2008年11月11日
自己評価(1481)
人間はいつも「不安」を感じています。
この「不安」というものは、嫌なもの、避けて通りたいもの、マイナスなものというイメージがありますが、実は大きなエネルギーを持っています。
「不安」を消し去ろうと頑張ることや、行動力の源になるということです。
しかし、どんなに頑張っても「不安」はなくなりません。
それは人間にとって必要なものだからです。
「そういうもの」だという認識に立って、それに振り回されないことです。
不安には、「期待不安」と「状況不安」があります。
「期待不安」とは、目標を達成できるかどうかという線引きが明確で、それが達成できないかもしれないと思う時に感じる不安です。
この大会に負けたらどうしよう、
この高校や大学に受からなかったらどうしよう、
という「不安」や、
この試合で負けらたテニスやめさせられるからね、
いい大学に入れなかったら人生終わるよ、
というようなプレッシャーに対する「不安」です。
「状況不安」とは、例えば大勢の前で話をしなければならない時に、相手が小学校の低学年であればさほど「不安」を感じないものの、相手が大学生や社会人、あるいは専門家の人たちを前に話をするのであれば大きな「緊張」や「不安」を感じます。
このように状況によって感じる「不安」や「緊張」が変化することです。
どのような状況であれ、「緊張」や「不安」を感じることには変わりはありません。
このような状況になっても、過度の「不安」や「緊張」で自分を見失ったり、うまく行動できなくなることを防ぐためには、「自己評価」に基づいて行動することが何よりも大切なのです。
「自己評価」とは、「他者評価」とは違い、「自分自身でできることをどれだけやったのか」という達成感や納得度に基づく評価です。
「他者評価」は、しょせん他人が評価するので、自分が頑張っても評価されるかどうか分かりません。
そのことを考えすぎると、もし評価されなかったらどうしよう、という「期待不安」も大きくなります。
でも、「自己評価」は、他人がどうであれ、自分自身で決めることなので、やりきったという満足感があれば、「不安」を大きく感じることはありません。
そういう訓練を経験として積んでいくと、いろいろなことに対する「対応力」が高まってきます。
これが「不安」をエネルギーに変える大きな「力」になります。
スポーツに限らず、いつも大きな「不安」が襲います。
そんな時に、きちんと「自己評価」に基づいて行動する習慣や考え方が身に付いていれば、それをエネルギーに変えることができます。
子どもたちには、テニスを通してそんな「力」をつけていってほしいと思います。
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