2008年09月27日
体郁・スポーツ系(1436)
昨日から前期とは違う大学の後期の授業が始まりました。
後期から教えるのは、「運動プログラミングの理論と実習Ⅰ」という科目です。
何だか難しそうなタイトルですが、要はトレーニングの理論と実習です。
この科目を担当する先生は2人いて、授業数は3時間あります。
それぞれの授業に50名くらいの学生が受講していて、どの曜日の授業を受講するのかは抽選で決まるそうです。
つまりこの科目を受講する学生は150名くらいいるということですね。
最近の大学は、学生の確保のためにいろいろな施策をします。
それは学部の増設だったり、改名だったりしますが、体育・スポーツ系の学部の増設が大変多いそうです。
その学部を増やすことによって学生を確保したいという思惑があるので、そういう系の学部の人気が最も高いということです。
昨日の授業では「この講義で学びたいことは何か?」というレポートを書いてもらいましたが、多くの学生は体育教師、スポーツトレーナー、スポーツ指導者、リハビリ関係の仕事などに就いて、この授業の成果を活かしていきたいと書いています。
授業態度も大変まじめで、とても雰囲気良く授業が進められそうでとても楽しみです。
私は実際に体育・スポーツ系の仕事に就いているので、こうした若い人たちがそういう仕事を夢見るのは大変良いことだと強く感じます。
しかし、現実は大変厳しいものです。
例えばトレーナーという仕事についてみると、私の周りでトレーナーという仕事で飯を食っている人はほとんどいません。
体育教師になるのも大変難しい現状です。
多くの学生さんはこうした現状をだんだんと知るようになって、あきらめて違う道を進んだり、別の仕事をしながらボランティア的に指導したりするようになっていきます。
なかなか体育・スポーツ系の仕事をライフワークにすることは難しいということですね。
それは、そうういう関係の仕事が社会的にきちんと認識されていないということも原因の一つかもしれません。
欧米ではそれは一つの職業としてステータスを持っているように感じます。
私は教員から転身したので、そのことを身に沁みて感じています。
まあ、だからこそそのステータスを上げるために、多くの方の認識を変えるために頑張るというか、闘っていることの力になっています。
なかなか難しいことですが、こうして専門のトレーニングを教える機会を得ることができたのも何かの啓示かもしれません。
これからがんばろうとする学生さんが「先生みたいになりたい!」と思ってくれて、たとえ難しくても、いやなことが多くても、自分の信じる道を進むことができるように一生懸命教えていこうと思います。
ちょうどその学校のすぐ横に私の高校時代の先輩が歯科医院を開業しています。
20年くらい前は、治療を兼ねて何度か訪ねていましたが、昨日は本当に久しぶりに会いに行きました。
先輩はちょっと老けましたが(自分もか・・・)、元気そうで安心(?)しました。
これから毎週治療に通おうかと思っています。
何だか不思議な縁ですね。
この縁を大切にしていかなくてはならない・・・そう思います。
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