2008年11月30日
思い込み(1501)
昨日の夜に無事にブルネイの空港まで着いたところまでは、まったく問題ありませんでした。
しかし、空港への送迎をお願いしていたのですが、迎えが来ていません。
たまたま大会関係者の方と飛行機が同じになって、その方に問い合わせしてもらったところ、送迎はなく、ホテルに宿泊するように言われました。
「そんな馬鹿な!」と思いましたが、時刻はまもなく夜中の12時なろうとしているので、悠長なことは言っておれず、たまたま空いていたホテルを探してもらって、何とか無事に済みました。
今週はアジア何カ国かのスポーツの代表選手が集まって競技会が開催されているそうで、会場周辺のホテルは全て満室状態でした。
もし、空港で彼に会わなかったら、ホテル探しやそこまでの移動にもっと苦労していたと思います。
何度か大会に参加してきた効果(?)がこんなところに現われてきたことを不思議に思います。
ホテルに着いてから、少し憤慨する気持ちを抑えて、よく要項を読み直してみると、そこにはちゃんと書いてありました。
無料の宿泊施設は、大会開催につき、月曜日の午後から使用することができます。
それ以前に到着する選手は、自分でホテルを予約し、空港からはタクシーなどを利用して移動してください。
・・・と。
とんだ「思い違い」でした。
今まで何度もこの大会に参加しているので、てっきり「今まで通り」と「思い込んで」いました。
運良く彼に会ったので事なきを得ましたが、「思い込み」による確認不足は大いに反省しなくてはなりません。
自分の運の良さには感心しますが、「思い込み」の怖さを再認識しました。
「今まで通り」という「思い込み」は、時として大きな落とし穴を作ります。
確かにそうですが、一度はその穴に落ちることで意識の変化やシステムの改善などのアイディアが生まれてくることもあります。
それを恐れて、いつでも「今まで通り」では何の進歩もありません。
そんな組織をいくつも見てきました。
そういう意味では、今回はちょっとした落とし穴にはまったということですが、それを次に活かしていこうと思っています。
でも、大きな落とし穴にはまらないように、しっかりと確認は忘れずにサポートします。
女子は全員本戦からとなりましたが、男子は明日から予選が始まります。
まだ身体が暑さに慣れていないのはちょっと気になりますが、気合いで本戦インを勝ち取ってほしいと思います。
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2008年11月29日
遠征の魅力(1500)
明日から海外遠征に出ます。
今まで何度も遠征に出ているので、準備は30分もかからずにできますが、何とも言えない不安はなかなか拭えません。
留守の間の練習のこと、遠征中のトラブル、やり残したかもしれない仕事、いろいろなことが頭に浮かびます。
そうした不安な気持ちを振り払ってでも遠征に出るのは、そこにしかない「魅力」を知っているからです。
ホームページの遠征レポートの冒頭にはこう書いてあります。
****************************************************
遠征は一種の冒険である。
頼る者のいない中で、恐怖や不安と戦いながら、すべてのことを自分でするという経験は、感性を磨くまたとないチャンスだ。
冒険のような経験を通して智恵と勇気を獲得する。
敗戦で学ぶことは、<自分の弱さ>だ。
この事実を認識することからはじめなければならない。
それが十分に認識できたら、次は弱さの原因について考えてみる。
技術的に未熟な点、体力面での問題点、メンタル面での課題など、多くの原因が考えられるだろう。
戦術的な課題が思い浮かぶかもしれない。
それらを書き出してみるのが良い。
できるだけ早いうちに強く記憶にとどめるべきだ。
一流選手は、このような自己分析が明確にできる。
ミスや敗因を強く記憶にとどめることで、弱点を克服する方法や次に勝つための戦術などについて質の高いイメージを持つことができる。
****************************************************
遠征を通してでしか経験できないことを知っています。
だからこそいろいろなものを振り払って遠征に出ます。
この経験が子どもたちを成長させるきっかけになることを信じて疑わないからです。
正直、しんどいです。
でも、その「魅力」に一番取りつかれているのは私かもしれません。
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2008年11月28日
気構え(1499)
弱気になっているときは、ついつい相手の「ミスを待つ消極的なテニス」をしてしまうものです。
そのような状態のときは、少しでも良いショットを打つと、相手がミスしてくれることを期待する気持ちが強いので、相手の打つ動作に気を取られて、次のショットに対する「気構え」が低くなっています。
そして、ちょっとでも自分が思っているより強いショットや角度のあるショットが返球されたときに、慌てて対処できずにミスをしてしまいます。
強い選手は、自分が打ったショットの後の動きや対応が、弱い選手と違うことがわかっています。
このような選手は、常に次のショットに対して「気構える」訓練をしているので、相手が少しでも弱いショット打てば、攻撃し、強いボールが返球されたときでも対応がすばやいので簡単に「隙を見せない」のです。
打ったボールは必ず返ってきます。
常に次のボールに対する「気構え」を持つことを訓練しなければなりません。
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2008年11月27日
狙って打つ(1498)
不安な気持ちに襲われたときは、ボールを打つということに集中できずに、回りのことが気になって、集中力を乱してミスする確率を上げてしまうものです。
そのような事態を打開するには、前に書いたような対処法を実践することは効果ありますが、何よりも日ごろからの訓練が大切です。
特に、ボールに対する集中力を高めるために、「狙って打つ」意識を高く持って練習することが効果的です。
単に的を狙って打つ練習をおこなうのではなく、「このボールを絶対にあそこに打つ」と強く心に決めて、1球1球高い意識を持って練習に取り組むことです。
例えば10分間の練習であれば、10分間はがむしゃらに打ち込むことがとても重要で、途中で1回たりとも気を抜いてはいけません。
自分が本当に集中できる時間を知り、それを延ばしていけばよいと思います。
「集中力の持続」が何よりも重要です。
「思いの強さ」が弱い選手は、必ず途中で集中力を欠いてしまいます。
自分は「絶対ここを狙って打つ」という「思い」をどれだけ強く、長く持つことができるかが、実際の場面での成功につながります。
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2008年11月26日
お守り(1497)
よくマラソンランナーが、腰のところにお守りを縫い付けて走る姿を見ることがあります。
人間は弱いものです。
自分ひとりで戦ってはいても、どこか「すがる気持ち」があるものです。
高橋尚子選手のように、大変自己がしっかりしていて、挑戦的で、自信に満ち溢れているように見える選手でもこころのどこかに弱い部分をもっているのです。
しかし、試合中にアドバイスをもらうことも、激励してもらうこともできないのがテニスです。
そんなときに、自分が安心感を得ることができるようなアイテムを持っていることで、こころの状態を良い方向に導くことができます。
お守りはそんなアイテムのひとつです。
「そんな弱気な姿勢で本当に戦えるのか。」
といわれるかもしれませんが、所詮人間は大変弱い存在で、ほかの人との関わりの中でしか生きられないことを知っていれば、そのようなアイテムを積極的に活用することも大切な戦術であると考えます。
お守り以外にも、彼からもらった指輪をバッグの中に入れて置くとか、願をかけたカラフルな紐を手首や足首に結び付けておくことも同様の効果が期待できます。
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2008年11月25日
キーワード(1496)
自分が苦しい状況に追い込まれたときに、自分自身を奮い立たせることができたり、心が落ち着くことができるような言葉を繰り返し思い浮かべたり、実際に口に出したりすることで、混乱を避けていつもどおりのプレーができるようにこころの状態を整えることができます。
このような言葉を「キーワード」といいます。
松岡修造選手が、ウィンブルドンでベスト8入りをかけた試合でのマッチポイントで、
「この1球は絶対無二の1球なり!」
と叫んだことは有名です。
彼はこの言葉を叫ぶことで、逃げ出したい気持ちを切り替えて、立ち向かっていく勇気が持てたと述べています。
私が指導する子供たちは、
・いま自分ができることに目を向けろ
・相手に向かえ、攻めろ
・自分を信じて、思い切り良く打て
などの「キーワード」を挙げてくれました。
どの「キーワード」も良いこころの状態を作り出すためには有効な言葉であると思います。
ただし、このような言葉は自分自身で探し出さなくてはいけません。
自分の心に響く言葉を捜すことは難しいかもしれませんが、それを見つけたときに「弱気な自分に別れを告げる」ことができるのです。
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2008年11月24日
聴く(1495)
友人たちと過ごす時間はかけがえのないものです。
昨日も気がつけば12時を回り、5時間を過ぎてもなお語り尽きない、ということはそれだけ共有している時間がお互いに大切な時間だからですね。
特に話を「聞いてもらっている」時は気持ちも落ち着き、何とも言えない心地よい感覚があります。
カウンセリングの基本技術の中に「傾聴」というのがあります。
これはただ「聞く」というの違い、心を寄せて「聴く」ということです。
「聞く」と「聴く」の違いは、「耳」で言葉を理解するのと、「心」で深く共感して解る、という違いです。
漢字にもちゃんとその違いが表わされています。
「言葉」の成り立ちには大変深いものがあると感嘆するとともに、「心」で共感することの大切さをしみじみと思います。
特にIコーチは、「これ」がうまいですね。
私とYコーチは、どちらかというと一方的に自分の意見を相手に伝えようと(押し付けようと?)する傾向が強いですが、彼はきちんと「聴いて」います。
スポーツを指導する立場にある人間にとって、自分の意見をしっかりと通す強い自我が必要なこともありますので、どちらが良いということは言えませんが、「聴く」ことのうまい人間は、周りにいる人間をよりたくさん幸せにできると思います。
私も指導においてはいつも心がけようとしていることですが、物理的な時間がないこともそうですが、せっかちで自我を通そうとする性格もあって、なかなか「聴く」ということができていないと反省しています。
「見れば分かる」・・・その通りかもしれませんが、「言葉」で伝えられることも多いはずです。
子どもたちの「言葉」をうまく「聴いて」、その「思い」をきちんと受け止めるように努めなければならない、と思っています。
そういう「気づき」も与えてくれる・・・友との時間は、本当にかけがえのない時間です。
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2008年11月23日
親友(1494)
親友とは「何事をも打ち明けることの出来る友人」とあります。
私にはそう呼べる友人が何人かいます。
もちろん、多くはありません。
自分に関する「何事」も「打ち明ける」ことは容易ではないからです。
人間は社会にあって自分をある程度は取り繕って生きています。
周りの人に合わせ、自分の意見を抑え、思いを封印することも多いと思います。
そんなことを繰り返していると、誰かに自分の思いを聞いてもらいたくなる衝動に駆られます。
今の時代では、それをサイトなどに載せるのでしょうが、匿名での掲載で「思い」がちゃんと伝えられるかどうかはよく分かりません。
やはり、会って、話を聞いてもらい、意見を聴き、笑い、泣き、夢を語る、そんな時間が必要だと思います。
それが「心に余裕」を作るためにとても大切です。
そういう意味も含め、友人たちと会う時間はかけがえのないものです。
その時間を大切にしたいと思います。
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2008年11月22日
コンディショニング(1493)
今、少し反省しています。
それは、今日、全国大会の地区予選が開催されたのですが、その試合に向けての「コンディショニング」がうまくいかなかったことについてです。
トレーニングやコーチングの場面では、「コンディショニング」という言葉がよく使われます。
日本語にすれば「調整」という意味です。
試合に向けて、身体的にも精神的にも持てる力を十分に発揮できるように「調整」するということです。
他にも、「ピーキング」という言葉も使われます。
試合に合わせて調子の波を一番良い状態に調整していくということです。
それがうまくいかなかったことを、コーチとして、トレーナーとして反省しています。
いろいろな理由が考えられますが、一番大きな理由は、この試合の重要性を深く認識していなかったということです。
夏の大会が終わり、秋の全国大会も終わってちょっと一息ついている時期に行われる大会なので、集中力を欠いていたのかもしれません。
子どもたちの様子を見ていて「うまく調子が上がっていないなあ」と感じていましたが、何度も試合を経験している選手なので、試合が近づけば何も言わなくても調子を上げてくるだろう、という勝手な思い込みがありました。
参加した選手の一人が言いました。
「何か緊張はあまりしなかったんですよね。」
この選手は少しテンションが高い方が実力を発揮することを知っています。
試合前の緊張がある程度必要であることを知っています。
それをうまく引き出してあげることができなかったことは私の責任です。
「コンディショニング」は大変難しい仕事です。
選手の心身の状態をある程度は深く知っていないと、どうアプローチして良いのかわからないからです。
誰でも彼でもリラックスする方が良いとか、テンションを高めた方が良いということは言えません。
一人一人の特性を考え、練習やトレーニングの内容を調整していきます。
その重要性を認識しているはずなのに、選手の意識や経験に任せてしまった、というよりも自分の仕事に対する甘い認識があった、ということを反省しなくてはならないということです。
子どもたちの意識はまだ不十分であり、幼いものです。
自立を促しながら、うまく導くための努力を惜しんではいけないということを再度認識しました。
そのことについて子どもたちと話をしました。
次の戦いに向けて、その重要性をお互いに深く認識し、成長のステップにしていかなくてはなりません。
意味のある反省にしていこうと思います。
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2008年11月22日
人間を扱う(1492)
自分を取り巻くしがらみや評価、成果などに心奪われることなく、純粋に人のために仕事をする意欲と情熱を持ち、そして、何よりも「それ」を「仕事として楽しむ」ことです。
と書きました。
人間を扱う職業なので、思い通りに行かないことがほとんどです。
自分では一生懸命にやっているつもりでも、それを高く評価されることも多くはありません。
成果に心奪われないように、とは言ってみても、それに捉われる自分はどこかにいます。
でも、それが「人間を扱う」ことである、ということを深く理解しています。
今、ある大学で「トレーニング論」も教えていますが、初めに「人間を扱うということを忘れてはいけない」と言います。
プログラムには大いに自信があっても、その効果が思い通りに出ないことなどしょっちゅうです。
その時、何度も何度も頭の中でシュミレーションを繰り返しますが、問題点がはっきりとしないことも多いものです。
相手が機械であれば、問題点の特定もそれほど難しくはないのかもしれませんが、人間は意識の問題などがあって一筋縄ではいきません。
あるプログラムがうまくいったと思っても、次の時にはうまくいかない時もあります。
やる気の問題であったり、体調の問題であったり、コーチとの信頼関係の問題であったり、それを特定することは容易ではありません。
それが「人間」なんですね。
テニスの指導はもっと難しいと感じています。
ミスショットでうなだれ、ポイントを失ってはふてくされ、自分プレーができないとテンションを落とす、「人間」はそういう生き物なんですね。
スポーツでは、そういう「性」が明確に示される場になります。
それを指導するコーチにとっては、大きなストレスを感じる瞬間でもあります。
そんな時、「人間とはそういうもの」であると納得し、それを受け入れるしかありませんね。
受け入れるということは、深く考えることをあきらめる、というのとは違います。
そういうものであるという「変えられない事実」を事実として受け入れ、その上でどうすべきなのかを真剣に考えることです。
そして、そう考えて行動することを当たり前のこととして実践することです。
「思い通りにいかない」、それを楽しむことです。
難しい存在である人間、でも・・・とても面白い存在です。
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2008年11月21日
自覚(1491)
今日の練習で好ましくない態度をした選手がいました。
そのことについて少し話をしました。
まず理由を聞いてみると、
「そういうことは良くないと分かっているけど、自覚が足りなかった。」
「(好ましい)行動をやろうとしても感情的になってしまう。」
ということらしいです。
この「自覚が足りなかった」ということがすべてだと思います。
もし、これが大学のセレクションだったり、大切な練習会だったり、レッスンであれば「そういう行動」はしないはずです。
ただの1回も「そういう行動」はないと思います。
それは「自覚」が薄いからです。
練習は一生懸命にやっています。
それを認めてもなお高い「自覚」に支えられて行動すべきです。
行動力を生み出すのは、ある程度の「緊張感」と「自覚」です。
「自覚」とは、「自分の地位・責務や欠点が どんなものであるかを、よく考えて知っていること。」とあります。
自分が「どう行動すべきか」をよく知っているということですね。
その意識が高いレベルにないと、好ましい行動をすることはできないということです。
「閾値(いきち)」という言葉があります。
これはある程度のレベル以上にないとまったく作用しない基準となる値のことですが、「自覚」のレベルがこの「閾値」に達していなければ実際の行動としては現れてこないということです。
強くなるにはこの「閾値」以上の「自覚」のレベルに常に自分が「ある」ということが大切です。
それが当たり前になれば間違いなく「強くなるための行動」ができます。
強くなるに決まっています。
そうあってほしいと思います。
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2008年11月20日
ワークフリー(1490)
私は「ワークフリー」という考え方が好きです。
「ワークウリー」とは自分の好きなことだけをする、というのとは違い、自分の望むことをするためにその仕事に打ち込み、その打ち込んでいる仕事を心底好きでいられる「ものの考え方」のことです。
「仕事が楽しくないのではなく、仕事を楽しんでいない」と、ある本に書いてあったのを思い出します。
「楽しむ」ためにはどうすれば良いのかというと、「楽しみ」を見出すために努力をする以外にありません。
そうした努力を続けているうちに、ほんの些細なことに喜びを見つけて「幸せを感じる生き方」がいいと思っています。
仕事である以上はある程度のストレスは避けては通れません。
それを何かを守るため忍ぶということも大切なことですが、それに縛られることなく「フリーな感性」を持つことはより素晴らしいことだと思います。
今、大学で「コーチング論」を教えています。
コーチという仕事や人間について話をしています。
その根本にあるのは、自分を取り巻くしがらみや評価、成果などに心奪われることなく、純粋に人のために仕事をする意欲と情熱を持ち、そして、何よりも「それ」を「仕事として楽しむ」、ということです。
私の周りにはそのように仕事をしている人がいます。
とても幸せそうに仕事について語ります。
そうやって生きていきたいと思います。
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2008年11月19日
チャンスボールの「わな」(1489)
チャンスだと思うと、力が入りすぎてミスショットをしたり、イージーボールになって相手に簡単にポイントされることはよくあります。
そうすると、一気に相手のペースになり、簡単に逆転負けを許すこともあります。
チャンスボールには、大きな「わな」が潜んでいることを覚えてください。
ポイントが取れて当たり前だと思う気持ちがミスショットを誘うのです。
ポイントを失うと、動揺して不安や恐怖は増大することは分かっています。
また、リードされたり、ピンチのときには、あせりやあがり、びびり(最近では“チキる”という言葉が使われます)などのマイナスの感情が起きます。
そのような時は、自分が劣勢に追い込まれているので、マイナスの感情が起こることは理解できます。
しかし、マッチポイントやゲームポイントのように、自分がリードしている場面でも同じような心理状態になり、自分のテニスを見失ってポイントを奪われ、悔しい逆転負けをしてしまうことは少し不思議な感じもします。
なぜ、チャンスであせったり、びびってしまうのでしょうか。
子供たちに試合後に感想を聞いてみると、意外とリードされているときにびびることは少ないといいます。
どうしてもこのポイントが「欲しい」と思うときに、緊張が襲うのです。
そうすると、頭がまっしろになり、何をして良いのかわからないまま、相手のミスを待つだけの消極的なテニスに変貌し、攻撃されてポイントを失っていきます。
まさに、「チャンスはピンチ」なのです。
チャンスで緊張してしまう原因を探っていくと、
・このポイントを取れば勝てるが、取られると負けてしまうと考えて、積極的に攻めることが怖くなって気持ちが引く。
・この試合に勝つと、シードがついて次の試合で楽に勝つことができるなどの欲望に意識が向いて、ボールを打つことに集中できない。勝手に勝ったと錯覚する。
・以前にも同じような場面でポイントを取られて負けたことがイメージに浮かび、緊張が高くなる。
などの原因が挙げられます。
このような気持ちは、ほとんどすべての選手が経験してきているのではないでしょうか。
このような気持ちになったときはどのように対処すればよいのでしょうか。
まずは、チャンスはピンチであることをしっかりと自覚することからはじめましょう。
チャンスボールという言葉は、自分で作り出している幻影のようなものです。
チャンスボールは「チャンス」ではなく、大きな「ピンチ」であり、今まで以上の強い気持ちで、「勇気をもって」打たなければならないと、強く自分に言い聞かせてください。
そして、強い選手はポイントがほしいときに勇気を持って攻撃するが、弱い選手は守ることを記憶して、試合に臨むことです。
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2008年11月18日
不十分の力(1488)
大学での講義を始めて半年以上経ちました。
初めの頃はいろいろと戸惑いもありましたが、今は楽しんで教えることができるようになってきました。
最近、気が付いたことがあります。
講義の前の日に準備をしますが、話の内容をまとめ、流れを作ってノートに書き示し、状況を浮かべながら自分なりのストーリーを作っていきます。
不思議なことに、きちんと準備をした時に納得のいく講義ができるのかというと、そうではなく、まとまりがなく少し不安がある時の方が話がスムースにできるということです。
どうしてか考えてみました。
きちんと準備をした時は、頭の中でリハーサルした通りに進めなくてはならない、というようなプレッシャーがあります。
ちゃんと準備しているので、安心感はあるはずですが、それがかえって変な緊張を作り出すのかもしれません。
うまく準備ができていない時は、始めから少しの不安があるので、その時の話を目一杯集中してやろうという意識が強く、事前に準備したストーリーに縛られることなく話があちらこちらに飛びながら自由に跳ねまわります。
そういう時の話は、飾らない本音の話であったり、今迄の経験を思い浮かべながら熱く語っている時でもあります。
きっと学生たちにもその思いが伝わるので、話に対する反応も良く、それが気持ちを高揚させる効果をもららしてくれるのかもしれません。
テニスでも同じ・・・かな。
試合前に自分の思い通りに練習できていた時よりも、ちょっと足りないと感じる時や不安を感じることで、試合における集中力が高まるのかもしれません。
これを「不十分の力」と呼んでもいいかもしれません。
完璧に準備ができることはほとんどありません。
それを過度に意識しすぎて、過緊張になることは避けなければなりませんが、不十分さを自覚する時は思いもよらない力を発揮することもある、ということを覚えておいて損はないと思います。
大学の講義ではあまりいい加減なことはできませんが、それでもその場その場で思い浮かぶことを自由に語りかける姿勢を失わないで講義を進めて行けたらなあ、と思っています。
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2008年11月17日
芽が出る(1487)
昨日の練習マッチを見ていて子どもたちの成長を感じることができました。
練習の前に、試合における一番大切な心構えとして「戦う姿勢」を挙げました。
相手が誰であれ、今のポイントがどうであれ、理想的にいえば「ただそのポイントを取るために全力を尽くす」ことが「戦う」ことの本質です。
でも、実際にはいろいろな状況変化に対して「不安」や「恐怖」を感じることで、「戦う」ことを忘れることも多いものです。
相手を有利な心理状態にしてしまう身体表現や行動は、「戦う」ことにおいては大きなハンディになることを頭では理解していても、実際の行動を厳しくコントロールすることは大変難しいことです。
それでも「戦い」に勝ち、強くなるためには「ここ」が何よりも大切であり、「唯一の道」であることに変わりはありません。
その「道」を進むための資質を磨くことが、すなわち「強く」なることです。
その「意識」がどれくらいあるのか、を見ることがコーチとしての楽しみでもあり、ストレスにもなります。
しかし、昨日の練習では、どちらが勝っているのか負けているのかがまったく分からない試合も多く、ミスした後の身体表現やガッツポーズ、構えの充実など、大変高い意識を持って「戦っている」ことが分かって嬉しく思いました。
強くなることは大変です。
特に、最初の一歩を踏み出すことが一番エネルギーを必要とします。
花が咲くのも同じで、地中から土を押し上げて「芽を出す」ことが何よりもエネルギーを必要とし、その力を振り絞ったものだけが大きく成長していきます。
そういう意味で、昨日の練習では、すべての子どもたちが「芽を出した」ということです。
この「芽」を大切に育てていかなければなりません。
水はやります。
時には肥料もやります。
でも、一番大切なことは、ちゃんと日光に当て、どこに伸びるのかを教え、自分自身で伸びていく力をつけることです。
すべては「自然の力」ということかもしれません。
人として「サポートの力」は、「それ」に遠く及ばないかもしれませんが、ほんの少しの力になれれば良いと思います。
そんなことを考えた・・・「時」でした。
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2008年11月16日
間をおく(1486)
リズムやテンポを崩さずに、自分のペースで試合を行うことで勝つチャンスは大きく広がります。
しかし、相手からプレッシャーを受けたり、緊張したりするとリズムやテンポが乱れます。
そんなときに、よく「間をとれ」とか「間をおけ」とアドバイスを受けることがあります。
この場合の「間」とは、「時間的な間」のことを指し、少し時間をおいて呼吸を整えたり、集中力を高めるために時間を使うことを意味しています。
それ以外にも、「間」は大変重要な意味をもちます。
今一度、伝統の武道から学ぶべき点を探してみましょう。
剣道は、日本古来の伝統武道です。
現代は、スポーツ化したといわれることもありますが、その中には何百年と脈々と受け継がれた戦法や戦術があります。
そのような剣道において、「間」は最も大切な戦術として認識されています。
剣聖と謳われる宮本武蔵は、「間を知り、外すことが勝利することの基本である。」としました。
これをスポーツ全般に当てはめることは難しいですが、タイミングをはずすという言葉が適しているのかもしれません。
また、「間合い」という言葉もあります。
相手と対峙したときの両者の状態を表す言葉です。
攻撃や防御のリズムとテンポとして捉えることができます。
相手の隙を突き、集中力が不十分な状態で攻撃を仕掛けることができるように、相手の心理を洞察する「心理的な間」のことをいう場合もあります。
このように「間」を知り、「間」を自分が有利に試合を進めることができるように最大限利用することが勝つためには必要です。
しかし、相手もできるだけ自分の「間」で試合を運ぼうと必死になるので、プレッシャーをかけてきます。
プレッシャーを受けると、多くの場合リズムやテンポは速くなります。
どうしてでしょうか。
自分のリズムを乱されると人間は不快感を持ちます。
できるだけ早くそのような不快な状態から抜け出したいために行動が早くなるのです。
特にポイントを失ったときには、不安や緊張は大きくなります。
その状況から早く抜け出したい気持ちが強くなればなるほど行動は早くなります。
また、相手の高いレベルの闘争心や冷静な集中力を感じると、その不安や緊張はさらに大きくなり、自分のリズムやテンポを乱していきます。
そのようなこころの状態を「あせり」とか「混乱」、[パニック]という言葉で表現します。
そのような状態がよくないことは誰でも理解していますが、そのときは「感情のほうが強い」ので冷静な判断は狂っています。
では、そういう状態に追い込まれそうになったときはどのように対処したら良いでしょうか。
最も良い方法が「間をおく」ことなのです。
気持ちを整理できないままでプレーに入ると、全ての行動のリズムを崩して、再び同じような失点を繰り返すことは多いものです。
同じミスを何度も繰り返すと「パニック」になって、自分本来のプレーを継続することは難しくなります。
そのようなときは「間をおく」ことによって、こころの状態に目を向けるのです。
そうすることで、その時点で自分がしなければならない行動が冷静に判断でき、同じミスを繰り返す確率は低くなるはずです。
また、相手の集中力の持続を阻止する効果も期待できます。
ポイントを取ったことで高揚しているだけで、早く次のポイントを取りたいと焦るような選手であれば、「間をおく」ことで焦りを誘い、相手のリズムを崩す効果は高くなります。
しかし、ここで注意しなければいけないのは、「間をおく」ことは、あくまでも「自分のため」にするということです。
よく、相手をじらすように間をとる場面を見かけますが、相手の行動に目を向けているうちは、本当のメンタルタフネスを手に入れることはできません。
相手のこころの状態を乱すことよりも、自分のこころの状態を最適にするために最大の努力を払うことが何よりも大切です。
そして、自分のこころの状態が整理され、最適な状態を作り出すことができたら、その状態を「構え」によって表現することがとても重要なことなのです。
最適なこころの状態とは、興奮しすぎる(あがり)のでもなく、冷めすぎている(さがり)のでもなく、「中庸(ちゅうよう)」という、ちょうどバランスのとれている状態のことです(スポーツによって、そのバランス点は若干違います)。
そのためにも、自分が最も心地よく行うことができる行動のリズムをつかんで、そのリズムやテンポを変えないで試合に臨むことができるように訓練することです。
こころの状態が最適であれば、相手はプレッシャーを受けて、同じように打っているつもりでも、自分のリズムが崩されてうまくショットを返せなくなってしまうのです。
ボールを打ち合うことだけに目を向けるのではなく、最適な状態で戦うことができるように、試合中の行動すべてをコントロールすることができるようになれば必ず強くなれます。
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2008年11月15日
リズムを崩すな(1485)
「リズムを崩すな」ということもよく言われることです。
たとえばサービスを打つ前の動作として、
[ボールを軽く2、3回つく]
↓
[軽く深呼吸をして、ラケットを構える]
↓
[自分が狙う方向に焦点を合わせる]
↓
[肩の力を抜いてスイングに入る]
というような行動のパターンがあります。
このような一連の動作を「ルーチン」といいます。
そのルーチンを「どのような状況でも崩さない」ことが、リズムを崩さないでプレーを続ける大切なポイントです。
自分のペースを守ることも容易になります。
また、ポイントが決まってから(ポイントを取る、取らないに関わらず)、ガットを見て、足の裏を軽くラケットでたたいて、グリップを見つめ、足を軽くたたいて気合を入れて、相手のほうをしっかり見つめてレシーブの態勢に入ることなども大切なルーチンで、このリズムを変えないようにすることは、「次のポイントをとる確率をあげる」ためにはとても重要なことです。
このような一連のルーチンを状況の変化に左右されることなく同じようにやり続けることで、こころの状態を最適に保ち、自分のペースで試合をすることができるようになります。
有名なところでは、ジミー・コナーズは、サービスに入るとき、ボールを必ず4回ついてからサービスを打ちました。
多くのプロプレーヤーは、ボールを3個要求して、そのうちの2つのボールを選んでからサービス動作に入ります。
このような行動は、コーチに指導されたわけではなく、なんとなく行っているうちに、集中力が高まったり、良いプレーができたりした経験から作り上げてきたものです。
そのリズムは身体に刻まれています。
しかし、相手からプレッシャーを受けたりすると、リズムが崩れて不快な感覚が強くなります。
集中力が高まるような行動パターンを意識して行うトレーニングが必要です。
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2008年11月14日
自分のペースを守る(1484)
よく、「自分のペースで試合をするように」という指示を受ける場合があります。
また、「相手のペースを崩すことを考えてプレーをしろ」とも言われます。
マラソンであれば、自分の能力や気候、路面の状態などに合わせて設定したペースを守るように走ることで、レースに勝つチャンスが大きくなることは分かります。
しかし、テニスにおける「ペース」とはなんでしょうか。
良いペースで試合をしているときの状況を考えてみましょう。
・自分の狙ったところに適確に打てている。
・足が良く動き、返球が容易である。
・自分のリズムでサービスが打てている。
・レシーブでの反応が良い。
・作戦通りに相手を追い込むことが出来ている。
このような状態にあるときは、打つショットに自信があり、相手を簡単に追い込むことが出来るはずです。
まさに「自分のペース」で試合をしています。
しかし、このような状況は、一瞬で変化してしまいます。
どのような状況で、好調なペースが一転してしまうのでしょうか。
・勝ちを意識した。
・大きくリードしたときに安心した。
・相手の打球スピードが変わった。
・相手の配球が変わった。
このようなときにペースが変わってしまう可能性があります。
こころの状態が変化するからです。
特に「勝ちを意識」してペースを乱すことは大変よくあります。
そして、一気に相手のペースになり、簡単に逆転負けを許してしまうのです。
つまり、「自分のペースを守る」とは、こころの状態を最適な状態に保ち、好調なペースを長く維持するために最大限の努力をすることなのです。
「自分のペースを守る」には、行動目標を決めて実行すること以外にもいろいろな工夫が必要です。
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2008年11月13日
ひらめき(1483)
ある新聞のコラムに、こう書いてありました。
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一体、何手読めるのか。
これは、プロの囲碁棋士が最もよく聞かれる質問の一つであろう。
「ひと目、千手です」。
二十四世本因坊の石田芳夫さんはかつて、そう語ったそうだ。
過ぐる日、津市の榊原温泉で行われた天元戦第一局の折、河野臨天元が言っていたのはこう。
「まず、手が『見える』ことが大事です」。
ひらめきと、それを裏打ちする読み。
相俟ってプロの力なのだろう。
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私は「プロ」として仕事をしています。
子どもたちがどう成長していくのかということを常にイメージしながら指導しています。
成長したであろう姿が「見える」ということです。
その指導においては、
「こうしたほうがいい!」
と頭に浮かぶ「ひらめき」を大切にしています。
もちろん、その「ひらめき」が正しい方向に導くものであるためには、単なる「カン」ではいけないと思っていますす。
「裏打ちされる読み」を深めるためには、多くの知識を積み重ねていかなくてはならないと思います。
その上で、多くの経験を積んで、「知恵」を身につけていかなくてはなりません。
その「知恵」を使って、「情熱」を持って指導していると「ひらめき」が舞い降りる、そんな感じではないでしょうか。
「ひらめき」を失った時、それは「プロ」としての仕事を終える時かもしれません。
そんな「覚悟」を持って教えていこうと思います。
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2008年11月12日
ケガを考える(1482)
ケガについて考えてみます。
1年のうちで、実は寒くなりかけるこの時期が一番ケガが多いですね。
真冬になると、防寒に対する意識も高く、準備運動も入念にすることになるので比較的ケガは少ないものです。
しかし、この時期は寒暖の差が大きく、運動によって暖かくなると真夏と同じような服装でプレーをするものの、すぐに冷えてしまい、その時すぐに防寒に対してケアすれば良いのですが、練習中にうまくコントロールできないことも原因の一つかもしれません。
こうしたことを考えて、できるだけケガをしないように注意を払って練習してはいても、ケガはいつ起こるか分かりません。
昨日は、臨時で愛工大名電高校野球部のトレーニング指導に行ってきましたが、部員の一人が足の甲を骨折して松葉づえでした。
聞けば、ベースランニング中に足の甲がベキッといったらしく、ギブスでの固定となりました。
この時期から、来年に向けての体作りが始まるので、ここでのリタイアはちょっと厳しいですが、大切なことはそういう時にケガをどう捉えるのかということです。
ケガは嫌なことに決まっています。
でも、その現実は変えることはできません。
だとしたら、「今自分にきることは何かを考えて行動する」ことが何よりも大切です。
彼には、
「ケガをしたことで、トレーニングをする時間が増える。
これは考えようによってはラッキーかもしれない。
例年よりも充実した体作りができるということだ。
ケガをしたところは、しっかりとリハビリとトレーニングをすれば今まで以上に強くなるしね。
練習をじっくりと観察する時間も増えるので、人のプレーを見ながら自分の課題を明確にすることもできる。
大切なことは、ケガをしたことは自分にとって必要なことだと考えることだ。」
というようなことを言いました。
リハビリに入った時のトレーニングについても少し話をして、復帰に対するモチベーションを上げるように心がけました。
クラブにも何人かケガをしている選手はいます。
その選手に対するケアは私のできる範囲でしているつもりです。
その時、もっとも心がけているのは、「ケガは必要なこと」という考え方を持ってもらうことです。
ケガをした時に、焦ったり、落ち込んだり、恨めしく思ってみても意味はあまりありません。
実際に、前向きに考えることのできる人のほうが復帰も早く、ケガの後遺症は少ないという報告もあります。
やはり大切なのは「気」ですね。
強くなるスポーツ選手の資質として「気」を挙げました。
気持ちが強い、元気、勇気、など「気」が戦う上で大切なものであることを教えてくれます。
ケガは、そのことを気付かせてくれる大切な機会だとも言えます。
そう考えて、私はできる限り早く治るように、最善の努力をしようと思います。
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2008年11月11日
自己評価(1481)
人間はいつも「不安」を感じています。
この「不安」というものは、嫌なもの、避けて通りたいもの、マイナスなものというイメージがありますが、実は大きなエネルギーを持っています。
「不安」を消し去ろうと頑張ることや、行動力の源になるということです。
しかし、どんなに頑張っても「不安」はなくなりません。
それは人間にとって必要なものだからです。
「そういうもの」だという認識に立って、それに振り回されないことです。
不安には、「期待不安」と「状況不安」があります。
「期待不安」とは、目標を達成できるかどうかという線引きが明確で、それが達成できないかもしれないと思う時に感じる不安です。
この大会に負けたらどうしよう、
この高校や大学に受からなかったらどうしよう、
という「不安」や、
この試合で負けらたテニスやめさせられるからね、
いい大学に入れなかったら人生終わるよ、
というようなプレッシャーに対する「不安」です。
「状況不安」とは、例えば大勢の前で話をしなければならない時に、相手が小学校の低学年であればさほど「不安」を感じないものの、相手が大学生や社会人、あるいは専門家の人たちを前に話をするのであれば大きな「緊張」や「不安」を感じます。
このように状況によって感じる「不安」や「緊張」が変化することです。
どのような状況であれ、「緊張」や「不安」を感じることには変わりはありません。
このような状況になっても、過度の「不安」や「緊張」で自分を見失ったり、うまく行動できなくなることを防ぐためには、「自己評価」に基づいて行動することが何よりも大切なのです。
「自己評価」とは、「他者評価」とは違い、「自分自身でできることをどれだけやったのか」という達成感や納得度に基づく評価です。
「他者評価」は、しょせん他人が評価するので、自分が頑張っても評価されるかどうか分かりません。
そのことを考えすぎると、もし評価されなかったらどうしよう、という「期待不安」も大きくなります。
でも、「自己評価」は、他人がどうであれ、自分自身で決めることなので、やりきったという満足感があれば、「不安」を大きく感じることはありません。
そういう訓練を経験として積んでいくと、いろいろなことに対する「対応力」が高まってきます。
これが「不安」をエネルギーに変える大きな「力」になります。
スポーツに限らず、いつも大きな「不安」が襲います。
そんな時に、きちんと「自己評価」に基づいて行動する習慣や考え方が身に付いていれば、それをエネルギーに変えることができます。
子どもたちには、テニスを通してそんな「力」をつけていってほしいと思います。
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2008年11月10日
目が冴える(1480)
人間は何か興奮を覚えると、寝れなくなってしまうものです。
昨日、何気に読んだ本に引き込まれ、気がつくと朝の4時頃でした。
前日は練習時間も長く、睡眠も十分に取れていたわけではないので、早く眠りに就こうと思って本を読み始めたら眠れなくなってしまった、ということです。
なぜ、そういうことが起こるのかというと、脳の興奮が眠気よりも優っているという単純な勢力抗争によりものだと考えています。
詳しくは分かりませんが、そんな感じではないでしょうか(今度、茂木さんに聞いておきます)。
朝の4時頃になってもまだ目が冴えて眠れません。
睡眠がうまくとれないと体にも悪いので無理矢理に眠りましたが、あいさつ運動のために5時半に起きて学校に行く寮生に起こされ、結局1時間も眠れませんでした。
私はこういうことがよくあります。
そういう時は決まって頭の中でイメージが明確に浮かんでいます。
「『感性』がなぜ大切なのかというと、「想像力」を高く持っている証だからです。」
と、ちょっと前に書きました。
自分の想像に興奮し、感動し、眠れなくなるというのは、「感性」が豊かな証拠なんですね。
だから、「目が冴える」と言うのでしょうか。
冴える・・・そういう感覚がないと、いろいろな物事に対処できないのかもしれません。
そんなことを、今、ぼうっとしながら考えています。
でも、やっぱり睡眠は大切ですね。
おやすみなさい・・・。
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2008年11月09日
強くなったと感じるとき(1479)
昨日の練習で、「強くなったなあ」と実感することができる練習をしていた選手がいます。
コーチとして、どんな時に「強くなった」と感じることができるのかというと、ただ「ショットを打っている」ことから、「ショットを活かす」ようになってきた時です。
言葉で表現するのは難しいですが、「ショットを活かす」というのは、そのボールを打つことで、相手が「大きなプレッシャーを受ける」ようになるということです。
ただ強いボールを打つだけでは相手はプレッシャーを受けません。
もちろん、それがいつでもコントロール良く打たれるのであれば問題はないのかもしれませんが、レベルが上がってくればそのようなボールの打ち合いになり、ほんの少しの差でポイントが決まります。
そのほんの少しの差が、「ショットを活かす」ことができているかどうか、ということなのです。
一番大切なことは、「常に次の攻撃のことを考えて動く」ことです。
ショットを打つことだけにとらわれていると、自分の打ったショットが入ったかどうかを「見て」しまいます。
その一瞬のスキが、次の攻撃を遅らせます。
打った後にすぐに次の攻撃に移ることができる選手は、相手の攻撃のチャンスを奪い、攻撃するエリアも狭く出来ますので、相手はそれだけで強いプレッシャーを受けます。
次に大切なことは、「前に動く」ということです。
緩いボールを強く打って攻撃しようとする時でも、横に動いてスイングする選手が多いものです。
強い選手は、緩いボールをより強く打って攻撃しようとする時には、ボールの後ろに入って、大きく前に体を動かしてボールを打ちます。
ボールのスピードが同じでも、その動きの迫力と強さにプレッシャーを受けます。
そのことで対応が少しでも遅れれば、それが差となって現れます。
そして、何よりも大切なことは「迫力を持って打つ」、ということです。
「このボールで絶対に決める!」という強い意志をが感じられるように打つということです。
それを「動きで表現できる」ということです。
ショットの威力が同じでも相手が感じるプレッシャーは大きく違います。
それが強さにつながっていきます。
そんなショットをみると選手の成長を感じます。
多くの子どもたちが成長できるようにこれからも指導していこうと思います。
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2008年11月08日
感性(1478)
強くなるための資質として「感性」が挙げられます。
「感性」とは、読んで字の如く、感じる性質のことです。
道端にそっと咲く花の美しさや可憐さにハッと息をのみ、感動に涙する、そんな心の在り方です。
「感動する心」と言い換えてもいいかもしれません。
このような「感性」がなぜ大切なのかというと、「想像力」を高く持っている証だからです。
誰もが強くなりたいと思っています。
強くなっている自分を想像します。
その「力」が強ければ、苦しい道のりを進む勇気や忍耐力は高まってきます。
以前、こう書きました。
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「感動こころ」があれば、テニスをやっていることの喜びを必ず実感できる。
強くなるに決まっている。
感性はとても難しい言葉かもしれないが、テニスをする自分を本当に好きになれば、感性は放っておいても磨かれるものだ。
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そういうことです。
「本当に好きなる」、ことは簡単なことではありません。
すべての志向が「そこ」に向いているかどうかだからです。
すべての時間、すべての力を使っても尽きることのない豊かな「感性」が強くなるためには必要だと思います。
多くの子どもたちにその「感性」が高くあることを願っています。
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2008年11月07日
道具を選ぶ(1477)
最近パソコンの前に長時間座ることが多くなってきて、背中の張りや腰の違和感が大きくなってきました。
座るということは、実は身体には大きな負荷がかかるんですね。
そこで、新しく椅子を買うことにしました。
今まではキッチンのテーブルにセットで付いてきた折りたたみの椅子だったので、座り心地も悪く、坐骨神経にも障ります。
いろいろと調べて、機能的にも、デザイン的にも良いものがあったので購入しましたが、値段は3万円以上します。
たかが椅子に3万円もかけるのか、と躊躇しましたが、長い時間の世話になるので、安物買いの無駄使いならないようにと思ってまずまずのレベルのものを買いました。
昨日届いて、実際に座ってみると、やっぱり値段だけのことはあるなあ、というのが感想です。
フィット感もいいし、背中に貼りつく感じも良く、これなら長時間のパソコン仕事にも耐えられそうです。
しばらく満足して、リクライニングなどを試しながら遊んでいましたが、3万円でこの感じなら、もっと高いものはどうなんだろうかという興味が俄然わいてきます。
もちろん高ければ高いほど良いというものではないでしょうが、どんなものかは試してみたくなります。
今回のものは寮での仕事ために買ったので、今度は家での仕事ために買おうかと密かに画策しています。
良い道具を選ぶ、これは簡単そうで実は大変難しいことなのかもしれません。
いくつもいくつも試して買うわけにはいかないので、私は自分のフィーリングで良いと感じたものを迷わず買うようにしています。
その「勘」は良いものを選ぶために最も大切なことのように思います。
まずはインターネット上のカタログとにらめっこして、最良の椅子を選ぶ「勘」を磨きたいと思います。
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2008年11月06日
伝統から学ぶ(1476)
スポーツの世界では、真に強い選手は堂々としています。
相撲のように格付けがきっちりしているスポーツでは、その地位によって威厳の違いを感じることができます。
塩を撒くリズムは人それぞれですが、横綱はゆったりとして、威厳があり、自分のペースを守ります。
相手がどのようなリズムで仕切りをしても受けて流し、その独特の間合いの取り方やリズムで知らず知らずのうちに相手にプレッシャーを与えるのです。
そして、いざ立会いになると、猛烈な集中力で相手を威圧して簡単に勝負を決めます。
相撲に限らず、剣道や柔道、合気道などの国技の中には、スポーツの世界で高い成果をあげるために必要な「教え」が数多くあります。
これらの武道の教えに共通するのは「間」に関する教えです。
「間」は「タイミング」や「テンポ」、「相手との距離」などの意味で使われる場合もありますが、そのような概念では説明しきれない「心理的な意味」も併せ持ちます。
これは、日本人独特の文化的構造であるといえます。
単に身体を鍛えるだけの時代は終わりを告げました。
心身の調和を図り、人間の能力を最大限に高めるトレーニング方法が求められる現代になって、今一度、伝統のスポーツから学ぶ姿勢が必要なのです。
武道に限らず、スポーツでは自分のリズムやペースを守ることで勝つチャンスが広がります。
相手のペースを崩すように、心理的な動揺を誘うような作戦を取ることも多いと思います。
しかし、相手の心理的な動揺作戦にも動じないで、どのような状況でも自分のやるべきことに集中し、自分のペースやリズムが崩されないプレーヤーにはプレッシャーを受けます。
プレッシャーを受けてこころの状態が変化すると、あせったり、自分のすべきことを見失って集中力を欠いたりする場合が多いものです。
プレッシャーを与える具体的な方法を実践することで、試合の展開を有利にすすめることができるのです。
また、プレッシャーを与えるとこころの状態がどう変化するのかを学ぶことにより、自分がプレッシャーを受けたときに、それを上手に生かして集中力を高めることができるようになります。
自分自身のこころの状態を良く知ることにもつながります。
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2008年11月05日
学ぶこと(1475)
「学ぶことをやめたら、教えることをやめなければならない。」
元サッカーフランス代表監督のロジェ・ルメールの言葉です。
人に何かを教えるということは、相手よりも多くの知識や経験があることはもちろん大切ですが、学び続ける姿勢を失くさないということは何よりも大切です。
私はその姿勢を失くさないように多くの本を読みますが、大学での講義を始めたことは大いに刺激になっています。
実は、その話があった時、はじめは断りました。
大学での講義にはあまり興味はありませんでしたし、寮生をはじめとして多くの子どもたちを教えているので、そのことに時間をとられることに抵抗感があったからです。
でも、
「これはもう一度学び直す機会を与えてもらったのかもしれない」
と、ふっと思い返して、引き受けることにしました。
講義の前日にはその準備をします。
話の内容を考え、それに関する本や資料を読み直します。
昔読んだ本の書き込みなんかを懐かしく感じながら、多くの忘れていた知識がよみがえってくるようです。
そのひとつひとつの学びの跡が、今につながっているように思います。
今まで学んできたことが、学び続けてきたことが大きな力になっています。
これからも教えていこうと思います。
そのためには、いつでも、どんなことからでも、誰からでも学ぼうとする姿勢を失わないようにしていくつもりです。
大学での講義を始めたことが、学ぶ喜びを深めたことに感謝します。
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2008年11月04日
身体表現(1474)
自分が弱気になったり、恐怖や不安の気持ちが生じたときに、それらの感情に立ち向かって、より良い動きやより良いこころの状態を作り出すために、身体を使ってさまざまな表現をすることがあります。
具体的には、
・声を出す
・動き(足を動かす、肩を回す、首を回す)
・動作(足をたたくなど)
・構え
・目つき(表情)
・大きく深呼吸する
などの「身体表現」を行うことで、こころの状態を最適に保つことができます。
人間の精神活動は身体活動と強い結びつきがあります。
自分の気持ちがリラックスできる行動や身体表現を行うことでメンタルの状態は変化し、最適な状態へと導くことができるのです。
特に呼吸と精神の状態との結びつきは大変高いことがわかっています。
古来、武道の稽古のひとつに呼吸法の訓練があったことからも理解できます。
あるボールゲームの試合中の呼吸数を測定した実験があります。
ゲーム前、呼吸数はゆったりと大きく安定しています。
しかし、失点時には短く速くなって、リズムが乱れています。
明らかに精神的に動揺していることが読み取れます。
得点したときには、失点したときとは逆に深く安定した呼吸を示しています。
また、興味を引くのは、失点時のグラフを見ると、失点する前の呼吸も乱れているということです。
失点したから呼吸が乱れたのではなく、呼吸が乱れたから失点したとも考えられるのです。
スポーツの試合では、大きな緊張や不安、怒りなどの感情が起こります。
そのようなときに簡単に呼吸が乱れるようでは、失点する確率は大きくなります。
毎日の生活の中で呼吸をゆったりと大きく行うことを心がけて、呼吸の能力を高めておくことはもちろん大切です。
そして、試合中に望ましくない感情が起きたとき、「深呼吸」を行うことで呼吸の乱れをおさえ、こころ状態を最適にできれば失点の可能性は低くなります。
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2008年11月03日
運のいい生き方(1473)
「私は運がいいなあ」、と思うことがよくあります。
そう思う時、なんだか不思議な感覚になります。
自分の思惑通りに行かないことがあっても、それが結果としてうまくいった時、それは「運」がいいということかもしれません。
そういう風に考えることができるから、結局どんな状況になっても「運がいい」と思えるのかもしれません。
と、こう考えるのが一般的かもしれませんが、人智を超えた力のようなものを感じる時もあるということです。
単なる偶然なのか、考え方の問題なの、よくは分かりませんが、「運のよい生き方」というのはあるかもしれません。
私のもっとも大好きな漫画に「サラリーマン金太郎」があります。
その主人公である矢島金太郎の生き方に対して、昔の舎弟である椎名が、
「あの人はなあ、すげえ運を持っている気がする」
「ツキってのは一晩で変わっちまうが、運ってのは一生ついて回るもんだ」
と、金太郎の生き方に対して、その運の強さに感嘆するシーンがあります。
「一生ついて回るもの」・・・それが運だとすれば、なんとかその「運」をつかんでみたいものです。
でも、自分の生き方をまっすぐに通すことでしか、きっと回っては来ないものだとも思います。
これから先の人生も、「運がいい」かどうかわかりませんが、まっすぐに進む、それがいいと思っています。
矢島金太郎・・・すごい男です。
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2008年11月02日
行動を変えて、こころを変える(1472)
私たちの姿勢や行動はこころの状態、感情を反映しています。
このことはこころの状態が変わることで姿勢や行動が変化することをあらわしていますが、逆に行動や姿勢を変えることでこころの状態が変化することも認められています。
ここで、ひとつ実験をしてみましょう。
はじめに頭の中に悲しいことを思い浮かべてください。
きっと頭を垂れて、視線はうつむき加減で、背中は丸くなって哀愁漂う感じが良く現れていることでしょう。
次に、楽しいことを思い浮かべてください。
明日デートでわくわくしている様子でも、ディズニーシーに出かけてミッキーと遊んでいるところでも構いません。
表情には笑みが浮かび、視線は前を向き、ぴんと姿勢良く立っていることでしょう。
このように、こころの有り様によって行動や姿勢、表情などは変化します。
では、うれしいとき、楽しいときの姿勢や表情を変えないで、悲しいことを思い浮かべてみてください。
反対に、悲しいときの姿勢や表情で楽しいことを思い浮かべても構いません。
どうでしょうか。
これはかなり難しいと思います。
もし簡単にできるのなら、あなたは詐欺師か役者の素質十分かもしれません。
このように、こころの状態と身体は密接に結びついているので、その人の姿勢や行動をみるとこころの状態を探ることができます。
スポーツの場面では、感情を乱されたり、悲しい思いや、くやしい思いをすることは頻繁にあります。
その時、身体的にはどのような変化が現れるのでしょうか。
筋肉が硬直したり、逆に力が入らなかったり、姿勢が崩れていることも多いと思います。
歩き方も弱々しくなっているかもしれません。
これでは自分の能力を最大限に発揮して戦うことは困難です。
しかし、自分のこころや感情が乱されたときに、先に挙げたような行動目標を決めて、きちんと実行できたらどうでしょうか。
おそらく、こころの状態の乱れは少なく、次のポイントに対する集中力を高めることができるはずです。
楽しいときの姿勢や表情を変えないで、悲しいことを思い浮かべることが難しいように、正しい行動をとることは、プレーのマイナスになるこころの状態を作り出しにくくするのです。
ただし、このような行動を実際の試合場面で行うことは、口で言うほど簡単ではありません。
何度も繰り返しトレーニングを行うことが大切です。
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2008年11月01日
冬期のウォーミングアップとトレーニング(1471)
だんだんと寒くなって、いよいよ冬の到来を感じさせるこの頃です。
基本的に屋外でテニスを指導する身には、寒さは疲労感を大きくしますので、ちょっとつらい季節です。
練習に関しても、できるだけ体を冷やさないように気を配りながらメニューを作りますので、ちょっと面倒です。
そして、何よりも寒くなってくると怪我や体調の管理が心配です。
今日は、寒くなってくる時期に大切なウォーミングアップとトレーニングについて話をします。
私のオフィシャルホームページ(トレーニング科学研究所のページ)にもアップしてありますので、興味のある方はご覧ください。
「冬期のウォーミングアップとトレーニングで注意する点」
・寒いところでのストレッチは避けてください。
・関節などに障害が起きる可能性が高いので、障害の起き易い部位を、大きな筋肉の順でストレッチを行って下さい。
・ジョギングでは、様々な体操を取り入れて、筋肉がテニスの動きに対して十分反応できるようにすることが目的です。
・筋肉は、意外に早く温度が下がるので、事前の軽いトレーニングで心拍数をある程度上げておく必要があります(通常のウォームアップに、サイドステップ&スプリントを加えると良いでしょう)。
・テニスの練習に入る前にミニテニスのプラクティスから入るのは、筋肉の動員準備を進める上で必要ですが、事前にできるだけ関節を大きく動かすように素振りなどをすると効果的です。
・プラクティスでは、練習開始期のプラクティスでは動きをできるだけ止めないように、細かくステップを連続して行うように心がけましょう。
・グリップが滑ると手首や肘をいためる原因になりますので、新しいウェットタイプグリップを巻くなどの準備をしてください。
・トレーニングは、メインの種目の前に、事前にプレトレーニングとして、軽くジャンプを繰り返すなどのトレーニングを入れると、障害の発生率が押さえられます。
・気温が極端に低いときは、強いジャンプの負荷を与えるようなトレーニングは避けてください(シャトルランや、ステップワークなど、運動量をある程度確保でき、身体負荷が余り大きくない種目を選んでください)。
・冬場のランニングは効果的です。
・練習後の着替えは必ず行ってください。
以上です。
冬は練習やトレーニングをするのにつらい季節ですが、自分の力を高めるには最適な季節とも言えます。
ケガなどに注意しながら、最高のテニスライフが送れるといいですね。
ハッピー、ウィンターシーズン!
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