2008年10月24日
スランプとプラトー(1463)
上手くなるのは大変なことです。
どんなに練習をしても、思うように成果が出ないときは誰にでもあります。
そんな時、やる気がなくなったり、感情的になったり、人の上達や成果をねたむような気持ちが芽生えたりします。
そのそうな時期を「スランプ」という場合があります。
「スランプ」とは一時的な気力の喪失、技術的停滞の現象と理解されています。
しかし、多くの場合それは「スランプ」ではありません。
スポーツの技術は、数学の直線方程式のように毎日毎日練習した分だけ上達するというわけではないのです。
階段のステップのように停滞している時期(プラトー)があるかと思えば、あるとき突然に見違えるような上達を示します。
なかなか上手くなれなくて、それでも一生懸命練習して、あるとき突然上手くなっていたという経験がある人も多いはずです。
技術的に上達するときには、何らかの変化があります。
その変化に対応して、新しい技術を身に付け、それを活用できるようになるまでにはある一定期間技術が停滞したり、低下したりすることがあることは当たり前のことなのです。
この時期は「次の成長を生み出すチャンス」だと考えてください。
チャレンジする価値が十分にあることを認識してください。
もちろん、そのときはメンタル的に苦しい思いをする場合はあります。
きっとコーチがサポートしてくれるはずです。
練習してもその分だけ帰ってくることを期待してはいけません。
今、ここで練習していることに集中して取り組んでください。
「やれば必ず出来る!」、そう自分を信じて一生懸命に練習することが何よりも大切です。
「スランプは逃げて脱出すべきものではなく、挑むべきものなのです。」(「スランプに挑む」長田一臣著より、文化書房博文社)
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