2008年11月17日
芽が出る(1487)
昨日の練習マッチを見ていて子どもたちの成長を感じることができました。
練習の前に、試合における一番大切な心構えとして「戦う姿勢」を挙げました。
相手が誰であれ、今のポイントがどうであれ、理想的にいえば「ただそのポイントを取るために全力を尽くす」ことが「戦う」ことの本質です。
でも、実際にはいろいろな状況変化に対して「不安」や「恐怖」を感じることで、「戦う」ことを忘れることも多いものです。
相手を有利な心理状態にしてしまう身体表現や行動は、「戦う」ことにおいては大きなハンディになることを頭では理解していても、実際の行動を厳しくコントロールすることは大変難しいことです。
それでも「戦い」に勝ち、強くなるためには「ここ」が何よりも大切であり、「唯一の道」であることに変わりはありません。
その「道」を進むための資質を磨くことが、すなわち「強く」なることです。
その「意識」がどれくらいあるのか、を見ることがコーチとしての楽しみでもあり、ストレスにもなります。
しかし、昨日の練習では、どちらが勝っているのか負けているのかがまったく分からない試合も多く、ミスした後の身体表現やガッツポーズ、構えの充実など、大変高い意識を持って「戦っている」ことが分かって嬉しく思いました。
強くなることは大変です。
特に、最初の一歩を踏み出すことが一番エネルギーを必要とします。
花が咲くのも同じで、地中から土を押し上げて「芽を出す」ことが何よりもエネルギーを必要とし、その力を振り絞ったものだけが大きく成長していきます。
そういう意味で、昨日の練習では、すべての子どもたちが「芽を出した」ということです。
この「芽」を大切に育てていかなければなりません。
水はやります。
時には肥料もやります。
でも、一番大切なことは、ちゃんと日光に当て、どこに伸びるのかを教え、自分自身で伸びていく力をつけることです。
すべては「自然の力」ということかもしれません。
人として「サポートの力」は、「それ」に遠く及ばないかもしれませんが、ほんの少しの力になれれば良いと思います。
そんなことを考えた・・・「時」でした。
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