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Memory Board そのときどきに私が感じたことや思いなどを書き綴っています。

大島コーチ
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勝負を投げるな・・・「本気」の戦い(1418)



今日から大会が始まりました。

ドロー表も出来上がり、対戦相手が決まると気持ちも引き締まって良い緊張感が生まれます。

それが「力」を引き出す「原動力」になることを期待して試合に臨みました。

ファーストマッチに組まれたのは慶太郎と和典でした。

慶太郎は、辛抱強くラリーをつなげて、スピードボールで攻撃するパターンが功を奏して、ファストセット4-3まではリードを奪いましたが、相手のショットが決まり始めて展開が崩れると集中力を欠いたようなプレーを繰り返して、その後は1ゲームも奪えずに敗れました。

試合後の感想で、「後半は集中力が切れて・・・」という発言にはがっかりさせられました。

「集中力が切れる」ということは、「試合を投げる」、「あきらめる」と同じことです。

自分の思い通りのプレーが出来ないときにこそ集中力を発揮することが大切なのに、そこで切らしてしまう集中力では戦
うことは難しいと思います。

昨日のミーティングで、どんなポイントでも同じような雰囲気を持って戦うことを課題として試合に臨むように話をしたのに、それを最後まで実行しようとする意志が弱いことを残念に思います。

「集中力を切らさないこと」、それは、すなわち「勝負を絶対に投げ出さないこと」、そういうことだと強く自覚してこれからの試合を戦ってほしいと思います。

和典は、身長が185cmぐらいある大型のシード選手に対して果敢に挑み、ファーストセットでは終始リードを奪う展開でしたが、肝心なポイントでビッグサービスを決められたり、強いボールで攻められてポイントを落とし、6-7、3-6で惜敗しました。

ラリーの威力、精度ともに向上しているので、それが戦術面に活かせるようになることと、フォアハンドストロークのウイナーがしっかり決まるようになればと思います。

大斗は、強いストロークで押す場面もありましたが、攻撃の範囲が狭く、相手に簡単に切り返されてリズムをつかめず、2-6、3-6で敗退しました。

配球を考えてプレーすることと、切り返しの能力を上げることが大切だと思います。

将司は、インドネシアの選手と対戦し、序盤は無理なショットで自滅してポイント与え、苦しい展開でしたが、ショットの威力に差があったので、徐々に落ちついて攻撃を組み立て、6-3、6-1で快勝です。

一本のショットに頼るのではなく、展開を考えて攻撃することが出来ればもっとレベルの高い戦いができると思います。

まだまだ力が足りないと感じることはありますが、まずは韓国遠征の本戦初勝利を称え、明日からの戦いでさらに成長することを期待したいと思います。

女子の選手は残念ながら今年も全員初戦負けとなりました。

ゆり子の試合は、コートが離れていて見ることは出来ません
でしたが、自分なりには最後まで集中して出来たそうです。

スコアは、4-6、2-6ですが、自分なりの手応えも感じているそうで、明日からのコンソレーションでどんなプレーをするのか確かめたいと思います。

彩美は、台湾の選手との対戦でした。

大変しっかりとしたストロークをする選手で、なかなか崩すことが出来ずに、1-6、1-6で完敗です。

やはりストロークの精度が問題です。

高いレベルでの打ち合いの中で、狙った所にきちんと打つことが出来れば自分有利に展開できるのですが、高いレベルでのストロークを想定して練習していないと実戦することはできません。

そのような状況をイメージできる力、「想像力」がこれからの成長には必要です。

志歩は、十分勝つことが出来る選手に対して、ダブルフォールトを繰り返し、強く攻めることが出来ず、相手の単調なロブの切り返しにミスを繰り返してリードを奪えず、6-7(5)、4-6で敗れました。

彼女は「本気」で強くなりたいと言います。

この試合でも彼女なりに、強い気持ちを持って臨んだようですが、まだまだ気持ちの強さをプレーで表現できているとは言えません。

彼女もそれはわかってるはずです。

今のままでは勝てないことを・・・。

そうであるならば、何かを変えなくてはなりません。

それは「表現力」です。

自分の思うように、スマートに攻めて勝ちきることが出来るのであれば申し分ありませんが、成果が出ていない現状ではもっと強く「自己表現」することが必要です。

彼女には少し厳しすぎる言葉を投げかけてしまいました。

「本気」で強くなりたいと思うのであれば、きっと私の言葉は理解できるはずです。

理解し、ひたむきに何かを変えようとする姿から強さが生まれてくることを期待します。

南奈は第1シードの韓国選手との対戦でした。

厳しい戦いになると予想していましたが、案の定第1セットは、相手の丁寧にコーナーを攻めるストロークを切り返すことが出来ず、0-6で落としました。

しかし、セカンドセットに入ると、少しペースを落としたスピンボールでボールを拾って相手のミスを誘い、必死に食い下がります。

3-4から5-4と逆転し、セットポイントを握りましたが巻き返され、5-6の苦しいゲームを奪ってタイブレークに持ち込みました。

タイブレークでも2-5の瀬戸際で粘り強いストロークで応戦し、5ポイントを連続でとってこのセットを奪いました。

試合中の態度や振る舞いも今までの弱々しさが影を潜め、強さをうまく表現して戦うことが出来ているように感じました。

ファイナルセットは、疲れからか足が止まり、切り返しの精度が落ちたところを付け込まれて、1ゲームも奪えずに敗れました。

敗れはしましたが、こういう戦いを続けていくことが出来れば、いずれ強さを身につけていくことが出来ると予感させるもので、少したくましさも感じました。

明日からの戦いが楽しみです。

遠征では子どもたちに求めるものは大きいです。

それがプレッシャーとなってしまうかもしれないので、言葉にすることをためらう気持ちもありますが、子どもたちの「本気」を確かめるためには、こちらも「本気」で当たっていかなければならないと思います。

明日も本戦だけではなく、コンソレーションとダブルスもあります。

子どもたちの「本気」を見たいと思います。
 

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コラム | 投稿者 大島コーチ 16:17 | コメント(2) | トラックバック(0)