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Memory Board そのときどきに私が感じたことや思いなどを書き綴っています。

大島コーチ
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プロの言葉(1199)



プロの言葉は、それが直接人生と直結しているだけに深みがあります。

特に苦しみの中にありながら、自分のプロしてのプライドで乗り越えようとする言葉に心が揺さぶられます。


柔道:野村
************************************

納得のいく勝負がしたい

努力した分だけ成果が出るかどうかはわからないけれど、だからこそその世界にいたいと思う

戦い続けてきた人間が求めるものはそこしかないのかもしれない


野球:清原
************************************

自分自身が納得できるところまで

いいピッチャーとの対決をお客さんが喜んでくれるようなプレーをしたい

苦しみながらも素振りをしながら頑張っている僕に神様がちょっと微笑んでくれたかな

自分が納得できるスイングをすることだけを心がけた。


他人ではない、自分自身の納得のためにもがき苦しむ姿が本当のプロの姿なのかもしれません。

プロというのは揺れない心を持っているというのではないと思います。

揺れて、迷って、焦って、苦しんで、泣いて、それでもその世界にとどまることを決意し、少しでも前に進もうとすることをやめない忍耐力が支えだと思います。

昨日の授業で、

「コーチの資質として必要なものの一つに『忍耐力』がありますが、いろいろなことに耐える力が付いてくると、『冷静な対応力』が身についてきます。この力が多くの人の能力を引き出す源になります。」

ということを言いました。

自分自身の「忍耐力」には、まだまだ納得いかないことも多いですが、自分自身の納得のためにこれからも少しづつ進んでいこうと思います。


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コラム | 投稿者 大島コーチ 01:22 | コメント(3)| トラックバック(0)

さあ、はじめよう!ランニング(1198)



強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -109-


障害予防のためにもシューズを選ぼう。

良いシューズは、歩行や「ランニング」のときの動きや姿勢のサポートしてくれるだけではなく、効率的に推進力を高めてくれる。

最近は、マイクロチップを埋め込んだシューズも開発されていて、圧力によってマイクロチップが空気圧を調整し、最適な状態を作り出すという。

まあ、びっくりな発明であるが、こうした科学の恩恵を受けることで効率の良いトレーニングを行うことができるのなら、積極的に活用するほうが良いだろう。

イメージとしては、やはりトップランナーの走っている姿を見るということが大切だ。

マラソンのテレビ中継なんて退屈だと思っていたが、観点を変えてみると、「このフォームには少し無理があるな」、「筋的に厳しい状況になってきたな」、「今この選手はこんなことを考えながら走っているんだろうな」とかが何となくわかってきて楽しくなってくる。

そうしてじっと見ているうちに、体がもぞもぞと動き出したくなってくるだろう。

そんなときは躊躇せずに外に飛び出してみよう。

きっと、今までよりも自分のイメージ通りのフォームで「ランニング」できるようになっているはずだ。

さあ「ランニング」だ!でも、いったいどれくらい走ればよいのだろう?

2時間走れといわれてもきついよな。

10分では効果なさそうだし、などといろいろと考えてしまう。

心配いらない、時間はずばり20分だ。

「ランニング」によるトレーニング効果が引き出されるために必要な時間がちゃんと科学的に証明されている。

もちろん、20分以上でも良いのだが、毎日のコンディショニングとして「ランニング」を行うことを考えれば、20分程度の「ランニング」を毎日行うことがもっとも望ましい。

しかし、それほどトレーニングをする時間がない人は、1週間に2度ほど40分程度の「ランニング」を行ってほしい。

他のトレーニングを規則的に行っている人であれば、同じような効果が得られるはずだ。

ただし、どのような「ランニング」を行うにせよ、LSDが効果的である。

LSDとは、「ロング・スロー・ディスタンス」の頭文字をとったものである。

何か麻薬の名前みたいであるが、力を抜いて、ゆっくりと、長い時間走ることが大切であるという考え方に基づいて提案されているトレーニング方法である。

実際に効果は高い。お試しあれ。


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ジャーナル | 投稿者 大島コーチ 10:38 | コメント(0)| トラックバック(0)

筋肉を意識しろ(1197)



強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -108-

「ランニング」は単純といえば単純なトレーニングなだけに、身体を上手くコントロールしないとそのトレーニング効果は出にくい。

体幹や股関節を鍛えても、それをうまく使うことができなければ効果は半減するだろう。

むしろ害になるかもしれない。

そうしたことを防ぐには、「意識」を持つことである。

深代千之氏(「「新・走る革命」突然、足が速くなるVol.2」、MCプレス刊)は、

「普段の走りのトレーニング・練習でも、どこに意識をおくかで、筋の発達、体形は変わってきます。ただ走るトレーニングをするのではなく身体のある特定の筋を意識しながら走ることで、体形を変えられるということです。本気で意識を変えていけば、3ヶ月でカラダの変化に気づくようになるはずです。」

と言っている。

この「本気」でというのが大切であることは間違いないが、「意識」にはそれだけの力があることは覚えておかなければならない。

そして、それはメンタルトレーニングにもつなかながっていく。

ではどこを意識するのか。どの筋肉を意識するのかというと、それはずばり!腸腰筋である。

腸腰筋とは、大腰筋と腸骨筋を合わせたインナーマッスルのことで、太ももを引き上げたり、お尻の筋肉を引き上げたり、骨盤の位置を保つために働く。

つまり、走ったり、歩いたりするために最も大切な筋肉である。

ただ、インナーマッスルというくらいなので、表面から確認することはできない。

そんなものどうやって意識するんだ!と言われそうであるが、集中して意識すれば、間違いなく筋肉を意識することができる。

さあトレーニングをするぞ!と意気込んでみても、それまでにトレーニングの経験がなければ、いきなり「ランニング」を始めても挫折する確率のほうが高い。

はじめは無理をせず徐々にトレーニングの量を多くするというのはトレーニング処方の定石である。

はじめのトレーニングとしてはウォーキングが適している。

ウォーキングは「ランニング」とは親子兄弟のような関係であり、正しいフォームや筋の感覚を確かめるにはもっとも良い方法である。

これがきちんとできれば、「ランニング」の効率は驚くほどあがる。

負荷は大きくないが、ウォーキングを行っているときに、姿勢や筋肉を意識しながら「ランニング」に適したフォームを作っていくことは決して回り道にならないはずだ。

ウォーキングを始めるときには、京都大学の小田先生の「常足(なみあし)感覚を手に入れるための歩行」は良いトレーニングになるだろ(ATHRA03、2002 Vol.011)。


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ジャーナル | 投稿者 大島コーチ 02:33 | コメント(0)| トラックバック(0)

ヒトは走るのに向いている(1196)



強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -107-

人は走ることに向いていると言われる。

Tarzan(マガジンハウス刊、2005年10月26日号、No.252)には、

「ヒトは速度こそ遅いが、30分くらいは誰でも走れる。きちんとトレーニングを積めば100kmでも24時間でも、ほとんど休まずに走れる優秀な長距離ランナー。こんな動物はどこを探しても他にはいない。ヒトのランニングには、速く走っても遅く走っても、燃費というか、運動効率がほぼ一定だという際立った特徴がある。他の動物たちには、それぞれにもっとも運動効率の良いベストな走行速度がある。だが、ヒトはギアが1速でも5速でも、運動効率は変わらない。のんびりペースでも燃費が落ちない点からも、長く走るのに向いていると言えそうである。」

と書いてある。これは驚きだ!

動物のほうが走るのに適していると考えるのが普通であるが、なんと「人間のほうが走るのに向いている」というのである。

この能力を活かさないのはもったいない。

では、どうすれば効果的な「ランニング」トレーニングを行うことができるのか、それを具体的に知らなければならない。

「ランニング」を始める前に、プレトレーニングとして体幹のトレーニングを行ってもらいたい。

なぜなら、体幹部の筋力がある程度のレベルにないと、走っているときに胴体を支えることができずに不安定なフォームになり、走ることであちこち痛んだりするからだ。

普通の腹筋や背筋トレーニングが1回もできない人は、まずはここからトライしてほしい。

金哲彦氏は(「カラダ革命ランニング」、講談社)、

「市民ランナーのフォームが悪い一番の原因は何でしょうか。一言で言うと、それは体幹の筋肉を使っていないせいです。体幹とは体の中心、すなわち背中、腹部、臀部の筋肉です。ふくらはぎの下の足の筋肉だけを使って走っていると、途中で苦しくなり、ケガの原因にもなってきます。体幹が自然に使えるようになると、走りがスムーズになって、確実に楽に走れるようになるでしょう。」

と体幹の筋肉を使った走りを習得するように薦めている。

はっきりと「足で走るな、背中で走れ!」とも言っている。

これはあらゆるトレーニングに共通することであり、体幹の筋肉を上手く使うことでランニングの効果はあがる。

また、「ランニング」前には十分に股関節をストレッチし、効果的なエクササイズを行う方がいいだろう。。

「ランニング」の効果を高めるエクササイズについては、原田康弘氏(「「新・走る革命」突然、足が速くなるVol.2」、MCプレス刊)が詳しく解説しているので一度目を通しておくと良い。


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ジャーナル | 投稿者 大島コーチ 07:06 | コメント(0)| トラックバック(0)

ランニングの目的(1195)



強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -106-

「ランニング」にはいろいろな目的がある。

●心肺持久力の向上
●筋力強化
●柔軟性の向上
●ダイエット
●ボディバランス
●メンタルトレーニング効果

などである。

今どきであれば、「メタボリック」にも効果があると言うこともできる。

ということは、その目的に応じてプログラムは変わるということである。

これは素晴らしい!

「ランニング」のトレーニングを上手く使いこなせば、さまざまなトレーニング効果が期待できるのだ。

しかし、ことはそう簡単にはいかない。

トレーニングプログラムがオーバーラップするところは多いが、期待するトレーニング効果を得るためにはけっこう細かなプログラムを用意しなければならない。

これが面倒くさい。

だから、多くの人が「早く足がつったり、へばるのでランニングしてます。」といいながらいっこうに改善されないことも多い。

これは、心肺持久力と筋持久力を思い違いしているからなのだが、「ただ走ればからだが強くなる」などとは思わないでいただきたい。


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ジャーナル | 投稿者 大島コーチ 06:46 | コメント(2)| トラックバック(0)

「ランニング」しない奴は強くなれない!(1194)



強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -105-

スポーツ選手で「ランニング」したことない人っているだろうか。

それくらいメジャーな、というよりも当たり前のトレーニングになっている「ランニング」である。

私たちの時代は(そして今も)、何かあれば「走って来い!」という命令に従って、延々と何時間続くかわからない「ランニング」へと追い立てられた。

走っているうちに苦しくなって、その苦痛に顔がゆがんでくる、それを冷ややかに見守る先輩たちに対して憎悪がめらめらと燃え上がる。

「なんで一年生だけがランニングなんだ。トレーニングしなければいけないのはあんたたちだろう。俺はこんな先輩にはならんぞ。俺が2年生になったらランニングは廃止だ。」

などといつも考えながら走っていたが、2年生になって気がつけば冷ややかに見守る先輩になっていた。

まあ、こんなものかな。

そう、「ランニング」にはそんな暗い過去(?)がある。

つまり、トレーニングとしての「ランニング」ではなく、しごきやいじめ、罰ゲームの種目としての「ランニング」である。

だから、多くの人は「ランニング」と聞くと、「くっ!」と嫌なつらい顔をする。

もちろん、今もその伝統(?)は続いているだろう。

そこで、そうした現状を打破すべく登場したのが「スポーツ科学」である。

こうした「ランニング」は非科学的であまり効果がなく、むしろ害があるなどと宣伝してくれたおかげで、多くの選手が苦しいだけの「ランニング」から開放された。

まあ、その代わりにそれよりも苦しいトレーニングが開発されたり、測定機器の開発がすすんで数値的に身体の状況が把握できるので、サボることができなくなったというデメリットもある。

とにかく、「ランニング」によるしごきがなくなったことは選手にとっては嬉しいことであったに違いない。

しかし、そのようなことがあり、「ランニング」を行うクラブが少なくなったか、というとそうでもない。

実は今でもちゃんと行われているのである。

ただ、そのイメージが変わり、しごきからトレーニングへと変わったのである。

では、しごきの「ランニング」とトレーニングの「ランニング」では何が違うのかを整理してみよう。

【しごきのランニング】とは、

●何が何でも走り続ける。
※時間や量が決まっていないことが多い。
●顔がゆがむくらい苦しいスピードで走る。
※曲がり角ごとに先輩や先生が竹刀を持って立っていて、遅いとたたかれたり蹴られたりする。
●順位によってその後のトレーニング(しごき)がかわる。
※どべ(最後の人という意味です。名古屋弁かな?)には悲惨なしごきが待っている
●何かへまをしたときに必ずセットで付いてくる。
●途中の飲水は認められない。
※水が飲めるポイントにも先輩や先生が立っている。

ってな感じだろう。それに対して、

【トレーニングとしてランニング】では、

●段階的にプログラムされている。
●強制される部分が大変少ない。
●走るスピードが心拍数などを目安に決められる。
●時間はレベルによってきちんと決められる。
●トレーニング効果を引き出すために組み合わされるトレーニングが適当である。
●適当な飲水をすすめる。

という感じだ。随分違うでしょ?

しごき編の項目を見ると、私なんかはつらい過去が思い出されて思わず涙ぐんでしまうが、トレーニング編では、読むだけで強くなっていくような気がする(私だけ?)。

そう!「ランニング」はちゃんとした(?)トレーニングである。

ただ、今までは、というか私たちの時代では、もっとも簡単に取り組むことができると思われていたトレーニングだけに、いい加減な知識や経験でプログラムされ、それがアホな先輩や先生の気分次第でしごきへと変わっていったのだ。

今でも少なからずそういう風潮はあるだろう。

でも、最近ではランニングブームということもあり、「ランニング」の効果的なプログラムなどが書籍や雑誌などに発表されるようになり、「ランニング」をトレーニングとして捉える意識が大変高くなってきたことは大変良いことだ。

次回はテニスが強くなるためのランニングについて詳しく解説していこうと思う。


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ジャーナル | 投稿者 大島コーチ 01:56 | コメント(0)| トラックバック(0)

大学講義(1193)



先々週から大学での講義が始まりました。

ある大学で「コーチング論」なるものを教えています。

昨年オファーがあった時には、もう大学での教員をやるつもりはなかったので一度は断りましたが、紹介していただいた先生には昔お世話になったこともあり、また専門科目の授業なので自分自身の勉強にもなるかなと思いなおして講義を担当することにしました。

取り立てて緊張などはありませんでしたが、10数年ぶりに教壇に立つのでちょっと戸惑いはありました。

まあ、一番の戸惑いは学生の風貌ですね。

「コーチング論」という講義科目なので、当然スポーツの指導者を目指すような学生が受講するのだろうと考えていましたが、金髪に、いっぱいピアスの学生もいてちょっとびっくりです。

経営学部のスポーツマネージメントコースの講義科目なので、体育系の学生ばかりでないことは分かっていましたが、この学生たちが「コーチング論」を学んでどうするのかな、という疑問は大きかったですね。

最初の講義は、まずは「観察」から始めようと思いました。

よく観てみると、携帯を触りっぱなし、平気で飲食物を机に置き、キティーちゃんのスリッパにスウェットで平気、ノートをとる気は全くなし、と講義が成り立つのかどうかは微妙というか、ほとんどむつかしいだろうと思いました。

こういう姿勢で講義を聴くことを許してきた教員にも問題はあるかと思いますが、今時の学生はこんな風なんだろうな、と認識を新たにしたという次第です。

そこで、少なくとも講義を聴く、ということは聴く側と教える側の相互の理解に基づいて「契約」として成り立つものだということを理解してもらおうと思いました。

私の授業では、携帯は禁止、居眠りも認めない、毎回のレポート、遅刻は何かしらの理由があっても10分まで、ノートの提出を求める、テストは結構むつかしい、という私なりの講義の流儀のようなものをきちんと話をしました。

別に特別なことを求めるのではなく、最低のマナーとして守ってもらいたいことを挙げてみただけです。

その話を聞いた上で、受講を希望する人だけに聞いてほしいということを求めました。

相互の契約なので、受講を希望する場合は、全力で私の持っている知識や経験を伝える努力をするが、そうでなければ受講をする必要は全くない、ということも伝えました。

そもそも、単位取得のためだけに受講するという行為は、無駄な時間を過ごすだけだと強く主張しました。

自分が学びたい講義だけを真剣に聞くことが人生には役立ち、もっと言えば大学に興味がなければ辞めることも決断しなければならない、とも言いました。

ちょっと言いすぎかなとも思いましたが、それぐらいの自己主張もできなければ、「コーチング論」など学んでも意味がないと思います。

多くの学生は理解してくれたように思います。

2回目の授業では、レポートもきちんと書かれており、携帯の使用も認められませんでした。

何よりも、レポートに「コーチという立場で人に何かを教えることに対して大いに興味がある」ことが書かれていてうれしく思いましたね。

また、「コーチングでもっとも必要なことは何か?」というレポートの題目に対して、多くの学生が「コミュニケーション」であると答えていることに強く興味を覚え、そういうことを求める人が多いのかもしれないと思いました。

現代は人と人との「コミュニケーション」がとりにくくなっていると言われます。

安易に携帯やメールで連絡をとれることが大きな要因であるとは思いますが、そんな世の中にあって、強く人とのつながりを求めているのではないかと思います。

講義でも、学生と「コミュニケーション」をとることがもっとも大切なことになります。

それが「コーチング」と深く結び付いているので、どうすれば良いのかをよく考えて伝えていけたらいいなあと思います。

今は昨日行った講義での学生のレポートを楽しく読んでいます。

風貌は?ですが、結構熱いハートを持ってる学生とともに有意義な講義にしていこうと思います。


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コラム | 投稿者 大島コーチ 00:15 | コメント(0)| トラックバック(0)

人間としての強さ(1192)



私には何人か好きなアスリートやコーチ、指導者がいます。

そのうちのひとりであるロッテのボビー・バレンタイン監督がある番組でインタビューを受けていたので興味深く見ていました。

彼の持っている雰囲気や選手に対する振る舞いなどがとても好きです。

単に明るいとか、やさしそうだとかいうのではなく、強い信念に支えられていることが嫌味なく感じられる「人間としての強さ」を持っているからだと思います。

私の周りにもこのような雰囲気を持った指導者がいます。

彼らと話をしていると何となく気分が良くなってくるものです。

その時、私は、素直に「まいったな」とただただ感服し、そしてその「才能」を羨望しながら、こういう「人間性」を身に付けるように努力しなければならないと思ったりします。

その番組の中でボビー・バレンタイン監督は、

「コミュニケーションを取るために大切なことは見ることです。口で伝えることはそれほど重要ではありません。選手が私の伝えたいことを実行できているか、しようとしているかを見ることが何よりも大切です。これを英語では、『Inspecting what we expect.』 と言います。」

と言っていました。

「見(観)ること」の重要性は多くの指導者は知っています。

たくさんの練習や試合を見て、振る舞いを見て、言動を見て、やっと少しその選手のことがわかります。

でも、それをさらりと言ってのけることができて、それを多くの人が納得するにはやはり指導者の「人間性」によるところが大きいですね。

指導者としての資質は、指導の知識や、単なる経験だけではなく、「人間としての強さ」をどれだけ持てるかです。

練習やトレーニングの成果が現れるかどうかは、選手が一生懸命に取り組むかどうかにかかっています。

その「一生懸命さ」を引き出すには、指導者との信頼関係がとても大切です。

その信頼関係は、指導者の「人間としての強さ」によることをいつも肝に銘じておこうと思います。

まだまだ思い知らされることが多くて、自分の才能のなさに嫌になってしまいますが、近づく努力だけは続けていこうと思います。


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コラム | 投稿者 大島コーチ 10:55 | コメント(0)| トラックバック(0)

自分の弱さを認める(1191)



3大会連続のオリンピック出場を決めた北島選手が、何年か前の日本選手権で日本人選手に負けたことがありました。

その時、「いやあ、金メダルを汚しちゃいましたかねえ」とコーチが言うほど「ひどい」レースだったに違いありません。

しかし、北島選手が凄いのはここからです。

その後の2つのレースできっちりと優勝したからではありません。

ひとつは「日本人相手だからなめてました」と、素直に「自分が集中してレースに臨まなかったこと」を「認めた」ことです。

中途半端に強い選手は、コンディションがどうのとか、フォームがどうのとか、言い訳ばかりで「ちゃんとやれなかった」ことを素直に認めようとはしません。

その心の奥底には、「ちゃんとやれば俺は強いんだぞ!」という半端な自信がある一方で、「ちょっとやばいかもしれない」という大きな不安があるので、いろいろなことを言って「自分自身をごまかそう」と懸命なのです。

だから、多くの人が納得してくれるだろう理由をもっともらしくつけなくてはならないので、コメントもはっきりしません。

その点は、さすがは世界チャンピオン、頂点に立った人間でも、ちゃんと「人間としての弱さ」があることをはっきりと述べることができる、そこが偉いと思います。

でも、本当に凄いのはこの後です。

「康介は、こういうときにほんとうに謙虚になるんですよね。もう『コーチにすべて任せます』っていう感じで、すべてを預けてくる。なかなかこういうふうに謙虚にはなれないですね。でも、そういう中に『王者の風格』のようなものを感じるんです。それが康介の本当の強さだと思います。」

と言っている。これは本当に凄いことだ。

ちょっと強くなると、「自分ひとりで戦える」と勘違いする選手が多い中、「自分には弱いところがある、だからすべてを任せるので一緒に戦ってほしい」と、「謙虚な気持ち」で「自分自身の弱さを見せる」ことができる選手は「本当の強さ」を身に付けていきます。

じつはこれが、つまり、この「謙虚な気持ち」が「強さ」を身につけるため、壁を突き破るための「キーワード」になるのですが、それを本当の意味で理解するのは難しいですね。

人生でも同じかな。

「謙虚な気持ち」が薄い人は、「強い生き方」ができないと思います。

忘れないでほしいと思います。

つまらない(?)練習やトレーニングを「謙虚」に、そして真剣に取り組むことができる選手だけが「本当の強さ」を身につけていく、ということを・・・。


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コラム | 投稿者 大島コーチ 00:02 | コメント(0)| トラックバック(0)

人間の能力を伸ばす環境とは(1190)



強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -104-

私たちが海外への遠征をできるだけ低年齢のうちに経験し、それを継続的に続けていくことができるような「環境」を作ろうとしているのは、何度も言っているように、「強くなるには海外で戦うのが当たり前、それがスタンダードな考え方である」、ということを誰もが「意識」できるようになってほしいからだ。

トレーニングジャーナルという雑誌に、「指導の際に「あれをしろ、これをしろ」と言わなくても、ある刺激を与える、ある環境を与えるだけで、ほおっておいても目的とする動きに誘導させられます。ヨーロッパなどでは、この生態的な動きを「エコロジー(ecology)」と表現し、「エコ」という言葉をつかっています。」とコオーディネーション能力について紹介されている。

無事に閉幕した愛・地球博でも「エコロジー」がテーマで、あちこちでそのテーマなり、スローガンを目にしたので、私も大変興味深く読んだが、「こういう意味でも使うのか、なるほどね」、と思った次第である。

そして、その時ふっと、ある心理学の先生が書いた「心が大事というのはいいけれど、すべてを揺さぶるものは「場」です。「場」が全部を揺さぶるわけです。」という文を思い出した。

人間は「環境」によって「心」が揺さぶられる。

だから、素晴らしい施設環境を作らなければならない、というのではない。

「環境」とは「意識」の集合体のようなものであり、施設などの建造物はその一部である。

だから、素晴らしい施設を作っても、「意識」がそのレベルで伴っていなければ、素晴らしい「環境」とはいえない。

私は、もし、すべての子どもたちが、「スタンダードな考え方」を持つことができたときにはどんな風になるのか、ということを良く考える。

施設などが何も変わらなくても、きっと素晴らしい「環境」ができるに違いない。

また、「環境」とは「全体」である。

個々の「もの」が素晴らしくても、「全体」としてバランスを失っているようでは、素晴らしい「環境」とはいえない。

さきに紹介したトレーニングジャーナルには「コオーディネーションはいろいろな領域で展開されていますが、その原点は「人間の動き」そのものです。全体を見ていくことです。」と書いてある。

トレーニングの指導現場では、この「全体を見る」ことが欠けているように感じる。

それが日本におけるトレーニング指導のもっとも大きな問題点であると指摘する声も多い。

より良い「環境」を作るためには、常に「全体」を見て、バランスを取りながら、いろいろなものを「柔軟」に取り入れることが重要であることは間違いない。

そのためには、私たち指導者は、子どもたちに必要なものは「何か」をいつも探し続け、その「感性」を磨く努力をしなくてはならない。

「これでいい」と言い切れるものは見つかりはしないのだから、「探し続けること」、「今、必要なことは何か」を真剣に問いかける姿勢が何よりも大切だと思う。

同じくトレーニングジャーナルに、「自分がやってきたことを否定するし、否定できるから、平気な顔をして今の技術指導ができるのです。」というスケートの指導者のインタビューが載っている。

「柔軟性」の大切さを説いているように思う。

こうした「意識」が大きく広がりを見せたとき、きっと素晴らしい「環境」はできてくる。

そういう意味で、愛知万博はいろいろと私に考えるきっかけを与えてくれる素晴らしいイベントであった。

「環境」が変われば、きっと素晴らしい選手にめぐり合うことができるはずだ。

「時代が変わり、環境が変わっても、人間が根本から変わることはない。変わるとは「意識」が変わるということだ。意識が変われば新しい人間が生まれる。人間が変わらないで、どうして新しい局面、新しい世界が展開するだろうか。」

と私の好きな心理学の先生は言っている。

そんな「新しい世界」で子どもたちがテニスをするのを想像するのは楽しいものだ。


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謙虚であることの強さ(1189)



ゴルフでは、注目のルーキーが首位を守り大いに注目を集めています。

これだけ注目される中で、首位に立っただけではなく、それを守るというのは快挙だと思います。

それだけの力があるということには違いありませんが、テレビで放送されるインタビューやトレーニングの様子を見ていると、「謙虚であることの強さ」を感じずにはいられません。

あるテレビ局のアナウンサーも「この選手の強さは謙虚であることにあると思いますね。」と感想を述べていました。

ある程度の成果を上げてくると、人間はだんだんと「謙虚さ」を失っていくものです。

そうした性情に流されることなく、「謙虚な姿勢」を貫くことはそれだけ難しいというとです。

全国選抜高校野球を制覇した愛工大名電高校ナインにも同じように「謙虚であることの強さ」を感じたことがあります。

その時、こんなふうに書いています。

***************************************

悲願の全国優勝を果たした愛工大名電高校であるが、巨人の工藤やマリナーズのイチローのような傑出した力を持った選手がいるわけではない(少なくとも現段階ではね)。

なのにこれほどの素晴らしい成果を上げることができたのは、「謙虚であること」に尽きると思う。

「おい、甲子園はどうだった?」

と聞いてみても、

「楽しかったっす」、
「観客が多くてめちゃ気持ち良かったっす」、
「勝てると思わなかったので、びっくりしています」、
「自分たちの力以上のものが出せました」

と、なにひとつ気負ったところのない、昨年準優勝したときと(まったく)同じような「謙虚な」コメントばかりが返ってくる。

昨年同じ選抜高校野球で準優勝し、秋の神宮大会でも2年連続で決勝に進み、優勝候補に挙げられていたので、

「優勝できる自信?あったに決まってるでしょ」
「甲子園?楽勝っすよ」

ぐらいの生意気な言葉が聞かれてもよさそうであるが、ん~、ほんとに無いねえ。

スポーツで強い奴は、自己中心的な奴も多く、どちらかというと近づきにくい雰囲気を持っていたりするのだが、どうも頂点に立つ「本当の強さ」とはちょっと違うような気もしてきた。

***************************************

こうした「姿勢」で何かに打ち込むことが「本当の強さ」を生み出すことになるのかな、と強く思います。

将棋の羽生善治が、一時の勢いを失って無冠になってから這い上がってくるきっかけも、かつての名人たちが謙虚に努力を続ける姿を見たからだそうです。

自分の才能を磨くことだけを求め、何が足りないのかを謙虚に認め、それを埋めるべく純粋に努力する、そのことの大切さに気づいたと言いきっています。

プライドを持つことは大切であるが、捨てるべきプライドは捨て、「謙虚に」強さを求める選手にだけ、「本当の強さ」が降臨することを忘れてはならないと思います。

自分自身にも・・・言い聞かせます。


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コラム | 投稿者 大島コーチ 00:55 | コメント(0)| トラックバック(0)

ビデオ(1188)



ちょっと遅くなりましたが、ホームページに春合宿の時に撮影したビデオをアップしました。

今回の春合宿は参加人数も多く、すべての選手を撮影できなかったので一部の選手の分だけになります。

今回、撮影できなかった選手はごめんなさい!次回を楽しみにしてくださいね。

ビデオを撮影してチェックするのは、技術的なことだけではありません。

プレー中の態度や振る舞いなどの雰囲気をチェックするのに使うこともあります。

自分がどんなふうにプレーしているのかをよく知らない人がいます。

技術的なことでは、動きやフォームを意識することができる人でも、プレー中、特にゲーム中の「振る舞い」について意識しない人は多いものです。

ミスをした時にどんな対応をしているのか、勝っている時と負けている時でどれほど態度や行動に違いがあるのか、を客観的に知ることは意識を変えるのに大変有効です。

インプレーだけではなく、構えに入る前やポイント後の行動が大切です。

インプレー以外の「振る舞い」が「強さ」を決めると言っても良いと思います。

・構えの雰囲気はどうか
・ミスをした後の振る舞いはどうか
・次のポイントに入る時の雰囲気はどうか

歩き方やちょっとしたしぐさやポーズをよく観察してください。

自分の様子をよく観て、「強さ」を感じられるかどうかを判断してください。

それを強い選手の「振る舞い」と比較してください。

選手のプレーを追いながら撮影するのは大変難しいもので、うまく撮れていないことの方が多いですが、何となく雰囲気はつかめるのではないかと思います。

合宿前や合宿中のミーティングでは、
「構え」
「表情」
について説明し、マッチ練習の意義について話をしました。

そのことをきちんと理解はしていても、それを行動として表現することは難しいかもしれません。

そんな時に、ビデオを見て自分のプレーを反省し、「こういうプレーをするんだ!」と強く意識できればそれが「強さ」のきっかけになるかもしれません。

ビデを撮るのは大変なことなので、なかなか機会はありませんが、強さを身につけるきっかけになるようにうまくビデを活用していこうと思います。

「強そうに見える」選手、は「本当に強い」というのはかなり当たっています。

そんな選手に成長してほしいと思います。


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コラム | 投稿者 大島コーチ 10:55 | コメント(0)| トラックバック(0)

試行錯誤の力(1187)



強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -103-

たまに、テニスのコーチなのになぜ野球のトレーニングを教えているのか?とか、なぜ野球部のトレーナーをしているのか?などと質問されることがある。

ん~、なぜ?と聞かれると、ちょっと返答に困るが、理由は3つほどあるように思う。

ひとつめは、成り行きである。

たまたま私のトレーニングの教室に通ってきていた方が倉野監督の奥さんの知り合いで、私のことを紹介していただいた、というのが直接的なきっかけである。

倉野監督が監督に就任したばかりで、強化のためにトレーニングを指導してくれる人を探していたのと、私が各学校宛に「トレーニングの指導しますよ!」みたいな案内状を出していたこと、トレーニングの教室を開講したばかりでいろいろな方法を模索していたことなどが「偶然重なった」、ということだ。

まあ、出会いなんていうのはこんなことが多い。

正直、はじめのうちは野球のことをよく知らなくて、時間さえあればグランドに足を運んでいた。

それでも、あの「泥んこまみれ」、にはなかなか慣れませんでしたね。

子どもたちは、土の上で平気で寝転がったり(土と仲良くなるトレーニングといって、グランドでごろごろするトレーニングもあったそうだ)、どろどろの手で平気で何かをほおばるのに抵抗があった(今も少なからずある)。

また、強風が吹くと、耳の中が真っ黒になり、タオルで耳の中を拭くと泥や砂がこびりつくこともある。

テニスの世界では考えられないことが多かったように思う。

でも、そんなことを続けていくと、何となくペースをつかみ、自分なりのポジションをみつけて、無理をせずに楽しみながらトレーニングを教えることができるようになってきた。

もちろん、そこにたどり着くまでは「試行錯誤」の連続で、野球や野球のトレーニングに関する専門書などを何十冊も買い込んで、毎日のようにメニューを考え、気がつけば450種目ぐらいのトレーニングを指導してきた。

今は、その中から、時期に合わせて適切なトレーニングを選択し、できるだけ楽に効果が上がる方法を自分なりに構築している。

たまにはサッカーなども取り入れる余裕もある。

そして、パーソナルなトレーニングを指導する機会も作ることができるようになってきたことが、比較的怪我の少ないチームを作ることに貢献できているように思う。

また、愛工大名電高野球部は、OBのプロ野球選手などから寄贈されたトレーニング機器が充実していることも強くなった大きな要因である。

しかし、私がトレーニングの指導に来る前は、屋外にさびだらけで放置されていたり、トレーニングルームとして使用する部屋が物置と化していたりして、機能的に使われていたわけではない。

それを監督と相談しながら、徐々にトレーニング室を整備し、トレーニング講習などを行って、トレーニング機器を使って適切にトレーニングを行うことができるように環境を作ってきたことが子どもたちの能力を向上させるために大いに役立った。

そのトレーニングカリキュラムも、まさに「試行錯誤」の連続で、色々なトレーニングを自分自身でも試しながら、無理なく筋力や機能の向上がはかれるように作成していった。

こうした「試行錯誤」は、選手にとって「本当に必要なトレーニング」を作り出していくためには大変重要なことだ。

選手の才能を伸ばすためには、ありきたりのトレーニング論では通用しない。

選手の体格や体力、考え方はもちろん違う。

また、できる限り環境に合わせたメニューを考えなくては、継続的にトレーニングを行うことは難しい。

これからも「試行錯誤」は続きます・・・より良い環境を作るために・・・。


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ジャーナル | 投稿者 大島コーチ 00:16 | コメント(0)| トラックバック(0)

トライ(1186)



「トライ」するということを忘れていたり、思い違いをしていると感じることがあります。

このあいだマッチ練習を行いましたが、春の合宿でテーマとして挙げた「トライ」を感じる試合はありませんでした。

ちょっと寂しい気持ちになりましたね。

そして、「トライ」の意味をも一度深く考え、るきっかけになりました。

「トライ」は、ただやみくもに「今までと違うことにチャレンジする」ということとは違います。

辞書を引いてみると、

努力する
やってみる、成功をめざしていろいろやってみる
最善を尽くす
ためす、 ためしにやってみる
当たってみる

などの意味があります。

その中にある「成功をめざして」、「最善を尽くす」という言葉が一番「ぐっ」ときますね。

エドハルミの「ぐぅ~」とは違います(笑)。

そこには考えに考え抜いて、「これならいける!」と感じたことを、「勇気をもって行動に移す」ということを示しているように思います。

ということは、何かしら「不安」のようなものを抱え、躊躇する気持ちを振り払って前に進もうとする力、それが「トライ」だと思うのです。

「当たって砕けろ!」は勇気を示す言葉のように思いますが、決してそうであってはならないと思います。

勝つために、強くなるために「最善を尽くす」という「心が欠けている」ように感じるからです。

何かに「トライ」するということは「怖い」に決まっています。

そうでないものには、「トライ」する意義はあまり大きくはありません。

そうしたものを振り払っても「これをするんだ!」という「強い意志に支えられた行動力」、それが「トライ」だと思います。

そうした思いを持って子どもたちにはテニスをやってほしい、そんな願いを持って伝えていこうと思います。


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コラム | 投稿者 大島コーチ 01:12 | コメント(4)| トラックバック(0)

心拍数(1185)



強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -102-

心拍数を目安にトレーニングを考えるというのはとても大切なことだ。

心拍数は何を教えてくれるのであろうか。

まずは、その選手がどれくらいのレベルで運動を行っているのかが一目瞭然である。

疲労困憊にいたるときの心拍数を知っておけば、どれくらいまで追い込んでよいのか、どこで休息が必要なのかも検討がつくし、選手に対して目標レベルを設定しやすくなるので、モチベーションを引き上げる効果も期待できる。

なによりも「サボることが出来ない!」のがコーチとしては良いと思う(笑)。

その他にも回復度合いを知ることが出来るので、どれくらいのリカバリー能力が備わっているのかがわかる。

それを元に、練習プログラムの強度を設定することも可能である。

このような便利なものを利用しない手はないだろう。

最近では、心拍数の測定器も手ごろな値段で購入できるので、1つ2つ持っていても良いと思う。

ところで、トレーニングをすれば心拍数はどう変化をするのだろうか?

じつは、トレーニングをしても心拍数はあまり変わらない(もちろん、トレーニングを繰り返していけば、心拍数は減少する)。

その代わりに一回の拍動で送り出される血液の量は増えていく。

同じ心拍数で多くの血液を送り出せるようになるのだ。

だから、運動を長く続けることができるし、リカバリーの能力も高くなる。

シドニーオリンピックで金メダルを獲得した女子マラソンの高橋尚子選手は普段の心拍数が約35拍らしい。

一般の人の半分しかない。

単純に考えれば、1回の拍動で2倍の血液を送り出せるようになっているということだ(血液中の酸素の運搬能力も通常では考えられないほど高いらしい)。

かつての世界チャンピオン、ビヨン・ボルグ選手も心拍数が40程度であったとの報告もあるように、テニス選手もマラソン選手並みの心肺持久力が要求されるのかもしれない。

そして、呼吸によって取り入れられた酸素を身体の隅々まで届ける循環機能、その酸素を効率良く使う筋肉の機能の向上が大変重要である。

これらの能力は、「最大酸素摂取量」によってあらわされる。

「最大酸素摂取量」とは、1回の呼吸でどれくらい酸素を取り込むことが出来るのかという能力のことだ。

「最大酸素摂取量」が大きいほどタフな選手ということができる。

この能力は、トレーニングによって各段に向上していく。

そのためには、ただ走るだけではなく、筋肉の機能向上や呼吸法の改善などのトレーニングを合わせて行うことが大切である。

もちろん筋力トレーニングも併せて行うことが重要だ。

がんばってトレーニングをして、テニスに適した身体を手に入れてほしい。


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ジャーナル | 投稿者 大島コーチ 00:20 | コメント(2)| トラックバック(0)

伝わらない(1184)



子どもたちに「理解してほしいこと」をうまく伝えることは難しいものです。

理解する言葉が難しいとか、間違って理解するということもあると思いますが、一番の問題は「理解しようとする気持ちが薄い」ということです。

大切なポイントを説明するときは気持も高まっています。

それを「理解していないこと」が分かると感情的になることもあります。

もちろん、人間のコミュニケーションには誤解のほうが多い、ということも分かっています。

しかし、何よりも「真剣に聞いていないのではないのか」という思いに心が揺らぎます。

「忘れている」は、「理解していない」と同じことです。

「忘れない」ように何度も何度も伝えていかなくてはなりませんね。

「忍耐力」のいる仕事です。

「人間関係のしきたり」という本にはこう書いてあります。

***********************************

「なぜ、わかってくれないんだ!」という言葉を口にする人間が、いかに説得に無知であるかが分かる。

人を説得したいのであれば、その人の前でこの言葉だけは言ってはならない。

それは敗北宣言に等しい。

***********************************

この言葉をぐっと噛みしめます。

そして、明日からも忍耐強く伝えていかなくてはならない、と強く決意します。

多くの子どもたちが「理解してくれること」を願って・・・。


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コラム | 投稿者 大島コーチ 06:46 | コメント(0)| トラックバック(0)

発見する「問い」(1183)



あるテレビ番組で、ある人が言った「勉強して(本を読んで)発見するのは「答え」ではなく「問い」である」、という言葉が心に残っています。

最近は本を読むペースは落ちてきましたが、できるだけ時間を見つけて読むようにはしています。

こうして本を読むことを「勉強」というのかどうかはわかりませんが、何かしらの知識を得ようとする意欲は持ち続けていなくてはならないと思います。

よく、「本を読んで課題が解決した」とか「問題点が明確に整理できた」ということが言われます。

もちろん、そういうことはありますが、

「ここはどうなっているんだろう」
「こういう場合はどうなるんだろう」
「こうすれば次はどうすればいいんだろう」

という「問い」は次々と生まれてきます。

それを解決するためにまた本を読み、よく考えるという循環がとても大切なような気がします。

どんな仕事でも困難はあります。

それをうまく解決し、次のステップに進むためには、これで良しとするよりも、「次はどうするんだ」という「問い」をいつでも自分に問いかけるようにしたいですね。


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コラム | 投稿者 大島コーチ 00:02 | コメント(0)| トラックバック(0)

テニスにとって理想的な体力とは(1182)



強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -101-

テニスにとって「理想的な体力」とは何かを考えてみよう。

テニスは「瞬発力」を必要とするスポーツである。

威力のあるサービスを打ち、相手の打った角度のあるボールに対して全力でダッシュして打球し、すばやく身をひるがえしてオープンコートをカバーする、などの動きに対しては「瞬発力」がなければ対応することはできない。

また、テニスは「持久力」を必要とするスポーツでもある。

デ杯やグランドスラム大会のように5セットの試合をフルに戦うためには相当の「持久力」が必要であるし、ジュニア選手が夏場の多くの大会を勝ち抜くためにも相当の「持久力」が必要となる。

「持久力」と「瞬発力」の両方を兼ね備えていれば問題無いのであるが、ことはそう簡単ではない。

人間の筋肉はどちらかのタイプに分かれるからだ。

瞬発力がありスピードもあるが、持久性には乏しい筋肉(速筋)と、逆にスピードは無いが運動を長く続けることができる筋肉である(遅筋)。

人間は生まれながらにある程度その筋肉の割合が決まっている(もちろん、トレーニングによってある程度は変化することも証明されている)。

だから、持久性の高い筋肉の多いひとが100m走ですごい記録を作ることは困難であるし、逆に瞬発力のある筋肉を持っている割合が高い人は、長い距離を走るのが不得意である。

次のような計算式で、ある程度筋のタイプの割合を計算することができるので、試しにやってみよう。

(計算式)
69.8×(50m走の秒速÷1200m走の秒速)-59.8

例えば50m走が8秒だとすると、秒速6.25m。その人の12分間走が2800mだった場合、秒速3.89m。6.25÷3.89=1.61だから、69.8×1.61-59.8=52.6%が速筋である。

また、走タイムを記録することや簡単な測定器具で血液中の乳酸という物質を測定することでもある程度推測することができる。

ハードな全力運動をすると、血液中に乳酸という疲労物質がたまり、筋肉が動かなくなってしまうのであるが、筋肉の持久力が高い人はこれを除去する能力が高いことがわかっている。

この血液中の乳酸を測るために、以前は大掛かりな装置を必要としたが、最近では簡単に測ることが出来る機器が開発されている。

私が指導しことのあるトップジュニア選手は、運動直後の疲労困憊で動けない状態から、わずかな時間で完全に回復するのに対して、ある学生選手は、いつまでも数値が戻らず、くたびれた身体が長く続いてしまう。

これをリカバリー能力というが、全力運動のスピードもまずまずあり、なおかつリカバリー能力の高い人は、速筋のなかでも持久的な能力に優れている中間筋とよばれる筋のタイプが多いことが分かっている。

この筋のタイプを多く持つ選手が、タフな選手であり、テニス向きであると言うこともできる。

しかし、この能力を高めるためのトレーニングがもっとも過酷で、厳しいトレーニングである。

そういう覚悟がある人だけが取り組むべきトレーニングであるかもしれない。

あなたにはその覚悟がありますか?


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ジャーナル | 投稿者 大島コーチ 00:06 | コメント(0)| トラックバック(0)

オープンであること(1181)



私のクラブでは多くの他のクラブの選手を受け入れています。

自分のクラブの選手と対戦するかもしれない、クラブの選手の練習時間が少なくなる、ということを考えて消極的になるところも多いかもしれません。

しかし、今まで練習をしたことのない選手とのなんとも言えない「緊張感のある練習」はとても良い刺激になります。

そして、多くの選手を受け入れてきた、という実績や評価は必ず広がっていくものです。

その「広がり」がより多くの素晴らしい選手との出会いや指導につながっていくことで、クラブの子どもたちにとってとても有意義な環境作りになると考えます。

自分のクラブの所属ではない、近藤大生プロや中村藍子プロ、高岸知代プロもそうした「広がり」の中から知り合うことができました。

このことは私やクラブにとって大きな財産ですね。

自分のクラブの選手には強くなってほしい、心からそう願っています。

そのためにはできるだけ広い視野でものを考え、大きなネットワークを作り、それがより良い刺激や環境作りにつながっていくように努力していくことがコーチの仕事だと考えています。

そうした「オープン」なものの考え方は、きっとより良い環境を作ることになる、その信念を持って活動しています。

これからも多くの選手を受け入れていきます。

そうした選手にとっても大いなる刺激となるようなクラブ作り、アカデミー作りが私の生涯の仕事です。

がんばります!


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コラム | 投稿者 大島コーチ 06:43 | コメント(0)| トラックバック(0)

ハンディを与えない(1180)



春休みが始まってからの走行距離が1000kmを超えました。

浜名湖まで2往復した以外はこれといって長距離を運転したわけではなく、一般道を走ってこの距離は結構なものだと思いますね。

毎日続いた朝練も終わり、通常の生活が戻りつつありますが、明日からはインターハイ予選が始まります。

昨日は2週間ぶりに自宅で泊まりました(?)が、ゆっくりはしていられないですね。

インターハイ予選を戦う選手も、この夏に向けての飛躍を願う選手も、毎日の積み重ねが大事なので、高い目標意識を持って練習してほしいと思います。

この春の大会の総括についてはちょっと前に触れましたが、まだまだ「力が足りない」、というところです。

特に試合において、相手に「ハンディを与える」ような試合が多いのが気になります。

もし、サービスは1本、30ハンディで同等の力を持った選手と戦うとして、勝つ確率はどれくらいあるでしょうか?

それはほとんど「ゼロ」に近い、というよりも「ゼロ」です。

しかし、そんな試合をすることはたくさんあります。

この春の大会でもいくつかそういう試合を見ました。

自分の3回のサービスゲームで7回もダブルフォールトをする選手

後半の勝負所で、11ポイントのうち1本しかファーストサービスが入らず、4回ダブルフォールトをする選手

果たして、このような試合をしていて勝つことができるのでしょうか。

もちろん、子どもたちは負けたくないと思って一生懸命に戦っています。

しかし、「勝つために」は勝つための「選択」をしなくてはなりません。

ぎりぎりの勝負で、「相手にハンディを与え」ていては勝てません。

大切なポイントで、ファーストサービスを入れられなかったり、ダブルフォールトを繰り返す選手では勝てないのです。

「戦う」ということは、自分有利な状況に相手を追い込むことにほかなりません。

そのためには絶対に「相手にハンディを与えない」、そういう試合をしなくてはなならないのです。

まずはサービスを確実に入れることから始めてください。

サービスは最もメンタルが影響し、試合の動向を左右する大切なショットです。

全身全霊を込めて、「絶対に入るサービス」を練習してください。

その自信がつくだけで、競った試合でも自分自身にかけるプレッシャーは小さくなります。

当然、その分だけ相手はプレッシャーを受けることになります。

それでやっとイーブンで戦える、そう考えてください。

ストロークのミスは、相手のショットが鋭ければやむをえないことも多いので気持も切り替えやすいものですが、サービスはすべて自分の責任です。

だからこそプレッシャーが大きくかかり、ミスが重く影響します。

そんな時に「相手にハンディを与えない」ようにしっかりとサービスを入れてリズムを作り、自分のペースで試合を運ぶことができるようになってほしいと思います。

夏に向けての一番の課題は「これ」です。

最も高い集中力を持って取り組んでほしいと思います。


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コラム | 投稿者 大島コーチ 08:51 | コメント(0)| トラックバック(0)

得意なパターンを練習する(1179)



強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -100-

それで、ある程度ショットに「自信のようなもの」(自信ではない)が出てきたのなら、そのショットを使ったパターン練習をお勧めする。

パターン練習とは、例えば、フォアの回り込みの逆クロスが得意であれば(私のこと?)、

1球めに回り込みの逆クロス、
2球めにフォアのワイドボールに対するクロスコート、
3球めにもう一度回り込みの逆クロス、
4球めにフォアのワイドボールに対するダウンザライン、
5球めに回り込みのダウンザライン、
6球めにフォアのチャンスボールの打ち込み、

というようなパターンを決めて実戦形式のドリル練習を行うことだ。

この練習では、何よりも、「得意なショットを使って相手を攻める」ということをイメージしながら行うことが大切である。

この練習を繰り返し行って、実際の試合でそのパターンでポイントを取ることができると、「よしっ!」という強い気持ちになれるものだ。

何よりも、自分の得意なショットが相手にとって有効だと思えることは、失いかけた自信を取り戻すきっかけになるだろう。

調子の崩れを取り戻すことは容易ではない。

ましてやメンタル的なことが原因で崩れたものを立て直すのは本当に難しい。

しかし、何もしないで、マイナスに向く意識をさらに助長するような環境を作ってはいけないと思う。

そのためには、できるだけ自分が心地良く感じることができるような練習の方法を工夫することは大切な対処法である。

コーチも「人間は弱い」、そのことを常に頭において練習の方法を考えるようにしたい。


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ジャーナル | 投稿者 大島コーチ 12:24 | コメント(0)| トラックバック(0)

得意なショットを練習する(1178)



強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -99-

そうはいっても、いつもゲームばかりはしていられないだろう。

やはり練習によって調子を上げる工夫をしなければならない。

子どもたちに「調子が悪いときはどんな練習をするの?」と聞いてみると、「基本練習」と答える場合が少なくない。

「課題練習」と答える場合もある。

どちらも間違った答えではない。

しかし、1週間後に迫った大切な試合を前に調子を落としてしまっているような場合はどうだろうか。

調整の意味で練習するのではなく、「不安」から焦り、「なんとかこのショットの調子を上げなくてはならない」と思って練習に取り組んでいて、果たして調子を取り戻すことができるだろうか。

答えは「ノー」だ。

「~しなければならない」という考えこそが自分を追い込んでいることに気づくべきだろう。

また、人間はマイナスのほうに意識を向けやすい。

「基本練習」をやっていて、うまくいったショットよりもミスショットのほうに強く意識を向けてしまうものだ。

「基本」であるだけに、「ミスをしてはいけないと思い込んでしまう」こともある。

そういう子の練習を見ていると、「おっ、なかなかいいショット打つなあ」とこちらが感心しても、当の本人はいつでも不満げだ。

なぜなら、「1本のミスショットも許されないよう」に「心を縛っている」ので、一本でもミスショットがあるうちは「自分自身を許すことができない」からだ。

「自分自身を許す」ことができなくて、はたして「調子が良いと感じる」ことがあるだろうか。

そんなことはあるはずがないのだ。

「一流のプロだってミスはする」、という「あたりまえの考え方」を持てない限り、その呪縛から逃れることはできない。

「ミスをしてしまう自分を許せるようになる」ためにも、あまり「基本練習」というものに縛られることのないようにしたい。

ただし、勘違いされては困るのだが、「基本練習」は大切な練習である。

でも、これには「改善する」、「矯正する」ということが目的である場合が多い。

「改善する」ためには、多くの時間を必要とする場合が多いので、次の試合までに時間があるとか、次の試合はいいから将来のために今この改善に取り組む必要がある、という場合には絶対に必要な練習である。

しかし、間近に迫った大切な試合を控えて、メンタル的なことが原因で調子を落としているような場合には、取り組み方を間違えないようにしてほしいということだ。

では、どんな練習が適しているのだろうか。

それは「得意なショットを練習する」ということだ。

サービスが得意であれば、サービスの練習を多めに、時にはサービスの練習だけをすれば良いのだ。

調子が悪いから(悪いと思い込んでいるから)、今までのように上手く行くとは限らないが、少なくとも不得意なショットよりは「上手く打てる」、「上手く打てると感じる」場合は多いであろう。

得意なショットというものは、そのショットを打ったときに「(チョー)気持ちいい!」と感じる「何か」があるのだ。

でも、その得意であるショットが調子悪くて落ち込んでいるときにはどうすれば良いのか、という疑問が浮かんでくるが、何度も書いたように、「少しでも気持ちよいと感じるように自分(の気持ち)を持っていくことが大切」だということを忘れないで頂きたい。

実際の話、試合のことを意識しすぎて調子を落としている選手は、何をやってもうまくいかないと感じてしまうものだ。

だからこそ、少しでも練習に対して、心地よいと感じ、意欲をもてるような練習方法を考えることが大切だと思う。

もし、練習をやっていて、どうしても気持ちよく思えないのであれば、練習を一旦打ち切って、気晴らしに行くのも良いだろう。

何をやっても良い。

何よりも良くないのは、「練習しなければならない」など、「~しなければならない」という考え方に「自分自身を縛ってしまう」ことである。


ちょっとしたものの考え方を変えて、「思考の呪縛」から抜け出せた時、きっとあなたは強くなっています。


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ジャーナル | 投稿者 大島コーチ 00:17 | コメント(0)| トラックバック(0)

チャンスはピンチ(1177)



チャンスだと思うと、力が入りすぎてミスショットをしたり、イージーボールになって相手に簡単にポイントされることはよくあります。

そうすると、一気に相手のペースになり、簡単に逆転負けを許すこともあります。

チャンスボールには、大きな「わな」が潜んでいることを覚えてください。

ポイントが取れて当たり前だと思う気持ちがミスショットを誘うのです。

ポイントを失うと、動揺して不安や恐怖は増大することは分かっています。

また、リードされたり、ピンチのときには、あせりやあがり、びびり(最近では“チキる”という言葉が使われます)などのマイナスの感情が起きます。

そのような時は、自分が劣勢に追い込まれているので、マイナスの感情が起こることは理解できます。

しかし、マッチポイントやゲームポイントのように、自分がリードしている場面でも同じような心理状態になり、自分のテニスを見失ってポイントを奪われ、悔しい逆転負けをしてしまうことは少し不思議な感じもします。

なぜ、チャンスであせったり、びびってしまうのでしょうか。

子供たちに試合後に感想を聞いてみると、意外とリードされているときにびびることは少ないといいます。

どうしてもこのポイントが「欲しい」と思うときに、緊張が襲うのです。

そうすると、頭がまっしろになり、何をして良いのかわからないまま、相手のミスを待つだけの消極的なテニスに変貌し、攻撃されてポイントを失っていきます。

まさに、「チャンスはピンチ」なのです。

チャンスで緊張してしまう原因を探っていくと、

●このポイントを取れば勝てるが、取られると負けてしまうと考えて、積極的に攻めることが怖くなって気持ちが引く

●この試合に勝つと、シードがついて次の試合で楽に勝つことができるなどの欲望に意識が向いて、ボールを打つことに集中できない。勝手に勝ったと錯覚する

●以前にも同じような場面でポイントを取られて負けたことがイメージに浮かび、緊張が高くなる

などの原因が挙げられます。

このような気持ちは、ほとんどすべての選手が経験してきているのではないでしょうか。

このような気持ちになったときはどのように対処すればよいのでしょう。

まずは、チャンスはピンチであることをしっかりと自覚することからはじめましょう。

チャンスボールという言葉は、自分で作り出している幻影のようなものです。

チャンスボールは「チャンス」ではなく、大きな「ピンチ」であり、今まで以上の強い気持ちで、「勇気をもって」打たなければならないと、強く自分に言い聞かせてください。

そして、強い選手はポイントがほしいときに勇気を持って攻撃するが、弱い選手は守ることを記憶して、試合に臨むことです。

そのような自覚が持てれば、きっとチャンスは本当のチャンスになるはずです。


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コラム | 投稿者 大島コーチ 00:01 | コメント(0)| トラックバック(0)

調子の悪いときのものの考え方(1176)



強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -98-

努力をしていても、なかなか成果が上がらないばかりか、調子を落とし、やる気をなくしてしまうこともある。

特にジュニアの最後の年に、その「落とし穴」に落ち込んでしまうことが多いように思う。

「最後の年だから良い成績を残したい」
「悔いのないようにしたい」
「自分のテニスの集大成だ!」

と意気込むのは構わないが、意識しすぎて「不安」や「恐怖」、「焦り」に飲み込まれてしまい、結局自分の力を出すことなく悔しい敗戦を喫し、それがきっかけでテニスをやめていく子どもたちもいる。

もちろん、人間は誰でも調子の良い悪いはある。

そのことを認めたうえで、「調子の悪いときにどうしたら良いのか」、を考えておくことは大変重要だと思う。

「これは!」という方法があるわけではない。

座禅を組んだり、呼吸法を学んだり、メンタルトレーニングに取り組むのも良いだろう。

しかし、日ごろの練習の中でどう対処するのかが最も大切である。

基本的な「ものの考え方」として、「テニスはこれからも続けていく」と決めることだ。

「もうこれで最後だ」と思うとその緊張感は大きくなる。

人間は弱い、「最後に賭ける」という緊張感を打ち破る強さを持った人それほど多くはないのだ。

でも、「負けても次があるじゃないか」という気持ちの余裕があれば、「落とし穴」をかわすことができるはずだ。とても難しい問題であるが…...。

次に「ゲームを嫌がらない」ということだ。

調子が悪くなると、「負けに強くこだわるよう」になり、そのことを意識して、それを避けようとする気持ちが強くなる。

マッチ練習が調整に役立つかどうかはよく分からないが、「戦うことを避けようとする弱き心」はやはり調子を崩す原因になることを覚えておいてほしい。

私のアカデミーでは、小学校1年生から高校生まで練習しているが、小学生の頃は、「よし今日はゲームをするぞ!」というと「やったー!」と雄叫びを上げるほどなのに、中学生になる頃からだんだんとゲームを嫌がるようになり、「ダブルスならやるけど、シングルスはしたくない」などと言うようになる。

本来、テニスではゲームが一番楽しいはずである。

ある程度の緊張感もあり、真剣にボールを打つことができる。

だから、ゲームをすることを素直に喜ぶ子どもの頃は成長が早いとも言えるだろう。

「戦う気持ち」を持ち続けていればきっと調子を崩すことは少ない。

そういう意味でも積極的にマッチ練習に取り組むというのは悪くはない・・・と思う。


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ジャーナル | 投稿者 大島コーチ 07:02 | コメント(0)| トラックバック(0)

ステップ(1175)



今年の春もほとんどの大会が終了し、新学期が始まった学校もあります。

大会を振り返ってみると、多くの子どもたちの頑張りを感じることができたものの、目覚ましい成果を残すことができたというわけではありません。

テニスは難しいスポーツで、なかなか上達しないスポーツのひとつです。

しかし、たとえ成果が目に見える形で現れなかったとしても、一生懸命に練習している成果は「エネルギー」として蓄積されているのです。

スポーツの上達は階段のステップにたとえられることがあります。

階段を上がるためには、力を入れて足を上げ、次のステップに上げた足で踏ん張って体を引き上げます。

この中で一番大切なポイントは、足に力を入れることです。

細かく動きを見てみると、力を入れている段階では足が動くことはありません。

筋肉に十分な力が入り、それが骨に伝わり、地面をける力になって動き始めます。

このような段階がスポーツの上達にもあるということで、多くの子どもたちは「力を入れている」という段階にあると言えます。

もちろん、そこから実際に動いて踏み出すためにはさらには足だけの力ではなく、背筋や全身の力をうまく使って体を引き上げます。

たくさん「エネルギー」がいるわけですね。

必要な「エネルギー」は、練習することでしか生まれません。

そして、コーチの仕事は、子どもたちがどの状態にいるのかをきちんと把握することです。

ステップを上がってちょっと力を抜いている時なのか、まさに今上がっている最中なのか、次のステップに向けて力を入れ始めているのか、を見定めて的確にアドバイスをするのが仕事です。

何年も真剣に仕事をしてくると、その状態が分かるようになってきます。

分かるというよりも「感じられる」といった方が良いかもしれませんね。

子どもたち自身にはよくわからないので、きちんと言葉にして伝えていこうと思います。

新学期が始まって、心新たに新しい学校に通う子も多いと思います。

そのようなフレッシュな気持ちを持って、ステップを駆け上がることができればいいなあと思います。


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コラム | 投稿者 大島コーチ 07:12 | コメント(0)| トラックバック(0)

身体の感覚を磨く(1174)



強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -97-

トレーニングにおいて、もっとも大切なことは、「身体の感覚を磨く」ことだ。

このトレーニングを行う時に、どのような「身体感覚」になっていることが良いのかというと、一言で言うのは難しいが「体が張っている」というような状態で行うことが望ましい。

「体が張る」というのは、多くの方が誤解していると思うのだが、これは、筋肉に力を入れて、筋肉がぎゅっと盛り上がっている、というような状態のことをいうのではない。

もし、そうだとしたら、相撲の世界で、「今日の○○は、体が張ってますねえ。」というとき、その力士は、ぎんぎんに力んでいる、ということになってしまい、それでは、「調子が良いというバロメーター」として表す「体が張る」とはまったく逆に、調子の悪さを表すことになる。

だいたい、「今日は力んでますねえ。」なんていう言葉が、調子の良さを表すなんてことはないでしょ。

では、「体が張る」とはどういう状態なのかというと、まず体が十分に「リラックスしている」ことだ。

「力が抜けている」というのとは違う。

「リラックスしている」というのは、筋肉の活動レベルは、十分に高いレベルにありながら、余分な力が入っていない状態であり、「力が抜ける」とは、活動レベルが低下して、すぐに戦闘体制に入ることができない弛緩しきったような状態のことをいう。

もちろん、これから戦いに行くので十分に気合が入っている、が、体はその内在するエネルギーを大きくしながらも、静かに、十分に「リラックス」し、「ゆるんで」いる状態のことを「体が張っている」と表現する。

もっと分かりやすくいうと、「北斗の拳」のケンシロウの「無想転生」の如く(分からない人は、是非読んで!)、極限の戦闘状態、緊張状態にありながらも、なんとなく涼しげで、静かに、しなやかに身体を動かすことができるような身体の感覚を持つ、ということだ。

トレーニングでは、高い負荷によって大きな緊張状態になるが、呼吸をゆっくり行い、胸の前の筋肉や腕の後ろ側の筋肉をリラックスさせ、背筋と腹筋に力を凝縮させるような感覚をつかみとってほしい。

私が提唱するトレーニングは、こうしたトレーニングを通して、テニスが強くなるための身体感覚、「コツ」を体得するように工夫されている。

ただ単に、筋肉を強めるだけでは、「強くなるための体」は手に入らないので、そこのところはよく理解して訓練してほしい。


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ジャーナル | 投稿者 大島コーチ 07:26 | コメント(0)| トラックバック(0)

下手になる?(1173)



たくさん練習していても、「自分が下手になったなあ」と感じることはあります。

この間もクラブで子どもたちの声に耳を傾けていると、

「私、下手になった」
「前よりうまく打てんようになった」

というような声が聞こえてきました。

教えてもらっているコーチの前で「下手になった」はないだろう、と思いましたが、そう感じることやそういう時期があることは知っているので、「まあ、それも仕方ないかな」と思います。

そう感じるのには、大きく分けて2つの理由があります。

ひとつは、新しい技術の習得にチャレンジしていて「今まで通りに打てない」ということです。

このことは、うまくなるためには避けては通れないので、ここはぐっと我慢をして通り抜けてほしいですね。

そういう時期はフラストレーションも溜まることがありますが、その技術が身につけば強くなるという目標がはっきりしているので、うまく打てなくても前向きな言動や行動が見られます。

元気に励ましてあげたいですね。

もうひとつの理由はちょっと厄介です。

それは「過去と比較する」というクセのようなものです。

「今まで負けたことない子に負けた。」
「前は楽勝だったのにめっちゃ苦戦した。」
「東海大会でベスト8だったのに予選で負けた。」

これらはすべて「過去との比較」で、自分を「評価」しています。

そういう「評価」がすべてだと思い込むと、自分の力量を正しく「評価」できなくなります。

「過去」にとらわれていると、すべてのことがつまらなくなってきます。

他の子もみんな必死に練習しています。

成長期なので、体も大きく、強くなってきます。

その「当たり前のこと」に気づき、自分のすべきことにきちんと目を向けたほうがいいですね。

きっと、またテニスが楽しくなってきます。

夢も大きく広がりますよ。


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コラム | 投稿者 大島コーチ 06:56 | コメント(0)| トラックバック(0)

腹筋は毎日鍛える(1172)



強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -96-

腹筋のトレーニングであるが、とりあえずはじめてみようかと思っている人は、小難しいことは考えずにどんな腹筋のトレーニングでも構わないから、毎日続けることだ。

「えっ、毎日トレーニングしてもいいの?」と疑問に思った人も多いだろう。

多くのトレーニングの指導書には、「トレーニングをしたら一日以上は必ず回復期を設ける」、「3日に一度くらいの頻度でトレーニングを行うほうが効率的である」などという説明が多いからだ。

トレーニングによって大きな負荷を筋肉にかけると筋肉は傷つくが、それが回復することで筋肉はだんだんと強く、太くなっていく。

しかし、筋肉が十分に回復しないうちにまた同じような負荷をかけると、(筋肉は弱っていて)大きな力が出せないので、筋肉の持っている力を最大限に発揮することができずに効率的でないばかりか、無理をしてその筋肉を使い続けると傷が大きくなって、本当の障害になってしまうからやめたほうが良い、というのは理解できる。

ある説によると、トレーニングを行って筋肉が傷ついた場合、普通の筋肉はだいたい48~72時間程度で回復する。

もちろん、トレーニングの強度にもよるが、2~3日程度で回復するので、これくらいの期間を回復期として間隔をあけたほうがトレーニング効果は出やすいということになる。

また、激しいトレーニングをおこなった場合、トレーニングの負荷による疲労からの回復過程において、もとのレベル以上に達することもある(これを超回復という)。

だから、「毎日トレーニングをしろ!」と言われても納得できるものではない。

しかし、どうも腹筋は他の筋肉とは違うらしい。

腹筋は他の筋肉よりも疲労回復が早く、1日程度で回復するというのだ(私の場合は、もはや筋肉の修復機能が失われているのか、何日も筋肉痛が続く。くっ、情けない!)。

なぜそうなのかについては、いくつか意見があるが、あまり詳しくはわからない。

ただ、同じような構造を持つ心臓の筋肉は、年がら年中動いていても平気なので(ちょっと今日は回復期にしよう、などということになったら大変だ!)、そうした筋肉と同じように生理学的に疲労に強い性質を持っていると考えられる。

また、他の筋肉とは構造的にも違い、筋と腱が交互に並ぶような形をしていることにも関係があるらしい(だから、腹が6つに割れたりするが、私の腹はまん丸だ)。

そのような構造は他の筋肉にはない。

単に力を発揮するというだけではなく、内臓を守るという重要な役目を担って発達してきたことで、疲労の回復を早める機能を高めたのかもしれない(えらいぞ!腹筋!)。

まあ、どちらにしても回復が早いので、通常の筋トレよりは頻度を多くしても良い、ということになる。

ボディービルダーのように、筋肥大を目指す負荷の高いトレーニングを行う場合は、一日置きぐらいに回復期を設けたほうが良いと思うが、そうでなければ、毎日トレーニングを行ったほうが良いというのは、そういう理由による。

そうそう、腹筋は回復が早いのは良いのだけれど、ほっとくと早く弱りやすいということもお忘れなく。

中年になって腹が出てくるのは、腹筋が弱り、内臓の代謝レベルが低下し、エネルギーの放出が弱まって無駄に脂肪がつくことで、ぽっこりとお腹が出てくるのだ。

筋肉そのものも弱っているので、皮下の脂肪を燃焼させる能力も低くなっていて、ますます脂肪は溜まりやすくなる。

だから、年齢がいっても腹筋のトレーニングを毎日欠かさないほうが良いのだ。

でも、一説によると、中年になって脂肪がつくのは一種の防衛機能らしく、ある程度脂肪がつくことで、身体の免疫機能などを維持できるらしい。

私はそれを信じてせっせと脂肪を蓄えるようにしよう。


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ジャーナル | 投稿者 大島コーチ 07:49 | コメント(2)| トラックバック(1)

棚から下ろす(1171)



よく自分のことを「棚に上げて」人のことを批判する人がいます。

その批判はあながち間違っていない、と思うことも多いですが、そう批判する行動をその人自身がうまくとれていない時は、「共感」は生まれず、何となく「滑稽」に感じるものです。

最近の子どもたちは「コミュニケーションの力」が足りないと感じています。

何でも携帯やメールで、ということが問題のひとつだということはそれなりに納得できますが、「他人の行動から学ぶ姿勢」というものが弱いからではないのかなと思っています。

自分にとって良くないと思う行動をみると、ちょっとイラッとして、その感情が表情に出たりします。

その感情を浄化するために批判めいたことを言ってみたり、友達にメールで報告したりしますね。

これはこれで、メンタル的には問題の少ない行動ですが、大切なのは、「はて、そう言ってはいるけれど、自分はどうなんだろう?」と振り返ってみることです。

もし、自分がそういう行動をとってしまうことが多いのであれば、意識して改善するように努めたほうが良いと思います。

「自分を棚に上げて批判する」よりも「棚から下ろしてよく考えてみる」ことは大切な習慣です。

私自身ができているかどうかはなかなか評価しにくいですが、人の行動を批判するときは、とりあえず自分の行動を省みるということをやろうとはしています。

自己中心的なふるまいをする人は、間違いなくそういう「ものの考え方」が身についていない人だと思いますが、そういう人は「それに気付かない」のがやっかいですね。

棚に上げてばかりいると、そのうち棚がいっぱいになって落ちてくるかもしれませんね。

そうならないように時々「棚から下ろす」ことが大切です。


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コラム | 投稿者 大島コーチ 07:51 | コメント(0)| トラックバック(0)

メンタルウォーミングアップ(1170)



強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -95-

漫画「はじめの一歩」(少年マガジン)の幕ノ内一歩は言っている。

「敗けるはずがない! というところまで身体(カラダ)と精神(こころ)を作り込んでいくんだ!」・・・と。

そう、この「精神(こころ)を作り込んでいく」という考え方は大変に重要である。

ウォーミングアップも同じである。

ただ単に身体的な準備ができているというだけでは、試合でその持てる力を存分に発揮することはできない。

ウォーミングアップで精神の状態をも高めなくてはならない。

イメージトレーニングを行ったり、サイキングアップの手法を取り入れて気合を入れたり、呼吸法を駆使してリラックスを深めたり、など具体的な方法が提案されているが、どの方法が良いのかをここで断言することは難しい。

それぞれの人に合った方法というのがあるからだ。

ただ、ひとつだけいえることは、試合の前には、できるだけ「ひとりになる時間」を持つようにすることだ。

私は、ボクサー漫画が好きだが、試合のときの描写よりも、控え室で試合の恐怖と戦っている姿や、減量の苦しさに耐える姿を描いている場面が好きだ。

そこでは、「鬼気迫る」といった表情が描かれることもある。

本当は、それほどまでに「恐怖」や「不安」と戦うことは困難で勇気のいることなのだ。

しかし、多くの選手はその現実から「逃避」するような行動ばかりする。

以前「仲間とつるむな」と提言したことがあるが、多くの試合ではいまだ現実である。

それは、仲間といることや繋がっている安心感がほしいのであって、「戦う」現実をその仲間意識でごまかそうとしている(その仲間は、すぐに戦う相手なのだよ。そこでは、誰がなんと言おうと、「倒すべき相手」なのだということを忘れている)。

強くなるには、その現実をしっかりと見つめ、そのための準備に手を抜いてはならない。

強くなりたかったら、試合前に「自分ひとりの時間を作れ!」・・・これが法則である。


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ジャーナル | 投稿者 大島コーチ 00:04 | コメント(0)| トラックバック(0)