2008年02月23日
辛抱強く与え続けること(1131)
スポーツというのは難しいものです。
基本的な「戦う」資質が備わっていない限り、強くなることは叶いません。
しかし、たとえ本質的に備わっていてもそれを「自覚する」というのは至難の技でもあります。
私はよく子どもたちに「世界を目指せ!」といいますが、どのような計画を持ってそれに臨むのかが明確になっていないと、目標に向かう気持ちは高まってきませんし、もちろん「自覚」は生まれません。
テニスジャーナルにも「目標はいらないが計画は必要だ」と書きました。
そのためには辛抱強く刺激を与え続けるしかありません。
今ここでしなければならないことは何かを常に言って聞かせながら、それをすることでどこまでの目標が手に入る可能性があるのか、そしてその次にはなにがあるのかを、それこそ何度も言って聞かせなくてはならないと思います。
なぜなら子どもの気持ちは「揺らぐ」からです。
ほんの少しのことで不安になり、有頂天になり、スキを作り、希望を失うことなどあたりまえにあります。
親やコーチはそうではありません。
行動を客観的に観察できるので、気持ちのコントロールが簡単にできるのではないかと錯覚してしまうのです。
でも、自分たちが同年齢のときに、どのような自覚を持って人生に立ち向かっていたでしょうか?
彼らのほうが(私よりも)資質も、自覚も高いレベルにあると思います。
それをより高いレベルで「自覚」してもらうには、その気持ちを理解し、辛抱強く与え続けるしかないのです。
大変面倒な仕事には違いありませんが、その「忍耐力」が自分に備わっていることを願います。
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