2008年10月10日
力は抜いて構えるのが良い?(1449)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -181-
さて、身体の前傾と深さ、両腕の位置などが良い「構え」を作るためには大切であることを説明してきたが、次に「力」の面に目を向けてみよう。
良い「構え」とは、力を抜けるだけ抜けば良いものなのであろうか。
よく、コーチからは「力を抜け」とか「力を抜いて構えろ」と指導されるので、なんだか完全に力を抜いたほうが良いように思ってしまう。
もちろん完全に脱力したり、目いっぱい力んだ「構え」が良い「構え」でないことは分かっているが、具体的にどれくらいの「力」の入れかたが適切なのであろうか。
このことについて、実際のテニスの「構え」について調べた研究結果があるわけではないが、身体の関節を適度に保持するために適切な筋肉の緊張の程度は、出すことができる最大筋力の約20%から30%であるといわれている。
これくらいの「軽い緊張」を伴って「構える」ことが望ましいのである。
上肢に関しては、もう少し低い値で10%から20%程度であるかもしれない。
しかし、「20%の力で構えるように」と言っても、よくわからない。
グリップについて言えば、我々の実験では「支えるように」という指示がもっとも適した筋肉の緊張状態を作ることがわかった。
このことから、同じような感覚が良い「構え」をつくるための最適な力の入れ具合だと考えられるので、ここでは「支える感覚で構えることが大切である」と言ってしまおう。
●「だらっと構える」でもなく
●「ふんばって構える」でもなく
●上体の前傾を両足と膝で軽く支えるような感覚
●上腕でラケットと前腕を支えるようにそっと差し出す感覚
●支えるようにラケットを持つ(握る)感覚
が良い「構え」を作る条件なのだ。
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