2007年09月16日
監督としての理念(998)
実は私は名古屋国際高校女子テニス部の「監督」をしています(知らない人も多いと思いますが・・・)。
といっても、まだ1年目で実際に「団体戦」を戦えるメンバーが揃っていないので、「監督」としての仕事はありません。
実際の「監督」としての仕事はまだありませんが、いろいろなところから「監督」の仕事について聞かれます。
「監督」というからには「団体戦」で指揮を執り、そのチームを勝利に導くことがもっとも大きな仕事かもしれませんが、私の「理念」はちょっと違います。
もっとも大きく掲げる「理念」は、「子ども達にとってより良い環境を作る」ということです。
私が考える、より良い環境とは、
●自分が成長してきたチームを「進学」で離れることなく、今まで通りのクラブを中心とした練習環境を維持すること。
●クラブの指導者と学校部活動の指導者が変わることなく、一貫した指導の体系を作ること。
●信頼できる仲間と、ともに戦う意識を高く持ったチームを作ること
●大学に進学してもテニスを通した人間形成に寄与できるようにいろいろな大学とネットワークを結ぶこと。
などです。
私は学校の部活動を通して、いろいろなことを学び、今もこうしてテニスを教えていますが、テニスの選手育成の環境が変わり、その環境に応じた学校部活動の形を模索した結果、「監督」の仕事を持つに至りました。
だから、特に「団体戦」のみを強く意識するものではありません。
この時期になると、有力選手の争奪戦のようなことも起こったりしますし、保護者の方からの勧誘活動も活発に行われるようになってきます。
それは「強いチーム」を作るためには重要なことですが、私の「理念」とはちょっと違っているように感じます。
私は積極的に勧誘活動を行うことはしていません。
もちろん、私が指導する選手には、私が「監督」を務める学校に来てほしいと強く願っています。
それは、できるだけ長くテニスを教えていたいし、高校を卒業しても、大学を卒業しても、ずっとチームの一員として共にいたいと願うからです。
テニスが本当に強くなりたいと願う子ども達に、精一杯のサポートをすることができる環境作り、それが「監督」としての一番の仕事だと信じています。
そうした仲間が集まって、大きく、強いチームができ、そのチームで「団体戦」を戦うとき、きっと私は「監督」の仕事を誇りに持って務めることができると思います。
まだまだ力もなく、大きなチームを作るには至っていませんが、いつの日か大きな舞台で戦うチームを夢見て、日々の指導を全力で行っていこうと思います。
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