2008年09月17日
声を出す(1426)
今の練習のテーマは「声を出す」です。
正確に言うと「強く息を吐く」ということですが、「声を出す」という方が分かりやすく、「強さ」も表現できます。
なぜ、このテーマを選んだのかというと、それは「弱い」からです。
少し前に、日本人は「勝負弱い」と書きました。
それは相手に向かっていく気持ちをうまく表現できないからです。
実際に子どもたちの試合を見ていると、しーんと静まりかえって、試合をしているのかどうかさえ分からなかったりします。
しかし、トップ選手の試合を見ると、ここぞという場面では大きな声を出し、自分を鼓舞するとともに相手を威嚇しているようにさえ見えます。
勝負ごとなので、自分の「強さ」をうまく表現する方が有利に決まっています。
そのひとつの方法として「声を出す」ことを課題に練習をしていますが、なかなかうまくできません。
一番大きな理由は「恥ずかしい」からです。
声を出すことや、そうやって一生懸命にやっていることを見せることを「恥ずかしい」と思っているのです。
その気持ちを取り払うように私が強くプレッシャーをかけると、ちゃんとできます。
ということは、やれるのにやらないということです。
根底には、声を出して一生懸命にやって負けると余計に恥ずかしい、だからあまり一生懸命には見せないようにして負けても恥ずかしくないようにしよう、という「言い訳」の心理があります。
戦いの場において、「言い訳」を考えながら戦っていて自分の力を十分に発揮できるわけはありません。
実際には、そういうことをあまり恥ずかしがらない小学生の子どもたちは元気いっぱいに声を出して全力でボールを打つことができます。
中学生ぐらいになると、特に女の子はその気持ちよりも「恥ずかしい」が大きくなってきて、声を出せなくなってくるようです。
だから、ここぞという大切な場面でも声を出して強くボールを打つことができません。
だから、大切なポイントを奪われて負けていくことも多くなります。
そうならないように訓練します。
声を出してボールを打つ訓練をします。
それが一番効果がある方法だからです。
今日もその訓練をします。
子どもたちの大きな声が響き渡る練習を見たいと思います。
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