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Memory Board そのときどきに私が感じたことや思いなどを書き綴っています。

大島コーチ
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課題克服のための具体的な計画を作る(999)

強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -50-

さて、課題がうまく整理できたら、次はそれを克服するための具体的な計画を作ってみよう。

もちろん、根本的な課題を克服することから取り組んでいかなくてはならない。

次に書いてあるのは、ある選手の計画である。

・体重を落とすためにランニングする
・体力強化のために腹筋をする
・フォアのスイングを安定させるために素振りをする

この計画はごくあたりまえの計画であり、特に問題があるとは思えないかも知れないが、具体的な数値目標がないので実行される確率は低い。

「3日前にランニングしたから今日はいいや」
「疲れているときに腹筋しても効果ないから今日はやめだ」
「んっ、素振り?5回ぐらいはやったよ」

という「言い訳」もしやすい。

多分、多くの方が「ちっ、痛いところを突かれたな」という思いと自責の念が交錯していることだろう。

私は、このような「言い訳」をものすごくたくさんした経験がある(皆さんも絶対にあるはずだ!)。

しかし、良く考えてみれば、このような計画は、具体的な数値目標がないので「言い訳」に付け入る隙を与えている。

つまりは、計画そのものに問題があるのであって、私自身に問題はなかったのである(ほっ、よかった)。

では、「言い訳」に付け入る隙を与えない計画づくりとはどのようなものであろうか。

それは、上のような計画に対して、

・体重を落とすためにランニングする
→毎日10キロ走る
・体力強化のために腹筋をする
→毎日腹筋を200回する
・フォアのスイングを安定させるために素振りをする
→フォアの素振りを毎日300回する

などの具体的な数値目標を立てて計画を作ることだ。

こうすれば、「言い訳」に付け入る隙を与えない素晴らしい計画ができあがる、っと言いたいところであるが、この計画も注意しなければ、三日坊主で終わる。

最初の3日くらいは、気合も入っているし、掲げた目標もしっかりと自覚できているのでモチベーションも高く、これくらいの内容はきっとこなせるだろう。

しかし、人間は弱いものだ。

その意識レベルは日ごとに低下していき、3日後には、「まあいいか」という「言い訳」に支配されている。

だから三日坊主という(私なら、この計画は1日坊主で終わる。場合によっては、0日坊主かも)。

もちろん、高い意識レベルを維持して、継続的に計画を実行できる人もいるだろう。

きっと目標を手に入れる可能性は高い。そのままがんばっていただきたい。

でも、そうではない多くの方(私を含めて)は、もう一度良く考えてみてほしい。

頭の中で、何度もその計画を実行している姿を思い浮かべてみよう。

明日の自分、あさっての自分、1週間後の自分、1ヵ月後の自分、3ヵ月後の自分、そこまで思い浮かべてみて、それでも実行する自信があるのなら、この計画はあなたにとっては素晴らしい計画になるはずだ。

もし、自信がなくなっていくようであれば、もっと低い行動計画に修正したほうが良い。

ここで、私なみに意志が弱く、実行力が乏しい方であれば、この計画は、

・毎日10キロ走る
→3日に1度、5キロは走る
・毎日腹筋を200回する
→毎日腹筋を50回はする
・フォアの素振りを毎日300回する
→フォアの素振りを毎日50回はする

というように修正される(私より意志の弱い方は、もっと低い目標になる)。

ここでもっとも大切なことは、自分が「絶対に達成できる目標」を挙げることだ。

毎日10回は腹筋をするという計画を立てたとしよう。

1日10回と聞くとたいしたことなさそうであるが、1ヶ月続ければ300回になるし、3ヶ月続けば、なんと900回腹筋をすることになる。

たとえやるべきことが少なくても、それを毎日続けることで、今よりも目標に近づくことは間違いない。

また、ここに挙げた計画の「みそ」は、「・・・は」の「は」である。

自分が「絶対に達成できる目標」をあげることがもっとも大切で、それは絶対にやり遂げなければならないのだが、それ以上を目指して、自分を高める意欲は時として湧いてくるものだ。

その時に、回数を限定していると、それに捉われて、その回数を超えることに対する挑戦を制限してしまう。

自分をさらに高める機会を失ってしまうことにもつながっていく。

これも私が言うところの「目標の弊害」のひとつである。

だからこそ、良い計画は必ずある程度の「柔軟性」を備えていなくてはならない。

このような計画を作ることで、「言い訳」の付け入る隙は少なくなっていくはずである。

そこまでしても、なおかつ付け入ろうとする「言い訳」はかなりの強者である。

いきなり戦いを挑んでは、敗戦は目に見えている。

少しずつ基礎体力をつけて、戦うことができるまでにじっくりと待つしかない。

つまり、できるだけ低い目標を達成しながら、ステップアップできるような計画を準備しなければならない、ということだ。

皆さんが、言い訳野郎に屈することなく、計画を確実に実行し、目標に近づくことができるように祈るばかりである。


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ジャーナル | 投稿者 大島コーチ 21:45 | コメント(0) | トラックバック(0)