2009年03月08日
グリップの違いで何が変わる-4- (1599)
テニスの科学(39)
2.身体の向きが変わる
上空からのカメラで捉えた両肩とネットがなす角度や上腕との角度などを調べて身体の開き具合(どれくらいネットの方を向いているか、どれくらい胸を開いて打っているかなどから身体の開き具合を調べた)をみると、どのグリップでもそれほど大きな違いは見られません。
これについては、関節の角度とパワーとの関係を調べた研究がひとつの示唆を与えてくれると思います。
これらの研究では、すべての関節において、ある関節の角度でもっともパワーが高くなることが知られています。
特に上腕と肩のなす角度は体幹のパワーを上腕に伝達するために大変に重要です。
そこで、上級者のレベルになると、たとえグリップが違っても、もっともパワーの出やすい角度を身体が覚えていて無意識のうちにその角度になるように調節するのです。
卓球においても、持ち方の違いがこの角度に影響を及ぼさないことが確認されています。
ただ、今回の実験では、ウェスタン系では肩が大きく傾くことが観察されています。
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