2007年10月31日
成長のために(1037)
今日からニューカレドニアへの遠征です。
今回は成田からの出発なので、新幹線や成田エクスプレスを乗り継いで行かなくてはなりません。
一番最初に行ったロサンゼルス遠征の時と同じですが、小さい子どもが大きなバッグを引きずるように移動しなければならないので大変ですね。
遠征先もホームステイだったり、初めての大会だったりするのでそれなりに緊張感もあります。
でも、これが「経験」になります。
海外では多少のトラブルは当たり前で、その時言葉が通じないので意志の疎通ができなくて、パニックになったり、ストレスになったりしますが、そうした経験をした者の方が次の時には堂々と振舞えるようになります。
何度も行っているように、不安やストレス、緊張は人間を大きく成長させる原動力になるものです。
もちろん、事故や大きなトラブルは困りますが、多少の困難に子ども達がどう対処するのかをよく観察したいと思っています。
また、遠征では毎日のようにミーティングを行います。
子ども達に多くのことを学んでほしいからです。
今回はホームステイなので、どれくらいの時間ミーティングを行うことができるかどうか分かりませんが、私の言葉も「経験」としてしっかりと「記憶」してほしいと思います。
さてさて、いよいよ出発の時間が迫ってきました。
できるだけレポートをお届けする予定ですが、初めて参加する大会の上に、フランス語圏で言葉が通じるかどうかちょっぴり不安ですが、今までの「経験」で乗り切っていこうと思います。
それでは、行ってきます!
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2007年10月30日
意識の変化(1036)
明日からニューカレドニアへの遠征に行ってきます。
今回は初めての遠征なので、ちょっぴり不安と、どんなところなんだろうという好奇心の入り混じった期待感のようなものがあります。
遠征に参加する子ども達もきっと心待ちにしていると思います。
「早く遠征に行きたい!」
「海で泳ぐ?」
「食べるものおいしいのかな?」
「暑い?寒い?そこどこ?」
と、好奇心とわくわく感いっぱいのようです(何でも聞いてくるのでちょっとうるさいですが・・・)。
私の周りでは、
「もっと海外遠征に行きたい!」
「遠いところに遠征に行きたい!」
「外国の人と試合やってみたい!」
という声がたくさん聞こえるようになってきました。
以前は、
「海外は怖い」
「外国の人と試合するのは嫌だ」
「英語がしゃべれないから海外は嫌だ」
という声が多かったように思いますが、少しづつ「意識の変化」を感じられるようになってきました。
私達の委員会の活動は、子ども達の「意識を変える」ということが大きな目的のひとつですが、その活動が広く認められ、多くの子ども達が遠征に参加し、だんだんと成果が出てきたように思います。
確かに海外に遠征に出るのは責任も大きく、しんどい仕事ですが、こうした活動を続けることで子ども達の意識が変わり、より上を目指す向上心のようなものが大きくなってくれば良いですね。
そういう子ども達が増え、この地域のテニスが活性化し、テニスを通して「幸せな人生を歩む」ことができる子ども達が増えてくれば良いなあと思っています。
明日からニューカレドニアの遠征が始まり、帰ってきた翌日には中国の遠征があります。
クラブを留守にすることが多くなり、クラブに残って練習している子ども達には迷惑をかけますが、いっぱい「夢」を持って帰ってくるので楽しみにしてほしいと思います。
さ、荷物の整理、整理・・・めんどくさ
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2007年10月28日
先達に学ぶ(1035)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -64-
悩んでいるときは、誰かにすがりたくなったり、話を聞いてほしいと思うこともあるだろう。
「悩み」や「葛藤」は、自分ひとりで解決できないことも多いし、落ち込みがひどく冷静に考えられないときや、自信が揺らいで「迷い」が生じるときには、「先達」の智恵に頼ることが良いと思う。
斎藤孝(「「できる人」はどこがちがうのか」ちくま新書)は、
「先達は、自分にとって道の方向を照らしてくれる存在である。そうした道案内がいるかどうかで、上達の速度は格段に変わってくる。よい先達を得る努力をせず、また自分自身の才覚で道へのヴィジョンを立てることもできなければ、上達をやめてしまうことにもなる。先達は、こうした思い上がりを防いでくれるだけには留まらず、上達への不要な不安をも取り除いてくれる。」
と言っている。
ひとりですべきことをきちんとすることはとても大切なことで、それなくして大成することはないのだが、ひとりでできることには限度があるのも事実だ。
限界を感じたとき、「先達に学ぶ」ことで、それを超えられることも多い。
私は今まで、フェド監督の小浦猛氏、元フェド監督の本井満氏、現フェド杯監督の植田実氏、安田女子大学教授の友末亮三氏、竹内庭球研究所の竹内映二氏、亜細亜大学テニス部監督の堀内昌一氏、名古屋高校テニス部監督の宮尾英俊氏、湘南スポーツセンターの笠原康樹氏など、多くの方から本当にたくさんのことを学ばせてもらった。
彼らの存在がなければ、きっと今コーチとしての道は歩んでなかったであろう。
それほど大きな影響を受け、自分の力となっているのだ。
これらの人たちに共通するのは強烈なリーダーシップを持っているということだ。
たとえて言うと、スタートレックのカーク船長のような存在だ(わかるかな?)。
まわりにいるものをぐいぐい引きつける強烈な個性と、強い信念に従って行動することができる。
自分にないもの、自分よりも優れたものを持っている人には惹きつけられるものだ。
一度会いに行き、話をするだけで良いだろう。
きっとその魅力のとりこになるに違いない。
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悩んでいるときは、誰かにすがりたくなったり、話を聞いてほしいと思うこともあるだろう。
「悩み」や「葛藤」は、自分ひとりで解決できないことも多いし、落ち込みがひどく冷静に考えられないときや、自信が揺らいで「迷い」が生じるときには、「先達」の智恵に頼ることが良いと思う。
斎藤孝(「「できる人」はどこがちがうのか」ちくま新書)は、
「先達は、自分にとって道の方向を照らしてくれる存在である。そうした道案内がいるかどうかで、上達の速度は格段に変わってくる。よい先達を得る努力をせず、また自分自身の才覚で道へのヴィジョンを立てることもできなければ、上達をやめてしまうことにもなる。先達は、こうした思い上がりを防いでくれるだけには留まらず、上達への不要な不安をも取り除いてくれる。」
と言っている。
ひとりですべきことをきちんとすることはとても大切なことで、それなくして大成することはないのだが、ひとりでできることには限度があるのも事実だ。
限界を感じたとき、「先達に学ぶ」ことで、それを超えられることも多い。
私は今まで、フェド監督の小浦猛氏、元フェド監督の本井満氏、現フェド杯監督の植田実氏、安田女子大学教授の友末亮三氏、竹内庭球研究所の竹内映二氏、亜細亜大学テニス部監督の堀内昌一氏、名古屋高校テニス部監督の宮尾英俊氏、湘南スポーツセンターの笠原康樹氏など、多くの方から本当にたくさんのことを学ばせてもらった。
彼らの存在がなければ、きっと今コーチとしての道は歩んでなかったであろう。
それほど大きな影響を受け、自分の力となっているのだ。
これらの人たちに共通するのは強烈なリーダーシップを持っているということだ。
たとえて言うと、スタートレックのカーク船長のような存在だ(わかるかな?)。
まわりにいるものをぐいぐい引きつける強烈な個性と、強い信念に従って行動することができる。
自分にないもの、自分よりも優れたものを持っている人には惹きつけられるものだ。
一度会いに行き、話をするだけで良いだろう。
きっとその魅力のとりこになるに違いない。
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2007年10月26日
本ができました(1034)
ついに「強くなりたいあなたに贈る100の法則-技術編」が発刊になりました。
店頭に並ぶのは(並ぶのかどうか分かりませんが)、10月31日らしいですが、書店で自分の本が並んでるのを見るのは気持ちいいものでしょうね。
ちょうどその日からニューカレドニアに遠征に出かけるので、帰ってきてからのお楽しみかな、と思っていましたが、ちゃんと著者用に送ってきてくれました。
雑誌の原稿を見るのとはちょっと雰囲気が違いますね。
なんか「自分で作ったんだぞ」っていう満足感のようなものがあります。
私が電子書籍などに馴染めないのは、やはり「本」には著者の「思い」というのが感じられるからだと思います。
まあ、これも今まで教えてきた子ども達に対する「思い」があり、応援があったからですね。
「あとがき」にはこう書きました。
***********************
自分の力を思う存分に発揮して戦うことができる選手になりたい、何としてでも強くなりたい、そう願う人に少しでもヒントになるようなことを伝えることができれば、という「思い」で書いてきました。
自分の「思い」はできる限り伝えたつもりです。何かひとつでも「強くなりたい!」と思う方のこころに響くメッセージを届けることができたのであれば、これ以上の喜びはありません。
コーチとして一番うれしい瞬間(トキ)は、試合に勝ったときではありません。もちろん、それも、うれしい瞬間には違いありませんが、もっとも嬉しいのは、選手が前を向いて歩こうとする姿を見るときです。
大切な試合で自分の力を発揮できずに負けてしまうと、気持ちも落ち込んで、今までやってきたことがムダに思えてテニスをやめたくなります。でも、そこから一歩前に踏み込んで、「これからがんばるぞ!」と進み始めるエネルギーを感じるときに「心が揺さぶられる」のです。
大事な試合で敗れ、「今まで指導していただき、ありがとうございました。」とメールをくれた選手がいます。「もう、やめてしまうのかな?」と思い、ねぎらいの言葉をかけ、「みんなが待っているから」と返信しました。
彼は、翌日、照れくさそうにコートに現れました。そして、「今まで一生懸命にやってきた結果だから満足しています。でも、まだやり足りないと感じるので、上を目指してがんばります。」と力強く宣言しました。
前に進もうとする「強さ」を感じて、とても嬉しくなります。これが「本当の強さ」なのかもしれません。
この本では「強くなるための法則」を紹介してきました。「絶対の法則」があるはずはありませんが、今までより少しでも「強くなった!」と言ってもらうことができればとても嬉しく思います。
私は「書く」ことが得意ではありません。でも、「書く」ということを続けてきたことで、「感じ方」や「考え方」が変わって、いろいろなことを深く洞察できるようになってきました。
そして、今は「書く」という訓練が、「強くなるため」の感性を高めるためには最も良い方法であると確信を持って言うことができます。私自身は、そんな「強さ」を身につけました。
最後に、この本を出版するチャンスを与えていただき、いろいろとサポートしていただいた方々にこころから感謝しています。
子ども達がエネルギーをくれました。
応援のメッセージが後押ししてくれました。
もっと多くのことを伝えていきたい、今は素直にそう思います。
「ありがとうございました。」
***********************
今は、そういう気持ちですね。
もちろん、まだまだ書き足りないこともあります。
これからもっと研究し、経験していろいろなことを深く理解し、それを伝えていく努力をしていかなくてはならないと思います。
そのためにはやはりモチベーションが必要で、多くの方がこの本を買ってくれることがエネルギーになります。
そして、メンタル編、トレーニング編へと続いていけば良いなあと思います。
夢の印税生活への第一歩・・・・なわけないか。
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2007年10月25日
練習で戦う(1033)
「練習で戦う」とは、そのままの意味です。
多くの子ども達は、「ミス」を「ミス」だとは強く感じていません。
ゲームではポイントを失うミスも、練習ではすべてオーケーです。
悔しくもありません。
心に空しさも残りません。
そういう練習で、実際の試合で力を発揮できるほど甘くはありません。
トップ選手は「ミス」をきちんと「ミス」として意識します。
「いつでも」、です。
だから、「練習のボールを試合で打つ」ことができるのです。
「ミス」をして、「入らん!入らん!」と叫び続ける選手がいました。
私に言わせれば「入らん」のではなく、「入れていない」のです。
「ミス」をしたときに「何をやっているだ!」と叫ぶ選手は成長の可能性を感じます。
「ミス」の原因はすべて自分にあると「宣言」しているからです。
でも「入らん!」と叫ぶ選手は、「自分はちゃんとやっているのになんで入らないのか」と考えています。
「ちゃんとできていない」から「入らない」ことは明確なのに、それを認めたくない自己防御的思考が習慣化されています。
そういう選手は、少しでも自分のイメージした通りにプレーができないと、イライラし、自分を見失い、自滅するケースは多いものです。
きちんとした自己コントロールを学ばなくてはならないと思います。
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2007年10月24日
迷う(1032)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -63-
「開き直れず」、「気分転換」もできず、何もかもうまくいかないときに人間は大いに「迷う」。
「迷う」だけならまだ良いかもしれないが、テニスをやめてしまおうか、何か違うことにチャレンジしたほうが良いのかなどと「悩み」、「葛藤」することもある。
そんなときは、何をどうしてよいのかわからずに、悶々としてなにもかも面白くなく、どうして自分だけが、と被害妄想的に考え込んでしまうこともあるだろう。
こう考えると、「迷う」、「悩む」、「葛藤」はマイナスのイメージが強いのであるが、じつは成長するためのプロセスとして、誰もが通らなければならない道なのである。
桑子敏雄(「わたしがわたしであるための哲学」PHP研究所)は、
「人間にとって葛藤があるということが非常に重要なことで、迷いとか葛藤とかのなかで、選択肢の探索が行なわれるのである。自分の行なうべき振る舞いにはどういう選択肢があるのかと考えるときに、十分に思慮が尽くされている場合もあるが、多くの場合、必ずしもそうではないから、どういうふうにしたらいいかわからない。しかし、迷ったり、悩んだりしていくなかから、いままで気がつかなかった選択肢というのが現れる可能性がある。葛藤や迷いというものがなくなってしまったときには、そういう新しい選択肢が出現してくる可能性も失ってしまうということだ。」
と述べている。
そう、「迷う」こと、「悩む」こと、「葛藤」することは新たな選択や発見を生み出すためにはなくてはならないプロセスなのである。
ここでは「大いに迷え」と言っておきたい。
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「開き直れず」、「気分転換」もできず、何もかもうまくいかないときに人間は大いに「迷う」。
「迷う」だけならまだ良いかもしれないが、テニスをやめてしまおうか、何か違うことにチャレンジしたほうが良いのかなどと「悩み」、「葛藤」することもある。
そんなときは、何をどうしてよいのかわからずに、悶々としてなにもかも面白くなく、どうして自分だけが、と被害妄想的に考え込んでしまうこともあるだろう。
こう考えると、「迷う」、「悩む」、「葛藤」はマイナスのイメージが強いのであるが、じつは成長するためのプロセスとして、誰もが通らなければならない道なのである。
桑子敏雄(「わたしがわたしであるための哲学」PHP研究所)は、
「人間にとって葛藤があるということが非常に重要なことで、迷いとか葛藤とかのなかで、選択肢の探索が行なわれるのである。自分の行なうべき振る舞いにはどういう選択肢があるのかと考えるときに、十分に思慮が尽くされている場合もあるが、多くの場合、必ずしもそうではないから、どういうふうにしたらいいかわからない。しかし、迷ったり、悩んだりしていくなかから、いままで気がつかなかった選択肢というのが現れる可能性がある。葛藤や迷いというものがなくなってしまったときには、そういう新しい選択肢が出現してくる可能性も失ってしまうということだ。」
と述べている。
そう、「迷う」こと、「悩む」こと、「葛藤」することは新たな選択や発見を生み出すためにはなくてはならないプロセスなのである。
ここでは「大いに迷え」と言っておきたい。
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2007年10月23日
ヘルプとサポート(1031)
海外遠征などに出ると、私自身もいろいろな経験をし、深く考えるきっかけになります。
実は、「私には悩みがありません」、ってなわけはありませんね。
いつも悩んではいますが、そのことに「心を奪われる」ことがないだけです。
そして、「前向きにあろう」と常に思って行動しているので悩みがないように見えるだろうと思います。
私の悩みのひとつは「禿げるのはやだなあ」ということです。
まあ、このことはほぼあきらめました。
開き直ったのであまり気にはならなくなりましたが、ある宣伝の「王道ですやん!」の言葉は気になります。
もうひとつの悩みは、「子ども達の力を伸ばしてやることができているのか」ということです。
このことはいつも頭から離れません。
自分の考えを押し付けてはいないか、子ども達の気持ちや思いを察しているか、サポートの方法はこれでいいか、などといつもいつも考えています。
ある本を読んでいた時に、
「ここに餓死しそうな人がいる時、あなたは、①魚を獲ってあげる、②魚の釣り方を教えてあげる、どっちでしょう?」
という質問に対して、生徒のことを心から思っていると自負している熱いハートを持った教師は、
「もちろん、魚を獲ってあげます。」
と答えたところ、
「あなたは教師失格です。」
と言われて愕然としているシーンが描かれていました。
その理由は私にも理解できるものでしたし、理屈として納得できるものですが、
「あなたがそう考えるのは、生徒の立場を自分より低いものだと評価しています。だから、自分で何とかしてあげなくてはならないと考えていますが、それでは生徒の自立にはつながりません。サポートとヘルプは違います。」
と手厳しく指摘されていることについては随分と深く考えさせられます。
私ならどう答えるだろうか、と考えてみると「まずは魚を獲ってあげます。危ない状態を脱したのなら、その後で魚の獲り方を教えます。」とでも答えたかもしれません。
選手として成長するためには「自立」が最も大切であることは何度も書いてきました。
しかし、それをサポートすることは大変難しいものです。
ヘルプばかりでは確かに自立の促進にはつながらないと思いますが、自分ではどうしようもなくてヘルプが必要な場合も多いものです。
そんな時はやはりヘルプします。
そのフォローとしてサポートしていくという考え方はどうなんでしょうか。
そのバランス感覚というようなものが大変難しく、コーチとしての技量を評価するキーポイントであるような気がします。
でも、きっとはっきりとした答えは出そうもありません。
人間ですから、いろいろな考え方や感性を持っていますし、私に対する信頼も人によって大きな差があります。
だから、その時その時に、「これが一番いいだろう」と自分自身が納得できる方法で対処し、また良く考えてみる、ということを繰り返していくのだと思います。
クラブをやめて行く子を見て、「自分の力が足りなくて、その力を伸ばして上げられなかったんじゃないのかなあ」と思うことも多いです。
いつまでもたってもゴールはありませんね。
ということは悩みもなくならないわけで、これでは禿げも進む一方です。
まだあきらめていなくてすみません。
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2007年10月21日
うまく休む(1030)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -62-
「強くなりたい」、「勝ちたい」と強く思いすぎると、「休む」ことがうまくできなくなってくる。
「試合の前になると不安から練習し続ける選手がいた」、ということを報告したが、このような心理状態では、素晴らしいショットを打っても満足することができなくなって、「スポーツ型の完全主義者」になっていく。
この「完全主義者」はいたって厄介な存在である。
1.どんなに素晴らしいショットでも満足できないので、つねに憂鬱な顔をしている。
2.自分のミスに過度に腹を立てることが多い。
3.相手のショットをほめるなど余裕がないので、楽しく練習をすることができない
このような症状の選手を見かけたら要注意である。あまり近づかないようにしよう。
なぐさめも激励も何の効果もないので関わるだけ損である。
ただ、選手として「強さ」を求める以上、このような状況に陥ることは多い。
そうならないためには、目標をしっかりと定め、挑戦し続ける意欲を持ち続けることが大切なのは言うまでもないが、もう一つの方法は、「うまく休む」ことだ。
「うまく休む」とは、テニスのことを忘れて楽しむことができる時間を持つことである。
かつての世界ナンバーワンプレーヤーのイワン・レンドルは、大会の最中にゴルフに出かけ、「気分転換」することでテニスに集中することができたと語っている。
「不安」にとらわれていると(不安がないというのではなくて、不安を過度に意識しすぎて自分を見失わないということ)、この「気分点転換」がうまくできない。
何をやっても面白くなく、「不安」はますます大きくなるという悪循環に陥る。
そんなときは無理やりにでも何か「気分転換」になるようなことをしてみることが大切だ。
気分が乗らなくても、面白いと思わなくても結構。とにかくテニスとは違う何かをやってみることだ。
そうした行動を続ける中で、なんとなく「不安」が小さくなったと感じることができれば、症状は改善に向かっている。
もちろん、何もせずに「ぼおっと休む」というのもある。
しかし、トレーニング用語に「積極的休息」というのがある。
これは、疲れたときになにもしないでただ休息するよりも、軽いジョギングなどを行ったほうが疲労の回復がはやいということだ。
メンタル的にも同じことが言える。
ただ「ぼおっと休む」のではなく、何かアクションを起こしてみることできっとあなたの疲れたこころがはやく回復していく。
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「強くなりたい」、「勝ちたい」と強く思いすぎると、「休む」ことがうまくできなくなってくる。
「試合の前になると不安から練習し続ける選手がいた」、ということを報告したが、このような心理状態では、素晴らしいショットを打っても満足することができなくなって、「スポーツ型の完全主義者」になっていく。
この「完全主義者」はいたって厄介な存在である。
1.どんなに素晴らしいショットでも満足できないので、つねに憂鬱な顔をしている。
2.自分のミスに過度に腹を立てることが多い。
3.相手のショットをほめるなど余裕がないので、楽しく練習をすることができない
このような症状の選手を見かけたら要注意である。あまり近づかないようにしよう。
なぐさめも激励も何の効果もないので関わるだけ損である。
ただ、選手として「強さ」を求める以上、このような状況に陥ることは多い。
そうならないためには、目標をしっかりと定め、挑戦し続ける意欲を持ち続けることが大切なのは言うまでもないが、もう一つの方法は、「うまく休む」ことだ。
「うまく休む」とは、テニスのことを忘れて楽しむことができる時間を持つことである。
かつての世界ナンバーワンプレーヤーのイワン・レンドルは、大会の最中にゴルフに出かけ、「気分転換」することでテニスに集中することができたと語っている。
「不安」にとらわれていると(不安がないというのではなくて、不安を過度に意識しすぎて自分を見失わないということ)、この「気分点転換」がうまくできない。
何をやっても面白くなく、「不安」はますます大きくなるという悪循環に陥る。
そんなときは無理やりにでも何か「気分転換」になるようなことをしてみることが大切だ。
気分が乗らなくても、面白いと思わなくても結構。とにかくテニスとは違う何かをやってみることだ。
そうした行動を続ける中で、なんとなく「不安」が小さくなったと感じることができれば、症状は改善に向かっている。
もちろん、何もせずに「ぼおっと休む」というのもある。
しかし、トレーニング用語に「積極的休息」というのがある。
これは、疲れたときになにもしないでただ休息するよりも、軽いジョギングなどを行ったほうが疲労の回復がはやいということだ。
メンタル的にも同じことが言える。
ただ「ぼおっと休む」のではなく、何かアクションを起こしてみることできっとあなたの疲れたこころがはやく回復していく。
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2007年10月20日
ひとりでは戦えない症候群(1029)
韓国の大会の女子の決勝は日本人同士です。
とてもしっかりとしたストロークと崩れないメンタリティで韓国選手のパワーを封じていて、強くなるためのヒントを与えてくれます。
この選手達とダブルスのマッチ練習をしてもらいました。
圧倒されるのかと思っていましたが、なかなかどうして鋭いストロークで堂々と渡り合い、思い切ったショットでエースを奪い、互角の戦いを見せてくれました。
それだけの力を持っているということです。
ダブルスでは、思い切ったショットを打たなければ簡単に決められると強く思うので、自然とテンションをあげて思い切ったショットが打てます。
また、狙うべきところがはっきりと意識できるので、強く狙う意識が思い切りをより良くします。
それでポイントを取った時はテンションも上がっているので、ガッツポーズやハイタッチなどの自己表現も自然とできていて、持っている力を十分に発揮していると感じます。
しかし、ダブルスではこれだけの力を発揮できるのに、シングルスになるとその力はとたんに姿を消してしまいます。
決勝を戦う選手たちは逆で、シングルスの方がテンションをあげられます。
この「違い」はとても大きなものです。
「ダブルスと同じような気持ちでシングルスを戦えば良い」、と言うような単純な問題ではありません。
なぜならば、シングルスになると力を出せない選手は、「ひとりでは戦えない症候群」に陥っているからです。
この「症候群」に陥ってしまう人は、基本的に自立的な行動ができていません。
厳しく言えば、「自分のために、自分のすべきことを当たり前のようにする」ことができる「自立した」選手ではないということです。
また、「自己表現」することをためらい、ガッツポーズもままなりません。
当然、「自信」も生まれてこないので、いつまでも「不安」に支配されてしまいます。
そして、ひとりで「決断する力」に欠けているので、ひとりになった時に「どうして良いのか分からない」という状態になってしまいます。
そうなるとすべてのショットに「自信」をなくし、何だかテンションを上げるのも「恥ずかしい」と思い込んで、「自己表現」は「何もしない」という方向へと傾いていきます。
その結果、「何もできずに負けました」ということになることが多いのです。
「何もできずに」ではなく「何もしないで」と言う方が正しいのに、「できなかった」と「何かの原因」を求める気持ちになってしまいます。
これがシングルスにおける「弱さ」の正体かもしれません。
もし、そうであるのなら、それに対する「処方箋」がいります。
それは、「自立した行動目標」を立てて、実行するのがもっとも効果的な方法です。
何か自分で目標を決めて、「何が何でも」それをやり通すと強く心に決めることです。
それ以外にもいろいろと方法はあると思いますが、一番効果的な方法は「これ」です。
毎日腹筋するでも何でも良いのですが、「自分のために、自分が強くなるためにすべきこと」を決めて、きちんと行動に移すことです。
それを続けていくうちに、何となく「自信」が生まれ、見事シンドロームから抜け出すこともできるようになります。
それは「強さ」を手に入れることに他なりません。
「強さ」を望むのであれば、まずは「ここ」から始めてほしいと思います。
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2007年10月19日
開き直る(1028)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -61-
スポーツは残酷である。
努力しても報われないことのほうが圧倒的に多い。
努力しても、努力しても、成果が上がらずスポーツをやめていく選手も多い。
しかし、このへんは本当に不思議なのだが、成果が上がらないことに対して落ち込み、練習にも熱が入らず、傍から見ていて「もう選手としては難しいかもしれない」と思っていた選手が、突然に蘇り、飛躍的に成績を伸ばすことがある。
練習の中で何かきっかけをつかんで、それがターニングポイントになって強くなるというのとは少し違う。
そういう選手は、強くなることをあきらめていないから、苦しくてもがむしゃらに練習し、何かのきっかけをつかんで強くなるのに対して、強くなること、勝つことを半ばあきらめたかのような態度でいながら、突然に強くなることがあるのだ。
こういうようなことを「開き直る」という言葉で表現することがある。
いったい、「開き直る」というのはどういうようなことだろうか。
「不安」になると「焦り」、やたらと練習する選手がいる。
私が指導してきた選手の中にも、試合の前になると「練習していないと不安になるから」と言って、疲れていても、痛みがあっても練習し続ける選手がいた。
しかし、それだけ練習したからといって、「不安」なく試合に臨めるのかというと、決してそうではない。
かえって「これだけやったのに負けたらどうしよう」という「不安」が大きくなる場合のほうが多い。
その「不安」に打ち勝つことができなくて負けたときにはひどく落ち込み、さらに「焦り」の行動をとってしまうこともある。
これでは、ますます苦しくなるばかりで、試合でも自分の力を十分に出すことはできない。
そんなときに、「勝つときは勝つし、負けるときは負ける、勝ち負けにこだわらずに気楽にいこう」と開き直ることができればよいのだが、なかなかそうはいかないのがスポーツの世界である。
長田一臣(「日本人のメンタルトレーニング」スキージャーナル)は、
「考えるべきは徹底的に考えて、最後は捨てねばならぬ。スポーツマンにとってスポーツは「たかがスポーツ、されどスポーツ」である。スポーツマンにとってスポーツとはおよそ歯切れの悪い存在である。スポーツそのものはきわめて明快であるが、スポーツに携わるスポーツマンの性格は必ずしも明快とはいえない。一般にスポーツマンの性格を称して「竹を割ったような気性」というが、なかなかもってそれとは裏腹なものである。アッケラカンとした心のありようでは勝負に勝つことはむつかしい。怨みっぼく、殺されたら化けて出るくらいの執念がスポーツには要求されるのである。考えるべきときには考え抜いて、事に臨んではその考えをいっさい棄てるのでなければならぬ。考えることは重要だが、その考えを棄てることも重要だ。そうしないと迷いが生じ、こだわりとなって集中を妨げることになる。」
と述べている。
「考えを捨てる」とは「開き直る」と同じことだと考える。
だが、ここにあるようにスポーツマンの性格は、「怨みっぽく」かつ「執念深い」ので、なかなか「開き直れない」ということだ。
しかし、大舞台で最高の成績を挙げたアスリートは「開き直る」ことで力を存分に出すことができたのだ。
勢子浩爾(「こういう男になりたい」ちくま新書)は、
「レース前は恐怖を感じるが、泳ぐ直前にはやる気の塊に変身する。その過程で「マナ板のコイ」状態になり、「どうだぁ!」と開き直る瞬間がある。まるで自分が別の生き物になったように戦闘的な気持ちになり、怖いものは何もなくなる。」
という水泳の金メダリスト鈴木大地のコメントを紹介している。
「勝つ」ことについては徹底的に考えなくてはならないが、いざ勝負が始まってしまったら、「ただ自分の力を出すこと」のみに意識が向けられるようにならなければならないことを教えてくれる。
「開き直る」とは、まさにいろいろな考えにがんじがらめになっている自分を解放し、無心にテニスというものと向き合ったときに、すがすがしい開放感とともにテニスをすることを心の底から楽しむことができるような心境になることである。
そのような心境で臨むとき、自分でも信じられないくらいリラックスして、自分のもっている力を思う存分に発揮することができる。
残念ながら、「開き直る」にはどうしたら良いのかということはわからない。
ただ、「開き直る」ためには、徹底的に何かに打ち込んだという「経験」がなくてはならないことだけはわかっている。
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スポーツは残酷である。
努力しても報われないことのほうが圧倒的に多い。
努力しても、努力しても、成果が上がらずスポーツをやめていく選手も多い。
しかし、このへんは本当に不思議なのだが、成果が上がらないことに対して落ち込み、練習にも熱が入らず、傍から見ていて「もう選手としては難しいかもしれない」と思っていた選手が、突然に蘇り、飛躍的に成績を伸ばすことがある。
練習の中で何かきっかけをつかんで、それがターニングポイントになって強くなるというのとは少し違う。
そういう選手は、強くなることをあきらめていないから、苦しくてもがむしゃらに練習し、何かのきっかけをつかんで強くなるのに対して、強くなること、勝つことを半ばあきらめたかのような態度でいながら、突然に強くなることがあるのだ。
こういうようなことを「開き直る」という言葉で表現することがある。
いったい、「開き直る」というのはどういうようなことだろうか。
「不安」になると「焦り」、やたらと練習する選手がいる。
私が指導してきた選手の中にも、試合の前になると「練習していないと不安になるから」と言って、疲れていても、痛みがあっても練習し続ける選手がいた。
しかし、それだけ練習したからといって、「不安」なく試合に臨めるのかというと、決してそうではない。
かえって「これだけやったのに負けたらどうしよう」という「不安」が大きくなる場合のほうが多い。
その「不安」に打ち勝つことができなくて負けたときにはひどく落ち込み、さらに「焦り」の行動をとってしまうこともある。
これでは、ますます苦しくなるばかりで、試合でも自分の力を十分に出すことはできない。
そんなときに、「勝つときは勝つし、負けるときは負ける、勝ち負けにこだわらずに気楽にいこう」と開き直ることができればよいのだが、なかなかそうはいかないのがスポーツの世界である。
長田一臣(「日本人のメンタルトレーニング」スキージャーナル)は、
「考えるべきは徹底的に考えて、最後は捨てねばならぬ。スポーツマンにとってスポーツは「たかがスポーツ、されどスポーツ」である。スポーツマンにとってスポーツとはおよそ歯切れの悪い存在である。スポーツそのものはきわめて明快であるが、スポーツに携わるスポーツマンの性格は必ずしも明快とはいえない。一般にスポーツマンの性格を称して「竹を割ったような気性」というが、なかなかもってそれとは裏腹なものである。アッケラカンとした心のありようでは勝負に勝つことはむつかしい。怨みっぼく、殺されたら化けて出るくらいの執念がスポーツには要求されるのである。考えるべきときには考え抜いて、事に臨んではその考えをいっさい棄てるのでなければならぬ。考えることは重要だが、その考えを棄てることも重要だ。そうしないと迷いが生じ、こだわりとなって集中を妨げることになる。」
と述べている。
「考えを捨てる」とは「開き直る」と同じことだと考える。
だが、ここにあるようにスポーツマンの性格は、「怨みっぽく」かつ「執念深い」ので、なかなか「開き直れない」ということだ。
しかし、大舞台で最高の成績を挙げたアスリートは「開き直る」ことで力を存分に出すことができたのだ。
勢子浩爾(「こういう男になりたい」ちくま新書)は、
「レース前は恐怖を感じるが、泳ぐ直前にはやる気の塊に変身する。その過程で「マナ板のコイ」状態になり、「どうだぁ!」と開き直る瞬間がある。まるで自分が別の生き物になったように戦闘的な気持ちになり、怖いものは何もなくなる。」
という水泳の金メダリスト鈴木大地のコメントを紹介している。
「勝つ」ことについては徹底的に考えなくてはならないが、いざ勝負が始まってしまったら、「ただ自分の力を出すこと」のみに意識が向けられるようにならなければならないことを教えてくれる。
「開き直る」とは、まさにいろいろな考えにがんじがらめになっている自分を解放し、無心にテニスというものと向き合ったときに、すがすがしい開放感とともにテニスをすることを心の底から楽しむことができるような心境になることである。
そのような心境で臨むとき、自分でも信じられないくらいリラックスして、自分のもっている力を思う存分に発揮することができる。
残念ながら、「開き直る」にはどうしたら良いのかということはわからない。
ただ、「開き直る」ためには、徹底的に何かに打ち込んだという「経験」がなくてはならないことだけはわかっている。
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2007年10月18日
ATF韓国遠征4日目(1027)
本日行われたコンソレーションの1試合目はすべて第1試合に組まれました。
大変肌寒く、動きも硬さが見られましたが、それぞれに課題を意識しながら試合に臨むことができたと思います。
ただ、大会も終盤になると選手のモチベーションは下がり、中途半端な気持ちで戦う選手もいて、その行動に感情を乱す場面が見られました。
スポーツでは、ストレスも大きく、感情的になることも多いですが、それをどうコントロールするのかは大切な課題です。
そういう意味では、この大会を通して訓練する機会を与えてもらったということです。
また、今回の遠征に参加した選手諸君が、それだけ真剣に勝負している証なので、それを高く評価したいと思います。
1試合目の結果は、
将司 5-8 韓国
和典 8-3 韓国
ゆり子 8-2 韓国
更紗 4-8 韓国
美希 4-8 韓国
です。
和典とゆり子は、今大会初勝利です。
勝てないときはいろいろと思い悩むこともありますが、それが成長のステップになります。
そして、そのような苦しい思いの中で勝利する喜びは大きいですね。
それを「自信」につなげてゆければ良いと思います。
今日は、明日帰国するので、2試合が組まれました。
2試合目の結果は、
将司 8-5 タイ
和典 8-9(7) 香港
ゆり子 2-8 韓国
更紗 8-1 シンガポール
美希 3-8 韓国
です。
今大会のすべての試合が終了し、順位が決定しました。
将司 27位
和典 30位
ゆり子 30位
更紗 23位
美希 28位
です。
同年齢のカテゴリーの大会でのこの成績に満足するものではありませんが、対戦する選手のストロークのレベルが低いと見えてこない弱点がはっきりと見えてきます。
これが海外や高いレベルの大会に参加することのもっとも重要なことであり、そうした経験を通して「このレベルで戦いたい」という意欲の向上につなげていくことが大切です。
今大会を通して、いろいろな課題が見つかりました。
コミュニケーションの能力が足りないことや「戦う」という基本的なものの考え方や姿勢が身についていないと感じることも多いです。
特にコート上で自己表現できなかったり、ボールに対する執着心が感じられないときには、とても残念な気持ちになります。
自分の「可能性」にチャレンジしていないように思うからです。
不安や恐怖は誰もが感じています
それを振り払って進もうとするものだけにチャンスは来ます。
そういう気持ちをいつも持って戦ってほしいと思います。
もちろん、技術的な課題もたくさんあります。
特にサービス力を高めなくてはなりません。
これが弱いが故にリズムを崩し、自分のテニスができないことが多々ありました。
早急に改善しなければならない課題です。
他には、クロスコートへのコントロールが甘かったり、切り返しのボールが弱かったりして攻め込まれる場面が何度もありました。
ラリー戦からウィナーをとって主導権をとるには、この技術の強化を欠かすことはできません。
練習では何度も繰り返して行っているつもりですが、精度が今ひとつだということです。
強い選手の技術レベルを見て、イメージはつかんだと思います。
それを体現できるまで何度も何度も繰り返して練習を積むしかありません。
努力する才能があるかどうかが鍵になりますね。
また、トレーニングが習慣化されていないのが気になります。
クラブに来た時だけ、言われるから仕方なしに行なっているトレーニングで強くなれるほど甘い世界ではありません。
「自分のために、自分のすべきことを当たり前のようにする」ことができる「自立した」選手になっていかなくてはないません。
まだまだそういう考え方が十分に身についているとは言い難いですね。
強くなりたければこれが「根幹」になくてはならないという自覚を持ってほしいと思います。
いろいろと苦言も呈しましたが、子ども達は強くなろうとして懸命に努力しています。
しかし、より強い「思い」がなくては「この世界」で戦っていくことは難しいのです。
自分の可能性を信じ、ひたむきに「それ」に向かって突き進むエネルギーを持っていることを信じたいと思います
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大変肌寒く、動きも硬さが見られましたが、それぞれに課題を意識しながら試合に臨むことができたと思います。
ただ、大会も終盤になると選手のモチベーションは下がり、中途半端な気持ちで戦う選手もいて、その行動に感情を乱す場面が見られました。
スポーツでは、ストレスも大きく、感情的になることも多いですが、それをどうコントロールするのかは大切な課題です。
そういう意味では、この大会を通して訓練する機会を与えてもらったということです。
また、今回の遠征に参加した選手諸君が、それだけ真剣に勝負している証なので、それを高く評価したいと思います。
1試合目の結果は、
将司 5-8 韓国
和典 8-3 韓国
ゆり子 8-2 韓国
更紗 4-8 韓国
美希 4-8 韓国
です。
和典とゆり子は、今大会初勝利です。
勝てないときはいろいろと思い悩むこともありますが、それが成長のステップになります。
そして、そのような苦しい思いの中で勝利する喜びは大きいですね。
それを「自信」につなげてゆければ良いと思います。
今日は、明日帰国するので、2試合が組まれました。
2試合目の結果は、
将司 8-5 タイ
和典 8-9(7) 香港
ゆり子 2-8 韓国
更紗 8-1 シンガポール
美希 3-8 韓国
です。
今大会のすべての試合が終了し、順位が決定しました。
将司 27位
和典 30位
ゆり子 30位
更紗 23位
美希 28位
です。
同年齢のカテゴリーの大会でのこの成績に満足するものではありませんが、対戦する選手のストロークのレベルが低いと見えてこない弱点がはっきりと見えてきます。
これが海外や高いレベルの大会に参加することのもっとも重要なことであり、そうした経験を通して「このレベルで戦いたい」という意欲の向上につなげていくことが大切です。
今大会を通して、いろいろな課題が見つかりました。
コミュニケーションの能力が足りないことや「戦う」という基本的なものの考え方や姿勢が身についていないと感じることも多いです。
特にコート上で自己表現できなかったり、ボールに対する執着心が感じられないときには、とても残念な気持ちになります。
自分の「可能性」にチャレンジしていないように思うからです。
不安や恐怖は誰もが感じています
それを振り払って進もうとするものだけにチャンスは来ます。
そういう気持ちをいつも持って戦ってほしいと思います。
もちろん、技術的な課題もたくさんあります。
特にサービス力を高めなくてはなりません。
これが弱いが故にリズムを崩し、自分のテニスができないことが多々ありました。
早急に改善しなければならない課題です。
他には、クロスコートへのコントロールが甘かったり、切り返しのボールが弱かったりして攻め込まれる場面が何度もありました。
ラリー戦からウィナーをとって主導権をとるには、この技術の強化を欠かすことはできません。
練習では何度も繰り返して行っているつもりですが、精度が今ひとつだということです。
強い選手の技術レベルを見て、イメージはつかんだと思います。
それを体現できるまで何度も何度も繰り返して練習を積むしかありません。
努力する才能があるかどうかが鍵になりますね。
また、トレーニングが習慣化されていないのが気になります。
クラブに来た時だけ、言われるから仕方なしに行なっているトレーニングで強くなれるほど甘い世界ではありません。
「自分のために、自分のすべきことを当たり前のようにする」ことができる「自立した」選手になっていかなくてはないません。
まだまだそういう考え方が十分に身についているとは言い難いですね。
強くなりたければこれが「根幹」になくてはならないという自覚を持ってほしいと思います。
いろいろと苦言も呈しましたが、子ども達は強くなろうとして懸命に努力しています。
しかし、より強い「思い」がなくては「この世界」で戦っていくことは難しいのです。
自分の可能性を信じ、ひたむきに「それ」に向かって突き進むエネルギーを持っていることを信じたいと思います
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2007年10月17日
ATF韓国遠征3日目(1026)
今日のコンソレーションでは、将司は韓国選手と対戦し、調子はそれほど良くはありませんでしたが、積極的なプレーを心がけて圧倒し、8-2で勝ちました。
美希も韓国の選手との対戦でしたが、相手の雑なプレーにポイントを重ね、危なげなく8-0で勝利しました。
この大会でのシングルスでは初勝利ですが、これが自信になれば良いと思います。
更紗は、昨日美希が敗れた香港選手との対戦でした。
ストローク戦ではお互いに同じようなミスを繰り返し、接戦となりましたが、ほんのわずかにサービス力で上回る相手が8-6でこの接戦をものにしました。
敗れはしましたが、昨日までの試合に比べてより攻撃的な姿勢が見られ、その意識を持ち続けることができればプレースタイルも変わってくる可能性があると感じます。
和典とゆり子も韓国選手を相手に積極的な攻撃で挑み、思い切ったプレーで相手から何本もエースを奪う素晴らしいショットを随所に見せましたが、まだ安定性を欠くのでミスが多く、終盤での競り合いの中でポイントを失い、ともに6-8で敗退しました。
しかし、更紗と同様に、昨日までの試合に比べて積極的で、攻撃的なプレーを意識してプレーできていると感じることができる試合内容でした。
プレーのスタイルは、ほんの少しの「意識の持ち方を変える」だけで大きく変えることができます。
そのプレーをやり続けることで、自分のスタイルにすることができればきっと強くなります。その努力を期待します。
今日のプレーはみんな今まで以上に積極的なプレーで相手に挑む姿勢が見られたことを高く評価したいと思います。
しかし、昨日のミーティングでも話をした通り、それを継続することは大変むつかしいものです。
「絶対に強くなりたい」という「強い意志」に支えられて行動できなければなりません。
昨日のミーティングでは、もし1年間そうした努力を続けて、来年のこの大会に参加する自分がいたとしたら、どんなプレーができるのか、どんな選手になっているのか、ということをイメージしてもらいました。
明確にイメージすることは難しいかも知れませんが、どういう努力が必要で、その努力だけが自分を変えることができる、ということは理解できたと思います。
「強い意志による継続する努力」はスポーツで成功するための唯一の方法であることを強く自覚してほしいと思います。
また、ダブルスの2回戦にすすんだ美希は、粘り強いラリーで応戦し、時折見せる鋭いパッシングショットで互角に戦いましたが、相手ペアのスピードに押されて徐々にペースをつかまれ、3-6、1-6のスコアで敗れました。
しかし、ひときわ小さな身体でも十分にスピードのあるショットに対応できているので、自分のショットのスピードを高め、その精度を高めれば十分にこのレベルで戦うことができることを証明してくれました。これからの成長を楽しみにしたいと思います。
明日は、コンソレーションの順位戦を2回行って全日程が終了します。
明後日の金曜日に帰国予定なのを考慮して日程を調整してくれました。
こうした配慮をしてもらえるのもこの大会の魅力です。
明日はちょっと天気が心配ですが、この遠征の成果を試す意味でも、思い切ったプレーで存分に力を発揮してほしいと思います。
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美希も韓国の選手との対戦でしたが、相手の雑なプレーにポイントを重ね、危なげなく8-0で勝利しました。
この大会でのシングルスでは初勝利ですが、これが自信になれば良いと思います。
更紗は、昨日美希が敗れた香港選手との対戦でした。
ストローク戦ではお互いに同じようなミスを繰り返し、接戦となりましたが、ほんのわずかにサービス力で上回る相手が8-6でこの接戦をものにしました。
敗れはしましたが、昨日までの試合に比べてより攻撃的な姿勢が見られ、その意識を持ち続けることができればプレースタイルも変わってくる可能性があると感じます。
和典とゆり子も韓国選手を相手に積極的な攻撃で挑み、思い切ったプレーで相手から何本もエースを奪う素晴らしいショットを随所に見せましたが、まだ安定性を欠くのでミスが多く、終盤での競り合いの中でポイントを失い、ともに6-8で敗退しました。
しかし、更紗と同様に、昨日までの試合に比べて積極的で、攻撃的なプレーを意識してプレーできていると感じることができる試合内容でした。
プレーのスタイルは、ほんの少しの「意識の持ち方を変える」だけで大きく変えることができます。
そのプレーをやり続けることで、自分のスタイルにすることができればきっと強くなります。その努力を期待します。
今日のプレーはみんな今まで以上に積極的なプレーで相手に挑む姿勢が見られたことを高く評価したいと思います。
しかし、昨日のミーティングでも話をした通り、それを継続することは大変むつかしいものです。
「絶対に強くなりたい」という「強い意志」に支えられて行動できなければなりません。
昨日のミーティングでは、もし1年間そうした努力を続けて、来年のこの大会に参加する自分がいたとしたら、どんなプレーができるのか、どんな選手になっているのか、ということをイメージしてもらいました。
明確にイメージすることは難しいかも知れませんが、どういう努力が必要で、その努力だけが自分を変えることができる、ということは理解できたと思います。
「強い意志による継続する努力」はスポーツで成功するための唯一の方法であることを強く自覚してほしいと思います。
また、ダブルスの2回戦にすすんだ美希は、粘り強いラリーで応戦し、時折見せる鋭いパッシングショットで互角に戦いましたが、相手ペアのスピードに押されて徐々にペースをつかまれ、3-6、1-6のスコアで敗れました。
しかし、ひときわ小さな身体でも十分にスピードのあるショットに対応できているので、自分のショットのスピードを高め、その精度を高めれば十分にこのレベルで戦うことができることを証明してくれました。これからの成長を楽しみにしたいと思います。
明日は、コンソレーションの順位戦を2回行って全日程が終了します。
明後日の金曜日に帰国予定なのを考慮して日程を調整してくれました。
こうした配慮をしてもらえるのもこの大会の魅力です。
明日はちょっと天気が心配ですが、この遠征の成果を試す意味でも、思い切ったプレーで存分に力を発揮してほしいと思います。
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2007年10月16日
ATF韓国遠征2日目(1025)
今日はダブルス1回戦とコンソレーション1回戦が行われます。ダブルスでは将司と和典、更紗とゆり子の組はそれぞれ韓国のペアと対戦します。美希は韓国の選手と組んで、韓国ペアとの対戦です。
コンソレーション1回戦は、将司、和典、更紗、ゆり子が韓国の選手と、美希が香港の選手と戦います。
昨日と同様に厳しい戦いになると思いますが、高い集中力を持って、自分の力を十分に出し切るような試合をしてほしいと思います。
シングルスのコンソレーション1回戦の結果は、更紗は相手選手の雑なプレーにも助けられて、8-5で勝利しましたが、美希は3-8、ゆり子は5-8、和典は3-8、で敗退しました。
大切な場面で思い切ったプレーができなかったり、同じようなミスを繰り返してポイントを失っているうちはぎりぎりの勝負に勝ちきることは難しいと思います。
将司は最後までボールに対する執着心を失わず、高い闘争心で立ち向かいましたが、戦術面で未熟な点が時折見られ、大切なポイントをダブルフォールトで失い、4-8で惜敗しました。
身体的なレベルの向上と攻撃のパターンを増やす努力を期待します。
ダブルスは、韓国選手と組んだ美希は、ペアの積極的なプレーにリードされてリズムをつかみ、6-3、6-3のスコアで完勝しました。
攻撃的なプレーも多くみられ、このプレーをシングルスにもつなげてほしいと思います。
更紗とゆり子のペアは、相手のスピードある攻撃に対応できず、アタックにボレーミスを繰り消し、1-6、3-6で敗れました。
スピードに対する対応力をあげなくてはなりません。下半身の強化と共にスイングスピードをあげるための練習をする必要があります。
将司と和典のペアは、素早い動きで韓国ペアと互角に戦いましたが、最後に力みからアウトやミスが目立ち、4-6、7-6(2)、(1-7)(ファイナルタイブレーク)で惜敗しました。
ダブルスのコンビネーションも良く、動きも十分に対応できているので、サービスとレシーブの力を高め、より高い攻撃力を身に付けることができれば良いと思います。
まだまだ「戦う姿勢」が高いとは言えない選手も多いですが、こういう経験を積んで、高い意識を持って練習に取り組むことができれば良いと思います。
明日はコンソレーションの順位戦と美希のダブルスがあります。
今日の敗戦を心に刻み、強い気持ちで臨んでほしいと思います。
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コンソレーション1回戦は、将司、和典、更紗、ゆり子が韓国の選手と、美希が香港の選手と戦います。
昨日と同様に厳しい戦いになると思いますが、高い集中力を持って、自分の力を十分に出し切るような試合をしてほしいと思います。
シングルスのコンソレーション1回戦の結果は、更紗は相手選手の雑なプレーにも助けられて、8-5で勝利しましたが、美希は3-8、ゆり子は5-8、和典は3-8、で敗退しました。
大切な場面で思い切ったプレーができなかったり、同じようなミスを繰り返してポイントを失っているうちはぎりぎりの勝負に勝ちきることは難しいと思います。
将司は最後までボールに対する執着心を失わず、高い闘争心で立ち向かいましたが、戦術面で未熟な点が時折見られ、大切なポイントをダブルフォールトで失い、4-8で惜敗しました。
身体的なレベルの向上と攻撃のパターンを増やす努力を期待します。
ダブルスは、韓国選手と組んだ美希は、ペアの積極的なプレーにリードされてリズムをつかみ、6-3、6-3のスコアで完勝しました。
攻撃的なプレーも多くみられ、このプレーをシングルスにもつなげてほしいと思います。
更紗とゆり子のペアは、相手のスピードある攻撃に対応できず、アタックにボレーミスを繰り消し、1-6、3-6で敗れました。
スピードに対する対応力をあげなくてはなりません。下半身の強化と共にスイングスピードをあげるための練習をする必要があります。
将司と和典のペアは、素早い動きで韓国ペアと互角に戦いましたが、最後に力みからアウトやミスが目立ち、4-6、7-6(2)、(1-7)(ファイナルタイブレーク)で惜敗しました。
ダブルスのコンビネーションも良く、動きも十分に対応できているので、サービスとレシーブの力を高め、より高い攻撃力を身に付けることができれば良いと思います。
まだまだ「戦う姿勢」が高いとは言えない選手も多いですが、こういう経験を積んで、高い意識を持って練習に取り組むことができれば良いと思います。
明日はコンソレーションの順位戦と美希のダブルスがあります。
今日の敗戦を心に刻み、強い気持ちで臨んでほしいと思います。
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2007年10月15日
ATF韓国遠征初日(1024)
大会初日です。会場はホテルから車で5分くらいのところにあり、コートの状態も良く、大変良い雰囲気の中で大会が開催されます。
昨日は移動に時間がかかり、予定していた練習ができませんでしたので、慣れないコートやボールで「大丈夫かなあ」と、少し心配でしたが、朝の練習を見る限り、調子は良さそうです。ドローも決まりました。
男子は、将司が第1シード、和典が第2シードとの対戦という厳しいドローですが、昨日のミーティングで言ったように、自分が何を「トライ」するのかが大切で、どういう戦い方ができるのかを楽しみにしたいと思います。
女子は、美希と更紗が韓国の選手と、ゆり子が香港の選手と対戦します。
相手の情報はありませんが、全体的に日本人よりも体格的に優れている選手が多く、ハードヒットする選手が多いようです。
誰と対戦するにせよ、男子と同じく、自分のするべきことをしっかりと意識して、高い集中力を持って臨んでほしいと思います。
朝はもやがかかり、肌寒さを感じましたが、10時を過ぎて日差しが戻り、快適なコンディションになってきました。アップも入念にやっているようです。持っている力が十分に発揮されることを祈ります。
第2シードの香港の選手と対戦した和典は、長身から打たれる速いボールにうまく対応しましたが、サービスの確率が悪く、セカンドサービスを打ち込まれたり、ダブルフォールトを繰り返してリズムがつかめず、また自分が攻撃的なショットを打てる場面でのミスが多く、1-6、1-6のスコアで敗退しました。
相手の攻撃を封じるとともに、自分の攻撃のリズムが高まるようにファーストサービスを工夫しなければなりません。
また、前に攻撃をするという意識を持って強いショット打つようにしないと、簡単にリターンされ、せっかくのチャンスを上手く活かせません。課題にしっかりと取り組んでほしいと思います。
第1シードと対戦した将司は、ガッツあふれるプレーで食い下がりましたが、相手の多彩なショットに翻弄され、2-6、1-6で敗れました。
ショットの威力はまあまあですが、攻撃が単調になりやすいのと、サービスからの攻撃が弱いのが気になります。
ネットでの攻撃や配球を考えて、攻撃のパターンを増やしていかなければなりません。
更紗は韓国の選手と対戦しました。相手選手の強いボールに対応できず、同じようなミスを繰り返して、1-6、1-6で敗退しました。
思い切って攻撃的なショットを打つこと、そのためには腕を振り切ることを意識して、強い気持ちでスイングしなければなりません。
試合後の感想を聞いた後、「相手選手と自分は何が違うのか」と聞いたところ、「覇気」と答えました。
多くの日本人選手がそうであるように、相手と戦う「根本的な精神力」が備わっていないと思います。
それを身に付けるのは大変難しいことですが、それに挑まない限り強くはなれないことを強く意識してほしいと思います。
ゆり子は、香港の選手との対戦でした。前半は、相手のダブルフォールトやイージーミスに助けられて、リードしましたが、相手のリズムが良くなって、粘り強いストロークができるようになってくると攻撃のショットにミスが目立ち始め、競り合いの中でそのポイントが大きく響き、4-6、3-6で惜敗しました。
攻撃的なショットを打とうとする姿勢は見られましたが、まだまだ思い切りが悪く、ショットの伸びを欠いてネットミスが多いのが気になります。
それと、良いショットを打った後のプレーに積極性がなく、強いショットを打ち込むことだけに終わっています。
攻撃の連続性と判断力は強くなるためには絶対に必要なことなので、身に付けるように努力してほしいと思います。
美希の対戦相手は韓国の選手でした。時折簡単なミスをしますが、思い切って打つショットには威力があります。
そのショットに対する対応ができず、ラリーでの応戦に持ち込めずに1-6、2-6で敗れました。
美希はストロークの技術を改善する必要があります。ボールに対する反応は良いので、ストローク動作をドライブボールが打てるように矯正し、素早いスイングでもミスの少ないストロークを手に入れなければなりません。
そのためには自分が目指すスイング動作をイメージして、繰り返し練習するしか方法はありません。
忍耐強い努力を期待します。
今日のシングルスでは、全員が敗退しました。
この結果は謙虚に受け止めなければなりません。
しかし、いくつか「トライ」できたこともあるので、それを続けて成長してほしいと思います。
こうして海外にでて試合をし、負けることで確認するのは「自分の弱さ」です。
これが大切な「経験」になります。
この「経験」を次のステップに活かすことができるのかどうかは、自分がどれだけ強くなりたいのかどうかという「思い」の強さです。
みんながその「強さ」を持っていると信じます。
シングルスは敗退しましたが、明日からはコンソレーションを戦います。
自分の課題を再確認して、強い気持ちでチャレンジしてほしいと思います。
また、ダブルスも始まります。ここでも思い切ったプレーで、これからの可能性を感じるような試合をしてほしいと思います。
夕方の風は、かなり肌寒く、秋の深まりを感じます。それを忘れるくらいの熱い戦いを期待します。
そうそう、試合中に公道を走る戦車を見ました。さすがは韓国ですね。いろいろな発見があるといいなあと思います。
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昨日は移動に時間がかかり、予定していた練習ができませんでしたので、慣れないコートやボールで「大丈夫かなあ」と、少し心配でしたが、朝の練習を見る限り、調子は良さそうです。ドローも決まりました。
男子は、将司が第1シード、和典が第2シードとの対戦という厳しいドローですが、昨日のミーティングで言ったように、自分が何を「トライ」するのかが大切で、どういう戦い方ができるのかを楽しみにしたいと思います。
女子は、美希と更紗が韓国の選手と、ゆり子が香港の選手と対戦します。
相手の情報はありませんが、全体的に日本人よりも体格的に優れている選手が多く、ハードヒットする選手が多いようです。
誰と対戦するにせよ、男子と同じく、自分のするべきことをしっかりと意識して、高い集中力を持って臨んでほしいと思います。
朝はもやがかかり、肌寒さを感じましたが、10時を過ぎて日差しが戻り、快適なコンディションになってきました。アップも入念にやっているようです。持っている力が十分に発揮されることを祈ります。
第2シードの香港の選手と対戦した和典は、長身から打たれる速いボールにうまく対応しましたが、サービスの確率が悪く、セカンドサービスを打ち込まれたり、ダブルフォールトを繰り返してリズムがつかめず、また自分が攻撃的なショットを打てる場面でのミスが多く、1-6、1-6のスコアで敗退しました。
相手の攻撃を封じるとともに、自分の攻撃のリズムが高まるようにファーストサービスを工夫しなければなりません。
また、前に攻撃をするという意識を持って強いショット打つようにしないと、簡単にリターンされ、せっかくのチャンスを上手く活かせません。課題にしっかりと取り組んでほしいと思います。
第1シードと対戦した将司は、ガッツあふれるプレーで食い下がりましたが、相手の多彩なショットに翻弄され、2-6、1-6で敗れました。
ショットの威力はまあまあですが、攻撃が単調になりやすいのと、サービスからの攻撃が弱いのが気になります。
ネットでの攻撃や配球を考えて、攻撃のパターンを増やしていかなければなりません。
更紗は韓国の選手と対戦しました。相手選手の強いボールに対応できず、同じようなミスを繰り返して、1-6、1-6で敗退しました。
思い切って攻撃的なショットを打つこと、そのためには腕を振り切ることを意識して、強い気持ちでスイングしなければなりません。
試合後の感想を聞いた後、「相手選手と自分は何が違うのか」と聞いたところ、「覇気」と答えました。
多くの日本人選手がそうであるように、相手と戦う「根本的な精神力」が備わっていないと思います。
それを身に付けるのは大変難しいことですが、それに挑まない限り強くはなれないことを強く意識してほしいと思います。
ゆり子は、香港の選手との対戦でした。前半は、相手のダブルフォールトやイージーミスに助けられて、リードしましたが、相手のリズムが良くなって、粘り強いストロークができるようになってくると攻撃のショットにミスが目立ち始め、競り合いの中でそのポイントが大きく響き、4-6、3-6で惜敗しました。
攻撃的なショットを打とうとする姿勢は見られましたが、まだまだ思い切りが悪く、ショットの伸びを欠いてネットミスが多いのが気になります。
それと、良いショットを打った後のプレーに積極性がなく、強いショットを打ち込むことだけに終わっています。
攻撃の連続性と判断力は強くなるためには絶対に必要なことなので、身に付けるように努力してほしいと思います。
美希の対戦相手は韓国の選手でした。時折簡単なミスをしますが、思い切って打つショットには威力があります。
そのショットに対する対応ができず、ラリーでの応戦に持ち込めずに1-6、2-6で敗れました。
美希はストロークの技術を改善する必要があります。ボールに対する反応は良いので、ストローク動作をドライブボールが打てるように矯正し、素早いスイングでもミスの少ないストロークを手に入れなければなりません。
そのためには自分が目指すスイング動作をイメージして、繰り返し練習するしか方法はありません。
忍耐強い努力を期待します。
今日のシングルスでは、全員が敗退しました。
この結果は謙虚に受け止めなければなりません。
しかし、いくつか「トライ」できたこともあるので、それを続けて成長してほしいと思います。
こうして海外にでて試合をし、負けることで確認するのは「自分の弱さ」です。
これが大切な「経験」になります。
この「経験」を次のステップに活かすことができるのかどうかは、自分がどれだけ強くなりたいのかどうかという「思い」の強さです。
みんながその「強さ」を持っていると信じます。
シングルスは敗退しましたが、明日からはコンソレーションを戦います。
自分の課題を再確認して、強い気持ちでチャレンジしてほしいと思います。
また、ダブルスも始まります。ここでも思い切ったプレーで、これからの可能性を感じるような試合をしてほしいと思います。
夕方の風は、かなり肌寒く、秋の深まりを感じます。それを忘れるくらいの熱い戦いを期待します。
そうそう、試合中に公道を走る戦車を見ました。さすがは韓国ですね。いろいろな発見があるといいなあと思います。
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2007年10月14日
ATF韓国遠征出発(1023)
遠征に出発する前は少し緊張感もあり、チェックインにも時間がかかるのでゆったりとした時間を過ごすことはできませんが、今回は少し早めに集合したおかげで、大好きなカレーうどんを食べ、中部国際空港内にある銭湯でゆっくりとすることができました。
飛行時間も2時間弱なので、狭い席もそれほど苦痛にはなりません。うとうとと寝入ったらすぐに韓国に到着です。
空港では韓国テニス協会の方に出迎えていだいて、昼食までご馳走になりました。
この大会は、前回の大会もそうですが、ホスピタリティーがしっかりしていて安心して参加できます。
しかし、空港から会場近くのホテルまでは長い道のりでした。
遠距離バスに揺られること2時間30分。途中、2回ほど停車しましたが、トイレに行く時間もなく、しかも大変に乱暴な運転にはちょっとまいりました。
でも、昨日は少し寝不足だったので、大半の時間を寝て過ごすことができたので大きな問題はありません。子ども達も、車酔いすることもなく、熟睡できたようです。
バスの終点からは、ホテルの送迎バスが迎えに来ることになっていたのですが、1時間ほど待たされた上に、さらに山道を1時間ほどかかってホテルに到着です。
空港についてから7時間もかかり、ちょっと疲れましたが、
ホテルは、風光明媚なところにあり、部屋も広く、きれいで快適です。
明日からはじまる大会に向けて、しっかりと体を休めてがんばってほしいと思います。
食事をして、30分ほどミーティングをしてから解散しました。
迅速に行動し、コートの上で自己表現しっかりと行い、強い選手が持つ雰囲気を出すことができるようにこころがけること、などを話しました。
そして、自分がこれから強い選手になるためには、「何か」を変えていかなくてはならないこと、そのためのチャレンジとしてこの大会に参加しているので、今までとは違う「トライ」が一番の課題だということを確認しました。
その「トライ」を見届けたいと思います。
ミーティングが終わったのは9時30分ごろでしたが、テレビを見ながら知らずの内に寝入ってしまいました。
大会前は寝つきも悪くなりますが、今回は私も万全の体調で臨めそうです。
明日からの大会が楽しみです。
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飛行時間も2時間弱なので、狭い席もそれほど苦痛にはなりません。うとうとと寝入ったらすぐに韓国に到着です。
空港では韓国テニス協会の方に出迎えていだいて、昼食までご馳走になりました。
この大会は、前回の大会もそうですが、ホスピタリティーがしっかりしていて安心して参加できます。
しかし、空港から会場近くのホテルまでは長い道のりでした。
遠距離バスに揺られること2時間30分。途中、2回ほど停車しましたが、トイレに行く時間もなく、しかも大変に乱暴な運転にはちょっとまいりました。
でも、昨日は少し寝不足だったので、大半の時間を寝て過ごすことができたので大きな問題はありません。子ども達も、車酔いすることもなく、熟睡できたようです。
バスの終点からは、ホテルの送迎バスが迎えに来ることになっていたのですが、1時間ほど待たされた上に、さらに山道を1時間ほどかかってホテルに到着です。
空港についてから7時間もかかり、ちょっと疲れましたが、
ホテルは、風光明媚なところにあり、部屋も広く、きれいで快適です。
明日からはじまる大会に向けて、しっかりと体を休めてがんばってほしいと思います。
食事をして、30分ほどミーティングをしてから解散しました。
迅速に行動し、コートの上で自己表現しっかりと行い、強い選手が持つ雰囲気を出すことができるようにこころがけること、などを話しました。
そして、自分がこれから強い選手になるためには、「何か」を変えていかなくてはならないこと、そのためのチャレンジとしてこの大会に参加しているので、今までとは違う「トライ」が一番の課題だということを確認しました。
その「トライ」を見届けたいと思います。
ミーティングが終わったのは9時30分ごろでしたが、テレビを見ながら知らずの内に寝入ってしまいました。
大会前は寝つきも悪くなりますが、今回は私も万全の体調で臨めそうです。
明日からの大会が楽しみです。
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2007年10月13日
韓国遠征(1022)
明日から韓国遠征が始まります。
今回で2回目ですが、やはり1回目に比べるとなんとなく余裕を感じますね。
初めての遠征では、食事の時にメニューがまったく読めず、英語も通じず、行き当たりばったりの注文で、出てきた料理がまったくほしいものではなく、苦労したことを思い出します。
今回は、韓国を良く知る高岸知代プロから、おいしい食事リストもいただいたので、これでばっちりですね。
まあ、それでも何回やっても海外遠征の前は緊張します。
何ごともないのが当たり前なので、そうならないようにいろいろと思いを巡らすと不安は募ります。
それでも、そういう気持ちを振り払い、一歩踏み出すといろいろと見えてくるものがあります。
これが「経験」という「財産」になってきます。
この「財産」はとても大きな意義を持ちますね。
どんな意義を持つのかと言われると、いろいろとありますが、「意識」や「ものの考え方」が少し変わるかもしれない、というのが一番大きいと思います。
人間はなかなか自分の「考え方」を変えることは難しいものです。
それをほんの少しの勇気を持って踏み出すことで、「ものの考え方」、「見方」がずいぶん変わることもあります。
そうしたきっかけになるようにサポートするのが私の役目ですね。l
結構しんどい仕事ですが、やりがいを感じながら精一杯がんばりたいと思います。
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2007年10月12日
正しいコンプレックスを持つ(1021)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -60-
一般的なマイナスの感情とは違うが、「コンプレックス(劣等感)」という厄介なものもある。
コンプレックスとは、「自分が、なんらかの点で他人より劣っていると思い込むこと(思い込んだ時の感情の反応)」ということだ。
これは大変に個人的なものであって、他人から見れば、「えっ、なんでこんなことを気にしているの?」というようなことが、気になって気になって仕方がない。
そう思うことは良くない、気にするのはおかしいと思っても、どうしようもなくそういう感情が湧いて出てくるので始末が悪い。
もし、対戦相手に対してコンプレックスを抱えていたとしたら、果たして勝負になるのだろうか。
小浜逸郎(「頭はよくならない」洋泉社)は、
「上には上があることを知ることには、ただ劣等感にさいなまれるだけではなくて、そのこと自体を仲立ちにして、自分の仕事の支えにするという側面もある、と思うようにしています。言い換えると、言葉の正しい意味での「コンプレックス」の状態をそのまま見つめておこうということです。」と述べている。
スポーツの世界は、優劣がはっきりと成績として現れるので、劣等感にさいなまれて、挫折して、もう追い越せない、とあきらめてしまうケースは大変多い。
そのコンプレックスを「自分自身を高めるためのエネルギー」に変えられなかったことの結末である。
「そのまま見つめる」ということは、コンプレックスをエネルギーに変えるためには、まず受け入れなくてはならない、ということだ。
それができないと(自分の考え方の問題であると気付かない)、クラブの環境が悪い、親が悪い、練習相手が悪いなど、まわりに責任を添加してしまうことが往々にして起こりうる。
そのような考え方では、自分の精神状態を安定的に保つことも難しいだろう。
「正しくコンプレックスを持つ」ということは、そうである事実を受け入れ、それをエネルギーに変える考え方を持つことに他ならない。
それができなければ、その相手は永遠に超えられないライバルとなっていくに違いない。
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一般的なマイナスの感情とは違うが、「コンプレックス(劣等感)」という厄介なものもある。
コンプレックスとは、「自分が、なんらかの点で他人より劣っていると思い込むこと(思い込んだ時の感情の反応)」ということだ。
これは大変に個人的なものであって、他人から見れば、「えっ、なんでこんなことを気にしているの?」というようなことが、気になって気になって仕方がない。
そう思うことは良くない、気にするのはおかしいと思っても、どうしようもなくそういう感情が湧いて出てくるので始末が悪い。
もし、対戦相手に対してコンプレックスを抱えていたとしたら、果たして勝負になるのだろうか。
小浜逸郎(「頭はよくならない」洋泉社)は、
「上には上があることを知ることには、ただ劣等感にさいなまれるだけではなくて、そのこと自体を仲立ちにして、自分の仕事の支えにするという側面もある、と思うようにしています。言い換えると、言葉の正しい意味での「コンプレックス」の状態をそのまま見つめておこうということです。」と述べている。
スポーツの世界は、優劣がはっきりと成績として現れるので、劣等感にさいなまれて、挫折して、もう追い越せない、とあきらめてしまうケースは大変多い。
そのコンプレックスを「自分自身を高めるためのエネルギー」に変えられなかったことの結末である。
「そのまま見つめる」ということは、コンプレックスをエネルギーに変えるためには、まず受け入れなくてはならない、ということだ。
それができないと(自分の考え方の問題であると気付かない)、クラブの環境が悪い、親が悪い、練習相手が悪いなど、まわりに責任を添加してしまうことが往々にして起こりうる。
そのような考え方では、自分の精神状態を安定的に保つことも難しいだろう。
「正しくコンプレックスを持つ」ということは、そうである事実を受け入れ、それをエネルギーに変える考え方を持つことに他ならない。
それができなければ、その相手は永遠に超えられないライバルとなっていくに違いない。
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2007年10月11日
おごりの日(1020)
月に1回は、寮生の子ども達においしいものをご馳走する「おごりの日」というのがあります。
「ただでさえ食費がかさむのになんでかなあ」、と思うこともありますが、食事に出かけると子ども達は本当においしそうに食べますね。
よくドラマなんかで、毎日毎日、家族のために料理を作っているお母さんが、「たまにはおいしいものでも食べに行きたいわネエ」とため息をつくシーンがありますが(ちょっと古い?)、そんな心境なんでしょうか。
私は結婚してから3回しか料理を作ったことがないので、その大変さは良く分かりません。
でも、毎日メニューを考えて、その食材を買出しするだけでも面倒な仕事だと思います。
これもよくテレビなどで、「主婦の仕事を給与として計算するといくらになるのか?」などという記事を目にしますが、実際にやってみるとその大変さはわかります。
それを中学生や高校生の子ども達が、学校やテニスの練習をこなしながら行うので、なかなか大変だなあと思います。
そんな思いを持って生活していると、たまの外食はすごくおいしく感じられるんでしょうね。
私も子ども達の本当においしそうに食べている顔を見ると、なんとなく幸せな気分になります。
「おごりの日」は子ども達のためにありますが、実は私のためにあるのかもしれません。
この秋は遠征が続くので、食べに行く機会は少なくなるかもしれませんが、その分少し贅沢をして、おいしいものを食べに連れて行ってあげようと思います。
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2007年10月10日
マイナスの感情を転化する(1019)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -59-
このことは、「マイナスの感情がよくないということではなく、それをどう活かしていけば良いのかという考え方をもつことが重要である」ことを教えてくれる。
ここでは、「不安」について考えてみよう。
試合前に不安になったことがないという人はいないだろう(ターミネーターは別だ!)。
なんとも不思議なものである。
好きで始めたテニスで、自分の力がもっとも発揮される最高の晴れの舞台である試合を前に不安になる。
なぜか考えてみた人も多いだろう。
五木寛之(「不安の力」集英社)は、
「不安とは、電車を動かすモーターに流れる電力のようなものだと、いつからかそう思うようになってきたのです。不安は生命の母だと感じる。それは、いいとか、わるいとか、取りのぞきたいというようなものではない。
不安は、いつもそこにあるのです。人は不安とともに生まれ、不安を友として生きていく。不安を追いだすことはできない。不安は決してなくならない。しかし、不安を敵とみなすか、それをあるがままに友として受け入れるかには、大きなちがいがあるはずです。
自分の顔に眉があり、鼻があり、口があるように、人には不安というものがある。不安を排除しようと思えば思うほど、不安は大きくなってくるはずです。
不安のない人生などというものはありません。人は一生、不安とともに生きていくのです。そのことに納得がいくようになってきてから、ぼくはずいぶん生きかたが変わったような気がしています。」
と言っている。
また、生月誠(「不安の心理学」講談社現代新書)は、
「不安と人間の本質との関係については、二つの意見がある。
①不安は、本当の自分に直面する場合に起こる反応である。不安を感じるのは、本当の自分がわかりかけている証拠である。不安こそ、人間の本質に迫る王道である。
②不安は技能や能力を発揮するのを妨げる。人間の本当の豊かさは、不安を解消することによって初めて実現可能となる。
哲学者ハイデガーは、『存在と時間』で、「恐怖は、恐いものに直面して、それを避けようとするときの心境であるが、不安は、自分が慣れ親しんでいる日常的なあり方を不可能にし、自分自身の本来的なあり方に直面させる」と述べている。
また、哲学者メルロ=ポンティは、その著書『知覚の現象学』の中で、「自己を認識するのは、ただ脅かされた場合の限界状況においてだけ、たとえば、死の不安とか、私に対する他者のまなざしの不安とかにおいてのみである」と述べ、いずれも、不安が本当の自分に直面させることを強調している。
一方、不安を訴える人の相談、指導に当たっているカウンセラーは、少なくとも、カウンセリングの場では、②の立場に立つことが多い。」
と述べている。
我々は、「不安」は、嫌なもの、あってはならないもの、自分の力を妨げるものとして、それをいかにして排除すべきかについてのみ考えすぎてはいないだろうか。
「不安が本当の自分に直面させる」という側面を忘れて、ただ取り除こうとすれば、「不安」大きく抵抗し、あなたの中でさらに力を増すかもしれない。
確かに、「不安というのは緩慢に人の心を萎えさせていく働きを持つ」けれども、「不安は人間を支えていく大事な力である」(五木寛之(同))、そんなふうに考えていくべきだと思う。
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このことは、「マイナスの感情がよくないということではなく、それをどう活かしていけば良いのかという考え方をもつことが重要である」ことを教えてくれる。
ここでは、「不安」について考えてみよう。
試合前に不安になったことがないという人はいないだろう(ターミネーターは別だ!)。
なんとも不思議なものである。
好きで始めたテニスで、自分の力がもっとも発揮される最高の晴れの舞台である試合を前に不安になる。
なぜか考えてみた人も多いだろう。
五木寛之(「不安の力」集英社)は、
「不安とは、電車を動かすモーターに流れる電力のようなものだと、いつからかそう思うようになってきたのです。不安は生命の母だと感じる。それは、いいとか、わるいとか、取りのぞきたいというようなものではない。
不安は、いつもそこにあるのです。人は不安とともに生まれ、不安を友として生きていく。不安を追いだすことはできない。不安は決してなくならない。しかし、不安を敵とみなすか、それをあるがままに友として受け入れるかには、大きなちがいがあるはずです。
自分の顔に眉があり、鼻があり、口があるように、人には不安というものがある。不安を排除しようと思えば思うほど、不安は大きくなってくるはずです。
不安のない人生などというものはありません。人は一生、不安とともに生きていくのです。そのことに納得がいくようになってきてから、ぼくはずいぶん生きかたが変わったような気がしています。」
と言っている。
また、生月誠(「不安の心理学」講談社現代新書)は、
「不安と人間の本質との関係については、二つの意見がある。
①不安は、本当の自分に直面する場合に起こる反応である。不安を感じるのは、本当の自分がわかりかけている証拠である。不安こそ、人間の本質に迫る王道である。
②不安は技能や能力を発揮するのを妨げる。人間の本当の豊かさは、不安を解消することによって初めて実現可能となる。
哲学者ハイデガーは、『存在と時間』で、「恐怖は、恐いものに直面して、それを避けようとするときの心境であるが、不安は、自分が慣れ親しんでいる日常的なあり方を不可能にし、自分自身の本来的なあり方に直面させる」と述べている。
また、哲学者メルロ=ポンティは、その著書『知覚の現象学』の中で、「自己を認識するのは、ただ脅かされた場合の限界状況においてだけ、たとえば、死の不安とか、私に対する他者のまなざしの不安とかにおいてのみである」と述べ、いずれも、不安が本当の自分に直面させることを強調している。
一方、不安を訴える人の相談、指導に当たっているカウンセラーは、少なくとも、カウンセリングの場では、②の立場に立つことが多い。」
と述べている。
我々は、「不安」は、嫌なもの、あってはならないもの、自分の力を妨げるものとして、それをいかにして排除すべきかについてのみ考えすぎてはいないだろうか。
「不安が本当の自分に直面させる」という側面を忘れて、ただ取り除こうとすれば、「不安」大きく抵抗し、あなたの中でさらに力を増すかもしれない。
確かに、「不安というのは緩慢に人の心を萎えさせていく働きを持つ」けれども、「不安は人間を支えていく大事な力である」(五木寛之(同))、そんなふうに考えていくべきだと思う。
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2007年10月09日
マイナスの心理を生かす(1018)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -58-
本当に強い人、本当の強さを手に入れた人は、屈強な精神力の持ち主であると思われるかもしれないが、実際はそうではない。
恐れや不安などの感情など一切持たず、自らの目標達成のためにひたすら前進する人(ターミネーターみたいな人かな?)などいやしない。
嶋田出雲は、「大冒険家、大登山家、大監督、大選手、勝負師は、一般に、「貪欲」「欲張り」でより高い所へ昇りたい、また何でも吸収したいと望む。一方、彼らは「小心」「心配症」「臆病」で「完璧主義者」で、それをバネにして頑張っている。というのは、彼らは、勝負の怖さを知っており、責任転嫁は許されない。また、言い訳の通じない結果責任(accountability)の世界であることを自覚している。そのため、人一倍の「不安感」「恐怖心」「不足感」を持ち、また、失敗した時の痛みを忘れない。この場面の時はこうした、あの時はこうであった、いろいろな場面、状況を明確に、しっかり記憶している。つまり、彼らは「恐い場面」を体験しているから失敗を恐れる。この痛みを憶えていると憶えていないでは大きな違いである。そのため、大監督、大選手は不安と期待が交錯する中で、成功あるいは勝利を得るために、人一倍の努力と多くを準備する。また人は恐い場面と遭遇して、頑張る意欲、勇気が湧き、自分が自信、確信が得られるまで徹底する。つまり、これは安全性確保のための集中力を得るためである。つまり、トップ・プレーヤーの多くは、この自覚があってはじめて練習に打ち込める。」と言っている。
自信を持って取り組んでいる心理の裏には、不安や恐怖などのマイナスの感情をうまく活かしているということである。
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本当に強い人、本当の強さを手に入れた人は、屈強な精神力の持ち主であると思われるかもしれないが、実際はそうではない。
恐れや不安などの感情など一切持たず、自らの目標達成のためにひたすら前進する人(ターミネーターみたいな人かな?)などいやしない。
嶋田出雲は、「大冒険家、大登山家、大監督、大選手、勝負師は、一般に、「貪欲」「欲張り」でより高い所へ昇りたい、また何でも吸収したいと望む。一方、彼らは「小心」「心配症」「臆病」で「完璧主義者」で、それをバネにして頑張っている。というのは、彼らは、勝負の怖さを知っており、責任転嫁は許されない。また、言い訳の通じない結果責任(accountability)の世界であることを自覚している。そのため、人一倍の「不安感」「恐怖心」「不足感」を持ち、また、失敗した時の痛みを忘れない。この場面の時はこうした、あの時はこうであった、いろいろな場面、状況を明確に、しっかり記憶している。つまり、彼らは「恐い場面」を体験しているから失敗を恐れる。この痛みを憶えていると憶えていないでは大きな違いである。そのため、大監督、大選手は不安と期待が交錯する中で、成功あるいは勝利を得るために、人一倍の努力と多くを準備する。また人は恐い場面と遭遇して、頑張る意欲、勇気が湧き、自分が自信、確信が得られるまで徹底する。つまり、これは安全性確保のための集中力を得るためである。つまり、トップ・プレーヤーの多くは、この自覚があってはじめて練習に打ち込める。」と言っている。
自信を持って取り組んでいる心理の裏には、不安や恐怖などのマイナスの感情をうまく活かしているということである。
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2007年10月08日
準備(1017)
新しく寮生を迎えるために、部屋の模様替えや勉強机の移動などを行いました。
お手伝いは女の子だけなので、大きな家具を移動したり、運んだりするのは主に私の仕事です。
力仕事は結構得意な方ですが、朝練の後はちょっと堪えますね。
でも、ここ1週間ぐらいは、いろいろとシュミレーションして、たくさんの子ども達が、機能的で、できるだけ負担のない生活ができるように考えて工夫したつもりです。
出来栄え(?)については、満足しています。
まだ寮ができて1年目なので、人が増えるたびにいろいろなことを変えていかなくてはなりません。
寮での当番や役割分担についても寮生達と話し合い、今までの経験の中からより良い方法を考えました。
もちろん、寮での規則についても再確認し、先輩寮生として指導的な立場になることで、一層の生活力の向上を目指してほしいと話しました。
まあ、そんなこんなで大変忙しい一日でしたが、ひとつとても良いことがありました。
それは、「自分の机」ができたことです(いずれは増える寮生に奪われる覚悟はありますが・・・)。
今までは、余っている机を借りたり、ローテーブルの上で仕事をしたりしていましたが、これでゆったりと寮でも仕事ができそうです。
私は本読むのが趣味であり、いつでも本を読むことができるようにしていないとなんだか落ち着きません。
寮ではそういスペースもなかったので、なんとなく居心地も悪かったのですが、本棚に並んだ本を見ると妙に安心します。
しばらくは、どっと寮生が増えることもないと思いますので、この安心感は続くようです。
机の移動などでちょっと腰が痛いですが、片付いた部屋を見ていると、また新しい生活が始まるという期待感やわくわく感もありますね。
ここで新しく入る寮生たちがどんな生活を送って、どんな夢を見るのでしょうか。
その夢の手伝いをできることをこころから嬉しく思います。
その夢を見ながら、今日はゆっくりと本を読みたいと思います。
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2007年10月07日
ただプライドを持って取り組む(1016)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -57-
確かに、悲しみや苦しみから立ち上がってきた人は、立ち上がるたびに自分の「弱さを自覚」しつつ、「強さ」を身につけてくる。
しかし、打ちのめされた時には自信が揺らぎ、誰かにすがりたくなるような気持ちになることも多い。
そんなときは本当にどうしていいのかわからなくて、苦しくて苦しくて仕方ないのだが、残念ながらだれも助けることなどできない。
そのために「コーチという存在」があるのではないかといわれるかもしれない。
しかし、コーチは選手と同じ方向を向き、その方向に向かって一緒に歩くためにいる。
助けを求める気持ちは、コーチと向き合ってしまうことだ。
これでは、一緒には進めない。
自分の力で向きを変えなくては、進めないのである。
私に何かしらの救いを求める声もたまにはある。
私は、そのような気持ちは十分に理解できるし、できれば私の力で何とかしてあげたいとは思うのであるが、それほどの力があるわけではない。
私は、そんな時、こんな話をすることがあった。
「私は、Vフランクルの「夜と霧」という本にとても影響を受けました。ドイツの収容所では、人間の尊厳や希望が根こそぎ奪われていきます。でも、自分に尊厳を持って生き抜いた人がいます。もし、その人たちが収容所での事実に目をそむけ、否定し続けていたなら、自分のプライドや希望が失われていくことに耐えられなかったと思います。そうではない、そうではない、と言い続け、でも事実は変わらないとき、そしてそれを受け入れらないとき、人間は心底絶望するのではないでしょうか。そうなると人間は生きてはいけないのかもしれません。私は、そのような経験をしてきたわけではないのでえらそうなことはいえませんが、チャンピオンになれないという事実は否応なくそこにはあります(もちろんそうなることもあります)。そんなはずはない、そんなはずはない、と言い続けて、それを否定し続けているうちに希望が薄くなっていることは感じるはずです。それが、テニスが何となく楽しくないという感覚につながっていくのではないでしょうか。しかし、その事実を認めてもなお、プライドを持って練習に取り組むことができる人がいるのも事実です。その人たちは、事実を受け入れ、そしてその先にある人間の本当のプライドに気づき、何をもってしても崩されない自己が確立されているのです。そうなったとき、あなたは本当に輝くのではないのですか?何ものにも捉われず、ただテニスに取り組んでいく、そんな姿の中に人間の本当のプライドが見えてくると信じます。なんか難しいことを書いているようですが、強くなるために、ただプライドを持って取り組むことがとても大切だと思います。」
「どうしようもない事実を受け入れてもなお、ただプライドを持って取り組む」
ということがどういうことなのかを文章で伝えるのは難しいが、そういう気持ちになれたとき、人間は本当の「強さ」を手に入れると思う。
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確かに、悲しみや苦しみから立ち上がってきた人は、立ち上がるたびに自分の「弱さを自覚」しつつ、「強さ」を身につけてくる。
しかし、打ちのめされた時には自信が揺らぎ、誰かにすがりたくなるような気持ちになることも多い。
そんなときは本当にどうしていいのかわからなくて、苦しくて苦しくて仕方ないのだが、残念ながらだれも助けることなどできない。
そのために「コーチという存在」があるのではないかといわれるかもしれない。
しかし、コーチは選手と同じ方向を向き、その方向に向かって一緒に歩くためにいる。
助けを求める気持ちは、コーチと向き合ってしまうことだ。
これでは、一緒には進めない。
自分の力で向きを変えなくては、進めないのである。
私に何かしらの救いを求める声もたまにはある。
私は、そのような気持ちは十分に理解できるし、できれば私の力で何とかしてあげたいとは思うのであるが、それほどの力があるわけではない。
私は、そんな時、こんな話をすることがあった。
「私は、Vフランクルの「夜と霧」という本にとても影響を受けました。ドイツの収容所では、人間の尊厳や希望が根こそぎ奪われていきます。でも、自分に尊厳を持って生き抜いた人がいます。もし、その人たちが収容所での事実に目をそむけ、否定し続けていたなら、自分のプライドや希望が失われていくことに耐えられなかったと思います。そうではない、そうではない、と言い続け、でも事実は変わらないとき、そしてそれを受け入れらないとき、人間は心底絶望するのではないでしょうか。そうなると人間は生きてはいけないのかもしれません。私は、そのような経験をしてきたわけではないのでえらそうなことはいえませんが、チャンピオンになれないという事実は否応なくそこにはあります(もちろんそうなることもあります)。そんなはずはない、そんなはずはない、と言い続けて、それを否定し続けているうちに希望が薄くなっていることは感じるはずです。それが、テニスが何となく楽しくないという感覚につながっていくのではないでしょうか。しかし、その事実を認めてもなお、プライドを持って練習に取り組むことができる人がいるのも事実です。その人たちは、事実を受け入れ、そしてその先にある人間の本当のプライドに気づき、何をもってしても崩されない自己が確立されているのです。そうなったとき、あなたは本当に輝くのではないのですか?何ものにも捉われず、ただテニスに取り組んでいく、そんな姿の中に人間の本当のプライドが見えてくると信じます。なんか難しいことを書いているようですが、強くなるために、ただプライドを持って取り組むことがとても大切だと思います。」
「どうしようもない事実を受け入れてもなお、ただプライドを持って取り組む」
ということがどういうことなのかを文章で伝えるのは難しいが、そういう気持ちになれたとき、人間は本当の「強さ」を手に入れると思う。
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2007年10月06日
忘れない誕生日(1015)
今年はカミさんの誕生日を忘れませんでした。
昨年はまったく忘れてしまって、ちょっと気まずい思いをしたので、今年は対策もばっちりです。
前からほしがっていたハイビジョンのムービーも買って万全です。
突然、「これほしかったやろ?」とほしいものを探るような言葉になんとなく怪訝そうな顔をしていましたが、うまく話を合わせてくれましたね。
まあ、子どもと違って、誕生日が待ち遠しいということはないと思いますが、なんだか嬉しそうな顔を見てちょっと安心しました。
年とともにだんだんとその感激や思いも薄れてきますが、いくつになっても誕生日をともに祝う家族でありたいと思います。
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2007年10月05日
自己確信できる(1014)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -56-
多くの敗戦を経験し、テニスを辞めたくなるような思いを振り払ってがんばってきた人は、自己確信できるようになる。
それは、自信がつくということではない。
自分という「弱き存在」を自覚することだ。
嶋田出雲(「スポーツに強くなる法」不味堂)は、「自覚の力」として次のように述べている。
「人間はすべてに不完全であり、欠陥だらけの者で、そして、不純な世界に生きている。決して強い者ではないことをまず自覚する。「人間は考える葦である」とパスカルが言っているように、人間は「弱いもの」「傷つきやすいもの」で、自分を守るために心身を鍛えなければならない。しかし、人間は自分の身の丈を忘れ、身の程を考えずに行動する傾向がある。また、人間は人を傷つけ、人と争い、人の言葉にだまされやすい「愚かなる者」である。だから人間は楽をしたいと愚かな行動を繰り返す。また、人間は失敗して、失恋して、挫折して原点に戻り、一からやり直して育んでいく。だから、人間は成功経験よりも失敗経験から多くのことを学ぶものである。スケートやスキーの上達過程に見られるように、人は転んで転んで、失敗して失敗して、傷ついて傷ついて、悩んで苦しんで成長していくのである。また、人間は頭からふけ、目から目糞、耳から耳糞、鼻から鼻糞、口から痰、身体からあか、下から大と小の便を排泄する汚い者で、風呂に入り清潔、綺麗にする必要がある。そして、人間はパチンコ玉のように弾かれて弾かれて、また、雑草のように踏まれて踏まれて育つ。そのため、人間は強くなりたい、美しくなりたい、楽しみたい、自由になりたい、人より卓越したい、力量を高めたい、目立ちたい、輝きたい、立派になりたいと願い、その実現のために、努力し、苦しみ、悩み、勉強し、練習し、トレーニングして自己を鍛練、修業するのである。これらは人間が生きている証拠であり、人間は「悩むパワー」が必要である。人間が普通に生きていくということは容易なことではない。要するに、「弱さを知ることが強さ」につながる。つまり、人間は「知る」ことによって自由になれるということである。もし知らなければ何もできないのである。人間はこれらと向かい合って生きていかねばならないと自覚する必要がある。」
ということである。
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多くの敗戦を経験し、テニスを辞めたくなるような思いを振り払ってがんばってきた人は、自己確信できるようになる。
それは、自信がつくということではない。
自分という「弱き存在」を自覚することだ。
嶋田出雲(「スポーツに強くなる法」不味堂)は、「自覚の力」として次のように述べている。
「人間はすべてに不完全であり、欠陥だらけの者で、そして、不純な世界に生きている。決して強い者ではないことをまず自覚する。「人間は考える葦である」とパスカルが言っているように、人間は「弱いもの」「傷つきやすいもの」で、自分を守るために心身を鍛えなければならない。しかし、人間は自分の身の丈を忘れ、身の程を考えずに行動する傾向がある。また、人間は人を傷つけ、人と争い、人の言葉にだまされやすい「愚かなる者」である。だから人間は楽をしたいと愚かな行動を繰り返す。また、人間は失敗して、失恋して、挫折して原点に戻り、一からやり直して育んでいく。だから、人間は成功経験よりも失敗経験から多くのことを学ぶものである。スケートやスキーの上達過程に見られるように、人は転んで転んで、失敗して失敗して、傷ついて傷ついて、悩んで苦しんで成長していくのである。また、人間は頭からふけ、目から目糞、耳から耳糞、鼻から鼻糞、口から痰、身体からあか、下から大と小の便を排泄する汚い者で、風呂に入り清潔、綺麗にする必要がある。そして、人間はパチンコ玉のように弾かれて弾かれて、また、雑草のように踏まれて踏まれて育つ。そのため、人間は強くなりたい、美しくなりたい、楽しみたい、自由になりたい、人より卓越したい、力量を高めたい、目立ちたい、輝きたい、立派になりたいと願い、その実現のために、努力し、苦しみ、悩み、勉強し、練習し、トレーニングして自己を鍛練、修業するのである。これらは人間が生きている証拠であり、人間は「悩むパワー」が必要である。人間が普通に生きていくということは容易なことではない。要するに、「弱さを知ることが強さ」につながる。つまり、人間は「知る」ことによって自由になれるということである。もし知らなければ何もできないのである。人間はこれらと向かい合って生きていかねばならないと自覚する必要がある。」
ということである。
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2007年10月04日
夢の続きを見る(1013)
昨日はちょっと変な夢を見ました。
飛行機が落ちる夢だったので、何だかちょっと怖いですね。
眠りが深い人(私のカミさんのように)は夢をあまり見ないらしいですが、私は眠りが浅いのか、毎日のように夢を見ます。
眠りが浅いというのはあまり喜ばしいことではありませんが、夢を見るというのは良いですね。
自分が実際には経験できないようなことができたり、まさに夢のような体験ができるわけですから、これは素晴らしいと思います。
でも、そのような素晴らしい経験をしている時に、ふっと目覚めてしまうと、とても残念な気持ちなることはありませんか
私は夜中にトイレなどで起きることがあるので、夢が途中で終ってしまうことがあって、とても悔しい思いをします。
しかし、私には特技(?)があります。
それは「夢の続きを見る」ことができるのです。
いつもいつもではありませんが、目が覚めて「なんだ夢だったのかあ」と悔しい思いをした後に、その夢のことを思い出しながら再び眠りにつくと、その「夢の続き」を見ることがあります。
みなさんはどうですか
人間が「なぜ夢を見るのか」ということは、まだ十分に解明されてはいませんが、その「続き」を見るというのは特殊な能力かもしれません。
人生において夢が終ってしまっても(そう思っても)、その続きがあれば良いですね。
いつでも夢を見ることができる人生、夢がいつまでも続く人生、それはきっと素晴らしい人生です。
私は良い人生を送っていると思います。感謝。
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2007年10月03日
敗戦から学ぶ(1012)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -55-
高いレベルの選手を目指す方はもうすでに計画を実行されているにちがいない。
しかし、いくらしっかりと計画を立ててもすべてがうまくいくとは限らない。
計画が間違っていることもあるだろうし、成長のタイミングが思い通りにいかないこともある。
だから、目標とする試合で負けることも多い。
しかし、真に強くなるものは、この敗戦を次のステップにできるということを忘れないでほしい。
「敗戦から学ぶ」ことができれば、次の計画を立てることにも大いに役立つ。
では、敗戦から何を学べばよいのだろうか。
負けることで、自分に足りないことや変えていかなくてはならないことが明確になる。
また、悔しい思いを持ち続けることで苦しい練習に耐えるモチベーションも高まるはずだす。
そう考えれば、「敗戦から学ぶ」ことがいかに大切であり、そこに成長のための大きなきっかけがあることがわかる。
しかし、「敗戦から学ぶ」ためには「2つの条件」がある。
ひとつは、この試合までにはこの課題を克服するとか、対戦相手を想定して戦術を立てながら練習するとか、明確な目標に向けて「ひたむきに努力すること」ができていたかどうか、ということだ。
意識を高く持って試合の臨むことができなくては、敗戦から何かを学び取ることはできない。
もうひとつは、「心の底から悔しいと思う」ことだ。
勝負に賭ける気持ちが強ければ強いほど、負けたときの悔しさは大きいものだ。
気持ちが高まっての敗戦は、冷静に物事を考えるまでに時間がかかるだろうし、場合によってはテニスを辞めてしまうかもしれない。
これはつらいことではあるが、それくらいの悔しい思いを持てなくては強くはなれないということだ。
私は、敗戦によってテニスに対する情熱をなくしてしまった選手やテニスをやめていった選手を何人も見てきた。
そんな選手を見るとき、冷静を装ってはみても私の心は大きく動揺する。
そこまで追い込まなくても良かったのではないか、と自問することもある。
なにも悲しむのは選手だけではない。
「強く思えば、強く悲しむ」、これは表裏一体ではあるが、どこまで求めるのかは、結局自分で決めるしかない。
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高いレベルの選手を目指す方はもうすでに計画を実行されているにちがいない。
しかし、いくらしっかりと計画を立ててもすべてがうまくいくとは限らない。
計画が間違っていることもあるだろうし、成長のタイミングが思い通りにいかないこともある。
だから、目標とする試合で負けることも多い。
しかし、真に強くなるものは、この敗戦を次のステップにできるということを忘れないでほしい。
「敗戦から学ぶ」ことができれば、次の計画を立てることにも大いに役立つ。
では、敗戦から何を学べばよいのだろうか。
負けることで、自分に足りないことや変えていかなくてはならないことが明確になる。
また、悔しい思いを持ち続けることで苦しい練習に耐えるモチベーションも高まるはずだす。
そう考えれば、「敗戦から学ぶ」ことがいかに大切であり、そこに成長のための大きなきっかけがあることがわかる。
しかし、「敗戦から学ぶ」ためには「2つの条件」がある。
ひとつは、この試合までにはこの課題を克服するとか、対戦相手を想定して戦術を立てながら練習するとか、明確な目標に向けて「ひたむきに努力すること」ができていたかどうか、ということだ。
意識を高く持って試合の臨むことができなくては、敗戦から何かを学び取ることはできない。
もうひとつは、「心の底から悔しいと思う」ことだ。
勝負に賭ける気持ちが強ければ強いほど、負けたときの悔しさは大きいものだ。
気持ちが高まっての敗戦は、冷静に物事を考えるまでに時間がかかるだろうし、場合によってはテニスを辞めてしまうかもしれない。
これはつらいことではあるが、それくらいの悔しい思いを持てなくては強くはなれないということだ。
私は、敗戦によってテニスに対する情熱をなくしてしまった選手やテニスをやめていった選手を何人も見てきた。
そんな選手を見るとき、冷静を装ってはみても私の心は大きく動揺する。
そこまで追い込まなくても良かったのではないか、と自問することもある。
なにも悲しむのは選手だけではない。
「強く思えば、強く悲しむ」、これは表裏一体ではあるが、どこまで求めるのかは、結局自分で決めるしかない。
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2007年10月02日
勝負強い選手になる(1011)
私は、教えている子ども達には「勝負に強い選手」になってほしいと思っています。
そのためには、「分析力」がとても大切な資質になります。
名古屋は先週の土曜日から時々雨の降る肌寒い曇天が続いていましたので、雨の降りが強くなった時間を利用したミーティングで「そのこと」について話をしました。
子ども達にはいつもノートを持ち歩くように指導していましたが、何人かの子ども達はそれを忘れてきたので、ミーティングに参加することができませんでした。
その子達のためにも、まだ「記憶」があいまいな子ども達のためにも、こうして大切な事柄を伝達することができるのは本当に便利です。
子ども達がちゃんと読んでいるのかどうか分かりませんが、私のコラムを読む習慣がついている子もたくさんいるようなので、ここはきっちりと伝えておきたいですね。
さてさて、「分析力」についてですが、秋の強化合宿では実際に「ゲーム分析」を行いました。
その結果はオフィシャルサイトのほうにアップしてありますので、興味のある人は見てください。
こうした分析を行うと、なんとなく自分と相手の特徴が分かり、それに応じた「作戦」をうまく立てることができれば試合は有利に運びます。
しかし、実際の試合中に、データを集めて「作戦を立てる」ということはできません。
そこで必要になるのが「分析力」で、この能力の高い選手は、次のような特徴を持っています。
「同じミスを繰り返さない」
「相手の弱点を攻めることができる」
「作戦を立てられる、変更できる」
「かけひきがうまく、自分のペースに引き込むことができる」
ということです。
「勝つ」ためには当たり前のことですが、よく子ども達の試合後のレポートにあるように、
「頭が真っ白になった」
「緊張して何が何だか分からなかった」
「ミスばっかりでやる気がなくなった」
という状態では、こうした「力」を発揮することはできませんね。
だから、「トレーニング」が必要なんです。
その「トレーニング」とは、
●「常に相手に勝つにはどうしたら良いのか」を考える「習慣」を持つ
ということと
●「相手が打つときにはしっかりと構える」
ということです。
この中の「構え」の重要性や効用についても話をしましたが、そのことを深く理解し、実践できている選手は大変少ないと思います。
この「トレーニング」は簡単ではありません。
筋力「トレーニング」などと違って、数値で成果を確認するということはできないからです。
でも、それを「トレーニング」としてやり続けた選手は、間違いなく「勝負強い選手」になります。
同じぐらいの技量の選手同士で戦えば、勝敗はこの「差」で決まります。
だからこそ、目指すのは「ここ」です。
「勝負強い選手」を目指すのは簡単なことではありませんが、何としでも強くなりたいという強い意志に支えられて行動できる選手になってほしいと思います。
今日も「そのためのトレーニング]は続きます。
子ども達の意志の強さを確認できたら良いなあと思います。
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2007年10月01日
勝負を楽しむ(1010)
昨日は小雨が降り続く中、久しぶりに子ども達とゲームをしました。
ダブルス1セットに、シングルス2セットです。
結果は・・・・2勝1敗ですね。
そして、今日は、肩が痛い、腰が重い、足がだるい・・・なまった体の現実を思い知っています。
特に、本当に久しぶりにやったシングルスでは衰えを感じました。
自分のイメージ通りにまったく体は動きません。
もちろんショットは乱れまくりですね。
それでもゲームが進行すると、「絶対負けたくない」という気持ちが湧き上がってきます。
そうすると、息も絶え絶えの見苦しいプレーながら「勝負を楽しむ」ことができるようになってくるんですね。
「どうすれば勝つことができるのだろう」
「あいつの弱点はどこだ」
「今の自分の武器は何だ」
「相手は、今、ここにスキがある」
と「勝つ」ための方法を真剣に考え、どうすれば良いのかをいろいろと試行錯誤し、集中力を高めて「勝負を挑む」自分がいます。
それが「楽しさ」です。
多くの子ども達は、その「楽しさ」を分かっていないように思います。
そして、その「楽しさ」を感じながら戦うときは、集中力は欠けることが少ないので、良い結果になることが多いものです。
はじめの試合では、「楽しさ」を感じながらも負けてしまいましたが、この「楽しさ」をもっと感じるために、次の戦いを挑みました。
結果は・・・もちろん、勝利です!
実に気持ちの良い時間を過ごしました。
そして、子ども達には、試合を通して、こういう時間を過ごしてほしいと考えていました。
でも、翌日の体の痛みはいけません。
やっぱり大切なのは練習ですね・・・とほほ。
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