2008年10月12日
落ち着いた構えとはなにか(1451)

強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -182-
「構え」とは「静」であることが重要視され、微動だに動かないことが良いように思われているが、これは間違いである。
「静」ではないとはどういうことであろうか。
すばやく動くことができるような、また無理なく力強い打球を行うことができるような身体姿勢は、「静的な状態」ではなく、「動的に安定している状態」なのである。
つまり、適切な筋肉の緊張感とメンタル的な緊張感を併せ持ちつつ、微妙に身体が動揺している状態が良い「構え」なのである。
しかし、この動揺が外から見てわかるようでは失格である。
独楽が回転している状態のように、外見上は静かに落ちついた雰囲気を保ちつつ、微妙にしかもリズムよく動きがあることが重要である。
武道のなかに「内剛外柔」という言葉がある。
落ち着いた良い「構え」とは、まさにこのことを指している。
今回は「構え」にスポットをあてて、その身体的な要素について述べてきた。
「構え」は息遣いや目線も含め全身全霊でプレーヤーの「質」を表現するものであると考えている。
このような「質」は単に「形」をまねただけで身に付くというものではない。
そこには意識や集中力など、メンタルの状態が大きく関係している。
また、このような「構え」は、日常の生活や日常の練習のなかで常に意識して、身に付くものであると思う。
日々努力して、歩く姿だけで「むむっ!あいつは、なかやるな」と思わせてみたいものである。
2008年10月11日
きっかけを与える(1450)

強い選手は、何か特別なメンタルトレーニングを受けてきたのでしょうか。
伊達公子やイチローなど、日本を代表するスポーツ選手は、そのようなトレーニングを受けることですばらしい精神力(メンタリティー)を高めることに成功したのでしょうか。
もちろん、そういう選手も中にはいます。
しかし、多くの選手は、特別なトレーニングを受けるのではなく、自分自身の発想や感性を磨くことで、最も自分の力を発揮することができる技術や精神力を身につけていったのです。
もちろん多くの指導者がその「きっかけ」を与えたには違いがありません。
しかし、大切なのは、「きっかけ」を与えてもらったり、自分で見つけたときに、それを真剣に捉えて、自分自身の感性にしたがってひたむきに努力した結果自分で発見したことが自分にとって最適の方法なのです。
そういう意味で、コーチは、環境を準備し、きっかけを与え、感性を伸ばすことが主な仕事です。
私が子どもたちに身につけてほしいのは「強さ」です。
そのためにどうしても投げかける言葉は厳しくなります。
その厳しさが「きっかけ」になるのかどうかはわかりませんが、与えなくてはならないという使命感のようなものはあります。
他にもっと良いアプローチもあるかもしれない、その葛藤とはいつも戦っています。
教え過ぎではないのか、押し付けではないのか、いつもいつも考えます。
考えに考えて、それでも必要だと思うことは「絶対に必要なこと」と腹をくくります。
人に何かを教えるということは、そういう覚悟が必要なのかもしれません。
もちろん、教えないことも必要であることは知っています。
なかなか理解してもらうことは難しいですが、「ただ観る」ことは大切な仕事です。
そういうことをいつも考え続けることで「きっかけ」を与えるタイミングが分かってくるかもしれません。
試行錯誤や葛藤は続きます。
でもそれを楽しむことが大切だと思います。
2008年10月10日
力は抜いて構えるのが良い?(1449)

強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -181-
さて、身体の前傾と深さ、両腕の位置などが良い「構え」を作るためには大切であることを説明してきたが、次に「力」の面に目を向けてみよう。
良い「構え」とは、力を抜けるだけ抜けば良いものなのであろうか。
よく、コーチからは「力を抜け」とか「力を抜いて構えろ」と指導されるので、なんだか完全に力を抜いたほうが良いように思ってしまう。
もちろん完全に脱力したり、目いっぱい力んだ「構え」が良い「構え」でないことは分かっているが、具体的にどれくらいの「力」の入れかたが適切なのであろうか。
このことについて、実際のテニスの「構え」について調べた研究結果があるわけではないが、身体の関節を適度に保持するために適切な筋肉の緊張の程度は、出すことができる最大筋力の約20%から30%であるといわれている。
これくらいの「軽い緊張」を伴って「構える」ことが望ましいのである。
上肢に関しては、もう少し低い値で10%から20%程度であるかもしれない。
しかし、「20%の力で構えるように」と言っても、よくわからない。
グリップについて言えば、我々の実験では「支えるように」という指示がもっとも適した筋肉の緊張状態を作ることがわかった。
このことから、同じような感覚が良い「構え」をつくるための最適な力の入れ具合だと考えられるので、ここでは「支える感覚で構えることが大切である」と言ってしまおう。
●「だらっと構える」でもなく
●「ふんばって構える」でもなく
●上体の前傾を両足と膝で軽く支えるような感覚
●上腕でラケットと前腕を支えるようにそっと差し出す感覚
●支えるようにラケットを持つ(握る)感覚
が良い「構え」を作る条件なのだ。
2008年10月09日
変える努力(1448)

やっとホームページのリニューアルが終わりました。
今回で大きなリニューアルは4,5回目になると思いますが、気合いは結構入った方だと思います。
完成した時の喜びは大きいですが、何か細かいところでミスをしてはいないだろうかと大変気になるものです。
これから先は何度も何度も見直して、小さな修正をしていくことになると思いますが、このサイトの更新は260回を超えました。
それだけ繰り返し修正や追加してきたということなので、充実感と共に歴史を感じます。
これがさらに10年続いたとしたら、どんなふうに変化して、どんな歴史が刻まれていくのかと思うと少しわくわくする気持ちになります。
正直、一度作ったものを作り直すことは面倒です。
しかし、それ面倒くさがらずに繰り返し繰り返し続けていくことで何か自分に誇りのようなものを感じるし、それにあえてチャレンジすることが行動のエネルギーになっていくのだと思います。
10月からスタッフも変わって私が運営する、ロングウッドジュニアテニスアカデミーは新たにスタートを切ったと思っています。
その意味を含めて今回のリニューアルになったわけですが、自分の決意表明のような感じでちょっといい感じです。
何かを変えることは面倒くさい、しかし、そこからしか見えてこないもの、感じられないものが確かにあります。
これから先、どんな変化があるのかを楽しみにしています。
ホームページを見てくださっている皆さん、何か気づいたことがあれば連絡してくださいね。
より良いものを作る努力はこれからも続けていこうと思います。
2008年10月08日
情報をまとめる(1447)

リニューアルに取り組んでいるホームページはもう少しで完成ししそうです。
今回は「情報をまとめる」ことをテーマとしてリニューアルしました。
基本的に一つのページにすべての情報を載せてしまおうというわけです。
今までのホームページはいくつかのページがあり、行ったり来たりしないとすべてを見ることはできませんでしたが、今回は一つにまとめてみました。
私が関係する、「トレーニング科学研究所」、「トップジュニア委員会」、「ロングウッドジュニアテニスアカデミー」をそれぞれひとつのページにまとめるは結構大変でしたが、なんとかまとめることができました。
見やすくなったのかどうかはよく分かりませんが、情報はまとまっているのであちこち行かなくて済むのは良いと思います。
情報というのはうまくキャッチすることはなかなかむつかしいことです。
特にそれが分散していると、それを集めて再構築して使える情報にする作業があります。
その作業をより簡単にするためにまとまっていたほうが良い、とそう考えてリニューアルしています。
もう少しで完成です。
もうしばらくお待ちください。
2008年10月07日
想像力(1446)

今日は後期2回目の「コーチング論」の講義でした。
今回の講義では「目標設定」について話をしましたが、うまく「目標設定」をすることの難しさを知ってもらいたいと思います。
その中で、自分の立てた目標をうまく成功に導くのには「想像力」が大切だと話しました。
それは、その力を持っているとほんのささいな事柄から自分の目標とする姿をイメージできるからです。
私はアカデミーを作るのが夢です。
そうしたことはいつも考えています。
そうすると、例えば新聞であるスポーツ選手のコメントなんかを読むと、そういう気持ちや考え方になるための環境作りはどうしたらよいだろうか、とか考えたり、そういう選手がクラブから輩出されて活躍する姿をすぐに想像します。
そういう習慣が身に付いてくると、何が変わるかというと、じつは「つながり」が変わってきます。
「つながり」というとなんだかよく分かりませんが、自分にとって必要だと思える人との結びつきが偶然起こることが多くなるということです。
それは、そう考えて行動しているから多くの人に知られる機会も多く、それが結びつきを強くすると考えます。
もちろん、そういうことはあると思いますが、人智を超えた結びつきが本当に偶然起きます。
なんだかオカルトみたいですが、私はそれを含めて、それが「想像する力」だと思っています。
今日の学生さんの様子では、その「想像力」が豊かにあるとは思えませんが、自分の人生で大きな夢を見るとき、きっと私の言葉を思い出してくれることでしょう。
そんなことを想像しながらこれからも楽しく講義をしていこうと思います。
2008年10月06日
膝は深く曲げる、は間違いだ!(1445)

強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -180-
身体の軽い前傾によって良い「構え」ができることがわかったと思うが、その「深さ」についてはどうだろうか。
「構え」の中心は腰であるといわれ、腰は文字どおり体の要であり、テニスおいても身体のひねりを産み出す大変重要な身体部位である。
この腰のひねり動作を容易にするためにもやや重心を低めに落とすことが重要だ。
そのためには膝を曲げることが大切であるが、この膝の関節角度については、曲げすぎても伸ばしすぎても動きのスピードは鈍ることが示されている。
パワーの面から考えると、130度から160度くらいの間で膝を曲げることが望ましいといえる。
昔は90度神話がまかり通っていたので(今でもそうかもしれない)、「膝の角度は90度!」と厳しく指導されてきた。
わざわざ動きのスピードを落とすようなものであったが、その時この話を聞いていればと、ちょっと悔しい気持ちになる。
2008年10月05日
リニューアル(1444)

今、ホームページのリニューアルに取り組んでいます。
正直言うと、ちょっと面倒くさいですね。
でも、システムが変わったりして、気持ちも新たに何かを始めようという意志確認にはとても良い作業だと思います。
自分の伝えたいことをできるだけわかりやすく作り変えることで、自分がこれからどうしていけば良いのかというような方向性もはっきりしてきます。
そして、新しく何かを作っているという気持ちが高まって、それ以外のことでもやる気が湧いてくるような気がします。
忙しくなった仕事の合間に作っているので、ちょっと寝る時間を削って頑張っています。
ここ2、3日はあまり寝ていないので昼間にかなり眠たくなる時間がありますが、考えことをしている時というのはいつの間にか時間が過ぎて眠気もどこかに行ってしまいます。
まあ、こういうことはあまり体には良くないので、完成した時にどっと疲れが出るのかもしれません。
そんな時は、また新たに何か興味のあることを始めてみるとか、何かをリニューアルするといいかもしれません。
もうすぐ完成です。
それが終わったら、家のリーフォームなんかを始めてみてもいいかな、と思い始めたこの頃です。
ちょっと時間がないかな?
2008年10月04日
腕はリラックスして構える(1443)

強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -179-
当然、前傾が大きすぎてつま先よりに重心が掛かりすぎていても良い「構え」とは言えない。
前傾姿勢を作るとき、両腕を前方に突き出せば重心位置は前方に移動するので、あまり深く前傾しなくても軽く腕を前において置けば重心をやや前方に持ってくることは易しい。
しかし、あまり大きく腕を前に突き出すように構えるとテイクバックが遅れてしまう。
上肢に関する動きでもっとも重要なのが肘なので、この肘が後方にもっともすばやく引きやすい位置に準備しておくことが大切である。
そのために、肘は身体の前傾に合わせるのではなく、やや力を抜いて重力方向、つまり地面に向かって楽に降ろすようにかまえることが肝心である。
武道の世界では「沈肩墜肘」といって、文字通り、肩を沈めて肘を下げる構えが重視される。
これはすばやい動きと力強い動きを両立させるためには必要な「構え」なのだ。
肘の動きを容易にすばやく行うことができるように、手首を強く曲げて構えてはいけない。
そのことによって過度の筋肉の緊張を生み、すばやくテイクバックすることができないからだ。
また、両腕を同時に動かすことによって、姿勢の安定を図ることができることがわかっている。
スプリットステップを行うとき、両腕は同時に動かすようにしたい。
そうすればジャンプ動作を行いながらでも、身体の前傾姿勢を安定的に保持して着地後のすばやいターン動作を可能にする。
2008年10月03日
好奇心(1442)

まだ、トラブルは解消できたわけではありませんが、今年の初めから一日も休まずに続けてきているブログなので、懸命の努力で続けています。
というほど大層なことでもないかもしれませんが、早く解消して欲しいと思いますね。
今日は大学での講義の日でした。
トレーニングについて話をしているのですが、授業のはじめに確認の意味で「トレーニングとは何か?」ということを聞きました。
トレーニングとは、「その人が持っている能力を引き出すこと」です。
能力とは「その時、その人が発揮できる総合的な能力」のことです。
「その時」、というのが肝心で、状況によって必要とされる能力が違うので、たとえ筋肉の力があっても、手編みのセーターを編むというような課題に対してはほとんで意味がないわけです。
しかし、「その時」に必要とされる能力も「これだ!」とはっきりと理解できるものではないので、一生懸命に探す努力をします。
これが効果的なトレーニングを見つけるためにもっとも大切なことです。
そのためには強い「好奇心」を持つことです。
例えば、好きな人が上手くいかなくて苦しんでいる時に、あなたに助けを求めてきたら、きっとあなたは寝食も忘れて考え続けるかもしれません。
その人の助けになるように「何とかしたい」という気持ちが強いからですね。
その「好奇心」がすべての「行動の原動力」になります。
それを持ち続けることの大切さを唾を飛ばしながら懸命に力説しましたが、学生さんたちの心にうまく届いたでしょうか。
今までの経験を踏まえて、私の思いが多くの学生さんの心に響けば良いと思います。
授業が終わってから質問に来た学生がいました。
心肺持久力と筋持久力を高めるためのトレーニングがよく分からなかったらしいです。
クラブ員のためにより良いトレーニングを考えたいそうです。
その「好奇心」が良いトレーニングを生むし、トレーナーとして成長する糧となるのですね。
その気持ちを持ち続けて立派なトレーナーとして活躍してほしいと思います。
2008年10月02日
トラブル(1441)

昨日は投稿のトラブルで投稿できませんでした。
共通カテゴリーで日記を選択して、共通テーマが選択できません。
みなさんはどうですか?
それを選択しないと投稿できるみたいなので、今トライしています。
こうしたトラブルはないに越したことはないですが、あればあったでいろいろと深く考えるきっかけを与えてくれるというように考えればこれもまた良い機会かもしれません。
トラブルに合うと、はじめは戸惑いますが、これは「自分にとって必要なことなのだ」と考えることが出来るようになってきました。
どんなことも必然だと考えることができる習慣というのは、楽に人生を生きるために大切な考え方かもしれません。
多くの子どもたちは嫌なことがあると、それを避けようとする気持ちが強く、それが叶わないとなるとうまく感情をコントロールすることが出来なくなることが多いように感じます。
スポーツは嫌なことの連続です。
自分の「思い通り」が通じないことばかりです。
そんなストレスをどう捉えるのかによって、自分の能力を発揮できるかどうか決まると思います。
今回のトラブルで、いざという時には携帯から投稿できるようにする方法を学ぶとか、パソコンの状態をまめにチェックするようにしようとかいうことを考えました。
その分だけ成長したということですね。
ストレスに強い生き方、それは人生を強く楽に生きる方法なのだと思います。
でも、やっぱりトラブルはない方がいいかな・・・?
この投稿は親友の楢木コーチの茨木テニスのパソコンからの投稿です。
困った時はやっぱり仲間が大切・・・かも。
2008年10月01日
人としての魅力(1440)

昨日で10年一緒にやってきたスタッフが辞めることになりました。
10年もやってきたので寂しくないとと言えばうそになりますが、それよりもこれから頑張ってほしいという気持ちの方が強いですね。
ジュニアの育成を頑張っていこうというコーチは、良く勉強もするし、情熱もあります。
それをどこかで試してみたいという気持ちは強くなります。
彼がそういう気持ちを私に語った時、初めは戸惑いましたが、もし私だったらやはりそう思うだろうと考えて納得しました。
また、彼が辞めるということで何人かの選手がクラブを変わることになりましたが、それも彼の人となりに多くの子どもたちが魅力を感じていたという証しだと思います。
選手育成というのは、クラブの練習環境に大きな魅力を感じるよりも、指導するコーチの人となりに魅かれていくことの方が多いものです。
そういう意味で彼の人柄や情熱に多くの子どもたちが魅かれていたということです。
子どもたちが離れていくのは寂しいですが、そのことを嬉しく思う気持ちの方が強いですね。
彼の情熱が変わらない限り、きっと新しい環境でもその力を十分に発揮してくれることでしょう。
それを大いに期待します。
そうして多くの若いコーチが自分の力を存分に発揮して、ジュニアの指導環境がより良いものになれば良いと思っています。
もちろん、私も負けているわけにはいきません。
今までの経験を生かしながら、新しい試みで、新しいクラブ指導環境を作っていきたいと考えています。
新しい試みというものは多くの人に理解されるまでに時間がかかったり、困難が多くありますが、彼らの情熱に負けないように頑張っていこうと思います。
2008年09月30日
ふんばって構えるな(1439)

強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -178-
しかし、いくら安定した「構え」が良いといっても、いわゆる「ふんばって構える」のが良いのかという疑問が残る。
もし、そうであるならば、相撲の四股のように「構える」ことが良いことになる。
これでは俊敏な動きができないことは容易に想像できる。
では、テニスに適した「構え」とはどのようなものだろうか。
それは、ひとことでいえば、「不安定な安定状態」ともいうべきもので、ちょっとしたことで安定が崩れてしまう限界点での安定状態で「構える」というのが良い。
具体的には、足の長さ(かかとからつま先まで)を100%として、かかとの位置から60%ぐらいの位置に重心がくるように軽く前傾した状態がその限界点であるといわれている。
要するに、ちょっとしたことで身体が動きだせるように前傾を保って「構える」のが良いということだ。
かかと寄りに重心のかかる(どっしりと安定した)姿勢で構えてはいけない。
2008年09月29日
意味を考えて行動する(1438)

私はテニスの指導を通して、子どもたちに「自立した人間」になってほしいと思っています。
「自立した人間」というのは、単に自分のすべきことをちゃんとやれるということだけではありません。
もちろん、人から強制されなくても自分のすべきことに意識を向けられることは素晴らしいことです。
実は昨日練習に遅刻した選手たちがいました。
理由を厳しく問い詰めると、
「いろいろとすることがあって忘れていました」
と言います。
「忘れていたということはやる気がないということだよね」
と言うと、
「やる気はありますが、ちょっと気が抜けてしまって」
ということです。
ちゃんと言い訳してくるところが可愛い(笑)ところです。
でも、私は知っています。
これは、はっきりと「やる気」がないということです。
そんなことはたくさんあります。
私だってやる気のない時はいくらでもあります。
しかし、そういう気持ちを振り払ってでも「やるんだ!」と強い「意志」を持つことで「行動力」が生まれるのです。
その「意志」を高く持っている選手は、人から強制されなくても自分のすべきことをちゃんとやれます。
こういう選手を「自立」していると言います。
さらにもっと深く、自分のすべきことの「意味を考えて行動」できるようになることを目指します。
「意味を考える」ということは、「自分がテニスをするということにはどんな意味があるのだろう」と自問しながら行動するということです。
「生きることの意味(諸富祥彦著、PHP新書)」の中で、フランクル心理学について、
フランクルが私たちに求めているのは、、”欲望や願望中心の生き方”から“意味と使命中心の生き方”への転換
”したいことをする生き方”から”なすべきことをする生き方”への転換で、そうすることではじめて、私たちの人生は、欲望の執着から解き放たれたサワヤカな人生、生きる意味と使命の感覚に満たされた人生にかわるのだ、と言うのです。
と言っています。
そういう考え方を持つことで、すべてのことには意味があるように思うことができます。
「やらなきゃいけない」とか「こうしなくてはならない」という閉塞感のある考え方に縛られることなく、自分のすべきことを楽な気持ちで行うことができるようになります。
この「心の自由さ」こそが、本当の「自立」のように思います。
子どもたちにそういう言葉を投げかける時もありますが、本当は自分自身に言い聞かせています。
そういう人生を送っていきたいと思います。
2008年09月28日
かかとはあげて構えたほうが良いか?(1437)

強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -177-
よく「かかとをあげて構えるように」と指導される場合がある。
私もテニスを習いはじめのころ、かかとをあげないで構えていて、先輩から「なんてだらしない構えだ!」とお叱りを受けた記憶がある。
また、トレーニング法としてもかかとをあげて歩くことが良いといわれ、そのための特別な靴も市販されているので、何となく「かかとをあげて構える」ことが良い「構え」であるように感じているものだ。
個人的な話ではあるが、漫画のドカベンで山田太郎が電車の中でかかとをつけないトレーニングをしているのを読んで、少しの間試したことがある。
結構きついトレーニングであったような気がする。
このように、トレーニングや健康を維持するためにかかとをあげて歩くことや動くことは効果があるといわれている。
しかし、かかとをあげて「構える」ことがすばやい動きにつながるかどうかは確かではない。
そこで、いくつかの文献を整理してみると、陸上のように直線的に動く運動についてはそれほど問題ではないが、テニスのように相手の打球に応じて、前後左右に瞬間的に動かなければならないスポーツでは「かかとをあげて構える」ことはどうもあまり良くないようだ。
かかとをあげてつま先立ちでいると、反応時間が遅れるという実験結果がある。
この理由については考察が深くまで進んでいないが、つま先立ちという不安定な状態では身体の安定を図るために、姿勢保持のプログラムが大きく働くために次の瞬時の動きに対して反応が遅れるのではないかといわれている。
つまり、不安定な状態で「構える」ことは姿勢保持のために脳が積極的に使われ、次の動作変化への切り替えが遅くなるということだ。






