2007年12月07日
監督の責任(1061)
今回の関東学院大学ラグビー部の不祥事には心が痛みます。
春口監督は、私の母校の先輩であり、尊敬する指導者の一人でもあります。
名も、実力もないチームを一から率いて、全国で何度も優勝するような常勝チームに築き上げるのにどれだけのエネルギーと時間を費やしたのかは計り知れません。
それを馬鹿げた好奇心が何もかも奪ってしまった、という現実をなかなか受け入れられないで、心労に倒れたというのもやむからぬことだと感じています。
監督の責任は重いです。
だからこそ、誠心誠意、情熱をかけて取り組むべき価値のある仕事でもあります。
責任ある監督にあまり自分の時間はありません。
そのすべてをチームのために注ぐからこそ本当に強いチームができる、そう信じることで突き進むことができます。
そんな思いで作ってきたチームが崩壊するのを見るとき、監督は何を思うのでしょうか。
「今まで一緒にやってきた4年生をこういう形で送り出さなければならないことを何よりも申し訳なく思います。」という言葉がすべてを物語っているように思います。
監督の思いが、すべての選手に届くとは思いませんが、その意気を感じる選手が集い、互いの信頼関係を深め、その両者の思いに応えるべく互いに全力を尽くす、それがチームの理想の形だと思います。
私の理想はそんなチームであり、そういう監督になるべく努力していかなくてはならないと思っていますが、今回の事件では、その道は途方もなく厳しいことを知りました。
監督の仕事とは何でしょうか、その真の意味が問われているように感じています。
何を求めて、どうしていけば良いのか今はまだ良く分かってはいませんが、思いを伝えていくこと、そのことだけは自分をごまかさないでやっていかなくてはならないと思います。
春口監督には、是非もう一度立ち上がってほしいと思います。
それが悔しい思いをした選手に対する一番の報いのような気がします。
私はこれからも監督としての責任を重く受け止めながら、精一杯の努力をしていこうと思います。
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