2007年06月11日
「わな」にはまる(907)
寮生の子ども達がブログを書き始めて、10日ほど経ちましたが、「もう、書くことがなああ~い」と喚くようになってきました
まあ、「書く」ということはそんなに簡単なことではないので、書き続けることはむつかしいことです。
特に「書く」ことに慣れていないと、「なんか良いことを書こう」とか、「みんなにコメントをもらえるような文章を書こう」とか思いすぎて、自分の気持ちや思いを素直に「書く」ことができません。
それが続くと、何となく「あれっこれは自分の文ではないな」と気づき、だんだんと「書く」ことが億劫になってきます。
これが最初の「わな」です。
また、コメントがあると「書く」意欲を高めることになりますが、逆にコメントを求める気持ちばかりが高くなると、コメントがないことで意欲を失ってしまいます。
これが第2の「わな」ですね。
そうそう多くのコメントをもらえるわけではありません。コメントをもらえることを「期待」しすぎることで失望感が大きくなってしまいます。
「期待」をしすぎないで、今、自分の感じたことを書くことだけに気持ちが向けられれば良いのですが、なかなかそうは行かないのが人間です。
子どもに「期待」をかけすぎる親の心理とよく似ているかもしれませんね。
そして、「何かを書こう」と意欲的なときは、ちょっとしたことで感動したり、イメージが膨らんだり、「感受性」が豊かになります。
これが「書く」ことの大切な効果です。
しかし、「書く」ことが日常化してくると、その「感受性」が鈍り、「もう、書くことがなああ~い」ということになってきます。
これは第3の大変に深い「わな」です。
「わな」にはまると抜け出すのはなかなか大変です。
子ども達は「わな」にはまりかけていますが、まだ抜け道はありそうです。
最初の「わな」からうまく抜け出すと、次の「わな」にははまりにくくなり、だんだんと「わな」にはまらない知恵が身についてきます。
うまく抜け道を見つけて、自分の文を書き続ける力がつけばいいなあと思います。
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