2007年09月30日
計画を実行することで得られるもの(1009)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -54-
もちろん、計画どおりに実行しても目標を手に入れることができるとは限らないが、目標を達成できなければ、計画を実行したことは無駄になってしまうのかというとそうではない。
その計画を徹底的にやり通したということで「自信」と「プライド」を高めていくのである。
S.ロバーツ(「グズ病が完全に治る本」三笠書房)は、「プライドとは、自分には能力も価値もやる気もあるのだと、自分に向かって宣言することだ。」と言っている。
計画を実行することで、きっと「自信」と「プライド」を手に入れることができる。
それを手に入れることができれば人生はきっとうまくいく、間違いない!
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もちろん、計画どおりに実行しても目標を手に入れることができるとは限らないが、目標を達成できなければ、計画を実行したことは無駄になってしまうのかというとそうではない。
その計画を徹底的にやり通したということで「自信」と「プライド」を高めていくのである。
S.ロバーツ(「グズ病が完全に治る本」三笠書房)は、「プライドとは、自分には能力も価値もやる気もあるのだと、自分に向かって宣言することだ。」と言っている。
計画を実行することで、きっと「自信」と「プライド」を手に入れることができる。
それを手に入れることができれば人生はきっとうまくいく、間違いない!
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2007年09月29日
代価(1008)
この間、「寮費」について聞かれました。
私がジュニアテニスネットワークの寮を作ったのは、愛知県外や遠くから通ってくる子ども達のために、交通費などの負担をできるだけ少なくするというのが目的でした。
しかし、私が女子テニス部監督を務める「名古屋国際中学・高校」に入学を希望する選手を「寮生」として受け入れるようになりました。
現在は、3名の「寮生」が楽しく(?)生活を共にしながら、テニスの練習に、学校生活にとがんばっています。
寮で生活する以上は、もちろんお金もかかるので無料というわけにはいきません。
いろいろと考えて、情報を集め、自分になりに出した金額は、食費として2万円、「寮費」として2万円というものです。
ただし、初年度はいろいろと経費もかかるので、「寮費」を1万円としています。
つまりは寮で生活するのに3万円で済むということですね。
この金額が高いのか安いのかは判断しかねますが、私が聞いたり調べたりした、いくつかの民間団体や学校の寮に比べても高くはないと思います。
ある団体のアカデミーの寮費は、17万5千円(ちなみに私が関係する学校の野球部の寮は、寮費が4万5千円で、それに食費が必要らしいです)だそうです。
それを聞いた時は、まさに「目がテン」でした。
「アメリカなどのアカデミーに比べれば格段に安い!」と言われても、なかなかこれだけの金額を出費するとなると「大変だな」というのが率直な感想です。
もちろん、寮費以外にも通学にかかる費用などがありますが、「名古屋国際中学・高校」に入学し、「寮生」として入寮する生徒は、基本的に「特待生」としてのサポートを学校から受けるとともに、クラブからは「アカデミー生」として受講料の減額などのサポートを受けられるので、費用負担はそれほど大きくはないはずです。
実際には、寮費(食費を含む)とレッスン料で月に4万5千円くらいですね。
「こんな金額でやってけるの?」と聞かれることもありますが、正直、赤字です。
寮の購入費用や諸経費を考えれば、この費用負担でやっていくのは大変なことです。
「じゃあ、やってても意味ないじゃん」と思う方もいるかもしれませんが、「寮」は『夢』を実現する場所なんですね。
私もちゃんと「代価」をもらっています。
それは、子ども達のがんばりだったり、試合での成果だったり、周りの方からの評価だったりします。
それは、金銭的な「代価」よりも「価値」は高い、そう信じてやっています。
もちろん、その「代価」を得るためには、子ども達のがんばりが何よりも大切なので、寮での生活や行動については厳しく指導します。
お互いが、『夢』に向かって共に歩む高い意識が必要だと考えるからです。
寮での生活は、それなりに親御さんの負担も大きく、子ども達にとって窮屈な生活になりますが、それを超えて「自分の力を磨く」、そんな子ども達が集まってくれば良いなあと思います。
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2007年09月28日
決断を迫られるとき(1007)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -53-
計画を実行し、力をつけてくると大きな目標を掲げるようになる。
さらに上を目指すには、練習やトレーニング内容の修正も必要であるし、コーチやクラブを変えることも考えなくてはならない。
すべては計画にもとづいて遂行されるものだ。
その計画を遂行するには、大きな決断を迫られるときもある。
高いレベルを目指すのであれば、進学をどうするのかという問題まで考えなくてはならない。
松島徹のサイトに、不田涼子プロのインタビューが載っていたので紹介しよう。
「プロになる事を選んだ理由は、誰でもプロにはなれるけれど自分は世界で通用するようなプロになりたかったから、そうなる為には学校に行っている時間がもったいなく思えてきたんです。ジュニアの頃から世界を回っていて、自分にとって必要な勉強は、英会話と経済観念だと言う事が分かったからです。英語の日常会話はほぼ大丈夫なので、あとは、科学や物理の授業をボーと受けているより、もし時間があればスペイン語やフランス語などの語学を勉強した方が私にとっては価値があると思ったからです。それに、なにより昼間に練習出来ると言う事が大きいです。毎日ゆっくりと集中した練習ができるしトレーニングもきっちりできる。その事が将来に向けて理想の体を作って行く事ができるからです。」
大変強い決意を持ってプロの道に進み、目標に向けてしっかりとした計画が立てられていることがわかる。
これが「強くなる」ために必要な法則なのだ。
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計画を実行し、力をつけてくると大きな目標を掲げるようになる。
さらに上を目指すには、練習やトレーニング内容の修正も必要であるし、コーチやクラブを変えることも考えなくてはならない。
すべては計画にもとづいて遂行されるものだ。
その計画を遂行するには、大きな決断を迫られるときもある。
高いレベルを目指すのであれば、進学をどうするのかという問題まで考えなくてはならない。
松島徹のサイトに、不田涼子プロのインタビューが載っていたので紹介しよう。
「プロになる事を選んだ理由は、誰でもプロにはなれるけれど自分は世界で通用するようなプロになりたかったから、そうなる為には学校に行っている時間がもったいなく思えてきたんです。ジュニアの頃から世界を回っていて、自分にとって必要な勉強は、英会話と経済観念だと言う事が分かったからです。英語の日常会話はほぼ大丈夫なので、あとは、科学や物理の授業をボーと受けているより、もし時間があればスペイン語やフランス語などの語学を勉強した方が私にとっては価値があると思ったからです。それに、なにより昼間に練習出来ると言う事が大きいです。毎日ゆっくりと集中した練習ができるしトレーニングもきっちりできる。その事が将来に向けて理想の体を作って行く事ができるからです。」
大変強い決意を持ってプロの道に進み、目標に向けてしっかりとした計画が立てられていることがわかる。
これが「強くなる」ために必要な法則なのだ。
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2007年09月27日
意味を考えることができる本(1006)
今、今年発売される「本」の原稿を書いています。
といっても、基本的にテニスジャーナルに書いてきた原稿流用になるので、大きな加筆修正があるわけではありません。
まあ、それでも前書きを書いたり、章のリード文を考えたりと、それなりに「書く」ということを楽しみながらやっています。
テニスジャーナルに原稿を書き始めたのは、「科学的な分析などは面白いけれど、先生方の書く文章は面白みがないから、科学的なエッセンスを活かしながら面白く書いてください」という依頼を受けてのことです。
「まあ、面白く書けばいいんだったら、それほど難しいこともないだろう」と簡単に考えて引き受けて、書き始めから5年近くも連載をするようになっていました。
続けて書くということは難しいもので、いつも原稿の締め切りが近づくと、何となく憂鬱な気持ちなっていたのを思い出します。
文章を書くときにいつも思っていたのは、「ただ技術などの解説をするのではなく、『なぜ』そうなるのか、『なぜ』そうする必要があるのか、などとその「意味を考える」ことができるような文章を書こう」ということです。
コーチは、「アドバイス」することが大きな仕事のひとつです。
その「アドバイス」は、ただ問題点を指摘するだけではなく、それを解決する具体的な方法を提示し、そして、その「意味を深く理解」してもらうことができるものでなけばならないと考えています。
いつもそう考えていたので、文章を書くときも、そのことを常に念頭において書いていました。
なかなか自分の思い通りに書くことは難しいことですが、今までの解説本よりは、少しは「意味を考える」ことができ、そして、「行動のヒント」を与えることができる本になれば良いなあ、と思っています。
編集の方は、10月末には出版したい意向のようなので、以前お知らせしたよりは早く目にすることができるかもしれません。
「夢の印税生活」(?)は無理としても、できるだけ多くの方に読んでもらうことができるようにがんばって書いていこうと思います。
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2007年09月26日
計画を修正する(1005)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -52-
計画は「柔軟性」を持っていなくてはならない。
基本的には、高みの方向に向かって修正することが大切であるが、場合によっては、下方修正することによってうまく計画が実行される場合もある。
ひとつのことを決めて、とことん打ち込むことが大切だというのはわかるが、人間は本当に「弱い生き物」である(もちろん私自身も大変弱い人間である)。
だから、できるだけ、弱音を吐いてもいいように、多少の「言い訳」は許してもらえるように計画することが必要であると言いたいのである。
どれくらいの周期で計画を見直すのが良いのかというと、あまり期間を空けすぎず、だからといってあまり頻繁に修正するのも困る、というところから考えて1ヶ月ごとに計画を見直すのが適当であると考える。
ジュニアに関しては、先に述べたように3月頃に大きな大会の予選が始まるので、1月、2月、3月の計画を作っておくのが良いだろう。
はじめの1ヶ月だけの計画を作っておいて、修正時期に新たに計画を作るのではなくて、あらかじめ3ヶ月分の計画を作っておいて、修正時期にその計画を見直すようにしたい。
そうすることで、はじめに計画を立てたときの自分と、今その時点にいる自分との意識の違いも確認できるからである。
はじめはあまり自信がなくて、低い目標の計画を立てたが、1ヶ月経って、計画以上に実行できたとすれば、次の1ヶ月の目標は意欲的に上方修正できるだろうし、計画どおりにできなかった場合には、次の1ヶ月は必ず実行できるような目標を立てることで、挑戦する意欲を再び駆り立てることができるようになるかもしれない。
人間は、自分の弱さを知らされた(この場合は、計画どおりに実行できなかった)とき、意欲を駆り立てるきっかけになることも多い。
だからこそ、適当な時期での修正が必要なのである。
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計画は「柔軟性」を持っていなくてはならない。
基本的には、高みの方向に向かって修正することが大切であるが、場合によっては、下方修正することによってうまく計画が実行される場合もある。
ひとつのことを決めて、とことん打ち込むことが大切だというのはわかるが、人間は本当に「弱い生き物」である(もちろん私自身も大変弱い人間である)。
だから、できるだけ、弱音を吐いてもいいように、多少の「言い訳」は許してもらえるように計画することが必要であると言いたいのである。
どれくらいの周期で計画を見直すのが良いのかというと、あまり期間を空けすぎず、だからといってあまり頻繁に修正するのも困る、というところから考えて1ヶ月ごとに計画を見直すのが適当であると考える。
ジュニアに関しては、先に述べたように3月頃に大きな大会の予選が始まるので、1月、2月、3月の計画を作っておくのが良いだろう。
はじめの1ヶ月だけの計画を作っておいて、修正時期に新たに計画を作るのではなくて、あらかじめ3ヶ月分の計画を作っておいて、修正時期にその計画を見直すようにしたい。
そうすることで、はじめに計画を立てたときの自分と、今その時点にいる自分との意識の違いも確認できるからである。
はじめはあまり自信がなくて、低い目標の計画を立てたが、1ヶ月経って、計画以上に実行できたとすれば、次の1ヶ月の目標は意欲的に上方修正できるだろうし、計画どおりにできなかった場合には、次の1ヶ月は必ず実行できるような目標を立てることで、挑戦する意欲を再び駆り立てることができるようになるかもしれない。
人間は、自分の弱さを知らされた(この場合は、計画どおりに実行できなかった)とき、意欲を駆り立てるきっかけになることも多い。
だからこそ、適当な時期での修正が必要なのである。
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2007年09月25日
洗濯物(1004)
秋の強化合宿は無事に終りましたが、ちょっと気になることがあるので書いておきます。
それは「洗濯物」についてです。
夏場の暑い時期の練習では、服は汗でびしょ濡れになりますが、子ども達は洗濯物を「干して」からしまわないらしいのです。
「えっ、普通干してからしまうやろ」
「干す方が変な感じ」
「でも、濡れたものはカビちゃうでしょ?」
「3日ぐらいなら平気!」
「奥から順番につめて入れるよ」
「奥のはすごいことになっていそうだねえ」
「においはするでしょ?」
「におわないように、ビニール袋の口を固く縛る!」
「でも、それを開ける時はすごいでしょ?」
「絶対に近寄らないようにする」
「そして、しばらくそのまま放置すると、お母さんが洗濯してくれる」
なのだそうです。
私は、濡れた洗濯物を放置してカビさせた経験が何度かあるので、基本的に濡れたものは、できれば少し水洗いしてから外に干し、乾いたものをしまうようにしています。
「干す方が変な感じ」って、どんな「感じ」なんでしょう。
どちらにしても、「におい」の攻撃はすごそうです。
みんな帰ってから自分で洗ったのかな?
多分、そんなことはありませんね。
お母さん、ご苦労様です。
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2007年09月24日
秋合宿終了(1003)
真夏の暑中で始まった秋の強化合宿も、少し秋の気配を感じる中で無事に終了しました。
今回の合宿は、少人数での合宿でしたので、今までやれなかったようなビデオ撮影やゲーム分析を行いました。
選手の課題の矯正にもじっくりと取り組むことができ、それなりの成果を挙げることができたのではないかと思っています。
私はもともと大学の研究室では、動作解析やゲーム分析を主にやっていましたので、久しぶりにそれに取り組むことができてなんだかわくわくするような気持ちでした。
初日の夜は、さすがに寝入ってしまいましたが、2日目の夜は、夜遅くまで夢中になってゲーム分析のデータを入力していました。
ただ、このゲーム分析の辛いところは、すべてのショットについて記録しなければならないということです。
疲れがたまっていたり、寝不足だと、ついうとうとしてしまいますが、そのポイントの経過を記録できていないと分析できないので、必死になって睡魔と闘います。
今回は、2ポイントほど記憶から消えてしまいましたので、止むを得ず、選手に聞く始末です。
まあ、でも8試合ぐらいのすべてのポイントを記録した内の2ポイントですから、結構がんばった方ですね。
選手と向き合う時間が長いといろいろなことが見えてきますが、今回はそれに加えて、ビデオ解析やゲーム分析のデータが加わって、選手の特徴をより詳しく把握することができました。
こうしたデータですべてが分かるわけではありません。
最後は、やはり「コーチの感性」に拠るところが大きいですが、その感性を高め、成長のためのアイディアを引き出すためには多くの視点があったほうが良いと思います。
多くの子ども達を教えていると、なかなかこうした機会もありませんが、今回の合宿を通して、また新たな練習のアイディアなども思い浮かびました。
この秋は、この合宿を皮切りに、多くの海外遠征や練習試合があります。
そのすべてが子ども達の成長に繋がるものになるように気合を入れてがんばりたいと思います。
さすがに今日はちょっとお疲れ気味ですね。
秋の気配を感じつつ、安らかな眠りにつこうと思います。おやすみなさい。
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2007年09月22日
宣言する(1002)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -51-
このような計画ができたのであれば、できるだけ多くの人に知ってもらうのが良い。
そうすることで、ますます「言い訳」できなくなるように自分を追い込むことができるからだ。
よく、「恥ずかしいから」と言って、なにも公言できない人がいるが、自信がなくて、いつかは「言い訳」に支配されてしまう可能性は高い。
そうならないためにも、ちょっとの勇気を持って高らかに宣言してほしい。
私が指導する子どもたちには自分の計画をみんなの前で宣言してもらった。
そして、子どもたちに「これは強くなるための計画だ。自分で宣言したのだから必ずやり続けなくてはならない。もし、それが途中でやりきれないことがあれば、それは目標を手に入れることを断念することだ。そう覚悟して取り組んでほしい」と強く言った。
どれくらいがんばるのかはわからないが、子供たちのがんばりを信じたいと思う。
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このような計画ができたのであれば、できるだけ多くの人に知ってもらうのが良い。
そうすることで、ますます「言い訳」できなくなるように自分を追い込むことができるからだ。
よく、「恥ずかしいから」と言って、なにも公言できない人がいるが、自信がなくて、いつかは「言い訳」に支配されてしまう可能性は高い。
そうならないためにも、ちょっとの勇気を持って高らかに宣言してほしい。
私が指導する子どもたちには自分の計画をみんなの前で宣言してもらった。
そして、子どもたちに「これは強くなるための計画だ。自分で宣言したのだから必ずやり続けなくてはならない。もし、それが途中でやりきれないことがあれば、それは目標を手に入れることを断念することだ。そう覚悟して取り組んでほしい」と強く言った。
どれくらいがんばるのかはわからないが、子供たちのがんばりを信じたいと思う。
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2007年09月20日
成長を感じる(1001)
今日は下の娘の誕生日です。
最近は仕事が忙しくなってきて、寮の管理もあるので、なかなか一緒に遊んであげられません。
もう何年かすると、一緒にいることをうっとうしがると思うので、今のうちに、とは思うのですが、なかなか自由な時間がないのが悩みです。
そんな状況なので、せめて誕生日プレゼントぐらいは良いものを買ってあげようと思って、娘に「誕生日プレゼントは何がいい?」と聞いてみました。
そうすると、「パパの選ぶもので良いよ!」と言うのです。
ちょっと前までは、「あれがほしい」、「これがほしい」とわがまま放題だったのに、なんか成長を感じました。
子どもの成長は、大人が考えるよりもはるかに早く、身体的な成長よりも精神的な成長の方が早いと思います。
テニスを教えている子ども達も、気がついたら立派な選手に成長しています。
寮の子ども達も、立派に自立した生活ができるようになっています。
人に何かを教えている仕事というのは、いろいろなところで教えている人の成長を感じることができるので、それが嬉しくて続けていくことができます。
今日は自分の子どもの成長を感じることができて、とてもハッピーな気分になりました。
でも、最後にぼそっと「本当は、〇〇〇がほしいの」とささやきました。
明日は、一緒にそれを買いに行こうと思います。
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2007年09月19日
継続する力(1000)
コラムを書き始めて、ついに1000話を超えました。
まあ、中には単なる試合の経過報告もあったりするので、正確ではありませんが、とにもかくにも1000を超える記事を書いてきたのは事実なわけでして、この事に関しては、ちょっと古いですが「自分で自分を褒めてあげたい」気分です。
どんなことでもそうですが、はじめに思い切ってチャレンジすることよりも、そのチャレンジを継続することの方が大切です。
はじめてのチャレンジは、気合も入り、目新しさも手伝って多くの方の関心を集めることができますが、その興味や関心は徐々に薄れてきます。
そうした時に、「前はこうだったのになあ」と後ろ向きに考えていたのでは次のチャレンジは生まれてきません。
「チャレンジは、いつもチャンレンジするからこそチャレンジだ」といつも思っています。
常に次のステップを考え、実際に行動し、そして、また次のチャレンジを行っていくこと、つまりは「チャレンジを継続すること」ができて、はじめて「成功」の「評価」を得ることができるのだと思います。
こうした「コラム」を書くことは私にとってはチャレンジでした。
決して「書く」ことは得意ではありませんが、「継続する」ことで「何か」を得ることができました。
「続ける」ことで、自分の「思い」を伝えることも今まで以上にできたと思います。
これからもチャレンジは続きます。
新しい出会いや発見がたくさんあれば良いなあと思います。
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2007年09月17日
課題克服のための具体的な計画を作る(999)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -50-
さて、課題がうまく整理できたら、次はそれを克服するための具体的な計画を作ってみよう。
もちろん、根本的な課題を克服することから取り組んでいかなくてはならない。
次に書いてあるのは、ある選手の計画である。
・体重を落とすためにランニングする
・体力強化のために腹筋をする
・フォアのスイングを安定させるために素振りをする
この計画はごくあたりまえの計画であり、特に問題があるとは思えないかも知れないが、具体的な数値目標がないので実行される確率は低い。
「3日前にランニングしたから今日はいいや」
「疲れているときに腹筋しても効果ないから今日はやめだ」
「んっ、素振り?5回ぐらいはやったよ」
という「言い訳」もしやすい。
多分、多くの方が「ちっ、痛いところを突かれたな」という思いと自責の念が交錯していることだろう。
私は、このような「言い訳」をものすごくたくさんした経験がある(皆さんも絶対にあるはずだ!)。
しかし、良く考えてみれば、このような計画は、具体的な数値目標がないので「言い訳」に付け入る隙を与えている。
つまりは、計画そのものに問題があるのであって、私自身に問題はなかったのである(ほっ、よかった)。
では、「言い訳」に付け入る隙を与えない計画づくりとはどのようなものであろうか。
それは、上のような計画に対して、
・体重を落とすためにランニングする
→毎日10キロ走る
・体力強化のために腹筋をする
→毎日腹筋を200回する
・フォアのスイングを安定させるために素振りをする
→フォアの素振りを毎日300回する
などの具体的な数値目標を立てて計画を作ることだ。
こうすれば、「言い訳」に付け入る隙を与えない素晴らしい計画ができあがる、っと言いたいところであるが、この計画も注意しなければ、三日坊主で終わる。
最初の3日くらいは、気合も入っているし、掲げた目標もしっかりと自覚できているのでモチベーションも高く、これくらいの内容はきっとこなせるだろう。
しかし、人間は弱いものだ。
その意識レベルは日ごとに低下していき、3日後には、「まあいいか」という「言い訳」に支配されている。
だから三日坊主という(私なら、この計画は1日坊主で終わる。場合によっては、0日坊主かも)。
もちろん、高い意識レベルを維持して、継続的に計画を実行できる人もいるだろう。
きっと目標を手に入れる可能性は高い。そのままがんばっていただきたい。
でも、そうではない多くの方(私を含めて)は、もう一度良く考えてみてほしい。
頭の中で、何度もその計画を実行している姿を思い浮かべてみよう。
明日の自分、あさっての自分、1週間後の自分、1ヵ月後の自分、3ヵ月後の自分、そこまで思い浮かべてみて、それでも実行する自信があるのなら、この計画はあなたにとっては素晴らしい計画になるはずだ。
もし、自信がなくなっていくようであれば、もっと低い行動計画に修正したほうが良い。
ここで、私なみに意志が弱く、実行力が乏しい方であれば、この計画は、
・毎日10キロ走る
→3日に1度、5キロは走る
・毎日腹筋を200回する
→毎日腹筋を50回はする
・フォアの素振りを毎日300回する
→フォアの素振りを毎日50回はする
というように修正される(私より意志の弱い方は、もっと低い目標になる)。
ここでもっとも大切なことは、自分が「絶対に達成できる目標」を挙げることだ。
毎日10回は腹筋をするという計画を立てたとしよう。
1日10回と聞くとたいしたことなさそうであるが、1ヶ月続ければ300回になるし、3ヶ月続けば、なんと900回腹筋をすることになる。
たとえやるべきことが少なくても、それを毎日続けることで、今よりも目標に近づくことは間違いない。
また、ここに挙げた計画の「みそ」は、「・・・は」の「は」である。
自分が「絶対に達成できる目標」をあげることがもっとも大切で、それは絶対にやり遂げなければならないのだが、それ以上を目指して、自分を高める意欲は時として湧いてくるものだ。
その時に、回数を限定していると、それに捉われて、その回数を超えることに対する挑戦を制限してしまう。
自分をさらに高める機会を失ってしまうことにもつながっていく。
これも私が言うところの「目標の弊害」のひとつである。
だからこそ、良い計画は必ずある程度の「柔軟性」を備えていなくてはならない。
このような計画を作ることで、「言い訳」の付け入る隙は少なくなっていくはずである。
そこまでしても、なおかつ付け入ろうとする「言い訳」はかなりの強者である。
いきなり戦いを挑んでは、敗戦は目に見えている。
少しずつ基礎体力をつけて、戦うことができるまでにじっくりと待つしかない。
つまり、できるだけ低い目標を達成しながら、ステップアップできるような計画を準備しなければならない、ということだ。
皆さんが、言い訳野郎に屈することなく、計画を確実に実行し、目標に近づくことができるように祈るばかりである。
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さて、課題がうまく整理できたら、次はそれを克服するための具体的な計画を作ってみよう。
もちろん、根本的な課題を克服することから取り組んでいかなくてはならない。
次に書いてあるのは、ある選手の計画である。
・体重を落とすためにランニングする
・体力強化のために腹筋をする
・フォアのスイングを安定させるために素振りをする
この計画はごくあたりまえの計画であり、特に問題があるとは思えないかも知れないが、具体的な数値目標がないので実行される確率は低い。
「3日前にランニングしたから今日はいいや」
「疲れているときに腹筋しても効果ないから今日はやめだ」
「んっ、素振り?5回ぐらいはやったよ」
という「言い訳」もしやすい。
多分、多くの方が「ちっ、痛いところを突かれたな」という思いと自責の念が交錯していることだろう。
私は、このような「言い訳」をものすごくたくさんした経験がある(皆さんも絶対にあるはずだ!)。
しかし、良く考えてみれば、このような計画は、具体的な数値目標がないので「言い訳」に付け入る隙を与えている。
つまりは、計画そのものに問題があるのであって、私自身に問題はなかったのである(ほっ、よかった)。
では、「言い訳」に付け入る隙を与えない計画づくりとはどのようなものであろうか。
それは、上のような計画に対して、
・体重を落とすためにランニングする
→毎日10キロ走る
・体力強化のために腹筋をする
→毎日腹筋を200回する
・フォアのスイングを安定させるために素振りをする
→フォアの素振りを毎日300回する
などの具体的な数値目標を立てて計画を作ることだ。
こうすれば、「言い訳」に付け入る隙を与えない素晴らしい計画ができあがる、っと言いたいところであるが、この計画も注意しなければ、三日坊主で終わる。
最初の3日くらいは、気合も入っているし、掲げた目標もしっかりと自覚できているのでモチベーションも高く、これくらいの内容はきっとこなせるだろう。
しかし、人間は弱いものだ。
その意識レベルは日ごとに低下していき、3日後には、「まあいいか」という「言い訳」に支配されている。
だから三日坊主という(私なら、この計画は1日坊主で終わる。場合によっては、0日坊主かも)。
もちろん、高い意識レベルを維持して、継続的に計画を実行できる人もいるだろう。
きっと目標を手に入れる可能性は高い。そのままがんばっていただきたい。
でも、そうではない多くの方(私を含めて)は、もう一度良く考えてみてほしい。
頭の中で、何度もその計画を実行している姿を思い浮かべてみよう。
明日の自分、あさっての自分、1週間後の自分、1ヵ月後の自分、3ヵ月後の自分、そこまで思い浮かべてみて、それでも実行する自信があるのなら、この計画はあなたにとっては素晴らしい計画になるはずだ。
もし、自信がなくなっていくようであれば、もっと低い行動計画に修正したほうが良い。
ここで、私なみに意志が弱く、実行力が乏しい方であれば、この計画は、
・毎日10キロ走る
→3日に1度、5キロは走る
・毎日腹筋を200回する
→毎日腹筋を50回はする
・フォアの素振りを毎日300回する
→フォアの素振りを毎日50回はする
というように修正される(私より意志の弱い方は、もっと低い目標になる)。
ここでもっとも大切なことは、自分が「絶対に達成できる目標」を挙げることだ。
毎日10回は腹筋をするという計画を立てたとしよう。
1日10回と聞くとたいしたことなさそうであるが、1ヶ月続ければ300回になるし、3ヶ月続けば、なんと900回腹筋をすることになる。
たとえやるべきことが少なくても、それを毎日続けることで、今よりも目標に近づくことは間違いない。
また、ここに挙げた計画の「みそ」は、「・・・は」の「は」である。
自分が「絶対に達成できる目標」をあげることがもっとも大切で、それは絶対にやり遂げなければならないのだが、それ以上を目指して、自分を高める意欲は時として湧いてくるものだ。
その時に、回数を限定していると、それに捉われて、その回数を超えることに対する挑戦を制限してしまう。
自分をさらに高める機会を失ってしまうことにもつながっていく。
これも私が言うところの「目標の弊害」のひとつである。
だからこそ、良い計画は必ずある程度の「柔軟性」を備えていなくてはならない。
このような計画を作ることで、「言い訳」の付け入る隙は少なくなっていくはずである。
そこまでしても、なおかつ付け入ろうとする「言い訳」はかなりの強者である。
いきなり戦いを挑んでは、敗戦は目に見えている。
少しずつ基礎体力をつけて、戦うことができるまでにじっくりと待つしかない。
つまり、できるだけ低い目標を達成しながら、ステップアップできるような計画を準備しなければならない、ということだ。
皆さんが、言い訳野郎に屈することなく、計画を確実に実行し、目標に近づくことができるように祈るばかりである。
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2007年09月16日
監督としての理念(998)
実は私は名古屋国際高校女子テニス部の「監督」をしています(知らない人も多いと思いますが・・・)。
といっても、まだ1年目で実際に「団体戦」を戦えるメンバーが揃っていないので、「監督」としての仕事はありません。
実際の「監督」としての仕事はまだありませんが、いろいろなところから「監督」の仕事について聞かれます。
「監督」というからには「団体戦」で指揮を執り、そのチームを勝利に導くことがもっとも大きな仕事かもしれませんが、私の「理念」はちょっと違います。
もっとも大きく掲げる「理念」は、「子ども達にとってより良い環境を作る」ということです。
私が考える、より良い環境とは、
●自分が成長してきたチームを「進学」で離れることなく、今まで通りのクラブを中心とした練習環境を維持すること。
●クラブの指導者と学校部活動の指導者が変わることなく、一貫した指導の体系を作ること。
●信頼できる仲間と、ともに戦う意識を高く持ったチームを作ること
●大学に進学してもテニスを通した人間形成に寄与できるようにいろいろな大学とネットワークを結ぶこと。
などです。
私は学校の部活動を通して、いろいろなことを学び、今もこうしてテニスを教えていますが、テニスの選手育成の環境が変わり、その環境に応じた学校部活動の形を模索した結果、「監督」の仕事を持つに至りました。
だから、特に「団体戦」のみを強く意識するものではありません。
この時期になると、有力選手の争奪戦のようなことも起こったりしますし、保護者の方からの勧誘活動も活発に行われるようになってきます。
それは「強いチーム」を作るためには重要なことですが、私の「理念」とはちょっと違っているように感じます。
私は積極的に勧誘活動を行うことはしていません。
もちろん、私が指導する選手には、私が「監督」を務める学校に来てほしいと強く願っています。
それは、できるだけ長くテニスを教えていたいし、高校を卒業しても、大学を卒業しても、ずっとチームの一員として共にいたいと願うからです。
テニスが本当に強くなりたいと願う子ども達に、精一杯のサポートをすることができる環境作り、それが「監督」としての一番の仕事だと信じています。
そうした仲間が集まって、大きく、強いチームができ、そのチームで「団体戦」を戦うとき、きっと私は「監督」の仕事を誇りに持って務めることができると思います。
まだまだ力もなく、大きなチームを作るには至っていませんが、いつの日か大きな舞台で戦うチームを夢見て、日々の指導を全力で行っていこうと思います。
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2007年09月14日
根本の原因を探る(997)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -49-
まだ、この時点では、目標は「こうなったらいいな」という願望に過ぎない。
何もしていないのだから、このままでそれが手に入るはずもない。
テニスがもっとうまくなり、今よりも高いレベルの力をつけない限り、その目標はかなうはずがない。あたりまえの話であるが、強くなるためには自分の課題を克服しなければならないのだが、その課題があいまいであることは多い。
課題があいまいであれば、何を改善すればよいのかという、具体的な練習計画は立てようもないので、課題の克服に時間がかかることになり、目標を達成する可能性は低くなるだろう。
そうならないためにも「課題を明確にする」ことが必要だ。
自分の課題はなにかをよく考えてみよう。
フォアハンドで正確にコースを狙うためにスピンの能力をあげる、サービスでセカンドサービスの確率を上げる、体力をつける、などの課題がいくつか浮かんでくるだろう。
できるだけ、具体的に課題を書き出して、できれば自分なりに優先順位をつけて整理してみると良い。
この課題が克服されれば今よりも強くなるに決まっているのだが、この課題もただ挙げているだけでは意味は無い。
その課題がうまくいかないもっとも根本的な原因を探っていかなくてはならない(これを「根因」という)。
その課題の奥深くには、あなたが本当の意味で克服しなければならない課題が埋もれているのである。
それを探り出すのに何も特別に難しい方法があるわけではない。「どうして?」という質問を次々にぶつけていけばよいのである。
ここにひとつの例を示すので、それに従って自分の課題の根因を探っていってほしい。
「フォアハンドのワイドに振られたときに、バランスを崩し、うまくリターンできない」という課題があったとしよう(これは実際に私が指導する選手が挙げた課題であり、質問に対する答えもほぼそのとおりである)。
O「どうしてバランスを崩すのか?」
U「スタンスがうまく取れずに、体が前傾するから」
O「どうしてスタンスが取れないの?」
U「股関節が硬くて、また筋力も弱いのでふらつく」
O「どうして股関節が硬くて、筋力が弱いの?」
U「ストレッチをしていないのと、筋力の割りに体重が重い。ちょっと太りすぎかな?」
O「どうして太りすぎなの?」
U「ランニングをサボっているのと、間食が多いから」
O「どうして間食が多いの?」
U「ひまだから」
O「どうしてひまなの?」
U「………..。」
というような展開が見られる。
最後の「ひまだから」は余計なことだとして、この選手の課題の根本的な原因は、股関節が硬いことと体重オーバーであることが何となくつかめてくる。
この課題を克服するためには、股関節のストレッチと、ランニングと筋力トレーニングなどで体重を落とすことが課題克服のためにはもっとも大切なことだということがいえる。
一見、体重の増加と技術の関係というのは見落としてしまいがちではあるが、根本の原因がそこにあるとすれば、それを克服せずして、技術的な改善にいたることは少ない。
根本的な原因は、それがもっとも大きな問題であるということが意識されていない場合が多いが、このように質問を次々と投げかけていくことで明らかにされていく。
その時に、指導者の思惑どおりに答えを引き出すようなテクニックもあるのだが、そうした操作をしないでも素直に質問を投げかけていくことで、その選手のもっともおおきな問題が浮き彫りにされ、これを克服しなければその目標を達成することは難しいという強い自覚を促すこともできるようになる。
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まだ、この時点では、目標は「こうなったらいいな」という願望に過ぎない。
何もしていないのだから、このままでそれが手に入るはずもない。
テニスがもっとうまくなり、今よりも高いレベルの力をつけない限り、その目標はかなうはずがない。あたりまえの話であるが、強くなるためには自分の課題を克服しなければならないのだが、その課題があいまいであることは多い。
課題があいまいであれば、何を改善すればよいのかという、具体的な練習計画は立てようもないので、課題の克服に時間がかかることになり、目標を達成する可能性は低くなるだろう。
そうならないためにも「課題を明確にする」ことが必要だ。
自分の課題はなにかをよく考えてみよう。
フォアハンドで正確にコースを狙うためにスピンの能力をあげる、サービスでセカンドサービスの確率を上げる、体力をつける、などの課題がいくつか浮かんでくるだろう。
できるだけ、具体的に課題を書き出して、できれば自分なりに優先順位をつけて整理してみると良い。
この課題が克服されれば今よりも強くなるに決まっているのだが、この課題もただ挙げているだけでは意味は無い。
その課題がうまくいかないもっとも根本的な原因を探っていかなくてはならない(これを「根因」という)。
その課題の奥深くには、あなたが本当の意味で克服しなければならない課題が埋もれているのである。
それを探り出すのに何も特別に難しい方法があるわけではない。「どうして?」という質問を次々にぶつけていけばよいのである。
ここにひとつの例を示すので、それに従って自分の課題の根因を探っていってほしい。
「フォアハンドのワイドに振られたときに、バランスを崩し、うまくリターンできない」という課題があったとしよう(これは実際に私が指導する選手が挙げた課題であり、質問に対する答えもほぼそのとおりである)。
O「どうしてバランスを崩すのか?」
U「スタンスがうまく取れずに、体が前傾するから」
O「どうしてスタンスが取れないの?」
U「股関節が硬くて、また筋力も弱いのでふらつく」
O「どうして股関節が硬くて、筋力が弱いの?」
U「ストレッチをしていないのと、筋力の割りに体重が重い。ちょっと太りすぎかな?」
O「どうして太りすぎなの?」
U「ランニングをサボっているのと、間食が多いから」
O「どうして間食が多いの?」
U「ひまだから」
O「どうしてひまなの?」
U「………..。」
というような展開が見られる。
最後の「ひまだから」は余計なことだとして、この選手の課題の根本的な原因は、股関節が硬いことと体重オーバーであることが何となくつかめてくる。
この課題を克服するためには、股関節のストレッチと、ランニングと筋力トレーニングなどで体重を落とすことが課題克服のためにはもっとも大切なことだということがいえる。
一見、体重の増加と技術の関係というのは見落としてしまいがちではあるが、根本の原因がそこにあるとすれば、それを克服せずして、技術的な改善にいたることは少ない。
根本的な原因は、それがもっとも大きな問題であるということが意識されていない場合が多いが、このように質問を次々と投げかけていくことで明らかにされていく。
その時に、指導者の思惑どおりに答えを引き出すようなテクニックもあるのだが、そうした操作をしないでも素直に質問を投げかけていくことで、その選手のもっともおおきな問題が浮き彫りにされ、これを克服しなければその目標を達成することは難しいという強い自覚を促すこともできるようになる。
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2007年09月13日
志(996)
先日、真剣にトレーニングをしていない選手を見て、腹が立つというよりも、とても情けない気持ちになりました。
私はトレーニングの専門家なので、いろいろな所でトレーニングの指導をしたり、講習をしたり、雑誌に寄稿したりしています。
指導の成果もそれなりにあがっており、指導の内容については高い評価をいただくことも多くなってきました。
そういう自負を持って指導をしてきたつもりですが、一番身近なクラブの選手に対する指導に欠くところがあったという自戒の念が大きくて、情けない気持ちになりました。
それに、やはり選手の「志」がどれくらい高くあるのか、ということを考えずにはいられません。
若くして病に倒れ、逝ってしまった選手の話を聞きました。私がトレーニングを指導したこともある選手です。
高校に進学するときに国内留学の道を選んだものの、思い描いたような成果が上がらず苦しんだ時期がありました。
それでも夢をあきらめず、懸命にトレーニングをしていた姿が思い出されます。
大学に進学し、吹っ切れたように力をつけ、全国大会でも上位に進出するようになり、その成果を心からうれしく思っていました。
その彼が今は帰らぬ人となってしまった、ということを聞いて、悲しくてやりきれない気持ちです。
高い「志」を持ってテニスをやってきて、その努力が実を結び始め、これからという時の突然の病、その無念を思うと言葉はありません。
そんな時に指導している子ども達の真剣みを感じない行動を見て、少し感情的になってしまいました。
子ども達は一生懸命にテニスをやっています。
それを認めてもなお、さらなる「志」を求めるのは指導者の性なのかもしれません。
しかし、自分の人生を振り返ったとき、テニスをやってきたことがより「輝き」を放つためには、やはり高い「志」を持って「今」をやりきるしかないと思います。
そのことを子ども達に伝えていかなくてはならない、そう強く思っています。
そして、彼の冥福を心からお祈りいたします。安らかにねむってください。
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2007年09月12日
ちょっと先の目標を掲げる(995)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -48-
実際に計画を立てて、それを実行することで目標を達成することを目指してみよう。
まずは、身近な大会(あまり近すぎても計画の立てようがないので、3ヶ月くらい先の大会などが良い)の目標を設定する。
ジュニアの選手であれば、全国大会の予選大会での目標などをあげてみるといいだろう。
「○○大会でベスト4にはいって、全国大会に出る」とか「○○大会で優勝して、全国大会に出場しベスト8にはいる」というような目標を具体的に挙げてほしい。
ここで挙げる目標は、少しがんばらないと手にいれるのは難しい目標でなければならない。
クリアするのがやさしすぎる目標でも、グランドスラムで優勝する(いきなりそんな目標挙げる奴はいるのかなあ)などという、とても今の時点では(あくまでも今の時点で)達成できない目標を立てても意味は無い。
例えば、昨年の全日本14歳以下でベスト8に入ったのであれば、今年は優勝するとか、もし16歳以下に出場するのならベスト4を目指すというように、少し(かなり)がんばらないと達成できない目標ではあるが、決して無理な目標ではないというのが望ましい。
目標を立てたのであれば、それを何にでもいいから大きく書いておくことを勧める。続く・・・。
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実際に計画を立てて、それを実行することで目標を達成することを目指してみよう。
まずは、身近な大会(あまり近すぎても計画の立てようがないので、3ヶ月くらい先の大会などが良い)の目標を設定する。
ジュニアの選手であれば、全国大会の予選大会での目標などをあげてみるといいだろう。
「○○大会でベスト4にはいって、全国大会に出る」とか「○○大会で優勝して、全国大会に出場しベスト8にはいる」というような目標を具体的に挙げてほしい。
ここで挙げる目標は、少しがんばらないと手にいれるのは難しい目標でなければならない。
クリアするのがやさしすぎる目標でも、グランドスラムで優勝する(いきなりそんな目標挙げる奴はいるのかなあ)などという、とても今の時点では(あくまでも今の時点で)達成できない目標を立てても意味は無い。
例えば、昨年の全日本14歳以下でベスト8に入ったのであれば、今年は優勝するとか、もし16歳以下に出場するのならベスト4を目指すというように、少し(かなり)がんばらないと達成できない目標ではあるが、決して無理な目標ではないというのが望ましい。
目標を立てたのであれば、それを何にでもいいから大きく書いておくことを勧める。続く・・・。
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2007年09月11日
計画がいる(994)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -47-
プロ選手になることや大きな大会で勝つことなどの大きな目標ではなくても、「地域大会で優勝する」、「全国大会に出場する」などの目標は持っているはずだ。
しかし、このような目標は掲げているだけでは意味がない、ということを前に書いた。
確かにその通りであるが、その目標を達成するために、きちんとした「計画」があるのならば「目標を設定する意味はある」、ということを今回は言いたいのである。
多くの優れたコーチは、周到な計画のもとに育成を行っている。
適切な育成計画を作るには多くの情報を必要とするが、多くの情報を持つことで、実力をつけるためにもっとも適切な計画をつくることができるようになる。
きちんとした計画にもとづいた育成を行うことは、モチベーションを高め、挑戦意欲を駆り立てるためにも大変効果的である。
もし、あなたが「全国大会に出場する」という目標を持っているならば、どのようにしてその目標を達成したらよいのであろうか。
「現在は、まだ地域大会の県予選の決勝ぐらいまでしか勝ち進むことができないので、一生懸命に練習して、まずは地域大会の出場を目指す。その後、トレーニングもしっかりして、さらに勝ち進む力をつけて全国大会に出場したい。」と思っているとしよう。
確かにそうなればよいのだが、どれくらい一生懸命に練習するのか、何を練習するのか、どんなトレーニングが必要なのかなどが具体的ではないので、計画性は乏しいといわざるを得ない。
これでは、いくらそういう思いはあっても実現することは難しい。続く・・・。
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プロ選手になることや大きな大会で勝つことなどの大きな目標ではなくても、「地域大会で優勝する」、「全国大会に出場する」などの目標は持っているはずだ。
しかし、このような目標は掲げているだけでは意味がない、ということを前に書いた。
確かにその通りであるが、その目標を達成するために、きちんとした「計画」があるのならば「目標を設定する意味はある」、ということを今回は言いたいのである。
多くの優れたコーチは、周到な計画のもとに育成を行っている。
適切な育成計画を作るには多くの情報を必要とするが、多くの情報を持つことで、実力をつけるためにもっとも適切な計画をつくることができるようになる。
きちんとした計画にもとづいた育成を行うことは、モチベーションを高め、挑戦意欲を駆り立てるためにも大変効果的である。
もし、あなたが「全国大会に出場する」という目標を持っているならば、どのようにしてその目標を達成したらよいのであろうか。
「現在は、まだ地域大会の県予選の決勝ぐらいまでしか勝ち進むことができないので、一生懸命に練習して、まずは地域大会の出場を目指す。その後、トレーニングもしっかりして、さらに勝ち進む力をつけて全国大会に出場したい。」と思っているとしよう。
確かにそうなればよいのだが、どれくらい一生懸命に練習するのか、何を練習するのか、どんなトレーニングが必要なのかなどが具体的ではないので、計画性は乏しいといわざるを得ない。
これでは、いくらそういう思いはあっても実現することは難しい。続く・・・。
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2007年09月10日
大家族パートⅡ(993)
先週末は大勢の子ども達が集まって、大賑わいでした。
寮に宿泊する子ども達は、何と!15人です。夏のトレーニングキャンプの18人に比べれば大したことありませんが、それでも玄関は靴だらけで足の踏み場はありません。
私の部屋も占領され、ひとり、勉強部屋の片隅で寝ます。家主なのにちょっとかわいそうですね。
でも、夏休みが明けても、子ども達のやる気を感じて嬉しくなります。
夜はいつもお弁当を頼むのですが、土曜日は寮生の子ども達の食材を頼んでいなかったので、全部で15個のお弁当を頼みました。
お弁当を届けてくれるお兄さんは、「すごいたくさん子どもがいますねえ」と感心し、不思議そうな顔をします。
周りから見ると、ちょっと不思議な家ですね。まさか、みなさんは「もの凄い子だくさんのお父さん」だと思ってはいないでしょうね。ちょっと心配です。
ぎゃあぎゃあ言いながらも、楽しそうにしているのを見るのはいいものです。
一度、1ヶ月くらい生活しても良いかな、と思ったりもしますが、実際に生活を始めてみると、怒ってばかりのお父さんになりそうで、ちょっと嫌かもしれませんね。
そうそう、前の家族紹介は、結構好評だったので、今回も調子に乗って「大家族パートⅡ」をお届けします。
前に紹介した大学生の長姉のAYは、もうあまり近づきたくないようで(?)、今回はパスです。
高校生の次姉のAYは、物忘れが多いのが気になりますが、いつも笑ってごまかすうまい方法を考えました。最近、ファイテンのネックレスを買ってご機嫌です(単純ですね)。
3女のAKは、相変わらずのオタク振りを発揮しています。リズムに合わせてキーを叩くゲームでは右に出るものはいません。楽しいんかいな?
中学生の女の子達はすこぶる元気です。
中2の4女MHは、ちょっと口は悪いですが、なかなかの判断力で要領良く立ち回ります。指を捻挫(?)するという離れ業をやってのけました。
5女のAYMはちょとやっかいです。オカルト話が大好きで、人を怖がらせて大笑いしますが、何でもきっちり仕切るので、頼もしいと感じる時も多いです。特技は、シャワーの早浴びです。
6女のSRは、ちょっと「ぼけた感じ」が魅力的(?)です。話は時々かみ合いません。本人は真っ向から否定しますが、みんなの意見は一致しています。
7女のYRは、一見おとなしそうに見えますが、これがなかなかどうしてぎゃーぎゃー騒ぎます。いつもSRをからかって遊んでいます。
8女のAYKは、しっかりものですが、気持ちが顔に出るのが玉にキズです。でも、最近は「空元気」という便利な方法を思いついたようで、笑顔でごまかす方法と合わせて、うまくコントロールできるようになったようです。
9女のMKは、今回は宿泊しなかった長兄MKとよくけんかをしますが、芯が強く、ちょっとがんこです。ぼおっとしている時も多いので、時々話がずれて困ります。
10女(って、他に言い方あるんですかねえ)KNは、間違いなく「天然」さんです。話のテンポは、普通の人と3テンポぐらいずれています。なので、何か質問すると、返事を聞くまでにしばらく間があるのをがまんしないといけないですね。でも、夜になると、俄然元気にはしゃぐのは不思議です。
11女のSHは、ちょっとおとなしめで、やや行動が遅いです。いつも「走りなさい!」と怒られます。反応もやや遅いですが、実は結構しっかりしているというのがミソです。
12女のNNは、初登場です。ユニークで個性的なお姉ちゃん達にも負けない強さを持っています。どんなふうに成長していくのか楽しみです。
男の子たちは、みな中学生です。
中学生では一番上のYKは、大変しっかり者で、いろいろなことをてきぱきとこなし、下の子の面倒も良く見てくれるやさしいお兄ちゃんです。
中2のKZHは、うまくみんなと調子を合わせます。何かトラブルがあっても、上手にまとめて解決できそうな信頼感はありますね。
中1のKZNは、とってもマイペース。どんなことがあっても一番早く寝てしまいます。選手としてはとてもよい資質だと思います。
一番下のHTは、口も悪く、みんなにからかわれますが、まったく気にする様子もなく、うまく溶け込んでいます、なかなか要領はいいと思いますね。
こんな感じの大家族。
ちょっとお父さんの私に対する尊敬の念が低いのが気になりますが、みんな仲良く成長してくれれば良いと思います。
でも、昨日、もっとたくさんの子ども達が家中にたむろしてこまっている夢を見ました。
実現したら大変そうですが、一度は見てみたい!そんな気もします。
みなさんも、是非遊びにきてください。
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2007年09月08日
不器用な生き方(992)
私は、よく「いろんなことやってますねえ」と言われます。
確かに、名刺の裏には、
「トレーニング科学研究所所長」
「愛工大名電高校野球部トレーニングコーチ」
「愛知東邦大学非常勤講師」
「名古屋国際高校女子テニス部監督」
「ジュニアテニスネットワーク代表」
「トップジュニア委員会委員長」
といろいろな肩書が並んでいます。
それ以外にも、「寮長」として日々活動しています。
これらの肩書を見たり、活動の内容を考えると、確かにいろいろなことをやっているなあ、とは思います。
そして、普通のテニスコーチ(?)とはちょっと違うなとも思います。
でも、別にオリジナリティを目指しているわけではなく、アカデミーとしてどうあるべきかを考えていった時に、必然的にいろいろな肩書がついてきたということです。
高校のテニス部活動との連携、研究成果の現場へのフィードバック、トレーニング指導の充実、単一クラブでの運営からネットワーク管理への転換、地域活性化の基礎的活動などを考えて、実践してきた結果、こうした活動内容になり、自然と肩書が増えたということです。
そうしたことを多くの人とうまく連携してやれないのが私の欠点で、どうしても自分でやってしまうので、仕事の内容も増えてきます。
自分でもちょっと「不器用なやり方」だとは思いますが、他に方法が思い浮かばないので仕方なくやっています。
でも、そのおかげで大変多くの「経験」をしました。
この「経験」は、私の人生においても、アカデミーの将来においても大きな「財産」になると確信しています。
「不器用な生き方」、でも楽しく生きる、これが大切だと思います。
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2007年09月07日
修羅場をくぐる(991)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -46-
こう考えると、やはり「経験」がもっとも大切である。
「修羅場をくぐる」とも言うが、理屈ではなく、そのような場面を何度も経験することだ。
苦しくて苦しくてどうしようもない状態を経験したものは、「先(勝つこと)を考えすぎる」ことは少ない。
「今、自分がすべきこと」に意識を向けられるようになってくる。
大きな経験をして成長した選手として、何年か前の全日本で準優勝に輝いた佐伯美穂選手のことが思い出される。
彼女は、一度は引退を決意しテニス界(選手としての)を去ったのだが、その後見事にカンバックを果たした。
じつは彼女とは15年ほど前に、アメリカのアカデミーで2ヶ月ほど一緒にいたことがある。
彼女はプロになったばかりであったが、足の故障のために、じっくりとキャンプで調整を行っていた。
ときどき調整やトレーニングを指導していたのだが、足の故障にもめげることなく、元気に練習に励んでいた姿が思い出される。
大変明るい性格で、学校にあるオブジェを使って(このアカデミーは、夏の間だけ大学の施設を使ってキャンプをする)いたずらを仕掛けられ、私はまんまとはめられたりした。
そんな彼女が突然の引退、そして復活。
なにがあったのかはよくわからないが、陽気で前向きな彼女をもってしてもテニスから離れたくなるような「もの」が「この世界」にはあるということだ。
でも、彼女のテニスを見ていると、以前に比べて迷いがないというか、確かなメンタルコントロールを身につけているようなたくましさを感じた。
テニスを辞めて、テニスの楽しさに気づく、そんな心境でテニスを「楽しんで」いるのかもしれない。
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こう考えると、やはり「経験」がもっとも大切である。
「修羅場をくぐる」とも言うが、理屈ではなく、そのような場面を何度も経験することだ。
苦しくて苦しくてどうしようもない状態を経験したものは、「先(勝つこと)を考えすぎる」ことは少ない。
「今、自分がすべきこと」に意識を向けられるようになってくる。
大きな経験をして成長した選手として、何年か前の全日本で準優勝に輝いた佐伯美穂選手のことが思い出される。
彼女は、一度は引退を決意しテニス界(選手としての)を去ったのだが、その後見事にカンバックを果たした。
じつは彼女とは15年ほど前に、アメリカのアカデミーで2ヶ月ほど一緒にいたことがある。
彼女はプロになったばかりであったが、足の故障のために、じっくりとキャンプで調整を行っていた。
ときどき調整やトレーニングを指導していたのだが、足の故障にもめげることなく、元気に練習に励んでいた姿が思い出される。
大変明るい性格で、学校にあるオブジェを使って(このアカデミーは、夏の間だけ大学の施設を使ってキャンプをする)いたずらを仕掛けられ、私はまんまとはめられたりした。
そんな彼女が突然の引退、そして復活。
なにがあったのかはよくわからないが、陽気で前向きな彼女をもってしてもテニスから離れたくなるような「もの」が「この世界」にはあるということだ。
でも、彼女のテニスを見ていると、以前に比べて迷いがないというか、確かなメンタルコントロールを身につけているようなたくましさを感じた。
テニスを辞めて、テニスの楽しさに気づく、そんな心境でテニスを「楽しんで」いるのかもしれない。
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2007年09月06日
遠征準備(990)
トップジュニア委員会の「海外遠征派遣選手選考会」で選ばれた選手の海外遠征の準備を進めています。
今回は、4つの海外遠征と1つの国内遠征(といっても沖縄ですけど・・・)を計画しています。
これだけの遠征の計画を立て、申請書を取りまとめ、渡航の準備をするとなると、やっぱり大変です。
ときどきは「なんで、こんなことやっているんかなあ」と思う時もありますが、「子ども達に世界を見せてあげたい!」という気持ちのほうがいつも勝ります。
海外遠征を行ったからといって強くなることを期待するのではありません。
多くの子ども達が海外遠征を経験し、「海外が当たり前」の感覚を広げることがもっとも大きな目的です。
できるだけ多くの子ども達に海外への遠征を経験してほしいと思うので、必然的に遠征は多くなります。
正直、私は海外遠征はあまり好きではありません。
責任も大きくなるので、いつも不安の中で遠征を行っています。
その話を飯田藍さんにしたら、「不安があるのは当たり前。遠征に行く時に一番重要なことは、無事に帰ってくること、それをいつも考えています。」と言ってくれました。
そうなんですね。不安があるのは当たり前で、でもそれを超えても子ども達を連れて行きたい、という強い情動が必要なんですね。
今、海外遠征の申請書を作りながら、ここに連れて行く子ども達がどんな思いでテニスをするのかを想像しています。
その想像は楽しいものです。
だから行動するんですね。
人間は面白い!
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2007年09月05日
ゲームの流れをつかむ(989)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -45-
試合には「流れ」があり、その「流れ」を変える「ターニングポイント」がある。
もちろん、誰でもその「流れ」にうまく乗りたいと思っているが、ちょっとした油断やあせり、体力的な問題や意識の変化などで相手に押し込まれることもある。
そのようなときに「勝つことばかりを考えるな」とか「先をみるな」と言い聞かせてみてもあまり効果は無いだろう。
そのようなことは十分理解しているが、コントロールできないからこそターニングポイントで流れが変わったとき、その流れを食い止めることができずに苦しい思いをするのである。
流れをうまく引き寄せるにはいくつか方法がある。
まず、「強気のプレー」を心がけること。試合は、押し合いなので「強気のプレー」はあたりまえのことであるが、ちょっとしたことで弱気になるのも人間である。これは常に心がけて試合を経験していくしか克服の道はない。
次に、自分の流れが悪いときには「間を取る」こと、インジュリータイムをそのような目的で使うのはほめられることではないが、「間を取る」ことによる効果は期待できる。
そして、「作戦を立てる」こと、じつはこれが「流れを作る」うえでもっとも大切なことである。
流れが相手にあるときには、あせりや不安、恐怖などで、冷静な判断ができなくなっているはずだ。
そんなときに、ただ「がんばろう!」とか、「強気で攻めるぞ!」と言ってみたところで、何をがんばるのか、何をどう強気で攻めるのかが明確ではないので、思ってみても、そうならない自分に苛立つだけであまり効果は期待できない。
自分の現状を冷静に分析して、相手の流れをくずすための具体的な作戦を少なくとも一つは明確に立てなくてはならない。
作戦がうまくいくケースばかりではないだろうが、少なくとも作戦を立てることで冷静にものごとを考える時間は増える。
やみくもにプレーをして、相手の流れにさらに深く引きずり込まれることは少なくなるだろう。
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試合には「流れ」があり、その「流れ」を変える「ターニングポイント」がある。
もちろん、誰でもその「流れ」にうまく乗りたいと思っているが、ちょっとした油断やあせり、体力的な問題や意識の変化などで相手に押し込まれることもある。
そのようなときに「勝つことばかりを考えるな」とか「先をみるな」と言い聞かせてみてもあまり効果は無いだろう。
そのようなことは十分理解しているが、コントロールできないからこそターニングポイントで流れが変わったとき、その流れを食い止めることができずに苦しい思いをするのである。
流れをうまく引き寄せるにはいくつか方法がある。
まず、「強気のプレー」を心がけること。試合は、押し合いなので「強気のプレー」はあたりまえのことであるが、ちょっとしたことで弱気になるのも人間である。これは常に心がけて試合を経験していくしか克服の道はない。
次に、自分の流れが悪いときには「間を取る」こと、インジュリータイムをそのような目的で使うのはほめられることではないが、「間を取る」ことによる効果は期待できる。
そして、「作戦を立てる」こと、じつはこれが「流れを作る」うえでもっとも大切なことである。
流れが相手にあるときには、あせりや不安、恐怖などで、冷静な判断ができなくなっているはずだ。
そんなときに、ただ「がんばろう!」とか、「強気で攻めるぞ!」と言ってみたところで、何をがんばるのか、何をどう強気で攻めるのかが明確ではないので、思ってみても、そうならない自分に苛立つだけであまり効果は期待できない。
自分の現状を冷静に分析して、相手の流れをくずすための具体的な作戦を少なくとも一つは明確に立てなくてはならない。
作戦がうまくいくケースばかりではないだろうが、少なくとも作戦を立てることで冷静にものごとを考える時間は増える。
やみくもにプレーをして、相手の流れにさらに深く引きずり込まれることは少なくなるだろう。
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2007年09月04日
エネルギー(988)
今日はプリンスのコーチセミナーの講師として東京まで行って来ました。
講習では、スイングスピードが速くなる「コツ」について1持間ほど話をしましたが、対象はテニスのコーチの方たちなので、話が通じやすく、とても気持ちよく話すことができました。
今回の話がどれくらい実際の指導に役立つのかは良く分かりませんが、指導におけるちょっとしたヒントにはなったのではないかと思います。
その後は、山本育史プロと食事をし、民間クラブでの指導の問題点などについて話をしました。
やはり人を扱う仕事なので、いろいろなトラブルや問題を抱えていることが分かります。
そういう話を聞くと、ちょっと安心(?)すると共に、その問題点を共有することで解決の方法やアイディアが鮮明になってきます。
そうした経験を通して、実践し、いろいろな問題を解決したことの積み重ねが、より良いクラブ環境を作っていくんでしょうね。
とても有意義な時間を過ごしました。
その後も山梨の富岡さん、桜田倶楽部の飯田藍さんと、再び食事をしながら(この二人に誘われると断ることはできません。今日のダイエットは一時中断です。)、いろいろな話を聞きました。
飯田さんは民間クラブではじめて海外遠征を行い、数々の名選手を育ててきました。
私が海外遠征を行うようになったきっかけは、飯田さんに話を聞いたことが大きかったですね。
富岡さんは、大学とクラブの融合を図り、テニス選手にとってのより良い環境作りを模索して、行動しています。
どちらも私が志向しているクラブ運営を実践されいる方ですので、大変刺激になります。
こういう方たちと話をしていると、「ようし、やるぞ!」という気持ちが高まってくるのは不思議ですね。
そして、飯田さんは4年ぶりに現場の指導に復帰されたそうで、「久しぶりだから楽しくて仕方ないのよ。」と笑いながら去っていく姿には大きな「エネルギー」を感じます。
こういう方たちにも負けないようにエネルギーを高めながら、子ども達のためにがんばっていこうと思います。
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2007年09月03日
トレーナーの仕事(987)
今日の練習中に肩を痛めた子がいたので、調整をしながら周りにいた子にいろいろと肩の機能や障害について説明をしたところ、
「コーチ、良く知ってますね」
「なんで、そんなこと分かるんですか」
「なんか、そういう仕事の人みたい」
と意外そうな返事にちょっと戸惑いました。
どうも私が「プロのトレーナー」として仕事をしていることを知らない子が多いようです。
私はトレーナーとして、愛工大名電高校野球部や名古屋高校テニス部の全国優勝に貢献しただけではなく、現在もプロの選手を指導し、以前はオリンピック候補の陸上選手も指導したことがあります。
トレーニングの専門誌に連載したこともあり、毎年多くの講習会で講師を務めています。
なのに、なにですよ。この子達はそれを知らないのです。
まあ、なかなか「理解しにくい仕事」であることには違いないですね。
以前にお話しましたが、テニスのコーチという職業も子ども達には理解しにくいものです。
朝、ネクタイをして出かけていくのがお父さんの仕事であるというイメージがあるので、そうでない仕事については、特に夕方から出かけていくような仕事や、不定期な仕事をちゃんと理解するのは難しいようですね。
実際に私の子ども達も、まだしっかりと私の仕事を理解できていないようです。
夏休みになると家にほとんど帰ってこない、子どもの休みに応じて仕事の内容が変わる、しょっちゅう海外にラフな格好で出かけていく、そんな仕事を理解することは、やっぱり難しいですね。
でも、私はこの仕事を誇りに思ってやっています。
とてもやりがいのある素晴らしい仕事だと思います。
テニスのコーチも、トレーナーの仕事も、主役の選手をサポートする仕事なので、決して主役として表舞台に立つことはありませんが、選手との信頼が強く結ばれ、それが大きく花開いた時、なにものにもかえがたい喜びを感じることができる仕事です。
まあ、これからもできるだけ子ども達にちゃんと理解してもらうことができるように、地道に一生懸命仕事していきたいと思っています。
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2007年09月03日
ターニングポイント(986)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -44-
偶然にせよ波に乗ったときは良いが、そのきっかけを逃して波に乗り損ねることも多いし、間違った流れに乗って失敗することもあるだろう。
「成功する」、「強くなる」にはこのターニングポイントで上手く良い流れに乗らなくてはならない。
そのためには、常にそのことについて、つまり「強くなること」について「思考」している「習慣」が必要である。
ここでは2つのターニングポイントについて考えてみよう。
ひとつめは、自分がテニスを通して「どんな風に生きていけばよいのか」という考えを持つに至る、人生におけるターニングポイントである。
私が教員を辞めてアメリカに渡ったという話は以前にもしたと思うが、そのきっかけは「些細な」ことであった。
ある時、愛知県の国体強化のための合宿が行われ、活躍が期待できるジュニア選手が10名程度集められていた。
合宿では毎晩ミーティングが行われるのだが、そのとき「あなたの将来の夢は?」という質問に対して答える、ということが目標設定の課題として与えられた。
そして、参加者のほぼ全員(女子選手は全員)が「プロ選手になる」、「世界で活躍できる選手になる」と答えていた。
今ならば、なぜそう書いたのかについて考察し、目標設定の意味を取り違えていることに気づき、目標はどうあるべきなのかを説くところであるが、その時は、ただ驚くばかりであった。
「この子たちは、そんなことを夢見てテニスに取り組んでいるのか!」と感動すら覚えていた。
その頃、私は大学の監督をしていたのだが、選手のモチベーションの低さや、学校における選手育成に対してやる気が萎えていた時期でもあったので、より一層新鮮に感じられ、「大きな夢に向かって、熱い心を持ってがんばっている選手にテニスを教えたい!」と硬く心に決めてしまったのである。
半年後には、調査のためにアメリカに2ヶ月間ほど出向き、その半年後には、教員を辞めて渡米していた。
もちろん、その間に紆余曲折もあったが、このときに感じた「思い」が私を「行動」に駆り立てた。
まさに、私にとっては「ターニングポイント」だったのである。
人生において、なかなかこのように「強く心に刻む」という出来事は少ないと思う。
しかし、そのとき私は、教員としてのテニス選手の育成には限界を感じていたし、本当の意味での(こころが揺さぶられるような思いを持って、といったほうが良いかもしれない)選手育成に携わっていきたいという気持ちが強かった。
その気持ちをずっと強く持ち続けていたことによって、ちょっとした「きっかけ」で考え方(意識)が大きく変わったのである。
ということは、強くなりたければ、どれくらいこころに「強く刻む」出来事に「めぐり合う」ことができるのか、が鍵となる。
以前、「人間が飛躍的に大きくなるためには、死ぬような大病をすること、浪人すること、破廉恥罪ではなく刑務所に入ることだ」(東山紘久「悩みのコントロール術」岩波アクティブ新書)と書いた。
大きな意識の変革をもたらすには、それくらい強いインパクトが必要なのである。
多くの選手はただ「強くなりたい」といっているだけで、それを強く心に刻んではいない。
自分の人生を賭けても惜しくないほどの「刻み」は、やはり強くなるには必要である。
かといって、このような衝撃的な出来事は、あまりあっては大変だ(大病ばかりしていたら、意識は変わってもテニスどころではないだろうし、刑務所で自由にテニスができるとは考えにくい)。
実際には、大きな出来事ではなくても、「心に大きく響く」出来事は多い。
ちいさなきっかけでも、それを大きな出来事として捉えるかどうかは、先にも書いたがどれくらい「深く思考」しているかによるのである。
ニュートンではないが、物理法則について考えに考えていたからこそ、りんごが落ちたという(些細な)ことを見たときに、絡んだ紐を解くがごとく明快に方程式を整理することができたのである。
「深く考えること」、このことなくしてこのようなターニングポイントは、「そこ」にあってもあなたを揺さぶりはしない。
また、ターニングポイントをその後の成功に結びつけるためには、すぐに「行動」することだ。
またしても私の好きなテレビ番組で申し訳ないが、おすぎとピーコが司会をする「金持ちA様、貧乏B様」という番組があったのだが、その番組では、成功にむすびついたターニングポイントと失敗に結びついたターニングポイントを紹介していた。
正直、どちらに結びつくのかは、やってみなくてはわからないというのが本当のところだろうが、成功した場合は、すぐにそのアイディアを実行に移し、そのことについてじつに深く考えていたことが、成功者のインタビューから読んで取れる。
「熟考し、行動する」、これがまさに成功への、強くなるための「法則」なのである。
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偶然にせよ波に乗ったときは良いが、そのきっかけを逃して波に乗り損ねることも多いし、間違った流れに乗って失敗することもあるだろう。
「成功する」、「強くなる」にはこのターニングポイントで上手く良い流れに乗らなくてはならない。
そのためには、常にそのことについて、つまり「強くなること」について「思考」している「習慣」が必要である。
ここでは2つのターニングポイントについて考えてみよう。
ひとつめは、自分がテニスを通して「どんな風に生きていけばよいのか」という考えを持つに至る、人生におけるターニングポイントである。
私が教員を辞めてアメリカに渡ったという話は以前にもしたと思うが、そのきっかけは「些細な」ことであった。
ある時、愛知県の国体強化のための合宿が行われ、活躍が期待できるジュニア選手が10名程度集められていた。
合宿では毎晩ミーティングが行われるのだが、そのとき「あなたの将来の夢は?」という質問に対して答える、ということが目標設定の課題として与えられた。
そして、参加者のほぼ全員(女子選手は全員)が「プロ選手になる」、「世界で活躍できる選手になる」と答えていた。
今ならば、なぜそう書いたのかについて考察し、目標設定の意味を取り違えていることに気づき、目標はどうあるべきなのかを説くところであるが、その時は、ただ驚くばかりであった。
「この子たちは、そんなことを夢見てテニスに取り組んでいるのか!」と感動すら覚えていた。
その頃、私は大学の監督をしていたのだが、選手のモチベーションの低さや、学校における選手育成に対してやる気が萎えていた時期でもあったので、より一層新鮮に感じられ、「大きな夢に向かって、熱い心を持ってがんばっている選手にテニスを教えたい!」と硬く心に決めてしまったのである。
半年後には、調査のためにアメリカに2ヶ月間ほど出向き、その半年後には、教員を辞めて渡米していた。
もちろん、その間に紆余曲折もあったが、このときに感じた「思い」が私を「行動」に駆り立てた。
まさに、私にとっては「ターニングポイント」だったのである。
人生において、なかなかこのように「強く心に刻む」という出来事は少ないと思う。
しかし、そのとき私は、教員としてのテニス選手の育成には限界を感じていたし、本当の意味での(こころが揺さぶられるような思いを持って、といったほうが良いかもしれない)選手育成に携わっていきたいという気持ちが強かった。
その気持ちをずっと強く持ち続けていたことによって、ちょっとした「きっかけ」で考え方(意識)が大きく変わったのである。
ということは、強くなりたければ、どれくらいこころに「強く刻む」出来事に「めぐり合う」ことができるのか、が鍵となる。
以前、「人間が飛躍的に大きくなるためには、死ぬような大病をすること、浪人すること、破廉恥罪ではなく刑務所に入ることだ」(東山紘久「悩みのコントロール術」岩波アクティブ新書)と書いた。
大きな意識の変革をもたらすには、それくらい強いインパクトが必要なのである。
多くの選手はただ「強くなりたい」といっているだけで、それを強く心に刻んではいない。
自分の人生を賭けても惜しくないほどの「刻み」は、やはり強くなるには必要である。
かといって、このような衝撃的な出来事は、あまりあっては大変だ(大病ばかりしていたら、意識は変わってもテニスどころではないだろうし、刑務所で自由にテニスができるとは考えにくい)。
実際には、大きな出来事ではなくても、「心に大きく響く」出来事は多い。
ちいさなきっかけでも、それを大きな出来事として捉えるかどうかは、先にも書いたがどれくらい「深く思考」しているかによるのである。
ニュートンではないが、物理法則について考えに考えていたからこそ、りんごが落ちたという(些細な)ことを見たときに、絡んだ紐を解くがごとく明快に方程式を整理することができたのである。
「深く考えること」、このことなくしてこのようなターニングポイントは、「そこ」にあってもあなたを揺さぶりはしない。
また、ターニングポイントをその後の成功に結びつけるためには、すぐに「行動」することだ。
またしても私の好きなテレビ番組で申し訳ないが、おすぎとピーコが司会をする「金持ちA様、貧乏B様」という番組があったのだが、その番組では、成功にむすびついたターニングポイントと失敗に結びついたターニングポイントを紹介していた。
正直、どちらに結びつくのかは、やってみなくてはわからないというのが本当のところだろうが、成功した場合は、すぐにそのアイディアを実行に移し、そのことについてじつに深く考えていたことが、成功者のインタビューから読んで取れる。
「熟考し、行動する」、これがまさに成功への、強くなるための「法則」なのである。
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2007年09月02日
体内時計(985)
いよいよ、夏休みも今日で最後ですね。
子ども達は、「宿題終ってな~い」、「学校行きたくな~い」どとほざいていますが、やっと普通の生活に戻るということです。
私はこの3日間は「夏休み」をもらっていますが、この夏にはどこにも連れて行ってあげられなかった下の娘に付き合って、映画やらプールやらで忙しい毎日を送っています。
本当は「一日中ごろごろしていたい」というのが本音ですが、娘達が一緒に出かけてくれるのも今のうちなので、できるだけわがままを聞いてあげようと思います。
それと、ゆっくり寝られない身体になっているようで、朝はきっちりと6時前に目が覚めます。
体内時計は、まだ普通の生活の時間には調整できていないようですが、機械の時計と違ってすぐには調整できないのは厄介ですね。
調整に時間がかかるようになってきたようで、年齢のせいかなとも思います。
まあ、早く起きる分、朝から仕事をすればいいのですが、文章を書いたりするのは、ずっと夜中にやってきたので、昼間や、特に朝はその集中力が高まってきません。
体内時計と脳内時計(?)にはちょっとずれがあるようで、これが調整されればもっと有効に時間が使えるようになるとは思いますが、なかなか難しいですね。
明日から「普通の生活」が戻ってきますので、早く修正して自分のペースをつかみたいと思います。
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2007年09月01日
波に乗る-信心の強さ(984)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -43-
私がトレーニングを指導する愛工大名電高校野球部が3年前の明治神宮大会で初の全国大会制覇を成し遂げた。
そのチームは、ドラフトでプロ球団から指名を受けるような選手のいたチームに比べて、「打てない」チームと評され、前評判もそれほど高くはなかった。
実際、県大会の準決勝では優勝した高校にコールド負けを喫し、3位決定戦を勝ち上がって、やっとの思いで東海大会の出場権を手に入れたのである。
そのチームが東海大会であれよあれよというまに優勝して、その「勢いに乗って」全国制覇まで成し遂げたのである。
まさに「波に乗った」、「勢いに乗った」という表現がぴったりの快挙ではないだろうか。
では、どうして「波に乗る」ことができたのだろうか。
そのチームは「打てない」チームであることは間違いない。
だからバントを多用する作戦をとることで成功したのだが、このことを取り上げて、「作戦がばっちりだったからチームが勝った」、というのではない。
そういう作戦を「勝つためには絶対に必要なのだ」と、選手自身が心底「信じる」ことで「波に乗る」ことに成功したのである。
「流れ」はちょっとしたきっかけでつかむことができる。「運」に恵まれて「波に乗る」こともあるだろう。
財団法人日本テニス協会発行のオフィシャルメールマガジンの中で、元デ杯監督の福井烈さんは「一流といわれる多くの指導者の方々の言葉を借りれば、『運に恵まれるのは努力の味を知っている選手だけ』と言われています。この全日本に出場している選手の皆が努力の味を知っている中で誰がその「運」を引き寄せる事ができるのか?勝負のあやもゲーム同様に楽しんで下さい。」と言っている。
このように努力するものだけに「運」が味方し、「波に乗る」ことができるのだが、もっと大切なことは、その「流れ」を止めないように、「沈みの方向」に持っていかないようにすることだ。
そのためには、いま自分がやっていることをどれくらいの「深」さまで「信じる」ことができるのか、が大変重要である。
その「深さ」がじゅうぶん深ければ、きっと「流れ」は止まらない、ずっと続いていくのである。
また、その意識が高いレベルにあれば、必ず「流れ」はくるのだが、その「流れ」が来ることを「期待」している(しすぎている)ときは「流れ」は来ないという不思議な性質を持っている。
無我夢中、一意専心、一所懸命、無私無欲、などの言葉は「意識」がどうあるべきなのかをうまく表現している、と思う。
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私がトレーニングを指導する愛工大名電高校野球部が3年前の明治神宮大会で初の全国大会制覇を成し遂げた。
そのチームは、ドラフトでプロ球団から指名を受けるような選手のいたチームに比べて、「打てない」チームと評され、前評判もそれほど高くはなかった。
実際、県大会の準決勝では優勝した高校にコールド負けを喫し、3位決定戦を勝ち上がって、やっとの思いで東海大会の出場権を手に入れたのである。
そのチームが東海大会であれよあれよというまに優勝して、その「勢いに乗って」全国制覇まで成し遂げたのである。
まさに「波に乗った」、「勢いに乗った」という表現がぴったりの快挙ではないだろうか。
では、どうして「波に乗る」ことができたのだろうか。
そのチームは「打てない」チームであることは間違いない。
だからバントを多用する作戦をとることで成功したのだが、このことを取り上げて、「作戦がばっちりだったからチームが勝った」、というのではない。
そういう作戦を「勝つためには絶対に必要なのだ」と、選手自身が心底「信じる」ことで「波に乗る」ことに成功したのである。
「流れ」はちょっとしたきっかけでつかむことができる。「運」に恵まれて「波に乗る」こともあるだろう。
財団法人日本テニス協会発行のオフィシャルメールマガジンの中で、元デ杯監督の福井烈さんは「一流といわれる多くの指導者の方々の言葉を借りれば、『運に恵まれるのは努力の味を知っている選手だけ』と言われています。この全日本に出場している選手の皆が努力の味を知っている中で誰がその「運」を引き寄せる事ができるのか?勝負のあやもゲーム同様に楽しんで下さい。」と言っている。
このように努力するものだけに「運」が味方し、「波に乗る」ことができるのだが、もっと大切なことは、その「流れ」を止めないように、「沈みの方向」に持っていかないようにすることだ。
そのためには、いま自分がやっていることをどれくらいの「深」さまで「信じる」ことができるのか、が大変重要である。
その「深さ」がじゅうぶん深ければ、きっと「流れ」は止まらない、ずっと続いていくのである。
また、その意識が高いレベルにあれば、必ず「流れ」はくるのだが、その「流れ」が来ることを「期待」している(しすぎている)ときは「流れ」は来ないという不思議な性質を持っている。
無我夢中、一意専心、一所懸命、無私無欲、などの言葉は「意識」がどうあるべきなのかをうまく表現している、と思う。
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