2007年05月11日
表情(875)
昨日の名古屋は大荒れの天気で、突然の大雨だったり、突風が吹いて洗濯物が伸ばされたりして(隣の家の屋根に飛ばされて竹ざおですくいあげました)大変な一日でした。
夕方ごろには雨も上がって練習を行うことができましたが、コートは水を含んでしまった状態だったので、たくさんのボールを使う練習ができなくてマッチ練習にしました。
こういう時にたくさんコートを使うことができるのはありがたいことです。
下のクラスの子ども達はインドアコートで練習でしたが、上のクラスの子ども達は5時から8時まで9面のアウトコートを使ってマッチ練習を行うことができました。
ひとり4セットぐらいはできたと思いますが、試合が終って帰ってくる子ども達の「表情」はそれぞれ違います。
負けた子はだいたいが落ち込んで暗い「表情」で報告に来ます。中には負けてもニコニコ帰ってくる子もいますが、そんな時は「君はそれで良いの?」とさりげなく聞くようにしています。
実は「表情」というのは、子ども達の資質を推し量る大切な指標になります。
暗い気持ちを引きずっているのか、次の試合に向けて気持ちを切り替えることができているのか、何も感じていないのか、など、その子どもの感情や考えは「表情」に表れます。
昨日は試合後に本当に悔しそうな「表情」で報告に来た子がいました。報告もそこそこに
「コーチ!お願い!もう一度やらせてください!」
と大きな声でお願いされました。
その気迫に押されて「よし、わかった!もう一度やっておいで」と再戦をセットしました。
その子はぐっと気合の入った「表情」になりました(とても良い表情だったと思います)が、対戦相手の子はちょっと「えっ、また?」みたいな困惑の「表情」を浮かべました。
試合は再戦を申し出た子の勝ちです。試合前の気持ちに差があるので当然の結果かもしれませんね。
「勝負に強い」とはこういうことです。
「絶対に負けない!」という強い気持ちが根幹にあるのは当たり前のことですが、その一方で負けることに対する「恐怖心」があるものです。
その「恐怖心」を振り払うために感情的に振舞ったり、冷静に対処しようとリラックスの方法を繰り返したりと、人によって対応はさまざまですが、気負うでもない、恐怖に怯えるでもない、気持ちが引くでもない、バランスの取れたメンタルの状態は「良い表情」として表れてくるのだと思います。
だから私は試合前後や試合中の子ども達の「表情」を注意深く観察します。「そこ」にはいろいろな指導のヒントがあるからです。
子ども達には「勝負強く」なってほしいですね。そのためには、いつも「良い表情」で戦うことの大切さをわかってほしいと思います。
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