2008年10月04日
腕はリラックスして構える(1443)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -179-
当然、前傾が大きすぎてつま先よりに重心が掛かりすぎていても良い「構え」とは言えない。
前傾姿勢を作るとき、両腕を前方に突き出せば重心位置は前方に移動するので、あまり深く前傾しなくても軽く腕を前において置けば重心をやや前方に持ってくることは易しい。
しかし、あまり大きく腕を前に突き出すように構えるとテイクバックが遅れてしまう。
上肢に関する動きでもっとも重要なのが肘なので、この肘が後方にもっともすばやく引きやすい位置に準備しておくことが大切である。
そのために、肘は身体の前傾に合わせるのではなく、やや力を抜いて重力方向、つまり地面に向かって楽に降ろすようにかまえることが肝心である。
武道の世界では「沈肩墜肘」といって、文字通り、肩を沈めて肘を下げる構えが重視される。
これはすばやい動きと力強い動きを両立させるためには必要な「構え」なのだ。
肘の動きを容易にすばやく行うことができるように、手首を強く曲げて構えてはいけない。
そのことによって過度の筋肉の緊張を生み、すばやくテイクバックすることができないからだ。
また、両腕を同時に動かすことによって、姿勢の安定を図ることができることがわかっている。
スプリットステップを行うとき、両腕は同時に動かすようにしたい。
そうすればジャンプ動作を行いながらでも、身体の前傾姿勢を安定的に保持して着地後のすばやいターン動作を可能にする。
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