2008年10月28日
力を引き出す(1467)
先週末にはたくさん試合があって、うれしい報告やら、残念な報告があって、秋の大会も佳境に入ってきたところです。
でも、ちょっとだけ、不思議に感じることがあります。
力は十分に持っているはずなのに、試合になると結果が惨敗であったり、力的には優位なのに勝てなかったりする選手が、確かに・・・いる、ということです。
スポーツの世界では勝ち負けが付いて回ります。
子どもたちに、
「練習は何のためにやっているの?」
と、聞くと、
「試合に勝つため!」
と明確に答えます。
ということは、毎日毎日「試合に勝つために」訓練しているはずなのに、その訓練の成果がうまく出せない、ということです。
その原因を考えてみました。
答えは「気迫」です。
単なる気持ちの問題ではありません。
気持で、迫る、という意識の「濃さ」にこそ問題があります。
昨日の練習では、それを確認するために多くのマッチ練習をしました。
課題は、「「絶対に負けない!」です。
下のクラスの子どもたちにも、しっかりと構える(特にミスをした後)、(エースを決めたら)ガッツポーズをする、大きな声でジャッジ(カウント)をする、という約束事を決めて、同じ課題で練習を行わせます。
試合に負けた子供に、
「くやしいのか?」
と聞くと、泣き顔で、うん、と、うなづく・・・。
強くなっていく予感がする時です。
そんな中、上のクラスの子どもたちの練習が始まって、その中の選手が中途半端なプレーをしたので大きな声で怒りました。
大きな緊張感につつまれます。
でも、そのあとのプレーは大きく変わります。
マッチ練習の雰囲気は、実戦に近くなります。
あるクラスの子どもに、
「負けたら今日の練習はおしまい、帰ってもらうね。」
と言って試合を行わせました。
4-6で負けて帰ってきたので、
「約束通り、今日はもう帰れ!」
というと、
「もう一度やらせてください!」
と言います。
「もう一度やったら勝てるの?」
と、私。ちょっと考えて、
「勝てます!」
と力強く言い、次のセットを勝ちきって、うれしそうにというか、ほっとした表情で報告に来ます。
試合中の態度や行動、ボールに対する執着心などは、最初のセットよりも素晴らしく良くなっています。
うまく気持ちの強さが持っている力を引き出しています。
こうして強くなっていくのかな、と自分自身で納得します。
強くなる予感がする、そんな練習でした。
みんなとても良い「もの」を持っています。
その「引き出し方」がよくわからないのかもしれません。
それを引き出してあげること、それが私の役目ですね。
がんばります!
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