2008年04月03日
腹筋は毎日鍛える(1172)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -96-
腹筋のトレーニングであるが、とりあえずはじめてみようかと思っている人は、小難しいことは考えずにどんな腹筋のトレーニングでも構わないから、毎日続けることだ。
「えっ、毎日トレーニングしてもいいの?」と疑問に思った人も多いだろう。
多くのトレーニングの指導書には、「トレーニングをしたら一日以上は必ず回復期を設ける」、「3日に一度くらいの頻度でトレーニングを行うほうが効率的である」などという説明が多いからだ。
トレーニングによって大きな負荷を筋肉にかけると筋肉は傷つくが、それが回復することで筋肉はだんだんと強く、太くなっていく。
しかし、筋肉が十分に回復しないうちにまた同じような負荷をかけると、(筋肉は弱っていて)大きな力が出せないので、筋肉の持っている力を最大限に発揮することができずに効率的でないばかりか、無理をしてその筋肉を使い続けると傷が大きくなって、本当の障害になってしまうからやめたほうが良い、というのは理解できる。
ある説によると、トレーニングを行って筋肉が傷ついた場合、普通の筋肉はだいたい48~72時間程度で回復する。
もちろん、トレーニングの強度にもよるが、2~3日程度で回復するので、これくらいの期間を回復期として間隔をあけたほうがトレーニング効果は出やすいということになる。
また、激しいトレーニングをおこなった場合、トレーニングの負荷による疲労からの回復過程において、もとのレベル以上に達することもある(これを超回復という)。
だから、「毎日トレーニングをしろ!」と言われても納得できるものではない。
しかし、どうも腹筋は他の筋肉とは違うらしい。
腹筋は他の筋肉よりも疲労回復が早く、1日程度で回復するというのだ(私の場合は、もはや筋肉の修復機能が失われているのか、何日も筋肉痛が続く。くっ、情けない!)。
なぜそうなのかについては、いくつか意見があるが、あまり詳しくはわからない。
ただ、同じような構造を持つ心臓の筋肉は、年がら年中動いていても平気なので(ちょっと今日は回復期にしよう、などということになったら大変だ!)、そうした筋肉と同じように生理学的に疲労に強い性質を持っていると考えられる。
また、他の筋肉とは構造的にも違い、筋と腱が交互に並ぶような形をしていることにも関係があるらしい(だから、腹が6つに割れたりするが、私の腹はまん丸だ)。
そのような構造は他の筋肉にはない。
単に力を発揮するというだけではなく、内臓を守るという重要な役目を担って発達してきたことで、疲労の回復を早める機能を高めたのかもしれない(えらいぞ!腹筋!)。
まあ、どちらにしても回復が早いので、通常の筋トレよりは頻度を多くしても良い、ということになる。
ボディービルダーのように、筋肥大を目指す負荷の高いトレーニングを行う場合は、一日置きぐらいに回復期を設けたほうが良いと思うが、そうでなければ、毎日トレーニングを行ったほうが良いというのは、そういう理由による。
そうそう、腹筋は回復が早いのは良いのだけれど、ほっとくと早く弱りやすいということもお忘れなく。
中年になって腹が出てくるのは、腹筋が弱り、内臓の代謝レベルが低下し、エネルギーの放出が弱まって無駄に脂肪がつくことで、ぽっこりとお腹が出てくるのだ。
筋肉そのものも弱っているので、皮下の脂肪を燃焼させる能力も低くなっていて、ますます脂肪は溜まりやすくなる。
だから、年齢がいっても腹筋のトレーニングを毎日欠かさないほうが良いのだ。
でも、一説によると、中年になって脂肪がつくのは一種の防衛機能らしく、ある程度脂肪がつくことで、身体の免疫機能などを維持できるらしい。
私はそれを信じてせっせと脂肪を蓄えるようにしよう。
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