2008年02月08日
素晴らしい試合(1116)
今週末に東海毎日の愛知県予選があります。
東海大会の出場権をかけた戦いなので、大切な試合の一つです。
他府県では予選も終って、すでに東海大会出場を決めている選手もいますが、大会には私のクラブから大勢の子どもたちが参加します。
そのために今週はマッチ練習が多くなっているのですが、なかなか思うような試合ができなくて焦っている選手も多いですね。
そうした状況にすぐに陥ってしまう選手は、ほんの少し「考え方」を変える必要があると思い、昨日と今日はミーティングをしました。
まず、話をしたのは、スポーツではほんの少しテンションが高いほうが勝つ確率は高いということです。
先のことや結果に捉われることなく、過ぎたことに心奪われることなく、ただ今の、この瞬間に焦点を当て、気持ちが高まりすぎるでもない、かといって下がってもいない中間の状態を「中庸」と言います。
ものごとに対する時、こうした考え方を持って、そのように気持ちをコントロールすることの大切さを説いています。
しかし、スポーツはやはり「戦い」なので、「闘志」が必要です。
そのために少しテンションを上げられるほうが有利になるのですが、なかなかどうして難しいようです。
しかし、勝つために最善を尽くす、というのであれば、少しでも勝つ確率をあげる努力は必要です。
そうした「意識」を持って戦うことが最も大切な努力になります。
今日のマッチ練習の課題では、それを一番に挙げました。
テンションの上げ方は人それぞれにちょっとづつ違いますが、どんなポイントであれ、ポイントを取ったことに対する喜びを表現できるほうがいいと思います。
多くの子どもたちは、良いショットが打てないと落ち込んで、たとえポイントが取れても喜べないことが多いですね。
当たりそこないのショットに相手がタイミングを狂わせてミスショットしても1ポイント、完璧なエースをとっても1ポイントであって、ポイントの「重み」に違いはありません。
そのポイントの積み重ねが勝利につながることを明確に意識できているならば、素直に喜びを表現できるはずです。
何度でも言いますが、試合はショットのコンテストではなく、勝つために最善の努力をする場であり、そのために自分の力を最大限に引き出すことを目標にしなければなりません。
そして、テンションを下げてしまう状況の時、簡単にいえばミスをした時の感情のコントロールをすることをもうひとつの課題としました。
声を出したり、ガッツポーズをしたり、間をとったり、という一連の行動をきちんと意識して行うことが大切であることも話をして、細かなアドバイスはしないで、じっと試合を見ていました。
どの子も素晴らしい試合をしてくれたと思います。
自分のすべきことにきちんと焦点が当てられており、声を出し、ガッツポーズで気合が入り、間をとって冷静に集中力を保ち、十分の自分の力を引き出せていたように感じました。
お互いにそうした力を出し合っているので、試合の内容も素晴らしいものでした。
こういう試合を続けてくれたら、この子達の可能性はもっと大きく広がるに違いないと確信できるような試合ばかりでした。
なんだか試合を見ているうちに泣けてきそうになる感情を抑えるのに苦労しましたね。
本当に素晴らしい試合を見ることができてうれしく思います。
でも、私は君たちがすぐにそういうことを忘れてしまうことも知っています。
だから何度でも同じことを繰り返して言うでしょう。
ちゃんと嫌がらずに聞いてくださいね。
自分の可能性のために・・・・・。
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