2008年08月17日
心の余裕(1395)
無事にトレーニングキャンプを終え、寮の整理を少しだけして、その足で家族とキャンプに出かけました。
このキャンプはもちろんトレーニングキャンプではありません(笑)。
何年か振りに寝袋を持ち込み、薪と炭で火を起こし、飯ごうでご飯を炊いてバーベキューです。
正直、少々疲れていたので「面倒だなあ」とは思いましたが、子どもたちが虫採りに夢中になっていたり、テントでワイワイやっているのを見るのは楽しいものです。
夏休みの期間中はなかなか休みが取れないので、こうした家族サービスは大変大切な時間です。
朝も早くから起きて遊歩道を展望台まで駆け上り、きれいな景色を見下ろしながらゆっくりとした時間を過ごしました。
どんなことでも同じですが、やはり「心の余裕」のようなものは必要ですね。
何となく余裕のない時間を意識もせずに過ごしてきたことをちょっとだけ反省しました。
試合に強くなるためにもこうした「心の余裕」は必要なのかもしれません。
気合いばかり入って、冷静な状況判断や自己分析ができないようでは厳しい試合を勝ち進むことはできません。
トレーニングキャンプの最後のミーティングでは、「試合に強くなるために」ということを話しました。
「試合に強い」とは、勝つための強い意志と冷静な状況判断や自己分析を併せ持つということです。
目指すのは「粘り強い選手」です。
粘り強い選手になるためには、
あきらめない
作戦を立てる
一球のボールを打つことの集中力
強気なプレー
が大切だと言いました。
勝負に対する強い執着心は、相手にとってはとても嫌なものです。
相手に嫌がられるような選手は自分の実力以上に勝てるチャンスは大きくなります。
作戦を立てることで、自分を見失うことを防ぎます。
高い集中力を維持するためには、「どうすればこの相手に勝つことができるのか」をいつも考えることです。
そのための作戦を真剣に考えることで、その集中力はさらに高まります。
その高まった集中力は、一球のボールを打つことに向けなければなりません。
それは、ただそのボールを返球するのではなく、次のボールに対する対応を考えてすぐに動くことを意味します。
テニスは連続性の競技です。
「つながり」を意識して返球することを心がけることで、その一球に対する集中力と対応力は高まります。
そして、強気なプレーを心掛けることです。
強気なプレーとは、強いボールを打つことではありません。
「相手に弱みを見せない」ように「堂々と戦う」ことです。
多くの子どもたちは簡単に相手に「弱み」を見せます。
このキャンプで、インプレー中に笑った選手に対してかなり厳しい態度で指導しました。
そのような「心構え」で勝てるほど甘くはないからです。
こうした「身体表現」は、「クセ」として身についてしまっています。
それが相手にとって有利に働いてしまっていることを自覚しなければなりません。
そのために「強気なプレー」を心がけることです。
こうした一連の行動が「当たり前」になった時、「粘り強い選手」に成長しています。
そのようにプレーする試合を経験していくことで素晴らしい選手に成長していきます。
きっと「心に余裕」が生まれます。
私もそれを心がけます。
明日はゆっくり過ごすつもりです。
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