2011年09月19日
チャレンジ(2281)
今日の4回戦に進んだ日和と広海ですが、残念ながら敗退して全日程を終了しました。
日和の対戦相手は、大柄の体から思い切ったショットを打つ選手で、その選手の打ち込みに対して消極的なプレーに終始したことは大変残念です。
「ここ」には来たのは、これからのステップアップのために「何かを変える」ことです。
特に日和はフォアハンドを両手打ちから片手に変えたので、ショットがうまく打てないことは仕方ありません。
そういう状況でどうやって戦うのか、ということをしっかりと考えてプレーしなくてはなりません。
相手のショットに対して、ちょっとバランスが崩れたり、対応が遅れたボールをすべてロブで返していては、相手にプレッシャーを与えることはできません。
多少のリスクは覚悟の上で、思い切ったショットで対抗することにチャレンジしなければこれからの成長は望めません。
ショットを磨くことも大事ですが、戦う姿勢を高めることができるかどうかがこれからの成長の鍵です。
広海は、大変惜しい敗戦となりました。
緩急を武器に、変則的なテニスをする選手でしたが、セカンドセットの後半からはうまく対応し、思い切ったプレーでポイントを奪います。
セカンドセットをタイブレークで奪って、流れは一気に広海に流れるかと思いましたが、勝ちを急いだのか、無理なリターンや大切なポイントでのダブルフォールトで崩れます。
最後の最後にしのいで、後一歩のところまで追い詰めますが、最後はネットプレーのミスで敗れました。
相手のミスジャッジや大声のシャウトにも動じることなく、自分のプレーをやりきろうとする姿勢には可能性を感じます。
サービスのコンビネーション、バックハンドのクロスコート、フォアハンドのダウンザラインウィナー、バックハンドボレーなど、課題はありますが、戦う姿勢を高めることでもっと上を目指せる能力を身につけます。
もっと気迫のあるプレー、攻撃的なショットを意識して闘ってほしいと思います。
これで全日程を終了しました。
前回のカリフォルニア遠征に比べて、「負けて見えてくるもの」があったのは良かったと思います。
子どもたちが、こんな話をしていました。
「レベルの高い大会に出ても勝てないから出ない。」
これはちょっとおかしいですね。
負けても負けても少しでも上のレベルにチャレンジすることで、「何か」が変わってきます。
「ここ」で戦っている子どもたちを見ると、そこが大きな「差」なのかなと思います。
勝ちにいくのではなく、負けにいく、ぐらいの覚悟があって成長していくのだと思います。
前にも、こんなやりとりがありました。
初めてITFジュニアにチャレンジした時に、
「私なんかがこんな大会に出てもいいんですか?」
という選手に、
「強い選手がチャレンジするのではなくて、チャレンジする人が強いんです。」
と話したことを思い出します。
確かに負けることは嫌だし、悔しいし、つまらないことです。
でも、恐れずにチャレンジし続ければ、きっと「何か」が見えてきます。
強くなっていった選手は、その「何か」を見たんだと思います。
今回の遠征に参加した選手は、少し消極的な発言が目立ちます。
本心ではないかもしれませんが、チャンレンジする気持ちが薄いのではないかと感じることが多くあります。
それをどれだけ変えられたのかは分かりません。
でも、どんな遠征も、「今の自分を変えるためにある」ことは間違いないので、少しで感じるものがあればいいと思います。
明日、日本に帰ります。
台風が心配ですが、無事に帰れるように祈ります。
負けてしまって残念な気持ちはありますが、少しほっとした気持ちもあります。
日本に帰ってから、「自分のしなければならないこと」も見えてきました。
その意欲を失わないように、これからの指導をがんばっていこうと思います。
この遠征をサポートしてくれた、株式会社グローブライド様に心から感謝します。
また、遠征に子どもたちをこころよく送り出してくれたご両親様にお礼申し上げます。
ホームステイで、最高のもてなしをしていただいた宮田さんには心から感謝しています。
本当にありがとうございました。
これからのみんなの成長を楽しみにしています。
<マッチレポート>
伊藤日和
今日の試合では、フォアのストロークがほとんどロブで打っていて、きちんとフォアが打てなかったことと、サーブをフルスイングで打てずに入れていってフォールトが多くて、ファーストサービスが入らなかったことが今日の悪いことでした。
フォアに自信がないからバックに少し頼っていました。ラリーをしていてもボールが浅くなって、チャンスボールで決められたポイントが多かったです。
サーブは、ファーストの確率が低かったのでファーストサーブは強く打てるようにしたいです。
フォアは、体を使って打点を前にしてしっかりと打てるようにしたいです。
大窪広海
今日の試合では、1セット目、ミスばかりで3-6でとられてしまいました。けれど、2セット目の2-5から、あきらめずにミスをしない程度で打ち込んでいくことができました。そのまま2セット目を7-6でとれたことが良かったです。
3セット目は、相手に攻められることが多くなり、4-6でとられて負けてしまいました。だけど、やっぱり打ち切れたので良かったです。
全体を通しては、ファーストサービスの確率が低いこと、ストレートのリターン、バックハンドとバックハンドボレーが悪かったです。でも、フォアの回り込みの逆クロスと、自分が入ったと思ったけれど、相手にアウトと言われたボールは、しっかりと「入っている」と自信を持って言えたことが良かったです。
これからの練習では、サービスのコンビネーション、ストレートのリターン、バックのクロスとボレーを意識して、どうすれば良くなるのかを考えてやりたいです。
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