2009年03月12日
悔しい負け方(1563)
ブルネイ遠征4日目
綾の本選の2回戦は第1シードとの対戦でした。
さほど威力のあるボールではなく、しつこくラリーを続けながら、時折思い切ったショットで攻撃する同じようなタイプの選手です。
打ち込みのショットに安定性を欠くので十分チャンスがあると思っていましたが、出だしはうまく対応できず、あっという間にファーストセットを奪われました。
セカンドセットに入ってからは落ち着きを取りし、鋭い切り返しのショットも決まり出してリードを奪う場面もありましたが、チャンスボールの打ちこみでのミスが多く、4-6でセカンドセットを落として敗退しました。
また、相手を追い込んだ場面でドライブボレーなどで積極的に攻撃するという課題も全く果たせず、悔しい敗戦となりました。
悔しい敗戦は、負けることではありません。
全力を出せなくて負けることが悔しいのです。
全力を出せない原因は大きく2つあります。
ひとつは、全力を出し切るための準備が足りないということです。
試合前の練習は十分に時間があるわけではありません。
ウィンブルドンでも45分程度の練習時間が与えられるだけです。
その短い時間にどれくらい集中力をもって練習をすることができるのかがとても大切な準備になります。
昨日の朝の練習ではそれができていなかったので厳しく怒られることとなりました。
しっかりと反省してほしいですね。
もちろん、試合前のウォーミングアップは大切な準備です。
今回の遠征に参加した選手も十分に自立してできているとは言えません。
それで試合になって動くことができなくて敗退するのは実に愚かなことです。
まだ、その意識が低いと言わざるを得ません。
そして、道具をきちんと管理することです。
暑い中にバッグを放っておいてはテンションの緩みは大きくなります。
道具を大切に扱う意識が高いほど、準備はうまくいくものです。
こうした準備を当たり前のように行うことで、全力を出せるようになります。
それでも負けることはたくさんありますが、少なくとも準備が不足して負けるよりは爽やかな気持ちになれるはずです。
そうした敗戦は、それが経験となって強さの基盤を作っていくものだと思います。
ふたつめは、トライすることを怖がった試合をしてしまった時です。
試合に負けることを恐れ、思い切ったショットを打てなくなることはあります。
トライすることを恐れ、ただ相手のミスを願うようになります。
そうした弱い気持ちに支配されて負けてしまったとき、悔しさは大きくなります。
恐怖を振り払い、思いを切ってトライする選手が大きく成長することを忘れないでほしいと思います。
今日、この遠征で初めてのミーティングを行い、このことについて話をしました。
明日の練習からきちんと準備をしている子ども達であってほしいと思います。
ダブルスは、男子の1回戦のみ行われ、隆雅と翼の組は、ストローク戦では互角の打ち合いを見せるものの、サービスとレシーブの技術の差が大きく、簡単に相手に追い込まれる場面も多く、2-6、2-6で敗退しました。
まだまだ技術レベルが低いと感じることは多いですが、少なくとも堂々と戦うことで試合において自分の力を発揮できるようになってくるので、意識して行動や態度をコントロールすることの大切さをアドバイスしました。
ここでも、「強さを表現すること」は、強くなるために何よりも大切であることをしっかりと認識してほしいと思います。
明日からは女子のダブルスとコンソレも始まるので、確認したことを意識しながら、全力を出し切ることを期待したいと思います。
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