2011年09月29日
ブラフ(2285)
ヤングスターカップの大会要項を作りました。
スタンダードにこだわって、3セットマッチのトーナメントです。
テニスの醍醐味を味わってほしいと思います。
テニスは、相手との駆け引きが面白いスポーツです。
そのためには、カードゲームで言えば「ブラフ」のようなことも必要です。
「ブラフ」とは、はったり、威嚇、こけおどしのことですね。
なので、当然「捨てるゲーム」や「捨てるセット」もあるわけです。
その中で、いろいろなトライをして、相手の弱点を見つけたり、有効な戦術を考えたりします。
でも、それが、1セットマッチだと、すべてのポイントが大切だと考えすぎてしまうので、「負けない工夫」しかできません。
いつも、いつもファイナルセットを戦っていると疲れますよね。
その中でしか戦う経験がないと、思いきったプレーはできません。
3セットマッチであれば、切り替えもできるし、思い切ったトライもできる。
開き直って、相手に「ブラフ」を仕掛けることもできるかもしれません。
あるブログで、戦術面の大切を説いていました。
でも、それを試合で磨いていかないと、実践的な感覚が高まってはきません。
そのために大会があるべきです。
すべての大会をそうすることには無理があると思いますが、海外へのチャレンジをサポートするヤングスターカップでは、できるだけスタンダードにこだわって大会運営をしていきたいと思います。
コート面数がそれほど確保できないので、試合進行は気になりますが・・・。
試合進行とスタンダードの間にはいつも葛藤があります。
それを、できるだけスタンダードにする努力は必要です。
微力前進です・・・、がんばります!
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2011年09月28日
期限を決める(2284)
何かことをなそうと思ったら、期限を決めるのがいいです。
私は、5年近くあるテニス雑誌に記事を書いていましたが、締め切り近くの方がアイディアわきました。
精神的には、結構追い込まれますが、そこで発揮される集中力はなかなかのものです。
5時間、6時間一心不乱に打ち込んでいて、気が付きません。
そんなことが何度かありました。
その時の集中力は、「ゾーン」と言われるものに似ています。
なんと言ったらいいのか、脳が活性化されて、エネルギーが湧いてくる感じです。
意識は、「そこ」にきっちりと焦点が当てられて、ぶれがありません。
そんな感じです。
ある有名なアーティストが、
「締め切りなしに作品は生まれない。」
と言っています。
正にその通り。
何ごとも期限を付けねば、物事は決まらない、完成しない場合が多いと思います。
今もたくさんのやるべきことを抱えています。
それぞれに期限を付けて、自分を追い込んでいきたいと思います。
そして、さらには、「それ」をも楽しめるような感覚を磨きたいと思います。
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2011年09月26日
自分の可能性を信じる(2283)
鳥取の高校生の指導に行ってきました。
鳥取には縁があって、ジュニアの指導や高校生の指導は、今回で3回目です。
先生方の情熱も感じるし、冬、雪で閉ざされる環境にもめげない強さも感じます。
そういう「気概」に触れると、こちらもやる気が高まりますね。
今回は一日の講習で、7時間のトレーニングと練習です。
本来なら、クタクタですが、今回は余力がありますね。
人間とは不思議なもので、ある程度は気の力で体力も左右されます。
ちょっとした考え方や意識で、発揮されるパフォーマンスは大きく変わります。
そこが、ロボットとは大きく違うところです。
私は、トレーニングやコーチングの講義をしますが、はじめに話すのは『ここ』です。
「人を扱う」という意識がなければ、相手をロボットだと思って接してしまうと、大きなミスをしてしまいます。
相手が人間なので、感情的なもの、思想的なもの、いろいろな条件があって、より良い関係を結んでパフォーマンスを向上させることはむつかしいことです。
だからこそ、それを乗り越えることに喜びを見出すような感覚が必要ですね。
今回の指導は、その感覚が強い、だから頑張りもきく、といったところです。
でも、ちょっとだけ気になることがあります。
みんな「やる気」はあります。
でも、まだ「自分の可能性」を信じていません。
テニスをすることは「好き」かもしれません。
でも、テニスを「心から好き」になってはいません。
それを変えることができた時、間違いなく成長します。
そのためには、
・テニスに対する興味や関心を深めること
・絶対に負けたくない相手や目標を見つけること
この「絶対に」という「思い」が、強くなるためには何よりも大切です。
とても良い資質に恵まれている子がいます。
思わず、教えたくなります。
でも、まずは「自分で道を作る」ことが必要です。
そんなことも話しました。
初めて会う子ばかりなので、どれくらい伝わったのかは分かりません。
でも、大切な事を心を込めて話しました。
次に会う時に、大きく成長してくれていると嬉しく思います。
講習会場の米子から、松江に向かう途中で、大山がくっきりと浮かび上がる情景を観ました。
とても良い気持ちになります。
何かいいことが起きそうな気がします。
鳥取の高校生!がんばれよ!
また会えるのを楽しみにしています。
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2011年09月22日
夢を広げる(2282)
カリフォルニア遠征が終了しました。
けが人や病人もなく、無事に日本に帰ってくることができて「ほっ」としています。
今回は、長時間の運転もあったし、苦手な遊園地2連発もあって、少々疲れました。
でも、時差ボケで寝れないので、次の遠征の企画書を作っています。
実際に行う遠征は大変だけど、企画している時は、色々なイメージが湧いて楽しいものです。
できるだけイメージに近づけることができるように、しっかりとした計画を作りたいとがんばっています。
こうした遠征を行なっても、収入になるわけではありません。
クラブを長期間開けるリスクもあります。
海外が好きなわけでもありません。
でも、こうやって次の計画を作っています。
それは、「夢」だから・・・・。
子どもたちが、遠征を通して強くなってプロになっていく、というのが夢ではありません。
テニスを通して豊かな人生の役に立つこと・・・それが夢です。
どんな人生かは分かりません。
でも、それがテニスをとつながっていて、少しでも幸せに役だっているのであれば、それが一番いいですね。
今回の遠征も・・・、
少しは子どもたちの夢の世界を広げることができたかもしれません。
少しは強くなるためのヒントを見つけたかもしれません。
思い出でとして強く残ったかもしれません。
少なくとも子どもたちの人生に何らかの影響を与えるはずです。
こうした「思い」が行動の原動力になります。
次の遠征はどうしようか?
わくわくと考えたいと思います。
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2011年09月19日
チャレンジ(2281)
今日の4回戦に進んだ日和と広海ですが、残念ながら敗退して全日程を終了しました。
日和の対戦相手は、大柄の体から思い切ったショットを打つ選手で、その選手の打ち込みに対して消極的なプレーに終始したことは大変残念です。
「ここ」には来たのは、これからのステップアップのために「何かを変える」ことです。
特に日和はフォアハンドを両手打ちから片手に変えたので、ショットがうまく打てないことは仕方ありません。
そういう状況でどうやって戦うのか、ということをしっかりと考えてプレーしなくてはなりません。
相手のショットに対して、ちょっとバランスが崩れたり、対応が遅れたボールをすべてロブで返していては、相手にプレッシャーを与えることはできません。
多少のリスクは覚悟の上で、思い切ったショットで対抗することにチャレンジしなければこれからの成長は望めません。
ショットを磨くことも大事ですが、戦う姿勢を高めることができるかどうかがこれからの成長の鍵です。
広海は、大変惜しい敗戦となりました。
緩急を武器に、変則的なテニスをする選手でしたが、セカンドセットの後半からはうまく対応し、思い切ったプレーでポイントを奪います。
セカンドセットをタイブレークで奪って、流れは一気に広海に流れるかと思いましたが、勝ちを急いだのか、無理なリターンや大切なポイントでのダブルフォールトで崩れます。
最後の最後にしのいで、後一歩のところまで追い詰めますが、最後はネットプレーのミスで敗れました。
相手のミスジャッジや大声のシャウトにも動じることなく、自分のプレーをやりきろうとする姿勢には可能性を感じます。
サービスのコンビネーション、バックハンドのクロスコート、フォアハンドのダウンザラインウィナー、バックハンドボレーなど、課題はありますが、戦う姿勢を高めることでもっと上を目指せる能力を身につけます。
もっと気迫のあるプレー、攻撃的なショットを意識して闘ってほしいと思います。
これで全日程を終了しました。
前回のカリフォルニア遠征に比べて、「負けて見えてくるもの」があったのは良かったと思います。
子どもたちが、こんな話をしていました。
「レベルの高い大会に出ても勝てないから出ない。」
これはちょっとおかしいですね。
負けても負けても少しでも上のレベルにチャレンジすることで、「何か」が変わってきます。
「ここ」で戦っている子どもたちを見ると、そこが大きな「差」なのかなと思います。
勝ちにいくのではなく、負けにいく、ぐらいの覚悟があって成長していくのだと思います。
前にも、こんなやりとりがありました。
初めてITFジュニアにチャレンジした時に、
「私なんかがこんな大会に出てもいいんですか?」
という選手に、
「強い選手がチャレンジするのではなくて、チャレンジする人が強いんです。」
と話したことを思い出します。
確かに負けることは嫌だし、悔しいし、つまらないことです。
でも、恐れずにチャレンジし続ければ、きっと「何か」が見えてきます。
強くなっていった選手は、その「何か」を見たんだと思います。
今回の遠征に参加した選手は、少し消極的な発言が目立ちます。
本心ではないかもしれませんが、チャンレンジする気持ちが薄いのではないかと感じることが多くあります。
それをどれだけ変えられたのかは分かりません。
でも、どんな遠征も、「今の自分を変えるためにある」ことは間違いないので、少しで感じるものがあればいいと思います。
明日、日本に帰ります。
台風が心配ですが、無事に帰れるように祈ります。
負けてしまって残念な気持ちはありますが、少しほっとした気持ちもあります。
日本に帰ってから、「自分のしなければならないこと」も見えてきました。
その意欲を失わないように、これからの指導をがんばっていこうと思います。
この遠征をサポートしてくれた、株式会社グローブライド様に心から感謝します。
また、遠征に子どもたちをこころよく送り出してくれたご両親様にお礼申し上げます。
ホームステイで、最高のもてなしをしていただいた宮田さんには心から感謝しています。
本当にありがとうございました。
これからのみんなの成長を楽しみにしています。
<マッチレポート>
伊藤日和
今日の試合では、フォアのストロークがほとんどロブで打っていて、きちんとフォアが打てなかったことと、サーブをフルスイングで打てずに入れていってフォールトが多くて、ファーストサービスが入らなかったことが今日の悪いことでした。
フォアに自信がないからバックに少し頼っていました。ラリーをしていてもボールが浅くなって、チャンスボールで決められたポイントが多かったです。
サーブは、ファーストの確率が低かったのでファーストサーブは強く打てるようにしたいです。
フォアは、体を使って打点を前にしてしっかりと打てるようにしたいです。
大窪広海
今日の試合では、1セット目、ミスばかりで3-6でとられてしまいました。けれど、2セット目の2-5から、あきらめずにミスをしない程度で打ち込んでいくことができました。そのまま2セット目を7-6でとれたことが良かったです。
3セット目は、相手に攻められることが多くなり、4-6でとられて負けてしまいました。だけど、やっぱり打ち切れたので良かったです。
全体を通しては、ファーストサービスの確率が低いこと、ストレートのリターン、バックハンドとバックハンドボレーが悪かったです。でも、フォアの回り込みの逆クロスと、自分が入ったと思ったけれど、相手にアウトと言われたボールは、しっかりと「入っている」と自信を持って言えたことが良かったです。
これからの練習では、サービスのコンビネーション、ストレートのリターン、バックのクロスとボレーを意識して、どうすれば良くなるのかを考えてやりたいです。
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2011年09月18日
戦術面の強化が必要(2280)
大会は2回戦と3回戦が行われました。
広海は、危なげなく4回戦に勝ち進みました。
日和は、2回戦は相手のミスにも助けられて完勝ですが、3回戦のシード選手との対戦では、序盤での打ち急ぎや集中力を欠いたショットでリードを許します。
しかし、ファーストセット0-5から、緩いボールやロブなどを織り交ぜた配球で相手のペースを乱してペースをつかみ、そこからは1ゲームしか与えずに勝ち上がりました。
早い段階でペースをつかむために、配球の重要性を認識し、ラリーの精度を上げなくてはなりません。
ただショットを打つだけではなく、どう打てば相手を不利な状況に追い込めるのかを考えて、プレーしてほしいと思います。
篤司は、2回戦は勝ちあがりましたが、3回戦でのシード選手との対戦に敗れました。
会場が離れてしまったので、直接見ることはできませんでしたが、レポートを見る限り、積極的なプレーはできていたようです。
しっかりと精度を磨いて強くなってほしいと思います。
園子は、第4シードとの対戦です。
それほど強いショットを持っている選手ではありませんが、トップスピンのロブや回り込みのショットをうまく使って、攻撃をうまく封じてきます。
その選手に対して、無理なショットでミスを繰り返してポイントを失います。
また、「相手の弱点を突く」という当たり前の戦術を持たずに試合をしています。
ショットの威力に頼るのではなく、戦術を考えて、ペースを変える技術が必要です。
自分から変化をうまく使えるようになれば、相手の変化にもうまく対応できるようになります。
そうした「対応力」の強化を望みます。
レベルの高い大会では、自分の課題がはっきりと確認できます。
明日は、負けてしまった選手も、たくさんのプレーを見て「イマジネーション」を高めてほしいと思います。
子どもたちの試合を見ていると、「戦術面の強化」が必要であると強く感じます。
そのためには、良く観察することが大切です。
そして、それが強化できるシステムや練習法を考えていかなくてはなりません。
私自身にもたくさんの課題が与えられました。
残りの時間を無駄にしないように過ごそうと思います。
今日は、今アメリカで一番おいしいハンバーガーを食べました。
おいしいですが、脂肪が・・・、体重が・・・、ちょっと心配です。
コーラは少し控えたいと思います。
明日も朝から試合です。
試合会場の近くのホテルに宿泊しているので、少しは余裕を持って出ることができるので気持ちは楽です。
試合のある子どもたちは、さらに気合いを入れて臨んでほしいと思います。
<大会レポート>
■吉田篤司
ファーストセットの0-3までは、緊張してまったく足が動かず、あっさりと落としてしまったけど、次のゲームからボレーやドライブボレーなどを混ぜて、前でプレーできるようにした。
ファーストセットは、0-6で取られたけれど、セカンドセットは、4-3までいった。けど、4-3の30-30でドライブボレーの逆クロスをミスってしまって、流れが変わって一気にとられてことが一番もったいないところ。一回ミスっても流れを変えないことが大事。いい時もそれを持続させることが重要。
ファーストセットの0-3からのネットプレーもボレーミスが多かったので、ボレーを強化するようにする。これができると、自分を盛り上げられるので、良いテニスができる。
今後の課題は、集中力の持続と、ボレーとフォアの逆クロスとバックでも攻めれるようにすること。サーブは、手首をひねるくせを絶対直す。あと、頭を使ってテニスをする。
■成田園子
今日の試合は、最初の出だしが悪くて、足があまり動いていませんでした。自己分析ができていなくて、相手の動きや相手がなにがよわいのに気づいていなかったです。
チャンスボールのコートに入る確率も悪く、相手にポイントを簡単にあげていました。積極性もなく、チャンスボールやドライブボールのできるところでもつないでしまいました。サーブもしっかり振り切れるように練習したいなと思いました。
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2011年09月17日
行動目標(2279)
今回の遠征でお世話になっているクラブでの最後の練習を終了しました。
コートの貸し出しにレッスン、ガット張りまで本当にお世話になりました。
また、ヘッドコーチとは小さいクラブを運営する上でのいろいろな問題点について話をしました。
共感することも多く、私にとっても大変有意義な時間でした。
子どもたちがどう感じたのかは分かりませんが、試合での成果という形で表してくれたらうれしく思います。
ミーティングでは、試合で力を発揮するための行動目標について話しをしました。
・どんな時でもしっかり構える
・ミスをしても下を向かない
・きちんろコールする
です。
簡単そうですが、実際の試合でやりきるのは難しいことです。
結果がどうあれ、自分のすべきことをやり通す、それができれば間違いなく成果は出ます。
それを期待したいですね。
今、朝の4時です。
試合会場に向けて出発します。
寝ないようにがんばります!(笑)
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2011年09月16日
ゴールデンエイジ(2278)
今日は、休養日としてユニバーサルスタジオに出かけました。
高い年齢での遠征では、大会期間も長く、当然、そのための準備も必要なので、遊びに行く余裕はありません。
でも、低年齢では、必要なことだと思います。
遠征に出ると、10歳から12歳のいわゆるゴールデンエイジに様々な経験をすることの重要生を強く感じます。
経験とは、テニスに限ったことではありません。
日本以外の国があるということ。
その国の文化に触れること。
自分たちが外人になるということ。
など、普通では体験できないことがすべて経験となります。
そういうさまざまな経験を通して、選手として必要なものは何かに気づいていくのだと思います。
これから先の彼らの戦いは過酷です。
私の仕事は、その戦いに耐える力をつけることだと思っています。
ホームステイでお世話になっているおうちの庭先になっているオレンジがめちゃくちゃおいしいんです。
しかし、何も手入れしてないらしい。
そうやって、手を入れないで自然に育てるりんごがすごくおいしいという話も聞いたことがあります。
手を入れすぎないで、自然に育てる強さ・・・それを目指せばいいのかも?
でも、おいしいのは1本だけで、その他のはまずいらしいです。
生存競争に勝ち抜いておいしい実をつけるのは至難の業だということですね。
その競争を勝ち抜くというよりも、困難に耐える力をつけてもらいたいと思います。
今日は楽しんだようです。
明日からまた戦闘モード?でがんばってもらおうと思います。
えっ、
「遊んでばっかりでいいな!」
ですか?
違う、違う、遊びじゃないですよ!
ジョーズと遭遇して戦う姿勢を磨くためです。
いい練習になりました!
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2011年09月15日
自己分析力を磨く(2277)
今日は、いつも練習をさせてもらっているクラブが午前中使えなかったので、ホームステイ先のコートを借りて練習をしました。
ボールが豊富にあるわけではないので、マッチ練習を中心に行います。
そのことを伝えて様子を見ていましたが、案の定お遊びモードです。
なぜそうなるのかを考えてみましょう。
それは、「自己分析」する能力に欠けているからです。
「自己分析」の能力に長けている選手は、
・相手の弱点を見抜く
・有効な作戦を思いつく
・自分のプレーが明確にイメージできる
という能力が高い選手です。
だから、ゲームをしながら自分の能力を高めていきます。
でも、そうではない選手は、何も考えないでプレーをするので、ちょっと自分の思うようにプレーできないと集中力を維持できません。
それが分かっているので、最初から集中力を高めることを避けることが多くなります。
強くなるためには、その能力が絶対的に必要なものになります。
朝の練習では、1ゲームづつ交代で試合をしながら、ノートに分析した結果を書くという練習をしました。
もちろん、ウォーミングアップからやり直しです。
いろいろと考えながら練習するので、集中力は高まっているようです。
もうひとつは、ミスのマネージメントです。
テニスにミスはつきものです。
ミスをして、それが次のプレーにマイナスにならないようにしなければなりません。
でも、それができません。
練習では、決して相手にすきを見せないように振る舞うことを課題にして臨みました。
試合の内容も良く、トライもあり、ミスのマネージメントもそれなりにできていたことを評価したいと思います。
練習での集中力を高めるためには、難しいことではありません。
「勝つために何をすれば良いのか」を真剣に考えることです。
朝の練習では、そのための「思考力」が高まっていましたね。
しかし、午後の練習では、残念ながら、ラケットを忘れたり、ラケットを1本しか持ってこなくて、そのストリングが切れて練習できなかったり、マッチ練習で長ズボンを脱がなかったり、まだまだ準備や意識は不十分なようです。
そのことについては、相当に厳しく指導しました。
そういうことが当たり前にできて、常に戦うための「思考力」を磨く選手になってほしいと思います。
明日は、身体的な疲労もかなりあるので、リラックスの意味でユニバーサルスタジオに出かけます。
まさか、ミッキーはいないと思いますので、少しは楽しめそうです。
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2011年09月14日
選手としての資質を高める(2276)
今日の朝、いくつか気になったことがあったので、みんなを集めてミーティングをしました。
ひとつは、あいさつの問題です。
顔を見てすぐにあいさつができません。
「なぜ?」
と聞くと、
「そういう習慣がないから」
と答えます。
多くの子どもたちはそうかもしれません。
でも、自分がトップを目指そうというのであれば、率先して行うべき大切な習慣です。
それは、自分自身のチャンスを広げることにつながるからです。
そして、自己管理の徹底です。
朝起きて、子どもたちの部屋を見ると、まったく整理整頓ができていません。
それは、「自分の部屋」であるように振る舞うからです。
私は、決してそういうことはありません。
人の好意でこうした遠征ができていることに心から感謝しているので、せめてできるだけ迷惑をかけないようにしようと心がけるからです。
それがちゃんと評価されれば、きっと次の遠征も受け入れてもらえる、そう思うからです。
リラックスすることは大切です。
しかし、遠征を通した「訓練の場」をちゃんと意識しなくてはなりません。
また、いろいろなことに気づかなければなりません。
ごみが落ちていたら拾う、自分の周りのものをすぐに片付ける、そういったことにすぐに気づいて行動できるようにすることです。
飲み残しのジュースがそのまま、食べかすがそのまま、では、「気づき」の能力は高まってはきません。
「気づき」は、スポーツにおける「判断力」につながります。
特にテニスは、咄嗟の判断がとても大切なスポーツです。
それは、こうした日常の「気づき」から育まれることを知ってほしいと思います。
そして、選手である以上、ストレッチの習慣がなくてはなりません。
怪我の予防、パフォーマンスの向上、リラックスなど、ストレッチには優れた効果がたくさんあります。
しかし、それを習慣化して、初めて効果が発揮されます。
トップを目指す意識を持って、しっかりと取り組んでほしいですね。
子どもたちには、少し厳しい要求をします。
強くなるために必要だからと強く思うからです。
もちろん、そうでなくても強くなる人はいます。
でも、少しでも自分の能力を高める努力をする人のほうが、その可能性を広げます。
周りの人がどうであろうと、自分のすべきことをきちんとする、そういう「自立」した考えを持った選手に成長してほしいですね。
ミーティングの後のアップ練習は、大変集中してできていたと思います。
その雰囲気を崩さないように週末の試合に向けてがんばってほしいと思います。
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2011年09月13日
感情と身体行動(2275)
大会がディズニーランドの近くで行われているので、近くのホテルに泊まってランドに出かけました。
東京ディズニーランドに比べると人も少なく、ファーストパスを取るために走ったり、何時間も並ぶことはないので助かります。
それでも、帰りの渋滞の中のドライブでくたくたです。
子どもたちは、テンションも上がったのか、いつもなら車に乗ったらすぐに寝てしまうのですが、3時間以上のドライブでほとんど寝ないのは驚きです。
その集中力やハイテンションを練習や試合で発揮してほしいですね。
このような遊園地での子どもたちの振る舞いを見ていると、感情と身体の関係が良く分かります。
うれしいとか楽しいという気持ちが、姿勢や行動をコントロールしているということです。
自分が乗りたい乗り物に向かうときは、実に生き生きと、弾むように移動していきます。
でも、そうでもない時は、歩みはゆっくりとなりますね。
実は、ひとりだけジェットコースターが苦手な子がいました。
その子が、「タワーオブテラー」というアトラクションに向かうときは、恐怖と不安の感情に支配され、最後は耐え切れずにとうとうリタイヤです。
いつもなら、
「そんなものは気合と根性で乗り越えろ!」
と言い放ちますが、今回は無理強いをさせませんでした。
姿勢や行動から、本当の不安を感じ取ったからです。
前回のコーチングセミナーでは、「観察」することの重要性について話しをしました。
「言葉」だけではうまく伝わってこないものです。
特に子どもたちは、ボキャブラリーも少なく、表現力も乏しいのでなおさらです。
それをうまく読み取ってあげなくてはなりませんね。
私はディズニーランドが大の苦手ですが、「観察」を通した「洞察力」を磨くにはいい機会になっていると思います。
今度は、ミッキーの行動観察に挑戦してみようと思います。
でも、表情を読み取るのはむつかしそうだ・・・。
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2011年09月12日
課題を見つける(2274)
今日の試合は、全員危なげなく2回戦に勝ち進みました。
少し雑なプレーで凡ミスを繰り返すシーンもありましたが、比較的安定したストロークを軸に、自分のペースで試合を展開しての完勝です。
力の差があるので、ミスをしても相手にペースを渡すことはありませんでしたが、もう少し戦術的な面も強化しなくてはなりません。
篤司と広海はサービスのコンビネーションを磨いてください。
それと、フルスイングのスピンの技術はラリー戦を有利にするためには絶対的に必要な技術です。
安易にダウンザラインにエースをとりに行くミスも目立つので、逆クロスを中心に攻撃するパターンも練習しておくともっと容易に相手を追い込むことができます。
園子は、高い打点からの打ち込みのミスが目立つのが気になります。
もう少し体の動きを大きくして、スイングの幅を広げるように打ち込むことが大切です。
日和は、フォアハンドの不安定さが課題です。
まだ両手打ちから変えたばかりなので仕方ありませんが、相手のワイドへの攻撃に対する切り返しの練習を繰り返し行わなければなりません。
また、二人ともに言えることは、フルスイングでのサービスを習得しなければなりません。
セカンドサービスで、ただ入れにいくサービスでは、自分のリズムを作ることはできません。
回転をかける技術を高めながら、簡単に相手に追い込まれないサービスを身につけほしいと思います。
まだまだ課題はありますが、比較的試合に対する集中力も高く、ラリーの能力も高いので、少しでも上に行けるようにがんばってほしいですね。
また、指摘された課題については、日本に帰ってからも高い意識を持って取り組んでほしいと思います。
明日は、
「アメリカのミッキーは凶暴なので、怪我が心配だから行くのをやめたほうがいい!」
という私の忠告は無視されて、朝から出かけるらしいです。
ディズニーランドは大の苦手ですが、子どもたちの楽しい思い出のためにがんばろうと思います。
ミッキーに殴られないか心配です(笑)。
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2011年09月11日
より良い経験のために(2273)
今日の試合は、雨のために明日に順延になりました。
朝早くから3時間ほど運転して行ったので、「やりたかった」というのが正直なところです。
しかし、自然には逆らえるわけはなく、ここでも「積極的受容性」をこころがけて、明日の試合への準備をします。
写真は、帰ってきてからの練習前のアップです。
やるべきことはやっておかないとね。
試合の順延は残念ですが、待機の時間に、マクドナルドで注文の練習をしたり、スーパーで買い物をしたり、アメリカに来ていることを実感できる時間を持てたのはいいことだと思います。
子どもたちに、
「コーヒー注文してきて!」
というミッションを出し、
「ちゃんとできたよ!」
と、うれしそうにコーヒーを持って帰ってくるのを見ると、心が「ほっ」と和みます。
私がはじめてアメリカに来たときには、コーラの注文もできなかったことを考えるとこの子たちの方が優秀ですね(泣)。
ちょっとがっかりですが、きっと、こんな些細なことでも、子どもたちにはちゃんと記憶され、それが何らかの影響を与えていくんですね。
ちょっと不思議な感じもしますが、
「そのためにこういう仕事をしてるんだ」
という「思い」が認識できます。
慣れないアメリカで、往復6時間の運転は結構疲れます。
明日も、朝5時に起きて、運転していくのかと思うと、ちょっと憂鬱な気持ちにもなりますが、すばらしい記憶と、より良い経験のためにがんばらねばと思います。
明日は、もし時間があれば、マクドナルドで全員の分の注文や、レストランでの注文にもチャレンジさせようかと考えています。
みんなのちょっと困ったような表情を見るのが楽しみです。
もちろん、試合もがんばってほしいですね。
全力でサポートします!
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2011年09月10日
意識を高める(2272)
今日は、朝練を1時間、その後、午前中と午後に2時間づつ練習をしました。
少し寒いので、動きはいまいちでしたが、コートの弾みやボールの感覚も段々と慣れてきて、うまく対応できているようです。
午後は、練習をさせていただいている「オーシャンサイドテニスクラブ」のメンバーと一緒に練習をしました。
他の選手に比べて、ボールに対する執着心も高く、練習マッチでもいい感じで打てています。
明日から始まる試合でも、その集中力を発揮してほしいと思います。
明日は、会場まで遠く、渋滞も予想されるので、朝5時に起きて出発です。
初めて行く会場なので、無事に送り届けるために、ルートを確認したり、ドローを確認したりと面倒なことは多いです。
ひとつの大会に出場するために、実に多くの労力がいるということです。
ことは日本でも同じですね。
コーチだけではなく、親御さんも大きなエネルギーを使います。
それに応えられないような試合をすると、ちょっと感情的にもなりますね。
子どもたちには、そうしたことを理解して、自分ができる最大の努力で報いてほしいと思います。
ミーティングでは、再度、試合において自分のすべきことは何かを確認しました。
ただ試合をするだけではなく、その試合でステップアップするために何をしなければならないのかを考えて、その意識にしたがって行動することが最大の課題です。
その意識が高ければ、試合中の態度や振る舞い、ミスに対するマネージメントなど、きっと高いレベルで確認できるはずです。
それを感じることができれば、きっと大きなエネルギーを使っても、モチベーションはさらにあがります。
この遠征を通して、その意識を高めること、そのために明日が一番大事な試合になります。
最高の気合いで臨んでほしいと思います。
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2011年09月09日
遠征で学ぶべきこと(2271)
無事にアメリカに着きました。
乗ってきた飛行機がエアバス380という機種で、世界でもっとも大きな飛行機です。
いつもは大嫌いな飛行機ですが、今回は少しテンションがあがりました。
子どもたちも、行き届いたサービスと、何十本もあるビデオの中から厳選して、楽しめたようです。
広海の席のシステムが故障で、ひとりだけ見れなかったのが残念ですね。
帰りに期待しましょう!
さて、私は入国後すぐの運転に少々疲れ気味ですが、子どもたちは夕食をご馳走になって、緊張感もほぐれてきたようで、卓球をしたりして、うまくコミュニケーションが取れたみたいです。
明日からの練習と試合に向けての活力も上がってきたようです。
ミーティングでは、この遠征で学んでほしいこととして、
「自己管理」
「自己分析」
「自己主張」
について話をしました。
みんな、プロになりたいといいます。
そのための基本的な資質として、「自己管理」はもっとも大切な資質です。
準備、整理はもちろんのこと、挨拶を含めた、その場でしなければならないことの「判断力」を身につけてほしいと思います。
また、普段やっている1セットマッチでは気づかないことでも、なれない場所での3セットマッチでは、いろいろと考えたり、気づいたりするチャンスになります。
それを、きちんと「記憶」して、「自己分析」して、試合においてトライできる勇気を持ってほしいと思います。
また、外国の選手は、大変「自己主張」の強い選手は多いものです。
それを、英語が話せないとか、恥ずかしいからという気持ちで押し返せないようでは成長は難しいと話しました。
自分が絶対に自信があることについては、堂々と「自己主張」できるようになってほしいと思います。
初めて海外に遠征に出る子が多いので、どれくらいできるのかはよくわかりませんが、「資質を磨く機会」にしていかなくてはなりません。
明日は、ちょっとしんどいかもしれませんが、朝練からみっちりと練習します。
時差ぼけをものともしない、気合いの入った練習にしていこうと思います。
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乗ってきた飛行機がエアバス380という機種で、世界でもっとも大きな飛行機です。
いつもは大嫌いな飛行機ですが、今回は少しテンションがあがりました。
子どもたちも、行き届いたサービスと、何十本もあるビデオの中から厳選して、楽しめたようです。
広海の席のシステムが故障で、ひとりだけ見れなかったのが残念ですね。
帰りに期待しましょう!
さて、私は入国後すぐの運転に少々疲れ気味ですが、子どもたちは夕食をご馳走になって、緊張感もほぐれてきたようで、卓球をしたりして、うまくコミュニケーションが取れたみたいです。
明日からの練習と試合に向けての活力も上がってきたようです。
ミーティングでは、この遠征で学んでほしいこととして、
「自己管理」
「自己分析」
「自己主張」
について話をしました。
みんな、プロになりたいといいます。
そのための基本的な資質として、「自己管理」はもっとも大切な資質です。
準備、整理はもちろんのこと、挨拶を含めた、その場でしなければならないことの「判断力」を身につけてほしいと思います。
また、普段やっている1セットマッチでは気づかないことでも、なれない場所での3セットマッチでは、いろいろと考えたり、気づいたりするチャンスになります。
それを、きちんと「記憶」して、「自己分析」して、試合においてトライできる勇気を持ってほしいと思います。
また、外国の選手は、大変「自己主張」の強い選手は多いものです。
それを、英語が話せないとか、恥ずかしいからという気持ちで押し返せないようでは成長は難しいと話しました。
自分が絶対に自信があることについては、堂々と「自己主張」できるようになってほしいと思います。
初めて海外に遠征に出る子が多いので、どれくらいできるのかはよくわかりませんが、「資質を磨く機会」にしていかなくてはなりません。
明日は、ちょっとしんどいかもしれませんが、朝練からみっちりと練習します。
時差ぼけをものともしない、気合いの入った練習にしていこうと思います。
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2011年09月08日
使命感(2270)
今日から、「トップジュニアテニスチーム」のカリフォルニア遠征に出ます。
海外遠征は大きな責任もあるし、面倒なことは多いものです。
決して、楽しんでできるものではないと思います。
「あんまり楽しくもないのに、なぜ海外遠征に出るのですか?」
と聞かれることもあります。
また、いい仕事をするには、その仕事を「楽しいと感じること」が何よりも大切であると言われることがあります。
その通りですね。
その考えからすると、「楽しみがないといい仕事ができない」ということになります。
でも、「楽しみ」を越えた「使命感」に従って仕事をすることがあります。
今回の台風で大きな被害を受けた那智勝浦町の町長さんは、娘さんを土砂崩れで亡くし、奥様が行方不明の中で、
「早く見つけ出して娘と一緒に送ってやりたい、というのが本心ですが、公務を優先しなければなりません。」
と毅然と答えていました。
私にできるだろうか?
かなり難しいことだと思います。
有事に平気でゴルフをしている議員さんもいる中で、とても立派な考え方を持ち、実際に行動していることに感銘を受けました。
楽しくないのに海外に遠征に出るのは、かっこ良く言えば、このような「使命感」に従ってです。
この町長さんのような、立派な使命感でもなく、大層なことではありませんが、
「多くの子どもたちに、若い年齢で海外への遠征を経験させたい!」
という「思い」と、その「使命感」で行動します。
何となく、「自分すべきことはこれだ」という「使命感」があるからです。
そして、「使命感」は、「楽しみ」を超える、そう思います。
もちろん、子どもたちのプレーを見ること、一緒に生活することは楽しいことではありますが、何よりも「使命感」を持って行動していきたいと思います。
何よりも、今日からの遠征が何ごともなく無事に終了することを願っています。
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2011年09月07日
コート外の時間(2269)
ドイツ在住の濱浦コーチが、
「ニューヘブンからの試合を通じて、1ポイント、1ゲーム、1試合で大きく選手の調子が変わってしまう恐ろしさを感じています。
コート上の時間だけでは無い、大会期間中の全てにおいてある種の緊張感と繊細さが必要とされています。」
と書いています。
真意は深くは分かりませんが、コート上の時間だけではない時間に対する配慮、これは選手の資質を高めるためには大変大切な時間だと思います。
今年の3月まで、寮の運営をしていた時に感じたのも、このコート外の時間の管理です。
子どもたちと生活をともにするので、その時の意識が垣間見えて、それがテニスに大いに関係していると感じます。
遠征に出るのも同じです。
テニスコートでの練習だけでは見えてこないものを見る、とても大切な時間になります。
ややもすると、遠征が遠足気分になってしまうこともあります。
休みを利用したバカンスのように振る舞う時もあります。
それでは「意識」は高まってきません。
すべての時間を、テニスが強くなるために、自分の資質を高めるための「訓練の場」とすることが大切だと思います。
そのために、コーチは、「緊張感」の維持に努めます。
状況を「繊細に」を見て判断します。
そうやって、「訓練の場」となるように最善の努力をします。
だから、正直、楽しめることは少ないです。
一番楽しいのは、選手が、最高のプレーをしてくれた時です。
今回の遠征では、「それ」が見られるように、私自身も「緊張感」を持って臨もうと思います。
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2011年09月06日
キャンプレポート10
三宅凌平
8がつ11にち
うちこみでめんがうえをむいてあうとしちゃうからもうちょっとめんをしたにむける。
スラップショットをうつときはわきをみせないでひじをまげてうつ。
たいりょくがないからいっぱいれんしゅうしてたいりょくをつけたい。
きょうちゅういされたことをあしたできるようにがんばる。
8がつ13にち
ひなちゃんとしあい3-1かち
りえこちゃんとしあい0-4まけ
ミスはフォアのバックアウトがおおかった。
アドバンテージさいどがてんがいっぱいとられた。
キャンプをまたやるときはさんかしたいです。
おべんとうをみんなとたべれてたのしかったです。
ほかのくらぶのこともともだちになれました。
2011年09月06日
波(2268)
あるテレビ番組で、有名な漫画家が、
「漫画家はその命が短い。
だいたい6年ぐらいで次のが現れる。」
と言っていました。
私は、以前、桜田倶楽部の飯田先生に、
「選手の育成には波があるのよ。
私の経験から言うと、だいたい6年ね。」
と言われました。
私の経験から言っても、一般的な状況から推し量っても、「波」があるのは事実です。
始めたばかりの頃は、夢中なので、よく分かりません。
でも、何年かやってくると、その「波」を経験します。
上昇している時はいいですね。
気持ちも乗っています。
でも、下降している時は、苦しいことも多くなります。
いったん、上を知ってしまうと、その苦しさを強く感じるかもしれません。
でも、多くの賢人は言います。
「そういう時にこそ、チャンスであり、成長のヒントがある。」
・・・と。
私は、そういうことに対しては、鈍感なほうなのでよく分かりませんが、うまくいかない時のほうが「よく考え」ます。
あれやこれや考えて、
「これ、いいんでないの!」
と、ふと感じた時や、いいアイディアが浮かんだ時は、気持ちも乗ってきます。
波乗りが、一見穏やかな波の中に、大きな波の兆候を感じ取った時のわくわく感と同じかもしれません。
「波」は、上がったり、下がったりするから「波」なのであって、これが何とも言えない心地良さを生んだりします。
「波」に逆らうのではなく、その状態を知って、それに合わせて、自分を変えていく、そんなうまい波乗りになりたいですね。
もちろん、歌うは「サザンオールスターズ」です。
・・・なんちゃって。
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2011年09月05日
キャンプレポート9
青木乙葉
今回のトレーニングキャンプのテーマは強くなるための「心・技・体」でした。
心はメンタル・精神力、技は技術、体は体力でした。
私は、体力があまりないので今回の、トレーニングキャンプで体力を付けたいと思いました。
全力でトレーニングをやったので、体力が付いたと思いました。
フルスイングでインコートは難しいけれどフルスイングでスピンをかければ、コートに入りやすくなります。
フルスイングで打つときはふんいき・声を出すことが大事だと分かりました。
ジャッジに関してあまり言わないことが分かりました。
自己管理があまり出来ていないので、ちゃんと気をつけたいです。
トレーニングをするときは、常にテニスのことを意識してやりたいと思います。
キャンプで色々学べてよかったです。来年も参加したいです。
三宅渚
今回のキャンプのテーマは、「心・技・体」でした。
それは、強くなるために必要な事です。
今回のキャンプでは、練習でも、マッチ練習でも、フルスイングできたと、思いました。
マッチ練習はとくにきをつけようとおもいました。
なぜなら、県ジュニアの時、守ってばっかりでフルスイングできなかったからです。
今回のキャンプは、たくさんゲームを取られたけれどフルスイングしてよかったと思います。
エースを取った時は、ガッツポーズも、しました。
そうすると、自分が有利になると教えてもらったからです。
自分でも、有利になったと思いました。
「心・技・体」のどれか一つでも、かけていたら、強くなれないと分かりました。
「心・技・体」をすべてかんぺきにして強くなりたいです。
まずフルスイングすることをがんばります。
次、またキャンプがあった時、参加したいです。
みんなと一緒に楽しく練習できてよかったです。
自分の近くにいる強い子を目標にしてがんばります。
2011年09月05日
ラ・ポール(2267)
第2回の「テニスコーチングセミナー」が終了しました。
今回は、遠く広島からの参加者もあって、大変嬉しく思います。
たいした話もしませんが、こうやってテニスコーチのネットワークが広がっていくことが嬉しいですね。
テニスコーチという仕事は難しい仕事です。
その問題点を共有できるのは大きいですね。
昨日は、「コーチングプロセス」について話をしました。
持久的能力を格段に向上させる「身体操法」についても話をしました。
「グリップ」について話をしました。
セミナーの前には、話す内容をまとめて整理します。
自分がどんな段取りで話すのかを頭の中でシュミレーションします。
何度繰り返しても、緊張感は拭えません。
セミナー終了後に、広島と静岡から参加してくれたコーチと食事をしながら、そんな話をすると、
「信じられません!」
「まったくそんなふうに見えません!」
と驚かれます。
でも、実のところ緊張感はあります。
でも、うまく関係が結べると、言葉が次々と出てくるので、そう思われないのです。
この「うまく関係を結ぶ」ことを、「ラ・ポール」と言ったりします。
「心の架け橋」と訳されるように、信頼関係の構築のことです。
初対面の人も多いので、「ここ」は大きなステップになります。
そこをどううまく作っていくのかが、その後のセミナーをスムースに進められるかどうかの鍵になります。
何十回、何百回とセミナーをやってきていますが、その時の緊張感は変わりません。
今回、参加してくれたコーチから、緊張感を感じさせないセミナーだったと聞かさせると、「そこ」はうまく行ったのかなと思います。
レッスンでも同じですね。
新しく入ってくる子は、緊張しながらやって来ます。
こちらも、どうやって早く馴染んでもらおうか、楽しくやってもらうにはどうしたらいいだろうか、と考えます。
そこには、「緊張」という壁があります。
それをうまく取り払って、「ラ・ポール」を形成できれば、きっとレッスンが楽しくなります。
これからもたくさんのこども達、コーチたちとの出会いがあります。
緊張感を感じつつ、うま信頼関係を作っていけたらいいなあとおもいます。
参加してくれたコーチの皆さん、ありがとうございました。
次回は、開催場所をロングウッドに変更して行います。
またお会いできるのを楽しみにしています。
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2011年09月04日
キャンプレポート9
山脇瑠斗
この合宿は、つらかった。なぜなら練習の量が多かったし、やる時間が長いからです。
けれどなぜテニスをやっているのかというと、ゲームが、楽しいからです。
でもいつも負けています。
サーブがはいらない、ネットミスが多い、アウトボールになる球が多いなどでいつも負けてしまいます。
けれど、この合宿でサーブが前より入るようになりました。
いつもファーストサーブでミスすると、セカンドサーブをゆるく打つので、いつも打ちこまれて負けていました。
でも、スピンサーブを打てるようになったので、ラリーができるようになって、楽しくゲームができるようになりました。
また、四日全部合宿に参加したので、より多くのことを学ぶことができました。
打つ時に声を出すとパワーが17パーセントアップすることや、ドライブボレーのやり方などいろいろなことが分かりました。
この合宿に来て前の自分より強くなった気がします。けど、試合をすると0対6で負けています。この結果を見るとぼくもまだ弱いことが分かります。
だからもっともっと強くなって試合に勝ちたいです。7
牧羽雅子
三日間ありがとうございました。
三日間という短い期間でしたが、今回の合宿は私にとってとてもためになるものでした。
心の面では、私はよく「心が弱い」と言われるけど、それはいつまでたっても治すことができなかったし、どういう心の持ち方をすればいいのかもわかっていませんでした。
しかし、今回の合宿で『絶対にあきらめない執着心』や、『心構え』などとても大事なことを教わったし、少し変わることが出来ました。
技の面では、『フルスイング』をやりました。
私はフルスイングができないし、フォアーハンドをすごく悩んでいました。でも、大島コーチに教えてもらったこと一つ一つかみしめながら、頑張りたいと思います。
体の面では私はすごくフットワークが悪いです。
でも今回のトレーニングで少し軽くなった感じがしたのでやったことが身になるようにこれからも続けていきたいです。
また、大島コーチに言われたトレーニングもやっていきたいと思います。
そして今回の合宿で「声」を出すことを学びました。
私は恥ずかしさからなかなか声をだすことができませんでした。
しかし声をだす大切さ、重要さがわかったので意識していきたいと思います。
私にはまだまだ足りないことや弱い部分がたくさんあります。
合宿で学んだことなどを大切に意識を変えて向上していけるように頑張っていきます!
今回の合宿では、みなさんにとても優しくしていただいて嬉しかったです。
今回は本当にありがとうございました。
また合宿に是非参加したいと思います。よろしくお願いします。
2011年09月04日
DONE(2266)
あるテレビ番組で、ある伝説的な金融トレーダーが、
「日本人は、協調を重要視しすぎる。
競争がすべて正しいとはいえないが、自分で決断し、行動することが大切。」
と語っていました。
多くの場合は、競争で勝つことが優先され、その結果が重んじられる。
テニスでも同じです。
子どもたちに、
「何で練習しているの?」
と聞くと、
「試合に勝つため!」
「強くなるため!」
と答えます。
そのためには、競争を勝ち抜かなくてはいいけません。
その意識が低いと、
「自分が何をすべきなのか」
が見えてきません。
よく不思議に思うのが、あるキャンプで指導をすると、
「いつもやっていることとまったく違うことをする」
「他の人がやっていることをまねてばかりいる」
子が多いことです。
いつもやっていることを、いつも通りにやればいいのに・・・それができません。
自分一人だけ、という意識があって、それを恥ずかしいと思うような気持ちがあるからです。
協調性は大切は資質です。
もちろん、そのことは教えます。
でも、
「自分で決断する力」
「自分の考えに従って行動する力」
がなくては、競争には勝っていけないと思います。
そのトレーダーは、
「一番大切なことは、DONE!自分で決めることです!」
と言います。
テニスが強くなりたければ、自分のすべきことを、自分で決めてやり通す、そんな強さを身につけてほしいと思います。
その範となるように努力したいと思います。
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2011年09月03日
キャンプレポート8
水口 響
僕は、このキャンプで,フルスイングの大切さと難しさを学びました。
フルスイングでなく、コートに入れるためにラケットに当てるだけだと自分も攻撃できず、
相手に攻撃される弱気な試合になってしまいます。
フルスイングでいくと「アウトにならないか。」と不安になりました。
しかし、コーチに「試合は試し合いだ。」と教えてもらったので、
これからも試合では、どれもフルスイングで望んでいきたいです。
梅田智華子
サーブが入りにくかった。強く打つとアウトをした。
(コーチから聞いたこと)
相手がカウントを間違えたら、そのポイントは間違えられた方にやり直す権利があるが、そのポイントが終わるまでにやり直すこと。
(反省点)
できるだけ、相手のいない所をねらったほうが良い。
しっかりと、かまえる。
フルスイングで振る練習。
フォアハンドのフルスイングでコートに入れる。
2011年09月03日
受け入れる力(2265)
今日は、台風の影響で予定していたジュニアキャンプを中止にしました。
楽しみにしていた子ども達も多いので、大変残念ですが、「自然の力」には勝てないということですね。
以前は、このように自分の思い通りにことが行かないと、感情的になったりしました。
経験を積んで、「それ」を受け入れることができるようになってきました。
もちろん、腹立たしいような、いらいらするような気持ちがなくなるわけではありません。
「それ」を、「自分の力では仕方のないこと」と割りきることができるということです。
もし、それまでに、準備が適当だったり、気持ちが入っていない自分がいたら、きっと後悔します。
「もっとやれただろう」という「思い」が大きいと、その「思い」とおりに行かない時に、感情的になります。
でも、「ちゃんとやった」という「思い」があれば、「仕方がないさ」と開き直れます。
きっと、「次はもっとやってやろう」という前向きな気持になります。
これを、「開き直りの力」とか「積極的受容性」と言います。
この「力」を身につけることは大変大切です。
プリンスのジュニアキャンプで、「強くなるための条件」として、「テニスに関する深い関心や興味、好奇心」を挙げました。
それは、強くなるために必要な「想像力」や「忍耐力」が身につくからです。
「これ」がないと、「ブレーークスルー」が起きる可能性が低くなって、強くはなれません。
それは、「コーチも同じ」だということです。
特に、「忍耐力」は、コーチとして大きく飛躍するためにはとても大切な事です。
こうしたうまくいかない時に、「それ」を学ぶ機会にしていかなくてはなりません。
「うまくいかない」、だからこそ「努力する」、それが大切です。
それでも、感情をうまく抑えられない時は、神に祈ります。
「神よ、私に変えられるものを変える「勇気」と変えられないものを受け入れる「冷静さ」とその二つを見極める「知恵」を与えたまえ。」
明日は、晴れるといいなあ・・・。
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2011年09月02日
キャンプレポート7
青田大輔
強くなるために
僕はこの4日間の合宿で、強い選手になるためにはどんなことが必要かを学びました。
一番大事なのはフルスイングするということです。
どんなに緊張していても、声を出して強気にフルスイングをして相手に雰囲気で勝つということです。
次に、試合とはどういうものかを学びました。
試合とは、つねに相手と試し合い、自分のすべてを出し切るのです。
次に強い人と弱い人の違いを教わりました。
それは、自立です。自立とは自分で出来る事はすべて自分でやるということです。
強くなるということは、絶対に強くなると思う気持ちを持ち続けていることだと思います。
でも他人に対する心配りを忘れると、強い選手になれないということもしっかりきもに命じていこうと思います。
この4つのことを頭の中に入れてこれからも、つねに上を向いて迷わず、楽しみ、絶対に強くなるという気持ちを忘れずにテニスを続けていこうと思います。
4日間ありがとうございました。
加藤早織
今回のトレーニングキャンプで、強くなるためのいろいろなことを学びました。
強くなるために必要なこと「心.技.体」すべてができて強くなれること。
いつでも、絶対に強くなると、意識することを学びました。
このことができて、強くなれると、コーチが教えてくれました。
これからもこのトレーニングキャンプで学んだことをわすれずに、がんばっていきたいです。
教えてもらった「心.技.体」の中で私が一番できていないことは、「体」の体力です。
私は、体力がないのでいつも試合のときに、ばててしまって、3試合目くらいから、しっかりふんばれなくなってしまいます。
なので、今後の目標は、もっとトレーニングをたくさんやって、体力をたかめることです。
これからも、努力をし、強くなれる様にがんばっていきたいです。
2011年09月02日
捨てる技術(2264)
スイスで撮影した写真の内、手元に保管するのは2165枚の写真です。
帰国する前に、ラフにより分けした写真が3500枚ぐらいでしたので、1300枚ぐらいは捨てたことになります。
もちろん、ラフに整理する前の写真は、それこそ何百枚も捨てます。
こうしたことが簡単にできるので、一枚の写真を丁寧に撮らなくなったと嘆く写真家もいます。
今だに、そのポリシーを貫いて、何時間もかけてセッチングし、フィルムで写真を撮る人もいます。
でも、私たちが写真を撮る場合は、そうした意義も認めつつ、やはりたくさん撮って整理する必要があります。
中には、撮った写真は基本的には捨てない、という人もいます。
でも、自分がイメージしたものに近いものをより分けて、整理することで、自分の意図を再確認することができます。
今回は、結構な時間をかけて整理しました。
整理しながら、情景が明確に浮かんできます。
捨てることで、イメージが明確になるんですね。
捨てるか捨てないのかを長い時間迷うこともあります。
会心の一枚ではないけれど、捨てきれない何かがそこにはあります。
でも、捨てるためには、何か自分の中でちゃんと基準があるはずです。
それを毎回確認しながら整理することで、後でアルバムを見たときに、よりリアルに思い出すことができるのではないでしょうか。
「ただ持っているという満足感」より、より良いものを残そうとするほうが真剣に写真を見る、そう思います。
うまく捨てて、しっかりと収める、これが何事にも大切なような気がします。
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