2008年02月04日
イメージを変える(1112)
岩本コーチから、「大島さんがジュニア育成のイメージを変えましたね。」と言われました。
とてもうれしい言葉ですね。
私のイメージする「ジュニア育成」の形とは、純粋に「世界」を目指すことを「意識」できるような環境作りが中心です。
今まで私が見てきた、接してきた「ジュニア育成」は、レッスンの形態も通常の一般レッスンと同様で「スクール」の域を越えるものではありませんでした。
レッスンの内容は、それぞれのコーチが工夫して、多人数でもできるだけ効率よく練習できるようにうまくプログラムされています。
この点に関して言えば、日本のコーチたちは集団のマネージメントに関して大変優れた能力を持っていると言えます。
しかし、「育成」の仕事として考えるならば、やはりこれでは「何か」が足りません。
私がアメリカに渡り、いろいろな「アカデミー」を見てきたときに思ったのは「そこ」です。
そして、「スクール」と「アカデミー」の「違い」を強く感じました。
その「違い」とは、やはり「世界」を意識することができるかどうかです。
もちろん、今までのシステムでも世界で活躍する力を持つほどに強くなった選手は何人もいます。
でも、そうした選手が輩出される「背景」は依然貧弱なままであるという感は否めません。
特にこの地域ではそれが十分に整備されていないと思います。
具体的に「何をすれば良いのか」を真剣に考えました。
●海外にチャレンジするのが当たり前であるような環境を作ること。
●強い選手が集まってともに練習できるような環境を作ること。
●学校との連携を強め、教育活動と育成活動を融合させること。
●広くネットワークを作り、指導者間のコミュニケーションがとれる状況を作ること。
などです。
それをひとつひとつ作り上げてきたことで、多くの子どもたちが世界を経験し、クラブの枠を超えて集い、コーチのネットワークができ、それがより良い「ジュニア育成」の形になりつつあると感じます。
それが今までの「イメージ」を変えることになっていくのでしょうが、まだ「事業」は始まったばかりです。
教育活動の問題、ネットワークの強化、優れた指導者の育成、海外遠征のためのネットワーク作りなど、課題は山積みですが、少しづつ進みつつあります。
こうした活動の積み重ねが、今までの「ジュニア育成」のイメージを変え、多くの子どもたちが純粋に「世界」を目指すことができればいいなと思います。
これからもがんばりますので、応援よろしくお願いします。
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