともせずにすべての種目で優勝を飾ったことは素晴らしい成果だと思います。
特に単複の優勝を全勝で成し遂げた大斗と南奈には大きな拍手を送りたいと思います。
もちろん、課題はたくさんあります。それを克服するための努力を続けてほしいと思います。
今大会は今日で終了です。この大会は、大会運営、ホスピタリティ、選手や観客のマナーなど申し分のない大会だと思います。
これも大会を運営するスタッフの熱い思いがあるからだと思います。
今日の試合終了後に、コーチのための歓迎会を開いてくれました。
といっても参加するのは、選手を引率してきているオーストラリアとニュージーランドのコーチに、スタッフ2名と私を含めて5名の食事会です。
会話は、ヨーロッパでフランス語を学んだオーストラリアのコーチ、フランス人のニュージーランドのコーチにフランス人のスタッフなので、どうしてもフランス語になります。
時々英語が混じるので何となく雰囲気はつかめますが、会話の内容はよく理解できません。
それでも、テニスにかける思いというのはちゃんと伝わってくるものです。
会話ではちょっと蚊帳の外になりがちでしたが、その思いに触れている時間は大変心地の良いものです。
飲めないお酒も少し飲んで、ほろ酔い気分で気持ち良く寝ることができそうです。
明日からは、会場を移して別の大会が始まります。会場がホテルから少し遠いので車での送迎になり、時間がその分早くなるので、朝ゆっくりできないのはちょっとつらいですが、子ども達の素晴らしい戦いを期待してがんばりたいと思います。
子ども達は、次の大会は、チャンピオンとして参加する選手の目標となるので、それに恥じないような堂々とした戦いをしてほしいですね。次の大会が大変楽しみです。
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大斗は準決勝で対戦した雄太を力強いショットと落ち着いた配球で圧倒し、6-0、6-1のスコアで完勝しました。
決勝でもその勢いは止まらず、ゲーム序盤こそ少しもたついたもののその後はペースを取り戻し、6-2、6-0のスコアでニュージーランドの選手を下して見事に優勝の栄冠を手にしました。
強打に頼った単調な試合運びから、冷静に上手く配球することを覚えたことで大きくステップアップしたと感じます。
この勢いを次の大会、そしてこれからの日本の大会でも持続してほしいと思います。
その大斗に準決勝で圧倒された雄太ですが、3位決定戦では威力のあるショットで思い切った攻撃を仕掛けてくるニュージーランドの選手に対して、アングルボールやロブを効果的に使い、またショートゲームを積極的にネットプレーにつなげてプレッシャーをかけ、7-5、6-0で勝利しました。
まだショットの威力が足りないので、身体を大きく使ったダイナミックなスイングを習得してほしいと思います。
女子の準決勝で昨日希実子を敗ったパプアニューギニアの選手と対戦した遥佳は、相手選手の高い打点から打ち込むダウンザラインのショットに苦しみ、なかなか主導権を奪えず、ファーストセットを4-6で落としました。
セカンドセットに入っても、相手の攻撃をうまくかわすことができずに1ー5まで追い込まれましたが、ここから開き直ったように思い切ったスイングが出始め、またリカバリーのスピードも上がって相手の攻撃を粘り強く返球し、相手のマッチポイントもありましたが、それを何とかしのいで7-5でこのセットを取りました。
その勢いでファイナルセットに持ち込みたかったのですが、少しラリーのテンポを上げすぎて、相手のリズムを取り戻す結果になってしまい、それを覆すまでには至らず、3-6でファイナルセットを落として敗退しました。
試合におけるペース配分や状況判断は課題として残りましたが、粘り強く戦う意志が高いのでこれからの成長が楽しみです。
3位決定戦では、リーグ戦で敗れた相手に対して配球を考えた試合展開で、6-2、6-2のスコアで見事にリベンジを果たしました。
準決勝でその相手に6-4、6-3のスコアで勝ち上がった南奈ですが、ショットが不安定で、決勝には不安を残す内容でした。
リターンミスを減らし、相手のダウンザラインを警戒しながら、ショートクロスなどを織り交ぜてコートを広く使うという戦術を伝えましたが、それがうまく功を奏して、6-2、6-4で見事に優勝しました。
緩急や角度のあるショットをうまく使って相手の攻撃を封じ、チャンスで思い切るといった自分の目指すプレーができていたように思います。
それぞれのショットの精度を上げることでもっと強くなれる、そんな予感がする試合内容を高く評価したいと思います。
順位戦を戦った希実子は、体調も戻り、思い通りの試合展開で、1試合目を6ー1、6-1でフィージーの選手を、2試合目も同じくフィージーの選手を相手に6-1、6-0のスコアで完勝して5位に入りました。
力強いプレーが随所に見られるようになり、明日からの大会での巻き返しが楽しみです。
都も順位戦を戦いましたが、1試合目は少し膝が痛いことも影響してか動きが悪く、単純なミスを繰り返してフィージーの選手に2-6、2-6で敗れました。
もう少しフットワークを鍛えて、動きの素早さとバランスの良いショットを身に付けなくてはならないと思います。
しかし、1試合を終えて動きが良くなった2試合目は、6-0、6-0で、リーグ戦で敗れたフィージーの選手を圧倒しました。
動きの良いときは素晴らしいショットを連発するだけの力を持っているので、それを安定的に続けるためにもフットワークの強化が最大の課題です。
シングルスの試合がすべて終了した後で、ダブルスの決勝を行ないました。
ニュージーランドのペアと対戦した大斗と雄太の組は、相手選手の雑な攻撃にもペースを乱すことなく、安定した試合運びで、6-3、6-2のスコアで優勝しました。
ネットプレーにはまだまだ課題は残りますが、ストロークが安定していることがこのペアの強みです。
それを活かしつつ、思い切ったネットプレーでポイントが取れるようになれば、年齢区分が上がっても十分に戦える力を持っていると思います。
女子のダブルスは、日本人ペア同士の決勝となりました。
序盤は安定したストロークで、遥佳と希実子の組がリードしましたが、中盤から終盤にかけて、思い切ったアタックでポイントを奪い、試合展開を有利に進めた都と南奈の組が、6-4、7-5の接戦をものにして優勝しました。
ともにネットでの攻撃力はいまひとつでしたが、思い切ってストロークのアタックを仕掛けたことで勝つことができました。
ダブルスでは、この思い切りが試合展開を大きく左右します。それを学んで、シングルスでもここぞという場面で思い切った攻撃ができる選手に成長してほしいと思います。
今大会は、慣れないコートに初めて使用するボール、外国選手との対戦など、不利な条件が多かった大会ですが、それをもろともせずにすべての種目で優勝を飾ったことは素晴らしい成果だと思います。
特に単複の優勝を全勝で成し遂げた大斗と南奈には大きな拍手を送りたいと思います。
もちろん、課題はたくさんあります。それを克服するための努力を続けてほしいと思います。
今大会は今日で終了です。この大会は、大会運営、ホスピタリティ、選手や観客のマナーなど申し分のない大会だと思います。
これも大会を運営するスタッフの熱い思いがあるからだと思います。
今日の試合終了後に、コーチのための歓迎会を開いてくれました。
といっても参加するのは、選手を引率してきているオーストラリアとニュージーランドのコーチに、スタッフ2名と私を含めて5名の食事会です。
会話は、ヨーロッパでフランス語を学んだオーストラリアのコーチ、フランス人のニュージーランドのコーチにフランス人のスタッフなので、どうしてもフランス語になります。
時々英語が混じるので何となく雰囲気はつかめますが、会話の内容はよく理解できません。
それでも、テニスにかける思いというのはちゃんと伝わってくるものです。
会話ではちょっと蚊帳の外になりがちでしたが、その思いに触れている時間は大変心地の良いものです。
飲めないお酒も少し飲んで、ほろ酔い気分で気持ち良く寝ることができそうです。
明日からは、会場を移して別の大会が始まります。会場がホテルから少し遠いので車での送迎になり、時間がその分早くなるので、朝ゆっくりできないのはちょっとつらいですが、子ども達の素晴らしい戦いを期待してがんばりたいと思います。
子ども達は、次の大会は、チャンピオンとして参加する選手の目標となるので、それに恥じないような堂々とした戦いをしてほしいですね。次の大会が大変楽しみです。
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2007年11月04日
ニューカレドニア遠征4日目(1041)
今日は朝から雲ひとつない晴天で、じりじりと肌を突き刺すような暑さの中大会3日目が開催されました。今日から男女とも決勝トーナメントが始まり、各ブロックの1位と2位の選手の8名でトーナメント方式で行なわれます。
遥佳と南奈はともにフィージーの選手との対戦になりましたが、安定したストロークと上手くコートを広く使った配球で圧倒し、遥佳は、6-0、6-1、南奈は6-2、6-1で勝ち、明日の準決勝に進みました。
都は、リーグ戦で遥佳を破ったニューカレドニアの選手に対して、昨日よりは配球を考えた展開で食い下がり、ファイナルセットまでもつれ込みましたが、最後はストロークの安定性の差が出て、4-6、6-4、1-6で敗れました。
ショットの威力を武器に、ネットプレーにも積極的にトライするなど、良い展開も増えてきたので、ショットの安定性を高めるための練習に高い集中力を持って取り組んでいかなくてはならないと思います。
希実子は、リーグ戦で南奈を鋭い切り返しで苦しめたパプアニューギニアの選手に対して、積極的な攻撃で主導権を奪い、ファーストセットを取りましたが、セカンドセットに入ると少し体調をこわしたことが影響して動きが鈍り、2-6で落としました。
ファイナルセットでは一進一退の展開でしたが、最後は相手選手の切り返しに対応できずにポイントを失うことも多く、最後まであきらめずにしつこく食い下がりましたが、5-7でこのセットを落として敗退しました。
前でプレーをするときにより積極的にプレーすることを心がけて、攻撃力を高めることでさらに強くなれると思います。体調管理をきちんとして、次の大会ではそのようなプレーを心がけて勝ち進んでほしいと思います。
大斗は、リーグ戦の最終戦を5-7、6-2、6-2で勝ち、からくも1位で決勝トーナメントに駒を進めました。
打ち込みやネットでのプレーに集中力を欠いたような雑なプレーが目立ち、決勝トーナメントでの戦い方に不安が残りましたが、決勝トーナメント1回戦でオーストラリアの選手に対して高い攻撃力を発揮し、6-1、6-1のスコアで完勝しました。
まだ攻撃の安定性に欠く時面も多いので、その安定性とネットでの攻撃力のアップが課題です。
雄太は、決勝トーナメントの1回戦を安定したストロークと角度の鋭いショットで終始相手を圧倒し、6-2、6-1で完勝しました。
明日の準決勝は大斗との対戦になりますが、お互いの持ち味を発揮する好試合を期待したいと思います。
ダブルスでは、男女共に準決勝が行なわれ、都と南奈のペアは、6-0、6-2でパプアニューギニアとフィージーのペアに、遥佳と希実子のペアは、6-1、6-0でニュージーランドのペアに、雄太と大斗のペアは、6-1、6-3のスコアで、オーストラリアとスイスのペアに勝ち、すべてのペアが勝ち上がり、明日の決勝を戦います。
ダブルスでは伸び伸びと持っている力を発揮できるので、そういうプレーがシングルスでもできれば良いと思うのですが、なかなかそれが難しいのは不思議な感じがします。
ほんのわずかなメンタリティーの問題なので、それを克服してどんな状況でもきちんと自分の力を出すことができるようになってほしいと思います。
どちらにしても明日のシングルスの準決勝と決勝、ダブルスの決勝で今大会は終了します。
悔いのないように精一杯の力を発揮すると共に、明後日から始まる次の大会で万全の体調で臨めるようにしっかりとした目標意識を持って行動してほしいと思います。
朝から強い日差しの中での試合観戦は、私をすっかりと現地人のようにしてしまいました。
帰ってからの寒さと好奇の目がちょっとこわいですね。
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遥佳と南奈はともにフィージーの選手との対戦になりましたが、安定したストロークと上手くコートを広く使った配球で圧倒し、遥佳は、6-0、6-1、南奈は6-2、6-1で勝ち、明日の準決勝に進みました。
都は、リーグ戦で遥佳を破ったニューカレドニアの選手に対して、昨日よりは配球を考えた展開で食い下がり、ファイナルセットまでもつれ込みましたが、最後はストロークの安定性の差が出て、4-6、6-4、1-6で敗れました。
ショットの威力を武器に、ネットプレーにも積極的にトライするなど、良い展開も増えてきたので、ショットの安定性を高めるための練習に高い集中力を持って取り組んでいかなくてはならないと思います。
希実子は、リーグ戦で南奈を鋭い切り返しで苦しめたパプアニューギニアの選手に対して、積極的な攻撃で主導権を奪い、ファーストセットを取りましたが、セカンドセットに入ると少し体調をこわしたことが影響して動きが鈍り、2-6で落としました。
ファイナルセットでは一進一退の展開でしたが、最後は相手選手の切り返しに対応できずにポイントを失うことも多く、最後まであきらめずにしつこく食い下がりましたが、5-7でこのセットを落として敗退しました。
前でプレーをするときにより積極的にプレーすることを心がけて、攻撃力を高めることでさらに強くなれると思います。体調管理をきちんとして、次の大会ではそのようなプレーを心がけて勝ち進んでほしいと思います。
大斗は、リーグ戦の最終戦を5-7、6-2、6-2で勝ち、からくも1位で決勝トーナメントに駒を進めました。
打ち込みやネットでのプレーに集中力を欠いたような雑なプレーが目立ち、決勝トーナメントでの戦い方に不安が残りましたが、決勝トーナメント1回戦でオーストラリアの選手に対して高い攻撃力を発揮し、6-1、6-1のスコアで完勝しました。
まだ攻撃の安定性に欠く時面も多いので、その安定性とネットでの攻撃力のアップが課題です。
雄太は、決勝トーナメントの1回戦を安定したストロークと角度の鋭いショットで終始相手を圧倒し、6-2、6-1で完勝しました。
明日の準決勝は大斗との対戦になりますが、お互いの持ち味を発揮する好試合を期待したいと思います。
ダブルスでは、男女共に準決勝が行なわれ、都と南奈のペアは、6-0、6-2でパプアニューギニアとフィージーのペアに、遥佳と希実子のペアは、6-1、6-0でニュージーランドのペアに、雄太と大斗のペアは、6-1、6-3のスコアで、オーストラリアとスイスのペアに勝ち、すべてのペアが勝ち上がり、明日の決勝を戦います。
ダブルスでは伸び伸びと持っている力を発揮できるので、そういうプレーがシングルスでもできれば良いと思うのですが、なかなかそれが難しいのは不思議な感じがします。
ほんのわずかなメンタリティーの問題なので、それを克服してどんな状況でもきちんと自分の力を出すことができるようになってほしいと思います。
どちらにしても明日のシングルスの準決勝と決勝、ダブルスの決勝で今大会は終了します。
悔いのないように精一杯の力を発揮すると共に、明後日から始まる次の大会で万全の体調で臨めるようにしっかりとした目標意識を持って行動してほしいと思います。
朝から強い日差しの中での試合観戦は、私をすっかりと現地人のようにしてしまいました。
帰ってからの寒さと好奇の目がちょっとこわいですね。
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2007年11月03日
ニューカレドニア遠征3日目(1040)
今日の試合ではそれぞれシングルス2試合を消化しましたが、シード選手との対戦も多く、苦しい試合も多くありました。
都は、1試合目は6-1、6-4で勝った後、2試合目にフィージーのシード選手との対戦でした。丁寧にラリーを続ける相手に鋭いショットで対抗し、積極的なプレーを見せましたが、ショットが不安定な上に、状況判断が悪く、何度もゲームポイントを取りながら、7-6(4)、5-7、3-6で惜敗しました。
緊張する場面でも思い切ったショットを打ったことは高く評価しますが、状況に応じてショットを選択する力が足りません。
何度も言っているように、テニスはショットの威力で勝敗が決まるのではなく、配球がより大切です。
どうすればその持ち前のショットの威力をより高い武器にすることができるのかをよく考えてほしいと思います。
希実子も都と同じく6-1、6-0で1試合目を完勝した後、2試合目にフィージーのシード選手との対戦でした。
バランスの良い切り返しのショットを上手くコントロールできない場面もありましたが、安定したバックハンドと思い切ったチャンスボールの打ち込みでリードを奪い、6-3,7-5で勝ちました。
フォアハンドの不安定性は課題として残っていますが、高い集中力でそれを補っています。明日からの戦いが楽しみです。
南奈も苦しい戦いの連続でした。1試合目はストロークが安定せず、特に打ち込みのボールで肘が下がってアウトを繰り返し、なかなか相手を突き放すことができずにストレスの溜まる試合でしたが、なんとか6-4、6-4で勝利しました。
2試合目は鋭いフォアを武器に戦う相手に対して、良くコントロールされたクロスのショットで対抗し、時折見せるネットプレーで相手にプレッシャーをかける展開で、6-3、2-6、6-3の接戦を制しました。
1試合目に比べて、積極的なプレーも多く、特にファーストサービスでの攻撃力が目立ち、目指す戦い方ができていると感じられる試合内容であったと思います。
遥佳は、昨日に比べて安定した戦い方で、1試合目を6-1、6-1、2試合目も6-1、6-1で完勝しました。
攻撃的なショットも思い切って打ち込む場面も多く、こちらも目指す戦い方ができていると感じます。明日からの戦いが楽しみです。
雄太と大斗も昨日に比べると楽勝というわけにはいきませんでしたが、ショットの威力、配球では力の差があることをはっきりと感じさせる試合展開で、雄太は、1試合目を6-2、6-3、2試合目を6-1,6-0で勝ち、リーグ戦を1位で通過しました。
大斗も1試合目を6-0、6-0、2試合目を6-3、6-3でリーグ戦全勝を守っています。明日の試合に勝てばリーグ戦1位が決まります。
また、男子は今日からダブルスも行なわれました。
雄太と大斗の組は、ショットの威力で、6-0、6-1で圧倒しました。第1シードにランキングされているので、それに恥じないような堂々としたプレーで勝ち抜いてほしいと思います。
今日は、朝8時からフルに一日試合が行なわれ、さすがにそれを見続けて疲れました(時々夢の中にいましたが・・・)。
明日も8時から試合が組まれています。ちょっと早めに寝て、万全の体調でサポートしたいと思います。
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都は、1試合目は6-1、6-4で勝った後、2試合目にフィージーのシード選手との対戦でした。丁寧にラリーを続ける相手に鋭いショットで対抗し、積極的なプレーを見せましたが、ショットが不安定な上に、状況判断が悪く、何度もゲームポイントを取りながら、7-6(4)、5-7、3-6で惜敗しました。
緊張する場面でも思い切ったショットを打ったことは高く評価しますが、状況に応じてショットを選択する力が足りません。
何度も言っているように、テニスはショットの威力で勝敗が決まるのではなく、配球がより大切です。
どうすればその持ち前のショットの威力をより高い武器にすることができるのかをよく考えてほしいと思います。
希実子も都と同じく6-1、6-0で1試合目を完勝した後、2試合目にフィージーのシード選手との対戦でした。
バランスの良い切り返しのショットを上手くコントロールできない場面もありましたが、安定したバックハンドと思い切ったチャンスボールの打ち込みでリードを奪い、6-3,7-5で勝ちました。
フォアハンドの不安定性は課題として残っていますが、高い集中力でそれを補っています。明日からの戦いが楽しみです。
南奈も苦しい戦いの連続でした。1試合目はストロークが安定せず、特に打ち込みのボールで肘が下がってアウトを繰り返し、なかなか相手を突き放すことができずにストレスの溜まる試合でしたが、なんとか6-4、6-4で勝利しました。
2試合目は鋭いフォアを武器に戦う相手に対して、良くコントロールされたクロスのショットで対抗し、時折見せるネットプレーで相手にプレッシャーをかける展開で、6-3、2-6、6-3の接戦を制しました。
1試合目に比べて、積極的なプレーも多く、特にファーストサービスでの攻撃力が目立ち、目指す戦い方ができていると感じられる試合内容であったと思います。
遥佳は、昨日に比べて安定した戦い方で、1試合目を6-1、6-1、2試合目も6-1、6-1で完勝しました。
攻撃的なショットも思い切って打ち込む場面も多く、こちらも目指す戦い方ができていると感じます。明日からの戦いが楽しみです。
雄太と大斗も昨日に比べると楽勝というわけにはいきませんでしたが、ショットの威力、配球では力の差があることをはっきりと感じさせる試合展開で、雄太は、1試合目を6-2、6-3、2試合目を6-1,6-0で勝ち、リーグ戦を1位で通過しました。
大斗も1試合目を6-0、6-0、2試合目を6-3、6-3でリーグ戦全勝を守っています。明日の試合に勝てばリーグ戦1位が決まります。
また、男子は今日からダブルスも行なわれました。
雄太と大斗の組は、ショットの威力で、6-0、6-1で圧倒しました。第1シードにランキングされているので、それに恥じないような堂々としたプレーで勝ち抜いてほしいと思います。
今日は、朝8時からフルに一日試合が行なわれ、さすがにそれを見続けて疲れました(時々夢の中にいましたが・・・)。
明日も8時から試合が組まれています。ちょっと早めに寝て、万全の体調でサポートしたいと思います。
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2007年11月02日
ニューカレドニア遠征2日目(1039)
大会2日目は、亜熱帯地方特有のスコールで中断するなど、試合の消化が心配されましたが、なんとか強い雨が降り続かず本日の試合をすべて消化することができました。
雄太の1試合目は、相手選手の時折放つ強いスピンボールに苦しみ、そのプレッシャーに凡ミスを繰り返す苦しい展開でしたが、相手のダブルフォールと無理な強打のミスに救われて、6-2、6-3で勝利しました。
弾むボールに慣れないハードコートではある程度仕方のないことですが、もう少しフットワークを使った安定感のある試合運びを学んでほしいと思います。
第2試合は、落ち着いたプレーで、6-0、6-0で1ゲームも与えずに完勝しました。動きを見る限りコートやボールにも慣れてきたようなので明日からの試合に期待したいと思います。
遥佳の相手はスライスのショットやロブを巧みに織り交ぜてしつこく攻撃するタイプの選手でした。
課題の攻撃的なテニスを心がけて、積極的に攻めましたが、肝心なポイントでのチャンスボールを思い切って打ち込めず、相手の逆襲にポイントを失うケースが多く、5-7、4-6で接戦を落としました。
動きは良いものがありますので、チャンスボールをより思い切って打ち込むことができるようになれば自分のペースで試合をすることができるようになってくると思います。
他の選手はみんな地元のニューカレドニアの選手でしたが、南奈の対戦相手はニュージーランドの選手でした。
海外からのチャレンジなので少し警戒しましたが、体格的に勝る南奈が終始ゲームを支配し、相手選手もガッツあふれるプレーで食い下がりますが、6-0、6-2で勝ちました。
内容的には、もっと積極的に前に攻撃する意識を持ってプレーしなければなりません。ネットプレーにも果敢にチャレンジする攻撃的なテニスを目指してほしいと思います。
希実子と都、大斗はストロークの力の差が大きく、常に自分のペースで試合を運び、希実子は、6-0、6-0、都は、6-1、6-2、大斗は6-1,6-1で完勝して明日の試合に臨みます。
まだまだ練習通りに、というわけには行きませんが、徐々に積極的なプレーも見られるようになり、明日からの試合が楽しみです。
曇りがちの天気なので、快適に過ごしていますが、時折顔を見せる日差しは結構強烈で、顔や腕は真っ赤になりました。
明日からはダブルスも始まるので、長い時間試合を見ることになります。日焼けには少しケアをしながらサポートしたいと思います。
今日の試合の終了が遅かったので、夕食はホテルのレストランのビュッフェにしました。
ディナーではタヒチアンショーが開催され、南国の強烈なリズムの踊りにしばし見とれました。
また、夕暮れ時の海岸を歩いていると、ここが南国のリゾートだということを思い出します。
時間が何となくゆったりと流れるようで、遠征でのひと時を楽しく過ごしました。明日からもこういう余裕のあるまったりとした時間を過ごせたらよいと思います。
そうそう、今日は最後にこれを言わせてください。
「中日ドラゴンズ、53年振りの日本一おめでとう! よくがんばりました! 来年はリーグ戦優勝、日本シリーズ連覇に向けてがんばってください!」
ありがとうございました。
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雄太の1試合目は、相手選手の時折放つ強いスピンボールに苦しみ、そのプレッシャーに凡ミスを繰り返す苦しい展開でしたが、相手のダブルフォールと無理な強打のミスに救われて、6-2、6-3で勝利しました。
弾むボールに慣れないハードコートではある程度仕方のないことですが、もう少しフットワークを使った安定感のある試合運びを学んでほしいと思います。
第2試合は、落ち着いたプレーで、6-0、6-0で1ゲームも与えずに完勝しました。動きを見る限りコートやボールにも慣れてきたようなので明日からの試合に期待したいと思います。
遥佳の相手はスライスのショットやロブを巧みに織り交ぜてしつこく攻撃するタイプの選手でした。
課題の攻撃的なテニスを心がけて、積極的に攻めましたが、肝心なポイントでのチャンスボールを思い切って打ち込めず、相手の逆襲にポイントを失うケースが多く、5-7、4-6で接戦を落としました。
動きは良いものがありますので、チャンスボールをより思い切って打ち込むことができるようになれば自分のペースで試合をすることができるようになってくると思います。
他の選手はみんな地元のニューカレドニアの選手でしたが、南奈の対戦相手はニュージーランドの選手でした。
海外からのチャレンジなので少し警戒しましたが、体格的に勝る南奈が終始ゲームを支配し、相手選手もガッツあふれるプレーで食い下がりますが、6-0、6-2で勝ちました。
内容的には、もっと積極的に前に攻撃する意識を持ってプレーしなければなりません。ネットプレーにも果敢にチャレンジする攻撃的なテニスを目指してほしいと思います。
希実子と都、大斗はストロークの力の差が大きく、常に自分のペースで試合を運び、希実子は、6-0、6-0、都は、6-1、6-2、大斗は6-1,6-1で完勝して明日の試合に臨みます。
まだまだ練習通りに、というわけには行きませんが、徐々に積極的なプレーも見られるようになり、明日からの試合が楽しみです。
曇りがちの天気なので、快適に過ごしていますが、時折顔を見せる日差しは結構強烈で、顔や腕は真っ赤になりました。
明日からはダブルスも始まるので、長い時間試合を見ることになります。日焼けには少しケアをしながらサポートしたいと思います。
今日の試合の終了が遅かったので、夕食はホテルのレストランのビュッフェにしました。
ディナーではタヒチアンショーが開催され、南国の強烈なリズムの踊りにしばし見とれました。
また、夕暮れ時の海岸を歩いていると、ここが南国のリゾートだということを思い出します。
時間が何となくゆったりと流れるようで、遠征でのひと時を楽しく過ごしました。明日からもこういう余裕のあるまったりとした時間を過ごせたらよいと思います。
そうそう、今日は最後にこれを言わせてください。
「中日ドラゴンズ、53年振りの日本一おめでとう! よくがんばりました! 来年はリーグ戦優勝、日本シリーズ連覇に向けてがんばってください!」
ありがとうございました。
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2007年11月01日
ニューカレドニア遠征1日目(1038)
名古屋から新幹線、成田エクスプレスを乗り継いで、成田空港からニューカレドニアに無事到着しましたが、長時間の移動に加えて、元気な赤ちゃんの泣き声に寝不足気味でちょっとお疲れモードです。
空港についても迎えが来ずにその連絡に30分ほどかかり、ちょっと気分的に滅入りましたが、会場についてホストファミリーに挨拶し、ほっと一息ついて周りを見渡すと、ビーチやヨットハーバーを見下ろす最高のロケーションにある会場に心が癒されるような思いがします。
施設はそれほど素晴らしくはありませんが、このロケーションの中で試合をする経験は日本では難しいですね。
明日から、ここで子ども達がどんな戦いをしてくれるのか大変楽しみです。
会場でホストファミリーに挨拶を済ませ、荷物を運んで午後の練習となりました。女子は全員同じところにお世話になるので、ちょっと安心したようです。
庭は広大で、プールもあるそうで、練習の後にはそこでリラックスできると楽しそうに話しているのを見て、私も安心しました。
しかし、その安堵感が練習や試合前の緊張感を奪ってしまったようです。
練習に入る前のウォーミングアップができなかったり、今まで練習でやってきたことがまったくと言っていいほどできていない練習を見て少し感情的になりました。
年齢が低いということはありますが、「遊び」感覚で試合に臨むことはせっかくの機会を無駄にしてしまうことになります。
子ども達には、「海外での試合だからといって過度にがんばり過ぎたり、気合が入りすぎても良くないけれど、いつも通りに自分のすべきことをやらないことは一番だめなことだ」と厳しく言いました。
その後の練習は、もう一度ウォーミングアップから始めるように指示して、様子を伺っていましたが、いつも通りに良い雰囲気で、それなりの集中力を持って練習できていたようです。
明日は9時30分から試合が始まります。男子は5人、女子は4人のリーグ戦を3日間かけて戦います。
遠く日本から来たということで全員シードとなりました。女子は都が第1シードで、ちょっとびっくりです(笑)。
実力をきちんと評価されてのシードではないので、それほど力の差があるわけではありません。
過度に意識することなく、自分の力をそれなりに発揮できれば良いと思います。
私はオーシャンビューのスイートに滞在です。ゆったりとリラックスして大会を楽しみたいと思います。
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空港についても迎えが来ずにその連絡に30分ほどかかり、ちょっと気分的に滅入りましたが、会場についてホストファミリーに挨拶し、ほっと一息ついて周りを見渡すと、ビーチやヨットハーバーを見下ろす最高のロケーションにある会場に心が癒されるような思いがします。
施設はそれほど素晴らしくはありませんが、このロケーションの中で試合をする経験は日本では難しいですね。
明日から、ここで子ども達がどんな戦いをしてくれるのか大変楽しみです。
会場でホストファミリーに挨拶を済ませ、荷物を運んで午後の練習となりました。女子は全員同じところにお世話になるので、ちょっと安心したようです。
庭は広大で、プールもあるそうで、練習の後にはそこでリラックスできると楽しそうに話しているのを見て、私も安心しました。
しかし、その安堵感が練習や試合前の緊張感を奪ってしまったようです。
練習に入る前のウォーミングアップができなかったり、今まで練習でやってきたことがまったくと言っていいほどできていない練習を見て少し感情的になりました。
年齢が低いということはありますが、「遊び」感覚で試合に臨むことはせっかくの機会を無駄にしてしまうことになります。
子ども達には、「海外での試合だからといって過度にがんばり過ぎたり、気合が入りすぎても良くないけれど、いつも通りに自分のすべきことをやらないことは一番だめなことだ」と厳しく言いました。
その後の練習は、もう一度ウォーミングアップから始めるように指示して、様子を伺っていましたが、いつも通りに良い雰囲気で、それなりの集中力を持って練習できていたようです。
明日は9時30分から試合が始まります。男子は5人、女子は4人のリーグ戦を3日間かけて戦います。
遠く日本から来たということで全員シードとなりました。女子は都が第1シードで、ちょっとびっくりです(笑)。
実力をきちんと評価されてのシードではないので、それほど力の差があるわけではありません。
過度に意識することなく、自分の力をそれなりに発揮できれば良いと思います。
私はオーシャンビューのスイートに滞在です。ゆったりとリラックスして大会を楽しみたいと思います。
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2007年10月31日
成長のために(1037)
今日からニューカレドニアへの遠征です。
今回は成田からの出発なので、新幹線や成田エクスプレスを乗り継いで行かなくてはなりません。
一番最初に行ったロサンゼルス遠征の時と同じですが、小さい子どもが大きなバッグを引きずるように移動しなければならないので大変ですね。
遠征先もホームステイだったり、初めての大会だったりするのでそれなりに緊張感もあります。
でも、これが「経験」になります。
海外では多少のトラブルは当たり前で、その時言葉が通じないので意志の疎通ができなくて、パニックになったり、ストレスになったりしますが、そうした経験をした者の方が次の時には堂々と振舞えるようになります。
何度も行っているように、不安やストレス、緊張は人間を大きく成長させる原動力になるものです。
もちろん、事故や大きなトラブルは困りますが、多少の困難に子ども達がどう対処するのかをよく観察したいと思っています。
また、遠征では毎日のようにミーティングを行います。
子ども達に多くのことを学んでほしいからです。
今回はホームステイなので、どれくらいの時間ミーティングを行うことができるかどうか分かりませんが、私の言葉も「経験」としてしっかりと「記憶」してほしいと思います。
さてさて、いよいよ出発の時間が迫ってきました。
できるだけレポートをお届けする予定ですが、初めて参加する大会の上に、フランス語圏で言葉が通じるかどうかちょっぴり不安ですが、今までの「経験」で乗り切っていこうと思います。
それでは、行ってきます!
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2007年10月30日
意識の変化(1036)
明日からニューカレドニアへの遠征に行ってきます。
今回は初めての遠征なので、ちょっぴり不安と、どんなところなんだろうという好奇心の入り混じった期待感のようなものがあります。
遠征に参加する子ども達もきっと心待ちにしていると思います。
「早く遠征に行きたい!」
「海で泳ぐ?」
「食べるものおいしいのかな?」
「暑い?寒い?そこどこ?」
と、好奇心とわくわく感いっぱいのようです(何でも聞いてくるのでちょっとうるさいですが・・・)。
私の周りでは、
「もっと海外遠征に行きたい!」
「遠いところに遠征に行きたい!」
「外国の人と試合やってみたい!」
という声がたくさん聞こえるようになってきました。
以前は、
「海外は怖い」
「外国の人と試合するのは嫌だ」
「英語がしゃべれないから海外は嫌だ」
という声が多かったように思いますが、少しづつ「意識の変化」を感じられるようになってきました。
私達の委員会の活動は、子ども達の「意識を変える」ということが大きな目的のひとつですが、その活動が広く認められ、多くの子ども達が遠征に参加し、だんだんと成果が出てきたように思います。
確かに海外に遠征に出るのは責任も大きく、しんどい仕事ですが、こうした活動を続けることで子ども達の意識が変わり、より上を目指す向上心のようなものが大きくなってくれば良いですね。
そういう子ども達が増え、この地域のテニスが活性化し、テニスを通して「幸せな人生を歩む」ことができる子ども達が増えてくれば良いなあと思っています。
明日からニューカレドニアの遠征が始まり、帰ってきた翌日には中国の遠征があります。
クラブを留守にすることが多くなり、クラブに残って練習している子ども達には迷惑をかけますが、いっぱい「夢」を持って帰ってくるので楽しみにしてほしいと思います。
さ、荷物の整理、整理・・・めんどくさ
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2007年10月26日
本ができました(1034)
ついに「強くなりたいあなたに贈る100の法則-技術編」が発刊になりました。
店頭に並ぶのは(並ぶのかどうか分かりませんが)、10月31日らしいですが、書店で自分の本が並んでるのを見るのは気持ちいいものでしょうね。
ちょうどその日からニューカレドニアに遠征に出かけるので、帰ってきてからのお楽しみかな、と思っていましたが、ちゃんと著者用に送ってきてくれました。
雑誌の原稿を見るのとはちょっと雰囲気が違いますね。
なんか「自分で作ったんだぞ」っていう満足感のようなものがあります。
私が電子書籍などに馴染めないのは、やはり「本」には著者の「思い」というのが感じられるからだと思います。
まあ、これも今まで教えてきた子ども達に対する「思い」があり、応援があったからですね。
「あとがき」にはこう書きました。
***********************
自分の力を思う存分に発揮して戦うことができる選手になりたい、何としてでも強くなりたい、そう願う人に少しでもヒントになるようなことを伝えることができれば、という「思い」で書いてきました。
自分の「思い」はできる限り伝えたつもりです。何かひとつでも「強くなりたい!」と思う方のこころに響くメッセージを届けることができたのであれば、これ以上の喜びはありません。
コーチとして一番うれしい瞬間(トキ)は、試合に勝ったときではありません。もちろん、それも、うれしい瞬間には違いありませんが、もっとも嬉しいのは、選手が前を向いて歩こうとする姿を見るときです。
大切な試合で自分の力を発揮できずに負けてしまうと、気持ちも落ち込んで、今までやってきたことがムダに思えてテニスをやめたくなります。でも、そこから一歩前に踏み込んで、「これからがんばるぞ!」と進み始めるエネルギーを感じるときに「心が揺さぶられる」のです。
大事な試合で敗れ、「今まで指導していただき、ありがとうございました。」とメールをくれた選手がいます。「もう、やめてしまうのかな?」と思い、ねぎらいの言葉をかけ、「みんなが待っているから」と返信しました。
彼は、翌日、照れくさそうにコートに現れました。そして、「今まで一生懸命にやってきた結果だから満足しています。でも、まだやり足りないと感じるので、上を目指してがんばります。」と力強く宣言しました。
前に進もうとする「強さ」を感じて、とても嬉しくなります。これが「本当の強さ」なのかもしれません。
この本では「強くなるための法則」を紹介してきました。「絶対の法則」があるはずはありませんが、今までより少しでも「強くなった!」と言ってもらうことができればとても嬉しく思います。
私は「書く」ことが得意ではありません。でも、「書く」ということを続けてきたことで、「感じ方」や「考え方」が変わって、いろいろなことを深く洞察できるようになってきました。
そして、今は「書く」という訓練が、「強くなるため」の感性を高めるためには最も良い方法であると確信を持って言うことができます。私自身は、そんな「強さ」を身につけました。
最後に、この本を出版するチャンスを与えていただき、いろいろとサポートしていただいた方々にこころから感謝しています。
子ども達がエネルギーをくれました。
応援のメッセージが後押ししてくれました。
もっと多くのことを伝えていきたい、今は素直にそう思います。
「ありがとうございました。」
***********************
今は、そういう気持ちですね。
もちろん、まだまだ書き足りないこともあります。
これからもっと研究し、経験していろいろなことを深く理解し、それを伝えていく努力をしていかなくてはならないと思います。
そのためにはやはりモチベーションが必要で、多くの方がこの本を買ってくれることがエネルギーになります。
そして、メンタル編、トレーニング編へと続いていけば良いなあと思います。
夢の印税生活への第一歩・・・・なわけないか。
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2007年10月25日
練習で戦う(1033)
「練習で戦う」とは、そのままの意味です。
多くの子ども達は、「ミス」を「ミス」だとは強く感じていません。
ゲームではポイントを失うミスも、練習ではすべてオーケーです。
悔しくもありません。
心に空しさも残りません。
そういう練習で、実際の試合で力を発揮できるほど甘くはありません。
トップ選手は「ミス」をきちんと「ミス」として意識します。
「いつでも」、です。
だから、「練習のボールを試合で打つ」ことができるのです。
「ミス」をして、「入らん!入らん!」と叫び続ける選手がいました。
私に言わせれば「入らん」のではなく、「入れていない」のです。
「ミス」をしたときに「何をやっているだ!」と叫ぶ選手は成長の可能性を感じます。
「ミス」の原因はすべて自分にあると「宣言」しているからです。
でも「入らん!」と叫ぶ選手は、「自分はちゃんとやっているのになんで入らないのか」と考えています。
「ちゃんとできていない」から「入らない」ことは明確なのに、それを認めたくない自己防御的思考が習慣化されています。
そういう選手は、少しでも自分のイメージした通りにプレーができないと、イライラし、自分を見失い、自滅するケースは多いものです。
きちんとした自己コントロールを学ばなくてはならないと思います。
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2007年10月23日
ヘルプとサポート(1031)
海外遠征などに出ると、私自身もいろいろな経験をし、深く考えるきっかけになります。
実は、「私には悩みがありません」、ってなわけはありませんね。
いつも悩んではいますが、そのことに「心を奪われる」ことがないだけです。
そして、「前向きにあろう」と常に思って行動しているので悩みがないように見えるだろうと思います。
私の悩みのひとつは「禿げるのはやだなあ」ということです。
まあ、このことはほぼあきらめました。
開き直ったのであまり気にはならなくなりましたが、ある宣伝の「王道ですやん!」の言葉は気になります。
もうひとつの悩みは、「子ども達の力を伸ばしてやることができているのか」ということです。
このことはいつも頭から離れません。
自分の考えを押し付けてはいないか、子ども達の気持ちや思いを察しているか、サポートの方法はこれでいいか、などといつもいつも考えています。
ある本を読んでいた時に、
「ここに餓死しそうな人がいる時、あなたは、①魚を獲ってあげる、②魚の釣り方を教えてあげる、どっちでしょう?」
という質問に対して、生徒のことを心から思っていると自負している熱いハートを持った教師は、
「もちろん、魚を獲ってあげます。」
と答えたところ、
「あなたは教師失格です。」
と言われて愕然としているシーンが描かれていました。
その理由は私にも理解できるものでしたし、理屈として納得できるものですが、
「あなたがそう考えるのは、生徒の立場を自分より低いものだと評価しています。だから、自分で何とかしてあげなくてはならないと考えていますが、それでは生徒の自立にはつながりません。サポートとヘルプは違います。」
と手厳しく指摘されていることについては随分と深く考えさせられます。
私ならどう答えるだろうか、と考えてみると「まずは魚を獲ってあげます。危ない状態を脱したのなら、その後で魚の獲り方を教えます。」とでも答えたかもしれません。
選手として成長するためには「自立」が最も大切であることは何度も書いてきました。
しかし、それをサポートすることは大変難しいものです。
ヘルプばかりでは確かに自立の促進にはつながらないと思いますが、自分ではどうしようもなくてヘルプが必要な場合も多いものです。
そんな時はやはりヘルプします。
そのフォローとしてサポートしていくという考え方はどうなんでしょうか。
そのバランス感覚というようなものが大変難しく、コーチとしての技量を評価するキーポイントであるような気がします。
でも、きっとはっきりとした答えは出そうもありません。
人間ですから、いろいろな考え方や感性を持っていますし、私に対する信頼も人によって大きな差があります。
だから、その時その時に、「これが一番いいだろう」と自分自身が納得できる方法で対処し、また良く考えてみる、ということを繰り返していくのだと思います。
クラブをやめて行く子を見て、「自分の力が足りなくて、その力を伸ばして上げられなかったんじゃないのかなあ」と思うことも多いです。
いつまでもたってもゴールはありませんね。
ということは悩みもなくならないわけで、これでは禿げも進む一方です。
まだあきらめていなくてすみません。
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2007年10月20日
ひとりでは戦えない症候群(1029)
韓国の大会の女子の決勝は日本人同士です。
とてもしっかりとしたストロークと崩れないメンタリティで韓国選手のパワーを封じていて、強くなるためのヒントを与えてくれます。
この選手達とダブルスのマッチ練習をしてもらいました。
圧倒されるのかと思っていましたが、なかなかどうして鋭いストロークで堂々と渡り合い、思い切ったショットでエースを奪い、互角の戦いを見せてくれました。
それだけの力を持っているということです。
ダブルスでは、思い切ったショットを打たなければ簡単に決められると強く思うので、自然とテンションをあげて思い切ったショットが打てます。
また、狙うべきところがはっきりと意識できるので、強く狙う意識が思い切りをより良くします。
それでポイントを取った時はテンションも上がっているので、ガッツポーズやハイタッチなどの自己表現も自然とできていて、持っている力を十分に発揮していると感じます。
しかし、ダブルスではこれだけの力を発揮できるのに、シングルスになるとその力はとたんに姿を消してしまいます。
決勝を戦う選手たちは逆で、シングルスの方がテンションをあげられます。
この「違い」はとても大きなものです。
「ダブルスと同じような気持ちでシングルスを戦えば良い」、と言うような単純な問題ではありません。
なぜならば、シングルスになると力を出せない選手は、「ひとりでは戦えない症候群」に陥っているからです。
この「症候群」に陥ってしまう人は、基本的に自立的な行動ができていません。
厳しく言えば、「自分のために、自分のすべきことを当たり前のようにする」ことができる「自立した」選手ではないということです。
また、「自己表現」することをためらい、ガッツポーズもままなりません。
当然、「自信」も生まれてこないので、いつまでも「不安」に支配されてしまいます。
そして、ひとりで「決断する力」に欠けているので、ひとりになった時に「どうして良いのか分からない」という状態になってしまいます。
そうなるとすべてのショットに「自信」をなくし、何だかテンションを上げるのも「恥ずかしい」と思い込んで、「自己表現」は「何もしない」という方向へと傾いていきます。
その結果、「何もできずに負けました」ということになることが多いのです。
「何もできずに」ではなく「何もしないで」と言う方が正しいのに、「できなかった」と「何かの原因」を求める気持ちになってしまいます。
これがシングルスにおける「弱さ」の正体かもしれません。
もし、そうであるのなら、それに対する「処方箋」がいります。
それは、「自立した行動目標」を立てて、実行するのがもっとも効果的な方法です。
何か自分で目標を決めて、「何が何でも」それをやり通すと強く心に決めることです。
それ以外にもいろいろと方法はあると思いますが、一番効果的な方法は「これ」です。
毎日腹筋するでも何でも良いのですが、「自分のために、自分が強くなるためにすべきこと」を決めて、きちんと行動に移すことです。
それを続けていくうちに、何となく「自信」が生まれ、見事シンドロームから抜け出すこともできるようになります。
それは「強さ」を手に入れることに他なりません。
「強さ」を望むのであれば、まずは「ここ」から始めてほしいと思います。
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2007年10月18日
ATF韓国遠征4日目(1027)
本日行われたコンソレーションの1試合目はすべて第1試合に組まれました。
大変肌寒く、動きも硬さが見られましたが、それぞれに課題を意識しながら試合に臨むことができたと思います。
ただ、大会も終盤になると選手のモチベーションは下がり、中途半端な気持ちで戦う選手もいて、その行動に感情を乱す場面が見られました。
スポーツでは、ストレスも大きく、感情的になることも多いですが、それをどうコントロールするのかは大切な課題です。
そういう意味では、この大会を通して訓練する機会を与えてもらったということです。
また、今回の遠征に参加した選手諸君が、それだけ真剣に勝負している証なので、それを高く評価したいと思います。
1試合目の結果は、
将司 5-8 韓国
和典 8-3 韓国
ゆり子 8-2 韓国
更紗 4-8 韓国
美希 4-8 韓国
です。
和典とゆり子は、今大会初勝利です。
勝てないときはいろいろと思い悩むこともありますが、それが成長のステップになります。
そして、そのような苦しい思いの中で勝利する喜びは大きいですね。
それを「自信」につなげてゆければ良いと思います。
今日は、明日帰国するので、2試合が組まれました。
2試合目の結果は、
将司 8-5 タイ
和典 8-9(7) 香港
ゆり子 2-8 韓国
更紗 8-1 シンガポール
美希 3-8 韓国
です。
今大会のすべての試合が終了し、順位が決定しました。
将司 27位
和典 30位
ゆり子 30位
更紗 23位
美希 28位
です。
同年齢のカテゴリーの大会でのこの成績に満足するものではありませんが、対戦する選手のストロークのレベルが低いと見えてこない弱点がはっきりと見えてきます。
これが海外や高いレベルの大会に参加することのもっとも重要なことであり、そうした経験を通して「このレベルで戦いたい」という意欲の向上につなげていくことが大切です。
今大会を通して、いろいろな課題が見つかりました。
コミュニケーションの能力が足りないことや「戦う」という基本的なものの考え方や姿勢が身についていないと感じることも多いです。
特にコート上で自己表現できなかったり、ボールに対する執着心が感じられないときには、とても残念な気持ちになります。
自分の「可能性」にチャレンジしていないように思うからです。
不安や恐怖は誰もが感じています
それを振り払って進もうとするものだけにチャンスは来ます。
そういう気持ちをいつも持って戦ってほしいと思います。
もちろん、技術的な課題もたくさんあります。
特にサービス力を高めなくてはなりません。
これが弱いが故にリズムを崩し、自分のテニスができないことが多々ありました。
早急に改善しなければならない課題です。
他には、クロスコートへのコントロールが甘かったり、切り返しのボールが弱かったりして攻め込まれる場面が何度もありました。
ラリー戦からウィナーをとって主導権をとるには、この技術の強化を欠かすことはできません。
練習では何度も繰り返して行っているつもりですが、精度が今ひとつだということです。
強い選手の技術レベルを見て、イメージはつかんだと思います。
それを体現できるまで何度も何度も繰り返して練習を積むしかありません。
努力する才能があるかどうかが鍵になりますね。
また、トレーニングが習慣化されていないのが気になります。
クラブに来た時だけ、言われるから仕方なしに行なっているトレーニングで強くなれるほど甘い世界ではありません。
「自分のために、自分のすべきことを当たり前のようにする」ことができる「自立した」選手になっていかなくてはないません。
まだまだそういう考え方が十分に身についているとは言い難いですね。
強くなりたければこれが「根幹」になくてはならないという自覚を持ってほしいと思います。
いろいろと苦言も呈しましたが、子ども達は強くなろうとして懸命に努力しています。
しかし、より強い「思い」がなくては「この世界」で戦っていくことは難しいのです。
自分の可能性を信じ、ひたむきに「それ」に向かって突き進むエネルギーを持っていることを信じたいと思います
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大変肌寒く、動きも硬さが見られましたが、それぞれに課題を意識しながら試合に臨むことができたと思います。
ただ、大会も終盤になると選手のモチベーションは下がり、中途半端な気持ちで戦う選手もいて、その行動に感情を乱す場面が見られました。
スポーツでは、ストレスも大きく、感情的になることも多いですが、それをどうコントロールするのかは大切な課題です。
そういう意味では、この大会を通して訓練する機会を与えてもらったということです。
また、今回の遠征に参加した選手諸君が、それだけ真剣に勝負している証なので、それを高く評価したいと思います。
1試合目の結果は、
将司 5-8 韓国
和典 8-3 韓国
ゆり子 8-2 韓国
更紗 4-8 韓国
美希 4-8 韓国
です。
和典とゆり子は、今大会初勝利です。
勝てないときはいろいろと思い悩むこともありますが、それが成長のステップになります。
そして、そのような苦しい思いの中で勝利する喜びは大きいですね。
それを「自信」につなげてゆければ良いと思います。
今日は、明日帰国するので、2試合が組まれました。
2試合目の結果は、
将司 8-5 タイ
和典 8-9(7) 香港
ゆり子 2-8 韓国
更紗 8-1 シンガポール
美希 3-8 韓国
です。
今大会のすべての試合が終了し、順位が決定しました。
将司 27位
和典 30位
ゆり子 30位
更紗 23位
美希 28位
です。
同年齢のカテゴリーの大会でのこの成績に満足するものではありませんが、対戦する選手のストロークのレベルが低いと見えてこない弱点がはっきりと見えてきます。
これが海外や高いレベルの大会に参加することのもっとも重要なことであり、そうした経験を通して「このレベルで戦いたい」という意欲の向上につなげていくことが大切です。
今大会を通して、いろいろな課題が見つかりました。
コミュニケーションの能力が足りないことや「戦う」という基本的なものの考え方や姿勢が身についていないと感じることも多いです。
特にコート上で自己表現できなかったり、ボールに対する執着心が感じられないときには、とても残念な気持ちになります。
自分の「可能性」にチャレンジしていないように思うからです。
不安や恐怖は誰もが感じています
それを振り払って進もうとするものだけにチャンスは来ます。
そういう気持ちをいつも持って戦ってほしいと思います。
もちろん、技術的な課題もたくさんあります。
特にサービス力を高めなくてはなりません。
これが弱いが故にリズムを崩し、自分のテニスができないことが多々ありました。
早急に改善しなければならない課題です。
他には、クロスコートへのコントロールが甘かったり、切り返しのボールが弱かったりして攻め込まれる場面が何度もありました。
ラリー戦からウィナーをとって主導権をとるには、この技術の強化を欠かすことはできません。
練習では何度も繰り返して行っているつもりですが、精度が今ひとつだということです。
強い選手の技術レベルを見て、イメージはつかんだと思います。
それを体現できるまで何度も何度も繰り返して練習を積むしかありません。
努力する才能があるかどうかが鍵になりますね。
また、トレーニングが習慣化されていないのが気になります。
クラブに来た時だけ、言われるから仕方なしに行なっているトレーニングで強くなれるほど甘い世界ではありません。
「自分のために、自分のすべきことを当たり前のようにする」ことができる「自立した」選手になっていかなくてはないません。
まだまだそういう考え方が十分に身についているとは言い難いですね。
強くなりたければこれが「根幹」になくてはならないという自覚を持ってほしいと思います。
いろいろと苦言も呈しましたが、子ども達は強くなろうとして懸命に努力しています。
しかし、より強い「思い」がなくては「この世界」で戦っていくことは難しいのです。
自分の可能性を信じ、ひたむきに「それ」に向かって突き進むエネルギーを持っていることを信じたいと思います
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2007年10月17日
ATF韓国遠征3日目(1026)
今日のコンソレーションでは、将司は韓国選手と対戦し、調子はそれほど良くはありませんでしたが、積極的なプレーを心がけて圧倒し、8-2で勝ちました。
美希も韓国の選手との対戦でしたが、相手の雑なプレーにポイントを重ね、危なげなく8-0で勝利しました。
この大会でのシングルスでは初勝利ですが、これが自信になれば良いと思います。
更紗は、昨日美希が敗れた香港選手との対戦でした。
ストローク戦ではお互いに同じようなミスを繰り返し、接戦となりましたが、ほんのわずかにサービス力で上回る相手が8-6でこの接戦をものにしました。
敗れはしましたが、昨日までの試合に比べてより攻撃的な姿勢が見られ、その意識を持ち続けることができればプレースタイルも変わってくる可能性があると感じます。
和典とゆり子も韓国選手を相手に積極的な攻撃で挑み、思い切ったプレーで相手から何本もエースを奪う素晴らしいショットを随所に見せましたが、まだ安定性を欠くのでミスが多く、終盤での競り合いの中でポイントを失い、ともに6-8で敗退しました。
しかし、更紗と同様に、昨日までの試合に比べて積極的で、攻撃的なプレーを意識してプレーできていると感じることができる試合内容でした。
プレーのスタイルは、ほんの少しの「意識の持ち方を変える」だけで大きく変えることができます。
そのプレーをやり続けることで、自分のスタイルにすることができればきっと強くなります。その努力を期待します。
今日のプレーはみんな今まで以上に積極的なプレーで相手に挑む姿勢が見られたことを高く評価したいと思います。
しかし、昨日のミーティングでも話をした通り、それを継続することは大変むつかしいものです。
「絶対に強くなりたい」という「強い意志」に支えられて行動できなければなりません。
昨日のミーティングでは、もし1年間そうした努力を続けて、来年のこの大会に参加する自分がいたとしたら、どんなプレーができるのか、どんな選手になっているのか、ということをイメージしてもらいました。
明確にイメージすることは難しいかも知れませんが、どういう努力が必要で、その努力だけが自分を変えることができる、ということは理解できたと思います。
「強い意志による継続する努力」はスポーツで成功するための唯一の方法であることを強く自覚してほしいと思います。
また、ダブルスの2回戦にすすんだ美希は、粘り強いラリーで応戦し、時折見せる鋭いパッシングショットで互角に戦いましたが、相手ペアのスピードに押されて徐々にペースをつかまれ、3-6、1-6のスコアで敗れました。
しかし、ひときわ小さな身体でも十分にスピードのあるショットに対応できているので、自分のショットのスピードを高め、その精度を高めれば十分にこのレベルで戦うことができることを証明してくれました。これからの成長を楽しみにしたいと思います。
明日は、コンソレーションの順位戦を2回行って全日程が終了します。
明後日の金曜日に帰国予定なのを考慮して日程を調整してくれました。
こうした配慮をしてもらえるのもこの大会の魅力です。
明日はちょっと天気が心配ですが、この遠征の成果を試す意味でも、思い切ったプレーで存分に力を発揮してほしいと思います。
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美希も韓国の選手との対戦でしたが、相手の雑なプレーにポイントを重ね、危なげなく8-0で勝利しました。
この大会でのシングルスでは初勝利ですが、これが自信になれば良いと思います。
更紗は、昨日美希が敗れた香港選手との対戦でした。
ストローク戦ではお互いに同じようなミスを繰り返し、接戦となりましたが、ほんのわずかにサービス力で上回る相手が8-6でこの接戦をものにしました。
敗れはしましたが、昨日までの試合に比べてより攻撃的な姿勢が見られ、その意識を持ち続けることができればプレースタイルも変わってくる可能性があると感じます。
和典とゆり子も韓国選手を相手に積極的な攻撃で挑み、思い切ったプレーで相手から何本もエースを奪う素晴らしいショットを随所に見せましたが、まだ安定性を欠くのでミスが多く、終盤での競り合いの中でポイントを失い、ともに6-8で敗退しました。
しかし、更紗と同様に、昨日までの試合に比べて積極的で、攻撃的なプレーを意識してプレーできていると感じることができる試合内容でした。
プレーのスタイルは、ほんの少しの「意識の持ち方を変える」だけで大きく変えることができます。
そのプレーをやり続けることで、自分のスタイルにすることができればきっと強くなります。その努力を期待します。
今日のプレーはみんな今まで以上に積極的なプレーで相手に挑む姿勢が見られたことを高く評価したいと思います。
しかし、昨日のミーティングでも話をした通り、それを継続することは大変むつかしいものです。
「絶対に強くなりたい」という「強い意志」に支えられて行動できなければなりません。
昨日のミーティングでは、もし1年間そうした努力を続けて、来年のこの大会に参加する自分がいたとしたら、どんなプレーができるのか、どんな選手になっているのか、ということをイメージしてもらいました。
明確にイメージすることは難しいかも知れませんが、どういう努力が必要で、その努力だけが自分を変えることができる、ということは理解できたと思います。
「強い意志による継続する努力」はスポーツで成功するための唯一の方法であることを強く自覚してほしいと思います。
また、ダブルスの2回戦にすすんだ美希は、粘り強いラリーで応戦し、時折見せる鋭いパッシングショットで互角に戦いましたが、相手ペアのスピードに押されて徐々にペースをつかまれ、3-6、1-6のスコアで敗れました。
しかし、ひときわ小さな身体でも十分にスピードのあるショットに対応できているので、自分のショットのスピードを高め、その精度を高めれば十分にこのレベルで戦うことができることを証明してくれました。これからの成長を楽しみにしたいと思います。
明日は、コンソレーションの順位戦を2回行って全日程が終了します。
明後日の金曜日に帰国予定なのを考慮して日程を調整してくれました。
こうした配慮をしてもらえるのもこの大会の魅力です。
明日はちょっと天気が心配ですが、この遠征の成果を試す意味でも、思い切ったプレーで存分に力を発揮してほしいと思います。
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2007年10月16日
ATF韓国遠征2日目(1025)
今日はダブルス1回戦とコンソレーション1回戦が行われます。ダブルスでは将司と和典、更紗とゆり子の組はそれぞれ韓国のペアと対戦します。美希は韓国の選手と組んで、韓国ペアとの対戦です。
コンソレーション1回戦は、将司、和典、更紗、ゆり子が韓国の選手と、美希が香港の選手と戦います。
昨日と同様に厳しい戦いになると思いますが、高い集中力を持って、自分の力を十分に出し切るような試合をしてほしいと思います。
シングルスのコンソレーション1回戦の結果は、更紗は相手選手の雑なプレーにも助けられて、8-5で勝利しましたが、美希は3-8、ゆり子は5-8、和典は3-8、で敗退しました。
大切な場面で思い切ったプレーができなかったり、同じようなミスを繰り返してポイントを失っているうちはぎりぎりの勝負に勝ちきることは難しいと思います。
将司は最後までボールに対する執着心を失わず、高い闘争心で立ち向かいましたが、戦術面で未熟な点が時折見られ、大切なポイントをダブルフォールトで失い、4-8で惜敗しました。
身体的なレベルの向上と攻撃のパターンを増やす努力を期待します。
ダブルスは、韓国選手と組んだ美希は、ペアの積極的なプレーにリードされてリズムをつかみ、6-3、6-3のスコアで完勝しました。
攻撃的なプレーも多くみられ、このプレーをシングルスにもつなげてほしいと思います。
更紗とゆり子のペアは、相手のスピードある攻撃に対応できず、アタックにボレーミスを繰り消し、1-6、3-6で敗れました。
スピードに対する対応力をあげなくてはなりません。下半身の強化と共にスイングスピードをあげるための練習をする必要があります。
将司と和典のペアは、素早い動きで韓国ペアと互角に戦いましたが、最後に力みからアウトやミスが目立ち、4-6、7-6(2)、(1-7)(ファイナルタイブレーク)で惜敗しました。
ダブルスのコンビネーションも良く、動きも十分に対応できているので、サービスとレシーブの力を高め、より高い攻撃力を身に付けることができれば良いと思います。
まだまだ「戦う姿勢」が高いとは言えない選手も多いですが、こういう経験を積んで、高い意識を持って練習に取り組むことができれば良いと思います。
明日はコンソレーションの順位戦と美希のダブルスがあります。
今日の敗戦を心に刻み、強い気持ちで臨んでほしいと思います。
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コンソレーション1回戦は、将司、和典、更紗、ゆり子が韓国の選手と、美希が香港の選手と戦います。
昨日と同様に厳しい戦いになると思いますが、高い集中力を持って、自分の力を十分に出し切るような試合をしてほしいと思います。
シングルスのコンソレーション1回戦の結果は、更紗は相手選手の雑なプレーにも助けられて、8-5で勝利しましたが、美希は3-8、ゆり子は5-8、和典は3-8、で敗退しました。
大切な場面で思い切ったプレーができなかったり、同じようなミスを繰り返してポイントを失っているうちはぎりぎりの勝負に勝ちきることは難しいと思います。
将司は最後までボールに対する執着心を失わず、高い闘争心で立ち向かいましたが、戦術面で未熟な点が時折見られ、大切なポイントをダブルフォールトで失い、4-8で惜敗しました。
身体的なレベルの向上と攻撃のパターンを増やす努力を期待します。
ダブルスは、韓国選手と組んだ美希は、ペアの積極的なプレーにリードされてリズムをつかみ、6-3、6-3のスコアで完勝しました。
攻撃的なプレーも多くみられ、このプレーをシングルスにもつなげてほしいと思います。
更紗とゆり子のペアは、相手のスピードある攻撃に対応できず、アタックにボレーミスを繰り消し、1-6、3-6で敗れました。
スピードに対する対応力をあげなくてはなりません。下半身の強化と共にスイングスピードをあげるための練習をする必要があります。
将司と和典のペアは、素早い動きで韓国ペアと互角に戦いましたが、最後に力みからアウトやミスが目立ち、4-6、7-6(2)、(1-7)(ファイナルタイブレーク)で惜敗しました。
ダブルスのコンビネーションも良く、動きも十分に対応できているので、サービスとレシーブの力を高め、より高い攻撃力を身に付けることができれば良いと思います。
まだまだ「戦う姿勢」が高いとは言えない選手も多いですが、こういう経験を積んで、高い意識を持って練習に取り組むことができれば良いと思います。
明日はコンソレーションの順位戦と美希のダブルスがあります。
今日の敗戦を心に刻み、強い気持ちで臨んでほしいと思います。
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2007年10月15日
ATF韓国遠征初日(1024)
大会初日です。会場はホテルから車で5分くらいのところにあり、コートの状態も良く、大変良い雰囲気の中で大会が開催されます。
昨日は移動に時間がかかり、予定していた練習ができませんでしたので、慣れないコートやボールで「大丈夫かなあ」と、少し心配でしたが、朝の練習を見る限り、調子は良さそうです。ドローも決まりました。
男子は、将司が第1シード、和典が第2シードとの対戦という厳しいドローですが、昨日のミーティングで言ったように、自分が何を「トライ」するのかが大切で、どういう戦い方ができるのかを楽しみにしたいと思います。
女子は、美希と更紗が韓国の選手と、ゆり子が香港の選手と対戦します。
相手の情報はありませんが、全体的に日本人よりも体格的に優れている選手が多く、ハードヒットする選手が多いようです。
誰と対戦するにせよ、男子と同じく、自分のするべきことをしっかりと意識して、高い集中力を持って臨んでほしいと思います。
朝はもやがかかり、肌寒さを感じましたが、10時を過ぎて日差しが戻り、快適なコンディションになってきました。アップも入念にやっているようです。持っている力が十分に発揮されることを祈ります。
第2シードの香港の選手と対戦した和典は、長身から打たれる速いボールにうまく対応しましたが、サービスの確率が悪く、セカンドサービスを打ち込まれたり、ダブルフォールトを繰り返してリズムがつかめず、また自分が攻撃的なショットを打てる場面でのミスが多く、1-6、1-6のスコアで敗退しました。
相手の攻撃を封じるとともに、自分の攻撃のリズムが高まるようにファーストサービスを工夫しなければなりません。
また、前に攻撃をするという意識を持って強いショット打つようにしないと、簡単にリターンされ、せっかくのチャンスを上手く活かせません。課題にしっかりと取り組んでほしいと思います。
第1シードと対戦した将司は、ガッツあふれるプレーで食い下がりましたが、相手の多彩なショットに翻弄され、2-6、1-6で敗れました。
ショットの威力はまあまあですが、攻撃が単調になりやすいのと、サービスからの攻撃が弱いのが気になります。
ネットでの攻撃や配球を考えて、攻撃のパターンを増やしていかなければなりません。
更紗は韓国の選手と対戦しました。相手選手の強いボールに対応できず、同じようなミスを繰り返して、1-6、1-6で敗退しました。
思い切って攻撃的なショットを打つこと、そのためには腕を振り切ることを意識して、強い気持ちでスイングしなければなりません。
試合後の感想を聞いた後、「相手選手と自分は何が違うのか」と聞いたところ、「覇気」と答えました。
多くの日本人選手がそうであるように、相手と戦う「根本的な精神力」が備わっていないと思います。
それを身に付けるのは大変難しいことですが、それに挑まない限り強くはなれないことを強く意識してほしいと思います。
ゆり子は、香港の選手との対戦でした。前半は、相手のダブルフォールトやイージーミスに助けられて、リードしましたが、相手のリズムが良くなって、粘り強いストロークができるようになってくると攻撃のショットにミスが目立ち始め、競り合いの中でそのポイントが大きく響き、4-6、3-6で惜敗しました。
攻撃的なショットを打とうとする姿勢は見られましたが、まだまだ思い切りが悪く、ショットの伸びを欠いてネットミスが多いのが気になります。
それと、良いショットを打った後のプレーに積極性がなく、強いショットを打ち込むことだけに終わっています。
攻撃の連続性と判断力は強くなるためには絶対に必要なことなので、身に付けるように努力してほしいと思います。
美希の対戦相手は韓国の選手でした。時折簡単なミスをしますが、思い切って打つショットには威力があります。
そのショットに対する対応ができず、ラリーでの応戦に持ち込めずに1-6、2-6で敗れました。
美希はストロークの技術を改善する必要があります。ボールに対する反応は良いので、ストローク動作をドライブボールが打てるように矯正し、素早いスイングでもミスの少ないストロークを手に入れなければなりません。
そのためには自分が目指すスイング動作をイメージして、繰り返し練習するしか方法はありません。
忍耐強い努力を期待します。
今日のシングルスでは、全員が敗退しました。
この結果は謙虚に受け止めなければなりません。
しかし、いくつか「トライ」できたこともあるので、それを続けて成長してほしいと思います。
こうして海外にでて試合をし、負けることで確認するのは「自分の弱さ」です。
これが大切な「経験」になります。
この「経験」を次のステップに活かすことができるのかどうかは、自分がどれだけ強くなりたいのかどうかという「思い」の強さです。
みんながその「強さ」を持っていると信じます。
シングルスは敗退しましたが、明日からはコンソレーションを戦います。
自分の課題を再確認して、強い気持ちでチャレンジしてほしいと思います。
また、ダブルスも始まります。ここでも思い切ったプレーで、これからの可能性を感じるような試合をしてほしいと思います。
夕方の風は、かなり肌寒く、秋の深まりを感じます。それを忘れるくらいの熱い戦いを期待します。
そうそう、試合中に公道を走る戦車を見ました。さすがは韓国ですね。いろいろな発見があるといいなあと思います。
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昨日は移動に時間がかかり、予定していた練習ができませんでしたので、慣れないコートやボールで「大丈夫かなあ」と、少し心配でしたが、朝の練習を見る限り、調子は良さそうです。ドローも決まりました。
男子は、将司が第1シード、和典が第2シードとの対戦という厳しいドローですが、昨日のミーティングで言ったように、自分が何を「トライ」するのかが大切で、どういう戦い方ができるのかを楽しみにしたいと思います。
女子は、美希と更紗が韓国の選手と、ゆり子が香港の選手と対戦します。
相手の情報はありませんが、全体的に日本人よりも体格的に優れている選手が多く、ハードヒットする選手が多いようです。
誰と対戦するにせよ、男子と同じく、自分のするべきことをしっかりと意識して、高い集中力を持って臨んでほしいと思います。
朝はもやがかかり、肌寒さを感じましたが、10時を過ぎて日差しが戻り、快適なコンディションになってきました。アップも入念にやっているようです。持っている力が十分に発揮されることを祈ります。
第2シードの香港の選手と対戦した和典は、長身から打たれる速いボールにうまく対応しましたが、サービスの確率が悪く、セカンドサービスを打ち込まれたり、ダブルフォールトを繰り返してリズムがつかめず、また自分が攻撃的なショットを打てる場面でのミスが多く、1-6、1-6のスコアで敗退しました。
相手の攻撃を封じるとともに、自分の攻撃のリズムが高まるようにファーストサービスを工夫しなければなりません。
また、前に攻撃をするという意識を持って強いショット打つようにしないと、簡単にリターンされ、せっかくのチャンスを上手く活かせません。課題にしっかりと取り組んでほしいと思います。
第1シードと対戦した将司は、ガッツあふれるプレーで食い下がりましたが、相手の多彩なショットに翻弄され、2-6、1-6で敗れました。
ショットの威力はまあまあですが、攻撃が単調になりやすいのと、サービスからの攻撃が弱いのが気になります。
ネットでの攻撃や配球を考えて、攻撃のパターンを増やしていかなければなりません。
更紗は韓国の選手と対戦しました。相手選手の強いボールに対応できず、同じようなミスを繰り返して、1-6、1-6で敗退しました。
思い切って攻撃的なショットを打つこと、そのためには腕を振り切ることを意識して、強い気持ちでスイングしなければなりません。
試合後の感想を聞いた後、「相手選手と自分は何が違うのか」と聞いたところ、「覇気」と答えました。
多くの日本人選手がそうであるように、相手と戦う「根本的な精神力」が備わっていないと思います。
それを身に付けるのは大変難しいことですが、それに挑まない限り強くはなれないことを強く意識してほしいと思います。
ゆり子は、香港の選手との対戦でした。前半は、相手のダブルフォールトやイージーミスに助けられて、リードしましたが、相手のリズムが良くなって、粘り強いストロークができるようになってくると攻撃のショットにミスが目立ち始め、競り合いの中でそのポイントが大きく響き、4-6、3-6で惜敗しました。
攻撃的なショットを打とうとする姿勢は見られましたが、まだまだ思い切りが悪く、ショットの伸びを欠いてネットミスが多いのが気になります。
それと、良いショットを打った後のプレーに積極性がなく、強いショットを打ち込むことだけに終わっています。
攻撃の連続性と判断力は強くなるためには絶対に必要なことなので、身に付けるように努力してほしいと思います。
美希の対戦相手は韓国の選手でした。時折簡単なミスをしますが、思い切って打つショットには威力があります。
そのショットに対する対応ができず、ラリーでの応戦に持ち込めずに1-6、2-6で敗れました。
美希はストロークの技術を改善する必要があります。ボールに対する反応は良いので、ストローク動作をドライブボールが打てるように矯正し、素早いスイングでもミスの少ないストロークを手に入れなければなりません。
そのためには自分が目指すスイング動作をイメージして、繰り返し練習するしか方法はありません。
忍耐強い努力を期待します。
今日のシングルスでは、全員が敗退しました。
この結果は謙虚に受け止めなければなりません。
しかし、いくつか「トライ」できたこともあるので、それを続けて成長してほしいと思います。
こうして海外にでて試合をし、負けることで確認するのは「自分の弱さ」です。
これが大切な「経験」になります。
この「経験」を次のステップに活かすことができるのかどうかは、自分がどれだけ強くなりたいのかどうかという「思い」の強さです。
みんながその「強さ」を持っていると信じます。
シングルスは敗退しましたが、明日からはコンソレーションを戦います。
自分の課題を再確認して、強い気持ちでチャレンジしてほしいと思います。
また、ダブルスも始まります。ここでも思い切ったプレーで、これからの可能性を感じるような試合をしてほしいと思います。
夕方の風は、かなり肌寒く、秋の深まりを感じます。それを忘れるくらいの熱い戦いを期待します。
そうそう、試合中に公道を走る戦車を見ました。さすがは韓国ですね。いろいろな発見があるといいなあと思います。
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2007年10月14日
ATF韓国遠征出発(1023)
遠征に出発する前は少し緊張感もあり、チェックインにも時間がかかるのでゆったりとした時間を過ごすことはできませんが、今回は少し早めに集合したおかげで、大好きなカレーうどんを食べ、中部国際空港内にある銭湯でゆっくりとすることができました。
飛行時間も2時間弱なので、狭い席もそれほど苦痛にはなりません。うとうとと寝入ったらすぐに韓国に到着です。
空港では韓国テニス協会の方に出迎えていだいて、昼食までご馳走になりました。
この大会は、前回の大会もそうですが、ホスピタリティーがしっかりしていて安心して参加できます。
しかし、空港から会場近くのホテルまでは長い道のりでした。
遠距離バスに揺られること2時間30分。途中、2回ほど停車しましたが、トイレに行く時間もなく、しかも大変に乱暴な運転にはちょっとまいりました。
でも、昨日は少し寝不足だったので、大半の時間を寝て過ごすことができたので大きな問題はありません。子ども達も、車酔いすることもなく、熟睡できたようです。
バスの終点からは、ホテルの送迎バスが迎えに来ることになっていたのですが、1時間ほど待たされた上に、さらに山道を1時間ほどかかってホテルに到着です。
空港についてから7時間もかかり、ちょっと疲れましたが、
ホテルは、風光明媚なところにあり、部屋も広く、きれいで快適です。
明日からはじまる大会に向けて、しっかりと体を休めてがんばってほしいと思います。
食事をして、30分ほどミーティングをしてから解散しました。
迅速に行動し、コートの上で自己表現しっかりと行い、強い選手が持つ雰囲気を出すことができるようにこころがけること、などを話しました。
そして、自分がこれから強い選手になるためには、「何か」を変えていかなくてはならないこと、そのためのチャレンジとしてこの大会に参加しているので、今までとは違う「トライ」が一番の課題だということを確認しました。
その「トライ」を見届けたいと思います。
ミーティングが終わったのは9時30分ごろでしたが、テレビを見ながら知らずの内に寝入ってしまいました。
大会前は寝つきも悪くなりますが、今回は私も万全の体調で臨めそうです。
明日からの大会が楽しみです。
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飛行時間も2時間弱なので、狭い席もそれほど苦痛にはなりません。うとうとと寝入ったらすぐに韓国に到着です。
空港では韓国テニス協会の方に出迎えていだいて、昼食までご馳走になりました。
この大会は、前回の大会もそうですが、ホスピタリティーがしっかりしていて安心して参加できます。
しかし、空港から会場近くのホテルまでは長い道のりでした。
遠距離バスに揺られること2時間30分。途中、2回ほど停車しましたが、トイレに行く時間もなく、しかも大変に乱暴な運転にはちょっとまいりました。
でも、昨日は少し寝不足だったので、大半の時間を寝て過ごすことができたので大きな問題はありません。子ども達も、車酔いすることもなく、熟睡できたようです。
バスの終点からは、ホテルの送迎バスが迎えに来ることになっていたのですが、1時間ほど待たされた上に、さらに山道を1時間ほどかかってホテルに到着です。
空港についてから7時間もかかり、ちょっと疲れましたが、
ホテルは、風光明媚なところにあり、部屋も広く、きれいで快適です。
明日からはじまる大会に向けて、しっかりと体を休めてがんばってほしいと思います。
食事をして、30分ほどミーティングをしてから解散しました。
迅速に行動し、コートの上で自己表現しっかりと行い、強い選手が持つ雰囲気を出すことができるようにこころがけること、などを話しました。
そして、自分がこれから強い選手になるためには、「何か」を変えていかなくてはならないこと、そのためのチャレンジとしてこの大会に参加しているので、今までとは違う「トライ」が一番の課題だということを確認しました。
その「トライ」を見届けたいと思います。
ミーティングが終わったのは9時30分ごろでしたが、テレビを見ながら知らずの内に寝入ってしまいました。
大会前は寝つきも悪くなりますが、今回は私も万全の体調で臨めそうです。
明日からの大会が楽しみです。
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2007年10月13日
韓国遠征(1022)
明日から韓国遠征が始まります。
今回で2回目ですが、やはり1回目に比べるとなんとなく余裕を感じますね。
初めての遠征では、食事の時にメニューがまったく読めず、英語も通じず、行き当たりばったりの注文で、出てきた料理がまったくほしいものではなく、苦労したことを思い出します。
今回は、韓国を良く知る高岸知代プロから、おいしい食事リストもいただいたので、これでばっちりですね。
まあ、それでも何回やっても海外遠征の前は緊張します。
何ごともないのが当たり前なので、そうならないようにいろいろと思いを巡らすと不安は募ります。
それでも、そういう気持ちを振り払い、一歩踏み出すといろいろと見えてくるものがあります。
これが「経験」という「財産」になってきます。
この「財産」はとても大きな意義を持ちますね。
どんな意義を持つのかと言われると、いろいろとありますが、「意識」や「ものの考え方」が少し変わるかもしれない、というのが一番大きいと思います。
人間はなかなか自分の「考え方」を変えることは難しいものです。
それをほんの少しの勇気を持って踏み出すことで、「ものの考え方」、「見方」がずいぶん変わることもあります。
そうしたきっかけになるようにサポートするのが私の役目ですね。l
結構しんどい仕事ですが、やりがいを感じながら精一杯がんばりたいと思います。
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2007年10月11日
おごりの日(1020)
月に1回は、寮生の子ども達においしいものをご馳走する「おごりの日」というのがあります。
「ただでさえ食費がかさむのになんでかなあ」、と思うこともありますが、食事に出かけると子ども達は本当においしそうに食べますね。
よくドラマなんかで、毎日毎日、家族のために料理を作っているお母さんが、「たまにはおいしいものでも食べに行きたいわネエ」とため息をつくシーンがありますが(ちょっと古い?)、そんな心境なんでしょうか。
私は結婚してから3回しか料理を作ったことがないので、その大変さは良く分かりません。
でも、毎日メニューを考えて、その食材を買出しするだけでも面倒な仕事だと思います。
これもよくテレビなどで、「主婦の仕事を給与として計算するといくらになるのか?」などという記事を目にしますが、実際にやってみるとその大変さはわかります。
それを中学生や高校生の子ども達が、学校やテニスの練習をこなしながら行うので、なかなか大変だなあと思います。
そんな思いを持って生活していると、たまの外食はすごくおいしく感じられるんでしょうね。
私も子ども達の本当においしそうに食べている顔を見ると、なんとなく幸せな気分になります。
「おごりの日」は子ども達のためにありますが、実は私のためにあるのかもしれません。
この秋は遠征が続くので、食べに行く機会は少なくなるかもしれませんが、その分少し贅沢をして、おいしいものを食べに連れて行ってあげようと思います。
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2007年10月08日
準備(1017)
新しく寮生を迎えるために、部屋の模様替えや勉強机の移動などを行いました。
お手伝いは女の子だけなので、大きな家具を移動したり、運んだりするのは主に私の仕事です。
力仕事は結構得意な方ですが、朝練の後はちょっと堪えますね。
でも、ここ1週間ぐらいは、いろいろとシュミレーションして、たくさんの子ども達が、機能的で、できるだけ負担のない生活ができるように考えて工夫したつもりです。
出来栄え(?)については、満足しています。
まだ寮ができて1年目なので、人が増えるたびにいろいろなことを変えていかなくてはなりません。
寮での当番や役割分担についても寮生達と話し合い、今までの経験の中からより良い方法を考えました。
もちろん、寮での規則についても再確認し、先輩寮生として指導的な立場になることで、一層の生活力の向上を目指してほしいと話しました。
まあ、そんなこんなで大変忙しい一日でしたが、ひとつとても良いことがありました。
それは、「自分の机」ができたことです(いずれは増える寮生に奪われる覚悟はありますが・・・)。
今までは、余っている机を借りたり、ローテーブルの上で仕事をしたりしていましたが、これでゆったりと寮でも仕事ができそうです。
私は本読むのが趣味であり、いつでも本を読むことができるようにしていないとなんだか落ち着きません。
寮ではそういスペースもなかったので、なんとなく居心地も悪かったのですが、本棚に並んだ本を見ると妙に安心します。
しばらくは、どっと寮生が増えることもないと思いますので、この安心感は続くようです。
机の移動などでちょっと腰が痛いですが、片付いた部屋を見ていると、また新しい生活が始まるという期待感やわくわく感もありますね。
ここで新しく入る寮生たちがどんな生活を送って、どんな夢を見るのでしょうか。
その夢の手伝いをできることをこころから嬉しく思います。
その夢を見ながら、今日はゆっくりと本を読みたいと思います。
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2007年10月06日
忘れない誕生日(1015)
今年はカミさんの誕生日を忘れませんでした。
昨年はまったく忘れてしまって、ちょっと気まずい思いをしたので、今年は対策もばっちりです。
前からほしがっていたハイビジョンのムービーも買って万全です。
突然、「これほしかったやろ?」とほしいものを探るような言葉になんとなく怪訝そうな顔をしていましたが、うまく話を合わせてくれましたね。
まあ、子どもと違って、誕生日が待ち遠しいということはないと思いますが、なんだか嬉しそうな顔を見てちょっと安心しました。
年とともにだんだんとその感激や思いも薄れてきますが、いくつになっても誕生日をともに祝う家族でありたいと思います。
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2007年10月04日
夢の続きを見る(1013)
昨日はちょっと変な夢を見ました。
飛行機が落ちる夢だったので、何だかちょっと怖いですね。
眠りが深い人(私のカミさんのように)は夢をあまり見ないらしいですが、私は眠りが浅いのか、毎日のように夢を見ます。
眠りが浅いというのはあまり喜ばしいことではありませんが、夢を見るというのは良いですね。
自分が実際には経験できないようなことができたり、まさに夢のような体験ができるわけですから、これは素晴らしいと思います。
でも、そのような素晴らしい経験をしている時に、ふっと目覚めてしまうと、とても残念な気持ちなることはありませんか
私は夜中にトイレなどで起きることがあるので、夢が途中で終ってしまうことがあって、とても悔しい思いをします。
しかし、私には特技(?)があります。
それは「夢の続きを見る」ことができるのです。
いつもいつもではありませんが、目が覚めて「なんだ夢だったのかあ」と悔しい思いをした後に、その夢のことを思い出しながら再び眠りにつくと、その「夢の続き」を見ることがあります。
みなさんはどうですか
人間が「なぜ夢を見るのか」ということは、まだ十分に解明されてはいませんが、その「続き」を見るというのは特殊な能力かもしれません。
人生において夢が終ってしまっても(そう思っても)、その続きがあれば良いですね。
いつでも夢を見ることができる人生、夢がいつまでも続く人生、それはきっと素晴らしい人生です。
私は良い人生を送っていると思います。感謝。
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2007年10月02日
勝負強い選手になる(1011)
私は、教えている子ども達には「勝負に強い選手」になってほしいと思っています。
そのためには、「分析力」がとても大切な資質になります。
名古屋は先週の土曜日から時々雨の降る肌寒い曇天が続いていましたので、雨の降りが強くなった時間を利用したミーティングで「そのこと」について話をしました。
子ども達にはいつもノートを持ち歩くように指導していましたが、何人かの子ども達はそれを忘れてきたので、ミーティングに参加することができませんでした。
その子達のためにも、まだ「記憶」があいまいな子ども達のためにも、こうして大切な事柄を伝達することができるのは本当に便利です。
子ども達がちゃんと読んでいるのかどうか分かりませんが、私のコラムを読む習慣がついている子もたくさんいるようなので、ここはきっちりと伝えておきたいですね。
さてさて、「分析力」についてですが、秋の強化合宿では実際に「ゲーム分析」を行いました。
その結果はオフィシャルサイトのほうにアップしてありますので、興味のある人は見てください。
こうした分析を行うと、なんとなく自分と相手の特徴が分かり、それに応じた「作戦」をうまく立てることができれば試合は有利に運びます。
しかし、実際の試合中に、データを集めて「作戦を立てる」ということはできません。
そこで必要になるのが「分析力」で、この能力の高い選手は、次のような特徴を持っています。
「同じミスを繰り返さない」
「相手の弱点を攻めることができる」
「作戦を立てられる、変更できる」
「かけひきがうまく、自分のペースに引き込むことができる」
ということです。
「勝つ」ためには当たり前のことですが、よく子ども達の試合後のレポートにあるように、
「頭が真っ白になった」
「緊張して何が何だか分からなかった」
「ミスばっかりでやる気がなくなった」
という状態では、こうした「力」を発揮することはできませんね。
だから、「トレーニング」が必要なんです。
その「トレーニング」とは、
●「常に相手に勝つにはどうしたら良いのか」を考える「習慣」を持つ
ということと
●「相手が打つときにはしっかりと構える」
ということです。
この中の「構え」の重要性や効用についても話をしましたが、そのことを深く理解し、実践できている選手は大変少ないと思います。
この「トレーニング」は簡単ではありません。
筋力「トレーニング」などと違って、数値で成果を確認するということはできないからです。
でも、それを「トレーニング」としてやり続けた選手は、間違いなく「勝負強い選手」になります。
同じぐらいの技量の選手同士で戦えば、勝敗はこの「差」で決まります。
だからこそ、目指すのは「ここ」です。
「勝負強い選手」を目指すのは簡単なことではありませんが、何としでも強くなりたいという強い意志に支えられて行動できる選手になってほしいと思います。
今日も「そのためのトレーニング]は続きます。
子ども達の意志の強さを確認できたら良いなあと思います。
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2007年10月01日
勝負を楽しむ(1010)
昨日は小雨が降り続く中、久しぶりに子ども達とゲームをしました。
ダブルス1セットに、シングルス2セットです。
結果は・・・・2勝1敗ですね。
そして、今日は、肩が痛い、腰が重い、足がだるい・・・なまった体の現実を思い知っています。
特に、本当に久しぶりにやったシングルスでは衰えを感じました。
自分のイメージ通りにまったく体は動きません。
もちろんショットは乱れまくりですね。
それでもゲームが進行すると、「絶対負けたくない」という気持ちが湧き上がってきます。
そうすると、息も絶え絶えの見苦しいプレーながら「勝負を楽しむ」ことができるようになってくるんですね。
「どうすれば勝つことができるのだろう」
「あいつの弱点はどこだ」
「今の自分の武器は何だ」
「相手は、今、ここにスキがある」
と「勝つ」ための方法を真剣に考え、どうすれば良いのかをいろいろと試行錯誤し、集中力を高めて「勝負を挑む」自分がいます。
それが「楽しさ」です。
多くの子ども達は、その「楽しさ」を分かっていないように思います。
そして、その「楽しさ」を感じながら戦うときは、集中力は欠けることが少ないので、良い結果になることが多いものです。
はじめの試合では、「楽しさ」を感じながらも負けてしまいましたが、この「楽しさ」をもっと感じるために、次の戦いを挑みました。
結果は・・・もちろん、勝利です!
実に気持ちの良い時間を過ごしました。
そして、子ども達には、試合を通して、こういう時間を過ごしてほしいと考えていました。
でも、翌日の体の痛みはいけません。
やっぱり大切なのは練習ですね・・・とほほ。
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2007年09月29日
代価(1008)
この間、「寮費」について聞かれました。
私がジュニアテニスネットワークの寮を作ったのは、愛知県外や遠くから通ってくる子ども達のために、交通費などの負担をできるだけ少なくするというのが目的でした。
しかし、私が女子テニス部監督を務める「名古屋国際中学・高校」に入学を希望する選手を「寮生」として受け入れるようになりました。
現在は、3名の「寮生」が楽しく(?)生活を共にしながら、テニスの練習に、学校生活にとがんばっています。
寮で生活する以上は、もちろんお金もかかるので無料というわけにはいきません。
いろいろと考えて、情報を集め、自分になりに出した金額は、食費として2万円、「寮費」として2万円というものです。
ただし、初年度はいろいろと経費もかかるので、「寮費」を1万円としています。
つまりは寮で生活するのに3万円で済むということですね。
この金額が高いのか安いのかは判断しかねますが、私が聞いたり調べたりした、いくつかの民間団体や学校の寮に比べても高くはないと思います。
ある団体のアカデミーの寮費は、17万5千円(ちなみに私が関係する学校の野球部の寮は、寮費が4万5千円で、それに食費が必要らしいです)だそうです。
それを聞いた時は、まさに「目がテン」でした。
「アメリカなどのアカデミーに比べれば格段に安い!」と言われても、なかなかこれだけの金額を出費するとなると「大変だな」というのが率直な感想です。
もちろん、寮費以外にも通学にかかる費用などがありますが、「名古屋国際中学・高校」に入学し、「寮生」として入寮する生徒は、基本的に「特待生」としてのサポートを学校から受けるとともに、クラブからは「アカデミー生」として受講料の減額などのサポートを受けられるので、費用負担はそれほど大きくはないはずです。
実際には、寮費(食費を含む)とレッスン料で月に4万5千円くらいですね。
「こんな金額でやってけるの?」と聞かれることもありますが、正直、赤字です。
寮の購入費用や諸経費を考えれば、この費用負担でやっていくのは大変なことです。
「じゃあ、やってても意味ないじゃん」と思う方もいるかもしれませんが、「寮」は『夢』を実現する場所なんですね。
私もちゃんと「代価」をもらっています。
それは、子ども達のがんばりだったり、試合での成果だったり、周りの方からの評価だったりします。
それは、金銭的な「代価」よりも「価値」は高い、そう信じてやっています。
もちろん、その「代価」を得るためには、子ども達のがんばりが何よりも大切なので、寮での生活や行動については厳しく指導します。
お互いが、『夢』に向かって共に歩む高い意識が必要だと考えるからです。
寮での生活は、それなりに親御さんの負担も大きく、子ども達にとって窮屈な生活になりますが、それを超えて「自分の力を磨く」、そんな子ども達が集まってくれば良いなあと思います。
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2007年09月27日
意味を考えることができる本(1006)
今、今年発売される「本」の原稿を書いています。
といっても、基本的にテニスジャーナルに書いてきた原稿流用になるので、大きな加筆修正があるわけではありません。
まあ、それでも前書きを書いたり、章のリード文を考えたりと、それなりに「書く」ということを楽しみながらやっています。
テニスジャーナルに原稿を書き始めたのは、「科学的な分析などは面白いけれど、先生方の書く文章は面白みがないから、科学的なエッセンスを活かしながら面白く書いてください」という依頼を受けてのことです。
「まあ、面白く書けばいいんだったら、それほど難しいこともないだろう」と簡単に考えて引き受けて、書き始めから5年近くも連載をするようになっていました。
続けて書くということは難しいもので、いつも原稿の締め切りが近づくと、何となく憂鬱な気持ちなっていたのを思い出します。
文章を書くときにいつも思っていたのは、「ただ技術などの解説をするのではなく、『なぜ』そうなるのか、『なぜ』そうする必要があるのか、などとその「意味を考える」ことができるような文章を書こう」ということです。
コーチは、「アドバイス」することが大きな仕事のひとつです。
その「アドバイス」は、ただ問題点を指摘するだけではなく、それを解決する具体的な方法を提示し、そして、その「意味を深く理解」してもらうことができるものでなけばならないと考えています。
いつもそう考えていたので、文章を書くときも、そのことを常に念頭において書いていました。
なかなか自分の思い通りに書くことは難しいことですが、今までの解説本よりは、少しは「意味を考える」ことができ、そして、「行動のヒント」を与えることができる本になれば良いなあ、と思っています。
編集の方は、10月末には出版したい意向のようなので、以前お知らせしたよりは早く目にすることができるかもしれません。
「夢の印税生活」(?)は無理としても、できるだけ多くの方に読んでもらうことができるようにがんばって書いていこうと思います。
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2007年09月25日
洗濯物(1004)
秋の強化合宿は無事に終りましたが、ちょっと気になることがあるので書いておきます。
それは「洗濯物」についてです。
夏場の暑い時期の練習では、服は汗でびしょ濡れになりますが、子ども達は洗濯物を「干して」からしまわないらしいのです。
「えっ、普通干してからしまうやろ」
「干す方が変な感じ」
「でも、濡れたものはカビちゃうでしょ?」
「3日ぐらいなら平気!」
「奥から順番につめて入れるよ」
「奥のはすごいことになっていそうだねえ」
「においはするでしょ?」
「におわないように、ビニール袋の口を固く縛る!」
「でも、それを開ける時はすごいでしょ?」
「絶対に近寄らないようにする」
「そして、しばらくそのまま放置すると、お母さんが洗濯してくれる」
なのだそうです。
私は、濡れた洗濯物を放置してカビさせた経験が何度かあるので、基本的に濡れたものは、できれば少し水洗いしてから外に干し、乾いたものをしまうようにしています。
「干す方が変な感じ」って、どんな「感じ」なんでしょう。
どちらにしても、「におい」の攻撃はすごそうです。
みんな帰ってから自分で洗ったのかな?
多分、そんなことはありませんね。
お母さん、ご苦労様です。
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2007年09月24日
秋合宿終了(1003)
真夏の暑中で始まった秋の強化合宿も、少し秋の気配を感じる中で無事に終了しました。
今回の合宿は、少人数での合宿でしたので、今までやれなかったようなビデオ撮影やゲーム分析を行いました。
選手の課題の矯正にもじっくりと取り組むことができ、それなりの成果を挙げることができたのではないかと思っています。
私はもともと大学の研究室では、動作解析やゲーム分析を主にやっていましたので、久しぶりにそれに取り組むことができてなんだかわくわくするような気持ちでした。
初日の夜は、さすがに寝入ってしまいましたが、2日目の夜は、夜遅くまで夢中になってゲーム分析のデータを入力していました。
ただ、このゲーム分析の辛いところは、すべてのショットについて記録しなければならないということです。
疲れがたまっていたり、寝不足だと、ついうとうとしてしまいますが、そのポイントの経過を記録できていないと分析できないので、必死になって睡魔と闘います。
今回は、2ポイントほど記憶から消えてしまいましたので、止むを得ず、選手に聞く始末です。
まあ、でも8試合ぐらいのすべてのポイントを記録した内の2ポイントですから、結構がんばった方ですね。
選手と向き合う時間が長いといろいろなことが見えてきますが、今回はそれに加えて、ビデオ解析やゲーム分析のデータが加わって、選手の特徴をより詳しく把握することができました。
こうしたデータですべてが分かるわけではありません。
最後は、やはり「コーチの感性」に拠るところが大きいですが、その感性を高め、成長のためのアイディアを引き出すためには多くの視点があったほうが良いと思います。
多くの子ども達を教えていると、なかなかこうした機会もありませんが、今回の合宿を通して、また新たな練習のアイディアなども思い浮かびました。
この秋は、この合宿を皮切りに、多くの海外遠征や練習試合があります。
そのすべてが子ども達の成長に繋がるものになるように気合を入れてがんばりたいと思います。
さすがに今日はちょっとお疲れ気味ですね。
秋の気配を感じつつ、安らかな眠りにつこうと思います。おやすみなさい。
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2007年09月20日
成長を感じる(1001)
今日は下の娘の誕生日です。
最近は仕事が忙しくなってきて、寮の管理もあるので、なかなか一緒に遊んであげられません。
もう何年かすると、一緒にいることをうっとうしがると思うので、今のうちに、とは思うのですが、なかなか自由な時間がないのが悩みです。
そんな状況なので、せめて誕生日プレゼントぐらいは良いものを買ってあげようと思って、娘に「誕生日プレゼントは何がいい?」と聞いてみました。
そうすると、「パパの選ぶもので良いよ!」と言うのです。
ちょっと前までは、「あれがほしい」、「これがほしい」とわがまま放題だったのに、なんか成長を感じました。
子どもの成長は、大人が考えるよりもはるかに早く、身体的な成長よりも精神的な成長の方が早いと思います。
テニスを教えている子ども達も、気がついたら立派な選手に成長しています。
寮の子ども達も、立派に自立した生活ができるようになっています。
人に何かを教えている仕事というのは、いろいろなところで教えている人の成長を感じることができるので、それが嬉しくて続けていくことができます。
今日は自分の子どもの成長を感じることができて、とてもハッピーな気分になりました。
でも、最後にぼそっと「本当は、〇〇〇がほしいの」とささやきました。
明日は、一緒にそれを買いに行こうと思います。
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2007年09月19日
継続する力(1000)
コラムを書き始めて、ついに1000話を超えました。
まあ、中には単なる試合の経過報告もあったりするので、正確ではありませんが、とにもかくにも1000を超える記事を書いてきたのは事実なわけでして、この事に関しては、ちょっと古いですが「自分で自分を褒めてあげたい」気分です。
どんなことでもそうですが、はじめに思い切ってチャレンジすることよりも、そのチャレンジを継続することの方が大切です。
はじめてのチャレンジは、気合も入り、目新しさも手伝って多くの方の関心を集めることができますが、その興味や関心は徐々に薄れてきます。
そうした時に、「前はこうだったのになあ」と後ろ向きに考えていたのでは次のチャレンジは生まれてきません。
「チャレンジは、いつもチャンレンジするからこそチャレンジだ」といつも思っています。
常に次のステップを考え、実際に行動し、そして、また次のチャレンジを行っていくこと、つまりは「チャレンジを継続すること」ができて、はじめて「成功」の「評価」を得ることができるのだと思います。
こうした「コラム」を書くことは私にとってはチャレンジでした。
決して「書く」ことは得意ではありませんが、「継続する」ことで「何か」を得ることができました。
「続ける」ことで、自分の「思い」を伝えることも今まで以上にできたと思います。
これからもチャレンジは続きます。
新しい出会いや発見がたくさんあれば良いなあと思います。
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2007年09月16日
監督としての理念(998)
実は私は名古屋国際高校女子テニス部の「監督」をしています(知らない人も多いと思いますが・・・)。
といっても、まだ1年目で実際に「団体戦」を戦えるメンバーが揃っていないので、「監督」としての仕事はありません。
実際の「監督」としての仕事はまだありませんが、いろいろなところから「監督」の仕事について聞かれます。
「監督」というからには「団体戦」で指揮を執り、そのチームを勝利に導くことがもっとも大きな仕事かもしれませんが、私の「理念」はちょっと違います。
もっとも大きく掲げる「理念」は、「子ども達にとってより良い環境を作る」ということです。
私が考える、より良い環境とは、
●自分が成長してきたチームを「進学」で離れることなく、今まで通りのクラブを中心とした練習環境を維持すること。
●クラブの指導者と学校部活動の指導者が変わることなく、一貫した指導の体系を作ること。
●信頼できる仲間と、ともに戦う意識を高く持ったチームを作ること
●大学に進学してもテニスを通した人間形成に寄与できるようにいろいろな大学とネットワークを結ぶこと。
などです。
私は学校の部活動を通して、いろいろなことを学び、今もこうしてテニスを教えていますが、テニスの選手育成の環境が変わり、その環境に応じた学校部活動の形を模索した結果、「監督」の仕事を持つに至りました。
だから、特に「団体戦」のみを強く意識するものではありません。
この時期になると、有力選手の争奪戦のようなことも起こったりしますし、保護者の方からの勧誘活動も活発に行われるようになってきます。
それは「強いチーム」を作るためには重要なことですが、私の「理念」とはちょっと違っているように感じます。
私は積極的に勧誘活動を行うことはしていません。
もちろん、私が指導する選手には、私が「監督」を務める学校に来てほしいと強く願っています。
それは、できるだけ長くテニスを教えていたいし、高校を卒業しても、大学を卒業しても、ずっとチームの一員として共にいたいと願うからです。
テニスが本当に強くなりたいと願う子ども達に、精一杯のサポートをすることができる環境作り、それが「監督」としての一番の仕事だと信じています。
そうした仲間が集まって、大きく、強いチームができ、そのチームで「団体戦」を戦うとき、きっと私は「監督」の仕事を誇りに持って務めることができると思います。
まだまだ力もなく、大きなチームを作るには至っていませんが、いつの日か大きな舞台で戦うチームを夢見て、日々の指導を全力で行っていこうと思います。
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2007年09月13日
志(996)
先日、真剣にトレーニングをしていない選手を見て、腹が立つというよりも、とても情けない気持ちになりました。
私はトレーニングの専門家なので、いろいろな所でトレーニングの指導をしたり、講習をしたり、雑誌に寄稿したりしています。
指導の成果もそれなりにあがっており、指導の内容については高い評価をいただくことも多くなってきました。
そういう自負を持って指導をしてきたつもりですが、一番身近なクラブの選手に対する指導に欠くところがあったという自戒の念が大きくて、情けない気持ちになりました。
それに、やはり選手の「志」がどれくらい高くあるのか、ということを考えずにはいられません。
若くして病に倒れ、逝ってしまった選手の話を聞きました。私がトレーニングを指導したこともある選手です。
高校に進学するときに国内留学の道を選んだものの、思い描いたような成果が上がらず苦しんだ時期がありました。
それでも夢をあきらめず、懸命にトレーニングをしていた姿が思い出されます。
大学に進学し、吹っ切れたように力をつけ、全国大会でも上位に進出するようになり、その成果を心からうれしく思っていました。
その彼が今は帰らぬ人となってしまった、ということを聞いて、悲しくてやりきれない気持ちです。
高い「志」を持ってテニスをやってきて、その努力が実を結び始め、これからという時の突然の病、その無念を思うと言葉はありません。
そんな時に指導している子ども達の真剣みを感じない行動を見て、少し感情的になってしまいました。
子ども達は一生懸命にテニスをやっています。
それを認めてもなお、さらなる「志」を求めるのは指導者の性なのかもしれません。
しかし、自分の人生を振り返ったとき、テニスをやってきたことがより「輝き」を放つためには、やはり高い「志」を持って「今」をやりきるしかないと思います。
そのことを子ども達に伝えていかなくてはならない、そう強く思っています。
そして、彼の冥福を心からお祈りいたします。安らかにねむってください。
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2007年09月10日
大家族パートⅡ(993)
先週末は大勢の子ども達が集まって、大賑わいでした。
寮に宿泊する子ども達は、何と!15人です。夏のトレーニングキャンプの18人に比べれば大したことありませんが、それでも玄関は靴だらけで足の踏み場はありません。
私の部屋も占領され、ひとり、勉強部屋の片隅で寝ます。家主なのにちょっとかわいそうですね。
でも、夏休みが明けても、子ども達のやる気を感じて嬉しくなります。
夜はいつもお弁当を頼むのですが、土曜日は寮生の子ども達の食材を頼んでいなかったので、全部で15個のお弁当を頼みました。
お弁当を届けてくれるお兄さんは、「すごいたくさん子どもがいますねえ」と感心し、不思議そうな顔をします。
周りから見ると、ちょっと不思議な家ですね。まさか、みなさんは「もの凄い子だくさんのお父さん」だと思ってはいないでしょうね。ちょっと心配です。
ぎゃあぎゃあ言いながらも、楽しそうにしているのを見るのはいいものです。
一度、1ヶ月くらい生活しても良いかな、と思ったりもしますが、実際に生活を始めてみると、怒ってばかりのお父さんになりそうで、ちょっと嫌かもしれませんね。
そうそう、前の家族紹介は、結構好評だったので、今回も調子に乗って「大家族パートⅡ」をお届けします。
前に紹介した大学生の長姉のAYは、もうあまり近づきたくないようで(?)、今回はパスです。
高校生の次姉のAYは、物忘れが多いのが気になりますが、いつも笑ってごまかすうまい方法を考えました。最近、ファイテンのネックレスを買ってご機嫌です(単純ですね)。
3女のAKは、相変わらずのオタク振りを発揮しています。リズムに合わせてキーを叩くゲームでは右に出るものはいません。楽しいんかいな?
中学生の女の子達はすこぶる元気です。
中2の4女MHは、ちょっと口は悪いですが、なかなかの判断力で要領良く立ち回ります。指を捻挫(?)するという離れ業をやってのけました。
5女のAYMはちょとやっかいです。オカルト話が大好きで、人を怖がらせて大笑いしますが、何でもきっちり仕切るので、頼もしいと感じる時も多いです。特技は、シャワーの早浴びです。
6女のSRは、ちょっと「ぼけた感じ」が魅力的(?)です。話は時々かみ合いません。本人は真っ向から否定しますが、みんなの意見は一致しています。
7女のYRは、一見おとなしそうに見えますが、これがなかなかどうしてぎゃーぎゃー騒ぎます。いつもSRをからかって遊んでいます。
8女のAYKは、しっかりものですが、気持ちが顔に出るのが玉にキズです。でも、最近は「空元気」という便利な方法を思いついたようで、笑顔でごまかす方法と合わせて、うまくコントロールできるようになったようです。
9女のMKは、今回は宿泊しなかった長兄MKとよくけんかをしますが、芯が強く、ちょっとがんこです。ぼおっとしている時も多いので、時々話がずれて困ります。
10女(って、他に言い方あるんですかねえ)KNは、間違いなく「天然」さんです。話のテンポは、普通の人と3テンポぐらいずれています。なので、何か質問すると、返事を聞くまでにしばらく間があるのをがまんしないといけないですね。でも、夜になると、俄然元気にはしゃぐのは不思議です。
11女のSHは、ちょっとおとなしめで、やや行動が遅いです。いつも「走りなさい!」と怒られます。反応もやや遅いですが、実は結構しっかりしているというのがミソです。
12女のNNは、初登場です。ユニークで個性的なお姉ちゃん達にも負けない強さを持っています。どんなふうに成長していくのか楽しみです。
男の子たちは、みな中学生です。
中学生では一番上のYKは、大変しっかり者で、いろいろなことをてきぱきとこなし、下の子の面倒も良く見てくれるやさしいお兄ちゃんです。
中2のKZHは、うまくみんなと調子を合わせます。何かトラブルがあっても、上手にまとめて解決できそうな信頼感はありますね。
中1のKZNは、とってもマイペース。どんなことがあっても一番早く寝てしまいます。選手としてはとてもよい資質だと思います。
一番下のHTは、口も悪く、みんなにからかわれますが、まったく気にする様子もなく、うまく溶け込んでいます、なかなか要領はいいと思いますね。
こんな感じの大家族。
ちょっとお父さんの私に対する尊敬の念が低いのが気になりますが、みんな仲良く成長してくれれば良いと思います。
でも、昨日、もっとたくさんの子ども達が家中にたむろしてこまっている夢を見ました。
実現したら大変そうですが、一度は見てみたい!そんな気もします。
みなさんも、是非遊びにきてください。
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2007年09月08日
不器用な生き方(992)
私は、よく「いろんなことやってますねえ」と言われます。
確かに、名刺の裏には、
「トレーニング科学研究所所長」
「愛工大名電高校野球部トレーニングコーチ」
「愛知東邦大学非常勤講師」
「名古屋国際高校女子テニス部監督」
「ジュニアテニスネットワーク代表」
「トップジュニア委員会委員長」
といろいろな肩書が並んでいます。
それ以外にも、「寮長」として日々活動しています。
これらの肩書を見たり、活動の内容を考えると、確かにいろいろなことをやっているなあ、とは思います。
そして、普通のテニスコーチ(?)とはちょっと違うなとも思います。
でも、別にオリジナリティを目指しているわけではなく、アカデミーとしてどうあるべきかを考えていった時に、必然的にいろいろな肩書がついてきたということです。
高校のテニス部活動との連携、研究成果の現場へのフィードバック、トレーニング指導の充実、単一クラブでの運営からネットワーク管理への転換、地域活性化の基礎的活動などを考えて、実践してきた結果、こうした活動内容になり、自然と肩書が増えたということです。
そうしたことを多くの人とうまく連携してやれないのが私の欠点で、どうしても自分でやってしまうので、仕事の内容も増えてきます。
自分でもちょっと「不器用なやり方」だとは思いますが、他に方法が思い浮かばないので仕方なくやっています。
でも、そのおかげで大変多くの「経験」をしました。
この「経験」は、私の人生においても、アカデミーの将来においても大きな「財産」になると確信しています。
「不器用な生き方」、でも楽しく生きる、これが大切だと思います。
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2007年09月06日
遠征準備(990)
トップジュニア委員会の「海外遠征派遣選手選考会」で選ばれた選手の海外遠征の準備を進めています。
今回は、4つの海外遠征と1つの国内遠征(といっても沖縄ですけど・・・)を計画しています。
これだけの遠征の計画を立て、申請書を取りまとめ、渡航の準備をするとなると、やっぱり大変です。
ときどきは「なんで、こんなことやっているんかなあ」と思う時もありますが、「子ども達に世界を見せてあげたい!」という気持ちのほうがいつも勝ります。
海外遠征を行ったからといって強くなることを期待するのではありません。
多くの子ども達が海外遠征を経験し、「海外が当たり前」の感覚を広げることがもっとも大きな目的です。
できるだけ多くの子ども達に海外への遠征を経験してほしいと思うので、必然的に遠征は多くなります。
正直、私は海外遠征はあまり好きではありません。
責任も大きくなるので、いつも不安の中で遠征を行っています。
その話を飯田藍さんにしたら、「不安があるのは当たり前。遠征に行く時に一番重要なことは、無事に帰ってくること、それをいつも考えています。」と言ってくれました。
そうなんですね。不安があるのは当たり前で、でもそれを超えても子ども達を連れて行きたい、という強い情動が必要なんですね。
今、海外遠征の申請書を作りながら、ここに連れて行く子ども達がどんな思いでテニスをするのかを想像しています。
その想像は楽しいものです。
だから行動するんですね。
人間は面白い!
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2007年09月04日
エネルギー(988)
今日はプリンスのコーチセミナーの講師として東京まで行って来ました。
講習では、スイングスピードが速くなる「コツ」について1持間ほど話をしましたが、対象はテニスのコーチの方たちなので、話が通じやすく、とても気持ちよく話すことができました。
今回の話がどれくらい実際の指導に役立つのかは良く分かりませんが、指導におけるちょっとしたヒントにはなったのではないかと思います。
その後は、山本育史プロと食事をし、民間クラブでの指導の問題点などについて話をしました。
やはり人を扱う仕事なので、いろいろなトラブルや問題を抱えていることが分かります。
そういう話を聞くと、ちょっと安心(?)すると共に、その問題点を共有することで解決の方法やアイディアが鮮明になってきます。
そうした経験を通して、実践し、いろいろな問題を解決したことの積み重ねが、より良いクラブ環境を作っていくんでしょうね。
とても有意義な時間を過ごしました。
その後も山梨の富岡さん、桜田倶楽部の飯田藍さんと、再び食事をしながら(この二人に誘われると断ることはできません。今日のダイエットは一時中断です。)、いろいろな話を聞きました。
飯田さんは民間クラブではじめて海外遠征を行い、数々の名選手を育ててきました。
私が海外遠征を行うようになったきっかけは、飯田さんに話を聞いたことが大きかったですね。
富岡さんは、大学とクラブの融合を図り、テニス選手にとってのより良い環境作りを模索して、行動しています。
どちらも私が志向しているクラブ運営を実践されいる方ですので、大変刺激になります。
こういう方たちと話をしていると、「ようし、やるぞ!」という気持ちが高まってくるのは不思議ですね。
そして、飯田さんは4年ぶりに現場の指導に復帰されたそうで、「久しぶりだから楽しくて仕方ないのよ。」と笑いながら去っていく姿には大きな「エネルギー」を感じます。
こういう方たちにも負けないようにエネルギーを高めながら、子ども達のためにがんばっていこうと思います。
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2007年09月03日
トレーナーの仕事(987)
今日の練習中に肩を痛めた子がいたので、調整をしながら周りにいた子にいろいろと肩の機能や障害について説明をしたところ、
「コーチ、良く知ってますね」
「なんで、そんなこと分かるんですか」
「なんか、そういう仕事の人みたい」
と意外そうな返事にちょっと戸惑いました。
どうも私が「プロのトレーナー」として仕事をしていることを知らない子が多いようです。
私はトレーナーとして、愛工大名電高校野球部や名古屋高校テニス部の全国優勝に貢献しただけではなく、現在もプロの選手を指導し、以前はオリンピック候補の陸上選手も指導したことがあります。
トレーニングの専門誌に連載したこともあり、毎年多くの講習会で講師を務めています。
なのに、なにですよ。この子達はそれを知らないのです。
まあ、なかなか「理解しにくい仕事」であることには違いないですね。
以前にお話しましたが、テニスのコーチという職業も子ども達には理解しにくいものです。
朝、ネクタイをして出かけていくのがお父さんの仕事であるというイメージがあるので、そうでない仕事については、特に夕方から出かけていくような仕事や、不定期な仕事をちゃんと理解するのは難しいようですね。
実際に私の子ども達も、まだしっかりと私の仕事を理解できていないようです。
夏休みになると家にほとんど帰ってこない、子どもの休みに応じて仕事の内容が変わる、しょっちゅう海外にラフな格好で出かけていく、そんな仕事を理解することは、やっぱり難しいですね。
でも、私はこの仕事を誇りに思ってやっています。
とてもやりがいのある素晴らしい仕事だと思います。
テニスのコーチも、トレーナーの仕事も、主役の選手をサポートする仕事なので、決して主役として表舞台に立つことはありませんが、選手との信頼が強く結ばれ、それが大きく花開いた時、なにものにもかえがたい喜びを感じることができる仕事です。
まあ、これからもできるだけ子ども達にちゃんと理解してもらうことができるように、地道に一生懸命仕事していきたいと思っています。
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2007年09月02日
体内時計(985)
いよいよ、夏休みも今日で最後ですね。
子ども達は、「宿題終ってな~い」、「学校行きたくな~い」どとほざいていますが、やっと普通の生活に戻るということです。
私はこの3日間は「夏休み」をもらっていますが、この夏にはどこにも連れて行ってあげられなかった下の娘に付き合って、映画やらプールやらで忙しい毎日を送っています。
本当は「一日中ごろごろしていたい」というのが本音ですが、娘達が一緒に出かけてくれるのも今のうちなので、できるだけわがままを聞いてあげようと思います。
それと、ゆっくり寝られない身体になっているようで、朝はきっちりと6時前に目が覚めます。
体内時計は、まだ普通の生活の時間には調整できていないようですが、機械の時計と違ってすぐには調整できないのは厄介ですね。
調整に時間がかかるようになってきたようで、年齢のせいかなとも思います。
まあ、早く起きる分、朝から仕事をすればいいのですが、文章を書いたりするのは、ずっと夜中にやってきたので、昼間や、特に朝はその集中力が高まってきません。
体内時計と脳内時計(?)にはちょっとずれがあるようで、これが調整されればもっと有効に時間が使えるようになるとは思いますが、なかなか難しいですね。
明日から「普通の生活」が戻ってきますので、早く修正して自分のペースをつかみたいと思います。
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2007年08月31日
遅い夏休み(983)
トップジュニア委員会の「海外遠征派遣選手選考会」が、途中激しい雷雨に見舞われましたが、無事に終了しました。
12歳以下、14歳以下の男女34名が参加して行われた「選考会」ですが、やはり、どう選手を選考するのかが大きな仕事になります。
単なる大会運営であれば、選手の動向をそれほど注意深く見ることはありませんが、「選考」するとなると「見る目」は真剣です。
できるだけ興味のある対戦が行われるようにリーグ戦方式でドローを作り、トップジュニア委員会顧問の小西コーチとIWAMOTOインドアの岩本コーチ、それと私でたくさん試合を見ました。
途中、ちょっとした休憩を挟みながら、選手の課題や様子について報告し、選考について話し合いをしました。
こういうことを一日中やっていると大変疲れます。
前日までの「ヤングスターカップ」の運営や朝練の疲れもあり、かなりしんどい思いがありましたので、途中2時間ほどの雷雨による中断は大変良い休憩になりました。
夕方の7時ごろにはすべての試合を終了し、現在、選手の選考を進めています。
遠征の候補地は、韓国、中国、フィリピン、オーストラリア、シンガポール、インドネシアなどですが、選手を選考し、どの選手をどの遠征に参加させるのかということは難しい問題です。
その遠征が選手にとって大きな経験となるようにしっかりと考えて選考したいと思います。
これで夏休みの間のイベントはすべて終了です。
印象はどうかと聞かれると、「全力で駆け抜けた」という感じが強くあります。
今年の夏は、試合はもちろんのこと、毎日のように行う朝練、合宿、キャンプ、遠征サポートに加えて、寮の管理に大会運営と、イベント満載の暑い夏でした。
ついでに史上最高気温を記録したりもしました。
それでも、考えるのは「子ども達にとって良い夏だったのか?」ということです。
たくさん練習し、勝つ喜びを感じ、負ける悔しさを噛み締め、泣いて笑った夏休み。
この夏の成果がどう現れてくるのか、大変楽しみです。
私もいろいろなことを経験し、思いを深め、ますますやる気が出てきました。
まあ、それでもそれ程若くはない身体はちょっとだけ休めてあげなくてはいけませんね。
今日から3日間ほど、「遅い夏休み」をいただきます。
別に何をすると決めているわけではありませんが、リフレッシュして、夏休み明けには、元気にみんなと会いたいと思います。
宿題終わっていない子は、がんばってちゃんと終らせるんだよ!
ささ、寝よ、寝よ。結局はこれですね(笑)。
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2007年08月28日
選考会方式(981)
「ヤングスターカップ2007」14歳以下の大会初日を無事に終えました。
今回の大会の特徴は、初めて「選考会」という方式を採用したことです。
今までは、どちらかというと「大会の賞品」として海外遠征や国内遠征を行ってきましたが、やはり、その可能性や能力を統合的に判断して選手を選考する方法が必要なのではないかと考えたからです。
ジュニアデビスカップやワールドジュニアなどのナショナルチームの選考に関しても、従来のある大会の上位入賞者を自動的に選出する方法から、何度かの選考会を実施して、候補選手からもっとも妥当な選手を選考するようになってきました。
その方が、選考会に臨む選手のモチベーションはあがりますし、選手の特徴や特性なども十分に把握できる機会が多くなるので、選出の妥当性も向上します。
そうした背景を鑑みて、今回の大会は「選考会方式」を採用したという次第です。
ですから、トーナメントも、単なるトーナメントではなく、1回戦敗退者によるファーストラウンド・コンソレーションだけではなく、セカンドラウンド敗退者のコンソレーションも行い、その上位進出者とトーナメントの上位進出者による対戦も考えています。
私達はトップジュニア委員会は、選手の本当の力を見たいと考えるからです。
ひとつのトーナメントで、しかも1回の勝負だけではなく、できるだけ多くの試合を見て、結果を踏まえながら総合的な判断をしたいと思っています。
そういう大会にすると、運営は結構大変です。
トーナメントが進んでも、たくさん試合が組まれるので、なかなか試合が終りません。
しかし、2日間のトーナメントではありますが、かなりの試合を見ることができます。
そして、そのトーナメントから選出された選手と、すでに選考会に選出された選手の試合や練習を見て、海外遠征派遣選手を選考することができるので、判断の妥当性は向上し、可能性豊かな選手に大きなチャンスを与えることができると思います。
明日もたくさん試合が行われます。
朝練もあるので、ちょっとしんどい思いはありますが、今日も試合の後に練習をしていく子ども達を見ながら、この子達に「夢を与える仕事」ができて本当に幸せだと感じています。
この思いを持って明日も一日がんばりたいと思います。
明日、試合を行う選手諸君は、その持てる力を精一杯に出し切ってほしいと思います。
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2007年08月27日
練習は裏切らない(980)
昨日で中牟田杯の東海予選が終了し、この夏の大会も残すところ「ヤングスターカップ」だけとなりました。
ITF兵庫に参戦している選手は、今週と来週の2週にわたって大会が開催されるので、息つく暇はありませんが自分の力を出し切って戦ってほしいと思います。
この夏の大会では、本当に良くがんばって、とても大きな成果を残してくれました。その中でも、
鵜飼元一 インターハイベスト4
中川 航 全国中学生大会ベスト4
は素晴らしい成果です。
この二人は遠いところからクラブに通ってきます。それだけでも大きなエネルギーが必要です。
これが大きな支えになったのかもしれません。
「強くなる」ということは、「何かを犠牲にする」ことです。
彼らは、自分の「時間」を犠牲にして、テニスのために、テニスが強くなるために懸命に努力してきました。
それだけ練習したことが大きな自信となり、それが成果となって表れて本当に嬉しく思います。
その報には涙しましたが、コーチとしてもっとも嬉しい瞬間であることは間違いありません。
やはり、「練習は裏切らない」ことを確信した時でもあります。
その他の子ども達も、自分なりに大きな成果や自信のようなものを感じているのではないでしょうか。
今年は、例年以上にたくさん朝練をしました。
少ないスタッフの中で、「よく、ここまでがんばることができたなあ」と、あらためて佐藤コーチのがんばりに感謝しています。
また、キャンプや合宿では卒業生のみんなに助けられて、とても充実した練習ができました。
「ジュニアテニスネットワーク」を支える輪が大きくなり、大きな力をつけてきたと感じることができます。
こころから感謝しています。
それも、「子ども達の情熱」に動かされた結果です。
朝練に参加したい子は、朝5時ごろに起きて、まずテレビのスイッチを入れ、天気を確認すると待ちきれずに準備をして6時前には玄関にいるそうです。
私は朝練の時は、基本的には6時30分前にクラブに行きますが、すでに何人もの子が扉の前で待っています。
多い時は、40人以上の子ども達が一斉に朝練を始めます。
私が選手コースの運営を始めた頃に夢見た光景がそこに広がっています。
それが嬉しくて、私も朝起きるのが楽しみになっていました。
もちろん、がんばっても成果が思うように出せずに悔しい思いや涙も流したと思います。
それでもテニス賭ける思いがあれば、誰かの歌ではありませんが、きっと「涙の数だけ強くなれる」、その感じる今年の夏でした。
来年にはどんな「夏」が待っているのでしょうか。
わくわくするような気持ちで思いを馳せることができる自分を幸せに思います。
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2007年08月24日
応援マナー(978)
東山公園テニスコートでは全国中学生大会が行われています。
日本の中学生のナンバーワンを決める大きな大会です。
地元の中学生や高校生が運営に協力し、大会を盛り上げるために懸命に働いています。
そんな素晴らしい大会の中、「応援のマナー」についての苦言が耳に届きました。
この夏の大会を振りかえっても、応援のマナーについては疑問に思えるような場面をたくさん見ました。
・相手のミスに大きな拍手をする。
・応援する選手のナイスショットに対しても過大な拍手や歓声をあげる。
などの行為は、マナー違反であり、厳密には規則違反でもあります。
そのような行為が当たり前のように行われているのであれば、せっかくの大会の意義は半減してしまいます。
私のチームの選手には、常に堂々と戦うことを誇りにする選手になってほしいと思っていますし、そう指導しているつもりです。
そのためには選手本人だけではなく、それを応援する方も毅然とした態度で、選手の動向を忍耐強く見守ることが何よりも大切です。
応援は選手本人のためのみならず、その戦いをより素晴らしいものにするために必要不可欠なものです。
それが戦いの価値を下げることにならないことを心から望みます。
これからもテニスが強いだけではなく、誰からも尊敬されるマナーの良い選手の育成に努力していきたいと思います。
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2007年08月21日
よみがえる思い(976)
今、名古屋では全国中学生大会が開催されています。
全国から選手が集まってきて大会は大いに盛り上がっているようです。
私のクラブにも全国選抜ジュニア14歳以下優勝のS君や東北中学生チャンピオンのMちゃんなど、何人か練習に来ていて、いつもと雰囲気のちょっと違う緊張感のある練習になっています。
この夏の最後の全国大会なので、悔いのないように精一杯戦ってほしいですね。
この大会が終ると全国大会も終了して、秋の全国大会の予選や来年に向けての大会が始まります。
休んでる暇はありませんが、高校3年生にとってはほっとする時期でもあります。
私も夏の大会が終って引退が決まると(といっても私の時代は正式な3年生の引退は11月頃でしたが・・・)、なんだか寂しいような、ほっとするような、ちょっと複雑な気持ちだったことを思い出します。
そんな時に、高校時代の同級生から懐かしい写真が送られてきました。
片づけをしている時に、偶然見つけたそうですが、その写真を見ながら当時のことを思い出していました。
これはインターハイの愛知県予選で、私の高校が初めて出場を決めた後の写真ですが、私のテニス人生の中でもっとも感動し、輝いた時(スラムダンクの赤道みたいに?)の写真なので、今もありありとその時の情景や思いがよみがえってきます(添田豪選手のコーチのSSC笠原コーチもいますよ。全然変わってない!)。
私は多くの子ども達に、こうした感動を味わってほしくてテニスのコーチをしています。
そんな初心を再確認する大切な機会にもなりました(ありがとうよ、ぼっち!)。
子ども達はこれからもたくさんの試合を経験します。
悔しい思いもいっぱいするでしょうが、素晴らしい感動も味わうことができるはずです。
そんな機会がたくさんあれば良いなあ、と思います。
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2007年08月18日
ずるい(974)
大阪で行われていた全日本ジュニアも終了しました。関係者の皆さん、ご苦労様でした。
ちょっと一息と言いたいところですが、すぐに全国中学生大会がはじまります。休んでる暇はないですね。
そんな大会の中「ずるい!」という言葉を2回聞きました。
ひとつは、全日本ジュニアが大阪開催なので、出場する選手を応援するために大阪に来る家族が、ついでに「USJ」に行って来たことに対して「ずるい!」と言っていました。
ん~、これは理解できますね。
試合が終ってからにすれば、みんなで行くことができたのにとは思います。
でも、「USJはチケットを買えば誰でもいくことができるけれども、この大会に出るにはたくさんの試合を勝ち抜かなければならないんだよ。そうして切符を手に入れた君達をみんなはきっとずるいと思っているかもしれないね。そういう意味で君達はすごくラッキーなんだから、この幸運に感謝して精一杯自分の力を出し切ってごらん。」と言ったところ、納得したようでした。
誰でもが出場することができない大会だからこそ、その舞台に立ったことには思いっきり感謝して戦ってほしいですね。
もうひとつは、地域格差に対して「ずるい!」ということです。
レベルの高くない地域から選出された選手は、強豪ひしめく地域から選出された選手に比べて、やはり実力は劣る場合は多いものです。
強豪地区では勝ち上がることができなかった選手でも、ある地域に行けば十分に出場のチャンスがある場合もあるでしょう。
もし、それを「ずるい!」というのであれば、そこに引っ越すという手もありますね。
でも、そうまでして出場の機会を得ることにどれほどの意味があるのでしょうか。
レベルの高くない地域の選手は、練習環境が乏しい場合も多く、その環境を求めて自分達の力で努力しています。
競争も激しくないので、自分の力を磨く機会もそれほど多くはありません。
全日本ジュニアに出場することは大きな夢ではありますが、まずは自分の力を磨くことを大切にしてほしいと思うのです。
そういう意味で、レベルの高い地域の選手は自分の力を磨く機会がたくさんあります。
強い選手が多いので、悔しい負けを経験することも多いと思います。
しかし、そうした厳しい条件の中から勝ちあがる力をつけた時、それはきっと大きな力になっているはずです。
多くの選手が、自分の力を磨くために、敢えて厳しい地域にチャレンジするケースが増えているように感じます。
それは純粋に自分の力を高めたい、磨きたいという気持ちがそういう行動に表れているのではないかと思います。
全日本の舞台は遠いかもしれませんが、そのチャレンジはきっと君達の人生を豊かにしてくれます。
私たち指導者は、そうしたチャレンジを応援し、本当の力をつけるために精一杯サポートし、そしてより大きな舞台に立つ日を夢見て、ともにがんばる存在でありたいと思います。
名古屋は今日も大変暑いです。
でも、「その情熱は太陽よりも熱い!」と叫びながらがんばります!
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2007年08月16日
忙しい誕生日(972)
今日は私の40数回目の誕生日でした。たくさんの方からお祝いメールをいただいて嬉しく思います。
まあ、この年齢になると特別「誕生日だあ!」という感激はありませんが、子ども達は、それを口実においしいものを食べたり、行きたいところに行ったりできるので私以上に嬉しそうです。
今日はお墓参りを済ませ、その後は愛・地球博跡地に作られた「モリコロパーク」のアイススケートリンクでスケートです。
いやあ、ここはいいですね。まず、何よりも涼しい(寒い?)です。
なんせ、観測史上最高の暑さを記録した日なので、この涼しさは、もうそれだけで来る価値があるってもんですよ。
暑い時に、外に出かけるのは大変おっくうですが、ここは超お勧めです。
難点は、スケートを滑ることができないと、子ども達に馬鹿にされたり、転んであちこち痛い思いをしなければならないことぐらいですかね。
幸い私はスケートは滑ることができますので、自分自身も楽しむことができますし、子ども達と一緒に滑って「おっ、パパすごいじゃん!」なんて尊敬されたりします(本当かな?)。
とにかく、涼しいし、半袖でも寒くはないくらいの温度で快適に過ごすことができます。
是非お試し下さい。なお、滑走には手袋が必需品ですのでお忘れなく。
そして、帰ってきてからは「誕生日パーティ」ですね。
子ども達は主役の私よりも豪華なケーキをねだったようで、一応私には「こっちにする?」なんて聞いてきますが、「そっちをよこせ!」とは言えないのが辛いところですね。
まあ、そんなこんなでおいしい焼肉を食べ、ケーキも食べ、ついでにアイスやデザートも食べ、おいしさ満載の素晴らしい「誕生パーティ」となりました。
その後は、夏恒例の「花火」です。2年くらいやっていなかったので、以前に買ってあった花火が大量にありました。
これを今年は一気に散らします。時間もかかって、汗だくでの花火となりましたが、やはりこうして子ども達と過ごす時間はとても大切な時間です。
花火が終っても、下の娘は興奮状態なので、ついでに夏休みの宿題の鉄棒の訓練をしました。
「だんごむし」と「こうもり」という名前のついた種目を3回づつやらなければならないそうで、それに付き合う羽目になりました。
見ているとやりたくなる性分なので、久しぶりに鉄棒にチャレンジしましたが、自分の体重増加を確認して寂しい思いをするだけでした。やめときゃ良かった(泣)。
私のような仕事していると、子ども達が休みになるととたんに忙しくなるので、なかなか子ども達と過ごす時間がありません。
今年は、私の誕生日に休みの時間があることを感謝しなければなりませんね。
明日からは通常のレッスンが始まり、全国中学生大会、RSK・中牟田東海予選、県ジュニア本戦、ヤングスターカップなどの試合に向けた練習が始まります。
なかなかゆっくり休む時間はありませんが、気持ちを切り替えて集中して指導していきます。
明日からは少し暑さも緩むようなので、しっかりと練習していきたいと思います。
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まあ、この年齢になると特別「誕生日だあ!」という感激はありませんが、子ども達は、それを口実においしいものを食べたり、行きたいところに行ったりできるので私以上に嬉しそうです。
今日はお墓参りを済ませ、その後は愛・地球博跡地に作られた「モリコロパーク」のアイススケートリンクでスケートです。
いやあ、ここはいいですね。まず、何よりも涼しい(寒い?)です。
なんせ、観測史上最高の暑さを記録した日なので、この涼しさは、もうそれだけで来る価値があるってもんですよ。
暑い時に、外に出かけるのは大変おっくうですが、ここは超お勧めです。
難点は、スケートを滑ることができないと、子ども達に馬鹿にされたり、転んであちこち痛い思いをしなければならないことぐらいですかね。
幸い私はスケートは滑ることができますので、自分自身も楽しむことができますし、子ども達と一緒に滑って「おっ、パパすごいじゃん!」なんて尊敬されたりします(本当かな?)。
とにかく、涼しいし、半袖でも寒くはないくらいの温度で快適に過ごすことができます。
是非お試し下さい。なお、滑走には手袋が必需品ですのでお忘れなく。
そして、帰ってきてからは「誕生日パーティ」ですね。
子ども達は主役の私よりも豪華なケーキをねだったようで、一応私には「こっちにする?」なんて聞いてきますが、「そっちをよこせ!」とは言えないのが辛いところですね。
まあ、そんなこんなでおいしい焼肉を食べ、ケーキも食べ、ついでにアイスやデザートも食べ、おいしさ満載の素晴らしい「誕生パーティ」となりました。
その後は、夏恒例の「花火」です。2年くらいやっていなかったので、以前に買ってあった花火が大量にありました。
これを今年は一気に散らします。時間もかかって、汗だくでの花火となりましたが、やはりこうして子ども達と過ごす時間はとても大切な時間です。
花火が終っても、下の娘は興奮状態なので、ついでに夏休みの宿題の鉄棒の訓練をしました。
「だんごむし」と「こうもり」という名前のついた種目を3回づつやらなければならないそうで、それに付き合う羽目になりました。
見ているとやりたくなる性分なので、久しぶりに鉄棒にチャレンジしましたが、自分の体重増加を確認して寂しい思いをするだけでした。やめときゃ良かった(泣)。
私のような仕事していると、子ども達が休みになるととたんに忙しくなるので、なかなか子ども達と過ごす時間がありません。
今年は、私の誕生日に休みの時間があることを感謝しなければなりませんね。
明日からは通常のレッスンが始まり、全国中学生大会、RSK・中牟田東海予選、県ジュニア本戦、ヤングスターカップなどの試合に向けた練習が始まります。
なかなかゆっくり休む時間はありませんが、気持ちを切り替えて集中して指導していきます。
明日からは少し暑さも緩むようなので、しっかりと練習していきたいと思います。
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2007年08月15日
自己評価(971)
4日間にわたる「テニストレーニングキャンプ」を無事に終了しました。
今回のキャンプは4日間とも厳しい暑さの中での練習となりましたが、病人やけが人もなく終れたことが何よりも良かったと思います。
「よく、がんばった!」と言ってあげたいと思いますが、「がんばったかどうかは自分で評価するもの」です。
自分で「よくがんばったな、偉いぞ自分!」と言い切れるのであれば、きっとこのキャンプは大変充実したものだったことでしょう。
「本当はもっとがんばれたんだけどなあ」と思っている人は、明日からの練習やトレーニングで今まで以上のがんばりを出すようにすれば良いと思います。
キャンプですから、たくさんの時間を子ども達と過ごし、いっぱい練習し、仲間達とたくさん話しました。
その一つ一つが何か成長のきっかけになるようにすること、これがキャンプを開催する目的のひとつです。
子ども達はどんな思いを持ってキャンプを乗り切ったのでしょうか。子ども達からのレポートが大変楽しみです。
今回のキャンプは、天候に恵まれ(過ぎ?)、合計で27時間の練習とトレーニング、2時間のミーティングを行いました。
当初の計画ではもう少し練習時間は短かったのですが、子ども達の様子を見ていると、へばった様子もないので練習時間は長くなりました。
これだけ練習したにもかかわらず「もっと練習したい!」と言い出す子が何人かいることを嬉しく思います。
強くなるためには多くの練習が必要です。
しかし、どんな環境であろうとも「自分のできることに集中できること」、「今できることを全力で行うこと」の方がはるかに大切です。
はじめに書きましたが、その評価は自分自身で下すものです。
その評価が高いものであれば、きっとその成果は近いうちに表れてきます。それを期待したいと思います。
2時過ぎに家に戻りました。そのまま2時間ほど寝込みました。心地よい疲れです。
明日はこの夏休み唯一の休みです。それが私の誕生日だというのも不思議なめぐり合わせですね。
どこにも連れて行ってあげられない家族のために、明日は一日サービスしようと思います。
あんまり暑くないといいなあ・・・・。
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2007年08月14日
大家族(971)
テニストレーニングキャンプに参加するために寮に宿泊している子ども達は18人にもなります。
私を入れて19人の大家族です。
もちろんこの家の主は私です。子ども思いのやさしいお父さんってところですね。
私の家には、ちょっとできの悪い長男を中心に、悪がき坊主達が5人、わいわいやっています。口の悪い弟達に振り回されている長男の姿は滑稽でもあり、ほほえましくもあります。
次兄と3男坊は、ちょっとはにかみ屋さんのしっかり者です。4男坊はよく見て行動します。要領は良いですね。口の悪い5男坊はいつもからかわれて(可愛がられて?)います。
寝るのが趣味で物忘れの多い次姉とちょっとオタクなお姉ちゃんと、どう接するのが良いのかいつも考えあぐねているしっかり者の妹がいます。
宿題が終らなくてあたふたしている子が二人、かなりハイテンションなリーダー的な存在の妹のオカルト話で盛り上がるちょっと行動の遅い妹に、ボケが魅力的な(?)妹達が二人います。
いつもハイテンションで大声が特徴の妹と長兄と仲の悪い、でも本当は長兄のことが大好きな妹もいます。なんと、私と同じ誕生日の気の強い末っ子が控えています。
久しぶりに家に戻ってきた長姉は、久しぶりの大騒動にかなり戸惑っています。
こんな感じで楽しくやっています。大変騒がしいですが、なんともにぎやかですね。
本当の大家族だったらいろいろと大変なことも多いのでしょうが、たまにはこんな大家族も楽しいものですね。
いずれ、この子達はこの家から巣立っていくのでしょうが、その巣立ちを見送るまで大黒柱として支えていきたいと思います。
きっと、その時も泣くんだろうなあ・・・・。
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2007年08月14日
ちょっといい仕事(970)
今日も厳しい暑さの中、トレーニングキャンプ3日目を終了しました。
今日の午前中の練習テーマは「シングルスのゲーム感覚を高める」ことをでした。
シングルスコートを使ったラリー練習を中心としたカリキュラムでしたが、なかなか集中力を持続することができません。
2対1でのパターン練習の時にきちんとボールをコントロールできず、試合とはまったく違う雰囲気の練習になっていました。
球出しができなかったり、初球のミスが目立ったり、インコートの意識が低かったりしたので練習を途中で中止して注意をしました。
きちんとした配球ができなければゲームを支配することはむつかしいですね。
そのことを理解していながら、そのための練習ができないのでは、実際の試合の場面で自分の力を発揮することはむつかしいです。
練習の目的を理解し、想像力を発揮し、高い集中力を持って練習に臨む、という当たり前のことが、当たり前にできてはじめて練習の効果が現れてきます。
そういうことを考えて練習できるようになれば、「思考力」も高まってきます。
これが私が指導の一番の目標に挙げていることです。
トレーニングキャンプは、それを経験することで実力をつけたり、向上させることではありません。
よく合宿などをすると「この合宿を通して子ども達の上達を確認することだできた」ということがありますが、実際にはなかなかそれを実感することはできません。
指導・運営する側は、いろいろと大変な思いもするし、子ども達と接する時間も多くなるので、何となく今まで以上の成果を感じると思い込んでしまうのかもしれません。
でも、成果はそれほど単純に表れてくるものではありません。
今までとは違う雰囲気や仲間とのふれあい、長時間の練習、深いミーティングなどは大きな刺激となります。
そこで「何を感じるのか」がもっとも大切なことで、そこで「感じたこと」をどれくらい持続させるのかが鍵になります。
そのために、この「テニストレーニングキャンプ」はあります。
能力を向上させるためのヒントを与え、刺激を強め、違う雰囲気を経験することは、その「感性」を高めます。
それが一番の目的であり、それが少しでも功を奏したのであれば、これ以上の喜びはありません。
子ども達には、何度も刺激を与えていきます。
何度も記憶してもらいます。
何度も繰り返して確認してもらいます。
こうした忍耐強い指導を続けていくことが「私の仕事」です。
今回のトレーニングキャンプは、自分では「ちょっといい仕事」をしたかな、と自負しています。
評価は子ども達が下すものですが、私の仕事が褒められるよりも、子ども達の成果として表れてくれば良いと思います。
ある残り半日となったトレーニングキャンプですが、自分の仕事を全うしたいと思います。
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今日の午前中の練習テーマは「シングルスのゲーム感覚を高める」ことをでした。
シングルスコートを使ったラリー練習を中心としたカリキュラムでしたが、なかなか集中力を持続することができません。
2対1でのパターン練習の時にきちんとボールをコントロールできず、試合とはまったく違う雰囲気の練習になっていました。
球出しができなかったり、初球のミスが目立ったり、インコートの意識が低かったりしたので練習を途中で中止して注意をしました。
きちんとした配球ができなければゲームを支配することはむつかしいですね。
そのことを理解していながら、そのための練習ができないのでは、実際の試合の場面で自分の力を発揮することはむつかしいです。
練習の目的を理解し、想像力を発揮し、高い集中力を持って練習に臨む、という当たり前のことが、当たり前にできてはじめて練習の効果が現れてきます。
そういうことを考えて練習できるようになれば、「思考力」も高まってきます。
これが私が指導の一番の目標に挙げていることです。
トレーニングキャンプは、それを経験することで実力をつけたり、向上させることではありません。
よく合宿などをすると「この合宿を通して子ども達の上達を確認することだできた」ということがありますが、実際にはなかなかそれを実感することはできません。
指導・運営する側は、いろいろと大変な思いもするし、子ども達と接する時間も多くなるので、何となく今まで以上の成果を感じると思い込んでしまうのかもしれません。
でも、成果はそれほど単純に表れてくるものではありません。
今までとは違う雰囲気や仲間とのふれあい、長時間の練習、深いミーティングなどは大きな刺激となります。
そこで「何を感じるのか」がもっとも大切なことで、そこで「感じたこと」をどれくらい持続させるのかが鍵になります。
そのために、この「テニストレーニングキャンプ」はあります。
能力を向上させるためのヒントを与え、刺激を強め、違う雰囲気を経験することは、その「感性」を高めます。
それが一番の目的であり、それが少しでも功を奏したのであれば、これ以上の喜びはありません。
子ども達には、何度も刺激を与えていきます。
何度も記憶してもらいます。
何度も繰り返して確認してもらいます。
こうした忍耐強い指導を続けていくことが「私の仕事」です。
今回のトレーニングキャンプは、自分では「ちょっといい仕事」をしたかな、と自負しています。
評価は子ども達が下すものですが、私の仕事が褒められるよりも、子ども達の成果として表れてくれば良いと思います。
ある残り半日となったトレーニングキャンプですが、自分の仕事を全うしたいと思います。
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2007年08月13日
猛暑の中(969)
札幌では34度を記録し、暑さで火災報知器が誤動作するほどの猛暑の中、トレーニングキャンプ2日目を終了しました。
全国的な猛暑で、名古屋でも34度を記録する中でのキャンプなので体調不良の選手が出ることを心配していましたが、誰一人としてそういう選手は居らず、多くの子ども達がタフな選手に成長したことを確認できて嬉しく思います。
まあ、こちらはちょっとばてばてですが、弱みは見せません。
今日の練習は、インコートを意識しながらネットプレーやリカバリーショットの練習なんかも取り入れて、少々大めの運動量の練習でしたが、へばる様子も少なく、淡々と練習をこなしていく様子には驚きすら感じます。
今日行われた試合に参加して何試合かこなしたあとに再びキャンプに参加する子もいます。
前に「大島さんのところの子ども達はタフですねえ。」と言われたことを思い出します。
これは指導者にとっては最高の褒め言葉だと思います。
トレーニングキャンプを始めた頃は、暑い中での長時間の練習をやる意味はあるのか、選手の体調管理の立場からも望ましいキャンプではないのではないか、そんなキャンプに参加してくれる子は少ないのではないか、などと心配事ばかりでしたが、杞憂に終っています。
今は猛暑の中だからこそ、タフな選手を育成するのにもっとも適したキャンプではないのかと思えるようになりました。
コーチももちろんしんどい思いはします。
東海中日、全国小学生、新人戦、県ジュニア、全日本ジュニアと続く試合の朝練や観戦がひと段落した頃なので、身体的にはかなり厳しい状況ですが、そんな思いを子ども達のタフさが吹き飛ばします。
負けてはおれません。弱音ははきません。練習中はできるだけ寝ませんそんな決意で明日もがんばります。
明日の天気?もちろん、「猛暑」です。バンザイ!
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全国的な猛暑で、名古屋でも34度を記録する中でのキャンプなので体調不良の選手が出ることを心配していましたが、誰一人としてそういう選手は居らず、多くの子ども達がタフな選手に成長したことを確認できて嬉しく思います。
まあ、こちらはちょっとばてばてですが、弱みは見せません。
今日の練習は、インコートを意識しながらネットプレーやリカバリーショットの練習なんかも取り入れて、少々大めの運動量の練習でしたが、へばる様子も少なく、淡々と練習をこなしていく様子には驚きすら感じます。
今日行われた試合に参加して何試合かこなしたあとに再びキャンプに参加する子もいます。
前に「大島さんのところの子ども達はタフですねえ。」と言われたことを思い出します。
これは指導者にとっては最高の褒め言葉だと思います。
トレーニングキャンプを始めた頃は、暑い中での長時間の練習をやる意味はあるのか、選手の体調管理の立場からも望ましいキャンプではないのではないか、そんなキャンプに参加してくれる子は少ないのではないか、などと心配事ばかりでしたが、杞憂に終っています。
今は猛暑の中だからこそ、タフな選手を育成するのにもっとも適したキャンプではないのかと思えるようになりました。
コーチももちろんしんどい思いはします。
東海中日、全国小学生、新人戦、県ジュニア、全日本ジュニアと続く試合の朝練や観戦がひと段落した頃なので、身体的にはかなり厳しい状況ですが、そんな思いを子ども達のタフさが吹き飛ばします。
負けてはおれません。弱音ははきません。練習中はできるだけ寝ませんそんな決意で明日もがんばります。
明日の天気?もちろん、「猛暑」です。バンザイ!
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2007年08月12日
トレーニングキャンプ(968)
今日からトレーニングキャンプが始まりました。
トレーニングキャンプを始めて4年目になりますが、今年たくさんの子ども達が参加してくれてにぎやかなキャンプになっています。
いつも一緒に練習する子だけではなく、シンガポールや石川、静岡からも参加してくれる子がいるので多少の緊張感もあって集中して練習できているようです。
今年のキャンプのテーマは「インコート」と「セカンドサービス」です。
多くの試合を見てきて、やはりコートに入れることができる能力が勝敗を左右すると強く感じるからです。
そのための技術を磨くことは簡単なことではありませんが、どういう考え方を持って練習すれば良いのかを学んでほしいと思います。
コートに入れる能力を高めるためには、コートを広く使うように心がけて、そのための技術を磨かなければなりません。
具体的には、「コースを変える」、「回転を変える」、「距離を変える(立つ位置を変える)」、「高さを変える」ことを意識して、まずは正確にショットをコントロールすることから始めます。
キャンプでは基本的は練習から始めていますが、なかなかうまくいかないようです。
強い忍耐力と集中力を持って練習を続けてほしいと思います。
明日はネットプレーの応用練習も取り入れていきます。最後のミーティングで言ったように「相手と戦う気持ち」を高く持って練習してほしいと思います。
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トレーニングキャンプを始めて4年目になりますが、今年たくさんの子ども達が参加してくれてにぎやかなキャンプになっています。
いつも一緒に練習する子だけではなく、シンガポールや石川、静岡からも参加してくれる子がいるので多少の緊張感もあって集中して練習できているようです。
今年のキャンプのテーマは「インコート」と「セカンドサービス」です。
多くの試合を見てきて、やはりコートに入れることができる能力が勝敗を左右すると強く感じるからです。
そのための技術を磨くことは簡単なことではありませんが、どういう考え方を持って練習すれば良いのかを学んでほしいと思います。
コートに入れる能力を高めるためには、コートを広く使うように心がけて、そのための技術を磨かなければなりません。
具体的には、「コースを変える」、「回転を変える」、「距離を変える(立つ位置を変える)」、「高さを変える」ことを意識して、まずは正確にショットをコントロールすることから始めます。
キャンプでは基本的は練習から始めていますが、なかなかうまくいかないようです。
強い忍耐力と集中力を持って練習を続けてほしいと思います。
明日はネットプレーの応用練習も取り入れていきます。最後のミーティングで言ったように「相手と戦う気持ち」を高く持って練習してほしいと思います。
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2007年08月10日
次の戦いに向けて(966)
全日本ジュニアのサポートを終え、トレーニングキャンプの準備のために名古屋に戻ってきました。
この大会を最後にジュニアを卒業していく選手も多く、一区切りをつけて何となく虚脱感のようなものを感じます。
こういう感じのときは少し休みたいとは思いますが、もうすでに次の戦いが始まります。
トレーニングキャンプでは、この夏の大会を通して感じたことをテーマにして、ステップアップに繋がる有意義なキャンプにしたいと思います。
夏の暑さの中、厳しいキャンプになると思いますが、自分に妥協しないように高い目標意識を持って臨んでください。
さあ、気合を入れなおしてがんばりますよ!その前にそうじしなきゃ・・・(泣)
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この大会を最後にジュニアを卒業していく選手も多く、一区切りをつけて何となく虚脱感のようなものを感じます。
こういう感じのときは少し休みたいとは思いますが、もうすでに次の戦いが始まります。
トレーニングキャンプでは、この夏の大会を通して感じたことをテーマにして、ステップアップに繋がる有意義なキャンプにしたいと思います。
夏の暑さの中、厳しいキャンプになると思いますが、自分に妥協しないように高い目標意識を持って臨んでください。
さあ、気合を入れなおしてがんばりますよ!その前にそうじしなきゃ・・・(泣)
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2007年08月08日
ダブルス王国?(964)
全日本ジュニアは4日目を終了し、14歳以下と12歳以下のダブルス準々決勝を戦った私のチームの選手は残念ながら敗退し、前半戦の全日程を終えました。
まだ勝ち残っている選手諸君には優勝目指してがんばってほしいですね。
今大会の前半戦を振り返ってみると、ダブルスの検討が目立ちました。
男子14歳以下のダブルスに出場した東海地区のペアはすべて初戦を突破し、なんとベスト8に4組が勝ち残るという成果を残しています。
14歳以下ではダブルスの練習を定期的に時間をかけて練習することは難しいので、なかなかダブルスとしての技術は向上しません。
そんな中でこの成績は、やはり戦いの中でその技術が磨かれていったと考えるべきで、東海地区は「ダブルス王国」ということができるのかもしれません。
ダブルスはシングルスよりも多様な技術が要求されます。
多くのペアが単なるシングルスの2人組という印象が強いのに対して、うまくダブルスとしてのコンビネーションを学んでいるようです。
これは大きな財産になりますね。
日本テニス協会が12歳以下にもダブルスの種目を設置したのには、そういうことを大会を通じて学ぶことを意図しているからです。
そういう意味で、今大会では大会を通じて多くのことを学ぶことができたように思います。
ダブルスの技術の向上を目指すことの重要性を再認識したことは大きな収穫ですね。
こうした新しい発見や認識を新たにすることができるので大会のサポートは重要に意味があります。
明日は18歳以下と16歳以下の選手のサポートが始まります。
どんな発見があるのか大変楽しみです。
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まだ勝ち残っている選手諸君には優勝目指してがんばってほしいですね。
今大会の前半戦を振り返ってみると、ダブルスの検討が目立ちました。
男子14歳以下のダブルスに出場した東海地区のペアはすべて初戦を突破し、なんとベスト8に4組が勝ち残るという成果を残しています。
14歳以下ではダブルスの練習を定期的に時間をかけて練習することは難しいので、なかなかダブルスとしての技術は向上しません。
そんな中でこの成績は、やはり戦いの中でその技術が磨かれていったと考えるべきで、東海地区は「ダブルス王国」ということができるのかもしれません。
ダブルスはシングルスよりも多様な技術が要求されます。
多くのペアが単なるシングルスの2人組という印象が強いのに対して、うまくダブルスとしてのコンビネーションを学んでいるようです。
これは大きな財産になりますね。
日本テニス協会が12歳以下にもダブルスの種目を設置したのには、そういうことを大会を通じて学ぶことを意図しているからです。
そういう意味で、今大会では大会を通じて多くのことを学ぶことができたように思います。
ダブルスの技術の向上を目指すことの重要性を再認識したことは大きな収穫ですね。
こうした新しい発見や認識を新たにすることができるので大会のサポートは重要に意味があります。
明日は18歳以下と16歳以下の選手のサポートが始まります。
どんな発見があるのか大変楽しみです。
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2007年08月06日
敗戦の後に(962)
全日本ジュニアも2日目を終了しました。夏らしいぎらぎらする日差しの中、懸命の戦いが繰り広げられました。
どの選手も負けまいと必死に戦いますが、力及ばず敗れ去る選手も大勢います。
私のチームにも残念ながら敗退してしまった選手はいます。
ねぎらいの言葉をかけ、次の戦いに向けて意識を高めるように説き、帰宅を見送るつもりでした。
しかし、試合後に解放された練習コートで、明日の試合のために練習している私のところにその選手達が来て、「練習するのでボールを貸してください。」と言ってきました。
はじめは「えっ、まじで!」と思いましたが、「練習コートをとりました。」と言うのでボールを貸しました。
いやあ、うれしかったですね。「敗戦を次のステップにする意識」が高い証拠です。
全日本ジュニアという舞台が「単なるお祭り」になっていないことを心からうれしく思うのです。
もちろん、練習後のランニングとクールダウンもきっちりこなしていきました。
子ども達は、私の想像以上に選手として成長してきているんですね。
その「思い」を実現するために、私自身が強い信念を持って指導していかなくてはならないと気持ちを新たにしました。
また子ども達に教えてもらいました。心から感謝します。
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どの選手も負けまいと必死に戦いますが、力及ばず敗れ去る選手も大勢います。
私のチームにも残念ながら敗退してしまった選手はいます。
ねぎらいの言葉をかけ、次の戦いに向けて意識を高めるように説き、帰宅を見送るつもりでした。
しかし、試合後に解放された練習コートで、明日の試合のために練習している私のところにその選手達が来て、「練習するのでボールを貸してください。」と言ってきました。
はじめは「えっ、まじで!」と思いましたが、「練習コートをとりました。」と言うのでボールを貸しました。
いやあ、うれしかったですね。「敗戦を次のステップにする意識」が高い証拠です。
全日本ジュニアという舞台が「単なるお祭り」になっていないことを心からうれしく思うのです。
もちろん、練習後のランニングとクールダウンもきっちりこなしていきました。
子ども達は、私の想像以上に選手として成長してきているんですね。
その「思い」を実現するために、私自身が強い信念を持って指導していかなくてはならないと気持ちを新たにしました。
また子ども達に教えてもらいました。心から感謝します。
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2007年08月04日
素晴らしい成果(960)
大阪では全日本ジュニアが始まっています。明日から暑くなりそうですが、それに負けないような熱い闘いを期待しています。
佐賀で行われていたインターハイも無事に終わったようで、大変うれしい知らせが届いています。
私が日頃指導している鵜飼元一とトレーニングの指導をしている伊藤潤がともにベスト4という素晴らしい成績を残してくれました。
元一からの「やっちゃいました!」という本当にうれしそうな知らせを聞いたとき、潤の「トレーニングの成果が出たといわれました」という報告を聞いたときは思わず涙がこぼれそうになりました。
二人がこれまで真剣にテニスに取り組んできた成果が、ジュニア最後の年の大きな舞台で花開いたことを本当にうれしく思います。
また、この成果をステップにしてさらに上を目指してがんばる姿が思い浮かびます。
何年か先にはもっと大きな舞台で競い合う二人の姿を見てみたいと思います。
そうそう、子ども達にまたまた「泣き虫コーチ」と言われるのは恥ずかしいので、泣いちゃったことは内緒でお願いします。
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佐賀で行われていたインターハイも無事に終わったようで、大変うれしい知らせが届いています。
私が日頃指導している鵜飼元一とトレーニングの指導をしている伊藤潤がともにベスト4という素晴らしい成績を残してくれました。
元一からの「やっちゃいました!」という本当にうれしそうな知らせを聞いたとき、潤の「トレーニングの成果が出たといわれました」という報告を聞いたときは思わず涙がこぼれそうになりました。
二人がこれまで真剣にテニスに取り組んできた成果が、ジュニア最後の年の大きな舞台で花開いたことを本当にうれしく思います。
また、この成果をステップにしてさらに上を目指してがんばる姿が思い浮かびます。
何年か先にはもっと大きな舞台で競い合う二人の姿を見てみたいと思います。
そうそう、子ども達にまたまた「泣き虫コーチ」と言われるのは恥ずかしいので、泣いちゃったことは内緒でお願いします。
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2007年08月02日
感情のコントロール(959)
愛知県ジュニアもほとんどの試合を終えて、明日から全日本ジュニアに参戦する選手を乗せて大阪に出発します。
この夏もたくさんの試合を見ました(それが仕事ですから・・・)。
毎日、毎日、子ども達の試合を食い入るように見ていると時間はあっという間に過ぎていきます。
昼食を食べることを忘れてしまうこともしばしばです。
それほど熱中できるドラマを見ることができることを本当に幸せに思います。
そんな試合の中では、いろいろなことが起こります。
私はいつも子ども達の感情などのメンタルの状態を洞察するようにしていますが、なかなか感情をコントロールすることはむつかしいようです。
試合中に泣き出したり、ラケットを放り投げたり、いらいらして集中力を欠いたり、むかついて(この言葉は好きではありません)粗暴な行動をとったり、じつに様々な表現をします。
そんな時、やはりそういう行動は優れた選手として望ましくはないので厳しい態度で注意をしたり、諭したりしますが、でも、そのことを一方的に批判するものではありません。
スポーツは競い合いです。
相手と戦う「強い気持ち」がなければ勝つことはむつかしいと思います。
そういう気持ちが強い選手ほど、感情的になることはある程度は止むを得ないと思うのです。
勝ちたい気持ちがあるのかないのか良く分からないような感じで淡々と試合をする選手よりも、将来の可能性を感じます。
だから、指導者としては「それ」をまず認めなくてはなりません。
そして、どうすればその「勝ちたい気持ち」や「強い感情」を「勝つ」ことに結びつけることができるのかを辛抱強く教えていかなくてはなりません。
簡単なことではありません。
「人間は感情の動物」であり、それが唯一他の動物と人間とを区別するものだからです。
だからこそ「忍耐力」を選手も指導者も学び、メンタルコントロールの方法を学び、自分の考え方を少し変えて、持っている大きなエネルギーを「勝つ」ためにできるだけ有効に使う方法を身につけなくてはなりません。
それがある程度できた時(完璧なコントロールはむつかしいですね)、きっと、その「強い気持ち」は素晴らしい成果に結びついていきます。
私はそう信じています。
明後日からの全日本ジュニアの舞台での戦いでは、どんな可能性を見せてくれるのでしょうか。
どんな状況になっても「強い気持ち」を持って戦い続けてほしいと思います。
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2007年08月01日
甲子園出場(957)
愛工大名電高校野球部が愛知県大会決勝で中京大中京高校を破り、3年連続9回目の夏の甲子園出場を決めました。
やはり甲子園出場は何度経験しても嬉しいものですね。
選手諸君!良くがんばりました。本当におめでとう!甲子園でも優勝目指してがんばってください。
私が指導をし始めて春夏通算で10回目の甲子園となりますが、今までのチームと今年のチームは少し雰囲気が違いました。
今までのチームは「チームの柱」となるべき選手がいて、そういう選手を中心にするチーム力で戦ってきましたが、今年のチームはそういう傑出した力を持った選手がいるわけではありません。
戦前の予想もそれほど絶対視されるようなチームでもありませんでしたが、仲間を信頼する気持ちが強く結ばれた、まさに「チーム一丸」の戦いで勝利しました。
トレーニングの指導に行っても「俺が!」という強い自我を表す選手も少なく、大変仲の良い、まとまったチームでした。
身体的な能力も、技術力もそれほど優れた選手がいないだけに、どの選手も大変謙虚な姿勢で取り組みます。
これが「強さ」かなと思います。
そして、私が「目指すチーム」は「」こういうチーム」かなとも思います。
傑出した力がなくても、お互いの信頼関係が強く結ばれ、祖互いの力を心から信じることができるチーム作り、これが私のライフワークであると、愛工大名電高校の野球部の戦いを見ながら思っていました。
テニスは団体戦ではないだけに、なかなかチームに対する意識は持ちにくいものですが、自分の力を高めるためには仲間やクラブの存在は大変大きなものです。
そうした意識を高く持つことができるチームを作ることができた時、きっとここに集う子ども達は大きくその力を伸ばすことができると思います。
東海中日ジュニア、新人戦、県ジュニアと続く試合の中で、その力を何となく感じることができるようになってきました。
まだまだ理想には遠いとは思いますが、一歩づつ進んでいこうと思います。
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2007年07月29日
焼肉(955)
今日は約束の焼肉を食べに行きました。
なぜ?おごりなのか?とちょっと疑問に思いますが、一度約束したことを果たさないというのは尊ばれるべき大人の行為ではないので、約束通りのおごりです。
まあ、ついでにこの夏でジュニアを引退する子ども達のお疲れさん会も兼ねることができたので、結果としては良かったかなと思います。
しかし、まあ、食べること、食べること・・・・。
自分が高校生のころのことを思い出せば、それ以上に食べていたので何とも言えませんが、久しぶりに若い連中の食欲を目の当たりにしてちょっとびっくりです。
でも、食べ方がちょっと美しくないのが気になりますね。
食事の順番もむちゃくちゃで、ちょっと信じられません。
食事の最中にアイスを食べ、デザートを食べたあとに再び焼肉を食べるというのはどうかと思いますね。
食欲旺盛は結構なことですが、正しい食事の仕方はある程度は意識した方が良いと思います。
中国では医食同源という言葉あります。
食事をするということは、それすなわち健康の源であり、予防医学的な見地からもっとも大切な行為だということです。
そういう意味から言えばちょっと問題があるということですが、たくさん食べることができない子どもがたくさんいる中で、とにかくも量は食べることができる、ということを評価してあげたいと思います。
夏はたくさん試合があって、ぎりぎりの勝負が続く時、最後の最後は「体力」が勝負になります。
そういう戦いになった時にあわてて何かをしても遅いわけで、そのために今から「食べる」訓練をしておいた方が良いと思います。
まだまだ夏は始まったばかり。しっかり食べて、元気に暑い夏を乗り切ってほしいですね。
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2007年07月27日
リラクゼーション(953)
毎日試合が続き、暑さには慣れてきましたが、身体的にはちょっと疲労がたまってきています。
そんな時、私はどうするのかというと、お風呂でリラクゼーションを行います。
別にむつかしいことではありません。
ぬるめのお湯にゆっくりとつかって、ゆっくりとした呼吸を何度か繰り返すというものです。
人間の身体に対してもっともリラックスの効果があるといわれているのは、体温よりちょっと高い38度くらいですが、私の場合はそれよりも少し低い温度に入ります。
夏場は上がった時の爽快感を大切にしたいからです。
これをする時に注意してほしいのは、とにかくリラックスすることです。
腕や肩の力を抜いて、お湯に浮かばせます。
呼吸、とくにゆっくり吐いて全身の筋肉を緩めます。
時間は30分くらいですかね。
これをした後は、すっきりとした気分と同時に、筋肉の中の疲労物質がうまく流れ出ていくような感覚になります。
しばらくその余韻に浸っていると、だんだんと元気を取り戻します。
これが私のリラクゼーションです。
でも、私の後にお風呂に入る人には「こんな冷たいお風呂に入れない!」と怒られます。
一番最後にはいるといいですね。
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2007年07月26日
見るのが仕事(952)
私の職業はテニスコーチです。見るのが仕事です。
夏休みに入るとたくさん試合が行われるので、いっぱい試合を見ます。
昨日も朝から夕方7時までずっと試合を見ていました(途中1時間ほど寝ちゃいましたが・・・)。
試合を見ていると子ども達はいろいろな顔を見せてくれます。
勝った嬉しい顔、満足できる試合をした時の自慢げな顔、負けた時の悔しい顔、泣き顔・・・、などです。
そのすべてにドラマがあるのですね。
それを見るのは楽しみでもあり、そこから「何か」を見つける「大切な仕事」になります。
情熱のある指導者は一様に「大会会場に足を運ばないといけません」と言います。
会場に行かなくても、試合を直接見なくても子ども達がどんな試合をするのかは分かると言い放ち、会場にまったく顔を見せない指導者もいますが、すごい能力だと思います。
私にはそうした能力は備わっていないので、会場に行ってできるだけ試合を見なければならないと思います。
もちろん試合ではいろいろなことがおきます。
うまくプレーできない時がほとんどです。
相手がジャッジを公正にできないこともあるでしょう。
自分のジャッジにクレームをつけられることも多々あります(あまり見たくはありませんが、親がクレームをつける場合もあります)。
そんな時は子ども達はどんなふうに解決していくのでしょう。
自分ではうまく解決できなかったり、間違った考え方を持つこともあるかもしれません。
そんな時、その場に指導者がいたら、うまい解決の方法を教えてくれるかもしれません。
それが一番大切なことだと思います。
そういことをたくさん経験しながら、相手と戦うこと、自分と戦うこと、自分がテニスをするということ、そういうことがどういうことなのかを学んでいくのでしょう。
そのためのお手伝いをすること、それがコーチの「仕事」です。
だから明日も試合を見に行きます。
できるだけずっと試合を見ます。
できるだけたくさんの試合を見ます。
それが「仕事」ですから!
なんとか途中で寝ないようにがんばります!
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夏休みに入るとたくさん試合が行われるので、いっぱい試合を見ます。
昨日も朝から夕方7時までずっと試合を見ていました(途中1時間ほど寝ちゃいましたが・・・)。
試合を見ていると子ども達はいろいろな顔を見せてくれます。
勝った嬉しい顔、満足できる試合をした時の自慢げな顔、負けた時の悔しい顔、泣き顔・・・、などです。
そのすべてにドラマがあるのですね。
それを見るのは楽しみでもあり、そこから「何か」を見つける「大切な仕事」になります。
情熱のある指導者は一様に「大会会場に足を運ばないといけません」と言います。
会場に行かなくても、試合を直接見なくても子ども達がどんな試合をするのかは分かると言い放ち、会場にまったく顔を見せない指導者もいますが、すごい能力だと思います。
私にはそうした能力は備わっていないので、会場に行ってできるだけ試合を見なければならないと思います。
もちろん試合ではいろいろなことがおきます。
うまくプレーできない時がほとんどです。
相手がジャッジを公正にできないこともあるでしょう。
自分のジャッジにクレームをつけられることも多々あります(あまり見たくはありませんが、親がクレームをつける場合もあります)。
そんな時は子ども達はどんなふうに解決していくのでしょう。
自分ではうまく解決できなかったり、間違った考え方を持つこともあるかもしれません。
そんな時、その場に指導者がいたら、うまい解決の方法を教えてくれるかもしれません。
それが一番大切なことだと思います。
そういことをたくさん経験しながら、相手と戦うこと、自分と戦うこと、自分がテニスをするということ、そういうことがどういうことなのかを学んでいくのでしょう。
そのためのお手伝いをすること、それがコーチの「仕事」です。
だから明日も試合を見に行きます。
できるだけずっと試合を見ます。
できるだけたくさんの試合を見ます。
それが「仕事」ですから!
なんとか途中で寝ないようにがんばります!
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2007年07月25日
いろいろな名前(950)
昨日でやっと東海中日が終ったと思ったら、今日からは新人戦が始まりました。
この大会がはじめての試合の選手も多いので、なんとなくほのぼのとした雰囲気はありますが、選手は真剣勝負ですね。
夏の本格的な暑さの始まりと同時に開催となったので、さらに厳しい戦いになると思いますが、自分自身の持てる力を存分に発揮すること、それだけを期待しています。
今日が開催日なので、残念ながら今日で今大会の全日程が終了となってしまった選手もいますが、すぐに次の大会が始まります。
自分の課題を整理して、ステップアップにつなげてください。
試合の後は、できるだけうまく課題を整理して修正できるように考えて練習メニューを作ります。
たくさんの子ども達がいるので決まったパターンの練習になることも多いですが、できるだけ効率的に練習効果が上がるような練習メニューを工夫しているつもりです。
このような練習メニューは、オリジナルで考え出したものよりも真似たものがたくさんあります。
どこで考え付いたのか、誰がやっていたのかがわかるように名前をつけています。
どんな名前の練習メニューがあるのかというと、「豊田」、「国際」、「フロリダ」、「京都」、なんていうのがあります。
トレーニングメニューには「スイス」なんてのもあります。
これは単純にスイスのチームがやっていたトレーニングだからです。
でも、変にこむつかしい名前よりもシンプルで親しみやすくていいかなと思っています。
最近は「豊田」がお気に入りです。
これは、さわだ先生のところの練習会に参加させていただいた時に見た、2組の試合を1ポイントごとに入れ替わりながら行うマッチ練習の方式です。
この方法だと4面で16人の選手が一度にシングルスの練習ができます。
ボール拾いも迅速になるので大変効率的にマッチが消化できますし、終ったところに随時次の選手を入れることもできるので、コートが倍あるようにアレンジできるのも気に入っています。
多くの指導者は、限られた環境の中でいろいろな練習メニューを工夫しているものだと感心させられます。
そして、そうした良い練習メニューは積極的に取り入れていくことでより良い練習環境が作られていきます。
そのためには、やはりいろいろなところに積極的に出かけていくようにしなければなりませんね。
きっと、まだまだもっと面白い練習法やトレーニングメニューが見つかるはずです。
それを見つけるためにも自分の「行動力」を磨いていこうと思います。
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2007年07月23日
忙しい日々(948)
私の仕事は夏休みなるととたんに忙しくなります。
まず朝練がはじまるので毎日5時30分頃に起きます。
そして、6時30分にはクラブに行って、朝練の準備をしてだいたい8時30分か9時ごろまで練習を行います。
それから試合を見に行きます。
一日中試合を観戦し、夕方からレッスンを行います。
レッスンが終ると一旦家に帰って、食事をしてお風呂に入って寮に戻って管理諸事を行って寝ます。
こんな生活が毎日続きます。
こう書くととても忙しそうですが、その通りです。
なかなかブログを書く時間も取れません。
特にはじめの2、3日ぐらいが生活のペースに慣れないので疲労感を感じます。
でも、人間というのは不思議なもので、毎日そういう生活を続けてくると、勝手に慣れてしまうんですね。
特に私は目覚まし時計がなくても時間が来ると目覚めるタイプの人間(ニュータイプか?)なので、2、3日もすると時間通りに勝手に目覚めて活動します。
そうなってくると疲労感もあまり感じません。
これが思いっきりストレスたまる仕事だと辛いかもしれませんが、子ども達の元気に触れることができる仕事なので、その元気をもらってこちらも元気になります。
今日、全日本ジュニアに向けての地域予選の最終日が行われます。
今のところ8名ぐらいの選手が全日本の切符を手に入れたようです。
惜しくも負けてしまった選手ももうすぐに次の戦いが始まります。
休む時間がないのは私以上に子ども達ですね。
今週からは全国小学生大会と新人戦、来週には県ジュニアや各県の大会が始まります。
そうそう、インターハイも始まりますね。
日焼けした身体はもはや日本人の域を脱しているかもしれません。
休んでなんかいられません。
子ども達に負けないように元気いっぱいでがんばります。
でも、秋になるとちょっとへばるんだよなあ。
もう、あんまり若くない・・・(しょぼん)
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2007年07月18日
選抜合宿ミーティングレポート(946)
今回の合宿で行ったミーティングについてまとめておきます。(このレポートは、実際にある選手から送られてきたレポートをほんの少し手直ししてあるだけです。素晴らしいレポートです。これだけ立派なレポートを書くことが出来る選手がいることを大変嬉しく思います。)
<試合に負ける原因を考える>
試合に負ける原因は3つあります。技術、体力、メンタルです。技術的な問題は練習をすれば克服できるかもしれません。体力的な問題はトレーニングをすれば解決するかもしれません。しかし、メンタルの問題はどう対応し、解決したら良いのかなかなか分かりません。
メンタルの問題でも技術的な問題や体力的な問題と一緒で、練習やトレーニングが必要であることは変わりありません。ただメンタルの問題は、周りの環境や性格によって対処する方法が違うので、「この方法で良い」ということがはっきりと分からないことが多いのです。だから、自分でいろいろと解決法を見つけていこうとする意志や努力がとても大切です。
メンタルトレーニングの目的は「物の考え方を変える」ことです。目的は「試合中にキレたりしない」ということかと思っているかもしれませんが、ただ「キレない」だけでもだめなのです。試合中に起こる様々なストレスに対して対応する「考え方」を学び、「気持ちの動揺を少なくする」ということが大切です。
<自分の戦い方を宣言する>
そうした「考え方」をきちんと持つことができるように、「自分はこう戦う」と自分自身に「宣言」しなくてはなりません。例えば、「しっかりとラリーをしてミスをすぐせずオープンコートを狙って積極的に打ってチャンスを確実に決める」というようにです。
「これが私のしたい戦い方です」と力強く宣言してください。「一番変えないといけないのはミスをしないということだ。ミスが早いとオープンコートを狙ったり積極的に攻撃するところまでいかないからだ。」と自分の課題を明確にして、それを強く意識しながら繰り返し練習しなければなりません。
「テニス(スポーツ)で一番大切なものは?」と聞かれた時、「気持ち(メンタル)」かなと思う人は多いと思います。でも一大切なことは「思考力」と「想像力」です。よく考えて、「こういう戦い方をするんだ」と強く思うことが何よりも大切です。
<呼吸をコントロールする>
緊張した時に大きく動揺しないために「呼吸」をコントロールすることが大切です。胸の筋肉を緩めて、ゆっくりと呼吸することでメンタル的に安定します。
普段の呼吸で、1分間に15回くらいの人も、トレーニングの後は1分間に3回ぐらいの呼吸になります。もっと練習すれば、1分に1回ぐらいの呼吸はすぐにできるようになります。このように筋肉を緩めることで、人間の持っている能力を高めることができるようになります。
「トレーニングのなかで一番大切なものは何ですか?」という問いに対する答えは「ストレッチ」です。ストレッチがなぜ一番大切なのかというと、自分の筋肉をゆるめてリラックスさせるためです。リラックスすることで人間の持っている能力を高めることができることを知っておいてください。
<実際型の人間になれ>
テニスが急に強くなることを「ブレークスルー」といいます。これは、頭だけで考える「観念型」の人よりも、自分の体を使って試してみる「実際型」の人に起こりやすいものです。今の子ども達はどちらかというと「観念型」の人が多いと思います。「ブレークスルー」が起きないと強くはなれないので、意識して「実際型」の人間になるように努力してみる価値はあります。
<試合中にパニックにならないために>
試合中にパニックにならないためには、
①自分の行動にプライドを持つ
②準備をする
③自分の体をコントロールする
ことが大切です。
①は、「自分はたくさん練習をしたという自信」を持つこと、そして勝つためにしなければならないことを一生懸命にやってきたという「自信」を持つことが大切だということです。そして、負けたくなければ「+α」が必要で、人より以上の「何をしたのか」という「行動に対する自信(プライド)」が強さを高めます。
②は、物理的な準備はもちろんですが、テンションをあげて(気持ちの準備をしっかりとして)試合に入ることがとても大切だということです。そうでなければぎりぎりの競った試合には勝てません。
③の身体コントロールには3つあります。
1つめは「姿勢」のコントロールです。試合中は堂々としていなくてはなりません。弱い姿を相手に見せてしまうと、相手の自信が高まるからです。ミスをするとすぐ下を向く選手は、自分のショットに自信がなくなり、相手に自信を与えてしまうことになるということを理解してほしいと思います。
2つめは「体」のコントロールです。ウォーミングアップをやっている選手は多いですが、練習のときと試合のときのウォーミングアップが大きく違う選手がいます。試合のときのウォーミングアップの方が少ない選手も多いものです。周りのみんながやっていないから「恥ずかしい」と思うような選手は強くなりません。どんな状況でも「自分のすべきこと」を「当たり前」にやれる選手だけが強くなります。
そして3つめは、「リラックス」することです。できるだけ気持ちの動揺が少なくなるように、ストレッチをして筋肉を緩め、呼吸をコントロールすることが大切です。
<ブレークスルーが起こる条件>
「ブレークスルー」は誰にも起きる可能性はありますが、それには「条件」があります。
①テニスにかける力がどれだけあるか
②恐怖を断ち切る
③開き直る
ということです。
人間が大きく変わるためには、大病をすることなどの大きなショックが必要で、そういう挫折から立ち上がってきた時に強さを身につけています。負けて悔しくない選手は強くなりません。悔しさを心に刻んで、それを乗り越える強さを身につけなければなりません。
試合で負けることは怖いものです。だから試合を嫌がる選手は多いものですが、それでは壁を乗り越えることはできないし、ブレークスルーは起こりません。「何が何でも」という「強い意志」が試されるのです。
このような恐怖心は試合にはマイナスになるのではないのかと思うかもしれません。恐怖でびくびくしていたら気持ちが弱くなってしまうと考えるからです。しかし、怖い時はその恐怖心を振り払おうと一生懸命に行動しようとします。恐怖心が行動力に変わるときに、その怖さが大きくプラスに働くのです。そういう行動力が高まり、より強い気持ちになった時、人間は思いもよらない力を発揮します。だから恐怖する気持ちは大切なのです。それを振り払う強い気持ちや行動力を身につける原動力になるからです。
だから、試合に負けた後はその悔しい気持ちを心に刻み、「今度は勝つ!」と強く思って、すぐに行動しなければならないと思います。残念ながら前の試合の結果を引きずってしまうことも多いですが、壁を越えるために、試合を嫌がらずに積極的に行動することが大切です。
<正しく質問する力を身につける>
テニスが強くなるためにはいろいろなことを学ばなくてはなりません。自分で考えることは何よりも大切です。しかし、考えても考えても解決の方法が見つからなければ誰かに聞いた方が早道です。その時に自分の考えをしっかりと持って、正しく質問することが大切です。的確な質問によって明確な答えを引き出すことができれば、テニスのレベルを引き上げることができます。
今回の合宿で学んだことは多いと思います。
そうした「思い」を実際の「行動」に変えてください。
「何が何でも」という強い思いを持って練習してください。
そうした行動が「当たり前」である選手になってください。
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2007年07月16日
合宿終了(944)
夏の大会前の合宿を無事に終了しましたが、初日は、7月に上陸した台風の中では史上最強の台風の影響で、講義と体育館でのトレーニングとなりました。
雨のおかげで、久しぶり、ん?ひょっとしたら初めて?の本格的な講義をしたような気がします。
テーマは「テニスが強くなるためのトレーニング」についてです。
いろいろなところで講義をしていますので、話す内容については何も見なくてもすらすらと言葉が出てきますが、いつも教えている子ども達が相手だとちょっと感覚が違いますね。
私のことを初めて見る子ども達は、「一体このおっさんは何やねん」みたいな目で見てきますが、いつも教えている子ども達は「おっ、(普段はおちゃらけている)大島コーチが何かまじめにしゃべっているぞ」みたいな違和感を表します。
そんな雰囲気の中でしゃべるのはちょっと話しづらい感じもありますが、子ども達にとって大切だと思っていることはひと通り話ができたと思います。
もちろん、合宿では夜もミーティングがありますので、たくさん学ぶことができた「学宿」(合宿のことをDDはこう書いていました)になったのではないでしょうか。
2日目からは台風一過の猛暑の中(2日目の午前中は無風の上に湿度むんむんで、36度ありました)、子ども達はマッチ練習を中心によくがんばって練習したと思います。
ミーティングの効果なのか、いつもと違ってとてもよい雰囲気で試合をしてる選手が多かったと感じています。
大きな声で「カモーン」と叫ぶ、小さいながらもしっかりとガッツポーズをする、思い切ったショットでエースをとる、そんな姿を見ていると涙が出そうになりました。
2日目のミーティングで「質問力」について解説し、私が指名した子ども達に質問をさせましたが、その中の一人は「コーチをやっていて一番嬉しかったことは何ですか?」と聞いてきました。
いろいろと嬉しかったことについて話をしましたが、今回の合宿でそういう雰囲気を出そうと努力している子ども達の姿を見たときは嬉しかったですね。泣かないで良かったです。
合宿に向かう車の中では雨のことを心配しましたが、そんなことはどうでもいいんですね。
私にとっては子ども達と一緒にいる時間が何よりも大切な時間であり、うれしい時だということを改めて感じる合宿となりました。
この合宿をサポートしてくれたのもOBののりあきとあやです。
一生懸命に後輩のためにがんばってくれました。一体感を感じる素晴らしいチームになってきたと感じています。
その成果がこの夏の大会で試されるわけですが、この瞬間の喜びや感動、思いを忘れなければきっと素晴らしい成果がついてくると思います。
本当に良くがんばりました。
みんなの一途な姿勢に感動しました。
私がみんなに感謝する合宿でした。
ありがとう!
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2007年07月14日
雨に感謝(942)
今日から合宿が始まりますが、私の「照る照るパワー」も今回は力及ばず、ということになりそうです。
でも、雨が降ってテニスができないということで、子ども達にいろいろな話をしてあげる時間が持てそうです。
これはちょっと良いかも知れません。
私はいろいろな所で講義や指導をしますが、身近にいる子ども達にはなかなかそうした話をする機会がありません。
レッスンの時の合間に話をすることはもちろんありますが、きちんと講義として話をすることはあまりないですね。
合宿などではそうした時間を取る時間はありますが、今までほとんど雨に降られたことがないので時間がありませんでした。
そういう意味では「雨に感謝」かもしれません。
子ども達どんな話をしてあげようかといろいろと考えています。
「コートで練習する以上に大切なことを学んだ」と言ってもらうことができるようにがんばって話をしようと思っています。
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2007年07月13日
実際型(941)
明日から合宿ですが、天気予報は最悪ですね。
明後日には暴風圏内らしいです。
以前にもこういうことがありました。浜松の合宿だったと思いますが、台風の影響で時々大雨が降る中、練習を行いました。
まあ、これはこれで結構楽しいものです。
天候などの状況は自分の力でどうなるものではないので、そのような状況の中で何をしたら良いのか、どうすればその時間を楽しく有意義に過ごすことができるのかを考えた方が得なような気がします。
「プラス暗示の心理学」という本の中には、こういう考え方を持って行動する人のことを「実際型」というらしいです。
私はまさに「実際型」の人間ですね。
本にはこう書いてあります。
「自分で能力をどんどん高めていく人は、『今の自分には何ができるか』という発想で物事に取り組むが、悩みやすい人、ノイローゼになる人、スランプに陥りやすい人には、このような発想が欠如している。『なぜうまくいかないのか』『なぜ悩むのか』などと観念的に思索するだけで、実際的な対処は念頭にない。前者のパターンを持つ人を実際型、後者を観念型と呼ぶことにしよう。では、観念型の人と実際型の人の根本的な違いは何だろうか。まず、実際型の人は、いつも自分の行動のレパートリーに注意が向いている。ところが、観念型の人はこの当たり前のことに気づかない」
実際に行動を起こすことでいろいろな状況に対する対処法を身につけることができます。
ということは、どんな状況でも「自分のできることは何か」を真剣に考えて、実際的な行動を起こすことに力を注ぐという考え方を持つことがとても大切だということです。
雨は嫌かもしれません。
風は大嫌いかもしれません。
でも、この世界は、特にスポーツの世界は「自分の思い通り」にならないことばかりです。
そのことを気にして、「どうしよう、どうしよう」とうろたえたり、迷ったりしていては勝負にならないかもしれませんね。
困難な状況は、自分の実際的な行動が試されるとても貴重な経験であると考えて、積極的に行動してほしいと思います。
それが「力」になります。
でも、雨、降らんでほしいなあ・・・・。
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2007年07月11日
晴れ男(939)
しとしとと雨の降り続く梅雨空が続いています。
名古屋地方では、入梅してからあまり梅雨らしくない天気が続いていましたが、ここにきて「らしく」なってきたように思います。
今週末には東海大会に向けた合宿があるので、ちょっぴり心配ではありますが、私は不思議と雨に降られることが少ないんです。
鳥取での練習会でもそうです。雨の予報に反してまったく雨は降りませんでした。練習会が終ってから雨だったようです。
そう、私は「晴れ男」なのです。
本当に不思議なくらい、練習会などのイベントや合宿で雨に降られたことがありません。
私は何度も講習会や練習会の指導に行きましたが、雨が降ってできなかったり、無理やりに講義に変更するなんてことがとても少ないです。
10年間合宿をやっていて、一日中雨に降られてできなかったのはたったの2日しかありません。
昨日もそんな話を寮生の子ども達と話していました。
アメリカの高速道路での居眠り運転で、私を含め、家族全員が奇跡的に無傷で済んだことに「私には守護霊が、それもとても力の強い霊がついている」という話をしました。
私は霊力とか不思議なパワーなどは信じませんが、もうこうなると「何かある」と思わざるを得ませんね。
そんなに大きなパワーはいりませんが、ほんの2,3日合宿中だけ雨が降らないように力を貸してくれたらなあと思っています。
それよりもみんなの「照る照る坊主」パワーにすがろうかとも思いますが、この「照る照る坊主」っていう言葉が嫌いなんだよなあ・・・・。
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2007年07月09日
鳥取ジュニア(937)
鳥取県ジュニアの強化練習会の指導に行ってきました。今回で2回目です。
古くからの知り合い(12,3年になります)の石光コーチが鳥取県テニス協会の強化委員長に就任したこと(おっ、すごいぞ)に伴ってこうした機会を与えていただくことができました。とても嬉しいことですね。
はじめて会う子も多く、始めのうちはコミュニケーションもなかなか上手くとれないものですが、今回参加してくれた子ども達は大変素直な子が多く、まるで前から指導してきたような感覚ですっと入っていくことができました。
土地柄もあるでしょうが、鳥取高体連テニス専門委員長の澤田先生をはじめとして、指導されている先生方の人柄によるところが大きいと感じます。
子ども達の雰囲気というのは、指導する側の気持ちや対応で変わってきます。
指導の「何」が優れているのかということを具体的に示すことはむつかしいですが、練習している子ども達の雰囲気や態度を見ればどんな気持ちで指導されているのかは分かります。
そのことに気づかない指導者も多いものですが、子ども達が伸び伸びと、しかし、良い緊張感を持って練習している、そんな雰囲気を作っていきたいと常々思いながら指導してます。これからも、もちろんそうです。
そういう意味で、鳥取の子ども達はテニスを楽しむ感覚をちゃんと持っていると思います。素晴らしいことですね。
短時間間ではありましたが、私の伝えたいことを一生懸命に教えました。私の指導が子ども達にとってどれくらい有益なものかも分かりませんが、何か少しでもヒントになったのであればいいなあと思います。
そして、こうして知り合うことができた子ども達と、またどこかで会い、その成長を見ることができればといいですね。ほんと、テニスのコーチっていいよなあ、と実感できる時です。
鳥取の子ども達!またどこかで会おうなあ!
ちゃんと練習しろよ!
強くなれよ!
名古屋にも遊びに来いよ!
待ってるからなあ!
ちゃんと声が届いたかな
(写真は、2年前の強化練習会のメンバーです)
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2007年07月06日
ウィンブルドン裏情報(935)
テニスの祭典「ウィンブルドン」はいよいよ大詰めですね。
総合テレビでの放送が少ないのはちょっと寂しい気もしますが、森上選手対V・ウィイリアムズ選手、シャラポワ選手対V・ウィイリアムズ選手の試合は久しぶりに心躍る素晴らしい試合でした(翌日の寝不足が辛かったですが)。
私は3度ほどウィンブルドンに行って、生で観戦したことがあります。
やっぱり迫力も違い、何よりも「テニスの聖地」にいる感激に浸ることができるのは素晴らしいことだと思います。
その中でもIDパスを発行してもらい、普段見ることができないウィンブルドンを知る機会に恵まれたことは大きな経験になりました。
その時にいろいろと見てまわった情報を少し提供したいと思います(ウィンブルドンが始まる前にすれば良かったですね)。
多少の思い違いもあるかもしれませんので、「違うやないか!」という突っ込みは無しでお願いします。
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選手は、控え室から大型スクリーンの下を通って練習に行くので、ここでサインをもらうことができます。
ランキング10位以内の選手には特別なロッカールームが与えられます。かなり立派なロッカーでしたよ。
ベスト8に入った選手だけが入ることができる会員制のクラブがあります。すいません、名前は忘れました。
ウィンブルドン博物館があります。でも、あまりたいした展示はありません。
IDがあれば「ミドルサンデー」でも入場できます。選手もほとんど練習していません。特に私が言った時は、幸い(?)雨だったので、警備の人以外誰もいませんでした。誰もいないコートを見たければこれしかないですね。
意外と簡単にチケットは並べば手にはいります。ただし、2週目のスタディアムのチケットはなかなかに入りません。それを手に入れるために何日もテントを張って並びます。
並んでいるといろいろなものがもらえます。だから並ぶことはそれほど苦痛ではありません。
近くのホテルなどは倍ぐらい(ちょっと大げさかも?)に値上がりします。突然の特別価格にちょっとびっくりです。
出店には多くの贋物グッズがならびます。でも安いです。
観客にもっとも近い大会です。選手は目の前でプレーします。手を伸ばせば触れそうなぐらいです。もちろん、トップ選手はスタディアムコートなのでちょっと距離がありますね。
「ウィンブルドン」は実は公共のコートです。誰かの推薦があれば基本的に誰でもプレーすることができると聞きました。もちろん、スタディアムコートではプレーできません。
王室関係の席とその周りの指定された席ではネクタイの着用が義務付けられています。緊張して観戦どころではないかもしれませんね。
でも、王室の席はそれほど豪華ではありません。だいぶ古くなっています。王室関係者の部屋も思っていたよりも質素です。
無料の観客席では一度席を立つとまた並び直しです。それを知らなかったので、席に戻ろうとして呼び止められました。始めは意味が分からなくて、ちょっとむっとしてしまいました(人間ができていない証拠だなあ)。
名物のイチゴはあまり冷えてもなくて、600円ぐらいと高いです。私はあまりおいしいとは思いませんでした。
毎日芝生の長さを調整し刈る専門の人がいます。朝、その人は地面にはいつくばってメジャーのようなもので芝生の長さを計っています。
プレーヤーズラウンジでダペンポートの隣で食事をしました。でも、やはりロンドン、あまりおいしくはありません。
「風格」が違います。「テニスの聖地」、一度は訪れてみる価値があります。何度でも訪れてみたい、そんな気持ちになるに違いありません。
※詳しくは、私のホームページの「JTNレポート」をご覧下さい。
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2007年07月06日
最後は体力(934)
テニスはとてもむつかしいスポーツです。
ネットをはさんで対峙して行うスポーツではもっとも大きなコートを使用します。
ラケットスポーツの中では、もっとも重いラケットを使用します。
もちろん、ボールも重いです。
覚えるべき技術はたくさんあります。
以前、テニスの技術項目を調べたことがあります。
他のスポーツでは、多くても30~40項目程度ですが、テニスは70以上にもなります。
フォアハンドストローク(FS)だけ取り上げてみても、
トップスピン、フラット、スライスなどのボールに回転をかける技術だけではなく、ロブやドロップショット、はてはブーメランスネークなんてのもあります(ほんと?)。
それだけたくさんの技術があって、名前を覚えるだけでも大変ですから、それを実際に行うのはとてもむつかしいものです。
たくさんの技術があると、どうしても技術練習が優先されます。
日本のように使用できるコートの時間が限られていればなおさらです。
でも、選手として成長するためには、「最後は体力」が勝負であることを忘れてはいけません。
この間の試合でも、前半一方的にリードしながら、中盤から競り合いになって、後半息切れして敗退する、という試合を見ました。
上のレベルの大会になればなるほど、「この差」が大きくなります。
技術だけではカバーしきれない限界がはっきりと見えてきます。
そうならないため今から準備をしなければなりません。
先日、大会終了後に協会の練習会が行われました。
試合が終わった後でもあり、急に気温が上がったので多くの選手がへばっていたそうです。
その中で、私のクラブの選手は最後まで元気に練習しているの見て感心したという報告をもらいました。
とても嬉しく思います。
選手として、さらにもう一歩すすむための土台ができたとも感じます。
トレーニングは苦しいものです。
でも、強くなりたければ避けては通れなません。
強い意志を持ってやり続け、それが当たり前になった時、まちがいなく強くなっています。
それを信じてほしいと思います。
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2007年07月03日
単行本(932)
じつは「強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則」の単行本の発刊企画が進んでいます。
今年の冬ぐらいの発刊を目指しているらしいですが、詳しい打ち合わせは今月中に行います。
本の発刊は結構大変な作業です。今までに2冊ほど関係してきましたが、執筆者の苦労はもとより編集者も大変な思いをして本が発行されます。
しかし、毎日のように書店には数多くの本が並びます。それだけ多くの執筆者がいるということは驚きですね。
なぜこんなに苦労するのに本を出すのかというと、もっとも大きな理由は「自分の足跡を残すことである」と誰かが言っていたのを覚えています。
確かに、何か自分の思いや業績のようなものを「形」として残すことは大変魅力的です。
今はブログが大全盛ですが、これも自分の思いを残す作業といっても良いと思います。
そのほかの理由としては「夢の印税生活」というのもあるかもしれません。
私もそれなりに書いていますので、多くの読者の方の目に留まっているとは思いますが、その印税で生活するなんてことは及びもつかないことです。
たまに「いいねえ、書くだけで儲かるなんて」と冗談半分に言われたりもしますが、作家として飯を食っている人は一体何人くらいいるんでしょうか。ほとんどいないように思います。
それくらい印税で生活するのは大変なことなんですね。私には夢のまた夢どころか夢でもありません。
私にとって「書く」ということは、自己実現のひとつの方法です。
あまり楽しみながら書くというようなこともありませんが、自分の考え方や思いが少しでも役立つのであればいいなという思いで書いています。
それでも長いこと書いてきてそれが「形」になるというのは嬉しいことです。
できるだけ多くの方に喜んでいただき、実践的に役立つような構成にしたいと考えています。今からその構想を練ってみたいと思います。
どんな本に仕上がるのか、とても楽しみです。
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2007年07月01日
大切な時間(930)
この時期は、高校生最後の試合が終ってクラブをやめて行く子がいたり、大切な試合で力を発揮できないで負けていったりといろいろと辛いことや悲しいことが多くなります。
だから私はこの季節があまり好きではありません。そういうことがあるとやはり悲しい思いをします。
私はそういう落ち込みモードの時やストレスがたまってうまく考えがまとまらない時などに必ずすることがあります。
それは「ぬるいお湯に長い時間入る」ことです。
ある研究結果では身体的にもっともリラックスできるのは38度くらいといわれていますが、それよりも低い温度で入ります。温水プールよりもちょっと暖かいくらいですね。
それくらいの温度のお湯にゆったりと入り、湯船に身を委ねていると、いろいろなことが思い浮かびます。
うまく力を発揮できないで敗れ去った試合を見たときなどは、
うまく指導できなくて申し訳ないなあ・・・
私にもっと指導力があればなあ・・・
感情的になってごめんな・・・
もっといいアドバイスがあったんじゃないかなあ・・・
などと自分を責めるような言葉が浮かんできます。
その言葉にじっと耳を傾けます・・・
その事実を受け入れます・・・
その言葉が浮かんだ時に硬くなる身体の感じを積極的に感じるようにします・・・
そうすると、その言葉の意味が転換されてきます。
力がないならもっと勉強すればいいいやん!
もっとやれることがあると思うのなら、それが見つかれば今よりももっと良くなるやん!
苦しいとか悲しいとか思うからそれが前に進む力になるんや!
そういうことを考えてる今はとても素晴らしい時間やないか!
と前向きに考えることができるようになってきます。
そういう考えが浮かんできて、気持ちが楽になるまでずっとお湯に入っています。
長いときは1時間以上も入っています。
手もふやけて変な感じなりますが、湯船からでる時は何ともいえない爽快感がありますね。
世の中にはいろいろなリラクゼーションの方法があります。どの方法が効果があるのかは分かりませんが、私にはこの方法が、そしてこの時間がとても大切です。
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2007年06月28日
変化を恐れるな(927)
「変化ほど安定したものはない」と書きましたが、これはテニスの技術にも当てはまります。
上達するということは「何かが変わる」ということですが、そのことを「恐れる」人がいます。
例えばラケットやストリングを変えることを恐れます。
もちろん、技術的にフォームを変えたりすることに対してはかたくなに拒むこともあります。
はたしてこういう感性(考え方)の人は上達するでしょうか?
もちろん、たくさん練習すれば上達しますが、いろいろとトライして考える方が早道だと思います。
「そんなことは分かっている」と言う人は多いものですが、変わることを恐れる人は、実際に練習で何か違うことにトライさせると、始めのうちはがんばってトライしていますが、すぐに元に戻ります。あっという間です。
指導者から見て、今の時点で強制したり覚えなくてはならない感覚やフォームというのはあります。
それを効率的に指導するために、今までのやり方を極端に変える場合もあります。
そのことを当たり前のようにトライして、自分なりの考えをきちんと主張し、気がついたら修正できて、すっかり自分のものにしてしまう、そんな選手が強くなっていくと思います。
変化は確かに一時的な後退を生むことがあります。でも、その「変化が新しい何かを生み出す」のです。
こうした後退を「積極的後退」と呼びます。
一旦、引いたように見せて陣形を立て直し、再度攻勢をかけたときには敵を完膚なきまでに粉砕することができる優れた作戦に例えられます。
そうした変化が「絶対に自分を強くする!」、そう確信している選手は強い!そのことを忘れないでほしいと思います。
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2007年06月27日
メンテナンス(925)
昨日は久しぶりにお休みをもらって、たまっていた仕事を整理しました。
書類の整理や作成などもそれなりに大変でしたが、何よりもホームページのメンテナンスができたのが良かったと思います。
まあ、細かなところのメンテナンスなのでぱっと見て「何かが変わっている」とはっきり分かることはありませんが、管理する側から見るとシステムが安定したり、管理の手順などが統一されたりと、いろいろと使い勝手が良くなってとても安心感が高まります。
実はこういう一見なんでもないような所に気を配ることは、システムを安定稼動させるためには大変重要なことです。
テニスクラブの運営でも同じだと思います。はじめにシステムを作る時は、あれやこれやといろいろと考えてシュミレーションをして、ある程度納得いくものを作って満足しますが、すぐに細かな修正を余儀なくされます。
これは大変面倒です。せっかく苦労して作ったものを変えることは本当に面倒くさいものです。面倒くさいので、あまり効果もないだろうと放ってしまうと、これが後々大きな痛手になることがあります。
私は「変化ほど安定したものはない」という言葉が好きです。
それはより良いものを作るために、常に変化を求める気持ちを失っていない証だからです。
一度作ったものに満足して、それを恒久的に活用できるものなどほとんどありません。
もし、10年前に作ったカリキュラムやシステムをただの一度も修正していないのであれば、きっとそのシステムは上手く稼動していない可能性は高いと思います。
私のクラブは、毎年のようにシステムが変わります。子どもたちの顔ぶれが変わり、技術レベルが向上すれば、当然それに応じたシステムに作り変えなくてはなりません。
子ども達を指導している現場であれば、その変化は早く大きいものなので、常に次のステップや修正点を考えなくてはなりません。
ここでも細かなメンテナンスが強固なシステムを作ると信じています。
正直、面倒くさい、でもその繰り返しがより良い環境を作るという確信があれば行動できると思います。
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2007年06月26日
選考会(924)
今年の「ヤングスターカップ」14歳以下の大会は8月に開催することにしました。
例年は「ナイトマッチ」として、土日の夕方からの時間を利用して大会を開催していましたが、今年はその方式を変えることにしました。
これにはいくつか理由がありますが、一番大きな理由は「選考会を開催したい」ということです。
選考するのはもちろん海外遠征に派遣する選手です。
今まではひとつの大会の上位入賞者から派遣選手を選考してきましたが、今年は違う方式にチャレンジしようということになりました。
きっかけは私の指導する選手が「ワールドジュニア」のメンバーに選ばれたことでした。
このワールドジュニアの選手選考も、従来は対象大会の上位入賞者から選考されていたようですが、最近は何回かの「選考会」を開いて、選手の力をより確実に把握し、チームとしてもっとも良い人選が行われるように工夫されているようです。
こうした「選考会」は、選手のモチベーションを格段に高めます。
選ばれるために必死に力をアピールしたり、そのための努力を自立的に行うようになったりします。
こうした「意識の変化」に結びつくような活動が、「トップジュニア委員会」の「選手育成事業」としてもっとも意義のあることだと考えました。
「海外遠征派遣選手選考会開催要項」の「開催主旨」にはこう書いてあります。
海外遠征派遣選手の「選考会」を実施します。「トップジュニア委員会」は、海外遠征に行って活躍できる選手をより客観的に選ぶとともに、高い向上意識を持ってもらうためにどのような方法が良いのかを検討してきました。そして、「選考会」の方式が選手の力を確実に把握でき、モチベーションを向上させるもっとも適切な方法であると考えました。
ワールドジュニアやジュニアデビスカップ、ジュニアフェドカップなどの代表選考に関しても、ひとつの大会の成績に寄らず何度かの「選考会」を実施し、より良い成績を残せる選手を選抜して成果を挙げています。
単に海外遠征を行うだけでは意識や意欲を高めることには繋がりません。選抜された候補選手の「選考会」を通してお互いをライバルとして認め、尊敬できるような関係を築くことでその持っている能力をさらに高めることができると思います。
こうした「選考会」を行って「海外遠征派遣選手」を選びます。もちろん、選考は厳しいものになります。何名を選出するのか、という明確な規定はありません。もしかすると選考される選手がいない場合も考えられます。実力があっても、派遣選手としてふさわしくないと判断された場合はメンバーから外れる場合もあります。
厳しい姿勢で臨むことで、選考された選手の持っている能力を最大限に引き出すためのきっかけになります。「世界にチャレンジする」高い目標意識も生まれます。このような一連の活動が「トップジュニア委員会」の目指す「選手育成事業」であり、単に海外遠征を行うだけにとどまらない「意義のある活動」だと確信しています。こうした理念にもとづいて「選考会」を実施しますので、高い意識を持って参加してほしいと思います。
「選考会」の具体的な内容はまだ決まってはいませんが、基本的にたくさん試合をして、その試合の内容を中心に選考したいと考えています。
もちろん、何回かの「選考会」を実施する予定です。そうした「選考会」を通して交流を深め、チームとしての意識も高くなれば良いと考えています。
「選考会」は14歳以下と12歳以下の選手について行いますが、現段階でのメンバーは「トップジュニア委員会」のホームページにアップしてあります。
14歳以下の選手については、このメンバーに加えて、8月に開催される「ヤングスターカップ(U14)」の上入賞者から選考されたメンバーを加えて「選考会」を実施します。
12歳以下の選手については、メンバーを決定していますが、メンバーを変更する場合もあります。
「選考会」までにはまだ時間があります。自分の力を高めるための努力を惜しまなかった選手を選びたいと考えていますので、がんばって練習してほしいと思います。
「選考会」の詳しい内容につきしては、「トップジュニア委員会」のホームページにアップされています「海外遠征派遣選手選考会開催要項」をご覧下さい。
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2007年06月25日
競い合い(922)
そういえば先週、下の娘の運動会がありました。
ほとんどすべての競技に勝敗がついて、赤組対白組の対抗戦になっていて盛り上がっています。
一時期は、手をつないでゴールとか、「競い合い」のない運動会ということでいろいろと工夫されたみたいですが、ちゃんと(?)元に戻って活気ある運動会になったように思います。
スポーツは基本的に「競い合い」です。
そのため、「勝つためには手段を選ばない」というような意識も生まれることになります。
あるプロ野球の球団のお金にまつわる話も、「勝つ」ということだけを最優先にした結果ではないかと思います。
このようなことがあると「競い合いはいかん!」ということになるのでしょうが、「競い合い」の中から学ぶことはたくさんあります。
そうした「競い合い」の良い面をきちんと教えることで、人間はその能力を伸ばすことができます。
「良きライバル」を持つことで自分の能力が上がることは多くの選手が経験しています。
・
・
「競い合い」は、「負けたくない」という気持ちを高めます。
・
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「負けたくない」という気持ちは、「自分を追い込む力」になります。
・
・
「自分を追い込む力」を持った選手は、「自分の能力を限界まで引き上げる」ことができます。
こんな「競い合い」が生まれるクラブを作っていきたいですね。
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2007年06月23日
坊主頭(920)
今日は散髪の日でした。
といっても床屋に行くわけではなく、自分でバリカンのようなものを使って刈っていきます。
使い始めの日に使い方を間違えてくりんくりんの丸坊主になってからは(写真はその時のものです)、要領も良くなってすいすいと刈ることができるようになりました。
ほとんど丸坊主と変わりませんが、刈りおわると何ともいえないすがすがしい気持ちになります。
私は野球部のトレーニングも指導していますので、野球少年たちとはよく顔をあわせます。
愛工大名電高校野球部は、中にはスポーツ刈りもいるようですが基本的には坊主頭です。
刈り上がったばかりの頭をなぜながら、なぜスポーツでは坊主頭が多いのかふと疑問に思いました。
野球に限らず、他のスポーツでは坊主頭の選手を見ることはあります。
多分、それは「覚悟の印」だからです。
昔は剃髪や切り髪はまさに「覚悟」を示すものでした。
その名残ではないのかと思うのです。
大切なものを失うことで「このスポーツに賭けた!」という覚悟」を示すものだと思います。
では、テニスの選手にそういう選手がいないのはなぜなのでしょうか。
まだまだ「覚悟」が甘いということなのかもしれません。
つんつん頭にピンで髪を留めて、なんていう選手は私のところには練習に来てほしくはないですね。
みんなも私を見習って、「覚悟の坊主頭」で試合に臨む、なんてのもいいかもしれません。
でも、ちょっと気持ち悪いですかね(確かにちょっと・・・)。
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2007年06月22日
夏は大変!(918)
夏の予定表を作りました。
毎年のことながら、夏休み中の予定を立てるのは結構たいへんな作業です。
興味ある方はジュニアテニスネットワークのホームページから夏の予定表をご覧ください。
夏休みに入ったとたんに試合のスケジュールがぎっしりです。
その上、合宿や遠征もあるので「息つく暇がない」というような感じですね。
今までは、県内の試合予定だけを考えれば良かったのですが、最近では他府県の予定も考慮しなければなりません。
子ども達の力がついてきたので、全国大会や地域大会の出場者も増え、そのサポートも大変になってきました。
その上、寮の管理が加わります。
正直、これでやっていけるのかあ、と思いますが、なんだかわくわくするような気持ちもあります。
大変な思いをしてサポートしますが、子ども達はちゃんと素晴らしいドラマを見せてくれるからです。
歓喜の雄叫びあり、悔し涙あり、喜びや悲しみ、怒りなどの感情が大きく交錯する素晴らしいドラマです。
そんなドラマを見てみたい、話題作の封切前のわくわくするような気持ちと同じですね。
きっと子ども達は今年も素晴らしいドラマを見せてくれると思います。
思いっきり感情移入して楽しみたいと思います。
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2007年06月21日
弱点(916)
私には「弱点」があります。それは扁桃腺です。
ちょっと気温が下がったり、体調が思わしくない時などに腫れてきます。
体調管理のバロメーターのようなものかもしれません。
この間、夜少し気温が下がって肌寒く感じましたが、試合が近いこともあって長い時間マッチ練習を見ていました。
気がつくと、何となく呼吸もしにくくなる程度にのどがはれています。
こんな時に一番嫌なのが、活舌がさらに悪くなることです。
たださえ聞き取りにくかったり、かんでしまうことが多いのに、のどが腫れればなおさらです。
こんなもの無くなってしまえばいいのになあ、と思いますが、体調管理のバロメーターだと思えば「それもまた良し」です。
「無病息災」という言葉があります。
病気も何も無く健康でいられることを表す言葉だと思いますが、あるTV番組で、
「無病であることで自分を過信してしまい、重大な病気になってから気付くことがあるので、長生きにはつながらない。少し病気を持っていると、常に自分の体のことを気遣うようになるので、それが長生きにつながっていきます。だから一病息災なのではないでしょうか。」
というようなことを言っていたのを記憶しています。
そういう意味で、私の扁桃腺は「弱点」ではあるけれども、体調のことを考えるきっかけになっている、という点でとても「大切な機能」を持っているということになるのではないでしょうか。
テニスでも同じではないのかなあ、と考えたりしました。
自分に「弱点」があると、それが原因で強くなれないと短絡的に考えるのではなく、
「弱点」を持っているからこそ、それを克服しようと懸命に練習する「意欲」が生まれてくる。
だから、何かしらの「弱点」を持っている方が「息の長い選手として活躍できる」というふうに考える方が良いのかもしれません。
「完璧」な人間はいません。
「完璧」な人間になることが素晴らしいのではなく、そうなろうと「努力」することが素晴らしい、私はそう思います。
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2007年06月19日
何が何でも(914)
今日のマッチ練習で、「勝つ意欲」の感じられない試合を2つ見ました。
試合後、感情の高ぶりを抑えて冷静にアドバイスを送りました(・・・つもり)。
子ども達は、「負けたくない」と一生懸命にやっています。
でも、「勝つ意欲」が感じられないとはどういうことでしょうか。
「勝つ」ためにしなければならないことを頭では理解できていると思いますが、「感情を伴って身体表現できていない」ということです。
人間はいろいろな性格があるので、どのように「表現」したら良いのかということは分かりません。
「静かな闘争心」が生に合う人もいれば、「熱い雄雄叫び」が気持ちを高める人もいるでしょう。
しかし、どんな表現であろうとも、
「ボールに対する執着心」が感じられない試合は意味がありません。
身体表現が乏しくても、どんなボールにも食らいつく姿勢が高ければ相手はそれに威圧されます。
「これ」が「勝つ」ためには「もっとも大切なこと」であることを忘れています。
だから、自分のペースが崩れます。
だから、ミスが続きます。
だから、感情が乱れて集中できません。
だから、負けることに対する恐怖が大きくなります。
・
・
・
「ボールに対する執着心」が低いからです。
もう一度、こころに刻んでほしいと思います。「ボールに対する執着心」を持てと・・・。
私は「何が何でも」という言葉が好きです。
泥臭い(?)言葉ですが、決して後には引かない、どんなことにもくじけない、絶対にあきらめない、という強い意志が感じられる言葉だからです。
子ども達には「何が何でも」強くなってほしい。
そのためには自分のできることは「何が何でも」やりきろうと思っています。
この思いが子ども達に届けばいいな・・・と思います。
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2007年06月17日
1年の重み(912)
昨日と今日は、先週雨で順延になった東海中日の予選が行われました。
多くの子ども達が東海大会の切符を手に入れてとても嬉しく思います。
また、昨年の今頃のことを思い返して、とても不思議な感じがしています。
昨年のこの大会に出場すらできなかった子や、1、2回戦で簡単に敗退していた子ども達が堂々と戦って出場権を獲得していきます。
この1年はあっという間のような気がしますが、子ども達にとっては、とても「重み」のある大きな一年であることを思い知らされます。
子ども達の成長は早いものです。
そして、確実に成長しています。
その成長をこうした成果として確認できるのがこの仕事の楽しさであり、素晴らしさであるとあらためて感じています。
東海大会の切符を手に入れた選手は、東海大会でもがんばって全国大会の切符を手に入れてほしいですね。
そして、惜しくも負けてしまった選手も、来年までに大きく成長してほしいと思います。
朝練から始まり、選抜練習、試合観戦、午後の選抜練習と続いたので一日中外にいて日焼けした肌が痛いです。
寝不足なので、何となく頭がぼうっとして重いです。
でも、とても心地の良い感じがします。とても良い一日でした。
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2007年06月14日
10周年(910)
昨年、私がロングウッドでプレーヤーズコースを開校してから10年が経ち、「10周年記念パーティー」を開催しました。
たくさんの人に集まっていただき、思わず涙を流してしまったのはちょっと恥ずかしいですが、とても良い記念になりました。
何かを始めて、いろいろなことを乗り越えて「10年」続けるということは、とても意味のあることだと思います。
実は、昨日も「10周年」の記念日でした。
何の記念日 かというと・・・・
私が禁煙して、昨日で丸10年が経ったのです
10年前の6月13日以来、一度もたばこを口にしていません。
以前はたばこのにおい(煙ではありませんよ)は好きでしたが、今では嫌いになりました。
人間、変われば変わるものです。
私が禁煙しようと決めたのは、トレーニングを指導していたある生徒さんの一言でした。
その経緯をテニスジャーナルにこう書きました。
それまで、何度となく禁煙に失敗し(禁煙ガムもだめ、禁煙本ももちろんだめだった)、そのつど適当な言い訳を考え、自分自身をごまかしていた意志の弱い自分が、ある日を境にキッパリとタバコをやめることができたのである。
忘れもしない、6年前(今から10年前)の6月13日である。
娘の誕生日が6月6日(ビヨン・ボルグと同じなんだぞ!すごいでしょ!オーメンのダミアンとも同じだけど)なので、その日を境にやめようと思ったのだが、「自分の記念日にするのだから、自分の誕生日(8月16日)のほうが良い!」などと勝手に考えて、その翌日には気持ちよくたばこを吸っていたのを覚えている(なんて意志が弱い奴だ!)。
しかし、その1週間後、私の意識は変わった。
それは、あるお客さんの何気ない一言だった。
「タバコを吸っている(プロの)トレーナーっているの?」と、何気なく投げかけられた言葉にがんと頭を打たれた。
その時、「多くの人は、トレーナーとは自分自身をきちんとコントロールすることができる人だという認識を持っている。もし、タバコを吸っている私の姿を見たら、誰もトレーニングを指導してほしいだろうとは思わないだろう。」との考えが頭を駆け巡った。
それと同時に、それまでの浅はかな自分の考えを痛感させられた。
このことは鮮明に覚えている。
そして、そのときから一度としてタバコを口にしていない。
・
・
ということです。
何でもないようなことが大きく影響を与えることがあります。
「自分のこころに何か響いたのであれば、その意志のままに動いた方が良い」、ということを「このこと」から学びました。
あれから・・・10年が経ちました。
私だけの、ちょっとした、でも、とても大切な記念日です。
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2007年06月13日
コミュニケーションの力(909)
昨日は何年か振りにOBの芙美が訪ねてきてくれました。
もう大学を卒業して社会人1年生らしいですが、月日の経つのは早いものです。
彼女はぱっと見るとテニスがうまそうには見えませんが(失礼!)、実はダブルスでインターハイベスト16の輝かしい実績を誇っています。
彼女の特徴というのは、いつでも、どんな時でも「ニコニコ」とパートナーと楽しそうに「コミュニケーション」をとることです。
本当はとっても泣き虫さんですが、試合ではまったくそんなことは思わせないで、キャーキャー言いながら試合を楽しむことができます。
ダブルスで、もっとも大切なことは、この「コミュニケーション」の能力だと思います。
そういう意味で、彼女はその才能に恵まれていたということではないでしょうか。
最近の子ども達のダブルスを見ていると、この能力が欠けているので、肝心な場面で力を発揮できないことが多いように思います。
「コミュニケーション」を辞書で調べると、「言葉による意志・思想などの伝達」と書いてあります。
言葉だけではなく、態度や雰囲気も含めて、お互いがうまく意思を伝え合うことができるのが「コミュニケーション」です。
ダブルスでは、この力がとても大きな力になることをよく理解してほしいと思います。
パートナーがミスをしたら励ましの言葉をかけ、笑顔で気持ちを高めることができ、ナイスショットにはこころから喜びを表し、お互いがお互いの気持ちを高めることを第一に考えて試合ができれば、きっと素晴らしい試合になります。
ダブルスにはシングルスにはない素晴らしい魅力があります。
それは、二人の選手が力をあわせて戦おうとする「コミュニケーションの力」を見ることができるからです。
そんな「力」を持って戦う姿が見たいものです。
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2007年06月11日
「わな」にはまる(907)
寮生の子ども達がブログを書き始めて、10日ほど経ちましたが、「もう、書くことがなああ~い」と喚くようになってきました
まあ、「書く」ということはそんなに簡単なことではないので、書き続けることはむつかしいことです。
特に「書く」ことに慣れていないと、「なんか良いことを書こう」とか、「みんなにコメントをもらえるような文章を書こう」とか思いすぎて、自分の気持ちや思いを素直に「書く」ことができません。
それが続くと、何となく「あれっこれは自分の文ではないな」と気づき、だんだんと「書く」ことが億劫になってきます。
これが最初の「わな」です。
また、コメントがあると「書く」意欲を高めることになりますが、逆にコメントを求める気持ちばかりが高くなると、コメントがないことで意欲を失ってしまいます。
これが第2の「わな」ですね。
そうそう多くのコメントをもらえるわけではありません。コメントをもらえることを「期待」しすぎることで失望感が大きくなってしまいます。
「期待」をしすぎないで、今、自分の感じたことを書くことだけに気持ちが向けられれば良いのですが、なかなかそうは行かないのが人間です。
子どもに「期待」をかけすぎる親の心理とよく似ているかもしれませんね。
そして、「何かを書こう」と意欲的なときは、ちょっとしたことで感動したり、イメージが膨らんだり、「感受性」が豊かになります。
これが「書く」ことの大切な効果です。
しかし、「書く」ことが日常化してくると、その「感受性」が鈍り、「もう、書くことがなああ~い」ということになってきます。
これは第3の大変に深い「わな」です。
「わな」にはまると抜け出すのはなかなか大変です。
子ども達は「わな」にはまりかけていますが、まだ抜け道はありそうです。
最初の「わな」からうまく抜け出すと、次の「わな」にははまりにくくなり、だんだんと「わな」にはまらない知恵が身についてきます。
うまく抜け道を見つけて、自分の文を書き続ける力がつけばいいなあと思います。
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2007年06月09日
新しいシステム(905)
今日行われる予定でした試合は雨のために中止になりました。
自然を相手にすることなのでこういうことはよくあります。仕方ないですね。
でも、明らかに雨で中止と分かっているのに会場まで行かなければならない、というのは何とかならないものでしょうか。
協会の大会関係の掲示板を作って、それを閲覧すれば大会に関する情報を知ることができる、なんていうシステムが良いですね。
大会の中止なんかも、会場の担当者が開催の有無を判断して書き込むだけでオーケーなので、担当される関係者の方も対応に追われることがなくて良いと思います。
何よりも雨の中を重いバッグを持って、中止の連絡を受けるためだけに会場に行かなくてはならない選手や親にとっては、とてもありがたいシステムだと思います。
私がジュニア委員長というような立場にあれば即座に導入を検討するところですが、なかなか組織というのは動きが鈍いものです。
新しくて便利なものを導入するというのは当たり前の考え方ですが、それをうまく使いこなすためには”情報”が必要になります。
その”情報”を手に入れて理解するまではなかなか面倒くさいので、そんな時は”今まで通り”がいろいろな理屈を従えてまかり通っていきます。
”教育的な”とか”平等に”などというのは強力な理屈になりますが、それが実情に合っていない場合は大変厄介です。
私の時代は朝から全員が会場に行って、一日中待機なんてことはざらにありましたから、少しは改善されたとはいえ、あまり進歩していないということですね。
組織の動きは遅いものです。機能的なシステムはなかなか実現できそうにありませんが、いつかは私が・・・・、そんな思いでいます。
もうしばらくお待ちください・・・・ほんと?
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2007年06月08日
プロ意識(904)
今日の午前中で今回の高岸知代プロのトレーニング指導を終了しました。
「真剣勝負」なので大変疲れますが、今は心地良い疲労感を感じています。
寮を作ってからは、名古屋へに来るたびに寮に宿泊してもらってトレーニングを指導するようになりました。
これは「プロ選手」と共に生活することで、寮生のみんなにその「プロ意識」に触れてもらいたいという気持ちからです。
「プロ」は、単にテニスが強いから「プロ」ではありません。
「プロ」たる「意識」が深く確立されているから「プロ」なのです。
こうしたことは言葉で説明しても良く分かりません。実際に接してみて、その「凄さ」を体感することで何となく理解していきます。
私が高岸知代プロにいつも感心するのは、「自立した生活力」です。
中学の時から親元を離れて生活し、プロ選手になることだけを目指して生きてきた「強さ」を感じる時でもあります。
自分の荷物の管理は言うに及ばず、洗濯や掃除などは完璧にこなします。実に迅速です。
今回は、特製カレーに肉じゃがまで作っていただき、ご馳走になりました。じつにうまい!
毎日配達される食材の残りを使って、簡単な料理を作って、寮生のお弁当のおかずまで用意してくれました。
それを気負わずに、無理をすることなく、当たり前のように行動する力、これが「プロ」を支える根幹的な力であると思います。
こうした「プロ意識」に触れて、子ども達は何かを感じたでしょうか。
明日から東海中日ジュニアの予選が始まります。
全日本という大きな舞台に向けての試合なので、大きな緊張感に襲われるかもしれません。
そんな時に、今までやってきた練習に対する自信や夢にかける力が支えになれば良いと思います。
そして、その繰り返しの中で、「プロ意識」に目覚める子ども達が出てくれば素晴らしいと思います。
「プロ」だから「プロ意識」を持っているのではありません。
「プロ意識」、それは「力を引き出すキーワード」であることを忘れないで戦ってほしいと思います。
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2007年06月06日
誕生日(902)
今日は上の娘の誕生日でした。
なんと、ハンカチ王子と同じ誕生日らしいですが、本当?
まあ、誰の誕生日と同じであろうと娘の誕生日には違いはありませんね。
かつての名選手ビヨン・ボルグ選手とも同じ誕生日です。「オーメン」のダミアンとも同じですけど・・・ヘ(´o`)ヘ
実は娘の出産予定日は6月13日でした。
その時は娘にテニス選手になってもらいたかったので、「テニスが強くなるために、ボルグと同じ誕生日に生まれておいで」と事あるごとにつぶやいていました。
その胎教(?)が功を奏したのか、望み通りに6月6日に生まれてきました。
その時は、「願いって叶うもんだなあ」と妙に感心したりしていました。
その娘ももう15歳になりました。
歳月の進みは早いものですね。
いつまでこうして誕生日をお祝いするのでしょうか。
いつまでも丸い誕生日ケーキを囲んで、ロウソクに火をつけ、ハッピー・バースディを歌う、そんな家族でありたいと思います。
誕生日、オ・メ・デ・ト・ウ!!!
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2007年06月04日
共に戦う(900)
昨日から高岸知代プロがトレーニングに来てくれています。
プロの選手にトレーニングを指導するのは大変疲れます。
なぜなら、それを職業にしているなので、要求するレベルが高いからです。
成果が出なければ、それは直接、代価として評価されるのでちょっと怖いですね。
でも、だからこそ「真剣」にトレーニングをするし、それに応えるべく「真剣」に考えて指導します。
この「真剣勝負」は大変疲れますが、これが自分の気持ちをもっとも充実させる瞬間でもあります。
何ていえば良いのか分かりませんが、ある目標に向かって「共に戦う」意識とでもいうべきものが生まれます。
「戦友意識」と言えるかもしれません。
私は戦争を経験したわけではないので、大きなことは言えませんが、お互いの命を預けるくらいの信頼関係がなければ戦場を生き抜くことはむつかしいと思います。
大げさに言えば、そんな「感覚」を持って臨みます。
私はトレーニングのプログラムを考える時、そのトレーニングを積んでいけば、どう変わっていくのかということをイメージします。
プログラムを変えれば、当然イメージは少し変わります。
イメージを何度も何度も変えながら、最適なプログラムを探します。
そして、自分のイメージにもっともぴったりくるプログラムを探し出した時、イメージの中で選手は活き活きと動きだします。
この瞬間がトレーナーとして気持ちが高揚する時ですね。
今はそんな時間を過ごしています。
とても・・・・・幸せな時間です。
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2007年06月01日
理屈っぽい(897)
私は、よく「理屈っぽい」と言われることがあります。
これは、良いことなのかな?悪いことなのかな?と、ふと考えました。
「理屈」を辞書で調べると、「世の多くの人が当然とする考え方」と書いてあります。
ということは、多くの人が当然であると思うような「理由」を「ちゃんと述べることができる人」のことだと解釈することができます。
これは、きっと良いことですね。
私はもともと大学教員で研究の現場にいたので、「これでいいんだろうか?」とか、「これは、こういうことじゃないんかな?」というように、いつも疑問を投げかける「クセ」が身についています。
だから、自分のすべきことに関しては、ちゃんとした「理由付け」がなくては気が治まらない性質になったようです。
レッスンのカリキュラムも、合宿や遠征の計画も、何か行動を起こそうとする時には何度もシュミレーションをして、湧き出る疑問に対して、できる限り正当な理由を考え、自分自身で納得できれば計画し、行動する「パターン」が出来上がりました。
何か大きな行動を起こそうとする時には、それこそ一日中考えています。何日も考える時だってあります。
傍から見るとぼうっとしてるように見えますが、あれやこれやと思索を巡らせています。
私はこういう時間が好きですね。
行動を起こすのは「勇気」がいるものです。だから、「納得できる理由」を探さなくてはなりません。
最終的には「えいやっ!」と思い切るのですが、「そこ」に至るまでの「想定の過程」が大変大切です。
そう考えると、「理屈っぽい」は無謀な計画や行動を抑制し、できる限り計画や行動を有意義なものにするために有効に働く資質ではないでしょうか。
私はいつも「理屈」を考えます。子ども達の未来のため、自分の未来のため、できるだけ自分の力が有効に働くようにするための手段だからです。
でも、「理屈っぽい人」より「理論的な人」と言われる方が良いかな。
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2007年05月31日
書く力(895)
寮生のみんながブログを始めました
なんでそういう話になったのかは良く分かりませんが、「お前達も書いてみればいいのに」という私の提案に、「書きたい!」ということになりました。
一斉にブログを作ったので、その登録やデザイン変更などに時間がかかって、決められた就寝時間が守られませんでした(授業中寝るなよ)。
いつもなら厳しく注意するところですが、言い出しっぺが私であるので、今回は大目に見ることにしました。
それと、ああでもない、こうでもない、とわいわいやりながらブログを書いているのを見るのはとても楽しいものです。
どんな思いを書いていくのか、はたまたちゃんと続いて書いていくことができるか、大いに興味のあるところです。
どんな形にしろ「書く」ということは、感性を磨き、いろいろな能力を身につける基本であると思います。
「ドラゴン桜」の特進クラス国語担当の芥山先生は、「書くことと読むことはすべての学問の基本となる」と言っています。
「読む」ことと「書く」ことができることで、興味や好奇心を高め、「洞察力」が深まることで、学問だけではなく、スポーツに必要な「判断力」なども向上すると思います。
そういう意味で、「自分のブログを持つ」というのはとても良い「訓練」になるということですね。
どんな「思い」が綴られていくでしょうか。
子ども達の「素直な思い」に触れられれば良いと思います。興味のある方はのぞいてみてください。
あっこの気ままにダイアリー
ゴンちゃん日記
にこにこ日記
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2007年05月30日
大好きな時間(894)
私はとても「好きな時間」があります。
朝練や土日の夕方練習では、9面あるアウトコートすべてがジュニアの練習コートになります。
私はだいたい7番コートと8番コートの間にいるのですが、遠くまで子ども達の練習している姿が「ずうっと続いている」のを「ぼうっと見ている時間」が一番幸せを感じる時間です。
特に朝や夕方は光があいまいなので、その風景を余計に美しく見せます。
そんな時間が大好きです。
「よくここまで大きなチームになったなあ」と感慨にふける時間でもありますし、「もっともっと子ども達に強くなってほしいなあ」と夢を膨らませる時間でもあります。
いつでも「感動できる時間」、これがとても大切な時間です。
「大好きな時間」をいつまでも持てるようにがんばっていこうと思います。
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2007年05月28日
忙しい週末(891)
私のクラブでは、週末だけ県外からレッスンに通ってくる子ども達のために「ウィークエンド選抜クラス」というクラスが特別に設けてあります。
毎週、毎週、遠いところから本当によく通ってきてくれると感心しています。
もともとそんなクラスはなかったのですが、そういう子ども達が増えてきて、その子ども達の「情熱」に揺り動かされてクラスを作らざるを得ないような状況になりました。寮を作るきっかけにもなりました。
何ごとも事を成すのはやはり「情熱」ですね。
まあ、そのおかげで(?)週末は大変忙しく過ごすことになります。どんなスケジュールで過ごしているのかということを紹介すると、
土曜日は朝8時から11時まで練習します。雨が降っているときは朝7時からの練習になります(朝早くから練習が始まるので、金曜日の夜から寮に宿泊する子もいます)。
それが終ってからシャワーを浴びて着替え、寮に帰って昼食をとり、午後は4時からトレーニングと練習が始まって9時まで続きます。
昼食は寮生と一緒にとります。以前は自分で購買していましたが、通うのにお金もかかりますので、ご飯を炊いて寮で食べることができるようにしました。週末には2台の炊飯器が可動します。
夕食もお弁当の宅配を頼むことで500円程度で澄むので金銭面では負担が少なくなったと思います。
日曜日はもっと大変です。朝は雨が降っていてもいなくても朝7時から練習が始まります。
以前は、土曜日と同じように雨が振っていなければ8時から練習でしたが、日曜日の朝練は、寮生と選抜Aクラス、ウィークエンド選抜クラスの選手だけの練習なので、時間が早くても問題ないだろう(たぶん?)ということで朝7時からの練習に変更しました。起床は朝6時です。ちょっと大変ですね。
その練習は、10時か10時30分ぐらいまで続き、その後トレーニングを行います。
朝から3時間、4時間の練習は厳しいですが、目指すものが高ければ問題なくクリアしていきます。子ども達の「強さ」を見る時でもあります。
それが終ってから土曜日と同じようにシャワーを浴びて着替え、寮に帰りますが、昼の休憩時間は掃除をする「決まり」です。
整理整頓して掃除機をかけ、玄関先を掃いたり、雑草とりや洗濯など、いろいろ仕事があるので、うまく分担を決めてやっています。昨日は冬の布団を干し、圧縮袋に入れて整理する作業をしました(結構大変です)。
その後で昼食をとりますが、午後は2時からトレーニングと練習が始まり、7時までの練習になります。
午後の練習開始が早く、掃除もするので、ゆっくり休憩する時間はありませんが、そのために前日には早く寝る習慣がつく(寝ないとやってられない?)ので良いかもしれませんね。
日曜日の練習が終って子ども達を最寄の駅まで送って週末の練習が終了します。ふう~
私はその後、寮に帰って寮生の宿題の手伝い(学校には内緒でお願いします)や勉強を見て、夜遅くに帰宅します。
この練習スケジュールを土曜日の朝以外はすべてひとりでこなします。ということは、一番大変なのは私ということですね。偉いなあ、自分。
私も子ども達も週末は大忙しです。でも、「情熱」に揺り動かされて行動しているので苦にはなりません。むしろ、楽しんでやっています。
子ども達も楽しそうにやってくるので、それが行動の源になっています。そして、私にとっては、そういう時間をともに過ごすというのはかけがえの無いものです。
忙しい週末は、もっとも気持ちが安らぐ時間かもしれません。
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2007年05月26日
復旧(889)
あ~、しんど!
何がしんどいのかと言いますと、実はホームページの更新をしようとがんばっていたのですが、突然ファイルを消してしまって、大慌てで復旧作業と相成りました。これには参りました。
いつもはマウスを使ってスイスイと作業が進むのですが、昨日は寮に泊まったので、ノートパソコンのパッドで作業をしていました。
このパッドというのは厄介な代物で、ちょっと強く押しただけでクリックと同じ操作となってしまいます。普段は使っていないだけに不慣れなこともあって、何か間違った行為をしてしまったのだと思います。
一昨日から行っていた修正もフイになっただけではなく、ファイルの1/3ぐらいが綺麗さっぱりなくなっていたのでその修正が大変でした。
サーバーにホームページ用のファイルが送ってあるので、それをダウンロードすれば問題ないだろうと思っていましたが、それを許可しない仕様のプログラムらしく、結局半分くらいはバックアップしてあったファイルをもとに作り直しでした。
直前にバックアップをとってあったのであれば問題ありませんが、3ヶ月くらい前のバックアップなので、細かいところが更新されていて、それを確認しながらの作業は大変疲れます。
やはり、こまめなバックアップは大切ですね。久しぶりに思い知った次第です。
でも、こうして復旧が進むと、細かな修正点も見つかって、ページそのものは機能的になってきます。
これが大きな「収穫」です。
そう、「災い転じて福となす」、とは実はこのことではないのかと思います。
災いがあったときに、それを忍耐強く復旧すると、以前の状態よりも良くなってることがある。それが一番大切なことで、そうした災いがなければ忘れ去られていたかもしれない「大切なことに気づく」ことはとっても素晴らしいことなんですよ、と教えてもらったような気がします。
災いが起こったときは、やるせないような虚脱感に見舞われますが、そこから立ち上がって前に進み、それを克服した時、人間は強くなれるのではないでしょうか。
今回のことで、ほんのちょっぴり強くなったような気がします。
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2007年05月25日
真剣勝負(888)
私はジュニアの指導を始めて10年が過ぎました。
実際には、それ以前にも「なんとなく」教えたことはありましたが、自分がテニスコーチという「職業」として、「プロ」として教え初めて10年が経ったということです。
「ここ」に至るまでにはいろいろなことがありました。挫折しそうになるときも当然ありました。
そんな時ほど「真剣勝負」で挑んできたように思います。
もう「前に進むしかない!」と無理やり自分を追い込んだという感じですね。
実に「体育会系」(?)的な考え方で、今時の子ども達にはあまり理解できないかもしれません。
「真剣勝負」は怖いものです。だから「真剣」に「勝負」します。
怖くなって逃げ出したくなる時もありますが、そういう気持ちが大きいと必ず負けます。「勝負」とはそんなものです。
子ども達にはいつも「真剣勝負」してほしいし、そういう選手に成長してほしいと思っています。
だから、私は今も「真剣勝負」です。子ども達との「戦い」でもあるからです。
自分に隙があれば負ける、そんな「勝負」です。子ども達にとっては、ちょっとうっとうしい相手ですね。
その「勝負」には、勝敗はないかもしれません。お互いが「真剣」に「勝負」して、ともに大きく成長できるような関係が築けた時、きっとどちらも「勝者」です。
そのためには「いつでも真剣勝負」、これを絶対に忘れないで進んでいこうと思います。
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2007年05月23日
最終回(887)
長い間連載を続けてきたテニスジャーナルの「強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則」が最終回を迎えました。
編集者が交代し、リフレッシュ・オープン(?)するらしいです。昨日、最終の校正を終って、無事に終了となりました。
53回続いた連載なので、4年半もの間続いたことになります。ずいぶん続いたものだとしみじみ思います。
終ってしまう事に対しては、もちろん寂しい気持ちはありますが、「ほっとした」という気持ちのほうが大きいですね。
私は「書くこと」があまり好きではありませんでした。だから、原稿の締め切りが近くなってくるとちょっと憂鬱な気持ちになったものです。
でも、この連載を続けてきたことで多くのことを学び、何よりも「書くこと」があまり苦手ではなくなりました(笑)。
連載の最後はこう締めくくりました。
■■■■■■■■■■■■■■■
私自身もこの連載を通して「強く」なった気がする。私は「書く」ことが得意ではない。いつも締め切り間際になると気持ちが詰まってくる。
でも、「書く」ということを続けてきたことで、感じ方や考え方が変わって、いろいろなことを深く洞察できるようになってきた。
そして、今は「書く」という訓練が、「強くなるため」の感性を高めるためには最も良い方法であると確信を持って言うことができる。そんな「強さ」を身につけたと思う。
子ども達がエネルギーをくれました。
応援のメッセージが後押ししてくれました。
もっと多くのことを伝えていきたい、今は素直にそう思う。
■■■■■■■■■■■■■■■
どんなことでも続けることで「力」になる、そんなことをこの連載を通して学びました。
スポーツの世界では、なかなか練習した通りに成果が出るものではありません。
やってもやっても成果が出ないと気持ちは滅入りますが、それでも「続けていると何かが変わる」ということを信じることです。
そう伝えていこうと思います。
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2007年05月22日
理解できない仕事(886)
ジュニア選手の育成に携わる仕事をしているとなかなか休むことができません。
まあ、子ども達にテニスを教えたり、馬鹿を言ってわいわい騒いでいる時間が好きなので苦にはなりませんが、家族と出かける時間はありませんね。
以前は、下の子の誕生日には毎年ディズニーランドに出かけていましたが、チームが大きくなってくるとそれもだんだんとむつかしくなってきました。
それでも、私の仕事が「何なのか」を子ども達が「理解」できるようになってきたので、休みの日に私がいなくても、学校から帰ってくる時間に仕事に出かけても、夏休みや春休みなるとまったく顔を合わせなくて、どこにも出かけられなくても問題が少なくなりました。
上の子が小学校の低学年の頃は、それを「理解」できなくて困っていたようです。
宿題で出された「家の人の仕事」という題の作文で、「パパの仕事はなあに?」と聞いてきました。
何で分からんのかなと思って、「どうしてそんなこと聞くの?」と聞いてみると、
「ほかの家のお父さんは、朝、ネクタイをして出かけるのに、パパは私が学校に行く時はパジャマでしょ。それに休みなると、みんなはいろいろなところに出かけていくんだけど、パパは休みなると家にいないよね。」と素直に疑問をぶつけてきました。
そうですね。やはりちょっと特殊(?)な仕事なので、小さい子どもに「理解」するのはむつかしいかもしれませんね。
テニスを教えている子どもにも「ねえねえ、コーチって仕事は何?」と聞かれたことがあります。
「おいおい、これが仕事でしょうが!」と突っ込みたくなりましたが、笑えてきて返す言葉がありませんでした。
「テニスコーチ」という仕事が理解できなかったんでしょう。彼女には「遊んでいるみたいだったから」と言われました。
でも、幸せですね。遊んでいるみたいに、楽しそうにできる仕事は少ないと思います。
子どもたちが一生懸命に練習をしている姿をぼおっと見ていると幸せな気分になります。
そんなふうにぼおっと眺めている姿を見ると、これで仕事をしているとは思えないかもしれませんね。
子ども達にはなかなか「理解できない仕事」、でも本当に幸せな仕事だと思います。ありがとう!
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2007年05月21日
競わないスポーツ(885)
昨日は久しぶりの休みでした。久しぶりなので、家族サービスをしようと思っていましたが、練習があってどこにどこにも出かけられませんでした。
カミさんはリズム体操を教えていますが、今年の7月に自分のチームを率いてオーストリアで開催される「世界体操祭」に参加するために毎週日曜日に練習があります。
二人の子どももおばあちゃんも参加するので、みんな練習です。
せっかくの休みなのにちょっと寂しい気持ちになりましたが、下の子の練習は午後からだったので、午前中にちょっとだけ遊びに行って、午後はその練習を見ていました。
久しぶりに体操の練習を見ましたが、思っていた以上に真剣で、各セクションごとのミーティングは熱を帯び、近寄りがたい雰囲気があります。
「体操祭」は、テニスで言えば、まさに「試合」なので真剣勝負です。それも全員が参加する団体戦です。
しかし、競い合いではありません。自分達の持っているものを出し切ること(演技)だけに集中しています。
私は体操はあまり好きではありませんが、みんなで何かを成し遂げようとする雰囲気はとても好きです。
テニスは個人スポーツであり、団体戦とは言っても個人のポイント戦なので、全員参加という訳にはいきませんが、チームとしての雰囲気の良いチームは、選手がその力を発揮しやすいものです。
そんな「雰囲気のあるチーム」を作りたい、それが私の夢です。
そのためには全員で何かを成し遂げるというような目標がいるかもしれませんね。
競い合いのスポーツではなかなかむつかしいことですが、ラグビーのように「ONE FOR ALL,ALL FOR ONE」の気持ちで練習に取り組むことができるような雰囲気や環境を作っていきたいと思います。
ますます忙しくなって、休む時間がありません。カミさんは「もっと休んでよ!」と文句を言いますが、「休みがないのはどっちも同じじゃん」と心の中でつぶやきます。
当分、家族でお出かけはむつかしそうです(涙)。
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2007年05月20日
敗戦をバネにする(884)
この時期からは大切な試合が続くので、悔しい敗戦を経験することも多くなります。
しかし、その敗戦すべてが次の成長のための「バネ」になるわけではありません。
どんな敗戦が「バネ」になるのかというと、それはくやしくてくやしくてたまらない、と心の底から思えるような敗戦です。
自分の力を出し切って、敗戦の後にも爽やかさを感じるような満足できる試合ではありません。
そこが「スポーツのいやらしさ」ですね。
確かに、指導者はそんな試合をしてくれることを望んでいます。
でも、大きな成長やブレークスルーを期待するのであれば、大きなエネルギーを心の奥底にためることが大切です。
そのためには、悔しい思いや苛立ち、怒りなどの感情が必要になります。
昨日の試合で、敗戦後、そのショックから立ち直れず、脱力して地面にうずくまり、30分以上も泣き続けた選手がいます。
悔しくて悔しくてたまらない、そんな感情がはっきりとわかります。
そんな姿を見ると、つらいだろうな、苦しいだろうな、と思いますが、「これで、もっと強くなるかもしれない」とも思います。
そういう経験が「強さ」を引き出すことを知っているからです。
子ども達には強くなってほしい。いつもそう思っています。
そのためには苦しい、辛い経験を乗り越えてこなくてはなりません。
それを「バネ」に強くなってほしい、悔しい敗戦を経験をしたすべての選手に送りたいと思います。
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2007年05月19日
調整力(883)
インターハイ予選が各地で行われ、そろそろ出場選手も決定していることと思います。
今日の順位戦に出場した詩織と貴大は、残念ながら出場権を得ることができませんでした。
惜しい戦いだっただけに、悔しい思いは強いですが、その悔しい思いを胸にがんばってほしいと思います。
競った試合では、勝敗はどちらに転ぶか分かりません。しかし、ある「力」を持った選手のほうに転がるものです。
その「力」とは、「闘争心」と「調整力」です。
「闘争心」については、今さら言うまでもありませんね。
勝負事の世界ですから、相手よりも勝ちたい気持ちが強くなければなりません。
もし、その「闘争心」が同程度であれば、「調整力」の高い方が勝つ、という話です。
「調整力とは、言い換えれば、試合で自分の力を発揮することができる集中力です。今の自分の状態を冷静に判断し、その中でどうすれば自分の力を発揮し、試合に勝つことができるのかを考える力のことです。」、と以前書きました。
試合では、「今まで通り」はありません。ましてや競った試合では緊張や恐怖が「今まで通り」をまったく別のものに変えてしまいます。
そんな時に、微妙に狂ってしまった感覚を調整し、うまく作戦や戦術を切り替えて戦う術を知っているものは強いです。
また、試合では「流れ」がありますが、「調整力」の高いものは、その「流れ」をうまく自分の方に向けられます。
その「流れ」に乗った時は強さを発揮し、「流れ」に乗れていない時は、うまく相手の「力」を回避します。
言葉で表現すると難しいですが、その「力」が強くなるためには必要です。
悔しい敗戦は選手だけではありません。私もその悔しさを胸にがんばって練習していこうと思います。
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2007年05月18日
電話が苦手(882)
私は電話が苦手です。
活舌が悪いというのもありますが、相手の表情が見えないとうまく言葉をつなげられないのです。
昔から電話をする時は変に緊張したことを覚えています。それが彼女との電話であればなおさらです。
子ども達は、私が試合を見に行けない時は報告の電話をくれますが、かける言葉がうまく浮かばなくて、なんとなくたどたどしい会話になってしまいます。
子ども達からは「大島コーチは、電話で報告するとすぐに切ろうとする(●`ε´●) 」と言われますが、そうではありません。
電話が苦手で、電話ではうまく話すことができないのです。
普段はおしゃべりな方なので、そのギャップに戸惑うのかもしれませんね。
講習会などで、大勢の方の前で話すのはまったく緊張もしませんし、言葉は結構すらすら出てきます。
一応、話の流れをメモしたものを用意しておくのですが、話をしているうちにいろいろな方向に話が飛んで、その流れのままに話をすることはありません。
会って話をする時は、それだけ素直に言葉が出てくるということです。
会話とはよく言ったもので、「会って話す」ということと、そうでない場合はまったく違うものだということです。
ということは、電話での会話は、会話ではないのかもしれませんね。
この相手の表情を見て話をするというのはとても大切です。
ちょっと前に、こんなことを書きました。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
だから私は試合前後や試合中の子ども達の「表情」を注意深く観察します。「そこ」にはいろいろな指導のヒントがあるからです。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
そんなことを常に意識しているので、相手の表情を見ないとうまく言葉がつながっていかない「クセ」のようになってしまったのかもしれません。
でも、やはり、会って、表情を見て話をするほうが、ぐっと深く心に入り込むようなアドバイスもできることは多いし、素直に言葉が出てくると思うので、できるだけ試合を見て、直接会って話をしようと思います。
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2007年05月17日
マンガの世界(881)
私はよくマンガを読みます。
どんなマンガを読むのかというと、やはり「人間」をうまく表現したマンガが多いですね。
マンガにはいろいろな「魅力」がありますが、「行動する力」や「考える力」を引き出すことができるようなマンガに惹かれます。
さらに言えば、「魂を揺さぶられるような」マンガが好きです。
最近では、「ゴッドハンド輝」や「はじめの一歩」、「ドラゴン桜」なんかがお気に入りですね。
「ゴッドハンド輝」では、他人のために自分の持っているすべての力を注ぐ「人間力」
「はじめの一歩」では、自分の力をとことんまで引き上げようとする妥協のない「向上心」
「ドラゴン桜」では、ものごとの本質をさぐるために必要な「考える力」
が大きな「魅力」であり、その「世界」にぐっと引き込まれます。
実は、マンガでも小説でもテレビドラマでもそうですが、「感情移入」できるかどうかがその「魅力」を真に感じ取ることができるかどうかの「鍵」になります。
「感情移入」できれば、その状況は「私の体験」になってきます。
普段、経験できないような出来事であっても、そこに「感情移入」できれば、それはまさに「私の体験」なのです。
そんな気持ちになって、「マンガの世界」に没頭できれば幸せですね。
もちろん、その「世界」から「現実の世界」に戻ってきた時に、やる気になって行動を起こし、自分の甘さを痛感して意志を高め、自分のやるべきことを再確認できるような気持ちになっていることが大切です。
良いマンガを読み終えたあとは、不思議とこういう気持ちになります。
それが「マンガの魅力」ですね。時々、その「魅力」にどっぷりと浸かってみたいと思います。
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2007年05月16日
いくつもの顔を持つ(880)
私は、いくつもの「顔」を持っています。
最近は、いろいろと「顔」が多くなりすぎて、「何をやっているのか良く分からない」と言われることがあるので、少し整理しておきましょう。
もちろん、「テニスコーチ」がメインです。「ジュニアテニスネットワーク」の代表を務めています。
直接運営に携わっているクラブは、「森林ロングウッドテニスクラブ」と「若鳩インドアテニスクラブ」です。姉妹提携クラブには「ロングウッド鈴鹿」があります。
選手育成コースである「プレーヤーズコース」のみの運営を行っていて、現在、90名を越す子ども達の指導を行っています。
「ジュニアテニスネットワーク」には、東海大会や全国大会で活躍する選手がたくさん所属しているので、この地域ではもっとも勢いのある「チーム」だと思います。
実は、「ジュニアテニスネットワーク」には「寮」があります。もともとは週末に県外からレッスンに通ってくる子ども達が宿泊して練習できるようにと作りましたが、現在はそういう選手に加えて、「寮」で生活しながらテニスをがんばっている「寮生」がいます。
「寮生」は、全員が「名古屋国際高校」もしくは「名古屋国際中学」の学生です。
私が今年から「名古屋国際高校女子テニス部監督」にも就任した関係で、この学校に入学してきてくれました。
「寮」で生活しながらトップ選手になることを夢見てがんばっています。
私は「寮生」のサポートも行うので、「寮長」という顔をも持っているということです。
他には、「トレーナー」をやっています。
イチロー選手の母校である「愛工大名電高校野球部」が主な指導現場ですが、名古屋高校硬式テニス部でも教えていました。
プロ選手のトレーニングも指導します。
「高岸知代プロ」もときどき来てくれて、トレーニングの指導を受けています。「近藤大生プロ」や「中村藍子プロ」のトレーニング指導をした経験もあります。
オリンピック候補選手のトレーニングも指導しましたが、大変緊張したことを覚えています。
テニスの関係では、「トップジュニア委員会」の委員長もやっています。
この委員会は、大会などを開催し、優秀な成績をおさめた選手に海外遠征を経験させることを主な目的として活動してます。
4年目になりますが、すでに何十人もの子ども達がこの委員会の活動を通して海外遠征を経験し、優れた選手に成長しています。
ひとりではこうした活動はできませんが、多くの素晴らしい仲間に恵まれて、楽しみながら活動を続けています。
また、もともと大学で教員をしていたので、「研究活動」も行っています。だから、会社名は「トレーニング科学研究所」です。
「日本テニス学会」の運営委員代表や事務局長もやりました。
その関係でウィルソンやヨネックスのシューズ開発に携わり、ヨネックスのパワークッションのコマーシャルビデオに出演していたりします。
この商品が、たまたまフジテレビ系列で放送されている通販番組「通販DJ」という番組で取り上げられたので、その「コメンテーター」として出演しました。
その番組では、他にも「EMS運動器」やK-1プロデュースの「サウナスーツ」の解説も行っています。
多分、今もいくつかの商品は放送されいると思います。
多くの方から「夜中までがんばってるねえ」と声を掛けられるので(実は私はまだ放送されているのを見たことがありません)、きっとそうだと思います(でも、録画で放送されているので、夜中に働いているわけではありません)。
このような研究活動の一環として、「テニスジャーナル」の連載が始まりました。
過去に50編以上もの文章を掲載し、現在連載している「強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則」は好評を博し、単行本発刊の話しも出ています。
もともと「書く」ことが嫌いな私でも、こうした活動を続けているうちに、何となく文章表現がうまくなってきたように思います。何ごとも訓練ですね。
「トレーニング科学研究所」では、他にも企業の健康体力作り教室の運営や文化センターなどへのインストラクターの派遣もしています。
このようにいろいろな「顔」を持っていることで特定の分野の人だけではなく、様々な職種の方との出会いがあり、大いなる刺激を受けました。
もちろん、「テニス」というスポーツをいろいろな角度から眺め、より良い環境を作る上で、このような経験は大変役に立ちます。
こうなることを意図して活動してきたわけではありませんが、自分でできる範囲の中で積極的にいろいろなことに関係してきたことで、今はとても良好な状態にあると思います。
これは本当にラッキーなことです。なかなかこういうネットーワークを築こうと思ってもできるものではないので、このラッキーに感謝して、今自分にできることを精一杯やっていこうと思います。
これからどんな「顔」が増えていくでしょうか。
とりあえず来年には大学でトレーニングやスポーツ科学の専門講義を担当します。
再び教壇に立つとは思いもしませんでしたが、この「顔」を持つことで、どんな出会いがあるのかとても楽しみです。
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2007年05月15日
感性を磨く(879)
ここに引っ越してきて2週間近くになり、コメントをもらったりして大分馴染んできました。
新しく越してきた住人には、いろいろと興味があるので、たくさんの方が訪問してくれているようです。
初めて来てくれる方も多いと思いますが、「なぜ、話にはまったく関係のない写真が載っているの?」と疑問に思った方もいるのではないでしょうか。
前に話をしたことがありますが、もう一度そのことについて説明をしておこうと思います。
えっとですね。なんで話にはまったく関係もない写真が載っているのかというと、それは、やはり「感動」がきっかけでした。
数年前、全国小学生大会に参加したとき、知り合いになった写真家の方の数十万もするカメラを借りて子ども達を撮影したときの写真のできに感動し、連写のシャッター音が大変心地よく心に響きました。
それまでは、「コンパクトカメラの方がミスは少ないし、ムービーも取れるし、持ち運びに便利じゃん」と思っていたので、ムービーも撮れない大きな重いカメラを持って写真を撮るなんてことはまったく考えもしませんでした。
しかし、名古屋に帰ってから、あのシャッター音の心地よさが忘れられませんでした。翌日送られてきた写真はコンパクトカメラで撮ったものとはまったく違うものでした。
それ以来、写真に対する興味がふつふつと沸き上がり、会場でその写真家の方に会っては、カメラのこと、写真のことをあれやこれや聞くようになりました。
そして、秋ごろにはその衝動は抑えられず、念願のデジタル一眼レフカメラを手に入れました。
カメラ本体も十数万円しますし、レンズはさらに高価でしたので、カミさんはちょっとむつかしい顔をしていましたが、「これはなあ、コーチとしての、人間としての感性を磨く道具なんだ!」という理屈を強引にこねて、なんとか納得させました。
それ以来、事あるごとに写真を撮り、カメラに関する雑誌を定期購読し、専門誌を読み漁り、写真を撮ることはもちろんのこと、カメラのメカニカルなところにも惹かれていきました。
もちろん、海外遠征にも持っていきます。大きいし、重いし、取り扱いには気を使うし、あまり持ち運びには向いていませんが、「どんな写真を撮ろうか」と考えるとわくわくしてくる自分にとっては、それが気にはなりません。
実際に写真を撮り始めてから、ぐっと「洞察力」は高まったように思います。
ショットの一瞬一瞬を撮ることに集中していると、そのショットのバランスが良いのかどうなのかがファインダーを通して判断できるようになってきます。
カメラを構えていて、良いショットが打てる「雰囲気」になったときにシャッターを切ると、とても良い写真が撮れます。
ボールに対する入り方、タイミング、スイングのバランスが良いと、素晴らしいショットを打てる「雰囲気」が出てきます。
そういう「瞬間」を逃さずにシャッターを切ることができるのが「プロ」であり、そのためにはそういう「感性」が必要なんですね。
その「感性」は、コーチにとってはとても大切な資質です。
そう考える私にとっては「写真を撮る」という行為は、まさに「感性を磨く」ことに他ならず、カメラは「感性を磨く道具」なんですね。
だから、こうしてブログに載せることを自分自身に課すことで、「いつも良い写真を撮ることを心がけなさい」というプレッシャーを自分に与えています。
まだまだ「プロ」には程遠いですが、これからも「感性」を磨き続けていこうと思います。
写真は、その全国小学生大会の時に撮った写真です。
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2007年05月14日
書く力(878)
以前は試合の感想や反省などをノートに書いてもらって、それを見ながらアドバイスしていましたが、人数も多くなってレッスン時間やレッスン終了後にノートをチェックすることがむつかしくなってきました。
なので、メールで試合後の感想、反省と課題、課題克服のアイディアを送ってもらうようにしました。
これならいつでもチェックできるので、とても良いアイディアだと思います。
昨日は、土日に試合があった子ども達からレポートがたくさん送られてきて、返信するのに時間がかかりましたが、レポートを読んでいると試合の様子が浮かんできて、しばしキーボードを打つ手が止まって、そのイメージに浸ります。
「書くこと」は大きな「力」になります。
以前、こんなことを書きました。
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「ひらめき」のためには「書く」ことが大切です。
私はノートに、それこそ何でも書きます。トレーニングや練習のアイディア、文章、ゲーム分析した内容、遠征や大会の計画書の草案も書き込んであります。
きちんと整理もできていなければ、字もめちゃくちゃです。多分、私以外の人は読むことができないと思います。人に見せるために書いているのではないのでそれでいいのです。
大切なのは、体裁や文体などを気にするのではなく、思いつくままに「書く」という行為そのものです。
子どもたちにはノートを書かせていますが、決まって「うまく書けない」とか「何を書いていいのか分からない」という答えが返ってきます。
私が求めているのは、かっこ良い文章でも優れた内容でもありません。まずは何でも良いから思いつくままに「書く」という習慣を身につけるということ、そして、何かを「書こう」という意志を持つことで少し「見方が変わる」、ということを経験してほしいのです。
ある風景を見たとします。ある人はそのままの風景を描きとろうとしますが、感性豊かな人は、その風景の奥にあるものを感じ取り、それを描こうとします。
森林伐採によって森が死にゆく憂いを感じ取るのか、大地からの力強いエネルギーを感じ取るのかはその人の感性によりますが、その風景を見たときに「おっ」と何かを感じる感性を磨くことは豊かな人生を送るためには大切なことだと思います。
そのための道具というかアイテムが「読む」「書く」という行為です。
私は「書く」ことが得意ではありません。いつも締め切り間際になると気持ちが詰まってきます。
でも、「書く」ということを続けてきたことで、いろいろと感じ方や見方が変わって、いろいろなことを深く洞察できるようになってきました。
「書く」という訓練が、感性を高めるためには最も良い方法であると確信を持って言うことができます。
最終的に多くの人にちゃんと読んでももらう文章にすることは結構しんどい仕事ですが、できるだけ見栄を張らずに、素直な気持ちでこれからも書いていこうと思います。
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子ども達は「書く」ことによって、何かを感じたでしょうか?よくはわかりませんが、その「力」によって何かが少しでも変われば良いですね。
そして、「何か」が「ひらめいた」とき、きっと今より強くなっている、そのことを信じてほしいと思います。
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2007年05月13日
懸命の戦い(877)
コーチにとって嬉しい瞬間(トキ)というのはいくつかありますが、子ども達が試合を通して「成長しているなあ」と感じることができるのはその中のひとつです。
インターハイの各県予選が始まっています。愛知県では今日から個人戦の県大会が始まりました。
全国大会を目指しての熱い戦いが繰り広げられていますが、そうした戦いの中で、練習ではあまりできないような忍耐強いストロークで食い下がったり、課題が試合を通して克服されていると感じるような試合がありました。
マッチポイントを取りながら逆転され、メンタル的にぎりぎりまで追い込まれた中でも集中力を切らさず戦い、勝利する感動を与えてもくれました。
子ども達はいつでも懸命に戦っています。一生懸命に練習し、負けたくない一心で相手に挑む中でいろいろなことを学び成長していくのだということを思い知らされます。
もちろん、悔しい敗戦もありますが、それも「懸命の戦い」の中では、すべて成長につながっていくものだと思います。
そんな時、コーチとしては見守るしかないのですが、ただその瞬間(トキ)を共有していると感じることができる時間がとても大切です。
無力さを感じることだってあります。でも、それは、これからの指導の活力になります。
「懸命の戦い」にはそれほどまでに大きなエネルギーがあるのです。これからも子ども達の「懸命の戦い」を応援し続けていこうと思います。
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2007年05月12日
感動する心(876)
この前、「感動する心がなぜ大切なのか」ということについて寮生の子ども達に話をしました。
それは「行動する力」を生み出すからです。
私はよく「行動力がある」と言われることがあります。でも、本当の自分はルーズな人間です。
でも、「どうすればもっと良いアカデミーにすることができるのか?」をいつも考えていて、「ああしたい、こうしたい」と強く思っています。
その「思い」のままに行動していると、人からは「行動力がある」と思われるのでしょうね。
私は、他の人がやっていて「これはいいなあ」と素直に感動する(ただ思うだけではなく、心に響くという意味で感動すると表現します)と、「何とかして」とか、「何が何でも」と強く思い込みます。
ジュニアのネットワーク作りを始めたのも、ホームページを作ったのも、海外遠征や大会運営をするもの、寮を作ったのも、すべて「感動する心」がきっかけでした。
「何としてでもこれをするんだ!」という強い思いに心が揺さぶられたといっても良いと思います。
強く、本当に強く思えば「体は勝手に」動きます。面倒だとか、役に立たないだとか、意味がないかもしれない、などというような思いを超えていきます。
これが「行動力」です。
やりたくはないけれど、仕方がないので重い腰を上げるというのも「行動力」には違いありませんが、「感動する心」に押された「行動力」は、わくわくする「感覚」があります。
「ここ」が大きな違いですね。
「感動する心」を大きく持っていれば、この「行動力」が生まれ、それが「人間を強く」します。
そのことを知っていれば、「人生で得なこと」は多いはずです。
子ども達には、テニスやスポーツを通して幸せな人生を送ってほしいと思っています。
そのためには「感動する心」を大きく育てていかなければならないと思います。
よおし!感動もののDVDを買いまくるか!って、ちょっと違いますね。
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2007年05月11日
表情(875)
昨日の名古屋は大荒れの天気で、突然の大雨だったり、突風が吹いて洗濯物が伸ばされたりして(隣の家の屋根に飛ばされて竹ざおですくいあげました)大変な一日でした。
夕方ごろには雨も上がって練習を行うことができましたが、コートは水を含んでしまった状態だったので、たくさんのボールを使う練習ができなくてマッチ練習にしました。
こういう時にたくさんコートを使うことができるのはありがたいことです。
下のクラスの子ども達はインドアコートで練習でしたが、上のクラスの子ども達は5時から8時まで9面のアウトコートを使ってマッチ練習を行うことができました。
ひとり4セットぐらいはできたと思いますが、試合が終って帰ってくる子ども達の「表情」はそれぞれ違います。
負けた子はだいたいが落ち込んで暗い「表情」で報告に来ます。中には負けてもニコニコ帰ってくる子もいますが、そんな時は「君はそれで良いの?」とさりげなく聞くようにしています。
実は「表情」というのは、子ども達の資質を推し量る大切な指標になります。
暗い気持ちを引きずっているのか、次の試合に向けて気持ちを切り替えることができているのか、何も感じていないのか、など、その子どもの感情や考えは「表情」に表れます。
昨日は試合後に本当に悔しそうな「表情」で報告に来た子がいました。報告もそこそこに
「コーチ!お願い!もう一度やらせてください!」
と大きな声でお願いされました。
その気迫に押されて「よし、わかった!もう一度やっておいで」と再戦をセットしました。
その子はぐっと気合の入った「表情」になりました(とても良い表情だったと思います)が、対戦相手の子はちょっと「えっ、また?」みたいな困惑の「表情」を浮かべました。
試合は再戦を申し出た子の勝ちです。試合前の気持ちに差があるので当然の結果かもしれませんね。
「勝負に強い」とはこういうことです。
「絶対に負けない!」という強い気持ちが根幹にあるのは当たり前のことですが、その一方で負けることに対する「恐怖心」があるものです。
その「恐怖心」を振り払うために感情的に振舞ったり、冷静に対処しようとリラックスの方法を繰り返したりと、人によって対応はさまざまですが、気負うでもない、恐怖に怯えるでもない、気持ちが引くでもない、バランスの取れたメンタルの状態は「良い表情」として表れてくるのだと思います。
だから私は試合前後や試合中の子ども達の「表情」を注意深く観察します。「そこ」にはいろいろな指導のヒントがあるからです。
子ども達には「勝負強く」なってほしいですね。そのためには、いつも「良い表情」で戦うことの大切さをわかってほしいと思います。
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2007年05月10日
純粋性(874)
昨日は愛工大名電高校野球部のトレーニング指導の日でした。
本当であれば東海大会出場が決まっていたので、実践的な練習に時間を割くべきところですが、例の騒動のおかげで出場を辞退することになってしまいました。
子ども達はそのことを気にしているだろうと、あまりその話題には触れませんでしたが、直接甲子園に結びつく大会ではないので、気持ちは前向きなようで少し安心しています。
この話題はあちこちで取り上げられているのでことさら話をすることはないかもしれませんが、子ども達の「純粋」にスポーツをしたいという気持ちをないがしろにしている感は否めませんね。
野球部のトレーニングを指導しているので、当事者ということになろうかと思いますが、子ども達が懸命に甲子園を目指してがんばっている気持ちを大切にしてほしいと願うばかりです。
子ども達は本当に「純粋」に甲子園を、そしてプロ野球選手を目指しています。
トレーニングの指導に行った日は、何となくすがすがしい気持ちになって帰ってくることができるのは、その「純粋性」に触れることができるからですね。
私の顔が見えると全員が大きな声で挨拶をします。
トレーニングの話には真剣に耳を傾けます。
怪我をした選手は、その対処法をしつこく聞いてきます。
卒業生でプロになった選手の高校時代の話を興味深く聞いてきます。
もちろん、全員が優れて高い意識を持って、自ら進んでトレーニングを行う選手ばかり、というわけではありませんが、誰もが高い目標を持っているので、明らかに手を抜くような選手はいません。
高校野球には、多かれ少なかれ、こうした「純粋性」を感じるからこそ、多くのファンが集まるのでしょう。
昨年の愛知県大会の決勝戦は、なんと36,000人もの人がナゴヤドームに集まりました。内野席だけでは入りきらないので急遽外野席を開放したほどです。
スポーツに最も大切なもの、それは、この「純粋性」かもしれません。
最近、練習が終ったあとに、すがすがしいような気持ちになることが多くなってきました。
きっと、子ども達の「純粋性」が高まってきたからだと思います。もっともっと伸ばしていきたいですね。
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2007年05月09日
ミスをしない練習(873)
試合ではミスの多いほうが負けます。
だから、「ミスをしない練習」をしなければなりませんが、これはなかなかむつかしいことです。
昨日は練習の始めに「絶対にミスをしない気持ちでやりなさい!」と強く言ったつもりですが、実際の練習ではたくさんミスをしています。
基本ドリルの練習なので打つボールはむつかしくありません。それでもミスをします。
そこで、「今度はミスをしたらコートを走ってもらう!」と宣言すると、ミスは格段に減ります。
ミスをしたら「罰を与える」という方法が良いのか悪いのかわかりませんが、効果があるのは事実です。
しかし、結局のところ、ミスが減ったのは「絶対ミスをしたらダメなんだ!」と強く意識したからです。
この「意識を高める」ことができればミスを減らすことができるということです。
そして、練習でその「意識を高める」ことができるようにいろいろと工夫するのがコーチの役目だということですね。
ミスをすれば負ける。だからミスをしないように強く意識する。ミスを「恐れる」と言っても良いかもしれません。
それでもその「怖さ」に打ち勝ち、思い切ったショットを打ち込むことができる。
そんな選手に成長してほしいと思います。
しかし、何度も言うようにこうした「意識を高めること」はむつかしいので、ここはやっぱり「罰を与える」ことで追い込んでみようかな・・・ふふふ。
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2007年05月08日
引越し(872)
この度、引越しを計画しています。
「えっ、どこへ?」と驚かれている方もいるかもしれませんが、実はブログサイトの引越しを計画しています。
「どうして引っ越すんですか?」と聞かれるとちょっと困ってしまいますが、いくつか理由らしきものはあります。
ひとつはもっと情報が集まりやすい環境を作りたいというのがあります。
今回、引越しを計画しているサイトはテニス専門です。テニスに関する情報が集まりやすいし、テニスに関心がある方たちが集まっているので情報の交換もしやすいかなと考えました。
知り合いのさわだ先生もそこにブログを書いていますし、添田豪プロのブログなんかもあります。
自分がやっていることや考えを知らしめるというよりは、これからより発展的にアカデミーを構築していくためにはいろいろな情報を集めなくてはならないという使命感のようなものがあります。
他には同じ環境で書いているよりも新しい環境の方が気合が入るということですね。
ある環境に慣れてしまうと、新しい環境にチャレンジするのが億劫になります。そういう気持ちが蔓延してくると想像力や創造性が退化するらしいです。
新しいことへのチャレンジが当たり前になっていなければ、いろいろなアイディアを引き出す感性は失われていきます。
それを防ぐという意味でも、ブログの引越しは効果があるかもしれませんね。
新しい引越し先ではどんな出会いが待っているでしょうか。何となくわくわくするような気持ちで整理をしています。
ということで引っ越してまいりました。
まだ扱いに若干不慣れなところもありますが、楽しみながらいろいろな思いを書いていこうと思います。
過去のブログも併せて興味ある方はご覧下さい。よろしくお願いします。
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2007年05月07日
学ぶ喜び(871)
ジュニアテニスネットワークの寮には現在3名の選手が生活しています。
中学生は入寮して1ヶ月程度なので、まだまだ慣れないことも多く大変かと思いますが、高校生は4ヶ月が経って要領も覚えて、何となく余裕が出てきたように感じます。
しかし、毎日の練習時間も長く、自立して生活しなくてはならないのでそれなりの苦労はあります。
その苦労は選手として成長するためには必要なことだと確信しているので、できるだけ手を掛けないようにはしていますが、私にできることは時間を見つけてサポートするようにしています。
中高生なので、学校の宿題や勉強などを時間を取ってさせることは大切な仕事です。
一応、毎週水曜日には家庭教師をしていますが、昨日は雨が降って練習時間が短かったので、たまった宿題をサポートしました。
中学や高校の勉強となると、30年ぐらい前の話なので、さすがに難しいだろうと思っていましたが、やってみると意外と記憶も確かで、ある程度はきちんと理解できています。
もちろん、まったく記憶から抜けてしまった内容もありますが、遠い記憶を辿りながら解答していく作業は結構楽しいものです。
昨日は、ある子は国語、他の子が英語に数学とまったく違う教科をやっていて、それぞれに勝手に質問してくるので子ども達のまわりをくるくると回りながらみていました。
さすがにそういう状況ではちょっと頭が混乱しますが、「学ぶ」喜びを体得した今では、そういう混乱や、解けない問題に悪戦苦闘することも「楽しい」と感じています。
「教える」喜びは、実は「学ぶ」楽しみであると思います。
自分自身が「学ぶ」ことが「楽しい」と感じるような「教え」であれば、きっと子ども達は「学ぶ」楽しさを理解できるはずです。
確かにわからない時はいらいらするし、何もかも放ってしまいたくもなりますが、そこをぐっと我慢して、「ぱっと解答がひらめいた時」は何ともいえない喜びを感じます。
昨日は数学の宿題で三角比をやりました。昔の記憶もあいまいで、解答に辿りつくまで時間がかかりましたが、できた時は思わずガッツポーズです。
自分の学生時代にこういう「感覚」で勉強ができていたら良かったのになあ、と思いますが、寮生の子ども達にはそういう「ものの考え方」を持ってもらうことができるように、自分も楽しみながら勉強したいと思います。
参考書でも買いに行こうかな・・・(笑)。
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2007年05月06日
自信を持って臨む(870)
自分の持っている力を試合で十分に発揮するためには「何が一番大切」なのだろうかと考える時があります。
誰もが絶対に勝ちたいと思って試合に臨んでいるのですが、ちゃんと力を出す選手とそうでない選手がいるのは不思議ですね。
気が強いとか、闘争心があるとか、開き直れる性格とか、いろいろな要因があるとは思いますが、一番大切なのは自分のやってきたことに対する「自信」があるということです。
相手のレベルが低ければ自信満々にプレーできる選手が、相手のレベルが上がってくると焦って、明らかなチャンスボールをミスして自滅する場合も多いものです。
そんな時は、そのショットに対して「自信」がないことが一番の原因です。
よく基本練習で集中力を欠いたようなプレーをする人がいますが、簡単なボールほど集中して絶対にミスしないように繰り返し練習する必要があります。
例えばボレーの球出しによる基本練習で、もし出されたボールを100%狙ったところに打てるのであれば実際の試合でもミスはしません。
その確率はどれくらいなのか良く考えてみるといいと思いますが、練習でたくさんミスをするショットを実際の試合で確実にコントロールすることは難しいと思います。
自信がない選手は基本練習を繰り返し練習すべきです。
絶対にミスしないという気合と集中力を持って練習すべきです。
自分で納得し、自信がつくまで練習すべきです。
それが練習です。
そんな練習を繰り返しているとなんとなく「自信」が芽生えてきます。
松坂投手の言葉ではないですが、「自信が確信に変わる」時、きっと強くなっています。自分の力を試合で十分に発揮できる選手になっているはずです。
そんな選手を目指して練習してほしいと思います。
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2007年05月04日
選ぶ力(869)
今、東山テニスセンターでは東海中学生大会が行われています。
航が男子の決勝に進み、明日、静岡の高田選手と決勝を戦います。
どの選手も全国大会を目指して懸命に戦っています。
その戦いは必死の戦いであり、全力を出し切ろうとしている姿は感動的でありますが、一番強く感じるのは「勝負弱い」ということです。
これはいつもそう感じることですが、この大会を見ていていつもよりも強くその印象を受けました。
なぜ「勝負弱い」と感じてしまうのかというと、一番の原因は「選ぶ力」が弱いからです。
「選ぶ力」とは、その場で得点を取るために最も確率の高いショットを「選択する力」のことです。
例えば大切なポイントで、相手のセカンドサービスに対して思い切って打ち込んでエースを狙うことは正しいのでしょうか?
答えは「わからない」ということです。状況によっては正しいといえる場合もあるし、間違っているといえる場合もあります。
選択が正しいかどうかは、状況によって変わります。技術のレベルによっても選択の可否は違ってきます。
そして、たくさんの経験をして(修羅場をくぐり)、強さを身につけてきた選手はあきらかに「ここ」が違います。
とっさの場面で、瞬間的に「どう打てばよいのか」を察知する能力を身につけてきたといっても良いと思います。
会場で1年間にすべての全日本タイトルを手にした女性コーチと話をしました。
たまたま彼女が指導している選手と私が指導している選手が対戦したので、その試合を振り返ってあれこれと検証していました。
彼女の分析には「うんうん、そうだよね。」と納得することが多いものです。
何に感心するのかというと、ある状況でどう判断すべきであったのかという「選ぶ力」の凄さに対してです。
試合会場では、多くの親御さんが子ども達の試合についてあれやこれや話をしているのを聞いていると、「ここ」が違うと思わずにはいられません。
多くの経験と優れた感性を持って「勝負」を繰り返してきたものには見える「選ぶ力」はやはり大きなものであると思います。
だから私はたくさん試合を見ます。できるだけ多くの信頼できる指導者と話をします。自分の感性を磨くためです。
残念ながら私は優れた感性や才能には恵まれていませんでした。それを補うためには経験しかないと思っています。
もちろん勉強はします。何かで補って「その力」を身につけたいと思うからです。
そして、「それ」を子ども達に伝えていくこと、それが私の仕事です。
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