2008年12月03日
当たり前の行動(1504)
今日は昨日の残り試合とダブルスが行われました。
美希は、マレーシアの選手との対戦でしたが、相手の凡ミスにも助けられて完勝し、明日の2回戦に進みました。
更紗は、台湾選手と対戦し、相手選手の両サイド両手打ちからの緩急のあるボールに自分のペースをつかめず、時折鋭いショットでエースを奪うものの4ゲームを取っただけで敗退しました。
美希も更紗もショットを打つ時の強さがあまり感じられないのが気になります。
将司は、第7シードのマレーシアの選手との対戦でした。
序盤は、左利きから放たれる鋭く曲がるサービスをうまく返球できずにリードを奪われましたが、徐々に粘り強い返球ができるようになり、タイブレークまでもつれこみました。
残念ながらこのセットを落としましたが、セカンドセットに入ると、対応力も上がり、その粘り強さに相手は簡単なミスを重ね、中盤からペースをつかみ、そのまま奪うと、ファイナルセットは1ゲームしか与えずに勝ち上がりました。
粘り強さに加え、配球のレベルも上がってきているので、明日の対戦が楽しみです。
和典は、第1シードのインドネシア選手との対戦でした。
ファーストセットは、相手のうまい配球に翻弄され、1ゲームも奪えずに落としましたが、セカンドセットの中盤から切り返しの精度が上がり、何とか食い下がりますが、最後まで強さを表現できないのが響き、振り切られました。
とても良い資質を持っていますが、強さの表現においては不十分だと言わざるを得ません。
それを克服し、強さを求める高い意識が備わることを期待します。
高校生の女子選手は、ダブルスのみ対戦があり、綾と晃子のペアは、マレーシアのペアとの対戦でした。
ショットの威力では上回っていると思いますが、課題の思い切ったプレーができず、守りのテニスに終始し、惜しい敗戦となりました。
自分たちがどのようなプレーをしなければならないのかは分かっているはずですが、ポーチも少なく、相手の隙を突く攻撃も見られずにミスを重ねて敗退したことを大いに反省し、次のステップにつなげなければ意味はないと思います。
台湾の選手と組んだ優は、同じく台湾同士のペアとの対戦になりました。
思い切ったプレーも随所に見られ、互角の展開に持ち込みますが、ファーストポイントでダブルフォールトを重ね、相手を精神的に有利にさせてしまうことが多く、惜敗です。
サービスを中心に、安定したショットを身につけること、これを克服しない限り勝つチャンスは少なくなります。
美希と更紗の組は、台湾とマレーシアのペアとの対戦でした。
序盤は相手の鋭いショットに対応できずに簡単にファーストセットを落とし、セカンドセットもリードを許す苦しい展開でしたが、そこから美希の思い切ったダウンザラインでプレッシャーをかけ、形勢は逆転しました。
ファイナルセットのスーパータイブレークでも、相手は守勢でのミスを重ね、シーソーゲームでしたが、思い切ったショットを苦しい場面で打ったことが最終的には勝利に結びつきました。
明日は第4シードとの対戦になりますが、今日と同様に思い切ったプレーを心掛けて戦ってほしいと思います。
将司と和典のペアは、台湾のペアとの対戦でしたが、ストロークのラリー戦では押し気味に展開するものの、ネットプレーとリターンの不安定さが響き、惜敗しました。
まだまだネットの動きやショットの正確性には課題があるので、高い意識を持って練習に取り組んでほしいと思います。
明日は、綾と晃子、美希、将司のシングルス、更紗と美希のダブルスがあります。
やはり期待するのは自分の持てる力を十分に発揮し、相手と戦う姿勢を高く感じられる試合です。
正直、今日の試合を見ていて、そう感じられることは少なかったですね。
試合後のミーティングでは、そのことについて話をしました。
・どんな状況でも相手に弱みを見せないこと
・相手がプレッシャーを受ける強いショットを打つこと
・思い切ったプレーで流れを引き寄せること
をプレー中の課題として、「何が何でも」という気持ちでやりきることの重要性を強い口調で諭しました。
「どうしても」の思いが強いので、口調は厳しくなりますが、それを理解し実践することでしか強くなれないことをしっかりと認識してほしいと思います。
そして、準備ができていないことを厳しく指摘しました。
ウォーミングアップはもちろんのこと、クールダウンや試合後の報告、課題への取り組みなど、遠征に来ているので時間は十分あります。
その時間を有効に利用し、強くなるためにするべきことをしっかりとやりきること、そして、それが「当たり前の行動」になるように訓練していかなくてはなりません。
特別な時に、特別なことをするのが大事ではなく、すべきことを「当たり前のようにする」ことができて強くなっていきいます。
そういう高い意識を持った選手に成長してほしいと思います。
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文章中に
”「何が何でも」という気持ちでやりきること”
という表現があり、思い当たることがあります。
きれいに勝とうなんてのは、レベルが下の相手にしか
通用しないことで、同等の相手には
なりふり構わずやるしかないのだと。
残りの試合もなりふりかまわず勝ちに行ってほしいと
願っています。悔いのないように、すべての選手が
戦ってほしいものです。
honda
「心がすべてを決める」、だからこそ、強い気持ちで戦うことの大切さと素晴らしさを知ってほしいですね。
本戦は終了しましたが、コンソレーションでも高い意識を持って戦ってほしいと思います。