2008年09月13日
弱音を吐く(1422)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -170-
諸富祥彦(「生きていくことの意味」PHP新書)は、
辛くなったら弱音を吐こう。
小さな見栄やプライド、世間体にこだわっていないで、まわりの人に助けを求めよう。
早めに“弱音”を吐き、“人に助けを求めること”は、
この困難な時代をタフに生き抜いていくのに必要な“能力”である。
と言っている。
スポーツ選手は、「弱音を吐くな」、「常に前進し続けろ」、「苦しくてもがんばれ」ということを「美学」として叩き込まれてきた。
そうすると、「弱音を吐くこと」、「苦しい時に休むこと」などは「悪いこと」であると考え過ぎてしまって、
「成績が上がらないのは自分の努力が足りないせい」
「親やコーチが期待してくれているのに、思うような成果が上げられない自分は情けない」
「弱音を吐いたら自分に負けることになる」
とますます自分を追い込んでしまう。
感受性が高く、やさしい「こころ」を持った人間ほどこうした考え方を持ち、苦しくて、耐え切れなくて、どうして良いのか分からなくて、すべてのことがうまくいかなくなってしまう。
これが「スランプ」に陥ってしまう一番の原因かもしれない。
そんな時は、思い切って「弱音」を吐こう。
今までの(不適切な考え方に基づく)「思い」を「切る」ことで、「こころ」は自由になる。
そして、「弱音」を「吐く」ことで、「強い」とはどういうことが理解できるようになる。
そうして、大きな「エネルギー」を蓄える準備が整っていくものだと思う。
「弱音を吐く」ことは、「弱い」からではなく、「強さ」を手に入れるための「能力」であることを忘れないでほしい。
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