2008年08月16日
「自信」をつける(1394)
トレーニングキャンプも最終日を迎えます。
今年のキャンプは昨年のような暑さもなく、ペース配分も考えながら順調にプログラムを消化することができました。
キャンプのテーマに掲げたのが「メンタル・パフォーマンスの向上」で、練習や試合におけるメンタルの重要性や対応などについて話をしてきました。
相手と戦う強い気持ちが「集中力」をたかめるので、それを指導する方も少し厳しい言い方になったかもしれません。
しかし、子どもたちが強くなるためにはどうしても学ばなければならないことについて、妥協しないで教えることを心がけたつもりです。
どれくらいうまく伝えることができたのかはよく分かりませんが、練習での態度や振る舞いを見るとそれなりに変化が見られるので、これからの成長が楽しみです。
昨日の全体ミーティングでは、「自信」ということについて話をしました。
テストの結果や試合後の自己評価を見ても、「自信」がないことがはっきりと分かります。
しかし、メンタル・トレーニングでは、いつでも自信満々にプレーできることを目指すのではありません。
「自信」があるように振る舞うことで、いろいろストレスに対してうまく対応できる力を身につけることです。
トップアスリートの誰もが自信満々でいるわけではありません。
まずはそれを理解しなくてはなりません。
「自信」がないから、それを少しでも高く持つことができるように努力しようとするモチベーションをが高く持つことが大切です。
そのためにもっとも大切なことは、「頑張れば必ず達成できる目標を立てる」ことです。
「強い選手に勝つ」という目標を立てても必ず達成できるわけではありませんが、「この試合では絶対に最後まであきらめないで戦う」という目標であれば、「頑張れば必ず達成」できます。
そのような目標を立てて、何度も何度も繰り返し成功に導くように努力することです。
小さな成功体験を積み重ねることで、少しづつストレスに対して強くなっていきます。
態度や振る舞いにも「自信」が感じられるようになってきます。
「それ」を目指します。
そして、毎日の練習での態度や振る舞いを訓練することです。
「身体表現」をトレーニングをすることは、「自信」を高めるのに大変有効です。
まずは「それ」をする、と「強く心に決める」ことから始めてください。
もうひとつ大切なことは「自己管理」です。
ある大会にサポートに行った時、試合前のウォーミングアップを行った選手がほんの少しのランニングをしただけで「疲れた。」と言いました。
決して疲れたわけではありませんが、戦う前から弱気な自分を見せ、言い訳を作っているようにも見えます。
それは、初めて「ステージ」にあがった俳優が緊張のあまりに逃げ出したくなる心境と似ています。
でも、逃げていては強くなりません。
その気持ちを奮い立たせるために、いつもやることを「変えない」でちゃんとやることです。
違う場所に来たからといって、今までと同じことができなくては今までのように戦うことはできません。
いつでも「今まで通り」に戦うことができるように、「今まで通り」をきちんとします。
それを「自己管理」といいます。
特に試合の前や試合の後にやることを変えてはいけません。
「今まで通り」を信じること、そこから「自信」が生まれてきます。
なかなか「自信」を持つことは難しいものです。
でも、トレーニングをすれば必ず高まってきます。
それを信じることができる、そんなキャンプになったのであればこれ以上の幸せはないですね。
今日が最終日です。
私の40数回目の誕生日でもあります。
多くの子どもたちを過ごすことができる誕生日をとても幸せに思います。
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すごーい、いい事が書いてあって、思わず夢中になってしまいました!
>小さな成功体験を積み重ねることで、少しづつストレスに対して強くなっていきます。
サラリーマンの私にも、大変参考になる言葉でした。
明後日からの仕事をがんばろうと思いました。
お誕生日、おめでとうございます。
多くの子どもたちと過ごすことができる誕生日を、毎年のように迎えることができることを本当に幸せに感じます。
そんな子どもたちが大きく成長していくことができるように、これからもがんばって教えていこうと思います。
また、多くのテニスを愛する人たちに少しでも役立つ情報を伝えていこうと思いますので、応援よろしくお願いします。