2008年09月12日
「戦うこと」の意味を知る(1421)
大会も4日目も迎え、コンソレーションマッチは最終マッチを行いました。
大斗は相手選手の棄権により、23位が確定しました。
今日の試合も自分の持てる力を十分に発揮した素晴らしい戦いが多かったと思います。
男子ダブルス準決勝では、将司・和典のペアと慶太郎・大斗のペアが対戦し、見ごたえのある攻防の接戦を将司・和典組が振り切って決勝に進出しました。
そして、明日帰国する我々のために、大会側が日程を変更して決勝戦を行うことが出来ました。
その心使いには本当に感謝します。
決勝戦は、体格に恵まれた相手選手のショットを粘り強く返球し、果敢な攻撃で五分に渡り合いますが、最後はネットプレーに詰めの甘さが出て振り切られました。
しかし、レベルの高い大会で堂々の決勝進出は立派です。
何度目かの大会参加で「場慣れ」したことに加え、やはり「強さ」を身につけたということではないでしょうか。
それに加え、その試合を見ていると、やっと「戦うこと」の意味を(不十分ながら)理解することが出来たのではないかと感じます。
「戦うこと」の意味を知るということは、「戦う」ためにすべきことを理解し、試合においてそれを実行し続けるに他なりません。
子どもたちの試合を見ていると、まだまだ弱いと感じることも多く、試合の後にそのことを聞いてみると、「自分なりにやっている」と言います。
しかし、「戦い」は相手との「戦い」であり、その意志が相手に伝わらないような行動が果たして功を奏するでしょうか。
私には、まだそういう行動を「恥ずかしい」というような思いが根底にあるように思えてなりません。
男の子は克服しつつあると思いますが、女の子にその傾向は顕著です。
今日の試合が終わった後に、女の子だけにもう一度すべきことを確認して練習マッチをやらせました。
試合の内容は、今までに比べればその「意志」を感じることが出来るものの、「弱い」と言わざるを得ません。
「トップ選手でそのように行動する選手はいない。みんながやっていることは間違っている証拠だ。」
と言ってみても、どこかに自分には「無理」と思っているのでしょう。
「すること」は分かっているのにもかかわらず、それが十分に「できない」ということは、「理解していない」ということと同じです。
「それを乗り越えることが出来るかどうかで強さは決まる」ということをはっきりと「自覚」できているわけではなさそうです。
日本に帰れば、その「意志」は弱まっていきます。
最後のミーティングで、再度「続ける」ことを約束しました。
「もし、それが感じられないようであればもう指導することはできない」
とまで言い放ちました。
どうしても身につけてもらわなければならない「資質」だからです。
厳しく指導することは大変エネルギーのいることです。
しかし、この遠征ではとても大きなエネルギーを使って指導したつもりです。
特に女の子たちには厳しすぎたかもしれません。
根底にある「甘さ」を「自覚」し、「強さ」を身につけるためには「それ」しか方法が無いと思うからです。
この大会は、毎日試合が行われ、モチベーションを維持しながら遠征を行うことが出来ます。
海外からの参加者に対しては、日程の変更やコートアレンジで優遇してくれます。
とても心地よく参加できる大会だけに、ここに参加して「強さ」を身につけていってほしいと思います。
今回参加した子どもたちにはどんな印象が残ったでしょうか。
どうしても強くなりたい・・。
もっと強くなっていろいろな大会にチャレンジしたい・・・。
自分の夢を実現したい・・・。
そんな「思い」を持ってくれたのであれば、エネルギーを使い果たした遠征も「実り」あるものになります。
すべては君たちのこれからの行動にかかっています。
それを自覚して強くなってください。
今日は昔大学院時代にお世話になった先輩が済洲島に住んでいるので、時間をもらって会いに行きました。
先輩は昔とまったく変わらず、昔話で大いに盛り上がり、とても心地よい時間を過ごしました。
今回の遠征は私にとっても思い出深いものになりました。
子どもたちに感謝、先輩に感謝、大会に感謝して、とてもおいしい石焼ビビンバを思い出に韓国を後にします。
ありがとうございました。
(本日のシングルス結果)
大斗 W.O.
慶太郎 6-3、6-3(23位)
和典 6-4、6-4(17位、コンソレーション優勝)
将司 6-3、5-7、(8-10)(12位)
南奈 7-5、4-6、(7-10)(18位、コンソレーション準優勝)
志歩 6-3、6-3(23位)
彩美 6-3、6-2(21位)
ゆり子 2-6、3-6(30位)
(本日のダブルス結果)
準決勝 大斗・慶太郎 6-7(5)、3-6 和典・将司(ベスト4)
決勝 和典・将司 3-6、5-7 マレーシア、ベトナム(準優勝)
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