2008年11月12日
ケガを考える(1482)
ケガについて考えてみます。
1年のうちで、実は寒くなりかけるこの時期が一番ケガが多いですね。
真冬になると、防寒に対する意識も高く、準備運動も入念にすることになるので比較的ケガは少ないものです。
しかし、この時期は寒暖の差が大きく、運動によって暖かくなると真夏と同じような服装でプレーをするものの、すぐに冷えてしまい、その時すぐに防寒に対してケアすれば良いのですが、練習中にうまくコントロールできないことも原因の一つかもしれません。
こうしたことを考えて、できるだけケガをしないように注意を払って練習してはいても、ケガはいつ起こるか分かりません。
昨日は、臨時で愛工大名電高校野球部のトレーニング指導に行ってきましたが、部員の一人が足の甲を骨折して松葉づえでした。
聞けば、ベースランニング中に足の甲がベキッといったらしく、ギブスでの固定となりました。
この時期から、来年に向けての体作りが始まるので、ここでのリタイアはちょっと厳しいですが、大切なことはそういう時にケガをどう捉えるのかということです。
ケガは嫌なことに決まっています。
でも、その現実は変えることはできません。
だとしたら、「今自分にきることは何かを考えて行動する」ことが何よりも大切です。
彼には、
「ケガをしたことで、トレーニングをする時間が増える。
これは考えようによってはラッキーかもしれない。
例年よりも充実した体作りができるということだ。
ケガをしたところは、しっかりとリハビリとトレーニングをすれば今まで以上に強くなるしね。
練習をじっくりと観察する時間も増えるので、人のプレーを見ながら自分の課題を明確にすることもできる。
大切なことは、ケガをしたことは自分にとって必要なことだと考えることだ。」
というようなことを言いました。
リハビリに入った時のトレーニングについても少し話をして、復帰に対するモチベーションを上げるように心がけました。
クラブにも何人かケガをしている選手はいます。
その選手に対するケアは私のできる範囲でしているつもりです。
その時、もっとも心がけているのは、「ケガは必要なこと」という考え方を持ってもらうことです。
ケガをした時に、焦ったり、落ち込んだり、恨めしく思ってみても意味はあまりありません。
実際に、前向きに考えることのできる人のほうが復帰も早く、ケガの後遺症は少ないという報告もあります。
やはり大切なのは「気」ですね。
強くなるスポーツ選手の資質として「気」を挙げました。
気持ちが強い、元気、勇気、など「気」が戦う上で大切なものであることを教えてくれます。
ケガは、そのことを気付かせてくれる大切な機会だとも言えます。
そう考えて、私はできる限り早く治るように、最善の努力をしようと思います。
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