2009年03月04日
グリップの違いで何が変わる-2- (1595)
テニスの科学(37)
では、そのようなトップスピンの技術が必須であるならば、初心者や子どもにもその技術は教えなくてはならないはずです。
しかし、初心者や一般のジュニアのスクールで厚いウェスタン系のグリップを指導する場面はみたことがありません。
その理由をさきほどの指導書に探してみると、
「初心者(ジュニア)は、基本であるフラットから教えるべきである。」
「そのためには正しいコンチネンタルグリップ(イースタングリップ)を指導することが望ましい。」
と解説してある場合が多く、その理由として、
1.インパクトの感覚が覚えやすい
2.グリップに無理が無く、もっとも自然なグリップである
3.他の技術に応用がしやすい
4.早くラリーができるようになる
などとしています。
果たしてそれは本当なのでしょうか。
インパクトの感覚は、それぞれに適したグリップがあるわけで、初心者であっても無意識的に自分の感覚に従って自分がもっとも握りやすいようにグリップを握ると思われます。
それをはじめから矯正するべきではないのではないでしょうか。
コンチネンタル系のグリップがその人にとって良いグリップかどうかはわからないし、多くの人にあてはまるかどうかも定かではありません。
それが自然かどうかも分からないと思います。
それに、早くラリーができるようになるというのもかなり怪しい説のようにも思えます。
「では、どのグリップが人間にとって自然なのか。」
と問われると、返答に困ってしまうのも事実です。
グリップの違いがどう人間の全身的な運動に影響を及ぼすのかについて整理しながら、この難解な問題に私なりの解答を導きだしていこうと考えています。
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