2008年09月19日
行動目標を設定する(1428)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -173-
前回、「話をする時間の大切さ」について述べた。
実際にミーティングで話をした内容についてもいくつか報告した。
その中で、最も多くの時間を割くのが「行動目標」を設定し、その目標が本当に達成できたかを何度も確認することだ。
「行動目標」とは、
「特定の結果を導くために必要な具体的行動や競技内容など、自分の競技能力を高めることを重視した目標であり、相手の行動やレベルにかかわりなく、選手自身がコントロールできる性質を持っている。」
と定義されている。
具体的には、
・集中力を高めるためにストリングを見る。
・気合を入れるために足をたたく。
・ミスをしても下を向いたり、ラケットを下げない。
・うまくいかなくても表情を落とさない。
・相手をしっかり見据えて構える。
・エースをとったらガッツポーズをする。
などの「行動」を目標として設定することだ。
すべて自分の能力を高めるために行う「行動」である(プラスの自己表現)。
自分でコントロールすることができ、相手の「行動」には左右されない。
こう書いてみると簡単そうにみえる。
しかし、自分自身の試合での「行動」を思い起こしてみてほしい。
意外とこれらの「行動」を続けることは難しいことが実感できるだろう。
スコア的には追い詰められても、常にこのような「行動」をとることができる選手にはプレッシャーを受けるものだ。
それだけでも勝つチャンスは大きくなる。
このような「行動目標」について、具体的な方法をアドバイスすることもあるが、選手自身に決めさせることある。
コーチに言われたのではなく、「自分で決めたこと」を「自覚」することでより強く目標が意識されるからだ。
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