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Memory Board そのときどきに私が感じたことや思いなどを書き綴っています。

大島コーチ
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思い切るということ(1133)



強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -85-

春休みが始まると、全国大会や全国大会に繋がる試合が行われるので、戦う選手はもちろん、コーチも自然と力が入る。

当然、プレッシャーは大きくなるので、勝ち負けを過剰に意識したプレーも時折見られる。

 「ん~、なんでかなあ」、

日頃まじめに(?)指導にあたっている私は思い悩むのである。

 「練習ではあんなに素晴らしいプレーができていたのに」

そう、練習では素晴らしいプレーができるのだ。

 「もっと、思い切れればいいのになあ」

と思うことが多い。

指導力のなさを実感するときでもある。

しかし、ことは言葉で言うほど簡単ではないことも知っている。

 「言ってることはわかるけどさあ」
 「わかっててもできなんだよなあ」

ということである。

そう、わかってはいるけど、思い切ることができない。

だから力を存分に発揮できないのだ。

***** 思い切るとは?

「「思い」を「切る」ことであり、その「思い」とは、負けるかも知れないという不安だったり、ミスを恐れる気持ちだったり、親の期待や周りの期待に応えなくてはならないというプレッシャーです。

その圧力に押されて「思い」を切れないと、良いプレーはできませんが、「思い」があってそれを「切る」ことで最高のプレーができるものなのです。

実際、最高のショットは、切羽詰った、苦しい場面で思い切ったショットを打ったときに放たれるものです。

つまり、「思い」がないと最高のショットは打てないのですね。

ミスを恐れながら、負けるかもしれないという不安を背負いながら、なんとかそれを振り払って最高のショットを打つ、そんなプレーヤーに多くの人は感動するのではないでしょうか。」

ということらしい(って、この文は私が書きました)。

そして、「思い切る」ということを考えていたとき、「捨てる技術」という本があることを思いだした。

巷ではベストセラーになっているらしい(すいません、私はまだ読んだことがありません)。

「思いを捨てる技術」というのがあるかもしれないなどと、試合を見ながら考えていた。

パソコンでも、不要なファイルを溜めていると動きが遅くなり、システムに異常が頻発するらしい。

だから私は、長い時間使っていないファイルやプログラムはできるだけ捨てるようにして、できるだけスリムな状態に保つようにしている。

大事な試合だと意識しすぎて、がちがちになっている状態というのは、(不要な)「思い」がありすぎて、システムに異常を期待している状態と言えるのではないだろうか。

さてさて、どんな不要なファイル(思い)が溜まっているのだろうか?

 「全日本に行かなくてはならない」
 「この試合は、勝たなくてはいけない」
 「こいつだけには負けられない」

などの「思い」だろうか。

いろいろな「思い」、こいつは少し厄介だ。

なぜなら、パソコンのファイルと同じで、見ることができない。

だから、どれくらいたまっているのが実感できない。

しかも、それは「少しは必要」なものだ。

だから、それが原因でシステム異常を起こしていても、原因として特定することが難しい。

だから、「捨てる技術」が必要になってくるのだ。

一昔前のパソコンは、容量も小さいので、不必要なプログラムを無尽蔵にしまっておく余裕などなかった。

本当に必要なプログラムやファイルを選択して、効率よくパソコンを使うためには、必要のないものを「捨てる技術」が必要だったのだ。

その選択ができるかどうかで、できる人間かそうでないかが決定されると言っても良かった。

スポーツとパソコンという対象は違えど、勝負強い人というのは、同じような感性(捨てる技術)が備わっているものだと思う。

「捨てる技術」が高ければ、システム異常は起きにくく、必要なファイルをあっさりと記憶できる。

さらに仕事の効率は上がるはずである。

「捨てる技術」について考えてみよう。

なんでもかんでも捨ててしまえばよいというものではないだろう、ことくらいはわかる。

まったく必要のないファイルは、あっさりと捨ててしまえば良い。

少しは必要かもしれないものは、圧縮でもして必要なときだけ見ることができるように小さく固めておけば良い。

そして、必要なファイルは、いつでも取り出せるようにディスクトップなどに貼り付けておくのだ。

このように、できるだけ無駄なファイルを増やさないようにするとともに、効率よく、使いやすい環境を作ることが、総合的に見て「捨てる技術」というのではないだろうか。

本を読んでいないので比較はできないが、このような内容なら、きっと私は素晴らしい「捨てる技術」を持っているということになる。

テニスでも同じである。

単に捨てるというのは脳がない。

 「必要なものとそうでないものを選択すること」
 「今必要なものに焦点を当てられること」

これができれば、きっともっと「思い切った」プレーをすることができ、ほしかったものを手に入れることができるに違いない。


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ジャーナル | 投稿者 大島コーチ 11:57 | コメント(0) | トラックバック(0)