2008年09月08日
ミスの許されるスポーツ(1417)
今日は午前中3時間、午後3時間しっかりと練習しました。
明日から試合ということもあり、それなりに緊張感を持って練習できていたように思います。
特に男子は昨日から合流したナショナルチームとダブルスのマッチ練習をしていただいたこともあり、気持ちも高まって良いプレーが出来ているように感じました。
その試合を見ながらナショナルチームコーチの櫻井さんといろいろなことを話しました。
櫻井さんとは、私が初めて海外遠征を行った時にお世話になって以来、何度となく顔を合わせる機会もあって、親密に話をするようになりました。
彼が面白い話しをしていました。
新体操は、2分30秒の演技時間があるそうです。
その演技時間の終了直前まで完璧に演技できていたとしても、最後にミスをすると大きく減点されて順位に大きく影響します。
だから絶対にミスをしないように、何度も何度も同じ演技を、それこそ気の遠くなるくらい練習します。
採点競技ならではの大きな緊張感ですね。
シンクロナイズドスイミングも同じような緊張感を感じて演技しているのでしょう。
彼女たちの笑顔を作りながらも必死の泳ぎや演技を見ていると、その緊張感が伝わってきて、それが大きな感動を生みます。
それに比べると、テニスは「ミスが許される」スポーツです。
採点競技ではないので、ミスをしてもそれを取り戻す機会は何度もあります。
相手も同じようにミスをします。
そう考えれば、ミスをしてもそれに大きく心とらわれる必要はまったくないわけです。
しかし、多くの子どもは、特に日本人は、ミスをすると大きく気持ちが落ち込んで、次のポイントに影響するばかりか、トライをしなくなってしまうことが多いということです。
欧米の選手は、ミスをしてもそれにめげることなく何度もチャレンジをします。
それを繰り返しているうちに、だんだんとミスをしないようになって技術レベルが向上してきます。
まさに「試合で強くなる」とはこういうことです。
そのためには、テニスは「ミスが許されるスポーツ」であるという認識を強く持つ必要があります。
ミスをした時は誰でも落胆しますが、それをどう切り替えるのか、それはミスをどうとらえるのかにかかっています。
そうしたことを1ポイントごとにきっちりと意識して行っていけば、大きな緊張感に襲われることなく、高い集中力を維持し続けることが出来るはずです。
そういう選手が「強い」ということであると、子どもたちに説明しました。
そして、この時期にそういう「強さ」を身につけた者だけが強くなっていきます。
その「可能性」を今日から始まる試合で感じたいと思います。
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