2008年10月20日
書く喜び(1459)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -185-
「強くなりたい100ぐらいの法則-ブログ版-」も一応の最終回を迎えることとなりました。
一応の、というのは、テニスジャーナルの場合は本の内容が変わって連載打ち切りという形になりましたが、ブログ版の場合はまだまだ書こうと思えば書くことができるわけです。
しかし、テニスジャーナルに書いていた時もそうですが、私はあまり書くということが得意ではなく、ひとつのトレーニングとして続けてきたというのが本当のところです。
5年半も続いた連載が終わってさみしい気持ちもありましたが、正直ほっとしたという気持ちのほうが大きかったですね。
でも、こうして書くということを続けてきたことで、自分自身が発見できたこともたくさんありますし、子どもたちに伝えたいことも少なからず伝わったのではないかと思っています。
ブログ版でも多少の修正をしながら、連載の内容を伝えてきて、雑誌とは違う多くの読者の方も読んでくれるようになり、書く喜びのようなものも感じることができるようになってきました。
だいたい2日に1回ぐらいのペースで法則のようなことについて書いてきたものが、185話になったということは、これだけでも1年以上は続いたということです。
そして、振り返って読み直してみても、「強くなるためには絶対に必要なこと」と素直に思えるものなので、これからも伝え続けていかなくてはならないと思っています。
新しく法則について書く、ということもありますが、もう一度はじめから伝えなおしていくということも大切なことだと感じています。
私のブログは、平均すると毎日1500ぐらいのアクセスがあり、それが書くことに対する励みになっています。
熱心に読んでくださっている方はどう思っているのでしょうか。
何か意見などがあればいただいて、これからどうしていこうか考えてみたいと思います。
一応の最終話として、本のあとがきにを載せておきます。
強くなった自分を素直に表現していると思います。
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コーチとして一番うれしい瞬間(トキ)は、試合に勝つことではない。
もちろん、それも、うれしい瞬間には違いないが、もっとも嬉しいのは、子ども達が前を向いて歩こうとする姿を見るときだ。
大切な試合で自分の力を発揮できずに負けてしまうと、気持ちも落ち込んで、今までやってきたことがムダに思えてテニスをやめたくなる。
でも、そこから一歩前に踏み込んで、「これからがんばるぞ!」と進み始めるエネルギーを感じるときに「心が揺さぶられる」のだ。
高校生最後の試合に敗れ、「今まで指導していただき、ありがとうございました。」とメールをくれた子がいます。
「もう、やめてしまうのかな?」と思い、ねぎらいの言葉をかけ、「みんなが待っているから」と返信しました。
彼は、翌日、照れくさそうにコートに現れました。
そして、「今まで一生懸命にやってきた結果だから満足しています。でも、まだやり足りないと感じるので、上を目指してがんばります。」と力強く宣言した。
前に進もうとする「強さ」を感じて、とても嬉しくなる。
これが「本当の強さ」なのかもしれない。
この連載では「強くなるための法則」を紹介してきた。
絶対の法則があるはずはないが、今までより少しでも「強くなった!」と言ってもらうことができればとても嬉しく思う。
私自身もこの連載を通して「強く」なった気がする。
私は「書く」ことが得意ではない。
いつも締め切り間際になると気持ちが詰まってくる。
でも、「書く」ということを続けてきたことで、感じ方や考え方が変わって、いろいろなことを深く洞察できるようになってきた。
そして、今は「書く」という訓練が、「強くなるため」の感性を高めるためには最も良い方法であると確信を持って言うことができる。
そんな「強さ」を身につけたと思う。
・・・子ども達がエネルギーをくれました。
・・・応援のメッセージが後押ししてくれました。
もっと多くのことを伝えていきたい、今は素直にそう思う。
本当にありがとうございました。
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