2007年05月15日
感性を磨く(879)
ここに引っ越してきて2週間近くになり、コメントをもらったりして大分馴染んできました。
新しく越してきた住人には、いろいろと興味があるので、たくさんの方が訪問してくれているようです。
初めて来てくれる方も多いと思いますが、「なぜ、話にはまったく関係のない写真が載っているの?」と疑問に思った方もいるのではないでしょうか。
前に話をしたことがありますが、もう一度そのことについて説明をしておこうと思います。
えっとですね。なんで話にはまったく関係もない写真が載っているのかというと、それは、やはり「感動」がきっかけでした。
数年前、全国小学生大会に参加したとき、知り合いになった写真家の方の数十万もするカメラを借りて子ども達を撮影したときの写真のできに感動し、連写のシャッター音が大変心地よく心に響きました。
それまでは、「コンパクトカメラの方がミスは少ないし、ムービーも取れるし、持ち運びに便利じゃん」と思っていたので、ムービーも撮れない大きな重いカメラを持って写真を撮るなんてことはまったく考えもしませんでした。
しかし、名古屋に帰ってから、あのシャッター音の心地よさが忘れられませんでした。翌日送られてきた写真はコンパクトカメラで撮ったものとはまったく違うものでした。
それ以来、写真に対する興味がふつふつと沸き上がり、会場でその写真家の方に会っては、カメラのこと、写真のことをあれやこれや聞くようになりました。
そして、秋ごろにはその衝動は抑えられず、念願のデジタル一眼レフカメラを手に入れました。
カメラ本体も十数万円しますし、レンズはさらに高価でしたので、カミさんはちょっとむつかしい顔をしていましたが、「これはなあ、コーチとしての、人間としての感性を磨く道具なんだ!」という理屈を強引にこねて、なんとか納得させました。
それ以来、事あるごとに写真を撮り、カメラに関する雑誌を定期購読し、専門誌を読み漁り、写真を撮ることはもちろんのこと、カメラのメカニカルなところにも惹かれていきました。
もちろん、海外遠征にも持っていきます。大きいし、重いし、取り扱いには気を使うし、あまり持ち運びには向いていませんが、「どんな写真を撮ろうか」と考えるとわくわくしてくる自分にとっては、それが気にはなりません。
実際に写真を撮り始めてから、ぐっと「洞察力」は高まったように思います。
ショットの一瞬一瞬を撮ることに集中していると、そのショットのバランスが良いのかどうなのかがファインダーを通して判断できるようになってきます。
カメラを構えていて、良いショットが打てる「雰囲気」になったときにシャッターを切ると、とても良い写真が撮れます。
ボールに対する入り方、タイミング、スイングのバランスが良いと、素晴らしいショットを打てる「雰囲気」が出てきます。
そういう「瞬間」を逃さずにシャッターを切ることができるのが「プロ」であり、そのためにはそういう「感性」が必要なんですね。
その「感性」は、コーチにとってはとても大切な資質です。
そう考える私にとっては「写真を撮る」という行為は、まさに「感性を磨く」ことに他ならず、カメラは「感性を磨く道具」なんですね。
だから、こうしてブログに載せることを自分自身に課すことで、「いつも良い写真を撮ることを心がけなさい」というプレッシャーを自分に与えています。
まだまだ「プロ」には程遠いですが、これからも「感性」を磨き続けていこうと思います。
写真は、その全国小学生大会の時に撮った写真です。
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