2007年05月07日
学ぶ喜び(871)
ジュニアテニスネットワークの寮には現在3名の選手が生活しています。
中学生は入寮して1ヶ月程度なので、まだまだ慣れないことも多く大変かと思いますが、高校生は4ヶ月が経って要領も覚えて、何となく余裕が出てきたように感じます。
しかし、毎日の練習時間も長く、自立して生活しなくてはならないのでそれなりの苦労はあります。
その苦労は選手として成長するためには必要なことだと確信しているので、できるだけ手を掛けないようにはしていますが、私にできることは時間を見つけてサポートするようにしています。
中高生なので、学校の宿題や勉強などを時間を取ってさせることは大切な仕事です。
一応、毎週水曜日には家庭教師をしていますが、昨日は雨が降って練習時間が短かったので、たまった宿題をサポートしました。
中学や高校の勉強となると、30年ぐらい前の話なので、さすがに難しいだろうと思っていましたが、やってみると意外と記憶も確かで、ある程度はきちんと理解できています。
もちろん、まったく記憶から抜けてしまった内容もありますが、遠い記憶を辿りながら解答していく作業は結構楽しいものです。
昨日は、ある子は国語、他の子が英語に数学とまったく違う教科をやっていて、それぞれに勝手に質問してくるので子ども達のまわりをくるくると回りながらみていました。
さすがにそういう状況ではちょっと頭が混乱しますが、「学ぶ」喜びを体得した今では、そういう混乱や、解けない問題に悪戦苦闘することも「楽しい」と感じています。
「教える」喜びは、実は「学ぶ」楽しみであると思います。
自分自身が「学ぶ」ことが「楽しい」と感じるような「教え」であれば、きっと子ども達は「学ぶ」楽しさを理解できるはずです。
確かにわからない時はいらいらするし、何もかも放ってしまいたくもなりますが、そこをぐっと我慢して、「ぱっと解答がひらめいた時」は何ともいえない喜びを感じます。
昨日は数学の宿題で三角比をやりました。昔の記憶もあいまいで、解答に辿りつくまで時間がかかりましたが、できた時は思わずガッツポーズです。
自分の学生時代にこういう「感覚」で勉強ができていたら良かったのになあ、と思いますが、寮生の子ども達にはそういう「ものの考え方」を持ってもらうことができるように、自分も楽しみながら勉強したいと思います。
参考書でも買いに行こうかな・・・(笑)。
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