2009年03月05日
全力を尽くす(1596)
「全力を尽くす」ことができない選手がいます。
「全力を尽くす」というのは、「全力でやる」よりももっと自分に厳しい姿勢を持っているということです。
その時にやれることをすべてやりきる「覚悟」のようなものが必要で、それをやり続ける強い意志がなくてはならないと考えます。
尽くしてしまうと、後のことができなくなるので、少しセーブしながらと考えるのが普通です。
その隙に自分の弱さを見せてしまいます。
こうした姿勢でしか練習できない選手にブレークスルーは起こりにくいですね。
錦織選手が、デ杯で戦う心意気を、
「日本を代表して戦うことを誇りに思います。」
と語っていました。
小さい頃から彼を知っていて、ウィンブルドンなどで実際の試合を見ていると、彼はまさに「全力を尽くす」才能を持っていると感じます。
いい意味で後先を考えず、その時に全力を尽くすことができるからこそ、大きく羽ばたいているのだと思います。
これがスポーツ選手にとって一番大切な才能です。
苦しい練習が終わって、立ち上がれないくらい頑張り続けることができる選手、そんな選手に成長してほしいと思います。
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