2007年06月26日
選考会(924)
今年の「ヤングスターカップ」14歳以下の大会は8月に開催することにしました。
例年は「ナイトマッチ」として、土日の夕方からの時間を利用して大会を開催していましたが、今年はその方式を変えることにしました。
これにはいくつか理由がありますが、一番大きな理由は「選考会を開催したい」ということです。
選考するのはもちろん海外遠征に派遣する選手です。
今まではひとつの大会の上位入賞者から派遣選手を選考してきましたが、今年は違う方式にチャレンジしようということになりました。
きっかけは私の指導する選手が「ワールドジュニア」のメンバーに選ばれたことでした。
このワールドジュニアの選手選考も、従来は対象大会の上位入賞者から選考されていたようですが、最近は何回かの「選考会」を開いて、選手の力をより確実に把握し、チームとしてもっとも良い人選が行われるように工夫されているようです。
こうした「選考会」は、選手のモチベーションを格段に高めます。
選ばれるために必死に力をアピールしたり、そのための努力を自立的に行うようになったりします。
こうした「意識の変化」に結びつくような活動が、「トップジュニア委員会」の「選手育成事業」としてもっとも意義のあることだと考えました。
「海外遠征派遣選手選考会開催要項」の「開催主旨」にはこう書いてあります。
海外遠征派遣選手の「選考会」を実施します。「トップジュニア委員会」は、海外遠征に行って活躍できる選手をより客観的に選ぶとともに、高い向上意識を持ってもらうためにどのような方法が良いのかを検討してきました。そして、「選考会」の方式が選手の力を確実に把握でき、モチベーションを向上させるもっとも適切な方法であると考えました。
ワールドジュニアやジュニアデビスカップ、ジュニアフェドカップなどの代表選考に関しても、ひとつの大会の成績に寄らず何度かの「選考会」を実施し、より良い成績を残せる選手を選抜して成果を挙げています。
単に海外遠征を行うだけでは意識や意欲を高めることには繋がりません。選抜された候補選手の「選考会」を通してお互いをライバルとして認め、尊敬できるような関係を築くことでその持っている能力をさらに高めることができると思います。
こうした「選考会」を行って「海外遠征派遣選手」を選びます。もちろん、選考は厳しいものになります。何名を選出するのか、という明確な規定はありません。もしかすると選考される選手がいない場合も考えられます。実力があっても、派遣選手としてふさわしくないと判断された場合はメンバーから外れる場合もあります。
厳しい姿勢で臨むことで、選考された選手の持っている能力を最大限に引き出すためのきっかけになります。「世界にチャレンジする」高い目標意識も生まれます。このような一連の活動が「トップジュニア委員会」の目指す「選手育成事業」であり、単に海外遠征を行うだけにとどまらない「意義のある活動」だと確信しています。こうした理念にもとづいて「選考会」を実施しますので、高い意識を持って参加してほしいと思います。
「選考会」の具体的な内容はまだ決まってはいませんが、基本的にたくさん試合をして、その試合の内容を中心に選考したいと考えています。
もちろん、何回かの「選考会」を実施する予定です。そうした「選考会」を通して交流を深め、チームとしての意識も高くなれば良いと考えています。
「選考会」は14歳以下と12歳以下の選手について行いますが、現段階でのメンバーは「トップジュニア委員会」のホームページにアップしてあります。
14歳以下の選手については、このメンバーに加えて、8月に開催される「ヤングスターカップ(U14)」の上入賞者から選考されたメンバーを加えて「選考会」を実施します。
12歳以下の選手については、メンバーを決定していますが、メンバーを変更する場合もあります。
「選考会」までにはまだ時間があります。自分の力を高めるための努力を惜しまなかった選手を選びたいと考えていますので、がんばって練習してほしいと思います。
「選考会」の詳しい内容につきしては、「トップジュニア委員会」のホームページにアップされています「海外遠征派遣選手選考会開催要項」をご覧下さい。
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2007年06月26日
敗戦から学ぶ(923)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -17-
海外の遠征では、自分の弱さをみせつけられることも多い。
敗戦から学ぶことは、<自分の弱さ>だ。
弱いから負ける。まず、この事実を認識することからはじめなければならない。
それが十分に認識できたら、次は、弱さの原因についてとことん考えてみよう。
技術的に未熟な点、体力面で補わなければならないポイント、試合中に感じたメンタル面での課題など、多くの原因が考えられるだろう。
戦術的なミスが思い浮かぶかもしれない。それらを書き出してみるのも良い。
それも本当は試合直後が望ましいが、試合直後は敗戦のショックで頭が混乱している場合も多いだろう。
しかし、その敗戦によって打ちひしがれ、テニスを辞める瀬戸際まで追い込まれていないのなら(追い込まれていたら分析どころではない)、できるだけ早いうちに強く記憶にとどめるべきだ。
一流選手は、このような自己分析が明確にできる。
一流選手は、勝ち負けに関係なく試合後のインタビューが義務付けられているので、記者の質問などに答えながら冷静に試合を振り返り、自己分析をする習慣が身についている。
そうすることによって、ミスや敗因を強く記憶にとどめ、弱点を克服する方法や次に勝つための戦術などについての質の高いイメージを持つことができるのだ(杉原ほか「スポーツ心理学の世界」福村出版)。
また、自分の弱さを認識し、次の戦いに向けて自分の気持ちを奮い立たせるには、敗れた悔しさや、負けた選手に対する嫉妬心を強く感じるような感性が必要だと思う。
もし、あなたが、負けた悔しさを感じないのなら、敗れた相手に嫉妬しないのなら選手としての感性はあまり高くないのかもしれない。
本当の意味で自分の弱さを知る。
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ここから本当の強さはスタートする。
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海外の遠征では、自分の弱さをみせつけられることも多い。
敗戦から学ぶことは、<自分の弱さ>だ。
弱いから負ける。まず、この事実を認識することからはじめなければならない。
それが十分に認識できたら、次は、弱さの原因についてとことん考えてみよう。
技術的に未熟な点、体力面で補わなければならないポイント、試合中に感じたメンタル面での課題など、多くの原因が考えられるだろう。
戦術的なミスが思い浮かぶかもしれない。それらを書き出してみるのも良い。
それも本当は試合直後が望ましいが、試合直後は敗戦のショックで頭が混乱している場合も多いだろう。
しかし、その敗戦によって打ちひしがれ、テニスを辞める瀬戸際まで追い込まれていないのなら(追い込まれていたら分析どころではない)、できるだけ早いうちに強く記憶にとどめるべきだ。
一流選手は、このような自己分析が明確にできる。
一流選手は、勝ち負けに関係なく試合後のインタビューが義務付けられているので、記者の質問などに答えながら冷静に試合を振り返り、自己分析をする習慣が身についている。
そうすることによって、ミスや敗因を強く記憶にとどめ、弱点を克服する方法や次に勝つための戦術などについての質の高いイメージを持つことができるのだ(杉原ほか「スポーツ心理学の世界」福村出版)。
また、自分の弱さを認識し、次の戦いに向けて自分の気持ちを奮い立たせるには、敗れた悔しさや、負けた選手に対する嫉妬心を強く感じるような感性が必要だと思う。
もし、あなたが、負けた悔しさを感じないのなら、敗れた相手に嫉妬しないのなら選手としての感性はあまり高くないのかもしれない。
本当の意味で自分の弱さを知る。
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