2008年10月26日
本当の力(1465)
気持ちが高まっていなくては戦うことはできません。
気持ちを高める方法を何度も指導してきましたが、なかなか難しいものです。
しかし、自分だけではなかなか気持ちを高めることはできなくても、好きな人や仲間の応援があったり、チームのためにがんばる気持ちで戦うときには気持ちが高まり、素晴らしい試合をする場合があります。
団体スポーツでは、試合の前に大声で叫んだり、体をたたいたりするようなことがありますが、気持ちを高めるための方法のひとつで、「サイキング・アップ」といいます。
気持ちが高まれば、普段は打てないようなボールを打つことができたり、ボールを返球することに素晴らしい集中力と執着心を見せることができます。
とくに団体戦では、チームが勝利することが目標であり、大きな声で応援することができたり、ベンチコーチに入った監督のアドバイスを試合中に聞くことができるなど、普段はできない環境の中で試合をすることで気持ちが高まって、素晴らしい試合をすることがあります。
しかし、その気持ちの高まりをいつでも持てるわけではありません。
1回のみ素晴らしい試合ができたとしても、それは本当の実力ではないことを認識してください。
ある試合で素晴らしい試合をした選手も、次の試合では気持ちの高まりが見られず、まるで別人のような試合になってしまうことも多いものです。
テニスのような個人スポーツでは、団体スポーツのように気持ちの高まりを持ち続けることは難しいといわれています。
しかし、気持ちが高まれば素晴らしい力を発揮することができるのであれば、もともと力はあるはずです。
どのような試合でも気持ちを高め、持っている力を存分に発揮できるように訓練をつむことが大切です。
素晴らしい気持ちの高まりを持つことができた試合の行動パターンを確認し、常に意識して試合に臨むことなどで気持ちの高まりを維持することができます。
気持ちを高めるために行う動作を、普段より強く行うことを心がけてください。
たとえ練習マッチだからといって自分を強く表現できないようでは、一人で戦う舞台で真の力を発揮することはできません。
あるテレビの番組で松岡修造氏が、
「テニスプレーヤーは役者のようなものだ。コートで自分を表現し、見ている人に伝えることができない選手は成功しない。」
と語っていました。
まさにその通りなのです。
そのような試合を何度か経験することによって、「本当の実力」が身についてきます。
「本当の実力」をいつでも発揮することができる選手は、「自信」に満ち溢れています。
よく「自信をつけるにはどうしたらよいのか?」という質問を受けますが、「いつでも気持ちを高めて相手に挑み続け、本当の実力を身につけるしか方法はない!」と答えています。
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このごろ、いろいろな方のテニスのブログを読ませていただきながら、考えたり、勇気もらったりしてます。 前へ前へ・・・と挑み続ける・・・。 手を伸ばして、あと少しとジャンプしつづけていると、いつか一段階段を登ってるということ。これは選手でなくても、どのレベルのプレイヤーにも共通・・・でいいんでしょうか・・・・。
メンタルタフネスで書かれている内容を、テニス最低レベルなりに実践しています。
ただ具体的にどうすればいいか、わからないことがたくさんあります。
私は、バカげたミスをしたとき、自分の太ももを思いっきり叩いています。
これは「サイキング・アップ」なのでしょうか。
よろしくお願いします。
打ち込むということは、ただひたすらに向かうということで、その道しかないと思って進んでいるうちに何か大きなものを発見するのだと思います。
テニスに限らず、そんな生き方をしていきたいと思っています。
相手に弱みを見せないことです。
ミスをしてうなだれたり、ふてくされたり、構えが中途半端だったり、相手から見て「弱っているな」と思わせないように行動することです。
気合いを入れるというのもいいですが、空回りしていると感じさせるような雰囲気はあまり効果はありませんね。
そういうものは「サイキング・アップ」とは言いません。うなだれるのよりはましですが・・・。
静かに闘志を燃やし、ここぞいう場面ですごい気迫で向かってくる、そんな選手が嫌がられます。
具体的な方法についても書いてきましたので、過去のブログを参考にして「気合い」で頑張ってください。
これからも参考にさせて頂きます。