2011年09月02日
捨てる技術(2264)
スイスで撮影した写真の内、手元に保管するのは2165枚の写真です。
帰国する前に、ラフにより分けした写真が3500枚ぐらいでしたので、1300枚ぐらいは捨てたことになります。
もちろん、ラフに整理する前の写真は、それこそ何百枚も捨てます。
こうしたことが簡単にできるので、一枚の写真を丁寧に撮らなくなったと嘆く写真家もいます。
今だに、そのポリシーを貫いて、何時間もかけてセッチングし、フィルムで写真を撮る人もいます。
でも、私たちが写真を撮る場合は、そうした意義も認めつつ、やはりたくさん撮って整理する必要があります。
中には、撮った写真は基本的には捨てない、という人もいます。
でも、自分がイメージしたものに近いものをより分けて、整理することで、自分の意図を再確認することができます。
今回は、結構な時間をかけて整理しました。
整理しながら、情景が明確に浮かんできます。
捨てることで、イメージが明確になるんですね。
捨てるか捨てないのかを長い時間迷うこともあります。
会心の一枚ではないけれど、捨てきれない何かがそこにはあります。
でも、捨てるためには、何か自分の中でちゃんと基準があるはずです。
それを毎回確認しながら整理することで、後でアルバムを見たときに、よりリアルに思い出すことができるのではないでしょうか。
「ただ持っているという満足感」より、より良いものを残そうとするほうが真剣に写真を見る、そう思います。
うまく捨てて、しっかりと収める、これが何事にも大切なような気がします。
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