2008年10月31日
コーチはパートナー(1470)
コーチを信頼することができなくなることで、パフォーマンスの低下を招くことがあります。
単純に練習量だけを多くすれば強くなるというわけではありません。
「このまま練習していて本当に強くなるのか?」
「つらい練習をしていても強くなれない」
「自分に自信がもてない」
など、多くの選手は不安を抱えています。
コーチの役割は、技術を教えたり、練習の環境を整えるだけではありません。
選手のこころの不安を打ち消すことができるように、強い信頼関係やパートナーシップを築くことができるかどうかで能力が評価されるのです。
私が出会った優秀なコーチたちは、選手が強くなれることを信じて疑いません。
また、その手法についても確固たる自信を持っています。
そのような自信に満ち溢れた態度や振る舞いを見ると、選手は安心できるので良好な信頼関係を築くことができます。
クラブ内での友人関係やコーチに対する信頼感の希薄さが原因で、パフォーマンスの向上が見られないケースをよく目にします。
もし、今のコーチに対して信頼できないと感じるならば、大変勇気がいる決断ですが、「環境を変えること」は能力の向上には大変重要な決断です。
また、コーチは自分が提供できる情報や環境がすべての選手にあっているかどうかをチェックして、よりよい環境が準備できるよう最善の努力をしなければならないと思います。
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2008年10月30日
全力を出す(1469)
全身が・・・筋肉痛です。
なぜか?というと、昨日は愛工大名電高校のトレーニング指導の日でしたが、その指導の合間に(さぼって?)何人か集まってきていたOB連中のために200球ほどノックをしたからです。
はるか以前は、冬の強化練習期間の時に臨時ノッカーとして働いたり、名大野球部のコーチをしていた時は一日中ノックをしたこともありましたが、最近はまったくやっていなかったので全身の筋肉が悲鳴を上げている状態です。
毎日のようにテニスでボール出しをしているので、それくらいのこと平気だとも思われるかもしれませんが、野球は身体に対する負荷がはるかに大きいですね。
だから彼らは常に「全力でする」、とうことを当たり前のようにやっています。
というよりも、そうしないと怪我をしたり、対応できなかったりするんですね。
練習そのものはテニスの方が厳しいです。
昨日のノックでも、200球打ったとして、ノッカーは大変疲れますが、受けるほうはせいぜい40級~50球くらいの捕球です。
テニスでは、走り回って何百球も打つので、比べれば練習の辛さは上だと思います。
でも、テニスは「全力を出しきる」、ということが訓練できていないように感じます。
野球の練習ではせいぜい50球くらいの捕球でも、全力で走り、全力で捕り、全力で投げる、ということを繰り返すと、それだけで汗だくになります。
テニスでは、それだけの力を出し切ると、長時間の繰り返しの練習には耐えられないということはありますが、それでもできるだけ「全力」に近いところで力を出し切ることができる選手が大きく成長していくと思います。
昨日のマッチ練習では、「強さ」を感じられない試合を見ました。
一生懸命にやっているとは思います。
でも、「全」ての、「力」を、出し切ることを訓練していかなくてはなりません。
そんな「思い」を持って今日の練習をやっていこうと思います。
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2008年10月29日
作戦を立てる(1468)
実際の試合では戦うための準備が必要です。
闇雲に相手に挑んだのでは、返り討ちにあうのが落ちです。
対戦相手が決まったときに、「あの選手は強いからやりたくない」とか「あのフォアハンドはすごいから勝てないかもしれない」と、弱気な発想しかできない選手はいませんか。
このような発想しかできない選手は、戦う前からすでに負けています。
戦いを挑むためにきちんと準備をすれば、勝つチャンスは大きくなります。
そのために「作戦を立てる」ことが大切です。
ここでは、どのように作戦を立てるかについて述べてみたいと思います。
作戦を立てることで、もちろん勝つチャンスは大きくなりますが、なによりも「弱気な自分を強気な自分に変える」ために大きな効果を持つことを忘れてはいけません。
作戦なくして戦いに勝利することはできません。
(相手の弱点を探る)
どのような選手でも、弱点はあります。
フォアハンドは強いが、バックハンドは弱いといった特徴を持っている選手は多いものです。
また、速い球にはめっぽう強いが、ゆるいボールに対してはミスが目立つとか、サービスのコースはほとんどフォアにしか打たないなどの特徴を持つ選手もいるはずです。
そのような特徴を頭に入れておくと対応は容易になります。
そして、相手の弱点を攻める作戦が的中すると、相手の焦りを誘い、自分のペースで試合を運ぶことができるようになります。
よく相手を観察してください。
選手の特徴を把握するように訓練をつむことがとても大切です。
試合で負けてもすぐに帰ってはいけません。
自分が負けた選手の試合を観たり、もっと高い実力を持った選手の戦い方を観ることで、実際の試合で作戦を遂行する能力が高まります。
このような機会を逃すのはもったいない話です。
(得意なパターンをつくる)
相手の弱点を攻めることは戦いの常套手段ではありますが、自分の得意な攻撃パターンに相手を誘い込む作戦もあります。
もし、自分がフォアハンドの逆クロスが得意なら、そのショットを多用し、相手が逆クロスを強く意識したときに思い切ってストレートに勝負をかけると、ポイントを取る確率は高くなります。
自分の得意なショットやパターンは自信を持って攻撃することができます。
たとえ、ボールの威力がそれほど高くなくても、自信を持って攻撃されることが相手にとっては嫌なのです。
その作戦がうまくいっているときには、執拗に繰り返すしつこさを持つことで相手に嫌がられる選手になれます。
相手が嫌がってくれれば、勝利するチャンスは大きくなります。
(ゲームの分析をする)
実際にゲームをすると、ストロークでのミスはサイドアウトが多いとか、バックハンドでのレシーブミスが多いとか、ネットでの得点率が低いとか、ほとんどのボールが浅いとか、自分のプレーの特徴が明らかになります。
また、対戦相手はフォアのダウンザラインでエースを取るときが多いとか、フォアのワイドボールに対してショートクロスしか打たないなど、相手の特徴も知ることができます。
このように自分と対戦相手の特徴を知ることから作戦を立てることが始まります。
しかし、プレーしながらゲームを分析することはなかなか難しいものです。
ビデオで自分の試合を録画して繰り返し見る、というのは作戦を考えるとても良い機会になります。
こうした経験をつむことで、実際の試合でも作戦を考えて試合に臨むようになり、勝つチャンスは広がります。
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2008年10月28日
力を引き出す(1467)
先週末にはたくさん試合があって、うれしい報告やら、残念な報告があって、秋の大会も佳境に入ってきたところです。
でも、ちょっとだけ、不思議に感じることがあります。
力は十分に持っているはずなのに、試合になると結果が惨敗であったり、力的には優位なのに勝てなかったりする選手が、確かに・・・いる、ということです。
スポーツの世界では勝ち負けが付いて回ります。
子どもたちに、
「練習は何のためにやっているの?」
と、聞くと、
「試合に勝つため!」
と明確に答えます。
ということは、毎日毎日「試合に勝つために」訓練しているはずなのに、その訓練の成果がうまく出せない、ということです。
その原因を考えてみました。
答えは「気迫」です。
単なる気持ちの問題ではありません。
気持で、迫る、という意識の「濃さ」にこそ問題があります。
昨日の練習では、それを確認するために多くのマッチ練習をしました。
課題は、「「絶対に負けない!」です。
下のクラスの子どもたちにも、しっかりと構える(特にミスをした後)、(エースを決めたら)ガッツポーズをする、大きな声でジャッジ(カウント)をする、という約束事を決めて、同じ課題で練習を行わせます。
試合に負けた子供に、
「くやしいのか?」
と聞くと、泣き顔で、うん、と、うなづく・・・。
強くなっていく予感がする時です。
そんな中、上のクラスの子どもたちの練習が始まって、その中の選手が中途半端なプレーをしたので大きな声で怒りました。
大きな緊張感につつまれます。
でも、そのあとのプレーは大きく変わります。
マッチ練習の雰囲気は、実戦に近くなります。
あるクラスの子どもに、
「負けたら今日の練習はおしまい、帰ってもらうね。」
と言って試合を行わせました。
4-6で負けて帰ってきたので、
「約束通り、今日はもう帰れ!」
というと、
「もう一度やらせてください!」
と言います。
「もう一度やったら勝てるの?」
と、私。ちょっと考えて、
「勝てます!」
と力強く言い、次のセットを勝ちきって、うれしそうにというか、ほっとした表情で報告に来ます。
試合中の態度や行動、ボールに対する執着心などは、最初のセットよりも素晴らしく良くなっています。
うまく気持ちの強さが持っている力を引き出しています。
こうして強くなっていくのかな、と自分自身で納得します。
強くなる予感がする、そんな練習でした。
みんなとても良い「もの」を持っています。
その「引き出し方」がよくわからないのかもしれません。
それを引き出してあげること、それが私の役目ですね。
がんばります!
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2008年10月27日
動的平衡(1466)
今読んでいる本に面白いことが書いてあります。
生物が生きている限り、栄養学的要素とは無関係に、生体高分子も低分子代謝物質もともに変化して止まない。
生命とは代謝の持続的変化であり、この変化こそが生命の真の姿である。
半年、あるいは一年ほど会わずにいれば、分子のレベルではすっかり入れ替わっていて、お変わりありまくりなのである。
かつてあなたの一部であった原子や分子はもうあなたの内部には存在しない。
ということです。
そして、生命とは動的平衡(ダイナミック・イクイリプリアム)にある流れである。
と書かれています。
この「動的平衡」という考え方は、うまく組織を作るためには大切な考え方だと思っています。
試行錯誤し、苦労して、忍耐力をもって作り上げてきた組織がある程度の成果をあげると、それ以降の変化を望まなくなります。
今の安定が続くようにと願います。
しかし、その安定はいとも簡単に崩されていくものです。
生命と同じように、一見すると変わらないように見えて、その実、中身は絶えず変わりながらその秩序を保っている、というのが理想的なのかもしれません。
時には劇的な変化もあります。
小さな変化は絶えずあります。
その変化を自ら求める姿勢にこそ、本当の意味での理想の組織作り、チーム作りがあるのだと思います。
変化の大きな時には心は揺らぎますが、その揺らぎは次のステップのために必要なこと、そう考えて進もうと思います。
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2008年10月26日
本当の力(1465)
気持ちが高まっていなくては戦うことはできません。
気持ちを高める方法を何度も指導してきましたが、なかなか難しいものです。
しかし、自分だけではなかなか気持ちを高めることはできなくても、好きな人や仲間の応援があったり、チームのためにがんばる気持ちで戦うときには気持ちが高まり、素晴らしい試合をする場合があります。
団体スポーツでは、試合の前に大声で叫んだり、体をたたいたりするようなことがありますが、気持ちを高めるための方法のひとつで、「サイキング・アップ」といいます。
気持ちが高まれば、普段は打てないようなボールを打つことができたり、ボールを返球することに素晴らしい集中力と執着心を見せることができます。
とくに団体戦では、チームが勝利することが目標であり、大きな声で応援することができたり、ベンチコーチに入った監督のアドバイスを試合中に聞くことができるなど、普段はできない環境の中で試合をすることで気持ちが高まって、素晴らしい試合をすることがあります。
しかし、その気持ちの高まりをいつでも持てるわけではありません。
1回のみ素晴らしい試合ができたとしても、それは本当の実力ではないことを認識してください。
ある試合で素晴らしい試合をした選手も、次の試合では気持ちの高まりが見られず、まるで別人のような試合になってしまうことも多いものです。
テニスのような個人スポーツでは、団体スポーツのように気持ちの高まりを持ち続けることは難しいといわれています。
しかし、気持ちが高まれば素晴らしい力を発揮することができるのであれば、もともと力はあるはずです。
どのような試合でも気持ちを高め、持っている力を存分に発揮できるように訓練をつむことが大切です。
素晴らしい気持ちの高まりを持つことができた試合の行動パターンを確認し、常に意識して試合に臨むことなどで気持ちの高まりを維持することができます。
気持ちを高めるために行う動作を、普段より強く行うことを心がけてください。
たとえ練習マッチだからといって自分を強く表現できないようでは、一人で戦う舞台で真の力を発揮することはできません。
あるテレビの番組で松岡修造氏が、
「テニスプレーヤーは役者のようなものだ。コートで自分を表現し、見ている人に伝えることができない選手は成功しない。」
と語っていました。
まさにその通りなのです。
そのような試合を何度か経験することによって、「本当の実力」が身についてきます。
「本当の実力」をいつでも発揮することができる選手は、「自信」に満ち溢れています。
よく「自信をつけるにはどうしたらよいのか?」という質問を受けますが、「いつでも気持ちを高めて相手に挑み続け、本当の実力を身につけるしか方法はない!」と答えています。
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2008年10月25日
バーンアウトとドロップアウト(1464)
最近私の指導する子供がテニスをやめました。
このようなケースは、「ドロップアウト」といいます。
私の希望は、子供たちが一生涯テニスをやってくれることです。
どのような理由があるにせよ、子供たちがテニスをやめていくのはとてもつらいことです。
しかし、テニスのほかに何か打ち込めるものを見出すことができたので、そちらに情熱を向けることは、その子供にとってとても大切な選択だと思えるので、まだ納得できます。
問題は子供が「バーンアウト」している場合です。
「バーンアウト」とは、練習に対する意欲がわかなかったり、競技生活に嫌気がさしているにもかかわらず、今までずっとテニスを続けてきたので、ほかに情熱を傾けるものを見つけ出すことができなくて、「燃え尽き」というよりも「くすぶっている」ような状態です。
このような気持ちで練習をしていると、コーチのアドバイスは耳には入りません。
仲間の励ましも逆効果になってしまいます。
感情的に振舞う場合も多くあります。
しかし、そのような状況でも「自分自身を変えたい」と、誰もが思っています。
ただ、どうすれば良いのかという具体的な方策がわからなかったり、ほかのことにチャレンジする勇気が持てなかったり、そんな自分にいらいらしているのです。
親に問題がある場合もあります(そういう親は自分に問題があるとは考えません)。
そんなとき、共感して理解してくれる仲間やコーチが必要です。
何かのきっかけを与えてくれるからです。
何よりも自分を認めてくれることがうれしいのです。
そして、子供が主体的に取り組むことによって、テニスのすばらしさを再認識し、いま自分がやっていることに対して積極的な意味を見出すことができるようになるしかないのです。
このような状況に対応するためには、コーチはカウンセラーとして資質が要求されます。
多くの子供たちを指導しているので、特定の子供に深く付き合うのはむつかしいという現実はあります。
それでも、どれだけ自分の時間を割くことができるか、どれだけ深く思いをはせることができるかが鍵です。
報われることは少ないものですが、やり続けるしかないと思います。
私は、そのようなとき「これは私に成長するチャンスをくれたのだ。」と思うようにしています。
そう思うことで、コーチとしてのスランプは私に近づくことができません。
コーチも挑み続けるしかないのです。
「バーンアウト」している子供を預かるとき、少なからずこころは動揺します。
そんなとき読んだ本の中に、自分のこころの不安を軽くしてくれる文章に出会いました。
この文章を読んだとき、何とか救ってやろうなどとは思わず、ただそれを受け入れることに気づかされました。
「最初の間は親密にしています。歓迎され、愛されたいという思いから、教師と自分との関係に熱中します。当然、その期待は失望に変わり、どうしようもない感情のもつれが生じてきます。自分は利用され、裏切られたと感じ、幻滅します。こんな辛い気持ちには耐えられないと言って、去っていきます。そんなとき、だれに対しても背を向けず無条件に愛することです。」(「チベットの生きる魔法」ペマ・チョドロン著、えのめ有実子訳、はまの出版)
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2008年10月24日
スランプとプラトー(1463)
上手くなるのは大変なことです。
どんなに練習をしても、思うように成果が出ないときは誰にでもあります。
そんな時、やる気がなくなったり、感情的になったり、人の上達や成果をねたむような気持ちが芽生えたりします。
そのそうな時期を「スランプ」という場合があります。
「スランプ」とは一時的な気力の喪失、技術的停滞の現象と理解されています。
しかし、多くの場合それは「スランプ」ではありません。
スポーツの技術は、数学の直線方程式のように毎日毎日練習した分だけ上達するというわけではないのです。
階段のステップのように停滞している時期(プラトー)があるかと思えば、あるとき突然に見違えるような上達を示します。
なかなか上手くなれなくて、それでも一生懸命練習して、あるとき突然上手くなっていたという経験がある人も多いはずです。
技術的に上達するときには、何らかの変化があります。
その変化に対応して、新しい技術を身に付け、それを活用できるようになるまでにはある一定期間技術が停滞したり、低下したりすることがあることは当たり前のことなのです。
この時期は「次の成長を生み出すチャンス」だと考えてください。
チャレンジする価値が十分にあることを認識してください。
もちろん、そのときはメンタル的に苦しい思いをする場合はあります。
きっとコーチがサポートしてくれるはずです。
練習してもその分だけ帰ってくることを期待してはいけません。
今、ここで練習していることに集中して取り組んでください。
「やれば必ず出来る!」、そう自分を信じて一生懸命に練習することが何よりも大切です。
「スランプは逃げて脱出すべきものではなく、挑むべきものなのです。」(「スランプに挑む」長田一臣著より、文化書房博文社)
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2008年10月23日
ネットワークノート(1462)
注文していた「ネットワークノート」が届きました。
以前は、ミニノートとも呼ばれていた小さなパソコンは、今大変なブームとなり、名称もかっこよく(?)「ネットワークノート」と呼ばれるようになりました。
実際には、機能やCPUの性能があまり高くないので、ネットにつないでサイトを見たり、メールの閲覧程度に使うことを前提としてこう呼ばれるようになったと思います。
しかし、今回購入したパソコンは、今やっているほとんどすべての作業ができてしまうほどに高性能です。
もちろん、大形のノートパソコンなどに比べれば速度などに不満はありますが、画面の小ささを除けば実用上は全く問題ないと思います。
この分野のパソコンは急激に発展しました。
私は半年ほど前にも「ネットワークパソコン」を購入しましたが、それに比べると性能の向上には目をみはるものがあります。
それは、多くの購入者がいて、性能のより高いものだけが淘汰されていくという厳しい競争社会の賜物かもしれません。
競争は、負けることに対する恐怖がいつも付きまとうので、できれば避けてしまいたいと考えるものです。
しかし、淘汰されまいと必死になって頑張る姿勢からより良いアイディアが生まれたり、より良いものが作られていきます。
それが競争の持っているプラスの効果です。
現代の世の中は競争を避ける風潮が強いということを言われることがあります。
しかし、本当の強さを生み出すには競争は絶対的に必要なものです。
そんな意識を持って毎日の練習を頑張っていると、自然と機能が向上し、より良いものが生み出されていきます。
そんな練習の環境を作って行きたいと思います。
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2008年10月22日
期待しすぎるな(1461)
自信を持って試合に臨むことは大切です。
自信を持つためにたくさん練習も積んできました。
しかし、
「自分はこれだけ練習をしたから負けるはずはない!」
とか
「あいつよりも一生懸命やったから自分のほうが強いはずだ!」
などと強く「思いすぎる」と、それが大きなプレッシャーとなって襲い掛かります。
・良いプレーが出来る
・相手に勝つことができる
・全国大会に行くことが出来る
・コーチや親にほめられる
などを「期待しすぎる」と緊張を生むことを覚えておいてください。
親の期待しすぎはもっとも大きなプレッシャーを生みます。
静観することが正しい姿勢です。
是非心掛けておいてください。
選手としてもっとも大切なのは、いつも「チャレンジャー」でいることです。
「チャレンジャー」は勝つことに貪欲ですが、良い「チャレンジャー」はそのためには今自分がしなければいけないことに意識を向けられる人です。
周りのことに気を奪われることなく、ひたむきに相手を倒すことに集中できます。
期待は、周りが自分に求めたり、自分が自分に求めたりする外的なものです。
今、そのボールを打つことに意識を向けてください。
「期待しすぎ」の緊張から開放され、高い集中力が発揮できるはずです。
いつも良い「チャレンジャー」でいるようにしてください。
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2008年10月21日
最高のプレーをする(1460)
子供たちは「最高のショット」を打つことに捉われています。
そうするとどうでしょう。
例えば100球打つとして、自分の満足行くショットは何球でしょうか。
完璧主義者であればほとんどないでしょうし、楽観的な子でも10球もあれば良いほうではないでしょうか。
「最高のショット」を打とうとして、それがうまくいかないことから「課題を発見する」ことは大変素晴らしいことですが、ある程度の満足感がなければモチベーションは下がります。
そのときの指示はひとつだけです。
それは「自分ができる最高のプレーをしなさい」です。
素晴らしいショットが打てなくても、「最高のプレー」は「やろうと思えば」必ず出来ます。
何を「最高のプレー」というかは人によって違いますが、自分が出来うる限りの「最高のプレー」をし続けたとき、充足感は高まるはずです。
出来うる限りの「最高のプレー」とは、最高のスピードで動くことであったり、高い集中力を発揮することであったり、力いっぱいのスイングをすることであったりするはずです。
これを高い意識を持って繰り返しやり続けると、心拍数もあがり、とても苦しい状況に追い込まれることもあります。
しかし、やり切れたときには、充足感、満足感とともになんとなく「自信」が沸いてくることを実感できます。
「最高のプレー」をすることが目標なので、ミスに対して悔しがることは構いませんが、「ミスに気持ちを捉われないように」します。
「捉われる」とは、ミスのイメージや思いが大きくこころに残っていて、次のショットに対して気持ちが向かない状態のことです。
もちろん100%打ち消すことは出来ませんが、次のボールに対して「最高のプレー」をしようと「決断」できれば、「ミスに気持ちを捉われる」ことは少なくなります。
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2008年10月20日
書く喜び(1459)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -185-
「強くなりたい100ぐらいの法則-ブログ版-」も一応の最終回を迎えることとなりました。
一応の、というのは、テニスジャーナルの場合は本の内容が変わって連載打ち切りという形になりましたが、ブログ版の場合はまだまだ書こうと思えば書くことができるわけです。
しかし、テニスジャーナルに書いていた時もそうですが、私はあまり書くということが得意ではなく、ひとつのトレーニングとして続けてきたというのが本当のところです。
5年半も続いた連載が終わってさみしい気持ちもありましたが、正直ほっとしたという気持ちのほうが大きかったですね。
でも、こうして書くということを続けてきたことで、自分自身が発見できたこともたくさんありますし、子どもたちに伝えたいことも少なからず伝わったのではないかと思っています。
ブログ版でも多少の修正をしながら、連載の内容を伝えてきて、雑誌とは違う多くの読者の方も読んでくれるようになり、書く喜びのようなものも感じることができるようになってきました。
だいたい2日に1回ぐらいのペースで法則のようなことについて書いてきたものが、185話になったということは、これだけでも1年以上は続いたということです。
そして、振り返って読み直してみても、「強くなるためには絶対に必要なこと」と素直に思えるものなので、これからも伝え続けていかなくてはならないと思っています。
新しく法則について書く、ということもありますが、もう一度はじめから伝えなおしていくということも大切なことだと感じています。
私のブログは、平均すると毎日1500ぐらいのアクセスがあり、それが書くことに対する励みになっています。
熱心に読んでくださっている方はどう思っているのでしょうか。
何か意見などがあればいただいて、これからどうしていこうか考えてみたいと思います。
一応の最終話として、本のあとがきにを載せておきます。
強くなった自分を素直に表現していると思います。
*****************************************************
コーチとして一番うれしい瞬間(トキ)は、試合に勝つことではない。
もちろん、それも、うれしい瞬間には違いないが、もっとも嬉しいのは、子ども達が前を向いて歩こうとする姿を見るときだ。
大切な試合で自分の力を発揮できずに負けてしまうと、気持ちも落ち込んで、今までやってきたことがムダに思えてテニスをやめたくなる。
でも、そこから一歩前に踏み込んで、「これからがんばるぞ!」と進み始めるエネルギーを感じるときに「心が揺さぶられる」のだ。
高校生最後の試合に敗れ、「今まで指導していただき、ありがとうございました。」とメールをくれた子がいます。
「もう、やめてしまうのかな?」と思い、ねぎらいの言葉をかけ、「みんなが待っているから」と返信しました。
彼は、翌日、照れくさそうにコートに現れました。
そして、「今まで一生懸命にやってきた結果だから満足しています。でも、まだやり足りないと感じるので、上を目指してがんばります。」と力強く宣言した。
前に進もうとする「強さ」を感じて、とても嬉しくなる。
これが「本当の強さ」なのかもしれない。
この連載では「強くなるための法則」を紹介してきた。
絶対の法則があるはずはないが、今までより少しでも「強くなった!」と言ってもらうことができればとても嬉しく思う。
私自身もこの連載を通して「強く」なった気がする。
私は「書く」ことが得意ではない。
いつも締め切り間際になると気持ちが詰まってくる。
でも、「書く」ということを続けてきたことで、感じ方や考え方が変わって、いろいろなことを深く洞察できるようになってきた。
そして、今は「書く」という訓練が、「強くなるため」の感性を高めるためには最も良い方法であると確信を持って言うことができる。
そんな「強さ」を身につけたと思う。
・・・子ども達がエネルギーをくれました。
・・・応援のメッセージが後押ししてくれました。
もっと多くのことを伝えていきたい、今は素直にそう思う。
本当にありがとうございました。
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2008年10月19日
怒る(1458)
選手がコートの上で怒ることは戦うために必要な態度であると思います。
しかし、コーチが怒る時、それは大きなエネルギーを必要とし、大変疲れます。
どうしても身につけてほしい資質について何度も説明し、練習を重ねてきたにもかかわらず、それを実際の試合で表すことができないのを見るとき、感情的にもなります。
感情的に接することが良いとか悪いとかを問題にするのではなく、どうしても伝えなくてはならない時には感情を伴うものだということです。
もちろん、他に良い方法はないのかといつも考えています。
しかし、これだけどうしても、という思いが強いということは分かってほしいと思います。
アカデミーでは「強さ」を身につけることを目指します。
そのためには、その「強さ」を表現できなくてはなりません。
それを毎日の練習で訓練します。
そして、その訓練の成果を実際の試合で表現します。
その繰り返しを経験として高めていきます。
「強さ」とはそういうことでしか身についてはこない、その信念に従って指導します。
それがコーチの「怒り」です。
今日は大きなエネルギーを使いました。
もうへとへとです。
でも、子どもたちに「強さ」を伝えていく、それが仕事です。
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2008年10月18日
忍耐力(1457)
試合は忍耐の連続です。
力が拮抗していたり、高い緊張を強いられる場面では、自分の思うようなプレーはなかなかできないものです。
そんなとき、多くの子供たちはいらいらしたり、ミスに対して感情的になったりするばかりではなく、良いショットを打ったときにガッツポーズなどをして気持ちを高めたり、戦う気持ちを表現することが出来なくなっています。
もちろん、そんなときでも忍耐強くプレーを続けられる選手もいますが、多くの選手はメンタル面をマネージメントすることが大変下手です。
特に感情をうまくコントロールできない選手は、あるとき素晴らしい試合をしたかと思えば、あるときはまったく力を出せなかったり、その起伏が大きいものです。
そんな選手には「忍耐」を学んでもらわなければなりません。
また、試合中では「怒り」の感情を持つことも必要なことです。
ある試合の会場で、米沢徹さんと話をする機会がありました。
米沢さんがアメリカの大学に留学したとき、「コートで怒れ」と強く指導されたそうです。
「怒り」の感情はすごいエネルギーを持っています。
生理学的にもアドレナリンの分泌が盛んになるなど、力を発揮するには効果的に働く場合があります。
しかし、それはその感情をうまくコントロールすることが出来た場合です。
その感情に振り回されて、泣きながら試合をしたり、無謀なプレーをしたり、投げやりな態度で試合をしてしまうのは最もおろかな行為です。
やはり、自分の感情をコントロールする方法を学ばなければなりません。
いろいろな方法がありますが、ラリー練習は効果的です。
1時間以上ラリーのみの練習をさせることもあります。
そのとき、
「ラリーボールとは、相手のコートに入れることではなく、相手に攻撃されにくいスピードと威力を持ったボールを出来るだけ正確に打つこと」
と伝えておきます。
また、「相手の練習になるようなボールは何か」を考えて練習に取り組むように指示します。
中途半端な返球や安易にエースを狙って打つようなことは許しません。
練習中に話をすることも禁止します。
最近の子供は、ちょっとミスヒットをすると「やべえ!」などと声を発して、次の動作にはいることもなく、あきらめてしまうことが多いと思います。
そのような行為に対しては厳しい姿勢で臨みます。
高い緊張感を持って練習をやり続けることで「忍耐力」を学んでほしいからです。
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2008年10月17日
気迫を持って打つ(1456)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -184-
試合中にミスに気持ちを捉われたり、相手のプレッシャーを受けたときは、自分のプレーに自信が持てなくなり、迷います。
こういうときに「自分のプレーをする」、「ボールに集中する」、「思い切って攻める」などと、こころに言い聞かせることも多いかと思いますが、日頃からの訓練が少ないと、そうした場面で本当に勇気を持って決断することは難しいものです。
これは性格にもよります。
大変攻撃的な子は、そうした場面でも勇気を持って攻撃しています。
しかし、そうでない子はやはり訓練が必要です。
特に「勇気」と「決断」が必要な場面は、以前のこの連載でも書きましたが、チャンスボールです。
特にゲームポイントとか、マッチポイントでは大きな緊張が襲います。ポイントが取れれば問題ありませんが、ミスをするととても大きくこころに残ります。
当然次のポイントを取る確率は下がります。
そうならないために、ミスをしても出来るだけこころに残らないような訓練をしなければなりません。
それは、チャンスボールの練習で「気迫」を持ってボールを打つことです。
意外とこれが出来ません。
「気迫」を表現することが出来ないのです。
多分、多くの子供はやっているつもりかもしれません。
しかし、私にはほとんど伝わってきません。
それは相手に対しても同じです。
人間は相手の打球する姿に「気迫」を感じると、たじろぐものです。
そうすると、ミスヒットした打球でも簡単にエースになります。
最高のショットを打たなくてもポイントを取る確率が上がるのであれば、できる限り利用したほうが得です。
では、どうすれば「気迫」を出すことができるのでしょうか。
方法は簡単です。「声を出す」ことです。
どうしてもこのポイントがほしいとき、多くの一流選手はすごい「気迫」を見せます。
そのとき、めいっぱいの力と気持ちをボールにぶつけるために、大きな声を上げます。
それは、気持ちを奮い立たせるためにはどうしても必要な行為です。
「声を出す」ことには、ほかにも筋力を増大させる、身体の疲労を軽減させる、力の発揮をスムースにするなどの効果が科学的に検証されています。
いままで静かにチャンスボールを打つ練習をしてきたのなら、声を出して打ってみてください。
「声を出すのが恥ずかしい」
「これでミスしたらかっこ悪い」
などと考えてしまう人は、ここ一番で絶対に力を発揮することはできません。
自分の気持ちを高め、最高のショットを打つために最高の努力をすることが自信あるプレーにつながることを忘れてはいけません。
素質はあるがいまいち成績の上がらない人は、このように自分の気持ちを高めることができないひとに多いのです。
そういう人は、すぐに自分に限界を設けます。
「自分はここまでで良い」
「テニスは趣味だ」
「それだけやっても意味はない」
などの言い訳をいつも探しています。
大変もったいない話ですが、その限界を打ち破るためには、自分を表現する力を身に付けることが大変有効です。
そして、そういう人も本心では「強くなりたい」、「勝ちたい」と強く思っています。
それを人に表現することを怖がったり、恥ずかしがったりしているだけなのです。
そのような気持ちは必ずコーチには伝わります。
そんなとき、「もっと自分を変えて、テニスに賭ける思いを強く持って取り組まなければならない!」と強い口調で言うこともあります。
そうすると、自分は十分にやっているのに、なぜコーチは認めてくれないのだと感情的になる場合もあります。
でも、本当のところは自分でもわかっています。
それを行動や言葉で伝えたり、表現しなければ認めてもらえないことは頭では理解しています。
表現することをためらって一歩進むことができないのです。
そんな子供たちに対して、私は「もう教えることは出来ない」と突き放すことがあります。
強くなるためにはどうしても越えなければならない壁があり、それを打ち破るためには、厳しい指導によって「強さ」を身に付けなくてはならないと考えるからです。
一方で、そうすることが子供を傷つけているのではないか、子供を苦しめているのではないか、単にやさしく接すれば良いではないかと思う葛藤もあります。
本当のところはどうすれば良いのかはわかりませんが、「突き放す勇気を持てたときは、その子が成長するチャンスだ。」と思うようにしています。
私は自分の「信念」に従って行動するしかないのです。
その子が成長するために必要であれば、ほかのクラブに変わることも厭いませんし、突き放した時に私に対して憎しみしか感じないようなら、それは私の接し方や取り組み方に問題がるので、それを見つめ直してよりより方法を探そうとします。
何が子供にとって必要なのか、どうすれば子供が成長するのかを真剣に考えて行動すること、それが「信念」です。
その「信念」が揺らぐことはありません。
私の「信念」が揺らげば、子供たちにメンタルタフネスを説くことは出来ません。
話が少しそれてしまったようですが、「声を出し」、「気迫」を持ってボールを打つ練習をしてほしいのです。
「気迫」のこもったプレーというのは難しいかもしれませんが、あなたが練習をしているときに、回りにいる友人やコーチが声をかけにくいような雰囲気を作り出すことが出来れば最高です。
意識してやり続けていれば雰囲気は作り出せます。
そのとき、きっと「生きた力強いボール」を打っていることでしょう。
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2008年10月16日
自分の目標(1455)
「あなたの目標は何ですか?」と、ある人に聞かれました。
自分の理想とする「アカデミー」を作ること、それは確かに目標に違いありません。
では、なぜそんなにこだわって「アカデミー」を作るのか、と言われるとちょっと答えに困ります。
ちょっと考えて、「人との絆を確かめることができる環境を作り出すこと」と答えました。
コーチと選手との絆はそれほど深くはありません。
母校はあっても母クラブはあまりありません。
3年間なり、6年間を必至なってしがみつく事で感じる深い親近感のようなものでしょうか。
それを民間クラブで作りだすことは大変困難な作業です。
特に日本では、テニスクラブとテニススクールの境目があいまいです。
選手の育成を必至なってがんばるコーチもスクールコーチとしての認識しか持ってもらえないことが多いと思います。
だから、簡単に離れていきます。
学校における仲間意識や連体感、楽しみのようなものが少ないからかもしれません。
だからこそ、そういう「思い」を振り払ってテニスかける「思い」を強くできる「場」であるとも言えます。
そんなクラブを作りたいと思っています。
ひとつの行動指標としては、学校との連携を強化することです。
クラブと学校との一体化と言ってもいいかもしれません。
それを作り出すために、学校の関係者となり、クラブの理解を求め、寮を作り、多くの人に知ってもらう努力をする、そういうことだと思います。
道は困難であることは知っています。
だからこそ挑む価値があります。
そう・・・思います。
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2008年10月15日
自分の持っている力を出す(1454)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -183-
自分の持っている力を試合で十分に発揮するためには「何が一番大切」なのだろうかと考える時がある。
誰もが「絶対に勝ちたい!」と思って試合に臨んでいるが、ちゃんと力を出す選手とそうでない選手がいるのは不思議だ。
「気が強い」とか、「闘争心」があるとか、「開き直れる性格」とか、いろいろな要因があるとは思うが、一番大切なのは自分のやってきたことに対する「自信」があるということだ。
相手のレベルが低ければ自信満々にプレーできる選手が、相手のレベルが上がってくると、焦って明らかなチャンスボールをミスして自滅する場合も多い。
そのショットに対して「自信」がないことが一番の原因だ。
よく、基本的な練習で集中力を欠いたようなプレーをする人がいるが、簡単なボールほど集中して絶対にミスしないように繰り返し練習する必要がある。
例えば球出しによるボレーの基本練習で、出されたボールを100%狙ったところに打てるのであれば実際の試合でもミスはしない。
逆に、練習でたくさんミスをするショットを確実にコントロールすることは難しい。
<自信がない選手は基本練習を繰り返し練習すべきである。>
<絶対にミスしないという気合と集中力を持って練習すべきである。>
<自分で納得し、自信がつくまで練習すべきである。>
それが練習だ。
そんな練習を繰り返していると、なんとなく「自信」が芽生えてくる。
レッドソックスの松坂投手の言葉ではないが、「自信が確信に変わる」時、きっと「強く」なっている。
自分の力を試合で十分に発揮できる選手になっているはずだ。
そんな選手を目指して練習してほしい。
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2008年10月14日
熱がでた!(1453)
今日の朝、腰がいつも以上にきしむ感じがするので熱を計ってみたら微熱がありました。
昨日、福井まで遠征して、一日中試合を見て、長時間の運転をしたのでちょっと疲れが出たのかもしれません。
正直、「これで寝込むことになったらちょっと休めるかもしれない」と思いましたが、私の体は丈夫にできています。
身体の抵抗力、防衛体力とも言いますが、それが優れて高いので今まで寝込んだことはありません。
3年ほど前に、猛暑のアジア遠征を2回続けて行い、その間に日本が寒波に見舞われていて、氷点下の気温と30度を超える猛暑を交互に経験した事で気管支炎になって以来の熱です。
まあ、その気管支炎も、先生が「本当なら入院のレベルです」と言いましたが、ことさら寝込むことなく復帰したので、やはり相当に丈夫にできているということでしょう。
親に感謝しなくてはなりませんね。
それと、私は熱が出たり、ちょっと体調がおかしい時に、うまく対応する方法を持っています。
それは汗を思いっきりかくための「腰湯」と「リラクゼーション」です。
「腰湯」の効能は大きなものがあります。
通常のお風呂のように湯船にどっぷりとつかると熱い温度には耐えられませんが、「腰湯」では相当なレベルまで大丈夫です。
その熱いお湯に10分ほど入っていると、びっくりするぐらい汗が出ます。
そのまま身体を冷やさないように休めば翌日には元気になっています。
よく風邪をひいたら風呂に入るなと言いますが、それは昔の風呂は外にあったり、家の密閉度が低く隙間風などが入ってくるのでかえって身体を冷やすから駄目だということですが、現代の家は大丈夫です。
是非、風邪をひいたときはゆっくりとお風呂に入り、また「腰湯」で楽になってください。
それと、もうひとつの方法は「リラクゼーション」です。
筋肉がリラックスしていると身体の抵抗力は上がります。
そのために筋肉を十分に緩ませましょう。
専門的な「リラクゼーション」は必要ありません。
「腰湯」のついでに、ゆっくりとお風呂につかり、全身の力を抜くようにすることです。
特に肩や背中の力を抜くように意識して、身体を水に浮かせるような感じでリラックスすると効果的です。
私はこれで万全です。
今は身体の感覚に違和感はありません。
「リラクゼーション」の訓練は、身体感覚を高めるためにも効果的なので、是非実行してみてくださいね。
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2008年10月13日
緊張感(1452)
今日は福井の仁愛女子高校の練習に参加させていただきました。
午前中に少し練習をして、その後はずっとマッチ練習でしたが、結果は聞かないでくれると嬉しいです・・・(泣)。
技術的に大きな差があるとは思いません。
しかし、戦うという意識に差があると強く感じます。
仁愛の選手は高い緊張感の中で練習をしています。
いつも先生が見ている、見られているという強い意識が大きな緊張を生みます。
それを毎日のように訓練しているので、練習試合でも真剣に戦わざるを得ないということだと思います。
緊張を生むということが良いか悪いかということについては、いろいろな意見があると思いますが、試合で大きな緊張を感じるのであれば、それはやはり訓練しなければなりません。
その訓練の差が結果に出てしまったということです。
その緊張感を生み出すものは何でしょうか。
それは先生であったり、コーチであったり、親であったりしますが、緊張感を強く生み出すということにおいて、コーチの立場は大きくありません。
先生という立場、親という立場で強制力を発揮して緊張感を生み出すのは難しいことではないと思いますが、コーチにとってはなかなか難しいことだと思います。
だからこそ丁寧に教え、何度も教え、「自分自身で緊張感を生み出す」ことが強くなるためには何よりも大切な資質を磨くことになる、ということを伝えていかなくてはなりません。
今回の遠征で悔し涙を流しました。
私も悔しい思いをします。
全国の頂点に立つような学校に挑むのは早計だったという思いもあります。
しかし、その悔しさが強くなるための糧になるようにしていかなくてはなりません。
今日、緊張感のある中で練習することのすごさを感じたことと思います。
それを自分自身で生み出す強さを求めて練習してほしいと思います。
仁愛女子高校のみなさん、吉田先生、大変お世話になりました。
また、これに懲りずに胸を借りに行きますので、どうぞよろしくお願いします。
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2008年10月12日
落ち着いた構えとはなにか(1451)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -182-
「構え」とは「静」であることが重要視され、微動だに動かないことが良いように思われているが、これは間違いである。
「静」ではないとはどういうことであろうか。
すばやく動くことができるような、また無理なく力強い打球を行うことができるような身体姿勢は、「静的な状態」ではなく、「動的に安定している状態」なのである。
つまり、適切な筋肉の緊張感とメンタル的な緊張感を併せ持ちつつ、微妙に身体が動揺している状態が良い「構え」なのである。
しかし、この動揺が外から見てわかるようでは失格である。
独楽が回転している状態のように、外見上は静かに落ちついた雰囲気を保ちつつ、微妙にしかもリズムよく動きがあることが重要である。
武道のなかに「内剛外柔」という言葉がある。
落ち着いた良い「構え」とは、まさにこのことを指している。
今回は「構え」にスポットをあてて、その身体的な要素について述べてきた。
「構え」は息遣いや目線も含め全身全霊でプレーヤーの「質」を表現するものであると考えている。
このような「質」は単に「形」をまねただけで身に付くというものではない。
そこには意識や集中力など、メンタルの状態が大きく関係している。
また、このような「構え」は、日常の生活や日常の練習のなかで常に意識して、身に付くものであると思う。
日々努力して、歩く姿だけで「むむっ!あいつは、なかやるな」と思わせてみたいものである。
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2008年10月11日
きっかけを与える(1450)
強い選手は、何か特別なメンタルトレーニングを受けてきたのでしょうか。
伊達公子やイチローなど、日本を代表するスポーツ選手は、そのようなトレーニングを受けることですばらしい精神力(メンタリティー)を高めることに成功したのでしょうか。
もちろん、そういう選手も中にはいます。
しかし、多くの選手は、特別なトレーニングを受けるのではなく、自分自身の発想や感性を磨くことで、最も自分の力を発揮することができる技術や精神力を身につけていったのです。
もちろん多くの指導者がその「きっかけ」を与えたには違いがありません。
しかし、大切なのは、「きっかけ」を与えてもらったり、自分で見つけたときに、それを真剣に捉えて、自分自身の感性にしたがってひたむきに努力した結果自分で発見したことが自分にとって最適の方法なのです。
そういう意味で、コーチは、環境を準備し、きっかけを与え、感性を伸ばすことが主な仕事です。
私が子どもたちに身につけてほしいのは「強さ」です。
そのためにどうしても投げかける言葉は厳しくなります。
その厳しさが「きっかけ」になるのかどうかはわかりませんが、与えなくてはならないという使命感のようなものはあります。
他にもっと良いアプローチもあるかもしれない、その葛藤とはいつも戦っています。
教え過ぎではないのか、押し付けではないのか、いつもいつも考えます。
考えに考えて、それでも必要だと思うことは「絶対に必要なこと」と腹をくくります。
人に何かを教えるということは、そういう覚悟が必要なのかもしれません。
もちろん、教えないことも必要であることは知っています。
なかなか理解してもらうことは難しいですが、「ただ観る」ことは大切な仕事です。
そういうことをいつも考え続けることで「きっかけ」を与えるタイミングが分かってくるかもしれません。
試行錯誤や葛藤は続きます。
でもそれを楽しむことが大切だと思います。
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2008年10月10日
力は抜いて構えるのが良い?(1449)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -181-
さて、身体の前傾と深さ、両腕の位置などが良い「構え」を作るためには大切であることを説明してきたが、次に「力」の面に目を向けてみよう。
良い「構え」とは、力を抜けるだけ抜けば良いものなのであろうか。
よく、コーチからは「力を抜け」とか「力を抜いて構えろ」と指導されるので、なんだか完全に力を抜いたほうが良いように思ってしまう。
もちろん完全に脱力したり、目いっぱい力んだ「構え」が良い「構え」でないことは分かっているが、具体的にどれくらいの「力」の入れかたが適切なのであろうか。
このことについて、実際のテニスの「構え」について調べた研究結果があるわけではないが、身体の関節を適度に保持するために適切な筋肉の緊張の程度は、出すことができる最大筋力の約20%から30%であるといわれている。
これくらいの「軽い緊張」を伴って「構える」ことが望ましいのである。
上肢に関しては、もう少し低い値で10%から20%程度であるかもしれない。
しかし、「20%の力で構えるように」と言っても、よくわからない。
グリップについて言えば、我々の実験では「支えるように」という指示がもっとも適した筋肉の緊張状態を作ることがわかった。
このことから、同じような感覚が良い「構え」をつくるための最適な力の入れ具合だと考えられるので、ここでは「支える感覚で構えることが大切である」と言ってしまおう。
●「だらっと構える」でもなく
●「ふんばって構える」でもなく
●上体の前傾を両足と膝で軽く支えるような感覚
●上腕でラケットと前腕を支えるようにそっと差し出す感覚
●支えるようにラケットを持つ(握る)感覚
が良い「構え」を作る条件なのだ。
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2008年10月09日
変える努力(1448)
やっとホームページのリニューアルが終わりました。
今回で大きなリニューアルは4,5回目になると思いますが、気合いは結構入った方だと思います。
完成した時の喜びは大きいですが、何か細かいところでミスをしてはいないだろうかと大変気になるものです。
これから先は何度も何度も見直して、小さな修正をしていくことになると思いますが、このサイトの更新は260回を超えました。
それだけ繰り返し修正や追加してきたということなので、充実感と共に歴史を感じます。
これがさらに10年続いたとしたら、どんなふうに変化して、どんな歴史が刻まれていくのかと思うと少しわくわくする気持ちになります。
正直、一度作ったものを作り直すことは面倒です。
しかし、それ面倒くさがらずに繰り返し繰り返し続けていくことで何か自分に誇りのようなものを感じるし、それにあえてチャレンジすることが行動のエネルギーになっていくのだと思います。
10月からスタッフも変わって私が運営する、ロングウッドジュニアテニスアカデミーは新たにスタートを切ったと思っています。
その意味を含めて今回のリニューアルになったわけですが、自分の決意表明のような感じでちょっといい感じです。
何かを変えることは面倒くさい、しかし、そこからしか見えてこないもの、感じられないものが確かにあります。
これから先、どんな変化があるのかを楽しみにしています。
ホームページを見てくださっている皆さん、何か気づいたことがあれば連絡してくださいね。
より良いものを作る努力はこれからも続けていこうと思います。
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2008年10月08日
情報をまとめる(1447)
リニューアルに取り組んでいるホームページはもう少しで完成ししそうです。
今回は「情報をまとめる」ことをテーマとしてリニューアルしました。
基本的に一つのページにすべての情報を載せてしまおうというわけです。
今までのホームページはいくつかのページがあり、行ったり来たりしないとすべてを見ることはできませんでしたが、今回は一つにまとめてみました。
私が関係する、「トレーニング科学研究所」、「トップジュニア委員会」、「ロングウッドジュニアテニスアカデミー」をそれぞれひとつのページにまとめるは結構大変でしたが、なんとかまとめることができました。
見やすくなったのかどうかはよく分かりませんが、情報はまとまっているのであちこち行かなくて済むのは良いと思います。
情報というのはうまくキャッチすることはなかなかむつかしいことです。
特にそれが分散していると、それを集めて再構築して使える情報にする作業があります。
その作業をより簡単にするためにまとまっていたほうが良い、とそう考えてリニューアルしています。
もう少しで完成です。
もうしばらくお待ちください。
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2008年10月07日
想像力(1446)
今日は後期2回目の「コーチング論」の講義でした。
今回の講義では「目標設定」について話をしましたが、うまく「目標設定」をすることの難しさを知ってもらいたいと思います。
その中で、自分の立てた目標をうまく成功に導くのには「想像力」が大切だと話しました。
それは、その力を持っているとほんのささいな事柄から自分の目標とする姿をイメージできるからです。
私はアカデミーを作るのが夢です。
そうしたことはいつも考えています。
そうすると、例えば新聞であるスポーツ選手のコメントなんかを読むと、そういう気持ちや考え方になるための環境作りはどうしたらよいだろうか、とか考えたり、そういう選手がクラブから輩出されて活躍する姿をすぐに想像します。
そういう習慣が身に付いてくると、何が変わるかというと、じつは「つながり」が変わってきます。
「つながり」というとなんだかよく分かりませんが、自分にとって必要だと思える人との結びつきが偶然起こることが多くなるということです。
それは、そう考えて行動しているから多くの人に知られる機会も多く、それが結びつきを強くすると考えます。
もちろん、そういうことはあると思いますが、人智を超えた結びつきが本当に偶然起きます。
なんだかオカルトみたいですが、私はそれを含めて、それが「想像する力」だと思っています。
今日の学生さんの様子では、その「想像力」が豊かにあるとは思えませんが、自分の人生で大きな夢を見るとき、きっと私の言葉を思い出してくれることでしょう。
そんなことを想像しながらこれからも楽しく講義をしていこうと思います。
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2008年10月06日
膝は深く曲げる、は間違いだ!(1445)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -180-
身体の軽い前傾によって良い「構え」ができることがわかったと思うが、その「深さ」についてはどうだろうか。
「構え」の中心は腰であるといわれ、腰は文字どおり体の要であり、テニスおいても身体のひねりを産み出す大変重要な身体部位である。
この腰のひねり動作を容易にするためにもやや重心を低めに落とすことが重要だ。
そのためには膝を曲げることが大切であるが、この膝の関節角度については、曲げすぎても伸ばしすぎても動きのスピードは鈍ることが示されている。
パワーの面から考えると、130度から160度くらいの間で膝を曲げることが望ましいといえる。
昔は90度神話がまかり通っていたので(今でもそうかもしれない)、「膝の角度は90度!」と厳しく指導されてきた。
わざわざ動きのスピードを落とすようなものであったが、その時この話を聞いていればと、ちょっと悔しい気持ちになる。
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2008年10月05日
リニューアル(1444)
今、ホームページのリニューアルに取り組んでいます。
正直言うと、ちょっと面倒くさいですね。
でも、システムが変わったりして、気持ちも新たに何かを始めようという意志確認にはとても良い作業だと思います。
自分の伝えたいことをできるだけわかりやすく作り変えることで、自分がこれからどうしていけば良いのかというような方向性もはっきりしてきます。
そして、新しく何かを作っているという気持ちが高まって、それ以外のことでもやる気が湧いてくるような気がします。
忙しくなった仕事の合間に作っているので、ちょっと寝る時間を削って頑張っています。
ここ2、3日はあまり寝ていないので昼間にかなり眠たくなる時間がありますが、考えことをしている時というのはいつの間にか時間が過ぎて眠気もどこかに行ってしまいます。
まあ、こういうことはあまり体には良くないので、完成した時にどっと疲れが出るのかもしれません。
そんな時は、また新たに何か興味のあることを始めてみるとか、何かをリニューアルするといいかもしれません。
もうすぐ完成です。
それが終わったら、家のリーフォームなんかを始めてみてもいいかな、と思い始めたこの頃です。
ちょっと時間がないかな?
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2008年10月04日
腕はリラックスして構える(1443)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -179-
当然、前傾が大きすぎてつま先よりに重心が掛かりすぎていても良い「構え」とは言えない。
前傾姿勢を作るとき、両腕を前方に突き出せば重心位置は前方に移動するので、あまり深く前傾しなくても軽く腕を前において置けば重心をやや前方に持ってくることは易しい。
しかし、あまり大きく腕を前に突き出すように構えるとテイクバックが遅れてしまう。
上肢に関する動きでもっとも重要なのが肘なので、この肘が後方にもっともすばやく引きやすい位置に準備しておくことが大切である。
そのために、肘は身体の前傾に合わせるのではなく、やや力を抜いて重力方向、つまり地面に向かって楽に降ろすようにかまえることが肝心である。
武道の世界では「沈肩墜肘」といって、文字通り、肩を沈めて肘を下げる構えが重視される。
これはすばやい動きと力強い動きを両立させるためには必要な「構え」なのだ。
肘の動きを容易にすばやく行うことができるように、手首を強く曲げて構えてはいけない。
そのことによって過度の筋肉の緊張を生み、すばやくテイクバックすることができないからだ。
また、両腕を同時に動かすことによって、姿勢の安定を図ることができることがわかっている。
スプリットステップを行うとき、両腕は同時に動かすようにしたい。
そうすればジャンプ動作を行いながらでも、身体の前傾姿勢を安定的に保持して着地後のすばやいターン動作を可能にする。
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2008年10月03日
好奇心(1442)
まだ、トラブルは解消できたわけではありませんが、今年の初めから一日も休まずに続けてきているブログなので、懸命の努力で続けています。
というほど大層なことでもないかもしれませんが、早く解消して欲しいと思いますね。
今日は大学での講義の日でした。
トレーニングについて話をしているのですが、授業のはじめに確認の意味で「トレーニングとは何か?」ということを聞きました。
トレーニングとは、「その人が持っている能力を引き出すこと」です。
能力とは「その時、その人が発揮できる総合的な能力」のことです。
「その時」、というのが肝心で、状況によって必要とされる能力が違うので、たとえ筋肉の力があっても、手編みのセーターを編むというような課題に対してはほとんで意味がないわけです。
しかし、「その時」に必要とされる能力も「これだ!」とはっきりと理解できるものではないので、一生懸命に探す努力をします。
これが効果的なトレーニングを見つけるためにもっとも大切なことです。
そのためには強い「好奇心」を持つことです。
例えば、好きな人が上手くいかなくて苦しんでいる時に、あなたに助けを求めてきたら、きっとあなたは寝食も忘れて考え続けるかもしれません。
その人の助けになるように「何とかしたい」という気持ちが強いからですね。
その「好奇心」がすべての「行動の原動力」になります。
それを持ち続けることの大切さを唾を飛ばしながら懸命に力説しましたが、学生さんたちの心にうまく届いたでしょうか。
今までの経験を踏まえて、私の思いが多くの学生さんの心に響けば良いと思います。
授業が終わってから質問に来た学生がいました。
心肺持久力と筋持久力を高めるためのトレーニングがよく分からなかったらしいです。
クラブ員のためにより良いトレーニングを考えたいそうです。
その「好奇心」が良いトレーニングを生むし、トレーナーとして成長する糧となるのですね。
その気持ちを持ち続けて立派なトレーナーとして活躍してほしいと思います。
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2008年10月02日
トラブル(1441)
昨日は投稿のトラブルで投稿できませんでした。
共通カテゴリーで日記を選択して、共通テーマが選択できません。
みなさんはどうですか?
それを選択しないと投稿できるみたいなので、今トライしています。
こうしたトラブルはないに越したことはないですが、あればあったでいろいろと深く考えるきっかけを与えてくれるというように考えればこれもまた良い機会かもしれません。
トラブルに合うと、はじめは戸惑いますが、これは「自分にとって必要なことなのだ」と考えることが出来るようになってきました。
どんなことも必然だと考えることができる習慣というのは、楽に人生を生きるために大切な考え方かもしれません。
多くの子どもたちは嫌なことがあると、それを避けようとする気持ちが強く、それが叶わないとなるとうまく感情をコントロールすることが出来なくなることが多いように感じます。
スポーツは嫌なことの連続です。
自分の「思い通り」が通じないことばかりです。
そんなストレスをどう捉えるのかによって、自分の能力を発揮できるかどうか決まると思います。
今回のトラブルで、いざという時には携帯から投稿できるようにする方法を学ぶとか、パソコンの状態をまめにチェックするようにしようとかいうことを考えました。
その分だけ成長したということですね。
ストレスに強い生き方、それは人生を強く楽に生きる方法なのだと思います。
でも、やっぱりトラブルはない方がいいかな・・・?
この投稿は親友の楢木コーチの茨木テニスのパソコンからの投稿です。
困った時はやっぱり仲間が大切・・・かも。
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2008年10月01日
人としての魅力(1440)
昨日で10年一緒にやってきたスタッフが辞めることになりました。
10年もやってきたので寂しくないとと言えばうそになりますが、それよりもこれから頑張ってほしいという気持ちの方が強いですね。
ジュニアの育成を頑張っていこうというコーチは、良く勉強もするし、情熱もあります。
それをどこかで試してみたいという気持ちは強くなります。
彼がそういう気持ちを私に語った時、初めは戸惑いましたが、もし私だったらやはりそう思うだろうと考えて納得しました。
また、彼が辞めるということで何人かの選手がクラブを変わることになりましたが、それも彼の人となりに多くの子どもたちが魅力を感じていたという証しだと思います。
選手育成というのは、クラブの練習環境に大きな魅力を感じるよりも、指導するコーチの人となりに魅かれていくことの方が多いものです。
そういう意味で彼の人柄や情熱に多くの子どもたちが魅かれていたということです。
子どもたちが離れていくのは寂しいですが、そのことを嬉しく思う気持ちの方が強いですね。
彼の情熱が変わらない限り、きっと新しい環境でもその力を十分に発揮してくれることでしょう。
それを大いに期待します。
そうして多くの若いコーチが自分の力を存分に発揮して、ジュニアの指導環境がより良いものになれば良いと思っています。
もちろん、私も負けているわけにはいきません。
今までの経験を生かしながら、新しい試みで、新しいクラブ指導環境を作っていきたいと考えています。
新しい試みというものは多くの人に理解されるまでに時間がかかったり、困難が多くありますが、彼らの情熱に負けないように頑張っていこうと思います。
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