2007年09月29日
代価(1008)
この間、「寮費」について聞かれました。
私がジュニアテニスネットワークの寮を作ったのは、愛知県外や遠くから通ってくる子ども達のために、交通費などの負担をできるだけ少なくするというのが目的でした。
しかし、私が女子テニス部監督を務める「名古屋国際中学・高校」に入学を希望する選手を「寮生」として受け入れるようになりました。
現在は、3名の「寮生」が楽しく(?)生活を共にしながら、テニスの練習に、学校生活にとがんばっています。
寮で生活する以上は、もちろんお金もかかるので無料というわけにはいきません。
いろいろと考えて、情報を集め、自分になりに出した金額は、食費として2万円、「寮費」として2万円というものです。
ただし、初年度はいろいろと経費もかかるので、「寮費」を1万円としています。
つまりは寮で生活するのに3万円で済むということですね。
この金額が高いのか安いのかは判断しかねますが、私が聞いたり調べたりした、いくつかの民間団体や学校の寮に比べても高くはないと思います。
ある団体のアカデミーの寮費は、17万5千円(ちなみに私が関係する学校の野球部の寮は、寮費が4万5千円で、それに食費が必要らしいです)だそうです。
それを聞いた時は、まさに「目がテン」でした。
「アメリカなどのアカデミーに比べれば格段に安い!」と言われても、なかなかこれだけの金額を出費するとなると「大変だな」というのが率直な感想です。
もちろん、寮費以外にも通学にかかる費用などがありますが、「名古屋国際中学・高校」に入学し、「寮生」として入寮する生徒は、基本的に「特待生」としてのサポートを学校から受けるとともに、クラブからは「アカデミー生」として受講料の減額などのサポートを受けられるので、費用負担はそれほど大きくはないはずです。
実際には、寮費(食費を含む)とレッスン料で月に4万5千円くらいですね。
「こんな金額でやってけるの?」と聞かれることもありますが、正直、赤字です。
寮の購入費用や諸経費を考えれば、この費用負担でやっていくのは大変なことです。
「じゃあ、やってても意味ないじゃん」と思う方もいるかもしれませんが、「寮」は『夢』を実現する場所なんですね。
私もちゃんと「代価」をもらっています。
それは、子ども達のがんばりだったり、試合での成果だったり、周りの方からの評価だったりします。
それは、金銭的な「代価」よりも「価値」は高い、そう信じてやっています。
もちろん、その「代価」を得るためには、子ども達のがんばりが何よりも大切なので、寮での生活や行動については厳しく指導します。
お互いが、『夢』に向かって共に歩む高い意識が必要だと考えるからです。
寮での生活は、それなりに親御さんの負担も大きく、子ども達にとって窮屈な生活になりますが、それを超えて「自分の力を磨く」、そんな子ども達が集まってくれば良いなあと思います。
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