2011年10月24日
マネージメント(2301)
カリフォルニア遠征が終了した後、すぐにブルネイ遠征の準備と手続きをし、さらにシンガポール遠征の準備をしています。
ひとくちに海外遠征といっても、遠征に出ているときだけが仕事ではありません。
その前の準備の方がはるかに大変です。
まずは海外遠征の申請をするところから始めます。
最近、ITFはネットエントリーになり、協会への申請がなくなってずいぶん楽になりました。
次に航空券の手配です。
島国の悲哀をちょっと感じるところでもあります。
大会へのエントリーもしなければなりません。
ホスピタリティ(大会側が宿泊などをサポートをしてくれること)があるかどうかを確認して、なければホテルの予約をしたりします。
次には諸々の条件を考慮して予算を決め、負担金を決めて連絡します。
ここまでくれば仕事はほとんど終わったようなものですが、最終的なエントリーリストを確認するまでは安心できません。
このエントリーリストに記載漏れなどがあれば大会側に連絡し、エントリーの受付を再度依頼することもあります。
ここまでの準備がすべて終了して、はじめて遠征での帯同というコーチ本来の仕事をすることになります。
ほっとする瞬間です。
つくづく、「マネージメント」の仕事が多いことに気がつきます。
テニスジャーナルに「コーチの仕事」について書いたことがありますが、ジュニアの育成に携わるコーチは総合的な「情報力」と「マネージメント」の能力が必要です。
実際にもっとも気を使い、疲れる仕事がこの「マネージメント」の仕事です。
日常のレッスンにおいても、タイムテーブルの作成、クラス編成の変更、レッスン内容の確認などすべき仕事は多い。
これに加えて、進学の相談や大会サポート、遠征の計画と準備などがあります。
それを分業制にして対応する、というわけにはいかないのでやっかいです。
基本的にすべての仕事を賄う力をこれからのジュニア育成のコーチには求められているということです。
ジュニアの選手を育成するという仕事は子ども達に対する責任は大きい。
責任の範囲も広い。
だからいろいろなことに対応する力が必要であり、あれもこれも自分の力として身につけなくてはならない、と思います。
結構大変な仕事だとは思いますが、「ケータイを持ったサル」という本の中に、
「人は、自分が誰かのために役立っているという意識なしに生きるのは、ほとんど不可能である」
と書いてあります。
そういう意味では生きている実感を強く感じることができる仕事だということができます。
私はライフワークという言葉が好きです。
自分の人生を生きているという実感が持てる仕事にめぐり合える幸せは何ものにも代えがたいものだと思います。
ちょっと面倒くさいけど・・・・・。
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