2008年09月05日
「対等」であるという意識(1414)
今日から韓国遠征です。
昨年の韓国遠征は、北朝鮮まで40kmという軍事境界域で開催された大会だったので、試合中に戦車が公道を走ったり、銃を持った兵士が門番をしていたり、日本にいてはなかなか目にすることのできない光景にちょっと興奮したりしました。
今回の遠征は全く違う場所で行われるので、また違う驚きや感動があることを期待しています。
海外への遠征は、それを引率することは大きな責任があって大変疲れるものですが、異国の文化に触れることができるのが一番の楽しみです。
日本からほんの少ししか離れていなくても、話す言葉も違えば、交通のルールも違い、食べるものも大きな違いがあるのは何とも不思議ですね。
同じ黄色人種でも、顔つきや体格、持っている雰囲気は異なります。
よく、日本人は外国の選手と戦う時に緊張したり、萎縮したりする、ということが言われますが、日常的に外国に触れる機会がなければそれもしかたないと思います。
そういう点で言えば、錦織圭選手は、今やそういう感覚は全くなく、外人であれ、トップ選手であれ、同じテニス選手として「対等」に戦っています。
もちろん、彼であっても始めは多くの日本人と同じように外国人に対してのプレッシャーなどもあったと思いますが、早くに海外に出て戦うことを経験してきたことで、それが当たり前の感覚として培われてきました。
目指すのは「それ」です。
相手が外国人であれ、誰であれ、テニスコートで戦うことにおいては「対等」であるという感覚、この「意識」を高めることが大切です。
この感覚が高ければ、相手の過去の実績や名前に負けることなく、「堂々と戦う」ことができるのではないでしょうか。
そう簡単に行かないことは知っています。
だから、できるだけ早い時期に海外での試合を経験させたいと考えています。
「それ」を経験することですぐに強くなることを期待するのではなく、どんな場所においても、どんな状況においても、自分の力を出し切って「戦う」ことができる「きっかけ」をつくることです。
強くなる選手は、ほんの少しの「きっかけ」で「感覚」を磨いていきます。
今回の遠征で多くの子どもたちが、その「感覚」を高めてくれることを期待します。
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