2008年10月18日
忍耐力(1457)
試合は忍耐の連続です。
力が拮抗していたり、高い緊張を強いられる場面では、自分の思うようなプレーはなかなかできないものです。
そんなとき、多くの子供たちはいらいらしたり、ミスに対して感情的になったりするばかりではなく、良いショットを打ったときにガッツポーズなどをして気持ちを高めたり、戦う気持ちを表現することが出来なくなっています。
もちろん、そんなときでも忍耐強くプレーを続けられる選手もいますが、多くの選手はメンタル面をマネージメントすることが大変下手です。
特に感情をうまくコントロールできない選手は、あるとき素晴らしい試合をしたかと思えば、あるときはまったく力を出せなかったり、その起伏が大きいものです。
そんな選手には「忍耐」を学んでもらわなければなりません。
また、試合中では「怒り」の感情を持つことも必要なことです。
ある試合の会場で、米沢徹さんと話をする機会がありました。
米沢さんがアメリカの大学に留学したとき、「コートで怒れ」と強く指導されたそうです。
「怒り」の感情はすごいエネルギーを持っています。
生理学的にもアドレナリンの分泌が盛んになるなど、力を発揮するには効果的に働く場合があります。
しかし、それはその感情をうまくコントロールすることが出来た場合です。
その感情に振り回されて、泣きながら試合をしたり、無謀なプレーをしたり、投げやりな態度で試合をしてしまうのは最もおろかな行為です。
やはり、自分の感情をコントロールする方法を学ばなければなりません。
いろいろな方法がありますが、ラリー練習は効果的です。
1時間以上ラリーのみの練習をさせることもあります。
そのとき、
「ラリーボールとは、相手のコートに入れることではなく、相手に攻撃されにくいスピードと威力を持ったボールを出来るだけ正確に打つこと」
と伝えておきます。
また、「相手の練習になるようなボールは何か」を考えて練習に取り組むように指示します。
中途半端な返球や安易にエースを狙って打つようなことは許しません。
練習中に話をすることも禁止します。
最近の子供は、ちょっとミスヒットをすると「やべえ!」などと声を発して、次の動作にはいることもなく、あきらめてしまうことが多いと思います。
そのような行為に対しては厳しい姿勢で臨みます。
高い緊張感を持って練習をやり続けることで「忍耐力」を学んでほしいからです。
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